JP2003317260A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003317260A
JP2003317260A JP2002120429A JP2002120429A JP2003317260A JP 2003317260 A JP2003317260 A JP 2003317260A JP 2002120429 A JP2002120429 A JP 2002120429A JP 2002120429 A JP2002120429 A JP 2002120429A JP 2003317260 A JP2003317260 A JP 2003317260A
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clock
recording
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signal
period
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JP2002120429A
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Hironori Deguchi
博紀 出口
Kohei Nakada
浩平 中田
Makoto Usui
誠 臼井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定に追記録が行える光ディスク装置を提供
する。 【解決手段】 記録溝が所定の周波数でウォブルしてい
る光ディスクに対して、ウォブル信号の周波数を逓倍し
て記録のための基準クロックの周波数を得る光ディスク
装置であって、所定のクロックを用いて前記ウォブル信
号の立ち上がりあるいは立ち下がり間の周期を計測する
周期計測手段と、前記ウォブル信号の周期から平均周期
を演算する平均化手段と、前記クロックを用いて前記平
均周期に基づいて基準周波数信号を生成し、さらに前記
基準周波数信号の生成で発生する周期の誤差に応じて前
記基準周波数信号のタイミングをシフトして周期の誤差
を補正する基準周波数生成手段と、前記基準周波数信号
を逓倍して基準クロックを得るPLL手段とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクにデータ
を記録する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ビームを用いてデータを記録再
生する光ディスク装置が種々開発されている。特に追記
録可能な光ディスクとしてCD−R/RW、DVD−R
AM、DVD−R/RW等が開発されている。
【0003】DVD−R/RWの場合、記録位置を特定
するために、グルーブトラックの左右のランドトラック
にランドプリピットと呼ばれる凸形状のピットが設けら
れている。ランドプリピットの検出はグルーブトラック
に光ビームを照射したときに得られるプッシュプル信号
を所定のスライスレベルで2値化することにより行う。
【0004】さらに、回転する光ディスクの線速度に同
期した記録クロック信号を得るためにトラックを所定の
周期でうねりを持たせている。このうねりのことをウォ
ブルと呼ぶ。ウォブルはランドプリピットと所定の位相
関係を保つように配置されている。ウォブルの検出はラ
ンドプリピットと同様にプッシュプル信号を所定のスラ
イスレベルで2値化することにより行う。ウォブルの周
波数を検出しその周波数に対して所定の逓倍を行なうこ
とにより、記録マークの単位時間長さ(以下T)に対応
した記録のための基準クロック(以下記録クロック)を
得ることができる。
【0005】DVD−R/RWの記録は、一般的にはこ
のランドプリピット信号を基準に、ウォブルから得られ
た記録クロックに同期して行なわれる。その際、前に記
録したデータがある場合は、前に記録したデータと新た
に記録するデータとの間に隙間や上書きと行った不連続
が発生しないよう、非常に高精度な記録位置制御が要求
される。
【0006】ところが、DVD−R/RWのトラックピ
ッチは0.74μmであり、同様に追記録可能な光ディ
スクであるCD−R/RWの1.6μmと比較してトラ
ックピッチが半分以下と小さく、光ビームを照射してい
るトラックに隣接するトラックからの干渉(クロストー
ク)の影響がより顕著に表れる。このクロストークによ
るウォブルの振幅、位相の変動は、ウォブルの周波数に
対して所定の逓倍することにより得られる記録クロック
に少なからずジッタ成分として影響が現れる。ウォブル
より抽出した記録クロックは主に記録データの同期等
の、記録のタイミング生成に用いられるため、この記録
クロックのジッタによって記録の位置ずれを引き起こす
可能性がある。
【0007】さらに、ランドプリピット信号自体も既に
記録された記録マークとの干渉や、記録中の記録マーク
形成中とその以外の状態での光ビームのパワー差等によ
りジッタ成分を持っている。
【0008】したがって、ランドプリピット信号を基準
に記録タイミングを決定し記録する場合、前に記録する
データと新たに記録するデータとの間に不連続が発生す
ることがある。このような不連続は再生時のビット同期
処理、フレーム同期処理に影響し、前に記録したデータ
と新たに記録したデータとの結合部を良好に再生できな
いといった問題が発生していた。
【0009】そのような課題を解決する為に、「特開2
000−187947号公報 光ディスク記録装置」に
しめす光ディスク装置のように、前に記録したデータに
含まれる同期信号を再生し、その同期信号より新たに記
録するデータのタイミングを調整するような方式が考案
されている。
【0010】また、前述したクロストークの影響や記録
時の状態の差により、前に記録したデータから得られる
再生クロックと新たに記録したデータから得られる再生
クロックの周波数および位相が異なる場合がある。
【0011】このような場合、前に記録したデータと新
たに記録するデータとの結合部で再生クロックの周波数
が安定するまで良好に再生できないといった問題が発生
していた。
【0012】そのような課題を解決する為に、「特開2
000−298955号公報 情報記録装置および情報
記録方法」にしめす光ディスク装置のように、前に記録
したデータより得られる再生クロックの周波数あるいは
位相に記録クロックの周波数あるいは位相を同期させ、
記録開始後、所定の時定数をもって記録クロックの周波
数あるいは位相を本来のものに復帰させるような方式が
考案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような光ディスク装置においては、次にあげる問題があ
った。
【0014】まず、前に記録したデータに含まれる同期
信号を再生し、その同期信号より新たに記録するデータ
のタイミングを調整する場合、再生系の回路遅延および
記録系の回路遅延を見込んで微調整する必要があるが、
記録位置の調整分解能が粗いと調整しきれないことがあ
り記録したデータ間に不連続が発生してしまう。
【0015】記録位置の微調整には、記録データをシフ
トレジスタに入力し高い周波数を持つクロック信号でシ
フトする方法や、可変設定が可能なディレイラインを用
いる方法等が考えられる。
【0016】しかしながら、通常のシフトレジスタで記
録位置を微調整する場合、例えばDVD−Rの8倍速相
当を0.25Tの精度で調整できるようにするには83
7MHz程度のクロック周波数が、DVD−Rの16倍
速相当を0.25Tの精度で調整できるようにするには
1.674GHz程度のクロック周波数が必要となり、
昨今のLSIのプロセス限界性能を加味しても現実的で
はない。
【0017】また、ディレイライン等を用いて実現する
場合、温度変動、電圧変動、プロセスばらつき等により
遅延量が一律でなく、必要な精度を得る為にはディレイ
ラインの遅延量の調整の手段が別途必要となり、回路お
よびシステムが複雑かつ規模が大きくなる。
【0018】本発明は、こうした問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、特に高倍速の記
録時においても、温度変動、電圧変動、プロセスばらつ
き等の影響を受けず、また昨今のLSIのプロセス限界
性能の範囲内で必要な精度を得ることができて、かつ、
前に記録したデータに接続して新たにデータを記録する
ような場合にお互いのデータの連続性を確保できる光デ
ィスク装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による光ディスク装置は、以下にしめす構成と
する。
【0020】記録溝が所定の周波数でウォブルしている
光ディスクに対して、ウォブル信号の周波数を逓倍して
記録のための基準クロックの周波数を得る光ディスク装
置であって、所定のクロックを用いて前記ウォブル信号
の立ち上がりあるいは立ち下がり間の周期を計測する周
期計測手段と、前記ウォブル信号の周期から平均周期を
演算する平均化手段と、前記クロックを用いて前記平均
周期に基づいて基準周波数信号を生成し、さらに前記基
準周波数信号の生成で発生する周期の誤差に応じて前記
基準周波数信号のタイミングをシフトして周期の誤差を
補正する基準周波数生成手段と、前記基準周波数信号を
逓倍して基準クロックを得るPLL手段とを備えてい
る。
【0021】それぞれ位相の異なるクロック1からクロ
ックnを生成する多相クロック生成手段をさらに備え、
前記周期計測手段は、前記クロック1を用いて前記ウォ
ブル信号の立ち上がり間あるいは立ち下がり間の周期を
計測して周期情報を得るとともに前記クロック1からク
ロックnを用いて前記クロック1に対する前記ウォブル
信号の立ち上がりあるいは立ち下がりの位相を計測して
位相情報を得て、前記位相情報で前記周期情報を補完し
てウォブル信号の周期を得ることを特徴とする。
【0022】それぞれ位相の異なるクロック1からクロ
ックnを生成する多相クロック生成手段をさらに備え、
前記基準周波数生成手段は、前記クロック1からクロッ
クnのいずれか一つを用いて前記平均周期に基づいた基
準周波数信号を生成し、さらに前記基準周波数信号の生
成で発生する周期の誤差に応じて前記クロック1からク
ロックnを用いて前記基準周波数信号のタイミングをシ
フトして周期の誤差を補正することを特徴とする。
【0023】前記基準周波数生成手段は、前記クロック
を用いて前記平均周期に基づいた基準周波数信号を生成
し、さらに前記基準周波数信号の生成で発生する周期の
誤差に応じて前記基準周波数信号に所定のジッタを付与
することを特徴とする。
【0024】前記基準周波数生成手段は、前記クロック
を用いて前記平均周期に基づいた基準周波数信号を生成
し、さらに前記基準周波数信号の生成で発生する周期の
誤差および所定の記録調整値に応じて前記基準周波数信
号のタイミングをシフトすることを特徴とする。
【0025】記録手段と不連続検出手段と記録調整手段
をさらに備え、前記記録手段は、前記基準クロックを用
いて光ディスク上の連続した領域に所定のパターンの記
録を複数回繰りかえし、前記不連続検出手段は、前記記
録領域間の不連続量を計測し、前記記録調整手段は、不
連続量が小さくなるように記録調整値を演算することを
特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)まず本発明にお
ける光ディスク装置で記録再生する光ディスクの一例と
して、DVD−R/RW(Digital Versa
tle Disk−Recordavble/Rewr
iterble)規格に準拠した光ディスクについて説
明する。
【0027】図12にDVD−R/RW規格に準拠した
光ディスクを構成図をしめす。この光ディスクは螺旋上
に形成した記録溝(グルーブトラック)を持ち、データ
の記録はグルーブトラックに光ビームを照射し、有機色
素あるいは相変化材料等で構成された記録膜の光学的特
性を変化させた記録マークを形成することにより行う。
【0028】記録されるデータは無数のECC(Err
or Correction Code)ブロックと呼
ばれる誤り訂正の最小単位で構成されている。ECCブ
ロックは16個のセクタで構成され、各セクタは26個
のフレームで構成される。各フレームは2バイトの同期
信号と91バイトのデータを8−16変調して得られる
32Tのシンクコードと1456Tのデータコードの計
1488Tのコードで構成される。ここで1Tとは記録
マークの単位時間長さのことをさし、DVD−R/RW
の標準速度では、38.2ns(1/(26.16MH
z))に相当する。シンクコードは「14T幅の記録マ
ークと4T幅のスペース(記録マークと記録マークに挟
まれた領域)」あるいは「14T幅のスペースと4T幅
の記録マーク」を含むコードで構成される。各セクタの
先頭フレームにはデータIDと呼ばれる4バイトの番地
情報とIED(ID Error Detection
code)と呼ばれる2バイトのID誤り検出コードが
設けられている。
【0029】グルーブトラックは所定の周波数のうねり
(ウォブル)を持たせている。このウォブルの周波数は
標準速度では約140.6KHzであり、ウォブルの周
波数を186逓倍(140.6KHz×186=26.
16MHz)することにより、記録マークの単位時間長
さのクロック信号を得ることができる。すなわち1ウォ
ブルは186T周期であり、1フレーム(1488T)
に8ウォブルある計算になる。
【0030】また光ディスク上には記録の位置基準およ
び物理番地情報として、グルーブトラックとグルーブト
ラックの間のランドトラックに、ランドプリピット(L
PP、Land Pre−Pit)と呼ばれる光ビーム
の照射面より見て凸形状を有するピットがあらかじめ製
造過程において埋め込まれている。ランドプリピット
は、内周側のグルーブトラックと対応づけられ、内周側
のグルーブトラックのウォブルの頂点に位置している。
セクタを構成する26個のフレームにおいて偶数フレー
ムはEVENフレーム、奇数フレームはODDフレー
ム、特に0フレームはEVENシンクフレーム、1フレ
ームはODDシンクフレームと呼ばれ、基本的にはEV
ENフレームの8ウォブルのうち先頭3ウォブルの頂点
位置に
【0031】
【表1】
【0032】にしめす変換を行ったLPPコードが配置
されているが、グルーブトラックからみて内周側と外周
側のLPPコードが重なる場合は、互いのLPPコード
が干渉(クロストーク)することを防ぐ為に、外周側の
LPPコードをODDフレームにシフトして配置するこ
とになっている。
【0033】ランドプリピットは1セクタにつき、(表
1)のテーブルで逆変換することにより、シンクコード
1ビット+LPP情報12ビットを得ることができるよ
うになっている。
【0034】図13にLPPの情報の構成をしめす。L
PPの情報はECCブロック(16セクタ)単位で1ま
とまりになっている。セクタ毎に得られる12ビットの
LPP情報のうち先頭4ビットはRA(Relativ
e Address)と呼ばれ、ECCブロック内のセ
クタ番号をしめす。残りの8ビットは情報とエラー訂正
コードで構成され、2対の物理番地情報等を得ることが
できるようになっている。
【0035】図14にDVD−Rの追記録のタイミング
図をしめす。光ディスクにデータを記録する場合は、各
フレームの先頭のランドプリピットと記録データのシン
クコードに含まれる14Tが重なる周位置に記録してい
く。記録はECCブロックを最小単位として行ない、記
録の開始および終了はECCブロックの先頭セクタの先
頭フレーム18バイト目である。既に記録したデータに
対して結合して新たにデータを記録することをリンキン
グと呼び、図15にしめすように、既に記録したデータ
の上に新たに記録するデータを重ね書きしたり、既に記
録したデータと新たに記録するデータの間に隙間が生じ
たりといった、データの不連続が発生しないように、非
常に高い記録位置精度が要求される。
【0036】以下に本発明による実施の形態1の光ディ
スク装置を図面を参照しながら説明する。同一の参照符
号は同一の構成要素をしめす。
【0037】図1は、本発明による実施の形態1の光デ
ィスク装置のブロック図である。図1にしめすように、
本発明による実施の形態1の光ディスク装置は、光ディ
スク1、スピンドルモータ2、ピックアップ3、モータ
ドライバ4、パワー制御回路5、光ビーム駆動回路6、
再生増幅回路7、プリピット再生回路8、ウォブル再生
回路9、データ再生回路10、再生クロック生成回路1
1、プリピットウインドウ保護回路12、プリピットシ
ンク検出回路13、プリピット復調回路14、プリピッ
トアドレス抽出回路15、データシンク検出回路16、
データシンクウィンドウ保護回路17、8−16復調回
路18、データID抽出回路19、記録クロック生成回
路20、ロック検出回路21、システムコントローラ2
2、記録制御回路23、誤り訂正回路24、8−16変
調回路25で構成される。
【0038】モータドライバ4で駆動されたスピンドル
モータ2により所定の回転周波数で回転する光ディスク
1に対して、ピックアップ3は所定の再生パワーを有す
る光ビームを照射する。
【0039】そのとき、ピックアップ3より出力される
光ビームは、光ビーム駆動回路6により変換された駆動
信号により駆動される。光ビーム駆動回路6は、パワー
制御回路5から出力される再生パワー制御信号に基づき
制御される。
【0040】照射された光ビームは、光ディスク1の記
録膜の光学的特性、物理的特性に応じた反射光となっ
て、再度ピックアップ3に入射する。
【0041】ピックアップ3は、複数の受光回路(図示
せず)を備え、入射する反射光の光量をそれぞれ電気信
号に変換する。
【0042】再生増幅回路7は、それぞれの受光回路に
より変換された電気信号を加減算し、さらに増幅したR
F(Radio Frequency)信号と、トラッ
クに対してにほぼ平行に分割された受光回路により変換
された電気信号のそれぞれの差を得て、さらに増幅した
プッシュプル信号を生成する。
【0043】プリピット再生回路8は、プッシュプル信
号に対してランドプリピット部分の最大レベルとウォブ
ルによる揺らぎ部分の最大レベルの概ね中間値のスライ
スレベルで信号レベルの比較をするコンパレータ(図示
せず)を備え、信号レベルがスライスレベルより大きい
場合Hレベル、小さい場合はLレベルとしたプリピット
信号を出力する。
【0044】ウォブル再生回路9は、プッシュプル信号
に対してウォブルの周波数(標準速度で140.6kH
z近傍)成分が通過するBPF(Band Pass
Filter)と、ウォブル部分の振幅の概ね中間値の
スライスレベルで信号レベルの比較をするコンパレータ
(図示せず)を備え、BPFを通して、ノイズ成分およ
びランドプリピット成分を除去した後の信号レベルがス
ライスレベルより大きい場合Hレベル、小さい場合はL
レベルのとしたウォブル信号を出力する。
【0045】データ再生回路10は、RF信号に対して
所定区間内のHレベルの積分値とLレベルの積分値が概
ね等しくなるようなスライスレベルで信号レベルの比較
をするコンパレータ(図示せず)を備え、信号レベルが
スライスレベルより大きい場合Hレベル、小さい場合は
Lレベルとしたデータ再生信号を出力する。
【0046】再生クロック生成回路11は、データ再生
信号のHレベルあるいはLレベルの最短幅(3T)に再
生クロックが3波、データ再生信号のHレベルあるいは
Lレベルの最長幅(14T)に再生クロックが14波入
るように周波数制御し、1Tの周波数を有した再生クロ
ックを生成する。
【0047】プリピットウィンドウ保護回路12は、手
前で検出したプリピット信号をもとに次の出現位置を予
測し、予測した出現位置以外で検出したプリピット信号
を除外し、プリピットの誤検出を低減する。
【0048】プリピットシンク検出回路13は、ウィン
ドウ保護したプリピット信号より、LPPコードにおけ
る先頭のランドプリピットに相当するプリピットシンク
信号を抽出する。
【0049】プリピット復調回路14は、プリピットシ
ンク信号で同期をとり、プリピット信号を(表1)に従
い変換してプリピット情報を得る。
【0050】プリピットアドレス抽出回路15は、プリ
ピット情報におけるEVENシンクあるいはODDシン
クで同期をとり、RAとLPP情報を得て、RAに基づ
いてLPP情報をメモリ上に格納し、所定の誤り訂正を
行ない、プリピットアドレスを抽出する。
【0051】データシンク検出回路16は、データ再生
信号を再生クロックのタイミングで同期化し、14T4
Tを含むシンクコードを検出して、データシンク検出信
号を出力する。
【0052】データシンクウィンドウ保護回路17は、
手前で検出したシンク検出信号をもとに次の出現位置を
予測し、予測した出現位置以外で検出したデータシンク
検出信号を除外し、データシンクの誤検出を低減する。
【0053】8−16復調回路18は、ウィンドウ保護
したデータシンク検出信号を基準に8−16復調を行な
い、復調データを出力する。
【0054】データID抽出回路19は、復調データよ
りデータIDを抽出する。
【0055】記録クロック生成回路20は、後述するよ
うな回路で構成され、ウォブル信号で周波数制御した記
録クロックを出力する。
【0056】ロック検出回路21は、記録クロックが所
定周波数の範囲内でかつ安定していることを検出し、ロ
ック信号を出力する。
【0057】システムコントローラ22は、抽出された
プリピットアドレスあるいはデータIDを参照し、記録
の該当番地に到達し、かつ記録クロックが安定したこと
をしめすロック信号を感知すると、記録制御回路23に
記録の指示を行なう。
【0058】記録制御回路23は、システムコントロー
ラ22からの記録指示に基づいて、記録開始点の直前に
データが記録されていない場合は、プリピット信号より
記録開始点を決定し記録ゲート信号を生成する。記録開
始点の直前にデータが記録されている場合は、データシ
ンク検出信号より記録開始点を決定し記録ゲート信号を
生成する。記録ゲート信号が出力されると、誤り訂正回
路24において誤り訂正コードが付加され、8−16変
調回路25において8−16変調された変調信号を記録
クロックに同期化して出力する。また、記録ゲート信号
が出力されるとパワー制御回路5は記録パワー制御信号
を光ビーム駆動回路6に出力する。
【0059】光ビーム駆動回路6は変調信号に基づいて
所定のライトストラテジにのっとってマルチパルス化
し、記録パワー制御信号に応じた駆動信号を出力する。
【0060】ピックアップ3は、駆動信号を光ビームに
変換し、光ディスク1に対して照射し、記録膜の光学的
特性を変化させることにより記録マークを形成する。
【0061】以下に記録クロック生成回路20の詳細に
ついて説明する。
【0062】記録クロック生成回路20は、ノイズフィ
ルタ200、多相クロック生成器201、周期計測器2
02、周期平均化器203、矩形波生成器204、PL
L205で構成される。
【0063】ノイズフィルタ200は、ウォブル信号に
含まれる所定幅より短いHパルスおよびLパルスをノイ
ズとして除去する。
【0064】多相クロック生成器201は、図2にしめ
すように90度ずつ位相をシフトさせた4つのクロック
pclka、pclkb、pclkc、pclkdを出
力する。4つのクロックの周期は、ウォブル信号より十
分に小さい必要がある。
【0065】周期計測器202はウォブル信号の周期を
計測し周期Tprdを出力する。
【0066】図3は、周期計測器202のブロック図で
ある。図4は、周期計測器の動作をしめすタイミング図
である。
【0067】ノイズ除去されたウォブル信号はクロック
pclkaで動作する2ビットのシフトレジスタ30
0、301に入力される。シフトレジスタ値adt、d
adtが「HL」の場合、立ち上がり検出パルスped
geを出力する。カウンタ305は立ち上がり検出パル
スpedgeで「1」となり、pclkaの立ち上がり
毎にカウントアップする。すなわち立ち上がり検出パル
スpedge時点でのカウント値は、pclka周期の
分解能でもとめた周期情報であり、この値は周期情報P
rして出力される。
【0068】またノイズ除去されたウォブル信号は、p
clkb、pclkc、pclkdで動作するレジスタ
307から309に入力される。このレジスタの出力信
号bdt、cdt、ddtはタイミング調整用のレジス
タ310から312を経て、dbdt、dcdt、dd
dtとして出力される。デコーダ回路313によって、
レジスタの出力信号dbdt、dcdt、dddtが
「LLL」の場合「0」、「LLH」の場合「1」を
「LHH」の場合「2」、「HHH」の場合「3」に変
換される。すなわち立ち上がり検出パルスpedge時
点でのこの値は、pclkaの立ち上がりタイミングに
対するウォブル信号の位相になり、「0」の場合pcl
kaに対してウォブル信号の立ち上がりは「0度」、
「1」の場合pclkaに対してウォブル信号の立ち上
がりは「−90度」、「2」の場合「−180度」、
「3」の場合「−270度」の位相関係にあることをし
めす。この値は位相情報Phとなる。
【0069】i番目のpedge時点での周期情報をP
r(i)、位相情報をPh(i)とすると、周期Tpr
d(i)は以下のような式で演算されて出力される。
【0070】Tprd(i)=Pr(i)×4+Ph
(i−1)−Ph(i) 一例としてウォブル信号の周期「22」、「23」をp
clkaからpclkdの周期「4」で計測する場合を
しめす。説明を分かりやすくするため、周期「22」の
ウォブル信号の立ち上がりタイミングとpclkaの立
ち上がりタイミングの位相が揃っている状態から考え
る。
【0071】周期「22」のウォブル信号の立ち上がり
タイミングとpclkaの立ち上がりタイミングの位相
が揃っている場合、1つ手前の位相情報Ph(i−1)
は「0」となる。周期情報Pr(i)は周期「4」のp
clkaで次の立ち上がりタイミングまでカウントする
と、「6」になる。その時点での位相情報Ph(i)
は、レジスタ値dbdt、dcdt、dddtが「LH
H」となるため「2」となる。
【0072】従って周期Tprd(i)は上記演算式よ
り、 Tprd(i)=Pr(i)×4+Ph(i−1)−P
h(i)=6×4+0−2=22 となる。
【0073】さらに、次の周期情報Pr(i+1)は
「6」になる。その時点での位相情報Ph(i+1)
は、レジスタ値dbdt、dcdt、dddtが「HH
H」となるため「3」となる。
【0074】従って周期Tprd(i+1)は上記演算
式より、 Tprd(i+1)=Pr(i+1)×4+Ph(i)
−Ph(i+1)=6×4+2−3=23 となる。
【0075】pclkaのみで計測した場合、 Tprd(i)=Pr(i)×4=24 Tprd(i+1)=Pr(i+1)×4=24 の周期しか得られない。
【0076】このことから、pclkaからpclkd
の4相クロックを使用して、位相差分を補完して周期を
得ることにより、pclkaの周期より細かい分解能で
周期が計測できることが分かる。したがって、回路自体
の動作クロック周波数を4倍にしなくても4相クロック
を用いることにより4倍の精度を得ることが可能とな
る。
【0077】なお、本実施の形態では多相クロックとし
て4相クロックを用いてクロック周期の4分の1の分解
能を得たが、相の数を「6相」、「8相」等に増やせ
ば、6倍、8倍の精度が得られることは言うまでもな
い。
【0078】周期平均化器203は、周期計測器202
によって得た周期Tprdの所定数Nwblのウォブル
数での平均周期Tpaveをもとめ出力する。
【0079】例えば、以下のように演算され出力され
る。
【0080】Tpave=ΣTprd/Nwbl+α ここで、ΣTprdはNwblのウォブル数でTprd
の積算値、αは誤差補正値とする。
【0081】誤差補正値αは、ΣTprdをNwblで
割ることにより発生する小数点以下の切り捨てあるいは
四捨五入の誤差を積算して、積算誤差量が1以上になっ
た時の積算誤差量の整数部分である。
【0082】このことにより、小数点以下の切り捨てあ
るいは四捨五入の誤差を積算で、ウォブル信号と「平均
値に基づいて生成した矩形波」の位相がずれてしまうこ
とを防ぐ。
【0083】矩形波生成器204は、平均周期Tpav
eに基づいて矩形波を出力する。
【0084】図5は矩形波生成器204のブロック図で
ある。図6は、矩形波生成器の動作をしめすタイミング
図である。
【0085】まず初めに、1つ手前の時点での相調整値
Phadjを減算し、調整平均周期Tpadjを得る。
相調整値とは矩形波の周期の精度を保つために多相クロ
ックでシフトした立ち上がりタイミングの位相分をしめ
す。
【0086】i番目の時点での平均周期をTpave
(i)、相調整値をPhadj(i)とすると、調整平
均周期Tpadj(i)は以下のような式で演算されて
出力される。
【0087】Tpadj(i)=Tpave(i)−
(4−Phadj(i−1))調整平均値Tpadj
(i)を4で割った値が周期値Pradj(i)、調整
平均周期Tpadj(i)を4で割ったあまりが相調整
値Phadj(i)となる。
【0088】周期値Phadj(i)および相調整値P
radj(i)から矩形波を生成する方法を以下に説明
する。
【0089】ダウンカウンタ406は、プリセットパル
スが入力されると周期値Phadj(i)をプリセット
する。ダウンカウンタ406はpclkaの立ち上がり
タイミングでカウントダウンする。ダウンカウンタ40
6のカウント値が「1」になるとダウンカウンタ406
の信号asetを出力するとともにダウンカウンタ40
6をプリセットタイミング信号を出力をする。プリセッ
トタイミング信号はpclkaで同期化されてプリセッ
トパルスとして出力されるため、ダウンカウンタ406
は周期値Phadj(i)から「0」までカウントする
カウンタになる。
【0090】asetはpclkb、pclkc、pc
lkdで動作するレジスタ409から411に入力され
90度ずつシフトしたbset、cset、dsetを
生成する。それぞれのシフトした信号を相調整値Pha
dj(i)の値に応じて、「0」の場合aset、
「1」の場合bset、「2」の場合cset、「3」
の場合dsetを選択し、信号setとして出力する。
またダウンカウンタ406のカウント値が周期値Pra
dj(i)の2分の1になると信号rstを出力する。
【0091】この信号setおよび信号rstはセット
・リセット回路416に入力され矩形波を生成する。
【0092】一例として平均値22、23から矩形波を
生成する場合をしめす。
【0093】一つ手前の相調整値Phadj(i−1)
が「0」であったとすると、平均周期Tpave(i)
=「22」に対する調整平均周期Tpadj(i)は上
記演算式より演算式より Tpadj(i)=Tpave(i)−(4−Phad
j(i−1))=22−(4−0)=18 と求められる。
【0094】また周期値Pradj(i)は調整平均周
期Tpadj(i)を4で割った値のため「4]、相調
整値Phadj(i)は調整平均周期Tpadj(i)
を4で割ったあまりのため「2」となる。
【0095】周期値Pradj(i)=「4」でダウン
カウンタ406をプリセットしカウント値「0」までカ
ウントダウンするため、カウント値「1」と次のカウン
ト値「1」の間隔はpclka5周期分になる。
【0096】相調整値Phadj(i)に応じて、信号
asetからdsetまでのいずれかを選択して信号s
etとして出力するが、この場合Padj(i)=
「2」のため、pclkaに対して180度位相をシフ
トしたcsetが選択される。したがって、矩形波の立
ち上がりタイミングの間隔がpclkaの5周期(5×
4=20)とpalkaの180度位相シフト(4×1
80/360=2)の合せて22となり、「22」の周
期を持った矩形波が得られる。
【0097】次に一つ手前の相調整値Phadj(i)
は「2」のため、平均周期Tpave(i+1)=「2
2」に対する調整平均周期Tpadj(i+1)は上記
演算式より演算式より Tpadj(i+1)=Tpave(i+1)−(4−
Phadj(i))=23−(4−2)=21 と求められる。
【0098】また周期値Pradj(i+1)は調整平
均周期Tpadj(i+1)を4で割った値のため
「5]、相調整値Phadj(i+1)は調整平均周期
Tpadj(i+1)を4で割ったあまりのため「1」
となる。
【0099】周期値Pradj(i+1)=「5」でダ
ウンカウンタ406をプリセットしカウント値「0」ま
でカウントダウンするため、カウント値「1」と次のカ
ウント値「1」の間隔はpclka6周期分になる。
【0100】相調整値Phadj(i+1)に応じて、
信号asetからdsetまでのいずれかを選択して信
号setとして出力するが、この場合Phadj(i+
1)=「1」のため、pclkaに対して90度位相を
シフトしたbsetが選択される。したがって、矩形波
の立ち上がりタイミングの間隔が、前の180度の位相
補正分(4×180/360=2)、pclkaの6周
期(6×4=24)とpalkaの90度位相シフト
(4×90/360=1)のあわせて24−2+1=2
3となり、「23」の周期を持った矩形波が得られる。
【0101】pclkaのみで矩形波を生成した場合、
pclka周期が「4」であるため4の倍数の「20」
あるいは「24」の周期の矩形波しか得られない。
【0102】このことから、pclkaからpclkd
の4相クロックを使用して、位相差分を補正して矩形波
の立ち上がりタイミングを得ることにより、pclka
の周期より細かい分解能で矩形波を得ることができるこ
とが分かる。したがって、回路自体の動作クロック周波
数を4倍にしなくても4相クロックを用いることにより
4倍の精度を得ることが可能となる。
【0103】なお、本実施の形態では多相クロックとし
て4相クロックを用いてクロック周期の4分の1の分解
能を得たが、相の数を「6相」、「8相」等に増やせ
ば、6倍、8倍の精度が得られることは言うまでもな
い。
【0104】PLL205は、矩形波と記録クロック信
号の分周クロックの位相差が「0」に近づくように周波
数制御した記録クロック信号を生成する。
【0105】例えば、PLL205は位相比較器205
0、チャージポンプ2051、LPF2052、VCO
2053、分周器2054で構成される次のような回路
で実現できる。
【0106】図7はPLL205のブロック図である。
【0107】位相比較器2050は、矩形波と分周クロ
ックを位相比較し、位相差信号を出力する。
【0108】位相差信号は、チャージポンプ2051で
電圧レベル信号に変換されたのち、LPF2052によ
り高域成分を除去し、VCO2053に入力される。
【0109】VCO2053は、電圧レベルに対応した
周波数で発振し、記録クロックを出力する。
【0110】分周器2054は、記録クロックを186
分周した分周クロックを出力する。
【0111】上述のように記録クロック生成回路20を
構成することにより少なくとも以下にしめすような効果
が得られる。まず、ウォブル信号の周期を計測して求め
た平均周期で矩形波を再度生成してこの矩形波に対して
PLLを動作させることにより、ウォブル信号をそのま
ま入力する場合と比較して、PLLの入力信号に含まれ
るジッタを低減し、PLLの動作の安定性と、得られる
記録クロックのジッタの低減を計ることができる。さら
に、このように4相クロックを用いることにより、クロ
ック周波数の4倍の精度を得ることができる。
【0112】なお、本実施の形態では4相クロックの構
成をとったが、これによらず、別の多相クロックの総数
でも良い。多相クロックの総数を増やすことでより高い
精度で処理することが可能となる。
【0113】また、多相クロックを用いず、生成する矩
形波の立ち上がり部分にジッタを付与するような構成に
しても良い。図8にジッタを付与する場合の動作を説明
する図をしめす。
【0114】その場合、例えば、クロックの位相に対し
て90度シフトした位相にしたい場合は、本来の立ち上
がりエッジタイミングで矩形波を立ち上げる場合と本来
の立ち上がりエッジより1波遅れて立ち上げる場合の配
分を3対1にすればよい。180度シフト、270度シ
フトはそれぞれ2対2および1対3にすれば調整でき
る。この場合、このジッタ付与による過渡応答が後段の
PLLのふられ等につながらないように、周波数特性を
調整する必要がある。このことにより、単相クロックで
あっても高い精度を得ることができる。なお、PLLの
周波数特性によっては、立ち上がる配分のバリエーショ
ンを追加してさらに精度をあげることも可能である。
【0115】また、多相クロックおよびジッタ付与の両
方を用いれば、さらに精度をあげることも可能である。
【0116】(実施の形態2)次に本発明による実施の
形態2の光ディスク装置を図面を参照しながら説明す
る。同一の参照符号は同一の構成要素をしめす。
【0117】図9にしめすように、本発明による実施の
形態2の光ディスク装置は、光ディスク1、スピンドル
モータ2、ピックアップ3、モータドライバ4、パワー
制御回路5、光ビーム駆動回路6、再生増幅回路7、プ
リピット再生回路8、ウォブル再生回路9、データ再生
回路10、再生クロック生成回路11、プリピットウイ
ンドウ保護回路12、プリピットシンク検出回路13、
プリピット復調回路14、プリピットアドレス抽出回路
15、データシンク検出回路16、データシンクウィン
ドウ保護回路17、8−16復調回路18、データID
抽出回路19、記録クロック生成回路26、ロック検出
回路21、システムコントローラ27、記録制御回路2
3、誤り訂正回路24、8−16変調回路25、不連続
検出回路28で構成される。ここで記録クロック生成回
路26、システムコントローラ27および不連続検出回
路28以外は実施の形態1と同一の構成とする。
【0118】不連続計測検出28は、データシンク検出
回路16で検出されたデータシンク検出信号の間隔を計
測して本来のシンク間隔とのずれを計測し、不連続量を
出力する。不連続量検出の動作を説明する図を図10に
しめす。
【0119】システムコントローラ27は、実施の形態
1にしめす動作とともに、得られた不連続量に応じて補
正量Adjを演算し出力する動作を行う。
【0120】記録クロック生成回路26は、ノイズフィ
ルタ200、多相クロック生成器201、周期計測器2
02、周期平均化器203、矩形波生成器264、PL
L205で構成される。矩形波生成器264以外は実施
の形態1と同一の構成とする。
【0121】矩形波生成器264は、平均周期Tpav
eと補正量Adjに基づいて矩形波を出力する。
【0122】矩形波生成器は調整平均周期の演算式以外
は実施の形態1のものと同一である。
【0123】調整平均周期Tpadj(i)は以下のよ
うな式で演算されて出力される。
【0124】Tpadj(i)=Tpave(i)−
(4−Phadj(i−1))+AdJ 上記演算式で1ウォブル区間のみ演算して、以降は Tpadj(i)=Tpave(i)−(4−Phad
j(i−1)) で演算する。
【0125】これにより、補正量Adjが正の場合矩形
波を補正量Adj分だけ後ろにシフト、負の場合前にシ
フトすることができる。この動作により、生成する矩形
波の位相をを多相クロックの周期の4分の1の精度で制
御することが可能となる。
【0126】したがって、矩形波を逓倍して得られる記
録クロックの位相を多相クロックの周期の4分の1の精
度で制御することが可能となる。ひいては、前に記録し
たデータと新しく記録するデータの位相を微妙に調整す
ることが可能となり、つなぎ記録を行った場合にもデー
タ間の連続性が確保でき、再生時にはデータの不連続に
よるエラーが発生することなく再生可能となる。
【0127】上記のような構成で、不連続を補正する方
法を以下にしめす。図11に不連続補正の動作を説明す
る図をしめす。
【0128】まずSTEP0として、光ディスク上の特
定領域を記録する際、補正量を所定の値にする。
【0129】STEP1として、その補正量に対して、
1セクタ単位で少なくとも2連続領域に記録をしてお
く。その場合後ろ側の1セクタの記録は前側の1セクタ
内に含まれるシンクを基準に行う。
【0130】STEP2として、その後記録した領域を
再生し、不連続検出回路28においてシンクとシンクの
間隔を計測して不連続量を計測する。
【0131】STEP3として、不連続量が所定値以下
の場合、処理を終了する。所定値より大きい場合はST
EP4に遷移する。
【0132】STEP4として、不連続量が正の場合、
補正量ADJを正の値に、不連続量が負の場合、補正量
ADJを負の値にする。不連続量が所定値より小さくな
った場合に、この動作を終了する。ADJの絶対値を大
きくすれば、不連続の補正のきざみが大きくなる。その
後STEP1に遷移する。
【0133】この動作により、不連続量に応じて記録位
置を前後にシフトしながら、不連続が小さくなるように
記録を行うことになる。この動作で得た補正量ADJを
保持しておけば以降の記録において、不連続が少ない記
録を行うことが可能となる。
【0134】このことにより、少なくとも次にしめす効
果が得られる。
【0135】シンクを基準に記録する場合、前段回路の
再生系回路および後段の記録系回路の遅れ時間により、
意図した場所からずれて記録してしまうことがあった。
上記構成により、発生した記録ずれ量を用いて、記録ず
れが小さくなるように補正して記録を行うことにより、
つなぎ記録を行った場所においても、不連続の発生を押
さえ、記録した光ディスクを再生する際のエラーを低減
できる。
【0136】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置では、前に記録
したデータに対して新たにデータを結合して記録する場
合において、特に高倍速の記録時においても、温度変
動、電圧変動、プロセスばらつき等の影響を受けず、ま
た昨今のLSIのプロセス限界性能の範囲内で必要な精
度を得ることができ、つなぎ記録したデータ間の連続性
を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
の構成をしめすブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における多相クロックを
説明するタイミング図
【図3】本発明の実施の形態1における周期計測器の構
成をしめすブロック図
【図4】本発明の実施の形態1における周期計測器の動
作を説明するタイミング図
【図5】本発明の実施の形態1における矩形波生成器の
構成をしめすブロック図
【図6】本発明の実施の形態1における矩形波生成器の
動作を説明するタイミング図
【図7】本発明の実施の形態1におけるPLLの構成を
しめすブロック図
【図8】本発明の実施の形態1におけるジッタ付与によ
るシフト動作を説明する図
【図9】本発明の実施の形態2における光ディスク装置
の構成をしめすブロック図
【図10】本発明の実施の形態2における不連続検出器
の動作を説明する図
【図11】本発明の実施の形態2における不連続補正の
動作を説明するフロー図
【図12】本発明の実施の形態1における光ディスクの
構造をしめす構成図
【図13】ランドプリピット情報の構造をしめす構成図
【図14】リンキングの動作を説明するタイミング図
【図15】前に記録されたデータの記録位置精度が低い
場合のリンキングの動作を説明するタイミング図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 ピックアップ 4 モータドライバ 5 パワー制御回路 6 光ビーム駆動回路 7 再生増幅回路 8 プリピット再生回路 9 ウォブル再生回路 10 データ再生回路 11 再生クロック生成回路 12 プリピットウィンドウ保護回路 13 プリピットシンク検出回路 14 プリピット復調回路 15 プリピットアドレス抽出回路 16 データシンク検出回路 17 データシンクウィンドウ保護回路 18 8−16復調回路 19 データID抽出回路 20 記録クロック生成回路 21 ロック検出回路 22 システムコントローラ 23 記録制御回路 24 誤り訂正回路 25 8−16変調回路 200 ノイズフィルタ 201 多相クロック生成器 202 周期計測器 203 周期平均化器 204 矩形波生成器 205 PLL 2050 位相比較器 2051 チャージポンプ 2052 LPF 2053 VCO 2054 分周器 26 記録クロック生成回路 27 システムコントローラ 28 不連続検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 DE32 5D090 AA01 BB03 BB04 CC05 DD03 FF33 GG03 GG26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録溝が所定の周波数でウォブルしてい
    る光ディスクに対して、ウォブル信号の周波数を逓倍し
    て記録のための基準クロックの周波数を得る光ディスク
    装置であって、所定のクロックを用いて前記ウォブル信
    号の立ち上がりあるいは立ち下がり間の周期を計測する
    周期計測手段と、前記ウォブル信号の周期から平均周期
    を演算する平均化手段と、前記クロックを用いて前記平
    均周期に基づいて基準周波数信号を生成し、さらに前記
    基準周波数信号の生成で発生する周期の誤差に応じて前
    記基準周波数信号のタイミングをシフトして周期の誤差
    を補正する基準周波数生成手段と、前記基準周波数信号
    を逓倍して基準クロックを得るPLL手段とを備えた光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ位相の異なるクロック1からク
    ロックnを生成する多相クロック生成手段をさらに備
    え、前記周期計測手段は、前記クロック1を用いて前記
    ウォブル信号の立ち上がり間あるいは立ち下がり間の周
    期を計測して周期情報を得るとともに前記クロック1か
    らクロックnを用いて前記クロック1に対する前記ウォ
    ブル信号の立ち上がりあるいは立ち下がりの位相を計測
    して位相情報を得て、前記位相情報で前記周期情報を補
    完してウォブル信号の周期を得ることを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ位相の異なるクロック1からク
    ロックnを生成する多相クロック生成手段をさらに備
    え、前記基準周波数生成手段は、前記クロック1からク
    ロックnのいずれか一つを用いて前記平均周期に基づい
    た基準周波数信号を生成し、さらに前記基準周波数信号
    の生成で発生する周期の誤差に応じて前記クロック1か
    らクロックnを用いて前記基準周波数信号のタイミング
    をシフトして周期の誤差を補正することを特徴とする請
    求項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記基準周波数生成手段は、前記クロッ
    クを用いて前記平均周期に基づいた基準周波数信号を生
    成し、さらに前記基準周波数信号の生成で発生する周期
    の誤差に応じて前記基準周波数信号に所定のジッタを付
    与することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記基準周波数生成手段は、前記クロッ
    クを用いて前記平均周期に基づいた基準周波数信号を生
    成し、さらに前記基準周波数信号の生成で発生する周期
    の誤差および所定の記録調整値に応じて前記基準周波数
    信号のタイミングをシフトすることを特徴とする請求項
    1記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 記録手段と不連続検出手段と記録調整手
    段をさらに備え、前記記録手段は、前記基準クロックを
    用いて光ディスク上の連続した領域に所定のパターンの
    記録を複数回繰りかえし、前記不連続検出手段は、前記
    記録領域間の不連続量を計測し、前記記録調整手段は、
    不連続量が小さくなるように記録調整値を演算すること
    を特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009238290A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nec Corp タイミング信号生成装置
CN111371453A (zh) * 2018-12-26 2020-07-03 致茂电子(苏州)有限公司 信号周期测量电路与方法

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