JP3983320B2 - 遊技場管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場に配置された複数の遊技機器の動作状態を管理する遊技場管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技場管理装置は、遊技場内に設置されているパチンコ機やアレンジボール機等の遊技台、玉貸機、景品玉計数器、カード自動販売機および金庫など各種遊技機器の動作状態を一括して管理する装置である。
【0003】
遊技場管理装置は、アウト玉やセーフ玉の数、稼働率、特賞確立など遊技台についてのデータや、玉貸機、カード自動販売機での売上高など遊技機器に関する各種のデータを収集し分析するコンピュータ装置であり、一般に、ホールコンピュータまたは補給コンピュータと呼ばれている。
【0004】
遊技場管理装置の動作モードには、営業中モードと、テスト打ちモードの2つがある。営業中モードは、遊技場を営業している際に設定され、収集したデータは、営業データとして管理される。一方、テスト打ちモードは、遊技台の入れ替え工事などを行ったとき入れ替え後の遊技機器の動作確認する際などに設定される。
【0005】
従来の遊技場管理装置では、営業中モードとテスト打ちモードのいずれか一方を択一的に選択するようになっており、また、選択された各動作モードにおいて、接続されている複数の遊技機器のうちの一部を管理対象として選定することはできず、全ての遊技機器が一括して管理対象になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の遊技場管理装置では、動作モードの切り替えが択一的であり、かつ接続されている全ての遊技機器について一括して切り替えが行われるので、店内の一部の遊技機器を入れ替える場合であっても、それらの遊技機器についてだけ動作試験を行うことができなかった。
【0007】
このため、営業中に遊技機器の入れ替えを行うことができず、深夜や休業日などに入れ替え工事や入れ替え後の動作試験を行わなければならないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、営業中に、店内の一部の遊技機器について動作試験を行うことのできる遊技場管理装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の項の発明に存する。
[1]遊技場に配置された遊技台(11)を含む複数の遊技機器の動作状態を管理する遊技場管理装置(40)において、
管理者からの指示に基づき前記複数の遊技機器(11〜15)のうちの一部または遊技場内の遊技機器(11〜15)の全てを動作試験の対象機器として設定する試験機器設定手段(40b)を有し、
前記試験機器設定手段(40b)によって動作試験の対象機器として設定されている遊技機器の動作状態と動作試験の対象機器として設定されていない遊技機器の動作状態とを別々に、かつ並行して管理し、
前記試験機器設定手段(40b)は、動作試験の対象機器を選択する指示を管理者から受け付ける受付モードを有し、該受付モードは、遊技場内の遊技機器を一括して動作試験の対象機器に設定する全店指定モードと、各遊技機器を個別に動作試験の対象機器に設定する個別指定モードとを備え、
前記遊技場管理装置(40)の動作モードが営業時間中の遊技場を管理する営業中モードのとき、前記全店指定モードの設定が不可になると共に前記個別指定モードの設定が可能な状態になり、前記遊技場管理装置が前記営業中モードでないとき、個別指定モードの設定が不可になると共に前記全店指定モードの設定が可能な状態になることを特徴とする遊技場管理装置(40)。
【0012】
前記本発明は次のように作用する。
遊技場管理装置(40)の有する試験機器設定手段(40b)は、遊技場に配置された複数の遊技機器のうちの一部を管理者からの指示に基づき動作試験の対象機器として設定する。遊技場管理装置(40)は、動作試験の対象機器として設定されている遊技機器の動作状態と動作試験の対象機器として設定されていない遊技機器の動作状態とを個別に、かつ並行して管理する。
【0013】
このように遊技機器の一部だけを動作試験の対象として選択でき、かつ動作試験の対象遊技機器とそれら以外の遊技機器とを別々に、かつ並行して管理するので、一部の遊技機器の動作試験を行いながら、他の遊技機器によって遊技場を営業することができる。
【0014】
試験機器設定手段(40b)は、動作試験の対象機器を選択する指示を管理者から受け付ける際の受付モードとして、遊技場内の遊技機器を一括して動作試験の対象機器に設定する全店指定モードと、各遊技機器を個別に動作試験の対象機器に設定する個別指定モードとを備えている。
【0015】
そして、遊技場管理装置(40)の動作モードが営業時間中の遊技場を管理する営業中モードのときは、全店指定モードでの受け付けが不可であって個別指定モードでの受け付けの可能な状態になる。一方、遊技場管理装置(40)が営業中モードでないとき、すなわち営業前あるいは営業後は、個別指定モードでの受け付けが不可であって全店指定モードでの受け付けの可能な状態になる。
【0016】
これにより、営業中に試験対象の遊技機器を設定する際、誤って、店内すべての遊技機器を一括して指定するようなことを防止できる。また、営業中でないときは、全店指定モードになるので、試験対象の遊技機器を個々に指定する必要がなく、作業工数の低減を図ることができる。
【0017】
遊技機器は、遊技台(11)、玉貸機(12)、景品玉計数器(15)、金庫(13)およびカード自動販売機(14)を含んでおり、遊技台(11)および遊技台に併設された玉貸機(12)については、島(61)を単位として動作試験の対象機器の設定が可能になっている。
【0018】
通常、遊技台(11)の入れ替えは、島(61)を単位に行われるので、島単位に試験対象機器の指定を行うようにすることで、島内の個々の遊技台(11)を指定する手間が省け、作業の効率化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1に示すように、遊技場内には、パチンコ機などの遊技台11、玉貸機12、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15など各種の遊技機器が設置されており、各遊技機器はそれぞれ台コントローラ20a、20bに接続されている。
【0020】
台コントローラ20a、20bは、LON(ローカル・オペレーティング・ネットワーク)31を介して島コントローラ30aに接続されている。島コントローラ30b、島コントローラ30cには、図示していないが、島コントローラ30aと同様に各種遊技機器の接続された複数の台コントローラがLONを通じて接続されている。
【0021】
島コントローラ30a〜30cは、HUB(集線装置)32によりまとめられ、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)33を通じてホール端末40と接続されている。このほか、LAN33には、顧客と対応するためのカウンタに設置されているカウンタ端末34が接続されている。
【0022】
ホール端末40は、LAN33、LON31を介して接続されている各種の遊技機器を統括的に管理する遊技場管理装置として機能し、営業成績(売上データ)の把握や遊技台の稼働を中心とした各種玉の流れに関連するデータの確認、さらに遊技台の制御や釘の調整などに関する情報を提供するための装置である。
【0023】
ホール端末40には、周辺装置として、各種の計数データやこれらを処理した管理データなどを保存するためのデータベース51と、計数データや管理データを印刷するためのプリンタ52と、音声出力装置53が接続されている。音声出力装置53は、無線回線によってインカム54から音声信号を受信するようになっている。プリンタ52は、ここでは赤、黒の2色を印刷できるものを用いている。
【0024】
図2は、ホール端末40の構成の概要を表している。ホール端末40は、遊技店に設置されている各種遊技機器を管理するシステムの核となる遊技場管理装置としてのコンピュータ装置であり、本体部40aと、コンソール部40bとから構成されている。
【0025】
本体部40aは、CPU(中央処理装置)41、ROM(リード・オンリ・メモリ)42およびRAM43(ランダム・アクセス・メモリ)等のほか、LANによる通信を行なうLANコントローラ44や各種のデータを大量に記憶する磁気ディスク装置45、コンソール部40bを接続する入出力部46とから構成される。
【0026】
ホール端末40は、RAM43の記憶領域に、動作試験の対象となっている遊技機器(テスト台)から到来する各種の計数データを保存するテスト用領域43aと、テスト台でない遊技機器から到来する計数データを保存する通常用領域43bとを備えている。計数データには、遊技台11からのアウト玉、セーフ玉の数、玉貸機12、カード自動販売機14などからの売上データ(投入された紙幣数や硬貨の数)などがある。
【0027】
ホール端末40のコンソール部40bは、キーボード47と、タッチパネル部48を具備した9インチカラー液晶ディスプレイ49とを備えている。
図1に示した、島コントローラ30a〜30cは、ホール端末40と台コントローラ20a、bの中継機能を有するコンピュータ装置であり、図示しない本体部とコンソール部を備えている。島コントローラ30a〜30cは、台コントローラ20a等によって取り込まれた遊技台11、玉貸機12、島端金庫13など各種遊技機器からの計数データを吸い上げて収集し保存するとともに、これをホール端末40に送信する機能を備えている。
【0028】
台コントローラ20a、bは、遊技台11、玉貸機12、島端金庫13など各種遊技機器から各種の信号(計数データ等)を取り込むコンピュータ装置である。また、取り込む信号の種類によって、正常/異常の状態検出や、玉補給、打止等の遊技台11制御を行なうようになっている。また取り込んだ計数データや検出した状態を上位装置(島コントローラ)に通知する通信機能を有している。
【0029】
たとえば、台コントローラ20aから遊技台11へは、打止制御、開放制御、補給制御、ハンドルストップ制御用の信号を送り、台コントローラ20aは遊技台11から、入玉信号、出玉信号、スタート信号、特賞信号、不正信号、確率変動信号などを取り込むようになっている。
【0030】
図1では島コントローラ30aに2台の台コントローラが接続されているが、各島コントローラ30a〜30cには、多数の台コントローラを接続することができ、各島には、通常、数十台の遊技台11および玉貸機12(サンド)が設置される。また、島コントローラ30は、遊技店の規模に応じて、必要な台数設置される。
【0031】
図3は、一部の遊技機器の入れ替え工事を行なう際における遊技店の営業形態の一例を表したものである。遊技店60内には、6つの島61a〜61fが設けられている。このうち図中上半分の島61a〜61cによって営業を行い、下半分の島61d〜61fについて台の入れ替え工事が行なわれている。本発明に係る遊技場管理装置では、店内の一部の遊技機器を動作試験の対象機器(テスト台)として設定できるとともに、動作試験を行なう遊技機器と営業を行なう遊技機器とを同時に並行して、かつこれらからの計数データを別々に管理することができるので、このような営業形態をとることができる。
【0032】
図4は、遊技場管理装置としてのホール端末40の行なう処理の流れの概要を表したものである。ここでは、遊技機器の動作試験を行なう場合を示してある。電源オン後に、操作者によりテスト台設定/解除の画面が選択され(ステップS201)、動作試験の対象機器の設定が行われる。
【0033】
まずホール端末40は、自身の動作モードが現在、営業中に設定されているか否かを調べ(ステップS202)、営業中でない場合には(ステップS202;N)、遊技場内の全ての遊技機器を対象とした動作試験の指示だけを受け付ける(ステップS203)。すなわち、遊技台11、玉貸機12(サンド)、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15のすべてについて動作試験を行う指示だけを受け付ける。
【0034】
営業中の場合には(ステップS202;Y)、テスト台を遊技機器ごとに選択できる。すなわち、遊技台11、玉貸機12については、島単位に動作試験の対象を設定でき(ステップS204)、これら以外の遊技機器については各機器単位に動作試験の対象機器を設定できる(ステップS205)。なお、営業中は、全店での指定は禁止される。
【0035】
このようにして、テスト台を選択した後、動作試験の終了時刻(解除時刻)の設定が行われると、遊技場管理装置はテストモードに移行し、テスト動作が開始される(ステップS206)。
【0036】
動作試験の期間中は、試験対象の機器からのデータと、試験対象でない機器からのデータは別々に管理される。したがって、試験対象の遊技機器に関するデータは営業データとして保存されない。テストデータは、ディスプレイに表示したり、プリンタ52で印刷して確認することができる(ステップS207)。
【0037】
予め設定した解除時刻が到来すると、テストモードが解除され(ステップS208)、通常営業の状態に移行する(ステップS209)。
【0038】
テスト台の設定は、ホール端末40の電源が投入されている間は、営業前、営業中、営業後のいずれの状態であっても可能であるが、図4に示すように営業中か否かによってテスト台の設定態様が相違している。ホール端末40は、テスト台の設定が完了した時点から解除時刻が到来するまでの間、テストモードに入り、動作試験の対象機器と試験対象でない営業中の機器とを別々に管理する。
【0039】
図5は、営業前後と営業中のそれぞれにおけるテスト台の設定態様を示している。図中の○印は設定可能を、×印は設定不可を表している。営業前、営業後の状態71では、全店を一括してテスト台として設定することが可能である。
【0040】
一方、営業中の状態72では、全店を一括してテスト台として設定することは禁止されており、各遊技機器を個別にテスト台として設定することが可能になっている。なお、遊技台11および遊技台に併設される玉貸機12(サンド)については、機器ごとではなく、これらの据え付けられている島を単位として選択するようになっている。したがって、営業中は、遊技台11、サンド12を島単位に、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15を1台ずつの機器単位にテスト台に設定することができる。
【0041】
試験対象として設定されているテスト台から収集される計数データは、テストモードに入っている期間中は、通常の営業データと分けて別管理される。なお、テスト台からの計数データはテストデータとして別管理されるが、テスト台からの計数データは累積で計数される。すなわち、営業中に2度以上に渡ってテスト台の設定、解除が行われた場合には、各テストモード中の計数データを別々に管理するのではなく、テスト中の計数データとして累計される。
【0042】
解除時刻が到来すると、テスト台の解除を行うか否かの解除確認メッセージがホール端末40のディスプレイに表示され、操作者により「解除する」が選択されたときは、テスト台からの計数データを営業データと分けて別管理する動作を終了し、テスト台の設定が解除される。
【0043】
テスト解除後におけるホール端末40の動作は、テストの解除が営業前、営業中、営業後のいずれの期間に行われるかによって相違する。営業前の状態でテスト台の解除が行われた場合には、解除後、ホール端末40は営業開始可能状態に移行する。遊技台11については、テスト台解除後の発生計数は、通常データとしてカウントされる。玉貸機12、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15については、テスト台解除後の発生計数は、営業前売上げとして計数される。
【0044】
営業中にテスト台が解除された場合は、その後、通常の計数カウントが行われる。遊技台11については、テスト中の発生計数は営業計数に含めず、テスト台解除後の発生計数は、営業計数としてカウントする。
【0045】
営業後にテスト台が解除された場合は、ホール端末40は電源オフ可能な状態に移行する。遊技台11については、テスト台解除後の発生計数は、通常データとしてカウントされる。玉貸機12、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15については、テスト台解除後の発生計数は、営業後売上げとして計数される。
【0046】
なお、テスト台を設定した後、解除せずに電源オフした場合には、電源が再投入された際に、テスト台が設定されたままの状態である旨の警告メッセージ(解除確認メッセージ)を表示するようになっている。
【0047】
図6は、ホール端末40が遊技台11に対して行う制御内容および管理内容を、遊技台11がテスト台として設定されている場合と設定されていない場合の双方について対比して示したものである。テスト台の設定有無による主たる相違点は計数管理(81)にある。すなわち、テスト台に設定されている機器からの計数データは、テスト中データとして管理され、営業データと別に管理される。テスト台に設定されていない機器からの計数データは、営業データとして管理される。
【0048】
台制御(82)、印刷(83)、音声出力(85)、信号出力(86)については、テスト台の設定の有無にかかわらず同一の機能になっている。また表示機能(84)については、動作中の状態をリアルタイムに速報として表示する速報ウィンドウ(84a)の機能は同一である。遊技台11における遊技状態の推移データおよび履歴データ(84b)についての機能は、テスト台の設定有無により相違している。テスト台の設定有りの場合には、異常履歴だけが管理され、特賞推移、特賞履歴、差玉推移、打止履歴は採用されず管理されない。また、帳票の印刷において、テスト台は、その旨を示すテスト中マークが印字される。
【0049】
図7は、ホール端末40が玉貸機12、島端金庫13、カード自動販売機14および景品玉計数器15に対して行う制御内容および管理内容を、これらの機器がテスト台として設定されている場合と設定されていない場合の双方について対比して示したものである。テスト台の設定有無による主たる相違点は、遊技台11の場合と同様に計数管理(91)にあり、テスト台に設定されている機器からの計数データは、テスト中データとして管理され、営業データと別に管理される。テスト台に設定されていない機器からの計数データは、営業データとして管理される。
【0050】
状態検出(92)、印刷(93)、音声出力(95)については、テスト台の設定の有無にかかわらず同一の機能になっている。また表示機能(94)については、速報ウィンドウ(94a)の機能は同一であり、履歴データ(94b)は、テスト台の設定有りの場合、異常履歴だけが管理される。
【0051】
次にテスト台の設定操作について説明する。
上位階層のメニュー画面(定数設定メニュー)より、「テスト台設定/解除」のタッチキーを押下するか、該当する項目番号を入力し「選択キー」を押下することにより、図8に示すようなテスト台設定/解除画面がホール端末40のディスプレイに表示される。ここでは、テスト台に設定する機器の種別として遊技台/サンドを選択した場合の画面を示してある。このような画面を表示した状態で、各遊技機器をテスト台に設定したり、その解除を行うことができる。
【0052】
テスト台設定/解除画面100は、画面名称等を表示する画面タイトル表示領域102と、選択した機器の種類等を表示する機器タイトル表示領域103と、機器番号を表示する機器番号表示領域104と、機器種別等の選択スイッチを表示する選択スイッチ表示領域105を備えている。
【0053】
画面タイトル表示領域102のヘルプ102a、メインメニュー102b、前画面102c、および機器番号表示領域104、選択スイッチ表示領域105はそれぞれタッチキーになっている。機器番号表示領域104には、遊技台/サンドの島番号、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15の機器番号が表示される。遊技場内の各島、および島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15にはそれぞれ識別番号としての機器番号が予め割り振られており、機器番号表示領域104の該当する番号部分を指先で押下することにより、該番号の機器を指定することができる。
【0054】
選択スイッチ表示領域105には、遊技台/サンドキーなどの各種の選択キー105a〜105lが表示される。遊技台/サンドキー105a、金庫キー105b、景品機キー105c、自販機キー105d、全店キー105eは、それぞれテスト台に設定する遊技機器の種類を指定するキーであり、いずれかのキーが押下されると、対応する種類に属する全ての機器の機器番号が機器番号表示領域104に、また選択した機器種別がタイトル部103aに表示される。
【0055】
テスト開始キー105fは、テスト台の設定を終了し、解除時刻を指定する画面に移行する際に押下するタッチキーである。テスト解除キー105gは、テスト台としての設定を解除する際に押下するキーであり、テスト解除キー105gを押下してからタッチキー104によって機器番号を指定することで、該当する機器がテスト台から解除される。
【0056】
クリアキー105hは、選択されている全ての機器について一度にテスト台の設定を解除するキーである。印刷開始キー105iは、テスト台の設定状態の印刷出力を指示ための入力するキーである。終了キー105jを押下すると、テスト台設定/解除画面を抜け、上位階層の業務メニューに戻るようになっている。
【0057】
スクロールキー105k、105lは、機器番号を1画面に表示しきれないとき、各キーの矢印が示す方向に表示内容をスクロールさせるためのキーである。
【0058】
テスト台設定/解除画面に移行した時点で、遊技場管理装置の動作状態が営業中のときは、全店キー105eは無効となり表示されない。また、営業前、営業後のときは、遊技台/サンドキー105a、金庫キー105b、景品機キー105cが無効となりこれらは表示されない。
【0059】
すなわち、図5に示したような制限下で設定を行うため、ホール端末40の動作状態が営業中か否かに応じて、図5の×印に対応する選択キー105が表示されないようになっている。なお、全てのタッチキーを表示し、無効のタッチキーについての受付を拒否(エラー音等を鳴らす)するようにしてもよい。
【0060】
このほか、テスト台として設定された機器番号は、他と異なる表示色で表示される。図ではテスト台に設定されている機器番号のタッチキー部分に斜線を施してあるが、実際のディスプレイ上では、これらの箇所を紫色で表示するようになっている。
【0061】
テスト台設定/解除画面において、操作者はまずテスト台に設定する機器の種別を選択キー105a〜105eによって選択する。これにより、選択した種類に該当する機器の機器番号が機器番号表示領域104に表示される。操作者は、希望する機器番号のタッチキーを押下することで、該機器をテスト台に設定することができる。なお、遊技台/サンドを選択した場合には、島番号が機器番号表示領域104に表示され、島単位の指定になる。
【0062】
機器番号が1画面に表示しきれていない場合には、スクロールキー105k、105lを操作して、該当する機器番号を機器番号表示領域104に表示し、選択を行う。既にテスト台として設定されている機器をテスト台から解除する場合には、テスト解除キー105gを押下してから該当する機器番号のタッチキーを押下する。また、クリアキー105hにより、全ての機器をテスト台の設定から解除することができる。
【0063】
操作者は、機器番号のエントリーが終了すると、テスト開始キー105fを押下する。これにより、後に説明する解除時刻設定画面が表示され、この画面で解除時刻の設定が終了すると、ホール端末40はテストモードでの管理動作に移行する。なお、テスト台の設定を途中で中止する場合には、終了キー105jを押下すれば良い。
【0064】
図9から図12は、テスト台を設定する際にホール端末40の行う処理の流れを表している。ホール端末40は、上位階層のメニュー画面(定数設定メニュー)から「テスト台設定/解除」のタッチキーが押下される等によりテスト台設定/解除画面を表示する(ステップS300)。
【0065】
この際、ホール端末40の動作モードが営業中か否かを調べ(ステップS301)、営業中の場合には(ステップS301;Y)、全店キー105eを無効キーとし、これ以外の選択キー105a〜105d、105f〜105lを表示する(ステップS302)。一方、営業前、営業後の場合には、遊技台105a、金庫キー105b、景品機キー105cを無効キーとし、これら以外の選択キー105d〜105lを表示する(ステップS303)。
【0066】
機器番号あるいはいずれかの選択キー105が押下されると(ステップS304;Y)、押下されたキーに応じた各種の処理を行う。押下されたキーが遊技台/サンド105a、金庫キー105b、景品機キー105c、自販機キー105d、全店キー105eなどいずれかの機器を選択するキー(機器選択キー)のときは(ステップS305;Y)、選択された機器種別の名称をタイトル部103aに表示し(ステップS306)、該種別に属する全ての機器番号(遊技台/サンドの場合には島番号)を機器番号表示領域104に表示する(ステップS307)。
【0067】
そして、現在の状態が次に機器番号キーが押下された際に、その番号の機器をテスト台に設定する設定モードになっていることを登録し(ステップS308)ステップS304に戻り、次のキーの押下を待つ。
【0068】
テスト解除キー105gが押下されたときは(ステップS309;Y)、動作状態が設定モードでなければ(ステップS310;N)、機器の種別がまだ選択されておらず、機器番号が機器番号表示領域104に表示されていないことがある。そこで、エラー音を鳴らしてから(ステップS311)ステップS304に戻り、次のキーの押下を待つ。
【0069】
テスト解除キー105gが押下されたときに設定モードの状態であれば(ステップS310;Y)、機器番号キーの押下によってテスト台を解除する解除モードになったことを登録して(ステップS312)ステップS304に戻り、次のキーの押下を待つ。
【0070】
機器番号のタッチキー104が押下されたとき(ステップS313;Y)設定モードの状態にあれば(ステップS314;Y)、押下された番号に対応する機器をテスト台として登録し(ステップS315)、ステップS304に戻って次のキーの押下を待つ。
【0071】
機器番号のタッチキー104が押下されたとき(ステップS313;Y)解除モードの状態にあれば(ステップS314;N)、押下された番号に対応する機器をテスト台から解除し(ステップS316)、ステップS304へ戻る。
【0072】
押下されたキーが、テスト開始キー105fのときは(ステップS317;Y)、テスト台として設定されている遊技機器が存在するか否かを調べ(ステップS318)、存在しないときは(ステップS318;N)エラー音を鳴らして(ステップS319)ステップS304に戻り、次のキーの押下を待つ。
【0073】
テスト台の設定があるときは(ステップS318;Y)、図13に示すようなテスト解除時刻設定画面110を表示する(ステップS320)。操作者は、キーボードから解除時刻が入力し、確定キーで解除時刻を確定する(ステップS321)。解除時刻の入力された状態で設定終了キー111が押下されると(ステップS322;Y)、解除時刻を登録して(ステップS323)処理を終了する(エンド)。この後、解除時刻が到来するまでホール端末40はテストモードでの管理動作を行う。すなわち、テスト台とテスト台以外の機器からの計数データを別々に管理する。
【0074】
取消キー112が押下された場合には(ステップS324;Y)、テスト設定を行わずにテスト台設定/解除画面へ戻る(ステップS300へ)。
【0075】
テスト台設定/解除画面においてクリアキー105hが押下されたときは(ステップS325;Y)、テスト台として選択されている全ての機器をテスト台の設定から解除し(ステップS326)、次のキーの押下を待機する(ステップS304)。
【0076】
印刷開始キー105jが押下されたときは(ステップS327;Y)、テスト設定状態をプリンタ52によって印刷出力し(ステップS328)、次の押下を待つ(ステップS304)。
【0077】
全店キー105eが押下されたときは(ステップS329;Y)、全ての機器をテスト台として設定登録する(ステップS330)。そして次のキーの押下を待機する(ステップS304)。
【0078】
スクロールキー105k、105lが押下されたときは(ステップS331;Y)、指示された方向に表示内容をスクロールさせる(ステップS332)。押下されたキーが終了キーのときは(ステップS331;N)、テスト台の設定を中断し、業務メニュー画面に戻り(ステップS333)、テスト台設定/解除画面としての動作を終了する(エンド)。
【0079】
図14は、テスト台設定後におけるホール端末40の動作の流れを表している。テスト台の設定後、解除時刻が到来するまでの間は、テスト台からの計数データとテスト台に設定されていない機器からの計数データは別々に管理される。
【0080】
まず、いずれかの機器あるいは島から、計数データがホール端末40に到来すると(ステップS401;Y)、該計数データがテスト台から送られてきたものであるか否かを判別する(ステップS402)。島コントローラ30等から送られてくる計数データには、発生元の機器番号が付加されており、ホール端末40は計数データに付加されている機器番号が、テスト台として設定登録されている機器番号と一致するか否かを判別する。
【0081】
到来した計数データがテスト台からのものであるとき(ステップS402;Y)、該計数データをテストデータとして保存する(ステップS403)。すなわち、ホール端末40の有するRAMの記憶領域に確保されているテスト用領域43aに計数データを保存する。
【0082】
一方到来した計数データがテスト台からのものでないときは(ステップS402;N)、該データをホール端末40の有するRAMの記憶領域に確保されている通常用領域43bに営業データとして保存する(ステップS404)。解除時刻が到来するまで、このような動作が継続して繰り返し行われる(ステップS406;N)。
【0083】
解除時刻の10分前になった時点で(ステップS405;Y)、図15に示すような解除警告メッセージ120をディスプレイに表示する(ステップS407)。
【0084】
ここで、「はい」のタッチキー121が押下されると(ステップS408;Y)、テスト台の設定を解除し(ステップS409)、テストモードをぬけて通常の動作に戻る。この際、先に説明したように、解除した時点が営業前か、営業中か、営業後か応じてそれぞれ異なる状態に移行する。
【0085】
解除警告メッセージに対して「いいえ」のタッチキー122が押下されると(ステップS408;N)、解除時刻が到来するまでさらにテストモードが継続される。解除時刻が到来すると(ステップS406;Y)、図示しない解除メッセージを表示し(ステップS410)テスト台の設定を解除する(ステップS409)。
【0086】
このように、テストモードの間は、テスト台からの計数データとテスト台以外の機器からの計数データは、それぞれ異なる記憶領域に保存される。そして、テスト台の動作についての分析は、テスト用領域43aに保存されているデータを基にして、またテスト台以外の機器についての分析は、通常用領域43bに保存されているデータを基にして行う。
【0087】
これにより、通常要領域43bに保存されているデータを基にして、たとえば売り上げや差玉、割数の算出など営業データに関する解析を、テスト台を含まない実際に営業した機器について行うことができる。このように計数データが別々に保存管理されるので、遊技場の営業時間中に一部の遊技台等の入れ替え工事や入れ替え後の動作試験を行うことができる。
【0088】
このほか、ホール端末40は、営業モードの変更時にテスト台の設定が行われていた場合には、図16に示すような解除確認メッセージ130を表示するようになっている。たとえば、営業前にテスト台の設定を行い、解除時刻の到来する前に、営業前から営業中へ移行する場合がある。営業前には、遊技機器全体(全店)がテスト台に設定されており、このまま営業中モードに移行すると、営業データとして管理すべきものが全てテストデータとして管理されてしまう。
【0089】
そこで、営業モード変更時点でテスト台が設定されているときは、それを解除するとともに、解除を操作者に通知し、確認してもらうためのメッセージを表示している。操作者により確認キー131が押下されると解除確認メッセージの表示は終了する。
【0090】
以上説明した実施の形態では、遊技台および玉貸機(サンド)については島を単位に指定するようにしたが、各遊技台ごとにテスト台としての設定を行うようにしてもよい。また、遊技機器は、遊技台11、玉貸機12、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15に限らず、遊技場を管理する上で必要な機器であれば、これら以外のものであってもよい。また、営業前、営業後において実施の形態では、遊技台11、玉貸機12、島端金庫13について単独でのテスト台設定を禁止しているが、営業前後にこれらの機器を個別にテスト台として設定できるようにしてもよい。
【0091】
また実施の形態では、島コントローラ30や台コントローラ20をLAN33やLON31を介して接続する分散型システムとしたが、ホール端末と各遊技機器を直接的に接続するようなシステムであってもよい。
【0092】
【発明の効果】
本発明にかかる遊技場管理装置によれば、遊技場内にある複数の遊技機器のうちの一部または遊技場内の遊技機器の全てを動作試験の対象として選択でき、かつ動作試験の対象遊技機器とそれら以外の遊技機器とを別々に、かつ並行して管理するので、一部の遊技機器の動作試験を行いながら、他の遊技機器によって遊技場の営業を行うことができ、
また、動作モードが営業時間中の遊技場を管理する営業中モードのとき、全店指定モードの設定が不可になると共に個別指定モードの設定が可能な状態になり、一方、遊技場管理装置が営業中モードでないとき、すなわち営業前あるいは営業後は、個別指定モードの設定が不可になると共に全店指定モードの設定が可能な状態になるので、管理者が営業中に店内すべての遊技機を一括して指定することを防止できる。また、営業中でないときは、全店指定モードになるので、試験対象の遊技機器を個別に指定する必要がなく、管理者の作業工数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技場管理装置を用いた遊技場管理システムの構成を表したブロック図である。
【図2】ホール端末の構成を示すブロック図である。
【図3】一部の遊技機器の入れ替え工事を行なう際における遊技店の営業形態の一例を表した説明図である。
【図4】遊技場管理装置としてのホール端末の行なう処理の流れの概要を表した流れ図である。
【図5】営業前後と営業中のそれぞれにおけるテスト台の設定態様を示した説明図である。
【図6】ホール端末が遊技台に対して行う制御内容および管理内容を、遊技台がテスト台として設定されている場合と設定されていない場合の双方について対比して示した説明図である。
【図7】ホール端末が玉貸機、島端金庫、カード自動販売機および景品玉計数器に対して行う制御内容および管理内容を、これらの機器がテスト台として設定されている場合と設定されていない場合の双方について対比して示した説明図である。
【図8】ホール端末の表示するテスト台設定/解除画面の一例を示す説明図である。
【図9】テスト台を設定する際にホール端末の行う処理の流れを示す流れ図である。
【図10】テスト台を設定する際にホール端末の行う処理の流れを示す流れ図である。
【図11】テスト台を設定する際にホール端末の行う処理の流れを示す流れ図である。
【図12】テスト台を設定する際にホール端末の行う処理の流れを示す流れ図である。
【図13】テスト解除時刻設定画面の一例を示す説明図である。
【図14】ホール端末のテストモードにおける動作の流れを示す流れ図である。
【図15】解除警告メッセージの一例を示す説明図である。
【図16】解除確認メッセージの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
11…遊技台
12…玉貸機
13…島端金庫
14…カード自動販売機
15…景品玉計数器
20、20a、20b…台コントローラ
30、30a、30b、30c…島コントローラ
31…LON
33…LAN
32…集線装置(HUB)
34…カウンタ端末
40…ホール端末
40a…本体部
40b…コンソール部
41…CPU
42…ROM
43…RAM
43a…テスト用領域
43b…通常用領域
44…LANコントローラ
45…磁気ディスク装置
46…入出力部
47…キーボード
48…タッチパネル部
49…ディスプレイ
51…データベース
52…プリンタ
53…音声出力装置
54…インカム
60…遊技場
61a〜61f…島
100…テスト台設定/解除画面
102…画面タイトル表示領域
103…機器タイトル表示領域
104…機器番号表示領域
105…選択スイッチ表示領域
105a…遊技台/サンドキー
105b…金庫キー
105c…景品機キー
105d…自販機キー
105e…全店キー
105f…テスト開始キー
105g…テスト解除キー
105h…クリアキー
105i…印刷開始キー
105j…終了キー
105k、105l…スクロールキー
110…テスト解除時刻設定画面
120…解除警告メッセージ
130…解除確認メッセージ
Claims (1)
- 遊技場に配置された遊技台を含む複数の遊技機器の動作状態を管理する遊技場管理装置において、
管理者からの指示に基づき前記複数の遊技機器のうちの一部または遊技場内の遊技機器の全てを動作試験の対象機器として設定する試験機器設定手段を有し、
前記試験機器設定手段によって動作試験の対象機器として設定されている遊技機器の動作状態と動作試験の対象機器として設定されていない遊技機器の動作状態とを別々に、かつ並行して管理し、
前記試験機器設定手段は、動作試験の対象機器を選択する指示を管理者から受け付ける受付モードを有し、該受付モードは、遊技場内の遊技機器を一括して動作試験の対象機器に設定する全店指定モードと、各遊技機器を個別に動作試験の対象機器に設定する個別指定モードとを備え、
前記遊技場管理装置の動作モードが営業時間中の遊技場を管理する営業中モードのとき、前記全店指定モードの設定が不可になると共に前記個別指定モードの設定が可能な状態になり、前記遊技場管理装置が前記営業中モードでないとき、個別指定モードの設定が不可になると共に前記全店指定モードの設定が可能な状態になることを特徴とする遊技場管理装置。
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Family Applications (1)
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JP27627696A Expired - Lifetime JP3983320B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 遊技場管理装置 |
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-
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