JP2001298601A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2001298601A
JP2001298601A JP2000112373A JP2000112373A JP2001298601A JP 2001298601 A JP2001298601 A JP 2001298601A JP 2000112373 A JP2000112373 A JP 2000112373A JP 2000112373 A JP2000112373 A JP 2000112373A JP 2001298601 A JP2001298601 A JP 2001298601A
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group
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JP2000112373A
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Satoshi Ishikawa
智 石川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継配信依頼元装置における中継配信先の階
層的・複合的な指定を可能とし、利便性の高い中継配信
機能を実現できる通信装置を提供すること。 【解決手段】 通信データの受信時に、その通信データ
に付帯して通知識別情報と併せて有効グループ指定情報
が通知されると、当該通知された通知識別情報を前記中
継配信先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情
報に対応する各配信先のうちの、前記有効グループ指定
情報により有効と指定されたグループに属する配信先に
のみ、前記受信した通信データを送信することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等の通信装置に関し、特に、通信データの受信時に、そ
の通信データに付帯して通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ITU−T勧告T.30において、サブ
アドレス信号SUB、セレクティブポーリング信号SE
P、パスワード信号PWD、SID(サブアドレス信号
SUB使用時におけるパスワードPWD相当の情報)な
どの、親展通信機能や、選択ポーリング通信機能に使用
可能な標準の制御信号が規定されている。
【0003】サブアドレス信号SUBは、メーカの違い
を越えて、送信側が受信側に、送信データの受信後の処
理形態を指定するために使用できる。また、SID信号
は、サブアドレス信号SUBにより指定された処理を送
信データに対して行うように指示できる者を制限するた
めなどに使用できる。
【0004】サブアドレス信号SUBを利用した通信機
能としては、親展通信機能や、選択ポーリング通信機能
の他に、中継配信機能がある。
【0005】その中継配信機能は、各登録識別情報に、
受信データの配信先を1つまたは複数登録しておき、サ
ブアドレス信号SUBにより、識別情報が受信データに
付帯して通知されると、その通知識別情報と一致する登
録識別情報に対応して登録されていた各配信先に、受信
データを送信する機能である。
【0006】そのような中継機能を用いると、それ以前
は非標準プロトコルでしか実現できなかった、中継配信
機能が標準プロトコルでも実現できるようになり、異な
るメーカーの装置の間でも中継配信を依頼することがで
きるようになり、多数の配信先のそれぞれに直接送信す
るのを比較して、通信コストの面で、大いにメリットを
発揮していた。
【0007】また、最近では、配信先を電子メールアド
レスとして、ファクシミリで受信した文書をメールで配
信することも可能になっており、今後、この中継配信機
能の利用価値は、益々高まるものと考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような従
来の中継配信機能では、識別情報のみによってしか配信
先を指定できない。
【0009】そのため、例えば、複数のグループにより
構成された部署の構成メンバー(同時に複数のグループ
に属する場合もあり得る)のうちの特定のグループに属
したメンバーにのみ文書を、配信したい、または、配信
すれば十分である状況においては、関係のないメンバー
に送られて機密の漏洩のおそれがあることを承知のうえ
で、当該部署に対応する識別情報をサブアドレス信号S
UBにより指定して、中継配信依頼を行うか、または、
発信者の通信費が増えることを覚悟して、中継配信依頼
を行わないで、各メンバー宛に個別に文書の送信を行う
しかない。
【0010】そのため、配信先を、ある部署の第1グル
ープに属するメンバー、ある部署の第1のグループまた
は第2のグループに属するメンバー、ある部署の第3の
グループに属さないメンバー、ある部署の第3のグルー
プに属するメンバーであって、第4のグループには属さ
ないメンバーといったように、階層的・複合的に指定す
ることができないとう問題点あった。
【0011】逆に、各グループや、その組合せによる生
じるグループに属するメンバーに個別に、中継配信先を
行えるようにするためには、中継配信依頼される受信側
の通信装置が、多数の各グループや、その組合せによる
生じる多数のグループのそれぞれについて、登録識別情
報と配信先とを対応付けて登録・記憶する必要が生じ、
中継配信依頼元装置における中継配信先の指定が煩雑に
なるばかりでなく、中継配信依頼を受ける受信側装置に
おける中継配信先の登録が煩雑になりあまり現実的では
ないという問題点があった。
【0012】本発明は、係る事情に鑑みてなされたもの
であり、中継配信依頼元装置における中継配信先の階層
的・複合的な指定を可能とし、利便性の高い中継配信機
能を実現できる通信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の通信装
置は、通信データの受信時に、その通信データに付帯し
て通知される、通知識別情報により特定される1つまた
は複数の配信先に、受信した通信データを送信する中継
配信機能を備えた通信装置において、各登録識別情報に
対応付けて1つまたは複数の配信先を予め登録・記憶す
ると共に、それら各配信先のそれぞれについて、それが
属する1つまたは複数のグループを予め設定・記憶した
中継配信先管理テーブルと、通信データの受信時に、そ
の通信データに付帯して前記通知識別情報と併せて、1
つまたは複数の有効なグループを指定するための有効グ
ループ指定情報が通知されると、当該通知された通知識
別情報を前記中継配信先管理テーブルと照合して、一致
する登録識別情報に対応する各配信先のうちの、前記有
効グループ指定情報により有効と指定されたグループに
属する配信先にのみ、前記受信した通信データを送信す
る中継配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の通信装置は、通信データ
の受信時に、その通信データに付帯して通知される、通
知識別情報により特定される1つまたは複数の配信先
に、受信した通信データを送信する中継配信機能を備え
た通信装置において、各登録識別情報に対応付けて1つ
または複数の配信先を予め登録・記憶すると共に、それ
ら各配信先のそれぞれについて、それが属する1つまた
は複数のグループを予め設定・記憶した中継配信先管理
テーブルと、通信データの受信時に、その通信データに
付帯して前記通知識別情報と併せて、1つまたは複数の
無効なグループを指定するための無効グループ指定情報
が通知されると、当該通知された通知識別情報を前記中
継配信先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情
報に対応する各配信先のうちの、前記無効グループ指定
情報により無効と指定されたグループ以外のグループに
属する配信先にのみ、前記受信した通信データを送信す
る中継配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の通信装置は、通信データ
の受信時に、その通信データに付帯して通知される、通
知識別情報により特定される1つまたは複数の配信先
に、受信した通信データを送信する中継配信機能を備え
た通信装置において、各登録識別情報に対応付けて1つ
または複数の配信先を予め登録・記憶すると共に、それ
ら各配信先のそれぞれについて、それが属する1つまた
は複数のグループを予め設定・記憶した中継配信先管理
テーブルと、通信データの受信時に、その通信データに
付帯して前記通知識別情報と併せて、1つまたは複数の
有効なグループを指定するための有効グループ指定情
報、及び、1つまたは複数の無効なグループを指定する
ための無効グループ指定情報が通知されると、当該通知
された通知識別情報を前記中継配信先管理テーブルと照
合して、一致する登録識別情報に対応する各配信先のう
ちの、前記有効グループ指定情報により有効と指定され
たグループに属する配信先であって、前記無効グループ
指定情報により無効と指定されたグループ以外のグルー
プに属する配信先にのみ、前記受信した通信データを送
信する中継配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の通信装置は、ITU−T
勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル
に基づいた通信データの受信時に、その通信データに付
帯してSUB信号により通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置におい
て、各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信
先を予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれ
ぞれについて、それが属する1つまたは複数のグループ
を予め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信
データの受信時に、その通信データに付帯した前記SU
B信号による通知識別情報の通知と併せて、SID信号
が通知されると、その通知されたSID信号の情報フィ
ールドに所定規則で含まれる、1つまたは複数の有効な
グループを指定するための有効グループ指定情報を抽出
する情報抽出手段と、前記通知識別情報を前記中継配信
先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情報に対
応する各配信先のうちの、前記情報抽出手段により抽出
された前記有効グループ指定情報により有効と指定され
たグループに属する配信先を、有効配信先として特定す
る有効配信先特定手段と、その有効配信先特定手段によ
り特定された配信先にのみ、前記受信した通信データを
送信する中継配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の通信装置は、ITU−T
勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル
に基づいた通信データの受信時に、その通信データに付
帯してSUB信号により通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置におい
て、各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信
先を予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれ
ぞれについて、それが属する1つまたは複数のグループ
を予め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信
データの受信時に、その通信データに付帯した前記SU
B信号による通知識別情報の通知と併せて、SID信号
が通知されると、その通知されたSID信号の情報フィ
ールドに所定規則で含まれる、1つまたは複数の無効な
グループを指定するための無効グループ指定情報を抽出
する情報抽出手段と、前記通知識別情報を前記中継配信
先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情報に対
応する各配信先のうちの、前記情報抽出手段により抽出
された前記無効グループ指定情報により無効と指定され
たグループ以外のグループに属する配信先を、有効配信
先として特定する有効配信先特定手段と、その有効配信
先特定手段により特定された配信先にのみ、前記受信し
た通信データを送信する中継配信手段とを備えたことを
特徴とする。
【0018】請求項6に記載の通信装置は、ITU−T
勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル
に基づいた通信データの受信時に、その通信データに付
帯してSUB信号により通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置におい
て、各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信
先を予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれ
ぞれについて、それが属する1つまたは複数のグループ
を予め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信
データの受信時に、その通信データに付帯した前記SU
B信号による通知識別情報の通知と併せて、SID信号
が通知されると、その通知されたSID信号の情報フィ
ールドに所定規則で含まれる、1つまたは複数の有効な
グループを指定するための有効グループ指定情報、及
び、1つまたは複数の無効なグループを指定するための
無効グループ指定情報を抽出する情報抽出手段と、前記
通知識別情報を前記中継配信先管理テーブルと照合し
て、一致する登録識別情報に対応する各配信先のうち
の、前記情報抽出手段により抽出された前記有効グルー
プ指定情報により有効と指定されたグループに属する配
信先であって、前記情報抽出手段により抽出された前記
無効グループ指定情報により無効と指定されたグループ
以外のグループに属する配信先を、有効配信先として特
定する有効配信先特定手段と、その有効配信先特定手段
により特定された配信先にのみ、前記受信した通信デー
タを送信する中継配信手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0019】請求項7に記載の通信装置は、ITU−T
勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル
に基づいた通信データの受信時に、その通信データに付
帯してSUB信号により通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置におい
て、各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信
先を予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれ
ぞれについて、それが属する1つまたは複数のグループ
を予め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信
データの受信時に、その通信データに付帯してSUB信
号が通知されると、その通知されたSUB信号の情報フ
ィールドに所定規則で含まれる、通知識別情報、及び、
1つまたは複数の有効なグループを指定するための有効
グループ指定情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報
抽出手段により抽出された前記通知識別情報を前記中継
配信先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情報
に対応する各配信先のうちの、前記情報抽出手段により
抽出された前記有効グループ指定情報により有効と指定
されたグループに属する配信先を、有効配信先として特
定する有効配信先特定手段と、その有効配信先特定手段
により特定された配信先にのみ、前記受信した通信デー
タを送信する中継配信手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0020】請求項8に記載の通信装置は、ITU−T
勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル
に基づいた通信データの受信時に、その通信データに付
帯してSUB信号により通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置におい
て、各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信
先を予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれ
ぞれについて、それが属する1つまたは複数のグループ
を予め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信
データの受信時に、その通信データに付帯してSUB信
号が通知されると、その通知されたSUB信号の情報フ
ィールドに所定規則で含まれる、通知識別情報、及び、
1つまたは複数の無効なグループを指定するための無効
グループ指定情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報
抽出手段により抽出された前記通知識別情報を前記中継
配信先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情報
に対応する各配信先のうちの、前記情報抽出手段により
抽出された前記無効グループ指定情報により無効と指定
されたグループ以外のグループに属する配信先を、有効
配信先として特定する有効配信先特定手段と、その有効
配信先特定手段により特定された配信先にのみ、前記受
信した通信データを送信する中継配信手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0021】請求項9に記載の通信装置は、ITU−T
勧告T.30に規定されたG3ファクシミリプロトコル
に基づいた通信データの受信時に、その通信データに付
帯してSUB信号により通知される、通知識別情報によ
り特定される1つまたは複数の配信先に、受信した通信
データを送信する中継配信機能を備えた通信装置におい
て、各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信
先を予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれ
ぞれについて、それが属する1つまたは複数のグループ
を予め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信
データの受信時に、その通信データに付帯してSUB信
号が通知されると、その通知されたSUB信号の情報フ
ィールドに所定規則で含まれる、通知識別情報、1つま
たは複数の有効なグループを指定するための有効グルー
プ指定情報、及び、1つまたは複数の無効なグループを
指定するための無効グループ指定情報を抽出する情報抽
出手段と、前記情報抽出手段により抽出された前記通知
識別情報を前記中継配信先管理テーブルと照合して、一
致する登録識別情報に対応する各配信先のうちの、前記
情報抽出手段により抽出された前記有効グループ指定情
報により有効と指定されたグループに属する配信先であ
って、前記情報抽出手段により抽出された前記無効グル
ープ指定情報により無効と指定されたグループ以外のグ
ループに属する配信先を、有効配信先として特定する有
効配信先特定手段と、その有効配信先特定手段により特
定された配信先にのみ、前記受信した通信データを送信
する中継配信手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項10に記載の通信装置は、請求項
4、5、6、7、8または9のいずれかに記載の通信装
置において、前記有効配信先特定手段による配信先の特
定時に矛盾が生じた配信先が生じた場合、前記中継配信
手段は、前記受信した通信データの中継配信を一切行わ
ないことを特徴とする。
【0023】請求項11に記載の通信装置は、請求項
4、5、6、7、8または9のいずれかに記載の通信装
置において、前記有効配信先特定手段による配信先の特
定時に矛盾が生じた配信先が生じた場合、前記中継配信
手段は、当該矛盾が生じた配信先については、前記受信
した通信データの中継配信を行わないことを特徴とす
る。
【0024】請求項12に記載の通信装置は、請求項
4、5または6のいずれかに記載の通信装置において、
前記有効配信先特定手段は、前記SID信号に所定規則
で含まれるパスワード情報を、前記有効グループ指定情
報または/及び無効グループ情報パスワードから分離し
て、前記パスワード情報を必要とする処理に渡すもので
あることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0026】先ず、図1に本発明の実施の形態に係る通
信装置としてのファクシミリ装置1のブロック構成を示
す。
【0027】同図において、ファクシミリ装置1は、ス
キャナ2、原稿センサ3、プロッタ4、用紙センサ5、
操作表示部6、画像メモリ7、パラメータメモリ8、バ
ッテリ9、時計回路10、キャラクタジェネレータ1
1、RAM12、ROM13、CPU14、符号化復号
化部15、通信制御部16、モデム17、網制御部1
8、及び、システムバス19により構成されている。
【0028】スキャナ2は、3.85本/mm、7.7
本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度
で原稿画像を読み取って画情報を得るためのものであ
る。原稿センサ3は、原稿の有無の検知や、原稿ジャム
の発生の有無を検出するためのものである。プロッタ4
は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力し
たり、スキャナ2で読み取った画情報を、その線密度に
応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。
用紙センサ5は、用紙位置の検知や、用紙ジャムの発生
の有無を検出するためのものである。
【0029】操作表示部6は、相手先ファクシミリ番号
を指定するためのテンキー、送信スタートキー、ワンタ
ッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される
一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせ
るべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するも
のである。
【0030】画像メモリ7は、スキャナ2で読み取った
画情報をメモリ送信するために一時的にファイルとして
記憶したり、受信した画情報を、プロッタ4により記録
するまでファイルとして一時的に記憶したりするための
ものである。
【0031】パラメータメモリ8は、バッテリ9により
バックアップされており、システムの設定状態や、ワン
タッチダイヤルの登録内容等のユーザパラメータを記憶
するもので、装置電源遮断時にもその記憶内容は保持さ
れる。時計回路10は、現在日時の計時や、タイマ動作
を行うためのものである。
【0032】キャラクタジェネレータ11は、アルファ
ベット、数字、カナ文字、記号、漢字等の各文字コード
にフォントデータを対応付けたフォントテーブルを記憶
していて、CPU14は、文字列を画情報に変換する場
合には、キャラクタジェネレータ11を参照する。RA
M12は、CPU14の作業領域として使用されると共
に、各種データが記憶されるランダムアクセスメモリで
ある。ROM13は、CPU14が装置各部を制御する
ための制御プログラムが記憶されているリードオンリメ
モリである。CPU14は、ROM13に書き込まれた
制御プログラムに従って、RAM12を作業領域として
使用しながら、装置各部を制御するものである。
【0033】符号化復号化部15は、送信画像データ
を、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、M
R符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式
で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方
式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所
定の復号化方式で復号伸長するものである。通信制御部
16は、モデム17及び網制御部18を制御して、IT
U−T勧告T.30に基づいたG3ファクシミリ通信を
制御するためのものである。モデム17は、網制御部1
8を介して回線に送信するデータを変調する一方、網制
御部18を介して公衆網から受信した通信信号を復調す
るものであり、制御信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21等)と、主に画情報を送受信するため
の高速モデム機能(V.17、V.29、V.27te
r等)を備えている。モデム17は、ダイヤル番号に対
応したDTMF信号の送出も行う。網制御部18は、回
線に接続されて、通信制御部16の制御により、回線の
直流ループの閉結・解放や、回線の極性反転の検出、回
線解放の検出、発信音の検出、ビジートーン(話し中)
等のトーン信号の検出、呼出信号の検出等の回線との接
続制御や、ダイヤルパルスの生成を行うものである。シ
ステムバス19は、上記各部がデータをやり取りするた
めの信号ラインである。また、モデム17と網制御部1
8とのとの間のアナログ信号のやり取りは直接行われて
いる。
【0034】以上のように構成されるファクシミリ装置
1は、図2に示すような中継配信先管理テーブル8aを
パラメータメモリ8に予め登録・記憶している。
【0035】同図において、テーブル8aは、登録識別
情報としての「登録識別コード」、「登録識別コード」
に対応する1つまたは複数の各「配信先」についての
「有効フラグ」、各「配信先」についての「グループ属
性」、「配信先」、及び、「登録識別コード」に対応す
る「登録パスワード」の対応付けての集まりとして構成
されている。
【0036】「登録識別コード」は、後述するサブアド
レス信号SUBにより通知される通知識別コードと照合
されるもので、いわば、中継先の部署を登録するための
ものである。
【0037】「有効フラグ」は、テーブル8aに予め登
録されるものではなく、後述する処理により、配信先を
特定する際に使用するためのもので、各「配信先」との
対応がとれていさえすれば、RAM12に記憶するよう
にしてもよいものである。
【0038】「グループ属性」は、対応する「配信先」
の属するグループを設定するためのもので、いわば、
「配信先」のメンバーが、「登録識別コード」に対応す
る部署を構成する各グループのうちのどのグループに属
するかを設定するためのものである。なお、同一メンバ
ーが複数グループに同時に属する場合もあり得るため、
本実施の形態では、「グループ属性」を、図3に示すデ
ータ構成としている。
【0039】同図において、「グループ属性」は、bi
t0ないし7の1byteのデータであり、bitN
(N=0、…、7)がグループNに対応している。した
がって、対応する「配信先」が属するグループ(1つま
たは複数)に対応するbitを1にすることで、「配信
先」が属するグループを設定することができる。なお、
同一の「登録識別コード」に対応する部署に属するグル
ープ数が多い場合には、「グループ属性」のbit数を
増やせば容易に対応できる。
【0040】「登録パスワード」は、後述するSID信
号により通知される通知パスワードと照合されるもの
で、いわば、この「登録パスワード」を知っていて、S
ID信号により一致するパスワードを通知してこない
と、中継配信依頼を拒否するために使用されるものであ
る。
【0041】なお、これらの登録内容の登録形態により
本発明は限定されるものではないが、例えば、操作表示
部6を介した対話入力操作により、各「登録識別コー
ド」に対応した「配信先」と、その各配信先の「グルー
プ属性」とを対応付けて登録すると共に、必要なら「登
録パスワード」を登録するようにする登録形態が考えら
れる。
【0042】ここで、中継配信依頼元の装置(発呼側)
からの中継配信依頼に係るファクシミリメッセージを本
実施の形態に係るファクシミリ装置1が受信する場合等
の必要に応じてサブアドレス信号SUBやSID信号の
通知を伴う、一般的なファクシミリ通信シーケンスにつ
いて、図4に示す。
【0043】同図において、発呼側は、着呼側に発呼し
て回線が確立されると、発呼トーンCNGで呼を指示し
(フェーズF1)、着呼側が被呼局識別信号CEDで呼
に応答する(フェーズF2)。
【0044】そして、着呼側はディジタル識別信号DI
S、非標準機能識別信号NSF、被呼端末識別信号CS
Iを発呼側に送出する(フェーズF3)。その場合、デ
ィジタル識別信号DIS情報フィールド中の、サブアド
レス信号SUBの受信に対応していることとを示すビッ
ト49がセットされ、また、SID信号の受信に対応し
ていることとを示すビット50がセットされる。
【0045】フェーズF3に呼応して、発呼側は、ディ
ジタル送信命令信号DCS、非標準機能設定信号NS
S、送信端末識別信号TSI、及び、発呼に先立ってサ
ブアドレスが指定されている場合には、その指定された
サブアドレス情報を情報フィールド中に含むサブアドレ
ス信号SUBを送出し、また、サブアドレスが指定され
た場合において更にパスワードが指定された場合には、
その指定されたID番号を情報フィールド中に含むSI
D信号を送出する(フェーズF4)。
【0046】更に発呼側は、フェーズF4で通信パラメ
ータを設定した上で、トレーニングチェック信号TCF
により、設定したモデム速度でモデムトレーニングを行
い(フェーズF5)、着呼側からの受信準備確認信号C
FRの受信を待って(フェーズF6)、伝送前手順を完
了し、以後、画情報をファクシミリメッセージとして送
信する(フェーズF7)。なお、フェーズF7でファク
シミリメッセージとして送信するデータは画情報に限ら
ず、G3ファクシミリの拡張機能であるBFT(Bin
ary File Transfer)によるバイナリ
データであってもよい。
【0047】発呼側は、フェーズF7でファクシミリメ
ッセージの送信を完了すると、伝送後手順に移行し、手
順終了信号EOPを送出し(フェーズF8)、着呼側が
メッセージ確認信号MCFで応答してくると(フェーズ
F9)、切断命令信号DCNを送出して(フェーズF1
0)、ファクシミリ送信を完了する。
【0048】このように、ファクシミリ送信時に必要に
応じてSUBやSIDを通知することで、受信側が、送
信側から受信したファクシミリメッセージに対して、単
に、無条件にプロッタ4にきより記録紙に記録出力する
だけではなく、併せて通知されたサブアドレスやパスワ
ードに応じた多様な後処理を行うことができ、本実施の
形態では、サブアドレス信号SUBにより通知されるサ
ブアドレス情報や、SID信号により通知されるパスワ
ード情報を利用して、利便性の高い中継配信機能を実現
する。
【0049】図5、図6及び図7に、ファクシミリ装置
1における、中継配信処理を含む、着信処理手順の、第
1例について示す。
【0050】先ず、図5において、回線を介した着信が
あるかを監視していて(判断101のNoループ)、着
信があると(判断101のYes)、図4に示したよう
なシーケンスでの伝送前手順を行う(処理102)。
【0051】そして、その伝送前手順においてサブアド
レス信号SUBを受信したかを判断し(判断103)、
サブアドレス信号SUBを受信しない、通常のファクシ
ミリ通信の着信であった場合には(判断103のN
o)、図4に示したようなシーケンスでファクシミリメ
ッセージを受信しつつプロッタ4により記録出力する処
理を行い(処理104)、それが終了すると図4に示し
たようなシーケンスで伝送後手順を行い(処理10
5)、処理を終了する。
【0052】判断103において、サブアドレス信号S
UBを受信した場合には(判断103のYes)、更
に、そのサブアドレス信号SUBの情報フィールドの内
容として通知された識別コードが、中継用のものか、す
なわち、図2の中継配信先管理テーブル8aに登録され
た「登録識別コード」のうちのいずれかと一致するもの
であるかを判断する(判断106)。
【0053】通知識別コードが、中継用ではない場合に
は(判断106のNo)、さらに、その通知識別コード
に対応するその他の処理があるかを判断し(判断10
7)、対応する処理がない場合には(判断107のN
o)、処理105に移行して、図4に示したようなシー
ケンスで伝送後手順を行い(処理105)、処理を終了
する。対応する処理がある場合には場合には(判断10
7のYes)、その対応する処理を行う。
【0054】なお、その場合の中継用以外の通知識別コ
ードを使用する処理としては、本実施の形態では詳細な
説明を省略するが、例えば、通知識別コードと受信文書
とを対応付けて画像メモリ7に蓄積しておき、操作表示
部6からの、当該通知識別コードと一致するコードの入
力があって初めて当該受信文書をプロッタ4により記録
紙に記録出力する、いわゆる親展受信機能等である。
【0055】判断106において、通知識別コードが、
中継用である場合には(判断106のYes)、図6の
処理201に移行する。
【0056】図6の処理201におていては、通知識別
コードに、図2の中継配信先管理テーブル8aにおいて
対応する「登録識別コード」に対応する全「配信先」を
「無効」とする。すなわち、対応する「有効フラグ」を
0にリセットする。この処理201は、以後の処理によ
り、最終的に受信文書を配信する有効な配信先を特定す
るための前処理である。
【0057】処理201の後は、図5の処理102の伝
送前手順においてSID信号を受信したかを判断し(判
断202)、受信していない場合には(判断202のN
o)、通知識別コードに対応する全「配信先」を「有
効」とする。すなわち、対応する「有効フラグ」を1に
セットする(処理203)。処理203により、有効配
信先の特定が完了すると、図7の処理301に移行す
る。
【0058】判断202において、SID信号を受信し
た場合には(判断202のYes)、そのSID信号の
情報フィールド中に含まれている、通知パスワード、通
知有効グループ、通知無効グループの各情報を抽出する
(処理204)。
【0059】ここで、処理204においてSID信号か
ら抽出される、通知パスワード、通知有効グループ、通
知無効グループのSID信号の情報フィールドへの配置
規則について説明する。中継配信依頼元のユーザは、そ
の配置規則を予め知っていて、中継配信依頼元装置にお
ける発呼時に、SUB信号として送出されるコード列の
指定入力と併せて、SID信号として送出されるコード
列をその配置規則にしたがってテンキー等により指定入
力する。
【0060】つまり、SID信号として送出されるコー
ド列中における、1つまたは複数の有効グループ、無効
グループを指定する番号は、“#”コードで区切られ
る。また、その場合の無効グループを指定する番号に
は、番号の前に“*”コードを付けて有効グループの番
号と区別できるようにする。また、SID信号にパスワ
ードをも含める場合には、そのパスワードの番号に続い
て“##”コード列で区切った後に、上記の配置規則で
有効または無効グループの番号を配置する。
【0061】具体的には、例えば、指定するパスワード
が“0304”で、指定する有効グループの番号が0及
び2で、指定する無効グループの番号が4及び6の場合
には、中継配信依頼元装置において、SIDとして指定
入力するコード列は、“0304##0#2#*4#*
6”となる。なお、ITU−T勧告T.30では、SI
D信号の情報フィールドの桁数が20桁に満たない部分
にはスペースで埋める規則であるが、ここでは、その記
述は省略している。
【0062】処理204における抽出処理では、“#
#”コード列の前の番号“0304”を通知パスワード
として抽出し、“##”コード列の後の“#”で区切ら
れた各番号をグループ番号として抽出すると共に、抽出
した番号に“*”コードが付加されている場合にはその
番号を無効グループの番号として抽出し、“*”コード
が付加されていない場合にはその番号を有効グループの
番号として抽出する。
【0063】なお、パスワードの指定を行わない場合に
は、“#0#2#*4#*6”と指定することで、有効
及び無効の各グループ番号のみを指定でき、また、正し
く抽出できる。
【0064】また、中継配信依頼元装置における、SI
D信号として送出するコード列の入力は、メーカを問わ
ない汎用性を重視するなら、ユーザにより直接入力させ
るべきであるが、中継配信依頼元装置が本発明に係る中
継配信に対応した、ファクシミリ装置1とと同一メーカ
のものであれば、パスワード、有効グループ、無効グル
ープをそれぞれ個別に対話的にユーザに指定させて、そ
の指定された各情報を装置側が前記配置規則に基づいた
コード列に変換してSID信号として送出するようにし
てもよい。
【0065】さて、処理204の後は、中継配信先管理
テーブル8aにおいて、通知識別コードと一致する「登
録識別コード」に対応する「登録パスワード」が登録さ
れているかを判断し(判断205)、「登録パスワー
ド」が未登録の場合には(判断205のNo)、当該登
録識別コードに対応する部署への中継配信については、
パスワードにより利用者制限がされていないものとし
て、パスワードの一致を判断することになく、無条件に
処理209に移行する。
【0066】判断205において、「登録パスワード」
が登録されている場合には(判断205のYes)、処
理204により通知パスワードが抽出されたかを判断し
(判断206)、通知パスワードが抽出されなかった場
合には(判断206のNo)、パスワード未通知による
中継配信依頼拒否として、ファクシミリ文書を受信する
ことなく、図4に示したようなシーケンスの伝送後手順
を行って(処理208)、処理を終了する。
【0067】判断206において、通知パスワードが抽
出された場合には(判断206のYes)、その抽出さ
れた、通知パスワードが「登録パスワード」と一致する
かを判断し(判断207)、一致しない場合には(判断
207のNo)、パスワード不一致による中継配信依頼
拒否として、ファクシミリ文書を受信することなく、図
4に示したようなシーケンスの伝送後手順を行って(処
理208)、処理を終了する。
【0068】判断207において、通知パスワードが
「登録パスワード」と一致した場合には(判断207の
Yes)、処理209に移行する。
【0069】このように、SID信号の情報フィールド
中に、パスワード情報のみならず、有効グループや無効
グループの情報が混在していても、パスワード情報をそ
れらの情報から正しく分離して、パスワードを必要とす
る処理(この場合、中継配信依頼の認証の判断処理)に
渡すことができる。
【0070】さて、処理209では、処理204で抽出
された有効グループに属する「配信先」を、「グループ
属性」との照合により特定して、その特定した「配信
先」を「有効」とする。すなわち、対応する「有効フラ
グ」を1にセットする。
【0071】そして、処理209により「有効」とされ
た「配信先」のうちの、処理204で抽出された無効グ
ループに属する「配信先」を「グループ属性」との照合
により特定して、その特定した「配信先」を「無効」と
する。すなわち、対応する「有効フラグ」を0にリセッ
トする。(処理210)
【0072】処理210の後、図7の処理301に移行
する。
【0073】なお、処理209と処理210とによる有
効な「配信先」の特定時に矛盾が生じた場合に、全「配
信先」に対応する「有効フラグ」を0にリセットしてし
まって、図7の処理303での配信処理を一切行わせな
いようにして、不用意な配信が行われて秘密が漏えいす
るようなことがないようにする対策を講じるようにして
もよい。
【0074】また、処理209と処理210とによる有
効な「配信先」の特定時に矛盾が生じた場合に、その矛
盾が生じた「配信先」に対応する「有効フラグ」を0に
リセットしてしまって、矛盾がない「配信先」について
のみ、図7の処理303での配信処理を行うようにし
て、明らかに指定が矛盾する「配信先」以外の「配信
先」については、中継配信を可能な限り行うようにする
対策を講じるようにしてもよい。
【0075】なお、その場合の矛盾とは、例えば、通知
識別コードに、中継配信先管理テーブル8aにおいて対
応する「配信先」に、有効グループまたは無効グループ
として指定されたグループに属する「配信先」が存在し
なかったり、特定のグループが有効グループとして指示
され、同時に、別のグループが無効グループとして指示
された場合に、そのどちらのグループにも属するメンバ
ーが存在するような場合である。
【0076】そのようなグループ指定の矛盾に対処する
ようにすれば、比較的複雑となる中継配信依頼元装置に
おけるグループ指定操作時の指定ミスや、ユーザのグル
ープ関係についての誤認に柔軟に対応して信頼性の高い
中継配信機能を行える。
【0077】次に、処理210または処理203によ
り、有効配信先の特定が完了すると行われる、図7の処
理301では、図4に示したような通信シーケンスでフ
ァクシミリ文書を受信して、画像メモリ7に記憶する処
理を行う。
【0078】その処理が完了すると、図4に示したよう
なシーケンスで伝送後手順を行って(処理302)、中
継配信依頼に係るファクシミリ文書の受信のための通信
を終了する。
【0079】そして、通知識別コードに対応する「登録
識別コード」に対応する「配信先」のうちの、対応する
有効フラグが1にセットされている「有効」な配信先に
順次発呼して、処理301で受信記憶した中継配信依頼
に係る受信画情報を送信する(処理303)。
【0080】このように、第1例に係る着呼処理手順で
は、サブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定
を受け、更に、SID信号によるグループ指定により、
配信先の部署に属する各配信先のうちの、実際に中継配
信すべき配信先を、階層的かつ複合的に指定することが
できる。
【0081】なお、SID信号により、通知有効グルー
プのみの指定を受け、かつ、通知無効グループの指定が
なかった場合には、単純に、通知有効グループに属する
「配信先」のみを有効な配信先として特定するようにし
てもい。
【0082】また、SID信号により、通知無効グルー
プのみの指定を受け、かつ、通知有効グループの指定が
なかった場合には、単純に、通知無効グループに属する
「配信先」以外の「配信先」を有効な配信先として特定
するようにしてもい。
【0083】次に、図8、図9及び図7に、ファクシミ
リ装置1における、中継配信処理を含む、着信処理手順
の、第2例について示す。
【0084】先ず、図8において、回線を介した着信が
あるかを監視していて(判断401のNoループ)、着
信があると(判断401のYes)、図4に示したよう
なシーケンスでの伝送前手順を行う(処理402)。
【0085】そして、その伝送前手順においてサブアド
レス信号SUBを受信したかを判断し(判断403)、
サブアドレス信号SUBを受信しない、通常のファクシ
ミリ通信の着信であった場合には(判断403のN
o)、図4に示したようなシーケンスでファクシミリメ
ッセージを受信しつつプロッタ4により記録出力する処
理を行い(処理404)、それが終了すると図4に示し
たようなシーケンスで伝送後手順を行い(処理40
5)、処理を終了する。
【0086】判断403において、サブアドレス信号S
UBを受信した場合には(判断403のYes)、その
サブアドレス信号SUBの情報フィールド中に含まれて
いる、通知識別コード、通知有効グループ、通知無効グ
ループの各情報を抽出する(処理406)。
【0087】ここで、処理406においてSUB信号か
ら抽出される、通知識別コード、通知有効グループ、通
知無効グループのSUB信号の情報フィールドへの配置
規則について説明する。中継配信依頼元のユーザは、そ
の配置規則を予め知っていて、中継配信依頼元装置にお
ける発呼時に、SUB信号として送出されるコード列を
その配置規則にしたがってテンキー等により指定入力す
る。
【0088】つまり、SUB信号として送出されるコー
ド列中における、1つまたは複数の有効グループ、無効
グループを指定する番号は、“#”コードで区切られ
る。また、その場合の無効グループを指定する番号に
は、番号の前に“*”コードを付けて有効グループの番
号と区別できるようにする。また、SUB信号に含めら
れる識別コードは、その識別コードの番号に続く“#
#”コード列により、上記の配置規則で配置される有効
または無効グループと区別されて配置する。
【0089】具体的には、例えば、指定する識別コード
が“1234”で、指定する有効グループの番号が0及
び2で、指定する無効グループの番号が4及び6の場合
には、中継配信依頼元装置において、SUBとして指定
入力するコード列は、“1234##0#2#*4#*
6”となる。なお、ITU−T勧告T.30では、SU
B信号の情報フィールドの桁数が20桁に満たない部分
にはスペースで埋める規則であるが、ここでは、その記
述は省略している。
【0090】処理406における抽出処理では、“#
#”コード列の前の番号“1234”を通知識別コード
として抽出し、“##”コード列の後の“#”で区切ら
れた各番号をグループ番号として抽出すると共に、抽出
した番号に“*”コードが付加されている場合にはその
番号を無効グループの番号として抽出し、“*”コード
が付加されていない場合にはその番号を有効グループの
番号として抽出する。
【0091】また、中継配信依頼元装置における、SU
B信号として送出するコード列の入力は、メーカを問わ
ない汎用性を重視するなら、ユーザにより直接入力させ
るべきであるが、中継配信依頼元装置が本発明に係る中
継配信に対応した、ファクシミリ装置1とと同一メーカ
のものであれば、識別コード、有効グループ、無効グル
ープをそれぞれ個別に対話的にユーザに指定させて、そ
の指定された各情報を装置側が前記配置規則に基づいた
コード列に自動変換してSUB信号として送出するよう
にしてもよい。
【0092】このように、サブアドレス信号SUBの情
報フィールド中に、識別コードの情報のみならず、有効
グループや無効グループの情報が混在していても、識別
コードの情報をそれらの情報から正しく分離することが
できる。
【0093】そして、更に、サブアドレス信号SUBの
情報フィールドの内容として通知された識別コードが、
中継用のものか、すなわち、図2の中継配信先管理テー
ブル8aに登録された「登録識別コード」のうちのいず
れかと一致するものであるかを判断する(判断40
7)。
【0094】通知識別コードが、中継用ではない場合に
は(判断407のNo)、さらに、その通知識別コード
に対応するその他の処理があるかを判断し(判断40
8)、対応する処理がない場合には(判断408のN
o)、処理405に移行して、図4に示したようなシー
ケンスで伝送後手順を行い(処理405)、処理を終了
する。対応する処理がある場合には場合には(判断40
8のYes)、その対応する処理を行う。
【0095】なお、その場合の中継用以外の通知識別コ
ードを使用する処理としては、本実施の形態では詳細な
説明を省略するが、例えば、通知識別コードと受信文書
とを対応付けて画像メモリ7に蓄積しておき、操作表示
部6からの、当該通知識別コードと一致するコードの入
力があって初めて当該受信文書をプロッタ4により記録
紙に記録出力する、いわゆる親展受信機能等である。
【0096】判断407において、通知識別コードが、
中継用である場合には(判断407のYes)、図9の
処理501に移行する。
【0097】図9の処理501におていては、通知識別
コードに、図2の中継配信先管理テーブル8aにおいて
対応する「登録識別コード」に対応する全「配信先」を
「無効」とする。すなわち、対応する「有効フラグ」を
0にリセットする。この処理501は、以後の処理によ
り、最終的に受信文書を配信する有効な配信先を特定す
るための前処理である。
【0098】処理501の後は、図8の処理402の伝
送前手順においてSID信号を受信したかを判断し(判
断502)、受信していない場合には(判断502のN
o)、通知識別コードに対応する全「配信先」を「有
効」とする。すなわち、対応する「有効フラグ」を1に
セットする(処理503)。処理503により、有効配
信先の特定が完了すると、図7の処理301に移行す
る。
【0099】判断502において、SID信号を受信し
た場合には(判断502のYes)、そのSID信号の
情報フィールド中に含まれている、通知パスワードを抽
出する(処理504)。
【0100】そして、中継配信先管理テーブル8aにお
いて、通知識別コードと一致する「登録識別コード」に
対応する「登録パスワード」が登録されているかを判断
し(判断505)、「登録パスワード」が未登録の場合
には(判断505のNo)、当該登録識別コードに対応
する部署への中継配信については、パスワードにより利
用者制限がされていないものとして、パスワードの一致
を判断することになく、無条件に処理508に移行す
る。
【0101】判断505において、「登録パスワード」
が登録されている場合には(判断505のYes)、通
知パスワードが「登録パスワード」と一致するかを判断
し(判断506)、一致しない場合には(判断506の
No)、パスワード不一致による中継配信依頼拒否とし
て、ファクシミリ文書を受信することなく、図4に示し
たようなシーケンスの伝送後手順を行って(処理50
7)、処理を終了する。
【0102】判断506において、通知パスワードが
「登録パスワード」と一致した場合には(判断506の
Yes)、処理508に移行する。
【0103】さて、処理508では、処理406で抽出
された有効グループに属する「配信先」を、「グループ
属性」との照合により特定して、その特定した「配信
先」を「有効」とする。すなわち、対応する「有効フラ
グ」を1にセットする。
【0104】そして、処理508により「有効」とされ
た「配信先」のうちの、処理406で抽出された無効グ
ループに属する「配信先」を「グループ属性」との照合
により特定して、その特定した「配信先」を「無効」と
する。すなわち、対応する「有効フラグ」を0にリセッ
トする。(処理509)
【0105】処理509の後、図7の処理301に移行
する。
【0106】なお、処理508と処理509とによる有
効な「配信先」の特定時に矛盾が生じた場合には、全
「配信先」に対応する「有効フラグ」を0にリセットし
てしまって、図7の処理303での配信処理を一切行わ
せないようにして、不用意な配信が行われて秘密が漏え
いするようなことがないようにする対策を講じるように
してもよい。
【0107】また、処理508と処理509とによる有
効な「配信先」の特定時に矛盾が生じた場合には、その
矛盾が生じた「配信先」に対応する「有効フラグ」を0
にリセットしてしまって、矛盾がない「配信先」につい
てのみ、図7の処理303での配信処理を行うようにし
て、明らかに指定が矛盾する「配信先」以外の「配信
先」については、中継配信を可能な限り行うようにする
対策を講じるようにしてもよい。
【0108】なお、その場合の矛盾とは、例えば、通知
識別コードに、中継配信先管理テーブル8aにおいて対
応する「配信先」に、有効グループまたは無効グループ
として指定されたグループに属する「配信先」が存在し
なかったり、特定のグループが有効グループとして指示
され、同時に、別のグループが無効グループとして指示
された場合に、そのどちらのグループにも属するメンバ
ーが存在するような場合である。
【0109】そのようなグループ指定の矛盾に対処する
ようにすれば、比較的複雑となる中継配信依頼元装置に
おけるグループ指定操作時の指定ミスや、ユーザのグル
ープ関係についての誤認に柔軟に対応して信頼性の高い
中継配信機能を行える。
【0110】次に、処理509または処理503によ
り、有効配信先の特定が完了すると行われる、図7の処
理301では、図4に示したような通信シーケンスでフ
ァクシミリ文書を受信して、画像メモリ7に記憶する処
理を行う。
【0111】その処理が完了すると、図4に示したよう
なシーケンスで伝送後手順を行って(処理302)、中
継配信依頼に係るファクシミリ文書の受信のための通信
を終了する。
【0112】そして、通知識別コードに対応する「登録
識別コード」に対応する「配信先」のうちの、対応する
有効フラグが1にセットされている「有効」な配信先に
順次発呼して、処理301で受信記憶した中継配信依頼
に係る受信画情報を送信する(処理303)。
【0113】このように、第2例に係る着呼処理手順で
は、サブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定
を受け、更に、同じくサブアドレス信号SUBによるグ
ループ指定により、配信先の部署に属する各配信先のう
ちの、実際に中継配信すべき配信先を、階層的・複合的
に指定することができる。
【0114】なお、サブアドレス信号SUBにより、通
知識別コードの他、通知有効グループのみの指定を受
け、かつ、通知無効グループの指定がなかった場合に
は、単純に、通知有効グループに属する「配信先」のみ
を有効な配信先として特定するようにしてもい。
【0115】また、サブアドレス信号SUBにより、通
知識別コードの他、通知無効グループのみの指定を受
け、かつ、通知有効グループの指定がなかった場合に
は、単純に、通知無効グループに属する「配信先」以外
の「配信先」を有効な配信先として特定するようにして
もい。
【0116】このように、本実施の形態によればITU
−T勧告T.30に規定されたサブアドレス信号SUB
やSID信号を利用して、中継配信先の部署を識別コー
ドで指定するのみならず、その部署内の、実際に中継配
信すべき配信先の属するグループをも階層的かつ複合的
に指定することができるようになる。
【0117】なお、以上説明した実施の形態において
は、中継配信依頼元の装置がファクシミリ装置1と同一
メーカのものでなくても、本発明を適用できるように、
ITU−T勧告T.30に規定されたサブアドレス信号
SUBやSID信号を利用するようにしたが、中継配信
依頼元の装置とファクシミリ装置1とが同一メーカのも
ので、必ずしも、標準の伝送プロトコルに基づく必要が
ない場合には、通知識別コードや、通知有効グループ、
通知無効グループを、独自プロトコルや独自のコード形
式により通知し合うようにしてもよいのはいうまでもな
い。
【0118】また、以上説明した実施の形態において、
中継配信先を、電話番号により宛先指定されるファクシ
ミリ装置に限定したが、本発明はそれに限らず、中継配
信先が、メールアドレスにより宛先指定されるネットワ
ーク端末等であってもよく、中継配信の際の通信媒体の
形式や、伝送プロトコル、伝送データ形式により限定さ
れるものではない。
【0119】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、例えば、
前記通知識別コードにより、中継配信先の部署を指定
し、更に、有効グループの1つまたは複数の指定によ
り、配信先の部署に属する各配信先のうちの、実際に中
継配信すべき有効な配信先を、階層的に指定することが
できるようになり、中継配信依頼元装置における中継配
信先の階層的・複合的な指定が可能となり、利便性の高
い中継配信機能を実現できるという効果が得られる。
【0120】請求項2に係る発明によれば、例えば、前
記通知識別コードにより、中継配信先の部署を指定し、
更に、無効グループの1つまたは複数の指定により、配
信先の部署に属する各配信先のうちの、実際に中継配信
すべき有効な配信先を、階層的に指定することができる
ようになり、中継配信依頼元装置における中継配信先の
階層的・複合的な指定が可能となり、利便性の高い中継
配信機能を実現できるという効果が得られる。
【0121】請求項3に係る発明によれば、例えば、前
記通知識別コードにより、中継配信先の部署を指定し、
更に、有効グループの1つまたは複数の指定、及び、無
効グループの1つまたは複数の指定により、配信先の部
署に属する各配信先のうちの、実際に中継配信すべき有
効な配信先を、階層的にきめ細かく指定することができ
るようになり、中継配信依頼元装置における中継配信先
の階層的・複合的な指定が可能となり、利便性の高い中
継配信機能を実現できるという効果が得られる。
【0122】請求項4に係る発明によれば、例えば、サ
ブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定を指定
し、更に、SID信号による有効グループの1つまたは
複数の指定により、配信先の部署に属する各配信先のう
ちの、実際に中継配信すべき有効な配信先を、階層的に
指定することができるようになり、中継配信依頼元装置
における中継配信先の階層的・複合的な指定が可能とな
り、利便性の高い中継配信機能を実現できるという効果
が得られる。また、ITU−T勧告T.30に標準の制
御信号を利用しているため、中継配信依頼元装置のメー
カを問わず汎用性のある中継配信機能を実現できる利点
がある。
【0123】請求項5に係る発明によれば、例えば、サ
ブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定を指定
し、更に、SID信号による無効グループの1つまたは
複数の指定により、配信先の部署に属する各配信先のう
ちの、実際に中継配信すべき有効な配信先を、階層的に
指定することができるようになり、中継配信依頼元装置
における中継配信先の階層的・複合的な指定が可能とな
り、利便性の高い中継配信機能を実現できるという効果
が得られる。また、ITU−T勧告T.30に標準の制
御信号を利用しているため、中継配信依頼元装置のメー
カを問わず汎用性のある中継配信機能を実現できる利点
がある。
【0124】請求項6に係る発明によれば、例えば、サ
ブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定を指定
し、更に、SID信号による有効グループの1つまたは
複数の指定、及び、無効グループの1つまたは複数の指
定により、配信先の部署に属する各配信先のうちの、実
際に中継配信すべき有効な配信先を、階層的にきめ細か
く指定することができるようになり、中継配信依頼元装
置における中継配信先の階層的・複合的な指定が可能と
なり、利便性の高い中継配信機能を実現できるという効
果が得られる。また、ITU−T勧告T.30に標準の
制御信号を利用しているため、中継配信依頼元装置のメ
ーカを問わず汎用性のある中継配信機能を実現できる利
点がある。
【0125】請求項7に係る発明によれば、例えば、サ
ブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定を指定
し、更に、同じくSUB信号による有効グループの1つ
または複数の指定により、配信先の部署に属する各配信
先のうちの、実際に中継配信すべき有効な配信先を、階
層的に指定することができるようになり、中継配信依頼
元装置における中継配信先の階層的・複合的な指定が可
能となり、利便性の高い中継配信機能を実現できるとい
う効果が得られる。また、ITU−T勧告T.30に標
準の制御信号を利用しているため、中継配信依頼元装置
のメーカを問わず汎用性のある中継配信機能を実現でき
る利点がある。
【0126】請求項8に係る発明によれば、例えば、サ
ブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定を指定
し、更に、同じくSUB信号による無効グループの1つ
または複数の指定により、配信先の部署に属する各配信
先のうちの、実際に中継配信すべき有効な配信先を、階
層的に指定することができるようになり、中継配信依頼
元装置における中継配信先の階層的・複合的な指定が可
能となり、利便性の高い中継配信機能を実現できるとい
う効果が得られる。また、ITU−T勧告T.30に標
準の制御信号を利用しているため、中継配信依頼元装置
のメーカを問わず汎用性のある中継配信機能を実現でき
る利点がある。
【0127】請求項9に係る発明によれば、例えば、サ
ブアドレス信号SUBにより配信先の部署の指定を指定
し、更に、同じくSUB信号による有効グループの1つ
または複数の指定、及び、無効グループの1つまたは複
数の指定により、配信先の部署に属する各配信先のうち
の、実際に中継配信すべき有効な配信先を、階層的にき
め細かく指定することができるようになり、中継配信依
頼元装置における中継配信先の階層的・複合的な指定が
可能となり、利便性の高い中継配信機能を実現できると
いう効果が得られる。また、ITU−T勧告T.30に
標準の制御信号を利用しているため、中継配信依頼元装
置のメーカを問わず汎用性のある中継配信機能を実現で
きる利点がある。
【0128】請求項10に係る発明によれば、前記有効
配信先特定手段による配信先の特定時に矛盾が生じた配
信先が生じた場合、具体的には、例えば、前記通知識別
コードに、前記中継配信先管理テーブル8おいて対応す
る配信先に、有効グループまたは無効グループとして指
定されたグループに属する「配信先」が存在しなかった
り、特定のグループが有効グループとして指示され、同
時に、別のグループが無効グループとして指示された場
合に、そのどちらのグループにも属する配信先が存在す
るような場合には、前記受信した通信データの中継配信
を一切行わないようにしたため、不用意な配信が行われ
て秘密が漏えいするようなことを未然に防ぐことが可能
となり、比較的複雑となる中継配信依頼元装置における
グループ指定操作時の指定ミスや、ユーザのグループ関
係についての誤認に柔軟に対応して、中継配信機能の信
頼性を高めることが可能となる効果が得られる。
【0129】請求項11に係る発明によれば、前記有効
配信先特定手段による配信先の特定時に矛盾が生じた配
信先が生じた場合、具体的には、例えば、前記通知識別
コードに、前記中継配信先管理テーブル8おいて対応す
る配信先に、有効グループまたは無効グループとして指
定されたグループに属する「配信先」が存在しなかった
り、特定のグループが有効グループとして指示され、同
時に、別のグループが無効グループとして指示された場
合に、そのどちらのグループにも属する配信先が存在す
るような場合には、当該矛盾が生じた配信先について
は、前記受信した通信データの中継配信を行わないよう
にしたため、明らかに指定が矛盾する「配信先」以外の
「配信先」については、中継配信を可能な限り行うよう
にすることが可能となり、比較的複雑となる中継配信依
頼元装置におけるグループ指定操作時の指定ミスや、ユ
ーザのグループ関係についての誤認に柔軟に対応して、
中継配信機能の信頼性を高めることが可能となる効果が
得られる。
【0130】請求項12に係る発明によれば、SID信
号の情報フィールド中に、パスワード情報のみならず、
有効グループや無効グループの情報が混在していても、
パスワード情報をそれらの情報から正しく分離して、パ
スワードを必要とする処理に渡すことができるようにな
るため、本発明のためにSID信号を利用してもSID
信号の本来の目的であるパスワードの通知を保証するこ
とができ、汎用性の高い中継配信機能を実現することが
可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信装置としてのフ
ァクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】中継配信先管理テーブルについて示す図であ
る。
【図3】グループ属性の定義について模式的に示す図で
ある。
【図4】発呼側から着呼側に画情報を送信する場合のG
3ファクシミリプロトコルに基づいた通信シーケンスに
ついて示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置に
おける着信処理手順の第1例について示すフローチャー
トである。
【図6】図5と共に、本発明の実施の形態に係るファク
シミリ装置における着信処理手順の第1例について示す
フローチャートである。
【図7】図5及び図6と共に、本発明の実施の形態に係
るファクシミリ装置における着信処理手順の第1例につ
いて示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置に
おける着信処理手順の第2例について示すフローチャー
トである。
【図9】図8と共に、本発明の実施の形態に係るファク
シミリ装置における着信処理手順の第2例について示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 スキャナ 3 原稿センサ 4 プロッタ 5 用紙センサ 6 操作表示部 7 画像メモリ 8 パラメータメモリ 8a 中継配信先管理テーブル 9 バッテリ 10 時計回路 11 キャラクタジェネレータ 12 RAM 13 ROM 14 CPU 15 符号化復号化部 16 通信制御部 17 モデム 18 網制御部 19 システムバス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信データの受信時に、その通信データ
    に付帯して通知される、通知識別情報により特定される
    1つまたは複数の配信先に、受信した通信データを送信
    する中継配信機能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯して前記通知識別
    情報と併せて、1つまたは複数の有効なグループを指定
    するための有効グループ指定情報が通知されると、当該
    通知された通知識別情報を前記中継配信先管理テーブル
    と照合して、一致する登録識別情報に対応する各配信先
    のうちの、前記有効グループ指定情報により有効と指定
    されたグループに属する配信先にのみ、前記受信した通
    信データを送信する中継配信手段とを備えたことを特徴
    とする通信装置。
  2. 【請求項2】 通信データの受信時に、その通信データ
    に付帯して通知される、通知識別情報により特定される
    1つまたは複数の配信先に、受信した通信データを送信
    する中継配信機能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯して前記通知識別
    情報と併せて、1つまたは複数の無効なグループを指定
    するための無効グループ指定情報が通知されると、当該
    通知された通知識別情報を前記中継配信先管理テーブル
    と照合して、一致する登録識別情報に対応する各配信先
    のうちの、前記無効グループ指定情報により無効と指定
    されたグループ以外のグループに属する配信先にのみ、
    前記受信した通信データを送信する中継配信手段とを備
    えたことを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 通信データの受信時に、その通信データ
    に付帯して通知される、通知識別情報により特定される
    1つまたは複数の配信先に、受信した通信データを送信
    する中継配信機能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯して前記通知識別
    情報と併せて、1つまたは複数の有効なグループを指定
    するための有効グループ指定情報、及び、1つまたは複
    数の無効なグループを指定するための無効グループ指定
    情報が通知されると、当該通知された通知識別情報を前
    記中継配信先管理テーブルと照合して、一致する登録識
    別情報に対応する各配信先のうちの、前記有効グループ
    指定情報により有効と指定されたグループに属する配信
    先であって、前記無効グループ指定情報により無効と指
    定されたグループ以外のグループに属する配信先にの
    み、前記受信した通信データを送信する中継配信手段と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 ITU−T勧告T.30に規定されたG
    3ファクシミリプロトコルに基づいた通信データの受信
    時に、その通信データに付帯してSUB信号により通知
    される、通知識別情報により特定される1つまたは複数
    の配信先に、受信した通信データを送信する中継配信機
    能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯した前記SUB信
    号による通知識別情報の通知と併せて、SID信号が通
    知されると、その通知されたSID信号の情報フィール
    ドに所定規則で含まれる、1つまたは複数の有効なグル
    ープを指定するための有効グループ指定情報を抽出する
    情報抽出手段と、前記通知識別情報を前記中継配信先管
    理テーブルと照合して、一致する登録識別情報に対応す
    る各配信先のうちの、前記情報抽出手段により抽出され
    た前記有効グループ指定情報により有効と指定されたグ
    ループに属する配信先を、有効配信先として特定する有
    効配信先特定手段と、その有効配信先特定手段により特
    定された配信先にのみ、前記受信した通信データを送信
    する中継配信手段とを備えたことを特徴とする通信装
    置。
  5. 【請求項5】 ITU−T勧告T.30に規定されたG
    3ファクシミリプロトコルに基づいた通信データの受信
    時に、その通信データに付帯してSUB信号により通知
    される、通知識別情報により特定される1つまたは複数
    の配信先に、受信した通信データを送信する中継配信機
    能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯した前記SUB信
    号による通知識別情報の通知と併せて、SID信号が通
    知されると、その通知されたSID信号の情報フィール
    ドに所定規則で含まれる、1つまたは複数の無効なグル
    ープを指定するための無効グループ指定情報を抽出する
    情報抽出手段と、前記通知識別情報を前記中継配信先管
    理テーブルと照合して、一致する登録識別情報に対応す
    る各配信先のうちの、前記情報抽出手段により抽出され
    た前記無効グループ指定情報により無効と指定されたグ
    ループ以外のグループに属する配信先を、有効配信先と
    して特定する有効配信先特定手段と、その有効配信先特
    定手段により特定された配信先にのみ、前記受信した通
    信データを送信する中継配信手段とを備えたことを特徴
    とする通信装置。
  6. 【請求項6】 ITU−T勧告T.30に規定されたG
    3ファクシミリプロトコルに基づいた通信データの受信
    時に、その通信データに付帯してSUB信号により通知
    される、通知識別情報により特定される1つまたは複数
    の配信先に、受信した通信データを送信する中継配信機
    能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯した前記SUB信
    号による通知識別情報の通知と併せて、SID信号が通
    知されると、その通知されたSID信号の情報フィール
    ドに所定規則で含まれる、1つまたは複数の有効なグル
    ープを指定するための有効グループ指定情報、及び、1
    つまたは複数の無効なグループを指定するための無効グ
    ループ指定情報を抽出する情報抽出手段と、前記通知識
    別情報を前記中継配信先管理テーブルと照合して、一致
    する登録識別情報に対応する各配信先のうちの、前記情
    報抽出手段により抽出された前記有効グループ指定情報
    により有効と指定されたグループに属する配信先であっ
    て、前記情報抽出手段により抽出された前記無効グルー
    プ指定情報により無効と指定されたグループ以外のグル
    ープに属する配信先を、有効配信先として特定する有効
    配信先特定手段と、その有効配信先特定手段により特定
    された配信先にのみ、前記受信した通信データを送信す
    る中継配信手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 ITU−T勧告T.30に規定されたG
    3ファクシミリプロトコルに基づいた通信データの受信
    時に、その通信データに付帯してSUB信号により通知
    される、通知識別情報により特定される1つまたは複数
    の配信先に、受信した通信データを送信する中継配信機
    能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯してSUB信号が
    通知されると、その通知されたSUB信号の情報フィー
    ルドに所定規則で含まれる、通知識別情報、及び、1つ
    または複数の有効なグループを指定するための有効グル
    ープ指定情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出
    手段により抽出された前記通知識別情報を前記中継配信
    先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情報に対
    応する各配信先のうちの、前記情報抽出手段により抽出
    された前記有効グループ指定情報により有効と指定され
    たグループに属する配信先を、有効配信先として特定す
    る有効配信先特定手段と、その有効配信先特定手段によ
    り特定された配信先にのみ、前記受信した通信データを
    送信する中継配信手段とを備えたことを特徴とする通信
    装置。
  8. 【請求項8】 ITU−T勧告T.30に規定されたG
    3ファクシミリプロトコルに基づいた通信データの受信
    時に、その通信データに付帯してSUB信号により通知
    される、通知識別情報により特定される1つまたは複数
    の配信先に、受信した通信データを送信する中継配信機
    能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯してSUB信号が
    通知されると、その通知されたSUB信号の情報フィー
    ルドに所定規則で含まれる、通知識別情報、及び、1つ
    または複数の無効なグループを指定するための無効グル
    ープ指定情報を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出
    手段により抽出された前記通知識別情報を前記中継配信
    先管理テーブルと照合して、一致する登録識別情報に対
    応する各配信先のうちの、前記情報抽出手段により抽出
    された前記無効グループ指定情報により無効と指定され
    たグループ以外のグループに属する配信先を、有効配信
    先として特定する有効配信先特定手段と、その有効配信
    先特定手段により特定された配信先にのみ、前記受信し
    た通信データを送信する中継配信手段とを備えたことを
    特徴とする通信装置。
  9. 【請求項9】 ITU−T勧告T.30に規定されたG
    3ファクシミリプロトコルに基づいた通信データの受信
    時に、その通信データに付帯してSUB信号により通知
    される、通知識別情報により特定される1つまたは複数
    の配信先に、受信した通信データを送信する中継配信機
    能を備えた通信装置において、 各登録識別情報に対応付けて1つまたは複数の配信先を
    予め登録・記憶すると共に、それら各配信先のそれぞれ
    について、それが属する1つまたは複数のグループを予
    め設定・記憶した中継配信先管理テーブルと、通信デー
    タの受信時に、その通信データに付帯してSUB信号が
    通知されると、その通知されたSUB信号の情報フィー
    ルドに所定規則で含まれる、通知識別情報、1つまたは
    複数の有効なグループを指定するための有効グループ指
    定情報、及び、1つまたは複数の無効なグループを指定
    するための無効グループ指定情報を抽出する情報抽出手
    段と、前記情報抽出手段により抽出された前記通知識別
    情報を前記中継配信先管理テーブルと照合して、一致す
    る登録識別情報に対応する各配信先のうちの、前記情報
    抽出手段により抽出された前記有効グループ指定情報に
    より有効と指定されたグループに属する配信先であっ
    て、前記情報抽出手段により抽出された前記無効グルー
    プ指定情報により無効と指定されたグループ以外のグル
    ープに属する配信先を、有効配信先として特定する有効
    配信先特定手段と、その有効配信先特定手段により特定
    された配信先にのみ、前記受信した通信データを送信す
    る中継配信手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  10. 【請求項10】 前記有効配信先特定手段による配信先
    の特定時に矛盾が生じた配信先が生じた場合、前記中継
    配信手段は、前記受信した通信データの中継配信を一切
    行わないことを特徴とする請求項4、5、6、7、8ま
    たは9のいずれかに記載の通信装置。
  11. 【請求項11】 前記有効配信先特定手段による配信先
    の特定時に矛盾が生じた配信先が生じた場合、前記中継
    配信手段は、当該矛盾が生じた配信先については、前記
    受信した通信データの中継配信を行わないことを特徴と
    する請求項4、5、6、7、8または9のいずれかに記
    載の通信装置。
  12. 【請求項12】 前記有効配信先特定手段は、前記SI
    D信号に所定規則で含まれるパスワード情報を、前記有
    効グループ指定情報または/及び無効グループ情報パス
    ワードから分離して、前記パスワード情報を必要とする
    処理に渡すものであることを特徴とする請求項4、5ま
    たは6のいずれかに記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102018A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Murata Mach Ltd 通信端末装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005102018A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Murata Mach Ltd 通信端末装置

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