JP3914055B2 - 部材載装機器 - Google Patents

部材載装機器 Download PDF

Info

Publication number
JP3914055B2
JP3914055B2 JP2002014649A JP2002014649A JP3914055B2 JP 3914055 B2 JP3914055 B2 JP 3914055B2 JP 2002014649 A JP2002014649 A JP 2002014649A JP 2002014649 A JP2002014649 A JP 2002014649A JP 3914055 B2 JP3914055 B2 JP 3914055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luminance
imaging
imaging device
substrate
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002014649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003218591A (ja
Inventor
伸章 田端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2002014649A priority Critical patent/JP3914055B2/ja
Publication of JP2003218591A publication Critical patent/JP2003218591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3914055B2 publication Critical patent/JP3914055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上や基板上の部品上に電子部品、クリーム半田、接着樹脂などの部材を載装する部材載装機器に係り、特に、載装の位置合わせや載装状態の確認、あるいは基板存在の確認などのため画像を取り込む撮像装置部が具備された部材載装機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上に電子部品をマウントする表面実装機、基板上に所定パターンにクリーム半田などを印刷するスクリーン印刷機、実装部品を接着するための接着樹脂などを基板上に付着させるディスペンサなど各種の部材載装機器には、載装の位置合わせや載装状態の確認、あるいは基板存在の確認などを行なうための撮像装置部が設けられている場合がある。
【0003】
このような撮像装置部のセンサデバイスには、微小な光電変換素子を集積してなるエリアセンサやラインセンサなどを用いることができる。また、撮像装置部には、撮像対象物に適当な照度を与えるため照明装置が併設される場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
撮像装置部から取り込まれる撮像対象物の認識は、近時の電子部品や実装パターンの微小化・微細化に伴ってますます高精度化が要求されている。高精度な認識のためには、例えば撮像対象物の照度を適切に維持し、これにより、センサデバイスの出力においてそのダイナミックレンジ内に偏りなく撮像出力を分布させることが必要である。黒側に偏ると相対的にノイズが増加して撮像画像が劣化し、白側に偏るとつぶれて一部の画像情報が失われるからである。
【0005】
そこで、撮像対象物の照度を維持するには、照明装置の発光光度を一定にすることが必要となるが、一般に、照明装置には、経時的な光度変化が存在する。例えば、LED(light emitting diode)ランプは、小型、省電力、安価など多くの利点がある一方、半導体特有の温度特性があり自己発熱によっても経時的に光度が変化する。したがって、何ら対処を行なわない場合には光度変化によって撮像対象物の照度が変動し、これにより撮像装置部から取り込まれる画像品質が劣化する。
【0006】
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、基板上や基板上の部品上に電子部品、クリーム半田、接着樹脂などの部材を載装する部材載装機器において、載装の位置合わせや載装状態の確認、あるいは基板存在の確認などのため従来に増して劣化のない画像を取り込むことが可能な撮像装置部を有する部材載装機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、前記基板を上方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置の絞りを可変可能な絞りアクチュエータと、前記検出された輝度を用いて前記撮像装置の絞りを制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置の絞りを閉じる方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置の絞りを開く方向に前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0008】
すなわち、この部材載装機器では、撮像装置により得られた撮像データから、その白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出し、この輝度コントラストを用いて撮像装置の絞りを制御する。これは輝度コントラストの検出によっても等価的に撮像対象物の照度の検出が可能だからである。具体的には、検出された輝度が大きく撮像データに白側への偏りが生じている場合、これは輝度コントラストでいうと白側につぶれが生じコントラストが低下している状態に相当する。したがって、輝度コントラストの低下を検出し、かつ低輝度側の値、つまり最も黒側の付近の輝度の値が所定値より大きい場合を撮像対象物の照度が大きいと判定する。この判定により、撮像装置の絞りを閉じる方向に制御信号を生成する。また、検出された輝度が小さく撮像データに黒側への偏りが生じている場合、これは輝度コントラストでいうと黒側に沈んでコントラストが低下している状態に相当する。したがって、輝度コントラストの低下を検出し、かつ高輝度側の値、つまり白側ピーク付近の輝度の値が所定値より小さい場合を撮像対象物の照度が小さいと判定する。この判定により、撮像装置の絞りを開く方向に制御信号を生成する。
【0009】
したがって、撮像装置の絞りは、等価的に撮像対象物の照度に追従して可変し、撮像装置として常に適切な光量が入力される。よって、黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像 を取り込むことが可能になる。
【0010】
なお、本発明の部材載装機器には、代表的なものとして、表面実装機(マウンタ)、スクリーン印刷機、ディスペンサが挙げられる。これらにおける「部材」としては、したがって、表面実装機では、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、IC(integrated circuit)などの電子部品、スクリーン印刷機では、クリーム半田、抵抗ペーストなどのペースト状組成物、ディスペンサでは、接着樹脂、界面活性剤などの塗布剤を挙げることができる。
【0011】
載装装置は、表面実装機では、一般にヘッドユニットと呼ばれているものに相当し、電子部品装着用の例えば複数の吸着ヘッドを具備する。このヘッドユニットは、例えば、全体としてX軸(左右)、Y軸(前後)方向に移動可能に構成され、かつそれぞれの吸着ヘッドがZ軸(上下)方向およびR軸(垂直軸回り)方向に昇降または回転可能に構成される。これにより、電子部品を部品フィーダから吸着し基板上の所定の位置に載置する。
【0012】
また、載装装置は、スクリーン印刷機では、一般にスキージユニットと呼ばれているものに相当し、ペースト状組成物をスクリーンマスクの貫通穴(ピット)を通して基板に印刷付着させるスキージを具備する。スキージは、例えば、スクリーンマスクを前後方向(Y方向)に線状に押圧しながら、左右方向(X方向)の一方向(双方向でもよい)に移動する。これにより、スクリーンマスク上に存在するペースト状組成物を貫通穴を通して基板側に導く。
【0013】
また、載装装置は、ディスペンサでは、一般にディスペンサヘッドと呼ばれているものに相当し、塗布剤を吐出する例えば複数のノズルを具備する。このディスペンサヘッドは、例えば、全体としてX軸(左右)、Y軸(前後)方向に移動可能に構成され、かつそれぞれのノズルがZ軸(上下)方向に昇降可能に構成される。これにより、所定の塗布剤を基板上の所定の位置に塗布付着させる。
【0014】
基板を上方から撮像する撮像装置は、例えば、基板上のマーク(フィデューシャルマーク)を認識することによる基板の存在確認や正確な基板の支持位置の検出、あるいは部材載装後における基板上への部材載装状態の確認を行なうため設けられる
【0015】
お、照度とは、通常、視感度に基づく心理物理量をいうが、ここではこれに限らず撮像装置の波長感度に基づく量をも含む。したがって、例えば撮像装置が赤外線カメラである場合には赤外線量に基づく量とすることができる。これは以下でも同様である。
【0016】
また、本発明は、基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、前記基板を上方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置のシャッター速度を可変可能なシャッター速度アクチュエータと、前記検出された輝度を用いて前記撮像装置のシャッター速度を制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置のシャッター速度を速くする方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置のシャッター速度を遅くする方向に前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0017】
この場合には、部材載装機器は、撮像装置により得られた撮像データから、その白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出し、この輝度コントラストを用いて撮像装置のシャッター速度を制御する。具体的には、検出された輝度が大きく撮像データに白側への偏りが生じている場合、これは輝度コントラストでいうと白側につぶれが生じコントラストが低下している状態に相当する。したがって、輝度コントラストの低下を検出し、かつ低輝度側の値、つまり最も黒側の付近の輝度の値が所定値より大きい場合を撮像対象物の照度が大きいと判定する。この判定により、撮像装置のシャッター速度を速くする方向に制御信号を生成する。また、検出された輝度が小さく撮像データに黒側への偏りが生じている場合、これは輝度コントラストでいうと黒側に沈んでコントラストが低下している状態に相当する。したがって、輝度コントラストの低下を検出し、かつ高輝度側の値、つまり白側ピーク付近の輝度の値が所定値より小さい場合を撮像対象物の照度が小さいと判定する。この判定により、撮像装置のシャッター速度を遅くする方向に制御信号を生成する。
【0018】
したがって、撮像装置のシャッター速度は、撮像対象物の輝度に追従して可変し、撮像装置として常に適切な光量が入力される。よって、黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像を取り込むことが可能になる。
【0019】
また、本発明は、基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記載装装置を下方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置の絞りを可変可能な絞りアクチュエータと、前記検出された輝度を用いて前記撮像装置の絞りを制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置の絞りを閉じる方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置の絞りを開く方向に前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0020】
この場合には、載装装置を下方から撮像する撮像装置が設けられており、当該撮像装置の絞りが制御されることにより上記とほぼ同様の作用効果を得る。この撮像装置は、表面実装機でいえば、例えば、吸着ヘッドが電子部品を吸着した状態における電子部品の位置や姿勢を正確に検出するため設けられる。この検出結果は、例えば、基板上への実装位置精度を向上するために利用可能である
【0021】
た、本発明は、基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記載装装置を下方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置のシャッター速度を可変可能なシャッター速度アクチュエータと、前記検出された輝度を用いて前記撮像装置のシャッター速度を制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記 撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置のシャッター速度を速くする方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置のシャッター速度を遅くする方向に前記制御信号を生成することを特徴とする。
【0022】
この場合は、上記における絞りアクチュエータに代えてシャッター速度アクチュエータを備えるものであり、ほぼ同様の作用および効果を有する
【0023】
た、本発明は、実施態様として、前記載装装置に付帯して設けられた、前記撮像装置による撮像対象物のひとつとなる光反射性物体をさらに具備し、前記制御手段は、あらかじめ前記光反射性物体を撮像することにより得られた前記光反射性物体の照度を用いて前記所定を定めておく。
【0024】
すなわち、あらかじめ撮像条件がある一定のもとで光反射性物体を撮像しこの撮像データをのちの基準として用いる。この撮像データを標準に所定範囲を定め、この後撮像データの輝度がこの所定範囲から外れるときに撮像装置の絞りアクチュエータまたはシャッター速度アクチュエータを可変する。
【0025】
これにより撮像対象物の照度変化に追従して、撮像装置として常に適切な光量が入力されるようにすることができる。よって、例えば照明の経時的な変化にかかわらず黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像を取り込むことが可能になる。また、撮像条件がある一定のもとで一定反射率の光反射性物体を撮像するので、適切な基準により前記所定を定めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1および図2は、本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す図である。図1は、平面図であり、図2は正面図である。
【0027】
図1および図2に示すように、この表面実装機は、基台1、コンベア2、部品供給部3、テープフィーダ4、ヘッドユニット5、ヘッドユニット支持部材6、Y軸固定レール7、X軸ガイド部材8、Y軸サーボモータ9、Y軸ボールネジ10、X軸サーボモータ11、X軸ボールネジ12、固定カメラ15、移動カメラ16を具備する。ヘッドユニット5は、複数の吸着ヘッド13、複数の吸着ノズル14、基準反射体17を有する。
【0028】
基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配設され、プリント基板Pがコンベア2上を搬送されて図示省略のクランプ機構により所定の装着作業位置で停止されるようになっている。コンベア2のY方向外側にはそれぞれ部品供給部3が配置される。部品供給部3には各種部品を供給するための多数のテープフィーダ4が配置され、テープフィーダ4は、隣接してかつおのおの位置決めされた状態で固定されている。
【0029】
各テープフィーダ4は、それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサなどの小片状電子部品を所定間隔おきに収納・保持したテープがリール(図示省略)から導出されるように構成され、吸着ヘッド13により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に送り出されるようになっている。
【0030】
基台1の上方にはヘッドユニット5が装備され、ヘッドユニット5は、以下のように、X軸方向およびY軸方向に移動可能に構成されている。
【0031】
すなわち、基台1には、ヘッドユニット5の支持部材6がY軸方向の固定レール7に移動可能に配置され、支持部材6上にヘッドユニットがX軸方向のガイド部材8に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ9によりボールネジ10を介して支持部材6のY軸方向の移動が行われるとともに、X軸サーボモータ11によりボールネジ12を介してヘッドユニット5のX軸方向の移動が行なわれるようになっている。
【0032】
ヘッドユニット5には、部品装着用の複数の吸着ヘッド13が具備されており、この例では6本の吸着ヘッド13がX軸方向に一列に並べて配設されている。吸着ヘッド13は、それぞれヘッドユニット5のフレームに対してZ軸方向の移動およびR軸(吸着ノズル14の中心軸)回りの回転が可能とされ、サーボモータ(図示省略)によりこの昇降および回転がなされる。各吸着ヘッド13のZ軸下端には吸着ノズル14が設けられ、部品吸着時に図示省略の負圧供給手段から各吸着ノズル14に負圧が供給される。これにより、吸引力で部品が吸着ノズル14に吸着される。
【0033】
ヘッドユニット5には、さらにCCDエリアセンサを撮像素子とする移動カメラ16が設けられている。この移動カメラ16は、プリント基板Pの作業位置での停止後に、基板に印されたマーク(フィデューシャルマーク)を撮像し、これにより、基板の存在確認や正規の位置からのずれの検出などを行なうものである。検出された正規の位置からのずれについては、吸着ヘッド13により部品を基板P上に搭載するときに吸着ヘッド13の位置を補正するため利用される(この補正値は後述するがδ1と表記する。)。
【0034】
また、ヘッドユニット5には、吸着ヘッド13の並びの外側に基準反射体17が配置される。基準反射体17は、基台1に対向する面がある程度の面積を有し、かつこの面がほぼ一様な反射率の拡散反射面を有するものである。この基準反射体17は、後述の固定カメラ15によって吸着ヘッド13が部品を吸着した状態を撮像する場合における基準データとなるデータを取得するためのものである。
【0035】
ヘッドユニット5の可動エリア内であって基台1上の部品供給部3近傍かつコンベア2に対して線対称となる2箇所には、それぞれ、ラインセンサを撮像素子とする固定カメラ15が設けられる。固定カメラ15は、部品吸着後における吸着ヘッド13を下方から撮像し、その撮像データから、部品が各ノズル14に正確に吸着されたかを検出しさらに吸着位置ずれの検出を行なうためのものである。検出された吸着位置ずれは、吸着ヘッド13により部品を基板P上に搭載するときの吸着ヘッド13の位置を補正するため利用される(この補正値は後述するがδ2と表記する。)。
【0036】
なお、移動カメラ16または固定カメラ15のため、撮像対象物を照明する専用の照明部をこれらのカメラ16、15の近傍に設けるようにしてもよい。
【0037】
次に、上記の表面実装機の制御部について図3を参照して説明する。図3は、本発明の一実施形態たる表面実装機の制御系の構成を示すブロック図である。同図においてすでに説明した構成要素と同一のものには同一の番号を付してある。なお、図示した制御系の構成には、発明の実施形態として重要性の小さい部分を省略しているところがある(例えばコンベア2の制御など)。
【0038】
図3に示すように、制御装置30は、統括制御部35、そのための記憶部37、画像処理部33、そのための記憶部34、移動カメラ16のアクチュエータへのインターフェース31、固定カメラ15のアクチュエータへのインターフェース36、X軸サーボ装置などサーボ装置とのインターフェース32を有する。
【0039】
移動カメラ16には、撮像を行なう撮像部16a、絞りアクチュエータ16b、シャッター速度アクチュエータ16cが存在し、これらは、図示のように制御装置30の各部に接続されている。また、固定カメラ15には、撮像を行なう撮像部15a、絞りアクチュエータ15b、シャッター速度アクチュエータ16cが存在し、これらは、図示のように制御装置30の各部に接続されている。固定カメラ15は、上記の例では表面実装機の2箇所に設けられているが、他方のものも同様に制御装置30に接続されている。
【0040】
インターフェース32は、図示のように、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40(Z軸サーボ装置41、…、R軸サーボ装置42、…)との接続を有する。X軸サーボ装置43は、図1、図2におけるX軸サーボモータ11を含む構成であり、Y軸サーボ装置44は、同図のY軸サーボモータ9を含む構成である。
【0041】
統括制御部35は、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40、移動カメラ16の絞りアクチュエータ16b、シャッター速度アクチュエータ16c、固定カメラ15の絞りアクチュエータ15b、シャッター速度アクチュエータ16cの動作を統括的に制御するため処理を行なうものである。実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成され得る。
【0042】
記憶部37は、統括制御部35が行なう処理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、統括制御部35から情報が出し入れされる。
【0043】
画像処理部33は、移動カメラ16、固定カメラ15で得られた撮像データを処理し、これにより撮像データに含まれる情報を認識して統括制御部35に供給するものである。認識する情報については、後述する。なお、画像処理部33も、実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成され得る。
【0044】
記憶部34は、画像処理部33が行なう処理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、画像処理部33から情報が出し入れされる。
【0045】
インターフェース31は、統括制御部35が処理することにより生成された制御信号を移動カメラ16の絞りアクチュエータ16bまたはシャッター速度アクチュエータ16cに出力するためのインターフェースである。なお、図では、絞りアクチュエータ16bまたはシャッター速度アクチュエータ16cへの制御信号のみ描かれているが、絞りアクチュエータ16bまたはシャッター速度アクチュエータ16c側から、アクチュエート位置などの検出信号を制御装置30側へ戻すように、すなわち、上記アクチュエートをサーボ機構として構成することもできる。その場合には、インターフェース31は、入出力双方向のインターフェースとなる。これは、以下のインターフェース36についても同様である。
【0046】
インターフェース36は、統括制御部35が処理することにより生成された制御信号を固定カメラ15の絞りアクチュエータ15bまたはシャッター速度アクチュエータ15cに出力するためのインターフェースである。
【0047】
インターフェース32は、統括制御部35が処理することにより生成されたサーボ制御信号を、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40に出力し、また、これらのサーボ装置43、44、40からのセンサ出力を入力するためのインターフェースである。
【0048】
移動カメラ16の絞りアクチュエータ16bは、制御信号により移動カメラ16の絞りの調整を行なうものである。絞りを開くと撮像部16aに入射される光量が増し、絞りを閉じるとその光量は減少する。シャッター速度アクチュエータ16cは、制御信号により移動カメラ16のシャッター速度の調整を行なうものである。シャッター速度を速くすると時間積分的に累積光量が減少し、シャッター速度を遅くすると時間積分的に累積光量が増大する。
【0049】
なお、シャッター速度の調整方法には、一般的に、メカ的(機械的)な方法と光電変換素子の光蓄積時間を加減することによる電子的な方法とがある。この実施形態では、メカ的な方法の場合を説明するが、電子的な方法を採用してもよい。これは、以下の固定カメラ15におけるシャッター速度の調整について同様である。
【0050】
固定カメラ15の絞りアクチュエータ15bは、制御信号により固定カメラ15の絞りの調整を行なうものである。絞りを開くと撮像部15aに入射される光量が増し、絞りを閉じるとその光量は減少する。シャッター速度アクチュエータ15cは、制御信号により固定カメラ15のシャッター速度の調整を行なうものである。シャッター速度を速くすると時間積分的に累積光量が減少し、シャッター速度を遅くすると時間積分的に累積光量が増大する。
【0051】
次に、図3に示した制御系による、図1、図2に示した表面実装機の動作について図4をも参照して説明する。図4は、図3に示した制御系による、図1、図2に示した表面実装機の動作フローを示す流れ図である。
【0052】
まず、すでに表面実装機で部品がすべて搭載されたプリント基板Pがコンベア2により搬出され、部品未搭載のプリント基板Pが新たにコンベア2により搬入され所定位置にクランプされる(ステップ51)。そして、搭載済みリストが初期化される(ステップ52)。搭載済みリストは、記憶部37に記憶・保持されている。
【0053】
次に、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44により移動カメラ16を基板上に移動する(ステップ53)。そして、必要なら移動カメラ16の各アクチュエータ16b、16cを調整し、または調整せずに、基板のマークを撮像する(ステップ54)。撮像された画像を、撮像データ1とする。なお、ステップ54の詳細については、後述する。
【0054】
次に、撮像データ1を画像処理部33により処理し、基板マークを認識することにより、基板の位置ずれ(X方向、Y方向、XY平面に垂直な軸回りのθ方向)を検出し、検出された位置ずれから各部品の搭載位置補正値δ1が求められる。補正値δ1は、統括制御部35に渡されて記憶部37に格納・記憶される(ステップ55)。
【0055】
次に、統括制御部35により搭載済リストが調べられ未搭載データの有無が判断される(ステップ56)。未搭載データがなくなればすべての部品の搭載が完了しているのでこの基板について処理終了となる。未搭載データがある場合には、統括制御部35により、そのデータを検索し実装順序などの作業手順を決定する(ステップ57)。
【0056】
次に、決定された作業手順に従って、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、吸着ヘッド13を部品吸着位置に移動させて部品を吸着する(ステップ58)。この部品吸着は、所定のすべてのノズル14に部品が吸着されるよう繰り返される(ステップ59)。なお、この吸着動作における吸着ヘッド13の吸着位置制御は、後述する固定カメラ15の撮像によって検出される吸着ヘッド13の位置ずれを考慮に入れて、部品に対しての吸着ヘッド13の位置ずれが小さくなるように制御して行なってもよい。
【0057】
次に、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、ヘッドユニット6を固定カメラ15上に移動する。この例では、固定カメラ15はラインカメラであり、そのライン方向と直交する方向(X方向)にヘッドユニット5を走査するように移動する(ステップ60)。そして、必要なら固定カメラ15の各アクチュエータ15b、15cを調整し、または調整せずに、部品が吸着された吸着ヘッド13を撮像する。撮像された画像は、基準反射体17の撮像データにより補正され、この補正された画像を撮像データ2とする(ステップ61)。なお、このステップ61の詳細については、後述する。
【0058】
次に、撮像データ2を画像処理部33により処理し、吸着された部品を認識することにより、吸着部品の位置ずれを検出し、検出された位置ずれから各吸着部品の搭載位置補正値δ2が求められる(ステップ62)。補正値δ2は、統括制御部35に渡されて記憶部37に格納・記憶される。そして、統括制御部35により、上記で求められ保持された補正値δ1と補正値δ2とから、最終的な搭載位置補正値となるδ(=δ1+δ2)を求めこれを記憶部27に記憶・保持する(ステップ63)。
【0059】
次に、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44を制御して、吸着ヘッド13を補正された搭載位置に移動させて部品を装着する(ステップ64)。この部品装着は、所定のすべてのノズル14について繰り返される(ステップ65)。所定のすべてのノズル14について装着が完了すると、ステップ56に戻り未搭載データについて同様に動作・処理が行なわれる。
【0060】
ここで、「移動カメラ16の各アクチュエータ16b、16cを調整し、または調整せずに、基板のマークを撮像するステップ」(ステップ54)の詳細について、図5を参照して説明する。図5は、図4におけるステップ54の詳細な処理の一例を示す流れ図である。
【0061】
まず、統括制御部35により、移動カメラ16の各アクチュエータ16b、16cの調整を行なう条件が成立しているか否かが判断される(ステップ541)。この条件はあらかじめ設定し記憶部37に保持しておくことができる。例えば、プリント基板n枚ごと、設定時間の経過ごと、設定部品数の搭載ごと、この表面実装機の起動ごと、照明部への供給電圧を検出しその検出電圧に一定以上の変化が生じるごと、照明部のLEDランプの交換を行なうごと、などの条件とすることができる。これらの条件が成立していない場合は、後述するステップ546の処理に移行する。
【0062】
条件が成立している場合には、アクチュエータ16b、16cの調整を行なうため以下の処理を行なう。始めに、アクチュエータ16b、16cをそのままに基板を仮に撮像して撮像データを得る。この撮像データは、画像処理部33で処理され、これによりデータの輝度が検出される(ステップ542)。輝度は、単純な方法としては、画面内の平均値を求めることにより得ることができる。
【0063】
次に、検出された輝度が所定範囲にあるか否かが判断される(ステップ543)。所定範囲内にある場合は、アクチュエータ16b、16cを調整し直さずにそのまま後述するステップ546の処理に移行する。
【0064】
所定範囲より大きい場合には、統括制御部35からインターフェース31を介して、絞りを小さくするように(絞りを閉じる方向に)絞りアクチュエータ16bに制御信号を出力する(ステップ544)。なお、等価的にはシャッター速度アクチュエータ16cにシャッター速度を速くするように制御信号を出力してもよい。これらの制御信号の出力は、フィードフォワード的(開ループ的)に行なってもフィードバック的(閉ループ的)に行なってもよい。
【0065】
所定範囲より小さい場合には、統括制御部35からインターフェース31を介して、絞りを大きくするように(絞りを開く方向に)絞りアクチュエータ16bに制御信号を出力する(ステップ545)。なお、等価的にはシャッター速度アクチュエータ16cにシャッター速度を遅くするように制御信号を出力してもよい。これらの制御信号の出力も、フィードフォワード的(開ループ的)に行なってもフィードバック的(閉ループ的)に行なってもよい。
【0066】
このような移動カメラ16の絞りまたはシャッター速度の可変により、移動カメラ16に入射する光量は適切に調整され、劣化の少ない撮像データを得る状態とすることができる。
【0067】
以上のようにして、移動カメラ16の各アクチュエータ16b、16cを調整する処理を行なったら、次に、基板マークを撮像する(ステップ546)。この撮像は、基板を撮像する移動カメラ16の状態として、基板の照度に適合する状態のものになっている。よって、照度が経時的に変動する場合にも対応して、撮像データ1からマークの認識を高精度に行なうことができる。
【0068】
次に、「移動カメラ16の各アクチュエータ16b、16cを調整し、または調整せずに、基板のマークを撮像するステップ」(ステップ54)の詳細について、他の例を図6を参照して説明する。図6は、図4おけるステップ54の詳細な処理の他の例を示す流れ図である。図6において、図5で説明したステップと同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0069】
この例は、適切な撮像状態を判断するのに輝度ではなく輝度コントラストを用いるようにしてものである。これは、すでに説明したように、輝度コントラストの検出によっても等価的に撮像対象物の照度の検出が可能だからである。
【0070】
移動カメラ16のアクチュエータ調整の条件が成立した場合には、基板を仮に撮像し、得られた撮像データから画像処理部33において輝度コントラストを検出する(ステップ591)。輝度コントラストは、単純には、画面内の白側ピーク付近の値と最も黒側の付近の値との差により検出することができる。
【0071】
そして、検出された輝度コントラストが第1の所定値より小さく、かつ撮像データの低輝度側の値、つまり画像内の最も黒側の付近の値が第2の所定値より大きいと判断される場合(ステップ592)には、基板の照度が大きすぎるものとしてすでに説明したステップ544の処理を行なう。これは、輝度コントラストが第1の所定値より小さいことで画像の劣化と判断し、その劣化が白側に偏って生じたものと判断するため低輝度側の値を第2の所定値と比較するものである。第1の所定値、第2の所定値については、移動カメラ16の特性を考慮して例えば実験的に定めることができる。
【0072】
また、検出された輝度コントラストが第3の所定値より小さく、かつ撮像データの高輝度側の値、つまり画面内の白側ピーク付近の値が第4の所定値より小さいと判断される場合(ステップ593)には、基板の照度が小さすぎるものとしてすでに説明したステップ545の処理を行なう。これは、輝度コントラストが第3の所定値より小さいことで画像の劣化と判断し、その劣化が黒側に偏って生じたものと判断するため高輝度側の値を第4の所定値と比較するものである。第3の所定値、第4の所定値については、移動カメラ16の特性を考慮して例えば実験的に定めることができる。第3の所定値については、上記の第1の所定値と同一とすることもできる。
【0073】
以上のような処理によっても図5に示した処理と同様に、基板マークの撮像は、基板の照度に適合する移動カメラ16の状態で行なわれる。よって、照度が経時的に変動する場合にも対応して、撮像データ1からマークの認識を高精度に行なうことができる。
【0074】
次に、「固定カメラ15の各アクチュエータ15b、15cを調整し、または調整せずに、部品が吸着された状況を撮像し、この撮像データを補正するステップ」(ステップ61)の詳細について、図7を参照して説明する。図7は、図4におけるステップ61の詳細な処理の一例を示す流れ図である。図7において、すでに説明したステップと同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0075】
まず、統括制御部35により、基準データ更新の条件が成立しているか否かが判断される(ステップ611)。この条件はあらかじめ設定し記憶部37に保持しておくことができる。例えば、表面実装機の電源投入から所定の時間が経過したときなどの条件とすることができる。この条件が成立していない場合は、後述するステップ613の処理に移行する。
【0076】
条件が成立している場合には、以下述べるステップ612の処理に移行する。まず、ヘッドユニット5を移動させながら基準反射体17を固定カメラ15で撮像し、基準反射体17の撮像データd(x、y)を得る。ここで、基準反射体17のY方向長さが短い場合には、ヘッドユニット5をY方向にステップ送りして複数回X方向にヘッドユニット5を移動させて基準反射体17を撮像することにより十分なY方向長さの基準撮像データd(x、y)を得ることできる。
【0077】
基準反射体17は、例えば、標準とされる状態で固定カメラ15により撮像した場合に中加減の適切な固定カメラ15の出力が得られる一様の拡散反射率(すなわち、色としてグレー)を有している。したがって、基準反射体17の撮像データd(x、y)の平均値Bavは、その後に固定カメラ15が撮像する画像の良し悪しを判断する基準となる。
【0078】
また、平均値Bavの獲得とともに、各座標(x,y)ごとに撮像データを補正するためのむら補正係数W(x、y)(=Bav/d(x,y))を求める。このむら補正係数は、その後に固定カメラ15が撮像する画像を各座標(x、y)ごとに補正するものである。以上の処理がステップ612である。
【0079】
次に、統括制御部35により、固定カメラ15の各アクチュエータ15b、15cの調整を行なう条件が成立しているか否かが判断される(ステップ613)。この条件はあらかじめ設定し記憶部37に保持しておくことができる。例えば、プリント基板n枚ごと、設定時間の経過ごと、設定部品数の搭載ごと、この表面実装機の起動ごと、照明部への供給電圧を検出しその検出電圧に一定以上の変化が生じるごと、照明部のランプの交換を行なうごと、などの条件とすることができる。これらの条件が成立していない場合は、後述するステップ616の処理に移行する。
【0080】
条件が成立している場合には、アクチュエータ15b、15cの調整を行なうため以下の処理を行なう。始めに、アクチュエータ15b、15cをそのままに吸着ヘッド13を仮に撮像して撮像データを得る。この撮像データは、画像処理部33で処理され、これによりデータの平均輝度Avdが検出される(ステップ614)。
【0081】
次に、検出された平均輝度Avdが所定範囲にあるか否かが上記Bavを基準として判断される(ステップ615)。所定範囲内にある場合は、アクチュエータ15b、15cを調整し直さずにそのまま後述するステップ616の処理に移行する。
【0082】
所定範囲より大きい場合には、吸着ヘッド13の照度が大きすぎるものとしてすでに説明したステップ544の処理を行なう。また、所定範囲より小さい場合には、吸着ヘッド13の照度が小さすぎるものとしてすでに説明したステップ545の処理を行なう。
【0083】
このような固定カメラ15の絞りまたはシャッター速度の可変により、固定カメラ15に入射する光量は適切に調整され、劣化の少ない撮像データを得る状態とすることができる。
【0084】
以上のようにして、固定カメラ15の各アクチュエータ15b、15cを調整する処理を行なったら、次に、部品が吸着された吸着ヘッド13を下方から撮像する(ステップ616)。この撮像は、吸着ヘッド13を撮像する固定カメラ15の状態として、吸着ヘッド13の照度に適合する状態のものになっている。よって、照度が経時的に変動する場合にも対応して、撮像データから吸着状態の認識を高精度に行なうことができる。
【0085】
最後に、吸着ヘッド13の撮像データを座標ごとの補正係数W(x、y)により補正する(ステップ617)。この補正により、照明むらや固定カメラ15の光電変換素子の感度ばらつきを排除した吸着ヘッド13の撮像データ(撮像データ2)を得ることができる。したがって、一層、吸着状態の認識を高精度に行なうことができる。
【0086】
次に、「固定カメラ15の各アクチュエータ15b、15cを調整し、または調整せずに、部品が吸着された状況を撮像し、この撮像データを補正するステップ」(ステップ61)の詳細について、他の例を図8を参照して説明する。図8は、図4におけるステップ61の詳細な処理の他の例を示す流れ図である。図8において、すでに説明したステップと同様のステップには同一番号を付し、その説明を省略する。
【0087】
この例は、適切な撮像状態を判断するのに輝度ではなく輝度コントラストを用いるようにしたものである。これは、すでに説明したように、輝度コントラストの検出によっても等価的に撮像対象物の照度の検出が可能だからである。
【0088】
図8に示す処理では、図7のステップ612に代えてステップ661を行ない、また、図7のステップ614に代えてステップ662、ステップ615に代えてステップ592およびステップ593を行なう。
【0089】
ステップ661は、実質的には、ステップ612とほぼ同じである。平均値Bavをその後の処理に用いるため保持するかしないかの相違である。
【0090】
ステップ662は、平均輝度に代えて輝度コントラストを求めるものであり、その本質的な方法はすでに図6のステップ591で説明したものと同種である。また、ステップ592およびステップ593はすでに図6で説明したものと同様である。
【0091】
図8に示す処理によっても、図7に示す処理と同様に、照度が経時的に変動する場合に対応して、撮像データから吸着状態の認識を高精度に行なうことができる。
【0092】
以上説明のように、本発明の実施形態たる表面実装機では、撮像装置(移動カメラ16、固定カメラ15)の絞りまたはシャッター速度が撮像対象物の照度に追従して可変し、これにより、撮像装置として常に適切な光量が入力される。よって、黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像を取り込むことが可能になる。
【0093】
なお、以上の説明では、固定カメラ15については基準反射体17を有する絞りまたはシャッター速度の調整系を、移動カメラ16については基準反射体を持たない絞りまたはシャッター速度の調整系を、それぞれ説明したが、本発明としてはいずれがいずれであってもよい。すなわち、固定カメラ15について基準反射体17を持たない調整系を適用するようにしてもよく、移動カメラ16については基板近傍に基準反射体を設けることにより基準反射体を用いる絞りまたはシャッター速度の調整系とすることもできる。
【0094】
また、以上では、本発明を表面実装機に適用した場合を説明したが、これをスクリーン印刷機に適用することもできる。以下、図9を参照して説明する。図9は、本発明を適用し得るスクリーン印刷機の構成を示す正面図である。
【0095】
図9に示すように、このスクリーン印刷機70は、スキージユニット71、フレーム支持部材77、スキージユニット移動機構78、固定カメラ79、マスク保持機構80a、80b、印刷ステージ83、昇降回転ユニット84、テーブル85を具備する。スキージユニット71は、往動時用スキージ72、復動時用スキージ73、フレーム74、エアシリンダ75、76を有する。
【0096】
マスク保持機構80a、80bには、スクリーンマスク81が張設され得る。また、印刷ステージ83上には基板82が載置・保持され得る。
【0097】
上記構成を説明するに、スキージユニット71は、全体としてフレーム支持部材77に接続されスキージユニット移動機構78によりX方向に移動可能に支持されている。スキージユニット71のフレーム74には、往動時用スキージ72、復動時用スキージ73が取り付けられており、これらのスキージ72、73は、それぞれ、Y方向に線状の下端部を有しており、また、エアシリンダ75、76により昇降可能になっている。
【0098】
スキージ72または73によりスクリーンマスク81を介して基板82上にペースト状組成物を印刷する場合には、往動(図右方向)か復動(図左方向)かに従ってエアシリンダ75または76の一方がスキージ72または73がスクリーンマスク81に押圧される。この押圧状態を保ってスキージユニット71が全体としてX方向に移動する。これにより、基板82上にペースト状組成物を印刷することができる。
【0099】
マスク保持機構80a、80bは、スクリーンマスク81のX方向両端部を挟持するものである。挟持されたスクリーンマスク81の下側には、基板82を載置・保持した印刷ステージ83が移動してきてX、Y、Z、およびθ(XY平面に垂直な軸回り)の所定位置に固定され得る。
【0100】
すなわち、印刷ステージ83は、昇降回転ユニット84により昇降(Z方向)および回転(θ方向)が可能であり、かつ、テーブル85により昇降回転ユニット84とともにX、Y各方向に移動可能である。
【0101】
昇降回転ユニット84および印刷ステージ83の移動動作を説明すると、まず、図示の右側の一点鎖線で示す位置において基板82の搬出、搬入を行なう。搬出はすでに印刷の終了した基板82であり、搬入はこれから印刷を行なう基板82である。
【0102】
次に、基板82を載置保持した印刷ステージ83および昇降回転ユニット84は、左側の実線の位置までテーブル85上を移動する。そして、昇降回転ユニット84が印刷ステージ83を所定の回転位置およびZ方向位置に移動させる(図左側の一点鎖線位置)。これにより印刷可能な基板位置になる。印刷を終えた基板82および印刷ステージ83等は、上記とは反対の動きにより図右側の一点鎖線位置に移動し、基板82が搬出される。
【0103】
以上のような構成を有するスクリーン印刷機70において、基板の搬出・搬入位置の上方には固定カメラ79が設けられる。この固定カメラ79の機能は、基板存在や印刷状態の確認である。例えば、基板存在は、表面実装機と同様に基板に印されたマークを固定カメラ70で撮像・認識することにより確認することができる。また、印刷状態の確認は、印刷されたペースト状組成物を撮像・認識することにより確認することができる。
【0104】
この実施形態では、固定カメラ79について図3で説明した構成により絞りまたはシャッター速度の調整を行なう。したがって、スクリーン印刷機においても、撮像装置(固定カメラ79)の絞りまたはシャッター速度が撮像対象物の照度に追従して可変し、これにより、撮像装置として常に適切な光量が入力される。よって、黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像を取り込むことが可能になる。
【0105】
次に、本発明をディスペンサに適用した場合を、図10を参照して説明する。図10は、本発明を適用し得るディスペンサの構成を示す正面図である。
【0106】
図10に示すように、このディスペンサは、基台91、コンベア92、ヘッドユニット95、X軸ガイド部材98、Y軸サーボモータ99、X軸サーボモータ101、X軸ボールネジ102、移動カメラ106を具備する。ヘッドユニット95は、複数のディスペンサヘッド93a、93b、複数のノズル104a、104bを有する。
【0107】
基台91上には、プリント基板搬送用のコンベア92が配設され、プリント基板がコンベア92上を搬送されて図示省略のクランプ機構により所定の付着作業位置で停止されるようになっている。
【0108】
基台91の上方にはヘッドユニット95が装備され、ヘッドユニット95は、以下のように、X軸方向およびY軸方向に移動可能に構成されている。すなわち、基台91には、ヘッドユニット95の支持部材(図示せず)がY軸方向の固定レール(図示せず)に移動可能に配置され、上記支持部材上にヘッドユニット95がX軸方向のガイド部材98に沿って移動可能に支持されている。そして、Y軸サーボモータ99によりボールネジ(図示せず)を介して上記支持部材のY軸方向の移動が行われるとともに、X軸サーボモータ101によりボールネジ102を介してヘッドユニット95のX軸方向の移動が行なわれるようになっている。
【0109】
ヘッドユニット95には、塗布剤付着用の複数のディスペンサヘッド93a、93bが具備されており、この例では2本のディスペンサヘッド93a、93bがX軸方向に一列に並べて配設されている。ディスペンサヘッド93a、93bは、それぞれヘッドユニット95のフレームに対してZ軸方向の移動が可能とされ、サーボモータ(図示省略)によりこの昇降がなされる。各ディスペンサヘッド93a、93bのZ軸下端にはノズル104a、104bが設けられる。
【0110】
ヘッドユニット95には、さらにCCDエリアセンサを撮像素子とする移動カメラ106が設けられている。この移動カメラ106は、プリント基板の作業位置での停止後に、基板に印されたマークを撮像し、これにより、基板の存在確認や正規の位置からのずれの検出、あるいはディスペンスされた状態の確認などを行なうものである。検出された正規の位置からのずれについては、ディスペンサヘッド93a、93bにより塗布剤を基板上に付着させるときにディスペンサヘッド93a、93bの位置を補正するため利用することができる。
【0111】
なお、移動カメラ106のため、撮像対象物を照明する専用の照明部をこのカメラ106の近傍に設けるようにしてもよい。
【0112】
この実施形態では、移動カメラ106について図3で説明した構成により絞りまたはシャッター速度の調整を行なう。したがって、このようなディスペンサにおいても、撮像装置(移動カメラ106)の絞りまたはシャッター速度が撮像対象物の照度に追従して可変し、これにより、撮像装置として常に適切な光量が入力される。よって、黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像を取り込むことが可能になる。
【0113】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の部材載装機器によれば、撮像装置には、絞りアクチュエータまたはシャッター速度アクチュエータが設けられており、これらのアクチュエータは、検出される輝度または輝度コントラストから生成された制御信号により所望に制御され得る。したがって、撮像装置の絞りまたはシャッター速度は、撮像対象物の照度に追従して可変し、撮像装置として常に適切な光量が入力される。よって、黒側や白側に偏りがなく劣化のない画像を取り込むことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す概略的な平面図。
【図2】本発明を適用し得る表面実装機の構成を示す概略的な正面図。
【図3】本発明の一実施形態たる表面実装機の制御系の構成を示すブロック図。
【図4】図3に示した制御系による、図1、図2に示した表面実装機の動作フローを示す流れ図。
【図5】図4おけるステップ54の詳細な処理の一例を示す流れ図。
【図6】図4おけるステップ54の詳細な処理の他の例を示す流れ図。
【図7】図4おけるステップ61の詳細な処理の一例を示す流れ図。
【図8】図4おけるステップ61の詳細な処理の他の例を示す流れ図。
【図9】本発明を適用し得るスクリーン印刷機の構成を示す概略的な正面図。
【図10】本発明を適用し得るディスペンサの構成を示す概略的な正面図。
【符号の説明】
1…基台 2…コンベア3…部品供給部 4…テープフィーダ5…ヘッドユニット 6…ヘッドユニット支持部材 7…Y軸固定レール8…X軸ガイド部材 9…Y軸サーボモータ 10…Y軸ボールネジ11…X軸サーボモータ12…X軸ボールネジ、13…吸着ヘッド 14…吸着ノズル 15…固定カメラ、15a…撮像部15b…絞りアクチュエータ 15c…シャッター速度アクチュエータ 16…移動カメラ、16a…撮像部16b…絞りアクチュエータ 16c…シャッター速度アクチュエータ、17…基準反射体 31…インターフェース32…インターフェース 33…画像処理部 34…記憶部 35…統括制御部 36…インターフェース 37…記憶部 40…ヘッドユニット部サーボ装置41…Z軸サーボ装置 42…R軸サーボ装置 43…X軸サーボ装置44…Y軸サーボ装置 70…スクリーン印刷機 71…スキージユニット72…往動時用スキージ 73…復動時用スキージ 74…フレーム75、76…エアシリンダ77…フレーム支持部材 78…スキージユニット移動機構 79…固定カメラ80a、80b…マスク保持部材 81…スクリーンマスク 82…基板83…印刷ステージ 84…昇降回転ユニット 85…テーブル91…基台 92…コンベア93a、93b…ディスペンサヘッド 95…ヘッドユニット 98…X軸ガイド部材99…Y軸サーボモータ101…X軸サーボモータ 102…X軸ボールネジ 104a、104b…ノズル106…移動カメラ

Claims (5)

  1. 基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、前記基板を上方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、
    前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、
    前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置の絞りを可変可能な絞りアクチュエータと、
    前記検出された輝度を用いて前記撮像装置の絞りを制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置の絞りを閉じる方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置の絞りを開く方向に前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする部材載装機器。
  2. 基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、前記基板を上方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、
    前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、
    前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置のシャッター速度を可変可能なシャッター速度アクチュエータと、
    前記検出された輝度を用いて前記撮像装置のシャッター速度を制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置のシャッター速度を速くする方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置のシャッター速度を遅くする方向に前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする部材載装機器。
  3. 基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記載装装置を下方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、
    前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、
    前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置の絞りを可変可能な絞りアクチュエータと、
    前記検出された輝度を用いて前記撮像装置の絞りを制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置の絞りを閉じる方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置の絞りを開く方向に前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする部材載装機器。
  4. 基板をほぼ水平姿勢で支持し得る基板支持装置と、前記基板支持装置の上方に設けられ、少なくとも水平方向に移動して前記支持された基板上に部材を載装する載装装置と、前記載装装置を下方から撮像する撮像装置と、を有する部材載装機器であって、
    前記撮像装置に接続して設けられ、前記撮像装置により得られた撮像データから輝度を検出し、さらに白側ピーク付近の輝度の値と最も黒側の付近の輝度の値との差である輝度コントラストを検出する輝度コントラスト検出手段と、
    前記撮像装置に接続して設けられ、制御信号により前記撮像装置のシャッター速度を可変可能なシャッター速度アクチュエータと、
    前記検出された輝度を用いて前記撮像装置のシャッター速度を制御するための前記制御信号を生成する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記輝度コントラスト検出手段により検出された前記輝度コントラストが第1の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの最も黒側の付近の輝度の値が第2の所定値より大きい場合に前記撮像装置のシャッター速度を速くする方向に前記制御信号を生成する一方、前記輝度コントラストが第3の所定値よりも小さく、かつ前記撮像データの白側ピーク付近の輝度の値が第4の所定値より小さい場合に前記撮像装置のシャッター速度を遅くする方向に前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする部材載装機器。
  5. 前記載装装置に付帯して設けられた、前記撮像装置による撮像対象物のひとつとなる光反射性物体をさらに具備し、前記制御手段は、あらかじめ前記光反射性物体を撮像することにより得られた前記光反射性物体の照度を用いて前記所定値を定めておく
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の部材載装機器。
JP2002014649A 2002-01-23 2002-01-23 部材載装機器 Expired - Lifetime JP3914055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014649A JP3914055B2 (ja) 2002-01-23 2002-01-23 部材載装機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002014649A JP3914055B2 (ja) 2002-01-23 2002-01-23 部材載装機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003218591A JP2003218591A (ja) 2003-07-31
JP3914055B2 true JP3914055B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=27651270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002014649A Expired - Lifetime JP3914055B2 (ja) 2002-01-23 2002-01-23 部材載装機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3914055B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210531A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Fuji Mach Mfg Co Ltd 部品実装機の画像認識装置
CN105209891B (zh) * 2013-05-13 2018-04-27 富士机械制造株式会社 元件安装机
JPWO2023276059A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05
CN116322014A (zh) * 2023-03-02 2023-06-23 惠州市天睿电子有限公司 电路板自动贴片装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003218591A (ja) 2003-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070102477A1 (en) Imaging system and method for a stencil printer
US7861650B2 (en) Method and apparatus for adjusting a substrate support
KR101506519B1 (ko) 부품 실장 장치
JP3242492B2 (ja) 実装機の部品認識装置
JP2010003824A (ja) 電子回路製造方法および電子回路製造システム
JP7161870B2 (ja) ダイボンダおよび半導体装置の製造方法
JP3977668B2 (ja) 部材載装機器
JP3955206B2 (ja) 部品実装方法及び部品実装装置
JP3914055B2 (ja) 部材載装機器
JP4227833B2 (ja) 部品実装装置
JP4014476B2 (ja) 部品実装装置及び部品実装方法
JP2005011950A (ja) 表面実装機
JP6836938B2 (ja) ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法
JP3914061B2 (ja) 部材載装機器
JP5297913B2 (ja) 実装機
JPH09321494A (ja) 表面実装機の照明装置
WO2018134862A1 (ja) 撮像装置及びこれを用いた表面実装機
JP4704218B2 (ja) 部品認識方法、同装置および表面実装機
JP4550269B2 (ja) 表面実装機
JPH11330799A (ja) 部品装着装置
KR101332005B1 (ko) 부품 실장장치 및 실장방법
JP4684867B2 (ja) 部品実装方法
JP4339141B2 (ja) 表面実装機
JP2007103436A (ja) 部品実装方法及び部品実装機
JP4326064B2 (ja) 電子部品認識装置及び方法、並びに電子部品認識装置を備えた電子部品実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060929

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3914055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term