JP4070131B2 - 電子部品モジュール、非可逆回路素子及びその製造方法 - Google Patents

電子部品モジュール、非可逆回路素子及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュール、それを用いた非可逆回路素子及びその製造方法に関する。
アイソレータやサーキュレータ等の非可逆回路素子は、例えば携帯電話等のごとき移動体無線機器等に用いられている。この種の非可逆回路素子は、ヨークとして機能する磁性金属ケース内に、軟磁性基体と中心電極等で構成された磁気回転子、永久磁石等の磁性部品及び整合用コンデンサさらには終端抵抗器等の電気部品を収容して構成される。
軟磁性基体には中心電極が組み合わされ、永久磁石から直流磁界が印加される。中心電極は、複数本の中心導体を含み、一端が軟磁性基体の一面上に配置され、グランド部として金属ケースにアースされる。軟磁性基体の他面には、中心導体が互いに所定の角度をもって交差するように絶縁して配置される。中心導体の先端は、整合用コンデンサや終端抵抗器等の電気部品と接続されるとともに、金属ケースの外部に導出されて外部端子とされる。
ところで、この種の非可逆回路素子は、その市場性から限りなく小型化が要求されており、現状の大きさは、一辺が4mm以下にまとめられるようになってきている。これに対処するため、非可逆回路素子を構成する部品の小型、薄型化が進展し、終端抵抗に至っては、0.6mm×0.3mm程度の極めて微小な部品が用いられるようになってきている。
このような微小部品は、その取り扱いが極めて困難であるが、例えば、特許文献1には、抵抗等の高周波部品を、予め基板に取り付けるようにし、上記基板を整合用コンデンサなどに積層することで、より小型化された高周波部品を用いて全体をさらに小型化する技術が開示されている。また、特許文献2には、終端抵抗及び整合用コンデンサの接続に接続端子を用いることにより、終端抵抗の両端部を面接触するように載置してはんだ付けすることができ、十分なはんだ付け強度が得られ、終端抵抗の安定で確実な接続を得ることができる技術が開示されている。
しかし、上述した従来技術において、特許文献1に開示された基板や特許文献2に開示された接続端子は、非可逆回路素子を構成する上で本質的に必要な部品ではなく、部品配置やはんだ接合部の位置精度の向上、信頼性の向上及び工程の簡略化等を実現するために副次的に用いられる部材であり、本来は不要な部品である。このため、前記基板や前記接続端子は、非可逆回路素子の部品コストを悪化させるとともに、小型化を阻む要因ともなっていた。
特許第3438683号公報 特開平7−263917号公報
本発明の課題は、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる、非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することである。
本発明のもう一つの課題は、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定でき、精密な値を有し、非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、はんだ付けの信頼性が高く、組立が容易な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、部品の組み込みに際して、基板や接続端子を必要とせず、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、電子部品モジュール、それを用いた非可逆回路素子及びその製造方法について開示する。
1.電子部品モジュール
本発明に係る電子部品モジュールは、基体と、複数の外部電極とを含む。前記基体は、誘電体層と、抵抗体とを含み、RCモジュールを構成する。前記外部電極は、前記誘電体層を介して、前記基体外面の互いに対向する外面に形成される。一方の外面に形成された外部電極は、前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とを含む。前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とはそれぞれ独立して形成されている。他方の外面に形成された外部電極は、前記コンデンサの他方の外部電極とされるとともに、前記抵抗体の他端に接続されて前記コンデンサ及び前記抵抗体の他方の共通外部電極を構成する。
上述した電子部品モジュールにおいて、一方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの一方の外部電極と、抵抗体の一方の外部電極とを含む。コンデンサの一方の外部電極と、抵抗体の一方の外部電極とはそれぞれ独立して形成されている。他方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体の他端に接続されてコンデンサ及び抵抗体の他方の共通外部電極を構成する。このため、基体の一方の外面に形成されたコンデンサの一方の外部電極と、抵抗体の一方の外部電極とを例えばグランドシャーシ等に当接し、電気的に接続すれば、他方の外面に形成された共通外部電極とグランドシャーシ等との間に、コンデンサと抵抗との並列回路を構成できる。この構成は非可逆回路素子に用いて極めて好適である。
すなわち、非可逆回路素子におけるアイソレータのグランド端子は、磁気回転子の一つの中心導体を、整合用コンデンサと終端抵抗器との並列回路を介してグランド電極に終端して構成される。このため、非可逆回路素子におけるケースのグランド電極とグランド電極に終端する中心導体の先端との間に上述した電子部品モジュールを配置して接続することにより、はんだ付け個所が削減でき、非可逆回路素子への部品の組み付けが容易に行える。
また、本発明に係る電子部品モジュールは、一方の外面に形成された前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とは、コンデンサと抵抗とに対してそれぞれ独立して形成されるから、電子部品モジュールの組み付け前にコンデンサの容量値や抵抗体の抵抗値等の電気的特性を個別に測定できる。更に、コンデンサの対向電極や抵抗体を基体の外面に配置すれば、電気的特性を個別に測定しながら、トリミングによる容量値や抵抗値等の電気的特性の調整が行えるので、精密な値を有する電子部品モジュールを構成できる。
このように、本発明の電子部品モジュールは、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できるので、組み込みが容易となり、非可逆回路素子に用いて好適である。更に、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定できるので、精密な値を有する非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することができる。
2.非可逆回路素子
本発明に係る非可逆回路素子は、複数個の部品をケースに組み込んで構成される。前記複数個の部品は、少なくとも1個の電子部品モジュールと、磁気回転子とを含む。前記電子部品モジュールは、請求項1乃至5の何れかに記載されたものでなる。前記磁気回転子は、複数の中心導体を含む。前記ケースは、グランド電極を含み、前記グランド電極に、前記電子部品モジュールに形成された前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とを接続し、前記中心導体の少なくとも一つを、前記電子部品モジュールに形成された共通外部電極に接続して組み込んでいる。
上述した非可逆回路素子において、電子部品モジュールは、上述した本発明に係る電子部品モジュールでなる。本発明に係る電子部品モジュールは、誘電体層と、抵抗体とを含み、RCモジュールを構成しているから、非可逆回路素子に組み込む際のはんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる。また、従来のような、基板や接続端子が必要ないので、部品コストの削減及び小型化が可能で、組立が容易な非可逆回路素子を提供することができる。また、本発明の非可逆回路素子は、上述した本発明に係る電子部品モジュールを用いているので、本発明の電子部品モジュールの持つ作用効果をそのまま得ることができる。
3.非可逆回路素子の製造方法
本発明に係る非可逆回路素子の製造方法は、部品準備工程と、はんだ塗布工程と、部品組み付け工程と、はんだ接合工程とを含む。前記部品準備工程は、組み付け部品を準備する工程であって、前記組み付け部品は、前記ケースと、前記電子部品モジュールと、前記磁気回転子とを含む。
前記はんだ塗布工程は、前記組み付け部品にクリームはんだを塗布する工程であって、前記電子部品モジュールに形成された前記コンデンサの一方の外部電極及び前記抵抗体の一方の外部電極と、前記ケースのグランド電極との少なくとも一方にクリームはんだを塗布する工程と、前記電子部品モジュールに形成された共通外部電極と前記磁気回転子の中心導体に形成された端子部との少なくとも一方にクリームはんだを塗布する工程とを含む。
前記部品組み付け工程は、クリームはんだが塗布された部品をケースに組み付ける工程であって、前記電子部品モジュールに形成された前記コンデンサの一方の外部電極及び前記抵抗体の一方の外部電極を前記ケースのグランド電極に当接し、前記電子部品モジュールに形成された共通外部電極に、前記磁気回転子の中心導体に形成された端子部を当接して前記ケースに組み付ける工程を含む。
前記はんだ接合工程は、部品が組み付けられた前記ケースを加熱して、前記クリームはんだを溶融、固化する工程である。
上述した非可逆回路素子の製造方法において、電子部品モジュールは、上述した本発明に係る電子部品モジュールでなる。本発明に係る電子部品モジュールにおいて、一方の外面に形成された外部電極は、コンデンサの一方の外部電極と、抵抗体の一方の外部電極とを含み、それぞれ独立して形成されているから、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定できる。このため、部品準備工程において、非可逆回路素子に適した電気的特性の電子部品モジュールを準備することができる。また、本発明の非可逆回路素子の製造方法は、上述した本発明に係る電子部品モジュールを用いている。従って、本発明の電子部品モジュール及びそれを用いた本発明の非可逆回路素子による作用効果をそのまま得ることができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
(A)はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる、非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することができる。
(B)コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定できるとともに、トリミングなどの電気特性調節が容易に行えるため、精密な値を有し、非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供することができる。
(C)はんだ付けの信頼性が高く、組立が容易な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することができる。
(D)部品の組み込みに際して、基板や接続端子を必要とせず、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子及びその製造方法を提供することができる。
1.電子部品モジュール
図1は本発明の電子部品モジュールの第1の実施例を示す斜視図、図2は図1に図示した電子部品モジュールの底面図、図3は図1に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示する電子部品モジュールは、基体10と、複数の外部電極110〜120と、更に、抵抗体形成用電極130、140とを含み、低温同時焼成セラミック基板(LTCC)技術等を用いて形成される。基体10は、方形状に形成され、コンデンサCを構成する誘電体層15と、2個の抵抗体R1、R2と、導電部材16、17とを含み、RCモジュールを構成している。
複数の外部電極110〜120は、誘電体層15を介して、基体10外面の互いに対向する外面11、12に形成されている。
一方の外面11に形成された外部電極は、コンデンサCの一方の外部電極110と、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とを含んでいる。コンデンサCの一方の外部電極110と、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とは、それぞれ独立して形成されている。コンデンサCの一方の外部電極110は、一方の外面11の中央部に形成される。抵抗体R1、R2の一方の外部電極111は、2個の抵抗体R1、R2に対応してそれぞれコンデンサCの一方の外部電極110の両側に1個ずつ形成され、それぞれ導電部材16を介して他方の外面12側に引き出されている。引き出された導電部材16は、抵抗体形成用電極140を介して抵抗体R1、R2の一端に接続される。導電部材16は、本実施例において基体10の外面11〜14に形成した導体パターンで構成しているが、基体10に内蔵しても良い。
他方の外面12には、コンデンサ及び抵抗体の共通外部電極120と、抵抗体形成用電極130、140とが形成されている。具体的には、共通外部電極120は、他方の外面12の中央部に形成され、その両側にそれぞれ一対の抵抗体形成用電極130、140が形成される。共通外部電極120は、コンデンサCの他方の外部電極を構成するとともに、導電部材17及び抵抗体形成用電極130とを介して抵抗体R1、R2の他端に接続され、抵抗体R1、R2の他方の外部電極を構成する。導電部材17は、本実施例において基体10の他方の外面12に形成した導体パターンで構成しているが、基体10に内蔵しても良い。
抵抗体R1、R2は、厚膜印刷技術等で構成された印刷抵抗体である。このため、基体10の外面12から抵抗体R1、R2が大きく突き出ることがない。印刷抵抗体R1、R2は、抵抗体形成用電極130、140の対向する電極間及び抵抗体接形成用電極130、140の一部に重なるように形成されている。印刷抵抗体R1、R2は、LTCC基板技術を用いて、基体10、複数の外部電極110〜120、及び導電部材16、17等の作製時に同時に作製することもできる。
本実施例の電子部品モジュールは、抵抗体R1、R2を2個含んでいるが、抵抗体の個数は、2個に限らず1個もしくは2個以上の複数個であってもよい。複数の抵抗体R1、R2を接続すれば、コンデンサCの一方の外部電極110と、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とを接続したとき、コンデンサCと複数の抵抗体R1、R2との並列回路を構成できるので、抵抗体R1、R2の耐電力性能を向上させることができる。抵抗体が1個の場合は、コンデンサCと抵抗体R1とを並設して配置すれば良い。また、抵抗体R1、R2は、その他端を共通外部電極120の一部に重ねて形成することもできる。このようにすれば、抵抗体形成用電極140及び導電部材17が不要となる。
上述した電子部品モジュールにおいて、一方の外面に形成されたコンデンサCの一方の外部電極110と抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とは、それぞれ独立して形成されている。
他方の外面に形成された共通外部電極120は、コンデンサCの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体R1、R2の他端に接続されて抵抗体R1、R2の他方の外部電極を構成している。このため、コンデンサCの容量値や抵抗体R1、R2の抵抗値等の電気的特性を個別に測定できる。更に、本実施例においては、コンデンサCの対向電極となるコンデンサCの一方の外部電極110及び共通外部電極120や抵抗体R1、R2を基体の外面に露出して配置しているので、電気的特性を個別に測定しながら、トリミングによる容量値や抵抗値等の電気的特性の調整が行える。従って、精密な値の電気的特性を有する電子部品モジュールを構成できる。
また、一方の外面に形成されたコンデンサCの一方の外部電極110と、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とを接続すれば、基体10の互いに対向する外部電極間にコンデンサCと、抵抗体R1、R2とが並列接続された回路を容易に得ることができる。この構成は、非可逆回路素子の終端抵抗器付き整合用コンデンサに用いて極めて好適である。
図9は、非可逆回路素子の一例を示すアイソレータの回路図である。非可逆回路素子におけるアイソレータのグランド端子は、磁気回転子2の一つの中心導体33を、整合用コンデンサC3と終端抵抗器R3との並列回路を介してグランド電極Gに終端して構成される。このため、非可逆回路素子におけるケースのグランド電極Gとグランド電極Gに終端する中心導体33の端子部331との間に、上述した電子部品モジュールを配置して接続することにより、非可逆回路素子への部品の組み付けが容易に行える。この構成では、整合用コンデンサC3と終端抵抗器R3とが予め接続され一体化しているので、はんだ付け個所が削減でき、微小部品の取り扱いが回避できる。
このように、本発明は、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定でき、精密な電気的特性を有する非可逆回路素子に用いて好適な電子部品モジュールを提供できる。また、本発明の電子部品モジュールを用いて非可逆回路素子を構成すれば、はんだ付け個所が削減できるので、はんだ付けの信頼性が向上し、しかも微小部品の取り扱いが回避できるので、組み込みが容易となる。
図4は本発明の電子部品モジュールの第2の実施例を示す斜視図、図5は図4に図示した電子部品モジュールの底面図、図6は図4に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示する電子部品モジュールは、基体10と、複数の外部電極110〜120と、更に、抵抗体形成用電極130、140とを含んでいる。複数の外部電極110〜120及び抵抗体形成用電極130、140の構成は、図1〜図3に図示した実施例と同様であり、その説明を省略する。基体10は、図1〜図3に図示した実施例と同様にコンデンサCを構成する誘電体層15と、2個の抵抗体R1、R2とを含んでいるが、コンデンサCを構成する対向電極は、基体10内に設けられた内蔵電極112、121とで誘電体層15を挟んで構成している。一方の内蔵電極112は、導電部材115を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。他方の内蔵電極121は、導電部材125を介して共通外部電極120に接続されている。共通外部電極120は、コンデンサCの他方の外部電極を構成するとともに、抵抗体R1、R2の他方の外部電極を構成する。
基体10は、全体が誘電体層15であってもよいが、他の材料との積層構造であってもよい。また、コンデンサCを構成する対向電極は、少なくとも一方の対向電極が内蔵電極112、121で構成されていればよい。これらの構造であれば、電子部品モジュールに要求される電気的、機械的特性に合わせた組み合わせ材料の選択範囲を広くできる。また、対向電極となる内蔵電極112、121間の距離を狭くしても、基体10の厚みを大きくできるので、静電容量値が大きく、機械的強度の高い電子部品モジュールを構成できる。
抵抗体R1、R2の一方の外部電極111は、導電部材16及び抵抗体形成用電極130を介して抵抗体R1、R2の一端に接続されている。他方の抵抗体形成用電極140は、導電部材17、125及び内蔵電極121を介して共通外部電極120に接続されている。
本実施例において、導電部材16、17、115、125は、基体10に内蔵して形成されており、スルーホールやビヤホール等で形成される。
上述した本実施例の電子部品モジュールにおいて、一方の外面に形成されたコンデンサCの一方の外部電極110と抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とは、それぞれ独立して形成されている。
他方の外面に形成された共通外部電極120は、コンデンサCの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体R1、R2の他端に接続されて抵抗体R1、R2の他方の外部電極を構成している。このため、本実施例の電子部品モジュールは、図1〜図3に図示した実施例の電子部品モジュールと同様の作用効果を有している。
図7は本発明の電子部品モジュールの第3の実施例を示す斜視図、図8は、図7に図示した電子部品モジュールの断面図である。
図示した電子部品モジュールは、基体10と、複数の外部電極110、120とを含み、低温同時焼成セラミック基板(LTCC)技術等を用いて形成される。基体10は、方形状に形成され、コンデンサCを構成する誘電体層15と、2個の抵抗体R1、R2と、導電部材16、17とを含み、RCモジュールを構成している。基体10の底面は一方の外面11を構成し、図5に図示した底面図と同様の構成をとっている。
本実施例において基体10の構成は、コンデンサCを形成する対向電極が、それぞれ交互に積層された複数枚の内蔵電極112、113、121、122で構成されている点で図1〜図6に図示した実施例と異なっている。また、抵抗体R1、R2が基体10に内蔵されている。このため、他方の外面12に抵抗体形成用電極を形成する必要がない。これらの点を除き、その他の構成部分は、図4〜図6に図示した電子部品モジュールと同様であり、重複説明を省略する。
本実施例において、複数枚の一方の内蔵電極112、113は、その一方の端部において、導電部材116を介して互いに接続され、導電部材115を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。複数枚の他方の内蔵電極121、122は、その他方の端部において、導電部材126を介して互いに接続され、導電部材125及び連結用内蔵電極124を介して共通外部電極120に接続されている。共通外部電極120は、コンデンサCの他方の外部電極を構成するとともに、抵抗体R1、R2の他方の外部電極を構成する。
コンデンサCを形成する対向電極を、それぞれ交互に積層された複数枚の内蔵電極112、113、121、122で構成すれば、対向面積が大きくなるので、静電容量値を大きくでき、部品の小型化も可能となる。
抵抗体R1、R2は、低温同時焼成セラミック基板(LTCC)技術等を用いて基体10に内蔵され、コンデンサCの両側にそれぞれ形成されている。他方の外面12には、その中央部にコンデンサC及び抵抗体R1、R2の共通外部電極120が形成される。抵抗体形成用電極は形成されていない。
抵抗体R1、R2の一端は、基体10の内部において、導電部材16を介して抵抗体R1、R2の一方の外部電極111に接続される。抵抗体R1、R2の他端は、基体10の内部において、連結用内部電極124及び導電部材125を介して共通外部電極120に接続される。導電部材116、126は、図4〜図6に図示した電子部品モジュールの導電部材16、17と同様スルーホールやビヤホール等で形成される。
上述した電子部品モジュールは、抵抗体R1、R2が内蔵されている。このため、基体10の他方の外面12に抵抗体形成用電極が形成されていないので、基体10の他方の外面12が更に平坦になり、取り扱いが極めて容易となる。図示実施例において、電子部品モジュールに内蔵されている抵抗体R1、R2をトリミングするには、図1や図4の場合よりも高出力のレーザを用いてトリミングすればよい。
上述した本実施例の電子部品モジュールにおいて、一方の外面に形成されたコンデンサCの一方の外部電極110と抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とは、それぞれ独立して形成されている。
他方の外面に形成された共通外部電極120は、コンデンサCの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体R1、R2の他端に接続されて、抵抗体R1、R2の他方の外部電極を構成している。このため、本実施例の電子部品モジュールは、図1〜図6に図示した実施例の電子部品モジュールと同様の作用効果を有している。
2.非可逆回路素子
図10は本発明に係る非可逆回路素子の一実施例を示す分解斜視図、図11は図10に図示した非可逆回路素子の斜視図、図12はケースの内部における、磁気回転子、整合用コンデンサ、及び、電子部品モジュールの配置関係を示す図である。図12において、斜線部分は、電極を示している。
図示する非可逆回路素子は、アイソレータであって、複数個の部品をケース9に組み込んで構成される。複数個の部品は、少なくとも1個の電子部品モジュールと、磁気回転子2とを含み、更に、整合用コンデンサC1、C2と、押圧部材7と、永久磁石8とを含んでいる。
電子部品モジュールは、図1〜図9に図示した電子部品モジュールのいずれでも用いることができる。本実施例では、図4〜図6に図示したと同様の、導電部材16、17を基体10に内蔵し、外面に印刷抵抗体R1、R2が形成された電子部品モジュールを用いている。
電子部品モジュールの基体10は、磁気回転子2を構成する軟磁性基体4の厚さ寸法と略同じ厚さ寸法を有する直方体状に形成され、誘電体層15を含み、コンデンサCを形成している。複数の外部電極110〜120は、誘電体層15を介して、基体10の厚さ方向の互いに対向する外面11、12に形成されている。一方の外面11に形成された外部電極は、コンデンサCの一方の外部電極110と、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とを含み、それぞれ独立して形成されている。他方の外面12に形成された外部電極は、コンデンサCの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体R1、R2の他方の外部電極とされ、コンデンサC及び抵抗体R1、R2の共通外部電極120を構成する。
本実施例において、共通外部電極120は、他方の外面12の中央部に形成され、その両側にそれぞれ一対の抵抗体形成用電極130、140が形成されており、2個の印刷抵抗体R1、R2が接続されている。
抵抗体R1、R2の一端は、図6に図示したように、基体10に内蔵された導電部材16を介して抵抗体R1、R2の一方の外部電極111に接続されている。コンデンサCの一方の対向電極112は、同様に導電部材115を介してコンデンサCの一方の外部電極110に接続されている。抵抗体R1、R2の他端は、導電部材17を介してコンデンサCの他方の対向電極121に接続され、コンデンサCの他方の対向電極121は、導電部材125を介して共通外部電極120に接続されている。
このように構成された電子部品モジュールは、ケース9の側壁付近において、基体10の一方の外面11に形成されたコンデンサCの一方の外部電極110及び抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とをケース9のグランドGに接して配置される。従って、共通外部電極120とケース9のグランドG間に、コンデンサCと抵抗体R1、R2との並列回路が構成され、コンデンサCは整合用コンデンサとして機能し、抵抗体R1、R2は終端抵抗器として機能する。
整合用コンデンサC1、C2はそれぞれ直方体状に形成され、軟磁性基体4の厚さ寸法と略同じ厚さ寸法を有し、厚さ方向の両端面にそれぞれ外部電極C11〜C22を有する。整合用コンデンサC1、C2は、それぞれその厚さ方向が軟磁性基体4の厚さ方向に沿うようにケース9の側壁に沿って配置される。
磁気回転子2は、中心電極3と、軟磁性基体4と、絶縁シート6とを含む。軟磁性基体4は、イットリウム/鉄/ガーネット(YIG)等の軟磁性材料が好適である。軟磁性基体4は、1辺が2mm程度の四角形状で、厚さ0.2〜0.4mm程度の平板状に形成される。
中心電極3は、グランド部30と、第1〜第3の中心導体31〜33とを含み、例えば、厚さ30μm程度の銅板を打ち抜いた導体板で構成される。
グランド部30は、軟磁性基体4の板面と同様の1辺が2mm程度の略四角形状であって、軟磁性基体4の下面と対向して配置される。
第1〜第3の中心導体31〜33は、軟磁性基体4の面上で互いに所定の角度、たとえば120度の角度で交差するように、グランド部30の縁辺から引き出されている。引き出された中心導体31〜33は、軟磁性基体4の上面上に絶縁シート6を介して順次折り曲げられ、互いに絶縁されて所定の角度で交差する。最上部の第3の中心導体33上にも、絶縁シート6が重ねられる。第1〜第3の中心導体31〜33の先端は、軟磁性基体4の上面の側端から突出して形成され、電子部品モジュール、整合用コンデンサC1、C2及び入出力電極等に対する接続用端子部311〜331となる。磁気回転子2は、中心電極3のグランド部30をケースのグランドGに接して配置される。第1、第2の中心導体31、32の先端は、整合用コンデンサC1、C2の外部電極C12、C22に当接するとともに、入出力電極96に当接して配置される。第3の中心導体33の先端は、電子部品モジュールの共通外部電極120に当接して配置される。
押圧部材7はエンジニアリングプラスチック等の絶縁材料からなり、空洞部70と、枠部71と、押圧片72とを有する。空洞部70は枠部71で囲まれて形成され、永久磁石8が配置される。押圧片72は、枠部71から突き出て形成され、永久磁石8を受けるとともに、第1〜第3の中心導体31〜33の端子部311〜331を介して、電子部品モジュール及び整合用コンデンサC1、C2を押圧し、位置決めする。
永久磁石8は、空洞部70に収容できる平板状に形成され、磁気回転子2に重ねて配置されて磁気回転子2に直流磁界を印加する。
ケース9は、上カバー91と、下カバー92とを含む。下カバー92は、導電性を有する磁性金属材料と、電気絶縁性樹脂材料とを含み、上部が開口した箱形に形成され、各部品を収容する。下カバー92の底面の電気絶縁性樹脂材料部分には、入出力電極配置用の高段部95が形成される。入出力電極96は、高段部95の上面に配置され、下カバー92の外面側の電気絶縁性樹脂材料部分に引き出されて入出力外部端子97となる。下カバー92の磁性金属材料部分はグランドGとされる。入出力電極配置用の高段部95の高さは、整合用コンデンサC1、C2の厚みと略同一に設定されている。
上カバー91は導電性を有する磁性金属材料で構成され、永久磁石8に重なり、下カバー92の開口を閉塞するように下カバー92と組み合わされる。上カバー91及び下カバー92は、磁気的に結合してヨークを構成する。
上述した非可逆回路素子において、アイソレータとしての電気的接続は、はんだ接合等により図9に示す如く接続される。
すなわち、電子部品モジュールの下側に位置するコンデンサCの一方の外部電極110及び抵抗体R1、R2の一方の外部電極111は、下カバー92の底面にはんだ付けされ、グランドGに導通する。整合用コンデンサC1、C2の下側に位置する一方の外部電極C11、C21は、下カバー92の底面にはんだ付けされ、グランドGに導通する。
磁気回転子2は、中心電極3のグランド部30が下カバー92の底面にはんだ付けされてグランドGに導通する。第1、第2の中心導体31、32の端子部311、321は、整合用コンデンサC1、C2の上側に位置する他方の電極C12、C22及び入出力電極96にはんだ付けされる。第3の中心導体33の端子部331は、電子部品モジュールの上側に位置する共通外部電極120にはんだ付けされる。上カバー91と下カバー92とは、その接合部が互いにはんだ付けされて組み合わされ、全ての電気的接続が完了する。
上述した本発明の非可逆回路素子において、電子部品モジュールは、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定でき、更に、抵抗値を測定しながら抵抗体R1、R2のトリミングによる抵抗値の調整が行える。このため、非可逆回路素子に適した電気的特性の電子部品モジュールを組み込むことができ、特性の優れた非可逆回路素子を得ることができる。また、本発明の非可逆回路素子は、電子部品モジュールを用いることにより、はんだ付け個所が削減でき、信頼性の高いはんだ付けが行える。更に、チップ抵抗器の如く微小な部品を個別に取り扱うことがないので、部品の組付けが容易に行え、しかも、従来例に示したような、基板や接続端子を必要としないので、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子を得ることができる。
3.非可逆回路素子の製造方法
本発明は更に上述した非可逆回路素子の製造方法についても開示する。以下、図13をも参照して本発明の非可逆回路素子の製造方法について説明する。
図13は、本発明の非可逆回路素子の製造方法の一実施例を示す工程図である。本発明の非可逆回路素子の製造方法は、部品準備工程と、はんだ塗布工程と、部品組み付け工程と、はんだ接合工程とを含んでいる。
部品準備工程は、組み付け部品を準備する工程である。組み付け部品は少なくとも上述した電子部品モジュールと、磁気回転子2とを含んでいる。
本実施例において、組み付け部品は、図10〜図12に図示したように、ケース9と、電子部品モジュールと、磁気回転子2とを含み、更に、整合用コンデンサC1、C2と、押圧部材7と、永久磁石8とを含んでいる。電子部品モジュールは、図4〜図6に図示したと同様の、導電部材16、17を基体10に内蔵し、外面に印刷抵抗体R1、R2が形成された電子部品モジュールを用いている。
電子部品モジュールにおいて、コンデンサCは整合用コンデンサとして機能し、抵抗体R1、R2は終端抵抗器として機能する。
電子部品モジュールの一方の外面11に形成された外部電極は、コンデンサCの一方の外部電極110と、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111とを含み、それぞれ独立して形成されている。他方の外面12に形成された外部電極は、コンデンサCの他方の外部電極とされるとともに、抵抗体R1、R2の他方の外部電極とされ、コンデンサC及び抵抗体R1、R2の共通外部電極120を構成する。
このため、電子部品モジュールは、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定でき、更に、本実施例に用いた電子部品モジュールは、抵抗体R1、R2が基体10の外面に露出しているので、抵抗値を測定しながら抵抗体R1、R2のトリミングによる抵抗値の調整が行える。このため、部品準備工程において、非可逆回路素子に適した電気的特性の電子部品モジュールを準備することができる。
はんだ塗布工程は、組み付け部品にクリームはんだを塗布する工程であって、電子部品モジュールの一方の外面11に形成されたコンデンサCの一方の外部電極110、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111及び整合用コンデンサC1、C2の一方の外部電極C11、C21と、ケース9のグランド電極Gとの少なくとも一方にクリームはんだを塗布する工程、更に、電子部品モジュールの他方の外面12に形成された共通外部電極120及び整合用コンデンサC1、C2の他方の外部電極C12、C22と、磁気回転子2の中心導体31〜33に形成された端子部311〜331との少なくとも一方にクリームはんだを塗布する工程とを含んでいる。
本実施例において、下カバー92に対する組み付け部品の接合においては、下カバー92底面のグランド電極G及び入出力電極96にクリームはんだが塗布される。中心導体31〜33に形成された端子部311〜331との接合においては、電子部品モジュール及び整合用コンデンサC1、C2のそれぞれ上側に位置する共通外部電極120及び整合用コンデンサC1、C2の他方の外部電極C12、C22にクリームはんだが塗布される。上カバー91と、下カバー92との接合においては、その接合面の上カバー91側にクリームはんだが塗布される。
部品組み付け工程は、クリームはんだが塗布された組み付け部品をケースに組み付ける工程である。部品組み付け工程では、ケース9に収容される全ての部品が組み付けられ、更に上カバー91が下カバー92に組み付けられる。
具体的には、電子部品モジュール及び整合用コンデンサC1、C2は、下カバー92底面の周辺部のクリームはんだ塗布部分に、コンデンサCの一方の外部電極110、抵抗体R1、R2の一方の外部電極111及び整合用コンデンサC1、C2の一方の外部電極C11、C21を接して組み付けられる。
磁気回転子2は、下カバー92の底面中央部のクリームはんだ塗布部分に、中心電極3のグランド部30を接して組み付けられる。中心導体31〜33の端子部311〜331は、軟磁性基体4の側面から突出しており、電子部品モジュール及び整合用コンデンサC1、C2が軟磁性基体4の側部に位置する。このため、第1、第2の中心導体31、32の端子部311、321は、整合用コンデンサC1、C2の上側に位置する他方の外部電極C12、C22に当接するとともに、入出力電極96の上面に当接して組み付けられる。第3の中心導体33の端子部331は、電子部品モジュールの上側に位置する共通外部電極120に当接して組み付けられる。
永久磁石8は、押圧部材7の空洞部70に収容されて磁気回転子2に重ねて配置される。押圧部材7は、中心導体31〜33の端子部311〜331を介して電子部品モジュール及び整合用コンデンサC1、C2を押圧し、部品を位置決めする。
上カバー91は、永久磁石8に重なり、下カバー92の開口を閉塞して下カバー92と組み合わされる。
はんだ接合工程は、部品が組み付けられたケース9全体を加熱して、クリームはんだを溶融、固化する工程である。はんだ接合工程において、非可逆回路素子は、ケース9ごと加熱された後冷却される。クリームはんだは、溶融、固化してケース9及びケース9内に収容されて組み込まれた部品をはんだ接合する。
上述した本発明の非可逆回路素子の製造方法において、電子部品モジュールは、コンデンサの容量値や抵抗値等の電気的特性を個別に測定でき、更に、本実施例に用いた電子部品モジュールは、抵抗体R1、R2が基体10の外面に露出しているので、抵抗値を測定しながら抵抗体R1、R2のトリミングによる抵抗値の調整が行える。このため、部品準備工程において、非可逆回路素子に適した電気的特性の電子部品モジュールを準備することができ、特性の優れた非可逆回路素子を製造することができる。
また、本発明の非可逆回路素子の製造方法によれば、電子部品モジュールを用いることにより、はんだ付け個所が削減でき、信頼性の高いはんだ付けが行える。更に、チップ抵抗器の如く微小な部品を個別に取り扱うことがないので、部品の組付けが容易に行え、しかも、従来例に示したような、基板や接続端子を必要としないので、部品コストの削減及び小型化が可能な非可逆回路素子を製造することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
本発明の電子部品モジュールの第1の実施例を示す斜視図である。 図1に図示した電子部品モジュールの底面図である。 図1に図示した電子部品モジュールの断面図である。 本発明の電子部品モジュールの第2の実施例を示す斜視図である。 図4に図示した電子部品モジュールの底面図である。 図4に図示した電子部品モジュールの断面図である。 本発明の電子部品モジュールの第3の実施例を示す斜視図である。 図7に図示した電子部品モジュールの断面図である。 アイソレータの回路図である。 本発明に係る非可逆回路素子の一実施例を示す分解斜視図である。 図10に図示した非可逆回路素子の斜視図である。 図10に図示した非可逆回路素子のケースの内部における、磁気回転子、整合用コンデンサ、及び、電子部品モジュールの配置関係を示す図である。 本発明の非可逆回路素子の製造方法の一実施例を示す工程図である。
符号の説明
1 電子部品モジュール
10 基体
11、12 外面
15 誘電体層
110、111、120 外部電極
C コンデンサ
R1、R2 抵抗体

Claims (7)

  1. 基体と、複数の外部電極とを含む非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記基体は、コンデンサを構成する誘電体層と、抵抗体とを含み、RCモジュールを構成しており、
    前記外部電極は、前記誘電体層を介して、前記基体外面の互いに対向する外面に形成され、
    一方の外面に形成された外部電極は、前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とを含み、
    前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とはそれぞれ独立して形成されており、
    他方の外面に形成された外部電極は、前記コンデンサの他方の外部電極とされるとともに、前記抵抗体の他端に接続されて前記コンデンサ及び前記抵抗体の他方の共通外部電極を構成する、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  2. 請求項1に記載された非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記抵抗体と前記抵抗体の外部電極とは、前記基体の外面に設けられた導電部材を介して接続されている、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  3. 請求項1に記載された非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記抵抗体と前記抵抗体の外部電極とは、前記基体の内部に設けられた導電部材を介して接続されている、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記コンデンサは、前記基体の中央部に形成され、前記抵抗体は、前記基体の両側にそれぞれ形成されている、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載された非可逆回路素子用電子部品モジュールであって、
    前記コンデンサを構成する対向電極は、少なくとも一方の対向電極が、前記基体内に形成された内蔵電極で構成され、
    前記内蔵電極は、前記コンデンサの外部電極に接続される、
    非可逆回路素子用電子部品モジュール。
  6. 複数個の部品をケースに組み込んで構成した非可逆回路素子であって、
    前記複数個の部品は、少なくとも1個の電子部品モジュールと、磁気回転子とを含み、
    前記電子部品モジュールは、請求項1乃至5の何れかに記載されたものでなり、
    前記磁気回転子は、複数の中心導体を含み、
    前記ケースは、グランド電極を含み、前記グランド電極に、前記電子部品モジュールに形成された前記コンデンサの一方の外部電極と、前記抵抗体の一方の外部電極とを接続し、前記中心導体の少なくとも一つを、前記共通外部電極に接続して組み込んでいる、
    非可逆回路素子。
  7. 請求項6に記載された非可逆回路素子の製造方法であって、
    部品準備工程と、はんだ塗布工程と、部品組み付け工程と、はんだ接合工程とを含み、
    前記部品準備工程は、組み付け部品を準備する工程であって、前記組み付け部品は、前記ケースと、前記電子部品モジュールと、前記磁気回転子とを含み、
    前記はんだ塗布工程は、前記組み付け部品にクリームはんだを塗布する工程であって、
    前記電子部品モジュールに形成された前記コンデンサの一方の外部電極及び前記抵抗体の一方の外部電極と、前記ケースのグランド電極との少なくとも一方にクリームはんだを塗布する工程と、前記電子部品モジュールに形成された共通外部電極と前記磁気回転子の中心導体に形成された端子部との少なくとも一方にクリームはんだを塗布する工程とを含み、
    前記部品組み付け工程は、クリームはんだが塗布された部品をケースに組み付ける工程であって、
    前記電子部品モジュールに形成された前記コンデンサの一方の外部電極及び前記抵抗体の一方の外部電極を前記ケースのグランド電極に当接し、前記電子部品モジュールに形成された共通外部電極に、前記磁気回転子の中心導体に形成された端子部を当接して前記ケースに組み付ける工程を含み、
    前記はんだ接合工程は、部品が組み付けられた前記ケースを加熱して、前記クリームはんだを溶融、固化する工程である、
    非可逆回路素子の製造方法。
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