JP3985703B2 - 電気圧力鍋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、圧力表示機能を備えた電気圧力鍋の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、ガス火式のもののように調理状態監視の必要がなく、手軽で、マイコンやタイマーにより火加減、圧力状態を正確かつ容易にコントロールできることから、電気式の調理用圧力鍋(以下、単に電気圧力鍋という)が注目されつつある。このような電気圧力鍋は、例えば蓋部を鍋本体にヘリコイド係合できるようになったシール性・耐圧性の高い特殊な構造の圧力鍋が使用されており、一般に通常気圧時の沸とう温度100℃を超えて例えば120〜130℃付近まで鍋の温度が上昇して行くと、鍋内の圧力も2気圧程度に上昇した高圧状態となる。
【0003】
このような電気圧力鍋は、例えば▲1▼煮る、▲2▼蒸す、▲3▼炊く、▲4▼ゆでる等の各種調理メニューに広く使用することができるが、上記のような高温・高圧状態で調理することから、例えば「肉じゃが」のじゃがいも等煮えにくいものにも十分に火を通すことができ、また固い「すね肉」なども比較的短時間で軟かく煮込むことができる。
【0004】
そして、従来の電気圧力鍋の場合、調理開始後、そのような高温・高圧状態になったことは、例えば蓋部の一部に錘りを備えて昇降自在に設けられた圧力表示ピンの上昇により知ることができるようになっている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
そして、該圧力表示ピンは、調理が終了して鍋内の圧力が下がると、下降して圧力が低下したことを表示する。
【0006】
したがって、該圧力表示ピンが上昇状態にある時には、鍋内の圧力が高いと判断することができ、誤って蓋を開くなどの事故を予防することができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−43047号公報(第2〜第3頁、図1、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような圧力表示ピンの昇降動作による機械的な圧力状態の表示では、識別力に欠ける欠点があるとともに、鍋内の実際の圧力の変化に対する応答性が悪く、通常気圧下での沸とう圧に比べて相当に圧力が高くならないと上昇しないし、また調理終了後、鍋内の圧力が相当に高いにも拘わらず相対的な圧力の低下に連れて下降してしまうということも起こり得る。
【0009】
もちろん、そのような圧力の変化に対する感度の設定は、上記錘りの重さの可及的に厳格な調整によってなされるが、実際の使用状態における昇降動作は、例えば圧力調整ノズルや安全弁の作動状態とも関係するので、同感度の設定は容易ではない。
【0010】
また、そのような鍋内の圧力の変化に対応して、圧力表示ピンの微妙な昇降作動が生じ、若干のわずらわしさ感じさせる問題もあった。
【0011】
一方、これまでの電気圧力鍋では、専用の圧力鍋を使用して圧力調理のみを行う圧力調理専用のものとなっており、同じ圧力鍋を使用して圧力制御を伴う圧力調理と圧力制御を伴わない普通調理とを任意に行えるようにしたものは存在しない。そのため調理器としての電気圧力鍋の汎用性が低く、調理できるメニューの種類も自ずと限られたものとなっていた。そこで、本願発明者等は、当該電気圧力鍋に対して圧力制御を伴う本来の圧力調理に加え、圧力制御を伴わない普通調理の両方の調理加熱機能を備えさせ、それらの内の何れか一方をユーザーが任意に選択できるようにすることを検討している。
【0012】
そのようにした場合、1台の電気圧力鍋において共通の圧力鍋を使用しながら、圧力制御を伴う圧力調理と圧力制御を伴わない普通調理の両方の機能を任意に選択できるので非常に便利になる。
【0013】
しかし、同電気圧力鍋で普通調理を行なおうとする場合には、当該圧力鍋は、蓋を取った状態で加熱することが前提となる。もし、そうでないと圧力調理になってしまう。
【0014】
しかし、ユーザーの中には調理機能としては普通調理機能を選択しながら、うっかりと圧力調理専用の蓋を閉めてしまう人がいるということも考えられる。
【0015】
そのような場合、本人は普通調理を選択したつもりでいるから、余り圧力表示ピンのことを気に止めず、また高圧状態にはならないと思い込むケースも想定される。
【0016】
したがって、このようなケースに対する対策として、上記従来のような圧力表示ピンとは別に、また従来のような圧力表示ピンとは異なる、鍋内の圧力変化に対する応答性が高く、ユーザーに対する識別性、注意喚起力等が高い高性能な圧力表示手段の実現が要請される。
【0017】
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、圧力鍋の温度をパラメータとして電気的に高圧状態であることを検出表示することができる圧力表示機能を設け、圧力制御を伴う圧力調理時はもちろん、圧力制御を伴わない普通調理時にも適切に高圧状態であることの表示を行えるようにすることによって、ユーザーが安心して調理を行うことができるようにした電気圧力鍋を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0019】
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、耐圧構造の圧力鍋と、該圧力鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記圧力鍋の加熱又は昇圧状態を制御する制御手段と、上記圧力鍋の温度を検出する温度検出手段とを有し、上記制御手段が、上記圧力鍋内の圧力制御を行う圧力調理制御機能と上記圧力鍋内の圧力制御を行わない普通調理制御機能との選択可能な複数の制御機能を備えてなる電気圧力鍋において、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度をパラメータとして、上記圧力鍋内の圧力を電気的に応答性良く表示する圧力表示手段と該圧力表示手段の圧力表示状態を制御する圧力表示状態制御手段とを設け、上記圧力表示状態制御手段は、普通調理制御時には、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度が圧力調理温度に対応する第1の温度以上の時にのみ高圧状態の表示を行う一方、圧力調理制御時には、通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上の時に高圧状態の表示を行ない、同圧力調理が終了しても上記温度検出手段によって検出される圧力鍋の温度が上記第2の温度よりも低いか、または上記第2の温度と等しい第3の温度以下に低下するまでは当該高圧状態の表示を継続させるように構成されていることを特徴としている。
【0020】
圧力鍋に蓋をして圧力調理機能を選択し、調理スタートスイッチを押すと、加熱手段が作動して、トータルとしての圧力調理工程が始まって、先ずその内の初期状態からの「昇温工程」が実行され、圧力鍋の温度が、先ず通常気圧の下での沸とう温度100℃に達し、しばらくの間温度上昇率は小さくなるが次第に圧力が高まって行く同温度付近での沸とう維持状態を経て、やがて高圧状態(2気圧程度)を示す高温の圧力調理温度(120℃〜130℃)まで効率良く上昇して行く。
【0021】
そして、圧力鍋の温度が同圧力調理温度(120℃〜130℃)に到達すると、圧力鍋の内部が圧力調理に適した高圧状態(2気圧付近)になる。
【0022】
そこで、上記圧力鍋の加熱又は昇圧状態を制御する制御手段は、実際に圧力鍋の温度が同目標とする圧力調理温度以上になったか否かを検出判定する。その結果、圧力調理温度以上になっている場合には、圧力鍋内の圧力状態が上記圧力調理を行うに適した高圧状態(2気圧程度)になったと判定して、圧力調理を行う圧力調理タイマーの計時動作をスタートさせて、具体的に圧力調理を行う「圧力工程」に入る。
【0023】
そして、その後、同「圧力工程」では、上記圧力調理タイマーの圧力調理設定時間が経過するまでの間、上記圧力鍋の温度が上記圧力調理温度以上になれば加熱手段をOFFに、他方同温度よりも低下すれば加熱手段をONにするON,OFF制御を繰り返すことにより、上記圧力鍋の温度を圧力調理温度に維持して高圧状態での加熱効率の高い調理を実行する。
【0024】
そして、それにより圧力鍋内の調理物(食材)に十分に火が通される。
【0025】
その後、上記圧力調理設定時間が経過して圧力調理タイマーがOFFになると、加熱手段をOFFにして圧力鍋の温度を低下させ、圧力鍋内の圧力を低下させて圧力調理工程を終了する。
【0026】
これに対し、圧力鍋の蓋を取って、普通調理機能を選択し、調理スタートスイッチを押すと、上記加熱手段が予じめユーザーにより設定された一定の出力で作動して、一定の加熱量での加熱昇温工程が実行され、やがて圧力鍋の温度が通常気圧の下での沸とう温度100℃に達して、ユーザーが加熱出力を低下させるか、または加熱手段による加熱を停止するまで、同沸とう状態が継続されて、通常の調理が行われる。
【0027】
このように、電気圧力鍋において、圧力制御を伴う圧力調理と圧力制御を伴わない普通調理の両機能を設け、それらの内の何れか一方を任意に選択できるようにすると、圧力鍋を圧力調理専用のものとすることなく、普通調理にも兼用することができ、電気圧力鍋を一般の電気調理器と同様に広い用途に使用することができるようになる。
【0028】
したがって、その汎用性が高くなり、調理できるメニューの種類も多くなる。
【0029】
一方、そのようにした場合、先にも述べたように、圧力調理時はもちろん、普通調理時であっても、誤って圧力鍋の蓋を閉めて加熱を開始したような場合には圧力鍋内の圧力が高くなるので、ユーザーに対し、可及的に分かりやすく、しかも応答性良く、当該圧力鍋内の圧力が高圧状態であることを認識させる必要が生じる。
【0030】
そこで、この発明の第1の課題解決手段では、上記のように、温度検出手段により検出される圧力鍋の温度をパラメータとして、圧力鍋内の圧力を電気的に応答性良く表示する圧力表示手段と該圧力表示手段の圧力表示状態を制御する圧力表示状態制御手段とを設け、圧力表示状態制御手段は、普通調理制御時には、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度が上記圧力調理温度に対応する第1の温度以上の高圧時にのみ高圧状態の表示を行うようにする一方、圧力調理制御時には、通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上の時に高圧状態の表示を行なうようにし、同圧力調理が終了しても上記温度検出手段によって検出される圧力鍋の温度が上記通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度よりも低いか、または上記通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度と等しい第3の温度以下に低下するまでは、そのまま当該高圧状態の表示を継続させるようにして安全を確保するようにしている。
【0031】
したがって、このような構成によれば、圧力調理時はもちろん、普通調理時であっても誤って圧力鍋の蓋を閉めて加熱を開始したような場合には、圧力鍋内の圧力が高圧状態になっていることをユーザーに対し、応答性良く認識させることができるようになる。
【0032】
特に、従来の圧力表示ピンの機械的な昇降動作による高圧状態の表示では、識別力に欠ける欠点があるとともに、圧力鍋内の実際の圧力の変化に対する応答性が悪く、通常気圧の下での沸とう状態の圧力に比べて相当に圧力が高くならないと表示ピンが上昇しないし、また調理終了後、圧力鍋内の圧力が相当に高いにも拘わらず相対的な圧力の低下に連動して表示ピンが下降してしまうということも起こり得る。
【0033】
もちろん、そのような圧力の変化に対する応答感度の設定は、錘りの重さの可及的に厳格な調整によってなされるが、実際の使用状態における昇降動作は、例えば圧力調理ノズルや安全弁の作動状態とも関係するので、同感度の設定は容易ではなかった。
【0034】
また、そのような圧力調整ノズルの作動による圧力鍋内の圧力の変化に対応して、圧力表示ピンの微妙な昇降作動が生じ、若干のわずらわしさ感じさせる問題もあった。
【0035】
しかし、上記の構成では、圧力の上昇、低下を左右する圧力鍋の温度そのものを制御パラメータとして電気的に高圧状態の表示を行うようにしているので、実際の圧力の上昇、低下に先んじて応答性良く圧力の表示を行うことができる。しかも、機械的な作動機構を必要としないから、構成も簡単かつ低コストで、上記従来の圧力表示ピンによる場合の問題は全て解決される。
【0036】
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段の構成において、第2の温度は、第1の温度よりも低いことを特徴としている。
【0037】
上述のように、電気圧力鍋において、圧力制御を伴う圧力調理と圧力制御を伴わない普通調理の両機能を設け、それらの内の何れか一方を任意に選択できるようにすると、圧力鍋を圧力調理専用のものとすることなく、普通調理にも兼用することができ、電気圧力鍋を一般の電気調理器と同様に広い用途に使用することができるようになる。
【0038】
一方、そのようにした場合、上述のように、圧力調理時はもちろん、普通調理時であっても、誤って圧力鍋の蓋を閉めて加熱を開始したような場合には圧力鍋内の圧力が高くなるので、ユーザーに対し、可及的に分かりやすく、しかも応答性良く、当該圧力鍋内の圧力が高圧状態であることを認識させる必要が生じる。
【0039】
そこで、この発明の第1の課題解決手段では、上述のように、温度検出手段により検出される圧力鍋の温度をパラメータとして、圧力鍋内の圧力を電気的に応答性良く表示する圧力表示手段と該圧力表示手段の圧力表示状態を制御する圧力表示状態制御手段とを設け、圧力表示状態制御手段は、普通調理制御時には、マニュアル操作による加熱出力の調整が可能なこともあって、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度が上記圧力調理温度に対応する第1の温度以上の高圧時にのみ高圧状態の表示を行うようにする一方、圧力調理制御時には、圧力上昇度合が高いので通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上になった時から高圧状態の表示を行なうようにしているが、該第2の課題解決手段では、その場合における第2の温度が特に上記第1の温度よりも低くなっている。
【0040】
したがって、圧力調理制御時には、確実に普通調理時よりも早い、通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上となった時から高圧状態の表示を行なうようにし、同圧力調理が終了しても上記温度検出手段によって検出される圧力鍋の温度が上記通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度よりも低いか、または上記通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度と等しい第3の温度以下に低下するまでは、そのまま当該高圧状態の表示を継続させるようにして、可能な限り広い調理領域で安全を確保するようにしている。
【0041】
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第1又は2の課題解決手段の構成において、圧力表示手段が、複数の表示態様を有し、圧力調理制御時には、圧力調理開始後、圧力鍋の温度が第2の温度に到るまでの間の表示と、圧力調理終了後、圧力鍋の温度が第2の温度よりも低いか、または第2の温度と等しい第3の温度以下に低下した後の表示とを、それぞれ高圧状態とは異なる態様で表示するように構成されていることを特徴としている。
【0042】
このように、所定の圧力鍋使用状態、所定の圧力鍋温度条件の下で、圧力調理、普通調理共に高圧状態の表示を行えるようにした場合において、圧力表示手段が、複数の表示態様を有するように構成し、少なくとも上述の圧力調理制御時には、圧力調理開始後、圧力鍋の温度が第2の温度に到るまでの間の表示と、圧力調理終了後、圧力鍋の温度が第2の温度よりも低いか、または第2の温度と等しい第3の温度以下に低下した後の2種の表示を、それぞれ上記高圧状態の表示とは異なる態様で表示するようにすると、高圧状態と高圧状態でない場合の区別が容易になり、高圧状態である場合を、より分かりやすくすることができる。
【0043】
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第1,2又は第3の課題解決手段の構成において、圧力表示手段が、バックライトを有する液晶ディスプレイであり、高圧状態の表示態様は、同液晶ディスプレイのバックライトの色を通常時の色と異なる注意喚起力の高い所定の色に点灯することによってなされるようにしたことを特徴としている。
【0044】
このように、圧力表示手段を一般に電気圧力鍋が備えているバックライトを有する液晶ディスプレイにより構成し、高圧状態の表示、同液晶ディスプレイのバックライトの色を通常時の色と異なる注意喚起力の高い所定の色に点灯することによって行うようにすると、通常目につきやすい所に、分かりやすく高圧状態であることを表示イメージさせることができるようになる。
【0045】
また、余分なコストを必要としない。
【0046】
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第1,2又は第3の課題解決手段の構成において、圧力表示手段が文字表示可能な所定の表示手段であり、高圧状態の表示態様は、同表示手段における高圧注意の文字の表示によってなされるようになっていることを特徴としている。
【0047】
このように、圧力表示手段として文字表示可能な所定の表示手段を採用し、高圧状態の表示を、同表示手段における高圧注意の文字の表示によってなすようにすると、高圧状態である場合とそうでない場合が、より具体的かつ明確に認識されるようになる。
【0048】
【発明の効果】
以上の結果、本願発明の電気圧力鍋によると、1台の電気圧力鍋において共通の圧力鍋を使用しながら、圧力制御を伴う圧力調理と圧力制御を伴わない普通調理の両方の機能を任意に選択できるので非常に便利になる。
【0049】
そして、その場合において、圧力調理および普通調理何れの場合においても、応答性良く高圧状態の表示が行われるようになるから、ユーザーは安心して調理を行うことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1〜図10は、本願発明の実施の形態1に係る電気圧力鍋の構成および作用を示している。
【0051】
(電気圧力鍋本体および制御装置部分の構成)
先ず図1〜図5は、以下に述べる本願発明の実施の形態1に係る電気圧力鍋の本体部分および制御装置部分の構成を示している。
【0052】
すなわち、同電気圧力鍋は、例えば図1〜図5に示すように、全体を大きく分けて、掛け替えおよび持ち運び可能な圧力鍋1と、該圧力鍋1を載置し、同載置状態において鍋本体11部分を電磁誘導加熱する加熱台2とから構成されている。そして、圧力鍋1は、その鍋本体11部分が、電磁誘導加熱可能な磁性金属材料(一例としてステンレス)により形成されている一方、加熱台2は、それに対応して電磁誘導加熱手段としてのワークコイル21を備えて構成されている。
【0053】
圧力鍋1の鍋本体11部分は、底部11aが略フラットに形成されているとともに側壁部11bは上下方向に略等径とされ、全体として有底の筒状構造をなしている。そして、その上端側外方への開口縁部11cには全周に亘って蓋14との間の隙間をシールするためのパッキン12が嵌合されているとともに、その下部側開口部の外周面両端位置には、例えば耐熱性の合成樹脂材よりなる把手部13,13が一体に取り付けられている。
【0054】
この圧力鍋1には、さらに上記開口縁部11cに対して蓋14が着脱可能に取り付けられるようになっている。蓋14は、断面略ハット形の逆皿構造をなし、その側壁部14bの外周面両端位置には、ヘリコイド係合完了状態において上記鍋本体11側の把手部13,13位置に対応して重合状態に維持される把手部15,15が一体に取り付けられている。また、その天板部14aの上面側中央部には、圧力調整弁(おもり)を介して上下方向に連通する圧力調整機構(圧力調整ノズル)16が、また、その外周寄りには、鍋内の圧力に応じて昇降する圧力表示ピンを有する圧力表示機構17が、それぞれ設けられている。
【0055】
他方、加熱台2は、本体ケース22の上板23側中央部23aを所定半径内凹状に凹ませてワークコイル設置部とし、同部分に上述のワークコイル21を半径方向内方部分と外方部分の同心構造の2層面に分けて平面状態に設置している。
【0056】
そして、その上方には、上述の圧力鍋1を載置するための、上記鍋本体11の直径に対応した直径の円板状のセラミックプレート(トッププレート)24が設けられている。このセラミックプレート24の中央部には、上記ワークコイル(内方部側ワークコイル)21の中心軸部分に位置して、上記圧力鍋1の底部11aに当接して上記圧力鍋1の温度を検出する温度検知センサ(一例としてサーミスタ)25が昇降可能に(上方に付勢された状態で)設けられている。
【0057】
本体ケース22は、その下板26と上記上板23側との間に冷却ファンを介して通風可能な部品等設置空間27を形成し、同通風可能な部品等設置空間27内に、放熱用のヒートシンク28を有して電源基板および制御基板29を設置している。
【0058】
この電源基板および制御基板29には、上記ワークコイル21等を駆動制御するIGBTやIGBT駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリツジよりなる整流回路、平滑回路、共振回路などが備えられている。
【0059】
また、本体ケース22の前面側には、図示のような操作パネル30が設けられている。
【0060】
この操作パネル30部分には、操作部として、調理(圧力調理・普通調理・オートメニュー調理)を開始する調理スタートスイッチSW1、調理種別、調理メニューその他の操作、設定状態を取り消す取消スイッチSW2、圧力調理工程モード又は普通調理工程モードを選択設定する圧力選択スイッチSW3、自動(オート)調理メニューを選択設定するオートメニュー選択スイッチSW4、圧力調理工程における仕上りレベルを強める方向に設定するアップスイッチUSW、同仕上りレベルを弱め方向に設定するダウンスイッチDSW等と液晶ディスプレイよりなる表示部31とが設けられている。
【0061】
そして、上記表示部31には、上記圧力選択スイッチSW3で選択された圧力調理又は普通調理、オートメニュー選択スイッチSW4で選択された白米、玄米、おこわ、煮豆、おでん、煮込み等のマークMによる指示表示、保温状態の表示、調理完了残時間の表示などが任意に行われるようになっている。なお、図6は調理開始前の初期表示状態の図、図7は全データ点灯表示状態の図である。
【0062】
この実施の形態の場合、上記液晶ディスプレイよりなる表示部31の色(バックライトの色)は、例えば後で述べるように、上記温度検知センサー25で検出される上記圧力鍋11の温度帯域に応じて、例えば例えば図10に示すように、圧力調理時には、初期状態から通常気圧下での沸とう温度T2=100℃までが黄色、同沸とう温度100℃から圧力調理温度T1=130℃を経て圧力調理終了後減圧されて上記沸とう温度に対応する温度T3=100℃に低下するまでの間が赤色、同減圧中のT3=100℃以後が緑色と色を変えて分かりやすく表示し、特に同表示色「赤」によつて上記圧力鍋11内の圧力が高いことを明確に認識し得るように、バックライトの点灯色が制御される。
【0063】
また、該操作パネル30の裏側には、操作基板34およびマイコン基板33が設けられ、マイコン基板33にはマイコン制御ユニットが設けられている。
【0064】
次に、図8は、上述のように構成された電気圧力鍋の圧力調理および煮込み調理制御用のマイコン制御ユニットを中心とする制御回路部分の構成を示す。
【0065】
図中、符号40が上述のような圧力調理時の加熱制御手段、普通調理時の加熱制御手段に加え、鍋温度検知手段、鍋温度判定手段、ブザー報知手段等を備えた調理制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット40はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、バックライト点灯色制御回路部、ブザー報知制御回路部等を各々有して構成されている。
【0066】
そして、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えば図8に示されるように、パルス幅変調回路41、同期トリガー回路42、IGBT駆動回路43、IGBT44、共振コンデンサ45によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット40の上記ワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば後述の図10に示す圧力調理工程の内の昇温工程、高圧力工程、圧力調理工程終了後の減圧・保温工程の各々、また図11に示す普通調理工程の内の昇温工程、沸とう工程、その後の保温工程の各々に応じて上記ワークコイル21の出力(%および駆動状態)をそれぞれ適切に変えることによって、それら各工程における鍋の加熱温度と加熱パターンを適切に可変コントロールし、速やかな昇温作用と加熱ムラのない高温・高圧での圧力調理、通常圧力での普通調理およびそれらの後の適度な温度・圧力での各保温工程を実現するための適切な加熱出力(又は加熱時間)制御が行われるようになっている。
【0067】
なお、図8中の符号46は平滑回路を構成する平滑コンデンサ、47はAC電源、48は整流回路、49はブザーである。
【0068】
(表示部31の表示色制御)
次に、本実施の形態における上記圧力鍋1の鍋本体11の温度レベルに応じた上記表示部31の表示色(具体的には液晶ディスプレイのディスプレイ面におけるバックライトの点灯色)の制御方法について説明する。
【0069】
上述のような圧力鍋1の場合、鍋本体11内の圧力が高くなった状態で、蓋14が開かれることは好ましくない。したがって、調理中においては、同高圧状態を何らかの形で、ユーザーに対して明確に認識させることが必要である。
【0070】
これに関し、鍋本体11内の圧力は、鍋本体11の温度に比例する。従って、例えば図10に示す圧力調理開始後、減圧保温工程に到るまでの「圧力調理工程」における加熱量、加熱時間の制御も、当該鍋本体11の温度をパラメータとして行われている。そして、圧力が高くなる状態とそうでない状態とは、通常気圧時の沸とう温度100℃が基準となる。すなわち、鍋本体11の温度が同温度100℃に達して、蓋が閉められた圧力鍋の鍋本体11内の沸とうが始まると、それが圧力調理の場合であるか、普通調理の場合であるかには関係なく、何れの場合にも次第に圧力が上昇して行く。
【0071】
そして、その場合の圧力上昇率は、普通調理時のようにマニュアル的な出力調整がなされず、常にフルパワー(100%)で加熱昇温される圧力調理の場合の方が一般に高い。
【0072】
そこで、本実施の形態では、先ず圧力調理時では、同通常気圧時の沸とう温度100℃(図10のT2℃)を基準とし、これよりも鍋本体11の温度が高くなった場合には高圧状態として、ユーザーの注意を喚起する「赤色」に点灯制御するようにする一方、調理加熱開始後、同温度100℃になるまでは次第に圧力が高くなって行くことをイメージさせる「黄色」、他方圧力調理が終了して同温度100℃(又はそれよりも低い所定温度80℃)よりも低下した時には安全状態をイメージさせる「緑色」に点灯制御するようにする。
【0073】
また、一方、普通調理時には、調理加熱開始後、同沸とう温度100℃(図11のT2℃)を超えて圧力調理温度130℃になるまでは次第に圧力が高くなって行くことをイメージさせる「黄色」、その後、上記圧力調理温度に対応する温度130℃(図11のT1℃)になると初めてユーザーの注意を換気する「赤色」に点灯制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0074】
すなわち、該制御では、先ずスタートスイッチSW1がON操作されると、ステップS1で、上述のワークコイル21を出力100%(フルパワー)でONにするとともに、ステップS2で、上記表示部31の表示色を上記「黄色」に点灯制御する。
【0075】
次に、ステップS3に進み、現在選択されている調理機能が圧力調理機能であるか否かを判定し、圧力調理機能であるYESの時はステップS4へ、他方圧力調理でないNOの時(普通調理の時)はステップS10に進む。
【0076】
先ず圧力調理時であるとしてステップS4に進んだ場合には、上述の温度検知センサー25によって検出される上記鍋本体11の温度が上記基準となる沸とう温度T2℃(T2=100℃)に達していないNOの場合には、以上までの制御動作を繰り返すが、YESになると、直ちにステップS5に進んで高圧領域に入ることを示す「赤色」に点灯制御する。この「赤色」の点灯状態は、上記鍋本体11の温度が、上記基準となる沸とう温度T2(T2=100℃)以上にある限り継続される。従って、例えば鍋本体11の温度が高圧力による圧力工程期間であることを示す加圧タイマー(圧力調理タイマー)がONである図10のタイムチャートの圧力調理温度T1℃(T1=例えば130℃)にある間は、もちろん高圧注意の表示色「赤色」となる。
【0077】
一方、同加圧タイマーの設定圧力調理時間が経過して上記圧力調理(高圧工程)が終了すると、上記ワークコイル21がOFFにされて鍋本体11の温度、すなわち圧力を下げる減圧制御が実行され、やがて調理工程は「保温工程」に移行する。
【0078】
その結果、上記鍋本体11の温度は、上記圧調理温度T1℃(T1=例えば130℃)から、上記通常気圧時の沸とう温度T2℃(T2=100℃)と等しい温度T3℃(T3=100℃)を経て、さらに同温度T3℃よりも低い目標保温温度(例えば80℃)に低下して行く。
【0079】
そこで、次にステップS6では、上記鍋本体11の温度が、先ず上記圧力調理温度T1℃(T1=130℃)よりも低下したか否か(減圧制御に入ったか否か)を判定する。その結果、NOの時は、上記圧力調理工程の内の高圧工程が継続されていると認めてステップS5,S6の制御を繰り返す。他方、YESの時は、ステップS7を経て上記「赤色」表示を継続しながら、ステップS8に進んで、上記鍋本体11の温度が、上記沸とう温度100℃に等しい温度T3℃(T3℃=100℃)よりも低下したか否かを判定する。その結果、NOの時は、上記ステップS7,S8を経て同判定結果がYESとなるまで、上記「赤色」表示を継続する。他方、YESとなって、鍋本体11の温度が上記T3℃(T3℃=100℃)よりも低下し、減圧制御が完了したことが確認されると、ステップS9に進んで、図10のように安全な「緑色」に点灯制御して、保温工程に移行する。
【0080】
一方、以上とは異なり、普通調理時であるとして上述のステップS10に進んだ場合には、先ず温度検知センサー25によって検出される上記鍋本体11の温度が上記沸とう温度T2℃(T2=100℃)に達しているか否かを判定し、未だT2℃に達していないNOの場合には、以上までの制御動作(ステップS2〜S3〜S10)を繰り返すが、YESになると、ステップS11に進んで、継続して「黄色」に点灯制御する。この「黄色」の点灯状態は、上記鍋本体11の温度が、上記沸とう温度T2(100℃)を超えても上記圧力調理温度に対応する温度(130℃)に達するまでは継続される。一方、ステップS12で、例えば鍋本体11の温度が上記圧力調理時の圧力調理温度T1℃(T1=130℃)に対応する温度T1℃(T1=130℃)に達したことが確認されると、ステップS13に進み、その時点で初めて「赤色」に点灯制御される。
【0081】
一方、例えばマニュアル設定された設定された同普通調理時間が経過するか、又はユーザーが加熱を停止して調理が終了すると、上記ワークコイル21がOFFにされて鍋本体11の温度、圧力が下がって調理工程は「保温工程」に移行する。
【0082】
その結果、上記鍋本体11の温度は、上記圧力調理温度T1℃(T1=130℃)から、上記通常気圧時の沸とう温度T2℃(T2=100℃)に対応する温度(T3℃=100℃)を経て、さらに同温度T3℃よりも低い保温温度(80℃)に低下して行く。
【0083】
そこで、次にステップS14では、上記鍋本体11の温度が、上記圧力調理温度T1℃(T1=130℃)に対応するT1℃(T1=130℃)よりも低下したか否かを判定する。その結果、NOの時は、普通調理工程が継続されていると認めてステップS13,S14の制御を繰り返す。他方、YESの時は、ステップS15を経て「赤色」表示を「青色」表示に変えた上で、ステップS16に進んで、上記鍋本体11の温度が、さらに上記沸とう温度100℃に等しい温度T3℃(T3℃=100℃)よりも低下したか否かを判定する。その結果、NOの時は、上記ステップS15,S16を経て同判定結果がYESとなるまで、「青色」表示を継続する。他方、YESとなって、鍋本体11の温度が上記T3℃(T3℃=100℃)よりも低下したことが確認されると、安全な「緑色」に点灯制御されて、保温工程に移行する(図11参照)。
【0084】
以上のように、この実施の形態1では、耐圧構造の圧力鍋と、該圧力鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記圧力鍋の加熱又は昇圧状態を制御する制御手段と、上記圧力鍋の温度を検出する温度検出手段とを有し、上記制御手段が、上記圧力鍋内の圧力制御を行う圧力調理制御機能と上記圧力鍋内の圧力制御を行わない普通調理制御機能との選択可能な複数の制御機能を備えてなる電気圧力鍋において、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度をパラメータとして、上記圧力鍋内の圧力を電気的に応答性良く表示する圧力表示手段と該圧力表示手段の圧力表示状態を制御する圧力表示状態制御手段とを設け、上記圧力表示状態制御手段は、普通調理制御時には、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度が圧力調理温度に対応する第1の温度以上の時にのみ高圧状態の表示を行う一方、圧力調理制御時には、上記第1の温度よりも低い通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上の時に高圧状態の表示を行ない、同圧力調理が終了しても上記温度検出手段によって検出される圧力鍋の温度が上記第2の温度よりも低いか、または上記第2の温度と等しい第3の温度以下に低下するまでは当該高圧状態の表示を継続させるように構成されていることを特徴としている。
【0085】
圧力鍋に蓋をして圧力調理機能を選択し、調理スタートスイッチを押すと、加熱手段が作動して、トータルとしての圧力調理工程が始まって、先ずその内の初期状態からの「昇温工程」が実行され、圧力鍋の温度が、先ず通常気圧の下での沸とう温度100℃に達し、しばらくの間温度上昇率は小さくなるが次第に圧力が高まって行く同温度付近での沸とう維持状態を経て、やがて高圧状態(2気圧程度)を示す高温の圧力調理温度(120℃〜130℃)まで効率良く上昇して行く。
【0086】
そして、圧力鍋の温度が同圧力調理温度(120℃〜130℃)に到達すると、圧力鍋の内部が圧力調理に適した高圧状態(2気圧付近)になる。
【0087】
そこで、上記圧力鍋の加熱又は昇圧状態を制御する制御手段は、実際に圧力鍋の温度が同目標とする圧力調理温度以上になったか否かを検出判定する。その結果、圧力調理温度以上になっている場合には、圧力鍋内の圧力状態が上記圧力調理を行うに適した高圧状態(2気圧程度)になったと判定して、圧力調理を行う圧力調理タイマーの計時動作をスタートさせて、具体的に圧力調理を行う「圧力工程」に入る。
【0088】
そして、その後、同「圧力工程」では、上記圧力調理タイマーの圧力調理設定時間が経過するまでの間、上記圧力鍋の温度が上記圧力調理温度以上になれば加熱手段をOFFに、他方同温度よりも低下すれば加熱手段をONにするON,OFF制御を繰り返すことにより、上記圧力鍋の温度を圧力調理温度に維持して高圧状態での加熱効率の高い調理を実行する。
【0089】
そして、それにより圧力鍋内の調理物(食材)に十分に火が通される。
【0090】
その後、上記圧力調理設定時間が経過して圧力調理タイマーがOFFになると、加熱手段をOFFにして圧力鍋の温度を低下させ、圧力鍋内の圧力を低下させて圧力調理工程を終了する。
【0091】
これに対し、圧力鍋の蓋を取って、普通調理機能を選択し、調理スタートスイッチを押すと、上記加熱手段が予じめユーザーにより設定された一定の出力で作動して、一定の加熱量での加熱昇温工程が実行され、やがて圧力鍋の温度が通常気圧の下での沸とう温度100℃に達して、ユーザーが加熱出力を低下させるか、または加熱手段による加熱を停止するまで、同沸とう状態が継続されて、通常の調理が行われる。
【0092】
このように、電気圧力鍋において、圧力制御を伴う圧力調理と圧力制御を伴わない普通調理の両機能を設け、それらの内の何れか一方を任意に選択できるようにすると、圧力鍋を圧力調理専用のものとすることなく、普通調理にも兼用することができ、電気圧力鍋を一般の電気調理器と同様に広い用途に使用することができるようになる。
【0093】
したがって、その汎用性が高くなり、調理できるメニューの種類も多くなる。
【0094】
一方、そのようにした場合、先にも述べたように、圧力調理時はもちろん、普通調理時であっても、誤って圧力鍋の蓋を閉めて加熱を開始したような場合には圧力鍋内の圧力が高くなるので、ユーザーに対し、可及的に分かりやすく、しかも応答性良く、当該圧力鍋内の圧力が高圧状態であることを認識させる必要が生じる。
【0095】
そこで、この実施の形態1の構成では、上記のように、温度検出手段により検出される圧力鍋の温度をパラメータとして、圧力鍋内の圧力を電気的に応答性良く表示する圧力表示手段と該圧力表示手段の圧力表示状態を制御する圧力表示状態制御手段とを設け、圧力表示状態制御手段は、普通調理制御時には、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度が上記圧力調理温度に対応する第1の温度以上の高圧時にのみ高圧状態の表示を行うようにする一方、圧力調理制御時には、それよりも早い上記圧力調理温度に対応する第1の温度よりも低い通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上の時に高圧状態の表示を行なうようにし、同圧力調理が終了しても上記温度検出手段によって検出される圧力鍋の温度が上記通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度よりも低いか、または上記通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度と等しい第3の温度以下に低下するまでは、そのまま当該高圧状態の表示を継続させるようにして可能な限り広い調理領域で安全を確保するようにしている。
【0096】
したがって、このような構成によれば、圧力調理時はもちろん、普通調理時であっても誤って圧力鍋の蓋を閉めて加熱を開始したような場合には、圧力鍋内の圧力が高圧状態になっていることをユーザーに対し、応答性良く認識させることができるようになる。
【0097】
特に、従来の圧力表示ピンの機械的な昇降動作による高圧状態の表示では、識別力に欠ける欠点があるとともに、圧力鍋内の実際の圧力の変化に対する応答性が悪く、通常気圧の下での沸とう状態の圧力に比べて相当に圧力が高くならないと表示ピンが上昇しないし、また調理終了後、圧力鍋内の圧力が相当に高いにも拘わらず相対的な圧力の低下に連動して表示ピンが下降してしまうということも起こり得る。
【0098】
もちろん、そのような圧力の変化に対する応答感度の設定は、錘りの重さの可及的に厳格な調整によってなされるが、実際の使用状態における昇降動作は、例えば圧力調理ノズルや安全弁の作動状態とも関係するので、同感度の設定は容易ではなかった。
【0099】
また、そのような圧力調整ノズルの作動による圧力鍋内の圧力の変化に対応して、圧力表示ピンの微妙な昇降作動が生じ、若干のわずらわしさ感じさせる問題もあった。
【0100】
しかし、上記の構成では、圧力の上昇、低下を左右する圧力鍋の温度そのものを制御パラメータとして電気的に高圧状態の表示を行うようにしているので、実際の圧力の上昇、低下に先んじて応答性良く圧力の表示を行うことができる。しかも、機械的な作動機構を必要としないから、構成も簡単かつ低コストで、上記従来の圧力表示ピンによる場合の問題は全て解決される。
【0101】
しかも、以上の構成では、また上記圧力表示手段が、複数の表示態様を有し、圧力調理制御時には、圧力調理開始後、圧力鍋の温度が第2の温度に到るまでの間の表示と、圧力調理終了後、圧力鍋の温度が第2の温度よりも低いか、または第2の温度と等しい第3の温度以下に低下した後の表示とを、それぞれ高圧状態とは異なる態様で表示するように構成されていることを特徴としている。
【0102】
このように、所定の圧力鍋使用状態、所定の圧力鍋温度条件の下で、圧力調理、普通調理共に高圧状態の表示を行えるようにした場合において、その圧力表示手段が、例えば色の違い等の複数の表示態様を有するように構成し、少なくとも上述の圧力調理制御時には、圧力調理開始後、圧力鍋の温度が第2の温度に到るまでの間の表示と、圧力調理終了後、圧力鍋の温度が第2の温度よりも低いか、または第2の温度と等しい第3の温度以下に低下した後の2種の表示を、それぞれ上記高圧状態の表示とは異なる態様で表示するようにすると、高圧状態と高圧状態でない場合の区別が容易になり、高圧状態である場合を、より分かりやすくすることができる。
【0103】
そして、そのようにした場合において、上記の構成では、さらに当該圧力表示手段が、特にバックライトを有する液晶ディスプレイであり、高圧状態の表示態様は、同液晶ディスプレイのバックライトの色を通常時の色と異なる注意喚起力の高い所定の色に点灯することによってなされるようにしたことを特徴としている。
【0104】
このように、上記のような圧力表示手段を、一般に電気圧力鍋が共通に備えているバックライトを有する液晶ディスプレイにより構成し、上記高圧状態の表示を、同液晶ディスプレイのバックライトの色を通常時の色と異なる注意喚起力の高い所定の色に点灯することによって行うようにすると、通常目につきやすい所に、分かりやすく、高圧状態であることを表示できるようになる。
【0105】
また、余分なコストを必要としない。
【0106】
(実施の形態2)
次に図12および図13は、本願発明の実施の形態2に係る電気圧力鍋の圧力表示制御の構成について示している。
【0107】
上記実施の形態1の構成では、圧力レベルの表示を、液晶ディスプレイよりなる表示部31の表示色、すなわちバックライトの色を変えることにより行うようにした。
【0108】
しかし、高圧状態を表示する圧力表示手段は、これに限られるものではなく、例えば図12に示すように、操作パネル部30の一部に、専用の圧力表示部CAを設け、同部分CAの色を、上記実施の形態1の場合と同じように「黄色」、「赤色」、「緑色」と可変制御するようにし、中でも特に高圧時には、例えば図13に示すように、「赤色」とともに「高圧注意」の文字を併せて表示するようにする方法も採用される。
【0109】
このような構成によると、高圧状態である場合とその他の場合とを、より一層明確にすることができる。
【0110】
(実施の形態3)
次に図14は、本願発明の実施の形態3に係る電気圧力鍋の圧力表示制御の構成について示している。
【0111】
この実施の形態では、上記実施の形態2の構成のように専用の圧力表示部CAを設けた構成において、さらに鍋本体11の温度が上記第3の温度T3℃(T3=100℃)よりも低下し、保温工程に移行した後には、図14および図15に示すように、加熱台2側のセラミックプレート24が高温であることを示すようにしたことを特徴とするものである。
【0112】
電気圧力鍋において、上述のような加熱方式の鍋本体分離構造を採用した場合、ガス火加熱と比較して、クリーンで、安全な調理器であるが、加熱調理終了後保温中に鍋本体11を取り外したときに、セラミックプレートが熱くなっているという事がわかりづらく、やけどの危険性がある。
【0113】
しかし、上記のようにすれば、電気調理器の調理中および鍋を取り外したときのセラミックプレートの温度状態を分かりやすく表示することができ、やけどに対する注意を喚起することができ、より安全になる。
【0114】
なお、以上の場合において、上記セラミックプレート24が高温であるか否かは、例えば上述の温度検知センサー25による検知温度に基き、同温度を実験で求めた計算式によって換算補正し、それを実際のセラミックプレート24の温度とみなして、高温判定を行うようにする。
【0115】
(変形例)
なお、以上の場合において、上記セラミックプレート24の裏面にもうひとつの温度検出用の補助センサーを設け、上記セラミックプレート24の温度を一段と確実に検知する方法もある。このようにした場合、同補助センサーを調理時の最適な火力コントロールにも活用することができるメリットがある。
【0116】
(実施の形態4)
次に図16および図17は、本願発明の実施の形態4に係る電気圧力鍋の構成について示している。
【0117】
この実施の形態では、上述の実施の形態3の構成のように、保温時等においてセラミックプレート(トッププレート)24が高温であることを表示するようにした場合において、操作パネル部30の専用の圧力等表示部CAに高温状態を表示するのに変えて、例えば図16のように、セラミックプレート24そのものの外周縁24aを所定の色で発光させるようにしたことを特徴とするものである。
【0118】
そのために、この実施の形態では、前述の加熱台2側のセラミックプレート(トッププレート)24を天面印刷を施した光透過性のセラミックガラス材により形成するとともに、その外周縁24aを、例えば図17に示すように、加熱台2の本体ケース22の上端部の外周面位置まで延設して外部から見えるように露出させる一方、その下部側空間部分に所定の色の発光ダイオード35を設置し、例えば圧力調理工程、普通調理工程、それらの後の保温工程等各工程におけるワークコイル21の通電加熱状態下において、同発光ダイオード35をを連続的に、又は所定の周期でON・OFF駆動するようにして、例えば上記セラミックプレート24の外周縁24a全周から所定の色の光を連続的に、又は点滅状態で発光させるようにする。
【0119】
その結果、加熱中はもちろん、仮に加熱台2上から鍋本体11が取り外されたような状態においても、当該セラミックプレート24が熱いということを容易に確認できるようになる。
【0120】
特に、加熱台2のセラミックプレート24上に鍋本体11がある加熱状態では連続的な点灯状態に点灯制御する一方、鍋本体11が取り外されてなおセラミックプレート24が所定温度以上の高温の時には、点滅状態に点灯制御し、さらに温度の低下に応じて点滅周期を遅くして行くようにすると、より温度状態が分かり易く、より安全になる。
【0121】
この場合にも、どの程度の温度以上を高温と判定して、高温表示(連続点灯、点滅表示等)を行うかは、上記実施の形態3のものと同様の方法の採用が可能である。
【0122】
この場合において、さらに上記セラミックプレート24の全周囲に設けた発光ダイオード35,35・・・の点灯個数をその時の加熱量の大きさに応じて制御し、加熱時の火力レベルが分かるようにすることも可能である。
【0123】
(実施の形態5)
次に図18および図19は、本願発明の実施の形態5に係る電気圧力鍋の構成について示している。
【0124】
この実施の形態では、上述の実施の形態3の構成のようにセラミックプレート24が高温であることを表示するようにした場合において、操作パネル部30の専用の圧力等表示部CAに表示する構成に変えて、例えば図19のように、鍋本体11の側壁部11bの前面側下部Aそのものを所定の色で照明反射させるようにしたことを特徴とするものである。
【0125】
そのために、この実施の形態では、例えば図18に示すように、上記加熱台2側の本体ケース22の断面逆V字状の周壁部22aを所定の高さまで高く形成するとともに、その内側上部に所定の支持部材37を介して所定の色の発光ダイオード36を設け、該発光ダイオード36によって鍋本体11の側壁部11bの前面側下部Aを、図19のように所定の色に照明するようにしたことを特徴とするものである。
【0126】
この場合にも、上記発光ダイオード36の点灯制御は、上記実施の形態4のものと同様に行うことができる。
【0127】
また、この場合において、上記発光ダイオード36を本体ケース22の周壁部22aの全周に亘って複数個設置するようにすると、鍋本体11の側壁部11bの下部側全周を同様の状態に照明することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気圧力鍋の電気圧力鍋本体部分全体の構成を示す外部正面図である。
【図2】同電気圧力鍋本体部分全体の構成を示す左右方向に見た縦断面図である。
【図3】同電気圧力鍋本体部分全体の構成を示す前後方向に見た縦断面図である。
【図4】同電気圧力鍋本体部分の特に加熱台の構成を拡大して示す縦断面図である。
【図5】同電気圧力鍋本体部分の特に鍋本体の構成を拡大して示す縦断面図である。
【図6】同電気圧力鍋本体の操作パネル部分の調理開始前の初期状態の点灯内容を示す正面図である。
【図7】同電気圧力鍋本体の操作パネル部分の構成を示す全点灯状態の正面図である。
【図8】同電気圧力鍋本体内制御回路部分の構成を示すブロック図である。
【図9】同電気圧力鍋の高圧力調理時と普通調理時の各々における圧力表示制御の内容を示すフローチャートである。
【図10】図9の圧力表示制御における圧力調理時の制御内容に対応したタイムチャートである。
【図11】同じ図9の圧力鍋表示制御における普通調理時の制御内容に対応したタイムチャートである。
【図12】本願発明の実施の形態2に係る電気圧力鍋の圧力表示方法を示す操作パネル部の基本構成図である。
【図13】同操作パネル部の高圧表示状態の構成を示す図である
【図14】本願発明の実施の形態3に係る電気圧力鍋におけるセラミックプレートの高温状態表示方法を示す操作パネル部の正面図である。
【図15】同温度状態表示制御の内容を示すタイムチャートである。
【図16】本願発明の実施の形態4に係る電気圧力鍋のセラミックプレートの高温状態表示方法を示す全体図である。
【図17】同電気圧力鍋の要部の構成を示す拡大断面図である。
【図18】本願発明の実施の形態5に係る電気圧力鍋のセラミックプレート高温状態表示部の構成を示す全体断面図である。
【図19】同電気圧力鍋のセラミックプレートの高温表示状態を表示した電気圧力鍋本体の斜視図である。
【符号の説明】
1は電気圧力鍋、2は加熱台、11は鍋本体、12はパッキン、13は把手部、14は蓋、15は把手部、16は圧力調整機構、17は圧力表示機構、21はワークコイル、22は本体ケース、24はセラミックプレート、29は電源基板および制御基板、30は操作パネル、31は表示部、35,36は発光ダイオード、CAは圧力等表示部である。
Claims (5)
- 耐圧構造の圧力鍋と、該圧力鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記圧力鍋の加熱又は昇圧状態を制御する制御手段と、上記圧力鍋の温度を検出する温度検出手段とを有し、上記制御手段が、上記圧力鍋内の圧力制御を行う圧力調理制御機能と上記圧力鍋内の圧力制御を行わない普通調理制御機能との選択可能な複数の制御機能を備えてなる電気圧力鍋において、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度をパラメータとして、上記圧力鍋内の圧力を電気的に応答性良く表示する圧力表示手段と該圧力表示手段の圧力表示状態を制御する圧力表示状態制御手段とを設け、上記圧力表示状態制御手段は、普通調理制御時には、上記温度検出手段により検出される圧力鍋の温度が圧力調理温度に対応する第1の温度以上の時にのみ高圧状態の表示を行う一方、圧力調理制御時には、通常気圧の下での沸とう温度に対応する第2の温度以上の時に高圧状態の表示を行ない、同圧力調理が終了しても上記温度検出手段によって検出される圧力鍋の温度が上記第2の温度よりも低いか、または上記第2の温度と等しい第3の温度以下に低下するまでは当該高圧状態の表示を継続させるように構成されていることを特徴とする電気圧力鍋。
- 第2の温度は、第1の温度よりも低いことを特徴とする請求項1記載の電気圧力鍋。
- 圧力表示手段が複数の表示態様を有し、圧力調理制御時には、圧力調理開始後、圧力鍋の温度が第2の温度に到るまでの間の表示と、圧力調理終了後、圧力鍋の温度が第2の温度よりも低いか、または第2の温度と等しい第3の温度以下に低下した後の表示とを、それぞれ高圧状態とは異なる態様で表示するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気圧力鍋。
- 圧力表示手段がバックライトを有する液晶ディスプレイであり、高圧状態の表示態様は、同液晶ディスプレイのバックライトの色を通常時の色と異なる注意喚起力の高い所定の色に点灯することによってなされるようにしたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の電気圧力鍋。
- 圧力表示手段が文字表示可能な所定の表示手段であり、高圧状態の表示態様は、同表示手段における高圧注意の文字の表示によってなされるようになっていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電気圧力鍋。
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