JP3982225B2 - ヘッドランプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、リフレクタで配光パターンを制御するヘッドランプにおいて、固定式のリフレクタであって、所定のすれ違い用の配光パターンが得られるメインリフレクタと、拡散タイプの配光パターン(コーナリングの配光パターン)が得られるサブリフレクタとから構成されているヘッドランプにかかるものである。特に、この発明は、正面から見て縦長にコンパクト化することができ、しかも、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られるヘッドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヘッドランプは、一般に、光源と、自由曲面の反射面が複合的に組み合わせられてなるリフレクタとを備えるものである。このヘッドランプにおいては、光源を点灯すると、光源からの光がリフレクタで反射されて外部に所定の配光パターンで照射されるものである。すなわち、このヘッドランプは、リフレクタで配光パターンを制御するものである。
【0003】
また、車両用灯具においては、固定式のリフレクタであって、メインの配光パターン(所定の配光パターン)が得られるメインリフレクタと、サブの配光パターン(拡散タイプの配光パターン)が得られるサブリフレクタとから構成されている車両用灯具がある。この車両用灯具としては、たとえば、特開平10−3806号公報に記載の車両用灯具がある。
【0004】
前記公報に記載の車両用灯具は、ヘッドランプではないが、フォグランプであって、メインリフレクタでフォグランプとしての機能を確保する所定の配光パターンが得られ、サブリフレクタでコーナリングランプとしての機能を確保する拡散タイプの配光パターンが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のこの種のヘッドランプ(もしくは、車両用灯具)は、正面から見て横長形状をなし、コンパクトな形状をなしていないなどの課題がある。
【0006】
この発明は、正面から見て縦長にコンパクト化することができ、しかも、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られるヘッドランプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、メインリフレクタが、すれ違い用の配光パターンや走行用の配光パターンなどの所定の配光パターンが得られる縦長形状の構造をなし、かつ、光軸近辺の左右で最高光度が得られる構造をなし、サブリフレクタが、前記メインリフレクタの左側または右側に立設され、前記所定の配光パターンの右側または左側に拡散タイプの配光パターンが得られる立壁形状の構造をなし、上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されており、また、上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなす、ことを特徴とする。
【0008】
この結果、請求項1にかかる発明は、光源を点灯すると、光源からの光がメインリフレクタで反射されて最高光度を有する所定の配光パターンが得られる。また、光源からの光がサブリフレクタで反射されて拡散タイプの配光パターンが得られる。この所定の配光パターンの右側または左側に拡散タイプの配光パターンが合成されて外部に照射される。
【0009】
また、請求項1にかかる発明は、メインリフレクタの左側にサブリフレクタが立設されたヘッドランプを自動車の右側に搭載し、また、メインリフレクタの右側にサブリフレクタが立設されたヘッドランプを自動車の左側に搭載することにより、トータル的には、所定の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ合成されることとなる。
【0010】
このように、請求項1にかかる発明は、縦長形状のメインリフレクタの左側または右側にサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設するので、正面から見て縦長にコンパクト化することができる。また、請求項1にかかる発明は、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、サブリフレクタが光源に近づき、光源からの光を有効に利用することができ、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られる。
【0011】
また、請求項1にかかる発明は、サブリフレクタがコンパクトなメインリフレクタに固定されている固定式であるから、コンパクトな範囲内にサブリフレクタを配置することができる。このために、請求項1にかかる発明は、ヘッドランプ全体を縦長にコンパクト化することができ、斬新なデザインのヘッドランプの設計の自由度が大となる。その上、請求項1にかかる発明は、サブリフレクタが上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されているので、サブリフレクタがメインリフレクタの左側またはおよび右側に光軸方向に立設されていても、スライド金型を使用せずに、メインリフレクタおよびサブリフレクタの成形金型を光軸方向に抜くことができる。しかも、請求項1にかかる発明は、サブリフレクタが上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなすので、光源からの光をサブリフレクタでさらに無駄なく有効に利用することができる。特に、上下に複数に分割されているサブリフレクタが正面から見て段々形状をなす場合には、光源からの光を有効利用するのに適している。
【0012】
さらに、請求項1にかかる発明は、左側のサブリフレクタまたは右側のサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設すると、所定のすれ違い用の配光パターンの左側または右側に拡散タイプの配光パターンが形成される。また、左側のサブリフレクタまたは右側のサブリフレクタを前に行くにしたがって外側に開くように立設すると、所定の配光パターンの左側または右側に拡散タイプの配光パターンが形成されると共に、所定の配光パターンの中央寄りにサブリフレクタからの光を配分することができる。このように、左側のサブリフレクタまたは右側のサブリフレクタの立設する角度を調整することにより、サブリフレクタからの光の配分を任意に制御することができる。すなわち、光度が大きい部分を配光パターン中に、任意の位置にまた任意の大きさにさらに任意の形状に、制御することができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、メインリフレクタが、すれ違い用の配光パターンや走行用の配光パターンなどの所定の配光パターンが得られる縦長形状であって、光源の発光部を覆う構造をなし、かつ、光軸近辺の左右で最高光度が得られる構造をなし、サブリフレクタが、前記メインリフレクタの左側および右側にそれぞれ立設され、前記所定の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ得られ、かつ、一方のサブリフレクタからの反射光が他方のサブリフレクタにより遮られない程度の奥行きを有する立壁形状の構造をなし、上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されており、また、上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなす、ことを特徴とする。
【0014】
この結果、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明とほぼ同様に、光源を点灯すると、光源からの光がメインリフレクタで反射されて最高光度を有する所定のすれ違い用の配光パターンが得られる。また、光源からの光がサブリフレクタで反射されて拡散タイプの配光パターンが得られる。この所定の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ合成されて外部に照射される。
【0015】
また、請求項2にかかる発明は、メインリフレクタの左側および右側にサブリフレクタがそれぞれ立設されているので、自動車の左右両側にそれぞれ搭載されているヘッドランプのいずれか一方が故障したとしても、光度は低下するが、配光パターンの大きな抜けはなく、トータル的な配光パターンは維持される。
【0016】
このように、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、縦長形状のメインリフレクタの左側または右側にサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設するので、正面から見て縦長にコンパクト化することができる。また、請求項2にかかる発明は、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、サブリフレクタが光源に近づくので、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られる。
【0017】
また、請求項2にかかる発明は、前記請求項1にかかる発明と同様に、サブリフレクタがコンパクトなメインリフレクタに固定されている固定式であるから、コンパクトな範囲内にサブリフレクタを配置することができる。このために、請求項2にかかる発明は、ヘッドランプ全体を縦長にコンパクト化することができ、斬新なデザインのヘッドランプの設計の自由度が大となる。その上、請求項2にかかる発明は、サブリフレクタが上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されているので、サブリフレクタがメインリフレクタの左側またはおよび右側に光軸方向に立設されていても、スライド金型を使用せずに、メインリフレクタおよびサブリフレクタの成形金型を光軸方向に抜くことができる。しかも、請求項2にかかる発明は、サブリフレクタが上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなすので、光源からの光をサブリフレクタでさらに無駄なく有効に利用することができる。特に、上下に複数に分割されているサブリフレクタが正面から見て段々形状をなす場合には、光源からの光を有効利用するのに適している。
【0018】
さらに、請求項2にかかる発明は、メインリフレクタの左側および右側にサブリフレクタがそれぞれ立設されていても、一方のサブリフレクタからの反射光が他方のサブリフレクタにより遮られないので、サブリフレクタからの反射光を無駄なく有効に利用することができる。
【0019】
さらにまた、請求項2にかかる発明は、左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設すると、所定の配光パターンの左側および右側に拡散タイプの配光パターンが形成される。また、左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタを前に行くにしたがって外側に開くように立設すると、所定の配光パターンの左側および右側に拡散タイプの配光パターンが形成されると共に、所定の配光パターンの中央寄りにサブリフレクタからの光を配分することができる。このように、左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタの立設する角度を調整することにより、サブリフレクタからの光の配分を任意に制御することができる。すなわち、光度が大きい部分を配光パターン中に、任意の位置にまた任意の大きさにさらに任意の形状に、制御することができる。
【0020】
また、請求項3にかかる発明は、メインリフレクタが、光源の有効発光範囲から照射される光を反射させる構造をなす、ことを特徴とする。
【0021】
この結果、請求項3にかかる発明は、メインリフレクタがコンパクト化されても、光源からの光をほとんど無駄なく最大限に有効利用することができる。
【0022】
また、請求項4にかかる発明は、光源が放電灯であり、メインリフレクタが、下端が光軸近辺である縦長形状の構造をなす、ことを特徴とする。
【0023】
この結果、請求項4にかかる発明は、光源として放電灯を使用するので、メインリフレクタが上半分の縦長であっても、十分な光量光度が得られる。このために、請求項4にかかる発明は、正面から見て縦長にコンパクト化することができ、しかも、縦の長さがほぼ半分にすることができるので、さらに、コンパクト化が図られる。
【0024】
また、請求項5にかかる発明は、光源が放電灯であり、メインリフレクタが、光軸近辺がほぼ中央である縦長形状の構造をなし、かつ、光軸近辺から下端までにおいて得られる配光パターンが上端から光軸近辺までにおいて得られる配光パターン中に含まれる反射面から構成されている、ことを特徴とする。
【0025】
この結果、請求項5にかかる発明は、光源として放電灯を使用するので、さらに十分な光量光度が得られる。また、請求項5にかかる発明は、光軸近辺から下端までにおいて得られる配光パターンが上端から光軸近辺までにおいて得られる配光パターン中に含まれる。このために、請求項5にかかる発明は、経時的に放電灯中に残留物が生じ、その残留物を透過した光の色が残留物を透過しない光の色と異なっていても、残留物を透過した小部分の光が残留物を透過しない大部分の光の中に含まれ、配光パターンにおいては残留物を透過した光の色による影響はほとんどない。
【0026】
また、請求項6にかかる発明は、メインリフレクタが主に左右に複数に分割された縦長のセグメントから構成されている、ことを特徴とする。
【0027】
この結果、請求項6にかかる発明は、縦長のメインリフレクタが縦長のセグメントから構成されることにより、所定の配光パターンの設計が簡単であり、かつ、配光パターン設計の自由度が大となる。
【0032】
また、請求項7にかかる発明は、サブリフレクタが、拡散タイプの配光パターンの下部をメインリフレクタにおいて得られるすれ違い用の配光パターンの下部よりも下方に拡散させる反射面から構成されている、ことを特徴とする。
【0033】
この結果、請求項7にかかる発明は、下方に広範囲に伸びた拡散タイプの配光パターンが得られるので、路面上では手前側が照明され、コーナリングランプの配光パターンとして最適である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかるヘッドランプの実施の形態の1例を添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、左側通行区分の自動車に取り付けられるものである。したがって、右側通行区分の自動車に取り付けられるヘッドランプは、この実施の形態にかかるヘッドランプと左右逆となる。さらに、この実施の形態おいて、メインリフレクタにより得られる所定の配光パターンは、すれ違い用の配光パターンである。
【0035】
図において、符号「F」は、自動車の進行方向であって、ドライバー側から見た前方を示す。符号「B」は、自動車の進行方向と逆方向であって、ドライバー側から見た後方を示す。符号「U」は、ドライバー側から見た上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から見た下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前方を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前方を見た場合の右側を示す。符号「Z−Z」は、光軸(疑似光軸)のことを示す。符号「H−H」は、水平線(水平軸)のことを示す。符号「V−V」は、垂直線(垂直軸)のことを示す。符号「ZF−ZB」は、前後光軸、または、光軸のことを示す。符号「HL−HR」は、左右水平線のことを示す。符号「VU−VD」は、上下垂直線のことを示す。
【0036】
(実施の形態の光源(放電灯)の説明)
図1および図3において、符号1は、光源としての放電灯(メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)など)である。
【0037】
前記放電灯1は、メインリフレクタ2の光軸ZF−ZB上に着脱可能に配置されている。また、前記放電灯1の発光部(図示せず)は、メインリフレクタ2の焦点(疑似焦点)F近傍に配置されている。
【0038】
(実施の形態のメインリフレクタの説明)
前記メインリフレクタ2は、固定式であって、光軸ZF−ZBを有し、所定のすれ違い用の配光パターンが得られる(図5を参照)。また、前記メインリフレクタ2のほぼ中央には、前記光軸ZF−ZBを中心とする円形の透孔20が設けられている。前記透孔20を通して、前記放電灯1が所定の位置に配置されている。
【0039】
前記メインリフレクタ2は、前記光軸ZF−ZB近辺の幅が最高光度が得られる程度の幅、たとえば、約70〜100mm、好ましくは約80mmの幅を有し、長さが所定のすれ違い用の配光パターンが得られる程度の長さを有する縦長形状の構造をなす。すなわち、前記メインリフレクタ2は、図1に示すように、前記光軸ZF−ZB近辺がほぼ中央で、正面から見て縦長のほぼ長方形形状をなす。また、前記メインリフレクタ2は、図3に示すように、前記放電灯1の有効発光範囲から照射される光を反射させる構造をなす。すなわち、前記メインリフレクタ2の上下部は、前方にせり出ている。
【0040】
前記メインリフレクタ2は、主に、左右に複数に分割された縦長のセグメントから構成されている。この例において、前記メインリフレクタ2は、図1および図4に示すように、上下に3〜4段(上段、中段(一部がさらに上下2段となっている)、下段)に分割されており、かつ、左右に6段に分割されている。
【0041】
すなわち、前記メインリフレクタ2は、上段の6個の縦長のセグメントU1、U2、U3、U4、U5、U6と、中段の8個の主に縦長のセグメントM1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M8と、下段の6個の縦長のセグメントD1、D2、D3、D4、D5、D6とから構成されている。
【0042】
前記メインリフレクタ2は、前記光軸ZF−ZB近辺から下端まで、すなわち、前記下段のセグメントD1〜D6において得られる配光パターンが、上端から前記光軸ZF−ZB近辺まで、すなわち、上段のセグメントU1〜U6および中段のセグメントM1〜M8において得られる配光パターン中に含まれる反射面から構成されている(図14〜図23を参照)。
【0043】
(実施の形態のサブリフレクタの説明)
前記メインリフレクタ2の左右両側には、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rがそれぞれ光軸ZF−ZB方向に立設されている。前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、固定式であって、立壁形状の構造をなす。
【0044】
前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、前記メインリフレクタ2により形成されるすれ違い用の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ得られるものである(図5および図6を参照)。
【0045】
前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、一方のサブリフレクタ3Lまたは3Rからの反射光が他方のサブリフレクタ3Rまたは3Lにより遮られない程度の奥行きを有する。すなわち、図2に示すように、一方のサブリフレクタ3Lまたは3Rの放電灯1に最も近い箇所(メインリフレクタ2との境)において反射された反射光(図2中、実線矢印にて示す)に対して、他方のサブリフレクタ3Rまたは3Lの先端を後方に配置する。なお、図2においては、上から6番目のセグメントR6、L6について説明しているが、その他のセグメントについても同様である。
【0046】
前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、図1、図3および図4に示すように、上下に13段に分割された横長のセグメントL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、L10、L11、L12、L13、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13から構成されている。
【0047】
前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、図3および図4に示すように、上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなす。また、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、拡散タイプの配光パターンの下部を、前記メインリフレクタ2において得られるすれ違い用の配光パターンの下部よりも下方に拡散タイプされる反射面から構成されている(図5(A)を参照)。
【0048】
(実施の形態のヘッドランプの説明)
前記放電灯1、前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、ランプレンズ、いわゆる、アウターカバー(図示せず)およびランプハウジング(図示せず)により区画された灯室内に配置される。これにより、ヘッドランプが構成される。前記ヘッドランプは、自動車の前部の左右両側に搭載される。
【0049】
(実施の形態のメインリフレクタおよびサブリフレクタの反射面の説明)
前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、自由曲面の反射面が複合的に組み合わせられてなる。前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rの反射面は、アルミ蒸着や銀塗装などにより形成されている。
【0050】
前記メインリフレクタ2は、主に、縦長の20個のセグメント(反射面ブロック)U1〜U6、M1〜M8、D1〜D6からなる。また、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、横長の13個のセグメント(反射面ブロック)L1〜L13およびR1〜R13からなる。なお、前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rにおいては、図示のように、セグメントの境界線が見えているが、一連のセグメントの場合(セグメントが連続的に成形されている場合)、セグメントの境界線が見えない場合がある。
【0051】
自由曲面からなる前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rの詳細については、たとえば、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されている。ここで、概要を説明する。前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rの反射面は、下記数式(1)の一般式で求められる。下記数式(1)の一般式のパラメトリック関数として、下記数式(2)に示す。下記数式(2)のパラメトリック関数に、具体的な数値、たとえば、放物面上のポイントなどを代入することにより、前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rの具体的な反射面が得られる。
【0052】
【数1】
【0053】
【数2】
【0054】
前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rの焦点Fにおいては、厳密な意味での単一の焦点を有していないが、複数の反射面相互の焦点距離の差異が僅少であり、ほぼ同一の焦点を共有している。このために、このほぼ同一の焦点をこの明細書および図面においては、疑似焦点(もしくは、ただ単に焦点)Fと言う。同様に、前記メインリフレクタ2(前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3R)の光軸Z−Zにおいては、厳密な意味での単一の光軸を有していないが、複数の反射面相互の光軸の差異が僅少であり、ほぼ同一の光軸を共有している。このために、このほぼ同一の光軸をこの明細書および図面においては、疑似光軸(もしくは、ただ単に光軸)Z−Zと言う。
【0055】
自由曲面からなる前記メインリフレクタ2、前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rにより、希望とする配光パターンが得られる。すなわち、前記メインリフレクタ2は、図5(B)に示す所定のすれ違い用の配光パターンが得られる。この配光パターンは、規格類を満足するすれ違い用の配光パターンである。
【0056】
前記左側のサブリフレクタ3Lおよび前記右側のサブリフレクタ3Rは、図6(A)および(B)に示す拡散タイプの配光パターン、いわゆる、コーナリングの配光パターンが得られる。
【0057】
(実施の形態の配光パターンの説明)
図5(A)は、この実施の形態のヘッドランプにより得られる配光パターンであって、スクリーン上に照射された配光パターンのイメージ図である。この図5(A)に示す配光パターンは、図5(B)に示す所定のすれ違い用の配光パターンの左右両側に、図6(A)および(B)に示す左側の拡散タイプの配光パタンおよび右側の拡散タイプの配光パターンがそれぞれ合成された配光パターンである。
【0058】
図5(B)は、この実施の形態のメインリフレクタ2により得られる配光パターンであって、スクリーン上に照射された配光パターンのイメージ図である。この配光パターンは、規格類を満足する配光パターンであって、すれ違いモードの配光パターンである。すなわち、水平線HL−HRのやや下方でかつ垂直線VU−VDのやや左側に最高光度を有し、また、ほぼ水平線HL−HRに沿ったカットラインを有し、さらに、その水平カットラインの垂直線VU−VDのやや左側に三角形のカットラインを有する。この配光パターンにおいて、中央の曲線は、30000cdを示し、その他の曲線は、外に行くにしたがって、20000cd、10000cd、5000cd、2500cd、1000cd、500cd、100cd、50cdをそれぞれ示す。
【0059】
図6(A)は、この実施の形態の右側のサブリフレクタ3Rにより得られる配光パターンであって、スクリーン上に照射された配光パターンのイメージ図である。この配光パターンは、左側の拡散タイプの配光パターン、いわゆる左側のコーナリングの配光パターンである。すなわち、垂直線VU−VDの左側約20°〜68°に、かつ、水平線HL−HRの約0°から下側に18°に拡散タイプされている。また、水平線HL−HRの近くは光度が大であり、下側に行くにしたがって光度が小さくなる。この結果、この拡散タイプの配光パターンが路面に実際に照射されると、路面の手前(イメージ図では、下方)の明るさと、路面の遠方(イメージ図では、上方、水平線HL−HR近傍)の明るさとがほぼ同等となり、コーナリングの配光パターンとして最適である。この配光パターンにおいて、中央の曲線は、10000cdを示し、その他の曲線は、外に行くにしたがって、5000cd、2500cd、1000cd、500cd、100cd、50cdをそれぞれ示す。
【0060】
図6(B)は、この実施の形態の左側のサブリフレクタ3Lにより得られる配光パターンであって、スクリーン上に照射された配光パターンのイメージ図である。この配光パターンは、右側の拡散タイプの配光パターン、いわゆる右側のコーナリングの配光パターンである。すなわち、垂直線VU−VDの右側約20°〜68°に、かつ、水平線HL−HRの約0°から下側に18°に拡散タイプされている。また、水平線HL−HRの近くは光度が大であり、下側に行くにしたがって光度が小さくなる。この結果、この拡散タイプの配光パターンが路面に実際に照射されると、路面の手前(イメージ図では、下方)の明るさと、路面の遠方(イメージ図では、上方、水平線HL−HR近傍)の明るさとがほぼ同等となり、コーナリングの配光パターンとして最適である。この配光パターンにおいて、中央の曲線は、10000cdを示し、その他の曲線は、外に行くにしたがって、5000cd、2500cd、1000cd、500cd、100cd、50cdをそれぞれ示す。
【0061】
(実施の形態の各セグメントの配光パターンの説明)
図7〜図23は、コンピュータのシュミレーションで得られた各セグメントの配光パターン(小四角形の光源の像が集合された配光パターン)を簡略化して示す説明図である。
【0062】
図7(A)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から1段目のセグメントR1の配光パターンを示す。以下同様に、図7(B)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から2段目のセグメントR2の配光パターンを示す。図8(A)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から3段目のセグメントR3の配光パターンを示す。図8(B)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から4段目のセグメントR4の配光パターンを示す。図9(A)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から5段目のセグメントR5の配光パターンを示す。図9(B)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から6段目のセグメントR6の配光パターンを示す。図10(A)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から7段目のセグメントR7の配光パターンを示す。図10(B)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から8段目のセグメントR8の配光パターンを示す。図11(A)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から9段目のセグメントR9の配光パターンを示す。図11(B)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から10段目のセグメントR10の配光パターンを示す。図12(A)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から11段目のセグメントR11の配光パターンを示す。図12(B)は、右側のサブリフレクタ3Rの上から12段目のセグメントR12の配光パターンを示す。図13は、右側のサブリフレクタ3Rの上から13段目のセグメントR13の配光パターンを示す。
【0063】
図7〜図13に示すように、右側のサブリフレクタ3Rの各セグメントR1〜R13により得られる配光パターンは、垂直線VU−VDの左側に、かつ、水平線HL−HRの下側にそれぞれ拡散タイプされている。なお、左側のサブリフレクタ3Lの各セグメントL1〜L13の配光パターンは、前記右側のサブリフレクタ3Rの各セグメントR1〜R13の配光パターンの左右逆(左右対称)となる。したがって、左側のサブリフレクタ3Lの各セグメントL1〜L13の配光パターンの図示および説明は、省略する。
【0064】
図14(A)は、メインリフレクタ2の上段の右から1段目のセグメントU1の配光パターンを示す。以下同様に、図14(B)は、メインリフレクタ2の上段の右から2段目のセグメントU2の配光パターンを示す。図15(A)は、メインリフレクタ2の上段の右から3段目のセグメントU3の配光パターンを示す。図15(B)は、メインリフレクタ2の上段の右から4段目のセグメントU4の配光パターンを示す。図16(A)は、メインリフレクタ2の上段の右から5段目のセグメントU5の配光パターンを示す。図16(B)は、メインリフレクタ2の上段の右から6段目のセグメントU6の配光パターンを示す。
【0065】
図14〜図16に示すように、メインリフレクタ2の上段の各セグメントU1〜U6により得られる配光パターンは、水平線HL−HRに沿うカットラインが得られる。
【0066】
図17(A)は、メインリフレクタ2の中段の右から上1段目のセグメントM1の配光パターンを示す。以下同様に、図17(B)は、メインリフレクタ2の中段の右から上2段目のセグメントM2の配光パターンを示す。図18(A)は、メインリフレクタ2の中段の右から3段目のセグメントM3の配光パターンを示す。図18(B)は、メインリフレクタ2の中段の右から4段目のセグメントM4の配光パターンを示す。図19(A)は、メインリフレクタ2の中段の右から5段目のセグメントM5の配光パターンを示す。図19(B)は、メインリフレクタ2の中段の右から6段目のセグメントM6の配光パターンを示す。図20(A)は、メインリフレクタ2の中段の右から下1段目のセグメントM7の配光パターンを示す。図20(B)は、メインリフレクタ2の中段の右から下2段目のセグメントM8の配光パターンを示す。
【0067】
図17〜図20に示すように、メインリフレクタ2の中段の各セグメントM1〜M8により得られる配光パターンは、最高光度と、三角形のカットラインと、水平線HL−HRに沿うカットラインとがそれぞれ得られる。
【0068】
図21(A)は、メインリフレクタ2の下段の右から1段目のセグメントD1の配光パターンを示す。以下同様に、図21(B)は、メインリフレクタ2の下段の右から2段目のセグメントD2の配光パターンを示す。図22(A)は、メインリフレクタ2の下段の右から3段目のセグメントD3の配光パターンを示す。図22(B)は、メインリフレクタ2の下段の右から4段目のセグメントD4の配光パターンを示す。図23(A)は、メインリフレクタ2の下段の右から5段目のセグメントD5の配光パターンを示す。図23(B)は、メインリフレクタ2の下段の右から6段目のセグメントD6の配光パターンを示す。
【0069】
図21〜図23に示すように、メインリフレクタ2の下段の各セグメントD1〜D6により得られる配光パターンは、水平線HL−HRに沿うカットラインが得られる。また、メインリフレクタ2の下段の各セグメントD1〜D6により得られる配光パターンは、メインリフレクタ2の上段および中段の各セグメントU1〜U6およびM1〜M8により得られる配光パターン中に含まれる。
【0070】
(実施の形態の作用効果の説明)
このように、この実施の形態にかかるヘッドランプは、放電灯1を点灯すると、放電灯1からの光がメインリフレクタ2で反射されて最高光度を有する所定のすれ違い用の配光パターンが得られる。また、放電灯1からの光が左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rで反射されて拡散タイプの配光パターンが得られる。この所定のすれ違い用の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ合成されて外部に照射される。
【0071】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、メインリフレクタ2の左側および右側に左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rがそれぞれ立設されているので、自動車の左右両側にそれぞれ搭載されているヘッドランプのいずれか一方が故障したとしても、光度は低下するが、配光パターンの大きな抜けはなく、トータル的な配光パターンは維持される。
【0072】
このように、この実施の形態にかかるヘッドランプは、縦長形状のメインリフレクタ2の左側および右側に左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rを光軸ZF−ZBとほぼ平行に立設するので、正面から見て縦長にコンパクト化することができる。
【0073】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが放電灯1に近づくので、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られる。
【0074】
さらに、この実施の形態にかかるヘッドランプは、メインリフレクタ2が放電灯1の有効発光範囲から照射される光を反射させる構造からなるので、メインリフレクタ2がコンパクト化されても、放電灯1からの光をほとんど無駄なく最大限に有効利用することができる。
【0075】
さらにまた、この実施の形態にかかるヘッドランプは、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rがコンパクトなメインリフレクタ2に固定されている固定式であるから、コンパクトな範囲内に左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rを配置することができる。このために、この実施の形態にかかるヘッドランプは、ヘッドランプ全体を縦長にコンパクト化することができ、斬新なデザインのヘッドランプの設計の自由度が大となる。
【0076】
さらにまた、この実施の形態にかかるヘッドランプは、メインリフレクタ2の左側および右側に左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rがそれぞれ立設されていても、一方のサブリフレクタ3Lまたは3Rからの反射光が他方のサブリフレクタ3Rまたは3Lにより遮られないので、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rからの反射光を無駄なく有効に利用することができる。
【0077】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、光源として放電灯1を使用するので、さらに十分な光量光度が得られる。しかも、この実施の形態にかかるヘッドランプは、メインリフレクタ2が、光軸ZF−ZB近辺がほぼ中央である縦長形状の構造をなし、かつ、光軸ZF−ZB近辺から下端までにおいて得られる配光パターンが上端から光軸ZF−ZB近辺までにおいて得られる配光パターン中に含まれる反射面から構成されている。
【0078】
この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプは、経時的に放電灯1中に残留物が生じ、その残留物を透過した光の色が残留物を透過しない光の色と異なっていても、残留物を透過した小部分の光が残留物を透過しない大部分の光の中に含まれる。このために、配光パターンにおいては、残留物を透過した光の色による影響はほとんどない。
【0079】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、メインリフレクタ2が主に左右に複数に分割された縦長のセグメントU1〜U6、M1〜M8、D1〜D6から構成されているので、所定の配光パターンの設計が簡単であり、かつ、配光パターン設計の自由度が大となる。
【0080】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが上下に複数に分割された横長(光軸ZF−ZB方向)のセグメントL1〜L13およびR1〜R13から構成されている。
【0081】
この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプは、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rがメインリフレクタ2の左側および右側に光軸ZF−ZB方向にそれぞれ立設されていても、スライド金型を使用せずに、メインリフレクタ2および左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rの成形金型を光軸方向に抜くことができる。
【0082】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなす。
【0083】
この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプは、放電灯1からの光を左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rでさらに無駄なく有効に利用することができる。特に、この実施の形態のように、上下に複数に分割されている左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが正面から見て段々形状をなす場合には、放電灯1からの光を有効利用するのに適している。
【0084】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプは、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが、拡散タイプの配光パターンの下部をメインリフレクタ2において得られるすれ違い用の配光パターンの下部よりも下方に拡散させる反射面から構成されている。
【0085】
この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプは、下方に広範囲に伸びた拡散タイプの配光パターンが得られるので、路面上では手前側が照明され、コーナリングランプの配光パターンとして最適である。
【0086】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、前記実施の形態においては、メインリフレクタ2が、光軸ZF−ZB近辺がほぼ中央である縦長形状の構造をなしている。ところが、この発明は、光源が放電灯1の場合、メインリフレクタが、下端が光軸ZF−ZB近辺である縦長形状、すなわち、図示の上半分の構造をなすものであっても良い。
【0087】
この場合においては、光源として放電灯1を使用するので、メインリフレクタが上半分の縦長であっても、十分な光量光度が得られる。また、正面から見て縦長が上半部となるので、さらにコンパクト化することができる。
【0088】
また、前記実施の形態においては、メインリフレクタ2が、ほぼ長方形形状の縦長形状の構造をなしているが、この発明は、長方形形状以外の形状、たとえば、流線形形状(雫形状)のメインリフレクタであっても良い。
【0089】
また、前記実施の形態において、光源として放電灯1を使用するが、この発明においては、その他の光源、たとえば、ハロゲンランプや白熱灯などであっても良い。なお、この場合においては、光軸ZF−ZB近辺がほぼ中央である縦長形状の構造をなしているメインリフレクタ2が必要である。
【0090】
さらに、前記実施の形態において、光源として放電灯1を使用するので、メインリフレクタ2中の最高光度を形成する部分は、放電灯1の水平方向の左右に位置する部分である。前記実施の形態においては、中段のセグメントM1、M7、M8である。なお、放電灯1以外のたとえば、C6タイプの光源の場合において、最高光度を形成する部分は、C6タイプの光源の斜めに位置する部分である。
【0091】
さらにまた、前記実施の形態において、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rがメインリフレクタ2の左側および右側にそれぞれ立設されているものである。ところが、この発明は、左側のサブリフレクタ3Lまたは右側のサブリフレクタ3Rがメインリフレクタ2の左側または右側にそれぞれ別個に立設されていても良い。
【0092】
この場合においては、メインリフレクタの左側にサブリフレクタが立設されたヘッドランプを自動車の右側に搭載し、また、メインリフレクタの右側にサブリフレクタが立設されたヘッドランプを自動車の左側に搭載することにより、トータル的には、所定のすれ違い用の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ合成されることとなる。
【0093】
なお、前記実施の形態においては、上下に複数に分割されている左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが正面から見て段々形状をなすものであるが、この発明は、段々形状でなく、1本の線で結ばれているサブリフレクタであっても良い。
【0094】
また、前記実施の形態においては、左側のサブリフレクタ3Lおよび右側のサブリフレクタ3Rが上下に行くにしたがって前方に突出しているが、この発明は、上に行くにしたがって前方に突出するサブリフレクタ、下に行くにしたがって前方に突出するサブリフレクタ、前端がほぼ垂直のサブリフレクタなどであっても良い。
【0095】
さらに、前記実施の形態においては、メインリフレクタ2により得られる配光パターンは、すれ違い用の配光パターンであるが、この発明は、メインリフレクタ2で得られる配光パターンをすれ違い用以外の配光パターンであっても良い。たとえば、走行用の配光パターンなどであっても良い。
【0096】
さらにまた、前記実施の形態において、サブリフレクタ3L、3Rが光軸ZF−ZBとほぼ平行に立設されているが、この発明は、図2中の2点鎖線にて示すように、サブリフレクタ3L、3Rが前に行くにしたがって外側に開くように立設しても良い。
【0097】
この場合、所定の配光パターンの左側および右側に拡散タイプの配光パターンが形成されると共に、所定の配光パターンの中央寄りにサブリフレクタからの光を配分することができる。このように、サブリフレクタ3L、3Rの立設する角度を調整することにより、サブリフレクタ3L、3Rからの光の配分を任意に制御することができる。すなわち、光度が大きい部分を配光パターン中に、任意の位置にまた任意の大きさにさらに任意の形状に、制御することができる。
【0098】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)は、縦長形状のメインリフレクタの左側または右側にサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設するので、正面から見て縦長にコンパクト化することができる。
【0099】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)は、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、サブリフレクタが光源に近づき、光源からの光を有効に利用することができ、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られる。
【0100】
さらに、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)は、サブリフレクタがコンパクトなメインリフレクタに固定されている固定式であるから、コンパクトな範囲内にサブリフレクタを配置することができる。このために、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)は、ヘッドランプ全体を縦長にコンパクト化することができ、斬新なデザインのヘッドランプの設計の自由度が大となる。その上、請求項1にかかる発明は、サブリフレクタが上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されているので、サブリフレクタがメインリフレクタの左側またはおよび右側に光軸方向に立設されていても、スライド金型を使用せずに、メインリフレクタおよびサブリフレクタの成形金型を光軸方向に抜くことができる。しかも、請求項1にかかる発明は、サブリフレクタが上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなすので、光源からの光をサブリフレクタでさらに無駄なく有効に利用することができる。特に、上下に複数に分割されているサブリフレクタが正面から見て段々形状をなす場合には、光源からの光を有効利用するのに適している。
【0101】
さらにまた、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)は、左側のサブリフレクタまたは右側のサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設すると、所定の配光パターンの左側または右側に拡散タイプの配光パターンが形成される。また、左側のサブリフレクタまたは右側のサブリフレクタを前に行くにしたがって外側に開くように立設すると、所定の配光パターンの左側または右側に拡散タイプの配光パターンが形成されると共に、所定の配光パターンの中央寄りにサブリフレクタからの光を配分することができる。このように、左側のサブリフレクタまたは右側のサブリフレクタの立設する角度を調整することにより、サブリフレクタからの光の配分を任意に制御することができる。すなわち、光度が大きい部分を配光パターン中に、任意の位置にまた任意の大きさにさらに任意の形状に、制御することができる。
【0102】
特に、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)は、メインリフレクタの左側にサブリフレクタが立設されたヘッドランプを自動車の右側に搭載し、また、メインリフレクタの右側にサブリフレクタが立設されたヘッドランプを自動車の左側に搭載することにより、トータル的には、所定の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ合成されることとなる。
【0103】
この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、前記請求項1にかかる発明と同様に、縦長形状のメインリフレクタの左側または右側にサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設するので、正面から見て縦長にコンパクト化することができる。
【0104】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、前記請求項1にかかる発明と同様に、正面から見て縦長にコンパクト化することにより、サブリフレクタが光源に近づくので、さらに良好な拡散タイプの配光パターンが得られる。
【0105】
さらに、この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、前記請求項1にかかる発明と同様に、サブリフレクタがコンパクトなメインリフレクタに固定されている固定式であるから、コンパクトな範囲内にサブリフレクタを配置することができる。このために、この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、ヘッドランプ全体を縦長にコンパクト化することができ、斬新なデザインのヘッドランプの設計の自由度が大となる。その上、請求項2にかかる発明は、サブリフレクタが上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されているので、サブリフレクタがメインリフレクタの左側またはおよび右側に光軸方向に立設されていても、スライド金型を使用せずに、メインリフレクタおよびサブリフレクタの成形金型を光軸方向に抜くことができる。しかも、請求項2にかかる発明は、サブリフレクタが上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなすので、光源からの光をサブリフレクタでさらに無駄なく有効に利用することができる。特に、上下に複数に分割されているサブリフレクタが正面から見て段々形状をなす場合には、光源からの光を有効利用するのに適している。
【0106】
さらに、この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタを光軸とほぼ平行に立設すると、所定の配光パターンの左側および右側に拡散タイプの配光パターンが形成される。また、左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタを前に行くにしたがって外側に開くように立設すると、所定の配光パターンの左側および右側に拡散タイプの配光パターンが形成されると共に、所定の配光パターンの中央寄りにサブリフレクタからの光を配分することができる。このように、左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタの立設する角度を調整することにより、サブリフレクタからの光の配分を任意に制御することができる。すなわち、光度が大きい部分を配光パターン中に、任意の位置にまた任意の大きさにさらに任意の形状に、制御することができる。
【0107】
特に、この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、メインリフレクタの左側および右側にサブリフレクタがそれぞれ立設されていても、一方のサブリフレクタからの反射光が他方のサブリフレクタにより遮られないので、サブリフレクタからの反射光を無駄なく有効に利用することができる。
【0108】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項2)は、メインリフレクタの左側および右側にサブリフレクタがそれぞれ立設されているので、自動車の左右両側にそれぞれ搭載されているヘッドランプのいずれか一方が故障したとしても、光度は低下するが、配光パターンの大きな抜けはなく、トータル的な配光パターンは維持される。
【0109】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項3)は、メインリフレクタが、光源の有効発光範囲から照射される光を反射させる構造をなすものであるから、メインリフレクタがコンパクト化されても、光源からの光をほとんど無駄なく最大限に有効利用することができる。
【0110】
この発明にかかるヘッドランプ(請求項4)は、光源として放電灯を使用するので、メインリフレクタが上半分の縦長であっても、十分な光量光度が得られる。このために、この発明にかかるヘッドランプ(請求項4)は、正面から見て縦長にコンパクト化することができ、しかも、縦の長さがほぼ半分にすることができるので、さらに、コンパクト化が図られる。
【0111】
この発明にかかるヘッドランプ(請求項5)は、光源として放電灯を使用するので、さらに十分な光量光度が得られる。
【0112】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項5)は、光軸近辺から下端までにおいて得られる配光パターンが上端から光軸近辺までにおいて得られる配光パターン中に含まれる。このために、この発明にかかるヘッドランプ(請求項5)は、経時的に放電灯中に残留物が生じ、その残留物を透過した光の色が残留物を透過しない光の色と異なっていても、残留物を透過した小部分の光が残留物を透過しない大部分の光の中に含まれる。この結果、配光パターンにおいては、残留物を透過した光の色による影響はほとんどない。
【0113】
この発明にかかるヘッドランプ(請求項6)は、縦長のメインリフレクタが縦長のセグメントから構成されることにより、所定の配光パターンの設計が簡単であり、かつ、配光パターン設計の自由度が大となる。
【0116】
この発明にかかるヘッドランプ(請求項7)は、サブリフレクタが、拡散タイプの配光パターンの下部をメインリフレクタにおいて得られる所定の配光パターンの下部よりも下方に拡散させる反射面から構成されている。この結果、この発明にかかるヘッドランプ(請求項7)は、下方に広範囲に伸びた拡散タイプの配光パターンが得られるので、路面上では手前側が照明され、コーナリングランプの配光パターンとして最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施の形態にかかるヘッドランプのメインリフレクタと左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタを示す概略の正面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】メインリフレクタの各セグメントと左側のサブリフレクタおよび右側のサブリフレクタの各セグメントを示す展開図であって、図2におけるIVR矢視図およびIVC矢視図およびIVL矢視図である。
【図5】(A)は、所定のすれ違い用の配光パターンと左側および右側の拡散タイプの配光パタンとが合成された配光パターンであって、スクリーン上に照射された配光パターンを示すイメージ図、(B)は、スクリーン上に照射された所定のすれ違い用の配光パターンを示すイメージ図である。
【図6】(A)は、スクリーン上に照射された左側の拡散タイプの配光パターンを示すイメージ図、(B)は、スクリーン上に照射された右側の拡散タイプの配光パターンを示すイメージ図である。
【図7】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR1の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR2の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図8】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR3の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR4の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図9】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR5の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR6の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図10】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR7の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR8の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図11】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR9の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR10の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図12】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR11の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR12の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図13】コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、右側のサブリフレクタのセグメントR13の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図14】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの上段のセグメントU1の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの上段のセグメントU2の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図15】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの上段のセグメントU3の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの上段のセグメントU4の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図16】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの上段のセグメントU5の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの上段のセグメントU6の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図17】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM1の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM2の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図18】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM3の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM4の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図19】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM5の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM6の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図20】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM7の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの中段のセグメントM8の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図21】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの下段のセグメントD1の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの下段のセグメントD2の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図22】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの下段のセグメントD3の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの下段のセグメントD4の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【図23】(A)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの下段のセグメントD5の配光パターンを簡略化して示す説明図、(B)は、コンピュータのシュミレーションで得られた配光パターンであって、メインリフレクタの下段のセグメントD6の配光パターンを簡略化して示す説明図である。
【符号の説明】
1 放電灯(光源)
2 メインリフレクタ
20 透孔
3L 左側のサブリフレクタ
3R 右側のサブリフレクタ
L1〜L13 左側のサブリフレクタの各セグメント
R1〜R13 右側のサブリフレクタの各セグメント
U1〜U6 メインリフレクタの上段の各セグメント
M1〜M8 メインリフレクタの中段の各セグメント
D1〜D6 メインリフレクタの下段の各セグメント
Claims (7)
- 光源と、自由曲面の反射面が複合的に組み合わせられてなるリフレクタとを備え、前記光源を点灯すると、前記光源からの光が前記リフレクタで反射されて外部に所定の配光パターンで照射されるヘッドランプにおいて、
前記リフレクタは、固定式であって、光軸を有してすれ違い用の配光パターンや走行用の配光パターンなどの所定の配光パターンが得られるメインリフレクタと、拡散タイプの配光パターンが得られるサブリフレクタとから構成されており、
前記光源は、前記光軸上に配置されており、
前記メインリフレクタは、前記所定の配光パターンが得られる縦長形状の構造をなし、かつ、前記光軸近辺の左右で最高光度が得られる構造をなし、
前記サブリフレクタは、前記メインリフレクタの左側または右側に立設され、前記所定の配光パターンの右側または左側に拡散タイプの配光パターンが得られる立壁形状の構造をなし、上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されており、また、上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなす、
ことを特徴とするヘッドランプ。 - 光源と、自由曲面の反射面が複合的に組み合わせられてなるリフレクタとを備え、前記光源を点灯すると、前記光源からの光が前記リフレクタで反射されて外部に所定の配光パターンで照射されるヘッドランプにおいて、
前記リフレクタは、固定式であって、光軸を有してすれ違い用の配光パターンや走行用の配光パターンなどの所定の配光パターンが得られるメインリフレクタと、拡散タイプの配光パターンが得られるサブリフレクタとから構成されており、
前記光源は、前記光軸上に配置されており、
前記メインリフレクタは、前記所定の配光パターンが得られる縦長形状の構造をなし、かつ、前記光軸近辺の左右で最高光度が得られる構造をなし、
前記サブリフレクタは、前記メインリフレクタの左側および右側にそれぞれ立設され、前記所定の配光パターンの右側および左側に拡散タイプの配光パターンがそれぞれ得られ、かつ、一方のサブリフレクタからの反射光が他方のサブリフレクタにより遮られない程度の奥行きを有する立壁形状の構造をなし、上下に複数に分割された横長のセグメントから構成されており、また、上または上下に行くにしたがって前方に突出している構造をなす、
ことを特徴とするヘッドランプ。 - 前記メインリフレクタは、前記光源の有効発光範囲から照射される光を反射させる構造をなす、ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。
- 前記光源は、放電灯であり、
前記メインリフレクタは、下端が前記光軸近辺である縦長形状の構造をなす、ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。 - 前記光源は、放電灯であり、
前記メインリフレクタは、前記光軸近辺がほぼ中央である縦長形状の構造をなし、かつ、前記光軸近辺から下端までにおいて得られる配光パターンが上端から前記光軸近辺までにおいて得られる配光パターン中に含まれる反射面から構成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。 - 前記メインリフレクタは、主に、左右に複数に分割された縦長のセグメントから構成されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のヘッドランプ。
- 前記サブリフレクタは、拡散タイプの配光パターンの下部を、前記メインリフレクタにおいて得られる所定の配光パターンの下部よりも下方に拡散させる反射面から構成されている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のヘッドランプ。
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