JP2000177870A - シート紙給送装置 - Google Patents

シート紙給送装置

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JP2000177870A
JP2000177870A JP10354129A JP35412998A JP2000177870A JP 2000177870 A JP2000177870 A JP 2000177870A JP 10354129 A JP10354129 A JP 10354129A JP 35412998 A JP35412998 A JP 35412998A JP 2000177870 A JP2000177870 A JP 2000177870A
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sheet
nozzle
air
separating
separation
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JP10354129A
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Yasuhiro Takahashi
靖弘 高橋
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でしかも構造を複雑化することなく分離
性を良好に得られる構成を備えたシート給送装置を提供
する。 【解決手段】 積載されたシート状用紙の最上位のもの
をバキュームチャンバー14を有するエアー吸着ベルト
手段11によって吸着し、エアノズル手段により一枚ず
つ分離して給紙を行うシート紙給送装置において、積層
されたシート状用紙束の進行方向先端側にエアーを吹き
付けるさばき用ノズル7Aと、上記バキュームチャンバ
ー14に吸着されたシート状用紙Sの進行方向先端にエ
アーを吹き付ける分離用ノズル7Bとを備え、上記さば
き用ノズル7Aと分離用ノズル7Bとにそれぞれエアー
を供給する供給源には共通のブロワー8およびこのブロ
ワー8に連通するダクト20と、上記ダクト20の中間
部に設けられた流路切り換え手段20Aとが備えられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート紙給送装置
に関し、さらに詳しくは、記録紙などのシート状用紙を
吸引力によって繰り出す構成を備えたシート紙給送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置には、感光体な
どの潜像担持体上に形成された可視像を転写するために
記録紙などのシート状用紙を転写位置に向け給送するた
めのシート紙給送装置が装備されている場合がある。
【0003】シート紙給送装置には、カセットなどのシ
ート収容部に積載されているシートのうちで最上位に位
置するシート状用紙に対して吸引力を作用させて1枚の
シート状用紙を繰り出すようにした構成がある(例え
ば、特公昭57−20218号公報)。上記公報に示さ
れたシート紙給送装置は、シート積載部の上方に位置し
て昇降可能なバキュームケーシングを備え、このバキュ
ームケーシングには最上位のシートに当接可能な給送ロ
ーラがバキュームケーシングと共に移動するようになっ
ている。上記シート紙給送装置を用いてシート状用紙を
繰り出す際には、バキュームケーシングが下降して給送
ローラを最上位のシートに当接させ、バキュームケーシ
ング内を負圧化することで給送ローラを含むシート状用
紙の繰り出し方向前方側において最上位のシート状用紙
を吸引する。これにより、給送ローラに密接した最上位
のシート状用紙を給送ローラにて繰り出すことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】給送されるシート状用
紙のうちでコート紙やアート紙などでは、それらシート
状用紙表面の平滑性が良く、通気性が少なく吸湿性があ
るために、高湿度環境下においてシート状用紙間での密
着力が高まる傾向がある。このため、普通紙などのシー
ト材料に比べて給送性が悪くなりやすく、重送や連送が
多発しやすい。このような不具合をなくしてシート材料
を一枚ずつ給送するには、印刷機などで用いられている
ように、吸盤を用いたエアー給送方式が適当であるが、
機械の大型化、コストの上昇、騒音や消費電力の増加を
招き、一般のオフィスで使用するには不適当である。さ
らに、吸盤に作用させるエアーの供給制御においても難
点がある。吸盤を用いた給送方式に代えて吸着箱方式の
エアー給送が考えられ、この方式では吸着箱内に騒音を
ある程度閉じこめることができる点で騒音に関しては有
利であるものの、シート材料の分離性や高速給送に関し
ては吸盤方式に比べて劣るのが現状である。
【0005】本発明の目的は、従来のシート紙給送装置
における問題に鑑み、安価でしかも構造を複雑化するこ
となく分離性を良好に得られる構成を備えたシート給送
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
積載されたシート状用紙の最上位のものをバキュームチ
ャンバーを有するエアー吸着ベルト手段によって吸着
し、エアノズル手段により一枚ずつ分離して給紙を行う
シート紙給送装置において、積層された上記シート状用
紙の進行方向先端側にエアーを吹き付けるさばき用ノズ
ルと、上記バキュームチャンバーに吸着されたシート状
用紙の進行方向先端にエアーを吹き付ける分離用ノズル
とを備え、上記さばき用ノズルと分離用ノズルとにそれ
ぞれエアーを供給する供給源には共通のブロワーおよび
このブロワーに連通するダクトと、上記ダクトの内部で
上記さばき用ノズルと分離ノズルとに対してエアーの供
給方向を切り換える流路切り換え手段とが備えられてい
ることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ート紙給送装置において、上記流路切り換え手段は、給
紙に先立ち、さばき用ノズル側に流路が開かれているこ
とを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載のシ
−ト紙給送装置において、上記さばき用ノズルおよび分
離ノズルは、上記シ−ト状用紙の進行方向先端側に配置
されている分離チャンバ−内で仕切られた各空間に連通
して設けられ、上記分離ノズルは、上記分離チャンバ−
に有するシ−ト状用紙のガイド面に設けられていること
を特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のシ
−ト紙給送装置において、上記さばき用ノズルは、上記
分離チャンバ−内で仕切られた空間のうちで、上記シ−
ト状用紙の進行方向先端側の端面に対向する側に位置す
る空間内で上記シ−ト状用紙の最上位近傍に対面して設
けられていることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載のシ
−ト紙給送装置において、上記流路切り換え手段は、初
期態位を上記さばき用ノズルおよび分離用ノズルの両方
にエア−を供給できる中立態位に設定され、上記分離用
ノズルにより上記シ−ト状用紙が分離された時点で上記
さばき用ノズル側に向けてエア−を供給できる態位に切
り換えられることを特徴としている。
【0011】
【実施例】図1は、本発明実施例によるシート給送装置
の要部構成を説明するための模式図であり、同図におい
て、シート給送装置1は、昇降可能な給紙台2を備えて
いる。給紙台2は、一対のプーリ3、3Aに掛けられて
いるベルト4の一部に係合しており、プーリの一方3が
昇降駆動モータ5によって駆動されてベルト4が移動す
る方向に応じて昇降する。
【0012】給紙台2にはシート状用紙Sが積載されて
おり、シート状用紙Sの繰り出し方向に相当する給送方
向(便宜上、符号Fで示す)下流側端部には、シート状
用紙Sの給送方向先端側を揃えるための位置決め側板6
が配置されている。位置決め側板6の上部には、シート
状用紙Sの給送方向先端側に対向したエアー供給手段と
して機能する分離チャンバ7が設けられている。分離チ
ャンバ7は、内部が仕切壁7Cによってブロワ8からの
エアーが供給される空間が仕切られており、上面にはシ
ート状用紙Sのガイド面が形成され、さらに仕切られた
空間におけるシート状用紙Sの給送方向先端と対向する
側壁および上面にはエアー吹き出し口7A、7Bがそれ
ぞれ形成されている。エアー吹き出し口7Aは、積載さ
れているシート状用紙Sの給送方向先端側に向けてエア
ーを吹き出し、図2に示すように積載されているシート
状用紙S同士の密着力を弱めて用紙同士を互いに剥離さ
せてさばくためのさばき用ノズルとして用いられる。
【0013】エアー吹き出し口7Bは、上面に差し掛か
るシート状用紙Sを後述するエア吸着ベルト装置11に
向け押し付けて重送状態にある場合のシート状用紙同士
を分離するための分離ノズルとして用いられる。
【0014】給紙台2には、シート状用紙Sの給送方向
上流側に、積載されたシート状用紙Sの積載量を検知す
る紙面検知センサ9と、積載されたシート状用紙Sの最
上位のものに当接する回転可能な紙押さえローラ10と
が設けられている。
【0015】給紙台2の上方には、エアー吸着ベルト装
置11が配置されている。エアー吸着ベルト装置11
は、駆動プーリ12および従動プーリ12Aに掛け回さ
れている弾性ベルト13と、弾性ベルト13間に内蔵さ
れて従動プーリ12Aを回動支点として揺動可能なバキ
ュームチャンバ14とを備えている。弾性ベルト13
は、従動プーリ12Aよりも駆動プーリ12が上位に配
置されていることにより、シート状用紙Sに対向する吸
着面がシート状用紙Sの給送方向下流に向かって紙面か
ら離れるように傾斜させてあり、給送方向下流側で分離
チャンバ7のガイド面である上面と平行している。さら
に弾性ベルト13には、多数の通気孔(図示されず)が
形成されており、バキュームチャンバ14内が負圧化さ
れることにより表面側から吸気できるようになってい
る。
【0016】バキュームチャンバ14は、給紙台2上の
シート状用紙Sと対向する面と反対側の面に当接させて
ある揺動用カム15によって揺動することができ、揺動
用カム15が駆動手段である駆動モータ16に連動す
る。揺動カム15の回転によりバキュームチャンバ14
は、図1において二点鎖線で示すように、給紙台2上で
最上位に位置するシート状用紙Sの紙面に平行する接近
位置と、図1において実線で示すように、最上位のシー
ト状用紙Sの紙面から離間して最上位のシート状用紙S
を給送できる給送位置とに揺動する。バキュームチャン
バ14には、揺動用カム15が当接する面にバネなどの
弾性部材17の一端が掛け止められており、通常、シー
ト状用紙Sの給送方向下流側で弾性ベルト13がシート
状用紙Sの最上位紙から離れて傾斜した状態が得られる
習性を付与されている。さらに、バキュームチャンバ1
4にはブロワ8の吸気部が連通しており、さらにシート
状用紙Sの最上位のものと対向する面には吸引口(図示
されず)が形成されている。
【0017】図1において符号18は給紙台2から繰り
出されたシート状用紙Sを給送する搬送ローラを、ま
た、符号19は給送されるシート状用紙の給送状態を検
出する紙検知センサを示している。
【0018】一方、仕切壁7Cによって仕切られている
分離チャンバ7の各空間には、シート状用紙束に対する
さばき用ノズルとしての吹き出し口7Aおよびシート状
用紙同士を分離する分離ノズルとしてのエア吹き出し口
7Bに対してそれぞれエアを供給するブロワ8が接続さ
れているが、ブロワ7は、単一のものが各空間に対して
共通に用いられ、その構成が図4に示されている。図4
においてブロワ8は、ケーシング8Aに形成されている
エア入り口8A1からエアーを取り込むことができるよ
うになっており、取り込まれたエアーがケーシング8A
に連結されているダクト20に向けて流動させられるよ
うになっている。
【0019】ダクト20は、エア通路の中間部にブロワ
8から吐出されたエアーの流路を切り換えることができ
る切換部材20Aを備えており、切換部材20Aは、ダ
クト20内のエア通路中間部に設けられている仕切部材
20Bの端部において揺動可能に支持されている。
【0020】切換部材20Aは、基端を枢支されて揺動
可能な部材で構成されており、図4中、実線および二点
鎖線で示すように、揺動方向に応じてブロワ8からのエ
アーをエア吹き出し口7Aあるいはエア吹き出し口7B
のいずれかに向けて流動方向を切り換えることができる
ようになっている。本実施例では、切換部材20Aの揺
動態位の切換のために枢支位置あるいは揺動端側に連結
されたソレノイド(図示されず)が用いられる。ソレノ
イドの駆動切換は、例えば、バキュームチャンバ14に
シート状用紙Sが吸着された際に生じるバキュームチャ
ンバ14内のエア吸引量の変化や圧力の変化あるいはフ
ォトセンサによりエアチャンバー14の吸着孔がシート
状用紙Sによって閉塞されたのを検知する方式などが用
いられる。
【0021】切換部材20Aは、シート状用紙Sが給紙
されるに先立ち、図4中、実線で示すように、さばき用
ノズルに相当するエア吹き出し口7Aが位置する分離チ
ャンバー7の空間に向けてブロワ8からのエアー(図4
中、符号Aで示す流れのエアーであり、以下、符号Aで
示す)を供給できる態位に設定されており、最上位のシ
ート状用紙Sがバキュームチャンバ14に吸着される
と、図4中、二点鎖線で示すように、分離ノズルに相当
するエア吹き出し口7Bが位置する分離チャンバー7内
の空間に向けてエアー(図4中、符号Bで示す流れのエ
アーであり、以下、符号Bで示す)を供給する態位とさ
れるようになっている。これにより、シート状用紙S
は、エア吹き出し口7Aからのエアによってさばかれ、
最上位のシート状用紙Sがバキュームチャンバ14に吸
着された場合には、エア吹き出し口7Bからのエアによ
って最上位のシート状用紙Sのみが吸い上げられること
により、最上位のシート状用紙Sの下面に付着している
2枚目以降のシート状用紙Sが吹き落とされることにな
る。
【0022】本実施例は以上のような構成であるから、
シート状用紙Sの非給送時にはバキュームチャンバ14
に当接している揺動用カム15が図1中、実線で示す態
位に維持される。このため、バキュームチャンバ14は
シート状用紙Sの最上位のものから離れた状態に維持さ
れるので、弾性ベルト13が図1中、実線で示すように
駆動プーリ12と従動プーリ12Aの軸中心を結ぶ直線
と平行し、シート状用紙Sの紙面に対して傾斜した状態
に維持される。
【0023】分離チャンバ7は、ブロワ8に設けられて
いるダクト20に有する切換部材20Aの初期態位によ
り、エア吹き出し口7Aに対してブロワ8からのエアが
供給される。このため、分離ノズルに相当するエア吹き
出し口7Aからエアが吹き出されるので、図2および図
3に示すように、積載されているシート状用紙S同士の
密着力を弱めて用紙同士が互いに剥離されてさばかれ
る。このとき、シート状用紙Sは、給送方向上流側に配
置されている紙押さえローラ10によって給送方向後端
が押圧されているので、給送方向先端に吹き付けられた
さばき用のエアー(A)が給送方向後端から抜けるので
なく、図2に示すように側方に抜ける(矢印で示す状
態)ことになる。これにより、シート状用紙S同士の間
の圧力が高まりシート状用紙同士は密着力を弱められて
剥離し易くされる。
【0024】エアー(A)により給送方向先端側をさば
かれたシート状用紙Sがバキュームチャンバー14に吸
着されると、ダクト20内の切換部材20Aが態位を切
り換えられて分離チャンバー7内でエア吹き出し口7B
が位置する空間にブロワ8からのエアー(B)を供給す
る。図1に示すように、エア吹き出し口7Bからエアー
(B)が吹き出されると、バキュームチャンバー14に
向けて最上位のシート状用紙Sのみが吸い上げられ、最
上位のシート状用紙Sの下面に付着している2枚目以降
のシート状用紙Sが吹き落とされて分離される。
【0025】シート状用紙Sの給送時には、揺動用カム
15が実線で示す状態から半回転して二点鎖線で示すよ
うにバキュームチャンバ14を押し下げる。バキューム
チャンバ14が押し下げられると、図1中、二点鎖線で
示すように、弾性ベルト13が下方に向け伸びて押し下
げられ、シート状用紙Sの最上位のものと平行する接近
位置に移動する。このとき、図1において符号Cで示す
流れの気流によりバキュームチャンバ14の内部が負圧
化されるので、弾性ベルト13の通気孔を介して最上位
のシート状用紙Sが弾性ベルト13に吸引される。
【0026】揺動用カム15がさらに半回転して、図1
において二点差線で示す状態から実線で示す状態に復帰
すると、バキュームチャンバ14が元の位置に戻ると共
に、弾性ベルト13が給紙台2上のシート状用紙Sの紙
面に対して傾斜する。このとき、弾性ベルト13に吸着
されている最上位のシート状用紙Sは、分離チャンバ7
の上面に位置するエア吹き出し口7Bからのエアによっ
てエア吸着ベルト装置11に向け指向される。
【0027】エア吸着ベルト装置11の弾性ベルト13
に吸着されたシート状用紙Sは、弾性ベルト13が駆動
プーリ12および従動プーリ12Aの回転に連動して移
動することにより、搬送ローラ18に向け給送される。
【0028】上記実施例によれば、分離チャンバー7内
の空間を仕切ることにより、さばき用と分離用との各エ
ア吹き出し口7A、7Bでの吹き出しに必要なエアーの
供給量を確保することができる。これにより、さばきお
よび分離を促進することができる。
【0029】なお、分離ノズルとしてのエア吹き出し口
7Bは、最上位のシート状用紙Sが給送されている間、
エアーの吹き出しを継続するようにしてシート状用紙S
の全面を対象として2枚目以降のシート状用紙Sを吹き
落とせるようにすることも可能である。
【0030】上記実施例では、ダクト20内に設けられ
ている切換部材20Aが初期態位として、エア吹き出し
口7Aに向けてエアーを供給する態位を設定されている
が、本発明ではこの構成に限らない。例えば、ダクト2
0内で各エア吹き出し口7A、7Bに向けてエアーの供
給が可能な中立態位、つまり、仕切部材20Bに平行す
る態位を初期態位とし、シート状用紙Sが分離されてバ
キュームチャンバー14側に吸着された時点でさばき用
としてのエア吹き出し口7Aに対してエアー(A)を供
給するように切換部材20Aの態位を切り換えるように
することも可能である。このような構成とすることによ
り、分離ノズルであるエア吹き出し口7Bからのエアー
の吹き出しによって一旦シート状用紙Sが分離された後
には、次のシート状用紙Sの給送に備えてシート状用紙
束の給送方向先端側をさばき処理して分離しやすい状態
とすることができる。つまり、中立態位に切り換え部材
20Aが設定されている場合には吹き出し口7A、7B
からの風速は一方の吹き出し口を対象とした場合よりも
弱くなるが、シート状用紙Sが吹き出し口7Bからのエ
アー(B)の吹き出しによって分離されてしまうと、吹
き出し口7Bからのエアの風速が弱くても分離性能にあ
まり影響しなくなる。このため、吹き出し口7Aからの
エアー(A)の供給を集中させることで次に給送される
シート状用紙Sをシート状用紙束からさばき、バキュー
ムチャンバー14が接近した際に最上位のシート状用紙
Sのみを対象として吸着しやすくする方が、円滑な分離
を行うえで有利となる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シート状
用紙束の進行方向先端側をさばくためのさばき用ノズル
とバキュームチャンバーによって捕捉されたシート状用
紙を分離するための分離ノズルとにエアーを供給する供
給源が共通で用いられ、しかも、供給源として用いられ
るブロワからのエアの供給方向を流路切り換え手段によ
って選択できるので、シート状用紙の分離に最も有効な
エアーの供給形態を供給源の数を増やすことなく効率的
に設定することができる。これにより、構造を簡略化し
て低コストで小型化および低騒音化が実現できる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、給紙に先立
ち、さばき用ノズル側の流路を開くようにしているの
で、シート状用紙束に対して有効にさばきのためのエア
ーを供給することができ、シート状用紙の分離を効率よ
く行うことが可能となる。
【0033】請求項3記載の発明では、シ−ト状用紙が
ガイドされる面に分離ノズルを配置しているので、さば
かれた状態のシ−ト状用紙を確実にバキュ−ムチャンバ
に向けて指向させて給送態位とすると共に、バキュ−ム
チャンバ−に指向される最上位以外のシ−ト状用紙を吹
き落として分離することが可能になる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、積層されて
いるシ−ト状用紙束のうちで、最上位側のシ−ト群を対
象として、さばき用ノズルが配置されているので、さば
くことができるので、最上位側のシ−ト群を対象として
重送や連送を効率よく防止することができる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、初期態位と
して両方のノズルに向けエア−を供給する態位とされ、
分離ノズルによるシ−ト状用紙の分離後にはさばき用ノ
ズルへのエア−供給態位が設定されるので、後続して給
送される場合のシ−ト状用紙のさばき処理を先行して分
離されたシ−ト状用紙の給送過程で行えることになり、
連続した分離作業を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるシート紙給送装置の要部
構成を説明するための模式図である。
【図2】図1に示した要部構成による分離状態を説明す
るための模式図である。
【図3】図1に示した要部構成による他の分離状態を説
明するための模式図である。
【図4】図1に示したシート紙給送装置に用いられるブ
ロワの要部構造を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 シート給送装置 2 給紙台 7 エアノズル手段として機能する分離チャン
バ 7A さばき用ノズルとしてのエア吹き出し口 7B 分離用ノズルとしてのエア吹き出し口 8 エアー供給源としてのブロワ 11 エアー吸着ベルト装置 14 バキュームチャンバ 20 エアー供給源に用いられるダクト 20A 流路切換用の切換部材 A、B エアーの流れる方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載されたシート状用紙の最上位のものを
    バキュームチャンバーを有するエアー吸着ベルト手段に
    よって吸着し、エアノズル手段により一枚ずつ分離して
    給紙を行うシート紙給送装置において、 積層された上記シ−ト状用紙の進行方向先端側にエアー
    を吹き付けるさばき用ノズルと、 上記バキュームチャンバーに吸着されたシート状用紙の
    進行方向先端にエアーを吹き付ける分離用ノズルとを備
    え、 上記さばき用ノズルと分離用ノズルとにそれぞれエアー
    を供給する供給源には共通のブロワーおよびこのブロワ
    ーに連通するダクトと、上記ダクトの内部で上記さばき
    用ノズルと分離ノズルとに対してエアーの供給方向を切
    り換える流路切り換え手段とが備えられていることを特
    徴とするシート紙給送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート紙給送装置におい
    て、 上記流路切り換え手段は、給紙に先立ち、さばき用ノズ
    ル側に流路が開かれていることを特徴とするシート紙給
    送装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシ−ト紙給送装置におい
    て、 上記さばき用ノズルおよび分離ノズルは、上記シ−ト状
    用紙の進行方向先端側に配置されている分離チャンバ−
    内で仕切られた各空間に連通して設けられ、上記分離ノ
    ズルは、上記分離チャンバ−に有するシ−ト状用紙のガ
    イド面に設けられていることを特徴とするシ−ト紙給送
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のシ−ト紙給送装置におい
    て、 上記さばき用ノズルは、上記分離チャンバ−内で仕切ら
    れた空間のうちで、上記シ−ト状用紙の進行方向先端側
    の端面に対向する側に位置する空間内で上記シ−ト状用
    紙の最上位近傍に対面して設けられていることを特徴と
    するシ−ト紙給送装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のシ−ト紙給送装置におい
    て、 上記流路切り換え手段は、初期態位を上記さばき用ノズ
    ルおよび分離用ノズルの両方にエア−を供給できる中立
    態位に設定され、上記分離用ノズルにより上記シ−ト状
    用紙が分離された時点で上記さばき用ノズル側に向けて
    エア−を供給できる態位に切り換えられることを特徴と
    するシ−ト紙給送装置。
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