JP3970737B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2321/00Details or arrangements for defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2321/14Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water
    • F25D2321/146Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water characterised by the pipes or pipe connections

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫の冷却器の取付、固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の冷蔵庫の側面断面図である。図において、1は冷蔵庫本体、2はこの冷蔵庫本体1最上部に配置された冷蔵室、3は冷蔵庫本体1最下部に配置された冷凍室、4は冷蔵室2と冷凍室3の間に配置された野菜室、5は冷蔵室2と野菜室4を区画する中仕切り、6は野菜室4と冷凍室3とを区画する他の中仕切りである。7は冷凍室3後方に設けられた冷却器で、冷却器7上方に送風機8が設けられている。
図7は従来の冷蔵庫の冷却器周辺の斜視図で、水受皿に冷却器を取り付けた状態を示す斜視図である。水受皿9の取付は、ウレタン発泡時の発泡圧により変形が生じないように冷蔵庫本体1の発泡断熱材注入、発泡後に取り付けられるもので、水受皿9に冷却器7の二ヶ所のパイプ部を固定する冷却器保持部10を設け前後左右の位置決めを行う。図8は冷却器保持部10の側面断面拡大図である。図において、水受皿9の冷却器保持部10により、冷却器7のU型パイプ部分を受けて冷却器7を支持している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−118328号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、水受皿9は冷蔵庫本体1の発泡断熱材注入、発泡後に取付けられるものであるが、ウレタン発泡時の発泡圧により水受皿9を取付ける部分の内箱は若干変形する場合があり、水受皿9と内箱との間にすき間が生じる。そのため、すき間をなくすためのシール部材が必要となるという課題があった。
【0005】
また、水受皿9はウレタン発泡後に取付けるため取付バラツキが生じやすく、左右方向の傾きが生じた場合、冷却器7の固定は水受皿9の冷却器保持部10で行なうため、冷却器7自身が傾いて配置される恐れがあった。傾いて設置されると冷却器7の内部に存在する液冷媒が冷却器7除霜時、サーモサイフォン効果による熱移動が阻害され除霜効率が悪くなったり、霜残りが生じる場合があるという課題があった。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、水受皿と内箱とのシールを確実にし、信頼性を高めるとともに、余分なシール部材を減らし、低コスト化を図ることを目的とする。
【0007】
また、冷却器の取付時の左右傾きを低減し、除霜効率、信頼性を高める冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、内箱と外箱と発泡断熱材とよりなる断熱箱体の内部に冷却器および前記冷却器の下部に位置し前記冷却器の除霜水を受ける水受皿を有する冷蔵庫において、前記水受皿を前記内箱に取り付けた後、前記発泡断熱材を注入、発泡するもので、内箱に水受皿を載置する土手を設け、前記水受皿底面は中央部に向かい傾斜を設け排水管を形成し、前記排水管とドレンホースを連結させるとともに、水受皿の奥面に凸部を設け、前記凸部の上端面高さは前記水受皿の前面フランジ部と略同一もしくは若干上方とし、水受皿の前面フランジ部と凸部に発泡冶具を接して発泡断熱材を注入、発泡するものであり、水受皿の取付位置を規制することで水受皿に設けた冷却器の固定部材の位置決めが確実となり、冷却器の正規の取付設置ができる。さらに、発泡時の水受皿奥面の内箱と水受皿底面の土手を形成する内箱、および水受皿の変形を防止できる。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、水受皿の奥面上部に上端フランジ部を有し、前記上端フランジ部の上端高さを水受皿の前面フランジ部の上端高さより高くするとともに、前記上端フランジ部に接する内箱面に凹部を設け、前記上端フランジ部を前記凹部に配置し、前記上端フランジ部と内箱をアルミテープで固定するものであり、水受皿奥面上端フランジ部の面と、その上部の内箱の面を同一面として発泡冶具により確実に押さえることができるので特別なシール部材を必要としない。また、前記上端フランジ部の上端高さを水受皿の前面フランジ部の上端高さより高くしているので、断熱箱体の前面開口部から移動し固定される水受皿奥面の発泡冶具の当たり面をより広くでき、水受皿奥面の内箱変形を確実に防止できる。また、凹部に配置した上端フランジ部と内箱をアルミテープで固定することで、除霜時、水受皿奥面と内箱の間への水の侵入を防止することができる。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、水受皿を載置するために内箱に設けた土手と水受皿の下面との間に空間を設け、前記空間高さは発泡断熱材を注入、発泡時の内箱変形を吸収できる寸法としたものであり、発泡時に水受皿の下面に直接、発泡圧がかかることがないので水受皿底面の変形を防止することができる。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、水受皿の前部下面の左右方向に下面フランジを設け、前記下面フランジの排水管近傍に切欠き部を設け前記排水管とドレンホースの連結を確認できるようにしたものであり、万一ドレンホースと内箱接続部からの断熱材が洩れドレンホースを詰まらした場合でも目視でその状況を一目で確認できるので、断熱材詰まりによる庫内水洩れを未然に防止することができる。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却器を固定するための固定部材を水受皿と一体に形成したものであり、部品点数を低減でき低コスト化を図ることができる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却器を固定するための固定部材の近傍に、冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断するリブを設けたものであり、冷気の流れを冷却器のフィン部に集中させることで熱交換効率が高まる。また、冷却器側面のフィンを有しない部分への着霜を防止できる。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、冷却器の冷却パイプの入口あるいは出口に接続する配管近傍を補強する補強板を発泡断熱材の注入、発泡前に内箱に配設し、前記補強板には前記冷却器の冷却パイプの入口あるいは出口に接続する配管を固定する固定部材を設けたものであり、冷却器との接続配管を正規の位置に収めることができ、冷却器の前面を覆い風路を形成する断熱カバーへの配管当たりを防止でき、正規の風路を形成することができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、冷却器の前面を覆い風路を形成する断熱カバーを有し、補強板には冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断するリブを前記断熱カバーと前記冷却器の上端フィン近傍まで形成したものであり、除湿しきれていない冷却器側面のフィンを有しない部分からの冷気の流れをさらに減少できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の側面断面図、図2は同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室冷却器近傍の正面図、図3は同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室冷却器近傍の要部斜視図、図4は、図3のA−A部分断面図、図5は、図3のB矢視図である。
【0022】
図1から図5において、11は冷蔵庫本体で、鋼板で形成した外箱12と樹脂で成形した内箱13の内部に樹脂発泡したウレタンフォーム14で断熱箱体を形成し前面を開口している。そして断熱仕切壁15により上部貯蔵室と下部貯蔵室に区画している。上部貯蔵室の上方には冷蔵室16、上部貯蔵室の下方には仕切板17を介して野菜室18を有する。また、下部貯蔵室は断熱仕切壁20を介して上下に区画し、上方には切替室19と製氷室(図示せず)、下部貯蔵室の下方には冷凍室21を有している。また冷蔵庫本体11の下部後方には機械室を有し内部に圧縮機(図示せず)を配置している。
【0023】
また、冷蔵室扉22は冷蔵室16の前面開口部に位置し、一端を支点として回動するヒンジ式の扉である。23、24、25、はそれぞれ、野菜室18、切替室19、冷凍室21の前方開口部に位置する引出し式の扉である。
【0024】
冷却ダクト26は冷蔵室16の背面の上下方向に形成し、内箱13とダクトカバー27とにより構成される。そして、冷却ダクト26の上方には冷蔵室用冷却器28、さらにその上部には冷蔵室用ファン29を有している。また、冷蔵室用冷却器28の前面には発泡断熱樹脂からなる断熱カバー30を設けている。冷凍室用冷却器31は冷凍室21の背面に設けられ、冷凍室用冷却器31の上部には冷凍室用ファン32を配置している。また、上部ダクトカバー33は前面に吐出口を有し冷蔵室16の天面に配置され、ダクトカバー27の上部で接続されている。
【0025】
図2において、34は樹脂成形からなる水受皿で、冷蔵室用冷却器28の下方に位置し、水受皿34の背面から冷蔵室用冷却器28を固定するための固定部材としての下部ツメ35を左右両側に水受皿34と一体に成形している。そして、水受皿34の下方には内箱から一体に形成した土手36を設け、水受皿34を内箱13から一体に形成した土手36の上部に取り付けた後、発泡断熱材14を注入、発泡し断熱箱体を成形している。
【0026】
図3において、水受皿34の底面形状は中央部に向かい傾斜を設け、中央部には一体に排水管37を形成し、排水管37の外径はドレンホース38の内径より小さくし排水管37をドレンホース38内に差し込んで、排水管37とドレンホース38を連結させてから発泡冶具(図示せず)を水受皿34の前面フランジ部39と奥面フランジ部40に接して固定し発泡断熱材14を注入、発泡し断熱箱体を成形する。
【0027】
また、水受皿34の奥面に水平断面を三角形状とした凸部41を設け、凸部41の上端面高さは水受皿34の前面フランジ部39の上端と略同一高さ、もしくは5〜10mm高くし、水受皿34の前面フランジ部39と奥面フランジ部40と凸部41の上端面に発泡冶具を接した状態で発泡断熱材14を注入、発泡し断熱箱体を成形することが望ましい。
【0028】
また、加えて、発泡冶具と接する面の水受皿34の前面フランジ部39および凸部41上端面を結んだ仮想線を水受皿34の底面傾斜形状と同一としている。
【0029】
また、水受皿34の奥面上部に上端フランジ部42を有し、上端フランジ部42の上端高さを水受皿34の前面フランジ部39の上端高さより高くするとともに、上端フランジ部42に接する内箱面に凹部43を設け、上端フランジ部42を凹部43に配置し、上端フランジ部42と内箱13をアルミテープ43aで固定している。
【0030】
また、水受皿34を載置するために内箱に設けた土手36と水受皿34の下面との間に空間44を設け、空間44の高さは発泡断熱材を注入、発泡時の内箱変形を吸収できる寸法である10mm程度としている。
【0031】
また、水受皿34の前部下面の左右方向に下面フランジ45を設け、下面フランジ45の排水管37近傍に切欠き部46を設け、排水管37とドレンホース38の連結を確認できるようにしている。
【0032】
また、冷蔵室用冷却器28を固定するための固定部材35の近傍に、冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断する下部遮断リブ47を冷蔵室用冷却器28の最側面のフィンに当接するか若干の隙間(1〜5mm)を有するように形成している。
【0033】
また、冷蔵室用冷却器28の入口冷却パイプ48に接続する入口配管49、および出口冷却パイプ50に接続する出口配管51の内箱近傍を補強する樹脂成形の補強板52を発泡断熱材14の注入、発泡前に内箱13に配設し、補強板52には冷蔵室用冷却器28の入口冷却パイプ48あるいは出口冷却パイプ50を固定する固定部材としての上部ツメ53を補強板52と一体に奥面から成形して設けている。
【0034】
また、冷蔵室用冷却器28の前面を覆い風路を形成する断熱カバー30を有しており、補強板52には冷蔵室用冷却器28の側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断する上部遮断リブ54を一体に成形し、上部遮断リブ54は断熱カバー30および冷蔵室用冷却器28の上端フィンに接するか若干の隙間を有する位置まで形成している。そして、上部遮断リブ54は内箱側部より冷蔵室用冷却器28側へ下る傾斜を有するように形成している。
【0035】
なお、冷蔵室用冷却器28の組み込み方法は、水受皿34および補強板52を内箱13に組み込み後、発泡冶具で押さえながら外箱12と内箱13の間に発泡断熱材14を注入、発泡し断熱箱体を成形した後、入口冷却パイプ48と入口配管49、および出口冷却パイプ50と出口配管51をそれぞれ溶接部55にて接続し、その後、冷蔵室用冷却器28の両側面の下部パイプ56と下部ツメ35で冷蔵室用冷却器28の下部を固定する。また、冷蔵室用冷却器28の出口冷却パイプ50には残留液冷媒を蒸発させるアキュームレータ57を有し、アキュームレータ57の上部の出口冷却パイプ50の一部を上部ツメ53で固定している。
【0036】
上記構成において、水受皿34を内箱13に取り付けた後、発泡断熱材14を注入、発泡するとともに水受皿34に冷蔵室用冷却器28を固定するための固定部材としての下部ツメ35を左右両側に水受皿34と一体に成形しているので、水受皿34の取付位置を規制することで水受皿34に設けた冷蔵室用冷却器28の固定部材としての下部ツメ35の位置決めが確実となり、冷蔵室用冷却器28が正規の位置に取付られる。したがって、冷蔵室用冷却器28が傾いて設置されることによって、除霜時、サーモサイフォン効果による熱移動が阻害され除霜効率が悪くなったり、霜残りが生じることがなくなる。
【0037】
また、固定部材としての下部ツメ35を左右両側に水受皿34と一体に成形しているので、部品点数を低減でき低コスト化を図ることができる。
【0038】
内箱13に水受皿34を載置する土手36を設け、水受皿底面は中央部に向かい傾斜を設け排水管37を形成し、前記排水管37とドレンホース38を連結させるとともに、水受皿34の前面フランジ部39と奥面フランジ部40に発泡冶具を接して発泡断熱材14を注入、発泡することにより、発泡時の水受皿奥面の内箱と水受皿底面の土手36を形成する内箱13、および水受皿34の変形を防止でき、下部ツメ35の位置決めが確実となり冷蔵室用冷却器28が正規の位置に取付られる。したがって、除霜効率、除霜信頼性が高まる。
【0039】
また、水受皿34の奥面に水平断面を三角形状とした凸部41を設け、凸部41の上端面高さは水受皿34の前面フランジ部39の上端と略同一高さ、もしくは5〜10mm高くし、水受皿34の前面フランジ部39と奥面フランジ部40と凸部41の上端面に発泡冶具を接した状態で発泡断熱材14を注入、発泡することにより、発泡冶具での押さえるポイントが増加し、水受皿34の底面の変形を確実に防止できる。
【0040】
また、凸部41の水平断面を三角形状とすることで、除霜時の排水がスムーズに行なわれる。また、水平断面を三角形状とすることで凸部41の強度を高めることが出来る。
【0041】
また、発泡冶具と接する面の水受皿34の前面フランジ部39および凸部41上端面を結んだ仮想線を水受皿34の底面傾斜形状と同一とすることで、断熱箱体の前面開口部から移動し固定される水受皿34の奥面の発泡冶具の当たり面をより広くでき、水受皿34の奥面の内箱変形を確実に防止できる。
【0042】
また、水受皿34の奥面上部に上端フランジ部42を有し、上端フランジ部42の上端高さを水受皿34の前面フランジ部39の上端高さより高くするとともに、上端フランジ部42に接する内箱面に凹部43を設け、上端フランジ部42を凹部43に配置し、上端フランジ部42と内箱13をアルミテープ44で固定することにより、水受皿34の奥面の上端フランジ部42の面と、その上部の内箱の面を同一面として発泡冶具により確実に押さえることができるので特別なシール部材を必要としない。また、上端フランジ部42の上端高さを水受皿34の前面フランジ部39の上端高さより高くしているので、断熱箱体の前面開口部から移動し固定される水受皿奥面の発泡冶具の当たり面をより広くでき、水受皿奥面の内箱変形を確実に防止できる。また、凹部43に配置した上端フランジ部42と内箱13をアルミテープ44で固定することで、除霜時、水受皿奥面と内箱の間への水の侵入を防止することができ、除霜信頼性が高まる。
【0043】
また、水受皿34を載置するために内箱に設けた土手36と水受皿34の下面との間に空間44を設け、空間44の高さは発泡断熱材を注入、発泡時の内箱変形を吸収できる寸法である10mm程度としているので、発泡時に水受皿34の下面に直接、発泡圧がかかることがなく水受皿34の底面の変形を防止することができる。
【0044】
また、水受皿34の前部下面の左右方向に下面フランジ45を設け、下面フランジ45の排水管37近傍に切欠き部46を設け、排水管37とドレンホース38の連結を確認できるようにしているので、断熱材発泡時の排水管37とドレンホース38の連結部の詰まりによる庫内水洩れを未然に防止することができ、排水信頼性が高まる。
【0045】
また、冷蔵室用冷却器28を固定するための固定部材35の近傍に、冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断する下部遮断リブ47を冷蔵室用冷却器28の最側面のフィンに当接するか若干の隙間(1〜5mm)を有するように形成することにより、冷気の流れを冷蔵室用冷却器28のフィン部に集中させることで熱交換効率が高まる。また、冷却器側面のフィンを有しない部分への着霜を防止できる。
【0046】
また、冷蔵室用冷却器28の入口冷却パイプ48に接続する入口配管49、および出口冷却パイプ50に接続する出口配管51の内箱近傍を補強する樹脂成形の補強板52を発泡断熱材14の注入、発泡前に内箱13に配設し、補強板52には冷蔵室用冷却器28の入口冷却パイプ48あるいは出口冷却パイプ50を固定する固定部材としての上部ツメ53を補強板52と一体に奥面から成形して設けることにより、冷蔵室用冷却器28との接続配管を正規の位置に収めることができ、冷蔵室用冷却器28の前面を覆い風路を形成する断熱カバー30への配管当たりを防止でき、正規の風路を形成することができる。また、配管当たりによる音の発生を防止できる。
【0047】
また、補強板52には冷蔵室用冷却器28の側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断する上部遮断リブ54を一体に成形し、上部遮断リブ54は断熱カバー30および冷蔵室用冷却器28の上端フィンに接するか若干の隙間を有する位置まで形成し、さらに、上部遮断リブ54は内箱側部より冷蔵室用冷却器28側へ下る傾斜を有するように形成しているので、除湿しきれていない冷却器側面のフィンを有しない部分からの冷気の流れをさらに減少でき、冷蔵室用ファン29周辺への着霜を防止できる。また、上部遮断リブ54は内箱側部より冷蔵室用冷却器28側へ下る傾斜を有するように形成しているので除霜時の冷蔵室用冷却器28との接続配管部からの排水が確実に行なわれる。
【0048】
なお、本実施の形態では、冷蔵室、冷凍室それぞれに冷却器を有する冷蔵庫の冷蔵室用冷却器について説明したが、これは冷蔵室用冷却器は冷凍室冷却器に比べ奥行寸法を小さくでき、内箱にあらかじめ水受皿を取り付けた後、発泡断熱材を注入、発泡した時の内箱あるいは水受皿の変形を抑え易いからである。したがって、冷凍室用冷却器に対しても、内箱あるいは水受皿の変形を抑えることができる形状、寸法であれば、もちろん適用可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明は、内箱と外箱と発泡断熱材とよりなる断熱箱体の内部に冷却器および前記冷却器の下部に位置し前記冷却器の除霜水を受ける水受皿を有する冷蔵庫において、前記水受皿を前記内箱に取り付けた後、前記発泡断熱材を注入、発泡するもので、内箱に水受皿を載置する土手を設け、前記水受皿底面は中央部に向かい傾斜を設け排水管を形成し、前記排水管とドレンホースを連結させるとともに、水受皿の奥面に凸部を設け、前記凸部の上端面高さは前記水受皿の前面フランジ部と略同一もしくは若干上方とし、水受皿の前面フランジ部と凸部に発泡冶具を接して発泡断熱材を注入、発泡するものであり、水受皿の取付位置を規制することで水受皿に設けた冷却器の固定部材の位置決めが確実となり、冷却器の正規の取付設置ができ、除霜効率、除霜信頼性が高まる。
【0053】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、水受皿の奥面上部に上端フランジ部を有し、前記上端フランジ部の上端高さを水受皿の前面フランジ部の上端高さより高くするとともに、前記上端フランジ部に接する内箱面に凹部を設け、前記上端フランジ部を前記凹部に配置し、前記上端フランジ部と内箱をアルミテープで固定するものであり、水受皿周辺に特別なシール部材を必要としない。また、断熱箱体の前面開口部から移動し固定される水受皿奥面の発泡冶具の当たり面をより広くでき、水受皿奥面の内箱変形を確実に防止できる。また、凹部に配置した上端フランジ部と内箱をアルミテープで固定することで、除霜時、水受皿奥面と内箱の間への水の侵入を防止することができる。
【0055】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、水受皿を載置するために内箱に設けた土手と水受皿の下面との間に空間を設け、前記空間高さは発泡断熱材を注入、発泡時の内箱変形を吸収できる寸法としたものであり、発泡時に水受皿の下面に直接、発泡圧がかかることがないので水受皿底面の変形を防止することができる。
【0056】
また、請求項に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、水受皿の前部下面の左右方向に下面フランジを設け、前記下面フランジの排水管近傍に切欠き部を設け前記排水管とドレンホースの連結を確認できるようにしたものであり、万一ドレンホースと内箱接続部からの断熱材が洩れドレンホースを詰まらした場合でも目視でその状況を一目で確認できるので、断熱材詰まりによる庫内水洩れを未然に防止することができ、排水信頼性が高まる。
【0057】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却器を固定するための固定部材を水受皿と一体に形成したものであり、部品点数を低減でき低コスト化を図ることができる。
【0058】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、冷却器を固定するための固定部材の近傍に、冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断するリブを設けたものであり、冷気の流れを冷却器のフィン部に集中させることで熱交換効率が高まる。また、冷却器側面のフィンを有しない部分への着霜を防止できる。
【0059】
また、請求項に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、冷却器の冷却パイプの入口あるいは出口に接続する配管近傍を補強する補強板を発泡断熱材の注入、発泡前に内箱に配設し、前記補強板には前記冷却器の冷却パイプの入口あるいは出口に接続する配管を固定する固定部材を設けたものであり、冷却器との接続配管を正規の位置に収めることができ、冷却器の前面を覆い風路を形成する断熱カバーへの配管当たりを防止でき、正規の風路を形成することができる。また、配管当たりによる音の発生を防止できる。
【0060】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、冷却器の前面を覆い風路を形成する断熱カバーを有し、補強板には冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断するリブを前記断熱カバーと前記冷却器の上端フィン近傍まで形成したものであり、冷蔵室用ファン29周辺への着霜を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の側面断面図
【図2】同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室冷却器近傍の正面図
【図3】同実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室冷却器近傍の要部斜視図
【図4】図3のA−A部分断面図
【図5】図3のB矢視図
【図6】従来の冷蔵庫の側面断面図
【図7】従来の冷蔵庫の冷却器周辺の斜視図
【図8】従来の冷蔵庫の冷却器保持部の側面断面図
【符号の説明】
11 冷蔵庫本体
12 内箱
13 外箱
14 発泡断熱材
28 冷蔵室用冷却器
30 断熱カバー
34 水受皿
35 下部ツメ
36 土手
37 排水管
38 ドレンホース
39 前面フランジ部
40 奥面フランジ部
41 凸部
42 上端フランジ部
43 凹部
43a アルミテープ
44 空間
45 下面フランジ
46 切欠き部
47 下部遮断リブ
48 入口冷却パイプ
49 入口配管
50 出口冷却パイプ
51 出口配管
52 補強板
53 上部ツメ
54 上部遮断リブ

Claims (8)

  1. 内箱と外箱と発泡断熱材とよりなる断熱箱体の内部に冷却器および前記冷却器の下部に位置し前記冷却器の除霜水を受ける水受皿を有する冷蔵庫において、前記水受皿を前記内箱に取り付けた後、前記発泡断熱材を注入、発泡するもので、内箱に水受皿を載置する土手を設け、前記水受皿底面は中央部に向かい傾斜を設け排水管を形成し、前記排水管とドレンホースを連結させるとともに、水受皿の奥面に凸部を設け、前記凸部の上端面高さは前記水受皿の前面フランジ部と略同一もしくは若干上方とし、水受皿の前面フランジ部と凸部に発泡冶具を接して発泡断熱材を注入、発泡することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 水受皿の奥面上部に上端フランジ部を有し、前記上端フランジ部の上端高さを水受皿の前面フランジ部の上端高さより高くするとともに、前記上端フランジ部に接する内箱面に凹部を設け、前記上端フランジ部を前記凹部に配置し、前記上端フランジ部と内箱をアルミテープで固定することを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 水受皿を載置するために内箱に設けた土手と水受皿の下面との間に空間を設け、前記空間高さは発泡断熱材を注入、発泡時の内箱変形を吸収できる寸法としたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 水受皿の前部下面の左右方向に下面フランジを設け、前記下面フランジの排水管近傍に切欠き部を設け前記排水管とドレンホースの連結を確認できるようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 冷却器を固定するための固定部材を水受皿と一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  6. 冷却器を固定するための固定部材の近傍に、冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断するリブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  7. 冷却器の冷却パイプの入口あるいは出口に接続する配管近傍を補強する補強板を発泡断熱材の注入、発泡前に内箱に配設し、前記補強板には前記冷却器の冷却パイプの入口あるいは出口に接続する配管を固定する固定部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 冷却器の前面を覆い風路を形成する断熱カバーを有し、補強板には冷却器側面のフィンを有しない部分への冷気の流れを遮断するリブを前記断熱カバーと前記冷却器の上端フィン近傍まで形成したことを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
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