JP3741663B2 - 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技盤に発射された遊技球が所定の領域を通過したときに、大当りかハズレかを抽選する遊技機、この遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機についてパチンコ機を例に挙げて図10ないし図13を参照して説明する。
図10は、従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。図11(A)は、図10に示すパチンコ機に備えられた第1種始動口と第1種始動口スイッチとの配置関係を示す説明図であり、図11(B)は、図10に示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図である。図12は、不正行為が行われた回路の一例を示す説明図である。図13(A)は、従来の大当り値の配置を示す説明図であり、図13(B)は、不正なRAMクリア指示を行った場合のカウント値の取得タイミングを示す説明図である。
【0003】
図13(A)に示すように、従来のパチンコ機において、大当りかハズレかを抽選するために用いる大当り抽選用カウンタは、0〜952の計953の数値をカウントする。953のうち、「7」、「277」および「293」の計3つのカウント値が大当り値に設定されている。つまり、大当り抽選用カウンタから取得したカウント値が大当り値であった場合に大当りが発生する。大当りの発生確率は、3/953=約1/318である。図中上向きの矢印は、メインCPU531(図11(B))が大当り抽選用カウンタのカウント値を取得するタイミングを示す。
図10において、パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が第1種始動口502、あるいは、両翼を開放した普通電動役物503に入賞すると、その入賞球は、第1種始動口スイッチ510(図11(B))により検出される。この検出のタイミングでメインCPU531は、大当り抽選用カウンタのカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値が大当り値であるか否かに基づいて大当りかハズレかを抽選する。
また、上記の検出タイミングで図柄表示器504の画面上の横方向3個所において複数の図柄(たとえば、0〜9)が上下方向にスクロール表示され、所定時間経過後に上記抽選結果に対応する図柄が確定表示される。たとえば、抽選結果が大当たりであった場合は、3つの同一数字(たとえば、図10に示すような「777」)が確定表示され、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が開口する。
【0004】
そして、大入賞口506に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられた特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域508を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。
【0005】
また、図11(B)に示すように、パチンコ機500には、停電を検知する停電検知回路516が設けられており、その停電検知回路516は、主基板530および払出制御基板540に接続されている。主基板530に搭載されたメインCPU531は、前述したように大当り抽選用カウンタのカウント値を取得し、大当りかハズレかの抽選を行ったり、ラウンドの制御などを行う。ROM533には、メインCPU531が実行するコンピュータプログラムが記録されており、RAM532は、電源遮断時の遊技状態、ROM533から読出したコンピュータプログラム、メインCPU531が各基板へ送信する制御コマンドなどを格納する。
払出制御基板540に搭載されたサブCPU541は、主基板530から送信される賞球払出コマンドに従って賞球払出モータ(図示せず)の制御を行う。ROM543には、サブCPU541が実行するコンピュータプログラムが記録されており、RAM542は、電源遮断時の賞球の未払い数、ROM543から読出したコンピュータプログラムなどを格納する。
【0006】
ここで、電源520が遮断されると、停電検知回路516から電源断信号が主基板530および払出制御基板540へ出力され、主基板530に搭載されたメインCPU531および払出制御基板540に搭載されたサブCPU541は、それぞれNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)処理を実行し、電源遮断時のバックアップデータが記憶されているRAM532,542の各バックアップ領域へのアクセスをそれぞれ禁止する。また、各バックアップ領域には、バックアップ用コンデンサC2から電源が供給され、各バックアップデータの記憶が保持される。
そして、電源520が復帰すると、メインCPU531はRAM532のバックアップ領域に記憶保持されているバックアップデータに基いて電源遮断直前の遊技を再現する。また、サブCPU541はRAM542のバックアップ領域に記憶保持されている賞球の未払い数に基いて賞球の払出しを再開する。
【0007】
しかし、パチンコ機の出荷時やパチンコ機の設置時に試射を行っている途中で電源を遮断すると、試射中に発生した大当りや入賞などに関するデータがRAMにバックアップされてしまうため、その状態で開店すると、バックアップされたデータに基づいて遊技が開始されてしまうなどの不都合が生じた。
そこで、RAMにバックアップデータを消去するRAMクリア信号を各RAMへ出力するRAMクリアスイッチ527を設けることにより、上記不都合を解消する方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、その後の研究により、RAMクリアスイッチ527がONすると、大当り抽選用カウンタの初期値が「0」にリセットされることを悪用されるおそれのあることが判明した。図12に示すように、RAMクリアスイッチ527と主基板530とを接続するラインに、ぶらさげ基板と呼ばれる不正な基板550が接続されている。このぶら下げ基板550には、送信器560から送信された指令を受信すると主基板530へRAMクリア信号を送信する回路が仕組まれている。
ここで、大当り抽選用カウンタのカウント周期が2msであるとすると、「0」からカウントを開始し、大当り値の「7」をカウントするまでに要する時間は、2ms×7=14msとなる。また、図11(A)に示すように、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから第1種始動口スイッチ510によって検出されるまでに要する時間、つまり第1種始動口502から第1種始動口スイッチ27aまでの距離L1を流下するに要する時間が0.4sであるとする。
【0009】
そして、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから0.386s後に送信器560から上記指令をぶら下げ基板550へ送信すると、ぶら下げ基板550からRAMクリア信号が主基板530へ送信され、大当り抽選用カウンタのカウントの初期値が「0」にリセットされ、「0」からカウントを開始する。そして、その14ms(=0.4s−0.386s)後に遊技球Pが第1種始動口スイッチ510によって検出されると、そのとき大当り抽選用カウンタは「7」をカウントすることになる。
したがって、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから0.386s後のタイミングを狙って送信器560から上記指令をぶら下げ基板550へ送信すると、図13(B)に示すように、カウント値取得タイミングが大当り値「7」を含む狭い範囲に集中してしまう。つまり、メインCPU531は、大当り値の「7」の近傍をカウントしている大当り抽選用カウンタからカウント値を取得することになり、大当りが発生する確率が非常に高くなってしまう。
【0010】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、電源が遮断された際に記憶された遊技状態を消去する指示を行うことにより、不正に大当りを発生させることができない遊技機を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、初期値から所定の周期で+1を加算するカウントを行い、そのカウント値が上限値を超えた場合は0に戻るカウンタと、遊技盤に発射された遊技球が通過可能な所定の領域と、この所定の領域を通過した遊技球の流下方向であって前記所定の領域から所定の距離離れた箇所に設けられており、前記所定の領域を通過した遊技球を検出する検出手段と、この遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段と、前記検出手段により前記所定の領域を通過した遊技球が検出されたときに前記カウンタのカウント値を取得するとともに、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選処理と、前記カウンタ初期値を0に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去処理とを実行するメインCPUとONしたときに、前記メインCPUに前記消去処理を実行させるためのRAMクリア信号を前記メインCPUへ送信するRAMクリアスイッチとを備えており、前記電源の供給が再開された際に前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて遊技を再開可能な遊技機であって、前記カウンタが、から、前記抽選処理により大当りと抽選される大当り値までをカウントするに要する時間は、前記遊技球が前記所定の領域を通過したときから前記検出手段により検出されるまでに要する時間よりも長い時間に設定されているという技術的手段を用いる。
【0012】
メインCPUは、検出手段により上記所定の領域を通過した遊技球が検出されたときに、カウンタのカウント値を取得するとともに、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選処理を実行し、カウンタがカウントを開始するときの初期値を0に戻すとともに、遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去処理を実行する。そして、カウンタが、から、抽選処理により大当りと抽選される大当り値までをカウントするに要する時間は、遊技球が前記所定の領域を通過したときから検出手段により検出されるまでに要する時間よりも長い時間に設定されている。
つまり、遊技球が前記所定の領域を通過したときにRAMクリア信号をメインCPUへ送信すると、カウンタがカウントを開始するときの初期値が0に戻り、カウンタはからカウントを開始する。しかし、カウンタがから大当り値までをカウントするに要する時間は、遊技球が前記所定の領域を通過したときから検出手段により検出されるまでに要する時間よりも長い時間に設定されているため、遊技球が検出手段により検出されたときにカウンタは大当り値をカウントしていないため、大当りが発生してしまうおそれがない。
したがって、不正にRAMクリア信号をメインCPUへ送信することによる大当りの発生を防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記遊技球が前記所定の領域を通過したときに前記カウンタが0からカウントを開始する場合そのカウントの開始から、前記所定の領域を通過した遊技球が前記検出手段により検出されるまでにカウントする範囲には、前記抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値1つも存在しないという技術的手段を用いる。
【0014】
つまり、遊技球が前記所定の領域を通過したときに不正にRAMクリア信号の送信が行われ、カウンタがからカウントを開始した場合であっても、前記所定の領域を通過した遊技球が検出手段により検出されるときには、まだカウンタは、抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値をカウントしていないため、大当りが発生してしまうおそれがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
【0020】
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0021】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について、それを示す図2を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が取付けられており、センターケース30には、図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、特別図柄を変動表示したり、画面左上の表示領域321において普通図柄を変動表示したりする。
また、センターケース30には、図柄表示器32aが特別図柄の変動表示を開始可能な回数として記憶されている数(以下、特別図柄始動記憶数と称する)を表示する4個のLEDから構成された特別図柄始動記憶表示LED31と、図柄表示器32aが普通図柄の変動表示を開始可能な回数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)として記憶されている数を表示する4個のLEDから構成された普通図柄始動記憶表示LED33とが設けられている。
【0022】
また、センターケース30の右側には、遊技球の通過により図柄表示器32aにおいて普通図柄の変動を開始する機能を有する普通図柄作動右ゲート25が設けられており、センターケース30の左側には、同じく遊技球の通過により図柄表示器32aにおいて普通図柄の変動を開始する機能を有する普通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケース30の下方には、遊技球の入賞により、図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には、普通図柄の抽選の結果が当りであった場合に両翼を開放する普通電動役物47が設けられている。両翼を開放した普通電動役物47は、第1種始動口27と同様に図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を備えている。普通電動役物47の下方には、図柄表示器32aの3個所の表示領域に確定表示された特別図柄が大当り図柄であった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
【0023】
変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する開閉部材43が開閉可能に取り付けられている。また、変動入賞装置40の内部には、遊技球の通過により開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号41bで示す)と、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド(図3に符号41cで示す)とが設けられている。
遊技盤5の上方の両角部には、LEDにより装飾されたコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の両側には、LEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。右側のサイド飾り20には、右袖入賞口12と、右下入賞口45とが設けられており、左側のサイド飾り20には、左袖入賞口13と、左下入賞口44とが設けられている。
さらに、遊技盤5には、風車24,24と、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら落下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27や各入賞口に入賞したり、あるいはアウト口14から回収されたりする。
【0024】
[パチンコ機の電気的構成]
次に、パチンコ機の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りかハズレかの抽選、RAMクリアスイッチ10がONしたことの検出、大入賞口41への入賞数のカウント、大当りの遊技におけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口27を通過したことの検出結果や入賞などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27または開放した普通電動役物47に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、RAMクリアスイッチ10、図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、賞球払出数や大当りの発生などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0025】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、払出制御基板200には、RAMクリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0026】
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物47を駆動する普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。
【0027】
大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ41b、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド41cおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド43aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
また、電源基板80には、RAMクリアスイッチ10および電源スイッチ18が設けられている。つまり、この実施形態のパチンコ機1では、RAMクリアスイッチ10をONしながら電源を投入することにより、RAMクリア処理が行われるように構成されているため、RAMクリアスイッチ10および電源スイッチ18は、互いに近接した個所に設けられており、操作がし易いようになっている。なお、この実施形態では、RAMクリアスイッチ10は、プッシュON式のスイッチである。
【0028】
[電源基板80の周辺の構成]
次に、電源基板80の周辺の構成について、それを示す図4を参照して説明する。
電源基板80には、AC24Vの主電源70と接続された電源スイッチ18が設けられている。その電源スイッチ18を介して供給されたAC24Vは、過負荷保護回路81を介して32V生成回路82によりDC32Vに変換され、DC32V電源として各基板および装置に供給される。また、DC32Vは、24V生成回路83によりDC24Vに変換され、DC24Vとして各基板および装置に供給される。さらに、DC32Vは、12V生成回路84によりDC12Vに変換され、DC12V電源として各基板および装置に供給される。さらに、DC32Vは、5V生成回路85によりDC5Vに変換され、DC5V電源として各基板および装置に供給される。
【0029】
停電検知回路86が電源の遮断を検知すると、メインCPU112およびサブCPU212は、それぞれNMI処理を実行し、RAM116およびRAM216へのアクセスが禁止される。また、バックアップ用コンデンサC1からバックアップ電源が、RAM116およびRAM216の各バックアップ領域に供給され、バックアップデータの記憶が保持される。これにより、電源遮断直前の遊技状態(たとえば、大当りが発生した事実、実行されたラウンド数、入賞数など)がRAM116にバックアップされ、賞球の未払い数などがRAM216にバックアップされる。そして、電源が復活すると、RAM116およびRAM216にバックアップされている遊技状態に基づいて、電源遮断直前の遊技から再開される。
また、開店前の試射中に発生した大当りや入賞などのデータは、電源遮断によりRAMにバックアップされるため、その後電源を投入し、開店を迎えると、RAMにバックアップされたデータに基づいて遊技が再開されてしまうという不都合が生じる。そこで、開店前にバックアップデータを消去しておく必要がある。図4において、RAMクリアスイッチ10を押しながら電源スイッチ18をONすると、RAM116,216に格納されているバックアップデータが消去される。
【0030】
[遊技の主な流れ]
次に、遊技の主な流れについて図5ないし図9を参照して説明する。
図5は、大当り抽選用カウンタの説明図である。図6(A)は、本発明の大当り値の配置を示す説明図であり、図6(B)は、不正なRAMクリア指示を行った場合のカウント値の取得タイミングを示す説明図である。図7は、メインCPU112が実行するRAMクリア処理の流れを示すフローチャートである。図8は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図9は、メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明では、図柄表示器32aは、画面の横方向3個所において特別図柄を変動表示するものとし、変動表示または確定表示される図柄を左から順に、左図柄、中図柄、右図柄というものとする。また、この実施形態では、遊技球が第1種始動口27を通過したタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるタイミングまでの時間は、0.4sであるとする。
【0031】
(大当り抽選用カウンタ)
図5に示す大当り抽選用カウンタCt1は、大当りか否かを決定するためのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では「0」〜「952」の計953個の数値をカウントする。また、大当り抽選用カウンタCt1は、カウントを開始する初期値から所定の周期、この実施形態では、2msの周期で+1を加算し、加算結果が取得範囲を超えた場合は0クリアする。また、初期値は、2msごとに+1ずつ更新される。
(大当り値の配置)
また、この実施形態では、図6(A)に示すように、953の数値のうち、通常確率時では、「317」、「617」および「947」の計3個が大当り値として大当り値テーブル(大当り値が設定されているテーブル)に設定されており、高確率時(確変時)では、「317」、「347」、「407」、「437」、「507」、「547」、「617」、「637」、「727」、「737」、「817」、「847」、「907」、「937」および「947」の計15個が大当り値として大当り値テーブルに設定されている。つまり、カウント値「0」〜「316」までの間には、大当り値が1つも設定されていない。換言すれば、大当り抽選用カウンタCt1が「0」からカウントを開始してから2ms×317=634ms=0.634sの間においては、大当り値をカウントすることがないように設定されている。
【0032】
このように、大当り抽選用カウンタCt1が「0」からカウントを開始した場合に最初の大当り値「317」をカウントするまでに要する時間が、遊技球が第1種始動口27を通過したタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるタイミングまでの時間の0.4sよりも充分に長く設定されている。
したがって、不正行為を行う遊技者が遊技球が第1種始動口27を通過したときから0.386s後に送信器からRAMクリアの指示を行い、大当り抽選用カウンタCt1が「0」からカウントを開始した場合であっても、遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときは、大当り抽選用カウンタCt1は、まだカウント値7(=(0.4s−0.386s)/2ms)をカウントしているところであるため、大当り値「317」をカウントして大当りが発生してしまうおそれがない。また、不正行為を行う遊技者が、遊技球が第1種始動口27を通過したと同時にRAMクリアの指示を行った場合であっても、大当り抽選用カウンタCt1は、まだカウント値200(=0.4s/2ms)をカウントしているところであり、「200」から「317」までの間には、2ms×(317−200)=234ms=約0.2sの間隔が存在し、余裕があるため、大当り値「317」をカウントして大当りが発生してしまうおそれはない。
【0033】
(RAMクリア処理)
メインCPU112は、ROM114に記録されているコンピュータプログラムに異常があるか否かを検査するセキュリティチェックを実行し(図7のステップ(以下、Sと略す)10)、RAM116の作業領域を初期化する(S12)。続いてメインCPU112は、RAMクリアスイッチ10(図4、図6)が押されてONしているか否かを判定する(S14)。ここでONしていると判定すると(S14:Yes)、RAMクリア処理を実行する(S18)。つまり、RAM116に格納されているバックアップデータを消去するとともに、大当り抽選用カウンタCt1がカウントを開始するときの値を初期値の「0」に戻す。なお、前述したように、不正行為により、送信器560からぶら下げ基板550へ信号を送信し、ぶら下げ基板550から信号が主基板100へ送信された場合もRAMクリア処理が実行されることになる。
そして、メインCPU112は、入賞の検出、大当りかハズレかの抽選、大当り抽選用カウンタCt1の初期値の更新など、遊技の制御を開始する(S20)。また、メインCPU112は、RAMクリアスイッチ10がONしていない場合は(S14:No)、RAM116に格納されているチェックデータが正しいデータであるか否か、たとえばA5A5Hであるか否かを判定する(S16)。ここでA5A5Hである場合は(S16:Yes)、遊技の制御を開始し(S20)、A5A5Hでなかった場合は(S16:No)、RAM116に異常なデータが格納されていると判断し、RAMクリア処理を実行する(S18)。
なお、上記RAMクリア処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0034】
(第1種始動口処理)
第1種始動口スイッチ27a(図3)がONすると、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aに接続されている入力ポートの電圧変化を検出することにより、第1種始動口スイッチ27aがONしたと判定し(図8のS30:Yes)、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満であるか否かを判定し(S32)、「4」未満である場合は(S32:Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」を加算する(S34)。続いてメインCPU112は、大当り抽選用カウンタCt1(図5)がカウントしたカウント値を1つ取得し(S36)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(S38)。
ここで、前述した不正行為により、遊技球が第1種始動口27を通過するときにRAMクリアの指示が行われた場合は、大当り抽選用カウンタCt1は、「0」からカウントを開始することになり、遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときのカウント値は、図6(B)に示すように、200前後であるため、その200前後のカウント値が取得され、RAM116に格納されることになる。
なお、上記の第1種始動口処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムにより実行される。
【0035】
(特別図柄制御)
メインCPU112は、図柄制御装置32を制御するための制御コマンドを図柄制御装置32へ出力しているか否か、つまり特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図9のS50)、変動中でないと判定すると(S50:No)、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(S52)。ここでメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(S52:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を減算し(S54)、前述の第1種始動口処理のS38(図8)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出す(S56)。
続いてメインCPU112は、遊技状態が確変になっていることを示す確変フラグがセットされているか否か(確変フラグ=1か0か)を判定する(S58)。ここでメインCPU112は、確変フラグがセットされていると判定した場合は(S58:Yes)、高確率時の大当り値テーブルを参照し(S60)、S56で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(S64)。たとえば、S56で読出したカウント値が「347」であった場合は、大当りと判定する(S64:Yes)。
【0036】
また、確変フラグがセットされていない場合は(S58:No)、通常確率時の大当り値テーブルを参照し(S62)、S56で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(S64)。たとえば、S56で読出したカウント値が「317」であった場合は、大当りと判定する(S64:Yes)。
ところで、カウント値「0」〜「316」までの間には、大当り値が1つも設定されていない。そこで、前述したように、不正行為により、遊技球が第1種始動口27を通過するときにRAMクリア指示を行った場合は、200前後のカウント値がRAM116に格納されることになるため、大当りと判定されることはない。
続いてメインCPU112は、大当りと判定した場合は(S64:Yes)、大当りが発生したことを示す大当りフラグをセットし(S66)、大当り図柄を決定する大当り図柄テーブルを参照して大当り図柄を決定し(S68)、その選択した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定する(S70)。ここで、確変図柄とは、大当り図柄のうち、特定の図柄(たとえば、奇数の大当り図柄)のことを意味し、確変図柄で大当りした場合は、その大当りの遊技が終了した以降の遊技が、確変に変化する。
【0037】
ここで、確変図柄である場合は(S70:Yes)、確変フラグをセットする(S72)。またメインCPU112は、大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(S64:No)、ハズレ図柄を決定するハズレ図柄テーブルを参照して左図柄、中図柄および右図柄として確定表示するハズレ図柄をそれぞれ決定する(S74)。
なお、大当り図柄テーブルは、複数の乱数(たとえば、0〜9)と複数の特別図柄(たとえば、000〜999)とを対応付けて構成されており、メインCPU112が無作為に選択した乱数に対応付けられている特別図柄が大当り図柄に決定される。また、ハズレ図柄テーブルは、複数の乱数(たとえば、0〜9)と複数の特別図柄(たとえば、0〜9)とを対応付けて構成されており、メインCPU112が無作為に選択した乱数に対応付けられている特別図柄がハズレ図柄に決定される。決定したハズレ図柄が大当り図柄と同一であった場合は、再度、ハズレ図柄を決定する。なお、ハズレ図柄の決定は、左図柄、中図柄および右図柄についてそれぞれ行い、計3つのハズレ図柄を決定する。
続いてメインCPU112は、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターンテーブルを参照して特別図柄の変動パターンを決定する(S76)。変動パターンには、特別図柄の変動時間、リーチを行う場合のリーチの種類、リーチを行わない場合の通常停止パターンなどが含まれる。続いてメインCPU112は、S76において決定した変動パターン、S68において決定した大当り図柄またはS74において決定したハズレ図柄を示す変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S78)。続いてメインCPU112は、S76において決定した変動パターンにより示される特別図柄の変動時間の計測を開始する(S80)。
【0038】
また、メインCPU112は、図柄制御装置32へ変動パターン指定コマンドを送信すると同時に、変動パターン指定コマンドを音声制御装置79およびランプ制御装置300(図3)へ送信する。これにより、音声制御装置79は、受信した変動パターン指定コマンドに対応したパターンにて効果音を出力し、ランプ制御装置300は、受信した変動パターン指定コマンドに対応したパターンにて各種のLEDを点灯させる。
そしてメインCPU112は、S80にて計測を開始した時間がタイムアップしたと判定すると(S82:Yes)、全図柄の停止を指示する全図柄停止コマンドを図柄制御装置32へ送信し(S84)、計測時間をリセットする(S86)。これにより、図柄表示器32aは、大当り図柄、またはハズレ図柄を確定表示する。また、音声制御装置79は、効果音の出力を停止し、ランプ制御装置300は、LEDの点灯を停止する。
なお、上記特別図柄制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0039】
[実施形態の効果]
以上のように、上記実施形態のパチンコ機1を使用すれば、大当り抽選用カウンタCt1が初期値から大当り値までをカウントするに要する時間は、遊技球が第1種始動口27を通過したときから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるまでに要する時間よりも長く設定されているため、遊技球が第1種始動口27を通過したタイミングで大当り抽選用カウンタCt1が「0」からカウントを開始したとしても、遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されたタイミングよりも後に大当り抽選用カウンタCt1は大当り値をカウントすることになる。
したがって、不正行為を行う遊技者が遊技球が第1種始動口27を通過したタイミングから0.386s後に送信器によりRAMクリア指示を行うと、大当り抽選用カウンタCt1は、「0」からカウントを開始し、遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときには、「7」をカウントしていることになる。つまり、最初の大当り値「317」が取得されてしまうことがないため、大当りが発生してしまうおそれがない。また、不正行為を行う遊技者が、遊技球が第1種始動口27を通過したと同時にRAMクリアの指示を行った場合であっても、大当り抽選用カウンタCt1は、まだカウント値200(=0.4s/2ms)をカウントしているところであり、「200」から「317」までの間には、2ms×(317−200)=234ms=約0.2sの間隔が存在し、余裕があるため、大当り値「317」をカウントして大当りが発生してしまうおそれはない。
【0040】
<他の実施形態>
(1)大当り抽選用カウンタCt1が、「0」からカウントを開始し、最初の大当り値をカウントするまでに要する時間が、遊技球が第1種始動口27を通過するタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるタイミングまでの時間よりも充分長ければ、大当り値の配置は前記実施形態に記載したものに限定されるものではなく、遊技球が第1種始動口27を通過するタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるタイミングまでの時間に対応して適宜変更することができる。
(2)また、大当り値は、大当り抽選用カウンタCt1のカウント周期に対応して変更することができる。たとえば、抽選用カウンタCt1のカウント周期が1msである場合は、0.4s間に0〜400(=0.4s/1ms)をカウントすることになるため、大当り値を「400」よりも大きい数値(たとえば、607)に設定する。このように設定すれば、遊技球が第1種始動口27を通過したと同時に不正にRAMクリア指示が行われた場合であっても、その遊技球が0.4s後に第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときは、大当り抽選用カウンタCt1は、まだ「400」をカウントしていることになるため、不正に大当りが発生するおそれがない。
【0041】
(3)さらに、大当り値は、遊技球が第1種始動口27から第1種始動口スイッチ27aに達するまでに要する時間に対応して変更することができる。たとえば、遊技球が第1種始動口27から第1種始動口スイッチ27aに達するまでに要する時間が0.2sであり、大当り抽選用カウンタCt1のカウント周期が2msである場合は、大当り抽選用カウンタCt1は、0.2s間に0〜100(=0.2s/2ms)をカウントすることになるため、大当り値を「100」よりも大きい数値(たとえば、277)に設定する。このように設定すれば、遊技球が第1種始動口27を通過したと同時に不正にRAMクリア指示が行われた場合であっても、その遊技球が0.2s後に第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときは、大当り抽選用カウンタCt1は、まだ「200」をカウントしていることになるため、不正に大当りが発生するおそれがない。
(4)さらに、前記実施形態では、RAMクリア処理が実行されると、大当り抽選用カウンタCt1の初期値は「0」にリセットされる場合を説明したが、「0」以外の値にリセットされる場合にも本発明を適用することができる。この場合も、リセットされたときの初期値から最初の大当り値をカウントするに要する時間が、遊技球が第1種始動口27を通過するタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるタイミングまでの時間よりも長くなるように設定することにより、不正に大当りが発生するおそれをなくすことができる。
(5)この発明は、第2種パチンコ機、第3種パチンコ機にも適用することができる。また、第1種ないし第3種パチンコ機のいずれか2つ以上を組み合わせて構成されたパチンコ機にも適用することができる。さらに、スロットマシン、雀球、アレンジボール、その他遊技場に設置されている遊技機など、大当りかハズレかを抽選する機能を備えた遊技機に適用することができる。
【0042】
[各請求項と実施形態との対応関係]
大当り抽選用カウンタCt1が、請求項1に記載のカウンタに対応し、第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47が所定の領域に対応する。第1種始動口スイッチ27aが検出手段に対応し、RAM116およびRAM216が遊技状態記憶手段に対応す
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。
【図3】パチンコ機1の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】電源基板80の周辺の構成を示す説明図である。
【図5】大当り抽選用カウンタの説明図である。
【図6】図6(A)は、本発明の大当り値の配置を示す説明図であり、図6(B)は、不正なRAMクリア指示を行った場合のカウント値の取得タイミングを示す説明図である。
【図7】メインCPU112が実行するRAMクリア処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。
【図10】従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
【図11】図11(A)は、図10に示すパチンコ機に備えられた第1種始動口と第1種始動口スイッチとの配置関係を示す説明図であり、図11(B)は、図10に示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図である。
【図12】不正行為が行われた回路の一例を示す説明図である。
【図13】図13(A)は、従来の大当り値の配置を示す説明図であり、図13(B)は、不正なRAMクリア指示を行った場合のカウント値の取得タイミングを示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
10 RAMクリアスイッ
27 第1種始動口(所定の領域)
27a 第1種始動口スイッチ(検出手段)
32a 図柄表示器
112 メインCP
114 RO
116 RAM(遊技状態記憶手段)
216 RAM(遊技状態記憶手段)
Ct1 大当り抽選用カウンタ(カウンタ)

Claims (2)

  1. 初期値から所定の周期で+1を加算するカウントを行い、そのカウント値が上限値を超えた場合は0に戻るカウンタと、
    遊技盤に発射された遊技球が通過可能な所定の領域と、
    この所定の領域を通過した遊技球の流下方向であって前記所定の領域から所定の距離離れた箇所に設けられており、前記所定の領域を通過した遊技球を検出する検出手段と、
    この遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段と、
    前記検出手段により前記所定の領域を通過した遊技球が検出されたときに前記カウンタのカウント値を取得するとともに、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選処理と、前記カウンタ初期値を0に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去処理とを実行するメインCPUと
    ONしたときに、前記メインCPUに前記消去処理を実行させるためのRAMクリア信号を前記メインCPUへ送信するRAMクリアスイッチとを備えており、
    前記電源の供給が再開された際に前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて遊技を再開可能な遊技機であって、
    前記カウンタが、から、前記抽選処理により大当りと抽選される大当り値までをカウントするに要する時間は、前記遊技球が前記所定の領域を通過したときから前記検出手段により検出されるまでに要する時間よりも長い時間に設定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 記遊技球が前記所定の領域を通過したときに前記カウンタが0からカウントを開始する場合そのカウントの開始から、前記所定の領域を通過した遊技球が前記検出手段により検出されるまでにカウントする範囲には、前記抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値1つも存在しないことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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