JP4503759B2 - 基板ストッパ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板搬送装置に設けられる基板ストッパ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数枚の基板に対して順次所定の処理を施す基板処理装置(例えば、基板にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機)においては、一つの基板の処理中に次の基板が処理位置に搬送されてこないよう、複数枚の基板を一方向に向けて順次間欠的に搬送する基板搬送装置が用いられている。図5は、従来のこの種の基板搬送装置を備えたスクリーン印刷機の要部正面図、図6、7は図5の要部拡大図である。
【0003】
図5に示すように、このスクリーン印刷機は、基板供給装置1と、図5の横方向に移動可能な基板支持テーブル2とを備えており、基板搬送装置は、基板供給装置1に、図5の紙面に直交する方向に間隔をおいて平行に設けられた一対の第1の基板搬送コンベヤ3、3(一方のみ図示)と、基板支持テーブル2に、図5の紙面に直交する方向に間隔をおいて平行に設けられた一対の第2の基板搬送コンベヤ4、4(一方のみ図示)と、第1の基板搬送コンベヤ3、3における基板支持テーブル2側の端部にそれぞれ回動可能に取り付けられた連結機構5、5(一方のみ図示)とを備えている。基板Pは、第1及び第2の基板搬送コンベヤ3、3;4、4により搬送方向両側端部を支持されて矢印方向に搬送される。
【0004】
第1の基板搬送コンベヤ3は、基板供給装置1の装置本体6に回転可能に取り付けられた複数個のローラ7、7、・・・と、これらのローラ7、7、・・・間に張装されたエンドレスベルト8と、エンドレスベルト8を駆動する駆動モータ(不図示)とから成っている。
【0005】
第2の基板搬送コンベヤ4は、基板支持テーブル2のテーブル本体9に回転可能に取り付けられた複数個のローラ10、10、・・・(一つのみ図示)と、これらのローラ10、10、・・・間に張装されたエンドレスベルト11とを有している。
【0006】
図6に示すように、連結機構5は、基板供給装置1の装置本体6における基板支持テーブル2側の端部に取り付けられたローラ7の回転軸12に固定されたギア13と、回転軸12に回動可能に取り付けられ、一端が装置本体6の基板支持テーブル2側の端部から突出したフレーム14と、フレーム14の一端に回転可能に取り付けられ、ギア13にかみ合ったギア15と、装置本体6とフレーム14の間に張装され、フレーム14を図6の反時計まわり方向に付勢するスプリング25と、装置本体6上に設けられ、フレーム14の反時計まわり方向の回動を規制するピン16とを有している。
【0007】
基板支持テーブル2における基板供給装置1側の端部に取り付けられたローラ10の回転軸17には、ギア(第1の伝動部材)15にかみあうことができるギア(第2の伝動部材)18が固定されており、基板支持テーブル2が基板供給装置1に接近すると、ギア18がギア15に当接し、図7に示すように、フレーム14がスプリング25の弾発力に抗して時計まわり方向に所定角度回動するとともにギア18がギア15にかみ合った状態となる。
【0008】
この状態で基板供給装置1の駆動モータを駆動すると、エンドレスベルト8が図7の矢印方向に回転するとともに、駆動モータの駆動力がギア13、15、及び18を介して回転軸17に伝えられ、エンドレスベルト11が図7の矢印方向に回転し、エンドレスベルト8上の基板Pがエンドレスベルト11上に受け渡され、処理位置に向けて搬送される。
【0009】
基板供給装置1から基板支持テーブル2に一枚の基板Pが供給されると、基板支持テーブル2が基板供給装置1から離間するとともに、基板支持テーブル2上に供給された基板Pが処理位置に固定されて基板Pに印刷処理が施されるが、このとき、エンドレスベルト8上の次の基板Pがエンドレスベルト11に向けて送り出されないよう、基板供給装置1に基板ストッパ機構が設けられている。
【0010】
この基板ストッパ機構は、連結機構5の下方に位置するように装置本体6に垂直に取り付けられた流体圧シリンダ20と、この流体圧シリンダ20のロッド20aの先端部に取り付けられたストッパ片21とから成っており、図6に示すように、基板支持テーブル2が基板供給装置1から離間した状態では、ロッド20aが伸長し、ストッパ片21がエンドレスベルト8上の基板Pの前端縁に当接して基板Pを所定位置よりもエンドレスベルト11側に移動しないように規制する。また、図7に示すように、第1及び第2の基板搬送コンベヤ3、4が伝動連結された状態では、ロッド20aが後退し、エンドレスベルト8上の基板Pがエンドレスベルト11上に移動するのを許容する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の基板ストッパ機構は、流体圧シリンダ20、ストッパ片21の他に、流体シリンダ20内に流体を供給する流体供給源、配管、電磁弁等を必要とするため、部品点数が多いとともに、これらを制御するシステムが複雑であるため、コスト高であるという問題点が有った。
【0012】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造コストが安価な基板ストッパ機構を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述する目的を達成するために本発明は、第1の基板搬送コンベヤと、前記第1の基板搬送コンベヤに対して相対的に接近及び離間する第2の基板搬送コンベヤと、前記第1の基板搬送コンベヤと前記第2の基板搬送コンベヤとを連結する連結機構とを備えた基板搬送装置に設けられた基板搬送ストッパ機構であり、前記第1の基板搬送コンベヤに回動可能に取り付けられ、フレームとこのフレームに回転可能に取り付けられ前記第1の基板搬送コンベヤの駆動に伴い回転する第1の伝動部材とを備え、前記第1及び第2の基板搬送コンベヤの接近に伴って前記第1の伝動部材と第2の基板搬送コンベヤに設けられ前記第1の伝動部材と接触して該第1の伝動部材の回転により駆動されて回転して第2の基板搬送コンベヤを駆動する第2の伝動部材とを連結し、前記第1及び第2の基板搬送コンベヤを伝動連結する前記連結機構の前記フレームに設けられ、第1及び第2の伝動部材が連結され前記第1及び第2の基板搬送コンベヤが接近し前記フレーム及び前記第1の伝動部材が回動している状態で前記第1の基板搬送コンベヤ上の基板が前記第2の基板搬送コンベヤ上に移動するのを許容するとともに、前記第1及び第2の基板搬送コンベヤが離れて前記第1及び第2の伝動部材が離間した状態で接近前の位置に前記フレームと一体的に回動し、前記第1の基板搬送コンベヤ上の基板が所定位置よりも前記第2の基板搬送コンベヤ側に移動しないように規制する規制部材を備えたことを特徴とする。
【0014】
なお、前記規制部材を前記フレームに一体的に形成するようにすると、部品点数及び製造工数が低減するので好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態である基板ストッパ機構を備えたスクリーン印刷機の要部正面図、図2は図1の平面図、図3、4は図1の要部拡大図である。
なお、本実施形態において、従来技術に対応する部分には同一の符号を付してあり、重複する説明は省略してある。
【0016】
本実施形態では、図1、2に示すように、基板ストッパ機構が、金属板を板金加工して成る矩形状の規制部材22、22から成り、これらの規制部材22は、それぞれ連結機構5のフレーム14の上面にネジ等を介して固定され、基板Pの幅方向かつ内側へ向けて水平に張り出している。規制部材22、22の先端部の後方側の側縁には、略垂直下方に向けて折曲されたストッパ部22aが形成されている。
【0017】
規制部材22、22はフレーム14と一体的に回動し、ストッパ部22a、22aは、図3に示すように、基板供給装置1と基板支持テーブル2が離間した状態では、エンドレスベルト8上の基板Pの前端縁に当接して基板Pが所定位置よりも基板支持テーブル2側に移動しないように規制し、図4に示すように、第1の基板搬送コンベヤ3と第2の基板搬送コンベヤ4が伝動連結された状態では、エンドレスベルト8上の基板Pの上方に退避して基板Pがエンドレスベルト11上に移動するのを許容する。
【0018】
規制部材22は金属板を板金加工することにより形成され、容易に製造することができるとともに、金型費が不要で加工費が安価であるという利点を有する。また、従来技術のように多数の部品や複雑な制御システムを必要としないため、従来技術よりも製造コストを大幅に削減することができる。
【0019】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0020】
例えば、上述した実施形態では、連結機構とは別体の規制部材を連結機構に取り付けるようにしているが、規制部材を連結機構に一体的に形成するようにしてもよい。
【0021】
また、上述した実施形態では、規制部材が金属板を板金加工したものであるが、これに限らず、他の材料や製造方法により製造されたものであってもよい。
【0022】
また、上述した実施形態では、第1の基板搬送コンベヤを固定して第2の基板搬送コンベヤを移動させる場合について説明したが、これに代えて、第2の基板搬送コンベヤを固定して第1の基板搬送コンベヤを移動させるようにしてもよい。
【0023】
また、本発明は、スクリーン印刷機以外の基板処理装置の基板搬送装置に適用することもできる。
【0024】
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の基板ストッパ機構は、フレームとこのフレームに回転可能に取り付けられ第1の基板搬送コンベヤの駆動に伴い回転する第1の伝動部材とを備えた連結機構のフレームに設けられ、連結機構と一体的に回動する規制部材から成るため、部品点数が少なく、複雑な制御システムも必要としないので、安価に製造することができる。
【0026】
また、規制部材が連結機構に一体的に形成された場合には、部品点数及び製造工数が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である基板ストッパ機構を備えたスクリーン印刷機の要部正面図。
【図2】 図1の平面図。
【図3】 図1の要部拡大図であり、第1及び第2の基板搬送コンベヤが離間した状態を示す図。
【図4】 図1の要部拡大図であり、第1及び第2の基板搬送コンベヤが伝動連結された状態を示す図。
【図5】 従来の基板ストッパ機構を備えたスクリーン印刷機の要部正面図。
【図6】 図5の要部拡大図であり、第1及び第2の基板搬送コンベヤが離間した状態を示す図。
【図7】 図5の要部拡大図であり、第1及び第2の基板搬送コンベヤが伝動連結された状態を示す図。
【符号の説明】
3 第1の基板搬送コンベヤ
4 第2の基板搬送コンベヤ
5 連結機構
22 規制部材
Claims (2)
- 第1の基板搬送コンベヤと、前記第1の基板搬送コンベヤに対して相対的に接近及び離間する第2の基板搬送コンベヤと、前記第1の基板搬送コンベヤと前記第2の基板搬送コンベヤとを連結する連結機構とを備えた基板搬送装置に設けられた基板搬送ストッパ機構であり、前記第1の基板搬送コンベヤに回動可能に取り付けられ、フレームとこのフレームに回転可能に取り付けられ前記第1の基板搬送コンベヤの駆動に伴い回転する第1の伝動部材とを備え、前記第1及び第2の基板搬送コンベヤの接近に伴って前記第1の伝動部材と第2の基板搬送コンベヤに設けられ前記第1の伝動部材と接触して該第1の伝動部材の回転により駆動されて回転して第2の基板搬送コンベヤを駆動する第2の伝動部材とを連結し、前記第1及び第2の基板搬送コンベヤを伝動連結する前記連結機構の前記フレームに設けられ、第1及び第2の伝動部材が連結され前記第1及び第2の基板搬送コンベヤが接近し前記フレーム及び前記第1の伝動部材が回動している状態で前記第1の基板搬送コンベヤ上の基板が前記第2の基板搬送コンベヤ上に移動するのを許容するとともに、前記第1及び第2の基板搬送コンベヤが離れて前記第1及び第2の伝動部材が離間した状態で接近前の位置に前記フレームと一体的に回動し、前記第1の基板搬送コンベヤ上の基板が所定位置よりも前記第2の基板搬送コンベヤ側に移動しないように規制する規制部材を備えたことを特徴とする基板ストッパ機構。
- 前記規制部材が前記フレームに一体的に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の基板ストッパ機構。
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JP2000017973A JP4503759B2 (ja) | 2000-01-25 | 2000-01-25 | 基板ストッパ機構 |
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---|---|---|---|---|
JPS606708U (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-18 | ナショナル住宅産業株式会社 | パネル搬送装置 |
JPH04201254A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-22 | Sanyo Electric Co Ltd | スクリーン印刷機 |
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- 2000-01-25 JP JP2000017973A patent/JP4503759B2/ja not_active Expired - Fee Related
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