JP3977668B2 - 部材載装機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上や基板上の部品上に電子部品、クリーム半田、接着樹脂などの部材を載装する部材載装機器に係り、特に、載装の位置合わせや載装状態の確認、あるいは基板存在の確認などのため画像を取り込む撮像装置部が具備された部材載装機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上に電子部品をマウントする表面実装機、基板上に所定パターンにクリーム半田などを印刷するスクリーン印刷機、実装部品を接着するための接着樹脂などを基板上に付着させるディスペンサなど各種の部材載装機器には、載装の位置合わせや載装状態の確認、あるいは基板存在の確認などを行なうための撮像装置部が設けられている場合がある。
【0003】
このような撮像装置部のセンサデバイスには、微小な光電変換素子を集積してなるエリアセンサやラインセンサなどを用いることができる。また、撮像装置部には、撮像対象物に適当な照度を与えるため照明装置が併設される場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
撮像装置部から取り込まれる撮像対象物の認識は、近時の電子部品や実装パターンの微小化・微細化に伴ってますます高精度化が要求されている。このような高精度な認識のためには、ピント(焦点)ずれなく撮像対象物を忠実に撮像したデータを得る必要がある。ピントのずれた撮像データは情報に一定の欠落があるからである。
【0005】
ピント状態を最良のものとするには、基板により厚さが異なる場合があることや同一の基板内であっても載装される部材の高さ寸法が必ずしも同一ではないことを考慮すると、撮像装置部における被写界深度方向の撮像位置特性の調整を基板や載装の部材ごとに行なう必要がある。したがって、このような撮像位置特性の調整を簡易かつ廉価な構成で実現することはひとつの課題となる。
【0006】
また、撮像装置部は、撮像を行なっていないときには実際の撮像位置から退避する必要がある場合も考えられる。これは、撮像装置部が撮像する領域を比較的小さくして精度よく撮像対象物を捉えることと、簡易な構成の光学系との両立を考慮すると、撮像対象物と撮像装置部との距離が必然的に近くなるからである。このような撮像対象物と近接した状態は、撮像装置が実際に撮像を行なっていないときには解消した方が適切な場合もあり得る。したがって、このような場合に対応するため、撮像装置部を簡易かつ廉価な構成で退避し得るようにすることはひとつの課題となる。
【0007】
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、基板上や基板上の部品上に電子部品、クリーム半田、接着樹脂などの部材を載装する部材載装機器において、被写界深度方向の撮像位置の特性調整、または撮像装置の退避・移動を簡易かつ廉価な構成で行なうことが可能な撮像装置部を具備する部材載装機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、前記基板を上方から撮像する撮像装置と、前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する調整装置とを具備し、前記調整装置は、固定部材と前記固定部材に対して相対的に移動する移動部材とを備えた移動機構を複数有し、前記複数の移動機構は、それぞれの前記移動部材を介して互いに直列に接続され、かつ前記複数の移動機構のうちの少なくともひとつにおける前記移動部材の前記固定部材に対する移動ストローク量が前記撮像装置の被写界深度相当量以下であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記載装装置を下方から撮像する撮像装置と、前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する調整装置とを具備し、前記調整装置は、固定部材と前記固定部材に対して相対的に移動する移動部材とを備えた移動機構を複数有し、前記複数の移動機構は、それぞれの前記移動部材を介して互いに直列に接続され、かつ前記複数の移動機構のうちの少なくともひとつにおける前記移動部材の前記固定部材に対する移動ストローク量が前記撮像装置の被写界深度相当量以下であることを特徴とする。
【0010】
本発明の部材載装機器には、代表的なものとして、表面実装機(マウンタ)、スクリーン印刷機、ディスペンサが挙げられる。これらにおける「部材」としては、したがって、表面実装機では、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、IC(integrated circuit)などの電子部品、スクリーン印刷機では、クリーム半田、抵抗ペーストなどのペースト状組成物、ディスペンサでは、接着樹脂、界面活性剤などの塗布剤を挙げることができる。
【0011】
載装装置は、表面実装機では、一般にヘッドユニットと呼ばれているものに相当し、電子部品装着用の例えば複数の吸着ヘッドを具備する。このヘッドユニットは、例えば、全体としてX軸(左右)、Y軸(前後)方向に移動可能に構成され、かつそれぞれの吸着ヘッドがZ軸(上下)方向およびR軸(垂直軸回り)方向に昇降または回転可能に構成される。これにより、電子部品を部品フィーダから吸着し基板上の所定の位置に載置する。
【0012】
また、載装装置は、スクリーン印刷機では、一般にスキージユニットと呼ばれているものに相当し、スクリーンマスクと、ペースト状組成物をスクリーンマスクの貫通穴(ピット)を通して基板に印刷付着させるスキージとを具備する。スキージは、例えば、スクリーンマスクを前後方向(Y方向)に線状に押圧しながら、左右方向(X方向)の一方向(双方向でもよい)に移動する。これにより、スクリーンマスク上に存在するペースト状組成物を貫通穴を通して基板側に導く。
【0013】
また、載装装置は、ディスペンサでは、一般にディスペンサヘッドと呼ばれているものに相当し、塗布剤を吐出する例えば複数のノズルを具備する。このディスペンサヘッドは、例えば、全体としてX軸(左右)、Y軸(前後)方向に移動可能に構成され、かつそれぞれのノズルがZ軸(上下)方向に昇降可能に構成される。これにより、所定の塗布剤を基板上の所定の位置に塗布付着させる。
【0014】
基板を上方から撮像する撮像装置は、例えば、基板上のマーク(フィデューシャルマーク)を認識することによる基板の存在確認や正確な基板の支持位置の検出、あるいは部材載装後における基板上への部材載装状態の確認を行なうため設けられる。また、載装装置を下方から撮像する撮像装置は、例えば、載装装置が載装すべき部材を保持した状況を確認するため設けられる。
【0015】
撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する調整装置は、固定部材と固定部材に対して相対的に移動する移動部材とを備えた移動機構を複数有しており、それらの移動機構がそれぞれの移動部材を介して互いに直列に接続されている。これにより、移動機構全体としての動作は各移動機構の動作が加算されたものとなり、必要な移動ストロークに応じて選択的に廉価な移動機構を動作させることが可能である。例えば、大きな移動ストロークには油空圧シリンダ機構を、小さな移動ストロークには電気サーボ機構を用いるなどである。
【0016】
また、複数の移動機構のうちのひとつあるいは2つさらには3つなど複数のものにおける移動部材の固定部材に対する移動ストローク量が、撮像装置の被写界深度相当量以下であることからピント調整も十分な品質まで行なうことができる。なお、ここで「相当量」とは、撮像装置において、被写界深度方向に被写界深度の寸法だけその撮像位置を変化させるための移動部材の移動ストローク量、という意味である。
【0017】
なお、前記複数の移動機構は、少なくともそのひとつが電磁ソレノイドであることや、少なくともそのひとつが圧電素子であることが可能である。これらは、移動機構として用いることができる機構の例である。
【0018】
以上により、撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性調整、または撮像装置の退避・移動を簡易かつ廉価な構成で行なうことが可能である。
【0019】
実施態様としては、前記撮像装置は、撮像対象を照明する照明部と、前記撮像対象からの光を通過させる光学系と、前記通過された光を受光して光電変換する光電変換部とを有し、前記調整装置は、前記照明部と前記光学系と前記光電変換部とを一括して前記複数の移動機構により移動して前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する。
【0020】
照明部と光学系と光電変換部とを一括して移動することにより、撮像対象物の高さ方向の位置変位に対応するものである。これによれば、撮像対象物の高さ方向の位置が変化した分、照明部と光学系と光電変換部とが一括して移動するので、撮像対象物に対する照明角度や撮像倍率が変化しない。よって、撮像データとしてより一定したものが得られるので画像処理の負担も軽減できる可能性がある。
【0021】
また、実施態様として、前記撮像装置は、撮像対象からの光を通過させる光学系を有し、前記調整装置は、前記光学系を前記複数の移動機構により移動して前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する。
【0022】
光学系を移動することにより、撮像対象物の高さ方向の位置変位に対応してピントの合った画像を得るものである。移動させる対象を撮像装置のうち光学系に限ることにより実現できるので、移動機構の力学的仕様として小さなもので済む。
【0023】
また、実施態様として、前記調整装置は、前記直列接続された複数の移動機構のうち最も外側のものの前記移動部材に接続され、かつ前記撮像装置に接続された腕部材と、前記複数の移動機構による前記腕部材の移動を支持・案内する案内部材と、前記案内部材と、前記直列接続された複数の移動機構のうち前記腕部材に接続されたものとは反対側の最も外側のものの前記固定部材とを固定するフレーム部材とをさらに有する。移動部材の移動と撮像装置の移動とを確実に行なうための機構例である。
【0024】
また、実施態様として、前記複数の移動機構は、少なくとも、それらのうち前記移動部材の前記固定部材に対する移動ストローク量が最大であるものが油圧または空圧のシリンダ機構であり、前記シリンダ機構は、シリンダと前記シリンダ内を往復動するピストンと前記ピストンに接続され前記シリンダ外に突出するピストンロッドとを有し、前記シリンダは前記固定部材として機能し、前記ピストンおよびピストンロッドは前記移動部材として機能し、部材載装装置として、前記シリンダに接続して設けられ、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画されたいずれかの側に流体を供給する流体源と、前記シリンダと前記流体源との間に設けられ、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された一方の側への前記流体の供給と前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された他方の側への前記流体の供給とを切換える弁装置とをさらに具備する。
【0025】
移動ストローク量が最大である移動機構を油空圧シリンダ機構で構成し、撮像装置の大きな移動をこれにより行なうものである。これにより、高価な電気サーボ機構を用いることなく例えば撮像装置の退避を迅速かつ廉価に行なうことができる。
【0026】
また、実施態様として、前記複数の移動機構は、それらの最大移動ストローク量の並びがほぼ2を公比とする等比数列に従う。2を公比とする等比数列とすることで、移動機構それぞれの制御を2値制御として単純化し得る。
【0027】
すなわち、ここで、前記複数の移動機構は、それぞれ、前記固定部材に対する前記移動部材の移動が移動変位なし時と移動変位あり時のふたつの状態を取るようにできる。
【0028】
また、実施態様として、前記複数の移動機構は、それぞれ空圧シリンダ機構であり、前記空圧シリンダ機構は、シリンダと前記シリンダ内を往復動するピストンと前記ピストンに接続され前記シリンダ外に突出するピストンロッドとを有し、前記シリンダは前記固定部材として機能し、前記ピストンおよびピストンロッドは前記移動部材として機能し、かつ、前記複数の移動機構の最大移動ストローク量の並びがほぼ2を公比とする等比数列に従い、かつ、前記複数の移動機構それぞれが、前記固定部材に対する前記移動部材の移動として移動変位なし時と移動変位あり時のふたつの状態を取り、部載載装装置として、前記シリンダに接続して設けられ、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された一方の側に駆動圧を供給可能な空圧力源と、前記シリンダ内の前記一方の側への前記駆動圧の供給と停止とを切換える切換え部と、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された他方の側へ前記駆動圧より小さな圧力をレギュレート供給する低空圧力源とをさらに具備する。
【0029】
複数の移動機構に空圧シリンダ機構を用い、その最大移動ストローク量の並びをほぼ2を公比とする等比数列とし、空圧シリンダ機構の制御を2値制御としてストローク移動させるための機構例である。
【0030】
また、実施態様として、本発明に係る部材載装機器は、前記撮像装置によって得られた撮像データを画像処理する画像処理部をさらに具備し、前記調整装置は、前記画像処理された結果を用いて前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する。
【0031】
撮像データを画像処理することにより例えばピントが合っているか否かを検出できる。そこで、その結果を用いて撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整するものである。これにより、一層ピントの合った状態に至らせることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す図である。図1は、平面図であり、図2は正面図である。
【0033】
図1および図2に示すように、この表面実装機は、基台1、コンベア2、部品供給部3、テープフィーダ4、ヘッドユニット5、ヘッドユニット支持部材6、Y軸固定レール7、X軸ガイド部材8、Y軸サーボモータ9、Y軸ボールネジ10、X軸サーボモータ11、X軸ボールネジ12、固定カメラ15、移動カメラ16、固定カメラ調整機構17、移動カメラ調整機構18を具備する。ヘッドユニット5は、複数の吸着ヘッド13、複数の吸着ノズル14を有する。
【0034】
基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配設され、プリント基板Pがコンベア2上を搬送されて図示省略のクランプ機構により所定の装着作業位置で停止されるようになっている。コンベア2のY方向外側にはそれぞれ部品供給部3が配置される。部品供給部3には各種部品を供給するための多数のテープフィーダ4が配置され、テープフィーダ4は、隣接してかつおのおの位置決めされた状態で固定されている。
【0035】
各テープフィーダ4は、それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサなどの小片状電子部品を所定間隔おきに収納・保持したテープがリール(図示省略)から導出されるように構成され、吸着ヘッド13により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に送り出されるようになっている。
【0036】
基台1の上方にはヘッドユニット5が装備され、ヘッドユニット5は、以下のように、X軸方向およびY軸方向に移動可能に構成されている。
【0037】
すなわち、基台1には、ヘッドユニット5の支持部材6がY軸方向の固定レール7に移動可能に配置され、支持部材6上にヘッドユニット6がX軸方向のガイド部材8に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ9によりボールネジ10を介して支持部材6のY軸方向の移動が行われるとともに、X軸サーボモータ11によりボールネジ12を介してヘッドユニット5のX軸方向の移動が行なわれるようになっている。
【0038】
ヘッドユニット5には、部品装着用の複数の吸着ヘッド13が具備されており、この例では6本の吸着ヘッド13がX軸方向に一列に並べて配設されている。吸着ヘッド13は、それぞれヘッドユニット5のフレームに対してZ軸方向の移動およびR軸(吸着ノズル14の中心軸)回りの回転が可能とされ、サーボモータ(図示省略)によりこの昇降および回転がなされる。各吸着ヘッド13のZ軸下端には吸着ノズル14が設けられ、部品吸着時に図示省略の負圧供給手段から各吸着ノズル14に負圧が供給される。これにより、吸引力で部品が吸着ノズル14に吸着される。
【0039】
ヘッドユニット5には、さらに、移動カメラ調整機構18を介して、CCD(charge coupled device)エリアセンサを撮像素子とする移動カメラ16が設けられている。この移動カメラ16は、プリント基板Pの作業位置での停止後に、基板に印されたマーク(フィデューシャルマーク)を撮像し、これにより、基板の存在確認や正規の位置からのずれの検出を行なう。さらに、基板上に部品を搭載した後の搭載状況の確認をも行なうものである。基板の検出された正規の位置からのずれについては、吸着ヘッド13により部品を基板P上に搭載するときに吸着ヘッド13の位置を補正するため利用される(この補正値は後述するがδ1と表記する。)。
【0040】
移動カメラ調整機構18は、移動カメラ18の被写界深度方向(つまり図ではZ方向)の撮像位置特性を調整し、また、移動カメラ18をZ方向上方に退避するための機構部である。この機構の詳細については後述する。
【0041】
ヘッドユニット5の可動エリア内であって基台1上の部品供給部3近傍かつコンベア2に対して線対称となる2箇所には、それぞれ、固定カメラ調整機構17を介して、ラインセンサを撮像素子とする固定カメラ15が設けられる。固定カメラ15は、部品吸着後における吸着ヘッド13を下方から撮像し、その撮像データから、部品が各ノズル14に正確に吸着されたかを検出しさらに吸着位置ずれの検出を行なうためのものである。検出された吸着位置ずれは、吸着ヘッド13により部品を基板P上に搭載するときの吸着ヘッド13の位置を補正するため利用される(この補正値は後述するがδ2と表記する。)。
【0042】
固定カメラ調整機構17は、固定カメラ15の被写界深度方向(つまり図ではZ方向)の撮像位置特性を調整するための機構部である。この機構の詳細については後述する。
【0043】
なお、移動カメラ16および固定カメラ15には、後述するように、撮像対象物を照明する専用の照明部が設けられている。
【0044】
図3は、図1および図2に示した表面実装機における移動カメラ16と移動カメラ調整機構18の構成例を示す図である。
【0045】
図3に示すように、移動カメラ16は、光電変換部161、光学系162、照明装置163、レーザ光源167を有する。照明装置163は、プリズム164、LED(light emitting diode)165、ハーフミラー166を具備する。
【0046】
また、移動カメラ調整機構18は、フレーム191、シリンダ192、ピストン193、ピストンロッド194、腕部材(ブラケット)195、係合部材196、サーボモータ197、被案内部材198、係合部材199、ボールネジ200、エンコーダ201、ガイドレール(案内部材)202を有する。移動カメラ調整機構18のシリンダ193には、ピストン193で隔てられる両内部空間に空圧を供給する流体源19が弁装置20を介して接続される。
【0047】
照明装置163は、図下方向に位置する撮像対象を照明するものである。外形としては、ほぼ正方断面の筒状になっており、筒の各内壁にはプリズム164が図示のようにその斜面が斜め下方向に向くように設けられる。プリズム164の上水平面に対向してはLED165が設けられており、LED165の放つ光は、プリズム164の上水平面に入射してその内部を通過し、さらに斜面で屈折して斜め下方向に射光される。これにより、撮像対象をまんべんなく照明する。
【0048】
さらに、照明装置163には、筒中央付近に45度の傾きでハーフミラー166が設けられる。ハーフミラー166の水平方向隣接部にはやはりLED165が設けられており、このLED165の放つ光は、ハーフミラー166で反射されて下方向に射光される。これにより撮像対象は撮像方向からも照明される。
【0049】
撮像対象からの反射光は、照明装置163の筒中央付近を下から上に、ハーフミラー166を突き抜けて、光学系162を介して光電変換部161に達する。
【0050】
光学系162は、撮像対象からの光を受けて光電変換部161に存在するCCDエリアセンサ上に結像をするものである。また、光電変換部161は、結像されたエリア光学像を電気信号に変換するものである。
【0051】
レーザ光源167は、撮像対象に斜め方向にレーザ光168を照射するものである。照射することによる機能については後述する(図4)。
【0052】
移動カメラ調整機構18のフレーム191は、移動機構としてのシリンダ192およびピストン193、ピストンロッド194について、そのうちの固定部材としてのシリンダ192を固定し、かつ、ガイドレール202を固定するものである。
【0053】
シリンダ192は、上記のようにフレーム191に固定され、内部に位置する移動部材としてのピストン193およびピストンロッド194に上下方向の動きを提供するものである。
【0054】
ピストンロッド194のピストン193とは反対側の端部には、移動機構としての係合部材196、サーボモータ197、被案内部材198、係合部材199、ボールネジ200、エンコーダ201が接続される。このうち、係合部材196は、直接的にピストンロッド194に接続され、この移動機構の固定部材の一部となる。固定部材としての係合部材196には、固定部材の他の部分であるサーボモータ197が取り付けられており、サーボモータ197の回転軸には、ボールネジ200の一端が結合しこれを回転可能としている。
【0055】
ボールネジ200の他端は、固定部材のさらに他の部分である係合部材199に回転可能に支持されており、また、ボールネジ200の回転を検出するエンコーダ201に接続されている。サーボモータ197とエンコーダ201は、それぞれ、サーボ機構のアクチュエータとセンサとして機能する。
【0056】
ボールネジ200のネジ部には、移動部材としての被案内部材198が係合されており、被案内部材198には、移動カメラ16を支持する腕部材195が接続さている。また、被案内部材198は、ガイドレール202に案内・支持され、図上、上下方向の移動が可能になっている。なお、被案内部材198の上下移動を円滑にするため係合部材196および同199についてもガイドレール202により案内・支持されるように構成している。
【0057】
シリンダ192の内部であって、ピストン193により区画された両空間には、流体源19から弁装置20を介して空気圧が供給され得る。弁装置20は、上記両空間のうち一方に空気圧を供給し、他方の空間からの空気の排出を自在にするためのものである。なお、流体源19は、油圧源としてもよい。
【0058】
以上のような移動カメラ調整機構18の構成により、移動カメラ16の上下方向の移動は、大ストロークについてはシリンダ192およびピストン193の動作により、小ストロークについてはサーボモータ197の動作により行なうことができる。このようなストローク量による分担により、サーボモータ197は小型化され、かつ、移動カメラ16の撮像位置からの退避も高速に行なうことができる。
【0059】
また、サーボモータ197のサーボ動作により移動カメラ16の被写界深度方向の撮像位置特性も、撮像対象の高さに合わせて正確に変えることができる。すなわち、被案内部材198の係合部材196などに対する移動ストローク量を移動カメラ16の被写界深度以下の精度で制御可能に構成することにより、ピントの合った撮像データを得ることができる。
【0060】
さらに、撮像対象の高さ方向位置の変化に合わせて、照明装置163と光学系162と光電変換部161とを一括して移動することにより、撮像対象に対する照明角度や撮像倍率が一定に保たれる。よって、撮像データとしてより一定したものが得られるので画像処理の負担も軽減できる可能性がある。
【0061】
図4は、図3に示した移動カメラ16に設けられたレーザ光源167の機能を説明するための図である。図4において、図3で説明した構成要素には同一の番号を付してある。
【0062】
すでに述べたようにレーザ光源167は、撮像対象に対して斜め上方からレーザ光168を照射するものである。このような照射を行なうと、基板P上に搭載された部品21、22の高さにより、移動カメラ16が捉えるレーザスポットA、Bの位置(X方向位置)が異なる。そこで、この位置を手掛かりに、搭載部品の上面と移動カメラ16との距離を、移動カメラ調整機構18により調整する。
【0063】
例えば、レーザスポットは移動カメラ16により得られた撮像データに捉えられるので、あらかじめピントが合っている場合のレーザスポットのX方向位置との比較を行なうようにする。そして、その差分に基づいて移動カメラ調整機構18を動作させ、搭載部品の上面と移動カメラ16との距離をピントの合うものにする。このようなオートフォーカス機能に要するデータ処理についてはさらに後述する(図9)。
【0064】
図5は、図1および図2に示した表面実装機における固定カメラ15と固定カメラ調整機構17の構成例を示す図である。
【0065】
図5に示すように、固定カメラ15は、光電変換部151、光学系152、照明装置153を有する。照明装置153は、プリズム154、LED155、ハーフミラー156を具備する。
【0066】
また、固定カメラ調整機構17は、フレーム171、腕部材(ブラケット)172、ガイドレール(案内部材)173、被案内部材174、シリンダ175、178、181、ピストン176、179、182、ピストンロッド177、180、183を有する。
【0067】
固定カメラ調整機構17のシリンダ175、178、181には、それぞれ、ピストン176、179、182で隔てられる一方の内部空間に一定空圧を供給する空圧源28がレギュレータ27を介して接続される。また、他方の内部空間には、それぞれ、高空圧を供給または停止する切換え部23、24、25を介して高空圧源26が接続される。
【0068】
照明装置153は、図上方向に位置する撮像対象を照明するものである。外形としては、ほぼ正方断面の筒状になっており、筒の各内壁にはプリズム154が図示のようにその斜面が斜め上方向に向くように設けられる。プリズム154の下水平面に対向してはLED155が設けられており、LED155の放つ光は、プリズム154の下水平面に入射してその内部を通過し、さらに斜面で屈折して斜め上方向に射光される。これにより、撮像対象をまんべんなく照明する。
【0069】
さらに、照明装置153には、筒中央付近に45度の傾きでハーフミラー156が設けられる。ハーフミラー156の水平方向隣接部にはやはりLED155が設けられており、このLED155の放つ光は、ハーフミラー156で反射されて上方向に射光される。これにより撮像対象は撮像方向からも照明される。
【0070】
撮像対象からの反射光は、照明装置153の筒中央付近を上から下に、ハーフミラー156を突き抜け、光学系152を介して光電変換部151に達する。
【0071】
光学系152は、撮像対象からの光を受けて光電変換部151に存在するCCDラインセンサ上に結像をするものである。また、光電変換部151は、結像されたライン光学像を電気信号に変換するものである。
【0072】
なお、この固定カメラ15は、図示のように、照明装置15と光電変換部151との相対位置がフレーム171により固定され、光学系152のみが腕部材172により上下方向に移動可能とされているものである。これにより、撮像対象の高さ方向の位置変位に対応してピントの合った画像を得ることができる。また、移動する対象が固定カメラ15のうち光学系152に限られるので、移動機構の力学的仕様が小さなもので済む利点がある。
【0073】
固定カメラ調整機構17のフレーム171は、移動機構としてのシリンダ181およびピストン182、ピストンロッド183(以下、「シリンダ181およびピストン182、ピストンロッド183」を「シリンダ181等」という場合がある。)について、そのうちの固定部材としてのシリンダ181を固定し、かつ、ガイドレール173を固定するものである。
【0074】
シリンダ181は、上記のようにフレーム171に固定され、内部に位置する移動部材としてのピストン182およびピストンロッド183に上下方向の動きを提供するものである。
【0075】
また、他の移動機構としてのシリンダ178およびピストン179、ピストンロッド180(以下、これらを「シリンダ178等」という場合がある。)は、そのうちの固定部材としてのシリンダ178が、上記ピストンロッド183に接続され、シリンダ178は、内部に位置する移動部材としてのピストン179およびピストンロッド180に上下方向の動きを提供する。
【0076】
また、さらに他の移動機構としてのシリンダ175およびピストン176、ピストンロッド177(以下、これらを「シリンダ175等」という場合がある。)は、そのうちの固定部材としてのシリンダ175が、上記ピストンロッド180に接続され、シリンダ175は、内部に位置する移動部材としてのピストン176およびピストンロッド177に上下方向の動きを提供する。
【0077】
なお、以上説明のピストン176、179、182の移動ストローク量は、その並びがほぼ2を公比とする等比数列に従うように設定される。
【0078】
ピストンロッド177のピストン176とは反対側の端部には、被案内部材174が接続されており、被案内部材174には、固定カメラ15の光学系152を支持する腕部材172が接続さている。また、被案内部材174は、ガイドレール173に案内・支持され、図上、上下方向の移動が可能になっている。
【0079】
シリンダ175、178、181の内部であって、ピストン176、179、182により区画された一方の空間には、空圧源28からレギュレータ27を介して一定の空気圧が供給されている。レギュレータ27は、空圧源28から一定圧を作り出すものである。
【0080】
シリンダ175、178、181の内部であって、ピストン176、179、182により区画された他方の空間には、それぞれ、切換え部23、24、25を介して高空圧源26から高圧(レギュレータ27の出力側より高圧)が供給され得る。ここで、切換え部23、24、25それぞれは、図示のように、入力信号の状態(1/0)により高空圧源26の高圧の供給/停止を切換えることができる。供給される場合には、ピストン176、179、182は、それぞれ図示とは反対側のシリンダ175、178、181端部に位置する。停止される場合には、空圧源28およびレギュレータ27のはたらきにより図示の状態となる。
【0081】
以上のような固定カメラ調整機構17の構成により、光学系162の上下方向の移動は、切換え部23、24、25に入力される3ビットの信号によりなされることなる。これは、移動機構としてのシリンダ175、178、181等が直列に接続され、その最も外側の部材に光学系152を支持する腕部材172が接続されているからである。そして、ピストン176、179、182の移動ストローク量が、その並びとしてほぼ2を公比とする等比数列に従うように設定されるからである。
【0082】
このような固定カメラ調整機構17の構成では、固定カメラ15の被写界深度方向の撮像位置特性を、3ビットの信号により、撮像対象の高さに合わせて正確に変えることができる。すなわち、最も移動ストローク量が小さいピストン182の移動ストローク量を固定カメラ15の被写界深度相当量(例えば2mm)以下に設定することにより、固定カメラ15の被写界深度方向の撮像位置特性を被写界深度以下の分解能で調整しピントの合った撮像データを得ることができる。
【0083】
なお、移動機構の直列数を3ではなく2や4以上とすることによっても、撮像対象の高さ変化に対応する範囲が変化するのみで、同様に、固定カメラ15の被写界深度方向の撮像位置特性を被写界深度以下で調整することができる。また、ピストン182にみではなく、ピストン176、179のうちひとつあるいは両方を固定カメラ15の被写界深度相当量以下に設定してもよい。
【0084】
次に、上記の表面実装機の制御部について図6を参照して説明する。図6は、本発明の一実施形態たる表面実装機の制御系の構成を示すブロック図である。同図においてすでに説明した構成要素と同一のものには同一の番号を付してある。なお、図示した制御系の構成には、発明の実施形態として重要性の小さい部分を省略しているところがある(例えばコンベア2の制御など)。
【0085】
図6に示すように、制御装置30は、統括制御部35、そのための記憶部37、画像処理部33、そのための記憶部34、移動カメラ16を操作するサーボモータ197およびエンコーダ201並びに弁装置20とのインターフェース31、固定カメラ15を操作する切換え部23、24、25へのインターフェース36、X軸サーボ装置などサーボ装置とのインターフェース32を有する。
【0086】
移動カメラ16には、すでに説明したように、シリンダ192の作用とサーボモータ197およびエンコーダ201の作用とが及ぶ。シリンダ192は、弁装置20を介して、制御装置30のインターフェース31との接続がなされる。また、サーボモータ197、エンコーダ201も同様に制御装置30と接続がなされる。
【0087】
固定カメラ15には、すでに説明したように、シリンダ175、178、181の作用が及ぶ。シリンダ175、178、181は、切換え部23、24、15を介して制御装置30のインターフェース36との接続がなされる。なお、固定カメラ15は、上記の例では表面実装機の2箇所に設けられているが、他方のものも同様に制御装置30に接続されている。
【0088】
インターフェース32は、図示のように、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40(Z軸サーボ装置41、…、R軸サーボ装置42、…)との接続を有する。X軸サーボ装置43は、図1、図2におけるX軸サーボモータ11を含む構成であり、Y軸サーボ装置44は、同図のY軸サーボモータ9を含む構成である。
【0089】
統括制御部35は、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40、弁装置20、サーボモータ197、切換え部23、24、25の動作を統括的に制御するため処理を行なうものである。実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成され得る。
【0090】
記憶部37は、統括制御部35が行なう処理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、統括制御部35から情報が出し入れされる。
【0091】
画像処理部33は、移動カメラ16、固定カメラ15で得られた撮像データを処理し、これにより撮像データに含まれる情報を認識して統括制御部35に供給するものである。認識する情報については、後述する。なお、画像処理部33も、実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成され得る。
【0092】
記憶部34は、画像処理部33が行なう処理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、画像処理部33から情報が出し入れされる。
【0093】
インターフェース31は、統括制御部35が処理することにより生成された制御信号を弁装置20またはサーボモータ197に出力するためのインターフェースである。なお、エンコーダ201からは、サーボ機構のセンサ出力としてエンコード信号がインターフェース31に導かれる。
【0094】
インターフェース36は、統括制御部35が処理することにより生成された3ビットの制御信号を切換え部23、24、25に出力するためのインターフェースである。
【0095】
インターフェース32は、統括制御部35が処理することにより生成されたサーボ制御信号を、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40に出力し、また、これらのサーボ装置43、44、40からのセンサ出力を入力するためのインターフェースである。
【0096】
次に、図6に示した制御系による、図1、図2に示した表面実装機の動作について図7をも参照して説明する。図7は、図6に示した制御系による、図1、図2に示した表面実装機の動作フローを示す流れ図である。
【0097】
まず、すでに表面実装機で部品がすべて搭載されたプリント基板Pがコンベア2により搬出され、部品未搭載のプリント基板Pが新たにコンベア2により搬入され所定位置にクランプされる(ステップ51)。そして、搭載済みリストが初期化される(ステップ52)。搭載済みリストは、記憶部37に記憶・保持されている。
【0098】
次に、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44により移動カメラ16を基板上に移動する(ステップ53)。そして、必要なら移動カメラ16について移動カメラ調整機構18をZ方向調整し、基板のマークを撮像する(ステップ54)。撮像された画像を、撮像データ1とする。なお、ステップ54の詳細については、後述する。
【0099】
次に、撮像データ1を画像処理部33により処理し、基板マークを認識することにより、基板の位置ずれ(X方向、Y方向、XY平面に垂直な軸回りのθ方向)を検出し、検出された位置ずれから各部品の搭載位置補正値δ1が求められる。補正値δ1は、統括制御部35に渡されて記憶部37に格納・記憶される(ステップ55)。
【0100】
次に、統括制御部35により搭載済リストが調べられ未搭載データの有無が判断される(ステップ56)。未搭載データがなくなればすべての部品の搭載が完了しているので、この基板については搭載確認(搭載検査)工程に移行する(ステップ66、67)。搭載確認工程については、後述する。未搭載データがある場合には、統括制御部35により、そのデータを検索し実装順序などの作業手順を決定する(ステップ57)。
【0101】
次に、決定された作業手順に従って、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、吸着ヘッド13を部品吸着位置に移動させて部品を吸着する(ステップ58)。この部品吸着は、所定のすべてのノズル14に部品が吸着されるよう繰り返される(ステップ59)。なお、この吸着動作における吸着ヘッド13の吸着位置制御は、後述する固定カメラ15の撮像によって検出される吸着ヘッド13の位置ずれを考慮に入れて、部品に対しての吸着ヘッド13の位置ずれが小さくなるように制御して行なってもよい。
【0102】
次に、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、ヘッドユニット6を固定カメラ15上に移動する(ステップ60)。この例では、固定カメラ15は前述のようにラインカメラである。そして、必要なら固定カメラ15について固定カメラ調整機構17をZ方向調整し、ライン方向と直交する方向(X方向)にヘッドユニット5を走査するように移動して、部品が吸着された吸着ヘッド13を撮像する。この撮像された画像を撮像データ2とする(ステップ61)。なお、このステップ61の詳細については、後述する。
【0103】
次に、撮像データ2を画像処理部33により処理し、吸着された部品を認識することにより、吸着部品の位置ずれを検出し、検出された位置ずれから各吸着部品の搭載位置補正値δ2が求められる(ステップ62)。補正値δ2は、統括制御部35に渡されて記憶部37に格納・記憶される。そして、統括制御部35により、上記で求められ保持された補正値δ1と補正値δ2とから、最終的な搭載位置補正値となるδ(=δ1+δ2)を求めこれを記憶部27に記憶・保持する(ステップ63)。
【0104】
次に、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、吸着ヘッド13を補正された搭載位置に移動させて部品を装着する(ステップ64)。この部品装着は、所定のすべてのノズル14について繰り返される(ステップ65)。所定のすべてのノズル14について装着が完了すると、ステップ56に戻り未搭載データについて同様に動作・処理が行なわれる。
【0105】
未搭載部品がすべてなくなった後には、搭載確認工程が実行される。このため、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、移動カメラ16を基板上方に位置させる(ステップ66)。そして、必要なら移動カメラ16について移動カメラ調整機構18をZ方向調整し、基板面を撮像する(ステップ67)。このZ方向調整は、搭載された部品の高さ方向に応じるものである。なお、このステップ67の詳細については後述する。
【0106】
ここで、「必要なら移動カメラ16について移動カメラ調整機構18をZ方向調整し、基板のマークを撮像するステップ」(ステップ54)の詳細について、図8を参照して説明する。図8は、図7おけるステップ54の詳細な処理の一例を示す流れ図である。
【0107】
まず、統括制御部35により、移動カメラ16についてZ方向調整を行なう条件が成立しているか否かが判断される(ステップ541)。この条件はあらかじめ設定し記憶部37に保持しておくことができる。例えば、プリント基板を今までとは別の品種に切換えたときなどの条件とすることができる。この条件が成立していない場合は、後述するステップ544の処理に移行する。
【0108】
条件が成立している場合には、移動カメラ調整機構18の調整として以下の処理を行なう。すなわち、基板の厚さ情報を記憶部37から取り出し(ステップ542)、その情報により、サーボモータ197を制御し移動カメラ16のZ方向調整を行う(ステップ543)。この処理は、基板の厚さにより、印されたマークの高さ位置が変化することに対応して移動カメラ16の被写界深度方向の撮像位置特性を調整するものである。
【0109】
次に、このZ方向調整がされた移動カメラ16により基板マークを撮像する(ステップ544)。このような撮像により基板の厚さによらずピントのより合った撮像データを得ることができる。なお、この例では、シリンダ192については、最初に撮像のためピストン193が最も下方に位置するようにされた後はそのままの状態を維持するようにしている。これは、ピストン193が最も下方に位置する場合が撮像状態であり、ピストン193が最も上方に位置する場合が撮像待機状態であるとしてここでは動作させたからである。
【0110】
次に、「必要なら移動カメラ16について移動カメラ調整機構18をZ方向調整し、基板面を撮像するステップ」(ステップ67)の詳細について、図9を参照して説明する。図9は、図7おけるステップ67の詳細な処理の一例を示す流れ図である。
【0111】
まず、統括制御部35により、移動カメラ16についてZ方向調整を行なう条件が成立しているか否かが判断される(ステップ671)。この条件はあらかじめ設定し記憶部37に保持しておくことができる。例えば、複数の高さ位置についてプリント基板への搭載状況を検査する必要があるものとしてあらかじめ登録されたことを条件とすることができる。この条件が成立していない場合は、後述するステップ674の処理に移行する。
【0112】
条件が成立している場合には、移動カメラ調整機構18の調整として以下の処理を行なう。すなわち、搭載された部品の厚さ情報を記憶部37から取り出し(ステップ672)、その情報により、サーボモータ197を制御し移動カメラ16のZ方向調整を行う(ステップ673)。この処理は、搭載された部品の厚さ(高さ)により、検査すべき高さ位置が変化することに対応して移動カメラ16の被写界深度方向の撮像位置特性を調整するものである。
【0113】
なお、この際の移動カメラ16のZ方向調整は、前述したオートフォーカス機能を援用して行なってもよい。すなわち、レーザ光源167からのレーザ光168によるレーザスポットを移動カメラ16で捉え、画像処理部33でその位置を特定する。この特定された位置を、合焦している場合のレーザスポット位置と対比し、その差分に基づき、移動カメラ調整機構18の調整して移動カメラ16の被写界深度方向の撮像位置特性を最良の設定に収束させるものである。このようなオートフォーカス機能によれば、移動カメラ16について、単なる開ループによって被写界深度方向の撮像位置特性を調整するより、精度のよい調整を行なうことができる。
【0114】
また、オートフォーカス機能は、上記のようなレーザ光168を用いる方法には限らず行なうこともできる。例えば、移動カメラ16で捉えた撮像データのうち合焦すべき画像領域について画像処理部33で処理し、その微分コントラストが最も強くなる画像を得るようにするものである。ピントが合っている場合には、合焦すべき画像領域において最も微分コントラストが強くなると考えられるからである。
【0115】
微分コントラストの検出には、合焦すべき画像領域内におけるごく近傍の画素との輝度の差の総和を求める方法を用いることができる。このようにして検出された微分コントラストをサーボモータ197によるサーボ機構にフィードバックし、より精密に移動カメラ16のZ方向調整を行なうことができる。
【0116】
移動カメラ16のZ方向調整がされたら、移動カメラ16により基板面を撮像する(ステップ674)。このような撮像により基板上の部品高さに応じてピントのより合った撮像データを得ることができる。したがって、撮像データを認識する精度が向上しより高精度に部品搭載状況の確認・検査ができる。なお、基板上に高さの異なる複数の部品が存在し、それら複数の部品について検査をする場合には、それらの高さに応じて移動カメラ16のZ方向調整を複数回行ない、そのたびに基板面を撮像し確認・検査するようにしてもよい。
【0117】
移動カメラ16による基板面の撮像を終えたら、移動カメラ16を、シリンダ192の操作により撮像位置から退避させる(上方に移動する)。シリンダ192の操作により、移動カメラ16は、退避位置に容易かつ高速に移動する。なお、この退避は、連続的に次の基板について部品を搭載する場合には、行なわずに済ませてもよい。
【0118】
次に、「必要なら固定カメラ15について固定カメラ調整機構17をZ方向調整し、部品が吸着された吸着ヘッド13を撮像するステップ」(ステップ61)の詳細について、図10を参照して説明する。図10は、図7おけるステップ61の詳細な処理の一例を示す流れ図である。
【0119】
まず、統括制御部35により、固定カメラ15についてZ方向調整を行なう条件が成立しているか否かが判断される(ステップ611)。この条件はあらかじめ設定し記憶部37に保持しておくことができる。例えば、部品を今までとは別のものに切換えたときなどの条件とすることができる。この条件が成立していない場合は、後述するステップ614の処理に移行する。
【0120】
条件が成立している場合には、固定カメラ調整機構17の調整として以下の処理を行なう。すなわち、部品の厚さ情報を記憶部37から取り出し(ステップ612)、その情報により切換え部23、24、25を制御してシリンダ175、178、181により固定カメラ15のZ方向調整を行う(ステップ613)。この処理は、部品の厚さにより、吸着ノズル14に吸着された部品の高さ位置が変化することに対応して固定カメラ15の被写界深度方向の撮像位置特性を調整するものである。
【0121】
次に、このZ方向調整がされた固定カメラ15により部品の吸着状況を撮像する(ステップ614)。このような撮像により部品の厚さによらずピントのより合った撮像データを得ることができる。したがって、撮像データを認識する精度が向上しより高精度に部品吸着状況の認識ができる。
【0122】
以上説明のように、本発明の実施形態たる表面実装機では、撮像装置(移動カメラ16、固定カメラ15)のZ方向撮像位置特性が撮像対象物の高さ位置に従って可変し、これにより、撮像装置としてよりピントの合った撮像データを得ることができる。よって、撮像対象の認識精度が向上する。
【0123】
なお、以上の説明では、固定カメラ15については光学系152のみの移動系であってシリンダ175、178、181による3ビットの信号による制御を、移動カメラ16については照明装置163、光学系162、光電変換部161の一括した移動系であってシリンダ192とサーボモータ197とによる制御を、それぞれ説明したが、本発明としてはいずれがいずれであってもよい。すなわち、固定カメラ15についてシリンダとサーボモータとによる制御を適用するようにしてもよく、移動カメラ16についてシリンダ列によるnビットの信号による制御を適用することもできる。また、光学系のみの移動であるか一括した移動であるかも上記制御系によりいずれかに制限されるものではない。
【0124】
さらには、移動機構としては、シリンダ機構やサーボモータによるサーボ機構に限らず電磁ソレノイドや圧電素子によりZ方向変位を得るものであってもよい。
【0125】
また、以上では、本発明を表面実装機に適用した場合を説明したが、これをスクリーン印刷機に適用することもできる。以下、図11を参照して説明する。図11は、本発明を適用し得るスクリーン印刷機の構成を示す正面図である。
【0126】
図11に示すように、このスクリーン印刷機70は、スキージユニット71、フレーム支持部材77、スキージユニット移動機構78、固定カメラ79、マスク保持機構80a、80b、印刷ステージ83、昇降回転ユニット84、テーブル85、固定カメラ調整機構86を具備する。スキージユニット71は、往動時用スキージ72、復動時用スキージ73、フレーム74、エアシリンダ75、76を有する。
【0127】
マスク保持機構80a、80bには、スクリーンマスク81が張設され得る。また、印刷ステージ83上には基板82が載置・保持され得る。
【0128】
上記構成を説明するに、スキージユニット71は、全体としてフレーム支持部材77に接続されスキージユニット移動機構78によりX方向に移動可能に支持されている。スキージユニット71のフレーム74には、往動時用スキージ72、復動時用スキージ73が取り付けられており、これらのスキージ72、73は、それぞれ、Y方向に線状の下端部を有しており、また、エアシリンダ75、76により昇降可能になっている。
【0129】
スキージ72または73によりスクリーンマスク81を介して基板82上にペースト状組成物を印刷する場合には、往動(図右方向)か復動(図左方向)かに従ってエアシリンダ75または76の一方がスキージ72または73がスクリーンマスク81に押圧される。この押圧状態を保ってスキージユニット71が全体としてX方向に移動する。これにより、基板82上にペースト状組成物を印刷することができる。
【0130】
マスク保持機構80a、80bは、スクリーンマスク81のX方向両端部を挟持するものである。挟持されたスクリーンマスク81の下側には、基板82を載置・保持した印刷ステージ83が移動してきてX、Y、Z、およびθ(XY平面に垂直な軸回り)の所定位置に固定され得る。
【0131】
すなわち、印刷ステージ83は、昇降回転ユニット84により昇降(Z方向)および回転(θ方向)が可能であり、かつ、テーブル85により昇降回転ユニット84とともにX、Y各方向に移動可能である。
【0132】
昇降回転ユニット84および印刷ステージ83の移動動作を説明すると、まず、図示の右側の一点鎖線で示す位置において基板82の搬出、搬入を行なう。搬出はすでに印刷の終了した基板82であり、搬入はこれから印刷を行なう基板82である。
【0133】
次に、基板82を載置保持した印刷ステージ83および昇降回転ユニット84は、左側の実線の位置までテーブル85上を移動する。そして、昇降回転ユニット84が印刷ステージ83を所定の回転位置およびZ方向位置に移動させる(図左側の一点鎖線位置)。これにより印刷可能な基板位置になる。印刷を終えた基板82および印刷ステージ83等は、上記とは反対の動きにより図右側の一点鎖線位置に移動し、基板82が搬出される。
【0134】
以上のような構成を有するスクリーン印刷機70において、基板の搬出・搬入位置の上方には固定カメラ79が設けられる。この固定カメラ79の機能は、基板存在や印刷状態の確認である。例えば、基板存在は、表面実装機と同様に基板に印されたマークを固定カメラ70で撮像・認識することにより確認することができる。また、印刷状態の確認は、印刷されたペースト状組成物を撮像・認識することにより確認することができる。
【0135】
また、固定カメラ79には、固定カメラ調整機構86が付帯されており、これにより固定カメラ79のZ方向の撮像位置特性が調整される。
【0136】
この実施形態では、固定カメラ79および固定カメラ調整機構86について図3または図5に示したような構成を有しており、また図6で説明した構成によりそれらの調整を行なう。したがって、スクリーン印刷機においても、固定カメラ79のZ方向撮像位置特性が撮像対象物の高さ位置に従って可変し、これにより、撮像装置としてよりピントの合った撮像データを得ることができる。
【0137】
次に、本発明をディスペンサに適用した場合を図12を参照して説明する。図12は、本発明を適用し得るディスペンサの構成を示す正面図である。
【0138】
図12に示すように、このディスペンサは、基台91、コンベア92、ヘッドユニット95、X軸ガイド部材98、Y軸サーボモータ99、X軸サーボモータ101、X軸ボールネジ102、移動カメラ106を具備する。ヘッドユニット95は、複数のディスペンサヘッド93a、93b、複数のノズル104a、104b、移動カメラ106、移動カメラ調整機構108を有する。
【0139】
基台91上には、プリント基板搬送用のコンベア92が配設され、プリント基板がコンベア92上を搬送されて図示省略のクランプ機構により所定の付着作業位置で停止されるようになっている。
【0140】
基台91の上方にはヘッドユニット95が装備され、ヘッドユニット95は、以下のように、X軸方向およびY軸方向に移動可能に構成されている。すなわち、基台91には、ヘッドユニット95の支持部材(図示せず)がY軸方向の固定レール(図示せず)に移動可能に配置され、上記支持部材上にヘッドユニット95がX軸方向のガイド部材98に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ99によりボールネジ(図示せず)を介して上記支持部材のY軸方向の移動が行われるとともに、X軸サーボモータ101によりボールネジ102を介してヘッドユニット95のX軸方向の移動が行なわれるようになっている。
【0141】
ヘッドユニット95には、塗布剤付着用の複数のディスペンサヘッド93a、93bが具備されており、この例では2本のディスペンサヘッド93a、93bがX軸方向に一列に並べて配設されている。ディスペンサヘッド93a、93bは、それぞれヘッドユニット95のフレームに対してZ軸方向の移動が可能とされ、サーボモータ(図示省略)によりこの昇降がなされる。各ディスペンサヘッド93a、93bのZ軸下端にはノズル104a、104bが設けられる。
【0142】
ヘッドユニット95には、さらに、移動カメラ調整機構108を介して、CCDエリアセンサを撮像素子とする移動カメラ106が設けられている。この移動カメラ106は、プリント基板の作業位置での停止後に、基板に印されたマークを撮像し、これにより、基板の存在確認や正規の位置からのずれの検出、あるいはディスペンスされた状態の確認などを行なうものである。検出された正規の位置からのずれについては、ディスペンサヘッド93a、93bにより塗布剤を基板上に付着させるときにディスペンサヘッド93a、93bの位置を補正するため利用することができる。
【0143】
なお、移動カメラ106には、撮像対象物を照明する専用の照明部が設けられている。
【0144】
この実施形態では、移動カメラ106および移動カメラ調整機構108について図3または図5に示したような構成を有しており、また図6で説明した構成によりそれらの調整を行なう。したがって、このようなディスペンサにおいても、移動カメラ106のZ方向撮像位置特性が撮像対象物の高さ位置に従って可変し、これにより、撮像装置としてよりピントの合った撮像データを得ることができる。
【0145】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する調整装置は、固定部材と固定部材に対して相対的に移動する移動部材とを備えた移動機構を複数有しており、それらの移動機構がそれぞれの移動部材を介して互いに直列に接続されている。これにより、移動機構全体としての動作は各移動機構の動作が加算されたものとなり、必要な移動ストロークに応じて選択的に廉価な移動機構を動作させることが可能である。
【0146】
また、複数の移動機構のうちの少なくともひとつにおける移動部材の固定部材に対する移動ストローク量が撮像装置の被写界深度相当量以下であることからピント調整も十分な品質まで行なうことができる。これらにより、撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性調整、または撮像装置の退避・移動を簡易かつ廉価な構成で行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す概略的な平面図。
【図2】本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す概略的な正面図。
【図3】図1および図2に示した表面実装機における移動カメラ16と移動カメラ調整機構18の構成例を示す図。
【図4】図3に示した移動カメラ16に設けられたレーザ光源167の機能を説明するための図。
【図5】図1および図2に示した表面実装機における固定カメラ15と固定カメラ調整機構17の構成例を示す図。
【図6】本発明の一実施形態たる表面実装機の制御系の構成を示すブロック図。
【図7】図6に示した制御系による、図1、図2に示した表面実装機の動作フローを示す流れ図。
【図8】図7おけるステップ54の詳細な処理の一例を示す流れ図。
【図9】図7おけるステップ67の詳細な処理の他の例を示す流れ図。
【図10】図7おけるステップ61の詳細な処理の一例を示す流れ図。
【図11】本発明を適用し得るスクリーン印刷機の構成を示す概略的な正面図。
【図12】本発明を適用し得るディスペンサの構成を示す概略的な正面図。
【符号の説明】
1…基台 2…コンベア 3…部品供給部 4…テープフィーダ 5…ヘッドユニット 6…ヘッドユニット支持部材 7…Y軸固定レール 8…X軸ガイド部材 9…Y軸サーボモータ 10…Y軸ボールネジ 11…X軸サーボモータ12…X軸ボールネジ 13…吸着ヘッド 14…吸着ノズル 15…固定カメラ 16…移動カメラ 17…固定カメラ調整機構 18…移動カメラ調整機構 19…流体源 20…弁装置 21、22…部品 23、24、25…切換え部 26…高空圧源 27…レギュレータ 28…空圧源 30…制御装置 31…インターフェース 32…インターフェース 33…画像処理部 34…記憶部 35…統括制御部 36…インターフェース 37…記憶部 40…ヘッドユニット部サーボ装置 41…Z軸サーボ装置 42…R軸サーボ装置 43…X軸サーボ装置 44…Y軸サーボ装置 70…スクリーン印刷機 71…スキージユニット 72…往動時用スキージ 73…復動時用スキージ 74…フレーム 75、76…エアシリンダ 77…フレーム支持部材 78…スキージユニット移動機構 79…固定カメラ 80a、80b…マスク保持部材 81…スクリーンマスク 82…基板 83…印刷ステージ 84…昇降回転ユニット 85…テーブル 86…固定カメラ調整機構 91…基台 92…コンベア 93a、93b…ディスペンサヘッド 95…ヘッドユニット 98…X軸ガイド部材 99…Y軸サーボモータ 101…X軸サーボモータ 102…X軸ボールネジ 104a、104b…ノズル 106…移動カメラ 108…移動カメラ調整機構 151…光電変換部 152…光学系 153…照明装置 154…プリズム 155…LED 156…ハーフミラー 161…光電変換部 162…光学系 163…照明装置 164…プリズム 165…LED 166…ハーフミラー 167…レーザ光源 168…レーザ光 171…フレーム 172…腕部材 173…ガイドレール 174…被案内部材 175、178、181…シリンダ 176、179、182…ピストン 177、180、183…ピストンロッド 191…フレーム 192…シリンダ 193…ピストン 194…ピストンロッド 195…腕部材 196、199…係合部材 197…サーボモータ 198…被案内部材 200…ボールネジ 201…エンコーダ 202…ガイドレール

Claims (10)

  1. 基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、
    前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、
    前記基板支持装置の上方に設けられ、前記基板を上方から撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する調整装置とを具備し、
    前記調整装置は、固定部材と前記固定部材に対して相対的に移動する移動部材とを備えた移動機構を複数有し、
    前記複数の移動機構は、それぞれの前記移動部材を介して互いに直列に接続され、かつ前記複数の移動機構のうちの少なくともひとつにおける前記移動部材の前記固定部材に対する移動ストローク量が前記撮像装置の被写界深度相当量以下である
    ことを特徴とする部材載装機器。
  2. 基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、
    前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、
    前記載装装置を下方から撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整する調整装置とを具備し、
    前記調整装置は、固定部材と前記固定部材に対して相対的に移動する移動部材とを備えた移動機構を複数有し、
    前記複数の移動機構は、それぞれの前記移動部材を介して互いに直列に接続され、かつ前記複数の移動機構のうちの少なくともひとつにおける前記移動部材の前記固定部材に対する移動ストローク量が前記撮像装置の被写界深度相当量以下である
    ことを特徴とする部材載装機器。
  3. 前記撮像装置は、撮像対象を照明する照明部と、前記撮像対象からの光を通過させる光学系と、前記通過された光を受光して光電変換する光電変換部とを有し、
    前記調整装置は、前記照明部と前記光学系と前記光電変換部とを一括して前記複数の移動機構により移動して前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整することを特徴とする請求項1または2記載の部材載装機器。
  4. 前記撮像装置は、撮像対象からの光を通過させる光学系を有し、
    前記調整装置は、前記光学系を前記複数の移動機構により移動して前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整することを特徴とする請求項1または2記載の部材載装機器。
  5. 前記調整装置は、
    前記直列接続された複数の移動機構のうち最も外側のものの前記移動部材に接続され、かつ前記撮像装置に接続された腕部材と、
    前記複数の移動機構による前記腕部材の移動を支持・案内する案内部材と、
    前記案内部材と、前記直列接続された複数の移動機構のうち前記腕部材に接続されたものとは反対側の最も外側のものの前記固定部材とを固定するフレーム部材と
    をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の部材載装機器。
  6. 前記複数の移動機構は、少なくとも、それらのうち前記移動部材の前記固定部材に対する移動ストローク量が最大であるものが油圧または空圧のシリンダ機構であり、前記シリンダ機構は、シリンダと前記シリンダ内を往復動するピストンと前記ピストンに接続され前記シリンダ外に突出するピストンロッドとを有し、前記シリンダは前記固定部材として機能し、前記ピストンおよびピストンロッドは前記移動部材として機能し、
    前記シリンダに接続して設けられ、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画されたいずれかの側に流体を供給する流体源と、
    前記シリンダと前記流体源との間に設けられ、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された一方の側への前記流体の供給と前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された他方の側への前記流体の供給とを切換える弁装置と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1または2記載の部材載装機器。
  7. 前記複数の移動機構は、それらの最大移動ストローク量の並びがほぼ2を公比とする等比数列に従うことを特徴とする請求項1または2記載の部材載装機器。
  8. 前記複数の移動機構は、それぞれ、前記固定部材に対する前記移動部材の移動が移動変位なし時と移動変位あり時のふたつの状態を取ることを特徴とする請求項7記載の部材載装機器。
  9. 前記複数の移動機構は、
    それぞれ空圧シリンダ機構であり、前記空圧シリンダ機構は、シリンダと前記シリンダ内を往復動するピストンと前記ピストンに接続され前記シリンダ外に突出するピストンロッドとを有し、前記シリンダは前記固定部材として機能し、前記ピストンおよびピストンロッドは前記移動部材として機能し、かつ、
    前記複数の移動機構の最大移動ストローク量の並びがほぼ2を公比とする等比数列に従い、かつ、
    前記複数の移動機構それぞれが、前記固定部材に対する前記移動部材の移動として移動変位なし時と移動変位あり時のふたつの状態を取り、
    前記シリンダに接続して設けられ、前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された一方の側に駆動圧を供給可能な空圧力源と、
    前記シリンダ内の前記一方の側への前記駆動圧の供給と停止とを切換える切換え部と、
    前記シリンダ内の前記ピストンにより区画された他方の側へ前記駆動圧より小さな圧力をレギュレート供給する低空圧力源と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1または2記載の部材載装機器。
  10. 前記撮像装置によって得られた撮像データを画像処理する画像処理部をさらに具備し、
    前記調整装置は、前記画像処理された結果を用いて前記撮像装置の被写界深度方向の撮像位置特性を調整することを特徴とする請求項1または2記載の部材載装装置。
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