JP3553506B2 - 光コネクタ組立工具 - Google Patents

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    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
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    • G02B6/3898Tools, e.g. handheld; Tuning wrenches; Jigs used with connectors, e.g. for extracting, removing or inserting in a panel, for engaging or coupling connectors, for assembling or disassembling components within the connector, for applying clips to hold two connectors together or for crimping

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光コネクタに形成された光ファイバ挿入孔に光ファイバを挿入する光コネクタ組立工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、JIS C 5981等に制定される光コネクタ(光コネクタフェルール)によって光ファイバを突き合わせ接続可能に成端する作業では、前記光コネクタに形成された光ファイバ挿入孔に光ファイバ(裸ファイバ)を挿入する工程がある。
この挿入工程では、光ファイバ挿入孔径が数十マイクロメートルである上、この光ファイバ挿入孔と光ファイバとの径の差が数マイクロメートル程度と小さいことから、顕微鏡で確認しながら挿入作業を行わねばならなかった。したがい、この作業方法では手間が掛かって作業性を向上させることが困難であることから、作業能率を向上できる適切な工具の開発が求められていた。特に、多芯の光コネクタでは、複数形成された光ファイバ挿入孔間の間隔が200〜300マイクロメートル程度であることが普通であり、挿入すべき光ファイバ挿入孔を選択する作業にも手間が掛かることとなっていた。
【0003】
そこで、この種の問題を解決する工具として、例えば図7に示すような光コネクタ組立工具が開発されている。
同図に示すように、この光コネクタ組立工具は、ほぼ水平に設置されるプレート状の基台1と、該基台1上に光コネクタ2を支持固定するコネクタ固定部3と、基台1上に光ファイバ4を支持した状態でこれをコネクタ固定部3に向けて進退させるファイバ支持部5とを備えている。
ファイバ支持部5は、ファイバホルダ6に挟持された光ファイバ4を基台1上でX−Y方向にスライド移動可能に支持するファイバ移動台座7と、該ファイバ移動台座7をX方向に向かって付勢するスプリング8と、ファイバホルダ6の過度の移動を規制するストッパ9とを備えている。
【0004】
コネクタ固定部3は、光コネクタ2の先端面2a(光ファイバ挿入孔内に挿入された光ファイバ4の先端部分が外部に露出する開口が形成されている面)に接続されて光ファイバ2の位置決めを行う位置決めブロック10と、該位置決めブロック10を操作レバー11aの操作により光コネクタ2に向けて接近離間させ、さらには前記先端面2aに接続された状態の位置決めブロック10を先端面2aに向けてスプリング12で付勢する付勢機構11と、該付勢機構11との間に、位置決めブロック10と共に光コネクタ2を挟持するストッパ13とを備えている。
【0005】
次に、この光コネクタ組立工具を用いた光ファイバ4への光コネクタ2の組立作業についての説明を続ける。
まず、付勢機構11の操作レバー11aを操作して位置決めブロック10とストッパ13との間の間隔を広げて、この間隔に光コネクタ2を置く。このときの光コネクタ2は、その先端面2aが位置決めブロック10を向き、かつその後端面をストッパ13に当接させるように配置する。そして、カッティングと被覆除去とファイバホルダ6への挟持といった前処理が予め施された光ファイバ4を、ファイバ移動台座7上に固定する。そして、光コネクタ2の後端側から先端側に向かって光ファイバ4を前記光ファイバ挿入孔内に挿入する。このときの光ファイバ4の先端面は、光コネクタ2の先端面2aより約0.5mm程度外部に突出した状態にしておく。
【0006】
次に、操作レバー11aを操作することによって位置決めブロック10を光コネクタ2の先端面2aに押し付けるようにして接続する。すると、前工程で光コネクタ2の先端面2aより外部に突出されていた光ファイバ4の先端部分は、位置決めブロック10を介したスプリング12の付勢力によって前記光ファイバ挿入孔内に押し戻され、光ファイバ4の先端面が光コネクタ2の先端面2aに対して面一に位置決めされる。このときの光ファイバ4は、これを挟持するファイバ6と共に後退(図7のX方向に移動)してスプリング8を伸ばす方向に力を作用させる。したがい、ファイバ支持部5のスプリング8の付勢力とコネクタ固定部3のスプリング12の付勢力とにより、位置決めブロック10に対する光ファイバ4の突き当て力が発生することとなる。この突き当て力が生じている状態で光コネクタ2と光ファイバ4との間を接着固定する。
この後、操作レバー11aを再び操作して位置決めブロック10を光コネクタ2から離脱させてから光コネクタ組立工具より外すことにより、光ファイバ4への光コネクタ2の組立作業が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明の従来の光コネクタ組立工具は、以下に説明する問題を有していた。すなわち、上記組立作業において、光コネクタ2の先端面2aから外部に突出した状態の光ファイバ4の先端部分は、その先端面が光コネクタ2の先端面2aと面一とすべく、位置決めブロック10によって前記光ファイバ挿入孔内へ押し戻されるが、この押し戻しのときの光ファイバ4の先端部分には、スプリング12による付勢力とスプリング8による付勢力とからなる圧縮力が加わることとなる。この圧縮力を受けた前記先端部分は、これを外部から支えるものがない突出状態で圧縮されるので、この圧縮力によって前記先端部分が変形し、光ファイバ4の光伝送特性に悪影響を及ぼす恐れがあるという問題である。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、光コネクタの先端面に対する光ファイバの位置決めをする際に、光ファイバの先端部分に過度な圧縮力が加わることによる光ファイバの伝送特性への悪影響の発生を防止することができる光コネクタ組立工具の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の光コネクタ組立工具は、前記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の光コネクタ組立工具は、光コネクタに形成された光ファイバ挿入孔への光ファイバの挿入に用いられる工具であって、基台と、該基台上に前記光コネクタを固定するコネクタ固定部と、該コネクタ固定部に固定された状態の前記光コネクタの前記光ファイバ挿入孔始端部に向かって前記基台上に支持された前記光ファイバの先端部分を移動させるファイバ支持部と、前記固定状態の前記光コネクタの前記光ファイバ挿入孔終端が開口された接合端面に向かって移動して当接し、前記光ファイバ挿入孔終端部に導かれた前記光ファイバの先端面を位置決めする位置決め部材と、前記光ファイバ挿入孔始端部近傍の前記光ファイバを、該光ファイバの側方より押圧するファイバ曲がり修正手段とが備えられ、前記位置決め部材には、該位置決め部材を前記接合端面に向けて付勢する第1の付勢手段が設けられ、前記ファイバ支持部には、前記第1の付勢手段の付勢開始に連動して、前記ファイバ支持部を付勢してこれをコネクタ固定部に向けてスライド移動させることにより、前記光ファイバ挿入孔内に挿入されている前記光ファイバの先端面を前記位置決め部材に向けて付勢し、前記光ファイバの先端面を前記位置決め部材に突き当てる第2の付勢手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】
前記請求項1記載の光コネクタ組立工具によれば、位置決め部材に対する光ファイバ先端部分の突き当て力は、光コネクタに対して位置決めブロックが接続された後の状態から、第2の付勢手段の付勢力によって生じるようになっている。
また、光コネクタの光ファイバ挿入孔内に挿入する光ファイバに曲がりが生じていて挿入しにくい場合には、ファイバ曲がり修正手段を操作して側方より押圧力を加えることによって、光ファイバ挿入孔始端部に対する光ファイバの先端部分の位置を挿入し易い位置に調節することができる。
【0011】
請求項2記載の光コネクタ組立工具は、請求項1記載の光コネクタ組立工具において、前記第2の付勢手段が、前記位置決め部材が前記接合端面に接合した状態から更に前記第1の付勢手段を前記光コネクタに向けて押圧した際の押圧力を受ける受圧部と、該受圧部で受けた前記押圧力を用いて前記ファイバ支持部を前記コネクタ固定部に向けて付勢する駆動部とを備えていることを特徴とする。
【0012】
前記請求項2記載の光コネクタ組立工具によれば、位置決め部材と光コネクタとを接合させた状態で、第1の付勢手段を光コネクタに向けて更に押圧すると、この押圧力が受圧部で受け止められ、該受圧部より駆動部へと伝達される。駆動部は、受圧部より受け取った押圧力を用いて、ファイバ支持部をコネクタ固定部に向けて付勢する。したがって、第1の付勢手段を光コネクタに向かって移動させる工程のみで、位置決め部材を光コネクタに向かって密着させるために付勢する工程と、光ファイバ挿入孔内に挿入されている光ファイバの先端面を位置決めブロックに突き当てて位置決めする工程とが同時になされるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の光コネクタ組立工具は、光コネクタに形成された光ファイバ挿入孔への光ファイバの挿入に用いられる工具であり、その一実施形態を図1〜図6を参照しながら以下に説明するが、本発明がこれに限定解釈されるものでないことはもちろんである。
なお、図1は、本発明の光コネクタ組立工具の一実施形態を示す側断面図であり、図2は、同光コネクタ組立工具の平面図であり、図3は、同光コネクタ組立工具の要部を示す側面図であり、図4は、同光コネクタ組立工具を用いた光ファイバへの光コネクタの組立作業の始めの工程を示す説明図であり、図5は、同光コネクタ組立工具を用いた同組立作業の次の工程を示す説明図であり、図6は、同光コネクタ組立工具を用いた同組立作業の次の工程を示す説明図である。
【0016】
図1及び図2に示すように、本実施の形態の光コネクタ組立工具は、基台15と、該基台15上に光コネクタ16を固定するコネクタ固定部17と、該コネクタ固定部17に固定された状態の光コネクタ16の光ファイバ挿入孔始端部16aに向かって基台15上に支持された光ファイバ18の先端部分を移動させるファイバ支持部19と、コネクタ固定部17に固定された状態の光コネクタ16の、光ファイバ挿入孔終端16bが開口された接合端面16cに向かって移動して当接し、光ファイバ挿入孔終端部16bに導かれた光ファイバ18の先端面を位置決めする位置決めブロック20(位置決め部材)と、該位置決めブロック20を保持してこれを光コネクタ16に向かって接近離間可能となるように基台15上にスライド移動自在に取り付けられている位置決めブロック支持部21とを備えている。
【0017】
コネクタ固定部17は、ファイバ支持部19上にファイバホルダ18aで挟持されたまま支持固定される光ファイバ18と、位置決めブロック支持部21に支持されている位置決めブロック20との間に光コネクタ16を配置固定するものである。これにより、光ファイバ18及び光コネクタ16及び位置決めブロック20は、一直線上に配置されるようになっている。
位置決めブロック20は、図2に示すように、光コネクタ16の接合端面16cに密着可能な接合面20aと、該接合面20aより光コネクタ16に向かって突出形成された一対の嵌合ピン20bとを備えている。この一対の嵌合ピン20bは、位置決めブロック20を光コネクタ16に接合する際に、光コネクタ16の接合端面16cに形成された一対の嵌合穴(図示せず)に嵌合されることで、両者間での相対位置がずれることなく接合可能となっている。
【0018】
位置決めブロック支持部21には、図1及び図2に示すように、位置決めブロック20が光コネクタ16の接合端面16cに接合すると共に、光ファイバ18の先端部分が前記光ファイバ挿入孔内に収納された状態で、位置決めブロック20を接合端面16cに向けて付勢する第1の付勢手段22が設けられている。この第1の付勢手段22は、位置決めブロック20の接合面20aとは反対側の面に当接する付勢部22aと、該付勢部22aを位置決めブロック20に向けて付勢する一対のスプリング22bとを備えている。
したがい、第1の付勢手段22によって位置決めブロック20は、光コネクタ16に向かう方向に常に付勢された状態に維持されているが、この位置決めブロック20の過度の移動を規制するためのストッパ23が、位置決めブロック支持部21に固定されている。
【0019】
また、位置決めブロック支持部21は、これをスライド移動させて位置決めブロック20と光コネクタ16とを完全に接合させてからさらに押圧すると、第1の付勢手段22によって位置決めブロック20を介して光コネクタ16を押し退ける方向に作用するが、コネクタ固定部17と位置決めブロック21との間は前記接合状態を維持可能にロック可能となっている。したがい、このロック状態では、位置決めブロック20と光コネクタ16との間は、第1の付勢手段22の付勢力によって圧縮され、位置決めブロック20の接合面20aと光コネクタ16の接合端面16cとが隙間無く合致するようになっている。
また、図1及び図2に示すように、位置決めブロック支持部21には、後述される第2の付勢手段27に押圧力を加える押圧ピン28がファイバ支持部19に向かって突出形成されている。
【0020】
図1に示すように、位置決めブロック支持部21及びコネクタ固定部17は、操作レバー24を紙面左右方向にスライド操作させることで、軸25を中心として傾動可能となっている(二点差線に示す動作参照)。これにより、光ファイバ18に対して光コネクタ16を傾動させ、光ファイバ18の挿入が容易に行えるようになっている。なお、操作レバー24は、リンク機構26によってそのスライド動作を位置決めブロック支持部21及びコネクタ固定部17の傾動動作に変換可能に連結されている。
【0021】
光コネクタ16に対して位置決めブロック20を接合させた後、更に位置決めブロック支持部21を光コネクタ16に向かって押圧する押圧力を加えることで、第1の付勢手段22は、位置決めブロック20を光コネクタ16に向かって付勢することを開始するが、図1に示すように、ファイバ支持部19には、この付勢開始に連動して前記光ファイバ挿入孔内に挿入されている光ファイバ18の先端面を位置決めブロック20に向けて付勢する前記第2の付勢手段27が設けられている。この第2の付勢手段27は、位置決めブロック20が光コネクタ16の接合端面16cに接合した状態で第1の付勢手段22を更に光コネクタ16に向けて押圧した際の押圧力を受ける受圧部30と、該受圧部30で受けた前記押圧力を用いてファイバ支持部19をコネクタ固定部17に向けて付勢する駆動部31とを備えている。
【0022】
受圧部30は、図1の視線で概略L字形状を有する部品であり、前記位置決めブロック支持部21の押圧ピン28が当接可能であり、該押圧ピン28の押圧力に応じて紙面右方向にスライド移動可能となっている。
駆動部31は、受圧部30の端部が当接して押圧することによって支持軸31a回りに回動可能なカム31bと、該カム31bが回動して当接することによって紙面左方向にスライド移動可能な駆動軸31cと、該駆動軸31cのスライド移動に伴って紙面左方向の付勢力をファイバ支持部19に対して加えるスプリング31dとを備えている。
【0023】
なお、受圧部30及び駆動軸31c及びスプリング31dは、ファイバ支持部19内にそれぞれ固定されており、該ファイバ支持部19と一緒に基台15に対してスライド移動可能となっている。ただし、支持軸31a及びカム31bは、基台15に対してスライド移動不可に固定されている。したがい、受圧部30が押圧ピン28からの押圧力を受けて移動すると、この受圧部30の端部がカム31bを支持軸31a回りに回動させて駆動軸31cを位置決めブロック支持部21に向かう方向へとスライド移動させる。すると、この駆動軸31cのスライド移動に伴ってスプリング31dが圧縮され、該スプリング31dがファイバ支持部19をコネクタ固定部17に向けてスライド移動させるようになっている。
【0024】
図2及び図3に示すように、コネクタ固定部17とファイバ支持部19との間の基台15上には、光コネクタ16の光ファイバ挿入孔始端部16a近傍の光ファイバ18を、該光ファイバ18の下方(側方)より押圧するファイバ曲がり修正レバー32(ファイバ曲がり修正手段)が備えられている。このファイバ曲がり修正レバー32は、基台15上に回動軸32a回りに回動自在に支持されており、これを回動操作することで、光コネクタ16の光ファイバ挿入孔始端部16aに対する光ファイバ18先端部分の相対位置を調整して、容易に前記光ファイバ挿入穴内に挿入できるようになっている。
【0025】
以上説明の光コネクタ組立工具を用いた、光ファイバ18への光コネクタ16の組立作業について、図4〜図6を参照しながら以下に説明を続ける。なお、図4〜図6における光コネクタ組立工具は、その動作を明瞭に説明するために必要な構成要素のみを図示している。
まず、光コネクタ16をコネクタ固定部17に固定する。そして、光ファイバ18に対する前処理(前記ファイバホルダ18aへのセット、被服除去、カッティング等)を施した後、このファイバホルダ18aをファイバ支持部19上にセットする(この時点の光ファイバ18の先端部分はまだ光コネクタ16の光ファイバ挿入孔内に挿入されていない。)。
【0026】
そして、前記操作レバー24を操作して位置決めブロック支持部21及びコネクタ固定部17を軸25回りに傾動させ、光コネクタ16を傾動させた状態で前記光ファイバ挿入孔始端部より光ファイバ18を挿入する。このとき、光ファイバ16に曲がりが生じていて挿入しにくい場合には、前記ファイバ曲がり修正レバー32を操作して、光ファイバ挿入孔始端部16aに対する光ファイバ18先端部分の相対位置を調整しながら挿入する。挿入後は、操作レバー24を操作して位置決めブロック支持部21及びコネクタ固定部17を軸25回りに回動させ、元の水平状態に戻す。
以上の作業を終えた状態が図4に示す状態である。同図の上部に示すように、この時点での光ファイバ18の先端部分は、光コネクタ16の接続端面16cから突出した状態にはなっておらず、何らの外力も加えられていない。
【0027】
次に、位置決めブロック支持部21をコネクタ固定部17に向けてスライド移動させ、その位置決めブロック20を光コネクタ16に接合させる。これにより、図5上部に示すように、光コネクタ16の接合端面16cに形成された開口部分である光ファイバ挿入孔終端部16bが位置決めブロック20の接合面20aで塞がれた状態となる。このとき、位置決めブロック20の各嵌合ピン20bは、光コネクタ16の接合端面16cに形成された前記嵌合穴に嵌合されており(図示せず)、両者間での相対位置がずれることなく接合された状態が維持されるようになっている。
以上の作業を終えた状態が図5に示す状態である。同図の上部に示すように、この時点でもまだ光ファイバ18の先端部分には、何らの外力も加えられていない。また、位置決めブロック支持部21の前記押圧ピン28は前記受圧部30に当接するかしないかの状態であり、第2の付勢手段27は作動していない。
【0028】
次に、位置決めブロック支持部21をコネクタ固定部17に向けて更にスライド移動させていき、完全に奥まで押し込むことで基台15上に完全にロックされる。このロック状態で、位置決めブロック20と光コネクタ16との間は、第1の付勢手段22の付勢力によって圧縮され、位置決めブロック20の接合面20aと光コネクタ16の接合端面16cとがさらに隙間無く合致する。
また、この位置決めブロック支持部21の押し込み動作開始と同時に、その押圧ピン28の先端部分が受圧部30を押圧する。受圧部30が押圧ピン28からの押圧力を受けて移動すると、この受圧部30の端部がカム31bを支持軸31a回りに回動させて駆動軸31cを位置決めブロック支持部21に向かう方向へとスライド移動させる。すると、この駆動軸31cのスライド移動に伴ってスプリング31dが圧縮され、該スプリング31dがファイバ支持部19をコネクタ固定部17に向けてスライド移動させる。
【0029】
このファイバ支持部19のスライド移動より、図6上部に示すように、前記光ファイバ挿入孔内の光ファイバ18の先端面が位置決めブロック20の接合面20aに突き当たり、光コネクタ16の接続端面16cと面一に位置決めされる。このときの光ファイバ18の先端部分は、接合面20aに突き当たることで、第2の付勢手段27の付勢力を受けるが、前記光ファイバ挿入孔によってその外周から支持された状態で突き当て力を受けるようになっているので、従来の光ファイバ組立工具を用いた場合のように、その光伝送特性に悪影響を及ぼすような変形を生じさせる恐れがない。
以上の作業が完了した状態が図6であり、この状態で光ファイバ18を光コネクタ16に接着固定する。しばらくして接着剤が固化した後、基台15に対する光ファイバ支持部21の前記ロック状態を解除して後退させ、図4に示す初期の状態に戻す。そして、光コネクタ組立工具より光ファイバ18と共に光コネクタ16を取り外すことで、組み立て作業が完了する。
【0030】
本実施形態の光コネクタ組立工具では、基台15と、コネクタ固定部17と、ファイバ支持部19と、位置決めブロック20とを備え、位置決めブロック20には、該位置決めブロック20が光コネクタ16の接合端面16cに接合した状態で、位置決めブロック20を接合端面16cに向けて付勢する第1の付勢手段22が設けられ、ファイバ支持部19には、第1の付勢手段22の付勢開始に連動して前記光ファイバ挿入孔内に挿入されている光ファイバ18の先端面を位置決めブロック20に向けて付勢する第2の付勢手段27が設けられている構成を採用した。この光コネクタ組立工具を用いた光ファイバ18の先端面の位置決めを行う際の、位置決めブロック20に対する光ファイバ18先端部分の突き当て力は、光コネクタ16に対して位置決めブロック20が接続された後の状態、すなわち、光ファイバ18先端部分が光ファイバ挿入孔終端部16bから突出していない状態で、第2の付勢手段27の付勢力によって生じるようになっているので、光ファイバ18の先端部分に過度な圧縮力が加わることによる光ファイバの伝送特性への悪影響を及ぼしにくくすることが可能となっている。
【0031】
また、第2の付勢手段27が、位置決めブロック20と光コネクタ16とを接合させた状態で、第1の付勢手段22を更に光コネクタ16に向けて押圧する際の押圧力を受ける受圧部30と、該受圧部30で受けた前記押圧力を用いてファイバ支持部19をコネクタ固定部17に向けて付勢する駆動部31とを備えている構成を採用した。これにより、第1の付勢手段22を光コネクタ16に向かって移動させる工程のみで、位置決めブロック20を光コネクタ16に向かって密着させるために付勢する工程と、前記光ファイバ挿入孔内に挿入されている光ファイバ18の先端面を位置決めブロック20に突き当てて位置決めする工程とが同時になされるので、組立作業を容易かつ短時間に行うことが可能となった。
【0032】
また、前記光ファイバ挿入孔始端部16a近傍の光ファイバ18を、該光ファイバ18の下方より押圧するファイバ曲がり修正レバー32を備える構成を採用した。これにより、光コネクタ16の前記光ファイバ挿入孔内に挿入する光ファイバ18に曲がりが生じていて挿入しにくい場合には、ファイバ曲がり修正レバー32を操作することによって、光ファイバ挿入孔始端部16aに対する光ファイバ18の先端部分の位置を挿入し易い位置に調節できるので、より組立作業を容易かつ短時間に行うことが可能となる。
【0033】
なお、本発明の光コネクタ組立工具が適用される光コネクタ16としては、そのタイプに限定はなく、各種の光コネクタの組立に適用して良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の光コネクタ組立工具は、基台と、コネクタ固定部と、ファイバ支持部と、位置決め部材と、前記光ファイバ挿入孔始端部近傍の前記光ファイバを該光ファイバの側方より押圧するファイバ曲がり修正手段とを備え、位置決め部材には、該位置決め部材が光コネクタの接合端面に接合した状態で、位置決め部材を接合端面に向けて付勢する第1の付勢手段が設けられ、ファイバ支持部には、第1の付勢手段の付勢開始に連動して、前記ファイバ支持部を付勢してこれをコネクタ固定部に向けてスライド移動させることにより、光ファイバ挿入孔内に挿入されている光ファイバの先端面を位置決め部材に向けて付勢し、前記光ファイバの先端面を前記位置決め部材に突き当てる第2の付勢手段が設けられている構成を採用した。この光コネクタ組立工具を用いた光ファイバ先端面の位置決めを行う際の、位置決め部材に対する光ファイバ先端部分の突き当て力は、光コネクタに対して位置決め部材が接続された後の状態、すなわち、光ファイバ先端部分が光ファイバ挿入孔終端部から突出していない状態で、第2の付勢手段の付勢力によって生じるようになっているので、光ファイバの先端部分に過度な圧縮力が加わることによる光ファイバの伝送特性への悪影響を及ぼしにくくすることが可能となる。
また、光ファイバ挿入孔始端部近傍の光ファイバを、該光ファイバの側方より押圧するファイバ曲がり修正手段を備える構成を採用した。これにより、光コネクタの光ファイバ挿入孔内に挿入する光ファイバに曲がりが生じていて挿入しにくい場合には、ファイバ曲がり修正手段を操作して側方より押圧することによって、光ファイバ挿入孔始端部に対する光ファイバの先端部分の位置を挿入し易い位置に調節できるので、より組立作業を容易かつ短時間に行うことが可能となる。
【0035】
また、請求項2記載の光コネクタ組立工具では、第2の付勢手段が、位置決め部材と光コネクタとを接合させた状態で、第1の付勢手段を更に光コネクタに向けて押圧する際の押圧力を受ける受圧部と、該受圧部で受けた前記押圧力を用いてファイバ支持部をコネクタ固定部に向けて移動させる駆動部とを備えている構成を採用した。これにより、第1の付勢手段を光コネクタに向かって移動させる工程のみで、位置決め部材を光コネクタに向かって密着させるために付勢する工程と、光ファイバ挿入孔内に挿入されている光ファイバの先端面を位置決め部材に突き当てて位置決めする工程とが同時になされるので、組立作業を容易かつ短時間に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタ組立工具の一実施形態を示す側断面図である。
【図2】同光コネクタ組立工具の平面図である。
【図3】同光コネクタ組立工具の要部を示す側面図である。
【図4】同光コネクタ組立工具を用いた光ファイバへの光コネクタの組立作業の始めの工程を示す説明図である。
【図5】同光コネクタ組立工具を用いた同組立作業の次の工程を示す説明図である。
【図6】同光コネクタ組立工具を用いた同組立作業の次の工程を示す説明図である。
【図7】従来の光コネクタ組立工具の一例を示す側断面図である。
【符号の説明】
15・・・基台、16・・・光コネクタ、16a・・・光ファイバ挿入孔始端部、16b・・・光ファイバ挿入孔終端、16c・・・接合端面、17・・・コネクタ固定部、18・・・光ファイバ、19・・・ファイバ支持部、20・・・位置決めブロック(位置決め部材)、22・・・第1の付勢手段、27・・・第2の付勢手段、30・・・受圧部、31・・・駆動部、32・・・ファイバ曲がり修正レバー(ファイバ曲がり修正手段)

Claims (2)

  1. 光コネクタ(16)に形成された光ファイバ挿入孔への光ファイバ(18)の挿入に用いられる工具であって、
    基台(15)と、該基台上に前記光コネクタを固定するコネクタ固定部(17)と、該コネクタ固定部に固定された状態の前記光コネクタの前記光ファイバ挿入孔始端部(16a)に向かって前記基台上に支持された前記光ファイバの先端部分を移動させるファイバ支持部(19)と、前記固定状態の前記光コネクタの前記光ファイバ挿入孔終端(16b)が開口された接合端面(16c)に向かって移動して当接し、前記光ファイバ挿入孔終端部に導かれた前記光ファイバの先端面を位置決めする位置決め部材(20)と、前記光ファイバ挿入孔始端部近傍の前記光ファイバを、該光ファイバの側方より押圧するファイバ曲がり修正手段(32)とが備えられ、
    前記位置決め部材には、該位置決め部材を前記接合端面に向けて付勢する第1の付勢手段(22)が設けられ、
    前記ファイバ支持部には、前記第1の付勢手段の付勢開始に連動して、前記ファイバ支持部を付勢してこれをコネクタ固定部に向けてスライド移動させることにより、前記光ファイバ挿入孔内に挿入されている前記光ファイバの先端面を前記位置決め部材に向けて付勢し、前記光ファイバの先端面を前記位置決め部材に突き当てる第2の付勢手段(27)が設けられていることを特徴とする光コネクタ組立工具。
  2. 請求項1記載の光コネクタ組立工具において、
    前記第2の付勢手段は、前記位置決め部材が前記接合端面に接合した状態から更に前記第1の付勢手段を前記光コネクタに向けて押圧した際の押圧力を受ける受圧部(30)と、該受圧部で受けた前記押圧力を用いて前記ファイバ支持部を前記コネクタ固定部に向けて付勢する駆動部(31)とを備えていることを特徴とする光コネクタ組立工具。
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