JP3990216B2 - 用紙反転装置及び用紙反転方法 - Google Patents

用紙反転装置及び用紙反転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3990216B2
JP3990216B2 JP2002203074A JP2002203074A JP3990216B2 JP 3990216 B2 JP3990216 B2 JP 3990216B2 JP 2002203074 A JP2002203074 A JP 2002203074A JP 2002203074 A JP2002203074 A JP 2002203074A JP 3990216 B2 JP3990216 B2 JP 3990216B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
conveying
transport
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002203074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004043111A (ja
Inventor
雅文 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2002203074A priority Critical patent/JP3990216B2/ja
Publication of JP2004043111A publication Critical patent/JP2004043111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3990216B2 publication Critical patent/JP3990216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷機や複写機等の画像形成機における用紙反転装置及び用紙反転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成機において、画像の転写された用紙は、通常、画像転写面を上にして排出されるが、丁合のために用紙の表裏を反転させた状態で排出されることがある。また、用紙の両面(表裏)に画像を転写するために、一面(表面)に画像を転写したあとに用紙を反転させて他面(裏面)に画像を転写することが行われている。
【0003】
例えば、特開昭56−122761号公報には、図1に示すような用紙反転機構が開示されている。図1に示した用紙反転機構では、水平搬送手段110の途中位置に垂直搬送手段120が配設されている。垂直搬送手段120の手前側近傍には、大略三角形状をした分岐爪150が搖動軸152を中心に搖動可能に配設されている。
【0004】
図1において、用紙102が左から右に搬送される際、分岐爪150の左側後端部を持ち上げて分岐爪150の下面と搬送ベルト112との間に隙間を形成することによって、用紙102の通過する搬送路102が形成される。分岐爪150の左側後端部を搬送ベルト112より下に位置させると、左から右に搬送される用紙102は、分岐爪150の左側後端面に突き当たったあと、吸着ベルト126によって引き上げられる。その後、ローラ123,125の回転方向を逆にすると、用紙102が下降し、用紙120が分岐爪150のところで再び左から右に搬送される。すなわち、垂直搬送手段120の右側に反転路122が形成されている。このように、分岐爪150の搖動方向と垂直搬送手段120の回転方向とを切換えることによって、用紙102の反転が行われている。
【0005】
また、特開昭56−122761号公報には、図2に示すような用紙反転機構が開示されている。図2に示した用紙反転機構では、水平搬送手段110の途中位置に、一対の垂直引上ローラ123,124と用紙退避手段128と分岐爪150とからなる垂直搬送手段120が配設されている。搬送ベルト112を挟んで、その上側に一対の垂直引上ローラ124及び用紙退避手段128が配置され、その下側に搖動軸152を中心に搖動可能な分岐爪150が配置されている。
【0006】
用紙102が左から右に搬送される際、分岐爪150が下がった退避状態であれば、垂直引上ローラ123と搬送ベルト112との間に搬送路102ができるので、用紙102は搬送路102を通過することができる。分岐爪150を搬送ベルト112より上に位置させると、左から右に搬送される用紙102が、分岐爪150に突き当たったあと、一対の垂直引上ローラ123,124に挟持されることによって用紙退避手段128に沿って引き上げられる。その後、ローラ123,124の回転方向を逆にすると、用紙102が用紙退避手段128に沿って下降したあと、搬送ベルト112に従って、用紙102が再び左から右に搬送される。すなわち、一対の垂直引上ローラ123,124から用紙退避手段128にかけて、反転路122が形成されている。このように、分岐爪150の搖動方向と一対の垂直引上ローラ123,124の回転方向とを切換えることによって、用紙102の表裏の反転が実現されている。
【0007】
しかしながら、図1及び2に示した従来の用紙反転機構では、いずれも、分岐爪150を搖動させるための複雑な搖動機構や搖動の切換えをタイミング良く行うための搖動制御装置を必要とし、それらの機構を設置するためのスペースも必要である。そして、ローラ123,124,125の正逆回転の切換えをタイミング良く行うための回転制御装置を必要とする。また、分岐爪150及びローラ123,124,125のそれぞれの切換えタイミングを調整する必要もある。さらに、用紙102が反転路122を往復するための時間が必要である。したがって、従来の用紙反転機構は、用紙102を連続的に反転させることができないので、用紙102の高速反転が難しく、画像形成機の高速化を阻害する要因の一つとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、少数の構成部品であり且つ簡単な構造で構成され、用紙を高速且つ連続して反転させる用紙反転装置を提供することである。また、本発明の解決すべき技術的課題は、用紙を高速且つ連続的に反転させる用紙反転方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用・効果】
上記技術的課題を解決するために、本発明に係る用紙反転装置は、第一端部と該第一端部に対向する第二端部とを有する用紙を、第一端部を先頭にして第一搬送方向に搬送する第一搬送手段と、第一搬送手段の前方端に設けられて、前記第一端部を係止する係止手段と、第一搬送方向と交差する第二搬送方向に用紙を吸着搬送する第二搬送手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、孔版印刷機や複写機等の画像形成機において、第一端部と該第一端部に対向する第二端部とを有する用紙は、第一端部を先頭にして、第一搬送手段で第一搬送方向に搬送され、第一搬送手段の前方端に設けられた係止手段によって、用紙前方端である第一端部が係止される。そして、用紙の第一端部が係止手段で係止された状態で、用紙はさらに第一搬送方向に搬送され、用紙には、第一搬送方向と交差する第二搬送方向に湾曲した湾曲部が形成される。形成された湾曲部の第二端部側の後側面が第二搬送手段に吸着され、さらに、用紙は第一搬送手段と第二搬送手段とによって搬送され、湾曲部が第二搬送方向に移動する。その後、用紙の後方端である第二端部が第一搬送手段から離れ、第二搬送手段によって第二搬送方向に搬送される。そして、後方端である第二端部が第二搬送手段の終端部に達し、第二搬送手段に対する用紙の吸着面積がなくなり、湾曲部が消失する。用紙は、前方端である第一端部が係止手段で係止された状態で略平坦な状態になり、それまで第二搬送手段によって吸着されていた面の反対面が第二搬送手段に吸着されながら搬送される。その結果、用紙の表裏が反転するとともに、搬送方向における用紙の前方端と後方端とが反転する。
【0011】
したがって、第二搬送手段は、その回転方向を切換えることなく一方向にのみ回転させればよいので、用紙を高速且つ連続して反転させることができる。また、用紙反転装置は、従来のような分岐爪や分岐制御装置や第二搬送手段の回転方向を切換える回転制御装置等も不要であるので、構成部品が少なくてすみ、用紙反転装置の構造も簡単である。また、設置スペースが少なくてすみ、従来技術のような分岐爪の搖動やローラの正逆回転の切換え動作が不要であるので、用紙反転時に発生する騒音が低減されるという効果も得られる。
【0012】
また、本発明に係る用紙反転装置は、前記の構成において、第一搬送手段が、用紙を吸着搬送する吸着搬送手段からなり、前記第二搬送手段と一体構成されている用紙反転装置を含む。
【0013】
第一搬送手段が、用紙を吸着搬送する吸着搬送手段とされているとともに、第二搬送手段と一体化された構成であるので、構成部品もさらに少なくて済み、装置がさらに小型化される。また、用紙が吸着されながら搬送されるので、ローラによる搬送と比較して、用紙のインクが吸着搬送手段に付着することが少なくなる。
【0014】
さらにまた、本発明に係る用紙反転装置は、前記の構成において、第一搬送方向と第二搬送方向とが交差する角度が90度より小さく構成されている用紙反転装置を含む。
【0015】
用紙の第一端部が係止手段で係止された状態で湾曲部が形成されるが、第一搬送方向と第二搬送方向とが交差する角度が90度より小さく構成されているので、湾曲部の後側面が吸着搬送手段にスムーズに吸着される。用紙が吸着搬送手段でさらに搬送されることにより、湾曲部は第二搬送方向へと進み、高速で用紙反転を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第一実施形態に係る用紙反転装置1について、図3を参照しながら、詳細に説明する。
【0017】
図3は用紙反転装置1を側面から見た説明図である。図3に示すように、用紙反転装置1は、用紙2を第一搬送路12に沿って搬送する第一搬送手段10と、第一搬送手段10の前方端部に設けられた係止ストッパー18と、第一搬送手段10に対して大略垂直に配置された第二搬送手段20と、第二搬送手段20の上方端部に設けられた第三搬送手段30とを備えている。
【0018】
第一搬送手段10は、略水平に延在する案内板14と、案内板14の途中に設けられた切欠部から露出した紙送りローラ16とを備えている。用紙2は、上下一対の紙送りローラ16の間に挟持されながら、左から右に向かう略水平右方向の第一搬送方向Pに紙送りされる。
【0019】
案内板12の前方先端(図3では右端)には、用紙2の第一端部3を一時的に係止する係止ストッパー18が設けられている。係止ストッパー18は、斜め後方(紙送りローラ16の側)に向けて折り返された折り返し部と、案内板14より下側にわずかに窪んだ凹部19とを有する。
【0020】
第二搬送手段20が、第一搬送手段10の紙送りローラ16の略直上において、略垂直に隣接配置されている。第二搬送手段20は、第一ローラ23と、第二ローラ24と、第一ローラ23及び第二ローラ24の間に掛けられた無端の吸引搬送ベルト26と、無端の吸引搬送ベルト26で囲まれた空間内部をWの方向に排気する排気ファン28とを備えている。第一ローラ23及び第二ローラ24は、矢印で示した反時計回りに回転する。用紙2は、吸引搬送ベルト26の右側に形成された第二搬送路22の下から上に向かう略垂直上方向である第二搬送方向Pに紙送りされる。吸引搬送ベルト26には、多数の貫通した小孔が形成されており、小孔の周囲の空気がWの方向に小孔から吸い寄せられるので、用紙1が吸引搬送ベルト26に吸着される。この吸着力は、用紙1を吸引搬送ベルト26に対して吸着すること及び脱着することが可逆的になされ得る程度の弱い力である。
【0021】
第二搬送手段20の上方端部には、第三搬送手段30が隣接配置されている。第三搬送手段30は、一対の上ローラが一対の下ローラに対して斜め上方に配置されているとともに、略扇形に湾曲して両ローラをつなぐ案内部材が配置された構成である。第二搬送手段20の上端から搬送された用紙2は、下ローラで挟持されたあと、斜め上方の上ローラに搬送される。すなわち、下方から供給された用紙2は、第三搬送手段30によって、第一搬送方向Pに対して略平行である略水平右方向に排出される。そのあと、用紙2は、その先に設けられた他の装置に搬送される。なお、用紙2は、必ずしも第三搬送手段30を介して他の装置に搬送される必要はなく、第二搬送手段20から直接に排紙受(不図示)に排出される場合もある。
【0022】
次に、図3を参照しながら、用紙2が反転される様子を説明する。
【0023】
まず、図3(A)に示すように、第一面2aが上面であり且つ第二面2bが下面である用紙2は、案内板14に沿って上下一対のローラ16の間に挟持されながら第一搬送方向P(左から右への略水平右方向)に紙送りされる。紙送りされた用紙2の前方端である第一端部3が、係止ストッパー18の凹部19に押し当てられて、第一端部3が凹部19で係止される。
【0024】
用紙2がさらに紙送りされると、用紙2の第一端部3が係止ストッパー18の凹部19で係止された状態で紙送りされるので、図3(B)に示すように、用紙2が第一面2aの側の方向に、すなわち上向きに湾曲して、湾曲部4を形成し始める。さらに紙送りされることにより、湾曲部4の後側面(図3(C)の紙面左側の面)が吸着搬送ベルト26に吸着され、湾曲部4は湾曲状態が保持されながら上向きの第二搬送方向Pに進み、図3(C)に示すように、用紙2の第一面2aが吸着搬送ベルト26に吸着される状態になる。
【0025】
用紙2は、上下一対のローラ16によって第一搬送方向Pにさらに搬送されるとともに、吸着された第一面2aが吸着搬送ベルト26によって第二搬送方向Pに搬送されて、湾曲部4は湾曲状態が保持されながら第二搬送方向Pに向けて第二搬送路22に沿って進む。用紙2の後方端である第二端部5が上下一対のローラ16から離れると、図3(D)に示すように、離れた第一面2aの第二端部5が吸着搬送ベルト26に吸着された状態で、第一面2aが吸着搬送ベルト26によって第二搬送方向Pに向けて第二搬送路22に沿って搬送される。なお、上下一対のローラ16から用紙2の第二端部5が離れて吸着搬送ベルト26に吸着された状態で、後続の用紙2が第一搬送路12に沿って搬送されることによって、上下一対のローラ16と係止ストッパー18との間で用紙2が部分的に重なるという状態が発生したとしても、用紙2を順次反転させることが可能である。
【0026】
第二端部5が第二搬送路22を進んでその終端部に達すると、吸着搬送ベルト26に吸着される用紙2の第一面2aの面積が小さくなり最終的に吸着面がなくなってしまい、湾曲状態が解消されて湾曲部4がなくなる。すなわち、用紙2の第二端部5が第二搬送路22の終端部に達することにより、係止ストッパー18の凹部19で係止された第一端部3と第二端部5との間における、湾曲部4の形成条件が解消されたので、湾曲部4が消失したのである。その結果、用紙2は元の略平坦な状態になり、図3(E)に示すように、用紙2の第二面2bが吸着搬送ベルト26側(図3の紙面左側)の方を向き、第一面2aが係止ストッパー18側(図3の紙面右側)の方を向き、用紙2の第二面2bが吸着搬送ベルト26に面状に吸着される。吸着搬送ベルト26によって面状に吸着される面が、第一面2aから第二面2bに変わるとともに、用紙2の後方端であった第二端部5が前方端に変わる。
【0027】
そのあと、図3(F)に示すように、用紙2は、吸着搬送ベルト26に吸着されながら、第二端部5を先頭にして第二搬送路22を搬送され、用紙2は第二端部5の方から第二搬送手段30の下ローラに挟持される。下ローラで挟持された用紙2は、案内部材に沿って斜め上方の上ローラに搬送される。その結果、下方から供給された用紙2は、第一面2aが下面であり且つ第二面2bが上面である状態で、第三搬送手段30によって、第一搬送方向Pと略平行な略水平右方向に排出される。したがって、用紙2が用紙反転装置1を通ることによって、用紙2の第一面2a及び第二面2bの上下(すなわち表裏)が反転する。
【0028】
上述した用紙反転装置1では、第二搬送手段20の回転方向を切換えることなく一方向にのみ回転させればよいので、用紙2を高速且つ連続して反転させることができる。また、用紙反転装置1では、従来のような分岐爪や分岐制御装置や第二搬送手段20の回転方向を切換える回転方向制御装置等も不要であるので、構成部品が少なくてすむ、用紙反転装置1の構造も簡単である、および用紙反転装置1の設置スペースが少なくてすむという効果が得られる。また、分岐爪の搖動やローラの正逆回転の切換え動作が不要であるので、用紙反転装置1から発生する騒音が低減されるという効果も得られる。
【0029】
次に、本発明の第二実施形態に係る用紙反転装置1について、図4を参照しながら、詳細に説明する。
【0030】
図4に示した用紙反転装置1では、図3の用紙反転装置1と比較して、用紙2を第一搬送方向Pに搬送する第一搬送手段10が、用紙2を第二搬送方向Pに搬送する第二搬送手段20に組み込まれて、両者が一体的に構成されている点が異なっており、その他の構成は図3の用紙反転装置1と大略同じである。
【0031】
すなわち、用紙反転装置1を側面から見た図4に示すように、第二搬送手段20において、第一ローラ23,第二ローラ24,第三ローラ25の三つのローラが、側面視、略直角三角形の各頂角部に配置され、無端の吸引搬送ベルト26が各ローラ23,24,25に掛けられているので、吸引搬送ベルト26が、側面視、略直角三角形を形成している。第一ローラ23と第三ローラ25とを結ぶ面は略水平であり、第一ローラ23と第二ローラ24とを結ぶ面は略垂直である。
【0032】
略水平に延在する第一搬送路12は、第一ローラ23と第三ローラ25とを結ぶ吸引搬送ベルト26と、吸引搬送ベルト26の下方に配設されて略水平に延在する案内板14との隙間から形成されている。第一搬送方向Pは、左から右に向かう略水平右方向である。また、略垂直に延在する第二搬送路22は、第一ローラ23と第二ローラ24とを結ぶ吸引搬送ベルト26の右側に形成されている。第二搬送方向Pが下から上に向かう略垂直上方向である。
【0033】
第二搬送手段20は、第一ローラ23,第二ローラ24,第三ローラ25の三つのローラ間に掛けられた無端の吸引搬送ベルト26で囲まれた空間内部をWの方向に排気する排気ファン28を備えている。吸引搬送ベルト26には、多数の貫通した小孔が形成されており、小孔の周囲の空気がWの方向に小孔から吸い寄せられるので、用紙1が吸引搬送ベルト26に吸着される。この吸着力は、用紙1を吸引搬送ベルト26に対して吸着すること及び脱着することが可逆的になされる程度の弱い力である。
【0034】
第一ローラ23,第二ローラ24,第三ローラ25は、矢印で示した反時計回りに回転する。用紙2は、第二搬送手段20の下側に形成された第一搬送路12に沿って、略水平右方向である第一搬送方向P1に搬送される。また、用紙2は、第二搬送手段20の右側に形成された第二搬送路22に沿って、略垂直上方向である第二搬送方向Pに搬送される。なお、第二実施形態に係る用紙反転装置1では、用紙2の搬送が全て吸着によって行われている。したがって、用紙1は、吸引搬送ベルト26によって弱い吸着力で吸着されながら搬送されているので、ローラによる搬送に比べて、用紙2のインクが吸引搬送ベルト26に付着することが少なくなるという利点がある。
【0035】
案内板12の前方先端(図4では右端)には、係止手段としての係止ストッパー18が設けられている。係止ストッパー18は、斜め後方に向けて折り返された折り返し部と、案内板14より下側にわずかに窪んだ凹部19とを有する。
【0036】
図4を参照しながら、用紙2が反転される様子を説明する。
【0037】
まず、図4(A)に示すように、第一面2aが上面であり且つ第二面2bが下面である用紙2は、案内板14に沿って吸着搬送ベルト26に吸着されながら、第一搬送方向P(略水平右方向)に紙送りされる。紙送りされた用紙2の前方端である第一端部3が、係止ストッパー18の凹部19に押し当てられて、第一端部3が凹部19で係止される。
【0038】
用紙2がさらに紙送りされると、用紙2の第一端部3が係止ストッパー18の凹部19で係止された状態で紙送りされるので、図4(B)に示すように、用紙2の第一面2a側に、すなわち上向きに湾曲して、湾曲部4を形成し始める。さらに紙送りされることにより、湾曲部4の後側面(図4(B)の紙面左側の面)が第二搬送手段20の吸着搬送ベルト26に吸着される状態となり、さらに湾曲状態が保持されながら、湾曲部4は略垂直上方向の第二搬送方向Pに向けて進み、図4(C)に示すように、用紙2の第一面2aが吸引搬送ベルト26に吸着される状態となる。
【0039】
用紙2は、第一搬送手段10としての吸着搬送ベルト26に吸着されながら、第一搬送方向Pへ搬送されるとともに、吸着された第一面2aが第二搬送手段20としての吸着搬送ベルト26によって第二搬送方向Pに搬送され、湾曲部4は、湾曲状態が保持されながら第二搬送方向Pに向けて第二搬送路22を進む。用紙2の後方端である第二端部5が第一搬送方向Pへの紙送りから離れると、図4(D)に示すように、離れた第一面2aの第二端部5が吸引搬送ベルト26に吸着された状態で、第二端部5は吸引搬送ベルト26によって第二搬送方向Pに向けて第二搬送路22に沿って搬送される。
【0040】
第二端部5が第二搬送路22を進んでその終端部に達すると、第一実施形態での反転動作と同様に、吸引搬送ベルト26に吸着される用紙2の第一面2aの面積が小さくなり、最終的には吸着面がなくなってしまい、湾曲状態が解消されて湾曲部4が消失する。その結果、用紙2は元の略平坦な状態となり、用紙2の第二面2bが吸着搬送ベルト26側(図4の紙面左側)の方を向き、第一面2aが係止ストッパー18側(図3の紙面右側)の方を向き、用紙2の第二面2bが吸着搬送ベルト26に面状に吸着される。吸着搬送ベルト26によって面状に吸着される面が、第一面2aから第二面2bに変わるとともに、用紙2の後方端であった第二端部5が前方端に変わる。
【0041】
そのあと、用紙2は、吸着搬送ベルト26に吸着されながら、第二端部5を先頭にして第二搬送路22を搬送され、用紙2の第二端部5が第三搬送手段30の下ローラに挟持される。下ローラで挟持された用紙2は、案内部材に沿って斜め上方の上ローラに搬送される。その結果、下方から供給された用紙2は、第一面2aが下面であり且つ第二面2bが上面である状態で、第三搬送手段30によって、第一搬送方向Pと略平行な略水平右方向に排出される。したがって、用紙2が用紙反転装置1を通ることによって、用紙2の第一面2a及び第二面2bの上下(すなわち裏表)が反転する。
【0042】
第二実施形態に係る用紙反転装置1では、上述した第一実施形態と同様に、用紙2の高速且つ連続的な反転、部品点数の削減、構造の簡略化、省設置スペース、低騒音化が達成されている。
【0043】
本発明の第三実施形態に係る用紙反転装置1について、図5を参照しながら説明する。
【0044】
図5に示した用紙反転装置1では、図3の用紙反転装置1と比較して、第一搬送手段10によって用紙2を略水平右方向に搬送する第一搬送方向Pと、第二搬送手段20によって用紙2を搬送する第二搬送方向Pとが交差する角度θが90度より小さくなるように構成されている点が異なっており、その他の構成は図3の用紙反転装置1と大略同じである。
【0045】
すなわち、図5に示すように、第二搬送手段20は、第一搬送手段10に対して第一実施形態の大略垂直である状態から、前方に位置する係止ストッパー18の側に少し傾斜した状態で配置されている。したがって、第一搬送方向Pと第二搬送方向Pとが交差する角度θが90度より小さくなっている。
【0046】
この構成においては、用紙2の第一端部3が係止ストッパー18の凹部19で係止された状態で湾曲部4が形成されるが、第一搬送方向Pと第二搬送方向Pとが交差する角度が90度より小さく構成されているので、図5(B)に示すように、湾曲部4の後側面(図5の紙面左側の面)が吸着搬送ベルト26にスムーズに吸着される。さらに、吸着搬送ベルト26の搬送により、図5の(C)及び(D)に示すように、湾曲部4は上向きの第二搬送方向Pへと進み、高速で用紙反転を行うことができる。
【0047】
本発明の第四実施形態に係る用紙反転装置1について、図6を参照しながら説明する。
【0048】
図6に示した用紙反転装置1では、図4の用紙反転装置1と比較して、第二搬送手段20によって用紙2を略水平右方向に搬送する第一搬送方向Pと、第二搬送手段20によって用紙2を搬送する第二搬送方向Pとが交差する角度θが90度より小さくなるように構成されている点が異なっており、その他の構成は図4の用紙反転装置1と大略同じである。
【0049】
すなわち、図6に示すように、第二搬送手段20において、第二ローラ24の位置が、第二実施形態における位置に対して、第一搬送方向Pの前方に位置する係止ストッパー18の側にずれた位置に配置され、第二搬送手段20の吸引搬送ベルト26が傾斜した状態とされている。したがって、第一搬送方向Pと第二搬送方向Pとが交差する角度θが90度より小さくなっている。
【0050】
この構成においては、用紙2の第一端部3が係止ストッパー18の凹部19で係止された状態で湾曲部4が形成されるが、第一搬送方向Pと第二搬送方向Pとが交差する角度θが90度より小さく構成されているので、図6(B)に示すように、湾曲部4の後側面(図6の紙面左側)が第二搬送手段20の吸着搬送ベルト26にスムーズに吸着される。さらに、吸着搬送ベルト26の搬送により、図6の(C)及び(D)に示すように、湾曲部4は上向きの第二搬送方向Pへと進み、高速で用紙反転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の用紙反転装置を示す説明図である。
【図2】 従来の他の用紙反転装置を示す説明図である。
【図3】 本発明の第一実施形態に係る用紙反転装置における用紙反転方法を説明する図である。
【図4】 本発明の第二実施形態に係る用紙反転装置における用紙反転方法を説明する図である。
【図5】 本発明の第三実施形態に係る用紙反転装置における用紙反転方法を説明する図である。
【図6】 本発明の第四実施形態に係る用紙反転装置における用紙反転方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 用紙反転装置
2 用紙
2a 第一面
2b 第二面
3 第一端部
4 湾曲部
5 第二端部
10 第一搬送手段
12 第一搬送路
14 案内板
16 紙送りローラ
18 係止ストッパー
19 凹部
20 第二搬送手段
22 第二搬送路
23 第一ローラ
24 第二ローラ
25 第三ローラ
26 吸着搬送ベルト
28 排気ファン
30 第三搬送手段

Claims (4)

  1. 第一端部と該第一端部に対向する第二端部とを有する用紙を、第一端部を前方端として第一搬送方向に搬送する第一搬送手段と、
    第一搬送手段の前方端に設けられて、第一端部を係止する係止手段と、
    第一搬送方向と交差する第二搬送方向に用紙を吸着搬送する第二搬送手段と、
    を備え
    用紙の第一端部が係止手段で係止された状態で用紙が第一搬送方向に搬送されることによって、第一搬送方向と交差する第二搬送方向に用紙が湾曲され、
    湾曲した用紙の第一面の第二端部が、第二搬送手段によって第二搬送方向に吸着搬送され、
    後方端としての第二端部が第二搬送手段の終端部に達したときに、湾曲した用紙が略平坦な状態になり、第二搬送手段によって吸着されていた第一面の反対面である第二面が第二搬送手段で吸着搬送される結果、用紙の表裏が反転するとともに、搬送方向における用紙の前方端と後方端とが反転することを特徴とする用紙反転装置。
  2. 前記第一搬送手段は、用紙を吸着搬送する吸着搬送手段からなり、前記第二搬送手段と一体構成されていることを特徴とする、請求項1記載の用紙反転装置。
  3. 前記第一搬送方向と第二搬送方向とが交差する角度が、90度より小さいことを特徴とする、請求項1又は2記載の用紙反転装置。
  4. 第一端部と該第一端部に対向する第二端部とを有する用紙を、第一端部を前方端として第一搬送方向に搬送し、
    用紙の第一端部を係止した状態でさらに用紙を第一搬送方向に搬送することによって、第一搬送方向と交差する第二搬送方向に用紙を湾曲させ、
    湾曲した用紙の第一面の第二端部が、第二搬送方向に吸着搬送されて、後方端としての第二端部が第二搬送方向の終端部に達したときに、湾曲した用紙が略平坦な状態になり、吸着されていた第一面の反対面である第二面が第二搬送方向に吸着搬送される結果、用紙の表裏が反転するとともに、搬送方向における用紙の前方端と後方端とが反転することを特徴とする用紙反転方法。
JP2002203074A 2002-07-11 2002-07-11 用紙反転装置及び用紙反転方法 Expired - Lifetime JP3990216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002203074A JP3990216B2 (ja) 2002-07-11 2002-07-11 用紙反転装置及び用紙反転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002203074A JP3990216B2 (ja) 2002-07-11 2002-07-11 用紙反転装置及び用紙反転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004043111A JP2004043111A (ja) 2004-02-12
JP3990216B2 true JP3990216B2 (ja) 2007-10-10

Family

ID=31709072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002203074A Expired - Lifetime JP3990216B2 (ja) 2002-07-11 2002-07-11 用紙反転装置及び用紙反転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3990216B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4492366B2 (ja) * 2004-09-07 2010-06-30 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録装置
JP4644149B2 (ja) 2006-03-10 2011-03-02 デュプロ精工株式会社 用紙反転搬送機構及び用紙反転搬送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004043111A (ja) 2004-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518159B2 (ja) 原稿搬送装置
JP3990216B2 (ja) 用紙反転装置及び用紙反転方法
JP2000103535A (ja) シート給送装置
JPH06135613A (ja) 複写機における用紙搬送装置
JPH10109404A (ja) 枚葉印刷機用シートガイド
JP3116317U (ja) 用紙反転装置
JP2000177870A (ja) シート紙給送装置
EP0278992B1 (en) Sheet reversing unit for sheet printing press
JP3758864B2 (ja) 枚葉印刷機の横針装置
JP2005529039A (ja) 印刷紙を整列させるための装置及び印刷紙を印刷紙流れ方向に対して横方向に整列させるための方法
JP2006021881A (ja) 紙葉類搬送装置
JP2002114390A6 (ja) 枚葉紙を加工する機械の個別化機構のための持ち上げ・前進用吸い口伝動装置
JPH09194058A (ja) ボトムフィーダ
JP2704125B2 (ja) 紙葉類搬送装置
JP2850176B2 (ja) 紙葉材給送装置
JP2612121B2 (ja) シート材搬送装置
JPH05186074A (ja) 枚葉印刷機の給紙装置
JPH04121959U (ja) 転写紙搬送装置
JP2505187Y2 (ja) 印字装置
JPH11116135A (ja) シート等の折機
JP2566912Y2 (ja) シート搬送装置
JP4015910B2 (ja) 給紙装置
JP4094481B2 (ja) 記録材料供給装置
JP3224714B2 (ja) 枚葉印刷機の紙渡し装置
JP4503759B2 (ja) 基板ストッパ機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070719

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3990216

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term