JP2001228365A - 光コネクタ組立装置 - Google Patents

光コネクタ組立装置

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JP2001228365A JP2000035010A JP2000035010A JP2001228365A JP 2001228365 A JP2001228365 A JP 2001228365A JP 2000035010 A JP2000035010 A JP 2000035010A JP 2000035010 A JP2000035010 A JP 2000035010A JP 2001228365 A JP2001228365 A JP 2001228365A
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雅昭 高谷
Shinji Nagasawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタ組立用フェルールに挿入される光
ファイバ先端面を適切な位置に揃えられる光コネクタ組
立装置を提供する。 【解決手段】 光ファイバが挿入されるファイバ用フェ
ルール8をフェルールセット部10にセットする。ダミ
ーフェルール20をダミーフェルール取り付け部22に
取り付け、ダミーフェルール移動操作部26によってダ
ミーフェルール20をファイバ用フェルール側に進退移
動させる。ダミーフェルール移動操作部26にはダミー
フェルール20の移動位置がファイバ用フェルール8に
挿入されている光ファイバの適正調整位置に達する前に
は、図1の(a)に示すように確認ボタン28が基準面
29よりも上側に突出し、ダミーフェルール20が前記
適正調整位置に移動したときに、図1の(b)に示すよ
うに確認ボタン28が基準面29以下に下がることによ
り光ファイバ位置調整治具の適正調整位置を知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の光フ
ァイバを並設してなる光ファイバテープをフェルールに
挿入固定して、光コネクタを組立るために用いられる光
コネクタ組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信用として、MT(Mech
anical Transferable)コネクタと
呼ばれる光コネクタが一般的に用いられている。MTコ
ネクタは、図8に示すように、複数の光ファイバ9を並
設してなる光ファイバテープ(光ファイバテープ心線)
12を、光コネクタ組立用のフェルール8に挿通固定し
て形成されている。フェルール8の接続端面15側に
は、光ファイバ9を挿通する光ファイバ挿通孔13が複
数(同図では4個)形成されており、光ファイバ挿通孔
13の内径は光ファイバ9の径とほぼ同じ大きさに形成
されている。光ファイバ挿通孔13に挿通された光ファ
イバ9の接続端面(先端面)は、フェルール8の接続端
面15とほぼ同一面とされている。
【0003】図9の(a)〜(c)には、従来の一般的
なMTコネクタの組立工程が、図8のA−A方向の断面
図により示されており、図9の(d)には、フェルール
8を図8のB−B方向で切断したときの断面図が示され
ている。図9の(a)、(d)に示すように、前記フェ
ルール8には、前記光ファイバ挿通孔13に連通して、
該光ファイバ挿通孔13に対応する光ファイバ配列溝7
が形成されている。なお、光ファイバ配列溝7は、U字
形状またはV字形状を呈しており、同図の(a)〜
(c)に示されている光ファイバ配列溝7は、光ファイ
バ配列溝7の底面を示している。
【0004】光ファイバ配列溝7の形成部に連通し、段
部16を介してテープ挿入部17が形成されている。ま
た、テープ挿入部17に連通して、テープ挿入部17よ
りも径が大きいブーツ挿入部18が形成されており、フ
ェルール8の上面側には、接着剤注入穴19が形成され
ている。また、フェルール8の接続端面側には、接続用
の位置決めピンを嵌合するピン嵌合穴(図示せず)が形
成されている。
【0005】MTコネクタを組み立てるときには、図9
の(a)に示すように、光ファイバテープ12の被覆を
除去して、適宜の長さの光ファイバ(裸光ファイバ)9
を露出させ、光ファイバテープ12の被覆部にブーツ2
5を取り付けた状態とする。そして、この光ファイバテ
ープ12をフェルール8のブーツ挿入部18側から挿入
し、光ファイバ9を光ファイバ配列溝7の底面に沿わせ
て挿入する。そうすると、同図の(b)に示すように、
光ファイバ9は、光ファイバ配列溝7に連通した光ファ
イバ挿通孔13に挿通され、光ファイバ9の先端側がフ
ェルール8の接続端面15より突出した状態となる。
【0006】この突出した光ファイバ9の先端をフェル
ール8の接続端面15とほぼ同一面に揃えるために、一
般には、光ファイバ9の先端面とフェルール8の接続端
面15を一体的に研磨することが行なわれているが、最
近では、別の方法が提案されている。この提案は、図6
に示すような光コネクタ組立装置を用い、光ファイバ9
の先端位置を調整する(先端を揃える)光ファイバ位置
調整治具としてのダミーフェルール20によって、フェ
ルール8に挿入されている光ファイバ9を押して光ファ
イバ9の先端面を揃えようとするものであり、以下、こ
の提案の装置について説明する。
【0007】上記提案の光コネクタ組立装置は、図6に
示すように、フェルールセットステージ6と光ファイバ
セットステージ11をベース1上に対向配置して形成さ
れている。フェルールセットステージ6の一端側には、
光コネクタ組立用のフェルール(ファイバ用フェルー
ル)8をセットするフェルールセット部10が設けら
れ、フェルールセット部10に対向して、治具取り付け
部としてのダミーフェルール取り付け部22がフェルー
ルセット部10と間隔を介して配置されている。
【0008】前記ダミーフェルール20はファイバ用フ
ェルール8と同様に構成されたフェルールの接続端面2
7側に、ファイバ用フェルール8の光ファイバ挿通孔1
3の形成位置に対応させて複数のダミー光ファイバ(図
示せず)を設け、また、接続端面27側に、ファイバ用
フェルール8に嵌合する位置決めピン21を突出させて
設けたものである。前記ダミー光ファイバの先端面はダ
ミーフェルール20の接続端面27よりも例えば約2μ
m突出して設けられている。
【0009】また、ダミーフェルール20は前記ダミー
フェルール取り付け部22に取り付けられており、図7
に示すように、ダミーフェルール取り付け部22に連係
してダミーフェルール移動操作部26が設けられてい
る。ダミーフェルール移動操作部26は、ダミーフェル
ール取り付け部22を前記ファイバ用フェルール8側に
進退移動させる治具移動操作部として機能する。ダミー
フェルール移動操作部26とダミーフェルール取り付け
部22は連係して、ダミーフェルール移動操作部26の
操作により、フェルールセットステージ6の上面に沿っ
て、ファイバ用フェルール8に挿入される光ファイバ9
の長手方向(図のZ方向)にスライド移動する。
【0010】ダミーフェルール移動操作部26とダミー
フェルール取り付け部22は、連係シャフト44を介し
て連係されており、連係シャフト44の周りには、ダミ
ーフェルール取り付け部22とダミーフェルール移動操
作部26とを反発させる方向に付勢するばね43が設け
られている。なお、図6には、図の簡略化のために、図
7に示したようなダミーフェルール移動操作部26とダ
ミーフェルール取り付け部22の連係構造を省略して示
している。
【0011】ダミーフェルール移動操作部26には、ボ
タン支持シャフト47を持つボタン48がボタン支持シ
ャフト47と一体的に上下方向移動自在に設けられてお
り、該ボタン支持シャフト47の上端部とボタン48
は、ダミーフェルール移動操作部26の上面よりも上側
に突出して設けられている。なお、前記ダミーフェルー
ル移動操作部26やボタン支持シャフト47、ボタン4
8は、いずれも金属により形成されており、金属の色
(例えば黒色)を呈している。
【0012】ボタン支持シャフト47の周りには、ボタ
ン支持シャフト47とボタン48を下側に付勢する付勢
手段としてのばね45が、ダミーフェルール移動操作部
26の上端部とボタン支持シャフト47の鍔部52との
間に設けられている。
【0013】前記フェルールセットステージ6には、ボ
タン支持シャフト47の下端部を嵌合するボタン支持シ
ャフト嵌合部としての嵌合穴46が形成されている。こ
の嵌合穴46は、ダミーフェルール移動操作部26の移
動操作によってダミーフェルール20が前記フェルール
8に挿入されている光ファイバの先端位置を調整する
(先端を揃える)のに適した適正調整位置に達したとき
に、前記ばね45の付勢力を利用して前記ボタン支持シ
ャフト47の下端部を嵌合するように形成されている。
【0014】上記提案の装置は以上のように構成されて
おり、この装置を用いて光コネクタを組み立てるときに
は、まず、図6の(a)に示すように、フェルールセッ
ト部10にファイバ用フェルール8をセットし、ホルダ
40に保持した光ファイバテープ12の接続端面側をフ
ァイバ用フェルール8側に向けて前記光ファイバセット
ステージ11に配置する。なお、光ファイバテープ12
の接続端面側は、適宜の長さの光ファイバ9を露出させ
た状態とする。そして、同図の(b)に示すように、光
ファイバテープ12をファイバ用フェルール8側にスラ
イド移動して、光ファイバテープ12の光ファイバ9側
をファイバ用フェルール8に挿入する。
【0015】そうすると、図7の(a)に示すように、
光ファイバ9の先端側がファイバ用フェルール8の接続
端面15よりも突出した状態となるので、この突出した
光ファイバ9の先端をファイバ用フェルール8の接続端
面15とほぼ同一面に揃えるために、ダミーフェルール
移動操作部26の操作によって、同図の(b)に示すよ
うにダミーフェルール20をファイバ用フェルール8側
に近づける。そうすると、ダミーフェルール20に設け
られている位置決めピン21がファイバ用フェルール8
の接続端面15側に設けられているピン嵌合穴(図示せ
ず)に挿入嵌合し、ダミーフェルール20の接続端面2
7がファイバ用フェルール8の接続端面15に突き当た
る。
【0016】そして、さらにダミーフェルール移動操作
部26を図の右側にスライド移動させると、ダミーフェ
ルール移動操作部26とダミーフェルール取り付け部2
2との間に介設されているばね43が圧縮され、ダミー
フェルール20が前記適正調整位置に達したときに、ダ
ミーフェルール移動操作部26に設けられているボタン
支持シャフト47の下端部がフェルールセットステージ
6の嵌合穴46に嵌合する。
【0017】そうすると、この嵌合によって、ボタン支
持シャフト47とボタン48が下側に下がり、ダミーフ
ェルール移動操作部26がフェルールセットステージ6
に係止される。ここで、前記ばね43の反発力がダミー
フェルール20を介してファイバ用フェルール8に加え
られ、ファイバ用フェルール8に挿入されている光ファ
イバ9に適切な押し込み力が加えられ、光ファイバ9の
先端面が、例えばフェルール8の接続端面15よりも約
2μm内側に入った状態(接続端面15より約2μm凹
んだ状態)に揃えられる。
【0018】以上のようにして光ファイバ9の先端面を
揃えたら、ファイバ用フェルール8の接着剤注入穴に接
着剤を注入し、硬化させた上で、前記ばね45によって
下側に付勢されているボタン48とボタン支持シャフト
47を、ばね45の付勢力に抗して上側に押し上げ、ボ
タン支持シャフト47の下端部を前記嵌合穴46から外
す。そして、ダミーフェルール移動操作部26を図の左
側にスライド移動させると、ダミーフェルール20がフ
ァイバ用フェルール8から離れ、ダミーフェルール移動
操作部26、ダミーフェルール取り付け部22、ダミー
フェルール20は元の位置に戻る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案に
おいて、光ファイバ9の先端面を適切に揃えるために
は、ダミーフェルール20を前記適正調整位置に移動
し、ファイバ用フェルール8に挿入されている光ファイ
バ9に適切な押し込み力を加えることが重要である。そ
こで、上記提案においては、ダミーフェルール20が前
記適正調整位置に達したときに、ダミーフェルール移動
操作部26に設けられているボタン支持シャフト47の
下端部がフェルールセットステージ6の嵌合穴46に嵌
合し、この嵌合によって、ボタン支持シャフト47とボ
タン48が下側に下がるように構成されている。
【0020】しかしながら、図7の(a)、(b)に示
したように、ボタン支持シャフト47の上端部とボタン
48は、常にダミーフェルール移動操作部26よりも上
側に突出する態様で設けられており、ダミーフェルール
20が同図の(a)に示す待機位置にあるときにも、同
図の(b)に示す適正調整位置に達してボタン48が下
側に下がったときにも、ボタン48とボタン支持シャフ
ト47の上端部がダミーフェルール移動操作部26より
も上側に突出している。そのため、ボタン48がどこま
で下がったら、ダミーフェルール20が前記適正調整位
置に達したのかが分かり難かった。
【0021】そのため、上記提案の装置において、ダミ
ーフェルール20をファイバ用フェルール8側に進退移
動させるときに、ダミーフェルール20が前記適正位置
に達する前にダミーフェルール移動操作部26の移動操
作(図の右側へのスライド移動操作)をやめてしまい、
中途半端な位置でダミーフェルール移動操作部26を止
めてしまうことがあり、そうなると、ばね43からの押
し込み力を光ファイバ9に適切に加えることができず、
組み立てられた光コネクタが不良となってしまうといっ
た問題が生じた。
【0022】また、その逆に、ダミーフェルール20が
前記適正位置に達しているのにもかかわらず、ダミーフ
ェルール移動操作部26の移動操作(図の右側へのスラ
イド移動操作)をさらに行なおうとすると、ファイバ用
フェルール8の接続端面15やダミーフェルール20の
接続端面27に余計な力が加えられ、接続端面15,2
7を傷つける虞があり、また、ボタン支持シャフト47
やばね45にも歪みが加えられる虞があった。
【0023】さらに、上記提案の装置においては、ダミ
ーフェルール20をファイバ用フェルール8から外す際
に、ボタン支持シャフト47の下端部を前記嵌合穴46
から外すときにも、ボタン48がどこまで上がったらボ
タン支持シャフト47の下端部が嵌合穴46から外れた
かが分かり難かったために、ダミーフェルール20を前
記適正調整位置から前記待機位置に戻す操作の作業性も
悪かった。
【0024】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、光ファイバ位置調
整治具を確実に適正調整位置に移動することにより、光
ファイバ位置調整治具をファイバ用フェルールに突き当
ててファイバ用フェルールの光ファイバ先端面を揃える
ことができ、それにより、歩留まり良く光コネクタを組
み立てることができる光コネクタ組立装置を提供するこ
とにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明は、光ファ
イバが挿入されるファイバ用フェルールを取り付けるフ
ェルールセット部と、前記ファイバ用フェルールに挿入
されている光ファイバの先端位置を調整する光ファイバ
位置調整治具を取り付ける治具取り付け部とが間隔を介
して配置されており、該治具取り付け部に連係して該治
具取り付け部を前記ファイバ用フェルール側に進退移動
させる治具移動操作部が設けられており、該治具移動操
作部には前記光ファイバ位置調整治具の移動位置が前記
ファイバ用フェルールに挿入されている光ファイバの適
正調整位置に達した場合に移動する確認ボタンと該確認
ボタンの周囲に設けられた基準面とが設けられている構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0026】また、第2の発明は、上記第1の発明の構
成に加え、前記確認ボタンと基準面との成す面が、光フ
ァイバ位置調整治具の移動位置が光ファイバの適正調整
位置に達した場合とそうでない場合とで、凸面、平面、
凹面のうちのいずれか互いに異なる状態をそれぞれとる
構成をもって課題を解決する手段としている。
【0027】さらに、第3の発明は、上記第1の発明の
構成に加え、前記確認ボタンがボタン支持シャフトと一
体的に上下方向移動自在に設けられ、該ボタン支持シャ
フトと前記確認ボタンを下側に付勢する付勢手段が設け
られており、光ファイバ位置調整治具が適正調整位置に
達したときに前記ボタン支持シャフトの下端部がボタン
支持シャフト嵌合部に嵌合することにより前記確認ボタ
ンが治具移動操作部の基準面以下に下がる構成と成し、
前記治具移動操作部には前記確認ボタンを前記付勢手段
の付勢力に抗して上側に押し上げて前記ボタン支持シャ
フト下端部の前記ボタン支持シャフト嵌合部との嵌合を
解除する押し上げ機構が設けられている構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0028】さらに、第4の発明は、上記第3の発明の
構成に加え、前記押し上げ機構はボタン支持シャフトを
左右両側から間隔を介して挟む態様で設けられた挟持部
を有しており、該挟持部を前記ボタン支持シャフト側に
寄せたときに確認ボタンを上側に押し上げ移動する機構
が設けられている構成をもって課題を解決する手段とし
ている。
【0029】さらに、第5の発明は、上記第1乃至第4
の発明のいずれか一つに記載の構成に加え、前記確認ボ
タンの上面の色は治具移動操作部の基準面の色と異なる
色とした構成をもって課題を解決する手段としている。
【0030】さらに、第6の発明は、上記第1乃至第5
のいずれか一つに記載の発明の構成に加え、前記光ファ
イバ位置調整治具はダミーフェルールとした構成をもっ
て課題を解決する手段としている。
【0031】上記構成の本発明において、光ファイバが
挿入されるファイバ用フェルールがフェルールセット部
にセットされ、該フェルールセット部に間隔を介して対
向配置された治具取り付け部には、前記ファイバ用フェ
ルールに挿入されている光ファイバの先端位置を調整す
る(先端を揃える)光ファイバ位置調整治具が取り付け
られる。そして、この光ファイバ位置調整治具は、前記
治具取り付け部に連係した治具移動操作部によってファ
イバ用フェルール側に進退移動させられる。
【0032】本発明に設けられている治具移動操作部に
は、前記光ファイバ位置調整治具の移動位置が前記ファ
イバ用フェルールに挿入されている光ファイバの適正調
整位置に達した場合に移動する確認ボタンと該確認ボタ
ンの周囲に設けられた基準面とが設けられているので、
基準面と確認ボタンとの相対位置の違い(例えば、確認
ボタンと基準面との成す面が、光ファイバ位置調整治具
の移動位置が光ファイバの適正調整位置に達した場合と
そうでない場合とで、凸面、平面、凹面のうちのいずれ
か互いに異なる状態をそれぞれとること)によって、光
ファイバ位置調整治具の適正調整位置を明確に知ること
が可能となる。
【0033】したがって、本発明においては、治具移動
操作部によって、光ファイバ位置調整治具を確実に適正
調整位置に移動することが可能となり、それにより、光
ファイバ位置調整治具をファイバ用フェルールに突き当
ててファイバ用フェルールの光ファイバ先端面を適切な
位置に揃えることが可能となり、光コネクタの組立歩留
まりを向上させることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図2には、本発明に係る光コネクタ
組立装置の一実施形態例の要部構成とその動作が側面図
により示されており、図1には、この光コネクタ組立装
置における特徴的なダミーフェルール移動操作部26の
周辺構造とその動作が側面図により示されている。
【0035】本実施形態例の光コネクタ組立装置は、図
6、7に示した提案の装置とほぼ同様に構成されてお
り、本実施形態例の光コネクタ組立装置は、図2に示す
ように、ベース1上にフェルールセットステージ6と光
ファイバセットステージ11とを対向配置して形成され
ている。
【0036】図1に示すように、フェルールセットステ
ージ6には、フェルールセット部10とダミーフェルー
ル取り付け部22が間隔を介して配置されており、ダミ
ーフェルール取り付け部22にはダミーフェルール20
が取り付けられている。また、ダミーフェルール取り付
け部22に連係してダミーフェルール移動操作部26が
設けられており、ダミーフェルール移動操作部26のダ
ミーフェルール取り付け部22との連係構成およびダミ
ーフェルール20、ダミーフェルール取り付け部22の
構成は、図6、7に示した提案の装置と同様である。
【0037】本実施形態例が、図6、7に示した前記提
案の装置と異なる特徴的なことは、ダミーフェルール移
動操作部26に基準面29と確認ボタン28とを設け、
確認ボタン28によりダミーフェルール20の前記適正
調整位置を明確に知ることができるようにしたことであ
る。
【0038】すなわち、確認ボタン28は、図1の
(a)および図2の(a)に示すように、ダミーフェル
ール20の移動位置が、前記ファイバ用フェルール8に
挿入されている光ファイバ9の適正調整位置に達する前
には基準面29よりも上側に突出し、図1の(b)およ
び図2の(b)に示すように、ダミーフェルール20が
前記適正調整位置に移動したときに前記基準面29以下
に下がることにより、ダミーフェルール20の適正調整
位置を知らせるものである。
【0039】前記確認ボタン28の上面の色は基準面2
9の色と異なる色と成しており、基準面29を含むダミ
ーフェルール移動操作部26の色が黒であるのに対し、
例えば確認ボタン28の上面は赤と成している。なお、
図3には、本実施形態例の光コネクタ組立装置の外観図
が示されており、同図の(a)には、確認ボタン28の
上面を斜線により示した。この図に示すように、ダミー
フェルール移動操作部26の上面部を形成する天板53
の上面が基準面29となっている。天板53には、確認
ボタン28が挿入されている開口部54が形成されてい
る。ここでは、基準面29と確認ボタン28の上面の高
さが同じになったときに、基準面29が確認ボタン28
をほぼ隙間なく囲うような態様となるよう、平坦な面と
して形成されている。
【0040】図4の(a)、(b)に示すように、確認
ボタン28はボタン支持シャフト47上に固定され、ボ
タン支持シャフト47と一体的に上下方向移動自在に設
けられている。また、確認ボタン28を下側に付勢する
付勢手段としてのばね45が設けられており、ダミーフ
ェルール20の移動操作によって、ダミーフェルール2
0が前記適正調整位置に達したときに、図4の(a)に
示すように、ばね45の付勢力を利用してボタン支持シ
ャフト47の下端部が嵌合穴46に嵌合することによ
り、確認ボタン28がダミーフェルール20の基準面2
9以下に下がる構成と成している。
【0041】さらに、ダミーフェルール移動操作部26
には確認ボタン28を前記ばね45の付勢力に抗して上
側に押し上げて、ボタン支持シャフト47の下端部の嵌
合穴46との嵌合を解除する押し上げ機構が設けられて
いる。この押し上げ機構はボタン支持シャフト47を左
右両側から間隔を介して挟む態様で設けられた挟持部4
1を有しており、挟持部41は、それぞれ、ばね(図示
せず)によってボタン支持シャフト47と反対側に付勢
されている。
【0042】挟持部41には、テーパ面50が形成され
ており、テーパ面50は、図4の(b)の矢印Aに示す
ように挟持部41をボタン支持シャフト47側に寄せた
ときに、矢印Bに示すように確認ボタン28を上側に押
し上げ移動する押し上げカム面として機能する。
【0043】なお、本実施形態例において、フェルール
セットステージ6や光ファイバセットステージ11の詳
細な構成は特に限定されるものではないが、例えば図3
に示すように、フェルールセットステージ6をベース1
に対して図のZ方向にスライド移動自在の台座部2によ
って支持し、台座部2をスライド移動させることによ
り、フェルールセットステージ6を図のθ方向に傾動自
在に設けることが望ましい。
【0044】このように構成すると、フェルールセット
部10にセットされるファイバ用フェルール8の光ファ
イバ配列溝7に光ファイバ9を挿入する際に、フェルー
ルセットステージ6を斜め下方側に傾けて光ファイバ配
列溝7を挿入光ファイバ9の斜め下側に配置し、その
後、フェルールセットステージ6を斜め上側に傾けて光
ファイバ配列溝7を光ファイバ9の下側から光ファイバ
9に近づけ、光ファイバ配列溝7に光ファイバ9を挿入
することができ、ファイバ用フェルール8への光ファイ
バ9の挿入をスムーズに行なえるようにすることができ
る。
【0045】なお、本明細書において、フェルールセッ
トステージ6の傾動機構および傾動動作の詳細な説明は
省略するが、例えば、揺動支点31を支点として揺動す
る揺動シャフト32を介して台座部2を操作レバー30
に連係し、操作レバー30の揺動操作によって台座部2
を前記スライド移動させてフェルールセットステージ6
を傾動させるようにすると、フェルールセットステージ
6の傾動操作を容易に行なえるようにすることができ
る。
【0046】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に、本実施形態例の光コネクタ組立装置を用いた
光コネクタ組立動作について説明する。
【0047】なお、光ファイバテープ12を光ファイバ
セットステージ11にセットする前に、まず、例えば、
図5の(a)に示すようにホルダ40に保持し、同図の
(b)に示すように、光ファイバテープ12の先端側の
被覆を適宜の長さだけ除去し、適宜の長さの光ファイバ
9を露出させる。
【0048】その後、同図の(c)に示すように、ファ
イバカッター等を用いて光ファイバ9の先端側を切断す
ることで、光ファイバテープ12をファイバ用フェルー
ル8に挿入したときに、光ファイバ9の先端がフェルー
ル8の接続端面15とほぼ同一面となる長さ(図のAに
示す長さ)に光ファイバ9の露出長さを形成する。ま
た、ファイバカッターを用いて光ファイバ9の先端を切
断することにより、光ファイバ9の先端面を鏡面とす
る。
【0049】上記のようにして形成した光ファイバテー
プ12を図2の(a)に示すようにして、ホルダ40に
保持した状態で光ファイバセットステージ11にセット
し、前記の如くファイバ用フェルール8をフェルールセ
ットステージ6のフェルールセット部10にセットした
後、図1の(a)、図2の(b)、図3の(b)に示す
ように、光ファイバテープ12を移動させ、ファイバ用
フェルール8に挿入し、光ファイバ9を光ファイバ挿通
孔13に挿入する。
【0050】上記光ファイバテープ12のファイバ用フ
ェルール8への挿入時は、図1の(a)に示すように、
ダミーフェルール20を前記待機位置に待機させて行な
う。そして、光ファイバテープ12の光ファイバ9をフ
ァイバ用フェルール8の光ファイバ挿通孔13に挿入し
た後、同図の(b)に示すように、ダミーフェルール移
動操作部26を図の右側に移動させ、ダミーフェルール
20をファイバ用フェルール8に近づける。そうする
と、前記提案の装置と同様にして、ダミーフェルール2
0の接続端面27がファイバ用フェルール8の接続端面
15に突き当たり、さらにダミーフェルール移動操作部
26を図の右側にスライド移動させると、前記ばね43
が圧縮される。
【0051】そして、本実施形態例でも、前記提案の装
置と同様に、ダミーフェルール20が前記適正調整位置
に達したときに、ダミーフェルール移動操作部26に設
けられているボタン支持シャフト47の下端部がフェル
ールセットステージ6の嵌合穴46に嵌合するが、本実
施形態例では、この嵌合によって、ボタン支持シャフト
47が下側に下がると、ボタン支持シャフト47と一体
的に確認ボタン28が下側に下がって、確認ボタン28
が基準面29以下に下がり、図1の(b)、図2の
(b)に示すように、側方からは見えなくなる。また、
確認ボタン28が基準面29以下に下がったことは、暗
所で作業する場合には、指による触感で確認できる。そ
のため、本実施形態例では、ダミーフェルール20が前
記適正調整位置に達したことを確認ボタン28によって
明確に知らされる。
【0052】そして、この位置でダミーフェルール20
の移動を停止すると、前記ばね43の反発力がダミーフ
ェルール20を介して適切にファイバ用フェルール8に
加えられ、ファイバ用フェルール8に挿入されている光
ファイバ9に適切な押し込み力が加えられ、光ファイバ
9の先端面が適切に揃えられる。すなわち、本実施形態
例においては、光ファイバ9の先端面が、例えばフェル
ール8の接続端面15よりも約2μm内側に入った状態
に揃えられる。
【0053】そして、この状態で、フェルール8の接着
剤注入穴19から例えば瞬間接着剤を注入して硬化させ
ると、短時間で光ファイバテープ12がフェルール8に
固定され、光コネクタが組み立てられる。
【0054】その後、図4の(a)に示すように基準面
29以下に下がっている確認ボタン28を基準面29よ
り上側に突出させるために、同図の(b)に示すよう
に、ダミーフェルール移動操作部26の挟持部41をボ
タン支持シャフト47側に寄せる。そうすると、挟持部
41のテーパ面50によって確認ボタン28が上側に押
し上げ移動されてボタン支持シャフト47も上側に押し
上げられ、ボタン支持シャフト47の下端部の前記嵌合
穴46への嵌合が解除される。
【0055】この状態で、ダミーフェルール移動操作部
26を図1、2の左側にスライド移動させると、ダミー
フェルール20がファイバ用フェルール8から離れ、ダ
ミーフェルール移動操作部26、ダミーフェルール取り
付け部22、ダミーフェルール20は元の位置に戻る。
【0056】本実施形態例によれば、ダミーフェルール
移動操作部26は基準面29と確認ボタン28を有する
構成とし、ダミーフェルール移動操作部26で移動させ
るダミーフェルール20の移動位置が前記ファイバ用フ
ェルール8に挿入されている光ファイバ9の適正調整位
置に達する前には確認ボタン28が基準面29よりも上
側に突出し(確認ボタン28と基準面29とが成す面が
凸面となり)、ダミーフェルール20が前記適正調整位
置に移動したときに確認ボタン28が基準面29以下に
下がる(確認ボタン28と基準面29との成す面が平面
もしくは凹面となる)ことにより、ダミーフェルール2
0の適正調整位置を知らせる構成としたために、光コネ
クタ組立動作時に、確認ボタン28によりダミーフェル
ール20が適正調整位置に達したか否かを明確に知るこ
とができる。
【0057】したがって、本実施形態例の光コネクタ組
立装置を適用することにより、ダミーフェルール20を
確実に適正調整位置に移動することが可能となり、それ
により、ダミーフェルール20を適切な押し付け力でフ
ァイバ用フェルール8に突き当てて、ダミーフェルール
20側からファイバ用フェルール8の光ファイバ9に適
切な押し付け力を付与し、光ファイバ9の先端面を適切
な状態に揃えることができ、光コネクタの組立歩留まり
を向上させることができる。
【0058】また、本実施形態例によれば、ダミーフェ
ルール移動操作部26には確認ボタン28を前記ばね4
5の付勢力に抗して上側に押し上げて、ボタン支持シャ
フト47の下端部の嵌合穴46との嵌合を解除する押し
上げ機構が設けられているために、ダミーフェルール2
0によって光ファイバ9の先端面を揃えた後に、上記押
し上げ機構によって、ボタン支持シャフト47下端部の
嵌合穴46との嵌合を解除し、ダミーフェルール20を
元の位置に戻す作業を容易に行なうことができる。
【0059】さらに、本実施形態例によれば、上記押し
上げ機構によってボタン支持シャフト47の下端部を前
記嵌合穴46から外してボタン支持シャフト47を上側
に押し上げると、確認ボタン28が基準面29より突出
してボタン支持シャフト47の下端部が嵌合穴46から
外れたことを明確に知ることができるために、ダミーフ
ェルール20を前記適正調整位置から前記待機位置に戻
す操作の作業も作業性良く行なうことができる。
【0060】さらに、本実施形態例によれば、上記押し
上げ機構を、ボタン支持シャフト47を左右両側から間
隔を介して挟む態様で設けられた挟持部41を設けて構
成し、挟持部41に、挟持部41をボタン支持シャフト
47側に寄せたときに確認ボタン28を上側に押し上げ
移動するテーパ面50を形成したものであるから、簡単
な構成で、上記ボタン支持シャフト47を上側に押し上
げられる押し上げ機構を構成することができる。
【0061】また、本実施形態例によれば、上記挟持部
41を持ってボタン支持シャフト47を上側に押し上げ
る作業と、ダミーフェルール移動操作部26を図1、図
2の左側にスライド移動させるためにダミーフェルール
移動操作部26を把持する作業とが一体化されるので、
作業製が向上し、好ましい。
【0062】さらに、本実施形態例によれば、確認ボタ
ン28の上面の色をダミーフェルール移動操作部26の
基準面29の色と異なる色にしたために、光コネクタ組
立作業場所がたとえ薄暗い場所であっても、確認ボタン
28を認識しやすく、確認ボタン28によって、ダミー
フェルール20の適正調整位置をより一層確実に知るこ
とができる。
【0063】さらに、本実施形態例によれば、ファイバ
用フェルール8の光ファイバ9の先端位置を調整する光
ファイバ位置調整治具を、ファイバ用フェルール8とほ
ぼ同様の構成を有するダミーフェルール20により形成
し、ダミーフェルール20の接続端面27側にファイバ
用フェルール8との位置決め用の位置決めピン21を突
出させて設けているので、ダミーフェルール20とファ
イバ用フェルール8との位置合わせを適切に行なうこと
ができ、ダミーフェルール20によって光ファイバ9の
先端面を適切な位置に揃える動作を非常に的確に行なう
ことができる。
【0064】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、
上記実施形態例では、確認ボタン28の上面の色をダミ
ーフェルール移動操作部26の基準面29の色と異なる
色にしたが、確認ボタン28の上面の色を基準面29の
色と同じ色にしてもよい。
【0065】また、基準面29は平坦面とは限らず、例
えばダミーフェルール20が適正調整位置にあったとき
に、確認ボタン28の上面と一つの曲面部を形成しても
よい。また、ダミーフェルール20が適正調整位置にあ
る場合には、確認ボタン28が基準面29より上側に突
出し、ダミーフェルール20が適正調整位置に無い場合
には、確認ボタン28が基準面29より下側に下がる構
成としてもよい。
【0066】さらに、上記実施形態例では、確認ボタン
28をばね45の付勢力に抗して上側に押し上げて、ボ
タン支持シャフト47の下端部の嵌合穴46との嵌合を
解除する押し上げ機構を、ボタン支持シャフト47を左
右両側から挟む挟持部41を設けて構成し、挟持部41
に、確認ボタン28を上側に押し上げ移動する押し上げ
カム面として機能するテーパ面50を設けたが、上記押
し上げカム面は必ずしもテーパ面とするとは限らない。
【0067】例えば、図4の(c)に示すように、確認
ボタン28の下面側をテーパ面とし、挟持部41の角面
51によって確認ボタン28の下面側を押して確認ボタ
ン28を上側に押し上げ移動してもよい。
【0068】さらに、上記実施形態例では、光ファイバ
位置調整治具としてダミーフェルール20を設け、フェ
ルール8に挿入された光ファイバ9の先端を、ダミーフ
ェルール20に設けられるダミー光ファイバで押して、
光ファイバ9の先端面がフェルール8の接続端面15よ
りも内側に入る(凹む)ようにしたが、光ファイバ位置
調整治具は必ずしもダミーフェルール20とするとは限
らず、光ファイバ9の先端面を揃えられる治具であれば
よい。
【0069】また、この光ファイバ位置調整治具によっ
て光ファイバ9の先端面を揃える際に、上記実施形態例
のように、光ファイバ9の先端面がフェルール8の接続
端面15よりも内側に入るようにするとは限らない。す
なわち、光ファイバ9の先端面をフェルール8の接続端
面15と同一面となるようにしてもよいし、フェルール
8の接続端面15よりも多少突出するようにしてもよ
く、組み立てられる光コネクタの仕様に応じて適宜設定
されるものである。
【0070】さらに、上記実施形態例では、ファイバ用
フェルール8に挿入される光ファイバテープ12をホル
ダ40に把持して挿入するようにしたが、光ファイバテ
ープ12のファイバ用フェルール8への挿入構造は特に
限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
例えば、光コネクタ組立装置の構成を、光ファイバセッ
トステージ11を省略して、フェルールセットステージ
6を設けた構成とし、手作業によって光ファイバテープ
12をファイバ用フェルール8に挿入してもよい。
【0071】さらに、これまでの説明は、上記実施形態
例の光コネクタ組立装置をMTコネクタの組立に適用す
る例について述べたが、本発明の光コネクタ組立装置
は、1本の光ファイバを有する光ファイバテープをフェ
ルールに挿入固定して光コネクタを組み立てるときにも
適用できるものであり、本発明は、光ファイバ配列溝を
備えたフェルールに光ファイバテープを挿入固定して成
る様々な光コネクタの組立用に適用できるものである。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、ファイバ用フェルール
に挿入されている光ファイバの先端位置を調整する光フ
ァイバ位置調整治具を設け、この光ファイバ位置調整治
具をファイバ用フェルール側に進退移動する治具移動操
作部に、前記光ファイバ位置調整治具の移動位置が前記
ファイバ用フェルールに挿入されている光ファイバの適
正調整位置に達した場合に移動する確認ボタンと該確認
ボタンの周囲に設けられた基準面とが設けられているの
で、基準面と確認ボタンとの相対位置の違いによって、
光ファイバ位置調整治具の適正調整位置を明確に知るこ
とができる。
【0073】したがって、本発明によれば、前記治具移
動操作部によって、光ファイバ位置調整治具を確実に適
正調整位置に移動することが可能となり、それにより、
光ファイバ位置調整治具をファイバ用フェルールに突き
当ててファイバ用フェルールの光ファイバ先端面を適切
な位置に揃えることができ、光コネクタ組立歩留まりを
高くすることができる。
【0074】また、確認ボタンと基準面との成す面が、
光ファイバ位置調整治具の移動位置が光ファイバの適正
調整位置に達した場合とそうでない場合とで、凸面、平
面、凹面のうちのいずれか互いに異なる状態をそれぞれ
とるようにした本発明においては、確認ボタンと基準面
との成す面の状態の違いによって、非常に明確に光ファ
イバ位置調整治具の適正調整位置を明確に知ることがで
きるし、暗所においても、確認ボタンと基準面との成す
面の状態を触感によって知ることで光ファイバ位置調整
治具の適正調整位置を明確に知ることができる。
【0075】さらに、光ファイバ位置調整治具が適正調
整位置に達したときに、確認ボタンと一体的に上下移動
するボタン支持シャフトの下端部がボタン支持シャフト
嵌合部に嵌合して前記確認ボタンが治具移動操作部の基
準面以下に下がる構成と成し、前記治具移動操作部に
は、前記ボタン支持シャフト嵌合部との嵌合を解除する
押し上げ機構を設けた構成の本発明においては、光ファ
イバ位置調整治具を適正調整位置から元の位置に戻す作
業を作業性良く行なうことができる。
【0076】さらに、押し上げ機構はボタン支持シャフ
トを左右両側から間隔を介して挟む態様で設けられた挟
持部を有しており、該挟持部を前記ボタン支持シャフト
側に寄せたときに確認ボタンを上側に押し上げ移動する
機構を設けている構成の本発明においては、挟持部の操
作によって確認ボタンを容易に、かつ、的確に押し上げ
移動することができ、ボタン支持シャフト嵌合部との嵌
合を容易に、かつ、的確に解除することができる。
【0077】さらに、確認ボタンの上面の色は治具移動
操作部の基準面の色と異なる色とした構成の本発明にお
いては、光コネクタ組立作業場所がたとえ薄暗い場所で
あっても確認ボタンを認識しやすく、確認ボタンによっ
て、光ファイバ位置調整治具の適正調整位置をより一層
確実に知ることができる。
【0078】さらに、光ファイバ位置調整治具はダミー
フェルールとした構成の本発明においては、光ファイバ
位置調整治具をファイバ用フェルールに位置合わせする
ことを非常に適切に行なえるので、光ファイバ位置調整
治具によってファイバ用フェルールの光ファイバ先端位
置を調整する動作を非常に的確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタ組立装置の一実施形態
例に設けられているダミーフェルール移動操作部の周辺
構造とその動作を示す側面模式図である。
【図2】上記実施形態例の光コネクタ組立装置の要部構
成とその動作を示す側面模式図である。
【図3】上記実施形態例の光コネクタ組立装置の外観を
示す平面図(a)および側面図(b)である。
【図4】上記実施形態例の光コネクタ組立装置に設けら
れている確認ボタンの押し上げ機構の動作を示す説明図
(a)、(b)と、本発明に係る光コネクタ組立装置の
他の実施形態例に設けられている確認ボタンの押し上げ
機構の説明図(c)である。
【図5】上記実施形態例の装置を用いて光コネクタを組
み立てるときに用いられる光ファイバテープの構成を、
テープ保持用のホルダと共に平面図(a)〜(c)と側
面図(d)により示す説明図である。
【図6】光コネクタ組立用のフェルールに挿入された光
ファイバ先端面を揃えるために提案された光コネクタ組
立装置の構成とその動作を示す側面模式図である。
【図7】図6に示した光コネクタ組立装置の一実施形態
例に設けられているダミーフェルール移動操作部の周辺
構造とその動作を示す側面模式図である。
【図8】MTコネクタを斜視図によって示す説明図であ
る。
【図9】従来のMTコネクタの組立方法と、フェルール
の断面構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ベース 6 フェルールセットステージ 8 ファイバ用フェルール(光コネクタ組立用のフェル
ール) 9 光ファイバ 10 フェルールセット部 11 光ファイバセットステージ 12 光ファイバテープ(光ファイバテープ心線) 15,27 接続端面 20 ダミーフェルール 21 位置決めピン 22 ダミーフェルール取り付け部 26 ダミーフェルール移動操作部 28 確認ボタン 29 基準面 41 挟持部 43,45 ばね 46 嵌合穴 47 ボタン支持シャフト 50 テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎野 雅人 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 高谷 雅昭 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H036 NA03 QA24 QA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバが挿入されるファイバ用フェ
    ルールを取り付けるフェルールセット部と、前記ファイ
    バ用フェルールに挿入されている光ファイバの先端位置
    を調整する光ファイバ位置調整治具を取り付ける治具取
    り付け部とが間隔を介して配置されており、該治具取り
    付け部に連係して該治具取り付け部を前記ファイバ用フ
    ェルール側に進退移動させる治具移動操作部が設けられ
    ており、該治具移動操作部には前記光ファイバ位置調整
    治具の移動位置が前記ファイバ用フェルールに挿入され
    ている光ファイバの適正調整位置に達した場合に移動す
    る確認ボタンと該確認ボタンの周囲に設けられた基準面
    とが設けられていることを特徴とする光コネクタ組立装
    置。
  2. 【請求項2】 確認ボタンと基準面との成す面が、光フ
    ァイバ位置調整治具の移動位置が光ファイバの適正調整
    位置に達した場合とそうでない場合とで、凸面、平面、
    凹面のうちのいずれか互いに異なる状態をそれぞれとる
    ことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ組立装置。
  3. 【請求項3】 確認ボタンがボタン支持シャフトと一体
    的に上下方向移動自在に設けられ、該ボタン支持シャフ
    トと前記確認ボタンを下側に付勢する付勢手段が設けら
    れており、光ファイバ位置調整治具が適正調整位置に達
    したときに前記ボタン支持シャフトの下端部がボタン支
    持シャフト嵌合部に嵌合することにより前記確認ボタン
    が治具移動操作部の基準面以下に下がる構成と成し、前
    記治具移動操作部には前記確認ボタンを前記付勢手段の
    付勢力に抗して上側に押し上げて前記ボタン支持シャフ
    ト下端部の前記ボタン支持シャフト嵌合部との嵌合を解
    除する押し上げ機構が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の光コネクタ組立装置。
  4. 【請求項4】 押し上げ機構はボタン支持シャフトを左
    右両側から間隔を介して挟む態様で設けられた挟持部を
    有しており、該挟持部を前記ボタン支持シャフト側に寄
    せたときに確認ボタンを上側に押し上げ移動する機構が
    設けられていることを特徴とする請求項3記載の光コネ
    クタ組立装置。
  5. 【請求項5】 確認ボタンの上面の色は治具移動操作部
    の基準面の色と異なる色としたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか一つに記載の光コネクタ組立
    装置。
  6. 【請求項6】 光ファイバ位置調整治具はダミーフェル
    ールとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれか一つに記載の光コネクタ組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007316474A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバアレイの製造方法および製造装置

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