JP4148739B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技球が所定の領域を通過したことを契機に、遊技状態を遊技者に有利な遊技状態に変化させるか否かを判定し、その判定結果を報知する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として図10および図11に示すパチンコ機が知られている。図10(A)は、従来のパチンコ機の主要構成を示す説明図であり、図10(B)は、図10(A)に示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図である。図11は、大当り抽選カウンタのカウント値がRAMの格納領域に格納される過程を示す説明図である。
パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に設けられた第1種始動口503、あるいは、普通電動役物504の開放された両翼に入賞すると、第1種始動口スイッチ511がONし、CPU510は、大当り抽選カウンタ512のカウントするカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを判定する。
そして、図柄表示器505が3つの表示領域において複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を示す特別図柄)を上下方向に変動表示(スクロール表示ともいう)する。ここで、特別図柄の変動表示中に遊技球が第1種始動口503、あるいは、普通電動役物504の開放された両翼に入賞すると、CPU510は、大当り抽選カウンタ512からカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値を格納領域513に格納する。図11に示すように、格納領域は1番目〜5番目の計5つあり、最大5個のカウント値を格納する。1番目の格納領域には、現在行われている変動表示の契機となったカウント値が格納される。2番目〜5番目の格納領域に格納されたカウント値の数は、図柄表示器505が特別図柄の変動表示の開始を保留している数(以下、特別図柄始動記憶数という)を示し、特別図柄始動記憶数の最大値は、4個である。たとえば、カウント値の数が1個の場合は、特別図柄始動記憶数は1個である。このとき、4個のLEDを備えた特別図柄始動記憶表示装置514がLEDを1個点灯し、特別図柄始動記憶数が1であることを報知する。
【0003】
たとえば、CPU510が取得したカウント値がAであるとすると、図9に示すように、1番目の格納領域にカウント値Aが格納される。続いて、特別図柄の変動表示中に2個目の入賞があり、取得したカウント値がBであるとすると、2番目の格納領域にカウント値Bが格納される。同様に、3個目、4個目および5個目の入賞時にそれぞれ取得されたカウント値がC、D、Eであるとすると、3番目、4番目および5番目の格納領域にカウント値C、D、Eがそれぞれ格納される。これにより、特別図柄始動記憶数は4個になる。なお、カウント値は、1番目の格納領域から5番目の格納領域へ順に格納されるため、1番目の格納領域が時間的に最も古い順位であり、5番目の格納領域が時間的に最も新しい順位となる。
そして、図柄表示器505は、特別図柄の変動表示が終了すると、前記の大当りかハズレかの判定結果に対応した特別図柄を停止表示する。続いて、CPU510は、1番目の格納領域に格納されているカウント値に基づいて大当りかハズレかの判定を行い、図柄表示器505は、特別図柄の変動表示を開始する。このとき、2番目の格納領域に格納されているカウント値Bは、1番目の格納領域へ移動し、1番目の格納領域に格納されていたカウント値Aは上書きされてカウント値Bになる。また、3番目の格納領域に格納されているカウント値Cは、2番目の格納領域へ移動し、2番目の格納領域に格納されていたカウント値Bは上書きされてカウント値Cになる。さらに、4番目の格納領域に格納されているカウント値Dは、3番目の格納領域へ移動し、3番目の格納領域に格納されていたカウント値Cは上書きされてカウント値Dになる。さらに、5番目の格納領域に格納されているカウント値Eは、4番目の格納領域へ移動し、4番目の格納領域に格納されていたカウント値Dは上書きされてカウント値Eになる。これにより、特別図柄始動記憶数が1個消化されたことになる。
このように、特別図柄始動記憶数が1個消化される毎に、各格納領域に格納されているカウント値は、そのカウント値が格納されている格納領域と隣接する格納順位の古い格納領域へそれぞれ移動する。
【0004】
そして、図柄表示器505は、特別図柄の変動表示開始から所定時間経過すると変動表示を終了し、各表示領域に所定の特別図柄を停止表示する。その停止表示された特別図柄が、大当り図柄(たとえば、図10(A))に示すような「777」)であると大当りが発生し、扉式の開閉部材506が開作動し、大入賞口507が開口する。大入賞口507に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿508に払出される。また、大入賞口507に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口507が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するかのいずれかの条件が満たされると、開閉部材506が閉作動し、大入賞口507が閉口する。さらに、大入賞口507に入賞した遊技球が大入賞口507の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口507が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口507が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。
【0005】
【特許文献1】
特開8−89626号公報(第5頁第22段落、図6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のパチンコ機500は、CPU510が主な遊技を制御する。たとえば、CPU510は、次の処理を実行する。(1)入賞の検出処理。(2)大当りかハズレかの判定処理。(3)特別図柄の変動内容の決定処理。(4)特別図柄の変動開始から変動終了までにおける図柄表示器505に対する制御。(5)入賞を報知するLEDの点灯をランプ制御基板に対して指示する処理。(6)入賞を報知する音声の出力を音声制御基板に対して指示する処理。(7)賞球の払出しを賞球払出制御基板に対して指示する処理。(8)払出された賞球を計数する処理。(9)入賞のあったことなどを示すデータを管理用のコンピュータへ送信する処理。(10)特別図柄の変動中に第1種始動口503に入賞したときのカウント値を取得する処理。(11)その取得したカウント値を格納領域に格納する処理。(12)次の特別図柄の変動表示が開始されたときの各格納領域に格納されているカウント値の移動処理。
【0007】
また、CPU510は、2ms毎に上記総ての処理を実行する。このため、処理量が増加し、2ms内に総ての処理を実行できなくなると、入賞を検出できなくなるなどの問題が発生する。
特に、大当りが発生すると、大入賞口507が開口するため、入賞数が一気に増加するため、入賞球の検出、賞球払出しの制御および賞球の検出などの処理を行うための負荷が増大する。
ところで、上記パチンコ機500のように、大当りが発生すると大入賞口が開口するようなパチンコ機は、特別図柄が大当り図柄で停止するかどうかで勝敗が決する。また、大当りの発生確率は、法規制により、どの機種でも差が殆どない。このため、パチンコ機の人気は、特別図柄の変動開始から停止に至るまでの過程において、如何に遊技者の興味を引くことのできる演出を行うことができるかどうかにかかっている。
したがって、パチンコ機の各メーカーは、独自の演出を開発しており、その内容も年々凝ったものになってきており、遊技もスピード感のあるものになってきている。このため、CPU510が処理すべき量が増加し、総ての処理を2ms内で実行できなくなるおそれが出てきた。
【0008】
そこで、本発明者らは、格納領域に格納されたカウント値を移動させるために実行するCPU510の処理負荷について着目した。図11に示したように、次の特別図柄の変動表示が始まると、各格納領域に格納されていた各カウント値は、それぞれ順位の小さい格納領域に移動する。
特に、遊技状態が、特別図柄の変動開始から変動停止までに要する時間(以下、変動時間という)が短縮された遊技状態(以下、時短という)に変化している場合は、特別図柄始動記憶数の消化が短時間で消化されるため、カウント値を移動させる処理を頻繁に行うことになり、CPU510の負荷がより一層増大することが分かった。たとえば、変動時間が1/5に短縮されたとすると、時短のときの単位時間当りの処理量は、通常時の5倍となる。
そこで、本発明者らは、カウント値の移動に伴うCPU510の処理負荷を軽減すれば、その軽減できた分、CPU510は他の処理を確実に実行することができるようになるため、入賞の検出ミスを防止できるし、演出量の増加などにも対応できることが分かった。
【0009】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、CPUの処理負荷を軽減することができるパチンコ機を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の数値をカウントする大当り抽選カウンタと、格納順位およびアドレスが設定された格納領域を複数有する格納手段と、遊技球が所定の領域を通過したことを契機に、前記大当り抽選カウンタがカウントした数値を取得するとともに、その取得した数値に基づいて大当りまたはハズレと判定するCPUと、前記判定の結果を報知する報知手段と、を備えたパチンコ機において、前記CPUは、前記大当り抽選カウンタから取得した数値を格納する格納領域を指示するための第1のポインタであって、先頭の格納順位が設定された格納領域から最後尾の格納順位が設定された格納領域までの間を循環して指示する第1のポインタの現在のアドレスを一時的に記憶するとともに、第1のポインタの現在のアドレスを次の格納順位の格納領域に対応するアドレスに変更する第1のアドレス変更処理と、前記第1のアドレス変更処理によって変更された第1のポインタのアドレスと、前記判定の対象となる数値を格納する格納領域を指示するための第2のポインタであって、先頭の格納順位が設定された格納領域から最後尾の格納順位が設定された格納領域までの間を循環して指示する第2のポインタの現在のアドレスとが同一であるか否かを判定する第1の判定処理と、前記第1の判定処理において肯定判定された場合に、前記第1のアドレス変更処理によって変更された第1のポインタのアドレスを前記一時的に記憶されたアドレスに変更する第2のアドレス変更処理と、前記第1の判定処理において否定判定された場合に、前記大当り抽選カウンタから取得した数値を、前記第1のアドレス変更処理が実行された第1のポインタのアドレスに対応する格納領域に格納する格納処理と、前記第2のアドレス変更処理または前記格納処理を実行した後に、前記第2のポインタの現在のアドレスを次の格納順位の格納領域に対応するアドレスに変更する第のアドレス変更処理と、前記第のアドレス変更処理によって変更されたアドレスに対応する格納領域であって、前記第3のアドレス変更処理が実行される前に実行された前記格納処理によって前記格納領域に格納されている数値が大当り値であった場合に大当りと判定し大当り値でなかった場合にハズレと判定する第2の判定処理と、を実行するという技術的手段を用いる。
【0011】
PUは、大当り抽選カウンタから取得した数値を、第1のポインタにより指示された格納領域に格納すればよいし、第2のポインタにより指示された格納領域に格納されている数値に基づいて大当りまたはハズレの判定を行えばよい。
したがって、新たな数値を格納するときは、第1のポインタが、新たな格納領域を指示する処理を実行するだけでよく、新たな判定を行うときは、第2のポインタが、判定すべき次の数値が格納されている格納領域を指示する処理を実行するだけでよい。
このため、報知手段がCPUによる判定の結果を報知する毎に、各格納領域に格納されている数値を隣接する格納領域にそれぞれ移動させる処理を実行する必要がないため、CPUの処理負荷を軽減することができる。
【0013】
また、数値を格納すべき格納領域の指示と、CPUが次に判定を行う対象となる数値が格納されている格納領域の指示とを、それぞれ異なるタイミングで、必要なときに独立して実行することができるため、両方の指示を同時に実行する場合よりもCPUの処理負荷を軽減することができる。
【0017】
また、第1のポインタおよび第2のポインタは、最後尾の格納順位に設定された格納領域を指示した次は、先頭の格納順位が設定された格納領域の指示に戻ることができるため、一度に数値を格納するために必要な格納領域の数を最小限にすることができる。
したがって、数値を記憶しておくための記憶容量を最小限にすることができる。
【0019】
さらに第2のアドレス変更処理では、第1および第2のポインタの両アドレスが同一であると判定された場合は、第1のポインタのアドレスを、一時的に記憶されたアドレス、つまりアドレスの変更を行う前のアドレスに変更する。
したがって、第1のポインタおよび第2のポインタが指示する格納領域が一致したか否かの判定だけを実行すればよく、数値が格納されている格納領域の数を計算する処理と、その計算値が最大値であるか否かを判定する処理とが不要であるため、CPUの処理負荷をより一層軽減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大入賞口の開口する大当りが発生する、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8を介して開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス板がはめ込まれたガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4の開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内側には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が排出される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの排出側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。
【0025】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2を参照して説明する。図2は、遊技盤5の正面説明図である。
遊技盤5の略中央には、立体的な構造物であるセンターケース30が設けられており、センターケース30には、特別図柄の変動表示から確定表示および普通図柄の変動表示から確定表示などを行う図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、複数種類の特別図柄、この実施形態では「0」〜「9」の数字からなる図柄列を画面の横右方の複数の表示領域(この実施形態では、左表示領域、中表示領域および右表示領域の計3つの表示領域)において、それぞれ上から下方向へ変動表示(スクロール表示ともいう)する。
また、図柄表示器32aは、特別図柄の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出画像、大当りが発生したときの演出画像などを表示する。さらに、図柄表示器32aは、画面に普通図柄表示領域を備えており、その普通図柄表示領域において普通図柄の変動表示から確定表示までを行う。この実施形態では、図柄表示器32aは、普通図柄として○および×の記号を示す画像を交互に変動表示し、所定時間経過後に○または×を確定表示する。
【0026】
図柄表示器32aの右上には、特別図柄始動記憶数を4個のLEDにより表示する特別図柄始動記憶数表示LED31が設けられている。その特別図柄始動記憶数表示LED31の点灯数が特別図柄始動記憶数に対応する。また、特別図柄始動記憶数表示LED31の左側には、普通図柄の変動表示から確定表示までを1回とした場合の表示を保留している回数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)を4個のLEDにより表示する普通図柄始動記憶数表示LED33が設けられている。その普通図柄始動記憶数表示LED33の点灯数が普通図柄始動記憶数に対応する。
センターケース30の右側には、普通図柄作動右ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)25が設けられており、センターケース30の左側には、普通図柄作動左ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)26が設けられている。遊技球が、いずれかの普通図柄作動ゲートを通過すると、図柄表示器32aが普通図柄の変動表示を開始し、その変動表示中に遊技球がいずれかの普通図柄作動ゲートを通過した場合は、普通図柄始動記憶数が1個増加する。
【0027】
センターケース30の下方には、第1種始動口27が設けられており、その第1種始動口27の下部には普通電動役物47が設けられている。普通電動役物47は、図柄表示器32aが当り普通図柄を確定表示した場合に両翼を開放する。特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27または普通電動役物47の両翼から入賞すると、特別図柄始動記憶数が1個増加する。つまり、両翼を開放した普通電動役物47は、第1種始動口27の入賞口を拡大する機能を備える。
普通電動役物47の下方には、大当りが発生した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、各ラウンドの開始時に開放動作して大入賞口を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。開閉部材43が開放すると、開閉部材43の形状に対応した横長で長方形状の大入賞口41が開口する。変動入賞装置40の右斜め上には、右下入賞口45が設けられており、その右斜め上には右袖入賞口12が設けられている。変動入賞装置40の左斜め上には、左下入賞口44が設けられており、その左斜め上には左袖入賞口13が設けられている。
【0028】
遊技盤5には、風車24,24が設けられており、遊技盤5の両側には、複数のLEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内する発射レール16が取付けられており、その発射レール16により、円形の遊技領域が区画されている。さらに、遊技盤5の最下部には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら流下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27または普通電動役物47の開放した両翼から入賞したり、あるいは、アウト口14から回収されたりする。
【0029】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機には、主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、メインCPU112、ROM114およびRAM116を備えたマイクロプロセッサ110が搭載されている。メインCPU112は、大当りかハズレかの決定、大当りの遊技におけるラウンドの制御、大当りの遊技が終了した後の遊技者に有利な遊技条件の決定、入賞の検出、各装置および基板への制御コマンドの送信など、遊技の主な制御を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されており、RAM116は、特別図柄始動記憶数、普通図柄始動記憶数、入賞数、大当り抽選カウンタから取得したカウント値、大当りかハズレかの判定結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納する。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27または普通電動役物47の開放した両翼から入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、図柄表示器32aを制御する図柄制御基板32、スピーカ(図示省略)から発生する効果音を制御する音声制御基板79、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、RAMクリアスイッチ10、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0030】
払出制御基板200には、主制御基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基板200には、RAMクリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0031】
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物47の両翼を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。
【0032】
大入賞口中継基板50には、大入賞口内部の特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ41bと、開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド43aと、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド41cとが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を度数表示部に表示する度数表示基板やプリペイドカードユニットなどから構成される遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
なお、このパチンコ機1には、停電が発生した際に、停電直前の遊技中のデータをRAM116およびRAM216にバックアップする機能が備えられており、電源が復帰したときに、バックアップされているデータに基づいて停電直前の遊技を再開することができる機能が備えられている。また、工場出荷時や開店前に試射を行った後に電源を遮断すると、上記バックアップ機能が働き、そのままの状態で開店すると不具合が発生するため、電源基板80に設けられたRAMクリアスイッチ10をONしながら電源スイッチ18をONすることにより、RAM116およびRAM216にバックアップされているデータを消去することができるようになっている。
【0033】
[ポインタ移動処理]
次に、ポインタ移動処理について図4ないし図9を参照して説明する。
図4は、ポインタ1およびポインタ2が移動する様子を示す説明図であり、図5は、図4の続きを示す説明図である。図6は、図5の続きを示す説明図であり、図7は、図6の続きを示す説明図である。図8は、ポインタ1およびポインタ2を移動させる処理の流れを示すフローチャートであり、図9は、図8の続きを示すフローチャートである。
メインCPU112は、大当り抽選カウンタから取得したカウント値が、所定のカウント値(以下、大当り値という)である場合に大当りと判定し、大当り値以外のカウント値である場合にハズレと判定する。この実施形態では、大当り抽選カウンタは、たとえば0〜299の計300の数値をカウントする。
図4ないし図7に示すように、カウント値を格納する格納領域は、1番(アドレス8000H)から5番(アドレス8004H)までの計5つあり、各格納領域は、RAM116に設けられている。1番〜5番の格納領域のうち1つは、現在行っている特別図柄の変動表示の契機となったカウント値を格納するためのものであり、特別図柄始動記憶数の最大値は4である。図中P1はポインタ1を示し、P2はポインタ2を示す。ポインタ1は、大当り抽選カウンタから取得したカウント値を格納すべき格納領域を指示し、ポインタ2は、大当りかハズレかの判定を行う対象となるカウント値が格納されている格納領域を指示する。
なお、この実施形態では、古いカウント値に新しいカウント値を上書きすることにより、新しいカウント値を格納するものとする。また、新しいカウント値を上書き可能な格納領域およびカウント値が格納されていない格納領域を空き領域という。図4ないし図7において、破線で囲まれた格納領域は、空き領域を示す。さらに、大当りかハズレかの判定を大当り判定という。さらに、大当り判定が行われ、特別図柄の変動が開始された場合に、その大当り判定の対象となったカウント値を消化したという。図4ないし図7におけるUは特別図柄始動記憶数を示し、入賞1〜入賞7は、第1種始動口27への入賞を示す。また、以下の説明では、カウント値R1〜R3に基づく大当り判定は、いずれもハズレであるとする。
【0034】
今、パチンコ機1の電源が投入されたところであり、格納領域に格納されているカウント値は存在せず、1番〜5番の格納領域は空き領域になっているものとする。また、以下の説明では、第1種始動口27または普通電動役物47の開放された両翼への入賞を単に入賞という。
(初期設定)
パチンコ機1の電源が投入されると、メインCPU112は、ポインタ1およびポインタ2のアドレスをそれぞれ7FFFHに初期設定する(ステップ(以下、Sと略す)10)。
(入賞1)
続いてメインCPU112は、第1種始動口スイッチ27a(図3)がONしたか否かを判定し、つまり入賞したか否かを判定する(S12)。図4に示すように、1個目の入賞(入賞1)があったため、肯定判定し(S12:Yes)、現在のポインタ1の変数をxとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は、1番目の格納領域を指示する。なお、xは、P1+1を行う前のアドレス、つまり現在のアドレスである。したがって、このS14では、xとして7FFFHが一時的に記憶される。
【0035】
続いてメインCPU112は、ポインタ1のアドレスが8005Hであるか否か、つまり5番目の格納領域を指示しているか否かを判定する(S16)。ここでは、ポインタ1は、S14においてアドレス8000Hの1番目の格納領域に移動しているため、ポインタ1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2のアドレスが一致するか否かを判定する(S20)。ここでは、ポインタ1のアドレスは8000Hであり、ポインタ2のアドレスは7FFFHであり、両アドレスは一致しないため、否定判定する(S20:No)。
続いてメインCPU112は、大当り抽選カウンタのカウント値R1を読込み、そのカウント値R1をポインタ1が指示する1番目の格納領域に格納する(S22)。続いてメインCPU112は、ポインタ1およびポインタ2の指示位置に基づいて特別図柄始動記憶数Uを演算する(S24)。この段階では、ポインタ2がいずれの格納領域をも指示していないため、演算は実行されず、特別図柄始動記憶数Uは0になる。
【0036】
続いてメインCPU112は、大当り判定の結果を報知中であるか否かを判定する(S28)。つまり、図柄表示器32aにより特別図柄を変動表示したり、変動音をスピーカから発生させたりしているか否かを判定する。ここでは、まだ報知を行っていないため否定判定し(S28:No)、大当り中であるか否か、大当りが発生したときの遊技を行っているか否かを判定する(S32)。ここでは、大当り中ではないため否定判定し(S32:No)、ポインタ1およびポインタ2が同一のアドレスであるか否かを判定する(S36)。図4のS22に示すように、この段階では、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないため否定判定し(S36:No)、ポインタ2のアドレスを+1する(図9のS38)。これにより、図4のS38に示すように、ポインタ2はポインタ1と同じ1番の格納領域を指示する。
【0037】
続いてメインCPU112は、ポインタ2のアドレスが8005Hであるか否かを判定する(S40)。この段階では、ポインタ2のアドレスは8000Hであるため否定判定し(S40:No)、特別図柄始動記憶数Uを演算する(S44)。ここでは、ポインタ1のアドレスからポインタ2のアドレスを減算して特別図柄始動記憶数Uを求める。図4のS38に示すように、ポインタ1およびポインタ2は共にアドレス8000Hであるため、特別図柄始動記憶数U=8000H−8000H=0になる。
続いてメインCPU112は、S22において1番の格納領域に格納したカウント値R1を読出し(S46)、その読出したカウント値R1に基づいて大当り判定を実行する(S48)。
たとえば、カウント値R1が大当り値(たとえば7)であった場合には、大当りと判定し、大当り値以外であった場合には、ハズレと判定する。
続いてメインCPU112は、S48における大当り判定の結果に対応した報知を開始する(S50)。つまり、大当り判定結果に対応した表示を行わせる制御コマンドを図柄制御基板32へ送信し、図柄表示器32aに特別図柄の変動表示を開始させる。また、特別図柄が変動していることを表現した変動音を発生させるための制御コマンドを音声制御基板79へ送信し、スピーカから変動音を発生させる。図4に示す例では、カウント値R1の消化が開始されたことになる。
【0038】
(入賞2)
続いてメインCPU112は、2個目の入賞(入賞2)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8000Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は次の2番の格納領域(8001H)を指示する。続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないと判定し(S20:No)、大当り抽選カウンタのカウント値R2を取得し、その取得したカウント値R2を2番の格納領域に格納する(S22)。
続いてメインCPU112は、特別図柄始動記憶数Uを演算する(S24)。ポインタ1がポインタ2よりも大きい順位の格納領域を指示している場合、つまり図面において右方向に位置する場合は、ポインタ1のアドレスからポインタ2のアドレスを減算して特別図柄始動記憶数Uを求める。図5のS22に示す状態では、ポインタ1のアドレス8001Hからポインタ2のアドレス8000Hを減算して特別図柄始動記憶数U=1を算出する。
続いて、図5に示すようにS22の段階では、特別図柄はカウント値R1に基づく変動中であるため、メインCPU112は、報知中であると判定し(S28:Yes)、報知処理を続行する(S30)。
【0039】
(入賞3)
続いてメインCPU112は、3個目の入賞(入賞3)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8001Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は次の3番の格納領域(8002H)を指示する。続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないと判定し(S20:No)、大当り抽選カウンタのカウント値R3を取得し、その取得したカウント値R3を3番の格納領域に格納する(S22)。
続いてメインCPU112は、ポインタ1のアドレス8002Hからポインタ2のアドレス8000Hを減算して特別図柄始動記憶数U=2を算出する(S24)。
【0040】
そして、カウント値R1に基づく特別図柄の変動表示が終了すると、メインCPU112は、報知中ではないと判定し(S28:No)、大当り中ではないと判定し(S32:No)、ポインタ1およびポインタ2のアドレスは同一ではないと判定し(S36:No)、ポインタ2のアドレスを+1する(S38)。これにより、ポインタ2は次の2番の格納領域(8001H)を指示する。これにより、図5のS38に示すように、1番の格納領域が空き領域、つまりカウント値R1に上書き可能な状態になっている。
続いてメインCPU112は、ポインタ2のアドレスは8005Hではないと判定し(S40:No)、ポインタ1のアドレス8002Hからポインタ2のアドレス8001Hを減算して特別図柄始動記憶数U=1を求める(S44)。続いてメインCPU112は、2番の格納領域に格納されているカウント値R2を読出し(S46)、その読出したカウント値R2に基づいて大当り判定を行う(S48)。続いてメインCPU112は、S48における大当り判定結果に対応した報知を開始する(S50)。これにより、図5に示すように、カウント値R2に基づく特別図柄の変動表示が開始される。
【0041】
(入賞4)
続いてメインCPU112は、4個目の入賞(入賞4)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8002Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は次の4番の格納領域(8003H)を指示する(S14)。続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないと判定し(S20:No)、大当り抽選カウンタのカウント値R4を取得し、その取得したカウント値R4を4番の格納領域に格納する(S22)。
続いてメインCPU112は、ポインタ1のアドレス8003Hからポインタ2のアドレス8002Hを減算して特別図柄始動記憶数U=1と演算する(S24)。
【0042】
そして、カウント値R2に基づく特別図柄の変動表示が終了すると、メインCPU112は、報知中ではないと判定し(S28:No)、大当り中ではないと判定し(S32:No)、ポインタ1およびポインタ2のアドレスは同一ではないと判定し(S36:No)、ポインタ2のアドレスを+1する(S38)。これにより、ポインタ2は次の3番の格納領域(8002H)を指示する。これにより、図6のS38に示すように、1番および2番の格納領域が空き領域、つまりカウント値R1またはR2に上書き可能な状態になっている。
続いてメインCPU112は、ポインタ2のアドレスは8005Hではないと判定し(S40:No)、ポインタ1のアドレス8003Hからポインタ2のアドレス8002Hを減算して特別図柄始動記憶数U=1を求める(S44)。続いてメインCPU112は、3番の格納領域に格納されているカウント値R3を読出し(S46)、その読出したカウント値R3に基づいて大当り判定を行う(S48)。続いてメインCPU112は、S48における大当り判定結果に対応した報知を開始する(S50)。これにより、図6に示すように、カウント値R3に基づく特別図柄の変動表示が開始される。
【0043】
(入賞5)
続いてメインCPU112は、5個目の入賞(入賞5)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8003Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は次の5番の格納領域(8004H)を指示する(S14)。続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないと判定し(S20:No)、大当り抽選カウンタのカウント値R5を取得し、その取得したカウント値R5を5番の格納領域に格納する(S22)。
続いてメインCPU112は、ポインタ1のアドレス8004Hからポインタ2のアドレス8002Hを減算して特別図柄始動記憶数U=2と演算する(S24)。
続いて、図6および図7に示すように、カウント値R3に基づく特別図柄の変動表示中であるため、メインCPU112は、報知中であると判定し(S28:Yes)、報知処理を続行する(S30)。
【0044】
(入賞6)
続いてメインCPU112は、6個目の入賞(入賞6)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8004Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1のアドレスは8004H+1=8005Hとなる。続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hであると判定し(S16:Yes)、ポインタ1のアドレスを8000Hに戻す(S18)。これにより、ポインタ1は1番の格納領域(アドレス8000H)を指示する。
続いてメインCPU112は、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないと判定し(S20:No)、大当り抽選カウンタのカウント値R6を取得し、その取得したカウント値R6を1番の格納領域に格納されているカウント値R1に上書きすることにより、1番の格納領域に格納する(S22)。
続いてメインCPU112は、ポインタ1のアドレス8000Hからポインタ2のアドレス8002Hを減算し、アドレス8005Hを加算し(0−2+5=3)、特別図柄始動記憶数U=3を求める(S24)。このように、ポインタ1のアドレスがポインタ2のアドレスよりも小さい場合、つまり図7に示すようにポインタ1がポインタ2よりも左側に存在する場合は、ポインタ1のアドレスからポインタ2のアドレスを減算し、最大のアドレスを加算することにより、特別図柄始動記憶数Uを求める。
続いて、図6および図7に示すように、カウント値R3に基づく特別図柄の変動表示中であるため、メインCPU112は、報知中であると判定し(S28:Yes)、報知処理を続行する(S30)。
【0045】
(入賞7)
続いてメインCPU112は、7個目の入賞(入賞7)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8000Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は次の2番の格納領域を指示する。続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスではないと判定し(S20:No)、大当り抽選カウンタのカウント値R7を取得し、その取得したカウント値R7を2番の格納領域に格納されているカウント値R2に上書きすることにより、2番の格納領域に格納する(S22)。続いてメインCPU112は、ポインタ1のアドレス8001Hからポインタ2のアドレス8002Hを減算し、アドレス8005Hを加算し(1−2+5=4)、特別図柄始動記憶数U=4を求める(S24)。
続いて、図6および図7に示すように、カウント値R3に基づく特別図柄の変動表示中であるため、メインCPU112は、報知中であると判定し(S28:Yes)、報知処理を続行する(S30)。
【0046】
(入賞8)
続いてメインCPU112は、8個目の入賞(入賞8)により、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(S12:Yes)、ポインタ1の変数をx、つまり現在のアドレス8001Hとして一時的に記憶しておき、ポインタ1のアドレスを+1する(S14)。これにより、ポインタ1は次の3番の格納領域(8002H)を指示するため、図7に示すように、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスになる。
続いてメインCPU112は、ポインタP1のアドレスは8005Hではないと判定し(S16:No)、ポインタ1およびポインタ2は同一のアドレスであると判定する(S20:Yes)。
【0047】
続いてメインCPU112は、S14において一時的に記憶したx、つまりアドレス8001Hをポインタ1のアドレスに置き換える(S26)。これにより、ポインタ1のアドレスは、1つ小さいアドレスに戻り、2番の格納領域を指示することになる。これにより、カウント値R3に基づく特別図柄の変動表示中に9個目の入賞があったとしても、S14においてポインタ1のアドレスが+1されてしまい、ポインタ1がポインタ2を追い越して4番の格納領域を指示し、4番の格納領域に格納されているカウント値R4に、次に取得されたカウント値が上書きされてしまう事態を回避することができる。
つまり、S14においてアドレスを+1する前のポインタ1のアドレス、つまり現在のポインタ1のアドレスを一時的に記憶しておくことにより、ポインタ1およびポインタ2のアドレスが一致することとなったときに、ポインタ1のアドレスを1つ戻すことができるため、上記事態を回避することができる。
なお、メインCPU112は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って上記ポインタ移動処理を実行する。
【0048】
[実施形態の効果]
(1)以上のように、パチンコ機1を使用すれば、メインCPU112は、図柄表示器32aが特別図柄の変動表示を開始する毎に、各格納領域に格納されているカウント値を隣接する格納領域にそれぞれ移動させる処理を実行する必要がなく、ポインタ1またはポインタ2を移動させるだけの極めて簡単な処理のみを行えばよいため、メインCPU112の処理負荷を軽減することができる。
したがって、メインCPU112は、処理負荷が軽減された分、他の処理を確実に実行することができるようになるため、入賞の検出ミスを防止できるし、演出量の増加などにも対応することができる。
【0049】
(2)しかも、ポインタ1の移動とポインタ2の移動とを、それぞれ異なるタイミングで、必要なときに独立して実行することができるため、両方の移動を同時に実行する場合よりもメインCPU112の処理負荷を軽減することができる。
(3)また、ポインタ1の指示位置およびポインタ2の指示位置に基づいて、特別図柄始動記憶数を演算することができるため、特別図柄始動記憶数を記憶しておくための記憶容量が不要である。
(4)さらに、ポインタ1およびポインタ2は、最後尾の順位に設定された格納領域を指示した次は、先頭の順位が設定された格納領域の指示に戻ることができるため、一度にカウント値を格納するために必要な格納領域の数を最小限にすることができる。
したがって、カウント値を記憶しておくための記憶容量を最小限にすることができる。
【0050】
(5)ポインタ1およびポインタ2が一致したときが、特別図柄始動記憶数が最大になったときであるため、ポインタ1およびポインタ2が同一の格納領域を指示したときにポインタ1の移動を禁止させることができる。
したがって、ポインタ1およびポインタ2が一致したか否かの判定だけを実行すればよく、カウント値が格納されている格納領域の数を計算する処理と、その計算値が最大値であるか否かを判定する処理とが不要であるため、メインCPU112の処理負荷をより一層軽減することができる。
【0051】
<他の実施形態>
(1)前記実施形態では、請求項1に記載の当り抽選カウンタとして、複数の乱数を発生する乱数発生器を使用することもできる。
(2)前記実施形態では、図柄表示器32aが特別図柄の変動表示が終了したことを契機にポインタ2を次の格納領域へ移動させたが、特別図柄の変動表示を開始したことを契機にポインタ2を次の格納領域へ移動させることもできる。
【0052】
[各請求項と実施形態との対応関係]
第1種始動口27および普通電動役物47の入賞口が、請求項1に記載の所定の領域に対応する。1番から5番の各格納領域が格納手段に対応する。ポインタ1が第1のポインタに対応し、ポインタ2が第2のポインタに対応する。図柄表示器32aが報知手段に対応する。
そして、メインCPU112が実行するS48が請求項1に記載の第2の判定処理として機能する。S14が第1のポインタとして機能し、S38が第2のポインタとして機能する。S30が報知手段として機能し、S22が格納処理として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。
【図3】パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】ポインタ1およびポインタ2が移動する様子を示す説明図である。
【図5】図4の続きを示す説明図である。
【図6】図5の続きを示す説明図である。
【図7】図6の続きを示す説明図である。
【図8】ポインタ1およびポインタ2を移動させる処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図8の続きを示すフローチャートである。
【図10】図10(A)は、従来のパチンコ機の主要構成を示す説明図であり、図10(B)は、図10(A)に示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図である。
【図11】大当り抽選カウンタのカウント値がRAMの格納領域に格納される過程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ
32a 図柄表示器(報知手段)
112 メインCPU112
P1 ポインタ1(第1のポインタ)
P2 ポインタ2(第2のポインタ)
R1〜R7 カウント値

Claims (1)

  1. 複数の数値をカウントする大当り抽選カウンタと、
    格納順位およびアドレスが設定された格納領域を複数有する格納手段と、
    遊技球が所定の領域を通過したことを契機に、前記大当り抽選カウンタがカウントした数値を取得するとともに、その取得した数値に基づいて大当りまたはハズレと判定するCPUと、
    前記判定の結果を報知する報知手段と、を備えたパチンコ機において、
    前記CPUは、
    前記大当り抽選カウンタから取得した数値を格納する格納領域を指示するための第1のポインタであって、先頭の格納順位が設定された格納領域から最後尾の格納順位が設定された格納領域までの間を循環して指示する第1のポインタの現在のアドレスを一時的に記憶するとともに、第1のポインタの現在のアドレスを次の格納順位の格納領域に対応するアドレスに変更する第1のアドレス変更処理と、
    前記第1のアドレス変更処理によって変更された第1のポインタのアドレスと、前記判定の対象となる数値を格納する格納領域を指示するための第2のポインタであって、先頭の格納順位が設定された格納領域から最後尾の格納順位が設定された格納領域までの間を循環して指示する第2のポインタの現在のアドレスとが同一であるか否かを判定する第1の判定処理と、
    前記第1の判定処理において肯定判定された場合に、前記第1のアドレス変更処理によって変更された第1のポインタのアドレスを前記一時的に記憶されたアドレスに変更する第2のアドレス変更処理と、
    前記第1の判定処理において否定判定された場合に、前記大当り抽選カウンタから取得した数値を、前記第1のアドレス変更処理が実行された第1のポインタのアドレスに対応する格納領域に格納する格納処理と、
    前記第2のアドレス変更処理または前記格納処理を実行した後に、前記第2のポインタの現在のアドレスを次の格納順位の格納領域に対応するアドレスに変更する第のアドレス変更処理と、
    前記第のアドレス変更処理によって変更されたアドレスに対応する格納領域であって、前記第3のアドレス変更処理が実行される前に実行された前記格納処理によって前記格納領域に格納されている数値が大当り値であった場合に大当りと判定し大当り値でなかった場合にハズレと判定する第2の判定処理と、
    を実行することを特徴とするパチンコ機。
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