JPS58464Y2 - 食器洗浄機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は食器洗浄機に関するものである。

従来、食器洗浄機は温水を噴射ノズルより噴射させて食
器類に打ち当て、これを洗浄するようになしていた。

しかし、このような温水による洗浄にあっては、飯粒等
のテ゛ンプン質は中々落ち難く洗浄時間を長くする必要
があった。

本案はかかる点に鑑みて考案されたもので、スチームを
発生して該スチームを食器類に接触させるスチーム工程
を洗浄サイクル中の適宜位置に挿入することにより、従
前のような不都合を解消し文種々の点で好都合な食器洗
浄機を提供せんとするものである。

以下図面に示した本案の実施例について詳細に説明する
。

１は外装体、２は上下に開閉自在な扉３を備えた洗浄槽
、４は洗浄槽２の底部に配置した多数の噴出ノズル５，
５・・・・・・を有するスプリンクラ−１６は外装体１
と洗浄槽２間に配設した循環用ポンプである。

而して、この循環用ポンプ６は吸込側を排水管７を介し
て洗浄槽２の底面に没設した排水口８に、吐出側を送水
管９を介してスプリンクラ−４に夫々連通する。

１０は排水口８に設けたフィルター、１１は洗浄槽２の
排水を制御する電磁式の排水弁である。

１２はスプリンクラ−４の上方にて洗浄槽２に出入自在
に装備される食器籠で、食器類を載置する。

１３は洗浄槽２上部に開口してシャワー状に給水する給
水口で、電磁式の給水弁１４を介して水源に接続する。

１５は洗浄槽２の底部に配置したヒーターで、洗浄水の
昇温用及び乾燥用の熱源として作用する。

１６は上記ヒーター１５とヒーターカバー１７とによっ
て構成したスチーム発生装置である。

上記ヒーターカバー１７は第３図に示す如くヒーター１
５の周囲を適宜間隔を隔てて被覆すると共に、その立上
がり壁にスチーム放出口１８を穿設しである。

１９は洗浄槽２の水位を検出して動作する水位スイッチ
、２０は水位スイッチ１９と相俟って循環用ポンプ６、
排水弁１１．給水弁１４及びヒーター１５等を所定の洗
浄サイクルに従って制御し、前洗浄、スチーム洗浄、本
洗浄、濯ぎ、スチーム乾燥及び乾燥の各工程を順次行な
わせるプログラムタイマーである。

次に、その動作について説明する。

先ず、食器類を載置した食器能１２を洗浄槽２内に挿設
し２、プログラムタイマー２０をセットする。

すると、下記の如く各工程が順次行なわれ、食器類は洗
浄され乾燥される。

（前洗浄工程） 給水弁１４が開放して給水口１３よりシャワー状に給水
し、洗浄槽２内の水位が所定水位に達し、た時点でポン
プ６が駆動される。

すると、洗浄槽２内の水はスプリンクラ−４の噴出ノズ
ル５，５・・・・・・から噴出されて、食器類に付着し
た残滓を洗い流すと同時に、落ち難い飯粒等のテ゛ンプ
ン質を湿潤状態にする。

そして、所定の時間が経過すると、排水弁１１を開放し
て洗浄槽２内の水を外部に排出し、これの終了により次
工程に移行する。

（スチーム洗浄工程） 前工程と同様に洗浄槽２内に給水がなされ、所定水位に
達した時点でヒーター１５に通電する。

すると、ヒーター１５は主としてヒーターカバー１７内
の水を加熱することになり、洗浄槽２内の全ての水を加
熱する場合に比べて短かい時間でスチームを発生する。

そして、ここで発生したスチームはスチーム放出口１８
から洗浄槽２内に流入して食器類に接触し、前工程で湿
潤状態になったデ゛ンプン質を溶すことになる。

（本洗浄工程） 所定時間が経過して本工程に移行すると、先ず洗浄槽２
内に給水を行なってその不足分を補う。

そして、その後ポンプ６及びヒーター１５に通電され、
洗剤を投入すると共にスプリンクラ−４の噴出ノズル５
，５・・・・・・から温水を噴射して、食器類の洗浄が
行なわれる。

この場合、洗浄水として温水を用いる上に、前段のスチ
ーム洗浄工程においてデ゛ンプン質が溶融状態におかれ
ている為、落ち難い飯粒等のデンプン質も簡単に洗い流
されることになる。

従って、本洗浄工程は短時間で所期の目的を達成できる
。

そして、所定時間が経過すると、排水弁１１が開いて排
水動作が行なわれ、その後次工程に移る。

（濯ぎ工程） 先に述べた前洗浄工程と同じような動作が行なわれ、食
器類を清浄な水により濯ぎ洗剤等を洗い流す。

（スチーム乾燥工程） 先のスチーム洗浄工程ど同様に、スチームを発生し該ス
チームを食器類に接触させる。

これにより、食器類に付着している水分はスチームのも
つ潜熱（気化熱）によって蒸発する。

又、スチームの高熱によって食器類の殺菌も行なわれる
。

（乾燥工程） 洗浄槽２内の水を排出した後、ヒーター１５に通電する
ことにより、乾燥が行なわれる。

勿論、前段のスチーム乾燥工程で食器類に付着していた
水分がある程度蒸発してしまっている為、短時間で食器
類を乾燥できることになる。

又、この際ヒーターカバー１７はヒーター１５の放熱板
として作用することにより、ヒーター１５の熱は乾燥に
有効に寄与する。

尚、上記スチーム洗浄工程及びスチーム乾燥工程は、食
器類の中には熱可塑性プラスチック容器のように耐熱温
度が低く長時間スチームを加えると熱変形を起こすもの
がある為、余り長時間行なうことができず、実験による
と３〜１０分程度の時間が最も適当で゛あることが判明
した。

以上の如く本案によれば、洗浄サイクル中の適宜位置に
、スチームを発生して該スチームを食器類に接触させる
スチーム工程を挿入したことにより、落ち難い飯粒等の
デンプン質も簡単に洗い流すことができ、洗浄時間の短
縮、洗浄効果の向上等を計れ、又乾燥時間の短縮、殺菌
効果等も期待できる。

さらに、スチーム発生装置の熱源として洗浄水昇温、乾
燥等に用いるヒーターを利用することにより、スチーム
発生装置は専用の熱源を設ける必要がなく安価に得られ
、その上ヒーターをヒーターカバーにより被い該カバー
内の水を主に加熱してスチームを発生する為比較的短時
間でスチームを発生でき、実用上及びコスト上好都合な
食器洗浄機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本案食器洗浄機の正面断面図及び側
面断面図、第３図は同上スチーム発生装置を示す断面図
である。 。４ニスプリンクラ−１６：循環用ポ
ンプ、１５：ヒーター、１６：スチーム発生装置、１７
：ヒーターカバー、１８ニスチ一ム放出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄水昇温、乾燥等に用いるヒーター、スプリンクラ−
   及びポンプ等を具備し、洗浄サイクルに従って各工程を
   順次行なわせるものにおいて、洗浄槽の内底部に上記ヒ
   ーターを設け、このヒーターをヒーターカバーにより被
   いかつ該カバーの内外を通水状態にして上記ヒーターを
   熱源とするスチーム発生装置を構成し、このスチーム発
   生装置によりスチームを発生して該スチームを食器類に
   接触させるスチーム工程を洗浄サイクル中の適宜位置に
   挿入したことを特徴とする食器洗浄機。