JP3979858B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材を備え、その入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過することを条件に開閉部材を連続して開閉可能なパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパチンコ機として、たとえば図9に示すパチンコ機が知られている。図9は従来のパチンコ機を正面から見た概略説明図である。
パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が、第1種始動口502、あるいは、両翼を開放した普通電動役物503に入賞すると、図柄表示装置504が画面上の横方向3個所において複数の図柄(たとえば、0〜9)を上下方向にスクロール表示する。そして、所定時間経過後に3個所におけるスクロールが停止し、そのときの3つの停止図柄が大当り図柄(たとえば、図9に示すように777)の場合に大当りが発生し、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が形成される。
そして、大入賞口506に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入賞口506に入賞した入賞球の数が規定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられた特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域508を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のパチンコ機500は、大入賞口506に入賞した最初の遊技球を特定領域508に導くように構成されているため、ひとたび大当りが開始されれば、略100パーセントの確率で規定の最終ラウンドまで大当り遊技の継続が約束されていると言っても過言ではない。このため、遊技者は、大入賞口506に入賞した遊技球が特定領域508を通過しなかったために、次のラウンドに進むことができなくなるのではないかという不安に駆られることがない。
つまり、安堵感に浸った緊張感のない遊技を強いられるため、変化に富んだ面白い遊技をすることができないという問題がある。
【0004】
そこで、この発明は、大当りが発生した際に変化に富んだ面白い遊技をすることができるパチンコ機を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材と、前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になった場合、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも前記入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達した場合に前記開閉部材を閉動作させることにより前記入賞口を閉口させ、かつ、前記入賞口が開口してから閉口するまでを1ラウンドとした場合に前記入賞した遊技球が特定領域を通過したことを条件として次回のラウンドに進み、規定回のラウンドまで進むことができるように前記開閉部材を制御する開閉制御手段と、前記検出手段の検出結果に対応して賞球を払出す賞球払出手段と、前記入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段とを備えたパチンコ機において、各回のラウンドを開始するときには前記第1状態に切替えられているように前記切替手段を制御し、1つのラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前記規定数を減算した値をラウンド毎に累積加算し、その累積加算値が増加するほど、次回のラウンドにおいて前記切替手段を前記第1状態から前記第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前記累積加算値が減少するほど前記タイミングを早くする切替制御手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0006】
大当りが発生すると開閉部材が開動作して入賞口が開口し、その入賞口に入賞した遊技球は検出手段により検出される。そして、その検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になると、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達すると開閉部材が閉動作し、入賞口が閉口する。このとき、入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過している場合は、開閉部材が連続して開動作して入賞口が開口する。また、入賞口に入賞した遊技球が、特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段を備えており、切替制御手段は、各回のラウンドを開始するときには第1状態に切替えられているように切替手段を制御し、1つのラウンドにおいて検出手段により検出された遊技球の数から規定数を減算した値をラウンド毎に累積加算し、その累積加算値が増加するほど、次回のラウンドにおいて切替手段を第1状態から第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前記累積加算値が減少するほど前記タイミングを早くする。
つまり、次回のラウンドにおいて遊技球が特定領域を通過できない第1状態から通過し易い第2状態に切替わるタイミングが、1つのラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数から規定数を減算した値をラウンド毎に累積加算した累積加算値が増加するほど遅くなり、かつ、前記累積加算値が減少するほど早くなるため、入賞口が開口すると直ぐに遊技球が特定領域を通過し易い状態に変化するパチンコ機よりも、変化に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
また、遊技者は、入賞口に多く入賞させたいという欲望と、あまり多く入賞させると入賞口を連続して開口できなくなってしまうという不安と葛藤しながら、緊張感を伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材と、前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になった場合、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも前記入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達した場合に前記開閉部材を閉動作させることにより前記入賞口を閉口させ、かつ、前記入賞口が開口してから閉口するまでを1ラウンドとした場合に前記入賞した遊技球が特定領域を通過したことを条件として次回のラウンドに進み、規定回のラウンドまで進むことができるように前記開閉部材を制御する開閉制御手段と、前記検出手段の検出結果に対応して賞球を払出す賞球払出手段と、前記入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段とを備えたパチンコ機において、各回のラウンドを開始するときには前記第1状態に切替えられているように前記切替手段を制御し、前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から今回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値が、前々回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値よりも増加するほど、次回のラウンドにおいて前記切替手段を前記第1状態から前記第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から今回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値が、前々回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値よりも減少するほど前記タイミングを早くする切替制御手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0008】
つまり、次回のラウンドにおいて遊技球が特定領域を通過できない第1状態から通過し易い第2状態に切替わるタイミングが、前回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数から今回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数を減算した値が、前々回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数から前回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数を減算した値よりも増加するほど遅くなり、かつ、前回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数から今回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数を減算した値が、前々回のラウンドにおいて入賞した遊技球の数から前回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数を減算した値よりも減少するほど早くなるため、遊技者は、入賞口に入賞した遊技球の数を気にしながら遊技することになるので、緊張感の伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
また、遊技者は、入賞口に多く入賞させたいという欲望と、あまり多く入賞させると入賞口を連続して開口できなくなってしまうという不安と葛藤しながら、緊張感を伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材と、前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になった場合、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも前記入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達した場合に前記開閉部材を閉動作させることにより前記入賞口を閉口させ、かつ、前記入賞口が開口してから閉口するまでを1ラウンドとした場合に前記入賞した遊技球が特定領域を通過したことを条件として次回のラウンドに進み、規定回のラウンドまで進むことができるように前記開閉部材を制御する開閉制御手段と、前記検出手段の検出結果に対応して賞球を払出す賞球払出手段と、前記入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段とを備えたパチンコ機において、各回のラウンドを開始するときには前記第1状態に切替えられているように前記切替手段を制御し、今回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前記規定数を減算した値が正の値である場合は、その値の大きさに対応して、次回のラウンドにおいて前記切替手段を前記第1状態から前記第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前記減算した値が0以下である場合は、前記タイミングを早くする切替制御手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0010】
つまり、次回のラウンドにおいて遊技球が特定領域を通過できない第1状態から通過し易い第2状態に切替わるタイミングが、今回のラウンドにおいて入賞口に入賞した遊技球の数から規定数を減算した値が正の値である場合は、その値の大きさに対応して遅くなり、かつ、前記減算した値が0以下である場合は、前記タイミングが早くなるため、遊技者は、入賞口に入賞した遊技球の数を気にしながら遊技することになるので、緊張感の伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
また、遊技者は、入賞口に多く入賞させたいという欲望と、あまり多く入賞させると入賞口を連続して開口できなくなってしまうという不安と葛藤しながら、緊張感を伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、この発明に係るパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係るパチンコ機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について、その外観を示す斜視説明図である図1を参照して説明する。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射モータ(図4において符号15eで示す)を操作するための発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0018】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、3個のLEDからなる普通図柄表示装置33と、この普通図柄表示装置33の始動可能な回数を4個のLEDにより表示する普通図柄始動記憶表示LED34と、複数の図柄、たとえば「0」〜「9」の数字を示す特別図柄や背景画像などを液晶で表示する特別図柄表示器32aと、この特別図柄表示器32aの始動可能な回数を4個のLEDにより表示する特別図柄始動記憶表示LED35とが備えられている。
センターケース30の左右斜め上には、LEDにより装飾された装飾風車21がそれぞれ設けられている。右側の装飾風車21の右斜め下方には、遊技球の通過により普通図柄表示装置33を作動させる機能を有する普通図柄作動右ゲート26が設けられており、左側の装飾風車21の左斜め下方には、同じ機能を有する普通図柄作動左ゲート27が設けられている。普通図柄作動右ゲート26の下方には、右袖入賞口22が設けられており、普通図柄作動左ゲート27の下方には、左袖入賞口23が設けられている。センターケース30の下方には、遊技球の入賞により特別図柄表示器32aを作動させる機能を有する第1種始動口28が設けられており、この第1種始動口28の下方には普通図柄表示装置33の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物29が設けられている。両翼を開放した普通電動役物29は、第1種始動口28と同様に特別図柄表示器32aを作動開始させる機能を備えている。
【0019】
特別図柄表示器32aの停止図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して横長の大入賞口43を開口する扉式の開閉パネル41が開閉可能に取り付けられている。開閉パネル41の右側には、右下入賞口24が設けられており、左側には、左下入賞口25が設けられている。
また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール13が取付けられており、遊技盤5の上方左角部から右角部にかけてコーナー飾り11がそれぞれ設けられており、遊技盤5の右側および左側には、サイド飾り20がそれぞれ設けられている。さらに、遊技盤5には、4つの普通の風車12と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞口に入賞したり、始動口を通過したり、あるいはアウト口14から回収されたりする。
【0020】
(変動入賞装置40の構造)
次に、普通電動役物29および変動入賞装置40の構造について図3を参照して説明する。
図3は、変動入賞装置40の構造を示す説明図である。図3(A)は、振分シーソーが特定領域側に傾いた状態を示し、図3(B)は、振分シーソーが一般領域側に傾いた状態を示す。
なお、以下の説明において、遊技盤5の表面からパチンコ機1の前に座った遊技者に向かう方向を前方と称し、その逆方向を後方と称する。
【0021】
図3に示すように、変動入賞装置40は、遊技盤5の表面に設けられる表機構40aと、遊技盤5の裏面に設けられる裏機構40bとから構成される。表機構40aには、横長のハウジング47が備えられており、そのハウジング47の上部には、横長で板状の開閉パネル41が、その両端下部を軸にして回動可能に取付けられている。開動作した開閉パネル41の上面は、上方から流下する遊技球を受止める平面形状の受止め面41aに形成されている。開閉パネル41は、大当りの発生していない通常時では閉動作しており、大入賞口43は閉口した状態になっている。また、大当りが発生したときは、図3に示すように開動作し、大入賞口43が開口する。
裏機構40bには、ハウジング52が備えられており、そのハウジング52の内部両側には、特定領域53と、一般領域64とが設けられている。特定領域53を通過した遊技球は、特定領域スイッチ53aにより検出され、一般領域64を通過した遊技球は、一般入賞スイッチ64aにより検出される。
【0022】
また、特定領域53および一般領域64の前面には、振分シーソー42が設けられている。振分シーソー42は、横長の板状に形成されており、その底面の略中央は、円筒形状の支持部材42bが取付けられている。支持部材42bには、軸部材42dが挿通されており、振分シーソー42は、支持部材42bを支点にしてシーソーのように両端部を上下動するようになっている。また、振分シーソー42の右端には、振分シーソーソレノイド42aのプランジャに連結された連結部材42cが挿通されている。
つまり、振分シーソーソレノイド42aのONにより連結部材42cが上昇すると、図3(A)に示すように振分シーソー42の左端が下降する。また、振分シーソーソレノイド42aのOFFにより連結部材42cが下降すると、図3(B)に示すように振分シーソー42の右端が下降する。また、振分シーソー42は、右端が下降した状態では、上昇した左端により特定領域53への流下経路が塞がれた状態になる。
【0023】
したがって、図3(A)に示すように振分シーソー42の左端が下降した状態において、受止め面41aの中央から左側で受止められた遊技球P1,P2は、それぞれ大入賞口43から後方へ流下し、さらに振分シーソー42の上面を左端に向けて転がり、特定領域53を通過し(図3(A)において矢印R1で示す方向)、特定領域スイッチ53aにより検出される。また、受止め面41aの右側で受止められた遊技球P3は、一般領域64を通過し(図3(A)において矢印R2で示す方向)、一般入賞スイッチ64aにより検出される。
また、図3(B)に示すように振分シーソー42の右端が下降した状態において、受止め面41aの全域で受止められた遊技球P1〜P3は、それぞれ大入賞口43から後方へ流下し、さらに振分シーソー42の上面を右端に向けて転がり、一般領域64を通過し(図3(B)において矢印R2で示す方向)、一般入賞スイッチ64aにより検出される。
【0024】
つまり、振分シーソー42の左端が下降している場合は、大入賞口43に入賞した遊技球は、特定領域53を通過し易く、一般領域を通過し難い。また、振分シーソー42の右端が下降している場合は、大入賞口43に入賞した遊技球は、総て一般領域64を通過する。
また、ハウジング52には、開閉パネル41を開閉動作させる大入賞口ソレノイド59が設けられており、開閉パネル41は、大入賞口ソレノイド59のプランジャと連結された連結部材(図示省略)を介して大入賞口ソレノイド59の駆動により開閉動作する。
【0025】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図4を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りかハズレかの判定、ラウンドの制御など、遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口28または開放動作した普通電動役物29に入賞したことの検出結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口28または開放動作した普通電動役物29に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ28a、特別図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基盤200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板72、盤面中継基板71、遊技枠中継基板73である。
【0026】
払出制御基盤200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基盤200には、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板72および払出中継基板75が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0027】
遊技枠中継基板73には、賞球切れスイッチ51、満杯検出スイッチ77およびセンサ中継基板74が電気的に接続されている。センサ中継基板74は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板75と電気的に接続されている。払出中継基板75には、貸球切れスイッチ76、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板71には、普通電動役物29を駆動する普通電動役物ソレノイド29e、普通図柄表示装置33、普通図柄作動右ゲート26を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ26a、普通図柄作動左ゲート27を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ27a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右下入賞口24に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ24a、左下入賞口25に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ25aおよび大入賞口中継基板70である。
大入賞口中継基板70には、大入賞口ソレノイド59、振分シーソーソレノイド42a、特定領域スイッチ53aおよび一般入賞スイッチ64aが電気的に接続されている。
電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源78から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
【0028】
[遊技の主な流れ]
次に、遊技の主な流れについて図5および図6を参照して説明する。
図5は、メインCPU112が大当りの際に実行するラウンド制御の流れを示すフローチャートであり、図6は図5の続きを示すフローチャートである。
遊技者が発射ハンドル15a(図1)を操作して発射された遊技球が第1種始動口28または両翼を開放した普通電動役物29に入賞すると、第1種始動口スイッチ28a(図4)がONし、メインCPU112が大当りかハズレかの抽選を行う。また、特別図柄表示器32a(図2)が特別図柄の変動表示を開始する。そして、上記抽選の結果が大当りの場合は、所定時間経過後に、特別図柄表示器32aが大当り図柄を確定表示し、ハズレの場合は、ハズレ図柄を確定表示する。
【0029】
(第1ラウンド)
メインCPU112は、大当りの発生を示す大当りフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ(以下、Sと略す)10)、セットされている場合は(S10:Yes)、ラウンド数Rに1を加算する(S12)。ここでは、第1ラウンドであるため、ラウンド数R=1になる。続いてメインCPU112は、大入賞口ソレノイド59(図3、図4)へ駆動信号を出力し、開閉パネル41を開放する(S14)。これにより、図3に示したように大入賞口43が開口する。
続いてメインCPU112は、開閉パネル41が開放している開放時間Tの計測を開始し(S16)、その開放時間Tが30秒になったか否かを判定する(S18)。ここで、開放時間Tが30秒になっていない場合は(S18:No)、ラウンド数Rが15であるか否かを判定するが(S20)、まだ第1ラウンドであるため否定判定し(S20:No)、次のS22へ進む。S22では、Xが0以下であるか否か、あるいは、NがX以上であるか否かを判定する。ここで、Nは、特定領域スイッチ53aがONした回数と、一般入賞スイッチ64aがONした回数との合計、つまり大入賞口43への入賞数である。また、Xは、大入賞口43の1回の開口(1つのラウンド)に付き大入賞口43に入賞した入賞数Nと、大入賞口43の1回の開口(1つのラウンド)についての規定入賞数10個との差を各ラウンド毎に累積加算して得られる累積加算値である。
【0030】
ここでは、まだ第1ラウンドを開始したところであり、過去のラウンドからの累積加算もなく、つまり累積加算値X=0であるため肯定判定し(S22:Yes)、振分シーソーソレノイド42a(図3、図4)へ駆動信号を出力する(S24)。これにより、図3(A)に示したように、振分シーソー42の左端が下降し、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53を通過し易い状態になる。
続いてメインCPU112は、特定領域スイッチ53aがONしたか否か、つまり遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定し(S26)、通過した場合は(S26:Yes)、振分シーソーソレノイド42aの駆動を停止する(S28)。これにより、図3(B)に示したように、振分シーソー42の右端が下降し、大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53を通過できず、一般領域64を通過し易い状態になる。
続いてメインCPU112は、大入賞口43への入賞数Nが規定の10以上になったか否かを判定し(S30)、10以上になっていない場合は(S30:No)、再度、S18〜S30を実行する。
【0031】
そしてメインCPU112は、開放時間Tが30秒になるか(S18:Yes)、あるいは、入賞数Nが10以上になるか(S30:Yes)のいずれかの条件が満足されると、大入賞口ソレノイド59の駆動を停止し、大入賞口43を閉口する(図6のS32)。続いてメインCPU112は、開放時間Tをリセットし(S34)、入賞数Nから10を減算した値に累積加算値Xを加算して得られる値を新たな累積加算値Xとして求め、古い累積加算値Xを新たな累積加算値Xに更新する(S36)。この実施形態では、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43に2個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=X+(N−10)=0+(12−10)=2となる。
続いてメインCPU112は、ラウンド数Rが15であるか否かを判定するが(S44)、まだ第1ラウンドであるため、否定判定し(S44:No)、特定領域スイッチ53aがONしたか否かを判定する(S46)。ここでは、特定領域スイッチ53aがONしたものとすると(S46:Yes)、入賞数Nをリセットし(S48)、第2ラウンドを開始する。
【0032】
(第2ラウンド)
この第2ラウンド以降の説明では、S22〜S28およびS36を中心に説明し、他のステップの説明を省略する。
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第1ラウンドのS36において累積加算値Xは2となっているため、この第2ラウンドにおいて入賞数Nが2になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第1ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第2ラウンドを終了する。なお、この第2ラウンドでは、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43に1個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=2+(11−10)=3となる(S36)。
【0033】
(第3ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第2ラウンドのS36において累積加算値Xは3となっているため、この第3ラウンドにおいて入賞数Nが3になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第2ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第3ラウンドを終了する。なお、この第3ラウンドでは、入賞数Nが10になってからは、入賞がなかったものとする。したがって、累積加算値X=3+(10−10)=3となる(S36)。
【0034】
(第4ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第3ラウンドのS34において累積加算値Xは3となっているため、この第4ラウンドにおいて入賞数Nが3になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第3ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第4ラウンドを終了する。なお、この第4ラウンドでは、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43に2個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=3+(12−10)=5となる(S36)。
【0035】
(第5ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第4ラウンドのS36において累積加算値Xは5となっているため、この第5ラウンドにおいて入賞数Nが5になったときにS20において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。ここで、遊技者は、遊技球が大入賞口43に4個入賞しても、振分シーソー42の右端が下降しないため、次のラウンドに進むことができるかどうか不安を抱き始める。つまり、遊技者は、規定の10個を超えた入賞数が多いほど、振分シーソー42の右端が下降するタイミングが遅くなることを学習するため、5個目の遊技球が大入賞口43に入賞して振分シーソー42の右端が下降したのを見た時点で遊技球の発射を中断したとする。
つまり、遊技者は、安堵感に浸って遊技を楽しむ余裕がなくなり、緊張感があって変化に富んだ面白い遊技をすることができる。
やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第4ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第5ラウンドを終了する。なお、この第5ラウンドでは、遊技球の発射を中断したときに遊技盤面に存在していた遊技球が4個入賞し、入賞数N=5+4=9になったものとする。したがって、累積加算値X=5+(9−10)=4となる(S36)。
【0036】
(第6ラウンド)
メインCPU112は、積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第5ラウンドのS36において累積加算値Xは4となっているため、この第6ラウンドにおいて入賞数Nが4になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第5ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第4ラウンドを終了する。なお、この第6ラウンドでは、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43に2個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=4+(12−10)=6となる(S36)。
【0037】
(第7ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第4ラウンドのS36において累積加算値Xは5となっているため、この第5ラウンドにおいて入賞数Nが5になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。ここで、遊技者は、第5ラウンドにおいて、規定の10個を超えた入賞数が多いほど、振分シーソー42の右端が下降するタイミングが遅くなることを学習しているため、5個目の遊技球が大入賞口43に入賞して振分シーソー42の右端が下降したのを見た時点で遊技球の発射を中断したとする。
つまり、遊技者は、第5ラウンドと同様、安堵感に浸って遊技を楽しむ余裕がなく、緊張感があって変化に富んだ面白い遊技をすることができる。
やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第6ラウンドと同じようにS18〜S46を実行し、第7ラウンドを終了する。なお、この第7ラウンドでは、遊技球の発射を中断したときに遊技盤面に存在していた遊技球が4個入賞し、入賞数N=5+4=9になったものとする。したがって、累積加算値X=6+(9−10)=5となる(S36)。
【0038】
(第8ラウンド)
メインCPU112は、積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第7ラウンドのS36において累積加算値Xは5となっているため、この第8ラウンドにおいて入賞数Nが5になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第7ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第8ラウンドを終了する。なお、この第8ラウンドでは、入賞数Nが10になってからは、大入賞口43への入賞はなかったものとする。したがって、累積加算値X=5+(10−10)=5となる(S36)。
【0039】
(第9ラウンド)
メインCPU112は、積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第8ラウンドのS36において累積加算値Xは5となっているため、この第9ラウンドにおいて入賞数Nが5になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第8ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第9ラウンドを終了する。なお、この第9ラウンドでは、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43へ2個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=5+(12−10)=7となる(S36)。
【0040】
(第10ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第9ラウンドのS36において累積加算値Xは7となっているため、この第10ラウンドにおいて入賞数Nが7になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。ここで、遊技者は、第5および第7ラウンドにおいて、規定の10個を超えた入賞数が多いほど、振分シーソー42の右端が下降するタイミングが遅くなることを学習しているため、5個目の遊技球が大入賞口43に入賞して振分シーソー42の右端が下降したのを見た時点で遊技球の発射を中断したとする。
つまり、遊技者は、第5および第7ラウンドと同様、安堵感に浸って遊技を楽しむ余裕がなく、緊張感があって変化に富んだ面白い遊技をすることができる。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第9ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第10ラウンドを終了する。なお、この第10ラウンドでは、遊技球の発射を中断したときに遊技盤面に存在していた遊技球が3個入賞し、入賞数N=5+3=8になったものとする。したがって、累積加算値X=7+(8−10)=5となる(S36)。
【0041】
(第11ラウンド)
メインCPU112は、積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第10ラウンドのS36において累積加算値Xは5となっているため、この第11ラウンドにおいて入賞数Nが5になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第10ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第11ラウンドを終了する。なお、この第11ラウンドでは、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43へ2個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=5+(12−10)=7となる(S36)。
【0042】
(第12ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第11ラウンドのS36において累積加算値Xは7となっているため、この第12ラウンドにおいて入賞数Nが7になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。ここで、遊技者は、第5、第7および第10ラウンドにおいて、規定の10個を超えた入賞数が多いほど、振分シーソー42の右端が下降するタイミングが遅くなることを学習しているため、5個目の遊技球が大入賞口43に入賞して振分シーソー42の右端が下降したのを見た時点で遊技球の発射を中断したとする。
つまり、遊技者は、第5、第7および第10ラウンドと同様、安堵感に浸って遊技を楽しむ余裕がなく、緊張感があって変化に富んだ面白い遊技をすることができる。
やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第11ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第12ラウンドを終了する。なお、この第12ラウンドでは、遊技球の発射を中断したときに遊技盤面に存在していた遊技球が4個入賞し、入賞数N=5+4=9になったものとする。したがって、累積加算値X=7+(9−10)=6となる(S36)。
【0043】
(第13ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第12ラウンドのS36において累積加算値Xは6となっているため、この第13ラウンドにおいて入賞数Nが6になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。ここで、遊技者は、第5、第7、第10および第12ラウンドにおいて、規定の10個を超えた入賞数が多いほど、振分シーソー42の右端が下降するタイミングが遅くなることを学習しているため、5個目の遊技球が大入賞口43に入賞して振分シーソー42の右端が下降したのを見た時点で遊技球の発射を中断したとする。
つまり、遊技者は、第5、第7、第10および第12ラウンドと同様、安堵感に浸って遊技を楽しむ余裕がなく、緊張感があって変化に富んだ面白い遊技をすることができる。
やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第12ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第13ラウンドを終了する。なお、この第13ラウンドでは、遊技球の発射を中断したときに遊技盤面に存在していた遊技球が4個入賞し、入賞数N=5+4=9になったものとする。したがって、累積加算値X=6+(9−10)=5となる(S36)。
【0044】
(第14ラウンド)
メインCPU112は、累積加算値Xが0以下であるか、入賞数Nが累積加算値X以上であるかを判定する(S22)。ここで、前回の第13ラウンドのS36において累積加算値Xは5となっているため、この第14ラウンドにおいて入賞数Nが5になったときにS22において肯定判定され、振分シーソー42の左端が下降し、入賞球が特定領域53を通過し易い状態に切替わる(S24)。ここで、遊技者は、第5、第7、第10、第12および第13ラウンドにおいて、規定の10個を超えた入賞数が多いほど、振分シーソー42の右端が下降するタイミングが遅くなることを学習しているが、残り2ラウンドしかないことも考慮して、思い切って多く入賞させようとする。
つまり、遊技者は、緊張感があって変化に富んだ面白い遊技をすることができる。
やがて入賞球が特定領域53を通過すると、特定領域スイッチ53aがONしたと判定され(S26:Yes)、振分シーソー42の右端が下降し(S28)、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止された状態が維持される。
以降、メインCPU112は、第13ラウンドと同じようにS18〜S48を実行し、第14ラウンドを終了する。なお、この第14ラウンドでは、入賞数Nが10になってからさらに大入賞口43へ2個の入賞があったものとする。したがって、累積加算値X=5+(12−10)=7となる(S36)。
【0045】
(第15ラウンド)
メインCPU112は、ラウンド数Rが15であると判定し(S20:Yes)、振分シーソーソレノイド42aの駆動を停止する(S28)。これにより、振分シーソー42の右端が下降し、入賞球の特定領域53に対する通過が阻止され、入賞球は総て一般領域64を通過する状態が維持される。ここで、遊技者は、最後のラウンドであるため、可能な限り多く入賞させようとする。
つまり、遊技者は、次のラウンドに進むことができるかどうかという不安から開放され、気楽に思い切って遊技をすることができる。
そしてメインCPU112は、ラウンド数Rが15であると判定し(S44:Yes)、ラウンド数R、入賞数Nおよび累積加算値Xを0リセットし、大当りフラグをリセットする(S50)。
【0046】
また、累積加算値Xが0以下の場合には(S22:Yes)、直ちに振分シーソーソレノイド42aが駆動されるため(S24)、大入賞口43に最初に入賞した遊技球が特定領域53を通過し、次のラウンドに進む権利が発生するので、遊技者は、安心して遊技球を大入賞口43に入賞させることができる。
なお、上記ラウンド制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0047】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大入賞口43への入賞数Nに対応して、遊技球が特定領域53を通過し難い状態になったり、通過し易い状態になったりするため、大入賞口が開口すると直ぐに遊技球が特定領域を通過し易い状態に変化するパチンコ機よりも、変化に富んだ面白い遊技を楽しむことができる。
(2)特に、各ラウンドにおいて大入賞口43への入賞数Nと規定の10との差をラウンド毎に累積加算し、その累積加算値Xが1以上の場合は、次のラウンドにおいて大入賞口43に入賞した遊技球が特定領域53を通過し難い状態からし易い状態に切替わる切替タイミングを今回のラウンドよりも遅くし、かつ、その遅くするタイミングを累積加算値Xに対応して決定することができる。
したがって、遊技者は、大入賞口43に多く入賞させたいという欲望と、あまり多く入賞させると次のラウンドに進めなくなってしまうという不安と葛藤しながら、緊張感を伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
【0048】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。
図7は、メインCPU112が実行するラウンド制御の一部を省略して示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機1は、ラウンド制御の一部を除いて前述の第1実施形態と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。
メインCPU112は、今回のラウンドにおける入賞数Nから前回のラウンドにおける入賞数Nを減算し、その値を差ΔNとする(S38)。たとえば、今回のラウンドにおける入賞数Nが15であり、前回のラウンドにおける入賞数Nが12である場合は、差ΔN=15−12=3となる。なお、ここで求めた差ΔNは、次のラウンドのS23において用いる。
【0049】
そしてメインCPU112は、今回の入賞数Nが差ΔN、つまり前回のラウンドにおける入賞数Nと前々回のラウンドにおける入賞数Nとの差以上になったか否かを判定する(S23)。たとえば、差ΔNが3である場合は、入賞数Nが3になったか否かを判定する。
ここで、入賞数Nが差ΔN以上になったと判定すると(S23:Yes)、振分シーソーソレノイド42aを駆動し(S24)、入賞球が特定領域53を通過し易くする。たとえば、差ΔNが3である場合は、大入賞口43に3個入賞するまでは、入賞球が特定領域53を通過し難い状態になる。
また、差ΔNが0以下の場合は(S23:Yes)、直ちに振分シーソーソレノイド42aを駆動するため(S24)、入賞球が特定領域53を通過し易い状態になる。
なお、上記ラウンド制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0050】
[第2実施形態の効果]
以上のように、上記第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、前回のラウンドにおける大入賞口43への入賞数Nと、今回のラウンドにおける入賞数Nとの差の大きさに対応して、次のラウンドにおいて遊技球が特定領域を通過し難い状態になったり、通過し易い状態になったりするため、遊技者は、入賞口に入賞した遊技球を数を気にしながら遊技することになるので、緊張感の伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
【0051】
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図8を参照して説明する。
図8は、メインCPU112が実行するラウンド制御の一部を省略して示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機1は、ラウンド制御の一部を除いて前述の第1実施形態と同一であるため、その同一部分の説明を省略する。
メインCPU112は、今回のラウンドにおける入賞数Nから規定数の10を減算し、その値を差αとする(S42)。たとえば、今回のラウンドにおける入賞数Nが13である場合は、差α=13−10=3となる。また、今回のラウンドにおける入賞数Nが8である場合は、差α=8−10=−2となる。なお、ここで求めた差αは、次のラウンドのS21において用いる。
【0052】
そしてメインCPU112は、差αが0以下であるか、あるいは、今回の入賞数Nが差αの絶対値以上になったか否かを判定する(S21)。たとえば、差αが−2である場合は、差αは0以下であると判定する。また、差αが3である場合は、今回の入賞数Nが3になったか否かを判定する。
ここで、差αが0以下である、あるいは、今回の入賞数Nが差αの絶対値以上になったと判定すると(S21:Yes)、振分シーソーソレノイド42aを駆動し(S24)、入賞球が特定領域53を通過し易くする。たとえば、差αが−2である場合は、直ちに入賞球が特定領域53を通過し易い状態になり、差αが3である場合は、大入賞口43に3個入賞するまでは、入賞球が特定領域53を通過し難い状態になる。
なお、上記ラウンド制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0053】
[第3実施形態の効果]
以上のように、上記第3実施形態のパチンコ機1を使用すれば、遊技球が特定領域53を通過し難い状態から通過し易い状態、あるいは、通過し易い状態から通過し難い状態に切替わるタイミングが、今回のラウンドにおける入賞数と、大入賞口43が閉口する基準となる10との差αに対応して変化するため、遊技者は、大入賞口43への入賞数を気にしながら遊技することになるので、緊張感の伴ったスリルのある遊技を楽しむことができる。
【0054】
[第1実施形態の変更例]
(1)大入賞口43への入賞数Nが規定の10であった場合において遊技球が特定領域53を通過し易い状態に切替える切替タイミングとして、大入賞口43への入賞数Nが所定数(たとえば5)になったタイミングを設定することもできる。この場合、累積加算値Xがマイナスの場合は、その値に対応して上記切替タイミングを早くすることができる。つまり、入賞数Nが上記所定数になる前に上記切替えを行うことができる。また、累積加算値Xがプラスの場合は、その値に対応して上記切替タイミングを遅くする。つまり、入賞数Nが上記所定数になったときよりも遅く上記切替えを行う。
(2)累積加算値Xが所定値(たとえば6)を超えた場合に、上記切替タイミングを決定することもできる。
(3)前記切替タイミングを時間に基づいて決定することもできる。たとえば、累積加算値Xが3の場合は、切替タイミングを大入賞口43が開口したときから6秒後に決定する。なお、その時間は任意の時間に設定することができる。
【0055】
[第2実施形態の変更例]
(1)大入賞口43への入賞数Nが規定の10であった場合において遊技球が特定領域53を通過し易い状態に切替える切替タイミングとして、大入賞口43への入賞数Nが所定数(たとえば5)になったタイミングを設定することもできる。この場合、差ΔNがマイナスの場合は、その値に対応して上記切替タイミングを早くすることができる。つまり、入賞数Nが上記所定数になる前に上記切替えを行うことができる。また、差ΔNがプラスの場合は、その値に対応して上記切替タイミングを遅くする。つまり、入賞数Nが上記所定数になったときよりも遅く上記切替えを行う。
(2)差ΔNが所定値(たとえば6)を超えた場合に、上記切替タイミングを決定することもできる。
(3)前記切替タイミングを時間に基づいて決定することもできる。たとえば、差ΔNが3の場合は、切替タイミングを大入賞口43が開口したときから6秒後に決定する。なお、その時間は任意の時間に設定することができる。
【0056】
[第3実施形態の変更例]
(1)大入賞口43への入賞数Nが規定の10であった場合において遊技球が特定領域53を通過し易い状態に切替える切替タイミングとして、大入賞口43への入賞数Nが所定数(たとえば5)になったタイミングを設定することもできる。この場合、差αがマイナスの場合は、その値に対応して上記切替タイミングを早くすることができる。つまり、入賞数Nが上記所定数になる前に上記切替えを行うことができる。また、差αがプラスの場合は、その値に対応して上記切替タイミングを遅くする。つまり、入賞数Nが上記所定数になったときよりも遅く上記切替えを行う。
(2)差αが所定値(たとえば6)を超えた場合に、上記切替タイミングを決定することもできる。
(3)前記切替タイミングを時間に基づいて決定することもできる。たとえば、差αが3の場合は、切替タイミングを大入賞口43が開口したときから6秒後に決定する。なお、その時間は任意の時間に設定することができる。
【0057】
<その他の実施形態>
(1)振分シーソーソレノイド42aのONまたはOFFのように、上記切替えが2値的に行われるのではなく、ある程度時間をかけて徐々に切替わるような構成を用いることができる。たとえば、モータ駆動により、振分シーソー42を徐々に傾ける。この構成の場合は、振分シーソー42が傾いて行く時間を、前記累積加算値X、差ΔN、あるいは、差αに対応して決定してもよい。
(2)振分シーソー42が所定間隔でシーソー運動を繰り返す構成を用いることもできる。この構成の場合は、振分シーソー42が、入賞球を特定領域53へ導く状態に変化している時間を、前記累積加算値X、差ΔN、あるいは、差αに対応して決定してもよい。
(3)前記各実施形態において説明したパチンコ機1の構成、構造および機能は、この発明の範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。たとえば、振分シーソー42に代えて他の構成を用いることもできる。また、開放時間T、規定数の10および最大ラウンド数15などの数値は、他の数値に変更することができる。この発明は、第1種パチンコ機の他、第2種パチンコ機または第3種パチンコ機、あるいは、第1種から第3種パチンコ機のうち、2つ以上を組み合わせたパチンコ機にも適用することができる。
【0058】
[請求項と実施形態との対応関係]
大入賞口43が、請求項1に記載の入賞口に対応し、開閉パネル41が開閉部材に対応する。また、特定領域スイッチ53aおよび一般入賞スイッチ64aが検出手段に対応し、賞球ユニット62が賞球払出手段に対応する。さらに、振分シーソー42および振分シーソーソレノイド42aが切替手段に対応する。
そして、メインCPU112が第1実施形態においてS46およびS48を実行し、S12に戻る処理が、請求項1に記載の開閉制御手段として機能する。また、メインCPU112が第1実施形態において実行するS22〜S28が、請求項1に記載の切替制御手段として機能する。さらに、メインCPU112が第2実施形態において実行するS23〜S28およびS38が、請求項2に記載の切替制御手段として機能する。さらに、メインCPU112が第3実施形態において実行するS21〜S28およびS42が、請求項3に記載の切替制御手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機1の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に設けられた遊技盤5の主要構成を示す説明図である。
【図3】図3は、変動入賞装置40の構造を示す説明図である。図3(A)は、振分シーソーが特定領域側に傾いた状態を示し、図3(B)は、振分シーソーが一般領域側に傾いた状態を示す。
【図4】図1に示すパチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図5】第1実施形態においてメインCPU112が実行するラウンド制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5の続きを示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態においてメインCPU112が実行するラウンド制御の一部を省略して示すフローチャートである。
【図8】第3実施形態においてメインCPU112が実行するラウンド制御の一部を省略して示すフローチャートである。
【図9】従来のパチンコ機を正面から見た概略説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
41 開閉パネル(開閉部材)
42 振分シーソー(切替手段)
42a 振分シーソーソレノイド(切替手段)
53 特定領域
53a 特定領域スイッチ(検出手段)
62 賞球ユニット(賞球払出手段)
64 一般領域
64a 一般入賞スイッチ(検出手段)
112 メインCPU(開閉制御手段、切替制御手段)
Claims (3)
- 大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材と、
前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になった場合、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも前記入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達した場合に前記開閉部材を閉動作させることにより前記入賞口を閉口させ、かつ、前記入賞口が開口してから閉口するまでを1ラウンドとした場合に前記入賞した遊技球が特定領域を通過したことを条件として次回のラウンドに進み、規定回のラウンドまで進むことができるように前記開閉部材を制御する開閉制御手段と、
前記検出手段の検出結果に対応して賞球を払出す賞球払出手段と、
前記入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段とを備えたパチンコ機において、
各回のラウンドを開始するときには前記第1状態に切替えられているように前記切替手段を制御し、1つのラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前記規定数を減算した値をラウンド毎に累積加算し、その累積加算値が増加するほど、次回のラウンドにおいて前記切替手段を前記第1状態から前記第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前記累積加算値が減少するほど前記タイミングを早くする切替制御手段を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材と、
前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になった場合、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも前記入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達した場合に前記開閉部材を閉動作させることにより前記入賞口を閉口させ、かつ、前記入賞口が開口してから閉口するまでを1ラウンドとした場合に前記入賞した遊技球が特定領域を通過したことを条件として次回のラウンドに進み、規定回のラウンドまで進むことができるように前記開閉部材を制御する開閉制御手段と、
前記検出手段の検出結果に対応して賞球を払出す賞球払出手段と、
前記入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段とを備えたパチンコ機において、
各回のラウンドを開始するときには前記第1状態に切替えられているように前記切替手段を制御し、前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から今回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値が、前々回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値よりも増加するほど、次回のラウンドにおいて前記切替手段を前記第1状態から前記第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から今回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値が、前々回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数を減算した値よりも減少するほど前記タイミングを早くする切替制御手段を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 大当りが発生した場合に入賞口を開口する開閉部材と、
前記入賞口に入賞した遊技球を検出する検出手段と、
この検出手段により検出された遊技球の数が規定数以上になった場合、あるいは、前記検出された遊技球の数が前記規定数未満でも前記入賞口が開口してからの経過時間が規定時間に達した場合に前記開閉部材を閉動作させることにより前記入賞口を閉口させ、かつ、前記入賞口が開口してから閉口するまでを1ラウンドとした場合に前記入賞した遊技球が特定領域を通過したことを条件として次回のラウンドに進み、規定回のラウンドまで進むことができるように前記開閉部材を制御する開閉制御手段と、
前記検出手段の検出結果に対応して賞球を払出す賞球払出手段と、
前記入賞口に入賞した遊技球が、前記特定領域を通過できない第1状態および通過し易い第2状態の一方の状態から他方の状態へ切替える切替手段とを備えたパチンコ機において、
各回のラウンドを開始するときには前記第1状態に切替えられているように前記切替手段を制御し、今回のラウンドにおいて前記検出手段により検出された遊技球の数から前記規定数を減算した値が正の値である場合は、その値の大きさに対応して、次回のラウンドにおいて前記切替手段を前記第1状態から前記第2状態に切替えるタイミングを遅くし、かつ、前記減算した値が0以下である場合は、前記タイミングを早くする切替制御手段を備えたことを特徴とするパチンコ機。
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