JP3741666B2 - 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技盤に発射された遊技球が所定の領域を通過したときに、大当りかハズレかを抽選する遊技機、この遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機についてパチンコ機を例に挙げて図10ないし図12を参照して説明する。
図10は、従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。図11(A)は、図10に示すパチンコ機に備えられた第1種始動口と第1種始動口スイッチとの配置関係を示す説明図であり、図11(B)は、図10に示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図である。図12は、不正行為が行われた回路の一例を示す説明図である。
【0003】
図10において、パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が第1種始動口502、あるいは、両翼を開放した普通電動役物503に入賞すると、その入賞球は、第1種始動口スイッチ510(図11(B))により検出される。この検出のタイミングでメインCPU531は、大当り抽選用カウンタのカウント値を1つ取得し、その取得したカウント値が大当り値であるか否かに基づいて大当りかハズレかを抽選する。
また、上記の検出タイミングで図柄表示器504の画面上の横方向3個所において複数の図柄(たとえば、0〜9)が上下方向にスクロール表示され、所定時間経過後に上記抽選結果に対応する図柄が確定表示される。たとえば、抽選結果が大当たりであった場合は、3つの同一数字(たとえば、図10に示すような「777」)が確定表示され、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が開口する。
【0004】
そして、大入賞口506に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられた特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域508を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。
【0005】
また、図11(B)に示すように、パチンコ機500には、停電を検知する停電検知回路516が設けられており、その停電検知回路516は、主基板530および払出制御基板540に接続されている。主基板530に搭載されたメインCPU531は、前述したように大当り抽選用カウンタのカウント値を取得し、大当りかハズレかの抽選を行ったり、ラウンドの制御などを行う。ROM533には、メインCPU531が実行するコンピュータプログラムが記録されており、RAM532は、電源遮断時の遊技状態、ROM533から読出したコンピュータプログラム、メインCPU531が各基板へ送信する制御コマンドなどを格納する。
払出制御基板540に搭載されたサブCPU541は、主基板530から送信される賞球払出コマンドに従って賞球払出モータ(図示せず)の制御を行う。ROM543には、サブCPU541が実行するコンピュータプログラムが記録されており、RAM542は、電源遮断時の賞球の未払い数、ROM543から読出したコンピュータプログラムなどを格納する。
【0006】
ここで、電源520が遮断されると、停電検知回路516から電源断信号が主基板530および払出制御基板540へ出力され、主基板530に搭載されたメインCPU531および払出制御基板540に搭載されたサブCPU541は、それぞれNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)処理を実行し、電源遮断時のバックアップデータが記憶されているRAM532,542の各バックアップ領域へのアクセスをそれぞれ禁止する。また、各バックアップ領域には、バックアップ用コンデンサC2から電源が供給され、各バックアップデータの記憶が保持される。
そして、電源520が復帰すると、メインCPU531はRAM532のバックアップ領域に記憶保持されているバックアップデータに基いて電源遮断直前の遊技を再現する。また、サブCPU541はRAM542のバックアップ領域に記憶保持されている賞球の未払い数に基いて賞球の払出しを再開する。
【0007】
しかし、パチンコ機の出荷時やパチンコ機の設置時に試射を行っている途中で電源を遮断すると、試射中に発生した大当りや入賞などに関するデータがRAMにバックアップされてしまうため、その状態で開店すると、バックアップされたデータに基づいて遊技が開始されてしまうなどの不都合が生じた。
そこで、RAMにバックアップデータを消去するRAMクリア信号を各RAMへ出力するRAMクリアスイッチ527を設けることにより、上記不都合を解消する方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、その後の研究により、RAMクリアスイッチ527がONすると、大当り抽選用カウンタの初期値が「0」にリセットされることを悪用されるおそれのあることが判明した。図12に示すように、RAMクリアスイッチ527と主基板530とを接続するラインに、ぶらさげ基板と呼ばれる不正な基板550が接続されている。このぶら下げ基板550には、送信器560から送信された指令を受信すると主基板530へRAMクリア信号を送信する回路が仕組まれている。
ここで、大当り抽選用カウンタのカウント周期が2msであるとすると、「0」からカウントを開始し、大当り値の「7」をカウントするまでに要する時間は、2ms×7=14msとなる。また、図11(A)に示すように、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから第1種始動口スイッチ510によって検出されるまでに要する時間、つまり第1種始動口502から第1種始動口スイッチ27aまでの距離L1を流下するに要する時間が0.4sであるとする。
【0009】
そして、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから0.386s後に送信器560から上記指令をぶら下げ基板550へ送信すると、ぶら下げ基板550からRAMクリア信号が主基板530へ送信され、大当り抽選用カウンタのカウントの初期値が「0」にリセットされ、「0」からカウントを開始する。そして、その14ms(=0.4s−0.386s)後に遊技球Pが第1種始動口スイッチ510によって検出されると、そのとき大当り抽選用カウンタは「7」をカウントすることになる。
したがって、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから0.386s後のタイミングを狙って送信器560から上記指令をぶら下げ基板550へ送信すると、メインCPU531は、大当り値の「7」の近傍をカウントしている大当り抽選用カウンタからカウント値を取得することになり、大当りが発生する確率が非常に高くなってしまう。
【0010】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、電源が遮断された際に記憶された遊技状態を消去する指示を行うことにより、不正に大当りを発生させることができない遊技機を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、初期値から所定の周期で+1を加算するカウントを行い、そのカウント値が上限値を超えた場合は0に戻るカウンタと、遊技盤に発射された遊技球が通過可能な所定の領域と、この所定の領域を通過した遊技球の流下方向であって前記所定の領域から所定の距離離れた箇所に設けられており、前記所定の領域を通過した遊技球を検出する検出手段と、この遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段と、前記検出手段により前記所定の領域を通過した遊技球が検出されたときに前記カウンタのカウント値を取得するとともに、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選処理と、前記カウンタ初期値を0に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去処理とを実行するメインCPUとONしたときに、前記メインCPUに前記消去処理を実行させるためのRAMクリア信号を前記メインCPUへ送信するRAMクリアスイッチとを備えており、前記電源の供給が再開された際に前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて遊技を再開可能な遊技機であって、前記メインCPUが前記RAMクリア信号を受信してから遊技球が前記検出手段により検出されるまでの時間を計測する計測手段と、この計測手段により計測された時間と、前記カウンタが、前記初期値から、前記抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値までをカウントするに要する時間との差を演算する演算手段と、この演算手段による演算値が所定範囲内である場合に異常と判定する判定手段とを備えたという技術的手段を用いる。
【0012】
メインCPUは、検出手段により上記所定の領域を通過した遊技球が検出されたときに、カウンタのカウント値を取得するとともに、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選処理を実行し、カウンタがカウントを開始するときの初期値を0に戻すとともに、遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去処理を実行する。計測手段は、メインCPUがRAMクリア信号を受信してから遊技球が検出手段により検出されるまでの時間を計測する。演算手段は、計測手段により計測された時間と、カウンタが、初期値から、抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値までをカウントするに要する時間との差を演算する。そして、判定手段は、演算手段による演算値が所定範囲内である場合に異常と判定する。
つまり、メインCPUがRAMクリア信号を受信してから遊技球が検出手段により検出されるまでの時間と、カウンタが、初期値から、抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値までをカウントするに要する時間との差が所定範囲内である場合は、RAMクリア信号のメインCPUへの送信は、遊技球が所定の領域を通過するタイミングを狙い、不正に大当りを発生させる目的で行われたものであるとみなし、異常と判定する。
そして、その異常判定がなされたときに、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、図柄表示器32aの画面上に「RAMクリア異常」というメッセージを表示することができる。
したがって、遊技球が前記所定の領域を通過するタイミングを狙ってRAMクリア信号をメインCPUへ送信することにより、カウンタがからカウントを開始し、大当りのカウント値をカウントするタイミングと、所定の領域を通過した遊技球が検出手段により検出されるタイミングとを一致させ、大当りを発生させようとする不正行為を行おうとする者に注意を喚起することができる。また、遊技店側は、メッセージを見ることにより、容易に不正行為を発見することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記判定手段が前記異常と判定した場合は、その判定以降において、前記メインCPUが前記消去処理を実行することを禁止する禁止手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0014】
つまり、判定手段が前記異常と判定した場合は、その判定以降において、メインCPUが消去処理を実行することを禁止することができるため、直ちに不正行為による被害の発生を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、第1種のパチンコ機を例に挙げて説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
【0020】
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0021】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について、それを示す図2を参照して説明する。
図2は、遊技盤5の主要構成を示す正面説明図であり、図3は、図2に示す遊技盤5に備えられた図柄表示器32aを示す正面説明図である。
図2に示すように、遊技盤5の略中央には、センターケース30が取付けられており、センターケース30には、図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aは、特別図柄を変動表示したり、画面左上の表示領域321において普通図柄を変動表示したりする。
また、センターケース30には、図柄表示器32aが特別図柄の変動表示を開始可能な回数として記憶されている数(以下、特別図柄始動記憶数と称する)を表示する4個のLEDから構成された特別図柄始動記憶表示LED31と、図柄表示器32aが普通図柄の変動表示を開始可能な回数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)として記憶されている数を表示する4個のLEDから構成された普通図柄始動記憶表示LED33とが設けられている。
【0022】
また、センターケース30の右側には、遊技球の通過により図柄表示器32aにおいて普通図柄の変動を開始する機能を有する普通図柄作動右ゲート25が設けられており、センターケース30の左側には、同じく遊技球の通過により図柄表示器32aにおいて普通図柄の変動を開始する機能を有する普通図柄作動左ゲート26が設けられている。センターケース30の下方には、遊技球の入賞により、図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には、普通図柄の抽選の結果が当りであった場合に両翼を開放する普通電動役物47が設けられている。両翼を開放した普通電動役物47は、第1種始動口27と同様に図柄表示器32aに特別図柄を変動表示する機能を備えている。普通電動役物47の下方には、図柄表示器32aの3個所の表示領域に確定表示された特別図柄が大当り図柄であった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。
【0023】
変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する開閉部材43が開閉可能に取り付けられている。また、変動入賞装置40の内部には、遊技球の通過により開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号41bで示す)と、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド(図3に符号41cで示す)とが設けられている。
遊技盤5の上方の両角部には、LEDにより装飾されたコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の両側には、LEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。右側のサイド飾り20には、右袖入賞口12と、右下入賞口45とが設けられており、左側のサイド飾り20には、左袖入賞口13と、左下入賞口44とが設けられている。
さらに、遊技盤5には、風車24,24と、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16と、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら落下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27や各入賞口に入賞したり、あるいはアウト口14から回収されたりする。
【0024】
[パチンコ機の電気的構成]
次に、パチンコ機の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、大当りかハズレかの抽選、RAMクリアスイッチ10がONしたことの検出、大入賞口41への入賞数のカウント、大当りの遊技におけるラウンドの制御などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM114と、遊技球が第1種始動口27を通過したことの検出結果や入賞などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27または開放した普通電動役物47に入賞したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、RAMクリアスイッチ10、図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、賞球払出数や大当りの発生などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0025】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、払出制御基板200には、RAMクリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
【0026】
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物47を駆動する普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。
【0027】
大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ41b、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド41cおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド43aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
また、電源基板80には、RAMクリアスイッチ10および電源スイッチ18が設けられている。つまり、この実施形態のパチンコ機1では、RAMクリアスイッチ10をONしながら電源を投入することにより、RAMクリア処理が行われるように構成されているため、RAMクリアスイッチ10および電源スイッチ18は、互いに近接した個所に設けられており、操作がし易いようになっている。なお、この実施形態では、RAMクリアスイッチ10は、プッシュON式のスイッチである。
【0028】
[電源基板80の周辺の構成]
次に、電源基板80の周辺の構成について、それを示す図4を参照して説明する。
電源基板80には、AC24Vの主電源70と接続された電源スイッチ18が設けられている。その電源スイッチ18を介して供給されたAC24Vは、過負荷保護回路81を介して32V生成回路82によりDC32Vに変換され、DC32V電源として各基板および装置に供給される。また、DC32Vは、24V生成回路83によりDC24Vに変換され、DC24Vとして各基板および装置に供給される。さらに、DC32Vは、12V生成回路84によりDC12Vに変換され、DC12V電源として各基板および装置に供給される。さらに、DC32Vは、5V生成回路85によりDC5Vに変換され、DC5V電源として各基板および装置に供給される。
【0029】
停電検知回路86が電源の遮断を検知すると、メインCPU112およびサブCPU212は、それぞれNMI処理を実行し、RAM116およびRAM216へのアクセスが禁止される。また、バックアップ用コンデンサC1からバックアップ電源が、RAM116およびRAM216の各バックアップ領域に供給され、バックアップデータの記憶が保持される。これにより、電源遮断直前の遊技状態(たとえば、大当りが発生した事実、実行されたラウンド数、入賞数など)がRAM116にバックアップされ、賞球の未払い数などがRAM216にバックアップされる。そして、電源が復活すると、RAM116およびRAM216にバックアップされている遊技状態に基づいて、電源遮断直前の遊技から再開される。
また、開店前の試射中に発生した大当りや入賞などのデータは、電源遮断によりRAMにバックアップされるため、その後電源を投入し、開店を迎えると、RAMにバックアップされたデータに基づいて遊技が再開されてしまうという不都合が生じる。そこで、開店前にバックアップデータを消去しておく必要がある。図4において、RAMクリアスイッチ10を押しながら電源スイッチ18をONすると、RAM116,216に格納されているバックアップデータが消去される。
【0030】
[遊技の主な流れ]
次に、遊技の主な流れについて図5ないし図9を参照して説明する。
図5は、大当り抽選用カウンタの説明図である。図6は、メインCPU112が実行するRAMクリア処理の流れを示すフローチャートである。図7は、メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。図8は、メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。図9は、図柄表示器32aに表示されたメッセージを示す説明図である。
なお、以下の説明では、図柄表示器32aは、画面の横方向3個所において特別図柄を変動表示するものとし、変動表示または確定表示される図柄を左から順に、左図柄、中図柄、右図柄というものとする。また、この実施形態では、遊技球が第1種始動口27を通過したタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるタイミングまでの時間は、約200msであるとする。
【0031】
(大当り抽選用カウンタ)
図5に示す大当り抽選用カウンタCt1は、大当りか否かを決定するためのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では「0」〜「952」の計953個の数値をカウントする。また、大当り抽選用カウンタCt1は、カウントを開始する初期値から所定の周期、この実施形態では、2msの周期で+1を加算し、加算結果が取得範囲を超えた場合は0クリアする。また、初期値は、2msごとに+1ずつ更新される。
また、この実施形態では、953の数値のうち、通常確率時では、「7」、「517」および「947」の計3個が大当り値として大当り値テーブル(大当り値が設定されているテーブル)に設定されており、高確率時(確変時)では、「7」、「67」、「157」、「227」、「307」、「407」、「517」、「557」、「617」、「677」、「737」、「797」、「857」、「907」および「947」の計15個が大当り値として大当り値テーブルに設定されている。
【0032】
(RAMクリア処理)
メインCPU112は、ROM114に記録されているコンピュータプログラムに異常があるか否かを検査するセキュリティチェックを実行し(図6のステップ(以下、Aと略す)10)、RAM116の作業領域を初期化する(A12)。続いてメインCPU112は、RAMクリアスイッチ10(図3、図4)が押されてONしているか否かを判定する(S14)。ここでONしていると判定すると(A14:Yes)、異常判定フラグがセットされているか否かを判定する(A16)。ここで、異常判定フラグとは、後述する第1種始動口処理(図7)のA40を実行することによりセットされるフラグである。
ここでは、電源を投入したばかりで遊技の制御が開始されていないため、異常判定フラグもセットされていないのでA20へ進み(A16:No)、RAMクリア処理を実行する(A20)。つまり、RAM116に格納されているバックアップデータを消去するとともに、大当り抽選用カウンタCt1がカウントを開始するときの値を初期値の「0」に戻す。
そしてメインCPU112は、入賞の検出、大当りかハズレかの抽選、大当り抽選用カウンタCt1の初期値の更新など、遊技の制御を開始する(A24)。また、メインCPU112は、RAMクリアスイッチ10がONしていない場合は(A14:No)、RAM116に格納されているチェックデータが正しいデータであるか否か、たとえばA5A5Hであるか否かを判定する(A22)。ここでA5A5Hである場合は(A22:Yes)、遊技の制御を開始し(A24)A5A5Hでなかった場合は(A22:No)、RAM116に異常なデータが格納されていると判断し、RAMクリア処理を実行する(A20)。
なお、上記RAMクリア処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0033】
(第1種始動口処理)
メインCPU112は、RAMクリアスイッチ10がONしたか否かを判定し(図7のA30)、ONしたと判定した場合は(A30:Yes)、そのONしたタイミングからの経過時間を示す時間T1の計測を開始する(A32)。続いてメインCPU112は、 第1種始動口スイッチ27a(図3)がONしたか否かを判定し(A34)、ONしたと判定すると(A34:Yes)、A32において計測を開始している時間T1から時間T2を減算して時間差ΔTを演算する(A36)。ここで、時間T2は、大当り抽選用カウンタCt1が初期値の「0」からカウントを開始し、大当り値の「7」をカウントするまでに要する時間であり、この実施形態では、2ms×7=14msである。
続いてメインCPU112は、A36において演算した時間差ΔTの絶対値が200ms以下(つまり、0〜200msの範囲内)であるか否かを判定する(A38)。200msを大当り抽選用カウンタCt1のカウント値に換算すると、200ms/2ms=100となる。つまり、遊技球が第1種始動口27を通過するタイミングを狙ってRAMクリアの指示を行うと、その遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときに大当り抽選用カウンタCt1は「100」をカウントしていることになり、「0」〜「100」の中に大当り値「7」が存在するため、大当りの発生する確率は、1/100に不正にアップしてしまう。
そこで、200msを1つの目安として、不正行為によりRAMクリアの指示が行われてから遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されるまでの時間と、大当り抽選用カウンタCt1が「0」から「7」をカウントするまでの時間との差が小さいか否かを判定する。
【0034】
ここで、時間差ΔTの絶対値は200ms以下であると判定すると(A38:Yes)、RAMクリア処理において異常が検出されたと判定したことを示す異常判定フラグをセットする(A40)。
続いてメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「4」未満であるか否かを判定し(A42)、「4」未満である場合は(A42:Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」を加算する(A44)。続いてメインCPU112は、大当り抽選用カウンタCt1(図5)がカウントしたカウント値を1つ取得し(A46)、その取得したカウント値をRAM116に一時的に格納する(A48)。
【0035】
ここで、上記A40において異常判定フラグがセットされたとすると、前述のRAMクリア処理(図6)では、不正行為によるRAMクリアの指示が行われ、RAMクリアスイッチ10がONしたと判定し(A14:Yes)、異常判定フラグがセットされていると判定し(A16:Yes)、異常判定信号を図柄制御装置32へ送信する(A18)。これにより、図柄制御装置32に備えられた図柄表示器32aは、図9に示すように「RAMクリア異常」というメッセージを画面に表示し、RAMクリア処理を実行しないで遊技の制御を開始する。
つまり、不正行為によるRAMクリアの指示が行われるタイミングと、大当り抽選用カウンタCt1が「0」から大当り値の「7」をカウントするタイミングとが接近してきた場合には、図柄表示器32aの画面に「RAMクリア異常」というメッセージを表示することができるため、不正に大当りが発生させようとしている遊技者に注意を喚起することができる。また、遊技店側は、そのメッセージを見ることにより、容易に不正行為を発見することができる。
なお、上記第1種始動口処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0036】
(特別図柄制御)
メインCPU112は、図柄制御装置32を制御するための制御コマンドを図柄制御装置32へ出力しているか否か、つまり特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図8のA50)、変動中でないと判定すると(A50:No)、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(A52)。ここでメインCPU112は、特別図柄始動記憶数U1が「1」以上であると判定すると(A52:Yes)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を減算し(A54)、前述の第1種始動口処理のA38(図7)においてRAM116に一時的に格納したカウント値を読出す(A56)。
続いてメインCPU112は、遊技状態が確変になっていることを示す確変フラグがセットされているか否か(確変フラグ=1か0か)を判定する(A58)。ここでメインCPU112は、確変フラグがセットされていると判定した場合は(A58:Yes)、高確率時の大当り値テーブルを参照し(A60)、A56で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(A64)。たとえば、A56で読出したカウント値が「67」であった場合は、大当りと判定する(A64:Yes)。
【0037】
また、確変フラグがセットされていない場合は(A58:No)、通常確率時の大当り値テーブルを参照し(A62)、A56で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否かを判定する(A64)。たとえば、A56で読出したカウント値が「7」であった場合は、大当りと判定する(A64:Yes)。
続いてメインCPU112は、大当りと判定した場合は(A64:Yes)、大当りが発生したことを示す大当りフラグをセットし(A66)、大当り図柄を決定する大当り図柄テーブルを参照して大当り図柄を決定し(A68)、その選択した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定する(A70)。ここで、確変図柄とは、大当り図柄のうち、特定の図柄(たとえば、奇数の大当り図柄)のことを意味し、確変図柄で大当りした場合は、その大当りの遊技が終了した以降の遊技が、確変に変化する。
【0038】
ここで、確変図柄である場合は(A70:Yes)、確変フラグをセットする(A72)。またメインCPU112は、大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(A64:No)、ハズレ図柄を決定するハズレ図柄テーブルを参照して左図柄、中図柄および右図柄として確定表示するハズレ図柄をそれぞれ決定する(A74)。
なお、大当り図柄テーブルは、複数の乱数(たとえば、0〜9)と複数の特別図柄(たとえば、000〜999)とを対応付けて構成されており、メインCPU112が無作為に選択した乱数に対応付けられている特別図柄が大当り図柄に決定される。また、ハズレ図柄テーブルは、複数の乱数(たとえば、0〜9)と複数の特別図柄(たとえば、0〜9)とを対応付けて構成されており、メインCPU112が無作為に選択した乱数に対応付けられている特別図柄がハズレ図柄に決定される。決定したハズレ図柄が大当り図柄と同一であった場合は、再度、ハズレ図柄を決定する。なお、ハズレ図柄の決定は、左図柄、中図柄および右図柄についてそれぞれ行い、計3つのハズレ図柄を決定する。
続いてメインCPU112は、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターンテーブルを参照して特別図柄の変動パターンを決定する(A76)。変動パターンには、特別図柄の変動時間、リーチを行う場合のリーチの種類、リーチを行わない場合の通常停止パターンなどが含まれる。続いてメインCPU112は、A76において決定した変動パターン、A68において決定した大当り図柄またはA74において決定したハズレ図柄を示す変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信する(A78)。続いてメインCPU112は、A76において決定した変動パターンにより示される特別図柄の変動時間の計測を開始する(A80)。
【0039】
また、メインCPU112は、図柄制御装置32へ変動パターン指定コマンドを送信すると同時に、変動パターン指定コマンドを音声制御装置79およびランプ制御装置300(図3)へ送信する。これにより、音声制御装置79は、受信した変動パターン指定コマンドに対応したパターンにて効果音を出力し、ランプ制御装置300は、受信した変動パターン指定コマンドに対応したパターンにて各種のLEDを点灯させる。
そしてメインCPU112は、A80にて計測を開始した時間がタイムアップしたと判定すると(A82:Yes)、全図柄の停止を指示する全図柄停止コマンドを図柄制御装置32へ送信し(A84)、計測時間をリセットする(A86)。これにより、図柄表示器32aは、大当り図柄、またはハズレ図柄を確定表示する。また、音声制御装置79は、効果音の出力を停止し、ランプ制御装置300は、LEDの点灯を停止する。
なお、上記特別図柄制御は、ROM114に記録されたコンピュータプログラムに従って実行される。
【0040】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、RAMクリアの指示が行われてから遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されるまでの時間と、大当り抽選用カウンタCt1が「0」から「7」をカウントするまでの時間との差が200ms以下である場合には、そのRAMクリアの指示は、不正行為によるものであるとみなし、図柄表示器32aの画面に「RAMクリア異常」というメッセージを表示することができる。
したがって、遊技球が第1種始動口27を通過してから0.386s後のタイミングを狙って大当り抽選用カウンタCt1のカウント開始の初期値を「0」に戻し、第1種始動口27を通過した遊技球が第1種始動口スイッチ27aにより検出されたときにメインCPU112が大当り抽選用カウンタCt1のカウント値を取得するタイミングと、大当り抽選用カウンタCt1が大当り値の「7」をカウントするタイミングとを一致させ、不正に大当りを発生させようとしている遊技者に注意を喚起することができる。また、遊技店側は、そのメッセージを見ることにより、容易に不正行為を発見することができる。
(2)しかも、異常判定フラグがセットされた以降は、RAMクリアの指示が行われた場合であっても、RAMクリア処理の実行を禁止することができるため、直ちに不正行為による被害の発生を防止することができる。
【0041】
<他の実施形態>
(1)異常判定フラグがセットされた以降は、大当り抽選用カウンタCt1から取得したカウント値を破棄するように制御することもできる(カウント値破棄手段)。この制御を行えば、不正にRAMクリアの指示が行われた場合であっても、不正に大当りが発生してしまうおそれがない。
(2)異常判定フラグがセットされた以降は、大当りかハズレかの抽選においてハズレ値のみを取得するように制御することもできる(大当り値取得禁止手段)。また、取得したカウント値をハズレ値に書換えるように制御することもできる(カウント値書換手段)。
【0042】
(3)異常判定フラグがセットされた以降は、第1種始動口検出スイッチ27aがONした場合であっても、そのONを無効にすることもできる(始動口検出スイッチ無効手段)。この制御を行えば、不正にRAMクリアの指示が行われた場合であっても、大当り抽選用カウンタCt1からカウント値が取得されないため、不正に大当りが発生してしまうおそれがない。
(4)異常判定フラグがセットされた以降は、発射装置を強制的に停止させて遊技球を発射不能にすることもできる(発射不能手段)。この制御を行えば、不正にRAMクリアの指示が行われた場合であっても、遊技球が発射されないため、不正に大当りが発生してしまうおそれがない。
【0043】
(5)異常判定フラグがセットされた以降は、パチンコ機1に供給されている電源を遮断することもできる(電源遮断手段)。この制御を行えば、不正にRAMクリアの指示が行われた場合であっても、遊技不能となるため、不正に大当りが発生してしまうおそれがない。
(6)異常判定信号をランプ制御装置300へ送信し、所定のLEDやランプなど(発光手段)を点滅または点灯させることにより、不正行為の発生を報知することもできる(報知手段)。
(7)異常判定信号を音声制御装置79へ送信し、所定の警告音(たとえば電子音や合成音声など)をスピーカなどから出力することにより、不正行為の発生を報知することもできる(報知手段)。
【0044】
(8)異常判定信号を遊技店の管理室などに設置されたコンピュータへ送信し、そのコンピュータに備えられたモニタの画面に画像を表示することにより、不正行為の発生を報知することもできる(報知手段)。たとえば、パチンコ機毎の台番号と対応する個所に所定の画像を表示することにより報知を行う。これによれば、どの台で不正行為が発生したのかを容易に知ることができる。
(9)図柄表示器32aの画面に表示するメッセージは、図9に示したものに限定されるものではない。また、メッセージに代えて何らかの画像や符号などを表示してもよい。さらに、メッセージ、画像、符号などを点滅させて表示してもよい。
(10)図柄表示器32aの画面を利用した報知、LEDやランプを利用した報知、音声による報知および管理室に設置されたコンピュータの画面を利用した報知の2つ以上を組み合わせることもできる。
【0045】
(11)第1種始動口処理のA38(図7)における判定基準となる200msは、他の時間に変更することもできる。つまり、第1種始動口27の位置、または、第1種始動口27から第1種始動口スイッチ27aまでの距離、あるいは、遊技球が第1種始動口27を通過するタイミングから第1種始動口スイッチ27aにより検出されるまでの時間、さらには、大当り抽選用カウンタCt1が「0」からカウントして大当り値をカウントするまでの時間などに対応して適宜変更することができる。
(12)この発明は、第2種パチンコ機、第3種パチンコ機にも適用することができる。また、第1種ないし第3種パチンコ機のいずれか2つ以上を組み合わせて構成されたパチンコ機にも適用することができる。さらに、スロットマシン、雀球、アレンジボール、その他遊技場に設置されている遊技機など、大当りかハズレかを抽選する機能を備えた遊技機に適用することができる。
【0046】
[各請求項と実施形態との対応関係]
大当り抽選用カウンタCt1が、請求項1に記載のカウンタに対応し、第1種始動口27または両翼を開放した普通電動役物47が所定の領域に対応する。第1種始動口スイッチ27aが検出手段に対応し、RAM116およびRAM216が遊技状態記憶手段に対応する。
そして、メインCPU112が実行するA56〜A64(図8)が、請求項1に記載の抽選処理として機能し、A20(図6)が消去処理として機能する。また、A30およびA32(図7)が計測手段として機能する。また、A36が演算手段として機能する。さらに、A38およびA40(図7)が判定手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。
【図3】パチンコ機1の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】電源基板80の周辺の構成を示す説明図である。
【図5】大当り抽選用カウンタの説明図である。
【図6】メインCPU112が実行するRAMクリア処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】メインCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】メインCPU112が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートである。
【図9】図柄表示器32aに表示されたメッセージを示す説明図である。
【図10】従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
【図11】図11(A)は、図10に示すパチンコ機に備えられた第1種始動口と第1種始動口スイッチとの配置関係を示す説明図であり、図11(B)は、図10に示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図である。
【図12】不正行為が行われた回路の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
10 RAMクリアスイッ
27 第1種始動口(所定の領域)
27a 第1種始動口スイッチ(検出手段)
32a 図柄表示器
112 メインCP
114 RO
116 RAM(遊技状態記憶手段)
216 RAM(遊技状態記憶手段)
Ct1 大当り抽選用カウンタ(カウンタ)

Claims (2)

  1. 初期値から所定の周期で+1を加算するカウントを行い、そのカウント値が上限値を超えた場合は0に戻るカウンタと、
    遊技盤に発射された遊技球が通過可能な所定の領域と、
    この所定の領域を通過した遊技球の流下方向であって前記所定の領域から所定の距離離れた箇所に設けられており、前記所定の領域を通過した遊技球を検出する検出手段と、
    この遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技状態を記憶する遊技状態記憶手段と、
    前記検出手段により前記所定の領域を通過した遊技球が検出されたときに前記カウンタのカウント値を取得するとともに、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選処理と、前記カウンタ初期値を0に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去処理とを実行するメインCPUと
    ONしたときに、前記メインCPUに前記消去処理を実行させるためのRAMクリア信号を前記メインCPUへ送信するRAMクリアスイッチとを備えており、
    前記電源の供給が再開された際に前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて遊技を再開可能な遊技機であって、
    前記メインCPUが前記RAMクリア信号を受信してから遊技球が前記検出手段により検出されるまでの時間を計測する計測手段と、
    この計測手段により計測された時間と、前記カウンタが、前記初期値から、前記抽選手段により大当りと抽選される対象となるカウント値までをカウントするに要する時間との差を演算する演算手段と、
    この演算手段による演算値が所定範囲内である場合に異常と判定する判定手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記判定手段が前記異常と判定した場合は、その判定以降において、前記メインCPUが前記消去処理を実行することを禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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