JPH0829186B2 - 遊技場の電子管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遊技用媒介物として小
球を用いるパチンコ機、貨幣、メダルを用いるアレンジ
ボール機、雀球パチンコ台等のメダルゲーム機、その他
この種のパチンコ台に適用することができる遊技場の電
子管理装置に関するものであり、特に、これらのパチン
コ台を分散管理する電子管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の電子管理装置としては、
遊技機に玉を供給するための補給皿の中に空接点を設
け、空接点がオンになると、自動的に玉が補給されるも
のがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補給皿
が空になってから玉を補給したのでは、出玉率によって
は玉の補給が間に合わず、遊技機が玉不足となって稼動
することができなくなるという問題点があった。

【０００４】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、出玉率が大きくなっても、遊技機が玉不足
となることを防止する遊技場の電子管理装置を提供する
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を解決するた
め、本発明の要旨とするところは、以下の２項に存す
る。

【０００６】１． 複数台配置された遊技機（１）の
各々に、その入玉と出玉を検出する入玉・出玉検出器
と、補給信号に応じて各遊技機（１）に玉の補給を行う
補給装置（１２）とが設けられ、遊技機（１）を管理す
る電子管理装置であって、遊技機（１）の、前記入玉・
出玉検出器からの検出信号を受けて、所定時間毎に、各
遊技機（１）の入玉数および出玉数を演算するととも
に、入玉数に対する出玉数の比（出玉数／入玉数）に基
づいて出玉の比率である出玉率を演算し、出玉率信号を
生成し、該入玉数と該出玉数との差玉数を演算する入玉
・出玉監視手段と、前記出玉率信号を受けて、定数の設
定範囲に従い、該出玉率に応じ、かつ出玉の前記差玉数
に応じて増減した所定の回数で、補給信号を生成する玉
補給監視手段と、を有し、補給装置（１２）が、前記差
玉の信号に基づく前記補給信号を端末管理装置（５）を
介して受け、遊技機（１）の玉の補給を行うことを、特
徴とする遊技場の電子管理装置。

【０００７】２． 複数台配置された遊技機（１）の各
々に、その入玉と出玉を検出する入玉・出玉検出器と、
補給信号に応じて各遊技機（１）に玉の補給を行う補給
装置（１２）とが設けられ、前記遊技機（１）を管理す
る電子管理装置であって前記遊技機（１）の、前記入玉
検出器からの検出信号を受けて、所定時間毎に各遊技機
（１）の入玉数を演算し、前記出玉検出器からのセーフ
玉（入賞玉）に基づく検出信号を受けて所定時間毎に各
遊技機（１）の出玉数を演算するとともに、入玉数に対
する出玉数の比率を演算して出玉率信号を生成し、前記
出玉数が設定した玉数とそれより１００個少ない玉数と
の間で補給皿内の玉数を一定に保つ入玉・出玉監視手段
を有し、前記補給装置（１２）が、前記セーフ玉の信号
に基づく前記補給信号を前記端末管理装置を介して受
け、前記遊技機（１）の玉の補給を行うことを、特徴と
する遊技場の電子管理装置。

【０００８】

【作用】入玉・出玉監視手段が、入玉数に対する出玉数
の比率である出玉率を演算する。

【０００９】玉補給監視手段が、出玉率に応じて増減し
た所定の回数で、補給装置（１２）に遊技機（１）への
玉の補給を行わせる。

【００１０】このため、出玉率が大きくなった場合に
は、それに応じた回数、補給が行われ、遊技機（１）が
玉不足となることを防止することができる。

【００１１】

【実施例】本発明をパチンコ機に適用した場合の実施例
について図面を参照して説明する。

【００１２】図６は、遊技場の斜視図を示す。

【００１３】遊技場には、複数の島２が配置されてい
る。

【００１４】各島２は、図５で示すように、複数台の遊
技機１と玉貸出機３と景品玉計数機４とを備えている。

【００１５】図１に示すように、４台の遊技機１および
４台の玉貸出機３毎に１台の端末管理装置５が付帯され
ている。

【００１６】各島２の端末管理装置５は、集積管理装置
６により集中管理されている。

【００１７】遊技機１の各々は、補給皿を有し、入玉・
出玉検出器１１と補給装置１２とが設けられている。

【００１８】入玉・出玉検出器１１は、遊技機の入玉と
出玉を検出し、検出信号を出力するものである。

【００１９】補給皿は、補給装置１２により補給された
玉を貯え、遊技機１に玉を供給するものである。

【００２０】補給皿の中には、空接点が設けられてい
る。

【００２１】空接点は、補給皿の中の玉数が少なくなる
と、オンになり、補給装置１２に補給信号を出力するも
のである。

【００２２】補給装置１２は、補給信号に応じて補給皿
に玉を補給するものである。

【００２３】端末管理装置５には、入玉・出玉端末監視
手段７１と、玉補給端末監視手段７２とが設けられてい
る。

【００２４】入玉・出玉端末監視手段７１は、４台の遊
技機１の、入玉・出玉検出器からの検出信号を受けて、
所定時間毎に、各遊技機１の入玉数および出玉数を演算
するとともに、入玉数に対する出玉数の比率（出玉率）
を演算して、出玉率信号を出力する。

【００２５】また、入玉・出玉端末監視手段７１は、４
台の遊技機１の、入玉・出玉検出器からの検出信号を受
けて、所定時間毎に、各遊技機１の入玉数および出玉数
を演算するとともに、入玉数と出玉数との差玉数を演算
して、差玉数信号を出力することも可能である。

【００２６】玉補給端末監視手段７２は、入玉・出玉端
末監視手段７１から出玉率信号を受けて、該出玉率に応
じて増減した所定の回数で、補給装置１２に補給信号を
出力する。

【００２７】また、玉補給端末監視手段７２は、差玉数
信号を受けて、出玉の差玉数に応じて増減した所定の回
数で、補給装置に補給信号を出力することも可能であ
る。

【００２８】端末管理装置５は、具体的には、図２で示
すように、信号入力部１５１と、制御部１５２と、メモ
リ１５３と、信号出力部１５４と、ネットワーク制御部
１５５とにより、上記手段を構成している。

【００２９】信号入力部１５１は、遊技機１および玉貸
出機３から検出信号を入力し、制御部１５２に信号を送
る。

【００３０】制御部１５２は、その信号に応じて、信号
入力部１５１からデータをメモリ１５３に入力させる。
その後、制御部１５２は、メモリ１５３から記憶された
データを得て、演算処理し、メモリ１５３に記憶させ
る。

【００３１】そして、信号出力部１５４は、制御部１５
２からの信号に応じて、メモリ１５３から得たデータ
を、出力信号として発する。

【００３２】さらに、ネットワーク制御部１５５は、制
御部１５２からの信号に応じて、メモリ１５３からデー
タを得る。

【００３３】ネットワーク制御部１５５は、集積管理装
置６の島コントローラ部１６３と連絡している。

【００３４】こうして、端末管理装置５は、各種信号検
出とデータ処理、遊技機等の状態管理と制御、各種外部
インターフェイスへの信号出力、補給信号の出力、島ネ
ットワークを通じたデータ伝送等を行う。

【００３５】一方、集積管理装置６には、入玉・出玉総
合監視手段８１と玉補給総合監視手段８２とが設けられ
ている。

【００３６】入玉・出玉総合監視手段８１は、端末管理
装置５を介して、すべての遊技機１の出玉率を記憶する
手段である。

【００３７】また、入玉・出玉総合監視手段８１は、端
末管理装置５を介して、すべての遊技機１の差玉数を記
憶することも可能である。

【００３８】玉補給総合監視手段８２は、端末管理装置
５を介して、補給装置１２に補給信号を出力することが
可能な手段である。

【００３９】集積管理装置６は、具体的には、図３で示
すように、制御部１６１と、メモリ１６２と、島コント
ローラ部１６３と、制御盤１６４と、通信ポート部１６
５とにより、上記手段を構成している。

【００４０】そして、端末管理装置５から送られてくる
データの処理、蓄積、制御盤への表示データの作成、印
刷データの作成、遊技機１への各種制御指令の受付と発
行、各種定数の管理、通信ポートの制御等を行ってい
る。

【００４１】制御盤１６４は、図４で示すように、回線
制御部１７１と、入力部１７２と、表示部１７３と、印
刷部１７４と、表示設定部１７４とを有している。

【００４２】そして、各遊技機への制御要求、各遊技
機、遊技場の状態表示、集計データの印刷、異常の通知
等を行うものである。

【００４３】本発明で、「遊技機」とは、例えば、パチ
ンコ機、アレンジボール機、雀球パチンコ台等のメダル
ゲーム機、その他この種のパチンコ台であり、「玉」と
は、例えば、パチンコ機で用いられる小球、アレンジボ
ール機や雀球パチンコ台等で用いられる貨幣やメダル、
その他この種のパチンコ台で用いられる遊技用媒介物を
いう。

【００４４】次に、作用について説明する。

【００４５】補給装置１２による補給の方法としては、
補給信号を手動により発する場合と、自動により発する
場合とがある。

【００４６】自動による場合には、定量追加玉方式、出
玉率による可変追加方式、差玉数による可変追加方式、
セーフ玉追加方式とがある。

【００４７】定量追加玉方式では、空接点から空接点信
号を受けたとき、一定の個数の玉を補給皿に補給する。
１回の補給個数は、１００〜８００個の範囲の個数であ
り、この個数は１００個単位で自由に設定することがで
きる。

【００４８】出玉率による可変追加方式では、入玉・出
玉検出器１１からの検出信号を受けて、入玉・出玉端末
監視手段７１が、入玉数に対する出玉数の比率である出
玉率を演算する。

【００４９】そして、玉補給端末監視手段７２が、定数
の設定範囲に従い、出玉率に応じて増減した所定の回数
で、補給装置１２に遊技機１への玉の補給を行わせる。

【００５０】例えば、出玉率がＸ１％未満のとき、Ｎ１
回補給し、出玉率がＸ２％以上Ｘ３％未満のとき、Ｎ２
回補給し、出玉率がＸ４％以上のとき、Ｎ３回補給す
る。

【００５１】Ｘ１〜Ｘ４は１〜５００個の範囲で自由に
設定することができ、また、Ｎ１〜Ｎ３は１〜８の範囲
で自由に設定することができる。

【００５２】このため、出玉率が大きくなった場合に
は、それに応じた回数、補給が行われ、遊技機が玉不足
となることを防止することができる。

【００５３】差玉数による可変追加方式では、入玉・出
玉検出器１１からの検出信号を受けて、入玉・出玉端末
監視手段７１が、入玉数と出玉数との差玉数を演算す
る。

【００５４】そして、玉補給端末監視手段７２が、定数
の設定範囲に従い、出玉の差玉数に応じて増減した所定
の回数で、補給装置１２に遊技機１への玉の補給を行わ
せる。

【００５５】例えば、差玉数がＹ１未満のとき、Ｍ１回
補給し、差玉数がＹ２以上Ｙ３未満のとき、Ｍ２回補給
し、差玉数がＹ４以上のとき、Ｍ３回補給する。

【００５６】Ｙ１〜Ｙ４は＋９９００〜−９９９００個
の範囲で自由に設定することができ、また、Ｍ１〜Ｍ３
は１〜８の範囲で自由に設定することができる。

【００５７】セーフ玉追加方式では、出玉検出を遊技機
１のセーフ玉（入賞玉）により検出し、設定した玉数
と、それより１００個少ない玉数との間で、補給皿内の
玉数を一定に保つものである。

【００５８】

【発明の効果】入玉・出玉監視手段が出玉率を演算し、
玉補給監視手段が出玉率に応じて増減した所定の回数
で、補給装置に遊技機への玉の補給を行わせるため、出
玉率が大きくなった場合には、それに応じた回数、補給
が行われ、遊技機が玉不足となることを防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子管理装置を示す概略ブロック図で
ある。

【図２】端末管理装置の機能を示すブロック図である。

【図３】集積管理装置の機能を示すブロック図である。

【図４】集積管理装置の制御盤の機能を示すブロック図
である。

【図５】島の斜視図である。

【図６】遊技場の斜視図である。

【符号の説明】

１ 遊技機 ２ 島 ３ 玉貸出機 ４ 景品玉計数機 ５ 端末管理装置 ６ 集積管理装置 １２ 補給装置 ７１ 入玉・出玉端末監視手段 ７２ 玉補給端末監視手段 ８１ 入玉・出玉総合監視手段 ８２ 玉補給総合監視手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数台配置された遊技機の各々に、その
   入玉と出玉を検出する入玉・出玉検出器と、補給信号に
   応じて各遊技機に玉の補給を行う補給装置とが設けら
   れ、 前記遊技機を管理する電子管理装置であって、 前記遊技機の、前記入玉・出玉検出器からの検出信号を
   受けて、所定時間毎に、各遊技機の入玉数および出玉数
   を演算するとともに、入玉数に対する出玉数の比（出玉
   数／入玉数）に基づいて出玉の比率である出玉率を演算
   し、出玉率信号を生成し、該入玉数と該出玉数との差玉
   数を演算する入玉・出玉監視手段と、 前記出玉率信号を受けて、定数の設定範囲に従い、該出
   玉率に応じ、かつ出玉の前記差玉数に応じて増減した所
   定の回数で、補給信号を生成する玉補給監視手段と、 を有し、 前記補給装置が、前記差玉の信号に基づく前記補給信号
   を前記端末管理装置を介して受け、前記遊技機の玉の補
   給を行うことを、 特徴とする遊技場の電子管理装置。
2. 【請求項２】 複数台配置された遊技機の各々に、その
   入玉と出玉を検出する入玉・出玉検出器と、補給信号に
   応じて各遊技機に玉の補給を行う補給装置とが設けら
   れ、 前記遊技機を管理する電子管理装置であって 前記遊技機の、前記入玉検出器からの検出信号を受け
   て、所定時間毎に各遊技機の入玉数を演算し、前記出玉
   検出器からのセーフ玉（入賞玉）に基づく検出信号を受
   けて所定時間毎に各遊技機の出玉数を演算するととも
   に、入玉数に対する出玉数の比率を演算して出玉率信号
   を生成し、前記出玉数が設定した玉数とそれより１００
   個少ない玉数との間で補給皿内の玉数を一定に保つ入玉
   ・出玉監視手段を有し、 前記補給装置が、前記セーフ玉の信号に基づく前記補給
   信号を前記端末管理装置を介して受け、前記遊技機の玉
   の補給を行うことを、 特徴とする遊技場の電子管理装置。