JP3982128B2 - 食器洗い乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器の洗浄、濯ぎ、乾燥等を行う食器洗い乾燥機に係り、より詳しくは、騒音が機外に漏れるのを少なくして低騒音化を実現すると共に、安全で周辺環境の汚れを防止することができる食器洗い乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は例えば、特開平10ー295619号公報に開示された従来の食器洗い乾燥機の一例を示す構成断面図である。食器洗い乾燥機の運転は、洗浄、濯ぎ、排水、乾燥といった工程を順次行って、食器類を洗浄し乾燥させる。すなわち、まず、食器類3を収容した食器かご2を洗浄槽1の所定の場所に収納し、洗剤を投入して運転を開始し、ノズル9に設けた噴射孔11から洗浄水6を食器類3に向けて噴射して、洗浄工程を行なう。
【0003】
洗浄工程が終了すると、洗浄水を排出し、新たに洗浄水6を供給して、ノズル9に設けた噴射孔11から再び噴射して、食器類3を濯ぐ濯ぎ工程を行う。濯ぎ工程が終了すると、洗浄水6を排出し、機外の空気が送り込まれて発熱体14により加熱され、加熱空気が洗浄槽1内に供給されて、食器類3を乾燥させる。この乾燥工程が終了すると、食器洗い乾燥機の運転が終了する。なお、洗浄、濯ぎ工程においては、排気孔17の近傍に設けたカバー18によって、洗浄水6が排気孔17から機外に飛び出すことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成した食器洗い乾燥機では、洗浄槽1内の食器類3の乾燥を行う乾燥工程において、機外の空気は送風機12により洗浄槽1内に送り込まれて発熱体14により加熱され、洗浄槽1に供給される。このとき、機外の空気は、図8の矢印で示すように、食器類3の表面を乾燥させながら流れ、洗浄槽1に設けた排気孔17から機外に排出される。排気孔17は、乾燥工程では空気の排出に必要であるが、洗浄工程や濯ぎ工程では洗浄水6は循環するのみであり、排気孔17の必要性はない。乾燥工程で必要な排気孔17は、洗浄槽1内と機外とを連通しているため、洗浄工程、濯ぎ工程においては、洗浄水6の噴射に起因する洗浄騒音が機外に流出し、また、乾燥工程においては、送風機12のモータやファンの回転に起因する乾燥騒音が機外に流出して、運転騒音が大きくなるという問題があった。
また、排気孔17から流出する高温、高湿度の空気によって、安全性や周辺環境の汚れという点で問題を生じる場合があった。
【0005】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、洗浄槽の排気孔からの洗浄騒音や乾燥騒音の漏れを少なくして、低騒音化を実現することができる食器洗い乾燥機を得ることを目的とする。
また、排気孔から高温、高湿度の空気が流出しないようにして、安全性を維持し、周辺環境の汚れを防止することができる食器洗い乾燥機を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、洗浄槽と、食器類を収容して洗浄槽内に収納される食器かごと、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄ポンプに接続されて洗浄水を噴射するノズルと、洗浄槽内に空気を送り込む送風機と、洗浄水や空気を加圧する発熱体と、空気を機外に流出させる排気孔等を備え、食器類の洗浄、濯ぎ、乾燥等を行う食器洗い乾燥機において、下部に開口孔を有し排気孔の周辺を囲むようにして洗浄槽の内壁に取り付けたカバーと、カバー内の下部開口孔近傍に位置して洗浄槽の内壁に取り付けられ、空気流の排気方向の上流側を開放した吸音ボックス、及び吸音ボックスの開放部に空気の流れに対向して配設され周囲に空気導入用の開口部を設けた捕捉板よりなり、吸音ボックス、捕捉板及び内壁によってほぼ直方体状の空間部を構成する騒音低減機構とを、備えた。
【0007】
また、騒音低減機構の吸音ボックス内に、吸音材を充填した。
さらに、吸音材を、フェルトまたはスポンジによって構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1の構成断面図、図2は図1の要部を示す斜視図である。図において、1は食器洗い乾燥機の洗浄槽、2は洗浄槽1内に収納した食器かご、3は食器かご2内に収容した食器類である。
4は洗浄水を洗浄槽1内に供給するために洗浄槽1の側面上部に配設した給水管、5は給水管4に設けた給水弁、6は洗浄槽1内底部の洗浄水である。7は洗浄槽1の底面の下方に配設した洗浄水の循環経路で、洗浄工程と排水工程での動作の変換を行う切替えバルブ(図示せず)が設けてある。8は循環経路7に配置した洗浄ポンプである。9は洗浄槽1の底面上に配設されたノズルで、洗浄層1の底面を貫通部10によって貫通して循環経路7と接続する。11は洗浄水6を食器類3に向けて噴射するためにノズル9に取り付けた噴射孔である。
【0010】
12は機外の空気を洗浄槽1内に送り込むため洗浄槽1の側面上部に設けた送風機、13は貫通部10を通してノズル11と接続する送風管である。14は洗浄槽1の底部に配設された発熱体である。15は食器類3に付着していた残菜を補集するため洗浄槽1の底面に着脱自在に設けたフィルターで、循環経路7に接続している。
16は食器洗い乾燥機における洗浄、濯ぎ、排水、乾燥といった工程を制御する制御回路である。
【0011】
17は送風機12からの空気を機外に流出させるために洗浄槽1の側面上部であって送風機と対向する側に設けた複数の排気孔である。18は洗浄、濯ぎ工程において、洗浄水6が排気孔17から機外に飛び出さないようにするためのカバーで、図2(a)に示すように、上面18a、両側面18b,18c、背面18d、及び下部開口孔18eの両側に設けられた底面18f,18gからなり、空気を排気孔17に通すための下部開口孔18eを残して、排気孔17の周辺を囲むようにして洗浄槽1の内壁に取り付けてある。
【0012】
20はカバー18内の排気孔17に至る空気移送経路に配設した吸音機構を構成する騒音低減機構で、図2(b)に示すように、平面矩形状の捕捉板21と、上面22a、両側面22b,22c、背面22dからなり下部が開放された平面矩形状の吸音ボックス22とから構成される。そして、カバー18内の下部開口孔18eの近傍において洗浄槽1の内壁に、開放部を下方に位置させて吸音ボックス22を取り付けると共に、空気の排気方向に直交させて、すなわち、洗浄槽1の壁面に直交させて水平になるように捕捉板21を配設し、この捕捉板21を吸音ボックス22の開放部の近傍に位置する洗浄槽1の内壁に取付けて、捕捉板21の長手方向の両側及び背面側に開口部23a,23b,23cを形成したものである。
【0013】
この騒音低減機構20の静音性能は吸音ボックス22の長さLrで決まるため、この長さLrは、低減させたい騒音周波数に合わせて決定する。食器洗い洗濯機では、卓越する騒音周波数は、洗浄ポンプ8の羽根枚数と回転数で決まる周波数と、送風機12の羽根枚数と回転数で決まる周波数であるため、この騒音周波数に同調するように吸音ボックス22の寸法を決定する。
【0014】
上記のように構成した実施の形態1の、洗浄、濯ぎ、排水、乾燥工程を説明する。食器類3を収容した食器かご2を洗浄槽1の所定の場所に収納した後、洗剤を投入して運転を開始する。運転開始とともに、まず、給水弁5が作動して、洗浄水6が給水管4から洗浄槽1内に給水される。そして、洗浄ポンプ8が洗浄水6を加圧して、ノズル9に設けた噴射孔11から洗剤と共に食器類3に向けて噴射する。このとき、洗浄槽1内に配設された発熱体14に通電して、洗浄水6を洗浄設定温度まで加熱する。こうして、洗浄工程が行われる。
【0015】
所定時間の洗浄工程を終了すると、次に食器類3から洗い落とされた汚れを含む洗浄水6を、洗浄ポンプ8を駆動させて機外に排出する。このとき、洗浄ポンプ8の洗浄水6の循環経路7内に設けた洗浄工程と排水工程での切替えバルブが作動して、動作を変換する。
引き続いて、新たに洗浄水6を供給して、ノズル9に設けた噴射孔11から再び噴射して、洗剤や残菜等で汚れた食器類3を濯ぐ工程を行う。この濯ぎ工程を終えると、洗浄水6を再び機外に排出する。この濯ぎ工程は、連続して数回繰り返される。この濯ぎ工程で、残菜は洗浄槽1に設けたフィルター15内に補集される。上記の洗浄、濯ぎの各工程において、カバー18は、洗浄水6が排気孔17から機外に飛び出すのを防止する。
【0016】
濯ぎ工程を終了すると、発熱体14に通電して食器類3を乾燥させる乾燥工程に入る。この乾燥工程では、送風機12によって機外の空気が送風管13を通って送り込まれ、ここで発熱体14で加熱される。加熱された空気は、熱風となって洗浄槽1内に供給され、食器類3を乾燥させた後、洗浄槽1に設けた複数の排気孔17から機外に排出される。所定時間の乾燥工程が終了すると、食器洗い乾燥機の運転は終了する。
なお、上記の各工程は、制御回路16によって制御される。
【0017】
次に、上記の各工程における騒音低減機構の作用を説明する。洗浄、濯ぎ工程では、洗浄ポンプ8の運転によって洗浄水6が加圧され、ノズル9に設けた噴射孔11から洗剤と共に洗浄水6が食器類3に向けて噴射する。このとき、洗浄水6と食器類3の衝突によって、また、洗浄水6と洗浄槽1の衝突によって、洗浄、濯ぎ騒音が発生する。
一方、乾燥工程では、送風機12の運転によって、洗浄を終了した食器類3を乾燥させるために、機外より空気を送り込み、洗浄槽1に配設した発熱体14によって加熱された熱風を食器類3に吹き付ける。このとき、送風機12の送風ファンによる気流音や食器類3による空気の攪拌に基づく乾燥騒音が発生する。
【0018】
洗浄槽1内で発生した洗浄、濯ぎ騒音あるいは乾燥騒音の音波は、洗浄槽1内を伝搬して排気孔17に向かう。そして、この音波は、図3に示すように、騒音低減機構20の捕捉板21の両端の開口部23a,23b及び背面の開口部23cから吸音ボックス23内に伝搬する。
こうして、一旦、吸音ボックス22内に補足された音波は、開口部23a,23b,23cでの音波の絞り効果によって、再び外部に流出することが妨げられる。吸音ボックス22に補足された音波は、その粒子速度の共振モードが形成されて、そのモードによって成長した音波エネルギーが、開口部23a,23b,23cの絞り効果によって散逸される。このときの共振周波数fnは、fn= (n/2・Lr)・Cg(Hz)、の式で与えられる。ここで、n=1,2,3・・・であり、Lrは吸音ボックスの長さ、Cgは空気の伝搬速度を示す。なお、図3に示す破線イは、吸音ボックス22内に形成された1次の共振モードを模式的に示している。
【0019】
このようにして、洗浄、濯ぎ騒音、乾燥騒音の音波は、排気孔17の経路に配設した捕捉板21と吸音ボックス22からなる騒音低減機構20内に補足されて、この吸音ボックス22の寸法で決まる共振周波数fnで、共振モードで成長するため、開口部23a,23b,23cの絞り効果によって吸音ボックス22内に閉じ込められて、熱エネルギーとして散逸し、効果的に消散される。
【0020】
実施の形態1によれば、排気孔17に至る空気移送経路に騒音低減機構20を配設して音波を捕捉し、捕捉した音波を散逸させるようにしているので、排気孔17から機外に流出する騒音のレベルを低下させ、排気孔17からの騒音の漏れを低減し、機外に流出する騒音レベルを低下することができ、食器洗い乾燥機の静音化を図ることができる。
【0021】
[実施の形態2]
図4は本発明の実施の形態2の要部を示す平面構成図である。実施の形態1では、排気孔17に至る空気移送経路に、捕捉板21と吸音ボックス22からなる騒音低減機構20を配設し、吸音ボックス22内に音波を補足して消滅させるように構成したが、実施の形態2ではこの構成に加えて、吸音ボックス22内に吸音材を充填したものである。
24は騒音低減機構20を構成する吸音ボックス22内に充填したフェルトまたはスポンジなどの吸音材である。
その他の構成は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
【0022】
上記のように構成した実施の形態2においては、騒音低減機構20の吸音ボックス22で補足された音波は、開口部23a,23b,23cでの音波の絞り効果によって、外部に流出することが妨げられるが、この際、吸音材24の抵抗を受けて、エネルギーの消散量が増加する。
その他の作用は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態2によれば、吸音ボックス22内にフェルトまたはスポンジなどの吸音材24を充填したので、騒音低減機構20の性能が大幅に向上する。すなわち、捕捉した音波を吸音材24により効果的に散逸させるようにしたので、機外に流出する騒音レベルを低減することができ、より一層の静音化を図ることができる。
【0023】
[実施の形態3]
図5は本発明の実施の形態3の要部を示す平面構成図である。実施の形態1では、洗浄槽1内で発生した音波を捕捉し散逸させて騒音低減を図る騒音低減機構20を示したが、実施の形態3では、音波を反射させる反射板を空気の流れに相対向させるようにして配設した騒音低減機構を設けたものである。
20aは空気移送経路に空気の流れに対向して配設した矩形状の反射板25からなる騒音低減機構で、カバー18内の下部開放孔18eの近傍において洗浄槽1内壁に、空気の流れ方向に直交させて、すなわち、壁面に直交させて水平に配設して取り付け、その下面部、すなわち、空気流の上流側において、音波を反射するようにしてある。
その他の構成は、実施の形態1に示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
【0024】
上記のように構成した実施の形態3においては、洗浄槽1内で発生した音波は、破線からなる矢印で示すように、騒音低減機構20aの反射板25の下面部で反射される。
その他の作用は、実施の形態1に示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態3によれば、音波は、騒音低減機構20aを構成する反射板25によって反射されるので、排気孔17から機外に流出する騒音を低減することができる。
【0025】
[実施の形態4]
図6は本発明の実施の形態4の要部を示す平面構成図である。実施の形態3では、騒音低減機構20aを構成する矩形状の反射板25を洗浄槽1の内壁に直交させて水平に配設したが、実施の形態4では、矩形状の反射板をく字状に折り曲げて配設したものである。
25aは空気移送経路に空気の流れに対向して配設した騒音低減機構20aを構成する反射板で、矩形状の面を長手方向の中央部で折り曲げてく字状に形成し、カバー18内の下部開放孔18eの近傍において洗浄槽1の内壁に、上方向に向かって突出させた屋根型状にして取り付けて、その下面部において音波を反射させるようにしてある。
その他の構成は、実施の形態1に示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
【0026】
次に実施の形態4の作用を説明する。洗浄槽1内で発生した音波は、破線からなる矢印で示すように、騒音低減機構20aの屋根型形状の反射板25aの下面で反射される。同時に、洗浄槽1内の水蒸気は、反射板25aの反射面の中央に位置する凹部26で滞留する。
その他の作用は、実施の形態1に示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
実施の形態4によれば、騒音低減機構20aを構成する反射板25aの形状を屋根型形状にしたので、音波の反射を効率的に行い、機外に流出する騒音を低減させると共に、洗浄槽1内の水蒸気は反射板25a中央の反射面の凹部26で滞留して、機外への流出が少なくなる。
【0027】
[実施の形態5]
図7は本発明の実施の形態5の構成断面図である。20は熱伝導性の良好な材料で形成された騒音低減機構で、捕捉板21と吸音ボックス22とから構成されている。27は騒音低減機構20の捕捉板21と吸音ボックス22の機外に配設され、これらと連結された冷却部である。
その他の構成は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
【0028】
上記のように構成した実施の形態5においては、騒音低減機構20を構成する捕捉板21と吸音ボックス22は、外部の空気と接触する冷却部27によって冷却される。こうして、捕捉板21と吸音ボックス22によって洗浄槽1内の湿った空気が冷却され、空気中に含まれる水蒸気が結露し、排気孔17から機外に流出する空気の温度と湿度が低下する。
その他の作用は、実施の形態1で示した場合と実質的に同様なので、説明を省略する。
【0029】
実施の形態5によれば、洗浄槽1内の湿った空気は騒音低減機構20によって冷却され、空気中に含まれる水蒸気は結露するので、排気孔17から機外に流出する空気の温度と湿度を下げることができる。このため、排出する空気の温度が下がって安全性が向上すると共に、湿度が下がって乾いた空気になるため、設置環境を湿らしたり汚したりすることが少なくなる。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る食器洗い洗浄機は、洗浄槽と、食器類を収容して洗浄槽内に収納される食器かごと、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、洗浄ポンプに接続されて洗浄水を噴射するノズルと、洗浄槽内に空気を送り込む送風機と、洗浄水や空気を加圧する発熱体と、空気を機外に流出させる排気孔等を備え、食器類の洗浄、濯ぎ、乾燥等を行う食器洗い乾燥機において、下部に開口孔を有し前記排気孔の周辺を囲むようにして前記洗浄槽の内壁に取り付けたカバーと、前記カバー内の下部開口孔近傍に位置して前記洗浄槽の内壁に取り付けられ、前記空気流の排気方向の上流側を開放した吸音ボックス、及び該吸音ボックスの前記開放部に空気の流れに対向して配設され周囲に空気導入用の開口部を設けた捕捉板よりなり、前記吸音ボックス、捕捉板及び内壁によってほぼ直方体状の空間部を構成する騒音低減機構とを、備えたので、洗浄槽内で発生し、排気孔から流出する洗浄、濯ぎ騒音や乾燥騒音等の排気孔からの漏れを少なくして騒音のレベルを低減させ、静音化を実現することができる。
また、機外に向かう洗浄、濯ぎ騒音、乾燥騒音等の音波は、排気孔の空気移送経路に配設した捕捉板と吸音ボックスからなる騒音低減機構に捕捉されて、音波エネルギーは吸音ボックス内で散逸し、排気孔から機外に流出する騒音のレベルを低減でき、静音性能を向上させることができる。
【0032】
さらに、騒音低減機構の吸音ボックス内に、吸音材を充填したので、吸音ボックスで捕捉された音波は吸音材の抵抗を受け、音波エネルギーの消音量が増加し、騒音低減機構の性能がさらに向上する。こうして、吸音ボックスで捕捉した音波を吸音材によって効果的に散逸させるようにしたので、機外に流出する騒音レベルを低減することができ、より一層の静音化を図ることができる。
【0033】
また、吸音材を、フェルトまたはスポンジによって構成したので、吸音ボックスで捕捉された音波はフェルトまたはスポンジの抵抗を受け、音波エネルギーの消音量が増加し、騒音低減機構の性能は大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の構成断面図である。
【図2】 図1の要部の斜視図である。
【図3】 図1の作用説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の要部を示す説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態3の要部を示す説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態4の要部を示す説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態5の構成断面図である。
【図8】 従来の食器洗い乾燥機の一例を示す構成断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽、2 食器かご、3 食器類、8 洗浄ポンプ、9 ノズル、12送風機、14 発熱体、17 排気孔、18 カバー、20,20a 騒音低減機構、21 捕捉板、22 吸音ボックス、23a,23b,23c 開口部、24 吸音材、25,25a 反射板、27 冷却部。
Claims (3)
- 洗浄槽と、食器類を収容して前記洗浄槽内に収納される食器かごと、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、該洗浄ポンプに接続されて洗浄水を噴射するノズルと、前記洗浄槽内に空気を送り込む送風機と、洗浄水や空気を加圧する発熱体と、空気を機外に流出させる排気孔等を備え、前記食器類の洗浄、濯ぎ、乾燥等を行う食器洗い乾燥機において、
下部に開口孔を有し前記排気孔の周辺を囲むようにして前記洗浄槽の内壁に取り付けたカバーと、
前記カバー内の下部開口孔近傍に位置して前記洗浄槽の内壁に取り付けられ、前記空気流の排気方向の上流側を開放した吸音ボックス、及び該吸音ボックスの前記開放部に空気の流れに対向して配設され周囲に空気導入用の開口部を設けた捕捉板よりなり、前記吸音ボックス、捕捉板及び内壁によってほぼ直方体状の空間部を構成する騒音低減機構とを、 備えたことを特徴とする食器洗い乾燥機。 - 前記騒音低減機構の吸音ボックス内に、吸音材を充填したことを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。
- 前記吸音材が、フェルトまたはスポンジからなることを特徴とする請求項2記載の食器洗い乾燥機。
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