JP3980085B2 - 図形処理方法及び図形処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図形処理方法及び図形処理装置に係り、詳細には、図形編集機能を行なう際に、編集指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化する図形処理方法及び図形処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の、例えば、エンジニアリングワークステーション(Engineering Work station)やワードプロセッサ(Word Processor)等の図形処理装置には、図形に対する各種編集処理を行う図形編集機能が備わっている。
この図形編集機能は、あらかじめ装置内部に図形データとして備わる図形データや作成した図形データの中から、使用者により指定された図形データに対して部分修正や削除、あるいは、複写や移動等の編集処理を行なう機能である。
【0003】
図形処理装置において、このような図形編集機能を実行する場合、使用者は、どの図形に対して編集処理を行なうのか、その対象となる図形を表示部において検索し、次いで、編集処理を施したい図形領域を指定した後、当該指定領域内に存在する図形データに対して所望の編集処理を実行していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の図形編集機能については、以下に述べるような問題点があった。
すなわち、従来の図形編集機能においては、図形編集処理を実行している際の表示部における表示画面の表示枠が、図形編集機能を起動する際の表示環境設定値によって固定されてしまうことから、編集処理を施したい図形を表示部において検索し、領域指定する際に、例えば、編集処理を施したい図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、表示領域内に適切に収まっていない場合等では、使用者は、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせることにより、当該図形の全容を把握したり、領域指定を行なわなければならないため、手間と時間を要し使い勝手が悪いという問題点があった。
また、縮小表示されていること等により、編集処理を施したい図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等では、当該図形の細部情報や文字情報が省略されてしまうため、類似する図形が多数存在する場合等に、どの図形が編集処理を施したい図形なのか特定しずらいといった問題点があった。
【0005】
さらに、使用者により編集処理を施したい図形領域が指定され、当該指定領域内に存在する図形に対して編集処理を施す際についても、例えば、複写や移動といった編集処理について見てみると、指定領域内に存在する図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、あるいは、表示領域内に適切に収まっていない場合等では、複写先位置や移動先位置において当該指定図形と周囲の文書データや図形データとの上下左右のバランスを一表示画面上で視認することができず、カーソルキー等を用いて表示画面をスクロールさせることにより、上下左右のバランスを確認して位置決めを行なわなければならないことから、面倒であり使い勝手が悪いという問題点があった。
【0006】
加えて、縮小表示されていること等により、指定領域内に存在する図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等では、複写先、あるいは、移動先の位置決めを慎重に行なわないと、縮小表示されていることから、編集処理を施した後の、複写、あるいは、移動した指定図形の配置位置が使用者の意図した位置からずれてしまうといった問題点があった。
【0007】
本発明の課題は、表示画面に表示されている図形を指定し、この指定図形に対して図形編集処理を行なう場合に、当該指定図形の表示サイズや当該指定図形に対する編集処理指令の内容に応じて、表示画面の表示領域に対する前記指定図形の表示サイズや表示位置を最適化することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、表示画面に表示された図形を指定し、この指定図形に対して、複写、移動等の各種図形処理が指示された際の図形処理方法において、前記表示画面を形成する表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化した後、前記指示された各種図形処理を行なうようにしたことにより上記目的を達成している。
【0009】
よって、請求項1記載の発明によれば、表示領域に対する指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を再設定することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化して、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0010】
この場合、請求項2に記載するように、
前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合は、当該指定図形が当該表示領域内に収まるように相対表示サイズの縮小と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが有効である。
【0011】
この請求項2記載の発明によれば、
前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合は、当該指定図形が当該表示領域内に収まるように相対表示サイズの縮小と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが可能となる。
【0012】
また、請求項3に記載するように、
前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、当該指定図形の当該表示領域を占める割合を判別し、所定割合を越えないと判別した場合は、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占めるように、当該指定図形の相対表示サイズの拡大と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが有効である。
【0013】
この請求項3記載の発明によれば、
前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、当該指定図形の当該表示領域を占める割合が所定割合を越えない場合は、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占めるように、当該指定図形の相対表示サイズの拡大と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが可能となる。
【0014】
一方、請求項7記載の発明は、表示画面を形成する表示手段と、前記表示画面に表示された、複写、移動等の各種図形処理の対象となる図形を指定する図形指定手段と、前記図形指定手段により指定された指定図形の、前記表示画面を形成する表示領域に対する相対表示サイズ及び相対表示位置を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化する最適化手段と、を備えることにより上記目的を達成している。
【0015】
よって、請求項7記載の発明によれば、判別手段により判別された、表示画面を形成する表示領域に対する指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、最適化手段が、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を再設定することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化して、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0016】
この場合、請求項8に記載するように、
前記最適化手段は、前記判別手段により判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合に、当該指定図形が当該表示領域内に収まるように相対表示サイズの縮小と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが有効である。
【0017】
この請求項8記載の発明によれば、
前記最適化手段は、前記判別手段により判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合に、当該指定図形が当該表示領域内に収まるように相対表示サイズの縮小と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが可能となる。
【0018】
また、請求項9に記載するように、
前記最適化手段は、当該指定図形の当該表示領域を占める割合を判別し、所定割合を越えないと判別した場合に、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占めるように、当該指定図形の相対表示サイズの拡大と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが有効である。
【0019】
この請求項9記載の発明によれば、
前記最適化手段は、当該指定図形の当該表示領域を占める割合が所定割合を越えない場合に、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占めるように、当該指定図形の相対表示サイズの拡大と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが可能となる。
【0020】
したがって、図形編集処理を行なう際に、使用者により指定された指定図形を表示画面の表示領域上に適切な大きさで表示することができるので、編集処理を施したい指定図形を表示部において検索し、領域指定を行なう際に、従来のように、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、表示領域内に適切に収まっていない場合等に、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、指定図形の全容を把握したり、領域指定を行なったりする必要がなく、また、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等に、指定図形の細部情報や文字情報が省略されてしまい、類似する図形が多数存在する場合等に、どの図形が編集処理を施したい指定図形なのか特定しずらいといったこともなくなるので、編集処理を施したい指定図形の検索、並びに領域指定にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
その結果、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0021】
また、請求項4記載の発明は、
表示画面に表示された図形を指定し、この指定図形に対して、複写、移動等の各種図形処理が指示された際の図形処理方法において、
前記表示画面を形成する表示領域に対する前記指定図形の相対表示位置に基づいて、当該指定図形が当該表示領域を越えるか否かを判別し、
当該指定図形が当該表示領域を越えると判別した場合は、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示した後、前記指示された各種図形処理を行なうようにしたことにより上記目的を達成している。
【0022】
よって、請求項4記載の発明によれば、
表示領域に対する指定図形の相対表示位置に基づいて、当該指定図形が当該表示領域を越えると判別した場合は、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示した後、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0023】
そして、請求項10記載の発明は、
表示画面を形成する表示手段と、
前記表示画面に表示された、複写、移動等の各種図形処理の対象となる図形を指定する図形指定手段と、
前記図形指定手段により指定された指定図形の、前記表示画面を形成する表示領域に対する相対表示サイズ及び相対表示位置を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された相対表示位置に基づいて、当該指定図形が当該表示領域を越える場合に、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示するスクロール表示手段と、
を備えることにより上記目的を達成している。
【0024】
この請求項10記載の発明によれば、
判別手段により判別された、表示画面を形成する表示領域に対する指定図形の相対表示位置に基づいて、スクロール表示手段は、当該指定図形が当該表示領域を越える場合に、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示することが可能となる。
【0025】
したがって、図形編集処理を行なう際に、使用者により指定された指定図形が表示画面の表示領域内に適切に収まっていない場合、装置側で自動的に指定図形の全体が視認できるように指定図形をスクロール表示するので、編集処理を施したい指定図形を表示部において検索し、領域指定を行なう際に、従来のように使用者自らがカーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、指定図形をスクロール表示させる必要がなくなるので、編集処理を施したい指定図形の検索、並びに領域指定にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
その結果、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0026】
また、請求項5に記載するように、
表示画面の表示領域における座標データを入力する座標入力手段を備え、
前記表示画面に表示された図形を指定する際に、前記座標入力手段により入力される第1の座標データに基づいて、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することが有効である。
【0027】
この請求項5記載の発明によれば、
前記表示画面に表示された図形を指定する際に、座標入力手段により入力される第1の座標データに基づいて、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することが可能となる。
【0028】
そして、請求項11に記載するように、
表示画面の表示領域における座標データを入力する座標入力手段を備え、
前記図形指定手段は、前記座標入力手段により入力される第1の座標データに基づいて、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することが有効である。
【0029】
この請求項11記載の発明によれば、
図形指定手段は、座標入力手段により入力される第1の座標データに基づいて、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することが可能となる。
【0030】
したがって、第1の座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することができるので、編集処理を施したい指定図形を表示部において検索する際に、図形の近傍にカーソルを移動させて座標データを入力することにより、当該図形を指定図形として特定し、表示画面の表示領域に適切な大きさで表示することができるので、指定図形の全容把握を素早く行なうことができ、編集処理を施したい指定図形の検索にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
その結果、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0031】
また、請求項6記載の発明は、表示画面に表示された図形を指定し、この指定図形に対して、複写、移動等の各種図形処理が指示された際の図形処理方法において、前記指定図形に対する各種図形処理を行なう際に、前記表示画面を形成する表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を前記指示された図形処理内容に応じて再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することにより上記目的を達成している。
【0032】
よって、請求項6記載の発明によれば、指定図形に対する図形処理を行なう際に、表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を前記指示された図形処理内容に応じて再設定することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化して、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0033】
そして、請求項12記載の発明は、表示画面を形成する表示手段と、前記表示画面に表示された、複写、移動等の各種図形処理の対象となる図形を指定する図形指定手段と、前記図形指定手段により指定された指定図形の、前記表示画面を形成する表示領域に対する相対表示サイズ及び相対表示位置を判別する判別手段と、前記判別手段により判別された相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を、前記指示された図形処理内容に応じて再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化する最適化手段と、を備えることにより上記目的を達成している。
【0034】
よって、請求項12記載の発明によれば、判別手段により判別された、表示画面を形成する表示領域に対する指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、最適化手段が、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を指示された図形処理内容に応じて再設定することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化して、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0035】
したがって、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する指定図形の表示サイズを、指示された図形処理指令に応じた適切な大きさで表示画面の表示領域に表示することができるので、指定図形に対して編集処理を施す際に、従来のように、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、表示領域内に適切に収まっていない場合等に、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、上下左右のバランスを確認して位置決めを行なう必要がなく、また、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等に、複写先、あるいは、移動先の位置決めを慎重に行なわなければならないといったこともなくなるので、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する指定図形に対して編集処理を施す際にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
【0036】
さらに、例えば、複写や移動といった図形処理指令が指示された場合には、複写先位置や移動先位置において当該指定図形と周囲の文書データや図形データとの上下左右のバランスを一表示画面上で視認することができるような大きさで指定図形を表示することができ、また、修正等の図形処理指令が指示された場合には、指定図形を表示画面の表示領域内に収まる最大の大きさで表示することができるなど、指示される図形処理指令に応じて、それぞれの図形編集処理を行ないやすい表示環境を使用者に対して提供することができる。
その結果、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図13を参照して本発明に好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図12は、本発明の図形処理方法及び図形処理装置を適用したデータ処理装置1の実施の形態の第1例について示す図である。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用したデータ処理装置1の実施の形態の第1例における全体構成を示すブロック図である。
この図1において、データ処理装置1は、キーボード11、キーボード制御部12、表示部13、表示制御部14、VRAM15、外部記憶制御部16、ハードディスク装置17、ROM18、CPU19及びRAM20とにより構成され、各部はバス21に接続されている。
【0038】
キーボード11は、カナキーや数値キー、あるいは、各種ファンクションキーやカーソルキー等が配置され、使用者によるキー入力データをキーボード制御部12に出力する。
キーボード制御部12は、キーボード11から入力されるキー入力データをバス21を介してCPU19に伝達する。
表示部13は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ等から構成されており、表示制御部14により駆動制御され、VRAM15に書込まれた文書データ及び図形データ等を表示画面に表示する。
【0039】
表示制御部14は、バス21を介してVRAM15に書込まれる文書データ及び図形データ等を読出して表示部13に出力し、表示部13を駆動制御する。 VRAM(Video Random Accesss Memory)15は、バス21を介してCPU19により伝達され、表示部13に表示する文書データ及び図形データ等を格納するメモリエリアを形成する。
【0040】
外部記憶制御部16は、バス21を介してCPU19により伝達される文書データ及び図形データ等をハードディスク装置17の所定メモリ領域に格納し、また、CPU19からの読出し要求のあった文書データ及び図形データ等をハードディスク装置17の所定メモリ領域から読出してCPU19に伝達する。
ハードディスク装置17は、外部記憶制御部16によってデータの書込み、読出し動作が駆動制御され、外部記憶制御部16から入力される文書データ及び図形データ等を所定メモリ領域に書込むとともに、外部記憶制御部16から入力されるデータ読出し要求に応じて文書データ及び図形データ等を読出して外部記憶制御部16に出力する。
【0041】
また、ハードディスク装置17は、各種アプリケーションプログラムを格納する。
ROM(Read Only Memory)18は、後述する罫線複写処理プログラム等の、CPU19により実行されるデータ処理装置1の各部を制御するための各種制御プログラムを格納する。
【0042】
CPU(Central Processing Unit )19は、ROM18に格納されている各種制御プログラム、あるいは、ハードディスク装置17に格納される各種アプリケーションプログラムに従ってデータ処理装置1内の各部を制御し、各種データ処理を実行するとともに、キーボード11から罫線複写指令がキーボード制御部12を介して入力されると後述する罫線複写処理フローを実行して、表示部13の表示画面の表示領域内における、使用者により指定された指定罫線図形及び領域指定された当該指定領域内に存在する指定罫線データの表示サイズ及び表示位置を制御する。
【0043】
また、CPU19は、キーボード11から入力されるデータ書込み指示に基づいて、RAM20に展開されている処理中の文書データ及び図形データを書込み要求信号とともにバス23を介して外部記憶制御部16に出力し、ハードディスク装置17に格納させる。さらに、CPU19は、キーボード11から入力されるデータ読出し指示に基づいて、外部記憶制御部16に読出し要求信号を出力し、ハードディスク装置17に格納されている指定された文書データ及び図形データをRAM20に転送させる。
【0044】
さらに、CPU19は、キーボード11からの指示に基づいて、RAM20に格納されている文書データ及び図形データをバス23介してVRAM15に書込み、表示部13に表示させる。
RAM(Random Accesss Memory)20は、CPU19が各種制御プログラムや各種アプリケーションプログラム等を実行する際に処理するデータを一時的に格納するメモリエリアを形成し、図1に示されるようにバス21を介してCPU19から伝達される文書データや罫線の設定内容データ(行、桁、線種等)等を格納する文書メモリ20aや、表示部13の表示画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)等を格納する画面情報メモリ20b、あるいは、罫線複写処理を行なう際にカーソルにより指定される座標データを格納する指定座標データメモリ20c等により構成されている。
以上が、データ処理装置1の構成である。
【0045】
次に、動作を説明する。
本実施の形態におけるデータ処理装置1のCPU19において実行される罫線複写処理について、図2及び図3に示すフローチャート及び図4〜図9の罫線複写処理の手順説明図に基づいて説明する。
罫線複写処理は、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する罫線データを、指定された位置に複写するための処理であり、図1に示すキーボード11から罫線複写指令がキーボード制御部12を介してCPU19に入力された場合に(ステップS1)、ROM18に格納される罫線複写処理に関するプログラムを読込み、その処理を開始する。
【0046】
まず、CPU19では、図4(a)及び図4(b)に示すように文字カーソル22を罫線カーソル23に変更し(ステップS2)、次いで、図4(b)における表示画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)を初期画面情報としてRAM20の画面情報メモリ20bに格納し(ステップS3)、図4(c)に示すように“どこから?”というメッセージを表示画面に表示して、使用者に罫線複写領域の始点座標データの入力を促す(ステップS4)。
【0047】
そして、CPU19は、使用者により罫線複写領域の始点座標データが入力されているか否かを判別し(ステップS5)、罫線複写領域の始点座標データが入力されていない場合は、キーボード11に備わるカーソルキーからキーボード制御部12を介して入力されるカーソル移動指示に基づいて罫線カーソル23を移動させて(ステップS6)、上記ステップS4に戻る。
【0048】
また、CPU19は、上記ステップS4において、使用者により罫線複写領域の始点座標データが入力されたと判別した場合は、当該始点座標データの値をRAM20の指定座標データメモリ20cに格納するとともに、当該始点座標データから最も近い距離に配置されている罫線図形を検出して、使用者により指定された指定罫線図形として特定し(ステップS7)、次いで、当該指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさであるか否かを判別する(ステップS8)。
【0049】
この、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさであるか否かを判別する具体的な方法としては、例えば、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さをそれぞれ100とした場合の指定罫線図形の表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも100以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が80〜100の範囲内の値であることという基準に基づいて判別を行う方法等がある。
【0050】
CPU19は、上述するような方法に基づいて、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさであると判別した場合は、ステップS12に移行し、また、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさでないと判別した場合は、上述した、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さに対する指定罫線図形の表示サイズの縦長さ、横長さの割合値に基づいて、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して大きすぎであるのか否かを判別する(ステップS9)。
【0051】
そして、CPU19は、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して大きすぎであると判別した場合は、上述したように、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さに対する指定罫線図形の表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも100以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が80〜100の範囲内の値となるように、表示画面の表示倍率設定値を下げたり、あるいは、表示文字サイズを小さくしたりするなど表示画面の各種表示環境設定値を変更して(ステップS10)、表示画面の表示領域に対する指定罫線図形の表示サイズを適切な大きさに修正した後、ステップS12に移行する。
【0052】
また、CPU19は、上記ステップS9において、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して大きすぎでないと判別した場合、すなわち、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して小さすぎると判別した場合は、上述したように、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さに対する指定罫線図形の表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも100以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が80〜100の範囲内の値となるように、表示画面の表示倍率設定値を上げたり、あるいは、表示文字サイズを大きくしたりするなど表示画面の各種表示環境設定値を変更して(ステップS11)、表示画面の表示領域に対する指定罫線図形の表示サイズを適切な大きさに修正した後、ステップS12に移行する。
【0053】
次いで、CPU19は、上記ステップS8で、表示画面の表示領域に対して適切な大きさであると判別した指定罫線図形の表示サイズについて、あるいは、上記ステップS8で、表示画面の表示領域に対して適切な大きさでないと判別し、上記ステップS9〜11で前記所定基準に基づいて適切な大きさとなるように表示画面の各種表示環境設定値を修正した後の指定罫線図形の表示サイズについて、当該指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっているか否かを判別する。
【0054】
そして、CPU19は、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっていると判別した場合は、当該指定罫線図形を図5(d)に示すように表示部13の表示画面に表示した後(ステップS14)、図3のステップS15に移行する。
【0055】
また、CPU19は、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に収まっていないと判別した場合は、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まるように表示画面の表示領域を移動した後(ステップS13)、当該指定罫線図形を図5(d)に示すように表示部13の表示画面に表示して(ステップS14)、図3のステップS15に移行する。
【0056】
次いで、CPU19では、図5(d)に示すように“どこまで?”というメッセージを表示画面に表示して、使用者に罫線複写領域の終点座標データの入力を促す(ステップS15)。
そして、CPU19は、使用者により罫線複写領域の終点座標データが入力されているか否かを判別し(ステップS16)、罫線複写領域の終点座標データが入力されていない場合は、キーボード11に備わるカーソルキーからキーボード制御部12を介して入力されるカーソル移動指示に基づいて罫線カーソル23を移動させ(ステップS17)、上記ステップS16に戻る。
【0057】
また、CPU19は、上記ステップS16において、使用者により罫線複写領域の終点座標データが入力されたと判別した場合は、図5(e)に示すように、RAM20の指定座標データメモリ20cに格納されている始点座標データと入力された終点座標データとの対角2点座標データにより定まる指定領域内に存在する罫線データを罫線複写処理を施す指定罫線データとして特定する(ステップS18)。
【0058】
そして、CPU19は、罫線複写指令に対応した所定基準、すなわち、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さをそれぞれ100とした場合の指定罫線データの表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも50以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が40〜50の範囲内の値であることという基準に基づいて、表示画面の表示倍率設定値を上げたり、あるいは、表示文字サイズを大きくしたりするなど表示画面の各種表示環境設定値を変更した後、表示画面の表示領域に対する指定罫線データの表示サイズを罫線複写指令に対応した所定基準に基づく適切な大きさに修正して、当該指定罫線データを図5(f)に示すように表示部13の表示画面に表示する(ステップS19)。
【0059】
次いで、CPU19は、図5(f)に示すように“どこへ?”というメッセージを表示画面に表示して、使用者に複写先位置の指定座標データの入力を促す(ステップS20)。
そして、CPU19は、使用者により複写先位置の指定座標データが入力されているか否かを判別し(ステップS21)、複写先位置の指定座標データが入力されていない場合は、キーボード11に備わるカーソルキーからキーボード制御部12を介して入力されるカーソル移動指示に基づいて、図6(g)に示すように、罫線カーソル23及び薄線表示される指定罫線データの概略表示図25を移動した後(ステップS22)、上記ステップS21に戻る。
【0060】
また、CPU19は、上記ステップS21において、使用者により複写先位置の指定座標データが入力されたと判別した場合は、図6(h)に示すように当該指定座標データにより指定された位置に指定罫線データを複写表示する(ステップS23)。
【0061】
そして、CPU19では、キーボード11から罫線複写指令を解除する指令がキーボード制御部12を介して入力されたか否かを判別し(ステップS24)、解除指令が入力されていない場合は、引き続いて、解除指令が入力されたか否かの監視を行い、また、解除指令が入力された場合は、RAM20の画面情報メモリ20bに格納されている初期画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)を読出して、表示部13の表示画面の各種表示環境設定値や表示状態データを変更し、図6(i)に示すように初期画面状態に移行した後(ステップS25)、罫線複写処理を終了する。
【0062】
なお、上記罫線複写処理の説明においては、罫線複写処理の対象となる指定罫線データの表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合について図4〜図6の罫線複写処理の手順説明図を参照して説明したが、罫線複写処理の対象となる指定罫線データの表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合について、図2及び図3に示すフローチャート及び図7〜図9の罫線複写処理の手順説明図を参照して、以下に簡単に説明する。
【0063】
CPU19では、キーボード11から罫線複写指令がキーボード制御部12を介して入力された場合に(ステップS1)、ROM18に格納される罫線複写処理に関するプログラムを読込み、その処理を開始する。
まず、CPU19では、図7(a)及び図7(b)に示すように文字カーソル22を罫線カーソル23に変更し(ステップS2)、図7(b)における表示画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)を初期画面情報としてRAM20の画面情報メモリ20bに格納する(ステップS3)。
【0064】
次いで、CPU19は、図7(c)に示すように“どこから?”というメッセージを表示画面に表示し(ステップS4)、使用者により罫線複写領域の始点座標データが入力されると、当該始点座標データの値をRAM20の指定座標データメモリ20cに格納するとともに、当該始点座標データから最も近い距離に配置されている罫線図形を検出し、使用者により指定された指定罫線図形として特定した後(ステップS7)、当該指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさであるか否かを判別する(ステップS8)。
【0065】
そして、CPU19は、当該指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさになく、表示画面の表示領域に対して小さすぎると判別した場合は、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さに対する指定罫線図形の表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも100以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が80〜100の範囲内の値となるように、表示画面の表示倍率設定値を上げたり、あるいは、表示文字サイズを大きくしたりするなど表示画面の各種表示環境設定値を変更して(ステップS11)、表示画面の表示領域に対する指定罫線図形の表示サイズを適切な大きさに修正する。
【0066】
次いで、CPU19は、当該指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっているか否かを判別し(ステップS12)、表示画面の表示領域内に適切に収まっていないと判別した場合は、表示領域の移動を行なう(ステップS13)。
続いて、CPU19は、図8(d)に示すように当該指定罫線図形を表示画面に表示するとともに(ステップS14)、“どこまで?”というメッセージを表示する(ステップS15)。
【0067】
そして、CPU19は、使用者により罫線複写領域の終点座標データが入力されると、図8(e)に示すように、RAM20の指定座標データメモリ20cに格納されている始点座標データと入力された終点座標データとの対角2点座標データにより定まる指定領域内に存在する罫線データを罫線複写処理を施す指定罫線データとして特定し(ステップS18)、当該指定罫線データの表示サイズが罫線複写指令に対応した所定基準に準じた大きさとなるように、表示画面の各種表示環境設定値の変更を行ない、図8(f)に示すように当該指定罫線データを表示する(ステップS19)。
【0068】
次いで、CPU19は、“どこへ?”というメッセージを表示し(ステップS20)、キーボード11に備わるカーソルキーからキーボード制御部12を介して入力されるカーソル移動指示に基づいて、図9(g)に示すように、罫線カーソル23及び薄線表示される指定罫線データの概略表示図25を移動して(ステップS22)、使用者により複写先位置の指定座標データが入力されると、図9(h)に示すように当該指定座標データにより指定された位置に指定罫線データを複写表示する(ステップS23)。
【0069】
そして、CPU19は、キーボード11から罫線複写指令を解除する指令が入力されると、RAM20の画面情報メモリ20bに格納されている初期画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)に基づいて、図9(i)に示すように初期画面状態に移行した後(ステップS25)、罫線複写処理を終了する。
以上が、本実施の形態におけるデータ処理装置1のCPU19において実行される罫線複写処理の動作手順である。
【0070】
なお、上記動作説明では、罫線に対する複写処理について述べたが、これは、罫線のみに限らず図形に対しても適用可能であり、以下に、図10〜図13に示す図形複写処理の手順説明図を参照して、本実施の形態における複写処理を図形に対して適用した場合ついて簡単に説明する。
CPU19では、キーボード11から図形複写指令がキーボード制御部12を介して入力された場合に、ROM18に格納される図形複写処理に関するプログラムを読込み、その処理を開始する。
【0071】
まず、CPU19では、図10(a)及び図10(b)に示すように文字カーソル22を図形カーソル24に変更し、図10(b)における表示画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)を初期画面情報としてRAM20の画面情報メモリ20bに格納する。
次いで、CPU19は、図10(c)に示すように“どこから?”というメッセージを表示画面に表示し、使用者により図形複写領域の始点座標データが入力されると、当該始点座標データの値をRAM20の指定座標データメモリ20cに格納するとともに、当該始点座標データから最も近い距離に配置されている図形を検出し、使用者により指定された指定図形として特定する。
【0072】
そして、CPU19は、上記指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさであるか否か、さらに、当該指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっているか否かを判別する。
CPU19は、上記判別結果に基づいて、当該指定図形の表示サイズが適切な大きさでない、あるいは、表示画面の表示領域内に収まっていないと判別した場合は、表示画面の各種表示環境設定値の変更や表示領域の移動を行なう。
【0073】
次いで、CPU19は、図11(d)に示すように当該指定図形を表示画面に表示するとともに“どこまで?”というメッセージを表示し、使用者により図形複写領域の終点座標データが入力されると、図11(e)に示すように、RAM20の指定座標データメモリ20cに格納されている始点座標データと入力された終点座標データとの対角2点座標データにより定まる指定領域内に存在する図形データを図形複写処理を施す指定図形データとして特定する。
そして、CPU19は、上記指定図形データの表示サイズが図形複写指令に対応した所定基準に準じた大きさとなるように、表示画面の各種表示環境設定値の変更を行なった後、図11(f)に示すように指定図形データを表示する。
【0074】
次いで、CPU19は、“どこへ?”というメッセージを表示し、キーボード11に備わるカーソルキーからキーボード制御部12を介して入力されるカーソル移動指示に基づいて、図12(g)に示すように、図形カーソル24及び薄線表示される指定図形データの概略表示図25を移動して、使用者により複写先位置の指定座標データが入力されると、図12(h)に示すように当該指定座標データにより指定された位置に指定図形データを複写表示する。
そして、キーボード11から図形複写指令を解除する指令が入力されると、RAM20の画面情報メモリ20bに格納されている初期画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)に基づいて、図9(i)に示すように初期画面状態に移行して図形複写処理を終了する。
【0075】
以上が、本実施の形態における複写処理を図形に対して適用した場合の動作手順の説明である。
また、本実施の形態において実行される罫線複写処理では、始点座標データに基づいて特定された指定罫線図形に対して、所定基準、すなわち、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さをそれぞれ100とした場合の指定罫線図形の表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも100以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が80〜100の範囲内の値であることという基準に基づいて、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさとなるように表示画面の各種表示環境設定値を変更しているが、この上記所定基準割合値は、上記記載数値に限定されるものではなく、自由に設定可能であるし、また、上記所定基準も前記記載内容に限定されるものではなく、自由に設定可能であり、要は、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさであるか否かを判別するためのものであればよい。
【0076】
さらに、本実施の形態における動作説明では、罫線に対する複写処理について述べたが、これは、罫線に対する複写処理のみに限定されるものではなく、罫線に対する編集処理であれば、複写処理以外の編集処理に対しても適用可能であることは勿論であり、例えば、罫線に対する移動処理や修正処理、あるいは、削除処理等に適用することができる。
【0077】
加えて、本実施の形態における動作説明では、罫線に対する複写処理について述べたので、使用者により領域指定された当該指定領域内の指定罫線データに対して、罫線複写指令に対応した所定基準、すなわち、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さをそれぞれ100とした場合の指定罫線データの表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも50以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が40〜50の範囲内の値であることという基準に基づいて、指定罫線データの表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさとなるように表示画面の各種表示環境設定値を変更しているが、この上記所定基準、並びに上記所定基準割合値は、前記記載内容に限定されるものではなく、自由に設定可能であることは勿論である。
【0078】
例えば、修正処理指令が入力された場合は、指定領域内の指定罫線データに対して、修正処理指令に対応した所定基準、すなわち、表示画面の表示領域の縦長さ、横長さをそれぞれ100とした場合の指定罫線データの表示サイズの縦長さ、横長さのそれぞれの割合値が、両方とも100以下であり、かつ、少なくともどちらか一方以上の割合値が80〜100の範囲内の値であることという基準に基づいて、指定罫線データの表示サイズが表示画面の表示領域に対して適切な大きさとなるように表示画面の各種表示環境設定値を変更するなど、前記所定基準、並びに、前記所定基準割合値は、その編集処理指令の内容によって様々に異なる設定を行なうことができる。
そして、これら罫線に対して述べてきたことは、図形に対しても同様に適用できることは勿論である。
【0079】
以上のようなことから、本実施の形態におけるデータ処理装置1では、表示画面の表示領域に対する指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置が所定基準割合値に適合するように、表示部13における表示画面の各種表示環境設定値を変更することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化して、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0080】
また、前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合は、当該指定図形が当該表示領域内に適切な大きさで収まるように、表示部13における表示画面の各種表示環境設定値を変更することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが可能となる。
【0081】
そして、前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、当該指定図形の当該表示領域を占める割合が所定割合を越えない場合は、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占める、適切な大きさとなるように、表示部13における表示画面の各種表示環境設定値を変更することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することが可能となる。
【0082】
したがって、図形編集処理を行なう際に、使用者により指定された指定図形を表示画面の表示領域上に適切な大きさで表示することができるので、編集処理を施したい指定図形を表示部において検索し、領域指定を行なう際に、従来のように、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、表示領域内に適切に収まっていない場合等に、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、指定図形の全容を把握したり、領域指定を行なったりする必要がなく、また、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等に、指定図形の細部情報や文字情報が省略されてしまい、類似する図形が多数存在する場合等に、どの図形が編集処理を施したい指定図形なのか特定しずらいといったこともなくなるので、編集処理を施したい指定図形の検索、並びに領域指定にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
【0083】
さらに、本実施の形態におけるデータ処理装置1では、表示部13の表示画面上で編集を施したい指定図形を検索する際に、カーソルの位置座標に基づいて入力される第1の座標データにより、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することが可能となる。
【0084】
したがって、第1の座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することができるので、編集処理を施したい指定図形を表示部において検索する際に、図形の近傍にカーソルを移動させて座標データを入力することにより、当該図形を指定図形として特定し、表示画面の表示領域に適切な大きさで表示することができるので、指定図形の全容把握を素早く行なうことができ、編集処理を施したい指定図形の検索にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
【0085】
加えて、本実施の形態におけるデータ処理装置1では、指定図形に対する図形処理を行なう際に、表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置が、指示された図形処理内容に対応した所定基準割合値に適合するように、表示部13における表示画面の各種表示環境設定値を変更することにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を指示された図形処理内容に応じて最適化して、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0086】
したがって、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する指定図形の表示サイズを、指示された図形処理指令に応じた適切な大きさで表示画面の表示領域に表示することができるので、指定図形に対して編集処理を施す際に、従来のように、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、表示領域内に適切に収まっていない場合等に、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、上下左右のバランスを確認して位置決めを行なう必要がなく、また、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等に、複写先、あるいは、移動先の位置決めを慎重に行なわなければならないといったこともなくなるので、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する指定図形に対して編集処理を施す際にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
【0087】
さらに、例えば、複写や移動といった図形処理指令が指示された場合には、複写先位置や移動先位置において当該指定図形と周囲の文書データや図形データとの上下左右のバランスを一表示画面上で視認することができるような大きさで指定図形を表示することができ、また、修正等の図形処理指令が指示された場合には、指定図形を表示画面の表示領域内に収まる最大の大きさで表示することができるなど、指示される図形処理指令に応じて、それぞれの図形編集処理を行ないやすい表示環境を使用者に対して提供することができる。
以上が、実施の形態の第1例についての説明である。
【0088】
次に、図13を用いて、請求項3及び請求項8記載の発明をデータ処理装置に適用した場合の実施の形態の第2例について説明する。
なお、本実施の形態におけるデータ処理装置1の構成は、前記実施の形態の第1例の場合と同様であるので説明は省略する。
図13は、本実施の形態におけるデータ処理装置1のCPU19において実行される罫線複写処理のフローチャートである。
【0089】
罫線複写処理は、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する罫線データを、指定された位置に複写するための処理であり、図1に示すキーボード11から罫線複写指令がキーボード制御部12を介してCPU19に入力された場合に(ステップS31)、ROM18に格納される罫線複写処理に関するプログラムを読込み、その処理を開始する。
【0090】
まず、CPU19は、文字カーソル22を罫線カーソル23に変更し(ステップS32)、次いで、表示画面の各種表示環境設定値や表示状態データ(表示行、表示桁等)を初期画面情報としてRAM20の画面情報メモリ20bに格納した後(ステップS33)、“どこから?”というメッセージを表示画面に表示して、使用者に罫線複写領域の始点座標データの入力を促す(ステップS34)。そして、CPU19は、使用者により罫線複写領域の始点座標データが入力されているか否かを判別し(ステップS35)、罫線複写領域の始点座標データが入力されていない場合は、キーボード11に備わるカーソルキーからキーボード制御部12を介して入力されるカーソル移動指示に基づいて罫線カーソル23を移動させて(ステップS36)、上記ステップS34に戻る。
【0091】
また、CPU19は、上記ステップS34において、使用者により罫線複写領域の始点座標データが入力されたと判別した場合は、当該始点座標データの値をRAM20の指定座標データメモリ20cに格納するとともに、当該始点座標データから最も近い距離に配置されている罫線図形を検出し、使用者により指定された指定罫線図形として特定する(ステップS37)。
【0092】
次いで、CPU19は、上記指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっているか否かを判別し(ステップS38)、当該指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっている場合は、前記図3に示す、実施の形態の第1例において実行される罫線複写処理フローのステップS15に移行する。
【0093】
また、CPU19は、上記ステップS38において、指定罫線図形の表示サイズが表示画面の表示領域内に適切に収まっていないと判別した場合は、使用者が指定罫線図形の全体を視認できるように表示領域をスクロールさせて、当該指定罫線図形の全体をスクロール表示させた後(ステップS39)、前記図3に示す、実施の形態の第1例において実行される罫線複写処理フローのステップS15に移行する。
【0094】
以後の罫線複写処理については、実施の形態の第1例において実行される罫線複写処理と同様であるので説明は省略する。
以上が、請求項3及び請求項8記載の発明をデータ処理装置に適用した場合の実施の形態の第2例についての説明である。
【0095】
なお、上記動作説明では、罫線に対する複写処理について述べたが、これは、罫線に対する複写処理のみに限定されるものではなく、罫線に対する編集処理であれば、複写処理以外の編集処理に対しても適用可能であることは勿論であり、例えば、罫線に対する移動処理や修正処理、あるいは、削除処理等に適用することができる。
そして、これら罫線に対して述べてきたことは、図形に対しても同様に適用できることは勿論である。
【0096】
以上のようなことから、本実施の形態におけるデータ処理装置1では、表示画面の表示領域に対する指定図形の相対表示位置を判別し、この判別した相対表示位置に基づいて、当該指定図形が当該表示領域を越えると判別した場合は、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示した後、指示された図形処理を行なうことが可能となる。
【0097】
したがって、図形編集処理を行なう際に、使用者により指定された指定図形が表示画面の表示領域内に適切に収まっていない場合、装置側で自動的に指定図形の全体が視認できるように指定図形をスクロール表示するので、編集処理を施したい指定図形を表示部において検索し、領域指定を行なう際に、従来のように使用者自らがカーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、指定図形をスクロール表示させる必要がなくなるので、編集処理を施したい指定図形の検索、並びに領域指定にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
【0098】
以上、本発明を実施の形態の第1例及び第2例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
例えば、実施の形態の第1例及び第2例において実行される罫線複写処理や図形複写処理では、キーボード11に備わるカーソルキーにより位置制御される罫線カーソル23の座標データに基づいて、指定罫線図形の特定や領域指定、あるいは、複写先位置指定を行なっているが、これは、前記内容に限定されるものではなく、例えば、マウスやペン入力装置により位置制御されるカーソルの座標データに基づくものであってもよい。
【0099】
また、同様に、実施の形態の第1例及び第2例において実行される罫線複写処理や図形複写処理では、始点座標データ及び終点座標データによる対角2点座標データに基づいて、処理対象となるデータの領域指定を行なっているが、これは、前記内容に限定されるものではなく、座標データに基づいて領域指定を行なうものであれば、どのようなものであってもよい。
【0100】
さらに、実施の形態の第1例及び第2例において実行される罫線複写処理や図形複写処理では、領域指定された当該指定領域内に存在する1つのデータ領域を処理対象データとして特定しているが、これは、前記内容に限定されるものではなく、領域指定された当該指定領域内に存在する複数のデータ領域を1つの処理対象データとして特定することもできるし、また、例えば、図形の一部分に対して領域指定を行なうことで、当該指定領域内に存在する前記図形の一部分を処理対象データとして特定することもできる。
【0101】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項3及び請求項7乃至請求項9記載の発明によれば、図形処理を行なう際に、使用者により指定された指定図形を表示画面の表示領域上に適切な大きさ及び適切な表示位置に表示することができるので、図形処理を施したい指定図形を表示部において検索し、領域指定を行なう際に、従来のように、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、表示領域内に適切に収まっていない場合等に、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、指定図形の全容を把握したり、領域指定を行なったりする必要がなく、また、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等に、指定図形の細部情報や文字情報が省略されてしまい、類似する図形が多数存在する場合等に、どの図形が図形処理を施したい指定図形なのか特定しずらいといったこともなくなるので、図形処理を施したい指定図形の検索、並びに領域指定にかかる作業時間と手間を低減することが可能となり、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0102】
また、請求項4及び請求項10記載の発明によれば、図形処理を行なう際に、使用者により指定された指定図形が表示画面の表示領域内に適切に収まっていない場合、装置側で自動的に指定図形の全体が視認できるように指定図形をスクロール表示するので、図形処理を施したい指定図形を表示部において検索し、領域指定を行なう際に、従来のように使用者自らがカーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、指定図形をスクロール表示させる必要がなくなるので、図形処理を施したい指定図形の検索、並びに領域指定にかかる作業時間と手間を低減することが可能となり、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0103】
さらに、請求項5及び請求項11記載の発明によれば、第1の座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することができるので、図形処理を施したい指定図形を表示部において検索する際に、図形の近傍にカーソルを移動させて座標データを入力することにより、当該図形を指定図形として特定し、表示画面の表示領域に適切な大きさで表示することができるので、指定図形の全容把握を素早く行なうことができ、図形処理を施したい指定図形の検索にかかる作業時間と手間を低減することが可能となり、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【0104】
加えて、請求項6及び請求項12記載の発明によれば、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する指定図形の表示サイズを、指示された図形処理指令に応じた適切な大きさで表示画面の表示領域の適切な表示位置に表示することができるので、指定図形に対して図形処理を施す際に、従来のように、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさよりも大きい場合や、あるいは、表示領域内に適切に収まっていない場合等に、カーソルキー等を用いて表示画面の表示領域をスクロールさせて、上下左右のバランスを確認して位置決めを行なう必要がなく、また、指定図形の表示サイズが表示画面の表示領域の大きさに対して極端に小さくなってしまっている場合等に、複写先、あるいは、移動先の位置決めを慎重に行なわなければならないといったこともなくなるので、使用者により領域指定された当該指定領域内に存在する指定図形に対して図形処理を施す際にかかる作業時間と手間を低減することが可能となる。
【0105】
さらに、例えば、複写や移動といった図形処理指令が指示された場合には、複写先位置や移動先位置において当該指定図形と周囲の文書データや図形データとの上下左右のバランスを一表示画面上で視認することができるような大きさで指定図形を表示することができ、また、修正等の図形処理指令が指示された場合には、指定図形を表示画面の表示領域内に収まる最大の大きさで表示することができるなど、指示される図形処理指令に応じて、それぞれの図形処理を行ないやすい表示環境を使用者に対して提供することができ、図形処理装置の使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図形処理方法を適用したデータ処理装置のブロック構成図。
【図2】図1のCPUで実行される罫線複写処理のフローチャート1。
【図3】図1のCPUで実行される罫線複写処理のフローチャート2。
【図4】罫線複写処理の手順説明図1。
【図5】罫線複写処理の手順説明図2。
【図6】罫線複写処理の手順説明図3。
【図7】罫線複写処理の手順説明図4。
【図8】罫線複写処理の手順説明図5。
【図9】罫線複写処理の手順説明図6。
【図10】図形複写処理の手順説明図1。
【図11】図形複写処理の手順説明図2。
【図12】図形複写処理の手順説明図3。
【図13】実施の形態の第2例において実行される罫線複写処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 データ処理装置
11 キーボード
12 キーボード制御部
13 表示部
14 表示制御部
15 VRAM
16 外部記憶制御部
17 ハードディスク装置
18 ROM
19 CPU
20 RAM
20a 文書メモリ
20b 画面情報メモリ
20c 指定座標データメモリ
21 バス
22 文字カーソル
23 罫線カーソル
24 図形カーソル
25 概略表示図

Claims (12)

  1. 表示画面に表示された図形を指定し、この指定図形に対して、複写、移動等の各種図形処理が指示された際の図形処理方法において、
    前記表示画面を形成する表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、
    この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化した後、前記指示された各種図形処理を行なうようにしたことを特徴とする図形処理方法。
  2. 前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合は、当該指定図形が当該表示領域内に収まるように相対表示サイズの縮小と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することを特徴とする請求項1記載の図形処理方法。
  3. 前記表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置の再設定に際して、当該指定図形の当該表示領域を占める割合を判別し、所定割合を越えないと判別した場合は、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占めるように、当該指定図形の相対表示サイズの拡大と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することを特徴とする請求項1記載の図形処理方法。
  4. 表示画面に表示された図形を指定し、この指定図形に対して、複写、移動等の各種図形処理が指示された際の図形処理方法において、
    前記表示画面を形成する表示領域に対する前記指定図形の相対表示位置に基づいて、当該指定図形が当該表示領域を越えるか否かを判別し、
    当該指定図形が当該表示領域を越えると判別した場合は、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示した後、前記指示された各種図形処理を行なうようにしたことを特徴とする図形処理方法。
  5. 表示画面の表示領域における座標データを入力する座標入力手段を備え、前記表示画面に表示された図形を指定する際に、前記座標入力手段により入力される第1の座標データに基づいて、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することを特徴とする請求項1及び4記載の図形処理方法。
  6. 表示画面に表示された図形を指定し、この指定図形に対して、複写、移動等の各種図形処理が指示された際の図形処理方法において、
    前記指定図形に対する各種図形処理を行なう際に、前記表示画面を形成する表示領域に対する前記指定図形の相対表示サイズ及び相対表示位置を判別し、
    この判別した相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を前記指示された図形処理内容に応じて再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化した後、前記指示された各種図形処理を行なうようにしたことを特徴とする図形処理方法。
  7. 表示画面を形成する表示手段と、
    前記表示画面に表示された、複写、移動等の各種図形処理の対象となる図形を指定する図形指定手段と、
    前記図形指定手段により指定された指定図形の、前記表示画面を形成する表示領域に対する相対表示サイズ及び相対表示位置を判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化する最適化手段と、
    を備えることを特徴とする図形処理装置。
  8. 前記最適化手段は、前記判別手段により判別された当該指定図形の相対表示サイズが当該表示領域よりも大きい場合に、当該指定図形が当該表示領域内に収まるように相対表示サイズの縮小と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することを特徴とする請求項7記載の図形処理装置。
  9. 前記最適化手段は、当該指定図形の当該表示領域を占める割合を判別し、所定割合を越えないと判別した場合に、当該指定図形が当該表示領域内で前記所定割合を占めるように、当該指定図形の相対表示サイズの拡大と相対表示位置の移動を行なうことにより、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化することを特徴とする請求項7記載の図形処理装置。
  10. 表示画面を形成する表示手段と、
    前記表示画面に表示された、複写、移動等の各種図形処理の対象となる図形を指定する図形指定手段と、
    前記図形指定手段により指定された指定図形の、前記表示画面を形成する表示領域に対する相対表示サイズ及び相対表示位置を判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された相対表示位置に基づいて、当該指定図形が当該表示領域を越える場合に、当該指定図形の全体が視認できるように当該指定図形をスクロール表示するスクロール表示手段と、
    を備えることを特徴とする図形処理装置。
  11. 表示画面の表示領域における座標データを入力する座標入力手段を備え、前記図形指定手段は、前記座標入力手段により入力される第1の座標データに基づいて、当該座標データの近傍に配置されている図形を指定図形として特定することを特徴とする請求項7及び10記載の図形処理装置。
  12. 表示画面を形成する表示手段と、
    前記表示画面に表示された、複写、移動等の各種図形処理の対象となる図形を指定する図形指定手段と、
    前記図形指定手段により指定された指定図形の、前記表示画面を形成する表示領域に対する相対表示サイズ及び相対表示位置を判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された相対表示サイズ及び相対表示位置に基づいて、当該指定図形の相対表示サイズを縮小もしくは拡大すると共に相対表示位置を、前記指示された図形処理内容に応じて再設定して、前記表示領域における当該指定図形の表示サイズ及び表示位置を最適化する最適化手段と、
    を備えることを特徴とする図形処理装置。
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