JP3978281B2 - ロータリ耕耘具の土均し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロータリ耕耘具の土均し装置に関する。
この発明は、ロータリ耕耘具の後方を覆うリヤカバー、及び、リヤカバー後縁に取り付けるレベラーの支持装置であって、詳しくは、ロータリ耕耘具の上方を覆う主カバーに対し、その後方に取り付けたリヤカバーとレベラーを、均平性能を優先したり、土移動性能を優先したり、両者のうち必要機能側の性能を優先して保つよう支持変更しようとするものに関する。
【0002】
【従来の技術、および、発明が解決しようとする課題】
従来、当初のロータリ耕耘具の土均し装置は、開発当初の形態として、実開平4−6602号(実公平7−3844号)公報(従来第1図例)で示すように、一つの作業機であるロータリ耕耘装置の後部に、別の独立した均平装置を取り付けて、両装置を夫れ夫れ独立して調整することにより均平作業や土寄せ作業を調節簡単に作業していた。ただ、このように独立した作業装置を複数個組み立てたものは、その分どうしても前後方向の長さが長くなってしまい、吊り上げ用のリフト装置の揚力が大きくないと揚力不足となって、小型のトラクターでは補助揚力装置を本機側に追加する必要が生じたり、後方へのオーバハングが大きくなって、旋回時に作業装置が他物に接当したり、破損したりし、安全性や操作性に難点が生じることが有った。
【0003】
そこで、このような安全性や操作性の欠点を解消する形態として、次に説明する、実開平6−86403号公報(従来第2図例)で示す如きものに発展していった。
発展形態のものは、ロータリ耕耘具のリヤカバー後端にレベラーである均平板の前端部を軸着したものであり、この均平板を直立姿勢として泥土の移動を行ない、均平板を水平方向の姿勢として泥土表面の均平を行なおうとしている。
【0004】
発展形態のものは、前後長も従来のロータリ耕耘装置程度に短くなって、リフト装置の揚力も大容量に変更しなくても使用できるようになっていると共に、吊り上げ旋回時の操作性も従来のロータリ耕耘装置程度に保つことができている。
しかし、この第2図例で公知の発展形態のものは、当初の独立寄せ集め式に対して明細書中でエプロンとしているリヤカバーを、単に上下動自由に構成しているためリヤカバーが上下変移しやすく、リヤカバー後端に取り付けたレベラーである均平板の姿勢が、リヤカバーが少し動くと均平板前端部の上下位置が自動的に変わってしまい、均平性能や土寄せ性能の維持調節が面倒となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来装置のこのような欠点を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、請求項1に記載のものは、ロータリ回転体(1)の上方を左右方向に幅広の主カバー(2)で覆い、この主カバー(2)の後部に弾性材の連結板(3)を介してリヤカバー(4)を取付け、このリヤカバー(4)の背面左右と主カバー(2)側に設けた支枠(5)との間を剛体に近い一枚のバネ材からなる左右の吊持板(6,6)で夫れ夫れ連結し、さらに、リヤカバー(4)下端部に上下方向揺動自在で水平方向から少し前上がり状態にレベラー(7)の前端部を軸着(8)し、このレベラー(7)の左右方向中央部と主カバー(2)側の主支枠(9)間を、略水平方向の水平アーム(10)と上下方向の縦アーム(11)から成る中折れ連結具(12)で連結し、該レベラー(7)を自重で吊持する上下自重加圧位置とレベラー(7)を引き上げて自重を軽減する低加圧位置とレベラー(7)の上動を規制する土押し位置に変更調節自在に構成し、リヤカバー(4)の背面左右と主カバー(2)側に設けた支枠(5)との間に取り付けた左右の吊持板(6,6)を、上記リヤカバー(4)の主カバー(2)に対する上下揺動を許容すべくリヤカバー(4)乃至主カバー(2)に対して接続して構成し、リヤカバー(4)の泥土表面に接触する腹下面には、幅方向に所定間隔を有した副数本のツース(119,119…)の基端部を取り付ける構成とし、ピアノ線材等の弾性材で構成されたツース(119)の他端側は軸着(8)部の下方を迂回してレベラー(7)の下方側まで達した片持ち状に支持する構成とし、さらに、レベラー(7)の接地圧を複数段に変更可能なレバー(73)を設け、レベラー(7)を略水平状で固定された姿勢を保持するロックレバー(92)を設けたことを特徴とするロータリ耕耘具の土均し装置の構成とした。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】
図例は、農用トラクター15の機体後部に昇降自在に取り付けて、土壌表面を掘削しながら走行したり、又は掘削した後の泥土上を、砕土または代掻き等の作業をしながら走行するロータリ作業装置16であって、このロータリ作業装置16の主要部であるロータリ回転体1後部を覆うリヤカバー4部に、この発明を折り込んでいる。
【0010】
図15で示すように、農用トラクター15は機体の前後に、左右一対の前後車輪36,37を設けており、左右の前車輪36,36間上方の機枠部にエンジン38を搭載し、その周りをボンネット39やフロントグリル40や左右のサイドカバー41,41等で覆っている。42は計器盤、43はステアリングハンドルである。左右の後車輪37,37上方と両者間の内方はフェンダー19,19で覆われ、この左右フェンダー19,19間の機体部上には座席44が設けられ、運転者が着座し操縦する。
【0011】
ロータリ作業装置16は、農用トラクター15の機体後端に設けた、左右方向中央のヒッチ17部にトップリンク18の前端を枢支しており、該トップリンク18の後端にはマストである上部支枠9aの前端上部を枢支している。また、農用トラクター15の機体後端下方には左右のロワーリンク20,20の前端部を枢支している。
【0012】
該ロワーリンク20の後端には、左右方向中央の中央伝動ケース21から左右側方に突出する左右のビーム22,23に一体固設した、支持プレート24,24の取付ピン45部を取り付けている。
また、ロワーリンク20,20中途部には、左右のリフトロッド25,25の下端を取り付けている。該リフトロッド25上端は、機体の後部上方に備えた左右のリフトアーム26,26の突設後端に取り付けており、リフトアーム26を図示しないアクチュエータによって上下回動することにより、ロータリ作業装置16を昇降可能としている。
【0013】
そして、図3のロータリ作業装置斜視図でも示すが、前記右方のビーム23側端にはサイドプレート27の上端部が固設され、左方のビーム22側端には、サイド伝動ケース28の上端部が固設されている。該サイドプレート27とサイド伝動ケース28下端間には、ロータリ回転体1が左右方向に軸架されている。該ロータリ回転体1は、左右方向の耕耘パイプ29と、その外周に複数の耕耘刃34,34....を取り付けた爪ホルダー35,35...とから成っており、ロータリ回転体1の回転で泥土表面を掘削したり、掘削後の泥土を砕土したりする。
【0014】
耕耘パイプ29の駆動は農用トラクター15の機体であるリヤ伝動ケース30後端に突出したPTO軸31から、自在継手32を介して後方中央の中央伝動ケース21の入力軸33に伝達される回転力により駆動している。図示しないが入力軸33より入力した駆動力は、ベベルギヤを介して左方のビーム22内の伝動軸からサイド伝動ケース28内上部のスプロケットに伝わり、上部のスプロケットからチェーンを介して下方の耕耘パイプ29側端部の下部スプロケットを駆動する通常の駆動伝達としている。耕耘パイプ29の駆動回転に伴い、耕耘刃34での掘削による耕耘土の上方飛散を防止するため、矢印「イ」方向に回転する耕耘刃34の先端の回転軌跡上方を主カバー2で覆っている。また、主カバー2から間隔を開けて後方を覆うリヤーカバー4とのこの間隔部には、両者の幅と略同幅の幅広の弾性材から成る連結板3の上端部と下端部を、夫れ夫れ主カバー2の後端部とリヤカバー4の前端部にボルト,ナット等の締付具を介して一体的に取り付けている。これらにより、回転する耕耘刃34,34...の上部から後部方向を覆っている。
【0015】
さらに図1,図2,図4でも示すように、リヤカバー4の後端部には、レベラー7の前縁部が複数のピンを介して軸着8,8..されており、レベラー7はリヤカバー4に対し上下揺動自在に取り付けられている。リヤカバー4の泥土表面に接触する腹下面には、幅方向に所定間隔を有した副数本のツース119,119...の基端部が取り付けられ、ピアノ線材等の弾性材で構成されたツース119の他端側は軸着8部の下方を迂回しレベラー7の下方側まで達した片持ち状に支持され、均平作業を行っている泥土中の藁屑や草等の塵埃物をツース119の先端部で泥土中に押し込んでいき、リヤカバー4とレベラー7の軸着8部に塵埃物が絡みつくのを防止している。
【0016】
また、リヤカバー4にはその背面部左右に下部ステー46,46を上方に向かって突設しており、主カバー2後部に対応して設けた左右側方の左右支枠5,5と下部ステー46,46間に、吊持板6,6を夫れ夫れ上下のピン47,48で取り付けて、リヤカバー4を主カバー2に対し、上下揺動を許容または規制すべく吊持接続している。この、吊持板6は剛体に近い一枚の板バネ材から成っており、上下両端部を円筒状に丸め、中間部を弓形に上方突出させている。通常の作業時にはその弓形の形状は変化しないが、破損しようとする直前には変形して破損を防止するものである。即ち、図例では板バネ材としているが、鋼管を側面視弓形に曲げ、上下端部にパイプ材から成るピン取付用のアイボルト部を設けた、一本アームの完全な剛体としても同効である。
【0017】
支枠5廻りの構成について、図2,図3,図4を主体に全体構成を説明し、図5,図6,図7を主体に要部構成を説明する。
支枠5は一対の左右板材から成っており、主カバー2後端に上方膨出する補強リブ板49に一体溶接され、上方突出している。そして、支枠5の左右板材上部に開口した前後方向の長孔50,50間に、吊持板6の上端部を上ピン47で取り付けている。上ピン47は両端を長孔50,50に支持されており、この長孔50に沿って移動可能としている。
【0018】
また、支枠5の上下方向中間部には、操作アーム51が軸52を中心として上下揺動自在に取り付けられ、その上位置または下位置を保持可能状に設けられている。操作アーム51の下端部は、正面視で上方開口「コ」字状の揺動板57底面に溶接またはカシメピン等により一体取り付けされており、この揺動板57を一対の左右支枠5,5間の横方向の軸52に取り付けている。
【0019】
図5は、操作アーム51の下動ロック位置を示しており、揺動板57の上方突出する規制部53が長孔50の上半部を塞いでおり、吊持板6の上ピン47部の前方移動が途中で制限されている。また、この操作アーム51を、図5で示す下動ロック位置の状態から矢印「ロ」方向に動かして、図2,図6で示すように揺動板57と一体の横ピンである係止部118を、支枠5に開口したロック孔54の下端側に移動すると、規制部53は長孔50から離れる。これにより、吊持板6の上ピン47は、支枠5に設けた長孔50に沿って全範囲を移動可能になる。55は引張りバネであって、一端を支枠5に設けた横方向の軸52に取り付け、他端を前述した揺動板57の係止部118に取り付けており、両者を引き寄せている。これにより、丸棒材の横ピンである係止部118を軸52側に引き付け、軸52周りの長孔ガタの寸法だけ揺動板57を移動し、ロック孔54の上下に設けた半円状の係止凹部に係止部118を押し当てて位置決めを行なう。
【0020】
また、長孔50下方の支枠5,5間には、横方向の別の軸58が設けられ、この別の軸58に後方に向かって突設する上下動アーム56の前端部が軸着されている。この上下動アーム56の前後方向中間部には横軸59が左右に突出しており、その突出端を支枠5,5の後部に設けた支持部60,60で所定姿勢に支持している。
【0021】
この上下動アーム56の突設端は図2,図5で示すように、リヤカバー4が大きく下動して吊持板6が下方に下がったときに接当して吊持板6の下動を制限しており、作業時リヤカバー4の上動により吊持板6が上動すると突出端に間隙が生じる構成としている。
このことは、作業終了時や圃場端等でロータリ作業装置16を農用トラクター15の後部で大きく吊持する時に、吊持板5を剛体としていると吊持板6の上ピン47は、図6で示す状態のように、支枠5の長孔50内に沿って最下方近傍に移動している。また、通常の土均し時には、ロータリ作業装置16が図2で示すようにリヤカバー4が掘削泥土に接当する時には、吊持板6の上ピン47は図2で示す状態のように、支枠5の長孔50内に沿って最上方側に移動する。
【0022】
支枠5は、図3,図4で示すように、主カバー2の上面左右方に略対称状に設けられており、弾性材のゴム板等から成る連結板3を介して軟弱に吊り下げたリヤカバー4を、左右夫れ夫れ一本部材の吊持板6,6を介して左右のバランスを略均等に保つように吊っており、リヤカバー4が後方視で一方側に大きく傾斜するのを防止している。
【0023】
そして、通常のロータリ作業装置16の土均し時には、この吊持板6の上ピン47が、支枠5の長孔50の前後中間部に位置するように、この吊持板6の長さを決めるようにしている。
前にも述べたように、支枠5の長孔50に沿って前後移動可能とする上ピン47は、操作アーム51の操作によって、規制部53により長孔50の中間部から上方への移動を規制されることがある。この状態を説明すると、上ピン47に取り付けられた吊持板6の上動が図5で示すように規制されるから、リヤカバー4が図2の仮想線で示すように下動位置に押えつけられ、上方に逃げるのを規制され、リヤカバー4で直接、または、後述するレベラー7の前端部を間接的に押し下げて、農用トラクター15の機体前進により土の前方移動を仮に図示したレベル「A」の位置で簡単に行うことができる。
【0024】
前述したように、通常のロータリ作業装置16の土均し姿勢時には、この吊持板6の上ピン47が、支枠5の長孔50の前後中間部に位置するように、この吊持板6の長さを決めているので、後述するレベラー7が自重で軸着8されている場合、圃場均平面の凹凸に応じてレベラー7がある程度上下移動すると、リヤカバー4も吊持板6の上ピン47部において、支枠5の長孔50部に沿ってある程度上下移動し、均平作業時のリヤカバー4またはレベラー7の上下動が規制されず自重支持での作業が容易に行える。
【0025】
さらに、吊持板6を柔らかな板バネで構成しておけば、吊持板6の下端側が負荷に応じて上下変位し、土移動時のリヤカバー4の前面の抵抗が加減され、ロータリ作業装置16の急な姿勢変化が生じても、土移動が滑らかで泥土表面の均平性や部材の耐久性が向上したものが提供できる。
次に、レベラー7を吊持する部材について、全体構成を図1,図3,図4を主体に説明し、要部拡大構成を図7,図8,図9,図10,図11,図12,図13,図15を主体に説明する。
【0026】
先に述べたように、ロータリ作業装置16の中央伝動ケース21と、左右のビーム22,23と、サイドプレート27とサイド伝動ケース28は、溶接やボルト締付等によって一つのメインフレームを構成している。この中央伝動ケース21には、ヒレ状に突出する平板から成る主支枠9が、上方から後方に亘って溶接等で一体的に、左右一対取り付けられている。
【0027】
該主支枠9の後端部には左右方向に主軸66が配設され、この主軸66に水平アーム10の前端部が取り付けられている。
また、レベラー7の前端部はリヤカバー4の後端縁に軸着8されており、リヤカバー4に対しレベラー7後端側を上下方向揺動自在としている。該、レベラー7の左右方向中央部で、側面視前後方向中央上面に下部支板67を上方に向かって突設しており、この下部支板67と前述した水平アーム10の後端部間に、縦アーム11を上下で横向きのピン68,68を介して取り付けている。
【0028】
水平アーム10と縦アーム11で中折れ連結具12としており、該、中折れ連結具12を上下方向に移動調節することにより、メインフレームに対するレベラー7の上下位置を、レベラー7自重状態や、レベラー7低加圧状態や、レベラー7上動規制状態等に変更している。以下に、中折れ連結具12の上下方向移動調節機構について、具体的に説明する。
【0029】
ヒレ状に突出する左右の平板から成る主支枠9には、さらに上方に向かって突出する上部支枠9a,9aの下端部が、ボルト,ナット等の締付具69,69で一体的に取り付けられている。この上部支枠9a,9aは、後述する連動具の一部を覆うと共に、前端上部にトップリンク取付孔70,70を開口している。また、左右の上部支枠9a,9aの一部は、その左右間隔部を左右連結板83で補強連結されており、この左右連結板83にはステー71が上方に向かって一体突設され、該ステー71と水平アーム10に取り付けたレバー73間に引っ張りバネ13を取り付けている。
この引っ張りバネ13は、中折れ連結具12を上方に引き上げるものであり、引き上げた場合レベラー7の接地圧が、図1で示す状態のように減少した均平作業を行なえる。さらに、引っ張りバネ13は緩める構成ともしており、レバー73の位置を仮想線で示すように前方移動して引っ張りバネ13を緩めると、中折れ連結具12を引き上げる力も減り、図示しないがレベラー7は自重で少し下降した状態で接地し土寄せした均平作業を行なう。
【0030】
水平アーム10に取り付けたレバー73廻りについて、以下詳述する。
図7,図8で示すように、水平アーム10後部には下部開口「コ」字状の支持板76が、被せられた状態で溶接等により一体化補強されている。支持板76下端には、軸75であるピンを取り付ける横方向の取付孔が開口され、この軸75にレバー73の下端取付孔を装着している。一体化された支持板76と水平アーム10の天井部には、平面視「コ」字状の溝74が開口されており、この溝74にレバー73の中間部を貫通保持している。溝74の前後には夫れ夫れ前後係止部74a,74bが設けられ、レバー73は前後係止部74a,74bの何れかに係止状態となるように、溝74内の長手方向に沿って設けたピアノ線等の弾性材から成る規制ガイドバネ77により押圧されている。レバー73の上下中間部には、揺動ステー72が溶接一体化されており、この揺動ステー72の前端に開口した孔78に、前述した引っ張りバネ13の後端部を取り付けており、このレバー73位置を前後揺動調節してバネの引っ張り強さを変更する。79はカラーであって、軸75の規制ガイドバネ77下方部に取り付けることにより、バネのスラスト力でレバー73の下端が横方向に遊動するのを制限している。
【0031】
レバー73を溝74の後係止部74bに位置保持したときは、引っ張りバネ13を伸ばす方向に引っ張っており、レベラー7の接地圧を減少している。また、レバー73を仮想線で示す前方に揺動させて、前係止部74aに位置保持したときは、引っ張りバネ13が緩むから、中折れ連結具12は自重で垂れ下がり、その分レベラー7も自重で垂れ下がって均平作業をする。
【0032】
前述したように、図1実線で示すレバー73位置では引っ張りバネ13が引っ張られており、レベラー7の接地圧を減少した作用状態を示している。この状態では、圃場表面の土移動を少なく、単に上面を軽く撫でつける作用を行い、均平度の良い圃場での作業となる。
このように、引っ張りバネ13は、上方のステー71と下方の揺動ステー72の間に露出して取り付けられているから、廻りに邪魔ものがなく、引っ張りバネ13を荷重の異なるものへと直接的に部材変更する場合や、レバー73の調節ストローク段数を増やす等の間接的な引っ張り荷重の変更調節を非常に簡単容易に行なえる構成としている。
【0033】
水平アーム10の支持板76前方には下部支板82が取り付けられ、この下部支板82に連動ロッド14の下端部が軸着されている。連動ロッド14の上端部は図9で示すように、左右の上部支枠9a,9a間に挾持支持されるコマボス84に開口した挿通孔85から、上方に貫通突設している。コマボス84には、軸心方向に孔86が開口されており、この孔86にはロックピン87が、伸縮移動自在に取り付けられている。
【0034】
連動ロッド14の上部には、左右方向に開口貫通した単孔のロック孔88と、軸心方向に長く沿って一側面をえぐり込んだスライド長孔89とを設けている。そして、前述したコマボス84内のロックピン87の先端部が、図9で示すようにスライド長孔89に係合しているときは、連動ロッド14はコマボス84内の挿通孔85に沿って、スライド長孔89の範囲内で移動可能としており、このことは言葉を変えると、中折れ連結具12がスライド長孔89の範囲内で上下移動し、その下端に取り付けたレベラー7も詳しい作用については後述するが、略水平方向の地表面に沿って上下可能として均平作業を行ないながら走行している。
【0035】
また、ロックピン87を後述する操作に伴ってスライド長孔89から外して、連動ロッド14のロック孔88に係合したときは、連動ロッド14は最下端に移動し且つその動きは固定されるから、中折れ連結具12も下方に移動し、図示はしないが、レベラー7を斜め60度程度に直立させて、地表面上の泥土を大きく移動を行なうことができる。しかし、この大きな泥土の移動は圃場表面に凹凸を作り易くなり、経験豊かな作業者でないと逆に地表面を荒す欠点も生じる。
【0036】
90はロールピンであって、連動ロッド14の上端部に側方突出状に打ち込まれている。これにより、ロックピン87が非作用時にロータリ作業装置16を持ち上げて連動ロッド14が下動しても、連動ロッド14がコマボス84の挿通孔85から抜け落ちるのを防止している。
92はロックレバーであって、図1,図9,図14で示すように、左右一対の向き合った板である上部支枠9aの左側面外方に突出しており、その軸93部にロックプレート91の基端部をピン94で固定し、ロックレバー92途中部と上部支枠9a間に取り付けたバネ95の支点越え引っ張り力により、ロックプレート91をON,OFF切換えて、夫々の位置を保持している。
【0037】
前述したロックピン87がスライド長孔89部に位置して、レベラー7が略水平方向の地表面に沿って均平作業を行なっているときに、ロータリ作業装置16を吊り上げて水平アーム10を下降し、ロックピン87がスライド長孔89部の上端にある時、図14で示すようにロックレバー92を矢印「ホ」方向に操作すると、ロックレバー92に一体取付されたロックプレート91の揺動先端部が、連動ロッド14の上端部に近づくように揺動され、連動ロッド14の上方移動を規制する。この状態としてロータリ作業装置16を下降すると、レベラー7は略水平状で固定された姿勢を保ちながら、地表面上の泥土の小さな土移動を行なうことができる。
【0038】
96は補強棒であって、ロックプレート91の揺動先端部を左右連結すると共に、連動ロッド14の上端に接近した位置に操作された時に、この部材に連動ロッド14の突出上端を接当させて、連動ロッド14の上方への移動を規制している。
次に、ロックピン87について説明する。
【0039】
図9の、要部拡大平面断面図で示すように、コマボス84は、円筒小径としたその両端肩部を、左右の上部支枠9a,9aに回動自由に支持しており、該コマボス84の軸心方向の孔86に、右外側方からロックピン87を挿入している。ロックピン87は、押圧バネ97により常に矢印「ヘ」方向に押しつけられている。ロックピン87の先端には、本構成の作用を円滑に行なう要部である、片側のテーパー面98を有しており、図例では、テーパー面98と反対方向に揺動アーム99を突設するボス100を、ロックピン87の基端部にロールピン100aで係止している。
【0040】
ロックピン87側端の揺動アーム99の機能を一口で言えば、左右の上部支枠9a,9aに回動自由に支持されたコマボス84を揺動中心として、揺動アーム99を上方に向けたり、揺動アーム99を下方に向けたりワンタッチ操作することにより、ロックピン87先端のテーパー面98を上下に反転操作しようとするものである。
【0041】
即ち、前述したように、ロータリ作業装置16を空中高く吊り上げた際には、レベラー7の下動が自由であるから連動ロッド14はコマボス84の挿通孔85部で、反矢印「ト」方向に沿って下方に移動しようとしており、ロータリ作業装置16を地表面側に下降してレベラー7下面が接地状態による均平作業中には、レベラー7の接地により連動ロッド14は、コマボス84の挿通孔85に沿って上方の矢印「ト」方向へ移動しようとする。このように連動ロッド14には、作業機吊り上げ時は下方に、作業機下降の作業時には上方にと、常に、上下方向に動こうとする力が作用している。
【0042】
ロックピン87のテーパー面98の向きを、上向きまたは下向きに変えると、次のような特徴が生じる。例えば図11で示すように、テーパー面98の向きを上向きにした場合に、連動ロッド14に矢印「ト」方向の荷重が作用しても、連動ロッド14のロック孔88に挿入されたロックピン87は、先端直立縁部に曲げ力が作用するだけであり抜けない。また、反矢印「ト」方向の荷重が作用しても、連動ロッド14先端部に取り付けた、ロールピン90(90度展開して図示した。)の突出両端部がコマボス84の挿通孔85に接当して荷重を支えているから、ロック孔88に挿入されたロックピン87は、そのままの姿勢を保っている。即ち、図11では、ロータリ作業装置16がどの位置にあろうと関係無く連動ロッド14をロックし、中折れ連結具12の水平アーム10をロックした状態を示している。
【0043】
次に、図11の状態において、図示はしないが、揺動アーム99を上方に操作してロックピン87を180度回転する。そして、連動ロッド14に、反矢印「ト」方向の荷重が作用する場合前述のとおり、ロールピン90の突出両端部が挿通孔85に接当して荷重を支えており、ロックピン87はそのままの姿勢を保っている。しかし、矢印「ト」方向の荷重が作用した場合、連動ロッド14のロック孔88は、スラスト力により、ロックピン87のテーパー面98を押圧バネ97に逆らって押し上げて移動し、図9で示すように、ロックピン87は連動ロッド14のスライド長孔89部分に移動し、押圧バネ97の荷重によりロックピン87の先端が図示の状態までスライド長孔89内に突入し安定する。
【0044】
図9で示すものは、ロータリ作業装置16を空中に吊り上げた状態を示しており、ロックピン87により連動ロッド14はこれ以上下方に移動することは無いが、ロータリ作業装置16を地面側に下降して図15で示す状態となると、レベラー7が接地(略水平の4度〜8度程度の前上がり。)して、均平作業中には中折れ連結具12を上動し、連動ロッド14が押し上げられるから(矢印「ト」方向へ)、スライド長孔89の範囲内で連動ロッド14は上下移動する。即ち、図9で示す作用状態は、均平作業を行ないながらレベラー7が上下揺動して走行する際の、連動ロッド14部の作動範囲位置を示している。
【0045】
この図9の状態のロックピン87を、図示はしないが、揺動アーム99を下方に操作してロックピン87を180度回転し、テーパー面98を上方に向ける。そして、ロータリ作業装置16全体を吊り上げてやると、連動ロッド14はレベラー7側の重量により反矢印「ト」方向に移動し、図11で先に説明したように、レベラー7を最下方に下降した位置で一定の姿勢にロックする。このロック状態のロータリ作業装置16を、再度地面側に下降して前進する時はその姿勢は図示しないが、レベラー7が60度程度前上がりした略垂直方向の姿勢で、圃場表面の泥土を大きく土寄せ移動することができる。
【0046】
該、ロックピン87の上下反転操作である揺動アーム99の姿勢変更を、図例では反転操作レバー101によって行なっている。その構成作用について、以下詳述する。
反転操作レバー101は、図3の全体斜視図では、上部支枠9aの右側方上方外方に突設しており、図10,図12の側面図で、反転操作レバー101は支点102を中心として前後揺動することを示す。この反転操作レバー101にはリンクロッド103の上端が軸着されている。
【0047】
前述したように揺動アーム99は、上部支枠9aに取り付けられたコマボス84の孔86を中心に上下反転するだけであるから、単純な構成にしたい場合、リンクロッド103の下端を揺動アーム99の揺動先端部のピン104に係合しておけば、反転操作レバー101の前後操作に伴って、揺動アーム99を直接上下反転することができる。
【0048】
しかし、図例においては、揺動の方向や範囲の確実性を増すために、上下反転揺動の範囲を決める規制板105を介して、揺動アーム99の揺動先端部のピン104を操作している。
即ち、規制板105は、軸106を中心として、軸106からロックピン87間の距離を半径として規制板105に開口した、円弧107とロックピン87の軸外径部を案内面として、リンクロッド103の下端ピン109によって上下揺動操作されている。また、規制板105には円弧107と直交方向で先端側に長孔108が開口され、この長孔108に揺動アーム99の揺動先端部のピン104を係合している。規制板105が、図10で示すように右方に移動操作されると、揺動アーム99の揺動先端部のピン104も、長孔108に沿って右に移動し、また、図12で示すように規制板105が左方に移動操作されると、揺動アーム99の揺動先端部のピン104は長孔108の移動に沿って左に反転移動する。
【0049】
110は引っ張りバネであって、支点102廻りに揺動し反転操作される反転操作レバー101を、バネの支点越えによって図10,図12の何れかの位置に位置決めを行なっている。
次に、図9,図13を主体として、上部支枠9a内に設けた、別の要部構成について説明する。
【0050】
左右の上部支枠9a,9aに揺動自在に支持された、反転操作レバー101の支点102にはボス111がロールピン111aで一体に取り付けられており、このボス111には一体のアーム112が下方に向かって突出している。また、左右の上部支枠9a,9a間に揺動自在に支持されるコマボス84の略前方方向部には、カム113の軸114が同様に左右方向に軸着されている。そして、このカム113の下方ピン孔115、と、前記アーム112の上方ピン孔116の間には、リンク117が取り付けられ両者を連動連結している。
【0051】
この構成により、反転操作レバー101を操作する時、常にカム113が操作されるものとしており、その目的作用について、以下、詳述する。
該カム113は、反転操作レバー101を仮想線で示すように、矢印「チ」方向に操作してロックピン87を、図10,図11で示す連動ロッド14をロックする位置とするに際し、連動ロッド14の下降側への動きが鈍いときに、強制的に連動ロッド14の突出上端を反矢印「ト」方向に手動押圧するものである。
【0052】
これは、中折れ連結具12の引っ張りバネ13の減圧作用が強くて、連動ロッド14の下降側への動きが動きにくいとき、連動ロッド14が作業者の人力付加により押し下げやすくなる。このことは、逆説すると、この構成を設けることにより、引っ張りバネ13の引き強さを大きくできるから、レベラー7の加圧力をさらに小さくできて、土移動の少ないきれいな均し作業が可能になる。
【0053】
次に、全体の構成作用について、簡略に説明する。
この図例のロータリ作業装置16は、2mから3m程度の幅広の掘削回転刃を有する作業装置であって、該ロータリ作業装置16を、農用トラクター15機体後部に設けた昇降操作自在の三点リンク装置を介して宙吊り状に吊り下げて、一度掘削した圃場に水を入れた後、まず、掘削後の土壌表面を回転刃により流体状に練り上げる。
【0054】
そして、この練り上げた流体状の泥土を、装置後方のレベラー7で泥土表土の凹凸の激しいところにおいては、レベラー7の押圧力を強くしたり、略水平状のレベラー7の姿勢を直立させたりと変更して、土の前後左右への移動を大きくしながらレベラー7の上下変動を少なくして、大凹凸泥土表土での均平作業を行なう。また、最初から凹凸の少ない圃場では泥土表面の土を動かさないように、レベラー7の自重による加圧力を、逆方向への荷重を加えた減圧バネにより上方に引き上げて軽くして小凹凸泥土表土での均平をおこなう。このように、表土の凹凸の大小によって、レベラー7の姿勢や加圧力や減圧力を細かく調節して、泥土表土を一枚の圃場全体で、鏡のように均平にしようとするものである。
【0055】
このため、具体構成としては、ロータリ回転体1の上方を覆う剛体の主カバー2後部に、弾性材から成るゴム板等を介してリヤカバー4を斜め傾斜状に取付けることによって、まずリヤカバー4の前後や左右への動きを融通自在とし、それを左右方向の両側に一対、剛体側から突設した吊持板6,6の下端取付部によって取付部の上下高さのみは保持しながら、カバー面等の他の前後左右方向の動きはあまり規制せずに保持させ、この状態のリヤカバー4の後縁に、上下揺動自在に前端を軸着したレベラー7とする。これにより、作業装置を吊り上げ時はレベラー7の後端は直立方向に垂れ下がり、作業装置を土壌表土側に降下した均平作業中には、レベラー7の後端は土壌に接触するから、側面視略水平方向の姿勢となる。
【0056】
この状態のレベラー7を、作業装置の左右方向中央に一個設けた中折れ連結具12で吊持し、この中折れ連結具12を引っ張りバネ13によって上方に強く引き上げると、レベラー7は浮きぎみの側面視略水平状態となって、圃場表面の泥土を軽く均す程度となって土移動を小さく弱くし、水平度の高い圃場での表土面を荒しにくくしたレベラー低押圧力での均平作業が行なえる。
【0057】
また、中折れ連結具12を上方に引き上げる引っ張りバネ13の引っ張り荷重を調節して弱くすると、中折れ連結具12は重力で垂れ下がるから、側面視で略水平方向となるレベラー7の均平力は部材の自重程度となって地表面に上下追従して走行し、ある程度の表面泥土の移動が行なえ、少し凹凸のある圃場表面でもきれいに均すことができ、レベラー自重押圧力での均平作業が行なえる。
【0058】
このとき、左右方向中央部の中折れ連結具12の各種調節以外に、ロータリ作業装置16の左右両側方に設けた吊持板6,6部を、操作アーム51の操作により吊持板6の上方への逃げを規制してリヤカバー4の上動をある程度防止することにより、略斜め傾斜のリヤカバー4の下縁端部の上下位置を下方位置に調整することが容易に行なえ、これによってリヤカバー4前方に泥土をより多く保持しながらレベラー7の前端位置も低位置に下降して泥土表面を均すことができ、リヤカバー前方に泥土を保持した状態でのレベラー低押圧力での均平作業が行なえる。この状態では土移動がより増加した作業が、経験の少ない作業者でも容易に行なうことができる。
【0059】
また、上下追従均平状態であるレベラー自重押圧力での均平作業時に、連動ロッド14の上端にロックプレート91を臨ませて連動ロッド14の上動を規制すると、レベラー7のスライド長孔89部による上方への移動が規制され、レベラー全体の上動をある程度規制した、強い土移動を行なえる。この作業までは、経験の少ない作業者でも容易に行なうことができる。
【0060】
次に、さらに、連動ロッド14を最下方まで移動し、ロック孔8部でロックすると、レベラー7は対地面角度が60度程度に直立し、レベラー7の後端縁部が泥土中に深く突入するから、圃場表面に大きな凹凸のあるときでも泥土の移動が容易となって、大容量の土移動を伴った均平整地作業が行なえる。この作業は、土移動性能は非常に向上するが、均平性能を保つには経験を要する。
【0061】
【発明の作用効果】
この発明は、前述したように構成したので、次のような、技術的特有の効果を奏する。
【0062】
即ち、泥土表面の凹凸の激しいところにおいては、自重加圧位置としてある程度上下動しながら均平作業を行っているレベラーを、レベラーの上動を規制する土押し位置に規制してやると、レベラー部で土を溜め込んで前進することが可能となり、土移動押圧力を強くして土の前後左右への移動を大きくしながらレベラーの上方変動を少なくして凸部の泥土を凹部に移動でき、大凹凸泥土表面土での均平作業を容易に行なえる。
【0063】
また、最初から凹凸の少ない圃場では、レベラーを低加圧位置として、レベラーの自重による加圧力を軽くし、泥土表面の土を動かさないようにレベラーを前進させることができるから、小凹凸泥土表土での土移動の無い軽い均平を行うことができる。
また、リヤカバーの上下揺動が簡単に自重で行え、このリヤカバー後縁に軸着され上下揺動するレベラーもある程度融通を持って自重で動かすことができ、滑らかな均平作業が行なえる。左右の吊持板6,6は、剛体に近い一枚のバネ材から構成されているので、破損の直前には変形することで吊持板6,6で接続している部材の破損を防止できる。
【0064】
リヤカバー4の泥土表面に接触する腹下面には、幅方向に所定間隔を有した副数本のツース119,119…の基端部を取り付ける構成とし、ピアノ線材等の弾性材で構成されたツース119の他端側は軸着8部の下方を迂回してレベラー7の下方側まで達した片持ち状に支持する構成としているので、均平作業を行っている泥土中の藁屑や草等の塵埃物をツース119の先端部で泥土中に押し込んでいき、リヤカバー4とレベラー7の軸着8部に塵埃物が絡みつくのを防止できるようになる。
【0065】
また、レベラー7の接地圧を複数段に変更可能なレバー73を設けているので、レベラー7の接地圧変更が容易に可能となる。
【0066】
また、レベラー7を略水平状で固定された姿勢を保持するロックレバー92を設ける構成としているので、レベラー7は略水平を維持した状態で作業可能となり、作業性が向上するようになる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】 左右方向中央の中折れ連結具部分の、ロータリ耕耘具全体の側面図である。
【図2】 左右方向側方の吊持板部分の、全体端面側面図である。
【図3】 ロータリ耕耘具土均し装置の、全体背面斜視図である。
【図4】 一部展開したロータリ耕耘具の、簡素な全体背面図である。
【図5】 図2における、支枠部の要部拡大側面図である。
【図6】 図5における、支枠部の要部部材調節後の、拡大側面図である。
【図7】 図1における、水平アーム後部廻りの、要部拡大側面図である。
【図8】 図7における、水平アーム後部廻りの背面断面図、及び平面図である。
【図9】 図1における、上部支枠廻りの断面平面図である。
【図10】 図1における、上部支枠廻りの要部の側面図である。
【図11】 図10における、B矢視方向の断面平面図である。
【図12】 図10における、要部部材の調節状態を示す側面図である。
【図13】 図1における、上部支枠廻りの断面側面図である。
【図14】 図1における、上部支枠廻りの一部断面した側面図である。
【図15】 作業装置をトラクターに取り付けた、均平作業時の全体側面図である。
【符号の説明】
1 ロータリ回転体
2 主カバー
3 連結板
4 リヤカバー
5 支枠
6 吊持板
7 レベラー
8 軸着
9 主支枠
9a 上部支枠
10 水平アーム
11 縦アーム
12 中折れ連結具
13 引っ張りバネ
14 連動ロッド
73 レバー
92 ロックレバー
119 ツース
Claims (1)
- ロータリ回転体(1)の上方を左右方向に幅広の主カバー(2)で覆い、この主カバー(2)の後部に弾性材の連結板(3)を介してリヤカバー(4)を取付け、このリヤカバー(4)の背面左右と主カバー(2)側に設けた支枠(5)との間を剛体に近い一枚のバネ材からなる左右の吊持板(6,6)で夫れ夫れ連結し、さらに、リヤカバー(4)下端部に上下方向揺動自在で水平方向から少し前上がり状態にレベラー(7)の前端部を軸着(8)し、このレベラー(7)の左右方向中央部と主カバー(2)側の主支枠(9)間を、略水平方向の水平アーム(10)と上下方向の縦アーム(11)から成る中折れ連結具(12)で連結し、該レベラー(7)を自重で吊持する上下自重加圧位置とレベラー(7)を引き上げて自重を軽減する低加圧位置とレベラー(7)の上動を規制する土押し位置に変更調節自在に構成し、リヤカバー(4)の背面左右と主カバー(2)側に設けた支枠(5)との間に取り付けた左右の吊持板(6,6)を、上記リヤカバー(4)の主カバー(2)に対する上下揺動を許容すべくリヤカバー(4)乃至主カバー(2)に対して接続して構成し、リヤカバー(4)の泥土表面に接触する腹下面には、幅方向に所定間隔を有した副数本のツース(119,119…)の基端部を取り付ける構成とし、ピアノ線材等の弾性材で構成されたツース(119)の他端側は軸着(8)部の下方を迂回してレベラー(7)の下方側まで達した片持ち状に支持する構成とし、さらに、レベラー(7)の接地圧を複数段に変更可能なレバー(73)を設け、レベラー(7)を略水平状で固定された姿勢を保持するロックレバー(92)を設けたことを特徴とするロータリ耕耘具の土均し装置。
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