JP3985919B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いる釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の釣竿には、竿体と、竿体の竿元側端部に形成された竿元グリップと、竿体の竿元グリップの穂先側に形成された前グリップと、竿元グリップと前グリップとの間に形成されリールを装着可能なリールシートとを備えている。このリールシートは、商品用途に応じて様々な素材から形成されている。例えば、プラスチックや金属から形成され竿体に直接射出成形されたものや、コルク材を所定の形状に加工したもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
リールの巻き上げ時などにおいては、リール及びリールシートを握って操作を行う。しかし、冬場の気温の低下した環境下等においては、従来のプラスチックや金属等から形成されたリールシートを素手で握るのはつらい場合がある。これは、気温の低下した状況下では、ユーザの手からリールシートを介して竿体等に熱が次々に逃げてゆき、体感的にリールシートが非常に冷たく感じるためである。
【0004】
本発明の課題は、気温の低下した状況で把持しても冷たくなく、把持しやすい釣竿を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明1にかかる釣竿は、魚釣りに用いる釣竿であって、竿体と、竿体の周面に射出成型によって設けられた発泡樹脂層と、発泡樹脂層の周面上に形成された木または合成樹脂製のリールシートとを備えている。この場合には、竿体周面に形成された熱伝導率の小さい発泡樹脂層がリールシートから竿体への熱の移動を低下させる。従って、リールシートを把持した際にユーザの手からリールシートへ伝達された熱を竿体へ逃がすことなくリールシート内に閉じこめ、リールシートの温度を速やかに上昇させる。この結果、リールシートを把持した場合に、手によってリールシートがすぐに暖まり把持しやすくなる。さらに、発泡樹脂層が形成されているので、全体として軽量化が可能となると共に、射出成型によって形成されるので、製造が容易になるとともに機械的強度及び固定強度が向上し、釣竿の耐久性及び操作性が向上する
【0006】
発明2にかかる釣竿は、発明1の釣竿であって、発泡樹脂層はポリウレタン樹脂からなる。この場合には、ポリウレタン樹脂がリールシートから竿体への熱の移動を有効に抑えて、リールシートの温度を速やかに上昇させる。発明3にかかる釣竿は、発明1または2の釣竿であって、リールシートは熱可塑性樹脂からなり、竿体上に射出成型されている。
【0007】
この場合には、リールシート及び発泡樹脂層が射出成型されているので、製造が容易になるとともに機械的強度及び固定強度が向上し、釣竿の耐久性及び操作性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(構成)
本発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と元竿1の穂先側に元竿1内に挿入されかつ収納可能に連結された複数の内部竿体2とを有している。
【0009】
元竿1は、竿元側端部に設けられたグリップ3と、グリップ3よりやや穂先側の外周面に設けられリール5が装着されるリールシート4と、リールシート4の穂先側の外周面に設けられリール5からの釣糸Lを竿体内部に挿入するための糸導入孔6とを有している。複数の内部竿体2は、複数の竿体が順次竿元側の竿体に挿入され収納可能になっており、最も穂先側の竿体の穂先側先端にはトップガイド7が設けられている。そして、リール5から導かれた釣糸Lは糸導入孔6から元竿1及び内部竿体2内に導入され、トップガイド7から外部へ導かれる。
【0010】
図2及び図3に示すように、リールシート4は元竿1上の所定の位置に固定された筒状の部材である。リールシート4は、本体部21と、本体部21の長さ方向に設けられたレール部22と、レール部22の穂先側に設けられた固定フード23と、レール部22上を長さ方向に移動可能な可動フード24と、可動フード24に設けられ可動フード24の位置決めを行うロック部材25とを有している。そして、固定フード23と可動フード24との間の本体部21上にリール5の脚部を載せて、可動フード24を移動させてリール5の脚部を固定する。
【0011】
このリールシート4は、後に詳しく説明するように、元竿1の外周の所定の位置に形成された発泡樹脂層30上に形成されている。この発泡樹脂層30はポリウレタン系樹脂から形成されている。
(製造方法)
以下に、リールシート4を元竿1上に製造する方法を説明する。
【0012】
まず、図4(a)に示すように、マンドレル50の周面に離型材を塗布し、さらに必要に応じて離型テープ(図示せず)を巻回する。そして、離型テープの外周に繊維強化樹脂からなる複数のプリプレグテープ101〜103を巻回する。このプリプレグテープ101〜103は後に元竿1を形成することになるものである。このプリプレグテープ101〜103は、例えば炭素繊維やガラス繊維が混入され補強された合成樹脂製のテープ部材である。そして、例えば、最内層に位置するプリプレグ101はマンドレル50の周方向に繊維が配向するように巻回され、他のプリプレグテープ102,103はマンドレル50の長さ方向に繊維が配向するように巻回する。その後、保護用テープ等を巻回して焼成し、マンドレル50及び保護用テープ,離型テープ等を取り外して所定の表面処理を施し元竿1を形成する。
【0013】
続いて、図4(b)に示すように、この元竿1の外周のリールシート4を形成するべき位置に、第1金型200を配置する。この第1金型200は、一対の半割部材200a,200bとを有している。この第1金型200を所定の位置に配置した後、第1金型200と元竿1との間の空間に発泡樹脂材を加圧注入する。その後発泡樹脂材は冷却固化され元竿1に密着固化して発泡樹脂層30となる。
【0014】
この発泡樹脂層30を形成後、図4(c)に示すように、発泡樹脂層30の外周に第2金型300を配置する。この第2金型300は、1対の半割部材300a,300bと、中子部材300cとを有している。この中子分材300cはリールシート4の固定フード部23を形成するためのものであり、1対の半割部材300a,300b内を長さ方向に移動自在になっている。金型300を所定の位置に配置した後、金型300と元竿1との間の空間に加熱した熱可塑性樹脂を加圧注入し、リールシート4の本体部21及び固定フード部23を形成する。熱可塑性樹脂は、発泡樹脂層30上で冷却され、収縮固化して発泡樹脂層30に強固に密着接触する。
【0015】
なお、金型内に予め成型された合成樹脂または金属製のリールシート4の本体部21をセットして、元竿1とこの本体部21との間に熱溶解させた発泡樹脂を注入し、発泡樹脂挿30を形成してもよい。
その後、レール部22及び可動フード24等をそれぞれ設けて、リールシート4を製造する。
(作用)
このように構成された釣竿では、リールを巻き上げる際などのユーザがリールシートを把持する際に、発泡樹脂層30がリールシート4から元竿1への熱の移動を抑え、ユーザの手からリールシート4へ伝達された熱を元竿1へ逃がすことなくリールシート4内に閉じこめ、リールシート4の温度を速やかに上昇させる。この結果、気温の低い冬場の釣りにおいても、快適に釣りを行うことができる。さらに、発泡樹脂層30が形成されているので、全体としてリールシート4の軽量化が可能となる。
【0016】
なお、リールシート4及び発泡樹脂層30は元竿1射出成型されており、製造が容易になるとともに機械的強度及び固定強度が向上し、釣竿の耐久性及び操作性も向上する。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0017】
本発明の第2実施形態を採用した釣竿は、図5に示すように、元竿61と元竿61の穂先側に並継ぎ形式で連結された複数の竿体ユニット62とを有している。
元竿61は、竿元側端部に設けられた竿元グリップ63と、竿元グリップ63よりやや穂先側の外周面に設けられリールが装着されるリールシート64と、リールシート4の穂先側に設けられた前グリップ66とを有している。また、竿体ユニット62には複数のガイドリング67が所定の間隔を隔てて形成されている。そして、リールから導かれた釣糸Lはガイドリング67を順次通って穂先側へ導かれる。
【0018】
元竿61及び竿体ユニット62は、炭素繊維等によって強化された繊維強化樹脂からなるプリプレグを焼成して形成した先細りテーパ状の筒状部材である。また、竿元グリップ63及び前グリップ66は元竿61に接着剤等で固定されたコルク製の筒状部材である。コルクを所定の形状に加工した後に元竿61にはめ込まれて接着固定されている。
【0019】
一方、図6に示すように、リールシート64は元竿61上に形成された発泡樹脂層70上に配置され接着剤等で固定された木製の部材である。このリールシート64にはリールの脚部を載置可能なように上部に載置部64aが形成されている。このリールシート64の竿元側には軸方向にねじ式に回転しながら移動可能に形成された固定部69が設けられており、この固定部69を軸方向に移動して載置部64aに載せたリールの脚部を固定する。この発泡樹脂層70は元竿61に合致するように筒状に形成されたポリウレタン樹脂材であり、元竿61に接着剤で固定されている。
【0020】
このように構成された釣竿では、発泡樹脂層70がリールシート64から元竿61への熱の移動を抑え、ユーザの手からリールシート64へ伝達された熱を元竿61へ逃がすことなくリールシート64内に閉じこめ、リールシート64の温度を速やかに上昇させる。この結果、気温の低い冬場の釣りにおいても、快適に釣りを行うことができる。
【0021】
[他の実施形態]
(a)射出成型によって形成するリールシートは合成樹脂の外、鉄,ステンレス,これらの合金等からなる金属製部材としてもよい。
(b)発泡樹脂以外の断熱部材をリールシート内に設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明にかかる釣竿では、リールシートが発泡樹脂層を内包しているので、気温の低下した状況で把持しても冷たくなく、把持しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1のリールシート付近の拡大図。
【図3】図1のリールシート付近の断面図。
【図4】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の製造工程を示す図。
【図5】本発明の第2実施形態を採用した釣竿の全体図
【図6】図5のリールシート付近の断面図。
【符号の説明】
1,61 元竿
2 内部竿体
4,64 リールシート
30,70 発泡樹脂層
50 マンドレル
62 竿体ユニット

Claims (3)

  1. 魚釣りに用いる釣竿であって、
    竿体と、
    前記竿体の周面に射出成型によって設けられた発泡樹脂層と、
    前記発泡樹脂層の周面上に形成された木または合成樹脂製のリールシートとを備えた釣竿。
  2. 前記発泡樹脂層はポリウレタン樹脂からなる、請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記リールシートは熱可塑性樹脂からなり、竿体に射出成型されている、請求項1または2に記載の釣竿。
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