JP4809457B2 - 遊技媒体自動払出システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の不具合の確認等のために行われるテスト打ち時に、遊技媒体を自動で払出して遊技機に供給する自動払出システムに関する。
一般に、遊技機が遊技場に導入されると、まず初めに当該遊技機の不具合の確認等のためにテスト打ちが行われる。このテスト打ちは、遊技者が通常遊技するのに近い環境で、遊技を行うものである。テスト打ちの際には、従来は遊技場の従業員がパチンコ玉等の遊技媒体を遊技機の上皿に投入し、遊技機のハンドルを固定して行っていた。
しかし、この方法では上皿に遊技媒体が不足すると、従業員が遊技媒体を運んできて、上皿に投入する必要があり、従業員の作業負担が大きくなっていた。しかも、一度に遊技場に導入される遊技機は複数であることが通常であるため、例えば、新規開店時のようにテスト打ちを行う遊技機の数が多いとテスト打ちの作業負担は膨大となる。このような作業負担を軽減するため、特許文献1に記載されている技術が存在する。これは、遊技機の下部に受け皿と、この受け皿から流下した遊技媒体を遊技機の上皿へ揚送する揚送装置を設けるものであり、この受け皿を遊技機下部に配置すると共に受け皿に遊技媒体を投入するものである。
特開2006−175171号公報
しかしながら、当該装置では始めに従業員が遊技媒体を受け皿に投入する必要があり、更に、受け皿に遊技媒体が不足した場合にも従業員が遊技媒体を受け皿に投入する必要があるものとなっており、依然として従業員の作業負担は大きいままである。また、特許文献1に開示されている装置を各遊技機に設ける場合は、その費用が膨大なものとなる。また、特許文献1に開示されている装置を一回のテスト打ちで複数の遊技機で使い回す場合は、当該装置の移動作業を行う必要が生じ、従業員に新たな作業負担が生じ、作業負担の軽減は十分ではない。
そこで本発明は、上記課題を鑑みて、テスト打ち時の遊技場の従業員の作業負担を極力抑制可能な遊技媒体自動払出システムを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、遊技機に対応して配置される遊技媒体払出装置の運営モードをテストモードとテストモード以外のモードとに切り替える切替手段と、遊技機媒体払出装置の運営モードの切替操作に用いられる切替操作手段と、遊技媒体を払い出すための所定の払出操作に用いられる払出操作手段と、当該払出操作手段を用いた払出操作が行われるか又は後述の演算手段からの要求があると遊技媒体の払出を要求する払出信号を送出する払出指令手段と、前記払出指令手段から払出信号を受信することにより後述の払出手段から払い出される遊技媒体の数を累積的に記憶する払出遊技媒体数記憶手段と遊技機内に打ち込まれた遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第1計数手段と、前記第1計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第1集計値を送出可能な第1集計手段と、遊技機から出玉信号を受信することにより、入賞に応じて、払出手段から払出された遊技媒体の払出数の計数を行い、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第2計数手段と、前記第2計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第2集計値を送出可能な第2集計手段と、遊技機に設けられた上皿又は下皿から遊技機外部に払出された遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第3計数手段と、前記第3計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第3集計値を送出可能な第3集計手段と、前記第1集計値と前記第2集計値と前記第3集計値とを受信し、これらの集計値及び前記払出遊技媒体数記憶手段に記憶されている遊技媒体の払出し数を用いて、前記遊技機に設けられた上皿及び下皿に残っている遊技媒体の数を演算し、当該演算値と、予め設定された必要遊技媒体数とを比較して当該演算値が前記必要遊技媒体よりも小さい場合に、前記払出信号の送信を前記払出指令手段に要求する演算手段と、前記払出指令手段から払出信号を受信すると所定量の遊技媒体の払出を行う払出手段と、から成り、前記遊技媒体払出装置の運営モードがテストモードに切り替えられている場合に、前記払出操作手段を用いた払出操作を受け付けること及び演算手段が払出信号の送出を払出指令手段に要求することが可能となる構成とした、遊技媒体自動払出システムとした。
請求項2の発明は、前記遊技機に設けられた上皿及び下皿に残っている遊技媒体の数の演算は、第2集計値と前記払出遊技媒体数記憶手段に記憶されている遊技媒体の払出し数とを加算し、これを第1集計値及び第3集計値で減じる演算である、請求項1に記載の遊技媒体自動払出システムとした。
請求項の発明は、遊技場の従業員に予め配布した従業員用記録媒体と、
当該従業員用記録媒体に記録されている識別情報を読取り可能な読取手段と、
前記従業員用記録媒体の識別情報が記憶されている識別情報記憶手段と、
前記読取手段で読み取った識別情報と前記識別情報記憶手段に記録されている識別情報との認証を行う認証手段と、
遊技機に対応して配置されている遊技媒体払出装置の運営モードをテストモードとテストモード以外のモードとに切り替える切替手段と、
遊技媒体払出装置の運営モードの切替操作に用いられる切替操作手段を更に備え、
前記認証手段による認証の成功と、前記切替操作手段の切替操作による前記遊技媒体払出装置の運営モードのテストモードへの切替とを条件として、前記払出操作手段を用いた払出操作を受け付けることが可能となる、請求項1又は2に記載の遊技媒体自動払出システムとした。
請求項の発明は、前記払出操作手段は、払出ボタンと、遊技場の従業員に予め配布した従業員用記録媒体と、当該従業員用記録媒体に記録されている識別情報を読み取る読取手段と、前記従業員用記録媒体の識別情報が記憶されている識別情報記憶手段と、前記読取手段で読み取った識別情報と前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報との認証を行う認証手段と、からなり、
前記払出ボタンの押下と、前記認証手段による認証の成功とを条件として前記払出指令手段に払出信号を送出させる、請求項1〜のいずれかに記載の遊技媒体自動払出システムとした。
請求項1〜2の発明によれば、払出操作手段を操作すると、遊技媒体の払出しが行われ、また、第1〜3計数手段を用いて遊技媒体の量を計数し、第1〜3集計手段を得て、これらの集計値を用いて所定の演算を行い、当該演算値と予め設定された必要遊技媒体数とを比較して当該演算値が前記必要遊技媒体数よりも小さい場合に、再度遊技媒体の払出しが行われる構成となっているため、遊技機に自動で遊技媒体が補填されることになり、テスト打ち時の、遊技場の従業員の作業負担を極力抑制することができる。また、第1〜3計数手段を用いて遊技媒体の量を計数し、第1〜3集計値を得て、これらの集計値を用いて、遊技機の上皿及び下皿に残っている遊技媒体の量をできるだけ正確に算出し、この量と所定値とを比較することで、遊技機の上皿に残っている遊技媒体の量が少なくなっており、新たな遊技媒体の供給が必要か否かを判断する構成となっているため、遊技媒体の減少をできるだけ正確に把握した上で、適時に再度の遊技媒体の払出しを行うことができ、便宜である。
請求項の発明によれば、切替手段に対して所定の操作を行い、遊技媒体払出装置の運営モードをテストモードに切り替えないと、遊技媒体払出装置がテスト打ちのために設定された遊技媒体の払出し操作を受け付けない構成としたため、遊技媒体払出装置の誤作動を防ぐことができ、便宜である。また、前記認証手段による認証の成功と、前記切替操作手段の切替操作との2つを、前記遊技媒体払出装置の運営モードがテストモードへ切り替わり、テスト打ちのために設定された払出し操作を受け付ける条件としたため、遊技媒体払出装置の誤作動をより万全に防ぐことができ、便宜である。
請求項4の発明によれば、払出操作手段を用いて、所定の払出操作を行わないと、払出手段が遊技媒体の払出しを行わない構成としたため、払出手段の誤動作を防ぐことができ、便宜である。また、前記認証手段による認証の成功と、前記切替操作手段の切替操作の2つを、払出手段が遊技媒体の払出しを行う条件としたため、払出手段の誤作動をより万全に防ぐことができ、便宜である。
遊技媒体を払出すための所定の払出操作に用いられる払出操作手段と、
当該払出操作手段を用いた払出操作が行われると遊技媒体の払出しを要求する払出信号を送出する払出指令手段と、
前記払出信号を払出指令手段から受信すると所定量の遊技媒体の払出しを行う払出手段と、
遊技機に投入された遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第1計数手段と、
前記第1計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第1集計値を送出可能な第1集計手段と、
遊技機から入賞信号を受信し、この入賞信号に応じた遊技媒体の払出数の計数を行い、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第2計数手段と、
前記第2計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第2集計値を送出可能な第2集計手段と、
遊技機から払出された遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第3計数手段と、
前記第3計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、
第3集計値を送出可能な第3集計手段と、
前記第1集計値と前記第2集計値と前記第3集計値とを受信し、これらの集計値を用いて所定の演算を行い、当該演算値と所定値とを比較して当該演算値が所定値よりも小さい場合に、前記払出信号の送出を前記払出指令手段に要求する演算手段と、からなる構成とすることにより、遊技機に自動で遊技媒体が補填され、テスト打ち時の遊技場の従業員の作業負担を極力抑制することができるとともに、遊技機の上皿に残っている遊技媒体の量を正確に把握した上で、適時に再度の遊技媒体の払出しを行うことができ、便宜である。
図1は、遊技媒体自動払出システムAを示す概念図である。遊技媒体自動払出システムAは、従業員用記録媒体1と遊技媒体払出装置2と管理装置3と遊技機5とから構成されており、遊技媒体払出装置2と管理装置3は、通信回線を通じて接続されて、情報及び信号の送受信が可能である。従業員用記録媒体1は、内部に情報を書込み、また内部に記録された情報を読出すことのできる媒体であればよく、例えば、集積回路を組み込んだ会員用IDカード、ICコイン等である。特に、従業員用記録媒体1は、当該従業員用記録媒体1に割り振られた固有の識別情報を記録する識別情報記録手段4を有している。遊技媒体払出装置2は、図2に示すように遊技機5に対応して設けられている台間機であり、パチンコ玉(遊技媒体)の払出し機である。遊技媒体払出装置2は特に、切替手段9、払出手段10、第3計数手段22を備えている。なお、本実施例では従業員用記録媒体1に割り振られた固有の識別情報を用いているが、これに限定されるものではなく、各従業員用記録媒体1を識別できるものであれば何を用いても良い。
切替手段9は、遊技場の従業者による、ボタンの押下等の切替操作手段8に対する操作と、後述する従業員用記録媒体1の認証の成功を条件として、遊技媒体払出装置2の運営モードをテストモードとテストモード以外のモードに切り替える。また、この切替が完了すると管理装置3に対して切替完了信号を送信する。払出手段10は、払出指令手段12から払出信号を受信すると所定量の遊技媒体を払い出して、遊技機5に供給する制御機構である。第3計数手段22は、図2に示すように遊技機5に対応して設けられ、遊技媒体払出装置2に接続されている計数機であり、遊技機5から払出された遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を後述する第3集計手段31に送出する。
管理装置3は、プログラム制御により動作するコンピュータであり、管理装置3は特に、読取手段6、払出ボタン7、切替操作手段8、表示手段11、払出指令手段12、識別情報記憶手段14、認証手段15、払出数設定手段17、第1集計手段19、第2計数手段20、第2集計手段21、演算手段23、モード制御手段29、状態記憶手段30、第3集計手段31、払出遊技媒体数記憶手段33を備えている。読取手段6は、従業員用記録媒体1と有線又は無線通信を行い、従業員用記録媒体1の識別情報記録手段4に記録されている識別情報を読み取る。切替操作手段8は、ボタンやレバー等、遊技場の従業員が遊技媒体払出装置2の外部から操作できるものである。表示手段11は、各種の情報、例えば遊技に関する情報や遊技機5の稼働情報を表示したり、本発明の遊技媒体自動払出システムAを制御するコマンドやそれに対する応答出力等を表示したりする、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ等である。
払出指令手段12は、払出操作手段が遊技場の従業者等によるの払出操作を受け付けた場合に、遊技媒体の払い出しを要求する払出信号を、払出手段10に送出する。なお、払出操作手段とは、従業員用記録媒体1、読取手段6、払出ボタン7、識別情報記憶手段14、認証手段15を指し、払出操作手段による払出操作とは、従業員用記録媒体1と読取手段6間で通信を行わせ、従業員用記録媒体1に記録されている識別情報と、識別情報記憶手段14に記憶されている識別情報とを認証手段15に比較させて、一致するか否かの認証を行わせること、及び払出ボタン7の押下を指す。払出数設定手段17は、遊技媒体の払出数を入力可能なキーボードやポインティングデバイス(マウス)、タッチパネル等に代表されるユーザインターフェイスと、入力した遊技媒体の払出数を確認可能なCRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、モニタ等の表示器とから構成されている。遊技場の従業員は、この払出数設定手段17を用いて遊技媒体の払出数を設定すれば、払出操作手段の操作により払出手段10の払出す遊技媒体の量を自由に設定することができる。
識別情報記憶手段14は、例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができ、遊技場の従業員の所持する従業員用記録媒体1の各識別情報を記憶している。
また記録媒体(メディア)へのアクセスを実現するための外部記憶ドライブを識別情報記憶手段14に備えれば、記録媒体に記録されたプログラム等を管理装置3のシステムにロードすることができる。記録媒体には、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、PCカード、DVD、ICメモリーカード、MO、メモリースティック等が含まれる。
認証手段15及び演算手段23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成することができる。認証手段15は、識別情報記憶手段14に記憶されている識別情報を呼び出して、遊技媒体払出装置2の読取手段6が読み取った従業員用記録媒体1の識別情報と比較し、一致するか否かの認証を行う。また、演算手段23は特に、第1集計値と第2集計値と第3集計値とを受信し、これらの集計値を用いて所定の演算を行い、当該演算値と所定値とを比較して当該演算値が所定値より小さい場合に、払出信号の送出を払出指令手段12に要求する。そして演算手段23が行う所定の演算とは、第2集計値から、第1集計値及び第3集計値を減ずる演算である。つまり、セーフ玉の量から、アウト玉の量を減じていわゆる差玉数を算出し、この差玉数に払出遊技媒体記憶手段33に記憶している払出数を加算し、この値から第3集計手段31で集計した第3集計値を減じて、遊技機5の上皿24に残っている遊技媒体の量を演算する。
第1集計手段19は、第1計数手段18から送出された計数信号を受信して集計し、第1集計値を送出する。つまり第1集計値とは、遊技機5に投入された遊技媒体の量、いわゆるアウト玉の量を集計したものである。第2計数手段20は、遊技機における入賞に応じて払出手段から払出される遊技媒体の払出数の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出する。第2集計手段21は、第2計数手段20から送出された計数信号を受信して集計し、第2集計値を送出する。つまり第2集計値とは、遊技機5から払出される遊技媒体の量、いわゆるセーフ玉の量を集計したものである。また、第3集計手段31は、第3計数手段22から送出された計数信号を受信して集計し、第3集計値を送出する。
モード制御手段29は、例えば、CPU(CentralProcessing Unit)により構成することができ、認証手段15から切替操作に基づく認証に成功した旨の認証成功信号を受信したとき、遊技媒体払出装置2の運営モードを切り替えるために管理装置3側から切替手段9に対して指令を行うものである。また、状態記憶手段30は、例えば大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができ、遊技媒体払出装置2の運営モードを記憶するものである。切替手段9により遊技媒体払出装置2の運営モードが、例えばテストモードに切り替わって切替手段9から切替完了の信号を受信したとき、その信号に基づいて状態記憶手段30に記憶している、当該遊技媒体払出装置2の状態情報をテストモードに書き換える。
払出遊技媒体数記憶手段33は、例えば、大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができ、遊技媒体払出装置2から払出される遊技媒体数を累積的に記憶する。
遊技機5には、第1計数手段18が対応して設けられており、第1計数手段18は、遊技機5に投入された遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能であり、投入された遊技媒体を遊技機5の背面側下部で受ける皿と、遊技媒体を計数し、通常、遊技媒体を10個数えるごとに、1つの計数信号を送出するセンサーとからなる、いわゆるアウトボックスで構成されている(図示省略)。
次に、遊技媒体自動払出システムAの具体的な処理の流れを、図3〜5を用いて説明する。図3に示すように、遊技場の従業員が管理装置3の切替操作手段8を操作すると(ステップS101)、管理装置3は切替操作信号を受け付け(ステップS102)、読取手段6に従業員用記録媒体1をかざすよう促す報知が表示手段11への表示或いは音声等によりなされる。そして、遊技場の従業員が従業員用記録媒体1を管理装置3の読取手段6に翳す等して(ステップS103)、従業員用記録媒体1と読取手段6との間で通信を行わせると、読取手段6は、従業員用記録媒体1の識別情報記録手段4に記録されている識別情報を読み取って、認証手段15に送信する(ステップS104)。識別情報を受信した認証手段15は、識別情報記憶手段14に記憶されている従業員の各識別情報を呼び出して、当該識別情報と比較し、一致するか否かの認証を行う(ステップS105)。認証が成功した場合には、切替操作に基づく認証に成功した旨の認証成功信号をモード制御手段29に送信する。モード制御手段29は、切替操作で指定されたモード(テストモード)への切替を指令するモード切替信号を遊技媒体払出装置2の切替手段9に送信する。切替手段9は遊技媒体払出装置2の運営モードをテストモードに切り替えると(ステップS106)、切替完了信号を管理装置3に送信する。この切替完了信号を受信すると、状態記憶手段30は当該遊技媒体払出装置2の運営モードがテストモードである旨を記憶し(ステップS107)、表示手段11は遊技媒体払出装置2の運営モードがテストモードに切り替わった旨を表示する(ステップS108)。一方、認証に失敗した場合には、表示手段11は、認証に失敗した旨を表示する(ステップS109)。なお、この切替操作手段8による切替操作と、従業員用記録媒体1を用いた認証とを一定時間以内に行わせるようにしても良い。
なお、本実施例では、切替操作手段8の切替操作の次に、認証手段15による認証を行う順番になっているが、この構成に限らず、認証手段15による認証が成功した後に、切替操作手段8に対して切替操作を行う構成としてもよい。また、切替操作手段8の操作中に認証手段15による認証を行わせる構成としても良い。例えば、切替操作手段8をボタンで構成している場合、このボタンが押下されている間に従業員用記録媒体1を読取手段6に翳す、などである。さらに、従業員用記録媒体1を読取手段6に翳しながら切替操作手段8の切替操作を受け付ける構成としても良い。この場合、従業員用記録媒体1と読取手段6とが交信されている状態で、切替操作手段8による切替操作がなされた場合に、切替手段9が動作するよう構成する。
このテストモードの状態で、払出操作手段の払出操作を行うと、払出指令手段12が払出信号を遊技媒体払出装置2の払出手段10に送信し、払出手段10は遊技媒体の払出しを行う。以下、具体的に説明する。図4に示すように、遊技媒体払出装置2の運営モードがテストモードの状態で、遊技場の従業員が、管理装置3の払出ボタン7を押し下げると(ステップS201)、管理装置3は払出操作信号を受け付け(ステップS202)、読取手段6に従業員用記録媒体1をかざすよう促す報知が表示手段11への表示或いは音声等によりなされる。そして、遊技場の従業員が従業員用記録媒体1を管理装置3の読取手段6に翳す等して(ステップS203)、従業員用記録媒体1と読取手段6との間で通信を行わせると、読取手段6は、従業員用記録媒体1の識別情報記録手段4に記録されている識別情報を読み取って、認証手段15に送信する(ステップS204)。識別情報を受信した認証手段15は、識別情報記憶手段14に記憶されている従業員の各識別情報を呼び出して、当該識別情報と比較し、一致するか否かの認証を行う(ステップS205)。この認証に成功した場合は、払出操作に基づく認証に成功した旨の認証成功信号を払出指令手段12に送信する。一方、認証に失敗した場合は、表示手段11は、認証に失敗した旨を表示する(ステップS206)。なお、この払出操作手段による払出操作と、従業員用記録媒体1を用いた認証とを一定時間以内に行わせるようにしても良い。
認証成功信号を受信した払出指令手段12は、払出信号を遊技媒体払出装置2の払出手段10、第1集計手段19、第2集計手段21、第3集計手段31、払出遊技媒体数記憶手段33に送信する(ステップS207)。払出信号を受信した払出手段10は、所定量の遊技媒体を払出して、遊技機5に供給する(ステップS208)。または、予め払出数設定手段17の入力操作によって、設定された量の遊技媒体を払い出す。また、払出信号を受信した第1集計手段19、第2集計手段21、第3集計手段31は、自身が保持している集計値をクリアする(ステップS209)。そして、払出信号を受信した払出遊技媒体数記憶手段33は、自身が保持している累積値をクリアし、この払出信号に応じて払出される遊技媒体数を加算する(ステップS210)。
なお、本実施例では、払出ボタン7の押下げの次に、認証手段15による認証を行う順番になっているが、この構成に限らず、認証手段15による認証が成功した後に、払出ボタン7を押下げる構成としてもよい。また、払出ボタン7を押下げながら認証手段15による認証を行わせるように構成しても良い。さらに、従業員用記録媒体1を読取手段6に翳しながら払出ボタン7を押下させる構成としても良い。この場合、従業員用記録媒体1と読取手段6とが交信されている状態で、払出ボタン7が押下された場合に、払出手段10が動作するよう構成する。
また、遊技機5の上皿24に払い出された遊技媒体を遊技機5内に投入するため、遊技機5に備えているハンドル28を所定位置に固定する。このようにハンドル28を固定することにより、上皿24から遊技機5内に導入された遊技媒体を自動的に遊技機5に投入することができるため、遊技場の従業員は、係るハンドル28の固定作業を行うだけでよく、従業員の作業負担が軽減される。
遊技機5内に投入された遊技機媒体が遊技機5から第1計数手段18に流下してくると第1計数手段18は計数を開始し、計数値を第1集計手段19に送出する。第1集計手段19は、この計数値を集計した第1集計値を演算手段23に送出する(ステップS211)。また、遊技機5における入賞に応じて払出手段から払出される遊技媒体の払出数を第2計数手段20が計数し、計数値を第2集計手段23に送出する(ステップS212)。第3計数手段22は、遊技機5から遊技機外部へ払い出された遊技媒体の量を計数し(ステップS213)、計数値を第3集計手段31に送出する。第3集計手段31は、この計数値を集計した第3集計値を演算手段23に送出する(ステップS214)。これらの集計値を受信した演算手段23は、所定の演算を行い(ステップS215)、当該演算値と所定値とを比較して当該演算値が所定値よりも小さい場合に、払出要求信号を払出指令手段12に送信して、払出信号の送出を払出指令手段12に要求する(ステップS216)。なお、演算手段23が行う所定の演算とは、上述したように、セーフ玉の量から、アウト玉の量を減じていわゆる差玉数を算出し、この差玉量に払出遊技媒体数記憶手段33に記憶している払出数を加算し、第3集計手段31で集計した第3集計値を減じて、遊技機5の上皿24に残っている遊技媒体の量を演算する。
払出要求信号を受信した払出指令手段12は、払出信号を遊技媒体払出装置2の払出手段10、払出遊技媒体数記憶手段33に送信する(ステップS217)。払出信号を受信した払出手段10は、所定量の遊技媒体を払出して、遊技機5に供給する(ステップS218)。払出信号を受信した払出遊技媒体数記憶手段33は自身が記憶している累積値に、払出信号に応じて払出される遊技媒体数を加算する(ステップS219)。
なお、上記所定値は任意の値を定めることができ、例えば、一般的に用いられる500円分の貸玉数である125とすることができる。また、演算手段23からの払出要求信号に応じて払出される所定量の遊技媒体数も任意の値とすることができる。このように所定値を用いる演算を行うことにより、遊技機5の上皿24及び下皿に残っている遊技媒体数が所定値より少なくなった場合に、遊技媒体を追加的に払出すことができる。また、演算手段23による演算は、予め定めた所定のタイミング(例えば最初の払出し(ステップS208)から10分ごと)で行うこととしてもよい。
遊技媒体自動払出システムAの遊技媒体の自動払出を終了する場合には、遊技媒体払出装置2の運営モードをテストモードからテストモード以外のモード、例えば通常モードに切り替える。具体的な流れは、テストモードへの切替と同様である。図5に示すように、遊技場の従業員が管理装置3の切替操作手段8を操作し(ステップS301)、又従業員用記録媒体1を読取手段6に翳す等して(ステップS303)、従業員用記録媒体1と読取手段6間で通信を行わせ、認証手段15に認証を行わせる(ステップS305)。その結果、認証に成功した場合、切替操作に基づく認証に成功した旨の認証成功信号をモード制御手段29に送信する。この認証成功信号を受信したモード制御手段29は、切替操作で指定されたモード(例えば通常モード)への切替を指令するモード切替信号を遊技媒体払出装置2の切替手段9に送信する。そして切替手段9は、遊技媒体払出装置2の運営モードを通常モードに切り替え(ステップS306)、切替が完了すると切替完了信号を管理装置3に送信する。この切替完了信号を受信すると、状態記憶手段30は当該遊技媒体払出装置2の運営モードを通常モードである旨に書き換えて記憶し(ステップS307)、表示手段11は遊技媒体払出装置2の運営モードが通常モードに切り替わった旨を表示する(ステップS308)。
なお、自動払出の終了方法としては、上述の方法の他に、例えば遊技媒体払出装置2に設けられている取消ボタン(図示省略)等の所定のボタンの操作や、このボタン操作と従業員用記録媒体1との組み合わせにより行うこととしても良い。すなわち、自動払出の終了とテストモードから他のモードへの切り替えを別個の操作により行うこととしても良い。また、テストモードから通常モードへの切替方法は一例であり、テストモードから他のモードに切り替えられれば、その方法は問わないものである。
上述したように、遊技媒体自動払出システムAを構成することによって、遊技場の従業員は、遊技媒体払出装置2の運営モードの切替及び遊技媒体の払出しの際のいずれの場合においても、管理装置3に対してのみ操作を行えば良いため、操作を一元化でき、便宜である。また、第1〜3計数手段を用いて、第1〜3集計値を受信し、これらの集計値を用いて、遊技機の上皿に残っている遊技媒体の量をできるだけ正確に算出し、この量と所定値とを比較することで、遊技機の上皿に残っている遊技媒体の量が少なくなっており、新たな遊技媒体の供給が必要か否かを判断する構成となっているため、適時に再度の遊技媒体の払出しを行うことができ、便宜である。
図6は、遊技媒体自動払出システムBを示す概念図である。遊技媒体自動払出システムBは、従業員用記録媒体1と遊技媒体払出装置2と管理装置3と遊技機5とから構成されており、遊技媒体払出装置2と管理装置3は、通信回線を通じて接続されて、情報及び信号の送受信が可能である。遊技媒体払出装置2は特に、切替手段9、払出手段10、第3計数手段22を備えている。また管理装置3は特に、読取手段6、払出ボタン7、切替操作手段8、表示手段11、払出指令手段12、識別情報記憶手段14、認証手段15、払出数設定手段17、第1集計手段19、第2計数手段20、第2集計手段21、演算手段23、仮想売上記憶手段25、単価情報記憶手段26、仮想売上演算手段27、モード制御手段29、状態記憶手段30、第3集計手段31、仮想売上払出数記憶手段34、仮想持遊技媒体払出数記憶手段35を備えている。更に、遊技機5に対応して第1計数手段18が設けられている。
仮想売上記憶手段25及び単価情報記憶手段26は、例えば大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。そして仮想売上記憶手段25は特に、仮想売上を記憶する。さらに単価情報記憶手段26は特に、パチンコ玉等の遊技媒体の単価を記憶する。
また記録媒体(メディア)へのアクセスを実現するための外部記憶ドライブを仮想売上記憶手段25及び単価情報記憶手段26に備えれば、記録媒体に記録されたプログラム等を管理装置3のシステムにロードすることができる。記録媒体には、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、PCカード、DVD、ICメモリーカード、MO、メモリースティック等が含まれる。
仮想売上演算手段27は、例えば、CPU(CentralProcessing Unit)により構成することができ、第3集計手段31から受信した第3集計値に遊技媒体の単価を乗じて仮想売上を算出するとともに、当該仮想売上を仮想売上記憶手段25に記憶させる。または、第3集計手段31から受信した第3集計値に遊技媒体の単価を乗じ、1度数単位額で除して算出したものを仮想売上として、仮想売上記憶手段25に記憶させる構成としても良い。
更に、予め設定された売上相当分と遊技媒体の単価とに基づいて払出手段10から払出される遊技媒体の量が決められている場合には、仮想売上演算手段27は、払出信号を受信すると、当該売上相当分を1度数単位額で除して仮想売上を算出するとともに、当該売上を仮想売上記憶手段25に記憶させる構成としても良い。
仮想売上払出数記憶手段34及び仮想持遊技媒体払出数記憶手段35は、例えば大容量メモリーとして機能するハードディスク(HD)を用いることができる。仮想売上払出数記憶手段34は、仮想売上が計上されたときに払出された遊技媒体数を累積的に記憶するものであり、仮想持遊技媒体払出数記憶手段35は、仮想売上を計上せずに遊技媒体の払出しが行われた場合に、その払出しがされた遊技媒体数を累積的に記憶するものである。
次に、遊技媒体自動払出システムBの具体的な処理の流れを、図7を用いて説明する。なお、本実施例での処理の流れの説明は、上記実施例1と異なる部分を中心に行う。
従業員用記録媒体1の認証に成功すると認証成功信号を払出指令手段12に送信し、この認証成功信号を受信した払出指令手段12は、払出信号を遊技媒体払出装置2の払出手段10、第1集計手段19、第2集計手段21、第3集計手段31に送信する(ステップS207)。払出信号を受信した払出手段10は、所定量の遊技媒体を払出して、遊技機5に供給する(ステップS208)。または、予め払出数設定手段17の入力操作によって、設定された量の遊技媒体を払い出す。また、払出信号を受信した第1集計手段19、第2集計手段21、第3集計手段31は、自身が保持している集計値をクリアする(ステップS209)。同時に、仮想売上記憶手段25に記憶している仮想売上値、仮想売上払出数記憶手段34に記憶している払出数、及び仮想持遊技媒体払出数記憶手段35に記憶している払出数をクリアする。
そして、上記の遊技媒体払出しで仮想売上を加算・記憶する(ステップS401)とともに、仮想売上に対応した払出遊技媒体数を仮想売上払出数記憶手段34に加算する(ステップS402)。
また、第1集計手段19及び第2集計手段21は、それぞれ第1計数手段18、第2計数手段20からの計数値に応じた集計を行う(ステップS210,ステップS211)。第3計数手段22は、遊技機5から遊技機外部へ払い出された遊技媒体の量を計数し(ステップS212)、計数値を第3集計手段31に送出する。第3集計手段31は、この計数値を集計した第3集計値を演算手段23に送出する(ステップS213)。
演算手段23では、第1集計手段19から受信した第1集計値、第2集計手段21から受信した第2集計値、及び第3集計手段31から受信した第3集計値を基に所定の演算を行い(ステップS214)、この演算値と所定値αとを比較して、演算値が所定値α以下の場合に次ステップの演算を行う(ステップS215)。演算値が所定値α以下の場合は、仮想売上演算手段27で第3集計値と所定値βとを比較し(ステップS403)、第3集計値が所定値β以下の場合に仮想売上記憶手段25の仮想売上情報を加算して記憶する(ステップS404)。そして、仮想売上払出数記憶手段34に、払い出される遊技媒体数を加算して記憶する(ステップS405)。一方、第3集計値が所定値βより大きい場合は、仮想持遊技媒体払出数記憶手段35に、払出信号に応じて払出される遊技媒体数を加算して記憶する(ステップS406)。
この仮想売上演算処理が終了すると、払出要求信号を払出指令手段12に送信して、払出信号の送出を払出指令手段12に要求する。そして払出指令手段12は遊技媒体払出装置2の払出手段10に対して払出信号を送信し(ステップS216)、この払出信号を受信した払出手段10は所定量の遊技媒体を払い出す(ステップS217)。
ここで、ステップS214において演算手段23が行う所定の演算は、セーフ玉の量から、アウト玉の量を減じていわゆる差玉数を算出し、この差玉数に仮想売上払出数記憶手段34に記憶している払出数を加算し、第3集計手段31で集計した第3集計値を減じ、さらに仮想持遊技媒体払出数記憶手段35に記憶している払出数を減算して、遊技機5の上皿24に残っている遊技媒体の量を演算する。又は、演算手段23が行う所定の演算とは、アウト玉の量からセーフ玉の量を減じて、その減算結果の絶対値に仮想売上払出数記憶手段34に記憶している払出数を加算し、この値から第3集計手段31で集計した第3集計値を減じ、さらに仮想持遊技媒体払出数記憶手段35に記憶している払出数を減算して、遊技機5の上皿24に残っている遊技媒体の量を演算する。
また、所定値α及び所定値βは、任意の値を定めることができ、例えば、一般的に用いられる500円分の貸玉数である125とすることができる。このように所定値αを用いる演算を行うことにより、遊技機5の上皿24及び下皿に残っている遊技媒体数が所定値αより少なくなった場合に、遊技媒体を追加的に払出すことができる。また、仮想売上を計上するための所定値βを用いる演算を行うことで、第3集計値(いわゆる持玉)が少ない状態での遊技媒体の払出しは、通常の遊技における遊技客による玉貸しと想定でき、例えば、遊技機5の釘を調整した場合に、調整後の状態で遊技機5にどの程度の売上が予測されるのかを推測することができる。
なお、本実施例におけるその他の構成及び作用は実施例1と同様であるため、説明を省略する。また、本実施例で詳述していない各構成手段の内容も実施例1と同様であるため、説明を省略する。
上述したように、遊技媒体自動払出システムBを構成することによって、例えば、遊技機5の釘を調整した場合に、調整後の状態で遊技機5にどの程度の売上が予測されるのかを推測することができ、経営上の観点から便宜である。
なお、上記実施例1及び2においては、遊技媒体払出装置2の運営モードの切替の条件として、切替操作手段8の切替操作と、認証手段15の行う認証の成功の2つが必要な構成を示しているが、この構成に限定されるものではなく、切替操作手段8の切替操作あるいは、認証手段15の認証の成功のみを、遊技媒体払出装置2の運営モードの切替の条件とする構成としても良い。認証手段15の認証の成功のみを運営モード切替の条件とする場合、認証に成功すると、状態記憶手段30に記憶されているモードをチェックし、通常モードと記憶されていればテストモードに切り替え、テストモードと記憶されていれば通常モードに切り替えるなどの構成とすることができる。また、例えば通常モードからテストモードへの切替えは切替操作手段8の切替操作と認証手段15の行う認証の成功の2つを条件とし、テストモードから通常モードへの切替は認証のみとすることも可能である。この場合はテストモードから通常モードへの切替時に認証に成功すると状態記憶手段30の状態をチェックして切替を行うよう構成することができる。このようにすることで、通常モードを基軸として切替操作手段8を用いて他の複数のモードへ切り替えることができ、通常モードへ戻す場合は簡易な操作で行うことができる。
また、上記実施例1及び2においては、遊技媒体の払出しの条件として、払出ボタン7の押下げと、認証手段15の行う認証の成功の2つが必要な構成を示しているが、この構成に限定されるものではなく、払出ボタン7の押下げ、あるいは、認証手段15の認証の成功のいずれか1つを、遊技媒体の払出しの条件とする構成としても良い。
従って、例えば認証の成功を遊技媒体払出装置2の運営モードの切替の条件及び遊技媒体の払出しの条件としない場合には、認証に必要な、従業員用記録媒体1、読取手段6、識別情報記憶手段14、認証手段15の構成要素は不要となる。一方、認証の成功のみを遊技媒体払出装置2の運営モードの切替の条件及び遊技媒体の払出しの条件とする場合には、払出ボタン7、切替操作手段8の構成要素は不要となる。更に、例えば認証の成功を遊技媒体払出装置2の運営モードの切替の条件とし、払出ボタン7の押下げのみを遊技媒体の払出しの条件とする場合には、従業員用記録媒体1、読取手段6、識別情報記憶手段14、認証手段15の構成要素は、遊技媒体払出装置2の運営モードの切替を行う際にのみ、使用されることとなる。つまり上記実施例1〜で示した遊技媒体払出装置2の運営モードの切替の条件と、遊技媒体の払出しの条件の組み合わせは、一例であって、条件及びそれに伴う構成要素の組み合わせは自在である。
なお、本実施例では管理装置3に識別情報記憶手段14及び認証手段15を設け、管理装置3にて認証を行っているが、認証を遊技媒体払出装置2で行っても良い。この場合は、例えば各遊技媒体払出装置2に読取手段6、識別情報記憶手段14、認証手段15を設け、所定のタイミングで管理装置3の識別情報記憶手段14の記憶情報を受信して遊技媒体払出装置2の識別情報記憶手段14に記憶しておき、認証に用いるように構成することができる。
また、上記実施例1及び2では、遊技媒体払出装置2の運営モードを切り替える際、この切替操作で同時に、又は別個の操作で管理装置3の運営モードをテストモードとテストモード以外のモードとに切り替えるよう構成しても良い。遊技媒体払出装置2と同時に切り替える場合は、上述の切替操作・認証操作を行った際に遊技媒体払出装置2と管理装置3との運営モードをテストモードとテストモード以外のモードとに相互に切り替える。遊技媒体払出装置2の運営モード切替と別個で管理装置3の運営モード切替を行う場合は、遊技媒体払出装置2と管理装置3とに切替操作に必要な構成手段を設け、それぞれで行うよう構成することができる。
また、管理装置3からの運営モードの切替え、遊技媒体の払出指令は、遊技場に設置しているすべての遊技媒体払出装置2に対して一斉に行うこともできるし、個々の、あるいは予め指定された単位(例えば島単位)に属する遊技媒体払出装置2に対して行うこともできる。
なお、上記実施例1及び2において、各構成要素を遊技媒体払出装置2又は管理装置3に備えることとしているが、これは実施例の記載に限定されるものではなく、構成要素を備える装置が実施例の記載と異なっている場合であっても、本発明の範囲に含まれるものである。また、上記実施例1及び2においては、払出手段10を、遊技媒体払出装置2に備える構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、遊技機5に備える構成としても良い。従ってその場合には、払出指令手段12から払出信号を受信すると、遊技機5は自ら、遊技媒体を払い出す。
実施例1の遊技媒体自動払出システムの全体を示す概念図である。 遊技媒体払出装置、遊技機、計数手段を示す正面図ある。 実施例1の遊技媒体自動払出システムの処理の流れを示す流れ図である。 実施例1の遊技媒体自動払出システムの処理の流れを示す流れ図である。 実施例1の遊技媒体自動払出システムの処理の流れを示す流れ図である。 実施例2の遊技媒体自動払出システムの全体を示す概念図である。 実施例2の遊技媒体自動払出システムの処理の流れを示す流れ図である。
A:遊技媒体自動払出システム、B:遊技媒体自動払出システム、C:遊技媒体自動払出システム、1:従業員用記録媒体、2:遊技媒体払出装置、3:管理装置、4:識別情報記録手段、5:遊技機、6:読取手段、7:払出ボタン、8:切替操作手段、9:切替手段、10:払出手段、11:表示手段、12:払出指令手段、14:識別情報記憶手段、15:認証手段、17:払出数設定手段、18:第1計数手段、19:第1集計手段、20:第2計数手段、21:第2集計手段、22:第3計数手段、23:演算手段、24:上皿、25:仮想売上記憶手段、26:単価情報記憶手段、27:仮想売上演算手段、28:ハンドル、29:モード制御手段、30:状態記憶手段、31:第3集計手段、33:払出遊技媒体数記憶手段、34:仮想売上払出数記憶手段、35:仮想持遊技媒体払出数記憶手段

Claims (4)

  1. 遊技機に対応して配置される遊技媒体払出装置の運営モードをテストモードとテストモード以外のモードとに切り替える切替手段と、
    遊技機媒体払出装置の運営モードの切替操作に用いられる切替操作手段と、
    遊技媒体を払い出すための所定の払出操作に用いられる払出操作手段と、
    当該払出操作手段を用いた払出操作が行われるか又は後述の演算手段からの要求があると遊技媒体の払出を要求する払出信号を送出する払出指令手段と、
    前記払出指令手段から払出信号を受信することにより後述の払出手段から払い出される遊技媒体の数を累積的に記憶する払出遊技媒体数記憶手段と、
    遊技機内に打ち込まれた遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第1計数手段と、
    前記第1計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第1集計値を送出可能な第1集計手段と、
    遊技機から出玉信号を受信することにより、入賞に応じて、払出手段から払い出された遊技媒体の払出数の計数を行い、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第2計数手段と、
    前記第2計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第2集計値を送出可能な第2集計手段と、
    遊技機に設けられた上皿又は下皿から遊技機外部に払出された遊技媒体の計数を行うとともに、当該計数に応じた計数信号を送出可能な第3計数手段と、
    前記第3計数手段から前記計数信号を受信し、受信した計数信号を集計し、第3集計値を送出可能な第3集計手段と、
    前記第1集計値と前記第2集計値と前記第3集計値とを受信し、これらの集計値及び前記払出遊技媒体数記憶手段に記憶されている遊技媒体の払出し数を用いて、前記遊技機に設けられた上皿及び下皿に残っている遊技媒体の数を演算し、当該演算値と、予め設定された必要遊技媒体数とを比較して当該演算値が前記必要遊技媒体数よりも小さい場合に、前記払出信号の送信を前記払出指令手段に要求する演算手段と、
    前記払出指令手段から払出信号を受信すると所定量の遊技媒体の払出を行う払出手段と、から成り、
    前記遊技媒体払出装置の運営モードがテストモードに切り替えられている場合に、前記払出操作手段を用いた払出操作を受け付けること及び演算手段が払出信号の送出を払出指令手段に要求することが可能となる構成としたことを特徴とする、遊技媒体自動払出システム。
  2. 前記遊技機に設けられた上皿及び下皿に残っている遊技媒体の数の演算は、第2集計値と前記払出遊技媒体数記憶手段に記憶されている遊技媒体の払出し数とを加算し、これを第1集計値及び第3集計値で減じる演算であることを特徴とする、請求項1に記載の遊技媒体自動払出システム。
  3. 遊技場の従業員に予め配布した従業員用記録媒体と、
    当該従業員用記録媒体に記録されている識別情報を読取り可能な読取手段と、
    前記従業員用記録媒体の識別情報が記憶されている識別情報記憶手段と、
    前記読取手段で読み取った識別情報と前記識別情報記憶手段に記録されている識別情報との認証を行う認証手段と、
    遊技機に対応して配置されている遊技媒体払出装置の運営モードをテストモードとテストモード以外のモードとに切り替える切替手段と、
    遊技媒体払出装置の運営モードの切替操作に用いられる切替操作手段を更に備え、
    前記認証手段による認証の成功と、前記切替操作手段の切替操作による前記遊技媒体払出装置の運営モードのテストモードへの切替とを条件として、前記払出操作手段を用いた払出操作を受け付けることが可能となることを特徴とする、請求項1又は2に記載の遊技媒体自動払出システム。
  4. 前記払出操作手段は、払出ボタンと、遊技場の従業員に予め配布した従業員用記録媒体と、当該従業員用記録媒体に記録されている識別情報を読み取る読取手段と、前記従業員用記録媒体の識別情報が記憶されている識別情報記憶手段と、前記読取手段で読み取った識別情報と前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報との認証を行う認証手段と、からなり、
    前記払出ボタンの押下と、前記認証手段による認証の成功とを条件として前記払出指令手段に払出信号を送出させることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の遊技媒体自動払出システム。
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