JP3987951B2 - 電子カメラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子カメラシステムに係り、特に電子カメラ本体とこれを載置するクレードルとから成る電子カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2000−232599号公報に開示されたデジタルカメラは、クレードル・アセンブリを介して外部からの電力供給とネットワークへの通信接続を行うようになっている。また、特開平9−46402号公報には、コードレス電話システムの子機に内蔵された二次電池を充電するための手段として機能するクレードルが開示されている。
【0003】
上記従来のシステムにおいては、クレードルに装着されるデジタルカメラ或いは子機側にクレードルとの電気的接続を達成するための専用のコネクタが設けられている。
【0004】
図9には、従来から知られているデジタルカメラシステムの例が示されている。同図に示すように、デジタルカメラ400は、一般的にクレードル500との電気的な接続を行うためのコネクタ(以下、クレードル接続用コネクタ)402と、クレードル500を使用せずに直接外部機器(不図示)や外部の商用電源との接続を行うためのコネクタ404、406を別々に有している。
【0005】
クレードル接続用コネクタ402は、データ通信を行うための信号線と、電源供給線とが1つのコネクタにまとめられた複合端子で構成されている。クレードル接続時にデジタルカメラ400を正立姿勢で保持できるように、クレードル接続用コネクタ402はデジタルカメラ400の底部に設けられている。
【0006】
コネクタ404は、ACパワーアダプターの接続プラグ604が接続される電源入力端子である。コネクタ406はパソコンその他の外部機器との間でデータの受渡しを行うための外部機器接続用ケーブル(例えば、USBケーブル)606のプラグ607が接続されるデジタル通信端子である。これらコネクタ404、406は、デジタルカメラ400を正立姿勢で載置した状態でそれぞれのケーブルを接続できるように、カメラ本体の側面部に設けられている。
【0007】
一方、クレードル500のカメラ装着部510には、コネクタ402と係合するコネクタ(カメラ接続用コネクタという。)502が設けられており、クレードル500の背面部に電源接続用のコネクタ(電源入力端子)504及び外部機器接続用のコネクタ506が設けられている。
【0008】
クレードル使用時には、デジタルカメラ400をカメラ装着部510に載置してコネクタ402、502同士を接続するとともに、クレードル500の電源入力用のコネクタ504にACパワーアダプターの接続プラグ604を接続する。これにより、外部の商用電源から電力供給が可能となる。また、クレードル500のコネクタ506に外部機器接続用ケーブル606のプラグ607を接続し、クレードル500経由でデジタルカメラ400と図示せぬ外部機器とを通信接続することにより、デジタルカメラ400から外部機器へ画像データを送信することが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示した従来のシステムは、デジタルカメラ400側にクレードル接続用の専用コネクタ402と、外部機器接続用のコネクタ406とが別々に必要であり、部品点数が多くなるため、コストアップとなっていた。
【0010】
このような観点から、図10に示すように、クレードル接続用コネクタと外部機器接続用コネクタを共用したデジタルカメラシステムも提案されている。すなわち、図10に示したデジタルカメラシステムでは、クレードル接続用の専用コネクタが省略され、カメラ本体の側面部に設けられたコネクタ406を外部機器接続とクレードル接続で共用している。
【0011】
かかる構成においては、クレードル接続時にデジタルカメラ400を正立姿勢で保持するために、クレードル500側のカメラ接続用コネクタ502は、カメラ装着部510の側壁に設けられている。デジタルカメラ400をクレードル500に装着する際には、最後にカメラ本体を図10の右横方向にスライドさせて、コネクタ406、502同士を接続させる構造になっている。なお、クレードル500側のコネクタ部分をスライド自在な構造としてもよい。
【0012】
このように、デジタルカメラ400の側面に配設されたコネクタ406を外部機器接続及びクレードル接続に兼用する従来のシステムは、クレードル接続時のデジタルカメラ400の向きを通常使用時と同じ向き(正立姿勢)に保持するために、クレードル500側の構造(コネクタ着脱機構など)が複雑になり、クレードル500のコストアップになるという欠点がある。また、図10に示したシステムは、図9に示したシステムと比較して、クレードル500へのデジタルカメラ400の取り付け/取り外し作業が複雑になるため、不慮の操作によって破損してしまう可能性もある。
【0013】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カメラ本体のコストダウンが可能であるとともに、クレードルの構造も単純で、クレードルの小型化及びコストダウンも可能となる電子カメラシステムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、光学像を電気信号に変換する撮像手段を備えた電子カメラと、前記電子カメラを載置するクレードルとからなる電子カメラシステムであって、前記電子カメラの側面部に外部機器及び前記クレードルとの電気的接続に兼用される第1のコネクタが設けられる一方、前記クレードルのカメラ装着部には前記第1のコネクタと係脱可能な第2のコネクタが設けられており、前記電子カメラを通常使用時の姿勢から回転させ、前記第1のコネクタを下方に向けた状態で前記電子カメラを前記クレードルのカメラ装着部に装着し、前記第1のコネクタ及び前記第2のコネクタを接続させる構造を有していることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、電子カメラ本体の側面に設けた第1のコネクタを外部機器接続用コネクタ及びクレードル接続用コネクタとして兼用することができる。すなわち、クレードルを使用せずに電子カメラと外部機器を直接接続する場合には、第1のコネクタに接続用ケーブルを直接接続する。また、電子カメラをクレードルに接続するときは、カメラ正面(撮影レンズが設けられている面)から見たカメラの向きを通常の使用姿勢(設計上の正立姿勢)から回転させ(例えば、90度回転)、第1のコネクタを下に向けた状態でクレードルにセットする。
【0016】
このような構造により、コネクタ部品を削減でき、カメラ本体のコストダウンを図ることができる。更に、クレードル側の第2のコネクタは接続面を上に向けた状態で配設すればよく、特別なコネクタ脱着機構などが不要であるため、クレードルの構造も単純となり、クレードルの小型化及び低コスト化が可能となる。したがって、電子カメラの本体及びクレードルを含めたシステムの全体的なコストダウンを達成できる。
【0017】
本発明の一態様によれば、前記電子カメラは、前記クレードルとの接続状態を検出する検出手段と、クレードル接続状態で前記撮像手段による撮像を実行させる撮像制御手段と、前記検出手段によりクレードル接続状態が検出されると、当該クレードル接続中に前記撮像手段を介して取得される画像が天地の横転した回転画像である旨を示す情報を出力する情報出力手段と、を備えたことを特徴としている。
【0018】
本発明の電子カメラは、クレードルに装着した状態で撮像を行うことができる。クレードルにセットされた電子カメラで撮像を行うと天地が横転した画像(回転画像)が取得されるため、その旨を示す情報を出力する。情報の内容としては、例えば、クレードルに接続されたことを示す情報、回転していることを示す情報、回転角度(回転方向)を示す情報などがあり得る。
【0019】
本態様に係る電子カメラによれば、クレードルにセットされた電子カメラにより取得された画像を外部に出力する際に、回転画像である旨を示す情報を画像とともに出力することができる。この情報を活用することにより、画像を正立させるための回転処理を自動的に実施する制御が可能となる。
【0020】
本発明の他の態様に係る電子カメラシステムは、上記構成に加えて、前記情報出力手段から提供される情報に基づき、前記回転画像を正立させるように画像信号を処理して正立画像を得る画像処理装置を含むことを特徴としている。
【0021】
これにより、電子カメラから得られる画像は画像処理装置によって自動的に正立画像に変換され、表示装置等に出力される。
本発明の他の態様に係る電子カメラシステムは、前記電子カメラは、クレードル接続中に前記撮像手段を介して取得される画像が天地の横転した回転画像であることを識別し得る画像の回転情報に基づき、前記回転画像を正立させるように画像信号を処理して正立画像を得る画像処理装置を含むことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る電子カメラシステムの好ましい実施の形態について説明する。
【0023】
図1は本発明の実施形態に係る電子カメラシステムを構成するカメラの正面図である。このカメラ10は、静止画及び動画の記録再生機能を備えたデジタルカメラである。カメラ10の本体11前面には、沈胴式の撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ発光部16及び電源スイッチ部材18が設けられ、本体11上面にレリーズボタン20が設けられている。
【0024】
電源スイッチ部材18は図1の水平方向に移動可能であり、該電源スイッチ部材18をスライドさせることによって電源のON/OFFを切り換えることができる。電源スイッチ部材18は、カメラ10のホールド性を高めるグリップ部として兼用される部材であり、電源スイッチ部材18には指掛かりとして機能する隆起部分22が形成されている。
【0025】
また、電源スイッチ部材18にはカメラ状態を表示する発光体23が埋め込まれている。発光体23の点灯、消灯、点滅、点滅間隔、点灯色、点灯時の明るさ(輝度)並びにこれらの組合せによって様々な表示パターンを実現でき、カメラ10の動作モードや状態に応じて発光体23の表示形態が変更される。例えば、図1に示すように、電源スイッチ部材18を横方向にスライドさせ、電源ON位置で停止させる操作を行うと、カメラ10は電源ON状態となり、発光体23が連続点灯する。発光体23としては、LEDやランプ等の発光手段を用いることができる。図1では、1つの発光体23を示したが、複数の発光体を設けてもよく、発光表示部を構成する発光体23の個数や配置形態については、任意の個数、任意の配置形態が可能である。
【0026】
カメラ10の側面(撮影レンズ12のあるカメラ正面から見て横の面)には、電源入力端子26と、外部機器接続用コネクタ28が設けられている。本例の場合、カメラ10を片手で持ったままケーブルプラグの着脱を可能とすべく、グリップ部と反対側の側面に電源入力端子26及び外部機器接続用コネクタ28が配設されている。なお、本例のカメラ10は、従来、カメラ底面に設けられていたクレードル接続専用のコネクタを有していない。
【0027】
電源入力端子26にACパワーアダプター(不図示)の接続プラグ36を差し込み、ACパワーアダプターを商用電源のコンセントに差し込むことによって外部から電力を供給することができる。これにより、カメラ10内の電池(図3中符号130として記載)の消耗を気にせずに撮影や再生が可能になるとともに、該電池130を充電することができる。
【0028】
図1に示した外部機器接続用コネクタ28は、通信接続手段として機能するUSB端子と、電源供給端子並びに必要に応じてその他の信号伝達端子が1つのコネクタにまとめられた複合端子で構成されている。本例のカメラ10では、通信インターフェースとしてUSB端子を用いたが、通信方式はUSBに限定されず、IEEE1394その他の各種のデジタル通信インターフェースを適用できる。
【0029】
外部機器接続用コネクタ28に専用の外部機器接続用ケーブル37のプラグ38を接続し、他方のプラグ(不図示)をパソコンその他の外部機器側のUSB端子に接続することにより、カメラ10から外部機器へ画像データを転送することができる。また、この外部機器接続用コネクタ28は、後述するクレードル(図3中符号60として記載)との接続を行うためのコネクタ(クレードル接続用コネクタ)として兼用される。
【0030】
図2は、カメラ10の電源OFF時の様子を示す正面図である。電源スイッチ部材18を図の右方向にスライドさせ、「電源オフ位置」で停止させる操作を行うと、カメラ電源がOFFされる。
【0031】
カメラ10は、撮影レンズ12の沈胴位置で開閉されるレンズバリア42を有しており、該レンズバリア42は撮影レンズ12の鏡胴と連動して自動的に開閉制御される。
【0032】
電源スイッチ部材18のOFF操作により、又はオートパワーオフ機能によりカメラ電源がOFFされる際には、撮影レンズ12の鏡胴が本体11内に収納され、図2に示したように、レンズバリア42が撮影レンズ12の前方を覆う閉位置に進出する。その一方、撮影時には該レンズバリア42は図の下方にスライドして、本体11内側の所定の退避位置(図2の二点鎖線で示した開位置)へ移動し、撮影レンズ12が沈胴位置から撮影位置に繰り出される。
【0033】
図3は、本実施形態に係る電子カメラシステム50の全体構成を示す正面図であり、カメラ10をクレードル60に接続するときの様子が示されている。電子カメラシステム50は上述したカメラ10と、これを保持するクレードル60から構成されている。クレードル60の上面にはカメラ10が着脱されるカメラ装着部62に相当する凹部が形成されている。カメラ装着部62の底部にはカメラ10の外部機器接続用コネクタ28と電気的接続を行うためのコネクタ(以下、クレードルコネクタという。)64が設けられている。
【0034】
クレードル60の背面部には、電源接続用の電源入力端子66及び外部機器接続用のコネクタが設けられている。電源入力端子66及びコネクタ68の位置はクレードル60の背面部に限定されず、通常のクレードル使用状態で露出する部位であればよく、クレードル60の側面部などでもい。
【0035】
クレードル60を使用して電子カメラ10に電力を供給する場合には、電源入力端子66に図示せぬACパワーアダプターの接続プラグ36を接続する。これにより、商用電源から電力供給が可能となる。また、クレードル60を介して電子カメラ10と外部機器(不図示)を接続する場合には、コネクタ68に外部機器接続用ケーブル37のプラグ38を接続し、他方のプラグを外部機器に接続する。
【0036】
カメラ10をクレードル60にセットする際には、カメラ側面の外部機器接続用コネクタ28を下に向けるように、カメラ10を通常使用姿勢(正立姿勢)から撮影レンズ12の光軸と平行な回転軸(仮想的な軸線)の周りに90度回転させ、図3の上方から矢印Aに沿ってカメラ10をクレードル60のカメラ装着部62に挿入する。この挿入動作に連動して外部機器接続用コネクタ28とクレードルコネクタ64とが連結され、両者が電気的に接続されるとともに、カメラ10がクレードル60によって保持される。
【0037】
なお、クレードル接続時にカメラ10を回転させる方向やその回転角度については、外部機器接続用コネクタ28の位置によって異なるため、図3に示した回転方向及び回転角度に限定されない。
【0038】
カメラ10がクレードル60に装着され、かつカメラ電源がOFFの場合には、ACパワーアダプターから供給される直流電源に基づいてカメラ10内の電池(図4中符号130)が充電される。また、カメラ10がクレードル60に装着され、かつカメラ電源がONの場合には、ACパワーアダプターから供給される直流電源によってカメラ10が動作し、撮像や画像データの転送などの処理を実施することができる。
【0039】
クレードル60の前面にはカメラ電源をON/OFF操作するための電源スイッチ69が設けられており、該電源スイッチ69を操作することにより、カメラ10をクレードル60に装着した状態のままでカメラ電源をON/OFFすることが可能である。
【0040】
図4は、カメラ10及びクレードル60の内部構成を示すブロック図である。図4において一点鎖線で示した境界線よりも上側にカメラ10の構成を示し、一点鎖線よりも下側にクレードル60の構成を示す。
【0041】
カメラ10に内蔵されている中央処理装置(CPU)72は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを統括制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算など各種の演算を実施する演算手段として機能する。
【0042】
すなわち、CPU72は、操作部74からの指示信号に基づいてカメラ10内の各回路を制御し、例えば、カメラ動作に必要なレンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録制御、ファイル管理、発光部23の発光制御、メモリカード76の読み書き制御、データ通信制御、液晶モニタ78の表示制御などを行う。
【0043】
操作部74は、カメラ10に対してユーザが各種の指示を入力するための手段である。操作部74には、撮影開始の指示を入力するレリーズボタン20、電源スイッチ部材18、動作モードを選択するためモード選択スイッチ、メニュー画面の表示を指示するメニューボタン、メニュー項目の選択操作(カーソル移動操作)や再生画像のコマ送り/コマ戻し等の指示を入力する十字ボタン、選択項目の確定(登録)や動作の実行を指示するOKボタン、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、或いは1つ前の画面に戻るときに使用するBACKボタン、ズームスイッチなど各種の操作手段が含まれる。
【0044】
ROM80には、CPU72が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。メモリ(RAM)82は、CPU72の作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用される。不揮発性記憶手段であるROM80は書き換え不能なものであってもよいし、EEPROMのように書き換え可能なものでもよい。また、カメラ10には日付及び時刻を刻むカレンダ時計83が内蔵されており、CPU72はカレンダ時計83から日時の情報を取得できる。
【0045】
カメラ10がクレードル60から分離され、撮影者によって電源スイッチ部材18がON操作されると、CPU72はこれを検出し、カメラ内電源をONにする。モード選択スイッチによって撮影モードが選択され、かつパソコン等の外部機器とUSB接続されていないことをCPU72が検出すると、CPU72はレンズバリア42の開放と撮影レンズ12の繰り出しを行うべく、モータ85を作動させる。こうして、レンズバリア42が開位置に移動するとともに、撮影レンズ12が撮影位置に移動し、撮影可能な状態になる。
【0046】
撮影レンズ12を介してCCD固体撮像素子(以下、CCDという。)86の受光面に結像された被写体の光学像は、CCD86によって光電変換される。CCD86の受光面は多数のフォトダイオードが平面的に配列され、ハニカム配列、ベイヤー配列その他の所定のカラーフィルター配列構造を備えている。また、CCD86は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。なお、CCD86に代えてCMOSイメージセンサその他の撮像素子を用いてもよい。
【0047】
CCD86の各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ87から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(撮像信号)として順次読み出される。CCD86から出力された信号はアナログ処理部88に送られ、相関二重サンプリング(CDS)処理、色分離、ゲイン調整などの所要の処理が行われた後、A/D変換器89によってデジタル信号に変換され、デジタル信号処理部90に送られる。
【0048】
タイミングジェネレータ(TG)92は、CPU72の指令に従い、CCDドライバ87、アナログ処理部88及びA/D変換器89に対して同期駆動用のタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0049】
デジタル信号処理部90は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含む画像処理手段として機能するとともに音声処理手段して機能し、CPU72からのコマンドに従って画像信号及び音声信号を処理する。A/D変換器89からデジタル信号処理部90に送られた画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ82に記憶される。
【0050】
撮影画像をモニタ出力する場合、メモリ82から画像データが読み出され、バス94を介して表示回路96へ送られる。表示回路96は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して液晶モニタ78に出力する。
【0051】
CCD86から出力される画像信号によってメモリ82内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ78に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに表示される。撮影者は液晶モニタ78に表示される映像によって画角(構図)を確認できる。
【0052】
操作部74のレリーズボタン20は、半押し時にONするS1 スイッチと、全押し時にONするS2 スイッチとを有する二段式のスイッチで構成されている。静止画を記録する撮影モードにおいてCPU72がレリーズボタン20の半押し(S1=ON)を検出するとAE制御及びAF制御を行い、レリーズボタン20の全押し(S2=ON)を検知すると、記録用の画像を取り込むためのCCD露光及び読み出し制御を開始する。
【0053】
すなわち、CPU72は、レリーズボタン20の半押しに応動して取り込まれた画像データから焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてAFモータ98を制御して撮影レンズ12を合焦位置に移動させる一方、図示せぬ絞り機構を制御するとともに、S2 =ONに伴う画像取得時の電荷蓄積時間を制御する。また、CPU72は必要に応じて図示せぬストロボ制御回路にコマンドを送り、ストロボ発光部16の発光を制御する。
【0054】
こうして、取り込まれた画像データは、デジタル信号処理部90においてYC処理その他の所定の信号処理を経た後、圧縮伸張部102において所定の圧縮フォーマット(例えば、JPEG方式) に従って圧縮される。圧縮された画像データは、カードインターフェース部104を介してメモリカード76に記録される。圧縮形式はJPEGに限定されず、MPEGその他の方式を採用してもよい。
【0055】
画像データを保存する手段は、メモリカード76で代表される半導体メモリに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。また、リムーバブルメディアに限らず、カメラ10に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0056】
モード選択スイッチによって動画撮影モードが選択されると、音声付き動画の記録が可能となる。レリーズボタン20の押下(S2 =ON)によって録画動作がスタートし、もう一度レリーズボタン20を押下(S1 =ON)すると録画動作が停止する。レリーズボタン20を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除により録画を停止するようにしてもよい。
【0057】
動画撮影時の音声はマイク110によって検出され、その検出信号(音声信号)は、A/D変換器112によってデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部90に送られる。デジタル信号処理部90は入力された音声データを所定の信号形式に変換する。こうして生成された音声データは、画像データと共に圧縮伸張部102及びカードインターフェース部104を介してメモリカード76に記録される。動画データは、例えば、モーション JPEG 形式に従って記録される。本例ではモーション JPEG 形式で記録する例を説明するが、ファイル形式はこれに限定されず、MPEGなど他のファイル形式を適用してもよい。
【0058】
一方、モード選択スイッチによって再生モードが選択され、かつパソコンその他の外部機器とUSB接続されていない場合には、メモリカード76に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸張部102を介して非圧縮のYC信号に伸張され、デジタル信号処理部90及び表示回路96を介して表示用の信号に変換された後、液晶モニタ78に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ78上に表示される。
【0059】
再生対象ファイルが動画ファイルの場合には、動画の先頭フレームが代表画像として表示され、動画再生開始の指示を受け付ける画面になる。動画の先頭フレームが表示されている状態で操作部74から所定の操作を行い、動画再生を開始させると、動画ファイルの再生処理がスタートし、液晶モニタ78に動画が表示されるとともに、音声データがD/A変換器114、アンプ116を介してスピーカ118に出力され、動画と同時に記録した音声も再生される。
【0060】
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む。)に、十字ボタンの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード76から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が液晶モニタ78に再生される。
【0061】
カメラ10は、図示せぬパソコンその他の外部機器との間でデータの送受信を行うための手段として通信制御部120及び外部機器接続用コネクタ28を有している。撮影モードと再生モードについてはモード選択スイッチの操作に応じて設定されるが、外部機器との間で通信を行う通信モードについては、カメラ10が外部機器と通信接続されることにより、自動的に撮影/再生モードに優先して設定されるようになっている。
【0062】
本例のカメラ10は、外部機器と接続された際に、カメラ10の設定状態に応じて2種類の異なるデバイスクラスの機器として機能し得る。すなわち、カメラ10は、カメラ10内のメモリカード76を読み書きするカードリーダとして機能するストレージモードと、ビデオ会議などに利用できるように撮影中の映像信号をリアルタイムで送出するPCカメラとして機能するPCカメラモードと、を有している。USB接続時におけるカメラ10の動作モード(通信動作モード)をストレージモードとするか、或いはPCカメラモードとするかについては、予めメニュー画面等において設定されているものとする。もちろん、ユーザは必要に応じて通信動作モードを選択的に切り換える操作を行うことができる。
【0063】
カメラ10の電源は、電池130又は電源入力端子26に接続される図示せぬ外部電源から供給される。電池130には二次電池が用いられる。カメラ10内には、CPU72の指令に従って動作する充電回路及びスイッチ回路132、並びにDC/DCコンバータ134が設けられている。
【0064】
カメラ電源がオフ状態のときに電源入力端子26又はクレードルコネクタ64経由で直流電源が供給されると、充電回路及びスイッチ回路132は電池130への充電動作を開始し、電池130が満充電されると充電動作を停止する。充電中は、発光体23が点灯又は点滅し、充電中である旨をユーザに知らせるようになっている。充電状態に応じて発光体23の表示形態を変化させることにより、ユーザは充電動作の進捗状況をより詳細に把握することが可能になる。
【0065】
また、充電回路及びスイッチ回路74は、カメラ電源がオン状態のときには上記充電動作は行わず、入力される直流電源をDC/DCコンバータ134に供給するように回路を切り換える。なお、カメラ電源がON状態のときには、発光体23を上記充電中の表示と異なる表示形態で点灯させる制御が行われる。
【0066】
電池130又は電源入力端子26等から供給される電力は、DC/DCコンバータ134によって所要の電圧に変換された後、カメラ内の各回路ブロックに供給される。
【0067】
一方、クレードル60には、電源入力端子66、外部機器接続用コネクタ68及び電源スイッチ69が設けられており、これらはクレードルコネクタ64と電気的に接続されている。
【0068】
図4では、カメラ10側に充電回路を設けたが、充電回路をクレードル60側に設ける態様も可能である。また、クレードル60側に制御部として機能するCPUを搭載し、充電制御や通信制御等を行う態様も可能である。更に、クレードル60に液晶ディスプレイなどの表示装置やメモリカードその他の記録メディアを挿入するメディア装着部を設けることも可能である。
【0069】
次に、上記の如く構成された電子カメラシステムの動作について説明する。
【0070】
カメラ10をクレードル60から外すことにより、カメラ10単独で撮影や再生を行うことができる。また、カメラ10は、図1で説明したように、外部機器接続用ケーブル37を直接カメラ10の外部機器接続用コネクタ28に接続することにより、外部機器との間でデータの受渡しが可能になる。更に、カメラ10は、図3で説明したように、クレードル60を経由して外部機器と接続することができる。
【0071】
図1又は図3で説明した何れかの接続方法により、カメラ10と外部機器が通信可能に接続され、外部機器及びカメラ10の電源がともにONの状態となった場合には、カメラ10は自動的に通信モード(USBモード)に設定される。
【0072】
ストレージモードの場合は、撮像動作を実施しないため、カメラ10の電源がONしても、レンズバリア42は閉じられている。他方、PCカメラモードでカメラ10の電源がオンした場合には、ビデオ会議用の映像を撮像すべく、レンズバリア42が開放され、撮影レンズ42が撮影位置に繰り出される。
【0073】
クレードル60を使用せずに、PCカメラモードのカメラ10と外部機器とを直接外部機器接続用ケーブル37で接続し、カメラ10を通常の使用姿勢(図1で示したように、カメラ10底面を下に向けた正立姿勢)で設置して撮像を行うと、図5(a)に示したように、画像の天地方向が画面の上下方向と合致した通常の画像(例えば、横:縦=4:3のアスペクト比の正立画像)が得られる。
【0074】
これに対して、クレードル60を使用してPCカメラモードのカメラ10を外部機器と接続した場合には、図3で説明したように、カメラ10は通常の撮影姿勢(正立姿勢)から90度回転した姿勢でクレードル60に保持される。したがって、クレードル60にセットしたカメラ10によって撮像を行うと、図5(b)に示したように、画像の天地方向が90度回転(横転)した画像が得られる。この画像をそのまま外部機器に出力してディスプレイ等に表示させると、画像内容を把握し難い。
【0075】
そこで、本実施形態に係るカメラ10は、クレードル60の使用有無を検出する手段(すなわち、外部機器の接続方法を検出する手段)を有し、その検出結果に応じて画像の回転情報を画像とともに出力する機能を備えている。
【0076】
クレードル接続状態の期間中、常に画像の回転情報を出力し続けてもよいし、所定の時間間隔で回転情報を出力してもよい。また、画像データを転送する際に、回転情報を画像データに付加して出力する態様、画像データの送出に先行して予め回転情報を通知しておく態様なども可能である。
【0077】
パソコンなどの外部機器側では、カメラ10から通知される画像の回転情報に基づいて、入力画像の天地を正立させるように画像を回転する信号処理を行い、図5(C)に示したように、正立した画像を得る。なお、カメラ10内やクレードル60内で画像の回転処理を実施して、正立させた画像を外部機器側に出力する態様も可能である。
【0078】
図6は、外部機器の接続方法を自動的に検出する手段の一例を示す要部構成図である。同図に示すように、カメラ10の外部機器接続用コネクタ28には、接続検出用の信号線L1 の端子(検出端子)Pm1と、グランド接続用の端子(グランド端子)Pm2が設けられている。これら端子は、所定のピン番号に割り当てられているものとする。
【0079】
他方、外部機器接続用ケーブル37のプラグ38は、検出端子Pm1のピン番号に対応する端子Pb1が非接続状態(オープン)となっているのに対し、クレードルコネクタ64においては検出端子Pm1のピン番号に対応する端子Pr1はグランドに接続されている。なお、外部機器接続用ケーブル37のプラグ38及びクレードルコネクタ64において、グランド端子Pm2のピン番号に対応する各端子Pb2、Pr2は何れもグランドに接続されている。
【0080】
カメラ10内において検出端子Pm1と接続されている信号線L1 は、所定のプルアップ電源Vccに接続されているため、カメラ10の外部機器接続用コネクタ28に外部機器接続用ケーブル37が直接接続されると、CPU72には「H(ハイ)」信号が入力される。他方、外部機器接続用コネクタ28にクレードルコネクタ64が接続されると、CPU72に「L(ロウ)」信号が入力される。この検出信号に基づいてCPU72はクレードル60の接続/非接続を判定することができる。
【0081】
CPU72は上述の接続判定に基づき、撮像により得られる画像が正立画像であるか、回転画像であるかを識別し得る信号(画像の回転情報)を生成する。画像の回転情報は、画像データとともに外部機器に送信される。もちろん、画像の回転情報をカメラ内部で利用してもよい。
【0082】
外部機器接続用コネクタ28を介して接続される外部機器の接続方法を検出するための手段は、図6に示した例に限定されず、他の電気的又は機械的な手段を利用してもよい。
【0083】
一方、パソコンその他の外部機器側は、カメラ10の接続を自動検出(Plug&Play 機能を用いて検出)し、カメラ10の動作モードに応じて所定のアプリケーションプログラムを自動的に起動する。例えば、ストレージモードのカメラ10が接続された場合には、画像閲覧用プログラムを起動し、PCカメラモードのカメラ10が接続された場合にはビデオ会議用プログラムを自動で起動する。
【0084】
クレードル60にセットされたカメラ10がPCカメラモードでパソコンと接続されると、パソコンはカメラ10から受信した画像の回転情報を利用して受信画像を正立させるように画像を回転させる信号処理を自動的に実施する。これにより、パソコンのディスプレイには正立した画像が表示される。
【0085】
図7は、本実施形態に係る電子カメラシステムの一利用形態であるビデオ会議システムの構成図である。
【0086】
このビデオ会議システム200は、複数のユーザのコンピュータ(以下、「ユーザPC」という。)210、210、…と、各ユーザPC210に接続されるカメラ10と、ビデオ会議用サーバ(以下、「VCサーバ」という)230と、これらのユーザPC210及びVCサーバ230を通信可能に接続するネットワーク240とから構成されている。ネットワーク240は、インターネットなどの広域通信ネットワークでもよいし、LANなどの限定的な通信ネットワークであってもよい。図7では、2つのユーザPC210を示したが、実際には更に多数のユーザPC210がネットワーク240に接続され得る。
【0087】
ユーザPC210は、カメラ10との間で画像や音声等のデータの送受信が可能であるとともに、ネットワーク240を介して画像や音声等のデータを送受信することができる。また、ユーザPC210には、ビデオ会議を実現するためのアプリケーションソフトウェア(ビデオ会議用プログラム)が組み込まれているものとする。VCサーバ230は、ユーザ情報の管理、通話管理、ログオン中のユーザの状態管理などを行う。
【0088】
次に、ユーザPC210に組み込まれているビデオ会議プログラムについて説明する。このビデオ会議プログラムは、カメラ10のPCカメラモードを使って、ネットワーク240上でユーザ同士がビデオ会議を行うようにできるようにするものである。前述したようにカメラ10がPCカメラモードでユーザPC210と接続され、ビデオ会議プログラムが起動すると、ユーザPC210のディスプレイには、図8に示すような、ビデオ会議用ウインドウ(以下、「VCウインドウ」という)300が開かれる。
【0089】
VCウインドウ300は、通話中の相手の動画を表示する相手動画表示部302と、カメラ10で撮像している自分の動画が表示される自己動画表示部304とを有している。図8では、相手動画表示部302と、自己動画表示部304が左右に並んで配置されているが、これら表示部のサイズや配置形態は同図の例に限定されない。相手動画表示部302及び自己動画表示部304のうち少なくとも一方について表示サイズや表示位置をユーザが適宜変更操作できるように構成する態様が好ましい。また、自己動画表示部304を非表示にする操作も可能である。
【0090】
なお、VCウインドウ300が開いた直後は、ネットワーク240にアクセスしておらず、相手動画表示部302はブランク又は所定のアイコン(例えば、人物のシルエットを図案化したアイコン)が表示され、自己動画表示部304にのみ自分自身の撮影映像(自分の動画)が表示される。自分の動画を確認しながら、カメラ10の設置場所や撮影方向などを適宜調節する。
【0091】
VCウインドウ300の下部分には、オプション設定ボタン306が設けられており、このオプション設定ボタン306を押すことにより、ネットワーク帯域選択や表示項目の設定など各種設定を行うためのウインドウ(不図示)が表示される。
【0092】
本実施形態においては、クレードル60を使用しているか否かに応じて、相手動画表示部302及び自己動画表示部304の縦横比が自動的に変更される。すなわち、クレードル60を使用してカメラ10とユーザPC210を接続している場合には、図5(b)で説明したように、天地が90度回転した画像が得られているため、これを正立させるように画像の回転処理を行う。これに伴い、縦長の画像が得られるため、図8に示したように、相手動画表示部302及び自己動画表示部304も縦長の表示になる。このように、クレードル60を使用すると、被写体となる人物の胸から上がバランスよく画面内に納まるという利点がある。
【0093】
その一方、クレードル60を使用せずに、カメラ10とユーザPC210を直接ケーブルで接続した場合には、図5(a)で説明したように、通常のカメラ姿勢による撮影と同様の横長の画像が得られるため、図8に示したVCウインドウ300において相手動画表示部302又は自己動画表示部304、若しくはこれら両方(クレードル60を使用していない側の映像)は横長の表示になる。このように、相手動画表示部302及び自己動画表示部304の形態をそれぞれ変更する制御は、カメラ10から通知される画像の回転情報に基づいてユーザPC210内で行われる。
【0094】
VCウインドウ300中のログインボタン310を押す(クリックする)と、VCサーバ230にログインできる。すなわち、ログインボタン310の押下によってユーザPC210は、VCサーバ230にアクセスしてユーザID等を送信する。VCサーバ230は、受信したユーザIDに基づいてログイン中のユーザとして登録する。なお、ユーザIDは、予め登録しておくものとする。
【0095】
ログイン待受中に、ユーザは通話先入力ボックス314に通話相手のアドレスを入力する。例えば、通話相手となるコンピュータのIPアドレスを直接入力、若しくは相手メールアドレスを直接入力することができる。また、通話先入力ボックス314の右横に設けられているアドレス帳オープンボタン316をクリックしてアドレス帳のウインドウ画面(不図示)を開き、その一覧の中から相手を選択することによって、自動的に相手メールアドレスが通話先入力ボックス314内に入力される。
【0096】
通話先入力ボックス314にアドレスを入力した後、通話開始ボタン320を押すと、当該通話相手のアドレスに対して通話コールを行い、相手が応じれば通話を開始する。通話コール開始後、所定時間内に応答がなければ、ユーザPC210のディスプレイ上に「応答無し」である旨を告知するメッセージボックスが表示される。
【0097】
相手が通話に応じ、通話が確立すると、相手方から送られている映像が相手動画表示部302に表示される。音声の入/出力については、ユーザPC210に付属するマイク及びスピーカによって実現しているが、カメラ10に内蔵(又は外付け)のマイク及びスピーカを用いてもよい。
【0098】
こうして、ユーザ間で映像及び音声を送受信しながら会話を行うことができる。ログイン中のユーザの状態(待受中の状態であるか、通話中の状態であるか)はVCサーバ230に通知され、VCサーバ230はログイン中のユーザが何れの状態にあるかを管理している。
【0099】
ログイン・通話中に通話切断ボタン322が押されると、ログイン・待受中となり、VCサーバ230では、ユーザの管理をログイン・通話中からログイン・待受中に状態遷移させる。ログイン中にログアウトボタン326が押されると、ログアウトとなり、VCサーバ230では当該ユーザのログイン登録を削除する。ユーザがClose (閉じる)ボタン328を押すと、VCウインドウ300が閉じられる。
【0100】
上記実施の形態では、デジタルカメラを例に説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、ビデオカメラ、DVDムービーカメラなどのように、撮像素子を用いて被写体像を電気信号に変換して記録する機能を有している電子カメラに広く適用可能である。
【0101】
また、上記実施の形態では、外部機器としてパソコンを例示したが、外部機器はパソコンに限定されず、PDA(携帯情報端末)、携帯電話、画像表示装置など、様々な機器について、本発明の電子カメラシステムと組み合わせて使用する態様がある。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、外部機器接続用コネクタ及びクレードル接続用コネクタとして兼用される第1のコネクタを電子カメラの側面に設け、クレードル接続の際には、電子カメラを回転させて前記第1のコネクタを下に向けた状態でクレードルに装着するようにしたので、電子カメラ本体のコストダウンが可能になるとともに、クレードルの構造も単純となり、クレードルの小型化及びコストダウンが可能になる。更に、本発明によれば、電子カメラをクレードルに対して上から挿入する構造であるため、クレードルへの取り付け並びにクレードルからの取り外しが簡単であり、破損し難いという利点がある。
【0103】
本発明の他の態様によれば、クレードルにセットされた電子カメラにより取得される画像が回転画像である旨を示す情報を提供するようにしたので、この情報を活用して画像を正立させるように画像信号の処理(回転処理)を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子カメラシステムを構成するカメラの正面図
【図2】電源OFF状態にあるカメラの正面図
【図3】本実施形態に係る電子カメラシステムの全体構成を示す正面図
【図4】本実施形態に係る電子カメラシステムを構成するカメラ及びクレードルの内部構成を示すブロック図
【図5】カメラの姿勢(向き)に応じて取得される画像の例を示す図
【図6】カメラに接続される外部機器の接続方法を検出する手段の一例を示す要部構成図
【図7】本実施形態に係る電子カメラシステムの一利用形態であるビデオ会議システムの全体構成図
【図8】ビデオ会議用プログラムのアプリケーション画面の例を示す図
【図9】従来のデジタルカメラシステムの構成を示す正面図
【図10】従来のデジタルカメラシステムに関する他の構成例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、11…本体、26…電源入力端子、28…外部機器接続用コネクタ、37…外部機器接続用ケーブル、38…プラグ、60…クレードル、62…カメラ装着部、64…クレードルコネクタ、66…電源入力端子、68…外部機器接続用コネクタ、69…電源スイッチ、72…CPU、76…メモリカード、78…液晶モニタ、86…CCD、90…デジタル信号処理部、120…通信制御部、130…電池、210…ユーザPC

Claims (4)

  1. 光学像を電気信号に変換する撮像手段を備えた電子カメラと、前記電子カメラを載置するクレードルとからなる電子カメラシステムであって、
    前記電子カメラの側面部に外部機器及び前記クレードルとの電気的接続に兼用される第1のコネクタが設けられる一方、前記クレードルのカメラ装着部には前記第1のコネクタと係脱可能な第2のコネクタが設けられており、
    前記電子カメラを通常使用時の姿勢から回転させ、前記第1のコネクタを下方に向けた状態で前記電子カメラを前記クレードルのカメラ装着部に装着し、前記第1のコネクタ及び前記第2のコネクタを接続させる構造を有していることを特徴とする電子カメラシステム。
  2. 前記電子カメラは、
    前記クレードルとの接続状態を検出する検出手段と、
    クレードル接続状態で前記撮像手段による撮像を実行させる撮像制御手段と、
    前記検出手段によりクレードル接続状態が検出されると、当該クレードル接続中に前記撮像手段を介して取得される画像が天地の横転した回転画像である旨を示す情報を出力する情報出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子カメラシステム。
  3. 前記情報出力手段から提供される情報に基づき、前記回転画像を正立させるように画像信号を処理して正立画像を得る画像処理装置を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子カメラシステム。
  4. 前記電子カメラは、
    クレードル接続中に前記撮像手段を介して取得される画像が天地の横転した回転画像であることを識別し得る画像の回転情報に基づき、前記回転画像を正立させるように画像信号を処理して正立画像を得る画像処理装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子カメラシステム。
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