JP3968043B2 - 刈取部の詰まり解除装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインの刈取部の下部搬送装置において、左右の条の刈取穀稈の株元部が合流する部分の穀稈の詰まりを解除する、詰まり解除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、刈刃により刈り取った穀稈の株元部を下部搬送装置により挟持搬送して後方へ搬送し、後部において左右の条の刈取穀稈を合流させて縦搬送装置へ受け継ぐように構成している。この合流部においては、詰まり解除を行うための機構は、次のように構成されている。
まず、左右一方の株元搬送チェンの搬送終端部を巻回支持する回転輪を、左右他方の株元搬送チェンに対する遠近方向に位置変位可能に設けている。
また、前記回転輪を接近位置に位置保持する位置保持機構を設けている。
以上構成において、合流部での刈取穀稈の詰まりが発生した場合、回転輪の接近位置での位置保持を解除して離隔位置に後退させることで、合流部における株元合流搬送チェンの間隔を拡大するものとしている。そして、合流部からの刈取穀稈の引抜き、即ち合流部での刈取穀稈の詰まり解除を行うようにしている。
例えば、特開平11−127663号公報に開示される技術である。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−127663号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記位置保持機構として、特許文献1に記載されているような操作レバー付きのカムによるものを用いると、ボルトとナットを用いるものに比べ詰まり解除後に回転輪を元の接近位置に容易に位置保持できるという利点はあるが、次のような不具合がある。
カムを回転操作して、回転輪の接近位置での位置保持を解除するためには、合流部における刈取穀稈の詰まり反力に抗して、回転輪を一旦接近位置からさらに前進させる必要がある。
ここで、詰まり反力とは、合流部における株元合流搬送チェンの間に固く詰まっている刈取穀稈により、合流部における株元合流搬送チェンにこれらの間隔を拡大する方向に働く力、即ち回転輪にこれを後退させる方向に働く力のことである。また、回転輪を一旦接近位置からさらに前進させる、とは、合流部における株元合流搬送チェンの間隔を縮小させる、ことを意味する。
したがって、カムの回転に多大な操作力が必要となり、カムを手で回転させることなど行い得ず、実際にはハンマーなどで操作レバーを叩きカムを回転させることで、回転輪の接近位置での位置保持を解除するものとなっている。
このように、以上構成の位置保持機構では、合流部での刈取穀稈の詰まり解除に大変な労力を必要とする問題が発生する。
そこで、本発明は、回転輪の接近位置での位置保持及びその解除を容易に行えて、合流部での刈取穀稈の詰まり解除を、作業性良く楽に行うことができる詰まり解除装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、コンバインの刈取部に、左右の刈取穀稈株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右一対の株元搬送手段を備え、該一対の株元搬送手段の少なくとも一方を搬送チェンとした構成において、一方の株元合流搬送チェンの搬送終端部を巻回支持する回転体を、他方の株元搬送手段に対する遠近方向で移動自在とする移動自在機構を備えると共に、該移動自在機構に連結して、一方の株元合流搬送チェンと他方の株元搬送手段との合流部における詰まり解除時に、前記回転体を前記合流部の間隔を広げる方向に移動させるリンク機構を備え、該リンク機構には前記回転体の位置を固定する固定手段を備え、前記移動自在機構に、前記回転体を回動自在に支持するブラケットと、該ブラケットを前記遠近方向で移動自在に支持する刈取部フレームとを備えると共に、前記リンク機構はブラケットと刈取部フレームとを連結する構成とし、該リンク機構を可倒自在に操作する操作レバーを設けたものである。
【0006】
請求項2においては、前記ブラケットに、搬送される穀稈の搬送をガイドする搬送ガイドを設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1はコンバインの全体側面図であり、図2はコンバインの全体平面図であり、図3は刈取部7の側面図であり、図4は刈取部7の平面図であり、図5は株元合流搬送チェン33R・33Lの平面図であり、図6は刈取部7の駆動系統図であり、図7は中央搬送駆動部の側面図であり、図8は中央搬送駆動部の平面図であり、図9は詰まり解除装置100の平面図であり、図10は詰まり解除装置100の側面図であり、図11は解除時における詰まり解除装置100の平面図である。
【0009】
図1、図2を用いて、刈取部の詰まり解除装置が適用されるコンバインの全体構成を説明する。
図中1は左右走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3はトラックフレーム1上に架設する機台、4はフィードチェン5を左側に張架し扱胴6を内蔵する脱穀部である。
また、7は前記脱穀部4の前方に備える6条刈りの刈取部、8は排藁チェン9の終端を臨ませる排藁処理部、10は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒11を介して搬入する穀物タンク、12は穀物タンク10の穀粒を機外に排出する排出オーガである。
さらに、13は操向ハンドルなど運転操作部14及び運転席15を備える運転キャビン、16は運転キャビン13下方に設けるエンジンである。
そして、以上構成のコンバインは、圃場を走行移動しながら穀稈を刈取部7で連続的に刈取り、脱穀部4で脱穀するものである。
【0010】
図3、図4を用いて、刈取部7の支持構成について説明する。
機台3の前端から脱穀部4の前面側に左右刈取装着フレーム17を立上げ、各刈取装着フレーム17の上部に割パイプ継手18を設ける一方、エンジン16からの動力を伝達する刈取入力軸19を内挿する刈取入力ケース20を刈取部7に設けている。
刈取入力ケース20の両端部は、割パイプ継手18を介して左右刈取装着フレーム17の上部に回転自在に、かつ着脱自在に保持し、前記刈取入力ケース20を脱穀部4の直前にて機体左右方向に水平に横架支持させている。
また、刈取入力ケース20の中間部から前斜下方に向けて、縦伝動ケース21を一体的に延設している。縦伝動ケース21の先端には横伝動ケース22の中間部を一体連結しており、横伝動ケース22が、縦伝動ケース21の先端より機体左右方向に水平に横架支持されるものとなっている。また、横伝動ケース22より前方へ向けて、6条分7本一体の刈取フレーム24が平行に突設されている。7本の刈取フレーム24は、後部を横連結フレーム23によって一体連結されると共に、左右両端の刈取フレーム24・24が、横伝動ケース22に固設されるものとなっている。
そして、刈取入力軸20、縦伝動ケース21、横伝動ケース22、7本一体の刈取フレーム24を、刈取部7のメインフレームとし、このメインフレームに、後述する刈取部7の構成要素を組付けて刈取部7を構成するものである。
また、機台3と縦伝動ケース21との間に油圧シリンダ25を張架し、油圧シリンダ25を伸縮させることで、刈取部7を刈取入力ケース20を中心に昇降させるように構成している。
【0011】
刈取部7に設ける各機構について説明する。
6条刈りの刈取部7は、以下に述べる各機構を備えるものとなっている。前処理機構、掻込機構、刈取機構、穀稈搬送機構であり、穀稈搬送機構は穀稈株元搬送機構と穀稈穂先機構とからなっている。以下、順に説明する。
【0012】
前処理機構は、刈取る穀稈と未刈穀稈との分離及び刈取る穀稈の1条ごとの分離を行う6条分7つの分草板27と、分草後の未刈穀稈を起立させる引起タイン28を有する6条分6つの引起ケース29とからなる。
【0013】
掻込機構は、2条毎に対応した左右及び中央の各掻込機構を合わせて構成されるものである。
右側の掻込機構は、右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側2条分の穀稈Rの株元部を、1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の右掻込輪である右スターホイル30Rと、左右一対で一組の右突起付ベルトである右掻込ベルト31Rと、を備えている。
左側の掻込機構は、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の穀稈Lの株元部を、1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の左掻込輪である左スターホイル30Lと、左右一対で一組の左突起付ベルトである左掻込ベルト31Lと、を備えている。
中央の掻込機構は、中央2つの引起ケース29の間から導入される引起後の中央2条分の穀稈Cの株元部を、1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の中央掻込輪である中央スターホイル30Cと、左右一対で一組の中央突起付ベルトである中央掻込ベルト31Cと、を備えている。
【0014】
刈取機構は、掻込時に穀稈の株元を6条同時に切断するバリカン形の刈刃32・32・・・からなっている。
【0015】
穀稈株元搬送機構は、次の各搬送手段により構成されている。右株元合流搬送チェン33R、左株元合流搬送チェン33L、中央株元合流搬送チェン33C、株元搬送チェン34、補助株元搬送チェン35・36である。以下、各搬送手段を順に説明する。
右株元合流搬送チェン33Rは、一組の右スターホイル30Rと右掻込ベルト31Rとによって掻込まれた右側2条分の刈取穀稈Rの株元部を、左斜後上方に挟持搬送する搬送手段である。
左株元合流搬送チェン33Lは、一組の左スターホイル30Lと左掻込ベルト31Lとによって掻込まれた左側2条分の刈取穀稈Lの株元部を、右斜後上方に挟持搬送して、前記右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させる搬送手段である。
中央株元合流搬送チェン33Cは、一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと、一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lとの間に配設される一組の中央スターホイル30Cと、前記中央掻込ベルト31Cと、によって掻込まれた中央2条分の刈取穀稈Cの株元部を、搬送する。そして、該株元部を、左右の株元合流搬送チェン33L・33Rの間に位置させて、右斜後上方へ向けて挟持搬送し、右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈Lの株元部との合流部の手前で、合流させる。
株元搬送チェン34は縦搬送チェンであり、まず、左右及び中央の株元合流搬送チェン33R・33L・33Cによって合流された6条分の刈取穀稈L・R・Cの株元部を、右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部から受継ぐ。その後、これらの刈取穀稈L・R・Cの株元部を、左斜後上方に挟持搬送して、脱穀部4のフィードチェン5の搬送始端部に受継搬送する。
補助株元搬送チェン35・36は、株元搬送チェン34の搬送終端部からフィードチェン5の搬送始端部に、6条分の刈取穀稈L・R・Cの株元部を、適正姿勢で搬送受継ぎする搬送手段である。
【0016】
穀稈穂先搬送機構は、次の各搬送手段により構成されている。右穂先搬送タイン37R、左穂先搬送タイン37L、中央穂先部搬送タイン37C、後穂先搬送タイン38、右上部穂先搬送タイン39R、左上部穂先搬送タイン39L、中央上部穂先搬送タイン39Cである。以下、各搬送手段を順に説明する。
右穂先搬送タイン37Rは、右株元合流搬送チェン33Rによって、株元部を挟持搬送している右側2条分の刈取穀稈Rの穂先部を、係止搬送する搬送手段である。
左穂先搬送タイン37Lは、左株元合流搬送チェン33Lによって、株元部を挟持搬送している左側2条分の刈取穀稈Lの穂先部を、係止搬送する搬送手段である。
中央穂先搬送タイン37Cは、中央株元合流搬送チェン33Cによって、株元部を挟持搬送している中央2条分の刈取穀稈Cの穂先部を、係止搬送する搬送手段である。
後穂先搬送タイン38は、株元搬送チェン34、補助株元搬送チェン35・36によって、株元部を挟持搬送している6条分の刈取穀稈L・R・Cの穂先部を、係止搬送する搬送手段である。
右上部穂先搬送タイン39Rは、右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側2条分の穀稈Rの穂先部を、右穂先搬送タイン37Rの搬送始端部のさらに上方で、右穂先搬送タイン37Rの反対側で係止搬送する搬送手段である。
左上部穂先搬送タイン39Lは、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の穀稈Lの穂先を、左穂先搬送タイン37Lの搬送始端部のさらに上方で、左穂先搬送タイン37Lの反対側で係止搬送する搬送手段である。
中央上部穂先搬送タイン39Cは、中央2つの引起ケース29の間から導入される引起後の中央2条分の穀稈Cの穂先を、中央穂先部搬送タイン37Cの搬送始端部のさらに上方で、中央穂先搬送タイン37Cの反対側で係止搬送する搬送手段である。
【0017】
スターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cによる掻込構成について説明する。
図5にも示すように、左右及び中央の各組の左右のスターホイル30L・30R・30Cは、それぞれ平行な二軸である左右の回転軸40a・40bの下端に一体に取付け、同じ組の左右のスターホイル30L・30R・30C同士を噛合回転させるものである。
また、左右及び中央の各組の左右の掻込ベルト31L・31R・31Cは、搬送終端部を左右の回転軸40a・40bの上端に一体に取付ける大径プーリ41に巻回支持させると共に、搬送始端部を大径プーリ41の前方に軸支する小径プーリ42に巻回支持させている。
そして、同じ組の左右の掻込ベルト31L・31R・31Cを、前方に向けて大きく開くハの字形に張設させ、左右の回転軸40a・40bのうち一方の回転軸40a又は40bに動力を伝達して駆動回転させている。これにより、その回転軸40a又は40bに取付けたスターホイル30L・30R・30C、及び掻込ベルト31L・31R・31Cを、駆動回転する。
加えて、他方の回転軸40a又は40bに取付けたスターホイル30L,30R,30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cを従動回転する。また、同じ組の左側のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cと、右側のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cとを、逆方向に回転させる。
以上のようにして、スターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cにより、穀稈L・R・Cの掻込みを行うように構成している。
【0018】
左右及び中央のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cと、左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cとの、連動構成について説明する。
左右一対で一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rのうち、右側のスターホイル30R及び右掻込ベルト31Rを取付ける右の回転軸40bの中間部に、右株元合流搬送チェン33Rの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット43Rを係合軸支している。
左右一対で一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rのうち、右側のスターホイル30R及び掻込ベルト31Rの間から、縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置まで、右株元合流搬送チェン33Rを張設している。
左右一対で一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lのうち、左側のスターホイル30L及び左掻込ベルト31Lを取付ける左の回転軸40aの中間部に、左株元合流搬送チェン33Lの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット43Lを係合軸支している。
左右一対で一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lのうち、左側のスターホイル30L及び掻込ベルト31Lの間から、縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置の左株元合流搬送チェン33Lの搬送終端部の直前まで、左株元合流搬送チェン33Lを張設している。
左右一対で一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cのうち、左側のスターホイル30C及び左掻込ベルト31Cを取付ける左の回転軸40aの中間部に、中央株元合流搬送チェン33Cの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット43Cを係合軸支している。
左右一対で一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cのうち、左側のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cの間から、縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置で、右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈Lの株元部との合流部の手前の左株元合流搬送チェン33Lの搬送終端部の直前まで、中央株元合流搬送チェン33Cを張設している。
そして以上構成により、左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cの回転によって、左右及び中央のスターホイル30L・30R・30C及び掻込ベルト31L・31R・31Cを回転させるように構成している。
【0019】
また、左右のスターホイル30L・30R及び掻込ベルト31L・31Rに対し、中央のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cを、一段高い位置に位置ずれさせて支持している。そして、左右のスターホイル30L・30R及び掻込ベルト31L・31Rと、中央のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cとの、干渉を防止するように構成している。
【0020】
前処理機構(引起タイン28)の駆動構成について説明する。
図6にも示すように、刈取入力軸19にベベルギアを介して上端を連動連結させる縦伝動軸44を、縦伝動ケース21に内挿している。また、縦伝動軸44の下端に、ベベルギアを介して中間部を連動連結させる横伝動軸45を、横伝動ケース22に内挿している。
これら縦伝動軸44及び横伝動軸45から、刈取部7の各構成要素のうち駆動するものの動力を取出すものである。まず、横伝動ケース22の左側端部から、引起縦伝動ケース46を、側面視で引起ケース29の上方位置に向けて前傾姿勢で立上げている。また、引起縦伝動ケース46の上端部から右方向に水平に、引起横伝動ケース47を延設し、引起横伝動ケース47から下方向に各引起ケース29ごとの引起駆動ケース48を延設している。
各引起駆動ケース48の下部は、各引起駆動ケース48の上部背面側に臨ませ、各引起駆動ケース48の下端部から各引起ケース29の内側上部に、引起タイン駆動軸49を突出させている。その突出端部には、引起タイン28を等間隔に取付けるタインチェンの上部を巻回支持させる引起タイン駆動スプロケット50を設けている。
また、引起縦伝動軸51と、引起横伝動軸52と、引起駆動軸53とで、横伝動軸45から各引起ケース29の引起タイン駆動スプロケット50に動力を伝達するように構成している。
ここで、引起縦伝動軸51は、引起縦伝動ケース46に内挿させて、下端を横伝動軸45の左端にベベルギアを介して連動連結させるものである。また、引起横伝動軸52は、引起横伝動ケース47に内挿させて、左端を引起縦伝動軸51の上端にベベルギアを介して連動連結させるものである。また、引起駆動軸53は各引起駆動ケース48に内挿させて、上端を引起横伝動軸52に、それぞれベベルギアを介して連動連結させると共に、下部を引起タイン駆動軸49に、ベベルギアを介して連動連結させるものである。
また、引起縦伝動ケース46の上部に、引起変速機構54を内装する引起変速ケース55を介在させ、引起縦伝動軸51の途中に引起変速機構54を組込んでいる。そして、各引起ケース29の引起タイン28の駆動速度を高速・中速・低速に変速するように構成している。
【0021】
刈取機構の駆動構成について説明する。
刈刃32は、可動刃を刈幅の中央部で二つに分割し、左右の可動刃32を相反する方向に往復運動させ、振動を相殺するようにしたものである。
刈刃32の動力の取出は、以下のように構成している。まず、横伝動軸45の左端部より少し内側から、ベベルギヤを介して左側の刈刃駆動軸であるクランク軸56aを上向きに立上げている。また、横伝動軸45の右端部より、ベベルギヤを介して、右側の刈刃駆動軸であるクランク軸56bを上向きに立上げている。さらに、左右のクランク軸56a・56bを、横伝動ケース22から上方に突出させ、横伝動軸45から左右の可動刃32の動力を取出すように構成している。
【0022】
穀稈搬送機構を構成する各搬送チェン及び各搬送タインのうち、補助株元搬送チェン35・36及び後穂先搬送タイン38の駆動機構について説明する。
補助株元搬送チェン35・36及び後穂先搬送タイン38は、動力を縦伝動軸44の上部から取出すものであり、以下のように構成している。
縦伝動ケース21の上部から左向きに後搬送駆動ケース57を延設し、後搬送駆動ケース57には後搬送駆動軸58を内挿させて、右端を縦伝動軸44の上部にベベルギアを介して連動連結させている。
後搬送駆動軸58の左端は、駆動スプロケット軸61の下端にベベルギアを介して連動連結させるものとしている。駆動スプロケット軸61には後穂先搬送タイン駆動スプロケット60と、一方の補助搬送チェン36の駆動スプロケット59と、を設けている。該後穂先搬送タイン駆動スプロケット60は、後穂先搬送タイン38を等間隔に取付けるタインチェンの搬送終端部を、巻回支持させるものである。
そして、縦伝動軸44の上部から、一方の補助搬送チェン36の駆動スプロケット59と、後穂先搬送タイン駆動スプロケット60とに、動力を伝達するように構成している。
加えて、一方の補助搬送チェン36の従動スプロケット軸62上に、他方の補助搬送チェン35の駆動スプロケット63を設け、この駆動スプロケット63に動力を伝達するように構成している。
【0023】
株元搬送チェン34及び右株元搬送チェン33R及び右穂先搬送タイン37Rの駆動機構について説明する。
これらの動力は、縦伝動軸44の中間部から取出すものであり、以下のように構成している。
縦伝動ケース21の中間部から右株元搬送チェン33Rの回動平面に対して直角に、右搬送駆動ケース64を立上げると共に、右搬送駆動ケース64の下部から左斜上方に向けて、縦搬送駆動ケース65を延設している。
右搬送駆動ケース64には、右搬送駆動軸67を内挿させて、下端を縦伝動軸44の中間部にベベルギアを介して連動連結させている。縦搬送駆動ケース65には、縦搬送伝動軸68を内挿させて、下端を右搬送駆動軸67の下部にベベルギアを介して連動連結させている。
右搬送駆動軸67上には、右株元搬送チェン駆動スプロケット69と、右穂先搬送タイン駆動スプロケット70とを、設けている。右株元搬送チェン駆動スプロケット69は、右株元搬送チェン33Rの搬送終端部を巻回支持させるものである。右穂先搬送タイン駆動スプロケット70は、右穂先搬送タイン37Rを等間隔に取付けるタインチェンの搬送終端部を、巻回支持させるものである。
また、縦搬送駆動軸71の下端は、ベベルギアを介して、縦搬送伝動軸68に連動連結している。縦搬送駆動軸71上に、株元搬送チェン34の搬送始端部を巻回支持する株元搬送チェン駆動スプロケット72を、設けている。
そして以上構成により、縦伝動軸44の中間部から、右株元搬送チェン駆動スプロケット69と、右穂先搬送タイン駆動スプロケット70と、株元搬送チェン駆動スプロケット72とに、動力を伝達するように構成している。
【0024】
左株元搬送チェン33L及び左穂先搬送タイン37Lの駆動構成について説明する。
これらの動力は、横伝動軸45の左端部から引起縦伝動軸51を経て取出すものであり、以下のように構成している。
引起縦伝動ケース46の中間部から右方向に、かつ左株元搬送チェン33Lの回動平面と平行に左搬送駆動ケース73を延設している。左搬送駆動ケース73には左搬送駆動軸74を内挿させて、左端を引起縦伝動軸51の中間部にベベルギアを介して連動連結させている。
また、左搬送駆動軸74の右端には、駆動スプロケット軸77の中間部がベベルギアを介して連動連結されている。駆動スプロケット軸77には、左株元搬送チェン駆動スプロケット75と、左穂先搬送タイン駆動スプロケット76とが設けられている。左株元搬送チェン駆動スプロケット75は、左株元搬送チェン33Lの非搬送側中間部を巻回支持させるものである。左穂先搬送タイン駆動スプロケット76は、左穂先搬送タイン37Lを等間隔に取付けるタインチェンの非搬送側中間部を巻回支持させるものである。
そして、駆動スプロケット軸77の中間部に、左搬送駆動軸74の右端をベベルギアを介して連動連結させ、横伝動軸45の左端部から、左株元搬送チェン駆動スプロケット75と左穂先搬送タイン駆動スプロケット76とに、動力を伝達するように構成している。
【0025】
次に、中央株元搬送チェン33C及び中央穂先搬送タイン37Cの駆動構成について説明する。
これらの動力は、横伝動軸45の中間部から取出すものである。該中間部は、詳しくは、横伝動ケース22と縦伝動ケース21との接続部の直ぐ左側である。具体的には、以下のように構成している。
横伝動ケース22の中間部から、中央株元搬送チェン33Cの回動平面に対して直角に、中央搬送駆動ケース80が立ち上げられている。該中央搬送駆動ケース80は、一方の(左側の)中央スターホイル30Cの後側近傍位置(直後)に位置している。該一方の中央スターホイル30Cは、従動スプロケット43Cと同軸40a上に設けられるものであり、中央株元搬送チェン33Cの搬送始端部を巻回支持するものである。
中央搬送駆動ケース80には前部中央搬送駆動軸82を内挿させて、下端を横伝動軸45の中間部に、ベベルギア82a・45aを介して連動連結させている。ベベルギア82aは前部中央搬送駆動軸82に設けるものであり、ベベルギア45aは横伝動軸45上に設けるものである。
また、前部中央搬送駆動軸82の軸上には、中途部に中央株元搬送チェン駆動スプロケット78が設けられると共に、上端に中央穂先搬送タイン駆動スプロケット79が設けられている。中央株元搬送チェン駆動スプロケット78は、中央株元搬送チェン33Cを巻回支持させるものである。中央穂先搬送タイン駆動スプロケット79は、中央穂先搬送タイン37Cを等間隔に取付けるタインチェンを巻回支持させるものである。
そして、横伝動軸45の中間部から、中央株元搬送チェン駆動スプロケット78と中央穂先搬送タイン駆動スプロケット79とに、動力を伝達するように構成している。
【0026】
中央株元搬送チェン33Cは、前述のように、一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cによって掻込まれた、中央2条分の刈取穀稈Cの株元部を、左右の株元合流搬送チェン33L・33Rの間に位置して右斜後上方に挟持搬送し、右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈Lの株元部との合流部の手前に、合流させるものである。一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cは、一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lとの間に配設される。
そして、右株元合流搬送チェン33Rによって挟持搬送される右側2条分の刈取穀稈Rの株元部と、中央株元合流搬送チェン33Cによって挟持搬送される中央2条分の刈取穀稈Cの株元部との、合流部X1においては、次のようにして穀稈を合流させるようにしている。右株元合流搬送チェン33Rによって挟持搬送される右側2条分の刈取穀稈Rの株元部に対し、中央株元搬送チェン33Cによって挟持搬送される中央2条分の刈取穀稈Cの株元部を、中央株元搬送チェン33Cの搬送終端部から合流させるようにする。
【0027】
上記から明らかなように、本実施の形態のコンバインには、左右及び中央の刈取穀稈L・R・C株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cを設けている。
また、該コンバインには、前記左右及び中央の株元合流搬送チェン33L・33R・33Cの搬送始端部に、左右及び中央の刈取穀稈L・R・C株元部を掻込む左右及び中央の掻込輪30L・30R・30Cを設けている。
そして、以上構成のコンバインにおいて、横伝動ケース22と縦伝動ケース21との接続部の直ぐ左側で、ベベルギヤ82a・45aを介して、横伝動軸45より前部中央搬送駆動軸82を立設させている。そして、横伝動軸45の動力により直接、中央の株元合流搬送チェン33Cの搬送終端部を巻回支持する中央株元搬送チェン駆動スプロケット78を、駆動する構成としている。
【0028】
このため、中央株元搬送チェン33Cへの駆動伝達に際して、横伝動軸45を収納する横伝動ケース22より駆動伝達の下流側に、チェーン等を内装する駆動伝達ケースを設けないので、中央株元搬送チェン33Cの下方に、株元搬送のスペースを広く確保することができる。したがって、搬送途中の刈取穀稈R・C・L株元部の引掛りや、藁草・泥土などの堆積を防止することができ、穀稈の中下部搬送における詰まり防止が実現されるものとなっている。
【0029】
穀稈株元搬送の下部搬送における駆動伝達の相互関係について説明する。
上記のように、右株元搬送チェン33R及び右穂先搬送タイン37Rと、左元搬送チェン33L及び左穂先搬送タイン37Lと、中央株元搬送チェン33及び中央穂先搬送タイン37Cとには、それぞれ動力が伝達されて、独立駆動されるものとなっている。
そして、穀稈株元搬送の下部搬送が、左右および中央のそれぞれで、独立駆動されるものとなっている。
【0030】
このため、左右及び中央のそれぞれで、下部搬送の搬送手段を独立した入力で駆動できるため、各下部搬送の負荷分担が均一化され、強度バランス上有利な構成となっている。
【0031】
また、穀稈株元搬送の下部搬送の独立駆動に対応して、穀稈株元搬送の中部搬送も独立駆動されるものとなっている。
中部搬送を構成する左右及び中央の搬送手段は、右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと、左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lと、中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cとである。そして、これらの左右及び中央の下部搬送が、独立駆動されるものとなっている。
このため、各スターホイル30L・30R・30Cに過大負荷が発生することによる、各スターホイル30L・30R・30Cの破損などのトラブルが防止されるものとなっている。つまり、左右及び中央のスターホイル30L・30R・30Cを相互に噛合わせ、スターホイル連装による中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31C及び中央株元搬送チェン33C及び中央穂先搬送タイン37Cの駆動構造省略化による弊害が除かれている。
【0032】
右株元合流搬送チェン33Rと左株元合流搬送チェン33Lとの合流部X2について説明する。
図9、図10に示すように、左株元搬送チェン33Lは、前述のように、一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lによって掻込まれた左側2条分の刈取穀稈Lの株元部を、右斜後上方に挟持搬送して、右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させるものである。
また、右株元合流搬送チェン33Rは、右側2条分の刈取穀稈R及び、中央2条分の刈取穀稈Cの株元部の合計4条分の刈取穀稈R・Cの株元部を、挟持搬送するものである。
そして、右株元合流搬送チェン33Rと左株元合流搬送チェン33Lとの合流部X2では、右株元合流搬送チェン33Rの搬送する刈取穀稈R・Cの株元部と、左株元合流搬送チェン33Lの搬送する刈取穀稈Lの株元部とが、合流するものとなっている。合流は、右株元合流搬送チェン33Rおよび左株元合流搬送チェン33Lそれぞれの搬送終端部において、行われる。
【0033】
刈取部7の詰まり解除装置100について説明する。
刈取部7には、図9、図10に示すように、前記合流部X2における穀稈の詰まりを解除するための手段として、詰まり解除装置100が設けられている。
詰まり解除装置100は、回転体(スプロケット87および回転輪88)の移動自在機構101を備えると共に、該移動自在機構101に連結して回転体を移動させるリンク機構102を備え、該リンク機構102には回転体の位置を固定する固定手段103を備えるものとなっている。
ここで、前記回転体は、左株元搬送チェン33Lの搬送終端部を巻回支持するものであり、スプロケット87および回転輪88からなっている。以下、詰まり解除装置100に備える各機構および手段を順に説明する。
【0034】
回転体(スプロケット87および回転輪88)の移動自在機構101について説明する。
図9、図10に示すように、左株元搬送チェン33Lの搬送終端部を巻回支持する回転体であるスプロケット87および回転輪88は、ブラケット89U・89Dに回転自在に支持されている。ブラケット89U・89Dは、回転体の上下に位置すると共に、相互は連結固定されている。
また、ブラケット89U・89Dにはスライド軸91が固設され、該スライド軸91は、刈取部7のメインフレームの一部を構成する搬送フレーム90に、摺動自在に設けられている。この摺動自在方向は、左株元搬送チェン33Lの搬送終端部と対向する前記右株元搬送チェン33Rに対して、遠近方向となっている。
そして、以上構成の移動自在機構101により、回転体であるスプロケット87および回転輪88が、他方の株元合流搬送チェンに対する遠近方向で移動自在となっている。
【0035】
移動自在機構101は、より詳しくは次のように構成されている。
搬送フレーム90は、この一端から中実の丸棒材からなるスライド軸91を挿入する断面円形のパイプ材からなっており、搬送フレーム90の一端側にスライド軸91を前記遠近方向に移動自在に支持するものとなっている。
また、搬送フレーム90の端部から、スライド軸91の軸長より若干短い寸法内側に入った内面には、スライド軸91の挿入端部を当接させてスライド軸91の挿入量を規制する内向きの段差92を形成している。そして、スライド軸91の移動範囲を、規制するものとしている。
このように搬送フレーム90とスライド軸91はシリンダとピストンロッドと同様の関係を有し、搬送フレーム90がシリンダに、スライド軸91がピストンロッドに相当する。そして、搬送フレーム90にスライド軸91を最も挿入したときでも、搬送フレーム90の一端から突出するスライド軸91の一端に前記ブラケット89Uを固着し、スプロケット87および回転輪88を、前記遠近方向で移動自在に搬送フレーム90に取付けている。
【0036】
リンク機構102について説明する。
図9、図10に示すように、リンク機構102は、前記移動自在機構101に連結して、スプロケット87および回転輪88を移動させる機構であり、第一リンク104および第二リンク105を備えるものとなっている。
移動自在機構101に備えるブラケット89Uには、リンク受けブラケット115が固設されており、該リンク受けブラケット115には、第一リンク104の一端部が、連結支軸106を介して回動自在に設けられている。リンク受けブラケット115は、断面視U字状に折曲させた板状部材である。
また、同じく移動自在機構101に備える搬送フレーム90には、リンク受けブラケット116が固設されており、該リンク受けブラケット116には、第二リンク105の一端部が、連結支軸107を介して回動自在に設けられている。リンク受けブラケット116は、断面視U字状に折曲させた板状部材である。
加えて、第一リンク104と第二リンク105の他端部同士も、回動支軸108を介して回動自在に設けられている。
そして、以上構成により、回転体(スプロケット87および回転輪88)を、搬送フレーム90に対して前記遠近方向で移動させるリンク機構102が、構成されるものとなっている。
図11に示すように、このリンク機構102において、回動支軸108を、連結支軸106・107を結ぶ直線から離間するように側方へ移動させると、連結支軸106・107間の距離が短縮される。つまり、回転体を支持するブラケット89U・89Dが搬送フレーム90側へと移動する。このとき、合流部X2の間隔が広げられる。
また、回動支軸108を、連結支軸106・107を結ぶ直線上に向けて接近させると、連結支軸106・107間の距離が拡大される。つまり、回転体を支持するブラケット89U・89Dが、右株元合流搬送チェン33R側へと移動する。このとき、合流部X2の間隔が狭められる。
【0037】
リンク機構102には、該リンク機構102の傾倒範囲を規制する傾倒規制手段109が設けられている。
図9、図10に示すように、以上構成のリンク機構102は、連結支軸106・107を結ぶ直線に対する左右両側方に、傾倒可能となっている。ここで、該直線の左右一側には、搬送フレーム90およびスライド軸91が位置しており、これら移動自在機構101の構成部材の位置する側に、リンク機構102が傾倒することは望ましくない。
そこで、リンク機構102の移動自在機構101側への移動を規制する手段として、傾倒規制手段109が設けられている。
傾倒規制手段109は、第一リンク104に螺合させるボルト110と、第一リンク104に形成するボルト110螺合用の螺子孔104aと、により構成される。該ボルト110の螺子側先端部110aは、搬送フレーム90側へ突出するように設けられている。
そして、該先端部110aが搬送フレーム90の外面に当接すると、リンク機構102の搬送フレーム90側への傾倒が、制止されるものとなっている。なお、ボルト110の第一リンク104への固定は、ボルト110の同軸上に配置した制止ナット111を、第一リンク104側へ締結することで行っている。
【0038】
ここで、リンク機構102を最大限搬送フレーム90側に傾倒させた状態(図9、図10に図示される状態)では、連結支軸106・107を結ぶ直線上に、回動支軸18が位置するものとしている。
このとき、前記回転体を支持するブラケット89U・89Dが、最大限、右株元合流搬送チェン33R側へ移動した状態となっており、合流部X2の間隔が最も狭められた状態である。
図9、図10に示すリンク機構102の傾倒位置、つまり、回転体およびブラケット89U・89Dが最大限、右株元合流搬送チェン33R側へ移動した際の傾倒位置を、以下では「接近位置」と称する。
【0039】
回転体(スプロケット87および回転輪88)の位置を固定する固定手段103について説明する。
図9、図10に示すように、固定手段103は、本実施の形態では、前記「接近位置」におけるリンク機構102を固定して傾倒不能とし、回転体(スプロケット87および回転輪88)の位置を固定するものとしている。
固定手段103は、ボルト112の締結および解除により、リンク機構102の固定を行うものである。第二リンク105にはボルト112の挿通孔105aが形成され、リンク受けブラケット116の上下にも挿通孔116a・116aが形成され、該挿通孔116aと同軸上でリンク受けブラケット116の下面には、螺子孔117aを形成した螺子受け117が固設されている。
ここで、リンク機構102が「接近位置」にあるときには、挿通孔105a・116a・116aと、螺子孔117aが同軸上に位置するものとなっている。そして、ボルト112を、第二リンク105およびリンク受けブラケット116を介して、螺子受け117に締結することで、「接近位置」のリンク機構102が固定されるものである。
つまり、固定手段103は、ボルト112と、第二リンク105に形成したボルト112の挿通孔105aと、リンク受けブラケット116に形成したボルト112の挿通孔116a・116aと、螺子受け117に形成した螺子孔117aとにより、構成されるものである。
そして、第二リンク105およびリンク受けブラケット116を、ボルト112により締結固定することにより、リンク機構102を固定して傾倒不能とし、回転体(スプロケット87および回転輪88)の位置が固定されるものとなっている。固定手段103による回転体の位置固定を解除する場合は、ボルト112の締結を緩めて第二リンク105より取り出すことで、行うものとしている。
【0040】
また、リンク機構102には、該リンク機構102を作業者が操作するための手段として、操作レバー113が設けられている。
図9、図10に示すように、操作レバー113は、第二リンク105に固設されるものとなっている。また、操作レバー113は、第二リンク105に対して、平面視、略直角となる角度をなすように取り付けられている。
このため、図11に示すように、前記固定手段103を解除した状態において、作業者が操作レバー113を掴んで、反搬送フレーム90側へ引っ張ることで、リンク機構102が反搬送フレーム90側へ傾倒する。そして、回転体を支持するブラケット89U・89Dが搬送フレーム90側へ移動し、合流部X2の間隔が広げられるものとなる。
逆に、固定手段103を解除した状態において、作業者が操作レバー113を掴んで、搬送フレーム90側へ押し込むことで、リンク機構102が搬送フレーム90側へ傾倒する。リンク機構102の搬送フレーム90側への傾倒は、前記傾倒規制手段109により制限されており、リンク機構102は「接近位置」に到達した時点で制止される。リンク機構102は「接近位置」に到達すると、合流部X2の間隔が最大限狭められた状態となり、この状態で固定手段103によりリンク機構102の固定を行うことで、左株元合流搬送チェン33Lが搬送駆動可能な状態に復帰する。
【0041】
ここで、リンク機構102を作動させる操作レバー113に荷重が掛かるのは、リンク機構102を「接近位置」に傾倒させる際であるが、この操作は操作レバー113を、搬送フレーム90側に押し込むことで行うものである。
より詳しくは、作業者が操作レバー113を、連結支点107を中心に、(本実施の形態の構成では)反時計回りに押圧することで、リンク機構102の操作を行うものである。
このため、リンク機構102および操作レバー113が、挺子として作用するものとなっており、作業者による操作力の軽減に繋がっており、操作が容易となると共に作業性が向上している。
【0042】
以上のように、コンバインの刈取部7に、左側の刈取穀稈Lの株元部および右側の刈取穀稈R・Cの株元部のそれぞれを、挟持搬送して合流させる左右一対の株元搬送手段を備え、該一対の株元搬送手段の少なくとも一方を搬送チェンとした構成において、この合流部X2における詰まり解除装置100が設けられている。ここで、本実施の形態では、左右一対の株元搬送手段は、株元合流搬送チェン33R・33Lで構成している。
詰まり解除装置101には、移動自在機構101と、リンク機構102と、固定手段103とが備えられる。
ここで移動自在機構101は、一方の株元合流搬送チェン33Lの搬送終端部を巻回支持する回転体(スプロケット87および回転輪88)を、他方の株元搬送手段(合流搬送チェン33R)に対する遠近方向で移動自在とする機構である。
なお、他方の株元搬送手段としては、本実施形態の合流搬送チェン33Rに限定されるものではなく、タイン付ベルト装置や、搬送ガイドなどの非駆動装置であってもよい。
また、リンク機構102は、該移動自在機構101に連結して前記回転体を移動させる機構である。また、固定手段103は、前記回転体の位置を固定する手段であって、リンク機構102に設けられるものである。
【0043】
このため、左右一対の株元搬送手段(株元合流搬送チェン33R・33L)の合流部X2の間隔が、広狭自在となっており、刈取部7で刈取った全穀稈L・R・Cが集中する合流部X2での穀稈の詰まり解除が可能となっている。特に、リンク機構を用いて、合流部X2の間隔を広狭自在としているので、簡単な構造であり、コスト的に有利である。
【0044】
また、詰まり解除機構100には、リンク機構102を可倒自在に操作する操作レバー113を設けている。
ここで、移動自在機構101には、前記回転体(スプロケット87および回転輪88)を回動自在に支持するブラケット89U・89Dと、該ブラケット89U・89Dを前記遠近方向で移動自在に支持する搬送フレーム90(刈取部7のメインフレームの一部)とを備えている。また、前記リンク機構102は、ブラケット89U・89Dと搬送フレーム90とを連結する構成である。
【0045】
このため、リンク機構102および操作レバー113が、挺子として作用するものとなっており、作業者による操作力の軽減に繋がっており、操作が容易となると共に作業性が向上している。
【0046】
次に、合流部X2で穀稈の搬送をガイドする搬送ガイド114について説明する。
図9、図10に示すように、回転体(スプロケット87および回転輪88)を回動自在に支持するブラケット89Dには、弓形の搬送ガイド114が固設されている。搬送ガイド114は、合流部X2において、穀稈の搬送をガイドする手段である。
なお、搬送ガイド114が設けられる左株元合流搬送チェン33Lをはじめ、その他の搬送手段には、適宜位置に穀稈の搬送をガイドするガイド手段が設けられるものとなっている。
ここで、ブラケット89U・89Dは、前記回転体と一体で、前記遠近方向に移動自在とされている。具体的には、前述したように、ブラケット89U・89Dにはスライド軸91が固設され、該スライド軸91が搬送フレーム90に摺動自在に設けられることで、ブラケット89U・89Dが前記遠近方向に移動自在となっている。
【0047】
このため、合流部X2における詰まり解除時に、穀稈の搬送をガイドする搬送ガイド114を、前記回転体と共に、合流部X2の間隔を広げる方向に退かせることができる。したがって、合流部X2での穀稈の詰まりを解除する際に、作業者の作業の邪魔になる部材が存在せず、解除作業が容易となる。
【0048】
ここで、以上の作用・効果を奏するための特徴的な構成をまとめると、次のようなものになる。
コンバインの刈取部7に、左側の刈取穀稈Lの株元部および右側の刈取穀稈R・Cの株元部のそれぞれを、挟持搬送して合流させる左右一対の株元搬送手段を備え、該一対の株元搬送手段の少なくとも一方を搬送チェンとした構成において、この合流部X2における詰まり解除装置100が設けられている。ここで、本実施の形態では、左右一対の株元搬送手段は、株元合流搬送チェン33R・33Lで構成している。
また、一方の株元合流搬送チェン33Lの搬送終端部を巻回支持する回転体(スプロケット87および回転輪88)を、他方の株元搬送手段に対する遠近方向で移動自在とする移動自在機構101と、移動自在機構101の固定手段とを備えている。本実施の形態では、前記固定手段103により、移動自在機構101に連結するリンク機構102を固定することで、間接的に移動自在機構101の固定を行う構成である。
そして、以上の構成において、前記回転体と一体で前記遠近方向に移動自在とされるブラケット89U・89Dに、搬送される穀稈の搬送をガイドする搬送ガイド114を設けている。
【0049】
つまり、搬送ガイド114に関わる前記の作用・効果が得られるためには、搬送ガイド114が移動自在機構101と共に移動自在となる構成であれば良い。したがって、移動自在機構101の移動手段は、前記リンク機構102に限定されるものではなく、移動自在機構101の固定手段もリンク機構102を介して固定する手段(前記固定手段103)に限定されるものではない。
例えば、移動自在機構に備えるスライド軸の外周上に溝(凹部)を設け、該溝と係合する突出部を設けたアームを移動させて、溝と突出部との係合により移動自在機構の固定・解除を可能とする構成であっても良い。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の如く、コンバインの刈取部に、左右の刈取穀稈株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右一対の株元搬送手段を備え、該一対の株元搬送手段の少なくとも一方を搬送チェンとした構成において、一方の株元合流搬送チェンの搬送終端部を巻回支持する回転体を、他方の株元搬送手段に対する遠近方向で移動自在とする移動自在機構を備えると共に、該移動自在機構に連結して、一方の株元合流搬送チェンと他方の株元搬送手段との合流部における詰まり解除時に、前記回転体を前記合流部の間隔を広げる方向に移動させるリンク機構を備え、該リンク機構には前記回転体の位置を固定する固定手段を備え、前記移動自在機構に、前記回転体を回動自在に支持するブラケットと、該ブラケットを前記遠近方向で移動自在に支持する刈取部フレームとを備えると共に、前記リンク機構はブラケットと刈取部フレームとを連結する構成とし、該リンク機構を可倒自在に操作する操作レバーを設けたので、
左右一対の株元搬送手段の合流部の間隔が、広狭自在となっており、刈取部で刈取った全穀稈が集中する合流部での穀稈の詰まり解除が可能となっている。特に、リンク機構を用いて、合流部の間隔を広狭自在としているので、簡単な構造であり、コスト的に有利である。
また、リンク機構および操作レバーが、挺子として作用するものとなっており、作業者による操作力の軽減に繋がっており、操作が容易となると共に作業性が向上している。
【0051】
請求項2記載の如く、前記ブラケットに、搬送される穀稈の搬送をガイドする搬送ガイドを設けたので、
合流部における詰まり解除時に、穀稈の搬送をガイドする搬送ガイドを、前記回転体と共に、合流部の間隔を広げる方向に退かせることができる。したがって、合流部での穀稈の詰まりを解除する際に、作業者の作業の邪魔になる部材が存在せず、解除作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの全体側面図。
【図2】 コンバインの全体平面図。
【図3】 刈取部7の側面図。
【図4】 刈取部7の平面図。
【図5】 株元合流搬送チェン33R・33Lの平面図。
【図6】 刈取部7の駆動系統図。
【図7】 中央搬送駆動部の側面図。
【図8】 中央搬送駆動部の平面図。
【図9】 詰まり解除装置100の平面図。
【図10】 詰まり解除装置100の側面図。
【図11】 解除時における詰まり解除装置100の平面図である。
【符号の説明】
7 刈取部
33L 左株元搬送チェン
33R 右株元搬送チェン
87 スプロケット
88 回転輪
89U・89D ブラケット
90 搬送フレーム
100 詰まり解除装置
101 移動自在機構
102 リンク機構
103 固定手段
113 操作レバー
114 搬送ガイド

Claims (2)

  1. コンバインの刈取部に、左右の刈取穀稈株元部のそれぞれを挟持搬送して合流させる左右一対の株元搬送手段を備え、該一対の株元搬送手段の少なくとも一方を搬送チェンとした構成において、一方の株元合流搬送チェンの搬送終端部を巻回支持する回転体を、他方の株元搬送手段に対する遠近方向で移動自在とする移動自在機構を備えると共に、該移動自在機構に連結して、一方の株元合流搬送チェンと他方の株元搬送手段との合流部における詰まり解除時に、前記回転体を前記合流部の間隔を広げる方向に移動させるリンク機構を備え、該リンク機構には前記回転体の位置を固定する固定手段を備え、前記移動自在機構に、前記回転体を回動自在に支持するブラケットと、該ブラケットを前記遠近方向で移動自在に支持する刈取部フレームとを備えると共に、前記リンク機構はブラケットと刈取部フレームとを連結する構成とし、該リンク機構を可倒自在に操作する操作レバーを設けた、ことを特徴とする刈取部の詰まり解除装置。
  2. 前記ブラケットに、搬送される穀稈の搬送をガイドする搬送ガイドを設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の刈取部の詰まり解除装置。
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