JP3986023B2 - 電子部品モジュール、非可逆回路素子及びその製造方法 - Google Patents

電子部品モジュール、非可逆回路素子及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュール、それを用いた非可逆回路素子及びその製造方法に関する。
アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子は、例えば携帯電話等のごとき移動体無線機器等に用いられている。この種の非可逆回路素子は、ヨークとして機能する磁性金属ケース内に、軟磁性基体と中心電極等で構成された磁気回転子や永久磁石等の磁性部品及び整合用コンデンサさらには終端抵抗器等の電気部品を収容して構成される。
軟磁性基体には中心電極が組み合わされ、永久磁石から直流磁界が印加される。中心電極は、複数本の中心導体を含み、一端が軟磁性基体の一面上に配置され、グランド部として金属ケースにアースされる。軟磁性基体の他面には、中心導体が互いに所定の角度をもって交差するように絶縁して配置される。中心導体の先端は、整合用コンデンサや終端抵抗器等の電気部品と接続されるとともに、金属ケースの外部に導出されて外部端子とされる。
ところで、この種の非可逆回路素子は、その市場性から限りなく小型化が要求されており、現状の大きさは、一辺が4mm以下にまとめられるようになってきている。これに対処するため、非可逆回路素子を構成する部品の小型、薄型化が進展し、終端抵抗に至っては、0.6mm×0.3mm程度の極めて微小な部品が用いられるようになってきている。
このような微小部品は、その取り扱いが極めて困難であるが、例えば、特許文献1には、抵抗等の高周波部品を、予め基板に取り付けるようにし、上記基板を整合用コンデンサなどに積層することで、より小型化された高周波部品を用いて全体をさらに小型化する技術が開示されている。また、特許文献2には、終端抵抗及び整合用コンデンサの接続に接続端子を用いることにより、終端抵抗の両端部を面接触するように載置してはんだ付けすることができ、十分なはんだ付け強度が得られ、終端抵抗の安定で確実な接続を得ることができる技術が開示されている。
しかし、上述した従来技術において、特許文献1に開示された基板や特許文献2に開示された接続端子は、非可逆回路素子を構成する上で本質的に必要な部品ではなく、部品配置やはんだ接合部の位置精度の向上、信頼性の向上及び工程の簡略化等を実現するために副次的に用いられる部材であり、本来は不要な部品である。このため、前記基板や前記接続端子は、非可逆回路素子の部品コストを悪化させるとともに、小型化を阻む要因ともなっていた。
特許第3438683号公報 特開平7−263917号公報
本発明の課題は、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる、非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することである。
本発明のもう一つの課題は、はんだ付けの信頼性が高く、組立が容易な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、部品の組み込みに際して、基板や接続端子を必要とせず、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、電子部品モジュールについての2つの態様、それを用いた非可逆回路素子及びその製造方法について開示する。
1.電子部品モジュール
本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールは、基体と、複数の外部電極とを含む。前記基体は、誘電体層を含み、コンデンサを形成している。前記複数の外部電極は、前記誘電体層を介して、前記基体の互いに対向する外面に形成される。一方の外面に形成された前記外部電極は、前記コンデンサの一方の外部電極とされる。他方の外面には、前記コンデンサの他方の外部電極と、少なくとも一対の抵抗体接続用外部電極とが形成される。一方の抵抗体接続用外部電極は、前記コンデンサの一方の外部電極に接続される。他方の抵抗体接続用外部電極は、前記コンデンサの他方の外部電極に接続されている。
上述した電子部品モジュールにおいて、基体は、誘電体層を含み、コンデンサを形成している。複数の外部電極は、誘電体層を介して、基体外面の互いに対向する外面にそれぞれ形成されるから、コンデンサの外部接続用電極を、基体外面の互いに対向する外面にそれぞれ露出して設けることができる。
一方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの一方の外部電極とされる。他方の外面には、コンデンサの他方の外部電極と、少なくとも一対の抵抗体接続用外部電極とが形成される。一方の抵抗体接続用外部電極は、コンデンサの一方の外部電極に接続され、他方の抵抗体接続用外部電極は、コンデンサの他方の外部電極に接続されている。このため、抵抗体接続用外部電極にチップ抵抗器や厚膜印刷等で形成した抵抗体を接続すれば、コンデンサと抵抗とが並列接続され、外部接続用電極が、基体の互いに対向する外面にそれぞれ露出したRCモジュールを構成できる。
非可逆回路素子におけるアイソレータのグランド端子は、磁気回転子の一つの中心導体を、整合用コンデンサと終端抵抗器との並列回路を介してグランド電極に終端して構成される。このため、非可逆回路素子におけるケースのグランド電極とグランド電極に終端する中心導体の先端との間に上述した電子部品モジュールを配置して接続することにより、はんだ付け個所が削減でき、非可逆回路素子への部品の組み付けが容易に行える。また、入出力端子は、入出力用中心導体のそれぞれを、整合用コンデンサを介してグランド電極に接続する。従って、上述した電子部品モジュールは、抵抗体接続用外部電極に抵抗体を接続しなければ、整合用コンデンサとして用いることもできる。
このように、本態様における電子部品モジュールは、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できるので、組み込みが容易となり、非可逆回路素子に用いて好適であり、整合用コンデンサ単体としても、また、終端抵抗器付きの整合用コンデンサとしても用いることができる。
本発明の第2の態様に係る電子部品モジュールは、基体と、複数の外部電極とを含む。前記基体は、誘電体層と、抵抗体とを含み、RCモジュールを構成している。前記複数の外部電極は、前記誘電体層を介して、前記基体外面の互いに対向する外面に形成される。一方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの一方の外部電極とされるとともに、前記抵抗体の一端に接続される。他方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの他方の外部電極とされるとともに、前記抵抗体の他端に接続されている。
上述した電子部品モジュールにおいて、基体は、誘電体層と抵抗体とを含み、RCモジュールを構成している。複数の外部電極は、誘電体層を介して、基体外面の互いに対向する外面にそれぞれ形成される。一方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの一方の外部電極とされるとともに、抵抗体の一端に接続される。他方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体の他端に接続されている。
このため、コンデンサと抵抗とが並列接続され、外部接続用電極が、基体の互いに対向する外面にそれぞれ露出したRCモジュールを構成できる。
非可逆回路素子におけるアイソレータのグランド端子は、磁気回転子の一つの中心導体を、整合用コンデンサと終端抵抗器との並列回路を介してグランド電極に終端して構成される。このため、非可逆回路素子におけるケースのグランド電極とグランド電極に終端する中心導体の先端との間に上述した電子部品モジュールを配置して接続することにより、はんだ付け個所が削減でき、非可逆回路素子への部品の組み付けが容易に行える。
このように、本態様における電子部品モジュールは、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できるので、組み込みが容易となり、非可逆回路素子に用いて好適であり、終端抵抗器付きの整合用コンデンサとして用いることができる。
2.非可逆回路素子
本発明に係る非可逆回路素子は、複数個の部品をケースに組み込んで構成される。前記複数個の部品は、少なくとも1個の電子部品モジュールと、磁気回転子とを含む。前記電子部品モジュールは、請求項1乃至13の何れかに記載されたものでなる。前記磁気回転子は、複数の中心導体を含む。前記ケースは、グランド電極を含み、前記グランド電極に、前記電子部品モジュールの一方の外部電極を接続し、前記中心導体の少なくとも一つを、前記電子部品モジュールの他方の外部電極に接続して組み込んでいる。
上述した非可逆回路素子において、電子部品モジュールは、上述した本発明の第1の態様もしくは、第2の態様に係る電子部品モジュールでなる。第1の態様に係る電子部品モジュールは、コンデンサを含み、更に抵抗体接続用外部電極を含んでおり、抵抗体を接続することができる。本発明の第2の態様係る電子部品モジュールは、コンデンサ及び抵抗体を含んでいる。従って、第1の態様に係る電子部品モジュールにあらかじめ抵抗体を接続すれば、何れの態様においても、非可逆回路素子に組み込む際のはんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる。また、従来のような、基板や接続端子が必要ないので、部品コストの削減及び小型化が可能で、組み立てが容易な非可逆回路素子を提供することができる。
3.非可逆回路素子の製造方法
本発明に係る非可逆回路素子の製造方法は、部品準備工程と、はんだ塗布工程と、部品組み付け工程と、はんだ接合工程とを含む。前記部品準備工程は、組み付け部品を準備する工程であって、前記組み付け部品は、前記ケースと、前記電子部品モジュールと、前記磁気回転子とを含む。前記電子部品モジュールの少なくとも一つは抵抗体を含んでいる。前記はんだ塗布工程は、前記組み付け部品にクリームはんだを塗布する工程であって、前記電子部品モジュールの一方の外部電極と前記ケースのグランド電極とのいずれか一方にクリームはんだを塗布する工程と、前記電子部品モジュールの他方の外部電極と前記磁気回転子の中心導体に形成された端子部とのいずれか一方にクリームはんだを塗布する工程とを含む。前記部品組み付け工程は、クリームはんだが塗布された部品をケースに組み付ける工程であって、前記電子部品モジュールの一方の外部電極を前記ケースのグランド電極に当接し、前記電子部品モジュールの他方の外部電極に、前記磁気回転子の中心導体に形成された端子部を当接して前記ケースに組み付ける工程を含む。前記はんだ接合工程は、部品が組み付けられた前記ケースを加熱して、前記クリームはんだを溶融、固化する工程である。
上述した非可逆回路素子の製造方法において、電子部品モジュールは、上述した本発明の第1の態様もしくは、第2の態様に係る電子部品モジュールでなる。従って、本発明の第1の態様もしくは、第2の態様に係る電子部品モジュールを用いた、本発明に係る非可逆回路素子による作用効果をそのまま得ることができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
(A)はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる、非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することができる。
(B)はんだ付けの信頼性が高く、組立が容易な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することができる。
(C)部品の組み込みに際して、基板や接続端子を必要とせず、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することができる。
1.電子部品モジュール
図1は本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの一実施例を示す斜視図、図2は図1に図示した電子部品モジュールの底面図、図3は図1に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示する電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110〜140とを含み、低温同時焼成セラミック基板(LTCC)技術等を用いて形成される。基体10は、方形状に形成され、誘電体層15を含み、コンデンサCを形成している。
複数の外部電極110〜140は、誘電体層15を介して、基体10外面の互いに対向する主面11、12に形成されている。一方の主面11に形成された外部電極110は、コンデンサCの一方の外部電極110とされる。他方の主面12には、コンデンサCの他方の外部電極120と、抵抗体接続用外部電極130、140とが形成されている。本実施例において、コンデンサCの他方の外部電極120は、他方の主面12の中央部に形成され、その両側にそれぞれ一対の抵抗体接続用外部電極130、140が形成されており、2個の抵抗体が接続可能に構成されている。接続可能な抵抗体の個数は、2個に限らず1個もしくは2個以上の複数個であってもよい。複数の抵抗体を接続すれば、耐電力性能を向上させることができる。接続可能な抵抗体が1個の場合は、コンデンサCの他方の外部電極120を他方の主面12の一方の側に形成し、その片側のみに一対の抵抗体接続用外部電極130、140を形成してもよい。
一方の抵抗体接続用外部電極130は、導電部材16を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。他方の抵抗体接続用外部電極140は、導電部材17を介してコンデンサCの他方の外部電極120に接続されている。本実施例において、導電部材16は、基体10の側端面13、14に形成された導体パターンであって、導電部材17は、基体10の他方の主面12に形成された導体パターンである。
上述した本実施例の電子部品モジュールにおいて、基体10は、誘電体層15を含み、コンデンサCを形成している。コンデンサCの一方の外部電極110は、一方の主面11に形成されている。コンデンサCの他方の外部電極120は、他方の主面12に形成されている。他方の主面12には、更に抵抗体接続用外部電極130、140が形成されている。
一方の抵抗体接続用外部電極130は、コンデンサCの一方の外部電極110に接続され、他方の抵抗体接続用外部電極140は、コンデンサCの他方の外部電極120に接続されている。このため、抵抗体接続用外部電極130、140にチップ抵抗器や厚膜印刷等で形成した抵抗体を接続すれば、コンデンサと抵抗とが並列接続され、外部接続用電極が、基体の互いに対向する外面にそれぞれ露出したRCモジュールを構成できる。
図14は、アイソレータの回路図である。非可逆回路素子におけるアイソレータのグランド端子は、磁気回転子2の一つの中心導体33を、整合用コンデンサC3と終端抵抗器R3との並列回路を介してグランド電極に終端して構成される。このため、非可逆回路素子におけるケースのグランド電極Gとグランド電極Gに終端する中心導体33の端子部331との間に、上述した電子部品モジュール1を配置して接続することにより、非可逆回路素子への部品の組み付けが容易に行える。この構成では、コンデンサC3と終端抵抗器R3とが予め接続され一体化しているので、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる。なお、入出力端子97は、入出力用中心導体31、32のそれぞれを、整合用コンデンサC1、C2を介してグランド電極Gに接続する。従って、上述した電子部品モジュール1は、抵抗体接続用外部電極130、140に抵抗体を接続しなければ、整合用コンデンサC1、C2としても用いることができる。
このように、本実施例における電子部品モジュール1は、はんだ付け個所が削減でき、はんだ付けの信頼性が高く、微小部品の取り扱いが回避できるので、組み込みが容易となる。このため、非可逆回路素子に用いて好適であり、整合用コンデンサ単体としても、また、終端抵抗器付きの整合用コンデンサとしても用いることができる。
図4は本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第2の実施例を示す斜視図、図5は図4に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示する電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110〜140とを含んでいる。複数の外部電極110〜140の構成は、図1〜図3に図示した実施例と同様であり、その説明を省略する。基体10は、図1〜図3に図示した実施例と同様に誘電体層15を含み、コンデンサCを形成しているが、コンデンサCを構成する対向電極は、基体10内に設けられた内蔵電極111、121で誘電体層15を挟んで構成している。一方の内蔵電極111は、導電部材115を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。他方の内蔵電極121は、導電部材125を介してコンデンサCの他方の外部電極120に接続されている。基体10は、全体が誘電体層15であってもよいが、他の材料との積層構造であってもよい。また、コンデンサCを構成する対向電極は、少なくとも一方の対向電極が内蔵電極111、121で構成されていればよい。これらの構造であれば、電子部品モジュールに要求される電気的、機械的特性に合わせた組み合わせ材料の選択範囲を広くできる。また、対向電極間の距離を狭くしても、基体10の厚みを大きくできるので、静電容量値が大きく、機械的強度の高い電子部品モジュールを構成できる。
一方の抵抗体接続用外部電極130は、導電部材16を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。他方の抵抗体接続用外部電極140は、導電部材17、125及び内蔵電極121を介してコンデンサCの他方の外部電極120に接続されている。
本実施例において、導電部材16、17、115、125は、基体10に内蔵して形成されており、スルーホールやビヤホール等で形成される。
上述した本実施例の電子部品モジュールは、図1〜図3に図示した実施例と同様の作用効果を有している。
図6は本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第3の実施例を示す斜視図、図7は図6に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示する電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110〜140とを含んでいる。基体10の構成は、図4、図5に図示した実施例と略同様であるが、導電部材17を内蔵しない点で異なっている。また、複数の外部電極110〜140の構成は、図4、図5に図示した実施例と略同様であるが、他方の抵抗体接続用外部電極140が、コンデンサCの他方の外部電極120と一体に構成されている点で異なっている。このため、他方の抵抗体接続用外部電極140は、導電部材17を用いることなく、コンデンサCの他方の外部電極120に接続される。本実施例の他方の外部電極120は、その上面にガラスレジストの仕切り126を有し、他方の抵抗体接続用外部電極140とはんだ付け領域を分離している。このため、抵抗体の取り付け、及び電子部品モジュールの組み付けに際してのはんだ付けが適切に行える。
上述した本実施例の電子部品モジュールは、図1〜図3に図示した実施例と同様の作用効果を有している。
図8は本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第4の実施例を示す斜視図、図9は図8に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示する電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110〜140と、更に抵抗体Rとを含んでいる。基体10の構成は、図4、図5に図示した実施例と略同様であるが、コンデンサCを形成する対向電極が、それぞれ交互に積層された複数枚の内蔵電極111、112、121、122で構成されている点で異なっている。複数枚の一方の内蔵電極111、112は、その一方の端部において、導電部材116を介して互いに接続され、導電部材115を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。複数枚の他方の内蔵電極121、122は、その他方の端部において、導電部材126を介して互いに接続され、導電部材125及び連結用内蔵電極124を介してコンデンサCの他方の外部電極120に接続されている。導電部材116、126も、前述の例と同様スルーホールやビヤホール等で形成される。
コンデンサCを形成する対向電極を、それぞれ交互に積層された複数枚の内蔵電極111、112、121、122で構成すれば、対向面積が大きくなるので、静電容量値を大きくでき、部品の小型化も可能となる。
本実施例は、更に2個の抵抗体Rを含んでいる。本実施例では、抵抗体Rはチップ抵抗器R1で構成されている。チップ抵抗器R1は、汎用のチップ抵抗器を用いることができ、チップの両端に形成された接続電極を、抵抗体接続用外部電極130、140にそれぞれはんだ付けすることにより取り付けられている。
上述した本実施例の電子部品モジュールにおいて、抵抗体接続用外部電極130、140には、チップ抵抗器が接続されている。このため、コンデンサと抵抗とが並列接続され、外部接続用電極が、基体の互いに対向する外面にそれぞれ露出したRCモジュールを構成できる。
本実施例の電子部品モジュール1は、非可逆回路素子に用いて好適であり、アイソレータのグランド電極Gに終端する中心導体33に接続するRCモジュールとして用いることができる。本実施例の電子部品モジュール1は、終端抵抗器R3が整合用コンデンサC3と一体化されているので、微小部品の取り扱いに起因する困難性を回避でき、組み込み作業が容易となる。また、アイソレータに組み込む際のはんだ付け個所が削減でき、はんだ付けの信頼性を向上できる。
図10は本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第5の実施例を示す断面図である。図示する電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110〜140と、更に抵抗体Rとを含んでいる。
図示する電子部品モジュール1は、抵抗体Rを除き、図8、図9に図示した実施例と同様であるので、重複説明は省略する。
抵抗体Rは、厚膜印刷技術等で構成された印刷抵抗体R2である。印刷抵抗体R2は、抵抗体接続用外部電極130、140間及び抵抗体接続用外部電極130、140に一部に重なるように形成されている。印刷抵抗体R2は、LTCC基板技術を用いて、基体10、複数の外部電極110〜140、複数枚の内蔵電極111〜122及び導電部材等の作製時に同時に作製することもできる。
本実施例は、コンデンサと抵抗とが並列接続され、外部接続用電極が、基体の互いに対向する外面にそれぞれ露出したRCモジュールを構成でき、図8、図9に図示した実施例と同様の作用効果を有している。
図11は本発明の第2の態様に係る電子部品モジュールの一実施例を示す斜視図、図12は図11に図示した電子部品モジュールの底面図、図13は図11に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示した電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110、120とを含み、低温同時焼成セラミック基板(LTCC)技術等を用いて形成される。基体10は、誘電体層15と、抵抗体Rとを含んでおり、RCモジュールを構成する。
図示した電子部品モジュール1は、抵抗体Rが基体10に内蔵されている。このため、他方の主面12に抵抗接続用外部電極を形成する必要がない。これらの点を除き、その他の構成部分は、図8、図9に図示した第1の態様に係る電子部品モジュール1と同様であり、重複説明を省略する。
本実施例において、抵抗体Rは、低温同時焼成セラミック基板(LTCC)技術等を用いて基体10に内蔵され、コンデンサCの両側にそれぞれ形成されている。他方の主面12には、その中央部にコンデンサCの他方の外部電極120が形成される。抵抗接続用外部電極は形成されていない。
抵抗体Rの一端は、基体10の内部において、導電部材16を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続される。抵抗体Rの他端は、基体10の内部において、連結用内部電極124及び導電部材125を介してコンデンサCの他方の外部電極120に接続される。
上述した電子部品モジュールは、抵抗体Rが内蔵されている。このため、アイソレータへの部品の組み付けに際して、整合コンデンサに新たにチップ抵抗器をはんだ付けしたり、印刷抵抗を形成する必要がない。また、基体10の他方の主面12が平坦になるので、取り扱いが極めて容易となる。
本発明の第2の態様に係る電子部品モジュールは、図8〜図10に図示した実施例と同様の作用効果をも有している。
2.非可逆回路素子
図15は本発明に係る非可逆回路素子の一実施例を示す分解斜視図、図16は図15に図示した非可逆回路素子の斜視図、図17はケースの内部における、磁気回転子、整合用コンデンサ、及び、電子部品モジュールの配置関係を示す図である。
図示する非可逆回路素子は、アイソレータであって、複数個の部品をケース9に組み込んで構成される。複数個の部品は、少なくとも1個の電子部品モジュール1と、磁気回転子2とを含み、更に、整合用コンデンサC1、C2と、押圧部材7と、永久磁石8とを含んでいる。
電子部品モジュール1は、図1〜図13に図示した電子部品モジュール1と同様の構成であり、本実施例では、図8、図9に図示したと同様の、チップ抵抗器R1が接続された電子部品モジュール1を用いている。電子部品モジュール1において、コンデンサCは整合用コンデンサとして機能し、チップ抵抗器R1は終端抵抗器として機能する。
磁気回転子2は、中心電極3と、軟磁性基体4と、粘着性の絶縁シート6とを含む。軟磁性基体4は、イットリウム/鉄/ガーネット(YIG)等の軟磁性材料が好適である。軟磁性基体4は、1辺が2mm程度の四角形状で、厚さ0.3〜0.5mm程度の平板状に形成される。
中心電極3は、グランド部30と、第1〜第3の中心導体31〜33とを含み、例えば、厚さ30μm程度の銅板を打ち抜いた導体板で構成される。
グランド部30は、軟磁性基体4の板面と同様の1辺が2mm程度の略四角形状であって、軟磁性基体4の下面と対向して配置される。第1〜第3の中心導体31〜33は、軟磁性基体4の面上で互いに所定の角度、たとえば120度の角度で交差するように、グランド部30の縁辺から引き出されている。引き出された中心導体31〜33は、軟磁性基体4の上面上に絶縁シート6を介して順次折り曲げられ、互いに絶縁されて所定の角度で交差する。最上部の第3の中心導体33上にも、絶縁シート6が重ねられる。第1〜第3の中心導体31〜33の先端は、軟磁性基体4の上面の側端から突出して形成され、電子部品モジュール1、整合用コンデンサC1、C2及び入出力電極等に対する接続用端子部311〜331となる。
整合用コンデンサC1、C2はそれぞれ直方体状に形成され、軟磁性基体4の厚さ寸法と略同じ厚さ寸法を有し、厚さ方向の両端面にそれぞれ外部電極C11〜C22を有する。コンデンサC1、C2は、それぞれその厚さ方向が軟磁性基体4の厚さ方向に沿うように軟磁性基体4の側部に配置される。本実施例では、整合用コンデンサC1、C2として単体のコンデンサを用いたが、図1〜図7に図示した抵抗体を含まない電子部品モジュールを用いることもできる。
電子部品モジュール1は、図8、図9に図示したと同様の構成である。図示する電子部品モジュール1は、基体10と、複数の外部電極110〜140と、更に抵抗体Rとを含んでいる。
基体10は、軟磁性基体4の厚さ寸法と略同じ厚さ寸法を有する直方体状に形成され、誘電体層15を含み、コンデンサCを形成している。複数の外部電極110〜140は、誘電体層15を介して、基体10の厚さ方向外面の互いに対向する主面11、12に形成されている。一方の主面11に形成された外部電極110は、コンデンサCの一方の外部電極110とされる。他方の主面12には、コンデンサCの他方の外部電極120と、抵抗体接続用外部電極130、140とが形成されている。本実施例において、コンデンサCの他方の外部電極120は、他方の主面12の中央部に形成され、その両側にそれぞれ一対の抵抗体接続用外部電極130、140が形成されており、2個のチップ抵抗器R1がはんだ付けされている。
一方の抵抗体接続用外部電極130は、図9に図示したように導電部材16を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。他方の抵抗体接続用外部電極140は、導電部材17を介してコンデンサCの他方の外部電極120に接続されている。
従って、本実施例の電子部品モジュール1は、コンデンサと抵抗とが並列接続され、外部接続用電極が、基体の互いに対向する外面にそれぞれ露出したRCモジュールを構成している。
押圧部材7はエンジニアリングプラスチック等の絶縁材料からなり、空洞部70と、枠部71と、押圧片72とを有する。空洞部70は枠部71で囲まれて形成され、永久磁石8が配置されるとともに、チップ抵抗器R1の出っ張りを吸収する空間を形成する。押圧片72は、枠部71から突き出て形成され、永久磁石8を受けるとともに、第1〜第3の中心導体31〜33の端子部311〜331を介して、電子部品モジュール1及び整合用コンデンサC1、C2を押圧し、位置決めする。
永久磁石8は、空洞部70に収容できる平板状に形成され、磁気回転子2に重ねて配置されて磁気回転子2に直流磁界を印加する。
ケース9は、上カバー91と、下カバー92とを含む。下カバー92は、導電性を有する磁性金属材料と、電気絶縁性樹脂材料とを含み、上部が開口した箱形に形成され、各部品を収容する。下カバー92の底面の電気絶縁性樹脂材料部分には、入出力電極配置用の高段部95が形成される。入出力電極96は、高段部95の上面に配置され、下カバー92の外面側の電気絶縁性樹脂材料部分に引き出されて入出力外部端子97となる。下カバー92の磁性金属材料部分はグランドGとされる。入出力電極配置用の高段部95の高さは、軟磁性基体の厚みと略同一に設定されている。
上カバー91は導電性を有する磁性金属材料で構成され、永久磁石8に重なり、下カバー92の開口を閉塞するように下カバー92と組み合わされる。上カバー91及び下カバー92は、磁気的に結合してヨークを構成する。
上述した非可逆回路素子において、アイソレータとしての電気的接続は、はんだ接合等により図14に示す如く接続される。
すなわち、電子部品モジュール1の下側に位置する一方の外部電極110は、下カバー92の底面にはんだ付けされ、グランドGに導通する。コンデンサC1、C2の下側に位置する一方の外部電極C11、C21は、下カバー92の底面にはんだ付けされ、グランドGに導通する。
磁気回転子2は、中心電極3のグランド部30が下カバー92の底面にはんだ付けされてグランドGに導通する。第1、第2の中心導体31、32の端子部311、321は、コンデンサC1、C2の上側に位置する他方の電極C12、C22及び入出力電極96にはんだ付けされる。第3の中心導体33の端子部331は、電子部品モジュール1の上側に位置する他方の外部電極120にはんだ付けされる。上カバー91と下カバー92とは、その接合部が互いにはんだ付けされて組み合わされ、全ての電気的接続が完了する。
以上説明したように、本発明の非可逆回路素子は、電子部品モジュール1を用いることにより、はんだ付け個所が削減でき、信頼性の高いはんだ付けが行える。また、チップ抵抗器の如く微小な部品を個別に取り扱うことがないので、部品の組付けが容易に行え、更に、従来例に示したような、基板や接続端子を必要としないので、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子を得ることができる。
3.非可逆回路素子の製造方法
本発明は更に上述した非可逆回路素子の製造方法についても開示する。以下、図18をも参照して本発明の非可逆回路素子の製造方法について説明する。
図18は、本発明の非可逆回路素子の製造方法の一実施例を示す工程図である。本発明の非可逆回路素子の製造方法は、部品準備工程と、はんだ塗布工程と、部品組み付け工程と、はんだ接合工程とを含んでいる。
部品準備工程は、組み付け部品を準備する工程である。組み付け部品は少なくとも電子部品モジュール1と、磁気回転子2とを含んでいる。電子部品モジュール1において、図1〜図7に図示した抵抗体を含まない場合は、予めチップ抵抗等の抵抗体をはんだ付けする。図8〜図13に図示した抵抗体Rを含む場合は、そのまま用いることができる。
本実施例において、組み付け部品は、図15〜図17に図示したように、ケース9と、電子部品モジュール1と、磁気回転子2とを含み、更に、整合用コンデンサC1、C2と、押圧部材7と、永久磁石8とを含んでいる。
電子部品モジュール1は抵抗体Rを含んでおり、あらかじめチップ抵抗器R1が接続されている。
はんだ塗布工程は、組み付け部品にクリームはんだを塗布する工程であって、電子部品モジュール1の一方の外部電極110と、ケース9のグランド電極Gとのいずれか一方にクリームはんだを塗布する工程と、電子部品モジュール1の他方の外部電極120と、磁気回転子2の中心導体31〜33に形成された端子部311〜331とのいずれか一方にクリームはんだを塗布する工程とを含んでいる。
本実施例において、下カバー92に対する組み付け部品の接合においては、下カバー92底面のグランド電極G及び入出力電極96にクリームはんだが塗布される。中心導体31〜33に形成された端子部311〜331との接合においては、電子部品モジュール1及びコンデンサC1、C2のそれぞれ上側に位置する他方の外部電極120、C1、C2にクリームはんだが塗布される。上カバー91と、下カバー92との接合においては、その接合面の上カバー91側にクリームはんだが塗布される。
部品組み付け工程は、クリームはんだが塗布された組み付け部品をケースに組み付ける工程である。部品組み付け工程では、ケース9に収容される全ての部品が組み付けられ、更に上カバー91が下カバー92に組み付けられる。
具体的には、電子部品モジュール1及びコンデンサC1、C2は、下カバー92底面の周辺部のクリームはんだ塗布部分に、それぞれ一方の外部電極110、C11、C21を接して組み付けられる。
磁気回転子2は、下カバー92の底面中央部のクリームはんだ塗布部分に、中心電極3のグランド部30を接して組み付けられる。中心導体31〜33の端子部311〜331は、軟磁性基体4の側面から突出しており、電子部品モジュール1及びコンデンサC1、C2が軟磁性基体4の側部に位置する。このため、第1、第2の中心導体31、32の端子部311、321は、コンデンサC1、C2の上側に位置する他方の外部電極C12〜C22に当接するとともに、入出力電極96の上面に当接して組み付けられる。第3の中心導体33の端子部331は、電子部品モジュール1の上側に位置する他方の外部電極120に当接して組み付けられる。
永久磁石8は、押圧部材7の空洞部70に収容されて磁気回転子2に重ねて配置される。押圧部材7は、中心導体31〜33の端子部311〜331を介して電子部品モジュール1及びコンデンサC1、C2を押圧し、部品を位置決めする。
上カバー91は、永久磁石8に重なり、下カバー92の開口を閉塞して下カバー92と組み合わされる。
はんだ接合工程は、部品が組み付けられたケース9全体を加熱して、クリームはんだを溶融、固化する工程である。はんだ接合工程において、非可逆回路素子は、ケース9ごと加熱された後冷却される。クリームはんだは、溶融、固化してケース9及びケース9内に収容されて組み込まれた部品をはんだ接合する。
以上説明したように、本発明の非可逆回路素子の製造方法によれば、電子部品モジュール1を用いることにより、はんだ付け個所が削減でき、信頼性の高いはんだ付けが行える。また、チップ抵抗器の如く微小な部品を個別に取り扱うことがないので、部品の組付けが容易に行え、更に、従来例に示したような、基板や接続端子を必要としないので、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子を得ることができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの一実施例を示す斜視図である。 図1に図示した電子部品モジュールの底面図である。 図1に図示した電子部品モジュールの断面図である。 本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第2の実施例を示す斜視図である。 図4に図示した電子部品モジュールの断面図である。 本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第3の実施例を示す斜視図である。 図6に図示した電子部品モジュールの断面図である。 本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第4の実施例を示す斜視図である。 図8に図示した電子部品モジュールの断面図である。 本発明の第1の態様に係る電子部品モジュールの第5の実施例を示す断面図である。 本発明の第2の態様に係る電子部品モジュールの一実施例を示す斜視図である。 図11に図示した電子部品モジュールの底面図である。 図11に図示した電子部品モジュールの断面図である。 アイソレータの回路図である。 本発明に係る非可逆回路素子の一実施例を示す分解斜視図である。 図15に図示した非可逆回路素子の斜視図である。 ケースの内部における、磁気回転子、整合用コンデンサ、及び、電子部品モジュールの配置関係を示す図である。 本発明の非可逆回路素子の製造方法の一実施例を示す工程図である。
符号の説明
1 電子部品モジュール
10 基体
15 誘電体層
110、120 外部電極
130、140 抵抗体接続用外部電極
C コンデンサ


Claims (3)

  1. 基体(10)と、コンデンサ(C)とを含む非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記基体(10)は、誘電体層(15)を含んでおり、
    前記基体(10)の互いに対向する外面(11、12)のうち、一方の外面(11)に外部電極(110)が形成され、他方の外面(12)に複数の外部電極(120、130、140)が形成されており、
    前記他方の外面(12)に形成された前記外部電極(120、130、140)は、前記コンデンサ(C)の他方の外部電極(120)と、少なくとも一対の抵抗体接続用外部電極(130、140)とを含んでおり、
    前記一対の抵抗体接続用外部電極(130、140)のうち、一方の前記抵抗体接続用外部電極(140)は、前記他方の外部電極(120)の一端から間隔を隔てて、その側に配置され、前記基体10の内部において、導電部材(17、125)及び内蔵電極(121)を介して前記他方の外部電極(120)に接続されており、
    前記一対の抵抗体接続用外部電極(130、140)のうち、他方の前記抵抗体接続用外部電極(130)は、一方の前記抵抗体接続用外部電極(140)から間隔を隔てて配置され、導電部材(16)を介して、前記一方の外部電極(110)に接続されており、
    前記コンデンサ(C)は、前記基体(10)の内部において、前記誘電体層(15)を介して対向する複数の内蔵電極(111、121)によって構成されており、
    一方の前記内蔵電極(111)は、導電部材(115)を介して、前記一方の外部電極(110)に接続されている、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  2. 基体(10)と、コンデンサ(C)と、抵抗体(R)とを含む非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記基体(10)の互いに対向する外面(11、12)のそれぞれに外部電極(110、120)が形成されており、
    前記コンデンサ(C)は、前記基体(10)の内部において対向する複数の内蔵電極(116、126)によって構成されており、
    一方の前記内蔵電極(116)は、導電部材(115)を介して、前記一方の外部電極(110)に接続されており、
    他方の内蔵電極(126)は、導電部材(125)及び連結用内部電極(124)を介して、前記他方の外部電極(120)に接続されており、
    前記抵抗体(R)は、前記基体(10)の内部に埋設され、その一端が、前記基体(10)の内部において、導電部材(16)を介して前記一方の外部電極(110)に接続され、他端が、前記基体(10)の内部において、連結用内部電極(124)に接続され、前記連結用内部電極(124)を介して、前記他方の外部電極(120)に接続されている、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  3. 複数個の部品をケースに組み込んで構成した非可逆回路素子であって、
    前記複数個の部品は、少なくとも1個の電子部品モジュールと、磁気回転子とを含み、
    前記電子部品モジュールは、請求項1又は2に記載されたものでなり、
    前記磁気回転子は、複数の中心導体を含み、
    前記ケースは、グランド電極を含み、前記グランド電極に、前記電子部品モジュールの一方の外部電極を接続し、前記中心導体の少なくとも一つを、前記電子部品モジュールの他方の外部電極に接続して組み込んでいる、
    非可逆回路素子。
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