JP3983229B2 - 光記録媒体 - Google Patents
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前記ハロゲン原子の具体例は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
前記アルキル基の具体例は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等の一級アルキル基、イソブチル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2−エチルブチル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、3−エチルヘキシル基、イソプロピル基、sec−ブチル基、1−エチルプロピル基、1−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルブチル基、1−イソプロピル−2−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−エチル−2−メチルブチル基、1−プロピル−2−メチルプロピル基、1−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、1−イソプロピルペンチル基、1−イソプロピル−2−メチルブチル基、1−イソプロピル−3−メチルブチル基、1−メチルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−プロピルヘキシル基、1−イソブチル−3−メチルブチル基等の二級アルキル基、ネオペンチル基、tert−ブチル基、tert−ヘキシル基、tert−アミル基、tert−オクチル基等の三級アルキル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−(2−エチルヘキシル)シクロヘキシル基、ボルニル基、イソボルニル基(アダマンタン基)等のシクロアルキル基等が挙げられる。
前記アリ−ルカルバモイル基の具体例は、カルバモイル基の窒素原子に直接それぞれ独立して水素原子、置換又は未置換のアリ−ル基が結合されているものであればよく、アリ−ル基の具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
置換基の具体例は、前述のものと同じである。
今、直線a−bと直線c−dとの交点における温度をT1(℃)、初期重量m0に対する残存重量減量率をm1(%)、直線c−dと直線e−fとの交点における温度をT2(℃)、初期質量m0に対する残存重量減量率をm2(%)とする。急激な減量開始温度はT1、急激な減量終了温度はT2となり、急激な重量減少を発現するときの重量減量の傾きは、
次式:
(m1−m2)(%)/(T2−T1)(℃)
で示される値であり、初期重量に対する重量減量率は、(m1−m2)(%)で示される。
尚、図1において「TG%」とは、被測定有機化合物の重量減量率を表す。昇温前の有機化合物の質量m0を100%と表し、計測器に物質が無い状態を0%とする。
また、主減量過程に於ける重量減少率は、30%以上であることが好ましい。30%未満であると、良好な記録変調度、記録感度が得られない可能性がある。
本発明の記録体は、通常の追記型光ディスクである図3の構造(図3を2枚貼合わせたいわゆるエア−サンドイッチ、又は密着貼合わせ構造としてもよい)と図4からなるCD−R用メディアの構造としてもよい。
本発明の記録媒体の構成としては、第1基板と第2基板とを記録層を介して接着剤で張り合わせた構造を基本構造とする。記録層は有機色素層単層でもよく、反射率を高めるため有機色素層と金属反射層との積層でも良い。記録層と基板間は下引き層あるいは保護層を介して層成してもよく、機能向上のためそれらを積層化した構成でも良い。最も通常に用いられるのは、第1基板/有機色素層/金属反射層/保護層/接着層/第2基板構造である。
基板の必要特性としては基板側より記録再生を行う場合のみ使用レ−ザ−光に対して透明でなければならず、記録層側から記録、再生を行う場合基板は透明である必要はない。従って、本発明では、基板を1層しか用いない場合は、請求項に記載の第2の基板のみが透明であれば、第1の透明、不透明は問わない。
下引き層等を含め基板、記録層、反射層、保護層以外に設けられた層をここでは中間層と呼ぶことにする。この中間層は(a)接着性の向上、(b)水、又はガス等のバリア−、(c)録層の保存安定性の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤からの基板や記録層の保護、(f)案内溝・案内ピット・プレフォ−マット等の形成等を目的として使用される。(a)の目的に対しては高分子材料、例えばアイオノマ−樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、天然樹脂、天然高分子、シリコ−ン、液状ゴム等の種々の高分子物質、およびシランカップリング剤等を用いることができ、(b)及び(c)の目的に対しては、前記高分子材料以外に無機化合物、例えばSiO2、MgF2、SiO、TiO2、ZnO、TiN、SiN等金属、又は半金属、例えばZn、Cu、Ni、Cr、Ge、Se、Au、Ag、Al等を用いることができる。また(d)の目的に対しては金属、例えばAl、Ag等や、金属光沢を有する有機薄膜、例えばメチン染料、キサンテン系染料等を用いることができ、(e)及び(f)の目的に対しては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、熱可塑性樹脂等を用いることができる。下引き層の膜厚は0.01〜30μm、好ましくは0.05〜10μmが適当である。
記録層はレ−ザ光の照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化により情報を記録できるものであって、この記録層中には本発明の色素が含有されていることが必要で、記録層の形成にあたって本発明の色素を1種、又は2種以上の組合せで用いてもよい。さらに、本発明の前記色素は光学特性、記録感度、信号特性等の向上の目的で他の有機色素及び金属、金属化合物と混合又は積層化しても良い。有機色素の例としては、ポリメチン色素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アントレキノン(インダンスレン)系、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズレン系、テトレヒドロコリン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系染料、及び金属キレ−ト化合物等が挙げられ、前記の染料を単独で用いてもよいし、2種以上の組合せにしてもよい。
反射層は単体で高反射率の得られる腐食されにくい金属、半金属等が挙げられ、材料例としてはAu、Ag、Cr、Ni、Al、Fe、Sn等が挙げられるが、反射率、生産性の点からAu、Ag、Al、が最も好ましく、これらの金属、半金属は単独で使用しても良く、2種の合金としても良い。
保護層、又は基板面ハ−ドコ−ト層は(a)記録層(反射吸収層)を傷、ホコリ、汚れ等から保護する、(b)記録層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(c)反射率の向上等を目的として使用される。これらの目的に対しては、前記中間層に示した材料を用いることができる。又、無機材料として、SiO、SiO2等も用いることができ、有機材料としてポリメチルアクリレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエステル樹脂、ビニル樹脂、セルロ−ス、脂肪族炭化水素樹脂、芳香属炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂も用いることができる。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
アセトン中に2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン及び2倍当量のベンゼンチオ−ルを溶解し、0℃を保ちながら炭酸ナトリウムを作用させ、2−クロロ−4,6−ジ(フェニルチオ)−1,3,5−トリアジンを得た。これをメタノ−ルに溶解し、−10℃を保ちながらヒドラジン一水和物を作用させ、2,4−ジ(フェニルチオ)−6−ヒドラジノ−1,3,5−トリアジンを得た。
このヒドラジノ化合物と4−ジエチルアミノインド−ルをメタノ−ルに溶解し、ヨウ素存在下、35%過酸化水素水を作用させ目的のアゾ化合物を得た。
次ぎに、アゾ化合物をDMFに溶解し、酢酸ニッケルを作用させ下記化合物例に示す目的のキレ−ト化合物(1)を得た。
炭酸カリウム存在下DMF中、2−メチル−3−ニトロアニリンとヨウ化エチルを作用させ、N,N−ジエチル−2−メチル−3−ニトロアニリンを得た。これをパラジウム/炭素によりニトロ基を還元し、2−メチル−3−ジエチルアミノアニリンを得た。これを酢酸中、亜硝酸ナトリウムと作用させ4−ジエチルアミノインダゾ−ルを得た。
次に、アセトン中に2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン及び2倍当量のアニリンを作用させ、2−クロロ−4,6−ジ(フェニルアミノ)−1,3,5−トリアジンを得た。これをメタノ−ルに溶解し、−10℃を保ちながらヒドラジン一水和物を作用させ、2,4−ジ(フェニルアミノ)−6−ヒドラジノ−1,3,5−トリアジンを得た。
このヒドラジノ化合物と4−ジエチルアミノインダゾ−ルを酢酸水溶液に溶解し、フェリシアン化カリウムを作用させ目的のアゾ化合物を得た。
次に、アゾ化合物をDMFに溶解し、塩化銅を作用させ下記に示す目的のキレ−ト化合物(2)を得た。
厚さ0.6mmの射出成形ポリカ−ボネ−ト基板上に、フォトポリマ−にて深さ1650Å、半値幅0.25μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を形成し、化合物1の1,1,2,2−テトラフルオロプロパノ−ル溶液をスピンナ−塗布し、厚さ800Åの記録層を形成し、ついでスパッタ法により銀1000Åの反射層を設け、さらにその上にアクリル系フォトポリマ−にて7μmの保護層を設けた後、厚さ0.6mmの射出成形ポリカ−ボネ−ト平面基板をアクリル系フォトポリマ−にて接着し、記録媒体とした。
実施例1での化合物(1)の代わりに化合物(2)〜(15)を用い実施例1と全く同様に記録媒体を形成した。
この記録体にレ−ザ発振波長658nm、ビ−ム径1.0μmの半導体レ−ザ光を用い、トラッキングしながらEFM信号(線速14m/sec.)を記録し、発振波長670nmの半導体レ−ザ−の連続光(再生パワ−0.7mW)で再生し、再生波形を観察した。
耐候テストは下記の条件で行った。
耐光テスト:5万Lux、Xe光、20時間連続照射
保存テスト:60℃、90%、600時間放置
評価結果は表1に示す。
2 記録層
3 下引き層
4 保護層
5 ハ−ドコ−ト層
6 金属反射層
7 保護基板
8 接着層
Claims (8)
- 基板上に記録層を設けてなる光記録媒体において、
記録媒体中に下記式(1)に示すアゾ化合物と2価の金属塩等から生成するキレート化合物を少なくとも一種類含有することを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1記載のキレート化合物を形成するアゾ化合物が、下記式(2)で表されることを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1に記載のキレート化合物を形成するアゾ化合物が、下記式(3)で表されることを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1〜3に記載のキレート化合物において、金属原子がニッケルまたは銅より選ばれた原子であることを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1〜4に記載のいずれかの光記録媒体において、記録再生波長±10nmの波長領域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0であり、消衰係数kが0.02≦k≦0.2であることを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1〜5に記載のいずれかの光記録媒体において、有機色素の熱重量分析で、主減量過程での温度に対する減量の傾きが2%/℃以上であることを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1〜5に記載のいずれかの光記録媒体において、有機色素の熱重量分析で、主減量過程での総減量が30%以上で、かつ減量開始温度が350℃以下であることを特徴とする光記録媒体。
- 請求項1〜7に記載のいずれかの光記録媒体において、基板上のトラックピッチが0.7〜0.8μmであり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.36μmであることを特徴とする光記録媒体。
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