JP3976590B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大入賞口を形成する入賞装置を備えたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパチンコ機として、たとえば図14に示すパチンコ機が知られている。図14は、そのパチンコ機を正面から見た概略説明図である。
パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が普通図柄作動ゲート502を通過すると、赤色または緑色に発光する3個のLEDから構成された普通図柄表示装置503が点滅を開始する。そして、所定時間(たとえば30秒)経過後にそれら3個のLEDの点滅が停止し、そのときの3個のLEDの発光色(普通図柄)の組合せが、所定の組合せの場合に当りとなり、普通電動役物504が所定時間(たとえば0.2秒)両翼を開放する。
そして、遊技球が両翼を開放した普通電動役物504、あるいは、第1種始動口505に入賞すると、特別図柄表示器506の画面上の横方向3個所において複数の図柄(たとえば、0〜9)を上下方向に変動表示する(スクロールさせる)。そして、所定時間経過後に2個所における特別図柄の変動表示が停止し、同一の特別図柄が2つ確定表示されると、いわゆるリーチになり、残る1個所の特別図柄の変動速度が低速になり、先に停止した2つの特別図柄と同一の特別図柄で停止するか否か、遊技者をハラハラドキドキさせる演出が行われる。そして、3個所に確定表示された3つの特別図柄が大当り図柄(たとえば、「111」、「222」、「777」など)の場合に大当りが発生し、扉式の開閉部材507が開作動し、大入賞口508が開口する。
【0003】
そして、大入賞口508に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿510に払出される。また、大入賞口508に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口508が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材507が閉作動し、大入賞口508が閉口する。さらに、大入賞口508に入賞した遊技球が大入賞口508の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口508が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口508が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、16ラウンド)の遊技を行うことができる。
また、大当り図柄が特定の図柄(以下、確変図柄と称する)、たとえば奇数図柄であった場合には、その大当りの遊技が終了してから所定の期間、特別図柄および普通図柄の変動開始から確定表示までの時間が短縮された遊技状態(以下、時短と称する)および大当りの発生する確率の高い遊技状態(以下、確変と称する)に変化する権利が発生する。確変に変化した遊技状態では、大当りの発生確率が高いため、獲得した賞球を増やすチャンスとなる。
【0004】
なお、普通図柄の変動中に遊技球が普通図柄作動ゲート502を通過した場合は、普通図柄始動記憶として最大4つまで記憶され、その記憶数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)は、普通図柄始動記憶数表示装置512を構成する4つのLEDの点灯数により表示される。そして、現在行われている普通図柄の変動表示が終了したときに普通図柄始動記憶数が「1」以上ある場合は、その普通図柄始動記憶に基いて次の普通図柄の変動表示を行う。
また、特別図柄の変動中に遊技球が両翼を開放した普通電動役物504、あるいは、第1種始動口505に入賞した場合は、特別図柄始動記憶として最大4つまで記憶され、その記憶数(以下、特別図柄始動記憶数と称する)は、特別図柄始動記憶数表示装置511を構成する4つのLEDの点灯数により表示される。そして、現在行われている特別図柄の変動表示が終了したときに特別図柄始動記憶数が「1」以上ある場合は、その特別図柄始動記憶に基いて次の特別図柄の変動表示を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、遊技者が多くの賞球を獲得できるか否かは、大当りが発生するか否かにかかっているため、遊技者の最大の関心は、特別図柄表示器506により確定表示される特別図柄に集中する。
しかし、普通図柄表示装置503は、普通電動役物504の両翼を開放させる役割しかないため、普通図柄に対する遊技者の関心は薄い。特に、特別図柄の変動表示が行われていないときに普通図柄の変動表示が開始され、遊技者の関心が特別図柄から普通図柄に移った場合であっても、普通図柄の変動時間が30秒と長いし、普通図柄の変動が停止する前に次の特別図柄の変動表示が開始されることが多いため、遊技者の関心は、直ぐに特別図柄の方に移ってしまう。
つまり、前記従来のパチンコ機500では、普通図柄に対する遊技者の関心が低いため、普通図柄を表示する機能の有用性が低下しているという問題がある。
なお、遊技者は、遊技球を使い果たしたときに普通図柄始動記憶数が残っている場合でも、普通図柄の当りは大当りに直結しないため、普通図柄の結果を見ないで席から離れる場合がある。このような場合に、次の遊技者が同じパチンコ機で遊技をすると、既に普通図柄が変動表示されている状態から遊技を開始することになり、前の遊技者が獲得した権利(普通図柄の当りによる普通電動役物の開口)を不当に得てしまう感じがするため、あまり気持ちの良いものではない。
【0006】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができるパチンコ機を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技球を遊技盤へ発射する発射装置と、この発射装置により発射された遊技球が第1の領域を通過したことに基づいて、当りかハズレかを抽選する第1の抽選と、前記発射装置により発射された遊技球が第2の領域または入賞口に入賞したことに基づいて、大当りかハズレかを抽選する第2の抽選とを実行するCPUと、普通図柄を変動表示した後に前記第1の抽選の結果に対応する普通図柄を確定表示するとともに、特別図柄を変動表示した後に前記第2の抽選の結果に対応する特別図柄を確定表示する図柄表示器と、この図柄表示器が当りの普通図柄を確定表示した場合に前記入賞口を開口する普通電動役物と、前記図柄表示器が大当りの特別図柄を確定表示した場合に大入賞口を開口する変動入賞装置とを備えたパチンコ機において、前記図柄表示器が前記普通図柄を変動表示しているときに遊技球が前記第1の領域を通過したときのその通過数を表示する表示装置を備えており、前記図柄表示器は、前記普通図柄の変動表示を開始してから前記第1の抽選の結果に対応する普通図柄を確定表示するまでを1回の変動表示とした場合に、前記表示装置により表示されている通過数と同じ回数分の変動表示を前記特別図柄を変動表示していないときにまとめて行い、さらに、前記特別図柄を変動表示していないときに前記普通図柄の変動表示を行う場合は、前記特別図柄を変動表示しているときに前記普通図柄の変動表示から確定表示までに要する時間よりも短い時間で前記普通図柄の変動表示を行うという技術的手段を用いる。
【0008】
図柄表示器は、特別図柄を変動表示していないときに普通図柄の変動表示を行う場合は、特別図柄を変動表示しているときに普通図柄の変動表示から確定表示までに要する時間よりも短い時間で普通図柄の変動表示を行う。
つまり、特別図柄が変動表示されていないときに普通図柄の変動表示を行う場合において、その変動表示から確定表示までに要する時間を、特別図柄を変動表示しているときに行う場合に要する時間よりも短くすることができるため、第1の抽選の抽選結果が出るまで待つ時間を短くすることができる。
したがって、第1の抽選の抽選結果が出るまで待つ時間が短くなる分、遊技者の関心を普通図柄に集めることができるため、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる。
さらに、表示装置により表示されている通過数と同じ回数分の普通図柄の変動表示を特別図柄を変動表示していないときにまとめて行うことができる。
したがって、遊技者の関心を長い時間普通図柄に集めることができるため、普通図柄を表示する機能の有用性をより一層高めることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記図柄表示器は、前記特別図柄を変動表示しているときに前記普通図柄の変動表示を行う場合は、一定の時間で前記普通図柄の変動表示から確定表示までを行い、前記特別図柄を変動表示していないときに前記普通図柄の変動表示を行う場合は、前記一定の時間よりも短い時間が複数設定された変動時間テーブルの中からランダムに選択した1つの時間で前記普通図柄の変動表示から確定表示までを行うという技術的手段を用いる。
【0010】
図柄表示器が特別図柄を変動表示していないときに普通図柄の変動表示を行う場合の普通図柄の変動表示から確定表示までに要する時間をランダムにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るパチンコ機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係るパチンコ機として第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0022】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は、遊技盤5の主要構成を示す正面説明図であり、図3は、図2に示す遊技盤に取付けられているセンターケースおよび普通電動役物の正面説明図である。
図2に示すように、遊技盤5の略中央には、センターケース30が取付けられており、センターケース30には、図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、普通図柄の変動表示から確定表示、当り普通図柄、ハズレ普通図柄、特別図柄の変動表示から確定表示、大当り図柄、ハズレ図柄、背景画像、リーチの演出画像、大当り遊技中の演出画像などを表示する。図柄表示器32aは、複数の特別図柄(この実施形態では「0」〜「9」)から構成される特別図柄列を0→9の順に画面の上から下に向かってスクロールさせる。つまり変動表示する。
【0023】
以下の説明では、画面の左側において変動表示する特別図柄列を左図柄列、画面の中央において変動表示する特別図柄列を中図柄列、画面の右側において変動表示する特別図柄列を右図柄列とそれぞれ称する。また、左図柄列を構成する特別図柄を左図柄、中図柄列を構成する特別図柄を中図柄、右図柄列を構成する特別図柄を右図柄とそれぞれ称する。さらに、左図柄列において確定表示された特別図柄を左確定図柄、中図柄列において確定表示された特別図柄を中確定図柄、右図柄列において確定表示された特別図柄を右確定図柄とそれぞれ称する。
なお、普通図柄の確定表示とは、最終的に確定した普通図柄を表示したという意味であり、特別図柄の確定表示とは、最終的に確定した特別図柄を表示したという意味である。また、確定表示の態様には、変動が完全に停止した状態、完全に停止しないで上下または左右に振動している状態、あるいは、小さい軌跡を描いて移動している状態などが含まれる。
【0024】
図3に示す例では、図柄表示器32aの画面上に、左確定図柄A1として特別図柄「7」が、中確定図柄A2として特別図柄「3」が、右確定図柄A3として特別図柄「7」がそれぞれ確定表示されている。つまり、ハズレ図柄「737」が確定表示されている。
また、画面左上には、普通図柄の当り図柄Bとして「○」が確定表示されている。この実施形態では、普通図柄は、当り図柄「○」およびハズレ図柄「×」を交互に表示する。つまり変動表示する。
図柄表示器32aの上部には、特別図柄始動記憶数を表示する4つのLEDを備えた特別図柄始動記憶数表示装置33が設けられている。特別図柄始動記憶数表示装置33の左側には、普通図柄始動記憶数を表示する4つのLEDを備えた普通図柄始動記憶数表示装置35が設けられている。
センターケース30の下方には、遊技球の入賞により、図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には、普通図柄の抽選の結果が当りであった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。両翼28b,28cを開放し、両側に開口した入賞口28dに遊技球が入賞すると、第1種始動口27に入賞した場合と同じように図柄表示器32aに特別図柄が変動表示される。
【0025】
図2に示すように、センターケース30の右側には、遊技球の通過により図柄表示器32aに普通図柄を表示する機能を有する普通図柄作動右ゲート25が設けられており、センターケース30の左側には、同じく遊技球の通過により図柄表示器32aに普通図柄を表示する機能を有する普通図柄作動左ゲート26が設けられている。
普通電動役物28の下方には、図柄表示器32aの3個所の表示領域における確定図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口43を開口する開閉部材41が開閉可能に取り付けられている。また、変動入賞装置40の内部には、遊技球の通過により開閉部材41を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図4に符号53aで示す)と、大入賞口43に入賞した遊技球を特定領域または一般領域(特定領域ではない領域)へ案内する振分部材を駆動する振分部材ソレノイド(図4に符号42aで示す)とが設けられている。
【0026】
遊技盤5の上方の両角部には、LEDにより装飾されたコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の両側には、LEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。右側のサイド飾り20には、右袖入賞口12と、右下入賞口22とが設けられており、左側のサイド飾り20には、左袖入賞口13と、左下入賞口23とが設けられている。
さらに、遊技盤5には、風車24,24と、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら落下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27や各入賞口に入賞したり、あるいはアウト口14から回収されたりする。
【0027】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図4を参照して説明する。
パチンコ機には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、特別図柄による大当りかハズレかの抽選、普通図柄による当りかハズレかの抽選、大当りの遊技におけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口27や大入賞口43などに入賞したことの検出結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27または開放した普通電動役物28に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、RAMクリアスイッチ10、図柄表示器32aを備えた図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、賞球払出数や大当りの発生などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板57、盤面中継基板51、遊技枠中継基板58である。
【0028】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、RAMクリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板57および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0029】
遊技枠中継基板58には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口43に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ43a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口22に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ22a、左下入賞口23に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ23aおよび大入賞口中継基板74である。
【0030】
大入賞口中継基板74には、特定領域53を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ53a、開閉部材41を駆動する大入賞口ソレノイド59および振分部材を駆動する振分部材ソレノイド42aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
また、電源基板80には、電源遮断時にRAM116およびRAM216にバックアップされたデータを消去するRAMクリア処理を行うためのRAMクリアスイッチ10と、電源を立上げるための電源スイッチ18とが設けられている。RAMクリアスイッチ10をONしながら電源スイッチ18をONすることにより、RAMクリア処理が行われる。
【0031】
[遊技の主な流れ]
次に、遊技の主な流れについて図5ないし図10を参照して説明する。
図5は、特別図柄変動の開始・停止、ゲートスイッチ(右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26a)のON・OFFおよび普通図柄変動の開始・停止、普通電動役物28の開口・閉口のタイミングを示すタイムチャートである。図6は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図7は、メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。図8は、メインCPU112が実行する普通図柄作動ゲート処理の流れを示すフローチャートである。図9は、メインCPU112が実行する普通図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。図10は、メインCPU112が実行する普通電動役物処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】
(遊技の流れの概要)
(1)遊技球が第1種始動口27または普通電動役物28の入賞口28dに入賞すると、図柄表示器32aが特別図柄の変動表示を開始する(時刻t1)。
(2)特別図柄の変動中に3個の遊技球が普通図柄作動右ゲート25または普通図柄作動左ゲート26を通過すると(時刻t2)、普通図柄を30秒間変動表示する(t2〜t7)。
(3)やがて普通図柄の変動表示が停止したときに(t7)、既に特別図柄の変動表示が終了している場合は(t6)、第2個目(t3)の普通図柄始動記憶に基づいて30秒よりも短い変動時間を複数の変動時間の中からランダムに選択し、その選択した変動時間にて普通図柄を変動表示する(t8〜t9)。
(4)この例では、第2個目の普通図柄始動記憶に基づいた抽選結果が当りであったため、普通電動役物28が所定時間開口する(t9〜t10)。
(5)そして、第3個目(t4)および第4個目(t5)の普通図柄始動記憶に基づいた普通図柄の変動表示を順次行う(t10〜t13)。
【0033】
(第1種始動口処理)
遊技球が第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物28(図2)に入賞し、第1種始動口スイッチ27a(図4)がONすると、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定する(図6のステップ(以下、Sと略す)10:Yes)。続いてメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満であるか否かを判定し(S12)、「4」未満であると判定すると(S12:Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」を加算し(S14)、大当り抽選用カウンタのカウント値を1つ取得し(S16)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S18)。大当り抽選用カウンタは、複数の数値、たとえば「0」〜「299」の計300個の数値をカウントする。
なお、上記第1種始動口処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0034】
(特別図柄変動処理)
メインCPU112は、特別図柄の変動停止後において普通図柄の変動中であるか否かを判定し(S20)、変動中でないと判定すると(S20:No)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S22)。普通図柄が変動中であるか否かは、後述する普通図柄変動処理(図9)のS98を実行することにより、普通図柄変動中フラグがセットされているか否かに基づいて判定する。また、特別図柄が変動中であるか否かは、この特別図柄制御のS28を実行することにより、特別図柄変動中フラグがセットされているか否かに基づいて判定する。
ここで、特別図柄が変動中でないと判定すると(S22:No)、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(S24)。ここで、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(S24:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を減算する(S26)。続いてメインCPU112は、特別図柄が変動中であることを示す特別図柄変動中フラグをセットし(S28)、前述した第1種始動口処理のS18(図6)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出す(S30)。
【0035】
続いてメインCPU112は、S30において読出したカウント値と同一の大当り値が大当り値テーブルに設定されているか否かに基いて大当りかハズレかを判定する(S32)。ここで、大当り値テーブルとは、大当り値が設定されたテーブルのことであり、大当りの発生確率が通常のときに参照する通常確率用大当り値テーブルと、高確率のときに参照する高確率用大当り値テーブルとの2種類がある。通常確率用大当り値テーブルには、1つの大当り値(たとえば、「7」)が設定されており、高確率用大当り値テーブルには5つの大当り値(たとえば、「7」,「17」,「77」,「177」および「277」)が設定されている。つまり、高確率のときは大当りの発生確率が通常のときの5倍になっている。なお、高確率に変化した遊技状態を一般に確変と呼んでいる。
【0036】
ここでメインCPU112は、大当りと判定すると(S32:Yes)、大当りの発生を示す大当りフラグをセットする(S34)。なお、S32における大当りかハズレかの抽選結果は、特別図柄始動記憶数U1と対応付けてRAM116に一時的に格納される。続いてメインCPU112は、図柄表示器32aに確定表示させる確定図柄を決定する(S36)。確定図柄には、大当りの場合に確定表示する大当り図柄と、ハズレの場合に確定表示するハズレ図柄との2種類がある。大当り図柄の決定は、複数の数値(たとえば、「0」〜「9」)と大当り図柄(たとえば、特別図柄「000」〜「999」)とを対応付けて構成された大当り図柄テーブルを参照し、ランダムに選択した数値に対応付けられている特別図柄を大当り図柄に決定する。たとえば、数値「7」を選択した場合は、大当り図柄「777」に決定する。
また、ハズレ図柄の決定は、複数の数値(たとえば、「0」〜「9」)とハズレ図柄(たとえば、特別図柄「0」〜「9」)とを対応付けて構成されたハズレ図柄テーブルを参照し、ランダムに選択した数値に対応付けられている特別図柄をハズレ図柄に決定する。たとえば、数値「2」を選択した場合は、ハズレ図柄「2」に決定する。なお、ハズレ図柄の決定は、左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の計3つの確定図柄に対してそれぞれ行う。
【0037】
なお、メインCPU112は、決定した大当り図柄が特定の図柄(たとえば、「777」などの奇数図柄)である場合は、今回の大当り遊技が終了した次の遊技が確変に変化することを決定する。
続いてメインCPU112は、特別図柄の変動開始から確定表示までの変動パターンを決定する(S38)。変動パターンには、リーチの演出を行うリーチパターンと、リーチを伴わない通常の停止パターンとがあり、リーチパターンには、通常リーチ、ロングリーチ、プレミアムリーチなどの複数のリーチパターンが設定されている。変動パターンの決定では、特別図柄の変動開始から確定表示までの時間(以下、変動時間という)も決定する(S38)。なお、S38において決定された変動パターンは、特別図柄始動記憶数U1と対応付けてRAM116に一時的に格納される。
続いてメインCPU112は、特別図柄の変動開始を指示する変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S40)。変動開始コマンドには、S36において決定された確定図柄の表示を指示するデータと、S38において決定された変動パターンおよび変動時間を指示するデータとが含まれている。
【0038】
一方、図柄制御装置32は、受信した変動開始コマンドを解析し、その解析結果に従って図柄表示器32aが特別図柄の変動表示を開始する(図5のt1)。
続いてメインCPU112は、変動時間の計測を開始し(S42)、その変動時間がタイムアップしたか否かを判定し(S44)、タイムアップしたと判定すると(S44:Yes)、全図柄の変動を停止して確定図柄を確定表示するよう指示する全図柄停止コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S46)。
一方、全図柄停止コマンドを受信した図柄制御装置32は、図柄表示器32aにより、左図柄列、右図柄列、中図柄列の順に特別図柄の変動を停止し、左確定図柄、右確定図柄、中確定図柄の順に特別図柄を確定表示する(図5のt)。
続いてメインCPU112は、S42において計測を開始した計測時間をリセットし(S48)、特別図柄変動中フラグをリセットする(S50)。
なお、上記特別図柄制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0039】
(普通図柄作動ゲート処理)
遊技球が普通図柄作動右ゲート25を通過すると、右ゲートスイッチ25a(図4)がONし、普通図柄作動左ゲート26を通過すると、左ゲートスイッチ26a(図4)がONする。そして、メインCPU112は、右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26aがONしたと判定すると(図8のS60:Yes)、普通図柄始動記憶数U2が「4」未満であるか否かを判定する(S62)。ここで、「4」未満であると判定すると(S62:Yes)、普通図柄始動記憶数U2に「1」を加算する(S64)。図5に示す例では、時刻t2,t3,t4,t5の計4回ゲートスイッチがONしている。続いてメインCPU112は、普通図柄抽選用カウンタのカウント値を1つ取得し(S66)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S68)。普通図柄抽選用カウンタは、複数の数値、たとえば「0」〜「9」の計10個の数値をカウントする。
なお、上記普通図柄作動ゲート処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0040】
(普通図柄変動処理)
メインCPU112は、普通図柄が変動中であるか否かを判定し(図9のS70)、変動中でないと判定すると(S70:No)、普通図柄始動記憶数U2が「1」以上であるか否かを判定する(S72)。ここで、「1」以上である場合は(S72:Yes)、普通図柄始動記憶数U2から「1」を減算する(S74)。続いてメインCPU112は、前述の普通図柄作動ゲート処理(図8)のS68においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出し(S76)、その読出したカウント値が予めROM114に格納されている当り値(たとえば、「3」,「5」,「7」)のいずれかと同一値であるか否かに基いて、当りかハズレかを判定する(S78)。ここで、当りと判定すると(S78:Yes)、普通図柄の当りの発生を示す普通図柄当りフラグをセットする(S80)。なお、S78における当りかハズレかの抽選結果は、普通図柄始動記憶数U2と対応付けてRAM116に一時的に格納される。
【0041】
続いてメインCPU112は、普通図柄の変動開始から確定表示までの変動パターンを複数の変動パターンの中から1つの変動パターンをランダムに選択して決定する(S82)。その決定された変動パターンは、普通図柄始動記憶数U2と対応付けてRAM116に記憶される。続いてメインCPU112は、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S84)。この判定は、前述した特別図柄制御(図7)のS28において特別図柄変動中フラグがセットされているか否かに基づいて行う。ここで、特別図柄が変動中であると判定した場合は(S84:Yes)、普通図柄の変動時間を30秒に設定する(S86)。
また、特別図柄が変動中でないと判定した場合は(S84:No)、複数の変動時間が設定された変動時間テーブルの中から1つの変動時間をランダムに選択して決定する(S90)。たとえば、変動時間テーブルには、3秒〜20秒まで1秒毎の計18種類の変動時間、つまり特別図柄が変動中である場合に決定される30秒の変動時間よりも短い変動時間が複数種類設定されている。その決定された変動時間は、普通図柄始動記憶数U2と対応付けてRAM116に記憶される。
【0042】
続いてメインCPU112は、後述する普通電動役物処理(図10)のS128を実行することにより、開口中フラグがセットされているか否かを判定する(S92)。開口中フラグは、普通電動役物28が両翼を開口中であることを示すフラグである。ここで、開口中フラグがセットされていないと判定すると(S92:No)、普通図柄の変動の開始を指示する変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信し(S94)、普通図柄変動中フラグをセットする(S96)。
一方、図柄制御装置32は、受信した変動開始コマンドを解析し、その解析結果に従って図柄表示器32aが普通図柄の変動表示を開始する。
続いてメインCPU112は、変動時間の計測を開始し(S98)、その変動時間がタイムアップしたか否かを判定し(S100)、タイムアップしたと判定すると(S100:Yes)、普通図柄の変動を停止して確定図柄を確定表示するよう指示する変動停止コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S102)。
【0043】
一方、変動停止コマンドを受信した図柄制御装置32は、図柄表示器32aにより、普通図柄の変動を停止し、抽選結果に対応して当り図柄「○」またはハズレ図柄「×」を確定表示する。
図5に示す例では、第1個目の普通図柄始動記憶は、特別図柄が変動中の時刻t2にてRAM116に記憶されているため、その時刻t2から普通図柄の変動が開始され、その30秒後の時刻t7にて変動が停止している。また、第2個目の普通図柄始動記憶に基づいた普通図柄の変動は、特別図柄および普通図柄の変動表示が終了した時刻t7から所定時間経過した時刻t8から開始され、時刻t9にて終了してる。また、第3個目の普通図柄始動記憶に基づいた普通図柄の変動は、時刻t10から開始され、時刻t11にて終了している。さらに、第4個目の普通図柄始動記憶に基づいた普通図柄の変動は、時刻t12から開始され、時刻t13にて終了している。
続いてメインCPU112は、S98において計測を開始した計測時間をリセットし(S104)、普通図柄変動中フラグをリセットする(S106)。
なお、上記普通図柄変動処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0044】
(普通電動役物処理)
メインCPU112は、普通電動役物28が両翼を開口中であるか否かを判定し(図10のS120)、開口中ではないと判定すると(S120:No)、普通図柄の変動が停止しているか否かを判定する(S122)。ここで、停止していると判定すると(S122:Yes)、普通図柄当たりフラグがセットされているか否かを判定する(S124)。ここで、セットされていると判定すると(S124:Yes)、普通電動役物ソレノイド28a(図4)を駆動し、普通電動役物28の両翼を開口させる(S126)。図5に示す例では、第1回目の抽選が当りであったため、時刻t7にて普通電動役物28が開口し、時刻t8にて閉口している。続いてメインCPU112は、開口中フラグをセットし(S128)、普通電動役物28の両翼が開口している時間(以下、開口時間という)の計測を開始する(S130)。
そしてメインCPU112は、S130において計測を開始した開口時間がタイムアップしたと判定すると(S132:Yes)、普通電動役物ソレノイド28aの駆動を停止し、普通電動役物28の両翼を閉口させる(S134)。続いてメインCPU112は、S130において計測を開始した計測時間をリセットし(S136)、開口中フラグをリセットする(S138)。
なお、上記普通電動役物処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0045】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、特別図柄が変動表示されていないときに普通図柄の変動表示から確定表示までを行う場合において、その変動時間を、特別図柄が変動表示されているときに行う場合の変動時間の30秒よりも短くすることができるため、普通図柄の抽選結果が出るまで待つ時間を短くすることができる。しかも、特別図柄が変動表示されていないときに、普通図柄の抽選結果を普通図柄を用いて表示することができる。
したがって、普通図柄の抽選結果が出るまで待つ時間が短くなる分、遊技者の関心を普通図柄に集めることができるため、普通図柄を表示する機能の有用性を高めることができる
また、特別図柄の変動表示が終了した後に、普通図柄の変動を行う場合に、普通図柄の変動表示を行う毎にランダムに異ならせることができるため、変動表示を行う毎に同一の変動時間の場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
したがって、普通図柄を表示する機能の有用性をより一層高めることができる。
【0046】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図11ないし図13を参照して説明する。この実施形態のパチンコ機は、特別図柄の変動が停止しており、かつ、発射装置が停止してから所定時間経過している場合は、普通図柄の抽選をまとめて短時間で行うことができることを特徴とする。
図11は、発射装置の駆動・停止、特別図柄変動の開始・停止、ゲートスイッチ(右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26a)のON・OFFおよび普通図柄変動の開始・停止、普通電動役物28の開口・閉口のタイミングを示すタイムチャートである。図12は、メインCPU112が実行する発射装置制御の流れを示すフローチャートである。図13は、メインCPU112が実行する普通図柄変動処理2の流れを示すフローチャートである。
なお、この実施形態のパチンコ機は、図12および図13に示す処理以外は、第1実施形態と同じ構成および機能であるため、その同じ部分の説明を省略し、同じ構成については第1実施形態と同じ符号を用いる。
【0047】
(発射装置制御)
メインCPU112は、発射ハンドル15に設けられたタッチセンサがONしているか否かを判定する(図12のS150)。タッチセンサは、遊技者の手が触れるとONするようになっており、タッチセンサのONにより発射スイッチ15d(図4)がONし、発射モータ15eが駆動する。ここで、タッチセンサがONしていないと判定すると(S150:No)、発射モータ15eが停止してから時間taが経過したことを測定するためのタイマtaをスタートさせる(S156)。たとえば、発射モータ15eが停止してから5分経過した場合は、そのパチンコ機で遊技をする遊技者が不在であると推定することができるため、5分でタイムアップするタイマをセットする。
そしてメインCPU112は、タイマtaがタイムアップしたと判定すると(S158:Yes)、遊技者が不在であることを示す遊技者不在フラグをセットする(S160)。また、メインCPU112は、タッチセンサがONしたと判定した場合は(S150:Yes)、遊技者不在フラグをリセットし(S152)、タイマtaをリセットする(S154)。
なお、上記発射装置制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0048】
(普通電動役物処理2)
メインCPU112は、第1実施形態において説明したように、S70〜S82を実行し、特別図柄が変動中ではないと判定すると(S84:No)、遊技者不在フラグがセットされているか否かを判定する(S88)。ここで、セットされていると判定すると(S88:No)、変動時間を決定する(S90)。たとえば、特別図柄が変動表示されている場合に決定される変動時間の30秒よりも短い2秒に決定する。つまり、遊技者が存在しないため、普通図柄始動記憶数分の抽選を短時間で終了させ、次の遊技者が遊技するころには、普通図柄の総ての抽選が終了しているようにしておく。
そしてメインCPU112は、第1実施形態において説明したように、S92〜S106を実行する。図11に示す例では、発射装置が停止してからta時間経過時の時刻t9から第1回目の普通図柄の変動が開始し、時刻t14にて第3回目の普通図柄の変動が終了し、総ての普通図柄の抽選が終了している。
【0049】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、特別図柄が変動表示しておらず、かつ、発射装置の駆動が停止している場合に、普通図柄の抽選を短時間で行うことができる。
したがって、RAM116に複数の普通図柄始動記憶数U2が記憶されている場合に、遊技者が遊技を終了して席を離れた場合であっても、複数の抽選を短時間でまとめて行うことができるため、次に遊技を行う遊技者は、前の遊技者が獲得した権利(普通図柄の当りによる普通電動役物28の開口)を不当に得てしまう感じがしないため、気持ち良く遊技を楽しむことができる。
【0050】
<他の実施形態>
(1)前記第1実施形態では、特別図柄の変動表示が終了した後に普通図柄の変動表示をまとめて行う場合に、変動毎に変動時間をランダムに選択する場合を説明したが、総ての変動時間を一定の短い変動時間(たとえば4秒)に決定することもできる。
(2)普通図柄始動記憶数U2が所定数を超えた場合に、その超えた分について、特別図柄の変動表示が終了した後にまとめて変動表示することもできる。
(3)普通図柄始動記憶数U2を複数に分割し、その分割された分を、特別図柄の変動表示が終了した後に実行し、順次消化して行くようにすることもできる。(4)S86およびS90において決定する変動時間は、他の変動時間に変更することができる。また、S156においてセットするタイマtaの時間は、他の時間に変更することができる。
(5)この発明は、第1種パチンコ機の他、第1種パチンコ機および第2種パチンコ機を組み合わせたパチンコ機、第1種パチンコ機および第3種パチンコ機を組み合わせたパチンコ機、あるいは、第1種〜第3種パチンコ機を組み合わせたパチンコ機にも適用することができる。
【0051】
[各請求項と実施形態との対応関係]
発射ハンドル15、発射モータ駆動基板15c、発射スイッチ15d、発射モータ15eおよびタッチセンサが、請求項1に記載の発射装置に対応し、普通図柄作動右ゲート25および普通図柄作動左ゲート26が第1の領域に対応する。入賞口28dが入賞口に対応する。第1種始動口が第2の領域に対応す
そして、メインCPU112が実行するS60〜S68およびS70〜S80が、請求項1に記載の第1の抽選として機能し、S84〜S106が図柄表示器として機能する。また、S10〜S18およびS20〜S34が、第2の抽選として機能し、S36〜S50が図柄表示器として機能する
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。
【図3】図2に示す遊技盤に取付けられているセンターケースおよび普通電動役物の正面説明図である。
【図4】パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図5】特別図柄変動の開始・停止、ゲートスイッチ(右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26a)のON・OFFおよび普通図柄変動の開始・停止、普通電動役物28の開口・閉口のタイミングを示すタイムチャートである。
【図6】メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。
【図8】メインCPU112が実行する普通図柄作動ゲート処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】メインCPU112が実行する普通図柄変動処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】メインCPU112が実行する普通電動役物処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第2実施形態における発射装置の駆動・停止、特別図柄変動の開始・停止、ゲートスイッチ(右ゲートスイッチ25aまたは左ゲートスイッチ26a)のON・OFFおよび普通図柄変動の開始・停止、普通電動役物28の開口・閉口のタイミングを示すタイムチャートである。
【図12】第2実施形態においてメインCPU112が実行する発射装置制御の流れを示すフローチャートである。
【図13】第2実施形態においてメインCPU112が実行する普通図柄変動処理2の流れを示すフローチャートである。
【図14】従来のパチンコ機を正面から見た概略説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ
25 普通図柄作動右ゲート(第1の領域)
26 普通図柄作動左ゲート(第1の領域)
27 第1種始動口(第2の領域)
28 普通電動役
28d 入賞
32a 図柄表示器
40 変動入賞装
43 大入賞口(第2の入賞口)
B 普通図
114 RO
116 RA

Claims (2)

  1. 遊技球を遊技盤へ発射する発射装置と、
    この発射装置により発射された遊技球が第1の領域を通過したことに基づいて、当りかハズレかを抽選する第1の抽選と、前記発射装置により発射された遊技球が第2の領域または入賞口に入賞したことに基づいて、大当りかハズレかを抽選する第2の抽選とを実行するCPUと、
    普通図柄を変動表示した後に前記第1の抽選の結果に対応する普通図柄を確定表示するとともに、特別図柄を変動表示した後に前記第2の抽選の結果に対応する特別図柄を確定表示する図柄表示器と、
    この図柄表示器が当りの普通図柄を確定表示した場合に前記入賞口を開口する普通電動役物と、
    前記図柄表示器が大当りの特別図柄を確定表示した場合に大入賞口を開口する変動入賞装置とを備えたパチンコ機において、
    前記図柄表示器が前記普通図柄を変動表示しているときに遊技球が前記第1の領域を通過したときのその通過数を表示する表示装置を備えており、
    前記図柄表示器は、
    前記普通図柄の変動表示を開始してから前記第1の抽選の結果に対応する普通図柄を確定表示するまでを1回の変動表示とした場合に、前記表示装置により表示されている通過数と同じ回数分の変動表示を前記特別図柄を変動表示していないときにまとめて行い、さらに、前記特別図柄を変動表示していないときに前記普通図柄の変動表示を行う場合は、前記特別図柄を変動表示しているときに前記普通図柄の変動表示から確定表示までに要する時間よりも短い時間で前記普通図柄の変動表示を行うことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記図柄表示器は、
    前記特別図柄を変動表示しているときに前記普通図柄の変動表示を行う場合は、一定の時間で前記普通図柄の変動表示から確定表示までを行い、前記特別図柄を変動表示していないときに前記普通図柄の変動表示を行う場合は、前記一定の時間よりも短い時間が複数設定された変動時間テーブルの中からランダムに選択した1つの時間で前記普通図柄の変動表示から確定表示までを行うことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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