JP3970525B2 - 光コネクタ組立工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに形成された光ファイバ挿入穴に光ファイバを挿入する光コネクタ組立工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、JIS C 5981等に制定される光コネクタ(光コネクタフェルール)によって光ファイバを突き合わせ接続可能に成端する作業では、前記光コネクタの接合端面に形成された光ファイバ挿入穴に光ファイバ(裸ファイバ)を挿入する工程が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の挿入工程では、光ファイバ挿入穴径が数十マイクロメートルである上、この光ファイバ挿入穴と光ファイバとの径の差が数マイクロメートル程度と小さいことに鑑みて、顕微鏡で確認しながら行う必要があり、手間が掛かり、作業能率の向上が困難であることから、作業能率を向上できる適切な治具の開発が求められていた。特に、多芯の光コネクタでは、接合端面に複数形成された光ファイバ挿入穴間の間隔が200〜300マイクロメートル程度であることが普通であり、挿入作業の目的の光ファイバ挿入穴を選択する作業にも手間が掛かることとなっていた。
【0004】
また、いわゆる無研磨コネクタ(光ファイバ挿入後に研磨を行わない光コネクタ)の場合、カッティングした光ファイバ端面を光コネクタヘの挿入の際に傷つけないように注意深く作業を進める必要があるため、光ファイバ挿入穴への光ファイバ挿入作業が一層難しくなる。すなわち、光コネクタの接合端面に開口された光ファイバ挿入穴に光ファイバを前記接合端面に対向する光コネクタ後端側から挿入する際には、カッティングされた光ファイバ端面が光コネクタ内部の壁等に接触しないようにする必要がある。
【0005】
そして更に、光ファイバ挿入穴に導入した光ファイバの先端面を前記接合端面に開口する前記光ファイバ挿入穴の終端に導いたとき、該先端面の位置決めを行う必要がある。
【0006】
ここで、上記の位置決めを行う方法としては、光コネクタの前記接合端面に位置決めブロックを当接させ、光ファイバ挿入穴に導入した光ファイバの先端面を位置決めブロックに当接させることが考えられる。また、この場合、位置決めブロックを光コネクタの接合端面に押圧する必要があり、この押圧方法として、位置決めブロックと光コネクタとを両者間に押圧力が生じるようクリップで挟持することが考えられる。
【0007】
しかしながら、上記の方法では、クリップのような特殊な部材が必要となって工具が高価となり、クリップの取付・取外し作業が面倒であると共に、クリップの取付状態によっては前記押圧力が均等にかからず、光ファイバの位置決め精度が低下するという問題が生じる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、光コネクタの光ファイバ挿入穴に対する光ファイバ挿入作業を簡便にすること、光ファイバの目的位置に光ファイバを簡便・容易に位置決めすること、及び工具が安価に得られ、光ファイバの位置決めが高い精度をもって行える光コネクタ組立工具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、光コネクタに形成された1又は複数の光ファイバ挿入穴に光ファイバを挿入する光コネクタ組立工具であって、工具本体と、前記工具本体上に設けられ、前記光コネクタを支持するコネクタ固定部と、前記光ファイバの先端近傍を支持して、前記工具本体上でのスライド移動によって、前記先端を前記コネクタ固定部に支持された前記光コネクタの前記光ファイバ挿入穴始端部方向へ移動させるファイバ支持部と、前記コネクタ固定部に支持した光コネクタの前記光ファイバ挿入穴終端部が開口する接合端面に当接配置され、前記光ファイバ挿入穴終端部に導かれた前記光ファイバの先端面を位置決めする位置決めブロックと、前記コネクタ固定部に支持された前記光コネクタと前記位置決めブロックとを互いに押圧状態に保持する保持手段とを備えてなり、前記保持手段は、前記コネクタ固定部に設けられ、該コネクタ固定部に支持された前記コネクタの前記ファイバ支持部側端面に係合する第一の保持部材と、前記光コネクタの接合端面に当接配置された位置決めブロックの前記接合端面側と反対側の端面に当接する第二の保持部材と、該第二の保持部材を介して前記位置決めブロックを前記コネクタ側へ付勢する付勢部材とを備え、さらに、前記付勢部材を保持する保持体と、前記位置決めブロックに前記付勢部材の付勢方向と直交する方向の回動軸線をもって回動自在に支持され、回動範囲の第一の位置にて前記保持体を介し前記付勢部材に前記位置決めブロックに対する付勢力を生ぜしめ、回動範囲の第二の位置にて前記保持体の移動により前記付勢部材の付勢力の発生を解除する操作レバーと、該操作レバーを前記第一の回動位置にロックするロック機構とを備え、前記コネクタ固定部は、ファイバ支持部側の端部が回動軸を中心として、前記ファイバ支持部から離間された側の端部が前記回動軸を中心として上下方向へ回動するように、回動自在に軸支されている基板部上に、前記第一の保持部材、前記第二の保持部材、前記付勢部材、前記保持体、前記操作レバー、前記ロック機構を設けてなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、更に前記コネクタ固定部は、弾性体によって工具本体と連結され、前記回動軸を中心とする回動範囲が、前記弾性体の弾性変形範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ組立工具を提供する。
請求項3に係る発明は、前記コネクタ固定部は、前記ファイバ支持部と同一の移動直線に沿って前記工具本体上をスライド移動自在であり、コネクタ固定部をファイバ支持部方向に付勢するコイルスプリングによって、ファイバ支持部方向に付勢されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ組立工具を提供する。
請求項4に係る発明は、前記光コネクタがMT型光コネクタフェルールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ組立工具を提供する。
【0010】
この光コネクタ組立工具においては、コネクタ固定部にコネクタと位置決めブロックを配置して、これらが保持手段により互いに押圧状態で保持される。この光コネクタ組立工具においては、ファイバ支持部に支持された光ファイバの先端を光コネクタの光ファイバ挿入穴始端部方向へ移動させ、該先端部を光ファイバ挿入穴内に挿入する。光ファイバ先端部が、光ファイバ挿入穴の終端において位置決めブロックに当接したときに、位置決めがなされる。
【0012】
この光コネクタ組立工具においては、光コネクタと位置決めブロックとが第一の保持部材と第二の保持部材とによって保持され、第二の保持部材が付勢部材により付勢されることにより、光コネクタと位置決めブロックとが互いに押圧された状態となる。
【0014】
この光コネクタ組立工具においては、操作レバーを操作することにより付勢部材に付勢力を生じせしめて、光コネクタと位置決めブロックを互いに押圧状態にする。操作レバーは、ロック機構によってロックされて前記付勢部材による付勢力の発生が維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光コネクタ組立工具の実施形態を、図1乃至図6に基づいて説明する。
図2、図3及び図6は、本実施形態の光コネクタ組立工具の全体構成を示す図である。
これらの図に示すように、光コネクタ組立工具Aは、ほぼ水平に設置されるプレート上の工具本体1と、光コネクタ2を傾動自在に支持するコネクタ固定部3と、このコネクタ固定部3に向けて光ファイバ4を進退させるファイバ支持部5とを備えている。
【0016】
図1、図4は、本実施形態の光コネクタ組立工具の要部拡大図である。
これらの図に示すように、コネクタ固定部3には光コネクタ2が載置される。この光コネクタ2は、第一の保持部材6と第2の保持部材7によって位置決めブロック8が一体的に取り付けられた状態でセットされる。
【0017】
光コネクタ2は、JIS C 5981に制定されるいわゆるMT(Mechanically Transferable)型の光コネクタフェルールを例示している。4心の光ファイバテープ心線である光ファイバ4の先端に露出させた4本の裸ファイバ4aを挿入するための4個の光ファイバ挿入穴10が設けられている。また、挿入穴の前部には、裸ファイバ4aを光ファイバ挿入穴10に導入するための溝11が形成されており、裸ファイバ4aはこの溝を通って光ファイバ挿入穴10の始端部に導入されるようになっている。
この光コネクタ2の一方の面は、別の光コネクタと突き合わせ接合される接合端面12となっており、この接合端面12には、前記光ファイバ挿入穴10の終端部が開口している。
また他方の面は、前記第一の保持部材6への当接面13となっており、この他方の端部には、保持部材14が形成されている。
更にこの光コネクタ2の上面には、接着剤を注入するための開口部2aが設けられている。
【0018】
位置決めブロック8は、光ファイバ挿入穴を備えていないこと以外は、光コネクタ2と同様の外形を有しており、その一端部には光コネクタ2と同様に保持部15が形成されている。
【0019】
コネクタ固定部3は、基板部16上に前記第一の保持部材6、第二の保持部材7、コイルスプリング17(付勢部材)、保持体18、操作レバー19及びロック機構20を設けてなるものである。このコネクタ固定部3の基板部16は、そのファイバ支持部5側の端部が回動軸22を中心として回動自在に軸支され、前記ファイバ支持部5から離間された側の端部23が前記回動軸22を中心として上下方向へ回動するようになっている。更にコネクタ固定部3は、弾性体24によって工具本体1と連結されているため、回動軸22を中心とする回動範囲が、前記弾性体24の弾性変形範囲内に設定されている。
【0020】
弾性体24は、ゴム等から形成され、コネクタ固定部3に作用する上又は下方内への変位カが解除されると、自信の復元カによって、コネクタ固定部3を所定位置へ引き戻す。
また、コネクタ固定部3は、前記ファイバ支持部5と同一の移動直線(X−Y方向)に沿って工具本体1上をスライド移動自在であり、コネクタ固定部3をファイバ支持部5方向に付勢するコイルスプリング25によって、ファイバ支持部5方向に付勢されている。
【0021】
コネクタ固定部3の第一の保持部材6は、基板部16上に設けられ、該コネクタ固定部3に支持された前記コネクタ2の前記ファイバ支持部側端面13に係合する。この第一の保持部材6は、前記コネクタ2のファイバ支持部5側への動きを規制するものである。また、この第一の保持部材6の上部には、前記コネクタ2側に向かって延びる係合爪6aを有しており、前記光コネクタ2の上方向への動きを規制する。
【0022】
第二の保持部材7は、前記光コネクタ2の接合端面12に当接配置された位置決めブロック8の前記接合端面12側と反対側の端面27に当接する。この第二の保持部材7は、前記位置決めブロック8を光コネクタ2側に付勢するためのものである。この第二の保持部材7の上部には、第一の保持部材6と同様に、前記位置決めブロック8側に向かって延びる係合爪7aを有しており、前記位置決めブロックの上方向への動きを規制する。
【0023】
コイルスプリング17は、第二の保持部材7を介して位置決めブロック8を光コネクタ2側に付勢するためのもので、第二の保持部材7と保持体18とに各々当接するものである。
【0024】
保持体18は、その上端に係合面18aが形成されており、穴28と連通孔29とを有する。
第二の保持部材7には、ロッド30が後方へ突出するように固定されており、このロッド30は、保持体の穴28及び連通孔29を通って保持体18の後方へ突出している。
このロッド30の先端には、頭部31が形成されている。
保 持体18の穴28内には、前記コイルスプリング17がロッド30に巻回された状態で収納されている。
また、この保持体18は、基板部16上を工具本体1長手方向にスライド自在に取り付けられている。
【0025】
基板部16の一端部には、取付壁部32が形成されており、この取付壁部32には前記操作レバー19が軸33を中心として回動自在に取り付けられている。
この操作レバー19は、操作部19aと作用部19bとからなっており、作用部19bには軸34を中心として回動自在なローラー35が取り付けられている。この操作レバー19を矢印A−B方向に操作することにより、ローラー35が前記保持体18の係合面18aに係合・離脱するようになっている。
【0026】
この構成のもとに、操作レバー19は、前記位置決めブロック8に前記付勢部材17の付勢方向と直交する方向の回動軸線をもって回動自在に支持されたものであり、回動範囲の第一の位置にて保持体18を介し前記付勢部材17に前記位置決めブロック8に対する付勢力を生ぜしめ、回動範囲の第二の位置にて前記保持体18の移動により前記付勢部材17の付勢力の発生を解除するようになっている。
【0027】
取付壁部32には、図4に示すように、長穴40を有する固定板41がネジ42によって取り付けられている。図6に示すように、この固定板41を操作レバー19方向に前進・後退させることにより、操作レバー19が所定位置にロックされ、またこのロックが解除されるようになっている。
この構成のもとに、固定板41及びネジ42は前記ロック機構20を構成している。
【0028】
ファイバ支持部5は、工具本体1上をスライド移動するプレート状であり、開閉自在のクランプ蓋45によって光ファイバ4をクランプ固定したファイバホルダ46がセットされる。また、ファイバ支持部5がコイルスプリング47によって付勢されてコネクタ固定部3方向へ移動すると、ファイバ支持部5にセットされたファイバホルダ46も、ファイバ支持部5から突設した保持部材48に押圧されるようにしてコネクタ固定部3方向に押圧され確実に移動される。ファイバホルダ46は、コネクタ固定部3近傍の定位置に突設されたストッパ49に当接するまで移動が可能であり、ストッパ49に当接すると移動が規制されるようになっている。
【0029】
次に、上記の構成からなる光コネクタ組立工具を使用して光コネクタに光ファイバを組立する作業について説明する。
【0030】
図5は、図1における操作レバー19の操作状態を示す図である。
まず、図1及び図5に示すように、光コネクタ2と位置決めブロック8を基板部16上にセットし、これらを第一の保持部材6と第二の保持部材7の間に挟持させる。
【0031】
この挟持は、次のようにして行う。
図5に示すように、操作レバー19を解除状態(回動範囲の第二の位置)に位置させておき、保持体18を矢印X方向に後退させ、コイルスプリング17の勢力を解除した状態にしておく。この状態において、第一の保持部材6と第二の保持部材7の間に光コネクタ2と位置決めブロック8を置く。
そして、操作レバー19を図1に示すようにA方向に回動させて固定状態(回動範囲の第一の位置)に位置させ、図4及び図6に示すようにロック機構20によってロックする。
【0032】
このようにすると、操作レバー19の作用部19bに取り付けられたローラー35によって、保持体18は矢印Y方向に移動され、これによってロッド30に巻回されたコイルスプリング17にが矢印Y方向の付勢力が生じる。保持体18がY方向に移動するとコイルスプリング17も同方向に移動され、これにより第二の保持部材7にも付勢力が生じ、第二の保持部材7を介して位置決めブロック8がY方向に押し付けられる。
【0033】
このとき光コネクタ2は第一の保持部材6に係合しており、従って光コネクタ2と位置決めブロック8は定位置において押圧状態に保持される。
【0034】
一方、光ファイバ4を固定したファイバ支持部5がコネクタ固定部3に向けて前進して接近すると、このファイバ支持部5からコネクタ固定部3側へ突出した裸ファイバ4aが、コネクタ固定部3において保持されている光コネクタ2内に挿入され、各々の溝11に案内されて各々の光ファイバ挿入穴10の始端部に誘導され、挿入される。ここで、コネクタ固定部3を傾動させることにより光コネクタ2を傾動させると、溝11に裸ファイバ4aを案内し易くなり、裸ファイバ4aの光ファイバ挿入穴10への誘導及び挿入が容易に行える。
【0035】
光ファイバ挿入穴10に挿入された裸ファイバ4aは、光ファイバ挿入穴10を貫通し、その先端面は光ファイバ挿入穴10の終端部に達し、位置決めブロック8との接合端面12に当接され、位置決めされる。
【0036】
裸ファイバ4aの位置決めが完了したら、光コネクタ2に設けられた開口部2aより接着剤を注入して固化させ、光コネクタ2と光ファイバ4(裸ファイバ4a)を組立する。
【0037】
接着剤の固化が完了したら、ロック機構20のロックを解除し、操作レバー19をB方向に回動させて解除状態(回動範囲の第二の位置)に位置させる。そうしておいて保持体18を矢印X方向に後退させ、コイルスプリング17の勢力を解除した状態にし、第二の保持部材7をX方向に後退させることで、光コネクタ2と位置決めブロック8の押圧状態を解除する。
この状態にしてから、光ファイバ4が組立された光コネクタ2を取り出すことで、組立作業は完了する。
【0038】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、ファイバ支持部やコネクタ固定部等の構成は適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の光コネクタ組立工具を適用する光コネクタとしては、JIS C 5981に制定される光コネクタフェルール以外の各種構成の採用が可能である。
コネクタを付勢する手段や光ファイバを付勢する手段としては、上記の実施形態において例示したコイルスプリングに限定されず、これ以外の各種弾性体の適用も可能である。
また、上記実施形態においては、4心MT型光コネクタフェルールである光コネクタ2に、4心光ファイバテープ心線である光ファイバ4を接続する場合を例示しているが、これに限定されず、光コネクタや光ファイバの種類、心数等は、適宜変更可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この光コネクタ組立工具によれば、以下に記載する効果を奏する。
【0041】
本発明に係る光コネクタ組立工具によれば、光ファイバを光コネクタに組立する作業において、目的の光ファイバ挿入穴を選択する作業、及び裸ファイバを光ファイバ挿入穴に挿入する作業が簡素化され、作業効率が向上し、組立作業に要する時間が短縮できる。
【0043】
また、光ファイバを光コネクタに組立する作業において、クリップのような特殊な部材を必要としないため、コストが削減できると共に、クリップの取付・取外し作業といった面倒な作業が省略できる。また、光コネクタ及び位置決めブロックヘの押圧力が常に均等となり、光ファイバの位置決め精度が向上する。
【0045】
また、高い精度を持って位置決めされた光ファイバをその状態のままで長時間保持しておくことが可能となり、光ファイバを光コネクタと接着剤で固化する際にも、高精度を維持したまま組立作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光コネクタ組立工具の実施形態を示す要部の拡大側断面図である。
【図2】 本発明に係る光コネクタ組立工具の実施形態を示す全体側断面図である。
【図3】 図2の全体平面図である。
【図4】 図1の要部拡大平面図である。
【図5】 本発明に係る光コネクタ組立工具の実施形態を示す要部の拡大側断面図であって、操作レバーの操作状態を示す図である。
【図6】 図2の側面図である。
【符号の説明】
A…光コネクタ組立工具、2…光コネクタ、3…コネクタ固定部、4…光ファイバ、4a…裸ファイバ、5…ファイバ支持部、6…第一の保持部材、7…第二の保持部材、8…位置決めブロック、10…光ファイバ挿入穴、12…接合端面、13…当接面、17…付勢部材(コイルスプリング)、18…保持体、19…操作レバー、20…ロック機構、27…接合端面と反対側の端面、40…長穴、41…固定板、42…ネジ
Claims (4)
- 光コネクタ(2)に形成された1又は複数の光ファイバ挿入穴(10)に光ファイバ(4、4a)を挿入する光コネクタ組立工具であって、
工具本体(1)と、
前記工具本体上に設けられ、前記光コネクタを支持するコネクタ固定部(3)と、
前記光ファイバの先端近傍を支持して、前記工具本体上でのスライド移動によって、前記先端を前記コネクタ固定部に支持された前記光コネクタの前記光ファイバ挿入穴始端部方向へ移動させるファイバ支持部(5)と、
前記コネクタ固定部に支持した光コネクタの前記光ファイバ挿入穴終端部が開口する接合端面(12)に当接配置され、前記光ファイバ挿入穴終端部に導かれた前記光ファイバの先端面を位置決めする位置決めブロック(8)と、
前記コネクタ固定部に支持された前記光コネクタと前記位置決めブロックとを互いに押圧状態に保持する保持手段(6、7)とを備えてなり、
前記保持手段は、前記コネクタ固定部に設けられ、該コネクタ固定部に支持された前記コネクタの前記ファイバ支持部側端面に係合する第一の保持部材(6)と、前記光コネクタの接合端面に当接配置された位置決めブロックの前記接合端面側と反対側の端面(27)に当接する第二の保持部材(7)と、該第二の保持部材を介して前記位置決めブロックを前記コネクタ側へ付勢する付勢部材(17)とを備え、
さらに、前記付勢部材を保持する保持体(18)と、前記位置決めブロックに前記付勢部材の付勢方向と直交する方向の回動軸線をもって回動自在に支持され、回動範囲の第一の位置にて前記保持体を介し前記付勢部材に前記位置決めブロックに対する付勢力を生ぜしめ、回動範囲の第二の位置にて前記保持体の移動により前記付勢部材の付勢力の発生を解除する操作レバー(19)と、該操作レバーを前記第一の回動位置にロックするロック機構(20)とを備え、
前記コネクタ固定部(3)は、ファイバ支持部(5)側の端部が回動軸(22)を中心として、前記ファイバ支持部(5)から離間された側の端部(23)が前記回動軸(22)を中心として上下方向へ回動するように、回動自在に軸支されている基板部(16)上に、前記第一の保持部材(6)、前記第二の保持部材(7)、前記付勢部材(17)、前記保持体(18)、前記操作レバー(19)、前記ロック機構(20)を設けてなることを特徴とする光コネクタ組立工具。 - 更に前記コネクタ固定部(3)は、弾性体(24)によって工具本体(1)と連結され、前記回動軸(22)を中心とする回動範囲が、前記弾性体(24)の弾性変形範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ組立工具。
- 前記コネクタ固定部(3)は、前記ファイバ支持部(5)と同一の移動直線に沿って前記工具本体(1)上をスライド移動自在であり、コネクタ固定部(3)をファイバ支持部(5)方向に付勢するコイルスプリング(25)によって、ファイバ支持部(5)方向に付勢されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ組立工具。
- 前記光コネクタがMT型光コネクタフェルールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタ組立工具。
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