JP2009238290A - タイミング信号生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャネル周波数が大きく変動しても追記時にスループットを落とすことなくリンキング精度を確保する光ディスク情報記録媒体装置を提供する。
【解決手段】PLLの発振周波数値を受けて補正量算出手段は補正量を算出し、この補正量に基づいてタイミング補正手段は追記記録開始タイミングを補正する。これにより入力チャネル周波数が大きく変化しても、入力チャネル周波数に依存しない固定遅延により発生するタイミングずれを自動補正し、リンキング精度を高めることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイミング信号生成装置と、タイミング信号生成方法と、光ディスク情報記録再生装置とに係り、特に、光ディスクの任意の場所において情報の記録が可能なタイミング信号生成装置と、タイミング信号生成方法と、光ディスク情報記録再生装置とに係る。
近年、デジタルカメラ、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、DVDレコーダーなどが急速に普及している。これに伴い、音楽データだけではなく映像データを含む大容量のデジタルデータを個人が記録あるいは再生することが当たり前となっている。映像情報を保存するために、DVD−R/+Rといった安価なメディアが普及しており、これらのメディアは記録後にDVDプレーヤーで再生が可能である。
記録可能のできるDVDメディアとしては、1回のみ記録が可能なDVD−RとDVD+Rとがある。さらに、書き換え可能なDVD−RWと、DVD+RWと、DVD−RAMとがある。さて、これらの光ディスクへの情報記録方法には、大きく分けて3種類がある。第1の記録方法は、いわゆる一筆書きでディスク全面を一気に記録するディスクアットワンス記録方法である。第2の記録方法は、マルチボーダと呼ばれる仕組みを使ってディスク空き領域に追記を行うインクリメンタル記録方法である。第3の記録方法は、DVD−ROM再生互換はないが効率よく追記記録ができるパケットライト記録方法である。ただし、DVD−RAMは、プリピットアドレスがディスク上に埋め込まれているため、DVD−ROMドライブの再生互換はない。
光ディスクの情報再生に関して説明する。光ディスク媒体上には同心円状あるいはスパイラル状の案内溝(トラック)が形成されており、微小情報ピットはこのトラックに沿って形成されている。光ディスク装置は、集光したレーザビームを、スピンドルモータによって回転するディスク媒体記録面に照射する。この時、ディスク面とビーム集光用対物レンズと間のの距離が一定になるようにフォーカシングサーボがかけられる。また、集光ビームがトラックを追従するようにディスク半径方向に対してトラッキングサーボがかけられる。光ディスク情報記録再生装置は、ディスク上に形成した微小情報ピットにより変化する反射光の明暗や偏光を電気信号として検出する。光ディスク情報記録再生装置は、このRF(Radio Frequency)信号をフィルタリング処理した後、PLL(Phase Locked Loop)によって同期クロックを抽出し、この同期タイミングでRF信号をデジタルデータとして識別する。その後、RLL(Run Length Limited)復調やECC(Error Correction Code)誤り訂正を行った後、音楽あるいは映像情報が取り出されることになる。
記録時には、この逆で、ユーザ情報にECCパリティーを付加し、8/16変調を行い、さらにフレーム単位に特殊コードを付加した情報を記録クロックに同期して、ディスク上に記録する。この時、レーザパワーを上げることで、集光部分の温度が上昇し物理特性を可逆的あるいは不可逆的に変化させることで、微小ピットを形成してゆく。
ところで、ディスクの回転制御方法には主に2種類の方式が存在する。すなわち線速度を一定に保つCLV(Constant Linear Velocity)制御方式と、回転角速度を一定とするCAV(Constant Angular Velocity)制御方式とである。
しかし、CLV制御には課題がある。内外周でスピンドル回転数が約2.4倍変化するため、ランダムアクセス時にスピンドル制御の待ち時間がかかる点と、これにより多くの電力が消費される点とである。このため、CAV制御方式を用いる装置が増えてきている。
これは、CAV方式では、スピンドルを常に一定速度で回転させるため、回転数の待ち時間が短くなり、アクセス性が向上するためである。しかし、CLV制御で記録されたディスクをCAV制御で再生する場合、半径に比例してチャネルレートが大きく変化することになる。
記録可能なDVDの案内溝は、ディスク半径方向に微少に蛇行している。この蛇行周期は、トラッキングサーボが追従できない程度に設定されており、その蛇行成分はウォブル信号として検出できる。この蛇行周期は、DVD+R/RWでチャネルクロック周期の32倍、DVD−R/RWで同じく186倍であり、逓倍することで記録クロック作り出すことができる。また、DVD−R/RWでは、一定間隔でランド領域にランドプリピットと呼ばれるピットが形成されておりディスク上のアドレス情報が埋め込まれている。また、DVD+R/RWでは、ADIP(Address in Pre−groove)と呼ばれる一定間隔でウォブル信号が位相変調された領域があり、この変調を検波することでアドレス情報を読み出すことができる。すなわち、DVD−RAMを除く記録可能なDVDでは、ウォブル信号から記録クロックとアドレス情報を読み出すことができるので、任意の位置からユーザ情報を記録することが可能である。
さて、既に記録済みの領域の後に情報を追記記録する場合、あるいは、記録済み領域の上に情報を上書きする場合、記録位置(リンキング位置)が前にずれると直前のデータを消してしまう。逆に後ろにずれると未記録のギャップ領域が形成されてしまう。ギャップが形成されると、記録ピットが連続していることを前提にトラッキングサーボをかけているDVDプレーヤーにおいて、再生時にサーボはずれを起こす可能性が高まる。従って、どちらにずれても再生性能が低下するため、リンキングの精度を高めることが課題となっている。
リンキング精度を悪化させる原因として、まず電圧変動や温度変化に伴う回路系遅延変動が挙げられる。これに関して、特許文献1(特開2002−319134号公報)にその解決方法の記載がある。図16は、特許文献1発明による光ディスク情報記録再生装置の構成を説明するためのブロック図である。特許文献1に開示された発明では、レーザ制御手段107に入力される記録信号と、この記録信号でパワー変調されたレーザ光を再生信号として再生信号処理手段103から取り出した出力信号とを、遅延時間計測手段108で計測する。さらに、この計測結果に基づいて、記録タイミングを記録タイミング制御手段105で調整する。これにより、ディスク領域に直接試し書きをすることなく遅延量を計測できるため、ディスク記憶容量を消費することがなく、リンキング位置を高い精度で合わせることができる。
リンキング精度を悪化させるもう一つの原因として、記録クロックの位相変動がある。記録クロックはウォブル信号に位相同期させたPLLで生成するのが一般的である。しかし、ディスク偏芯が大きな場合には、ウォブル信号が周波数変調されてPLL追従が間に合わず誤差が生じてしまう。その結果、記録クロックの位相変動として現れる場合がある。また、特に、DVD−Rのように周波数の低いウォブル信号を有するディスクの場合、隣接トラックからのクロストークの影響によりウォブル信号の位相が変調され、ウォブル信号を基に生成した記録クロックの位相が変動してしまうことが知られている。これに関して、直前の記録データを再生して追記タイミングを生成し追記記録データ先頭と精度よく接続する方法が例えば特許文献2(特開2003−173535号公報)に記載されている。
上記に関連して、特許文献3(特開2005−182850号公報)には、PLL回路に係る発明が開示されている。
特許文献3発明のPLL回路は、同期引き込みパターン領域とデータ領域とを有する光ディスクからの再生信号に同期した再生クロックを生成するものである。このPLL回路は、再生クロック生成手段と、位相差検出手段と、補正信号生成手段とを具備している。ここで、再生クロック生成手段は、再生クロックを生成するためのものである。位相差検出手段は、再生信号と再生クロックとの位相差を検出するためのものである。補正信号生成手段は、位相差を補正する補正信号を生成するためのものである。また、再生クロック生成手段は、位相差を示す信号、および、補正信号、を入力信号として、再生クロックを生成するものである。
また、特許文献4(特開2006−331514号公報)には、光ディスク記録再生装置に係る発明が開示されている。
特許文献4発明の光ディスク記録再生装置は、光ディスクにデータを記録再生するものである。この光ディスク記録再生装置は、スピンドルモータと、ピックアップと、ディスク歪み検出部と、制御部とを備える。ここで、スピンドルモータは、装着された光ディスクを回転させるためのものである。ピックアップは、光ディスクにデータを記録又は再生するためのものである。ディスク歪み検出部は、ピックアップの再生信号からディスク歪みに起因するトラッキングエラー信号又はフォーカスエラー信号の変化量を検出するためのものである。制御部は、検出したトラッキングエラー信号又はフォーカスエラー信号の変化量に基づき上記スピンドルモータの回転と記録又は再生動作を制御するためのものである。また、制御部は、光ディスクのデータ記録面を半径方向に複数個のゾーンに区分し、内周側から外周側に向って角速度一定の条件で光ディスクを回転させてデータの記録又は再生を行い、上記ゾーンの境界位置にて上記ディスク歪み検出部によりトラッキングエラー信号又はフォーカスエラー信号の変化量を検出する。さらに、制御部は、変化量が所定の閾値を超えたら、光ディスク回転の線速度を順に減速してトラッキングエラー信号又はフォーカスエラー信号の変化量を検出し、変化量が所定の閾値以下になる線速度を求め、求めた線速度に従い次のゾーン内を線速度一定の条件に切り替えて光ディスクを回転させ、データの記録又は再生を行う。
また、特許文献5(特開2007−59018号公報)には、情報信号再生装置に係る発明が開示されている。
特許文献5発明の情報信号再生装置は、最尤検出を用いて情報記録媒体から読み出された再生信号をチャネルビットデータ列に復号するものである。この情報信号再生装置は、オフセット補正器と、最尤検出器とを備える。ここで、オフセット補正器は、再生信号に含まれる最短周期信号のDCレベルと、最尤検出における複数の基準レベルのうちに含まれる中央の基準レベルとが一致するように、再生信号をオフセット補正するためのものである。最尤検出器は、オフセット補正器によって補正された再生信号を最尤検出によって復号し、チャネルビットデータ列を生成するためのものである。
また、特許文献6(特開2007−95156号公報)には、位相同期装置に係る発明が開示されている。
特許文献6発明の位相同期装置は、PLL回路と、パルス信号生成手段と、最大符号反転間隔計測手段と、第1チャネル周波数信号生成手段とを備える。ここで、PLL回路は、ラン長制限符号規則の上限以上である所定のラン長を含む特殊パタンが周期的に埋め込まれた変調信号から、該変調信号に同期したクロック信号を生成するためのものである。なお、変調信号は、ラン長制限符号で変調されている。パルス信号生成手段は、変調信号をクロック信号に同期してパルス化し、パルス信号を生成するためのものである。最大符号反転間隔計測手段は、PLL回路の同期が外れた状態におけるパルス信号の符号反転間隔を計測し、特殊パタンの埋め込み周期以上の期間内における符号反転間隔の最大値を最大符号反転間隔として出力するためのものである。第1チャネル周波数信号生成手段は、最大符号反転間隔に基づいて第1のチャネル周波数を推定するためのものである。また、PLL回路は、非同期状態になると、中心周波数が第1のチャネル周波数に設定される。
特開2002−319134号公報 特開2003−173535号公報 特開2005−182850号公報 特開2006−331514号公報 特開2007−59018号公報 特開2007−95156号公報
前述したように、既記録領域を再生してその直後から記録を始めることでギャップやオーバーラップなしに追記が可能である。この場合、情報再生処理部の遅延と、記録情報をレーザパワーに変換してディスク上に照射するまでの遅延との両方を、オフセットとして考慮する必要がある。この遅延には、チャネルクロック周期に比例する部分と、固定的に発生する部分とがある。しかし、CAV記録の場合には内外周でチャネル周波数が約2.4倍変化するため、固定遅延部分の影響で記録タイミングがずれてしまう。温度や電圧変動によって発生する遅延の変動はそれほど大きくない。このことを考えると、CAV制御で記録を行う場合にリンキング精度に影響を与える要因は、再生信号処理および記録信号処理部の固定遅延による影響で主因になると考えられる。
ディスクに照射されたレーザ光がフォトディテクタに反射してから再生系回路を通って同期タイミングを生成するまでの遅延時間をTrとする。また、この同期タイミングを受けてからレーザパワーが変調されるまでの遅延時間をTwとする。Trに対してチャネルクロック周期に比例する遅延Tr_synと、チャネルクロックに依存しない固定遅延Tr_asynが存在する。Tr_synは主にリードクロック同期の2値化回路の遅延に相当する。またTwも同様にチャネルクロック周期に比例する遅延Tw_synと、チャネルクロックに依存しない固定遅延Tw_asynが存在する。追記タイミングを生成する場合、TrとTwの和Trwに相当する遅延分を考慮し、追記開始タイミングとして同期タイミングよりTrwだけ早く出力する必要がある。
Trw=Tr+Tw=Tr_syn+Tr_asyn+Tw_syn+Tw_asyn=Trw_syn+Trw_asyn …(1)
Trwは(1)式のように、固定遅延Trw_asynとチャネルクロック同期比例遅延Trw_synに分けられる。チャネルクロック周期をTとすると、Trw_syn/T=N(一定)である。したがって、追記タイミングを生成する場合、チャネルクロックをカウントしてゲートタイミングを補正すればTrw_synはチャネル周波数が変化しても問題なく補正できる。しかし、Trw_asyn/Tはチャネルクロック周波数の関数となる。図13は、CAV再生時における、再生半径による内部遅延量の変化を示したグラフである。内周ではT換算の遅延量が少なく、外周ほど増加する。
このため、特許文献2の方法を用いても、追記記録タイミングを内周条件に合わせて記録を行うと、外周追記時に遅延増のためリンキング位置にギャップが発生してしまう。図11は、光ディスクへの追記時に、リンキング位置にギャップが発生する場合を説明するための図である。逆に外周条件に合わせて記録を行うと、内部でオーバーラップが発生してしまう。図12は、光ディスクへの追記時に、リンキング位置にオーバーラップが発生する場合を説明するための図である。
一方、特許文献1の方法を用いて遅延量を計測するためには、未記録領域で計測を行うかあるいは、ある程度高いレーザパワーを発生させなければならない。これは、既記録ピットによる反射光がノイズとなるためである。一般的にディスクには再生パワーが多少増加しても記録マークが変形あるは消去されないマージンが確保されてはいる。しかし、既記録領域で遅延計測を何度も行うのは既記録領域へダメージを与えるリスクが高い。従って、安全なシステムを構築するためには未記録領域へシーク後、計測を行い、再度記録領域へシークする必要があり、スループットの低下が避けられない。特にチャネル周波数がディスク半径で変化するCAV制御で記録を行う場合には、回路系の固定遅延の影響で遅延量が変化するため、計測の頻度が上がりスループットは大幅に下がってしまうという問題がある。
本発明の目的は、CAVスピンドル制御においても追記時にスループットを落とすことなくリンキング精度を確保する光ディスク情報記録再生装置を提供することである。
本発明によるタイミング信号生成装置は、同期検出手段と、補正量算出手段と、タイミング補正手段とを具備する。ここで、同期検出手段は、チャネル周波数を有する任意の入力信号を入力して、チャネル周波数に比例した所定の周波数値と、入力信号の同期タイミング信号とを生成して出力するものである。補正量算出手段は、周波数値に基づいて遅延補正量を算出して出力するものである。タイミング補正手段は、同期タイミング信号と、遅延補正量とに基づいて補正タイミング信号を生成出力するものである。なお、チャネル周波数が変化しても入力信号と補正タイミング信号の位相関係が一定となるように補正タイミング信号を補正する。
本発明によるタイミング信号生成方法は、(a)同期検出手段において、チャネル周波数を有する任意の入力信号を入力して、チャネル周波数に比例した所定の周波数値と、入力信号の同期タイミング信号とを生成して出力する同期検出ステップと、(b)補正量算出手段において、周波数値に基づいて遅延補正量を算出して出力する補正量算出ステップと、(c)タイミング補正手段において、同期タイミング信号と、遅延補正量とに基づいて補正タイミング信号を生成出力するタイミング補正ステップとを具備する。なお、チャネル周波数が変化しても入力信号と補正タイミング信号の位相関係が一定となるように補正タイミング信号を補正する。
図13におけるTrw_asynの半径依存性は、回路構成に依存し入力周波数以外に変動する要素がなく、予想することが可能である。つまり遅延量はチャネル周波数の関数となっているため、補正すべき遅延量も図14に示すようにチャネル周波数から計算することが可能である。そこで、PLL(図1の41)の発振周波数値を基に図13で示す補正量を算出し、これを用いてタイミング補正手段(図1の6)でタイミングを補正する。こうすることで図15に示すように半径あるいはチャネル周波数に依存しない追記記録開始タイミング信号を生成することができる。すなわち、入力チャネル周波数が大きく変動しても、追記記録開始タイミングが自動補正されるのでリンキング部でギャップやオーバーラップの発生を抑えることができる。
添付図面を参照して、本発明によるタイミング信号生成装置を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるタイミング信号生成装置の動作を説明するための、光ディスク情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。この光ディスク情報記録再生装置は、光ヘッド2と、増幅器3と、同期検出手段4と、補正量算出手段5と、タイミング補正手段6と、記録信号生成手段7と、レーザ制御手段8とを具備する。同期検出器4は、PLL41と、2値化手段42と、同期検出器43とを具備する。
光ヘッド2は、増幅器3に接続されている。増幅器3は、もう一方で、同期検出手段4に接続されている。同期検出手段4において、2値化手段42は、同期検出器43に接続されている。同期検出器43は、もう一方で、タイミング補正手段6に接続されている。同期検出手段4のPLL41は、補正量算出手段5に接続されている。補正量算出手段5は、もう一方で、タイミング補正手段6に接続されている。タイミング補正手段6は、もう一方で、記録信号生成手段7に接続されている。記録信号生成手段7は、もう一方で、レーザ制御手段8に接続されている。レーザ制御手段8は、もう一方で、光ヘッド2に接続されている。
スピンドルモータは、光ディスク媒体1の回転制御を行う。ヘッド2においては、図示されないサーボ回路が、ディスク面と対物レンズとの距離およびディスク案内溝と集光スポットとの半径方向位置関係を、それぞれ正確に制御する。
集光スポットはディスク上に記録された情報マークに照射される。光ディスクの反射面からの反射光は、情報マークの有無により反射率あるいは偏光が変化し、図示されない光検出器により電気信号に変換され、再生信号が得られる。
再生信号中では、記録マークの有無は振幅情報として得られる。再生信号は微弱なためRFアンプ3によって増幅され、同期検出手段4に入力される。
この同期検出手段4内のPLL41が、チャネル周波数に同期した再生クロック信号を生成する。さらに、再生クロック信号に同期した2値化データを、2値化回路42が生成する。
同期検出器43は、2値化データを復調した後、データ中に埋め込まれているアドレス情報を検出し、追記記録開始のための同期タイミング信号を生成する。この同期タイミング信号のタイミングを、タイミング補正回路6が補正する。この補正量としては、遅延量算出手段5がPLL41の発振周波数値を読み出して算出する値が用いられる。
補正後のタイミング信号(記録ゲート信号)は、記録信号生成手段7に入力されて、記録信号生成手段7は、追記記録開始タイミングを制御する。記録信号生成手段7からの出力を受けて、レーザ制御手段8は光ヘッド内のレーザパワーを制御し、ディスク上に温度制御により追記情報を記録する。
遅延量算出手段5は回路で構成してもよく、またファームウェアによりソフト的に実現しても良い。遅延量算出手段5は、タイミング補正を同期検出器43の前段に配置してもよい。しかしその場合、2値化データを保持するためのFIFO(First In First Out)メモリを持つ必要が発生し、回路規模が増加する結果となる。
また、発振周波数から補正値への変換関数を、周波数に対する1次関数とすると再生から記録系回路パスのうちの非同期固定遅延を補正することができるが、より高次関数としても良い。
スピンドル回転制御はCAVである必要はなく、CLVでもかまわない。CLV制御で追記をする場合、シーク後にスピンドル回転数が一定速度になる前に再生PLLの同期が取れる。したがって、光ディスク媒体の回転が定速度回転になる前から追記が始めることが可能となり、記録時のスループットが向上する。
なお、ここまで、本発明の入力信号として光ディスクの再生信号を用いた場合について説明したが、その他、例えば、磁気ディスク、磁気テープ等の情報記録媒体からの読み出し信号を用いても良い。
図2は、本発明の第1の実施形態による情報記録再生装置の再生信号処理回路をデジタル化した場合の構成例をすブロック図である。高密度記録再生した情報の再生にはPRML(Partial Response Maximum Likelihood)などのデジタル信号処理が必須である。そこで、PLLを含めた再生信号処理回路をデジタル化することは、小型化や歩留まりの向上の観点からも有効である。
本実施形態による再生信号処理回路は、PLL41と、PRML回路421と、同期検出器43とを具備する。PLL41は、A/D(Analog/Digital)変換器411と、デジタルフィルタ回路412と、位相比較器(PC:Phase Comparator)413と、ループフィルタ414と、NCO(Numeric Controlled Oscillator、数値制御発振器)415とを具備する。位相比較器413は、リサンプラ4131と、デコーダ4132とを具備する。
A/D変換器411は、デジタルフィルタ回路412に接続されている。デジタルフィルタ回路412は、もう一方で、リサンプラ4131に接続されている。リサンプラ4131は、もう一方で、デコーダ4132と、PRML回路421とに接続されている。デコーダ4132は、ループフィルタ414に接続されている。ループフィルタ414は、もう一方で、NCO415に接続されている。NCO415は、もう一方で、リサンプラ4132と、PLML回路421と、同期検出器43とに接続されている。PRML回路421は、もう一方で、同期検出器43に接続されている。
再生信号はA/D変換器411によって4〜8bit程度のビット幅のデジタル情報に変換される。サンプリングクロックSCLKは、チャネルクロックに非同期のシステムクロックとする。
A/D変換器411から出力される信号には、DC変動、振幅変動、非線形歪等が含まれている。これらを除去するためHPF(High Pass Filter)、AGC(Auto Gain Control)、アシンメトリ補正等のフィルタ回路412が必要となる。フィルタ回路412はチャネルクロックに非同期なため、A/D変換器411も含めて非同期固定遅延がこの回路部に集中する。
フィルタ412からの出力信号は、リサンプラ4131で位相が補正される。なお、リサンプラ4131と、デコーダ4132とは、いずれも位相比較器413に含まれる。
位相比較器413から出力される位相誤差はループフィルタ414で積算されて、周波数情報が生成される。この周波数情報は、ロックレンジにもよるが、例えば、16〜20bit程度のバス幅とする。
この周波数情報は、NCO415によって積分されて、リサンプラ4131用のリサンプル用位相信号φとしてフィードバックされる。つまりリサンプラを含めてPLLループを構成する。
これによって、リサンプル出力として、再生チャネルクロックに同期したタイミングで打ち抜いたものと同じ情報が得られる。この情報はPRML421に入力されて最尤検出により2値化データを生成する。
なお、LPF414後にD/A変換器を設けて、NCO415の代わりにVCO(Voltage Controlled Oscillator)を設けて、VCO出力クロックでA/D411を動作させる構成も可能ではある。しかしその場合は、PLLループディレイが増え、D/A変換器必要となる。これ等を考慮すると、図2の構成が最良である。
2値化回路は、PRML421である必要はなく、別の構成でももちろんかまわない。
本発明ではPLL発振周波数情報が必要となる。アナログPLLで構成する場合にはPLLクロック周期の計測あるいはVCO入力値をA/D変換する等の処理が必要であるが、図2に示すデジタル回路ではその必要がない。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態によるタイミング信号生成装置の動作を説明するための、光ディスク情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。この光ディスク情報記録再生装置は、光ヘッド2と、増幅器3と、PLL41と、補正量算出手段5と、タイミング補正手段6と、逓倍PLL9と、記録信号生成手段7と、レーザ制御手段8とを具備する。
光ヘッド2は、増幅器3に接続されている。増幅器3は、もう一方で、PLL41に接続されている。PLL41は、もう一方で、補正量算出手段5と、タイミング補正手段6とに接続されている。補正量算出手段5は、もう一方で、タイミング補正手段6に接続されている。タイミング補正手段6は、もう一方で、逓倍PLL9に接続されている。逓倍PLL9は、もう一方で、記録信号生成手段7に接続されている。記録信号生成手段7は、もう一方で、レーザ制御手段8に接続されている。レーザ制御手段8は、もう一方で、光ヘッド2に接続されている。
スピンドルモータは、光ディスク媒体1の回転制御を行う。ヘッド2においては、図示されないサーボ回路が、ディスク面と対物レンズとの距離およびディスク案内溝と集光スポットとの半径方向位置関係を、それぞれ正確に制御する。
集光スポットはディスク上の案内溝に照射される。光ディスク案内溝はサーボ制御で追従できない程度の一定周波数で半径方向にウォブリングされている。このウォブリング状態は、反射光を半径方向に分割した光検出器出力の差信号(ウォブル信号)によって検出することができる。
アンプ3で増幅されたウォブル信号に基づいて、PLL41はウォブル同期クロック信号を生成する。タイミング補正器6は、このウォブル同期クロック信号を入力して、クロック位相を補正する。その一方で、補正量算出手段5はPLL41から出力される発振周波数値を入力して補正値を出力する。この補正値によって、タイミング補正器6が出力するタイミングは制御される。
逓倍PLL9は、タイミング補正器6の出力を入力して記録クロックを生成する。この記録クロックに同期して記録信号生成器7がユーザーデータをレーザパワー制御用の信号に変換する。レーザ制御回路8は、この信号を入力して光ヘッド2のレーザパワーを変調することで情報を記録する。これによって、CAV制御で連続して情報を連続記録し続けた場合に、線速度の変化に伴って情報が徐々にずれて記録されてゆくことを防ぐことができる。
遅延量算出手段5は回路で構成してもよいしファームウェアでソフト的に実現しても良い。
また、発振周波数から補正値への変換関数を、周波数に対する1次関数とすると再生から記録系回路パスのうちの非同期固定遅延を補正することができるが、より高次関数としても良い。
タイミング補正器6は逓倍PLL9の後段に配置してもよいが、逓倍前の低い周波数で制御するほうがデジタル回路化しやすいという利点がある。
図8は、本発明の第2の実施形態であるタイミング生成装置のPLL回路41をデジタル化した場合の構成例を示すブロック図である。
本実施形態によるPLL回路41は、A/D変換器411と、デジタルフィルタ回路412と、位相比較器413と、ループフィルタ414と、NCO415とを具備する。位相比較器413は、リサンプラ4131と、デコーダ4132とを具備する。
A/D変換器411は、デジタルフィルタ回路412に接続されている。デジタルフィルタ回路412は、もう一方で、リサンプラ4131に接続されている。リサンプラ4131は、もう一方で、デコーダ4132に接続されている。デコーダ4132は、ループフィルタ414に接続されている。ループフィルタ414は、もう一方で、NCO415に接続されている。NCO415は、もう一方で、リサンプラ4132に接続されている。
A/D変換器411は、再生信号を入力して、4〜8bit程度のビット幅のデジタル情報に変換して出力する。A/D変換器411とデジタルフィルタ回路412に供給されるサンプリングクロックSCLKは、チャネルクロックに非同期のシステムクロックとする。
A/D変換器411からの出力信号には、DC変動、振幅変動等が含まれている。これらを除去するために、BPF(Band Pass Filter)、AGC等のフィルタ回路412が必要となる。フィルタ回路412はチャネルクロックに非同期なため、A/D変換器411のも含めて、非同期固定遅延がこの回路部に集中する。
リサンプラ4131は、フィルタ412からの出力信号を入力し、その位相を補正して出力する。位相比較器413は、リサンプラ4131と、デコーダ4132とを具備する。ループフィルタ414は、位相比較器413からの出力信号である位相誤差を積算し、周波数情報を生成する。この周波数情報はロックレンジにもよるが、例えば16〜20bit程度のバス幅でも良い。
NCO415は、この周波数情報を積分し、リサンプラ4131用に向けてリサンプル用位相信号φとしてフィードバックする。つまり、リサンプラ4131を含めて、PLLループが構成される。
他にも、例えば、LPF414後にD/A変換器を設けて、NCO415の代わりにVCOを設けて、VCO出力クロックでA/D変換器411が動作する構成も考えられる。しかしこの場合は、PLLループディレイが増え、また、D/A変換器が必要になる。したがって、これらを考慮すると、図8の構成が最良である。
アナログPLLで構成する場合にはPLLクロック周期の計測あるいはVCO入力値をA/D変換する等の処理が必要であるが、図8に示すデジタル回路ではその必要がない。
図9は、本発明の第2の実施形態によるタイミング信号生成装置におけるタイミング補正器の構成例を示すブロック図である。このタイミング補正器は、位相比較器61と、加算器62と、ループフィルタ63と、NCO64とを具備する。
位相比較器61と、加算器62と、ループフィルタ63と、NCO64とは、この順番に順次接続されている。さらに、NCO64は、もう一方で、位相比較器61にも接続されており、全体としてループ回路を形成する。
遅延補正は記録中に行われる。そのため、急激なクロック位相変動が存在する場合には、記録したディスクの再生時において再生PLLの追従が間に合わず、同期はずれを起こす可能性がある。従って、再生PLLが追従できるように位相をゆっくりと変化させる必要がある。この要求には、DLL(Delay Locked Loop)あるいはPLLでループを構成することが有効である。
位相比較器61は、ウォブル同期クロックと、NCO64出力クロックとを入力して、位相誤差を算出して出力する。
加算器62は、この位相誤差に補正値を加算し、位相をオフセットする。その結果が零になるように、ループフィルタ63を通してゆっくりとNCO64は制御される。
DVD−RAMの場合は、そのセクタ先頭に、アドレス情報がプリピット(CAPA:Complementary Allocated Pit Address)として配置されている。このCAPA部の情報を読み取るためには、まず、直前のCAPAの再生タイミングから次のCAPA部の出現位置を予測する。そして、CAPA部先頭でHPFのカットオフ周波数を変更するか、あるいは、PLLの高速引き込みを行うかなどの動作が必要となる。したがって、再生信号処理用の制御ゲート信号が必要となる。
DVD−RAMでは、DVD−R/RWと同等周波数のウォブル信号が得られる。そこで、ここから記録クロックを生成し、直前CAPA再生タイミングから記録クロックをカウントして、次のCAPA部再生用の制御ゲートを生成する。
このディスクをCAV制御で再生する場合、再生系の非同期内部遅延によってチャネルクロック周波数に依存してチャネルクロック周期基準の遅延量が変わってしまう。したがって、この予測ゲート位置もずれてしまう。
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態によるタイミング信号生成装置の動作を説明するための、光ディスク情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。ただし、ここでは、主にDVD−RAMの予測ゲート生成が目的である。
本実施形態の光ディスク情報記録再生装置は、光ヘッド2と、増幅器3と、同期検出手段4と、補正量算出手段5と、タイミング補正手段6とを具備する。同期検出器4は、PLL41と、2値化手段42と、同期検出器43とを具備する。
光ヘッド2は、増幅器3に接続されている。増幅器3は、もう一方で、同期検出手段4に接続されている。同期検出手段4において、2値化手段42は、同期検出器43に接続されている。同期検出器43は、もう一方で、タイミング補正手段6に接続されている。同期検出手段4のPLL41は、補正量算出手段5に接続されている。補正量算出手段5は、もう一方で、タイミング補正手段6に接続されている。タイミング補正手段6は、もう一方で、同期検出手段4に接続されている。
スピンドルモータは、光ディスク媒体1の回転制御を行う。ヘッド2においては、図示されないサーボ回路が、ディスク面と対物レンズとの距離およびディスク案内溝と集光スポットとの半径方向位置関係を、それぞれ正確に制御する。
集光スポットはディスク上に記録された情報マークに照射される。光ディスクの反射面からの反射光は、情報マークの有無により反射率あるいは偏光が変化し、図示されない光検出器により電気信号に変換され、再生信号が得られる。
再生信号中では、記録マークの有無は振幅情報として得られる。再生信号は微弱なためRFアンプ3によって増幅され、同期検出手段4に入力される。
この同期検出手段4内のPLL41が、チャネル周波数に同期した再生クロック信号を生成する。さらに、再生クロック信号に同期した2値化データを、2値化回路42が生成する。
2値化データを復調された後、同期検出器43が、データ中に埋め込まれているアドレス情報を検出し、後続するセクタ先頭タイミング信号を生成する。このタイミング信号はタイミング補正回路6によってタイミングが補正される。この補正量としては、遅延量算出手段5がPLL41の発振周波数値を読み出して算出する値を用いる。
補正後のタイミング信号は、同期検出手段4にフィードバックされてPLL41や図示していないHPFのループゲインを一時的に上げるなどの制御を行う。
遅延量算出手段5は回路で構成してもよいし、ファームウェアでソフト的に実現しても良い。
また、発振周波数から補正値への変換関数を、周波数に対する1次関数とすると再生回路遅延のうちの非同期固定遅延を補正することができるが、より高次関数としても良い。
スピンドル回転制御はCAVである必要はなく、CLVでもかまわない。CLV制御で追記をする場合、通常は、シーク後にスピンドル回転数が定速度になる前に再生PLLの同期が取れる。したがって、定速度回転になる前にアドレス情報の取得が可能となり、再生、あるいは記録時の、スループットが向上する。
図3は、本発明の第1の実施形態によるタイミング生成装置における、図1のタイミング補正手段6の動作を説明するための状態遷移図である。また、図4は、本発明の第1の実施形態によるタイミング生成装置における、図1のタイミング補正手段6の動作を説明するためのタイムチャートである。
タイミング補正手段6は、同期検出器43が生成する同期タイミング信号dを、補正値dlyで遅延することによって、記録ゲート信号を生成する。
タイミング補正手段6を実現するためには、4つの状態をもつシーケンサを用意する。ここでは、これら4つの状態を、それぞれS0、S1、S2、S3と呼ぶ。
このシーケンサにおける初期状態をS0とする。初期状態S0において、同期タイミング信号d=“0”の期間は、状態は変化しない。同期タイミング信号d=“1”になった時点で、シーケンサの状態はS1に変化する。
状態S1になると、カウンタが動作し、カウント値がdlyに一致するまで状態S1が保持される。カウント値がdlyに一致すると、状態はS2に移行する。
状態S2において、同期タイミング信号d=“1”の間は、状態は変化しない。なお、状態S2において、カウンタは零にクリアされるものとする。状態S2において、同期タイミング信号d=“0”になると、状態S3に移行する。
状態S3になると、カウンタが動作し始める。カウント値がdlyに一致するまで状態S3を維持し、一致時に状態S0に移行して初期状態に戻る。また、カウンタも初期化される。
このように、シーケンサの状態はS0→S1→S2→S3→S0と遷移する。ここで、状態S2およびS3をデコードすると、所望の遅延したゲートタイミング信号を生成できる。状態シーケンサは2bit幅、カウンタは内部遅延量に依存するが数bit幅程度としてコンパクトな回路で実現可能である。シーケンサおよびカウンタは記録クロックによって動作させる。
図5は、図2の位相比較器413の動作を説明するためのタイムチャートである。ここでは、位相比較器413に2T長のマークスペースが連続した信号が入力した場合の出力を示している。
位相比較器413は、サンプリングされたデータ列に基づき、エッジ近傍の振幅値を符号補正し、出力している。位相差は、−πまで来ると+πに戻るので、検出レンジは±πの範囲となる。
この位相比較器413では、入力振幅によって出力振幅が変わるため、PLLループを組んだときに振幅変動によってループ特性が変わる場合がある。これを防ぐために、位相比較器413の前段にAGCを配置してもよい。
図6は、図2におけるリサンプラ4131の動作を説明するためのタイミングチャートである。ここで、入力信号は2T長のマークスペースが連続した信号であるが、チャネルクロックよりも若干高い固定周波数SCLKでサンプリングされる。
この時点ではもちろん、入力信号はチャネル信号に同期していない。しかし、連続するサンプル信号列からの位相誤差を基にタイミングを制御しリサンプル値を生成すると、あたかもアナログVCOでPLL制御をかけたかのような出力が得られる。
リサンプル位相φは、のこぎり波状である。イネーブル信号は、リサンプル位相φの変化が不連続となるタイミングで一旦零となる。再生クロック信号は、SCLCをイネーブル信号でゲーティングすることによって生成される。リサンプルは補間処理を行う。その補間関数は、高次関数でもよいが、通常は1次関数で問題ない。
本発明による第1の効果は、CAVスピンドル制御、線密度一定で追記を行っても全領域でリンキング部のギャップやオーバーラップの発生を最小化できることである。これは、PLLの発振周波数値から算出したタイミング補正量で追記開始タイミングが制御されるからである。
本発明による第2の効果は、補正量計測のために別領域へのシーク等の動作が不要なため、システム全体のスループット低下を抑えることができることである。
以上に説明したように、本発明は、光ディスクの情報記録再生、特にCAV記録再生時に好適である。
図1は、本発明の第1の実施形態によるタイミング信号生成装置の動作を説明するための、光ディスク情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態による情報記録再生装置の再生信号処理回路をデジタル化した場合の構成例をすブロック図である。 図3は、本発明の第1の実施形態によるタイミング生成装置における、タイミング補正手段の動作を説明するための状態遷移図である。 図4は、本発明の第1の実施形態によるタイミング生成装置における、タイミング補正手段の動作を説明するためのタイムチャートである。 図5は、位相比較器の動作を説明するためのタイムチャートである。 図6は、リサンプラの動作を説明するためのタイミングチャートである。 図7は、本発明の第2の実施形態によるタイミング信号生成装置の動作を説明するための、光ディスク情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 図8は、本発明の第2の実施形態であるタイミング生成装置のPLL回路をデジタル化した場合の構成例を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2の実施形態によるタイミング信号生成装置におけるタイミング補正器の構成例を示すブロック図である。 図10は、本発明の第3の実施形態によるタイミング信号生成装置の動作を説明するための、光ディスク情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。 図11は、光ディスクへの追記時に、リンキング位置にギャップが発生する場合を説明するための図である。 図12は、光ディスクへの追記時に、リンキング位置にオーバーラップが発生する場合を説明するための図である。 図13は、CAV再生時における、再生半径による内部遅延量の変化を示したグラフである。 図14は、記録半径による補正遅延量の変化を示したグラフである。 図15は、追記記録開始タイミング信号が半径あるいはチャネル周波数に依存しない場合について説明するためのグラフである。 図16は、従来技術発明による光ディスク情報記録再生装置の構成を説明するためのブロック図である。
符号の説明
1、101 光ディスク媒体
2、102 光ヘッド
3 増幅器
4 同期検出手段
41 PLL
411 A/D変換器
412 デジタルフィルタ回路
413、61 位相比較器
4131 リサンプラ
4132 デコーダ
414、63 ループフィルタ
415、64 数値制御発振器(NCO)
42 2値化手段
421 PRML回路
43、104 同期検出器
5 補正量算出手段
6、105 タイミング補正手段
62 加算器
7、106 記録信号生成手段
8、107 レーザ制御手段
9 逓倍PLL
72 加算器
103 再生信号処理回路

Claims (14)

  1. チャネル周波数を有する任意の入力信号を入力して、前記チャネル周波数に比例した所定の周波数値と、前記入力信号の同期タイミング信号とを生成して出力する同期検出手段と、
    前記周波数値に基づいて遅延補正量を算出して出力する補正量算出手段と、
    前記同期タイミング信号と、前記遅延補正量とに基づいて補正タイミング信号を生成出力するタイミング補正手段と
    を具備し、
    前記チャネル周波数が変化しても前記入力信号と前記補正タイミング信号の位相関係が一定となるように前記補正タイミング信号を生成する
    タイミング信号生成装置。
  2. 請求項1に記載のタイミング信号生成装置において、
    前記同期検出手段は、
    前記入力信号を前記チャネル周波数に非同期でデジタル化して出力するA/D変換器と、
    前記A/D変換器の出力を受けて前記入力信号の変動を補正して出力するデジタルフィルタ回路部と、
    前記デジタルフィルタ回路部の出力に基づいてデジタルPLL発振周波数値を出力するデジタルPLL(Phase Locked Loop)回路部と
    を具備し、
    前記デジタルPLL発振周波数値を前記周波数値として用いる
    タイミング信号生成装置。
  3. 請求項1に記載のタイミング信号生成装置において、
    任意の光ディスクからの読み出し信号を、前記入力信号として用い、
    前記同期検出手段は、
    前記入力信号に同期するチャネルクロック信号と、前記チャネル周波数とを生成して出力するPLL回路部と、
    前記入力信号を前記チャネルクロック信号に同期して2値データ信号として検出して出力する2値化手段と、
    前記2値データ信号に基づいて、前記同期タイミング信号を生成して出力する同期信号生成手段と
    を具備し、
    前記補正タイミング信号を、前記光ディスクにおける追記記録開始タイミング信号として用いる
    タイミング信号生成装置。
  4. 請求項3に記載のタイミング信号生成装置において、
    前記PLL回路部は、
    前記入力信号を前記チャネルクロック信号と非同期でデジタル化して出力するA/D変換器と、
    前記A/D変換器の出力信号を受けて前記入力信号の変動を補正して出力するデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタ出力を入力として前記周波数値を出力するデジタルPLL回路部
    を具備する
    タイミング信号生成装置。
  5. 請求項1に記載のタイミング信号生成装置において、
    任意の光ディスクからのウォブル信号を、前記入力信号として用い、
    前記同期検出手段は、
    前記入力信号に同期したウォブルクロック信号と、前記ウォブル周波数とを生成して出力するPLL回路部
    を具備し、
    前記ウォブルクロック信号を、前記同期タイミング信号として用い、
    前記補正タイミング信号を逓倍して出力する逓倍PLL回路部
    をさらに備え、
    前記逓倍PLL回路部の出力信号を、前記光ディスクにおける記録クロック信号として用いる
    タイミング信号生成装置。
  6. 請求項5に記載のタイミング信号生成装置において、
    前記タイミング補正手段は、
    PLL
    を具備する
    タイミング信号生成装置。
  7. 請求項5に記載のタイミング信号生成装置において、
    前記タイミング補正手段は、
    DLL(Delay Locked Loop)
    を具備する
    タイミング信号生成装置。
  8. 請求項1に記載のタイミング信号生成装置において、
    任意の光ディスクからの読み出し信号を、前記入力信号として用い、
    前記同期検出手段は、
    前記入力信号に同期するチャネルクロック信号と、前記チャネル周波数とを生成して出力するPLL回路部と、
    前記入力信号を前記チャネルクロック信号に同期して2値データ信号として検出して出力する2値化手段と、
    前記2値データ信号に基づいて、前記同期タイミング信号を生成して出力する同期信号生成手段と
    を具備し、
    前記光ディスクにおける、次セクタ先頭予測タイミング信号として前記補正タイミング信号を用い、
    前記補正タイミング信号を供給して前記同期検出手段の状態を制御する
    タイミング信号生成装置。
  9. (a)同期検出手段において、チャネル周波数を有する任意の入力信号を入力して、前記チャネル周波数に比例した所定の周波数値と、前記入力信号の同期タイミング信号とを生成して出力する同期検出ステップと、
    (b)補正量算出手段において、前記周波数値に基づいて遅延補正量を算出して出力する補正量算出ステップと、
    (c)タイミング補正手段において、前記同期タイミング信号と、前記遅延補正量とに基づいて補正タイミング信号を生成出力するタイミング補正ステップと
    を具備し、
    前記チャネル周波数が変化しても前記入力信号と前記補正タイミング信号の位相関係が一定となるように前記補正タイミング信号を生成する
    タイミング信号生成方法。
  10. 請求項9に記載のタイミング信号生成方法において、
    前記同期検出ステップ(a)は、
    (a−1)A/D変換器において、前記入力信号を前記チャネル周波数に非同期でデジタル化して出力するステップと、
    (a−2)デジタルフィルタ回路部において、前記A/D変換器の出力を受けて前記入力信号の変動を補正して出力するステップと、
    (a−3)デジタルPLL(Phase Locked Loop)回路部において、前記デジタルフィルタ回路部の出力に基づいてデジタルPLL発振周波数値を出力するステップと
    を具備し、
    前記デジタルPLL発振周波数値を前記周波数値として用いる
    タイミング信号生成方法。
  11. 請求項9に記載のタイミング信号生成方法において、
    任意の光ディスクからの読み出し信号を、前記入力信号として用い、
    前記同期検出ステップ(a)は、
    (a−4)PLL回路部において、前記入力信号に同期するチャネルクロック信号と、前記チャネル周波数とを生成して出力するステップと、
    (a−5)2値化手段において、前記入力信号を前記チャネルクロック信号に同期して2値データ信号として検出して出力するステップと、
    (a−6)同期信号生成手段において、前記2値データ信号に基づいて、前記同期タイミング信号を生成して出力するステップと
    を具備し、
    前記補正タイミング信号を、前記光ディスクにおける追記記録開始タイミング信号として用いる
    タイミング信号生成方法。
  12. 請求項11に記載のタイミング信号生成方法において、
    前記ステップ(a−4)は、
    (a−4−1)A/D変換器において、前記入力信号を前記チャネルクロック信号と非同期でデジタル化して出力するステップと、
    (a−4−2)デジタルフィルタにおいて、前記A/D変換器の出力信号を受けて前記入力信号の変動を補正して出力するステップと、
    (a−4−3)デジタルPLL回路部において、前記デジタルフィルタ出力を入力として前記周波数値を出力するステップと
    を具備する
    タイミング信号生成方法。
  13. 請求項9に記載のタイミング信号生成方法において、
    任意の光ディスクからのウォブル信号を、前記入力信号として用い、
    前記同期検出ステップ(a)は、
    (a−7)PLL回路部において、前記入力信号に同期したウォブルクロック信号と、前記ウォブル周波数とを生成して出力するステップ
    を具備し、
    前記ウォブルクロック信号を、前記同期タイミング信号として用い、
    (d)逓倍PLL回路部において、前記補正タイミング信号を逓倍して出力するステップ
    をさらに備え、
    前記逓倍PLL回路部の出力信号を、前記光ディスクにおける記録クロック信号として用いる
    タイミング信号生成方法。
  14. 請求項9に記載のタイミング信号生成方法において、
    任意の光ディスクからの読み出し信号を、前記入力信号として用い、
    前記同期検出ステップ(a)は、
    (a−8)PLL回路部において、前記入力信号に同期するチャネルクロック信号と、前記チャネル周波数とを生成して出力するステップと、
    (a−9)2値化手段において、前記入力信号を前記チャネルクロック信号に同期して2値データ信号として検出して出力するステップと、
    (a−10)同期信号生成手段において、前記2値データ信号に基づいて、前記同期タイミング信号を生成して出力するステップと
    を具備し、
    前記光ディスクにおける、次セクタ先頭予測タイミング信号として前記補正タイミング信号を用い、
    前記補正タイミング信号を供給して前記同期検出手段の状態を制御する
    タイミング信号生成方法。
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