JP3969042B2 - 光ディスク記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−R(Compact Disc-Recordable)やCD−RW(Compact Disc-ReWritable)などの光ディスクに情報を記録する光ディスク記録装置及び光ディスク記録装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップから光ビームを照射することで光ディスクの記録層の光学的性質を変化させて記録を行う光ディスク記録装置が広く利用されている。
図17は、CD−R等に代表される光ディスク5を模式的に示した図である。図17に示すように、光ディスク5には予め案内溝(プリグルーブ)Pが形成され、データ記録及び再生時には、該プリグルーブPを利用してトラッキングサーボ及びスピンドルモータの制御が行われる。このプリグルーブは、光ディスク5の半径方向にわずかに蛇行しており(ウォブリング)、該プリググルーブに照射された光ビームの戻り光の変位を検出することで、光ディスク5上の絶対時間情報等を含むATIP(Absolute Time In Pre-Groove)情報を検出する。
【0003】
図18は、該光ディスク5にデータ記録を行う光ディスク記録装置100の構成を示す図である。
光ヘッド110は、図示せぬ制御部による制御の下、データエンコーダ160から供給されるEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調の施された記録データに応じてレーザ光を出射し、光ディスク5に対する記録データの書き込みを行う。
アナログフロントエンド120は、記録時に光ヘッド110から出力される信号を復調することにより、22.05kHz(線速度を1倍速に設定した場合;以下同様)のウォブル信号(光ディスク5のウォブリングに対応する信号)を検出し、ATIPデコーダ130に出力する。
【0004】
ATIPデコーダ130は、アナログフロントエンド120から供給されるウォブル信号を復調してATIP情報を取得し、光ディスク上の時間情報を得ると共に、6.3kHzのATIPクロック信号を抽出する。
PLL回路140は、ATIPデコーダ130から供給されるATIPクロック信号を基準信号とし、当該基準信号の周波数を逓倍したクロック信号を発生し、分周器150に出力する。
分周器150は、該PLL回路140から出力されるクロック信号を所定の分周比で分周し、4.3218MHz(線速度;1倍速に相当)の記録クロック信号としてデータエンコーダ160に出力する。
データエンコーダ160は、ホストコンピュータ等から送出される記録データに誤り検出信号等を付加して符号化し、EFMを施す。データエンコーダ160は、このようにEFMを施した記録データを分周器150から出力される記録クロックに応じて光ヘッド110に出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、光ディスク記録装置100は、ATIPクロック信号を基準信号とする記録クロック信号に基づき記録データの書き込みを行うが、振動や光ディスク5の傷等によって光ディスク5の回転が乱れたり、光ディスク5の回転制御を行うサーボ回路(図示略)に誤動作が生じた場合には、ATIP情報と記録データとの間に位置ずれが生じてしまう。
かかる位置ずれは、記録データの書き込みが終了するまで修正されることなく蓄積され、該位置ずれが頻繁に発生した場合には、CDの標準規格(Orange Book等)に規定されている位置ずれの許容範囲を超えてしまう等の問題が生じていた。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、ATIP情報と記録データとの間に発生する位置ずれを検出すると共に、当該位置ずれを補正することが可能な光ディスク記録装置及び光ディスク記録装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に記載の光ディスク記録装置は、光ディスクに対する記録データの書き込みタイミングを制御する記録クロックを発生させる記録クロック発生手段と、前記光ディスクに予め記録されているATIP情報からATIP同期信号を検出する第1の検出手段と、前記記録データに所定間隔毎に付加される記録データ同期信号を検出する第2の検出手段と、前記ATIP同期信号と前記記録データ同期信号との位相差を検出する第3の検出手段と、前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて、前記記録クロック発生手段から発生される記録クロックの位相を制御する位相制御手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、記録データに付加される記録データ同期信号と、光ディスクに予め記録されているATIP同期信号との位相差を検出し、検出された前記位相差に応じて記録クロックの位相が制御される。ここで、例えばATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいることを検出した場合、検出した位相差の大きさ等に応じて記録クロックの位相を進ませる。この結果、光ディスクに対する記録データの書き込みタイミングは速まり、ATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間に生じたずれを補正することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.第1の実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る光ディスク記録装置200の構成を示すブロック図である。なお、図1に示す光ディスク記録装置200は、位相差検出回路270、ゲイン調整回路280を具備する点、及びデータエンコーダ260、ATIPデコーダ230の動作が異なる点を除けば、前掲図18に示す光ディスク記録装置100とほぼ同様である。従って、以下では、該光ディスク記録装置100との相違点を中心に説明を行う。
【0009】
ATIPデコーダ230は、アナログフロントエンド220から22.05kHz(線速度を1倍速に設定した場合;以下同様)のウォブル信号を受け取ると、前述したように該ウォブル信号を復調してATIP情報を取得し、6.3kHzのATIPクロック信号を生成してPLL回路240に出力する一方、該ATIP情報に含まれる同期情報から75HzのATIP同期信号を生成し、位相差検出回路270に出力する。
【0010】
データエンコーダ260は、ホストコンピュータ等から送出される記録データに誤り検出信号、同期信号(以下、記録データ同期信号という)等を付加してEFM変調を施し、これを分周器250から供給される記録クロック信号に応じて光ヘッド210へ出力する一方、75Hzの記録データ同期信号を位相差検出回路270へ出力する。
【0011】
図2は、データエンコーダ260から出力される記録データを説明するための図である。
データエンコーダ260から出力される記録データは、所定箇所に誤り検出信号、記録データ同期信号が付加された複数の固定長記録フレーム(以下、単に記録フレームという)によって構成されている。データエンコーダ260は、分周器250から一定個数の記録クロック信号が入力される毎に各記録フレームの出力を完了する。
【0012】
再び図1に戻り、位相差検出回路270は、ATIPデコーダ230から供給されるATIP同期信号とデータエンコーダ260から出力される記録データ同期信号との位相を比較し、比較結果を位相差情報としてゲイン調整回路280へ出力する。
図3〜図5は、それぞれATIP同期信号と記録データ同期信号との間に位相ずれが発生していない場合、ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいる場合、記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいる場合を説明するための図である。なお、図3〜図5に示す第1位相差検出信号は、ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相に対してどれだけ進んでいるかを示す信号であり、第2位相差検出信号は、記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相に対してどれだけ進んでいるかを示す信号である。
【0013】
図3に示すように、ATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間にずれが発生していない場合、第1位相差検出信号及び第2位相差検出信号はいずれもローレベルを維持する。これに対し、光ディスク5の傷等によって光ディスク5の回転に乱れ等が生ずると、ATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間にずれが発生する。具体的には、図4に示すようにATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいる場合、第1位相差検出信号は、ATIP同期信号が検出されてから記録データ同期信号が検出されるまでの間、ハイレベルを維持する。これとは逆に、図5に示すように記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいる場合、第2位相差検出信号は、記録データ同期信号が検出されてからATIP同期信号が検出されるまでの間、ハイレベルを維持する。
位相差検出回路270は、第1位相差検出信号及び第2位相差検出信号の検出を行い、いずれかの位相差検出信号がローレベルからハイレベルに立ち上がったことを検出すると、内部カウンタ271を起動する。
【0014】
図6は、内部カウンタ271の動作を説明するための図である。なお、図6に示すαは、図4に示すαに対応している。
内部カウンタ271は、位相差検出回路270による制御の下、制御部(図示略)から供給されるシステムクロックに基づいて第1位相差検出信号若しくは第2位相差検出信号のいずれかの信号がハイレベルを維持する期間、カウントを行う。図6を例に説明すると、内部カウンタ271は、第1位相差検出信号がハイレベルを維持する期間、システムクロックをカウントする。このカウント値は第1位相差検出信号または第2位相差検出信号がハイレベルを維持する期間に対応している。内部カウンタ271によるカウントが終了すると、位相差検出回路270は、該内部カウンタ271によるカウント結果(図6では、「10」)及びハイレベル期間の測定対象となった位相差検出信号の種類(図6では、第1位相差検出信号)を含む位相差情報を生成し、これをゲイン調整回路280へ出力する(図1参照)。
【0015】
ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から供給される位相差情報に基づいて、分周器243の分周比を適宜調整する(詳細は、後述)。
PLL回路240は、ATIPデコーダ230から供給されるATIPクロックを基準信号とし、該基準信号の周波数(以下、基準周波数という)を逓倍した周波数のクロック信号を出力する回路(いわゆる、周波数逓倍回路)であり、クロックVCO(Voltage Controlled Oscillator)241と、1/N分周器242と、位相検出器243とを具備している。
【0016】
クロックVCO241は、位相比較器243から出力される位相差信号によって発振周波数が制御されるクロック発振器である。
1/N分周器242は、クロックVCO241から出力されるクロック信号の周波数を1/Nの周波数に分周し、これを比較信号として位相検出器243に出力する。また、この1/N分周器242の分周比(=1/N)は、ゲイン調整回路280によって適宜調整可能となっている。
【0017】
位相検出器243は、ATIPデコーダ230から出力されるATIPクロック信号(基準信号)と1/N分周器242から出力される比較信号との位相差を検出し、検出結果を位相差信号としてクロックVCO241に出力する。
これにより、該クロックVCO241から基準周波数をN倍逓倍した周波数のクロック信号が出力され、このクロック信号が分周器250によって所定の分周比で分周された後、記録クロック信号としてデータエンコーダ260に供給される。データエンコーダ260は、分周器250から供給される記録クロック信号に応じて記録データを光ヘッド210へ出力し、これにより光ディスク5に対する当該記録データの書き込みが行われる。
以下、本実施形態に係る光ディスク記録装置200の動作について、ATIP情報と記録データとの間に位置ずれが発生していない場合、ATIP情報と記録データとの間に位置ずれが発生している場合に分けて説明する。
【0018】
(2)実施形態の動作
a.ATIP情報と記録データとの間に位置ずれが発生していない場合
図7は、1/N分周器242に設定される分周比と記録クロック信号の周波数の関係を示す図である。なお、図7に示す分周比1/N0及び記録クロック信号の周波数F0は、それぞれATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間にずれが発生していない場合に設定される分周比及び記録クロック信号の周波数である。
【0019】
図7に示すように、記録クロック信号の周波数は、設定する分周比が高くなるにつれ徐々に低くなっていく。ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から供給される位相差情報に基づいて、ATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間にずれが発生していないと判断すると(図3参照)、分周比を1/N0に設定する。ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270からATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間にずれが発生していない旨の位相差情報を受け取っている間、該分周比を1/N0に保持する。これにより、一定の周波数F0に保持された記録クロック信号が分周器250からデータエンコーダ260に供給され、ATIP情報と記録データとの間にずれのない書き込みが行われる。
【0020】
b.ATIP情報と記録データとの間に位置ずれが発生している場合
i)ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいる場合
ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から供給される位相差情報に基づいて、ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいると判断すると(図4参照)、位相差情報に含まれるカウント結果を参照し、上記位相ずれが補正されるよう、1/N分周器242に設定する分周比等を決定する。
【0021】
図8は、ゲイン調整回路280の動作を説明するための図であり、図9は、記録クロックの周波数変化を示す図である。
ゲイン調整回路280は、位相検出回路270からATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも例えば10カウント分(図6参照)進んでいる旨の位相差情報を受け取ると、該位相ずれを補正すべく、図示せぬメモリに格納される分周比と記録クロック信号の周波数の関数(図7参照)を利用して、1/N分周器242に設定すべき分周比を決定する。図8に示すように、ここでは、ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいるため、ゲイン調整回路280は、記録クロック信号の周波数をF0よりも高い値(例えばF1)に設定すべく、1/N分周器242に分周比1/N1(<1/N0)を設定する(図8に示す、A参照)。
【0022】
詳述すると、ゲイン調整回路2880は、ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいる旨の位相差情報を受け取った場合には、1/N分周器242に設定する分周比を1/N0から1/N1(=1/(N0+1))へと切り換え、一方、これとは逆に記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいる旨の位相差情報を受け取った場合には、1/N分周器242に設定する分周比を1/N0から1/N1’(=1/(N0−1))へと切り換える(図7参照)。
【0023】
このように、位相ずれの大きさを考慮することなく、1/N分周器242に設定する分周比を一義に決定することも可能であるが、例えば位相ずれの大きさを考慮し、1/N分周器242に設定する分周比を1/N0から1/N3(<1/N1<1/N0)等に切り換え、記録クロック信号の周波数を一気にF0からF3に切り換えることも可能である(図7参照)。しかしながら、このように記録クロック信号の周波数を急激に変化させた場合には、記録品位が劣化する等の問題が生ずる。かかる事情を鑑みれば、予め記録品位が劣化しない分周比の設定範囲を求め、該設定範囲内で分周比を切り換えることが望ましい。
【0024】
さて、1/N分周器242に設定する分周比を1/N0から1/N1に切り換えると、記録クロック信号の周波数は、F0からF1(>F0)へと切り換わり、該記録クロック信号の位相が進む(図9(a)→図9(b)参照)。ところで、データエンコーダ260は、分周器250から一定個数の記録クロック信号が入力される毎に各記録フレームの出力を完了する。このため、記録クロック信号の周波数をF0からF1へ上昇させることで、1フレームの出力を完了するのに要する時間(以下、フレーム読み出し時間という)は、記録クロック信号の周波数をF0に設定した場合におけるフレーム読み出し時間よりも短くなる。データエンコーダ260は、記録クロック信号の周波数がF0に設定された場合よりも早いタイミングで記録フレームの所定箇所に付加されている記録データ同期信号を読み出し、位相差検出回路270に出力する。
【0025】
この結果、位相検出回路270において検出されるATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間に生ずるずれの大きさは、前回位相検出回路270において検出された該ずれの大きさと比較して小さくなる。位相検出回路270は、上記と同様にATIPデコーダ230から供給されるATIP同期信号とデータエンコーダ260から出力される記録データ同期信号との位相を比較し、比較結果を位相差情報としてゲイン調整回路280へ出力する。ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から次の位相差情報を受け取ると、上記と同様に、1/N分周器242に設定すべき分周比を決定する。
【0026】
例えば、ゲイン調整回路280は、前回受け取った位相差情報に例えばカウント値「10」が含まれ、今回受け取った位相差情報に例えばカウント値「7」が含まれていることを検出すると、次のATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまでの間(図8に示す、B参照)、該1/N分周器242に設定する分周比を1/N1から1/N2(<1/N1)に設定する(図7参照)。
【0027】
この結果、記録クロック信号の周波数は、F0→F1→F2へと切り換わり、該記録クロック信号の位相は段階的に変化する(図9(a)→図9(b)→図9(c)参照)。
【0028】
このような処理を繰り返し実行している間に、位相検出回路270は、ATIPデコーダ230から供給されるATIP同期信号の位相とデータエンコーダ260から出力される記録データ同期信号の位相との間にずれが発生していないことを検出すると(図8に示す、β参照)、位相ずれが発生していない旨(すなわち、カウント値「0」)の位相差情報をゲイン調整回路280へ出力する。
【0029】
ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から受け取った位相差情報に基づき、位相ずれが解消したと判断すると、当該時点において1/N分周器242に設定されている分周比(例えば、1/N2)を保持し、この結果、クロック信号の周波数は、当該時点において設定されているクロック信号の周波数(例えば、F2)に保持される。これにより、一定の周波数F2に保持された記録クロック信号が分周器250からデータエンコーダ260に供給され、ATIP情報と記録データとの間にずれのない書き込みが行われる。なお、その後、再びATIP同期信号の位相と記録データ同期信号との間にずれが生じた場合の動作等については、上記と同様に説明することができるため、割愛する。
【0030】
ii)記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいる場合
一方、ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から供給される位相差情報に基づいて、記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいると判断すると(図5参照)、位相差情報に含まれるカウント結果を参照し、上記位相ずれが補正されるよう、1/N分周器242に設定する分周比等を決定する。
【0031】
図10は、ゲイン調整回路280の動作を説明するための図であり、図11は、記録クロックの周波数変化を示す図である。
ゲイン調整回路280は、位相検出回路270から記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも例えば10カウント分進んでいる旨の位相差情報を受け取ると、該位相ずれを補正すべく、図示せぬメモリに格納される分周比と記録クロック信号の周波数の関数(図7参照)を利用して、1/N分周器242に設定すべき分周比を決定する。図10に示すように、ここでは、記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいるため、ゲイン調整回路280は、記録クロック信号の周波数をF0よりも低い値(例えばF1’)に設定すべく(図7参照)、1/N分周器242に1/N0よりも高い分周比1/N1’(=1/(N0+1))を設定する(図10に示す、A’参照)。なお、ゲイン調整回路280の動作及び1/N分周器242に設定する分周比を大きく変化させない理由については、上述と同様に説明することができるため、割愛する。
【0032】
この結果、記録クロック信号の周波数は、F0からF1’(<F0)へと切り換わり、該記録クロック信号の位相は遅延する(図11(a)→図11(b)参照)。前述したように、データエンコーダ260は、分周器250から一定個数の記録クロック信号が入力される毎に各記録フレームの出力を完了する。このため、記録クロック信号の周波数をF1’(<F0)に設定することで、1フレームの出力を完了するのに要する時間(以下、フレーム読み出し時間という)は、記録クロック信号の周波数をF0に設定した場合におけるフレーム読み出し時間よりも長くなる。データエンコーダ260は、記録クロック信号の周波数がF0に設定された場合よりも遅いタイミングで記録フレームの所定箇所に付加されている記録データ同期信号を読み出し、位相差検出回路270に出力する。ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から次の位相差情報を受け取ると、上記と同様に、1/N分周器242に設定すべき分周比を決定する。
【0033】
例えば、ゲイン調整回路280は、前回受け取った位相差情報に例えばカウント値「10」が含まれ、今回受け取った位相差情報に例えばカウント値「7」が含まれていることを検出すると、次のATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまでの間(図10に示す、B’参照)、該1/N分周器242に設定する分周比を1/N1’から1/N2’(>1/N1’)に設定する(図7参照)。
【0034】
この結果、記録クロック信号の周波数は、F0→F1’→F2’へと切り換わり、該記録クロック信号の位相は段階的に変化する(図11(a)→図11(b)→図11(c)参照)。
【0035】
このような処理を繰り返し実行している間に、位相検出回路270がATIPデコーダ230から供給されるATIP同期信号の位相とデータエンコーダ260から出力される記録データ同期信号の位相との間にずれが発生していないことを検出すると(図10に示す、γ参照)、位相ずれが発生していない旨(すなわち、カウント値「0」)の位相差情報をゲイン調整回路280へ出力する。
【0036】
ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から受け取った位相差情報に基づき、位相ずれが解消したと判断すると、当該時点において1/N分周器242に設定されている分周比(例えば、1/N2’)を保持し、この結果、クロック信号の周波数は、当該時点において設定されているクロック信号の周波数(例えば、F2’)に保持される。これにより、一定の周波数F2’に保持された記録クロック信号が分周器250からデータエンコーダ260に供給され、ATIP情報と記録データとの間にずれのない書き込みが行われる。なお、その後、再びATIP同期信号の位相と記録データ同期信号との間にずれが生じた場合の動作等については、上記と同様に説明することができるため、割愛する。
【0037】
以上説明したように、第1の実施形態に係る光ディスク記録装置200によれば、クロックVCO241から分周器250を介して出力される記録クロックの周波数を制御することにより、ATIP情報と記録データとの間に発生する位置ずれを補正することが可能となる。これにより、CDの標準規格(Orange Book等)に規定されている位置ずれの許容範囲を超えてしまう等の問題を未然に防止することが可能となる。
【0038】
また、ゲイン調整回路280は、ATIP同期信号と記録データ同期信号との間に生じた位相ずれを補正する際、徐々に該位相ずれが補正されるよう、当該1/N分周器242に設定する分周比を切り換える。すなわち、該1/N分周器242に設定する分周比を急激に変化させずに、該位相ずれを補正するため、記録品位が劣化する等の問題を未然に防止することが可能である。
【0039】
換言すれば、1/N分周器242の分周比を段階的に切り換えることで、例えばATIP同期信号と記録データ同期信号の位相との間に大きな位相ずれが検出された場合であっても、ATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれを短時間に補正することが可能となる。すなわち、1/N分周器242の分周比を段階的に切り換える方法を採用すれば記録クロックの周波数を段階的に切り換えることが可能となり、これにより1/N分周器242に設定する分周比を段階的に切り換えることなく一定に保持する場合と比較して、該位置ずれの補正を完了するのに要する時間を短縮することが可能となる。なお、該分周比を何段階に分けて切り換えるか及び該分周比をどのタイミングで切り換えるか等は、光ディスク記録装置200の設計等に応じて適宜変更可能である。
【0040】
<変形例1>
図12は、変形例1に係る記録クロックの周波数変化を示す図である。なお、図12は、前掲図9に対応している。
本変形例に係るゲイン調整回路280は、上述した本実施形態と同様、位相差検出回路270から例えばATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいる旨の位相差情報を受け取ると、次のATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまでの間(図8に示す、A参照)、1/N分周器242の分周比を1/N1(<1/N0)に設定する(図7参照)。ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から次の位相差情報を受け取ると、次のATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまでの間(図8に示す、B参照)、該1/N分周器242に設定する分周比を1/N1から1/N2(<1/N1)に設定する(図7参照)。その後、ゲイン調整回路280は、今回受け取った位相差情報と前回受け取った位相差情報とを比較し、例えば1/N分周器242に設定する分周比を再び1/N2から1/N1に切り換える等して分周比の設定を行う。
【0041】
この結果、記録クロック信号の周波数は、F0→F1→F2→F1へと切り換わり、該記録クロック信号の位相は段階的に変化する(図12(a)→図12(b)→図12(c)→図12(d)参照)。
その後、ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から受け取った位相差情報に基づき、位相ずれが解消したと判断すると、当該時点において1/N分周器242に設定されている分周比(例えば、1/N1)を保持し、この結果、クロック信号の周波数は、当該時点において設定されているクロック信号の周波数(例えば、F1)に保持される。これにより、一定の周波数F1に保持された記録クロック信号が分周器250からデータエンコーダ260に供給され、ATIP情報と記録データとの間にずれのない書き込みが行われる。なお、その後、再びATIP同期信号の位相と記録データ同期信号との間にずれが生じた場合の動作等については、上述した第1の実施形態と同様に説明することができるため、割愛する。
【0042】
以上説明したように、ATIP同期信号と記録データ同期信号の位相との間にずれが検出された場合、ゲイン調整回路280は1/N分周器242に設定する分周比をいったん下げた後(例えば、1/N1→1/N2)、再び上げる(例えば、1/N2→1/N1)等の調整操作により、該ATIP同期信号と記録データ同期信号の位相との間に生じたずれを補正するようにしても良い。
【0043】
<変形例2>
図13は、変形例2に係るゲイン調整回路280の動作を説明する図であり、図14は、記録クロックの周波数変化を示す図である。なお、図13及び図14は、それぞれ前掲図8及び図9に対応している。
本変形例に係るゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から例えばATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいる旨の位相差情報を受け取ると、ATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間に生じたずれが解消した旨の位相差情報を受け取るまでの間(図13に示す、A参照)、1/N分周器242に設定する分周比を一定(例えば、1/N1(<1/N0))に保持させる。
【0044】
1/N分周器242に設定する分周比を1/N0から1/N1に切り換えることで、記録クロック信号の周波数は、F0からF1(>F0)へと切り換わり、該記録クロック信号の位相が進む(図14(a)→図14(b)参照)。その後、ゲイン調整回路280は、位相差検出回路270から受け取った位相差情報に基づき、位相ずれが解消したと判断すると、当該時点において1/N分周器242に設定されている分周比(例えば、1/N1)を保持し、この結果、クロック信号の周波数は、当該時点において設定されているクロック信号の周波数(例えば、F1)に保持される。これにより、一定の周波数F1に保持された記録クロック信号が分周器250からデータエンコーダ260に供給され、ATIP情報と記録データとの間にずれのない書き込みが行われる。なお、ゲイン調整回路280は、上記位相ずれが解消したと判断した場合、1/N分周器242に設定されている分周比を1/N1から1/N0に戻してクロック信号の周波数をF1からF0へと切り換え(すなわち、該記録クロック信号の位相を補正前の記録クロック信号の位相に戻し)、書き込みを行うようにしても良い。
【0045】
以上説明したように、ATIP同期信号と記録データ同期信号の位相との間に生じたずれを補正する際、1/N分周器242の分周比を段階的に切り換えることなく、ATIP同期信号の位相と記録データ同期信号の位相との間に生じたずれが解消するまでの間、当該1/N分周器242の分周比を一定に保持するようにしても良い。
【0046】
<変形例3>
また、上述した第1の実施形態では、ATIP同期信号と記録データ同期信号との間に生じた位相ずれを徐々に補正する場合を例に説明を行ったが、記録品位が劣化する等の弊害が生じない範囲であれば、次のATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまでの間に、ATIP同期信号と記録データ同期信号との間に生じた位相ずれを補正することも可能である。なお、1/N分周器242に設定される分周比を切り換えることにより、次のATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまでの間にATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれの補正が完了した場合には、当該時点から(すなわち、ATIP同期信号及び記録データ同期信号が検出されるまで待つことなく)該1/N分周器242に設定されている分周比をもとに戻すようにすれば良い。
【0047】
<変形例4>
また、上述した第1の実施形態では、位相差検出回路270が第1位相差検出信号及び第2位相差検出信号の検出を行い、いずれかの位相差検出信号がローレベルからハイレベルに立ち上がったことを検出すると、内部カウンタ271を起動し、カウント結果等に対応する位相差情報をゲイン調整回路280へ出力する構成であったが、予め位相差許容範囲(例えば、カウント値;「2」以下等)を設定し、内部カウンタ271によるカウント結果(例えば、カウント値;「5」等)が該位相差許容範囲を超えた場合にのみ、上述した位相差情報をゲイン調整回路280へ出力するようにしても良い。
【0048】
<変形例5>
また、上述した第1の実施形態では、ATIPデコーダ230から出力されるATIPクロック信号にクロックVCO241をロックさせることで、記録クロックを変化させながら光ディスク5に対する書き込みを制御するCAV(Constant Angular Velocity) 方式を採用した光ディスク記録装置を例に説明を行ったが、例えばCLV(Constant Linear Velocity)方式を採用した光ディスク記録装置等、あらゆる記録方式を採用した光ディスク記録装置に適用可能である。
【0049】
B.第2の実施形態
図15は、第2の実施形態に係る光ディスク記録装置300の構成を示す図である。
上述した第1の実施形態に係る光ディスク記録装置200は、1/N分周器242の分周比を適宜設定することによりATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれを補正する構成であった。これに対し、本実施形態に係る光ディスク記録装置300は、ATIPデコーダ230から出力されるATIPクロックの位相を適宜変化させることによりATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれの補正を行う。なお、本実施形態に係る光ディスク記録装置300は、ATIPデコーダ230と位相検出回路243との間に位相シフト回路290が介挿されている点を除けば、前掲図1等に示す光ディスク記録装置200とほぼ同様である。従って、対応する部分には同一符号を付し、説明を省略する。
【0050】
ゲイン調整回路280は、位相検出回路270からATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも例えば10カウント分(図6参照)進んでいる旨の位相差情報を受け取ると、該位相ずれを補正すべく、図示せぬメモリに格納されている位相ずれ補正テーブル等を参照して位相シフト量等を決定し、位相シフト情報として位相シフト回路290に出力する。ここでは、ATIP同期信号の位相が記録データ同期信号の位相よりも進んでいるため、ゲイン調整回路280は、ATIPクロック信号の位相を進めるべき位相シフト情報を位相シフト回路290へ出力する。位相シフト回路290は、該位相シフト情報に基づき、ATIPクロック信号の位相を進め、これをPLL回路240に出力する。
【0051】
前述したように、PLL回路240は、ATIPクロックを基準信号とし、該基準信号の基準周波数を逓倍した周波数のクロック信号を出力する回路である。従って、位相シフト回路290がATIPクロック信号の位相を進めることにより、PLL回路240に入力されるATIPクロック信号の周波数、すなわち基準周波数は位相を進める前に比して高くなり、PLL回路240から分周器250を介してデータエンコーダ260に供給される記録クロック信号の周波数も高くなる。この結果、データエンコーダ260は、ATIPクロック信号の位相を進める前よりも速いタイミングで記録データ同期信号を読み出すこととなり、これによりATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれを補正することが可能となる。なお、この後の動作及び記録データ同期信号の位相がATIP同期信号の位相よりも進んでいる場合については、上述した第1の実施形態と同様に説明することができるため、割愛する。
【0052】
C.第3の実施形態
図16は、第3の実施形態に係る光ディスク記録装置400の構成を示す図である。
上述した第2の実施形態に係る光ディスク記録装置300は、ATIPデコーダ230から出力されるATIPクロックの位相を適宜変化させることによりATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれを補正する構成であった。これに対し、本実施形態に係る光ディスク記録装置400は、発振回路295から出力されるクロック信号を位相を適宜変化させることによりATIP情報と記録データとの間に生じた位置ずれの補正を行う。
【0053】
発振回路295は、制御部(図示略)による制御の下、所定周波数のクロック信号(以下、水晶クロック信号という)を発振する水晶発振器296と、該水晶発振器296から供給される水晶クロック信号を所定の分周比で分周し、位相シフト回路290へ出力する分周器297とを具備している。
位相シフト回路290は、ゲイン調整回路280から出力される位相シフト情報(上述した第2の実施形態参照)に基づき、入力される水晶クロック信号の位相をシフトして、PLL回路240に出力する。なお、この後の動作については、上述した第2の実施形態と同様に説明することができるため、割愛する。
【0054】
なお、本発明は、CD−RW、CD−R、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)、PC−RW(Phase Change ReWritable)等、あらゆる光ディスクに対して記録データの書き込みを行う光ディスク記録装置に適用可能である。
【0055】
また、以上説明した光ディスク記録装置に係る諸機能は、ソフトウェアによって実現することも可能である。具体的には該ソフトウェアを記録した記録媒体(例えば、CD−ROM等)から光ディスク記録装置にインストールする、あるいは該ソフトウェアを備えたサーバからネットワーク(例えば、インターネット等)を介してダウンロードし、パーソナルコンピュータ等を介して光ディスク記録装置に該ソフトウェアをインストールする。このように、上述した諸機能をソフトウェアによって実現することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ATIP情報と記録データとの間に発生する位置ずれを検出すると共に、当該位置ずれを補正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態に係る記録データを説明するための図である。
【図3】 同実施形態に係るATIP同期信号と記録データ同期信号との関係を説明するための図である。
【図4】 同実施形態に係るATIP同期信号と記録データ同期信号との関係を説明するための図である。
【図5】 同実施形態に係るATIP同期信号と記録データ同期信号との関係を説明するための図である。
【図6】 同実施形態に係る内部カウンタの動作を説明するための図である。
【図7】 同実施形態に係る分周比時録クロック信号の周波数の関係を示す図である。
【図8】 同実施形態に係るゲイン調整回路の動作を説明するための図である。
【図9】 同実施形態に係る記録クロックの周波数変化を示す図である。
【図10】 同実施形態に係るゲイン調整回路の動作を説明するための図である。
【図11】 同実施形態に係る記録クロックの周波数変化を示す図である。
【図12】 変形例1に係る記録クロックの周波数変化を示す図である。
【図13】 変形例2に係るゲイン調整回路280の動作を説明する図である。
【図14】 同変形例に係る記録クロックの周波数変化を示す図である。
【図15】 第2の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
【図16】 第3の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 光ディスクを模式的に示した図である。
【図18】 従来の光ディスク記録装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
5・・・光ディスク、200、300、400・・・光ディスク記録装置、210・・・光ヘッド、220・・・アナログフロントエンド、230・・・ATIPデコーダ、240・・・PLL回路、241・・・クロックVCO、242・・・1/N分周器、243・・・位相検出器、250・・・分周器、260・・・データエンコーダ、270・・・位相差検出回路、280・・・ゲイン調整回路、290・・・位相シフト回路、295・・・発振器。

Claims (3)

  1. 光ディスクに対する記録データの書き込みタイミングを制御する記録クロックを発生させる記録クロック発生手段と、
    前記光ディスクに予め記録されているATIP情報からATIP同期信号を検出する第1の検出手段と、
    前記記録データに所定間隔毎に付加される記録データ同期信号を検出する第2の検出手段と、
    前記ATIP同期信号と前記記録データ同期信号との位相差を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて、前記記録クロック発生手段から発生される記録クロックの位相を制御する位相制御手段と
    を具備し、
    前記第1の検出手段は、前記ATIP情報からATIP同期信号を検出すると共にATIPクロックを発生し、
    前記記録クロック発生手段は、前記ATIPクロックを基準信号とし、当該基準信号の周波数を逓倍した周波数のクロックを前記記録クロックとして出力するPLL回路を具備し、
    前記位相制御手段は、前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて前記基準信号の周波数を何倍逓倍するかを決定する
    ことを特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 光ディスクに対する記録データの書き込みタイミングを制御する記録クロックを発生させる記録クロック発生手段と、
    前記光ディスクに予め記録されているATIP情報からATIP同期信号を検出する第1の検出手段と、
    前記記録データに所定間隔毎に付加される記録データ同期信号を検出する第2の検出手段と、
    前記ATIP同期信号と前記記録データ同期信号との位相差を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて、前記記録クロック発生手段から発生される記録クロックの位相を制御する位相制御手段と
    を具備し、
    前記第1の検出手段は、前記ATIP情報からATIP同期信号を検出すると共にATIPクロックを発生し、
    前記記録クロック発生手段は、前記ATIPクロックを入力し、入力されるATIPクロックに位相補正を施す位相補正回路と、前記位補正回路において位相補正の施されたATIPクロックを基準信号とし、当該基準信号の周波数を逓倍した周波数のクロックを前記記録クロックとして出力するPLL回路とを具備し、
    前記位相制御手段は、前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて前記位相補正の補正量を決定する
    ことを特徴とする光ディスク記録装置。
  3. 光ディスクに対する記録データの書き込みタイミングを制御する記録クロックを発生させる記録クロック発生手段と、
    前記光ディスクに予め記録されているATIP情報からATIP同期信号を検出する第1の検出手段と、
    前記記録データに所定間隔毎に付加される記録データ同期信号を検出する第2の検出手段と、
    前記ATIP同期信号と前記記録データ同期信号との位相差を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて、前記記録クロック発生手段から発生される記録クロックの位相を制御する位相制御手段と
    所定周波数のクロックを発生する発振器と
    を具備し、
    前記記録クロック発生手段は、前記所定周波数のクロックを入力し、入力される当該クロックに位相補正を施す位相補正回路と、前記位相補正回路において位相補正の施されたクロックを基準信号とし、当該基準信号の周波数を逓倍した周波数のクロックを前記記録クロックとして出力するPLL回路とを具備し、
    前記位相制御手段は、前記第3の検出手段によって検出される前記位相差に応じて前記位相補正の補正量を決定する
    ことを特徴とする光ディスク記録装置。
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