JP3968569B2 - 昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば穀類、野菜、飼料、肥料、土等さまざまな袋詰め物品やダンボール詰め物品等の昇降装置に関する。更に詳しくは昇降装置のフレーム構成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より袋類等の昇降装置には、例えば特開平10−167700号公報や実開平6−35297号公報に記載されたものが知られている。
特開平10−167700号公報記載の昇降装置のフレームは、設置台の左右両端から門型幅広の支柱を立設して左右支柱の内側でテーブルを昇降させる構成であり、本機の幅が広いために大きな設置スペースを必要とするという不都合があった。
又、実開平6−35297号公報に記載の昇降装置は幅狭の機枠で構成しているが、機枠上端部から後方に大きく突出した操作杆があり、機枠の後方に駆動機や制御部を配置しているため、本機の奥行が広く、大きな設置スペースを必要とするという不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、昇降装置の設置スペースを最小限にしてコンパクトに構成し、物品の昇降作用に対して十分な強度を備えると共に、モータ駆動出力部のメンテナンス性も良く、又、昇降体の物品載置部を低い位置まで下げることが可能な昇降装置のフレーム構成を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
基台1から立設し、昇降体3を上下動可能に支持する第1支柱2aと、その後方に並設し上端部で該第1支柱2aと連結した第2支柱2bを備えた昇降装置において、前記第2支柱2bより後方の基台1から立設し、基台1と第2支柱2bの下端部とを連結する支持体5を設け、該第2支柱2bの下端と基台1との間に所定高さの空間部Aを形成してなる昇降装置の構成とする。
又、空間部Aに昇降駆動手段の一部を挿入位置させた昇降装置とする。
更に、第1支柱2aの後方に突出する昇降体3の後方下部Bを側面視切欠き傾斜面に形成すると共に、該第1支柱2aと第2支柱2bを連結する連結部材6を設け、少なくとも該連結部材6の上面が、側面視において前記昇降体3の後方下部Bと略平行な前方下り傾斜形態にしてなる昇降装置とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明においては、基台1から立設し、昇降体3を上下動可能に支持する第1支柱2aと、その後方に並設し上端部で該第1支柱2aと連結した第2支柱2bを備えた昇降装置において、前記第2支柱2bより後方の基台1から立設し、基台1と第2支柱2bの下端部とを連結する支持体5を設け、該第2支柱2bの下端と基台1との間に所定高さの空間部Aを形成してあるので、側面視箱型形状に形成したフレームは強度的に優れている。
又、請求項2の発明においては、空間部Aに昇降駆動手段の一部を挿入位置させてあるので、第2支柱2bの内部に昇降体3の昇降駆動用チェンを挿通して設けることが可能で、第2支柱2b後側に突出部分が形成されず、本機の設置スペースを少なくできると共に、昇降駆動手段が開放された状態となり、メンテナンス性が良い。
更に、第2支柱2bより後方の基台1から立設し、基台1と第2支柱2bの下端部とを連結する支持体5を設けてあるので、空間部Aを形成してもフレーム強度が保持できると共に、第2支柱2b後方への突出部分を最小限にすることが可能である。
【0006】
請求項の発明においては、第1支柱2aの後方に突出する昇降体3の後方下部Bを側面視切欠き傾斜面に形成すると共に、該第1支柱2aと第2支柱2bを連結する連結部材6を設けてあるため、更にフレーム強度が強くなると共に、フレームの大きさが大きくならず、安価で簡素な部材による効率の良い補強をすることができる。
又、連結部材6の上面が側面視において昇降体3の後方下部Bと略平行な前方下り傾斜形態にしてあるので、物品の載置部を低い位置まで下げることが可能で、支柱の高さに対して、昇降体3が上下動可能な有効範囲を長く構成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照に説明する。平面視四角形状の基台1から上方に向けて第1支柱2aを立設し、第1支柱2aに沿って上下動可能な昇降体3を設けてある。昇降体3には、第1支柱2a前側に上下2個のローラ10と、第1支柱2a後方に1個のローラ10を軸支し、第1支柱2aを合計3個のローラ10で挾む形態とし、又、ローラ10左右両側は鍔形状に形成して鍔の内側が第1支柱2aの左右両側を挾む形態として昇降体3の左右方向の移動を規制してある。
昇降体3の第1支柱2a前側下方からは、前方に向けて突出する平面状のテーブル9を設け、該テーブル9に物品を載せて昇降体3を上下動させることで、物品を任意の位置に昇降させることが可能である。
【0008】
第1支柱2aの後方には、第2支柱2bを並設し、各々の支柱上端部を連結材11で連結してある。第2支柱2bの下端部と基台1との間には所定高さの空間部Aを形成し、その空間部Aに昇降体3を駆動するモータMの駆動出力部4を挿入位置させてある。第2支柱2b後方の基台1からは、第2支柱2b下端部と連結する支持体5を設けてある。該支持体5は空間部Aを迂回する形状にして、支柱3下部の強度を保持してある。図面において支持体5は第2支柱2bの左右両側に設け、第2支柱2b下端部から前後方向に延設して、片側端は基台1後方に溶着し、もう片側端は連結部材6として第1支柱2aに溶着して、第2支柱2b下方の空間部Aを迂回した一体形状に構成してある。第2支柱2bと第1支柱2aとの間の連結部材6は、側面視において前方下り傾斜に形成すると共に、昇降体3の後方下部Bを連結部材6と略平行な側面視切欠き傾斜面形状にして、昇降体3のテーブル9を、より下方位置まで降ろすことが可能にしてある。この構成により、昇降体3自体の高さHを短くすることができ、支柱2高さに対する昇降体3の上下可動有効範囲を長くすることができる。
【0009】
尚、支持体5の形状は、第2支柱2b下方の空間部Aを側面視において迂回する形状であれば良い。例えば、第2支柱2bの後面と基台1後部を1本の支持体5で連結しても良く、第2支柱2bと第1支柱2aとの間に設ける連結部材6は、第2支柱2b後方の支持体5とは別部材で構成しても良い。すなわち第2支柱2bと第1支柱2aとの間の連結部材6は、側面視において上面が前方下り傾斜形状であれば良い。又、第2支柱2bから側面視前方下り傾斜に形成する連結部材6は板体で構成することも可能で、その前方端部は第1支柱2aの下端部近傍の基台1へ取付けても良い。
【0010】
次に昇降体3の駆動部分について説明する。空間部Aに挿入位置したモータMの出力軸14には駆動スプロケット14を取着し、支柱2上端部の連結材11には従動スプロケット15を軸支してある。駆動スプロケット14と従動スプロケット15の外周後端は、第2支柱2b内部中央に位置させてあり、該駆動スプロケット14と従動スプロケット15との間にチェン16を巻き掛けてある。すなわちチェン16が第2支柱2bの内部を挿通した形態にして、チェン16にゴミやほこりが付着することを防止してある。該チェン16両端は昇降体3の後側に連結して、モータMが回動することで昇降体3が上下方向に可動するよう構成してある。17はチェン16の緩み側を弾発するスプリングであり、18はその弾発力を調整する調整ネジである。尚、第2支柱2bは、前部分を開放した断面コの字状に形成することも可能である。
【0011】
昇降体3の上下動は、スイッチ19を操作することで行うことができる。28はスイッチ19を操作することでON,OFFされるリミットスイッチである。昇降制御については任意の手段で駆動モータMへの信号を与えれば良いが、本発明の実施形態においてはリミットスイッチ25で昇降体3の上限と下限を規制してある。リミットスイッチ25は第2支柱2bの側部に取着し、上下方向の高さ調整が可能である。26は昇降体3後部から突出するリミットスイッチ25作動用のカム板である。尚、スイッチ19は地面に置くフットスイッチ(図示せず)で構成することもでき、適宜センサー等を設けて自動的に昇降させても良い。
22は駆動制御を行う基板のボックスである。
【0012】
支柱2の左右側方は、支柱カバー20で覆い、支柱2下部後方は、モータカバー21で覆ってある。基台1後方の左右両側には、本機を後方へ傾けた際に接地する車輪23を軸支してあり、本機を後方へ傾けて移動を容易に行うことができる。24は移動の際に持つハンドル杆である。
【0013】
駆動用のモータMに取着の駆動スプロケット14下側には、チェン16のガイド板27を設けてある。ガイド板27は駆動スプロケット14下側の外周に沿う形状で基台1に取付けてあり、駆動スプロケット14に巻き掛けたチェン16が外れないように規制してある
【0014】
前記フレーム構成により、第2支柱2b下側に空間部Aを形成しても、全体的な強度としては強く構成することが可能である。又、モータMの駆動出力部4のメンテナンスが容易であると共に、基台1後方への突出部分を最小限にすることができ、本機全体を小型、軽量、コンパクトに構成することができる。
本発明のフレーム構成は、図5に示すように支柱2が長い構成においても同様の効果が得られる。
【0015】
次に、平面視において、基台1に対する支柱2の立設位置を変更した場合について説明する。図6に示す支柱は、基台1の左側へ寄せると共に昇降体3のローラ10軸支部分についても同様に左側へ寄せた構成としてあるが、基台1に対するテーブル9の位置は図3における実施形態と同様である。
テーブル9に載せる物品が重量物であった場合には、モータMの駆動力が大きなものでなければならないことから、モータMが必然的に大きくなり、基台1から大きくはみ出してしまうことが考えられる。通常は、基台1の左右中央に支柱2を立設し、駆動用のカウンターギヤ等を用いた手段でモータMを基台1左右幅からはみ出さないよう構成する。しかしながら、カウンターギヤ等を用いると高価になるという不都合がある。
本発明のフレーム構成は、基台1に対する支柱2の立設位置を変更したとしても有効な構成であり、支柱2が左右中央に位置する場合と同様の効果があると共に、カウンターギヤ等の手段を用いることなくモータMを基台1左右幅内に収めて配置することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一部断面側面図。
【図2】 本発明の一部断面正面図。
【図3】 本発明の平面図。
【図4】 本発明の要部を示す一部断面側面図。
【図5】 本発明の別実施例を示す一部断面側面図。
【図6】 本発明の別実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 基台
2 支柱
2a 第1支柱
2b 第2支柱
3 昇降体
4 駆動出力部
5 支持体
6 連結部材
A 空間部
B 後方下部
M モータ

Claims (3)

  1. 基台(1)から立設し、昇降体(3)を上下動可能に支持する第1支柱(2a)と、その後方に並設し上端部で該第1支柱(2a)と連結した第2支柱(2b)を備えた昇降装置において、前記第2支柱(2b)より後方の基台 ( ) から立設し、基台(1)と第2支柱(2b)の下端部とを連結する支持体(5)を設け、該第2支柱(2b)の下端と基台(1)との間に所定高さの空間部(A)を形成してなる昇降装置。
  2. 空間部(A)に昇降駆動手段の一部を挿入位置させてなる請求項1記載の昇降装置。
  3. 第1支柱(2a)の後方に突出する昇降体(3)の後方下部(B)を側面視切欠き傾斜面に形成すると共に、該第1支柱(2a)と第2支柱(2b)を連結する連結部材(6)を設け、少なくとも該連結部材(6)の上面が、側面視において前記昇降体(3)の後方下部(B)と略平行な前方下り傾斜形態にしてなる請求項1または請求項2に記載の昇降装置。
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