JP4200077B2 - 情報記録装置、情報記録方法、及び情報記録プログラム - Google Patents

情報記録装置、情報記録方法、及び情報記録プログラム Download PDF

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Description

本発明は、繰り返し記録可能な書き換え型記録媒体に対して情報を記録する情報記録装置、情報記録方法、及び情報記録プログラムに関する。
DVD−R(DVD-Recordable)やDVD−RW(DVD-Re-recordable)などに代表される光ディスクなどの情報記録媒体や、これら情報記録媒体に情報を記録し、記録した情報を再生することができる情報記録再生装置が知られている。このうち、上記のDVD−RWなどの繰り返し記録可能な書き換え型記録媒体に情報を記録する場合、一般的には、記録信号の同期パターン(シンクパターン)をディスク上に形成されたLPP(Land Pre-pit)などの記録基準位置に一致させるようにデータの記録が行われる。このため、記録信号中の同期パターンがディスク上の同じ場所に何度も繰り返して記録されることになり、光ディスク上の記録基準位置やその周辺が熱的ストレスによって劣化してしまうため、書き換え型記録媒体の書き換え回数には限界がある。
上記の書き換え回数を向上させるために、特許文献1に記載の技術においては、書き換え型記録媒体に情報を記録する際、記録媒体上におけるデータの記録開始位置を記録基準位置に対してランダムにシフトさせて記録する方法を採用している。これにより、記録信号中の同期パターンが記録媒体上の同じ場所に何度も繰り返して記録されることがないため、光ディスクの書き換え回数が向上する。
しかし、上述の技術においては、記録媒体上の記録基準位置に対して記録データの記録開始位置を変化させているため、記録したデータの再生時や上書き記録時において、記録データの記録開始位置の検出や同期の確立が困難となることがある。例えば、記録データの記録開始位置を、記録媒体上の記録基準位置に対して最大で±αのシフト量の範囲でシフトして記録する場合、従前に記録したデータの記録開始位置と、現在記録するデータの記録開始位置は最大で2αだけずれることとなる。このシフト量が大きいほど、記録データの再生時や書き換え記録時における同期確立が難しくなり、記録データの再生又は新たなデータの書き換え記録などの精度が落ちてしまうという不具合があった。
特公平8−10489号公報
本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、繰り返し記録可能な書き換え型記録媒体において、データの記録再生における精度を確保しつつ、書き換え記録回数の向上を実現することが可能な情報記録再生装置、情報記録方法、及び情報記録プログラムを提供することにある。
請求項に記載の発明は、書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録再生装置であって、前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出手段と、検出された前記記録基準位置に基づいて記録データを記録する記録手段と、を備え、前記記録手段は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さいことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出工程と、検出された前記記録基準位置に基づいて記録データを記録する記録工程と、を備え、前記記録工程は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さいことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、コンピュータを備え、書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録装置において実行される情報記録プログラムであって、前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出手段、及び、検出された前記記録基準位置に基づいて、記録データを記録する記録手段として前記コンピュータを機能させ、前記記録手段は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さいことを特徴とする。
本発明の1つの好適な実施形態は、書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録再生装置は、前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出手段と、検出された前記記録基準位置に基づいて記録データを記録する記録手段と、を備え、前記記録手段は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さい。
上記の情報記録再生装置は、繰り返し記録可能なDVD−RWやDVD+RWなどの光ディスクなどの情報記録媒体に画像データやコンテンツなどの情報を記録することができる。上記の情報記録再生装置は、記録する際に記録データの同期を取るために、情報記録媒体上の記録基準位置を検出する。記録基準位置は、例えば光ディスク上に予め設けられたプリフォーマットなどとすることができる。そして、記録基準位置に基づいて、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録する。
前記初期シフト量を前記所定シフト量より小さくすることにより、情報記録媒体上に異なるデータが書き換え記録された部分において、従前の記録データの記録開始位置と書き換え記録データの記録開始位置とのずれを小さくできる。よって、情報記録再生装置は、書き換え記録された記録データの先頭位置の検出や同期の確立が容易となる。また、記録開始後は同期パターンを記録基準位置に対してシフトして記録を行うので、書き換え記録において同期パターンの記録位置が一致する確率が低くなり、書き換え回数を向上させることができる。
上記の情報記録再生装置の一態様では、前記記録手段は、記録開始後、前記記録データの同期パターンと前記記録基準位置との間のシフト量を所定シフト量まで増加させ、その後は前記シフト量を前記所定シフト量に維持して記録を行う。より具体的には、前記記録手段は、前記記録データの同期パターンと前記記録基準位置との間のシフト量を検出する手段と、検出されたシフト量が前記所定シフト量以下である場合は前記シフト量を徐々に増加し、検出されたシフト量が前記所定シフト量と一致した場合は前記シフト量を前記所定シフト量に維持する手段と、を備える。
上記の情報記録再生装置の他の一態様では、前記記録手段は、記録開始後、前記記録データの同期パターンと前記記録基準位置との間のシフト量を所定シフト量の範囲内で変動させつつ記録を行う。
上記の情報記録再生装置の一態様では、前記記録手段は、前記所定シフト量をランダムに決定することができる。これにより、書き換え記録領域において、同期パターンの記録位置が一致する確率が低くなり、書き換え回数を向上させることができる。
本発明の他の実施形態では、上記の情報記録再生装置と同様の記録を行う情報記録方法を提供することができる。また、コンピュータを備え、書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録装置において実行することにより、上記の情報記録再生装置と同様の記録を行う情報記録プログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
[記録開始点の制御方法]
以下では、本発明の実施例に係る情報記録媒体へのデータの記録方法について説明する。
まず、図1を参照して一般的に情報記録媒体にデータを記録する方法について述べる。なお、図1における情報記録媒体は、情報を高密度に記録可能なDVD−RWやDVD+RWなどの光ディスク100とすることができる。
図1に光ディスク100の記録構造の概略図を示す。光ディスク100は、物理的なセクタ16を単位として記録データの管理などが行われている。この1個のセクタ16は、図1の中段に示すように複数のシンクフレーム12から構成される。例えば、26個のシンクフレーム12から1個のセクタ16が形成され、さらに、16個のセクタ16から1個の図示しないECC(Error Correcting Code)ユニットが形成される。
光ディスク100に記録されるべき記録データは、予め情報単位としてこのシンクフレーム12の単位で分割されている。なお、1個のシンクフレーム12は、記録データを記録する際の記録フォーマットにより規定されるビット間隔に対応する単位長さ(以下、「T」を用いる)の1488倍の長さを有する。
さらに、1個のシンクフレーム12の先端には同期パターンとしてのシンクパターン14が含まれている。このシンクパターン14は、シンクフレーム12毎の同期を取るために用いられる。光ディスク100に予め形成されたLPP(Land Pre-pit)の先頭ピットの位置は、光ディスク100に対する情報記録の際の記録基準位置10を示している。データの記録は、記録データのシンクパターン14が光ディスク100上の記録基準位置10と一致するように行われる。したがって、LPPの位置に基づいて記録クロックの位相補正を行うことで、既に記録された領域の最後から継ぎ目(リンク)を最小にするようにして高精度の記録を開始する追記や書き換えが可能となっている。なお、このシンクパターン14は、例えば14Tの長さを有している。
上記のシンクフレーム12単位にて、記録すべき記録データを図1の下段に示した所定の周波数を有する記録クロックに同期させることにより、光ディスク100にデータが記録される。また、記録クロックは光ディスク100上の記録基準位置10に同期させられ、この記録クロックを基準にして、記録データのシンクパターン14が記録基準位置10と一致するように記録が行われる。
次に、上記のような記録構造を有する光ディスク100において、情報の記録を開始する際の本発明に係る記録方法について説明する。
先に述べたように、DVD−RWなどの繰り返し記録可能な書き換え可能ディスクにデータを記録する際、シンクパターン14を光ディスク100上の同じ場所に何度も繰り返して記録すると、この場所やその周辺が熱的ストレスによって劣化してしまう。そこで、一般的には図2(a)に示すような方法にて重ね書きが行われている。なお、図2(a)〜(c)は、図1の中段に示した光ディスク100と同様の記録構造を採っており、図の左から右に記録すべきデータが記録されていくものとする。また、光ディスク100としては、DVD−RWやDVD+RWなどの書き換え型記録媒体を想定して説明していく。
図2(a)に示した記録方法は、光ディスク100上での記録開始位置を記録基準位置10に対してランダムにシフトさせて記録する方法を採用している。具体的には、重ね書きデータ20の記録開始点を記録基準位置10に対してランダムに決められたシフト量α(即ち、αは固定値)だけシフトさせて記録を行う。1つの記録データが記録し終わるまで、このシフト量αを維持しながら記録を行う。そして、別のデータを記録する場合には、乱数などを用いてシフト量αを新たに決定して記録を開始する。
図2(a)においては、重ね書きデータ20の記録開始点を光ディスク100の記録方向(内周から外周へ)にシフトさせて記録するものを示したが、記録開始点を逆方向にシフトさせることもできる。また、シフト量αは最初に決められ、1つの記録データが記録されている間は、ずっとこの値に固定して記録が行われる。つまり、1つの記録データを記録している間はずっと、シンクパターン14の位置は記録基準位置10に対してシフト量αだけシフトした状態で記録される。シフト量αには、光ディスク100が有するLPP信号内に記録開始位置が収まるような値が決定される。したがって、シフト量αは記録基準位置10を基準にして、例えば最大で±5T程度までの値に設定することができる。
以上のような記録方法を行うと、シンクパターン14を同じ場所に何度も繰り返して記録する確率が少なくなるので、光ディスクの書き換え回数の向上が図れる。
しかし、上述の方法では図3(a)に示すような不具合がある。図3(a)は、横軸に時間を示し、縦軸には記録データの記録開始位置と記録基準位置10とのシフト量Xを示している。直線Aは、従前に記録したデータの記録開始位置と記録基準位置10とのシフト量を表している。さらに直線Aは、記録開始位置が記録基準位置10に対してシフト量Lだけシフトしており、シフト量が時間的に変化していないことを示している。なお、上記のシフト量「L」は、記録開始位置を記録基準位置10に対してシフトさせることができる最大の値、即ち最大シフト量を表している。また、斜線の領域31は、従前に記録された記録データの記録開始位置の記録基準位置10に対するシフト量が取り得る範囲を示している。
一方、直線Bは、現在記録している記録データの記録開始位置の記録基準位置10に対するシフト量を示している。この例では直線Bは、記録開始位置が記録基準位置10に対して記録方向とは逆方向に最大シフト量Lだけシフトしているものを示している(逆方向にずれているので、「−L」と表記している)。また、領域32は、現在記録する記録データの記録開始位置の記録基準位置10に対するシフト量が取り得る範囲を示している。さらに、リンキング部分15は上記の領域31と領域32が重なっている部分である。すなわち、リンキング部分15は、従前に記録したデータと現在記録するデータの記録開始位置のつなぎ目を意味する。
以上より、このような記録開始位置の設定方法においては、従前に記録したデータと現在記録するデータとの記録開始位置は、最大で、最大シフト量Lの2倍、即ち2L分ずれてしまうことがわかる。このように、従前に記録したデータと現在記録するデータの記録開始位置のずれが大きいほど、同期確率が困難になるなど、記録データの読み込み等の処理精度に影響を及ぼす可能性が高くなる。
(第1実施例)
本発明では、上記の問題を解決する記録方法を採用している。以下で、本発明の第1実施例に係る記録方法について説明する。
第1実施例では、光ディスク100上での記録開始位置を、記録開始時には記録基準位置10に一致させ、その後は記録データのシンクパターン14の位置を記録基準位置10から徐々にシフトさせていき、シフト量X(Xは変数)が所定のシフト量αに達したらそのシフト量αに固定して記録するという方法を採っている。
図2(b)を用いて、上記の記録方法を具体的に説明する。斜線で示す重ね書きデータ20は、記録開始時には、記録データ中のシンクパターン14の位置が光ディスク100上の記録基準位置10と一致するように、即ちシフト量X=0で記録を開始する。その後は、記録データ中のシンクパターン14の位置と光ディスク100上の記録基準位置10のシフト量Xが所定のシフト量αに達するまで徐々にシフト量Xを増加させて記録を行い、シンクパターン14の位置と記録基準位置10のシフト量Xが所定のシフト量αに達したら、シフト量Xを所定のシフト量αに固定して記録を行っていく。所定のシフト量αとしては、先に述べたシフト量Xの最大値Lと最小値−Lの間でランダムな値が決定される。この決定された所定のシフト量αは,1つの記録すべきデータが記録し終わるまで用いられる。そして、次の記録データを記録する場合には、この所定のシフト量αを新たに決定してから記録を開始する。なお、図2(b)においては、光ディスク100の記録方向(即ち記録基準位置10に対して後方)にシンクパターン14の位置をシフトさせて記録する例を示している。
一方、図2(c)においては、光ディスク100の記録方向と逆方向(即ち記録基準位置10に対して前方)に記録データのシンクパターン14の位置をシフトして記録する例を示している。この場合も、記録開始時には、重ね書きデータ20のシンクパターン14が光ディスク100上の記録基準位置10と一致するように記録を開始し、その後は、シンクパターン14の位置の記録基準位置10に対するシフト量Xが所定のシフト量α(この場合は負)に達するまで徐々にシフト量Xを増加させて記録を行う。そして、シフト量Xが所定のシフト量αに達したら、シフト量Xをαに固定して記録を行う。
このように記録開始時にはシフト量X=0とし、シンクパターン14を光ディスク100上の記録基準位置10と一致させて記録を行うことにより、異なる記録データが光ディスク100上で重なり合う領域において、従前の記録データと現在の記録データの記録開始位置のずれの最大値を、2Lよりも小さくすることができる。その詳細について、図3(b)を用いて説明する。
図3(b)は、横軸には時間を示し、縦軸には記録データの記録開始位置と記録基準位置10とのシフト量Xを示している。図3(a)では、従前に記録したデータの記録開始位置の記録基準位置10に対するシフト量Xが直線Aで表されており、この例では記録方向に最大値であるLだけずれている。斜線の領域31は、従前に記録されたデータの記録開始位置の記録基準位置10に対するシフト量Xが取り得る範囲を示している。一方、線分Cは、現在記録しているデータの記録開始位置の記録基準位置10に対するシフト量を表している。線分Cは、現在記録するデータを、シンクパターン14が記録基準位置10と一致する位置から記録し始め、その後は線形に記録データのシンクパターン14の位置を記録基準位置10に対してシフトさせている(この例では、記録方向と逆方向にシフトしている)。そして、シフト量XがLに達したら、シフト量をLに固定して記録を継続している。領域33は、現在記録するデータのシンクパターン14の記録基準位置10に対するシフト量Xが取り得る範囲を示している。さらに、リンキング部分15は、領域31と領域33が重なっている部分であり、従前に記録された記録データと現在記録される記録データのつなぎ目を意味する。
図3(b)に示すように、第1実施例に係る記録方法においては、従前に記録したデータのシンクパターン14の位置と現在記録しているデータの記録開始位置とのずれは、最大でもLである。前述した従来の方法では従前に記録したデータのシンクパターン14の位置と現在記録するデータの記録開始位置が最大でLの2倍ずれていたが、本発明に係る記録方法ではこのずれを半分に減らすことができる。これは、光ディスク100上の記録基準位置10から記録を開始し、徐々に記録開始位置をシフトさせて記録を行っているからである。本実施例に係る記録方法によって、書き換え型記録媒体において、記録データを読み取る際の精度を確保しつつ、書き換え回数を向上させることができる。
次に、第1実施例の記録方法において、記録信号のシンクパターン14の位置の、光ディスク100の記録基準位置10に対するシフト量Xを徐々に所定のシフト量αに到達させる具体的な方法について、図4及び図5を用いて説明する。
図4において、上段の図は光ディスク100に記録した記録データを、下段の図は記録する際に用いる記録クロックを示す。上段の図において、重ね書きデータ20を斜線で示す。重ね書きデータ20は上述のものと同様であり、光ディスク100上での記録基準位置10から記録を開始するものとする。また図4の下段に示すように、従前に記録した際に用いた記録クロックの周期(時間幅)を「T」とする。
本実施例では、新たなデータを光ディスク100に記録する際、記録開始時には記録データのシンクパターン14を光ディスク100上の記録基準位置10と一致させて記録を開始し、その後は徐々に記録信号のシンクパターン14の位置を記録基準位置10に対して所定のシフト量αまでシフトさせて記録を行っていく。このとき、1つのシンクフレーム12内での記録クロック数は同じであるので、記録クロックの周期を徐々に変えていくことになる。具体的には、図示のように、記録クロックの周期は記録されていく方向に(T+a)、(T+b)、(T+c)へと徐々に増加していく(a<b<c)。本例では、記録クロックの周期が(T+c)になったとき、記録信号のシンクパターン14の位置の記録基準位置10に対するシフト量Xが所定のシフト量αに達する。そして、シンクパターン14の位置の記録基準位置10に対するシフト量Xが所定のシフト量αに達した後は、記録クロックの周期を元のTに戻して記録を行っていく。
次に、上記のように記録クロックの周期を変えていったときの記録信号のシンクパターン14の位置の記録基準位置10に対するシフト量Xの時間変化に関して、図5を用いて説明する。図5は、横軸に時間を取り、縦軸に記録すべきデータのシンクパターン14のシフト量Xを示す。先に述べた記録方法と同様に、記録開始時には、記録データのシンクパターン14が光ディスク100上の記憶基準位置10と一致するように、即ちシフト量X=0で記録を開始する。その直後は、シフト量Xを、ステップΔαにて時間とともに増加させる。そして、所定時間が経過してシフト量Xが所定のシフト量αに達すると、その後はシフト量Xを所定のシフト量αに固定して記録を行う。なお、このように記録すべきデータのシンクパターン14の位置を徐々にずらしていく処理は、後述するVCOコントローラ209が記録クロック生成部208に供給する制御電圧を変化させることによって行うことができる。
(第2実施例)
前述した第1実施例では、データの記録において、記録開始時にはシンクパターン14を光ディスク100上の記録基準位置10と一致させて記録を行う方法を示した。これにより、異なるデータを記録したときの光ディスク100上のリンキング部分15において、従前に記録したデータと現在記録するデータの記録開始位置のずれを最大シフト量Lの2倍よりも小さくすることができると述べた。しかし、記録基準位置10から記録を開始しなくても、記録開始時において、記録データのシンクパターン14の記録位置の記録基準位置10に対するシフト量がLよりも小さい値であれば、従前に記録したデータと現在記録するデータの記録開始位置のずれを最大シフト量Lの2倍より小さくすることはできる。第2実施例に係る記録方法は、以上のような観点に基づいてなされている。
第2実施例に係る具体的な記録方法を、図6を用いて説明する。図6は、横軸には時間を示し、縦軸には記録データのシンクパターン14の位置の記録基準位置10に対するシフト量を示している。直線Aは、従前に記録したデータのシンクパターン14の位置の記録基準位置10に対するシフト量の時間変化を表しており、記録データのシンクパターン14の位置が記録基準位置10に対して定常的にLだけずれているものを示している。また、斜線の領域30は、従前に記録されたデータのシンクパターン14の位置が記録基準位置10に対して取り得る範囲を示している。一方、線分Dは、記録開始時において、シンクパターン14の位置が記録基準位置10に対して記録方向とは逆方向にβだけずれて記録される例を示している。線分Dは、現在記録するデータを光ディスク100上の記録基準位置10からβだけずれた位置から記録し始め、線形に記録信号のシンクパターン14の位置を記録基準位置10に対してずらしていき、シフト量Xが最大シフト量Lに達したらシフト量Xを最大シフト量Lに固定して記録を継続していく例を示している。また、領域35は、現在記録するデータの記録開始位置が記録基準位置10に対して取りうる範囲を示している。さらに、リンキング部分15は上記の領域30と領域35が重なっている部分である。
以上より、従前に記録したデータの記録開始位置と現在記録するデータの記録開始位置とのずれは最大でも(L+β)になる。βは最大シフト量Lより小さい値から選ばれるので、上記の(L+β)のシフト量はLの2倍の量よりも小さい。したがって、第2実施例に係る記録方法によっても、重ね書き部分における記録データを読み取る際の精度を低下させることなく、書き換え型記録媒体に対しての書き換え回数を向上させることが可能である。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例に係るデータの記録方法について説明する。第3実施例でも、第1実施例に係る記録方法と同様に、記録開始時にはシンクパターン14の位置が記録基準位置10と一致するように記録を行い、その後徐々に記録基準位置10に対してシンクパターン14の位置をずらしていく。但し、第3実施例では、シンクパターン14の位置と記録基準位置10とのシフト量Xを常に変動させ、所定の時間が経過しても(即ち、シフト量Xが所定量αに達しても)その後シフト量Xを所定のシフト量αに固定しない。
図7に第3実施例に係る記録方法の具体例を示す。図7は、縦軸にシンクパターン14位置の記録基準位置10に対するシフト量Xを示し、横軸に時間を示す。直線Aは、従前に記録したデータのシンクパターン14の位置であり、この場合は記録基準位置10に対して最大シフト量Lだけずれている。一方、曲線Eは、現在記録している記録データのシンクパターン14の記録基準位置10に対するシフト量Xの時間変化を表している。曲線Eでは、シンクパターン14を光ディスク100上の記録基準位置10と一致させて記録を開始するが、その後は、記録データのシンクパターン14毎に、その記録基準位置10に対するシフト量Xを非線形に変化させて記録を行う。なお、このシフト量Xの変化は±Lの範囲内で行う。また、このシフト量Xは、例えば記録すべきデータのシンクパターン14毎に乱数を発生させて決定する。
以上のように第3実施例に係る記録方法では、シンクパターン14毎に乱数を発生させ、シンクパターン14の位置を記録基準位置10に対してランダムにシフトさせて記録するので、新たに記録するデータの記録開始位置が従前に記録したデータのシンクパターン14の位置と一致する確率が小さくなる。これにより、書き換え可能回数を増加させることができる。また、本実施例の記録方法においても、異なるデータを書き換え記録したときに、それらの記録位置のずれを最大でも最大シフト量Lの2倍よりも小さくすることができる。
なお、第3実施例でも、記録開始時に、シンクパターン14の位置を光ディスク100上の記録基準位置10と一致させて記録を開始するのではなく、記録基準位置10に対してLより小さいシフト量だけシフトした位置から記録を開始しても同様な効果が得られる。異なるデータを書き換え記録したときに、それらの記録位置のずれを最大でも最大シフト量Lの2倍よりも小さくすることができる。
[情報記録再生装置]
以下では、本発明に係る情報記録再生装置について説明する。図8は、情報記録再生装置200の概略構成を示すブロック図である。
情報記録再生装置200は、DVD−RWなどの光ディスク100に画像データやコンテンツなどの情報を記録することができ、さらにDVD−ROMなどの光ディスク100に記録された情報を再生することもできる。なお、光ディスク100としては、繰り返し記録可能なDVD−RWやDVD+RWなどの書き換え型記録媒体が挙げられる。
光ピックアップ202は、記録時及び再生時のいずれにおいても、光ビームの反射光に対応するRF(Radio Frequency)信号301を出力する。光ディスク100がウォブルランドグルーブ方式を採用している場合には、光ディスク100の記録面上にはウォブルの付いたランドおよびグルーブ並びにプリピットなどが予め形成されているので、RF信号301の中にはウォブル、ランド、グルーブ、プリピット等の制御情報が含まれている。さらに、光ディスク100に記録情報がすでに記録されている場合には、この記録情報もRF信号301の中に取り込まれる。
プリアンプ206は、上記の光ピックアップ202から出力されたRF信号301を増幅して、増幅後のRF信号302を復調部207に出力する。復調部207は、このRF信号302から、ウォブル周波数信号、トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号などを作り出力する。また、復調部207は、プリアンプ206から出力されるRF信号301から、プリピットなどのプリピットフォーマット位置に基づいてディスク基準位置信号303を生成し、記録クロック生成部208に供給する。
CPU210は図示しないメモリなどを有し、そのメモリ内には、VCOコントローラ209に供給すべき電圧パターンが記憶されている。この電圧パターンは、例えば図5に示すように一定の電圧値からステップ状に増減するパターンとすることができる。VCOコントローラ209はCPU210から供給される電圧パターンを制御電圧信号304として記録クロック生成部208へ供給する。
記録クロック生成部208はVCO(Voltage Controlled Oscillator)を備え、VCOコントローラ209から供給される制御電圧信号304に対応する周波数を有し、かつ、復調部207から供給されるディスク基準位置信号303に同期した記録クロック信号305を生成し、記録ゲート信号生成部212へ供給する。記録ゲート信号生成部212は記録クロック信号305に同期した記録ゲート信号306を生成し、変調部204へ供給する。
一方、図示しないインターフェースなどを介して取り込まれた入力データは、一旦、バッファ203に記憶される。入力データは光ディスク100に記録すべきデータであり、バッファ203に入力された入力データ307は変調部204に供給される。
変調部204は、入力データ307に対して符号変換を行う。例えば、光ディスク100がDVD−RWの場合、変調部204は入力データに対して8−16変調などの符号変換を行う。そして、変調部204は、変調後の信号を、記録ゲート信号生成部212から入力された記録ゲート信号306によりゲートして変調信号308としてレーザ駆動部205へ供給する。これにより、変調部204から出力される変調信号308は記録クロック305に同期したものとなる。
具体的には、図4に示すように、シンクパターン14の位置と記録基準位置との間のシフト量Xが所定のシフト量αに達するまでは記録クロックの周波数を徐々に低下させて周期を増加させ、シフト量Xが所定のシフト量αに達した後は、記録クロックの周波数を固定して、周期を一定値Tに維持する。
なお、VCOコントローラ209、記録クロック生成部208及び記録ゲート信号生成部212は、PLL(Phase Locked Loop)回路を構成している。つまり、このPLL回路により、データの記録に用いられる記録クロックは、光ディスク100に記録されたプリピットなどに対応するディスク基準位置信号に対して位相同期がとられる。
そして、レーザ駆動部205は、変調部204から供給された変調信号308に基づいてレーザパワーを調整する駆動信号309を生成し、光ピックアップ202に供給する。光ピックアップ202は図示しないレーザダイオードなどを備え、レーザ駆動部205から供給された駆動信号309に基づいてレーザダイオードの発光を制御し、光ディスク100上にデータを記録する。
このように、CPU210は、上述の各要素を制御して、本発明に係る記録データのシンクパターン14の位置を記録基準位置10に対してシフトしつつ記録データの記録を行う。なお、CPU210は、上述以外の、情報記録再生装置200の全体的な制御および上述した要素間の情報のやり取りを制御・管理することができる。
[データ記録処理]
次に、上述した情報記録再生装置200にて行われるデータ記録処理について説明する。図9に、データ記録処理のフローチャートを示す。なお、図9の例は、第1実施例に係るデータ方法を適用した例である。即ち、データの記録開始時には、記録データのシンクパターン14を光ディスク100上の記録基準位置10と一致させて記録を開始し、その後は記録データのシンクパターン14の位置を記録基準位置10に対して徐々にシフト量Xだけシフトさせていく。そして、そのシフト量Xが所定のシフト量αに至ったら、その後は所定のシフト量αを維持して記録を行う。なお、以下の処理は、主にCPU210が図8に示した各処理部を制御して行う。
まず、ステップS11では、CPU210は、以降の処理にて使用する所定のシフト量αを決定するために、乱数kを発生させる。乱数を発生させて、所定単位のデータを記録する毎に異なるシフト量αを決定することにより、記録データの書き換え時に従前の記録データのシンクパターン14の位置と書き換え記録データのシンクパターン14の位置とが重なる確率を減少させることができる。なお、乱数kは−1<k<1の範囲で発生させる。乱数が決定されると、処理はステップS12に進む。
ステップS12では、CPU210は、ステップS11にて決定されたkに基づき、所定のシフト量αを決定する。所定のシフト量αは、前述した最大シフト量Lに乱数kを掛けた値として算出される。ここで、最大シフト量Lの値はCPU210内のメモリなどに予め記憶しておくことができる。所定のシフト量αが算出されると、処理はステップS13に進む。
ステップS13では、光ディスク100上の記録基準位置10が検出される。ここで、記録基準位置10は、例えば光ディスク100上に形成されたLPPの位置である。したがって、ステップS13では、復調部207が光ディスク100の読み取り信号から記録基準信号303を生成する。そして、処理はステップS14に進む。
ステップS14では、ステップS13にて検出された記録基準位置10からデータの記録を開始する。つまり、記録データのシンクパターン14の位置を記録基準位置10と一致させて(即ち、シフト量X=0で)記録を開始する。そして、処理はステップS15に進む。
ステップS15では、記録信号のシンクパターン14の位置を光ディスク100上の記録基準位置10に対して徐々にシフトさせる処理を行う。ステップS15では、CPU210がVCOコントローラ209を制御して記録クロックの時間幅を変えることにより、例えば図5に示すように、記録信号のシンクパターン14の位置をΔαずつシフトする。以上の処理が終わると、処理はステップS16に進む。
ステップS16では、CPU210が、記録データのシンクパターン14の位置と光ディスク100上の記録基準位置10とのずれを算出し、このずれが所定のシフト量α以上(αに一致する場合を含む。)であるかどうか判定する。算出されたずれが所定のシフト量α以上であればステップS17に進み、算出された差が所定量αよりも小さければステップS15に戻る。
上記のずれが所定のシフト量αよりも小さい場合(ステップS16;No)、ステップS15にて、記録信号のシンクパターン14の位置を光ディスク100上の記録基準位置10に対してさらにシフトする処理を行う。例えば、図5に示すように、さらにΔαだけ記録信号のシンクパターン14の位置をシフトすることができる。このように、ステップS15及びステップS16での処理を繰り返すことによって、記録信号のシンクパターン14の位置と記録基準位置10との間のシフト量Xを所定のシフト量αまで徐々に増加させる。
一方、記録信号のシンクパターン14の位置が記録基準位置10に対して所定のシフト量α以上シフトしている場合(ステップS16;Yes)、ステップS17にてシフト量Xを所定のシフト量αに固定する。つまり、シンクパターン14の位置をこれ以上シフトさせないようにする。よって、以後の記録はシフト量αに固定された状態で行われる。そして、処理はステップS18に進む。
ステップS18では、CPU210が、記録すべきデータが終了位置にあるかどうかを判定する。記録データが終了位置にあれば当該フローチャートを抜け、処理を終了する。一方、記録データがまだ終了位置でなければステップS17に戻り、記録データのシンクパターン14の記録基準位置に対するシフト量αに保ち、記録を継続する。
以上の処理により、記録データの書き換え開始部分において、従前の記録データのシンクパターン14の記録位置と、書き換え記録データのシンクパターンの記録位置とのずれを0にすることができる。これにより、光ディスク100の再生及び記録に係る処理の精度の低下を防止することができる。さらに、記録データのシンクパターン14の記録位置が記録するデータごとに異なるので、光ディスクに対する書き換え回数も向上させることができる。
光ディスクの記録構造及び記録データの構造を示す図である。 書き換え型記録媒体にデータを記録する方法を説明するための図であり、図2(a)は通常の記録方法を示す図であり、図2(b)及び図2(c)は本発明の第1実施例に係る記録方法を示す図である。 異なる記録データの書き換え記録部分におけるシンクパターン位置のずれを説明するための図である。 本発明の第1実施例に係る記録クロックの周期の変化について説明するための図である。 本発明の第1実施例に係る記録位置のシフト量の時間変化を示す図である。 第2実施例に係る書き換え記録部分におけるシンクパターン位置のずれを説明するための図である。 本発明の第3実施例に係るデータの記録方法について説明するための図である。 本発明の実施例である情報記録再生装置のブロック図である。 本発明に係るデータ記録処理のフローチャートである。
符号の説明
10 記録基準位置
12 シンクフレーム
14 シンクパターン
15 リンキング部分
100 光ディスク
200 情報記録再生装置
201 スピンドルモータ
202 光ピックアップ
203 バッファ
204 変調部
205 レーザ駆動部
206 プリアンプ
207 復調部
208 記録クロック生成部
209 VCOコントローラ
210 CPU
212 記録ゲート信号生成部

Claims (7)

  1. 書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録再生装置であって、
    前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出手段と、
    検出された前記記録基準位置に基づいて記録データを記録する記録手段と、を備え、
    前記記録手段は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さいことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 前記記録手段は、記録開始後、前記記録データの同期パターンと前記記録基準位置との間のシフト量を所定シフト量まで増加させ、その後は前記シフト量を前記所定シフト量に維持して記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  3. 前記記録手段は、
    前記記録データの同期パターンと前記記録基準位置との間のシフト量を検出する手段と、
    検出されたシフト量が前記所定シフト量以下である場合は前記シフト量を徐々に増加し、検出されたシフト量が前記所定シフト量と一致した場合は前記シフト量を前記所定シフト量に維持する手段と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報記録再生装置。
  4. 前記記録手段は、記録開始後、前記記録データの同期パターンと前記記録基準位置との間のシフト量を所定シフト量の範囲内で変動させつつ記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  5. 前記記録手段は、前記所定シフト量をランダムに決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報記録再生装置。
  6. 書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録方法であって、
    前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出工程と、
    検出された前記記録基準位置に基づいて記録データを記録する記録工程と、を備え、
    前記記録工程は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さいことを特徴とする情報記録方法。
  7. コンピュータを備え、書き換え型の記録媒体に情報を記録する情報記録装置において実行される情報記録プログラムであって、
    前記記録媒体上の記録基準位置を検出する記録基準位置検出手段、及び、
    検出された前記記録基準位置に基づいて、記録データを記録する記録手段として前記コンピュータを機能させ、
    前記記録手段は、記録開始時には前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して初期シフト量だけシフトさせて前記記録データを記録し、記録開始後は前記記録データの同期パターンを前記記録基準位置に対して所定シフト量の範囲内でシフトさせて前記記録データを記録し、前記初期シフト量は前記所定シフト量より小さいことを特徴とする情報記録プログラム。
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