JP3987977B2 - プリント注文システム及びその方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント注文システム及びその方法に係り、特にレストラン等で料理を注文するとともに画像のプリントを注文することが可能なプリント注文システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子カメラ、パーソナルコンピュータやプリンタの普及などにより、利用者が電子カメラを用いて撮影した画像をパーソナルコンピュータに取り込み、家庭用のプリンタを用いてプリントすることが可能となっている。
【0003】
また、利用者が、プリントすべき画像のデータをメモリーカード等の記録媒体に記録し、記録媒体を高画質でのプリントが可能なラボラトリに持ってゆきプリントするサービスが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、家庭用のプリンタは、低価格で普及してはいるものの、解像度や色の再現性の面で未だ満足のゆくものではない。利用者がラボラトリのプリントサービスを受けるには、記録媒体に画像データを記録する作業が必要である上に、記録媒体をラボラトリに預け、再び記録媒体と印刷物(プリント)を取りに行く必要がある。このように従来は、高解像度の印刷物を気軽に得ることが難しいという不具合を生じていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、レストランやコンビニエンスストアなどで利用者は電子カメラを携行し、無線通信によって画像データとプリント注文データとを送信することで、特に待ち時間を必要とせずに気軽に高解像度のプリントを得ることが可能なプリント注文システム及びその方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、レストランなどの場所で料理を注文するとともに画像のプリントを注文するプリント注文システムであって、プリントすべき画像の選択及び該画像のプリント枚数を含むプリント指定を行うプリント指定手段と、前記プリント指定手段によってプリント指定された画像を示す画像データ及び該画像のプリント指定内容を示すプリント注文データを無線で送信する第1の近距離無線通信手段とを備えた電子カメラと、利用者が注文した料理を示す料理注文データ及びその利用者の席を識別する席識別情報を入力する入力手段と、前記第1の近距離無線通信手段を介して画像データ及びプリント注文データを受信する第2の近距離無線通信手段と、前記入力手段によって入力した料理注文データと前記第2の近距離無線通信手段を介して受信した画像データ及びプリント注文データとを送信する送信手段とを備えた料理注文装置と、前記送信手段から送信された画像データ及びプリント注文データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した画像データ及びプリント注文データに基づいて画像をプリントする印刷手段とを備えた印刷装置とからなることを特徴としている。
【0007】
本発明によれば、プリントすべき画像の選択及び該画像のプリント枚数を含むプリント指定を行うプリント指定手段と、プリント指定手段によってプリント指定された画像を示す画像データ及び該画像のプリント指定内容を示すプリント注文データを無線で送信する第1の近距離無線通信手段とを備えた電子カメラと、利用者が注文した料理を示す料理注文データ及びその利用者の席を識別する席識別情報を入力する入力手段と、前記第1の近距離無線通信手段を介して画像データ及びプリント注文データを受信する第2の近距離無線通信手段と、前記入力手段によって入力した料理注文データと前記第2の近距離無線通信手段を介して受信した画像データ及びプリント注文データとを送信する送信手段とを備えた料理注文装置と、前記送信手段から送信された画像データ及びプリント注文データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した画像データ及びプリント注文データに基づいて画像をプリントする印刷手段とを備えた印刷装置とから構成されているので、レストランで食事の合間に気軽に高解像度のプリントを得ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係るプリント注文システム及びその方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0009】
図1は、ファミリーレストランの店内にて利用者が料理の注文とプリントの注文を実施している例である。
【0010】
同図に示すように利用者は、店内での撮影用及び利用者が持参した画像が記録されているメモリーカード再生用にファミリーレストラン側が利用者に貸し出した電子カメラ10を携行してファミリーレストランの席に着く。次にウエイトレス(又はウエイター)が利用者のテーブルにて料理の注文と画像のプリントの注文とをとる。なお、電子カメラ10は利用者が席に着いてから貸し出すようにしてもよい。
【0011】
ウエイトレスは携帯式の料理注文装置50を手に持ち、料理注文装置50の入力手段を操作して利用者(客)が注文した料理の料理注文データ及び利用者の席を識別する席識別情報を入力する。料理注文装置50に入力された料理の注文データ及びその利用者の席を識別する席識別情報は、例えば厨房に設置されている印刷装置80に送信される。印刷装置80は、前記受信した料理の注文データを示す情報及び利用者の席識別情報とをプリントして出力する。
【0012】
利用者は、貸し出された電子カメラ10を用いて料理が出てくるまでの間の時間や食事中の間にファミリーレストラン内で撮影を行い、気に入った画像が得られた場合にはプリントの注文を行う。また、利用者自身が他の場所で撮像した画像が記録されている記録媒体を電子カメラ10に装着してプリントの注文を行うことも可能である。
【0013】
利用者が電子カメラ10に記録されている1乃至複数の画像をファミリーレストランの印刷装置80でのプリントを希望する際には、電子カメラ10を操作してプリントすべき画像データ及びプリント注文データ及び座席識別情報(又は貸し出した電子カメラ10が持つ固有の識別情報)を料理注文装置50に Bluetoothや無線LAN等の近距離無線通信手段を用いて送信する。料理注文装置50は、前記受信した画像データ、プリント注文データや座席識別情報を表示手段に表示してウエイトレスが注文者と注文内容との受付を確認するとともに、印刷装置80に送信する。印刷装置80は、前記受信した画像データ及びプリント注文データに基づいて画像印刷して出力する。
【0014】
図1に示した実施の形態では、電子カメラ10と料理注文装置50とは無線による通信を行っているので、赤外線等の指向性の高い通信手段とは異なり電子カメラ10と料理注文装置50とを対向させることなく利用者は電子カメラ10の表示手段を見ながら、また、ウエイトレスは料理注文装置50を所持している状態で通信を行うことが可能となる。特に、ウエイトレスが料理を運ぶ途中や食器を下げている途中の場合であっても、料理注文装置50がポケットに入っている状態で印刷画像の注文を受けることが可能となる。
【0015】
また、電子カメラ10と料理注文装置50との無線通信距離が Bluetoothの通信規格のように特に短く設定されている場合には、ウエイトレスが近くに来た際に電子カメラ10に設けられている注文ボタンを利用者が押して画像のプリントを注文することが可能である。
【0016】
図2及び図3はそれぞれ電子カメラ10の外観を示す正面図及び背面図である。
【0017】
図2に示すように電子カメラ10の前面には、撮像するためのレンズ12、ファインダ窓14、スマートメディア、コンパクトフラッシュ、マルチメディアカード、メモリースティック等の挿抜可能な記録媒体を装着することが可能な記録媒体装着部16、レリーズボタン18が設けられている。電子カメラ10の背面には、図3に示すように記録日時や記録媒体の残記録容量などを表示する表示パネル20、ファインダ接眼部22、ズームボタン24、メニューボタン26、画像のプリントを注文する注文ボタン28、マルチファンクションの十字キー30、キャンセルキー32、表示手段34、無線通信用のアンテナ36が設けられている。
【0018】
図4は図2及び図3に示した電子カメラ10の内部構成を示すブロック図である。この電子カメラ10は、レンズ12、表示手段34、マルチファンクションの十字キー30やレリーズボタン18及びモード切換スイッチ等の操作スイッチ群37、シャッター・絞り38、CCD等の撮像デバイス39、アナログ信号処理回路40、A/D変換器41、デジタル信号処理回路42、メモリ43、圧縮伸張回路44、内蔵メモリまたはメモリカード45、駆動回路46、及び情報処理手段(中央処理装置)47、無線の通信手段48(近距離通信手段)等から構成されている。
【0019】
情報処理手段47は、操作スイッチ群37(プリント指定手段)、レリーズボタン18等からの入力信号に基づいてカメラ全体の各回路を統括制御する。いま、電源スイッチによって電源が投入され撮影モードに設定されると、レリーズボタン18の操作に基づいて撮影が行われ、一方、再生モードが設定されると、記録されている画像の再生が行われる。
【0020】
撮影レンズ12、シャッタ・絞り38を通った光は、撮像デバイス39の上に焦点を結ぶ。ここで、シャッタは撮像デバイスから信号を読み出すときに光が撮像デバイス39に入射しスミアが発生するのを防止するものであるが、撮像デバイス39の構成により必ずしも必要なものではない。また、絞りも単一の絞りのものや、複数の絞りが切り換えできるようなものが考えられる。
【0021】
撮像デバイス39は、駆動回路46内のタイミング発生回路(図示せず)によって発生したタイミングで駆動され、画像信号を出力する。尚、駆動回路46は、撮影レンズ12、シャッタ・絞り38などの駆動回路も含む。
【0022】
撮像デバイス39から出力された画像信号は、アナログ信号処理回路40でアナログ信号処理された後、A/D変換器41でデジタル信号に変換されてデジタル信号処理回路42に加えられ、ここでデジタル処理が施される。デジタル処理された画像データは、メモリ43に一時的に記録される。ここで、メモリ43内の画像データを読み出し、表示手段34に出力することにより表示手段34に画像を表示させることができる。また、撮影後の画像データは圧縮伸張回路44で圧縮され、内蔵メモリまたはメモリカード45にファイル名や付帯情報が付されて記録される。撮影モードによっては圧縮の過程を省いて記録されることもある。
【0023】
また、再生モード時には、内蔵メモリまたはメモリカード45に記録されている画像データを圧縮伸張回路44にて伸張処理した後、メモリ43を介して表示手段34に出力し、表示手段34に再生画像を表示するようになっている。
【0024】
また、再生時にインデックス再生が指示されると、複数の画像からなるインデックス画像が表示される。このインデックス画像上で、十字キー30の上/下キー及び左/右キーで、プリントすべき画像又は再生したい画像を選択することができる。また、このとき画像を選択するとともにプリント枚数、プリントサイズ、トリミング情報等のプリント指定や利用者が利用しているテーブル番号を併せて入力するようにしてもよい。尚、選択された画像は、例えば縁取りがされ、他の画像と区別される。また、インデックス画像の範囲を越えて十字キー30の上/下キー及び左/右キーが操作されると、インデックス画面が切り換えられ、他の画像が表示される。
【0025】
利用者が前記選択した画像のプリントを確定する際には、電子カメラ10に設けられている注文ボタン28(プリント指定手段の機能を含む)を押す。すると電子カメラ10の情報処理手段47は、選択された画像ファイル名とその画像のプリントに関する情報が記載されたプリント注文ファイル(プリント注文データのファイル)とを生成する。
【0026】
図5に、電子カメラ10が生成するプリント注文ファイルの形態例を示す。
【0027】
同図に示すプリント注文ファイルは、テーブル番号5番(Table-ID=5)に居る利用者が IMG00003.JPG のファイル名の画像を8枚、IMG00004.JPGの画像を4枚プリント注文する情報が示されている。なお、この他にもトリミング情報やプリント用紙サイズに関する情報を併せて記述するようにしてもよい。
【0028】
上記のような形態で生成されたプリント注文ファイルの情報及び画像ファイルは、情報処理手段47から通信手段48に伝送された後に無線通信信号に変換されてアンテナ36から料理注文装置50に対して送信される。
【0029】
図6に、料理注文装置50の平面図を示す。
【0030】
料理注文装置50には、スタートキー52、メニューキー群54、OKボタン56等の入力手段と、入力した情報を表示する表示手段58と、他の通信機器と無線で通信を行うアンテナ60とが設けられている。なおアンテナ60は、電子カメラ10との通信用のアンテナと、印刷装置80との通信用のアンテナとを別々に独立して設けてもよい。
【0031】
図7に、料理注文装置50の情報処理回路のブロック図を示す。
【0032】
同図によれば料理注文装置50には、スタートキー52、メニューキー群54、OKボタン56等から構成される入力手段62と、表示手段58に表示する情報を一時的に記憶する画像表示用メモリ64と、電子カメラ10や印刷装置80等の通信機器と情報の送信及び受信を無線で行う通信手段65(近距離通信手段及び送信手段)と、料理注文装置50全体の処理を統括して実行する情報処理手段66(CPU)と、情報処理手段66の処理プログラムや情報処理に用いる各種定数、料理名称などを記憶しているプログラムメモリ68(ROM)と、情報処理手段66の作業領域となるメモリ70(RAM)とから構成されている。
【0033】
ウエイトレスは利用者に料理の注文を聞き、料理注文装置50のスタートキー52を押して注文された料理の入力を開始する。次に、注文された料理の名称と数量とをメニューキー群54を操作して料理注文データとして入力する。入力した内容は、情報処理手段66が読み込むとともにメモリ70及び画像表示用メモリ64に料理注文データとして伝送し、表示手段58には入力した料理注文データが表示される。ウエイトレスは表示手段58の表示内容を見て入力した結果を確認する。全ての料理注文データの入力が終了した場合には、OKボタン56を押して料理注文データの入力作業を終了する。注文料理の入力作業が終了すると、情報処理手段66は入力された料理注文データに基づいて図8に示すような形態の料理注文ファイルを生成してメモリ70に記録する。
【0034】
図8に、料理注文装置50が生成する料理注文ファイルの形態例を示す。
【0035】
同図に示す料理注文ファイルは、テーブル番号5番(Table-ID=5)に居る利用者がコーヒーを1杯注文する情報(Order-TYPE=COOKING,QUANTITY=1,MENU=COFFEE )が示されている。
【0036】
上記のような形態で生成された料理注文ファイルの情報は、情報処理手段66がメモリ70から読み出して所定の通信情報に変換した後に通信手段65に伝達する。通信手段65は料理注文データをアンテナ60を介して他の通信機器(印刷装置80)に送信する。
【0037】
また、電子カメラ10から受信したプリント注文ファイル及び画像ファイルの情報は、料理注文装置50を中継し、必要に応じて通信プロトコルを変換して印刷装置80に対して送信される。
【0038】
図9に印刷装置80の情報処理回路のブロック図を示す。
【0039】
同図によれば印刷装置80には、料理注文装置50から送信された情報を受信するアンテナ82と、アンテナ82で受信した通信情報をバスを介して情報処理手段に出力するとともに、バスを介して得たプリント時間や料金情報を料理注文装置50に送信するための通信情報に変換する通信手段84と、印刷装置80全体の処理を統括して実行する情報処理手段86(CPU)と、情報処理手段86の処理プログラムや情報処理に用いる各種定数、料理やプリントに関する情報などを記憶しているプログラムメモリ88(ROM)と、情報処理手段86の作業領域となるメモリ90(RAM)と、受信した情報に基づいて画像や料理の注文票を印刷するプリンタ92(印刷手段)と、情報処理手段86から出力された画像データと必要に応じてプリント注文データとをプリンタに対して送信するインターフェースであるSCSI制御部94とから構成されている。
【0040】
料理注文装置50から送信された料理注文データやプリント注文データは、アンテナ82及び通信手段84を介して情報処理手段86に伝えられ、更に所定の書式に変換(例えば図5に示すプリント注文ファイルの形式や図8に示す料理注文ファイルに復元)した後にメモリ90に一時的に記録される。全ての情報の受信が終了したら、情報処理手段86はメモリ90に記録されている未印刷の情報を読み出す。
【0041】
情報処理手段86が料理注文データを読み出した場合には、料理注文データを所定のフォーマットの印刷情報に変換してSCSI制御部94にバスを介して送信する。印刷情報を受信したSCSI制御部94は、プリンタ92に対して印刷情報を送信する。プリンタ92は、受信した印刷情報に基づいてプリントを実施する。すると利用者が注文した料理の注文票が印刷されて出力される。
【0042】
また、プリント注文ファイルにて指定されている画像をプリントする場合には、メモリ90に記録されている画像ファイルを必要に応じて伸長展開して、プリンタ92が印刷可能な画像データとプリント注文データとに変換してSCSI制御部94に送信する。画像データとプリント注文データとを受信したSCSI制御部94は、プリンタ92に対して画像データとプリント注文データとを送信する。プリンタ92は、受信した画像データとプリント注文データとに基づいて画像のプリントを実施する。すると利用者が指定した画像がプリントされて出力される。
【0043】
図10に、電子カメラと印刷装置とが実施する処理手順のフローチャートの一部を示す。
【0044】
電子カメラ10の処理プログラムのステップS100「プリント注文ファイル送信」(以降S100のように省略して記載する)にて、利用者が指定したプリント注文ファイルとプリントする画像データとの情報が電子カメラ10から出力されると、該出力された情報は料理注文装置50を経由して印刷装置80に送信され、印刷装置80はS200「プリント注文抽出」にて受信する。
【0045】
印刷装置80かプリント注文ファイルと画像ファイル、又は料理注文ファイルの情報を受信すると、印刷装置80はS200にて各種注文ファイルの中に記載されている「Order-TYPE」の情報を読み出して料理の注文に関する料理注文ファイルと、画像をプリントするプリント注文ファイルとを分離する。受信した注文ファイルが料理注文ファイルである場合には、料理リストを印刷して出力する。また、受信した注文ファイルがプリント注文ファイルである場合には、情報処理手段86はプリントする画像の情報量や印刷枚数からプリントに要する所要時間を算出し、S202「プリント所要時間算出/送信」にて、算出した所要時間情報を料理注文装置50を介して電子カメラ10に対して送信する。
【0046】
前述のプリント所要時間は、たとえば下記の式(1)にしたがって算出される。
【0047】
【数1】
例えば、他のプリント処理の残プリント処理時間を18分、プリント注文枚数を20枚、1枚のプリント所要時間を30秒とすると、プリント所要時間は、18分+20枚×30秒=28分と算出される。
【0048】
印刷装置80において算出されたプリント所要時間の情報は、料理注文装置50を介して電子カメラ10に送信される。電子カメラ10が受信したプリント所要時間情報は、S102「プリント時間表示課金情報表示」にて電子カメラ10の表示手段34に表示される。このときの表示内容は、例えば「プリント終了まで28分かかります。クイックプリントを行う場合は25分又は20分です。クイックプリントを行いますか? 25分YES→2入力 20分YES→1入力NO→0入力」及び料金情報である。利用者は、表示手段34に表示された情報に基づいてクイックプリントを実施するか否かの指示を入力する。
【0049】
次のS104「クイック料金?」では、利用者がクイックプリントを指示したか否かの判断を行っている。もしS104でクイックプリントを指定した場合、電子カメラ10の処理プログラムはS106「優先順位変更要求」に進み優先順位を変更する要求を料理注文装置50を介して印刷装置80に送信する。印刷装置80では、図11(A)〜(C)に示すような優先順位を変更する処理を実施する。
【0050】
図11(A)〜(C)に印刷装置80の印刷処理のキューテーブルを示す。
【0051】
印刷処理のキューテーブルには、プリント順序、席番号等のユーザID、プリントが終了するまでにかかるプリント所要時間、優先順位が示されている。本実施の形態によるプリント注文システムでは、原則としてプリントが発注された順序にしたがってプリント処理が実行されるが、利用者の要求によってはプリントの順序を変更することも可能である。この印刷順序の変更に用いられるのが優先順位の項目である。図11(A)に示すキューテーブルは、印刷順序変更前の注文を受け付けた順番での印刷順序を示している。この場合テーブル番号5番(ID=5)の利用者が注文した写真のプリント所要時間は28分となっている。
【0052】
図11(B)に示すプリントキューテーブルは、テーブル番号5番の利用者がクイックプリントの第1レベルの印刷優先順位を設けた場合のプリント順序変更後の状態を示し、図11(C)に示すプリントキューテーブルは、テーブル番号5番の利用者がクイックプリントの印刷優先順位を更に向上し、最優先にした場合のプリント順序変更後の状態を示している。
【0053】
上述のように、利用者がクイックプリントを指定するとプリントが終了するまでの時間を短縮することが可能となる。クイックプリントでは、通常のプリント代金の他にクイック料金が加算される旨の表示が電子カメラ10の表示手段34に表示される。利用者は表示手段34に表示されたクイック料金を見て、その料金でクイックプリントを指定する希望がある場合にはクイックプリントの指令(上記の例では必要に応じて「1」または「2」)を入力する。利用者が入力した指令(プリント時間情報)は、料理注文装置50を介して印刷装置80に送信される。
【0054】
S204「優先順位決定」にて印刷装置80がプリント時間情報を受信すると、受信した優先順位の情報に応じて図11(B)又は(C)に示すようにプリントの優先順位を「ノーマル」から「優先」又は「最優先」に変更する。
【0055】
もし、上記のS104でクイックプリントを指定しなかった場合、又はS106でのプリント時間情報の送信が終了した場合には、電子カメラ10の処理プログラムはS108「プリント決定送信」に進み利用者のプリント注文決定の入力処理を待つ。もしS108で利用者がプリント注文決定を指示する入力を行うと、入力されたプリント決定情報は料理注文装置50を介して印刷装置80に送信される。
【0056】
S206「プリント実行」で電子カメラ10からプリント決定情報を受信すると、印刷装置80では前記決定した優先順位のプリントキューテーブルにしたがって画像のプリントを実行する。そして次のS208「課金情報をレジスタへ送信」にて、料理及び画像印刷の料金情報をレジスタに送信する。利用者は食事終了後にプリントした画像を受け取り、飲食代金とともに印刷代金を支払う。
【0057】
また、利用者が同じプリント注文ファイルを用いてだぶって画像のプリントを注文してしまう不具合を解消するために、印刷履歴ファイルを各利用者毎に生成して電子カメラ10又は印刷装置80の記憶手段に記憶しておいてもよい。画像のプリントの注文を行う際には、履歴ファイルとプリント注文ファイルとを比較して、履歴ファイルとプリント注文ファイルとが同じ内容である場合には利用者に対してプリント済の画像を再び注文している旨の警告を通知するようにしてもよい。この通知を見て利用者は再びプリントを実行するか中断するかの指示を入力する。
【0058】
プリントの優先順位は利用者の希望だけでなく、以下に示すように利用者が注文した料理の調理時間及び平均的な飲食時間から算出するようにしてもよい。
【0059】
図12は、料理の種類と、その料理の調理及び食事とに必要な平均所要時間を記載した表である。
【0060】
同図に示すように調理所要時間及び平均食事時間のいずれも時間帯に応じて所要時間が定められている。これは料理の混み具合を考慮しているためである。同図に示される所要時間は、一人の利用者が一品目を注文した場合の時間である。例えば一人の利用者が11時30分までに「A定食」を注文した場合には、調理所要時間は10分で、平均食事時間は15分である。したがって、その利用者が料理を注文してから食事が終了するまでに要する平均時間は25分と算出される。
【0061】
また、同一テーブルで同一の料理をn個注文した場合の総調理時間は以下に示す式(2)に基づいて算出される。
【0062】
【数2】
また、同一のテーブルで複数人が食事を行っている場合の複数人平均食事時間は、以下の式(3)に基づいて算出される。
【0063】
【数3】
同一テーブルにおいて複数人が食事をするときには、上記総調理所要時間と上記複数人平均食事時間とを加算した時間をプリント時間として印刷予定を調整することが望ましい。このようにしてプリント時間を調整することによって、利用者が食事を終了したときには画像のプリントが終了しているように印刷予定を効率よく調節することが可能となり、利用者はプリントの仕上がりのみを特別に待つ必要がなくなる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るプリント注文システムによれば、プリントすべき画像の選択及び該画像のプリント枚数を含むプリント指定を行うプリント指定手段と、プリント指定手段によってプリント指定された画像を示す画像データ及び該画像のプリント指定内容を示すプリント注文データを無線で送信する第1の近距離無線通信手段とを備えた電子カメラと、利用者が注文した料理を示す料理注文データ及びその利用者の席を識別する席識別情報を入力する入力手段と、前記第1の近距離無線通信手段を介して画像データ及びプリント注文データを受信する第2の近距離無線通信手段と、前記入力手段によって入力した料理注文データと前記第2の近距離無線通信手段を介して受信した画像データ及びプリント注文データとを送信する送信手段とを備えた料理注文装置と、前記送信手段から送信された画像データ及びプリント注文データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した画像データ及びプリント注文データに基づいて画像をプリントする印刷手段とを備えた印刷装置とから構成されているので、レストランで食事の合間に気軽に高解像度のプリントを得ることが可能となる。
【0065】
また、電子カメラと料理注文装置との間を無線で接続して画像を含む情報を自動で送受信するようにしたので、画像のプリントの注文に際してウエイトレスが介在する必要がなく、プリントする画像やプリント枚数の入力や注文の確認をウエイトレスが行う必要がないので注文にミスが発生しない。更に、料理の注文時以外であっても、ウエイトレスが料理注文装置を手に持っていなくとも利用者は画像のプリントの注文を行うことが可能となる。
【0066】
また、メモリーカード等の記録媒体を介さずに画像データとプリント注文データとが送信できるので、メモリーカード挿抜の取り扱い不良による画像情報の消失や装置の損傷といった不具合も発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】レストランの店内にて利用者が料理及びプリント注文を実施している例を示す図
【図2】電子カメラの外観を示す正面図
【図3】電子カメラの外観を示す背面図
【図4】電子カメラの内部構成を示すブロック図
【図5】電子カメラが生成するプリント注文ファイルの形態例を示す図
【図6】料理注文装置の平面図
【図7】料理注文装置の情報処理回路のブロック図
【図8】料理注文装置が生成する料理注文ファイルの形態例
【図9】印刷装置の情報処理回路のブロック図
【図10】電子カメラと印刷装置とが実施する処理手順のフローチャート
【図11】(A)は、優先順位変更前の印刷処理のキューテーブル
(B)は、優先順位変更後の印刷処理のキューテーブル
(C)は、優先順位変更後の印刷処理のキューテーブル
【図12】料理の種類と、その料理の調理及び食事とに必要な平均所要時間を示す図
【符号の説明】
10…電子カメラ、16…記録媒体装着部、26…メニューボタン、28…注文ボタン、34…表示手段、36…アンテナ、37…操作スイッチ群、43…メモリ、45…内蔵メモリまたはメモリカード、47…情報処理手段、48…通信手段、50…料理注文装置、52…スタートキー、54…メニューキー群、56…OKボタン、58…表示手段、60…アンテナ、62…入力手段、65…通信手段、66…情報処理手段、70…メモリ、80…印刷装置、82…アンテナ、84…通信手段、86…情報処理手段、92…プリンタ
Claims (6)
- レストランなどの場所で料理を注文するとともに画像のプリントを注文するプリント注文システムであって、
プリントすべき画像の選択及び該画像のプリント枚数を含むプリント指定を行うプリント指定手段と、前記プリント指定手段によってプリント指定された画像を示す画像データ及び該画像のプリント指定内容を示すプリント注文データを無線で送信する第1の近距離無線通信手段とを備えた電子カメラと、
利用者が注文した料理を示す料理注文データ及びその利用者の席を識別する席識別情報を入力する入力手段と、前記第1の近距離無線通信手段を介して画像データ及びプリント注文データを受信する第2の近距離無線通信手段と、前記入力手段によって入力した料理注文データと前記第2の近距離無線通信手段を介して受信した画像データ及びプリント注文データとを送信する送信手段とを備えた料理注文装置と、
前記送信手段から送信された画像データ及びプリント注文データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信した画像データ及びプリント注文データに基づいて画像をプリントする印刷手段とを備えた印刷装置と、
からなることを特徴とするプリント注文システム。 - 前記電子カメラは、1乃至複数の画像を記録する記録手段と、
前記記録手段に記録されている画像を表示する表示手段と、
を備え、
前記プリント指定手段は、前記記録手段に記録されている画像の中からプリントすべき画像の選択及び該画像のプリント枚数を含むプリント指定を行うことを特徴とする請求項1のプリント注文システム。 - 前記記録手段は、1乃至複数の画像を記録する挿抜可能な記録媒体であることを特徴とする請求項2のプリント注文システム。
- 前記印刷装置の受信手段は料理注文データを受信し、
前記印刷装置は、
前記料理注文データに基づいて注文した料理を食べ終わる食事終了時間を予想する手段と、
前記予想した食事終了時間に画像のプリントが終了するように印刷終了時刻を調節する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のプリント注文システム。 - 前記電子カメラは、電子カメラ固有の識別情報又は利用者を識別する情報を記録する識別情報記録手段を備え、
前記第1の近距離無線通信手段は、前記識別情報記録手段に記録されている電子カメラ固有の識別情報又は利用者を識別する情報を料理注文装置に無線で送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のプリント注文システム。 - レストランなどの場所で料理を注文するとともに画像のプリントを注文するプリント注文方法であって、
電子カメラによりプリントすべき画像を選択するともに該画像のプリント枚数を含むプリント指定を行う工程と、
利用者の注文した料理を示す料理注文データ及びその利用者の席を識別する席識別情報を料理注文装置に入力する工程と、
前記指定した画像を示す画像データ及び該画像のプリント指定内容を示すプリント注文データを前記電子カメラから前記料理注文装置に近距離無線通信により転送する工程と、
前記料理注文装置が料理注文データを出力する際に、前記画像データ及びプリント注文データを印刷装置に出力する工程と、
前記印刷装置は受信した前記画像データ及びプリント注文データに基づいて画像をプリントする工程と、
からなることを特徴とするプリント注文方法。
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