JP3984919B2 - 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP3984919B2
JP3984919B2 JP2003038241A JP2003038241A JP3984919B2 JP 3984919 B2 JP3984919 B2 JP 3984919B2 JP 2003038241 A JP2003038241 A JP 2003038241A JP 2003038241 A JP2003038241 A JP 2003038241A JP 3984919 B2 JP3984919 B2 JP 3984919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
toner
developing device
latent image
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003038241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004246251A (ja
Inventor
勝弘 青木
弘 池口
康雄 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003038241A priority Critical patent/JP3984919B2/ja
Publication of JP2004246251A publication Critical patent/JP2004246251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3984919B2 publication Critical patent/JP3984919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー及び磁性キャリアを含む現像剤を用いた現像装置、並びに該現像装置を備えた複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の現像装置として、現像剤規制部材としてのドクターブレードと、現像剤収容部内に配置された現像剤撹拌搬送手段としての撹拌・搬送部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この現像装置では、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤が収容されている現像剤収容部内で撹拌・搬送部材を回転させることにより、現像剤収容部内の現像剤を撹拌しながら循環移動するように搬送する。この現像剤収容部内の撹拌搬送領域で撹拌された現像剤が現像剤担持体としての現像スリーブ上に供給される。現像スリーブに担持された現像剤は、ドクターブレードが対向する位置で層厚が規制され、潜像担持体としての感光体が対向する現像領域に搬送される。このように現像領域に搬送される現像剤中のトナーは、撹拌搬送領域で現像剤が撹拌されるときや、現像スリーブとドクターブレードと対向している現像剤規制領域で現像剤の層厚が規制されるときに、磁性キャリアや他の部材と摺擦することによって所定の帯電量に帯電される。
【0003】
また、上記現像装置では、新しい現像剤が投入された初期において、現像剤中のトナーの帯電量を所定の帯電量まで立ち上げるために、現像剤の立ち上げ動作が実行される。また、画像形成が繰り返し行われた経時においても、現像装置を使用せずにしばらく放置された後に画像形成を開始するタイミングや新しいトナーが現像装置に補給されたタイミングで、上記現像剤の立ち上げ動作が実行される場合がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平05−333700号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように上記従来の現像装置では、撹拌・搬送部材が回転している撹拌搬送領域とドクターブレードが位置する現像剤規制領域の2つの領域でトナーが帯電されるが、発明者らの実験の結果、主に現像剤規制領域においてトナーが帯電されることがわかった。この現像剤規制領域では、現像ローラ表面とドクターブレードが対向しているドクターギャップを現像剤が通過するとき、現像剤に対して強い機械的なストレスが加えられ、現像剤中のトナーが磁性キャリアや他の部材と摺擦することによって所定の帯電量まで帯電される。
ところが、上記現像剤規制領域では、現像剤中のトナーに強い機械的なストレスが加わるため、トナーに添加されている外添剤がトナーの母体樹脂に埋没してトナーが劣化するという問題があった。一般に、トナーには流動性を付与するために無機物の外添剤が添加され、この外添剤を母体樹脂の表面に付着させている。この外添剤が上記機械的なストレスによって母体樹脂に埋没してトナー劣化が生じてしまうのである。このトナー劣化が生じると、トナーは十分帯電していても流動性が低下して凝集し、その凝集したトナーのかたまりによって転写紙上に大粒の地汚れが発生する。また、上記トナー劣化が生じると、外添剤を介さずにトナーと現像ローラ表面とが直に接触するようになり、現像ローラに対するトナーの非静電的付着力が増加するため、現像開始電圧が高くなる方向にシフトして現像能力が低下し、画像濃度の低下が発生する。
【0006】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的は、トナー帯電量不足を回避しつつ、現像剤規制部材による機械的ストレスに起因したトナーの劣化を抑制して地汚れ及び画像濃度の低下を防止できる現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら循環させるように搬送する現像剤撹拌搬送手段とを備えた現像装置において、該現像剤収容部内の現像剤が循環搬送されている該現像剤撹拌搬送手段の回転軸方向に延在する現像剤循環経路のうち該現像剤撹拌搬送手段が配置されている部分のよりも該回転軸方向の外側に位置する現像剤の搬送方向を反転させる撹拌搬送領域端部で該トナー及び該磁性キャリアの少なくとも一方の運動を促進させる現像剤運動促進手段として、搬送対象の荷電粒子であるトナー又は磁性キャリアの搬送方向に複数の駆動電極を所定ピッチで配設し、該配設された駆動電極に、該荷電粒子の所定の帯電極性と同極性、同極性及び逆極性の順で極性が繰り返し変化するパターンの駆動電圧を、該逆極性の駆動電極が搬送方向に1つづつずれる位相で印加する静電アクチュエータ部材を該撹拌搬送領域に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら循環させるように搬送する現像剤撹拌搬送手段とを備えた現像装置において、該現像剤収容部内の現像剤が循環搬送されている該現像剤撹拌搬送手段の回転軸方向に延在する現像剤循環経路のうち該現像剤撹拌搬送手段が配置されている部分のよりも該回転軸方向の外側に位置する現像剤の搬送方向を反転させる撹拌搬送領域端部で該現像剤の運動を促進させる現像剤運動促進手段として、該撹拌搬送領域に交番磁界を発生させるように交流電流を流した磁界発生用のコイルを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の現像装置において、上記トナーとして、形状係数(SF−1)が95%以上の球形トナーを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの現像装置において、上記現像剤収容部の現像剤に接する表面及び上記現像剤撹拌搬送手段の表面の少なくとも一方を、上記トナーとの接触によって該トナーが規定極性に摩擦帯電可能な材料で形成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを備え、該現像装置が、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有する画像形成装置において、該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを備え、該現像装置が、トナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該トナー担持体と対向するトナー供給領域に搬送する現像剤担持体と、該トナー供給領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有する画像形成装置において、該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とが一体的に支持され、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成され、該現像装置が、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有するプロセスカートリッジにおいて、該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とが一体的に支持され、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成され、該現像装置が、トナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該トナー担持体と対向するトナー供給領域に搬送する現像剤担持体と、該トナー供給領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有するプロセスカートリッジにおいて、該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、現像剤収容部内の撹拌搬送領域でトナー及び磁性キャリアの少なくとも一方の運動を促進させることにより、トナーと磁性キャリアとの間の接触機会が高まる。また、上記トナー等の運動促進により、トナーと、現像剤収容部の内壁面や現像剤撹拌搬送手段の表面との間の接触機会も高まる。このように撹拌搬送領域でトナーと磁性キャリア等との接触機会が高まるため、撹拌搬送領域で現像剤撹拌搬送手段による現像剤の撹拌・搬送のみ行う場合に比して、撹拌搬送領域でのトナーの摩擦帯電効率が向上する。これにより、現像剤収容部から現像剤担持体上に供給される現像剤中のトナーの帯電量が高まるので、現像剤規制領域で現像剤に加わる機械的なストレスを抑制することでトナーに対する摩擦帯電性能が低下しても、トナーを所定帯電量まで帯電できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、画像形成装置としての電子写真式レーザプリンタ(以下「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
〔実施形態1〕
まず、本発明の第1の実施形態に係るプリンタの全体の概略構成及び動作について説明する。
図2は、本実施形態のプリンタの全体の概略構成図である。このプリンタは、矢印a方向に回転駆動される潜像担持体としての感光体ドラム1の周辺に、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6等が順に配設されている。帯電装置2は感光体ドラム1の表面を一様帯電する。露光装置3は、画像情報に基づいて変調されたレーザー光線等を、一様帯電された感光体ドラム1に照射する。現像装置4は、トナー及び磁性キャリアを含む現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置であり、現像剤担持体としての現像ローラ402に担持したブラシ状の現像剤を感光体ドラム1に対向する現像領域A1に搬送する。この現像ローラ402に担持された現像剤中の帯電トナーを感光体ドラム1に形成された静電潜像に付着させることでトナー像を形成する。転写装置5は、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を転写材としての転写紙20に転写する。クリーニング装置6は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード601により、転写後に感光体ドラム1上に残ったトナーを除去する。なお、感光体ドラム1上に静電潜像を形成する潜像形成手段は、上記帯電装置2及び露光装置3により構成されている。
また、本実施形態のプリンタは、図示しない給紙トレイ等から転写紙を給紙・搬送する図示しない給紙搬送装置と、転写装置5で転写されたトナー像を転写紙20に定着する図示しない定着装置とを備えている。
【0010】
なお、上記プリンタを構成する複数の装置の一部は、プリンタ本体に対して着脱可能に一体構造物として構成した画像形成プロセスユニット(以下「プロセスカートリッジ」という。)であってもよい。
図3は、感光体ドラム1と帯電装置2と現像装置4とクリーニング装置6とを、プリンタ本体に対して着脱可能に一体構造物として構成したプロセスカートリッジを示している。このようにプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能に構成することにより、感光体ドラム1等からなる作像手段の保守及び交換が容易になる。
【0011】
次に、本実施形態のプリンタの各部構成の詳細について説明する。
上記感光体ドラム1は、図4に示すように、接地された導電性基体(例えば、アルミ等の素管)上に、感光性を有する無機又は有機感光体を塗布することにより感光層を形成したものである。この感光層は、電荷発生層1Paと電荷輸送層1Pbとにより構成され、上記帯電装置により表面が負極性に一様帯電される。なお、潜像担持体としては、厚みの比較的薄いポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ニッケル等に感光層を形成したベルト感光体を使用することも可能である。また、本実施形態では負極性に一様帯電する感光体ドラム1を使用しているが、トナーの帯電極性等との関係を考慮し必要に応じて正極性に一様帯電するものを使用してもよい。
【0012】
図5及び図6はそれぞれ現像装置4の概略構成図及び現像装置4の内部の平面図である。
この現像装置4は、ケーシング401の感光体ドラム側の開口から一部露出するように、現像剤担持体としての現像ローラ420が配設されている。ケーシング401内のトナー10と磁性キャリア11とを含む二成分現像剤(以下「現像剤」という。)12は、ケーシング401で形成された現像剤収容部401aにおいて、現像剤撹拌搬送手段としてのスクリュウ状の撹拌・搬送部材424,425によって撹拌搬送される。この撹拌・搬送部材424,425が回転することにより現像剤が撹拌されながら、図6中の矢印d,eに示す方向に巡回移動させるように搬送される。この撹拌・搬送により、現像剤12中のトナー10と磁性キャリア11とが混合されトナーが均一に分散する。更に、この撹拌の際にトナー10は磁性キャリア11との摩擦帯電によって電荷が付与される。このようにトナーを分散させてある程度まで帯電された現像剤12の一部が現像ローラ420上に担持される。現像ローラ420上に担持された現像剤12は、現像剤規制部材としてのドクタ423で層厚が規制され、一定量の現像剤12が現像ローラ420に担持されて現像領域A1に搬送され、残りはケーシング401内に戻される。このドクタ424で現像剤の層厚が規制される現像剤規制領域では、現像剤12に対して機械的なストレスが加えられる。これにより、トナー10と、磁性キャリア11、ドクタ423の表面及び現像スリーブ421の表面とが摺擦し、トナー10が所定の帯電量まで帯電される。現像領域A1に搬送された現像剤12中のトナー10は、現像ローラ420と感光体ドラム1との間に形成される現像電界によって感光体ドラム表面に転移し、感光体ドラム1上の静電潜像が現像される。
なお、本実施形態では、現像剤撹拌搬送手段としてスクリュウを用いているが、これに限定されるものではなく、撹拌によるトナーとキャリアの分散と摩擦帯電の機能を有するものであればメッシュ、ブラシ等のものが適宜使用可能である。
【0013】
現像ローラ420は、複数の磁極を有する磁石部材422を内蔵した非磁性の回転可能なスリーブ421で構成されている。磁石部材422は固定配置され、現像剤12がスリーブ421上の所定箇所を通過するときに磁力が作用するようになっている。現像ローラ420の直径は10〜30mmが好適であり、現像ローラ420の表面は、サンドブラスト若しくは1〜数mmの深さを有する複数の溝を形成する処理を行い、表面粗さRz(十点平均粗さ)が10〜20μmの範囲内に入るようにするのが好ましい。
現像ローラ420のスリーブ421は、図示しない回転駆動装置により矢印c方向に回転駆動され、現像領域A1で現像電界を形成するための現像バイアス電圧VBを印加する電源430が接続されている。
【0014】
現像ローラ420に内蔵された磁石部材422は、ドクタ423による規制箇所から現像ローラ回転方向にN極(N1)、S極(S1)、N極(N2)、S極(S2)の4つの磁極を有する。なお、磁石部材422の磁極の配置は、図4の構成に限定されるものではなく、現像ローラ420の周囲のドクタ423等の配置に応じて他の配置に設定してもよい。また、図5の現像装置の例では磁石部材422を固定配置しスリーブ421を回転駆動するように構成したが、スリーブ421を固定配置しその内側のローラ状の磁石部材を回転させるように構成してもよい。
上記磁石部材422の磁力により、スリーブ421上にトナー10及び磁性キャリア11からなる現像剤12がブラシ状に担持される。そして、現像ローラ420上の磁気ブラシ中のトナー10は、前述のように磁性キャリア11等と摺擦されて摩擦帯電されることで規定の帯電量を得る。この現像ローラ420上のトナーの帯電量としては、−10〜−30[μC/g]の範囲が好適である。
【0015】
本実施形態では、ドクタ423とスリーブ421との間の最近接部における間隔が500μmに設定され、ドクタ423に対向した磁石部材422の磁極N1が、規制ブレード406との対向位置よりも現像ローラ回転方向上流側に数度傾斜して位置している。これにより、ケーシング401内における現像剤12の循環流を容易に形成することができる。この磁極N1の傾斜角度は0〜15度が好適である。
【0016】
なお、本実施形態のより具体的な実施例では、感光体ドラム1の直径を50mm、感光体ドラム1の線速を200mm/s、スリーブ421の直径を18mm、スリーブ421の線速を240mm/sに設定した。スリーブ421上のトナー帯電量は−10〜−25μC/gの範囲である。また、感光体ドラム1とスリーブ421の間隙である現像ギャップGPは0.8mm〜0.4mmの範囲内で設定した。このように現像ギャップGPを従来の装置よりも小さくすることにより、現像効率の向上を図っている。
【0017】
上記現像剤12を構成するトナー10は、ポリエステル、ポリオ−ル、スチレンアクリル等の樹脂に帯電制御剤(CCA)及び色剤を混合したものであり、その周りにシリカ、酸化チタン等の外添剤を添加することで流動性を高めている。添加剤の粒径は通常0.1〜1.5μmの範囲である。色剤としてはカーボンブラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミン等を挙げることができる。また、トナー10としては、ワックス等を分散混合させた母体トナーに上記種類の添加剤を外添しているものも使用することもできる。
【0018】
上記トナー10は、磁性体を含有させて磁性トナーとしても使用することもできる。具体的な磁性体としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれら金属とアルミニウム、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属との合金及びその混合物等が挙げられる。これらの磁性体は平均粒径が0.1〜2μm程度のものが望ましく、このときの磁性体の含有量は、結着樹脂100質量部に対して20〜200質量部、特に好ましくは結着樹脂100質量部に対して40〜150質量部である。
【0019】
上記添加剤としては、従来公知のものが使用できるが、具体的には、Si,Ti,Al,Mg,Ca,Sr,Ba,In,Ga,Ni,Mn,W,Fe,Co,Zn,Cr,Mo,Cu,Ag,V,Zr等の酸化物や複合酸化物等が挙げられ、特にSi,Ti,Alの酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナが好適に用いられる。
また、このときの添加剤の添加量は、母体粒子100質量部に対して0.5〜3質量部であることが好ましく、特に好ましくは、0.7〜1.5質量部である。
添加剤の添加量が0.5質量部未満であると、トナーの流動性が低下するため、十分な帯電性が得られず、また、転写性や耐熱保存性も不十分となり、また、地汚れやトナー飛散の原因にもなりやすい。
一方、添加剤の添加量が3質量部よりも多いと、流動性は向上するものの、ビビリ、ブレードめくれ等の感光体クリーニング不良や、トナーから遊離した添加剤による感光体ドラム1等へのフィルミングが生じやすくなり、クリーニングブレードや感光体ドラム等の耐久性が低下し、定着性も悪化する。また、細線部におけるトナーのチリが発生しやすくなり、特に、フルカラー画像における細線の出力の場合には、少なくとも2色以上のトナーを重ねる必要があり、付着量が増えるため、特にその傾向が顕著である。さらに、カラートナーとして用いる場合には、添加剤が多く含有されていると、透明シートに形成されたトナー画像をオーバーヘッドプロジェクターで投影した場合に投影像にかげりが生じ、鮮明な投影像が得られにくくなる。
【0020】
上記添加剤の含有量の測定には種々の方法があるが、蛍光X線分析法で求めるのが一般的である。すなわち、添加剤の含有量既知のトナーについて、蛍光X線分析法で検量線を作成し、この検量線を用いて、添加剤の含有量を求めることができる。
【0021】
さらに、本実施形態に用いられる添加剤は、必要に応じ、疎水化、流動性向上、帯電性制御等の目的で、表面処理を施されていることが好ましい。
ここで、表面処理に用いる処理剤としては、有機系シラン化合物等が好ましく、例えば、メチルトリクロロシラン、オクチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン等のアルキルクロロシラン類、ジメチルジメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルメトキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン、シリコーンオイル等が挙げられる。また、処理方法としては、有機シラン化合物を含有する溶液中に添加剤を漬積し乾燥させる方法、添加剤に有機シラン化合物を含有する溶液を噴霧し乾燥させる方法等があるが、本実施形態においては、いずれの方法も好適に用いることができる。
【0022】
トナー10の体積平均粒径は3〜12μmの範囲が好適である。本実施形態で用いたトナー10の体積平均粒径は6μmであり、1200dpi以上の高解像度の画像にも十分対応することが可能である。また、本実施形態では、帯電極性が負極性のトナー10を使用しているが、感光体ドラム1の帯電極性などに応じて帯電極性が正極性のトナーを使用してもよい。
【0023】
上記トナーの粒径及び帯電量分布の測定には、ホソカワミクロン株式会社製の分析装置(商品名:「E−SPART ANALYZER」)を使用した。この分析装置は、二重ビーム周波数偏移型レーザードップラー速度計と静電界中で粒子の動きを摂動させる弾性波とを用いた方法を採用し、現像ローラ402上のトナーにエアを吹き付けて飛ばし、電界中の動きを捉えることでトナー個々の粒径と帯電量のデータを得られるものである。
【0024】
上記磁性キャリア11は金属もしくは樹脂をコアとしてフェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリコン樹脂等で被覆されたものである。磁性キャリア11の粒径は20〜50μmの範囲が好適である。また、磁性キャリア11の電気抵抗は、ダイナミック抵抗DRで104〜106Ωの範囲が好適である。
【0025】
上記磁性キャリア11のダイナミック抵抗DRの測定は、図7に示す測定装置を用いて次のように行った。まず、接地した台座200の上方に、固定磁石を所定位置に内蔵した直径φ20mmの回転可能なスリーブ201をセットする。このスリーブ201の表面には、幅W=65mm及び長さL=0.5〜1mmの対向面積を有する対向電極(ドクタ)202を、ギャップg=0.9mmで対向させる。次に、スリーブ201を回転速度600rpm(線速628[mm/sec])で回転駆動し始める。そして、回転しているスリーブ201上に測定対象の磁性キャリアを所定量(14g)だけ担持させ、該スリーブ201の回転により該磁性キャリアを10分間撹拌する。次に、スリーブ201に電圧を印加しない状態で、スリーブ201と対向電極202との間を流れる電流Ioff[A]を電流計203で測定する。次に、直流電源204からスリーブ201に耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャリアでは400Vから鉄粉キャリアでは数V)の印加電圧EVを5分間印加する。本実施形態では200Vを印加した。そして、電圧Eを印加した状態でスリーブ201と対向電極202との間を流れる電流Ion[A]を電流計203で測定する。これらの測定結果から、次式を用いてダイナミック抵抗DR[Ω]を算出する。
【0026】
【数1】
DR=E/(Ion−Ioff)
【0027】
図8は、現像領域における感光体ドラム1の表面電位と現像バイアスとの関係を模式的に示したものである。図中の「VD」が未露光の帯電電位、「VL」が露光後の露光部電位、「VB」が現像バイアスの電圧である。図中の「VD−VL」の絶対値は、露光の有無における電位の差異を示す「露光ポテンシャル」である。また、「VB−VL」の絶対値は、現像領域における実質的な現像電位差を示す「現像ポテンシャル」であり、「VD−VB」の絶対値は、地肌部(未露光部)と現像バイアスとの電位差を示す「地肌ポテンシャル」である。
ここで、ネガポジ現像方式を採用した場合、地肌部が現像されないように、現像バイアスVBの絶対値|VB|は帯電電位VDの絶対値|VD|よりも小さく設定される。また、画像濃度と地肌汚れのバランスが取れるように、地肌ポテンシャル|VD−VB|は少なくとも現像ポテンシャル|VB−VL|より小さくなるように設定される。
【0028】
また、本実施形態において、現像ローラ420上に形成される現像剤層のダイナミック抵抗は10Ωより低い領域が好ましい。
図9は、現像ローラ420上にダイナミック抵抗が異なる現像剤層を形成したときの現像特性を示したものである。ダイナミック抵抗の測定方法としては、図7で示した前述の方法を用いた。ダイナミック抵抗が低いほど現像γの傾きが大きくなる。ダイナミック抵抗が10Ωの現像剤層を形成した場合は、トナー付着量が飽和する領域に達するまでに現像ポテンシャルが400Vを超えてる。これに対してダイナミック抵抗を10Ω、10Ωと下げる事で現像能力が高く、現像ポテンシャルが400V以内の所謂低電位プロセスで飽和付着量を得られるので、より低い現像ポテンシャルで現像を行うことができる。
【0029】
次に、本発明の特徴部である撹拌・搬送部材の構成について説明する。
図1は、本実施形態における現像装置の撹拌搬送領域の概略構成図である。なお、他の撹拌・搬送部材424についても同様な構成を採用することができるので、その説明は省略する。
この撹拌・搬送部材425は本来搬送機能を有するものであるが、撹拌・搬送部材425が配設された現像剤撹拌搬送領域にトナー10及び磁性キャリア11を含む現像剤12が投入されて搬送されると、トナー10が磁性キャリア11内に分散するようになる。ところが、この撹拌・搬送部材425が現像剤12に与える力(機械的ストレス)はかなり小さく、トナー10の摩擦帯電を促進する程ではない。
【0030】
そこで、本実施形態では、現像剤収容部401a内の撹拌搬送領域でトナー10及び磁性キャリア11の運動を促進させる現像剤運動促進手段として、撹拌搬送領域に交番電界を形成する電界形成手段を設けている。この電界形成手段は、撹拌搬送領域に配設されている撹拌・搬送部材425と、撹拌・搬送部材425の外周部を囲うように配置された現像剤収容部形成部材の内壁面との間に交番電界を形成している。図1の構成例では、撹拌・搬送部材425と、現像剤収容部形成部材としてのケーシング401の少なくとも撹拌・搬送部材425に対向している内壁部とを導電性材料で形成し、撹拌・搬送部材425とケーシング401の内壁部電極との間を電気的に絶縁状態にしている。そして、この撹拌・搬送部材425とケーシング401の内壁部電極との間に、交流電源431から交流電圧を印加する。ここで、ケーシング401は現像剤収容部を形成している部分の全体を導電性材料で形成してもいいし、上記撹拌・搬送部材425と対向している内壁部のみを導電性材料で形成してもよい。以上のように図1の構成例では、上記電界形成手段を、互いに電気的に絶縁されている導電性材料からなる撹拌・搬送部材425と、ケーシング401の撹拌・搬送部材に対向している導電性材料からなる内壁部と、電源431とを用いて構成されている。
【0031】
なお、上記図1の構成例では、撹拌・搬送部材425と現像剤収容部形成部材の内壁面との間に交番電界を形成しているが、撹拌・搬送部材425のスクリュウの外周部と回転軸との間に交番電界を形成するようにしてもよい。この場合、スクリュウの外周部と回転軸とは互いに導電性材料で形成し、両者の間は電気的に絶縁されるように構成される。
【0032】
また、電源431から印加する交流電圧の印加条件は、撹拌搬送領域に形成しようとする電界の大きさに応じて好適な条件に設定される。例えば、撹拌・搬送部材425の外周縁とケーシング401とのギャップが1[mm]の場合、ピーク・ツー・ピーク電圧Vppが100〜500[V]の範囲にあり、周波数Fが0.5〜8[kHz]の範囲にある交流電圧が好ましい。また、印加電圧の波形としては、矩形波、サイン波、のこぎり波が好ましい。また、必要に応じて、上記交流電圧には直流電圧を重畳させてもよい。
【0033】
上記交番電界中を通過する現像剤12(トナー10+磁性キャリア11)は帯電極性がお互い異なるので、電界に応じて別方向に動くことになり、トナー10の磁性キャリア11に対する付着力を上回ってトナー10が磁性キャリア11から離脱する。そして、別の磁性キャリア11と接触・摩擦することで帯電量が増加する。
【0034】
図10は、初期と経時におけるトナー帯電立ち上がりの様子を示す実験結果を示すグラフである。ここで、トナー劣化が発生した経時の状態は、添加剤がトナーの母体樹脂中に埋没してトナー10に対する添加剤の被覆率が20〜40%の範囲まで低減した状態である。なお、初期におけるトナー10トナー10に対する添加剤の被覆率は70〜100%である。このように被覆率が20〜40%の範囲まで低下した状態になるのは、通常のA4サイズのプリントでは50k枚〜100k枚のプリント枚数を過ぎたあたりである。このようなプリント枚数を行った後の経時におけるトナーに対する添加剤の被覆率を実際に測定してみたところ、26%であった。
【0035】
図10に示すように、初期(◆)において約30秒で立ち上がったものが、従来の現像装置(▲)では経時において約2分となっている。これに対して、本実施形態の現像装置(■)では経時で約1分と、初期の2倍のレベルに収まっている。
従来の現像装置では経時においてトナー帯電量が立ち上がりにくくなっていて地汚れが発生しやすい。更に、添加剤がトナーの母体樹脂に埋没して磁性キャリア11への非静電的付着力が増加していて、新しいトナーが補給されたりすると、補給トナーが十分帯電できなくて地汚れが発生することがある。
【0036】
なお、本実施形態の現像装置で使用するトナーとしては、投影法で測定した円形度による球形度(形状係数:SF−1)が95%以上のトナーが好ましい。この球形トナーは、例えば、重合法や、ウレア結合で変成されたポリエステルを少なくともトナーバインダーとして含有させる方法などで作製することができる。このような球形度を有するトナーは表面積が狭いためにトナー帯電に寄与する表面における帯電部材との接触による飽和状態が得られやすい。
上記球形度(形状係数:SF−1)は、図11に示すように、球形物質の形状の丸さの割合を示す値であり、球形物質を2次元平面上に投影して出来る楕円状図形の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで割って、100π/4を乗じたときの値で表される。つまり、形状係数SF−1は、次式で定義される。
【数2】
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4)
【0037】
この形状係数SF−1の値が100の場合には、物質の形状が真球状となり、SF−1の値が大きくなるほど、物質の形状は不定形となる。
【0038】
図12は、形状が異なる2種類のトナーについて帯電立ち上がり時間の比較を示したグラフである。2種類のトナーはともに平均粒径6μmのトナーであり、一方のトナーは球形度(形状係数:SF−1)が95%以上の所謂球形トナーである。もう一方のトナーは所謂不定形トナーと言われる粉砕法で作成されたトナーである。球形トナーの方が帯電立ち上がり時間の短いことがわかる。これは、球形トナーは、不定形トナーに比較して各トナーの帯電すべき表面積(トナー1個あたりの帯電サイト面の総面積)が狭いため、各トナーを飽和帯電量まで速やかに帯電することができ、トナーの帯電立ち上がり効率が向上したためであると考えられる。
【0039】
〔実施形態2〕
次に、本発明の第2の実施形態に係るプリンタについて説明する。本実施形態のプリンタ及び現像装置の全体の構成及び動作並びに光書込みによる潜像形成方法については、上記第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図13が本実施形態の現像装置の内部の平面図である。この現像装置は、現像剤収容部401a内の現像剤循環経路の途中に、現像剤運動促進手段として、荷電粒子(トナー又は磁性キャリア)を静電気力で一方向に搬送する静電アクチュエータ部材440を設けている。この静電アクチュエータ部材440としては、次のように構成されたものを使用することができる。例えば搬送対象の荷電粒子(トナー又は磁性キャリア)の搬送方向に所定ピッチで複数の駆動電極を配設する。この複数の駆動電極の隣り合う駆動電極同士が互いに異なる3つの駆動電極群のそれぞれに、荷電粒子(トナー又は磁性キャリア)の所定の帯電極性と同極性、同極性及び逆極性の順で極性が繰り返し変化する駆動電圧を互いに異なる位相で印加する。この駆動電圧の印加により、荷電粒子が複数の駆動電極上に順次付着しつつ搬送方向に移動し且つ上記所定の帯電極性とは逆極性の荷電粒子及び無帯電粒子が移動しないような電界が形成される。
【0040】
図14は、上記例示した静電アクチュエータ部材440による荷電粒子(正帯電の磁性キャリア)の搬送原理の説明図である。図14(a)のように、いずれの電極端子443a,443b,443cにも電圧をかけていない最初の状態では、固定子441内の駆動電極442には電荷は存在しない。現像剤収容部401a内の撹拌搬送領域内にある磁性キャリア11は、撹拌スクリュウによる撹拌・混合によって摩擦帯電し、所定極性(図中の例では正極性)に帯電している。この状態から、図14(b)に示すように、第1電極端子443aに正電圧、第2電極端子443bに負電圧、第3電極端子443cに0Vを印加する。磁性キャリア11は、その帯電極性と逆の極性の負電圧が印加されている第2駆動電極443に引きつけられる。次に、各印加電圧を図14(c)のように切り替える(第1〜第3電極それぞれに−V、+V、−V)と、磁性キャリア11とその直下の第2の駆動電極の電荷とが同極性となるために、反発力が発生して磁性キャリア11に対し浮上力が発生する。また、磁性キャリア11は、その右下の第3の駆動電極群(0から−Vへ変化)の電荷とは吸引し合い、左下の第1の駆動電極群(正電圧のまま)の電荷とは反発し合うため、磁性キャリア11には図中右方向の駆動力が発生する。このように浮上力、吸引力及び反発力により磁性キャリア11は駆動電極1ピッチ程度移動する。次に、この磁性キャリア11に対する反発と駆動を行うパターンの電圧(図14(c))を、1つずらす為に、図14(d)のように各印加電圧を切り替える。以降、同様にして、図14(e)、(f)のように駆動電極を1つずつずらしながら電圧を印加することにより、磁性キャリア11を続けて動かす。この場合、駆動電極との間の静電気力によって、負極性のトナー10は静電アクチュエータ部材440上で上下運動することになる。
【0041】
ここで、以上の図14(b)から図14(f)まで、及びその後における各駆動電極群への印加電圧の切り替えについて整理すると、表1のようになる。同表中のステップ▲1▼に図14(b)が、ステップ▲2▼に図14(c)が、ステップ▲3▼に図14(d)が、ステップ▲4▼に図14(e)が対応する。以降、ステップ▲2▼〜▲4▼を繰り返すことによって、磁性キャリア11の反発と駆動を行うパターンの電圧を、1つずつずらしていく。
【0042】
【表1】
Figure 0003984919
【0043】
なお、例えば図14(c)のステップ▲2▼で、第3の駆動電極群への印加電圧を+Vにし、第1の駆動電極群への印加電圧を−Vにすれば、磁性キャリア11を逆方向に駆動できる。また、図14及び表1における各印加電圧の極性を正負反転すれば、負極性のトナー10を一方向に移動させ、正極性の磁性キャリア11を静電アクチュエータ部材440上で上下運動させることができる。
【0044】
本実施形態では、静電搬送部材440における静電アクチュエータによる荷電粒子(トナー、磁性キャリア)の搬送原理を利用してトナー10と磁性キャリア11とを互いに異なる方向に移動させ、それらの運動を促進させることができる。これにより、磁性キャリア11に付着したトナー10はその付着力を上回ることで磁性キャリア11から離脱し、別の磁性キャリアと接触することにより摩擦帯電量が増加する。
特に、本実施形態では、静電アクチュエータの原理を用いてトナー10の磁性キャリア11との摩擦帯電を促進するので、トナー10への機械的なストレスが抑えられ、トナー10に外添されている添加剤が埋没することは少ない。
【0045】
ここで、図13に示すように撹拌・搬送部材によって矢印e方向に現像剤12を搬送し、静電アクチュエータ部材440によって磁性キャリア11を反対方向の矢印f方向に搬送する場合、両搬送方向はなる。この場合、現像ローラ420に近い部分では静電アクチュエータ部材440による静電搬送の影響を受けずに矢印e方向に搬送されるが、静電アクチュエータ部材440の部分では反対方向の矢印f方向に搬送される。静電アクチュエータ部材440の端部まで来た磁性キャリア11は重力によって下方に落下し、別の撹拌・搬送部材により図中左方向に搬送される。そして、撹拌搬送領域内のトナー10は帯電が十分立ち上がった状態で現像ローラ420に供給され、現像に使用される。
【0046】
なお、上記図13の構成例では、現像剤収容部401a内の撹拌搬送領域の端部に静電アクチュエータ部材440を設けているが、静電アクチュエータ部材440の配設場所は、図13の場所に限定されるものではない。例えば、現像剤収容部401a内の撹拌・搬送部材424,425を鉛直方向下方から囲むように配置されている現像剤収容部形成部材としてのケーシング401の内壁部に、静電アクチュエータ部材を設けてもよい。
また、静電アクチュエータ部材440の駆動電極に印加する電圧パターンは、上記図14や表1に示したものに限定されるものではなく、帯電極性が異なる荷電粒子が互いに異なる方向に移動するような電界を発生させるものでもよい。また、駆動電極の並び方向に沿って荷電粒子が往復動するような電界を発生させるものでもよい。また、位相が120度ずつずれた3相の交流電圧をそれぞれ上記1の駆動電極群、第2の駆動電極群及び第3の駆動電極群に印加するように構成してもよい。
【0047】
〔実施形態3〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態のプリンタは、現像ローラにトナーを供給するトナー供給部材として磁気ブラシローラを用いた一成分現像装置を使用している点が、上記第1の実施形態に係るプリンタと異なっている。また、本実施形態では、現像剤12を振動させてトナー10及び磁性キャリア11の運動を促進させて両者間の摩擦帯電性を向上させている。また、現像剤収容部401aの内面等にトナーと接触することで摩擦帯電させることができる材料を被着することにより、トナーの帯電を促進させている。
【0048】
図15は、本実施形態の現像装置4の概略構成図である。現像装置4のケーシング401の内部には、感光体ドラム1側から、トナー担持体としての現像ローラ402、現像剤担持体(トナー供給部材)としての磁気ブラシローラ403、スクリュウ状の撹拌・搬送部材404、405が配設されている。ケーシング401内のトナー10と磁性キャリア11とを含む現像剤12は、撹拌・搬送部材404、405で撹拌され、その一部が、磁気ブラシローラ403上に担持される。磁気ブラシローラ403上の現像剤12は、現像剤規制部材としての規制ブレード406で層厚が規制された後、トナー供給領域A2で現像ローラ402に接触する。このトナー供給領域A2で磁気ブラシローラ403上の現像剤12よりトナー10のみ分離されて現像ローラ402に供給される。
【0049】
本実施形態の現像装置4では、アルミ素管をベースとした剛体の感光体ドラム1を用いているので、現像ローラ402はゴム材料が良好で、硬度は10〜70°(JIS−A)の範囲が良好である。また、現像ローラ402の直径は10〜30mmが好適である。本実施形態では直径16mmのものを用いた。また、現像ローラ402の表面は適宜あらして粗さRz(十点平均粗さ)を1〜4μmとした。この表面粗さRzの範囲は、トナー10の体積平均粒径に対して13〜80%となり、現像ローラ402の表面に埋没することなくトナー10が搬送される範囲である。ここで、現像ローラ402のゴム材料として使用できるものとしてシリコン、ブタジエン、NBR、ヒドリン、EPDM等を挙げることができる。また、いわゆるベルト感光体を使用した場合には現像ローラ402の硬度は低くする必要がないので、金属ローラ等も使用可能である。また、上記現像ローラ402の表面には、経時品質を安定化させるために適宜コ−ト材料を被覆することが有好である。また、本実施形態における現像ローラ402の機能はトナーを担持するためだけのものであり、従来の一成分現像装置のようにトナー10と現像ローラ402との摩擦帯電によるトナー10への帯電電荷付与の必要がないために、現像ローラ402は電気抵抗、表面性、硬度と寸法精度を満たせば良く、材料の選択幅は格段に増えることとなる。
【0050】
上記現像ローラ402の表層コート材料は、帯電がトナー10と逆極性でも良いし、トナーを所望の極性に摩擦帯電する機能を持たせない場合は同極性でも良い。前者の表層コート材料としては、シリコン、アクリル、ポリウレタン等の樹脂、ゴムを含有する材料を挙げることができる。また後者の表層コート材料としては、フッ素を含有する材料を挙げることができる。フッ素を含んだいわゆるテフロン(登録商標)系材料は表面エネルギーが低く、離型性が優れるため、経時におけるトナーフィルミングが極めて発生しにくい。また、上記表層コート材料に用いることができる一般的な樹脂材料として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニールエーテル(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等を挙げることができる。これに導電性を得るために適宜カ−ボンブラック等の導電性材料を含有させることが多い。更に均一に現像ローラ402にコートできるように、他の樹脂を混ぜ合わせることもある。電気抵抗に関してはコート層を含めてバルクの体積抵抗率を設定するもので、10〜10Ω・cmに設定できるようにベース層の抵抗と調整を行う。本実施形態で使用するベース層の体積抵抗率は10〜10Ω・cmなので、表層の体積抵抗率は少し高めに設定することがある。
【0051】
上記現像ローラ402の表面部の体積抵抗率は、図16(a)及び(b)に示す方法で測定したものである。まず、測定対象の現像ローラ402を、接地された導電性のベース板300上にセットし、現像ローラ402の芯金(回転軸)402aの両端にそれぞれにF=4.9N(=500gf)の荷重をかけ、全体でF=9.8N(1kgf)の荷重をかける。これにより、図16(b)に示すようにベース板300との間にニップWを形成する。現像ローラ402の芯金402aには、電流計301を介して直流電源302を接続する。そして、直流電圧V(=1V)を印加し、そのときの電流値I[A]を読み取る。この印加電圧値V[V]及び電流値I[A]の測定値と、各種寸法L1[cm]、L2[cm]及びW[cm]の測定値とを用いて、次式により現像ローラ402の弾性層402bの体積抵抗率ρvを求める。
【0052】
【数3】
ρv=(V/I)・(L1×W)/L2
【0053】
また、上記現像ローラ402のコ−ト層の厚みは5〜50μmの範囲が良好で、50μmを越えるコート層の硬度とベース層の硬度差が大きい場合で応力が発生した時にひび割れ等の不具合が生じやすくなる。また5μmを下回ると表面磨耗が進むとベース層の露出が発生してトナーが付着しやすくなる。
【0054】
上記現像剤12を構成するトナー10は、ポリエステル、ポリオ−ル、スチレンアクリル等の樹脂に帯電制御剤(CCA)及び色剤を混合したものであり、その周りにシリカ、酸化チタン等の外添剤を添加することで流動性を高めている。添加剤の粒径は0.05〜0.5μmの範囲である。色剤としてはカーボンブラック、フタロシアニンブルー、キナクリドン、カーミン等を挙げることができる。トナー10は更に場合によってはワックス等を分散混合させた母体トナーに上記種類の添加剤を外添しているものも使用することができる。
トナー10の体積平均粒径は3〜12μmの範囲が好適である。本実施形態で用いたトナー7の体積平均粒径は5.5μmであり、1200dpi以上の高解像度の画像にも十分対応することが可能である。
また、本実施形態では、帯電極性が負極性のトナー10を使用しているが、感光体ドラム1の帯電極性などに応じて帯電極性が正極性のトナーを使用してもよい。
【0055】
上記磁性キャリア11は金属もしくは樹脂をコアとしてフェライト等の磁性材料を含有し、表層はシリコン樹脂等で被覆されたものである。磁性キャリア11の粒径は20〜50μmの範囲が好適である。また、磁性キャリア11の抵抗は、ダイナミック抵抗DRで10〜10Ωの範囲が好適である。
【0056】
また、本実施形態では、磁気ブラシローラ403に供給する現像剤が収容されている現像剤収容部401a内に撹拌搬送領域を設けている。この現像剤が通過する現像剤収容部(現像剤槽)401aや撹拌・搬送部材404,405等の表面に、負帯電のトナーが帯電しやすいように仕事関数差の大きい逆極性に帯電し易い材料を被着している。この被着する材料としては、上記現像ローラの表層材料が良好で、シリコン、ブタジエン、NBR、ヒドリン、EPDM等を挙げることができる。
【0057】
上記磁気ブラシローラ403は、複数の磁極を有する磁石部材407を内蔵した非磁性の回転可能なスリーブ408で構成されている。磁石部材407は固定配置され、現像剤12がスリーブ408上の所定箇所を通過するときに磁力が作用するようになっている。本実施形態で用いたスリーブ408は、直径がφ18mmであり、表面粗さRz(十点平均粗さ)が10〜20μmの範囲に入るようにサンドブラスト処理されている。
【0058】
磁気ブラシローラ403に内蔵された磁石部材407は、規制ブレード406による規制箇所から磁気ブラシローラ403の回転方向にN極(N1)、S極(S1)、N極(N2)、S極(S2)、S極(S3)の5つの磁極を有する。なお、磁石部材407の磁極の配置は、図15の構成に限定されるものではなく、磁気ブラシローラ403の周囲の規制ブレード406等の配置に応じて他の配置に設定してもよい。例えば、規制ブレード406による規制箇所から磁気ブラシローラ403の回転方向にN極(N1)、S極(S1)、N極(N2)、S極(S2)の4つの磁極を配置してもよい。また、図15の現像装置の例では磁石部材407を固定配置しスリーブ408を回転駆動するように構成したが、スリーブ408を固定配置しその内側のローラ状の磁石部材を回転させるように構成してもよい。ここまでは通常の2成分現像装置によるものであるが、本実施例では搬送・撹拌領域で機械的な振動を付与する事でトナー帯電の効率を向上させようとしたものである。
【0059】
上記磁石部材407の磁力により、スリーブ408上にトナー10及び磁性キャリア11からなる現像剤13がブラシ状に担持される。そして、磁気ブラシローラ403上の磁気ブラシ中のトナー10は、磁性キャリア11と混合されることで規定の帯電量を得る。この磁気ブラシローラ403上のトナーの帯電量としては、−10〜−40[μC/g]の範囲が好適である。
【0060】
上記現像ローラ402は、磁気ブラシローラ403内の磁極N2に隣接するトナー供給領域A2で磁気ブラシローラ4上の磁気ブラシと接触するようにして対向するとともに、現像領域A1で感光体ドラム1に対向するように配設されている。
また、本実施形態では規制ブレード406と磁気ブラシローラ403の間の最近接部における間隔が500μmに設定され、また規制ブレード406に対向した磁石部材407の磁極N1を、規制ブレード406との対向位置よりも磁気ブラシローラ403の回転方向上流側に数度傾斜して位置している。これにより、ケーシング401内における現像剤12の循環流を容易に形成することができる。
【0061】
上記規制ブレード406は、磁気ブラシローラ403との対向部で磁気ブラシローラ4上に形成された現像剤12の量を規制するように磁気ブラシと接触し、所定量の現像剤がトナー供給領域に搬送されるようにするとともに、現像剤12中のトナー10と磁性キャリア11との摩擦帯電を促進させている。
【0062】
また、現像ローラ402及び磁気ブラシローラ403はそれぞれ、図示しない回転駆動装置により図15の矢印b方向及びc方向に回転駆動され、トナー供給領域A2では両ローラの表面が互いに逆方向に移動するようになっている。本実施形態では、感光体ドラム1の線速200mm/sに対し、現像ローラ402を線速300mm/sで回転駆動している。
また、トナー供給領域A2における現像ローラ402と磁気ブラシローラ403のスリーブとのギャップは0.6mmに設定した。
【0063】
また、現像ローラ402の軸部には、現像領域A1に現像電界を形成するための現像バイアスVbを印加する電源409が接続されている。また、磁気ブラシローラ403のスリーブ408には、トナー供給領域A2にトナー供給用電界を形成するためのトナー供給バイアスVsupを印加する電源410が接続されている。
【0064】
上記構成の現像装置4において、ケーシング401内に収容された現像剤12は、トナー10と磁性キャリア11が混合されたものであり、撹拌・搬送部材404,405や磁気ブラシローラ403のスリーブ408の回転力、磁石部材407の磁力によって撹拌され、そのときに、トナー10に磁性キャリア11との摩擦帯電により電荷が付与される。
一方、磁気ブラシローラ403上に担持された現像剤12は規制ブレード406によって規制され、現像剤12の一定量がトナー供給バイアスで形成された電界等により、現像ローラ402に転移し、残りはケーシング401内に戻される。
上記トナー供給領域A2では、磁気ブラシ中のトナーが分離されて現像ローラ402に転移し、薄層状のトナー10が担持される。そして、現像ローラ402上に担持された薄層状のトナー10は、現像ローラ402の回転により現像領域A1に搬送される。そして、上記現像バイアスで形成された現像電界により、感光体ドラム1上の静電潜像に選択的に付着し、該静電潜像が現像される。
【0065】
ここで、現像ローラ402に供給される磁気ブラシローラ403上のトナーの帯電量と、現像ローラ402に薄層状に担持されたトナーの帯電量を、従来の一成分現像装置と比較して説明する。
【0066】
本実施形態の現像装置において、現像ローラ402上のトナーの粒径及び帯電量分布と画像品質との間に、以下に示すような関係があることがわかった。トナーの粒径及び帯電量分布の測定には、E−SPART ANALYZER(ホソカワミクロン株式会社製の分析装置であり、以下、「E−SPART分析装置」という。)を使用した。このE−SPART分析装置は、二重ビーム周波数偏移型レーザードップラー速度計と静電界中で粒子の動きを摂動させる弾性波とを用いた方法を採用し、現像ローラ402上のトナーにエアを吹き付けて飛ばし、電界中の動きを捉えることでトナー個々の粒径と帯電量のデータを得られるものである。本確認実験では3000個のトナーをサンプリングして分布の相違を見た。
【0067】
図17は、トナー供給領域A2に到達する直前の磁気ブラシローラ403上のトナーの帯電量個数分布(破線)と、現像ローラ402上に供給されたトナーの帯電量個数分布(実線)とを測定した実験結果を示している。
図17の実験結果から、磁気ブラシローラ404から現像ローラ402にトナーが供給されるときにピークの帯電量が絶対値で高帯電側にシフトしている。このようにシフトすることにより、磁気ブラシローラ404を用いない従来の現像装置の場合と比較して地汚れに対する余裕度低減が少なく、地汚れに対する余裕度が維持できていることが分かる。
【0068】
本実施形態の現像装置においては、磁気ブラシローラ403上の磁気ブラシ(二成分現像剤)から帯電済みのトナーのみを現像ローラ402上に供給し担持させることができる。したがって、現像ローラ402上のトナーを薄層化ブレードなどの接触部材で摩擦帯電する必要がなく、現像ローラ402上のトナーフィルミングや、現像ローラ及び接触部材の摩耗による現像特性の経時的な変化などの問題がなくなる。
【0069】
また、現像ローラ402上のトナーの帯電量分布と、磁気ブラシローラ上のトナーの帯電量分布とを異ならせている。このため、磁気ブラシローラ403上の摩擦帯電特性に制約等があって磁気ブラシローラ403上のトナーの帯電量分布が所望の分布でない場合でも、現像ローラ402上には所望の帯電量分布からなるトナーを担持することができる。したがって、地汚れや画像濃度不足(ドット抜け)のない高品質のトナー像を得ることができる。また、地汚れ防止により感光体1上の残留トナーの量が少なくなるので、感光体表面をクリーニングするクリーニング装置6の小型化を図ることができる。
【0070】
また、現像ローラ402上に担持したトナーの帯電量にバラツキが少なく安定した帯電量分布を得ることができるので、特に2値プロセスで画像を形成する場合において安定した飽和現像が可能となる。したがって、地汚れや画像濃度不足(ドット抜け)に起因するザラツキがない画像を安定して形成することができる。
【0071】
次に、本発明の特徴部である撹拌・搬送部材の加振手段の構成について説明する。本実施形態では、現像剤撹拌領域における現像剤運動促進手段として、撹拌搬送領域で現像剤に接する部材に振動を加える加振手段を設けている。
図18は、上記加振手段の一構成例を示す概略構成図である。この構成例では、撹拌搬送領域で現像剤に接する部材である撹拌・搬送部材404,405に振動を加える加振手段として振動モータ450を備えている。この加振モータ450は、モータ本体451の駆動軸452に偏心した錘453を固定し、その回転により振動エネルギーを得るように構成され、比較的低周波数の振動が得られる。この加振モータ450を撹拌・搬送部材404,405に接触させることにより、撹拌・搬送部材404,405に振動を発生させることができる。上記加振手段としては、振動モータ450のほか、超音波カッタに使用される比較的高周波数の振動が得られるピエゾ素子等を挙げることができる。なお、振動数の範囲は10Hz〜1kHzが好ましい。
【0072】
上記振動モータ450等で撹拌・搬送部材404,405を振動させることにより、トナー10及び磁性キャリア11を含む現像剤12を振動させることができる。このとき、トナー10及び磁性キャリア11が互いに異なる固有振動数で振動するので、トナー10が磁性キャリア11から離間しようとする力が磁性キャリア11に対する付着力を超える状態になる。これにより、トナー10が磁性キャリア11から離脱し、別の磁性キャリアと接触し、トナーの帯電量が増加する。
【0073】
以上、上記各実施形態によれば、現像剤収容部401a内の撹拌搬送領域でトナー10及び磁性キャリア11の運動を促進させることにより、トナー10と磁性キャリア11との間の接触機会が高まる。また、上記トナー10等の運動促進により、トナー10と、現像剤収容部401aの内壁面や撹拌・搬送部材の表面との間の接触機会も高まる。このように撹拌搬送領域でトナー10と磁性キャリア11等との接触機会が高まるため、撹拌搬送領域で撹拌・搬送部材による現像剤の撹拌・搬送のみ行う場合に比して、撹拌搬送領域でのトナーの摩擦帯電効率が向上する。これにより、現像剤収容部401aから現像ローラ420や磁気ブラシローラ403上に供給される現像剤12中のトナー10の帯電量が高まる。よって、現像剤規制領域で現像剤に加わる機械的なストレスを低減させることでトナー10に対する摩擦帯電性能が低下しても、トナー10を所定帯電量まで帯電できる。したがって、トナーの帯電量不足を回避しつつ、現像剤規制領域でトナーに加わる機械的ストレスを低減させ、機械的ストレスに起因したトナー10の劣化を抑制して地汚れ及び画像濃度の低下を防止できる。
特に、上記実施形態1によれば、撹拌搬送領域に交番電界を形成することにより、現像剤12に強い機械的なストレスを加えることなく、トナー10及び磁性キャリア11を静電気力で互いに逆方向に移動させることができる。したがって、機械的なストレスによるトナー劣化を更に抑制することができる。また、円形度(形状係数:SF−1)が95%以上の球形トナーを用いているので、同等な粒径の場合に不定形トナーに比較して表面積(帯電すべき帯電サイトの総面積)が少なくなるため、短時間で飽和帯電量まで帯電できる。
特に、上記実施形態3によれば、現像剤収容部401a内の現像剤搬送経路に設けた静電アクチュエータ部材440により、トナー10又は磁性キャリア11を静電気力で移動させることができる。したがって、機械的なストレスによるトナー劣化を更に抑制することができる。
特に、上記実施形態3によれば、上記撹拌搬送領域で現像剤12に接する撹拌・搬送部材に振動を加えることにより、帯電極性によらずトナー10及び磁性キャリア11の運動を促進させて、トナー10の摩擦帯電性を向上させることができる。また、現像剤収容部401aの現像剤に接する表面及び撹拌・搬送部材の表面の少なくとも一方を、トナーとの接触によってトナーが規定極性に摩擦帯電可能な材料で形成している。これにより、現像剤収容部401aの撹拌搬送領域でのトナーの摩擦帯電性を更に向上させることができる。
【0074】
なお、上記各実施形態における現像剤運動促進手段に代えて又はその現像剤運動促進手段に加えて、撹拌搬送領域に交番磁界を形成する磁界形成手段を設けてもよい。例えば、現像剤収容部401a等に磁界発生用のコイルを設け、このコイルに交流電流を流すようにしてもよい。この交番磁界により、ケーシング401や撹拌・搬送部材を振動させることなく、現像剤中の磁性キャリア11を効率的に振動させて運動を促進させることができる。
また、撹拌・搬送部材の可動部分である羽根部を磁性体で形成してもよい。この磁性体は着磁させたものが好ましい。この磁性体で形成された撹拌・搬送部材が回転することにより、羽根部と一緒に磁性キャリアが移動するので、現像剤の運動を促進することができる。
【0075】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態における電界形成手段や静電アクチュエータ部材は、上記第3の実施形態のような現像装置における磁気ブラシローラ403に供給する現像剤の撹拌搬送領域についても適用できる。逆に、第3の実施形態における加振手段は、第1の実施形態及び第2の実施形態のような現像装置における現像ローラ420に供給する現像剤の撹拌搬送領域についても適用できる。
【0076】
また、上記各実施形態では、感光体ドラム1上に反転現像用の静電潜像を形成し、現像装置により静電潜像を反転現像する場合について説明したが、本発明は、感光体ドラム1上に正規現像用の静電潜像を形成し、静電潜像を正規現像する場合にも適用することができる。
【0077】
また、上記各実施形態では、感光体ドラム上に形成したトナー像を転写紙に直接転写する場合について説明したが、本発明は、感光体ドラム上のトナー像を一旦中間転写体に転写し、その後、中間転写体上のトナー像を転写紙に転写する画像形成装置及びそれに用いる現像装置にも適用できるものである。
例えば、一つの感光体ドラム上に各色ごとのトナー像を順次形成し、感光体ドラム上の各色トナー像を一次転写装置で中間転写体としての中間転写ベルトに重ね合わせて転写し、中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に一括転写するカラー画像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用することができる。
また例えば、中間転写体としての中間転写ベルトの直線状の移動経路部分に沿って感光体ドラムを含む画像形成ユニットを複数組並べて配置し、各画像形成ユニットの感光体ドラム上に互いに異なる色のトナー像を形成し、各感光体ドラム上のトナー像を一次転写装置で該中間転写ベルト上に重ね合わせて転写し、中間転写ベルト上の重ねトナー像を2次転写装置で転写紙に一括転写するタンデム型のカラー画像形成装置及び該装置に用いる現像装置にも適用することができる。
【0078】
また、上記各実施形態では、プリンタ及びそれに用いる現像装置の場合について説明したが、本発明は、複写機やFAXなど他の画像形成装置及びそれに用いる現像装置にも適用できるものである。
【0079】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、現像剤撹拌搬送手段による現像剤の撹拌・搬送のみ行う場合に比して、撹拌搬送領域でのトナーの摩擦帯電効率が向上することにより、現像剤収容部から現像剤担持体上に供給される現像剤中のトナーの帯電量が高まる。よって、現像剤規制領域で現像剤に加わる機械的なストレスを抑制することでトナーに対する摩擦帯電性能が低下しても、トナーを所定帯電量まで帯電できるようになる。したがって、トナー帯電量不足を回避しつつ、現像剤規制領域でトナーに加わる機械的ストレスを低減させ、機械的ストレスに起因したトナーの劣化を抑制して地汚れ及び画像濃度の低下を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る現像装置の撹拌搬送領域の概略構成図。
【図2】同現像装置を備えたプリンタの概略構成図。
【図3】同プリンタに用いることができるプロセスカートリッジの部分斜視図。
【図4】感光体ドラムの感光層の断面図。
【図5】同現像装置の概略構成図。
【図6】同現像装置の内部構造を示す平面図。
【図7】ダイナミック抵抗DRの測定装置の説明図。
【図8】同プリンタにおける各部電位の関係を示す説明図。
【図9】現像ローラ上にダイナミック抵抗が異なる現像剤層を形成したときの現像特性を示すグラフ。
【図10】初期及び経時におけるトナー帯電立ち上がりの実験結果を示すグラフ。
【図11】トナーの球形度である形状係数(SF−1)の算出に用いるパラメータの説明図。
【図12】形状が異なるトナーを用いたときのトナー帯電立ち上がりの実験結果を示すグラフ。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る現像装置の内部構造を示す平面図。
【図14】(a)乃至(f)は、同現像装置に用いた静電アクチュエータ部材による荷電粒子(正帯電の磁性キャリア)の搬送原理の説明図。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る現像装置の概略構成図。
【図16】(a)及び(b)は、現像ローラの表層の体積抵抗率測定システムの説明図。
【図17】現像ローラ上のトナー帯電量分布の測定結果を示すグラフ。
【図18】同現像装置に用いた振動モータの概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(潜像担持体)
4 現像装置
10 トナー
11 磁性キャリア
12 現像剤
401 ケーシング
401a 現像剤収容部
402 現像ローラ(トナー担持体)
403 磁気ブラシローラ(現像剤担持体)
405a 回転軸
406 規制ブレード(現像剤規制部材)
420 現像ローラ(現像剤担持体)
423 ドクタ(現像剤規制部材)
424、425 撹拌・搬送部材(現像剤撹拌搬送手段)
440 静電アクチュエータ部材
450 加振モータ

Claims (8)

  1. トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら循環させるように搬送する現像剤撹拌搬送手段とを備えた現像装置において、
    該現像剤収容部内の現像剤が循環搬送されている該現像剤撹拌搬送手段の回転軸方向に延在する現像剤循環経路のうち該現像剤撹拌搬送手段が配置されている部分のよりも該回転軸方向の外側に位置する現像剤の搬送方向を反転させる撹拌搬送領域端部で該トナー及び該磁性キャリアの少なくとも一方の運動を促進させる現像剤運動促進手段として、搬送対象の荷電粒子であるトナー又は磁性キャリアの搬送方向に複数の駆動電極を所定ピッチで配設し、該配設された駆動電極に、該荷電粒子の所定の帯電極性と同極性、同極性及び逆極性の順で極性が繰り返し変化するパターンの駆動電圧を、該逆極性の駆動電極が搬送方向に1つづつずれる位相で印加する静電アクチュエータ部材を該撹拌搬送領域に設けたことを特徴とする現像装置。
  2. トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら循環させるように搬送する現像剤撹拌搬送手段とを備えた現像装置において、
    該現像剤収容部内の現像剤が循環搬送されている該現像剤撹拌搬送手段の回転軸方向に延在する現像剤循環経路のうち該現像剤撹拌搬送手段が配置されている部分のよりも該回転軸方向の外側に位置する現像剤の搬送方向を反転させる撹拌搬送領域端部で該現像剤の運動を促進させる現像剤運動促進手段として、該撹拌搬送領域に交番磁界を発生させるように交流電流を流した磁界発生用のコイルを設けたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2の現像装置において、
    上記トナーとして、形状係数(SF−1)が95%以上の球形トナーを用いたことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの現像装置において、
    上記現像剤収容部の現像剤に接する表面及び上記現像剤撹拌搬送手段の表面の少なくとも一方を、上記トナーとの接触によって該トナーが規定極性に摩擦帯電可能な材料で形成したことを特徴とする現像装置。
  5. 潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを備え、
    該現像装置が、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有する画像形成装置において、
    該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを備え、
    該現像装置が、トナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該トナー担持体と対向するトナー供給領域に搬送する現像剤担持体と、該トナー供給領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有する画像形成装置において、
    該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とが一体的に支持され、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成され、
    該現像装置が、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送する現像剤担持体と、該現像領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有するプロセスカートリッジにおいて、
    該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とが一体的に支持され、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成され、
    該現像装置が、トナーを担持し該潜像担持体に対向する現像領域に搬送するトナー担持体と、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を現像剤担持体に担持し該トナー担持体と対向するトナー供給領域に搬送する現像剤担持体と、該トナー供給領域に搬送される該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、該現像剤担持体に供給する現像剤が収容された現像剤収容部と、該現像剤収容部内で現像剤を撹拌しながら搬送する現像剤撹拌搬送手段とを有するプロセスカートリッジにおいて、
    該現像装置として、請求項1乃至4のいずれかの現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP2003038241A 2003-02-17 2003-02-17 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Expired - Fee Related JP3984919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003038241A JP3984919B2 (ja) 2003-02-17 2003-02-17 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003038241A JP3984919B2 (ja) 2003-02-17 2003-02-17 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004246251A JP2004246251A (ja) 2004-09-02
JP3984919B2 true JP3984919B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=33022819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003038241A Expired - Fee Related JP3984919B2 (ja) 2003-02-17 2003-02-17 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3984919B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4963980B2 (ja) * 2006-03-09 2012-06-27 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP4933288B2 (ja) * 2007-01-30 2012-05-16 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP6241437B2 (ja) * 2015-03-10 2017-12-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004246251A (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7035575B2 (en) Developing device, image forming apparatus, and process cartridge
JP2003084504A (ja) 現像方法及び現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2007334007A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2004280068A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5222802B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP3984919B2 (ja) 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP3356948B2 (ja) 現像装置
JP4980519B2 (ja) 画像形成装置
JP2002341633A (ja) 画像形成装置及び画像形成プロセスユニット
JP4942456B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2002156826A (ja) 画像形成装置
JP4815168B2 (ja) 画像形成装置
JP5459568B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成プロセスユニット
JP4698069B2 (ja) 現像装置、磁石ローラ、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2009265113A (ja) 現像装置、及び画像形成装置
JP2008191625A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2004212642A (ja) 画像形成方法及び装置
JP5750378B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4884697B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4706442B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2008224912A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2005017348A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2015004863A (ja) 画像形成装置
JP2001209206A (ja) 画像形成装置
JP2006317980A (ja) 現像装置、画像形成装置及び画像形成プロセスユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees