JP6693047B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は車両用灯具に関するものである。
従来、鉛直カットオフラインを有する配光パターンが形成できる車両用灯具が知られており(特許文献1、2参照)、例えば、このような配光パターンは、ADB(Adaptive Driving Beam)制御を行うような車両用灯具などで求められる。
特開2012―155891号公報 特開2012―048960号公報
ところで、このような鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するにあたって、明瞭な鉛直カットオフラインが形成できることはもちろん、それを容易に実現できることが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、明瞭な鉛直カットオフラインを容易に形成できる車両用灯具を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、光源と、前記光源からの光を配光制御して鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するように光を反射する反射面を有するリフレクタと、を備え、前記光源が、前記リフレクタの左右方向のほぼ中央の位置であって、前記リフレクタの上下方向の上端側に配置され、前記反射面が、前記リフレクタの上下方向に複数分割された分割反射面で形成されている。
(2)上記(1)の構成において、前記光源は、発光面が横長矩形状であり、前記光源は、前記発光面の長軸が、光照射軸に沿うように配置されている。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記反射面が、上側から下側に向かって、前方側に湾曲しており、前記分割反射面は、前記反射面を正面に見る正面視で、上側に位置する前記分割反射面から順次、下側に位置する分割反射面に向かって、前記分割反射面の上下方向の幅が小さくなるように形成されている。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、隣接する前記分割反射面は、上側に位置する前記分割反射面の下端の方が、下側に位置する前記分割反射面の上端よりも前方に位置し、前記分割反射面の前記下端と前記分割反射面の前記上端との間が段差面で繋がっており、前記分割反射面の前記下端と前記段差面との繋がり部分が、R形状に形成されている。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、さらに、前記分割反射面のそれぞれが左右方向に複数の反射面に分割されており、左右方向に分割される反射面同士の間を繋ぐ段差面が、鉛直カットオフラインよりも光照射方向となる側に光を反射するように形成されている。
本発明によれば、明瞭な鉛直カットオフラインを容易に形成できる車両用灯具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用灯具を備えた車両を上から見た平面図である。 第1実施形態の鉛直カットオフラインを有する配光を形成する灯具ユニットの要部を示す斜視図である。 リフレクタの反射面を上下方向に分割した分割反射面の形成するスクリーン上での配光パターンの一例を示す図であり、(a)から(e)は、それぞれの分割反射面の形成するスクリーン上での配光パターンを個別に示した図である。 第1実施形態の鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するために分割反射面が形成するスクリーン上での配光パターンを示す図であり、(a)から(e)は、それぞれの分割反射面の形成するスクリーン上での配光パターンを個別に示した図である。 図2のZ軸に沿った断面図である。 第1実施形態のリフレクタの反射面を正面に見るリフレクタの正面図である。 第2実施形態の鉛直カットオフラインを有する配光を形成する灯具ユニットの要部を示す斜視図である。 第2実施形態の灯具ユニットの主要部を上から見た上面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態及び図中において、特に断りがない場合、「前」、「後」は、各々、車両の「前進方向」、「後進方向」を示し、「上」、「下」、「左」、「右」は、各々、車両に乗車する運転者から見た方向を示す。
(車両用灯具の全体構成)
本発明の実施形態に係る車両用灯具は、図1に示す車両102の前方の左右に設けられる車両用灯具(101R,101L)である。
本実施形態の車両用灯具は、車両前方側に開口を有するハウジング(図示せず)とハウジングの開口を覆うようにハウジングに取付けられるアウターレンズ(図示せず)とを備え、そのハウジングとアウターレンズとで形成される灯室内に灯具ユニット等(図示せず)が配置されている。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係る鉛直カットオフラインを有する配光を形成する灯具ユニットの要部を示す図である。
なお、鉛直カットオフラインを形成する灯具ユニットは、左右の灯具ユニットで、例えば、対称の配光パターンを形成するように配光制御が行われるようになっていれば良いので、以下では、右側の車両用灯具の灯具ユニットについて主に説明する。
図2に示すように、鉛直カットオフラインを形成する灯具ユニットは、図示しない基板上に半導体型発光素子10が設けられた光源(半導体型光源)と、リフレクタ20とを備えており、リフレクタ20は、この光源からの光を配光制御して鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するように車両前方側に反射する反射面21を有している。
そして、反射面21で配光制御された光は、投影レンズなどを介さずに、そのままアウターレンズを通過して車両前方側に照射される。
(光源)
光源は、リフレクタ20の左右方向(Y軸方向)のほぼ中央の位置であって、リフレクタ20の上下方向(X軸方向)の上端側に配置される。
なお、本実施形態では、光源は、リフレクタ20の上下方向(X軸方向)のほぼ上端と同じ高さ位置に配置されている。
より具体的には、発光部となる半導体型発光素子10が、リフレクタ20の左右方向(Y軸方向)のほぼ中央の位置であって、リフレクタ20の上下方向(X軸方向)のほぼ上端と同じ高さ位置に位置するようにされている。
半導体型発光素子10は、本実施形態では、LEDであるが、その他、LDやEL(有機EL)のような半導体型発光素子であっても良い。
また、半導体型発光素子10の数は、特に制限されるものではなく、例えば、正方形の半導体型発光素子10を1つだけ設けて正方形状の発光面を形成するようにしても良く、正方形の半導体型発光素子10を複数並べるようにして長方形状の発光面を形成するようにしても良く、さらには、長方形状の半導体型発光素子10を1つだけ設けて長方形状の発光面を形成するようにしても良い。
なお、図2に示す例では、発光面が長方形状とされている場合を示しており、以下では、半導体型発光素子10は発光面を構成する部分であるので、単に発光面11と記載する場合がある。
(リフレクタ)
リフレクタ20は、反射面21が、リフレクタ20の上下方向(X軸方向)に複数分割された分割反射面22、23、24、25及び26で形成されている。
また、反射面21は、上側から下側に向かって前方側(車両前方側)に湾曲する形状に形成されている。
なお、本実施形態では、5つの分割反射面22、23、24、25及び26で形成している場合を示しているが、分割数は、必要に応じて増やしても良く、また、減らしても良い。
そして、リフレクタ20は、例えば、半導体型発光素子10が設けられる基板(図示せず)に取付けられる。
なお、半導体型発光素子10が設けられる基板(図示せず)が放熱板やヒートシンク上に取付けられるような場合には、その放熱板やヒートシンクにリフレクタ20を取付けるようにしても良い。
そして、リフレクタ20は、図示しないスイブル機構によって、例えば、左右方向(Y軸方向)、つまり、車両幅方向に向きの調節が可能な状態で車両用灯具の灯室内に配置される。
次に、リフレクタ20の反射面21を上下方向に分割した分割反射面22、23、24、25及び26で形成した時の配光制御の状態について説明する。
まず、図3を参照しながら上下方向に反射面21を分割することで、各分割反射面が形成する配光パターンがどのようになるのかについて、説明した後に、このように、上下方向に反射面21を分割すると、明瞭な鉛直カットオフラインが容易に形成できるようになることについて説明する。
図3は、分割反射面22、23、24、25及び26が形成するスクリーン上での配光パターンの一例を示す図である。
なお、図3では、上下方向に反射面21を分割した時の各分割反射面が形成する配光パターンがどのような傾向を有することになるのかが理解しやすいようにすることを念頭に置いて、まずは、鉛直カットオフを有する配光パターンではなく、スクリーン上の垂直線VD−VUと水平線HL−HRの交点を中心とする対称な配光パターンを形成した場合を示している。
図3(a)〜(e)は、それぞれ(a)が分割反射面26によって形成される配光パターン、(b)が分割反射面25によって形成される配光パターン、(c)が分割反射面24によって形成される配光パターン、(d)が分割反射面23によって形成される配光パターン、(e)が分割反射面22によって形成される配光パターンを示した図になっている。
また、図3(a)〜(e)のそれぞれにおいて矩形状の像の集まりとして示しているのは、横長の分割反射面22、23、24、25及び26に投影される複数の発光面11の像が反射されて、その反射像群として配光パターンが形成されている状態を示しているためである。
図3(a)〜(e)を見るとわかるように、スクリーン上に形成される配光パターンは、(a)から(e)に向かって順次大きくなっていくことがわかる。
これは、発光面11から離れた位置にある分割反射面に投影される発光面11の像が小さく、発光面11に近い分割反射面に投影される発光面11の像が大きくなるためである。
また、図2に示すように、本実施形態では、半導体型発光素子10の形成する発光面11は、長方形状であるので、図3に示すように、反射像の基本形状が長方形状になっており、また、図2に示すように、発光面11の長軸がリフレクタ20の反射によって光が照射される光照射方向(光軸方向(Z軸方向))に沿うように半導体型発光素子10が配置されているため、図3に示すように、反射像群は、反射像群の中心に位置する反射像の長軸が垂直線VD−VUに沿った状態となっている。
ここで、図3(a)〜(e)を見比べるとわかるように(例えば、図3(a)及び図3(e)参照)、発光面11から離れた分割反射面26で形成される反射像群ほど、垂直線VD−VUに対する傾きのバラツキが小さく、且つ、反射像の大きさが揃った反射像の集まりとして形成され、集光度の高い配光パターンになることがわかる。
逆に、発光面11に近い分割反射面22で形成される反射像群は、図3(e)に示すように、垂直線VD−VUに対する傾き、及び、大きさのばらつきがあり、集光度が低い配光パターンになることがわかる。
また、図3では、反射像群の水平線HL−HRの左側(HL側)の端となる部分(以下、単に、反射像群の左端と記載する)に点線を示しているが、発光面11から距離のある分割反射面26(図3(a)参照)の形成する反射像群の左端は垂直線VD−VUの近くに位置し、順次、発光面11に近い分割反射面23、24、25及び26が形成する反射像群の左端が、垂直線VD−VUから左側に離れていくことがわかる。
なお、同様に、反射像群の水平線HL−HRの右側(HR側)の端となる部分を、単に反射像群の右端と記載する。
次に、分割反射面が形成する配光パターンが上述のような傾向を有することを踏まえた上で、以下、図3及び図4を参照しながら、鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成する方法について説明する。
図4は、鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するように、分割反射面22、23、24、25及び26の面形状を調整したときの各分割反射面22、23、24、25及び26が形成するスクリーン上での配光パターンを示す図である。
なお、図4では、分割反射面22、23、24、25及び26の形成する配光パターンが多重されて鉛直カットオフラインを有する配光パターンとなったときに、車両用灯具のロービーム配光パターンの上側に、この鉛直カットオフラインを有する配光パターンが位置するようにした場合のものであり、図4(a)〜(e)は、図3(a)〜(e)に対応するように、図4(a)から順次図4(e)に向けて、分割反射面26から順次分割反射面22が形成する配光パターンを示すようにしている。
また、図4は、右側の車両用灯具の灯具ユニットの鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するために、それぞれの分割反射面22、23、24、25及び26が形成する配光パターンを示しており、スクリーンの垂直線VD−VUを基準に右側となる部分だけを示したものになっている。
なお、左側の車両用灯具の灯具ユニットの鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成する場合は、例えば、図4に示す各分割反射面22、23、24、25及び26が形成する配光パターンを垂直線VD−VUを基準に左側に折り返した図4の配光パターンと対称形状となるような配光パターンとすればよい。
右側の車両用灯具に用いられる灯具ユニットの場合の鉛直カットオフラインを形成するためには、図3(a)〜(e)の各反射像群の左端の位置を、例えば、垂直線VD−VU上や垂直線VD−VUよりも水平線HL−HRの右側の位置に揃えるように各分割反射面22、23、24、25及び26の面形状を調整することになる。
逆に、左側の車両用灯具に用いられる灯具ユニットの場合、図3(a)〜(e)の各反射像群の右端の位置を垂直線VD−VU上や垂直線VD−VUよりも水平線HL−HRの左側(HL側)の位置に揃えるように各分割反射面22、23、24、25及び26の面形状を調整することになる。
ここで、本実施形態とは、逆に、リフレクタを左右方向に複数分割した分割反射面とした場合は、その分割反射面の形成する配光パターンは、図3(a)〜(e)の各反射像が混じりあった反射像群として配光パターンが形成されることになる。
したがって、上述のように、1つの分割反射面が形成する配光パターンにおいて、水平線HL−HRの上で同じ位置になるところに各反射像の端の位置を合わせるようにするだけでも、複雑に面形状を制御しなければならない。
しかしながら、図3(a)に示すように、本実施形態のように、上下方向に反射面を分割している場合、集光度が高く、明確な鉛直カットオフラインを形成するのに適した分割反射面26が形成する配光パターンは、反射像群の左端及び右端が揃った状態にあるとともに、各反射像の大きさもほぼ等しい。
このため、この反射像群の端を水平線HL−HR上の鉛直カットオフラインを位置させるところに位置するようにするとともに、その反射像群の反射像の端が鉛直カットオフライン上に並んで鉛直カットオフラインを形成するように、分割反射面26の面形状を調整することが比較的簡単に行え、図4(a)に示すような明瞭な鉛直カットオフラインを容易に形成することができる。
同様に、図3(b)に示す配光パターンも反射像群の左端及び右端が比較的揃った状態にあるとともに、各反射像の大きさものバラツキも小さいので、図4(b)に示すような比較的明瞭な鉛直カットオフラインを容易に形成することができる。
一方、分割反射面が発光面11に近づくにつれて、図3(c)から図3(e)に示すように、反射像群を形成する反射像の傾き及び大きさのバラツキが大きくなる。
しかしながら、各分割反射面22、23、24、25及び26が形成する配光パターンを重ね合わせたときの鉛直カットオフラインの中央側は、既に、図4(a)や図4(b)に示すように、分割反射面26、25によって形成されているので、図3(c)から図3(e)に対応する分割反射面24、23、22では、図4(c)から図4(e)に示すように、反射像群の端が鉛直カットオフライン上に位置するとともに、順次外側の集光度の低い範囲をカバーするような配光パターンとなるように、分割反射面24、23、22の面形状を調整すれば良いので、比較的簡単な面形状の調整で良好な配光パターンを形成することができる。
このように、リフレクタ20の反射面21を上下方向に複数分割した分割反射面22、23、24、25及び26で形成するようにすれば、明瞭な鉛直カットオフラインを有する好適な配光パターンを容易に形成することができる。
なお、上記では、発光面11が長方形の場合について説明してきたが、発光面が正方形のようなものでもよい。
この場合、発光面11の長軸は存在しないが、長軸が短くなっただけと見なせばよいので、半導体型発光素子10の配置自体を変更する必要はなく、発光中心を通る発光面11の側辺に平行な軸が光照射方向(光軸方向(図2Z軸方向参照))に沿うように半導体型発光素子10が配置されるようにすればよい。
また、本実施形態では、リフレクタ20がスイブル機構によって左右方向に向きが調節でき、先行車に光を照射しないように鉛直カットオフラインの位置を左右方向に調節できるようになっているが、必ずしもスイブル機構が必須というわけではない。
例えば、鉛直カットオフラインの位置をスクリーン上の垂直線VD−VUよりも左右横側に位置するようにしておき、先行車との距離との関係でグレア光となる光を先行車に与えないように、灯具ユニットを点灯及び消灯する制御を行う車両用灯具においても本実施形態の灯具ユニットは好適に用いることができるものである。
ところで、リフレクタ20は、上述のように、反射面21が上下方向に複数分割した分割反射面22、23、24、25及び26として形成されているため、それら分割反射面22、23、24、25及び26の境目には、繋がり部分が存在し、この繋がり部分は、グレア光が発生しやすい部分となる。
より具体的に、図2のZ軸に沿った断面図である図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、隣接する分割反射面(例えば、分割反射面22と分割反射面23参照)は、上側に位置する分割反射面22の下端22aの方が、下側に位置する分割反射面23の上端23bよりも前方(車両前方側)に位置し、分割反射面22の下端22aと分割反射面23の上端23bとの間が段差面28で繋がっている。
例えば、この段差面28や段差面28と分割反射面23の上端23bと境目などは、金型を用いてリフレクタ20を成形するときに、正確に形状を制御することが難しい。
このため、段差面28や段差面28と分割反射面23の上端23bとの境目などに光が照射されると、グレア光が発生する可能性がある。
なお、分割反射面23と分割反射面24との間の段差面など他の分割反射面においても同様である。
そこで、図5に示す点線の丸囲み部分の拡大図を見るとわかるように、本実施形態では、分割反射面22の下端22aと段差面28との繋がり部分をR形状に形成するようにして、段差面28や段差面28と分割反射面23の上端23bとの境目が、このR形状の部分で隠れて光が照射されないようにしている。
そして、段差面28や段差面28と分割反射面23の上端23bとの境目の方向に向かって照射される発光面11からの光(光線L1、L2参照)は、このR形状の部分で上下方向に広げるように反射されるようになっており、左右方向に反射されないので、R形状の部分で反射された光が、上述した鉛直カットオフラインを超えて照射されることがなく、良好にグレア光の発生が抑制されるようになっている。
さらに、分割反射面について説明すると、各分割反射面22、23、24、25及び26は、発光面11からの距離に応じた大きさの反射像群となるように形成されるのが好適である。
このために、図5に示すように、各分割反射面22、23、24、25及び26の表面積が同じ程度になるようにして、適切に車両前方側に向かって湾曲するようにして、図6に示すリフレクタ20の反射面21を正面に見る正面視で、上側に位置する分割反射面22から順次、下側に位置する分割反射面23、24、25及び26に向かって、分割反射面22、23、24、25及び26の上下方向の幅が小さくなるように形成されていることが好適である。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る鉛直カットオフラインを有する配光を形成する灯具ユニットの要部を示す図である。
第2実施形態のリフレクタ20も第1実施形態と同様に、反射面21が上下方向に分割された分割反射面22、23、24、25、及び、26で形成される点では同じである。
このため、第1実施形態と同様に、明瞭な鉛直カットオフラインを有する配光パターンを容易に形成できるものになっている。
一方、第1実施形態と異なる点は、第2実施形態のそれぞれの分割反射面22、23、24、25、及び、26が、それぞれ左右方向(Y軸方向)、つまり、車両幅方向にも複数の反射面に分割されている点である。
具体的には、分割反射面22は左右方向に、さらに、22p、22q、及び、22rの3つ反射面に分割されている。
なお、分割反射面23、24、25、及び、26も、分割反射面22と同様に、3つ反射面に分割されている。
このようにすることで、例えば、分割反射面22の3つの反射面22p、22q、及び、22rの曲率などを異なる設計とすることが容易に行え、その分だけ配光制御の幅を広げることが可能になる。
したがって、第2実施形態のように、それぞれの分割反射面22、23、24、25、及び、26のそれぞれを左右方向(車両幅方向(Y軸方向))にも複数の反射面に分割することでより好適な配光パターンを得ることができるようになる。
しかしながら、左右方向(車両幅方向(Y軸方向))に分割された反射面同士の境目には、繋がり部分が存在することとなり、この繋がり部分は、第1実施形態の段差面28で説明したのと同様の理由からグレア光が発生しやすい部分となる。
そこで、この繋がり部分で反射される光がグレア光となり難いように、この繋がり部分を形成することが望ましい。
以下、図8を参照しながら、グレア光を抑制する具体的な一例について説明する。
図8は、右側の車両用灯具の灯具ユニットの主要部を上から見た上面図である。
図8では、リフレクタ20について一番上側にある分割反射面22について示すようにし、リフレクタ20の反射面21の上側から下側に向かって湾曲することで見える部分については図示を省略している。
また、図8の上側には、全ての分割反射面22、23、24、25、及び、26の形成する配光パターンが多重されたスクリーン上での鉛直カットオフラインを有する配光パターンPも合わせて図示している。
上述のように、図8は、右側の車両用灯具の灯具ユニットを示しているので、図8において、左側が車両内側となり、右側が車両外側になっている。
図8に示すように、分割反射面22は、車両内側がら車両外側に向かって、反射面22p、22q及び22rに分割されている。
そして、反射面22pの車両外側の端27aは、反射面22qの車両内側の端27bよりも前方(車両前方側)に位置し、反射面22pの車両外側の端27aと反射面22qの車両内側の端27bとの間が段差面29aで繋がっている。
また、反射面22qの車両外側の端27cは、反射面22rの車両内側の端27dよりも前方(車両前方側)に位置し、反射面22qの車両外側の端27cと反射面22rの車両内側の端27dとの間が段差面29bで繋がっている。
このようにすることで、左右方向に分割される反射面同士(反射面22pと反射面22q、及び、反射面22qと反射面22r)の間を繋ぐ段差面(段差面29a、29b)が、車両外側に向くようになる。
したがって、段差面(段差面29a、29b)が、鉛直カットオフラインよりも光照射方向となる側に光を反射するように形成されているので、反射される光は、光線L3、L4、L5のように、鉛直カットオフラインよりも光照射方向となる側に照射される。
このため、鉛直カットオフライン側に光が照射されて、先行車に対するグレア光が発生することを抑制することができる。
なお、左側の車両用灯具の灯具ユニットにおいても、同様に、車両内側に位置する反射面の車両外側の端を、その反射面に隣接する反射面の車両内側の端よりも前方(車両前方側)に位置させるようにして、それら反射面の間を段差面が繋ぐようにすれば、段差面が反射する光が、鉛直カットオフラインよりも光照射方向となる側に反射されるようになり、先行車に対するグレア光が発生することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、図8に示すように、反射面22pと段差面29aとの繋がり部分は、R形状に形成するようにしており、同様に、反射面22qと段差面29bの繋がり部分もR形状に形成するようにしている。
このようにR形状にしておくことで、金型などでリフレクタ20を成形するときの形状安定性を向上させ、この繋がり部分の境界で鉛直カットオフライン側に光が反射されることがないようにしているので、より一層、先行車に対するグレア光が発生することを抑制することができる。
以上、具体的な実施形態を例にして本発明の説明を行ってきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は、本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは特許請求の範囲の記載から当業者にとって明らかである。
10 半導体型発光素子
11 発光面
20 リフレクタ
21 反射面
22 分割反射面
22a 下端
22p、22q、22r 分割された反射面
23 分割反射面
23b 上端
24、25、26 分割反射面
27a、27b、27c、27d 端
28 段差面
29a、29b 段差面

Claims (4)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を配光制御して鉛直カットオフラインを有する配光パターンを形成するように光を反射する反射面を有するリフレクタと、を備え、
    前記光源が、前記リフレクタの左右方向のほぼ中央の位置であって、前記リフレクタの上下方向の上端側に配置され、
    前記反射面が、前記リフレクタの上下方向に複数分割された分割反射面で形成され、
    前記反射面が、上側から下側に向かって、前方側に湾曲しており、
    前記分割反射面は、前記反射面を正面に見る正面視で、上側に位置する前記分割反射面から順次、下側に位置する分割反射面に向かって、前記分割反射面の上下方向の幅が小さくなるように形成され、
    該分割反射面の各々の面形状が、車両の前方における所定の投影面に前記光源の反射像群を投影した場合に、該反射像群の車両内側端の水平方向の位置が鉛直カットオフラインに対応する位置に揃うように形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記光源は、発光面が横長矩形状であり、
    前記光源は、前記発光面の長軸が、光照射軸に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 隣接する前記分割反射面は、上側に位置する前記分割反射面の下端の方が、下側に位置する前記分割反射面の上端よりも前方に位置し、
    前記分割反射面の前記下端と前記分割反射面の前記上端との間が段差面で繋がっており、
    前記分割反射面の前記下端と前記段差面との繋がり部分が、R形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. さらに、前記分割反射面のそれぞれが左右方向に複数の反射面に分割されており、
    左右方向に分割される反射面同士の間を繋ぐ段差面が、鉛直カットオフラインよりも光照射方向となる側に光を反射するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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