JPS6014436Y2 - 食器洗い機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水槽内の水を加熱してスチームを発生し、この
スチームを食器類に接触させるようにした食器洗い機に
関するものである。

従来、この種の食器洗い機にあっては洗浄槽底部の水槽
内に投込ヒーターを配置し、この投込ヒーターにより水
槽内の水全体を加熱してスチームを発生するように構成
していたが、このものではスチームが発生するまでにか
なりの時間を要し、短時間で効率よくスチームを発生す
ることができず、又熱損失が大きいという欠点をも有す
るものであった。

本考案は上述問題点を解消しようとするもので、以下図
示一実施例に従って詳細に説明する。

図において、１は食器洗浄機の本体、２は開閉自在に扉
３を備えた洗浄槽、４は洗浄槽２の底部に配置した多数
の噴出ノズル５，５・・・を有するスプリンクラ−１６
は本体１と上記洗浄槽２の適宜位置に設けた循環用ポン
プである。

７は排水口８からの水を排水管９及び電磁式の排水弁１
０を介して強制的に外部に導くために設けた排水ポンプ
である。

この排水ポンプ７のポンプ側の反対側にはファン機構１
１を設けており、このファン機構１１からの風を送風ダ
クト１２を介して洗浄槽２の底部に連結接続している。

１３はスプリンクラ−４の上方にて洗浄槽２に出入自在
に装備されている食器籠で、食器類を載置する。

１４は洗浄槽２の上方に開口してシャワー状に給水する
給水口で、電磁式の給水弁１５を介して水道等の水源に
接続している。

１６は洗浄槽２の底部に位置し排水口８に連なる水槽で
、その−画には投込ヒーター１７を熱源とするスチーム
発生装置１８を配設している。

第２図乃至第４図において、スチーム発生装置１８は投
込ヒーター１７、横カバー１９、上カバー２０及びパイ
プ２２等により構成されており、投込ヒーター１７は水
槽１６の一画に配置する。

上記横カバー１９及びカバー２０は両者一体になってお
り、投込ヒーター１７の上方及び側方を被覆してカバー
１９．２０の内外を投込ヒーター１７より下方位置で連
通状態に設定しである。

パイプ２２は上カバー２０に突設され、規定水位Ａより
も上方位置においてスチーム噴出口２１を形成する。

而して、このスチーム発生装置１８において、投込ヒー
ター１７により加熱され昇温した水即ち湯水はカバー１
９．２０内部から水槽１６側への流出が抑制され、カバ
ー１９．２０内部に留まって積極的に加熱昇温されるこ
とになる。

従って、スチームの発生は水槽１６内の水全体を加熱昇
温するものに比べ、短時間でよく、効率的にも非常に優
れたものになる。

尚第１図中、２３は水位スイッチ（図示せず）と相俟っ
て循環用ポンプ６、排水弁１０、給水弁１５及び投込ヒ
ーター１７等を順次所定の洗浄サイクルに従って行なわ
せるようにしたプログラムタイマー、２４は洗剤投入部
である。

次に上述構成の動作について説明する。

先ず食器類を載置した食器籠１３を洗浄槽２内に挿設し
、プログラムタイマー２４をセットする。

すると下記の工程が順次行なわれる。（前洗浄工程） 給水弁１５が開放して給水口１４よりシャワー状に給水
し、洗浄槽２内の水位が所定水位に達した時点でポンプ
６を駆動される。

すると、洗浄槽２内の水はスプリンクラ−４の噴出ノズ
ル５・５・・・から噴出されて、食器類に付着した残滓
を洗い流すと同時に、落ち難い飯粒等のデンプン質を湿
潤状態にする。

そして、所定の時間が経過すると、排水弁１０を開放し
て排水ポンプ７によって強制的に排水を行う。

この終了により次工程に移行する。

（スチーム洗浄工程） 前工程と同様に洗浄槽２内に給水がなされ、所定水位に
達した時点で投込ヒーター１７に通電する。

すると投込ヒーター１７は主としてカバー１９．２０内
部の水を積極的に又加熱することになり、洗浄槽２内即
ち水槽１６内の全ての氷を加熱する場合比べて短い時間
でスチームを発生する。

そして、ここで発生したスチームはパイプ２２の先端部
に設けたスチーム噴出口２１から洗浄槽２内に噴出して
食器類に接触し、前工程で湿潤状態になったデンプン質
を溶かすことになる。

（本洗浄工程） 所定時間が経過して本工程に移行すると、先ず洗浄槽２
内に給水を行ってその不足分を補う。

そして、その後ポンプ６及び投込ヒーター１７に通電さ
れ、洗剤投入部２４より洗剤を投入すると共にスプリン
クラ−４の噴出ノズル５・５・・・から温水を噴射して
食器類の洗浄が行なわれる。

この場合洗浄水として温水を用いる上に、前段のスチー
ム洗浄工程においてデンプン質が溶解状態においている
ため、落ち難い飯粒等のデンプン質も簡単に洗い流され
ることになる。

従って、本洗浄工程の洗浄時間を短時間で所定の目的を
達成できる。

そして、所定時間が経過すると、排水弁１０が開いて排
水動作が行なわれ、その後次工程に移行する。

（濯ぎ工程） 先に述べた前洗浄工程と同じような動作が行なわれ、食
器類を清浄な水により濯ぎ洗剤等を洗い流す。

（スチーム乾燥工程） 先のスチーム洗浄工程と同様に、スチームを発生しこの
スチームを食器類に接触させる。

これにより、食器類に付着している水分はスチームのも
つ潜熱（気化熱）効果を利用して蒸発される。

又スチームの高熱によって食器数の殺菌を行なわれる。

（湯洗浄工程） スチーム乾燥工程の後にスチーム工程の温水を利用し、
循環ポンプ６を運転し短時間スプリンクラ−４の噴出ノ
ズル５・５・・・より温水を噴出しスチームを除去する
。

その後に排水ポンプ７と排氷弁１０に通電する強制的に
温水が排水される。

（乾燥工程） 前工程の排水ポンプ７の通電と同時にファン機構１１が
駆動し送風ダクトにより洗浄槽２内に送風する。

この時投込ヒーター１７の通電がなされた状態にしてお
く。

従って送風された空気が投込ヒーター１７に触れて温風
となり温風乾燥を行なつＯ 以上のように本考案の構成によれば、投込ヒーターの上
方及び側方をカバーにより被覆して該カバーの内外を投
込ヒーターより下方位置で連通させたことにより、投込
ヒーターはカバー内部の水を積極的にしかも効率よく加
熱して、スチームを短時間で効率よく発生させることが
でき、しかも熱損失が少なく、構造的にもカバーを設け
るだけの簡単なものであり、実用上類る有益である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の食器洗い機−実施例概略構成側面図、
第２図は本考案の要部斜視図、第３図は第２図の側面断
面図、第４図は第２図の上面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄槽底部の水槽内に投込ヒーターを配置し、この投込
   ヒーターにより水槽内の水を加熱してスチームを発生し
   該スチームを食器類に接触させるものにおいて、上記投
   込ヒーターの上方及び側方をカバーにより被覆して該カ
   バーの内外を投込ヒーターより下方位置で連通させ、か
   つ上記カバーには規定水位より上方位置にてスチーム噴
   出口を設けたことを特徴とする食器洗い機。