JP3983635B2 - 通信装置、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置においては、入力された画情報を一度に複数の宛先に送るという同報送信機能を備えているものがある。この同報送信は同一の画情報を複数の宛先に送るため通信自体は宛先毎に行っている。そのため、通信結果に関する各種レポートを出力する場合、通常の通信であれば通信毎に出力されるが、同報送信に関するレポートを出力するときは、ユーザーが同報送信を行った全ての宛先を一度で確認できるようにするため、同報送信を行った全ての宛先の通信情報を1つにまとめてレポートを出力している。
【0003】
また、従来のファクシミリ装置においては、通信結果に関する情報をユーザーに知らせるための各種レポートには、通信件数が所定数に達すると通信結果をまとめて出力する通信管理レポートや、1つのファクシミリ送信が完了するとその送信結果を出力する送信結果レポート等の各種レポートがある。これらのレポートのうちの1つとして、ファクシミリ送信が不達となったときに出力される不達レポートがあり、この不達レポートを出力することにより、どの宛先に対してのファクシミリ送信がどのような理由により不達となったかをユーザーは確認することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のファクシミリ装置においては、同報送信を行った結果、不達となった宛先があった場合は、図10に示すように、同報送信を行った全ての宛先についての通信結果情報が一覧として1つのレポート21に出力されていた。
【0005】
つまり、同報送信を1つの関連した通信として取り扱っているため、同報送信を行った全ての宛先の中に不達となった宛先があるか否かを判断し、同報送信した宛先の中に不達となった宛先を1つでも検出した場合は残りの宛先の通信結果については考慮せず、同報送信を行った全ての宛先についての通信結果情報を不達レポート21として出力していた。そのため、正常に送信を完了した宛先も含めた全ての宛先についての通信結果情報が、1つの不達レポート21として出力されていた。
【0006】
この結果、不達レポートは不達となった宛先を確認できるようにするためのものであるにも関わらず、同報送信時の場合には正常に送信が完了した宛先と不達となった宛先とが混在したまま不達レポート21として出力されていたため、例えば、100の宛先に対して同報送信を行った場合などは、ユーザーはどの宛先がどのような理由により不達であったのかを非常に確認しづらいという不具合を生じていた。
【0007】
すなわち、不達レポートを見たユーザーが一番欲しい情報である、どの宛先に対してどの様に対応すべきかという点が非常にわかりづらいという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明は、同報送信に関する通信の不達レポートを出力する場合においても、不達となった宛先を容易に確認することのできるファクシミリ装置、そのプログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のファクシミリ装置は、ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内 容の設定を行う出力設定手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出手段と、前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出手段と、前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信手段と、前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信手段により同報送信を行い前記不達検出手段により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出手段により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った全ての宛先の通信情報を不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出手段により検出された各宛先の通信結果に基づき、前記通信結果が不達となった宛先は不達となった理由に基づいて出力する順序を決定し、各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して当該決定された順番に基づいて前記出力手段により出力させる不達レポート制御手段と、を備えることを特徴とする
【0010】
請求項2に係る発明は、ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内 容の設定を行う出力設定手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出手段と、前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出手段と、前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信手段と、前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信手段により同報送信を行い前記不達検出手段により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出手段により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った宛先のうち通信結果が不達となった宛先の通信情報のみを不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出された各宛先の通信結果が不達となった宛先を前記検出手段により検出させ、当該不達となった宛先として検出された各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出し、不達となった理由に基づいて出力する順序を決定し、前記出力手段から出力させる不達レポート制御手段、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明は、複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能を有し、同報送信の通信結果を不達レポートとして出力するファクシミリ装置において、同報送信による前記複数の宛先を、送信が成功した宛先と送信が不達となった宛先とに区別し、前記送信が不達となった宛先を不達となった理由に基づいて並べ替えて前記不達レポートに出力することを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明は、複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能を有し、同報送信の通信結果を不達レポートとして出力するファクシミリ装置において、同報送信による前記複数の宛先のうち、送信が不達となった宛先のみを不達となった理由に基づいて並べ替えて前記不達レポートに出力することを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明は、ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内容の設定を行う出力設定手段とを有するファクシミリ装置が備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出機能と、前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出機能と、前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能と、前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信機能により同報送信を行い前記不達検出機能により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出機能により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った全ての宛先の通信情報を不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出機能により検出された各宛先の通信結果に基づき、前記通信結果が不達となった宛先は不達となった理由に基づいて出力する順序を決定し、各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して当該決定された順番に基づいて前記出力手段により出力させることをコンピュータに実行させる不達レポート制御機能と、を実行させるプログラムである。
【0014】
請求項6に係る発明は、ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内容の設定を行う出力設定手段とを有するファクシミリ装置が備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出機能と、前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出機能と、前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能と、前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信機能により同報送信を行い前記不達検出機能により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出機能により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った宛先のうち通信結果が不達となった宛先の通信情報のみを不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出された各宛先の通信結果が不達となった宛先を前記検出機能により検出させ、当該不達となった宛先として検出された各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出し、前記通信結果が不達となった宛先は不達となった理由に基づいて出力する順序を決定して前記出力手段から出力させる不達レポート制御機能、を実行させるプログラムである。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項5または6の何れか一に記載のプログラムが格納され、コンピュータが読取り可能な記憶媒体である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
まず、本実施の形態について通信装置であるファクシミリ装置を例に説明する。図1は、本実施の形態のファクシミリ装置1の構成を示すブロック図である。同図において、ファクシミリ装置1は、システム制御部2、ROM3、RAM4、スキャナ5、プロッタ6、時計回路7、画像メモリ8、操作表示部9、符号化復号化部10、通信制御部11、モデム12、網制御部13、検出部14、及び、システムバス15により構成されている。
【0023】
システム制御部2は、CPUを有し、ROM3に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータである。
【0024】
ROM3は、システム制御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているメモリであり、装置の基本処理プログラムや通信情報に関するレポート記録処理プログラム等の各種プログラムが格納されているとともに、これらの基本処理プログラム及び通信情報に関するレポート記録処理プログラム等を実行するのに必要な各種データやシステムデータ等が格納されている。即ち、本実施の形態では、ROM3に後述するような各種機能を実現するためのプログラムが格納されており、このROM3がプログラムを記憶した記憶媒体として機能している。このため、本実施の形態では、ROM3が例えばEEPROMやフラッシュメモリにより構成され、ROM3に記憶されているプログラムが書換え自在とされている。なお、特に図示しないが、ネットワーク経由でプログラムをダウンロードさせる場合であれば、ネットワークインタフェースを付加すればよい。
【0025】
RAM4は、システム制御部2の作業領域として使用されるメモリであり、ワンタッチダイヤルや短縮ダイヤル等に対応する相手先電話番号、相手先名称等の相手先情報や、通信情報に関するレポートを記録出力するのに必要な情報、例えば、通信情報に関するレポートの各項目情報等も記憶する。また、本実施の形態のRAM4は記憶手段として機能し、後述するように通信情報を管理する通信管理テーブルを備え、各種通信情報を通信処理毎に関連付けて記憶する。なお、RAM4は、図示しないバックアップ用回路によりバックアップされており、装置電源遮断時にも記憶内容は保持される。
【0026】
スキャナ5は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を利用したラインイメージスキャナ5等が用いられており、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm 等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものである。
【0027】
プロッタ6は、例えば、サーマル素子を利用したサーマル記録装置あるいは電子写真式記録装置等が用いられており、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力したり、スキャナ5で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。なお、本実施の形態では、このプロッタ6が後述する不達レポート等を出力する出力手段としても機能する。
【0028】
時計回路7は、現在の日付、時刻の計時を行う一方、システム制御部2から設定された時定数をカウントダウンしてタイムアウトするとシステム制御部2にタイムアウトしたことを通知する、タイマ動作を行うものである。
【0029】
画像メモリ8は、スキャナ5で読み取った画情報を、メモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積したり、受信した画情報を、プロッタ6により記録するまでファイルとして一時的に蓄積したりするための一時的な記憶領域として使用されるものである。なお、蓄積されるファイルにはファイル番号が付けられ、通信管理情報としてRAM4中の通信管理テーブルに記憶される。
【0030】
操作表示部9は、相手先電話番号や相手先名称等を入力するためのテンキー、スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設され、当該各種キーにより装置の各種動作について設定が可能である一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザーに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。ここでは、各種キーと液晶表示部は別々のものとしているが、各種キーについてはタッチパネル上のキーとし、当該パネル上に表示部と各種キーを設けてもよい。また、不達レポートを出力するか否か、出力する場合は不達の宛先のみを出力するか否かの等の各種出力様式の設定も当該操作表示部9より行い、設定された各種出力様式はRAM4に記憶される。即ち、本実施の形態では、操作表示部9が不達レポートに関する出力内容を設定する設定手段としても機能する。
【0031】
符号化復号化部10は、画情報の伝送時間の短縮化及び画像メモリ8への画情報の蓄積の効率化等を図るためのものであり、所定の符号化方式に従って画情報を符号化し、また、符号化された画情報を復号化する。
【0032】
通信制御部11は、通信制御手段として機能し、モデム12及び網制御部13を制御して、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換し、ファクシミリ通信手順を実行し、取得した各種通信情報をRAM4に記憶させ、通信終了後はシステム制御部2に通信が終了した旨の通知を行う。
【0033】
モデム12は、網制御部13を介して公衆網に送信するデータを変調する一方、網制御部13を介して公衆網から受信した信号を復調するものである。また、モデム12は、相手先番号に対応するDTMF信号の送出も行う。
【0034】
網制御部13は、回線に接続されて、回線の極性反転の検出、回線の直流ループの閉結・解放や、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接続制御や、相手先番号に対応する選択信号の、20PPSまたは10PPSのダイヤル回線に対応したダイヤルパルス信号による送出を行うものである。
【0035】
検出部14は、システム制御部2から指定された情報、例えば、通信結果情報、通信原稿のファイル番号等の情報を基に、通信管理テーブルに記憶された通信情報の中から該当する情報を有する通信情報を検索し、当該検索結果情報、例えば、該当する情報を有する通信情報があったか否か、また、該当する情報を有する通信情報があった場合はどの通信が該当するのかを示す情報や、当該通信結果情報等をRAM4に記憶させ、システム制御部2に通知する。
【0036】
システムバス15は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0037】
以上のように構成されるファクシミリ装置において、ROM3に格納された制御プログラムに基づきシステム制御部2により実行される同報送信時の不達レポートの出力制御処理について図2を参照して説明する。
【0038】
まず、スキャナ5に送信原稿がセットされたかを監視する(ステップS1)。スキャナ5に原稿がセットされると(ステップS1のY)、操作表示部9から宛先ファクシミリ装置のファクシミリ番号等の宛先情報が複数入力されたかを監視する(ステップS2)。操作表示部9からファクシミリ番号等の宛先情報が複数入力されると(ステップS2のY)、操作表示部9からスタートキーの押下を監視し(ステップS3)、スタートキーが押下されると(ステップS3のY)、当該入力された操作に応じた処理を行う。
【0039】
ここで、システム制御部2は、操作表示部9から入力された宛先情報、例えば、送信宛先情報(送信相手先ファクシミリ番号)等を取得して、RAM4に記憶されている通信管理テーブルに記憶させた後、網制御部13に当該宛先のうち1つの宛先へ発呼させ、スキャナ5により原稿を読み取らせる(ステップS4)。
【0040】
そして、スキャナ5の読み取った原稿を順次画像メモリ8を介して符号化復号化部10に転送し、符号化復号化部10で、符号化した後、通信制御部11、モデム12及び網制御部13を介し回線に送出し、回線を介して相手先へ送信する(ステップS5)。
【0041】
通信制御部11は、通信が終了するまでは引き続き画情報を送信し、通信が終了すると、通信が終了した旨の通知をシステム制御部2に行う。システム制御部2は、通信が終了した旨の通知を通信制御部11から受けると(ステップS6のY)、全てのページの送信が正常に終了し、通信が完了したかを判断するために各発呼時の通信結果情報のエリアに記憶された通信結果情報をチェックする(ステップS7)。
【0042】
ここで、図3にRAM4に記憶されている通信管理テーブル16を示す。同図において、通信管理テーブル16には各通信処理の通信情報が各レコード番号に対応して記憶されており、当該通信情報は当該レコード番号により管理される。
【0043】
また、通信管理テーブル16に記憶される通信情報は各種情報により構成され、これらの各種情報には、単数または複数のページからなる通信原稿を読み取る毎に当該通信原稿に対して割り付けられるファイル番号情報、通信が送信であるのか受信であるのかを示す送受信情報、通信日や通信開始時刻や通信時間を示す時間情報、通信した相手先を示す通信相手先情報、G3やG4等の通信形態に関する通信モード、および、メモリー送信や時刻指定送信等のファイルの通信モードを示す通信モード情報、指定時刻や納期時刻等の設定されているオプション内容を示す付加情報、通信原稿の枚数を示す通信原稿枚数情報、通信が完了した原稿枚数を示す通信完了枚数情報、通信が完了したときの通信完了結果を示す通信結果情報、さらに、各発呼時の通信結果を示す各発呼時の通信結果情報があり、これらの情報が対応する各エリアに記憶されている。
【0044】
なお、本実施の形態では、発呼してから回線が切断されるまでを1回の通信とし、回線が切断され1回の通信が終わることを通信が終了したという。また、ある宛先に対してある原稿を送信する際に、当該宛先に対して全てのページを正常に送信し、通信が終了したとき、通信が正常に完了したものと判断し、一方、当該宛先に対して全てのページを正常に送信できずに、通信が終了したとき、当該宛先に対しての通信は通信エラーであると判断する。通信エラーと判断した当該宛先に対しては再発呼を行い当該再発呼回数が所定回数(本実施の形態では5回を例として説明する)に達したとき、当該宛先に対しての通信が不達となったものと判断する。そして、通信が正常に完了した場合、あるいは、通信の不達となった場合は当該宛先に対しての通信が完了したものとする。
【0045】
また、これら通信が正常に終了したときや、何らかの理由により通信が正常に終了せずに通信エラーとなったときの各々の通信結果については対応するコード(本実施の形態では番号を例として説明する)が付与されている。これらの通信結果に対応する各コードは、通信が正常に終了したときの番号を(0)とし、また、通信エラーとなった理由が、通信が途中で中断したときの番号を(1)、相手先ファクシミリ装置が話し中のときの番号を(2)、相手ファクシミリ装置の応答がないときの番号を(3)、相手先がファクシミリ装置ではないときの番号を(4)とし、これらの番号が通信管理テーブル16の各発呼時の通信結果情報のエリアに記憶される。
【0046】
例えば、図3のレコード番号3の通信情報に関して、図4(a),(b)を用いて説明する。図3において、レコード番号3の宛先に関しては、5回再発呼を行っているため、通信が完了したものであると判断され、通信結果のエリアに最新の発呼である5回目の発呼に対する通信結果のコードである(1)が記憶されているが、これが最新の発呼が4回目までしか行われていなかった時点では通信が完了していないため、図4(a)に示すように、通信結果のエリアには何も記憶されていない。その後、5回目の発呼を行った結果、通信が中断してエラーとなり通信結果が確定すると、図4(b)に示すように、通信制御部11は当該通信結果のコードである(1)を各発呼時の通信結果情報の5回目のエリアに記憶させる。同様に、通信開始時刻、通信時間、通信完了枚数についても各々のエリアに記憶させ、通信が終了した旨の通知をシステム制御部2へ行う。そして、システム制御部2が、当該宛先に対しての発呼が5回目であるため通信が完了したものと判断すると、図3に示すように、通信完了と判断したときの通信結果のコードである(1)を通信結果情報のエリアに記憶させることになる。
【0047】
なお、本実施の形態では、発呼を行う毎に変更される、または、変更される可能性のある情報、例えば、時刻情報や通信完了枚数等については、最新の発呼に対応する情報が通信制御部11により各々のエリアに上書きして記憶されることとする。このため、システム制御部2は通信結果情報のエリアをチェックすることで当該宛先への通信が完了しているかを判断し、また、各発呼時の通信結果情報のエリアをチェックすることで発呼回数と通信エラーの内容を判断する。
【0048】
このステップS7で、全てのページの通信が正常に完了していると判断したときには、当該各発呼時の通信結果情報を通信管理テーブル16の通信結果情報のエリアに記憶させる(ステップS8)。
【0049】
その後、システム制御部2は、当該原稿を送信する宛先として指定された全ての宛先に対して通信を完了したかどうかを判断するため、検出部14を通じて、同一ファイル番号が付与されている宛先を検出し、当該検出された宛先の通信結果情報のエリアをチェックする(ステップS9)。
【0050】
まだ通信が完了していない宛先が1つでも存在するときには、ステップS4へ戻り、通信が完了していない宛先に対して発呼を行う。
【0051】
一方、ステップS7で、全てのページの通信が正常に完了していないときには、当該通信が通信エラーであるとして、当該宛先に対して発呼が所定回数に達しているか判断するために通信管理テーブル16の発呼回数と通信結果情報のエリアをチェックする(ステップS10)。
【0052】
ステップS10で、当該宛先への発呼回数が所定回数である5回に達していない場合は当該宛先に対しての通信処理を一旦終了し、その後、ステップS9の処理を行う。
【0053】
一方、ステップS10で、発呼回数が所定回数である5回に達している場合は、当該宛先に対しての通信は不達であると判断し、この5回目の発呼のときの通信結果を通信結果情報のエリアに記憶させ、当該宛先に対しての通信を完了とし(ステップS11)、その後、ステップS9の処理を行う。
【0054】
ここで、ステップS7で、当該宛先への通信が正常に完了したと判断されるか、または、ステップS10で、当該宛先への発呼回数が所定回数である5回に達して不達であると判断され、当該宛先への通信結果が最終的に確定するまでは当該宛先に対しての通信は完了していないものとし、発呼回数が5回に達するまで当該宛先に対して再発呼が行われるものとする。
【0055】
なお、入力された全ての宛先への通信が完了するまで当該原稿は画像メモリ8に記憶されているため、再発呼時には原稿を再度読み込む必要はない。
【0056】
また、システム制御部2は、不達を判断するとき発呼回数を基に判断しているが、当該宛先に対しての最初の発呼後に、時計回路にタイマを起動させ、所定時間が経過するまでは発呼回数に関係なく何度でも再発呼を行い、所定時間が経過した場合に不達であると判断してもよく、さらに、これらの判断条件を組み合わせ、発呼回数が所定回数に達するか、または、所定時間が経過した場合に不達であると判断してもよい。なお、当然のことながら発呼回数に関しては5回に限定されることはなく、各国の通信規格に準じた範囲であれば使用状況に応じて設定可能とすることもできる。
【0057】
これらのステップS2〜S11の一連の処理が同報送信手段又は同報送信機能として実行される。このうち、ステップS10のY、S11の処理が不達検出手段又は不達検出機能として実行される。また、通信管理テーブル16に記憶された通信情報の中から同一ファイル番号が付与されている宛先を検出するステップS9の処理は検出部14により検出手段又は検出機能として実行される。
【0058】
次に、ステップS9で、全ての宛先に対して通信が完了すると、不達レポートを出力する設定であるかをチェックし(ステップS12)、不達レポートを出力する設定ではないときは(ステップS12のN)、同報送信を終了する。
【0059】
一方、不達レポートを出力する設定であるときは(ステップS12のN)、検出部14を通じて、上記同報送信の送信原稿のファイル番号に基づき通信管理テーブル16の当該ファイル番号のエリアをチェックし、設定された当該ファイル番号を有する宛先のレコード番号を検出し、検出された宛先のレコード番号をRAM4に記憶させる(ステップS13)。さらに検出部14により当該検出された宛先の通信結果のエリアをチェックし、通信結果が不達となった宛先があればそれを検出し、その検出された宛先のレコード番号をRAM4に記憶させる(ステップS14)。これらのステップS13,S14の処理は検出部14により検出手段又は検出機能として実行される。このような処理を経た後、検出された結果に基づき不達となった宛先があるかをチェックする(ステップS15)。
【0060】
全ての宛先に対して正常に通信を完了しているときは(ステップS15のN)、処理を終わる。一方、不達となった宛先が1つでもあるときは(ステップS15のY)、不達レポートに当該同報送信に関する全ての宛先の通信情報を出力する設定になっているかをチェックする(ステップS16)。
【0061】
全ての宛先の通信情報を出力する設定であるときは(ステップS16のY)、上記検出された宛先を各宛先の通信結果情報、具体的には、正常に通信を完了した宛先であるか、不達となった宛先であるかに基づき出力する順番を決定し、出力する宛先のレコード番号と順番をRAM4に記憶させる(ステップS17)。
【0062】
次に、このRAM4に記憶された順番、および、不達レポートの出力様式に基づいて各宛先のレコード番号に対応する通信情報を通信管理テーブル16から読み出し、当該通信情報を不達レポートとしてプロッタ6より出力させて処理を終了する(ステップS19)。
【0063】
なお、当該通信情報を読み出すとき、当該通信相手先情報である電話番号に対応する相手先名称がワンタッチダイヤル、短縮ダイヤル等に登録されているときには相手先として当該相手先名称を出力し、また、同様に当該同報送信を時刻指定により送信した場合は、通信モードとして時刻指定を出力し、付加情報として指定時刻を出力してもよい。
【0064】
ここで、図5に、出力する順番を不達となった宛先を先にして出力したときの不達レポート17の一例を示す。なお、出力する順番はこれに限られるものではなく、例えば、正常に通信を完了した宛先を先に出力してもよい。
【0065】
また、ステップS16で、全ての宛先の通信情報を出力する設定ではないときは、上記検出された宛先のうち通信結果情報が不達となった宛先の通信情報のみを不達レポートして出力する出力内容の設定であるため、上記検出された宛先の中から通信結果情報が不達となった宛先を検出し、その検出された宛先のレコード番号をRAM4に記憶させ(ステップS18)、その後は、全ての宛先の通信情報を出力する場合と同様にステップ19の処理を行い終了する。
【0066】
これらのステップS12のY〜S19の処理が不達レポート制御手段又は不達レポート制御機能として実行される。
【0067】
ここで、図6に全ての宛先の通信情報を出力するという出力内容の設定ではないとき、つまり、不達となった宛先の通信情報のみを出力するという出力内容の設定のときに出力される不達レポート17の一例を示す。
【0068】
なお、本実施の形態においては、出力する順番を決定するにあたり、不達となった理由については考慮していないが、図7の不達レポート17に示すように、不達となった宛先については、さらに不達となった理由に基づいて出力する順番を決定してもよく、このように出力する順番を決定することで、再発呼すべき宛先(例えば通信が途中で中断した宛先)と、宛先番号を確認すべき宛先(例えば相手先がファクシミリ装置ではないとされた宛先)とが確認しやすくなる。この制御は、図8の不達レポート17に示すように、不達となった宛先の通信情報のみを出力する場合についても同様に行うことができる。
【0069】
また、不達レポートの出力様式の設定に関しては、通信毎にユーザーが選択してもよく、このように通信毎に選択できることで、通信を行った各ユーザーが必要とする情報を記載した出力様式で不達レポートを出力することができる。
【0070】
なお、これらの不達レポートに関する出力様式の各設定項目については、図9に示すように、1つのリスト18としてプロッタ6より出力することや、または、操作表示部9に表示することで、ユーザーが不達レポートに関する出力様式の各設定項目を一目で確認できる。
【0071】
さらに、通信情報として管理する項目はこれらに限定されるものではなく、また同様に、不達レポートに出力する各項目に関しても、これらに限定されるものではない。
【0072】
また、本実施の形態では、同一のファイル番号を取り扱う場合について説明したが、送信すべきファイル番号が複数ある場合については並列処理が可能であり、これにより通信を行う順番が入れ替わることもある。例えば、同一のファイル番号を有する宛先に対しては発呼を所定間隔あけて行ったり、あるいは、同一の宛先への発呼である場合は発呼回数に応じて発呼間隔をあけることで、当該間隔を利用して、他のファイル番号を有する宛先に対して通信を行うことができるようにしてもよい。
【0073】
また、本実施の形態では、1つの通信管理テーブル16で実行中の通信から、完了した通信まで全ての通信情報を管理しているが、例えば、実行中の通信の通信情報を管理するテーブルと、完了した通信の通信情報を管理するテーブルに分けて制御を行ってもよい。
【0074】
また、本発明の通信装置としては、ファクシミリ機能を主としたものに限らず、いわゆる複合機等であってもよく、要は、同報送信機能及び印字等の出力機能を備える機器であれば同様に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、不達となった理由に基づいて並べ替えて出力することができるため、再送信すべき宛先(例えば通信が途中で中断した宛先)と、宛先番号を確認すべき宛先(例えば相手先がファクシミリ装置ではないとされた宛先)とがさらに確認しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を適用したファクシミリ装置のブロック図である。
【図2】 不達レポートの出力制御処理例を示すフローチャートである。
【図3】 通信管理テーブルについて示す図である。
【図4】 通信管理テーブルへ記憶する場合についての遷移状態を示す図である。
【図5】 同報送信を行った全ての宛先の通信情報を通信結果情報に基づいて並べ出力した不達レポート例を示す平面図である。
【図6】 同報送信を行った宛先のうち通信結果情報が不達となった宛先の通信情報のみを出力した不達レポート例を示す平面図である。
【図7】 図4において、不達となった宛先を不達となった理由に基づいて並べて出力した不達レポート例を示す平面図である。
【図8】 図5において、不達となった宛先を不達となった理由に基づいて並べて出力した不達レポート例を示す平面図である。
【図9】 不達レポートに関する各種設定リスト例を示す説明図である。
【図10】 従来の不達レポートの一例を示す平面図である。
4 記憶手段
6 出力手段
9 出力設定手段
11 通信制御手段
14 検出手段
17 不達レポート

Claims (7)

  1. ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、
    前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、
    前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内 容の設定を行う出力設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出手段と、
    前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出手段と、
    前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信手段と、
    前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信手段により同報送信を行い前記不達検出手段により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出手段により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った全ての宛先の通信情報を不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出手段により検出された各宛先の通信結果に基づき、前記通信結果が不達となった宛先は不達となった理由に基づいて出力する順序を決定し、各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して当該決定された順番に基づいて前記出力手段により出力させる不達レポート制御手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、
    前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、
    前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内 容の設定を行う出力設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出手段と、
    前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出手段と、
    前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信手段と、
    前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信手段により同報送信を行い前記不達検出手段により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出手段により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った宛先のうち通信結果が不達となった宛先の通信情報のみを不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出された各宛先の通信結果が不達となった宛先を前記検出手段により検出させ、当該不達となった宛先として検出された各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出し、不達となった理由に基づいて出力する順序を決定し、前記出力手段から出力させる不達レポート制御手段、を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能を有し、同報送信の通信結果を不達レポートとして出力するファクシミリ装置において、
    同報送信による前記複数の宛先を、送信が成功した宛先と送信が不達となった宛先とに区別し、前記送信が不達となった宛先を不達となった理由に基づいて並べ替えて前記不達レポートに出力することを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能を有し、同報送信の通信結果を不達レポートとして出力するファクシミリ装置において、
    同報送信による前記複数の宛先のうち、送信が不達となった宛先のみを不達となった理由に基づいて並べ替えて前記不達レポートに出力することを特徴とするファクシミリ装置。
  5. ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内容の設定を行う出力設定手段とを有するファクシミリ装置が備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、
    前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出機能と、
    前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出機能と、
    前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能と、
    前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信機能により同報送信を行い前記不達検出機能により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出機能により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った全ての宛先の通信情報を不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出機能により検出された各宛先の通信結果に基づき、前記通信結果が不達となった宛先は不達となった理由に基づいて出力する順序を決定し、各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して当該決定された順番に基づいて前記出力手段により出力させることをコンピュータに実行させる不達レポート制御機能と、を実行させるプログラム。
  6. ファクシミリ制御手順により通信する通信制御手段と、前記通信制御手段により行われた通信に関する通信情報を通信毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された通信情報を出力する出力手段と、前記通信情報の通信結果が不達となった宛先がある場合に出力される不達レポートの出力内容の設定を行う出力設定手段とを有するファクシミリ装置が備えるコンピュータにインストールされ、前記コンピュータに、
    前記記憶手段に記憶された通信情報の中から指定された情報を含む宛先情報を検出する検出機能と、
    前記通信情報の通信結果に不達があるかを検出する不達検出機能と、
    前記通信制御手段を介して複数の宛先に同一の情報を送信する同報送信機能と、
    前記出力設定手段により通信結果に基づいて通信情報を出力する出力内容の設定がされているときに前記同報送信機能により同報送信を行い前記不達検出機能により不達が検出された場合、前記記憶手段から当該同報送信を行った宛先に関して前記検出機能により検出された宛先のなかに通信結果が不達となった宛先があるときには設定された前記出力内容に基づいて不達レポートに出力する宛先を決定し、当該決定された各宛先の通信結果に基づいて対応する通信情報を前記記憶手段から読み出して前記出力手段により出力させ、前記出力内容の設定が前記同報送信を行った宛先のうち通信結果が不達となった宛先の通信情報のみを不達レポートに出力する設定であった場合は、前記検出された各宛先の通信結果が不達となった宛先を前記検出機能により検出させ、当該不達となった宛先として検出された各宛先に対応する通信情報を前記記憶手段から読み出し、前記通信結果が不達となった宛先は不達となった理由に基づいて出力する順序を決定して前記出力手段から出力させる不達レポート制御機能、を実行させるプログラム。
  7. 請求項5または6の何れか一に記載のプログラムが格納され、コンピュータが読取り可能な記憶媒体。
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