JP3761058B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆網やネットワーク等を介してファクシミリメッセージをやりとりするファクシミリ装置等の通信端末装置に関し、特に、選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
G3ファクシミリ装置においては、その通信プロトコルを規定したITU−T勧告T.30により選択ポーリング用の制御信号として、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDが規定されている。
【0003】
セレクティブポーリング信号SEPは、20桁の範囲内の選択番号により発呼側から着呼側に対してポーリング送信すべき画情報ファイルを指定するための信号である。着呼側は、ポーリング送信時にセレクティブポーリング信号SEPにより選択番号が通知されると、予め複数記憶していた画情報ファイルのうちの当該通知された選択番号に対応する画情報ファイルを発呼側に送信する。それにより、所望する画情報ファイルを発呼側が得ることができる。
【0004】
パスワード信号PWDは、セレクティブポーリング信号SEPにより選択番号が指定された場合に、その選択番号により指定された画情報ファイルを無条件に発呼側にポーリング送信しないで、その選択番号により指定された画情報ファイルに予め対応付けて登録しておいたパスワード番号がパスワード信号PWDより通知されたパスワード信号PWD番号と一致した場合にのみ発呼側にポーリング送信することにより、選択ポーリング送信における通信情報の漏えいを防ぐために使用されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の選択ポーリング通信では、1回の通信で1つの画情報ファイルしか指定できないため、発呼側が着呼側に蓄積された複数の画情報ファイルを得たい場合には、得たい画情報ファイルの数と同じ回数の選択ポーリング受信操作を繰り返す必要があり、操作が煩雑で使い勝手がよくないという問題点があった。
【0006】
また、例え、1回の選択ポーリング通信で複数の画情報ファイルを指定できるようになったとしても、従来の選択ポーリング通信では、1つのパスワード番号しか指定できなかったため、指定した各画情報ファイルについてのパスワード番号を個別指定できず、通信情報の漏えいを防ぐことができないという問題点がある。
【0007】
G3ファクシミリ装置に限らず、選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置においては、上記各問題点と同様の問題がある。
【0008】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、1回の通信で複数のデータファイルを選択ポーリング送信でき、また、指定された複数のデータファイルのそれぞれについて、パスワード番号を指定した選択ポーリング送信を行える通信端末装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の通信端末装置は、予め複数のデータファイルをファイル記憶手段に記憶しておき、発呼側装置から受信した所定のファイル指定用信号により通知された選択番号に基づいて特定されるデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信する選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置において、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を特定の区切りコードで区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して抽出選択番号テーブルに登録する特定コード区切り選択番号抽出手段と、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されているデータファイルを送信対象ファイル登録リストに登録する送信対象ファイル選択手段と、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各送信対象データファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信するファイル送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の通信端末装置は、請求項1に記載の通信端末装置において、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消して前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段を更に備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の通信端末装置は、請求項1に記載の通信端末装置において、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消することにより前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段と、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合、その旨通知するデータを前記発呼側装置に送信する手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の通信端末装置は、予め複数のデータファイルをファイル記憶手段に記憶しておき、発呼側装置から受信した所定のファイル指定用信号により通知された選択番号に基づいて特定されるデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信する選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置において、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を所定の区切り桁数ずつ区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して抽出選択番号テーブルに登録する固定桁区切り選択番号抽出手段と、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されているデータファイルを送信対象ファイル登録リストに登録する送信対象ファイル選択手段と、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各送信対象データファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信するファイル送信手段と、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列の桁数が前記所定の区切り桁数の倍数以外である場合、前記発呼側装置から着呼した通信を終了させて、前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない選択番号桁数不整合対応手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の通信端末装置は、予め複数のデータファイルをファイル記憶手段に記憶しておき、発呼側装置から受信した所定のファイル指定用信号により通知された選択番号に基づいて特定されるデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信する選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置において、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を所定の区切り桁数ずつ区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して抽出選択番号テーブルに登録する固定桁区切り選択番号抽出手段と、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されているデータファイルを送信対象ファイル登録リストに登録する送信対象ファイル選択手段と、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各送信対象データファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信するファイル送信手段とを備え前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列の桁数が前記所定の区切り桁数の倍数以外である場合、前記固定桁区切り選択番号抽出手段は、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を前記所定の区切り桁数の選択番号が得られるところまで前記所定の区切り桁数で区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して前記抽出選択番号テーブルに登録するものであることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の通信端末装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置において、前記ファイル記憶手段に記憶された各データファイルには、それぞれ必要に応じて登録パスワード番号が対応付けられている一方、所定のパスワード指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を特定の区切りコードで区切って1つまたは複数のパスワード番号を、前記特定コード区切り選択番号抽出手段における選択番号の抽出順序と同一規則で抽出して、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号と対応付けて抽出パスワード番号テーブルに登録する特定コード区切りパスワード番号抽出手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項請求項に記載の通信端末装置は、請求項6に記載の通信端末装置において、前記特定コード区切りパスワード番号抽出手段により抽出されたパスワード番号がパスワード指定なしを示す所定の番号であった場合、当該抽出されたパスワード番号に前記抽出選択番号テーブルにおいて対応する選択番号については前記抽出パスワード番号テーブルにパスワード番号指定なしの旨登録する手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項に記載の通信端末装置は、請求項6に記載の通信端末装置において、前記特定コード区切りパスワード番号抽出手段は、前記所定のパスワード指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を前記特定の区切りコードで区切って抽出したパスワード番号を前記抽出パスワード番号テーブルに登録する際に、前記抽出選択番号テーブルに登録された、当該抽出したパスワード番号に対応する選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されたデータファイルについての登録パスワード番号が未登録の場合には、当該抽出したパスワード番号を、当該パスワード番号に対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号の次に登録されている選択番号に対応付けて登録することを特徴とする。
【0020】
請求項9に記載の通信端末装置は、請求項またはのいずれかに記載の通信端末装置において、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消して前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段を更に備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項請求項10に記載の通信端末装置は、請求項またはのいずれかに記載の通信端末装置において、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルのうちの、対応して前記登録パスワード番号が登録されていないもの以外の登録を抹消して前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルのうちの、対応して前記登録パスワード番号が登録されていないもののみの送信を前記ファイル送信手段に行わせる手段を更に備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項11に記載の通信端末装置は、請求項に記載の通信端末装置において、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消して前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段と、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、その旨通知するデータを前記発呼側装置に送信する手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
先ず、図1は、本発明の実施の形態に係る通信端末装置としてのファクシミリ装置1のブロック構成を示している。
【0028】
同図において、ファクシミリ装置1は、システム制御部2、ROM3、RAM4、スキャナ5、プロッタ6、画像メモリ7、符号化復号化部8、操作表示部9、モデム10、網制御部11、及び、システムバス12により構成されている。
【0029】
システム制御部2は、ROM3書き込まれた制御プログラムに従って、RAM4を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するものである。
【0030】
ROM3は、前述したように、システム制御部2が上記装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。また、ROM3には、各文字コードにフォントデータを対応付けたフォントテーブル3aが記憶されていて、システム制御部2は、文字列を画情報に変換する場合には、フォントテーブル3aを参照する。
【0031】
RAM4は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。なお、RAM4は、図示しないバックアップ用回路によりバックアップされており、装置電源遮断時にも記憶内容は保持される。
【0032】
スキャナ5は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものである。プロッタ6は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力したり、スキャナ5で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。
【0033】
画像メモリ7は、スキャナ5で読み取った画情報を、メモリ送信するために一時的にファイルとして蓄積したり、受信した画情報を、プロッタ6により記録するまでファイルとして一時的に蓄積したり、選択ポーリング送信のための画情報ファイルを蓄積するためのものである。
【0034】
符号化復号化部8は、送信画像データを、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0035】
操作表示部9は、相手先ファクシミリ番号を指定するためのテンキー、送信スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。
【0036】
モデム10は、G3ファクシミリモデムであり、送信データを変調する一方、受信データを復調するものである。また、モデム10は、入力されたダイヤル番号に対応してDTMF信号の送出も行う。網制御部11は、公衆網に接続されて、回線の直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転の検出、回線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うものである。システムバス12は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0037】
G3ファクシミリプロトコルに基づいたSEP及びPWDの通知を伴うポーリング通信シーケンスについて図2を参照して説明する。なお、同図において、発呼側は、ファクシミリ装置1に蓄積された画情報ファイルをポーリング受信しようとして発呼してくるファクシミリ装置に対応し、着呼側は、ファクシミリ装置1に対応する。
【0038】
同図において、発呼側は、着呼側の相手先装置に発呼して回線が確立されると、発呼トーンCNGで呼を指示し(フェーズF11)、着呼側が被呼局識別信号CEDで呼に応答する(フェーズF12)。
【0039】
そして、着呼側から送出されるディジタル識別信号DIS、非標準機能識別信号NSF、被呼端末識別信号CSIに対して(フェーズF13)、発呼側は、ディジタル送信命令信号DTC、非標準機能命令信号NSC、発呼端末識別信号CIG、及び、発呼に先立ってSEP番号が指定されている場合には、その指定されたSEP番号を情報フィールド中に含むセレクティブポーリング信号SEPを送出し、また、SEP番号が指定された場合において更にパスワードが指定された場合には、その指定されたID情報を情報フィールド中に含むPWD信号を送出する(フェーズF14)。
【0040】
そして、着呼側から送出されるディジタル送信命令信号DCS、非標準機能設定信号NSS、送信端末識別信号TSIを受信する(フェーズF15)。
【0041】
更に着呼側は、フェーズF15で通信パラメータを設定した上で、トレーニングチェック信号TCFにより、設定したモデム速度でモデムトレーニングを行い(フェーズF16)、発呼側からの受信準備確認信号CFRの受信を待って(フェーズF17)、画情報をファクシミリメッセージとして送信する(フェーズF18)。なお、フェーズF18でファクシミリメッセージとして送信するデータは画情報に限らず、G3ファクシミリの拡張機能であるBFT(Binary File Transfer)によるバイナリデータであってもよい。
【0042】
着呼側のファクシミリ装置は、フェーズF18でファクシミリメッセージを送信すると、手順終了信号EOPを送出し(フェーズF19)、発呼側がメッセージ確認信号MCFで応答してくると(フェーズF20)、切断命令信号DCNを送出して(フェーズF21)、ポーリング送信を完了し、発呼側のファクシミリ装置1は、ポーリング受信を完了する。
【0043】
このように、ポーリング送信時にSEPやPWDの通知を受けることで、選択ポーリングが実現でき、発呼側からSEP番号で指定された画情報をファクシミリメッセージとしてポーリング送信でき、また、画情報がファクシミリメッセージとして無制限にポーリングにより取り出されることをパスワードにより制限することも可能となる。
【0044】
しかし、従来の選択ポーリングでは、1回の通信で1つの画情報ファイルしかとりだせず、発呼側が着呼側のファクシミリ装置1から複数の画情報を取り出したい場合に不便である。本実施の形態では、以下説明するように、1回の通信で複数の画情報取り出せるようにする。
【0045】
図3に、ファクシミリ装置1のRAM4に記憶されたSEPファイル管理テーブル4aについて示す。また、図4に画像メモリ7における画情報ファイルの格納態様について示す。
【0046】
図3に示すSEPファイル管理テーブル4aは、画像メモリ7に記憶された選択ポーリング送信用の画情報ファイルを管理するためのテーブルで、各画情報ファイルに対応したレコードの集まりとして構成されている。
【0047】
各レコードは、「SEPファイル番号」、「PWD(パスワード)番号」、「ファイル名」、「ファイルへのポインタ」の各フィールドにより構成されている。
【0048】
フィールド「SEPファイル番号」は、セレクティブポーリング信号SEPにより発呼側から通知された4桁のSEPファイル番号と照合される番号である。フィールド「PWD(パスワード)番号」は、パスワード信号PWDにより発呼側から通知された4桁のパスワード番号と照合される番号である。なお、フィールド「PWD番号」における番号「0000」は特別な番号で、パスワードが未登録であることを示している。フィールド「ファイル名」は、フィールド「SEPファイル番号」の画情報ファイルの内容を示す文字列である。フィールド「ファイルへのポインタ」は、フィールド「SEPファイル番号」に対応する画情報ファイルの画像メモリ7における格納場所を示すアドレスへのポインタである。フィールド「SEPファイル番号」に対応するフィールド「ファイルへのポインタ」により示されるアドレスから画情報ファイルを読み出すことにより、所望のSEPファイル番号の画情報を読み出すことができる。
【0049】
次に、ファクシミリ装置1における着信処理手順について図5を参照して説明する。
【0050】
同図において、ファクシミリ装置は、公衆網を介した着呼があるかを監視し(判断101のNoループ)、着呼があった場合は(判断101のYes)、その着呼に応答した回線接続してG3ファクシミリプロトコルに基づいた伝送前手順を行う。
【0051】
判断101で着呼した通信は、通常のファクシミリ受信である場合もあるし、図2に示めしたようなポーリング送信である場合もあるし、ポーリング送信である場合には、セレクティブポーリング信号SEP、パスワード信号PWDの通知を伴う選択ポーリング送信である場合もある。
【0052】
そのため、処理102の伝送前手順において、セレクティブポーリング信号SEPを受信したか、すなわち、判断101で着呼した通信が選択ポーリング送信に係るものである場合には(判断103のYes)、SEPポーリング送信処理を行い(処理105)、セレクティブポーリング信号SEPを受信しない、通常のファクシミリ受信やポーリング送信であった場合には、それらの通常のファクシミリ受信やポーリング送信を行う通常処理を行う(処理104)。
【0053】
処理105のSEPポーリング送信処理の具体的な処理手順について図6及び図7を参照して説明する。
【0054】
それらの図において、まず、フラグFsep及びFpwdを0にリセットした上で(処理201)、SEPファイル番号抽出処理を行う(処理102)。そして、図5の処理102の伝送前手順において、セレクティブポーリング信号SEPに付帯してパスワード信号PWDを受信したかを判断し(判断203)、パスワード信号PWDを受信した場合には(判断203のYes)、パスワード信号PWD番号抽出処理を行い(処理204)、判断205に移行する。パスワード信号PWDを受信なかった場合には(判断203のNo)、何もしないで判断205に移行する。
【0055】
ここで、処理202のSEPファイル番号抽出処理の具体的な処理手順について図8を参照して説明する。
【0056】
同図において、まず、区切りモードが「#区切り」のモードであるか、または、「4桁固定」のモードであるかを判断する(判断301)。この区切りモードは、操作表示部9からの操作入力により予め設定されて、その設定状態がRAM4に記憶されるか、または、装置の仕様としてROM3に固定的に設定されている。
【0057】
判断301において、区切りモードが「#区切り」モードである場合には、図5の処理102における伝送前手順で受信したセレクティブポーリング信号SEPの情報フィールドから取り出したコード列を所定の区切りコードとしての「#」で区切ってファイル番号を抽出する(処理302)。
【0058】
判断301において、区切りモードが「4桁固定」モードである場合には、図5の処理102における伝送前手順で受信したセレクティブポーリング信号SEPの情報フィールドから取り出したコード列の桁数が、4の倍数であるか否かを判断し(判断303)、4の倍数である場合には(判断303のYes)、当該コード列を4桁ずつ区切って、ファイル番号を抽出する(処理304)。4の倍数ではない場合には(判断303のNo)、SEP桁数不整合対応処理を行う(処理305)。
【0059】
ここで、処理305のSEP桁数不整合対応処理の具体的な処理手順について図9を参照して説明する。
【0060】
同図において、まず、SEP桁数不整合処置モードが「強制区切り」のモードであるか、または、「送信中止」のモードであるかを判断する(判断401)。このSEP桁数不整合処置モードは、操作表示部9からの操作入力により予め設定されて、その設定状態がRAM4に記憶されるか、または、装置の仕様としてROM3に固定的に設定されている。
【0061】
判断401において、SEP桁数不整合処置モードが「強制区切り」である場合には、区切って4桁のファイル番号が得られるところまで区切ってファイル番号を抽出する(処理402)。
【0062】
判断401において、SEP桁数不整合処置モードが「送信中止」モードである場合には、Fsepを1にセットする(処理403)。Fsepが1にセットされると、図6のSEPポーリング送信処理において判断205がNoとなり、処理207で通信が終了される。
【0063】
次に、処理204のPWD番号抽出処理の具体的な処理手順について図10を参照して説明する。
【0064】
同図において、まず、区切りモードが「#区切り」のモードであるか、または、「4桁固定」のモードであるかを判断する(判断501)。この区切りモードは、操作表示部9からの操作入力により予め設定されて、その設定状態がRAM4に記憶されるか、または、装置の仕様としてROM3に固定的に設定されている。
【0065】
判断501において、区切りモードが「#区切り」モードである場合には、図5の処理102における伝送前手順で受信したパスワード信号PWDの情報フィールドから取り出したコード列を所定の区切りコードとしての「#」で区切ってPWD番号を抽出する(処理502)。
【0066】
判断501において、区切りモードが「4桁固定」モードである場合には、図5の処理102における伝送前手順で受信したパスワード信号PWDの情報フィールドから取り出したコード列の桁数が、4の倍数であるか否かを判断し(判断503)、4の倍数である場合には(判断503のYes)、当該コード列を4桁ずつ区切って、PWD番号を抽出する(処理504)。4の倍数ではない場合には(判断503のNo)、PWD桁数不整合対応処理を行う(処理505)。
【0067】
ここで、処理505のPWD桁数不整合対応処理の具体的な処理手順について図11を参照して説明する。
【0068】
同図において、まず、PWD桁数不整合処置モードが「強制区切り」のモードであるか、または、「送信中止」のモードであるかを判断する(判断601)。このPWD桁数不整合処置モードは、操作表示部9からの操作入力により予め設定されて、その設定状態がRAM4に記憶されるか、または、装置の仕様としてROM3に固定的に設定されている。
【0069】
判断601において、PWD桁数不整合処置モードが「強制区切り」である場合には、区切って4桁のPWD番号が得られるところまで区切ってPWD番号を抽出する(処理602)。
【0070】
判断601において、PWD桁数不整合処置モードが「送信中止」モードである場合には、Fpwdを1にセットする(処理603)。Fpwdが1にセットされると、図6のPWDポーリング送信処理において判断206がNoとなり、処理207で通信が終了される。
【0071】
図12に、区切りモードが「#区切り」モード時にセレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されたコード列を示す。
【0072】
図12において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されるコード列は、発呼側のファクシミリ装置において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込まれたものである。発呼側では、着呼側のファクシミリ装置1に通知する複数のSEP番号やPWD番号を操作入力によりユーザに指定させて、それら指定された複数のSEP番号や複数のPWD番号の間に区切りコード「#」を挿入してコード列として作成するか、または、区切りコード「#」を含めたコード列を直接入力させることにより、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込むコード列を得る。
【0073】
同図において、SEPのコード列を区切りコード「#」で左端を起点に区切ると、SEPファイル番号が「1234」、「9012」、「5678」の順に得られる。また、PWDのコード列を区切りコード「#」で左端を起点に区切ると、PWD番号が「4321」、「0000」、「8765」の順に得られる。この場合、PWD番号「0000」は、対応するSEPファイル番号については、PWD番号を指定しないことを示している。なお、SEP及びPWDのコード列を区切りコード「#」で右端を起点に区切るようにしてもよいが、要するに、SEP及びPWDのコード列を区切る規則が同一であればよい。
【0074】
このようにして得られたSEPファイル番号及びPWD番号は、図16に示すように、RAM4の抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブル4bに対応付けて登録される。もっとも、パスワード信号PWDを図5の処理102で受信しなかった場合には、PWD番号は登録されない。
【0075】
図13に、区切りモードが「#区切り」モード時にセレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されたコード列の図12とは別の例を示す。
【0076】
図13において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されるコード列は、発呼側のファクシミリ装置において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込まれたものである。発呼側では、着呼側のファクシミリ装置1に通知する複数のSEP番号やPWD番号を操作入力によりユーザに指定させて、それら指定された複数のSEP番号や複数のPWD番号の間に区切りコード「#」を挿入してコード列として作成するか、または、区切りコード「#」を含めたコード列を直接入力させることにより、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込むコード列を得る。
【0077】
同図において、SEPのコード列を区切りコード「#」で左端を起点に区切ると、SEPファイル番号が「1234」、「9012」、「5678」の順に得られる。また、PWDのコード列を区切りコード「#」で左端から区切ると、PWD番号が「4321」、「8765」の順に得られる。この場合、そのままでは、PWD番号「4321」は、SEPファイル番号「1234」に対応し、PWD番号「8765」は、SEPファイル番号「9012」に対応し、SEPファイル番号「8765」に対応するPWD番号の通知はないことになる。しかし、図3に示すように、SEPファイル管理テーブル4aでは、SEPファイル番号「9012」に対応するPWD番号は「0000」で、SEPファイル番号「9012」には有効なPWD番号が対応付けられて登録されていないめ、得られたPWD番号「8765」は、SEP番号「9012」の次に得られたSEP番号「5678」に対応するものと解釈すると共に、SEPファイル番号「8765」についてはPWD番号指定なしを意味するPWD番号「0000」が対応して得られたものとする。
【0078】
このようにして得られたSEPファイル番号及びPWD番号は、図16に示すように、RAM4の抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブル4bに対応付けて登録される。もっとも、パスワード信号PWDを図5の処理102で受信しなかった場合には、PWD番号は登録されない。なお、SEP及びPWDのコード列を区切りコード「#」で右端を起点に区切るようにしてもよいが、要するに、SEP及びPWDのコード列を区切る規則が同一であればよい。
【0079】
図14に、区切りモードが「4桁固定」モード時にセレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されたコード列を示す。
【0080】
図14において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されるコード列は、発呼側のファクシミリ装置において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込まれたものである。発呼側では、着呼側のファクシミリ装置1に通知する複数のSEP番号やPWD番号を操作入力によりユーザに指定させて、それら指定された複数のSEP番号や複数のPWD番号を連結してコード列として作成するか、または、コード列を直接入力させることにより、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込むコード列を得る。
【0081】
同図において、SEPのコード列を4桁ずつ左端を起点に区切ると、SEPファイル番号が「1234」、「9012」、「5678」の順に得られる。また、PWDのコード列を4桁ずつ左端を起点に区切ると、PWD番号が「4321」、「0000」、「8765」の順に得られる。この場合、PWD番号「0000」は、対応するSEPファイル番号については、PWD番号を指定しないことを示している。なお、SEP及びPWDのコード列を4桁ずつ右端を起点に区切るようにしてもよいが、要するに、SEP及びPWDのコード列を区切る規則が同一であればよい。
【0082】
このようにして得られたSEPファイル番号及びPWD番号は、図16に示すように、RAM4の抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブル4bに対応付けて登録される。もっとも、パスワード信号PWDを図5の処理102で受信しなかった場合には、PWD番号は登録されない。
【0083】
図15に、区切りモードが「4桁固定」モード時にセレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されたコード列の図14とは別の例を示す。
【0084】
図13において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドから取り出されるコード列は、発呼側のファクシミリ装置において、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込まれたものである。発呼側では、着呼側のファクシミリ装置1に通知する複数のSEP番号やPWD番号を操作入力によりユーザに指定させて、それら指定された複数のSEP番号や複数のPWD番号を連結してコード列として作成するか、または、コード列を直接入力させることにより、セレクティブポーリング信号SEP及びパスワード信号PWDの各情報フィールドに埋め込むコード列を得る。
【0085】
同図において、SEPのコード列を4桁ずつ左端を起点に区切ると、SEPファイル番号が「1234」、「9012」、「5678」の順に得られる。また、PWDのコード列を4桁ずつ左端を起点に区切ると、PWD番号が「4321」、「8765」の順に得られる。この場合、そのままでは、PWD番号「4321」は、SEPファイル番号「1234」に対応し、PWD番号「8765」は、SEPファイル番号「9012」に対応し、SEPファイル番号「8765」に対応するPWD番号の通知はないことになる。しかし、図3に示すように、SEPファイル管理テーブル4aでは、SEPファイル番号「9012」に対応するPWD番号は「0000」で、SEPファイル番号「9012」には有効なPWD番号が対応付けられて登録されていないめ、得られたPWD番号「8765」は、SEP番号「9012」の次に得られたSEP番号「5678」に対応するものと解釈すると共に、SEPファイル番号「8765」についてはPWD番号指定なしを意味するPWD番号「0000」が対応して得られたものとする。
【0086】
このようにして得られたSEPファイル番号及びPWD番号は、図16に示すように、RAM4の抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブル4bに対応付けて登録される。もっとも、パスワード信号PWDを図5の処理102で受信しなかった場合には、PWD番号は登録されない。
なお、SEP及びPWDのコード列を4桁ずつ右端を起点に区切るようにしてもよいが、要するに、SEP及びPWDのコード列を区切る規則が同一であればよい。
【0087】
本実施の形態では、SEPファイル番号やPWD番号が4桁であるため、4桁ずつ区切っているが、SEPファイル番号やPWD番号が4桁以外の桁数であっても、実際に扱うSEPファイル番号やPWD番号の桁数で区切るようにすればよい。
【0088】
以上説明したように、図6におけるSEPファイル番号抽出処理(処理202)、及び、PWD番号抽出処理(処理204)により図16に示したように、抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブル4bにSEPファイル番号やPWD番号が抽出された後、判断205においてフラグFsepの値が1か否かを判断する。
【0089】
そして、フラグFsepの値が1である場合(判断205のYes)、すなわち、図8において、区切りモードが「4桁固定」なのに、セレクティブポーリング信号SEPにより発呼側から通知されたコード列の桁数が4の倍数ではなく(判断303のNo)、図9において、SEP桁数不整合処置モードが「送信中止」である場合には、通信を終了してしまう(処理207)。これにより、4桁できっちり区切れない半端な番号が余ってしまうような場合、発呼側におけるSEPファイル番号の複数指定時のミスと判断して、選択ポーリング送信を中止でき、ファイル複数指定の選択ポーリング送信の安全性を優先することができる。
【0090】
そして、フラグFsepの値が1でない(0である)場合は(判断205のNo)、更に、判断206においてフラグFpwdの値が1か否かを判断する。
【0091】
そして、フラグFpwdの値が1である場合(判断206のYes)、すなわち、図10において、区切りモードが「4桁固定」なのに、パスワード信号PWDにより発呼側から通知されたのコード列の桁数が4の倍数ではなく(判断503のNo)、図11において、PWD桁数不整合処置モードが「送信中止」である場合には、通信を終了してしまう(処理207)。これにより、4桁できっちり区切れない半端な番号が余ってしまうような場合、発呼側におけるパスワード番号の複数指定時のミスと判断して、選択ポーリング送信を中止でき、パスワード指定を伴うファイル複数指定の選択ポーリング送信の安全性を優先することができる。
【0092】
そして、フラグFsepの値が1でない(0である)場合は(判断206のNo)、図7の処理208に移行し、送信対象ファイル決定処理を行う。
【0093】
ここで、処理208における送信対象ファイル決定処理の具体的な処理手順について、図17を参照して説明する。
【0094】
同図において、先ず図16に示すように抽出ファイル番号/PWD番号テーブル4bに抽出されたSEPファイル番号と、図3に示したSEPファイル管理テーブル4aの「SEPファイル番号」のフィールドとを照合する(処理701)。
【0095】
そして、SEPファイル管理テーブル4aに、セレクティブポーリング信号SEPから抽出された各SEPファイル番号と一致するSEPファイル番号が少なくとも1つのあるか否かを判断し(判断702)、1つもない場合には(判断702のNo)、なにもしないで処理を終了する。
【0096】
判断702において、少なくとも1つある場合は(判断702のYes)、更に、セレクティブポーリング信号SEPから抽出された各SEPファイル番号と一致するSEPファイル番号のファイルがSEPファイル管理テーブル4aに全て登録されているか否かを判断し(判断703)、セレクティブポーリング信号SEPから抽出された各SEPファイル番号と一致するSEPファイル番号のファイルがSEPファイル管理テーブル4aに全て登録されている場合は(判断703のYes)、それら一致する全てのSEPファイル番号を送信対象ファイル登録リスト4cに、図21に示すように登録する(処理704)。なお、送信対象ファイル登録リスト4cに最終的に登録されたSEPファイル番号に対応して画像メモリ7に蓄積された画情報ファイルは、後述するように、発呼側のファクシミリ装置に対して送信されるが、後述するように、送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号は必要に応じて登録抹消される場合もある。
【0097】
セレクティブポーリング信号SEPから抽出された各SEPファイル番号と一致するSEPファイル番号のファイルがSEPファイル管理テーブル4aに全て登録されているわけではない場合は(判断703のNo)、SEP部分一致対応処理を行う(処理705)。
【0098】
処理705におけるSEP部分一致対応処理の具体的な処理手順としては、図18、図19、または、図20に示すいずれかの処理手順を適用することができる。
【0099】
先ず、図18に示すSEP部分一致対応処理手順においては、なにもしない。つまり、抽出された各SEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aに登録されているものがあったとしても、送信対象登録リスト4aには登録しない。これにより、抽出された各SEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aに登録されているものがあったとしても、発呼側におけるSEPファイル番号の指定ミス等に起因して、抽出された各SEPファイル番号の全てがSEPファイル管理テーブル4aに登録されているわけではない場合には、図7の判断209がNoとなって通信が終了され、選択ポーリング送信が中止される。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定された選択ポーリング送信の確実性を優先できる。
【0100】
図19に示すSEP部分一致対応処理手順においては、抽出された各SEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aに登録されているもののみを送信対象ファイル登録リスト4cに登録する。つまり、抽出された各SEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aに登録されているものがあった場合には、送信対象登録リスト4aに登録する。これにより、発呼側におけるSEPファイル番号の指定ミス等に起因して、抽出された各SEPファイル番号のうちの一部が、SEPファイル管理テーブル4aに登録されていなかった場合でも、登録されているSEPファイル番号についは、送信対象ファイル登録リスト4cに登録して、送信候補とされる。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定された選択ポーリング送信の融通性を優先できる。
【0101】
図20に示すSEP部分一致対応処理手順においては、図22に示すようなポーリング送信不可通知のレポート画情報をフォントテーブル3aを参照しつつ画像メモリ7にフォント展開して作成する(処理901)。そして、その作成したレポート画情報を発呼側のファクシミリ装置に対して、ポーリング送信する(処理902)。つまり、抽出された各SEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aに登録されているものがあったとしても、送信対象登録リスト4aには登録しない。これにより、抽出された各SEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aに登録されているものがあったとしても、発呼側におけるSEPファイル番号の指定ミス等に起因して、抽出された各SEPファイル番号の全てがSEPファイル管理テーブル4aに登録されているわけではない場合には、図7の判断209がNoとなって通信が終了され、選択ポーリング送信が中止される。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定された選択ポーリング送信の確実性を優先できる。そして、選択ポーリング送信が中止した代わりに、図22に示すようなポーリング送信不可通知を発呼側に送信するため、発呼側のユーザに対して、SEPファイル番号の指定に誤りがあったことを認識させることができる。
【0102】
図22に示すポーリング送信不可通知においては、対応するファイルが画像メモリ7に存在しないSEPファイル番号が「SEP=」の項目として示されている。また、付加的な情報として、画像メモリ7に登録されている選択ポーリング送信用の画情報ファイルのSEPファイル番号を「SEP」の項目に、対応するファイル名を「内容」の項目に記している。それにより、発呼側のユーザに対して、正しいSEPファイル番号の入力を促すことができる。
【0103】
図7に戻って、処理208の送信対象ファイル決定処理により、図21の送信対象ファイル登録リスト4cにの送信対象ファイルのSEPファイル番号を登録した後(1つも登録されない場合もある)、判断209において、送信対象ファイル4cに1つ以上の送信対象ファイル番号が登録されているかを判断する。
【0104】
判断209において、1つも登録されていない場合には(判断209のNo)、送信すべきSEPファイルがないため、選択ポーリング送信を行わないで通信を終了する(処理214)。
【0105】
判断209において、1つ以上登録されている場合には(判断209のYes)、送信対象ファイル選別処理を行う(処理211)。
【0106】
ここで、処理211における送信対象ファイル選別処理の具体的な処理手順について、図23を参照して説明する。
【0107】
同図において、先ず図16に示すように抽出ファイル番号/PWD番号テーブル4bに抽出されたPWD番号と、図3に示したSEPファイル管理テーブル4aの「PWD番号」のフィールドとを、対応するSEPファイル番号が、現時点で図21に示した送信対象ファイル登録リスト4cに登録されているSEPファイル番号のレコードについて照合する(処理1001)。
【0108】
そして、SEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されている各SEPファイル番号のレコードのうち、パスワード信号PWDから抽出された各PWD番号と一致するPWD番号が登録されているものが少なくとも1つのあるか否かを判断する(判断1002)。
【0109】
判断1002において、1つもない場合には(判断1002のNo)、送信対象ファイル4cに登録された全SEPファイル番号の登録を抹消する(処理1003)。
【0110】
判断1002において、少なくとも1つある場合は(判断1002のYes)、更に、SEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されている各SEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号が、パスワード信号PWDから抽出された各PWD番号と全て一致するか否かを判断する(判断1004)。
【0111】
判断1004において全て一致する場合には(判断1004のYes)、なにもしないで処理を終了する。判断1004において全てが一致するわけではない場合には、PWD部分一致対応処理を行う(処理1005)。
【0112】
処理1005におけるPWD部分一致対応処理の具体的な処理手順としては、図24、図25、図26または図27に示すいずれかの処理手順を適用することができる。
【0113】
先ず、図24に示すPWD部分一致対応処理手順においては、送信対象ファイル登録リストに登録された全SEPファイル番号の登録を抹消する(処理1101)。つまり、抽出された各PWDファイル番号の中に、SEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号と一致するものが一部あったとしても、送信対象登録リスト4aに登録されているSEPファイル番号を全部登録抹消してしまう。これにより、抽出された各PWD番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号と一致するものが一部あったとしても、発呼側におけるPWD番号の指定ミス等に起因して、抽出された各PWD番号の全てがSEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号と一致するわけではない場合には、図7の判断212がNoとなって通信が終了され、選択ポーリング送信が中止される。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定された場合において、パスワード信号PWDによりパスワード信号PWD番号が指定された場合における複数ファイル指定の選択ポーリング送信の安全性を優先できる。
【0114】
図25に示すSEP部分一致対応処理手順においては、送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のうち、対応して抽出されたPWD番号が、SEPファイル管理テーブル4aの対応するレコードに登録されたPWD番号と不一致のものを送信対象ファイル登録リスト4cから登録抹消する。これにより、発呼側におけるPWD番号の指定ミス等に起因して、抽出された各PWD番号のうちの一部が、間違っていた場合でも、送信対象ファイル登録リスト4cに登録されているSEPファイル番号のうちの対応するPWD番号が間違っていないものについては、送信候補とされる。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定場合において、パスワード信号PWDによりパスワード信号PWD番号が指定された場合における複数ファイル指定の選択ポーリング送信の融通性を優先できる。
【0115】
図26に示すSEP部分一致対応処理手順においては、送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aにおいて対応して登録されたPWD番号が「0000」のもの、すなわち、パスワード指定不要のもの以外のものを送信対象ファイル登録リスト4cから登録抹消する。これにより、発呼側におけるPWD番号の指定ミス等に起因して、抽出された各PWD番号のうちの一部が、間違っていた場合でも、送信対象ファイル登録リスト4cに登録されているSEPファイル番号のうちのパスワード指定不要のものについては、送信候補とされる。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定場合において、パスワード信号PWDによりパスワード信号PWD番号が指定された場合における複数ファイル指定の選択ポーリング送信の融通性を優先できる。
【0116】
図27に示すPWD部分一致対応処理手順においては、図28に示すようなポーリング送信不可通知のレポート画情報をフォントテーブル3aを参照しつつ画像メモリ7にフォント展開して作成する(処理1301)。そして、その作成したレポート画情報を発呼側のファクシミリ装置に対して、ポーリング送信した上で、送信対象ファイル登録リストに登録された全SEPファイル番号の登録を抹消する(処理1303)。つまり、抽出された各PWDファイル番号の中に、SEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号と一致するものが一部あったとしても、送信対象登録リスト4aに登録されているSEPファイル番号を全部登録抹消してしまう。これにより、抽出された各PWD番号のうち、SEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号と一致するものが一部あったとしても、発呼側におけるPWD番号の指定ミス等に起因して、抽出された各PWD番号の全てがSEPファイル管理テーブル4aの送信対象ファイル登録リスト4cに登録されたSEPファイル番号のレコードに登録されたPWD番号と一致するわけではない場合には、図7の判断212がNoとなって通信が終了され、選択ポーリング送信が中止される。それにより、セレクティブポーリング信号SEPによりSEPファイル番号が複数指定された場合において、パスワード信号PWDによりパスワード信号PWD番号が指定された場合における複数ファイル指定の選択ポーリング送信の安全性を優先できる。そして、選択ポーリング送信が中止した代わりに、図28に示すようなポーリング送信不可通知を発呼側に送信するため、発呼側のユーザに対して、PWD番号の指定に誤りがあったことを認識させることができる。
【0117】
図28に示すポーリング送信不可通知においては、PWD番号の指定に誤りがあったSEPファイル番号が「SEP=」の項目として示されていると共に、再度選択ポーリング受信操作をやりとり促すメッセージ文字列を記している。それにより、発呼側のユーザに対して、正しいPWD番号を入力して再度選択ポーリング受信操作をやりなおすよう促すことができる。
【0118】
図7に戻って、処理211の送信対象ファイル選別処理により、図21の送信対象ファイル登録リスト4cに登録された送信対象ファイルのSEPファイル番号の抹消すべきものを抹消した後(1つも抹消されない場合もある)、判断212において、送信対象ファイル4cに最終的に1つ以上の送信対象ファイル番号が登録されているかを判断する。
【0119】
判断212において、最終的に1つも登録されていない場合には(判断212のNo)、送信すべきSEPファイルがないため、選択ポーリング送信を行わないで通信を終了する(処理214)。
【0120】
判断212において、最終的に1つ以上登録されている場合には(判断212のYes)、送信対象ファイル登録リスト4cに登録されている各SEPファイル番号に、SEPファイル管理テーブル4aにおいて対応する「ファイルへのポインタ」により特定される画像メモリ7に蓄積された各画情報ファイルを一括して発呼側に送信して(処理213)、通信を終了する(処理214)。
【0121】
このように、本実施の形態によれば、1回の通信で複数のファイルを選択ポーリング送信することができ、また、指定された各ファイルについてのパスワードの指定もできるようになる。
【0122】
なお、以上説明した実施の形態においては、本発明をG3ファクシミリ装置に適用したが、本発明はそれに限らず選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置であれば、同様に適用可能なものである。
【0123】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から通知されたコード列に前記特定の区切りコードで区切られて含まれる1つまたは複数の選択番号を、当該コード列を前記特定の区切りコードで区切ることにより抽出できるため、1回の通信で複数のデータファイルを指定した選択ポーリング送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0125】
請求項に係る発明によれば、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から指定された1つまたは複数の選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合には、前記発呼側装置から指定された他の選択番号に対応するファイルが前記ファイル記憶手段に記憶されていたとしても、前記発呼側装置に対するデータファイルの選択ポーリング送信が行われないため、安全性を優先したデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0127】
請求項に係る発明によれば、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から指定された1つまたは複数の選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合には、前記発呼側装置から指定された他の選択番号に対応するファイルが前記ファイル記憶手段に記憶されていたとしても、前記発呼側装置に対するデータファイルの選択ポーリング送信を行わず、指定された選択番号に対応するデータファイルが前記記憶手段に記憶されていない旨が前記発呼側装置に通知されるため、安全性を優先したデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことができ、また、発呼側に対して選択番号の指定の誤りを知らせて正しい選択番号を指定を促して選択ポーリング通信の使い勝手を向上することが可能となる効果が得られる。
【0128】
請求項に係る発明によれば、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信した、前記発呼側装置における選択番号の指定が正しければ前記所定の区切り桁数の倍数であるはずのコード列の桁数が、前記所定の区切り桁数の倍数以外である場合には、前記発呼側装置に対するデータファイルの選択ポーリング送信が行われないため、安全性を優先したデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0129】
請求項に係る発明によれば、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信した、前記発呼側装置における選択番号の指定が正しければ前記所定の区切り桁数の倍数であるはずのコード列の桁数が、前記所定の区切り桁数の倍数以外である場合でも、当該コード列を前記所定の区切り桁数の選択番号が得られるところまで前記所定の区切り桁数で区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して、その抽出した選択番号に対応して前記記憶手段に存在するデータファイルを前記発呼側装置に対する選択ポーリング送信が行われるため、融通性を優先したデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0130】
請求項に係る発明によれば、前記所定のパスワード指定用信号により前記発呼側装置から通知されたコード列に前記特定の区切りコードで区切られて含まれる1つまたは複数のパスワード番号を、当該コード列を前記特定の区切りコードで区切ることにより抽出できるため、1回の通信で複数のデータファイルを指定した選択ポーリング送信における各データファイルについてのパスワード指定を行うことが可能となる効果が得られる。
【0132】
請求項に係る発明によれば、前記パスワード指定用信号から抽出されたパスワード番号がパスワード指定なしを示す所定の番号であった場合、当該抽出されたパスワード番号に対応する選択番号については、パスワード指定なしと判断するため、1回の通信で複数のデータファイルを指定した、パスワード指定を伴う選択ポーリング送信において、各データファイルについて個別にパスワードの指定あり・なしを指定することが可能となる効果が得られる。
【0133】
請求項に係る発明によれば、前記パスワード指定用信号から抽出されたパスワード番号に対応して抽出された選択番号に対応するデータファイルに対応する登録パケット番号が未登録の場合には、当該パスワード番号を、当該パスワード番号に対応して抽出された選択番号の次に抽出された選択番号に対応するものと判断するため、1回の通信で複数のデータファイルを指定した、パスワード指定を伴う選択ポーリング送信において、各データファイルについて個別にパスワードの指定あり・なしを指定することが可能となる効果が得られる。
【0134】
請求項に係る発明によれば、前記パスワード指定用信号により通知された1つまたは複数のパスワード番号のうちの少なくとも1つが、それらのパスワード番号のそれぞれに対応して前記ファイル指定用信号により通知された1つまたは複数の選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号と一致しない場合には、前記発呼側装置に対するデータファイルの選択ポーリング送信が行われないため、安全性を優先した、パスワード指定を伴うデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0136】
請求項10に係る発明によれば、前記パスワード指定用信号により通知された1つまたは複数のパスワード番号のうちの少なくとも1つが、それらのパスワード番号のそれぞれに対応して前記ファイル指定用信号により通知された1つまたは複数の選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号と一致しない場合には、前記ファイル指定用信号により通知された1つまたは複数の選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されている各データファイルのうち対応して登録パスワード番号が登録されていないデータファイルのみについて、前記発呼側装置に対する選択ポーリング送信が行われるため、融通性を優先した、パスワード指定を伴うデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことが可能となる効果が得られる。
【0139】
請求項11に係る発明によれば、前記パスワード指定用信号により通知された1つまたは複数のパスワード番号のうちの少なくとも1つが、それらのパスワード番号のそれぞれに対応して前記ファイル指定用信号により通知された1つまたは複数の選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号と一致しない場合には、前記発呼側装置に対するデータファイルの選択ポーリング送信を行わず、指定されたパスワード番号が誤りである旨が前記発呼側装置に通知されるため、安全性を優先した、パスワード指定を伴うデータファイル複数指定の選択ポーリング送信を行うことができ、また、発呼側に対してパスワード番号の指定の誤りを知らせて正しいパスワード号の指定を促して、パスワード指定を伴う選択ポーリング通信の使い勝手を向上することが可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信端末装置としてのファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】SEP及びPWDの通知を伴うポーリング通信シーケンスについて示す図である。
【図3】SEPファイル管理テーブルについて示す図である。
【図4】画像メモリに記憶された画情報ファイルとそれを指し示すポインタについて示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における着信処理手順について示すフローチャートである。
【図6】SEPポーリング送信処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図7】図6と共に、SEPポーリング送信処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図8】SEPファイル番号抽出処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図9】SEP桁数不整合対応処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図10】PWD番号抽出処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図11】PWD桁数不整合対応処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図12】SEP及びPWDの通知形態について示す図である。
【図13】SEP及びPWDの図12とは別の通知形態について示す図である。
【図14】SEP及びPWDの図12、図13とは別の通知形態について示す図である。
【図15】SEP及びPWDの図12、図13,図14とは別の通知形態について示す図である。
【図16】抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブルについて示す図である。
【図17】送信対象ファイル決定処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図18】SEP部分一致対応処理の具体的な処理手順の第1例について示すフローチャートである。
【図19】SEP部分一致対応処理の具体的な処理手順の第2例について示すフローチャートである。
【図20】SEP部分一致対応処理の具体的な処理手順の第3例について示すフローチャートである。
【図21】送信対象ファイル登録リストについて示す図である。
【図22】ポーリング送信不可通知レポート例について示す図である。
【図23】送信対象ファイル選別処理の具体的な処理手順について示すフローチャートである。
【図24】PWD部分一致対応処理の具体的な処理手順の第1例について示すフローチャートである。
【図25】PWD部分一致対応処理の具体的な処理手順の第2例について示すフローチャートである。
【図26】PWD部分一致対応処理の具体的な処理手順の第3例について示すフローチャートである。
【図27】PWD部分一致対応処理の具体的な処理手順の第4例について示すフローチャートである。
【図28】ポーリング送信不可通知レポート例について示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 システム制御部
3 ROM
3a フォントテーブル
4 RAM
4a SEPファイル管理テーブル
4b 抽出SEPファイル番号/PWD番号テーブル
4c 送信対象ファイル登録リスト
5 スキャナ
6 プロッタ
7 画像メモリ
8 符号化復号化部
9 操作表示部
10 モデム
11 網制御部
12 システムバス

Claims (11)

  1. 予め複数のデータファイルをファイル記憶手段に記憶しておき、発呼側装置から受信した所定のファイル指定用信号により通知された選択番号に基づいて特定されるデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信する選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置において、
    前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を特定の区切りコードで区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して抽出選択番号テーブルに登録する特定コード区切り選択番号抽出手段と、
    前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されているデータファイルを送信対象ファイル登録リストに登録する送信対象ファイル選択手段と、
    前記送信対象ファイル登録リストに登録された各送信対象データファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信するファイル送信手段と
    を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消して前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消することにより前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段と、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応するデータファイルが前記ファイル記憶手段に1つでも存在しない場合、その旨通知するデータを前記発呼側装置に送信する手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  4. 予め複数のデータファイルをファイル記憶手段に記憶しておき、発呼側装置から受信した所定のファイル指定用信号により通知された選択番号に基づいて特定されるデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信する選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置において、
    前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を所定の区切り桁数ずつ区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して抽出選択番号テーブルに登録する固定桁区切り選択番号抽出手段と、
    前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されているデータファイルを送信対象ファイル登録リストに登録する送信対象ファイル選択手段と、
    前記送信対象ファイル登録リストに登録された各送信対象データファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信するファイル送信手段と、
    前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列の桁数が前記所定の区切り桁数の倍数以外である場合、前記発呼側装置から着呼した通信を終了させて、前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない選択番号桁数不整合対応手段とを備えたことを特徴とする通信端末装置。
  5. 予め複数のデータファイルをファイル記憶手段に記憶しておき、発呼側装置から受信した所定のファイル指定用信号により通知された選択番号に基づいて特定されるデータファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信する選択ポーリング送信機能を備えた通信端末装置において、
    前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を所定の区切り桁数ずつ区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して抽出選択番号テーブルに登録する固定桁区切り選択番号抽出手段と、
    前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されているデータファイルを送信対象ファイル登録リストに登録する送信対象ファイル選択手段と、
    前記送信対象ファイル登録リストに登録された各送信対象データファイルを前記ファイル記憶手段から読み出して前記発呼側装置に送信するファイル送信手段とを備え、
    前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列の桁数が前記所定の区切り桁数の倍数以外である場合、前記固定桁区切り選択番号抽出手段は、前記所定のファイル指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を前記所定の区切り桁数の選択番号が得られるところまで前記所定の区切り桁数で区切って1つまたは複数の選択番号を抽出して前記抽出選択番号テーブルに登録するものであることを特徴とする通信端末装置。
  6. 前記ファイル記憶手段に記憶された各データファイルには、それぞれ必要に応じて登録パスワード番号が対応付けられている一方、所定のパスワード指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を特定の区切りコードで区切って1つまたは複数のパスワード番号を、前記特定コード区切り選択番号抽出手段における選択番号の抽出順序と同一規則で抽出して、前記抽出選択番号テーブルに登録された各選択番号と対応付けて抽出パスワード番号テーブルに登録する特定コード区切りパスワード番号抽出手段を備えたことを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
  7. 前記特定コード区切りパスワード番号抽出手段により抽出されたパスワード番号がパスワード指定なしを示す所定の番号であった場合、当該抽出されたパスワード番号に前記抽出選択番号テーブルにおいて対応する選択番号については前記抽出パスワード番号テーブルにパスワード番号指定なしの旨登録する手段を備えたことを特徴とする請求項に記載の通信端末装置。
  8. 前記特定コード区切りパスワード番号抽出手段は、前記所定のパスワード指定用信号により前記発呼側装置から受信したコード列を前記特定の区切りコードで区切って抽出したパスワード番号を前記抽出パスワード番号テーブルに登録する際に、前記抽出選択番号テーブルに登録された、当該抽出したパスワード番号に対応する選択番号に対応して前記ファイル記憶手段に記憶されたデータファイルについての登録パスワード番号が未登録の場合には、当該抽出したパスワード番号を、当該パスワード番号に対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号の次に登録されている選択番号に対応付けて登録することを特徴とする請求項に記載の通信端末装置。
  9. 前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消して前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段を更に備えたことを特徴とする請求項またはのいずれかに記載の通信端末装置。
  10. 前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルのうちの、対応して前記登録パスワード番号が登録されていないもの以外の登録を抹消して前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルのうちの、対応して前記登録パスワード番号が登録されていないもののみの送信を前記ファイル送信手段に行わせる手段を更に備えたことを特徴とする請求項またはのいずれかに記載の通信端末装置。
  11. 前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、前記送信対象ファイル登録リストに登録されているデータファイルの全ての登録を抹消して前記ファイル送信手段によるデータファイルの送信を行わせない手段と、前記送信対象ファイル登録リストに登録された各データファイルに対応して登録されている前記登録パスワード番号が、当該各データファイルに対応して前記抽出選択番号テーブルに登録された選択番号に前記抽出パスワード番号テーブルにおいて対応するパスワード番号と一致しないデータファイルが1つでも存在する場合、その旨通知するデータを前記発呼側装置に送信する手段とを更に備えたことを特徴とする請求項に記載の通信端末装置。
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