JP3967667B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は画像表示装置を設けたパチンコ機、スロットマシン、アーケードゲーム機等の遊技機に関し、特に、観察者が立体視することができる立体画像表示装置を設けた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機として、所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に、パチンコ遊技盤のほぼ中央部に配されたドラムやディスプレイ上に数字や記号あるいは絵柄等を変動表示させ、同じ数字等が揃って停止した場合を大当たりとして、所定数の賞球を行うものがある。この変動表示等を行うディスプレイに表示される画像は、平面的な2次元画像であるが、さらに表示効果を高めるために、鋭い指向性を持つレンティキュラレンズを使って左右の眼に対応する画像情報を提供して、平面画像を立体画像として表示するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、このような立体画像を表示する立体表示装置には、光源の前面左右に偏光方向が直交する右眼用偏光フィルタ部と左眼用偏光フィルタ部とを配置し、この各フィルタ部を通過した各光をフレネルレンズで平行光として液晶表示素子に照射し、この液晶表示素子の両面の偏光フィルタのそれぞれを、1水平ライン毎に互いに直交する直線偏光フィルタライン部を交互に配置し、且つ、光源側と観察側の対向する直線偏光フィルタライン部を直交する偏光方向とし、液晶表示素子の液晶パネルには2枚の偏光フィルタの透光ラインに合わせて1水平ライン毎に右眼用と左眼用の映像情報を交互に表示する構成であった。また、光源側の偏光フィルタを1水平ライン毎に互いに直交する直線偏光フィルタライン部を交互に配置し、観察側の偏光フィルタを光源側の偏光フィルタの一方の直線偏光フィルタライン部を有する直線偏光フィルタとし、液晶表示素子の液晶パネルには光源側の偏光フィルタの透光ラインに合わせて1水平ライン毎に右眼用と左眼用の映像情報を交互に表示する構成のものが提案されている。(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
また、表示装置は、前方に突出する鎧部と、鎧部よりも下方の奥に配設された表示部とを備え、第1標識を鎧部に、第2標識を表示窓に配設し、第1標識と第2標識との重なり具合により立体視認可能位置を、遊技者の視覚で把握し得るようにして、遊技者が立体視認可能位置に目の位置を容易に合わせることができるパチンコ遊技機も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−31729号公報
【特許文献2】
特開平10−63199号公報
【特許文献3】
特開平10−28763号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の立体画像を表示する遊技機では、画像が表示画面から飛び出した位置が立体画像の出現位置となるも、この出現位置がどの程度飛び出しているのか(どの程度奥まっているのか)を認識することが困難な場合があった。特に表示画面が平面であることから、立体像の奥行き感に乏しいという問題があった。よって、表示装置の前面側に、立体像の出現位置の目安となる表示をすることが望まれている。
【0007】
また、観察者の両眼視差作用により立体画像として見ることができるものであり、表示画像に対する立体画像の再現に個人差がある。すなわち、空間知覚が良く立体像を速やかに見ることができる人と、立体像を認識するのに時間がかかる人とがおり、様々な人を対象にする遊技機にとっては好ましいことではない。よって、このような観点からも、表示装置の前面側に立体画像の出現位置の目安となる表示をすることが望ましい。
【0008】
本発明は、立体画像の立体感を向上させると共に、興趣の高い画像表示をすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行う変動表示領域を設けた画像表示装置と、動作可能に設けられた役物と、を備えたセンターケースと、前記識別情報の変動表示及び前記役物の動作を制御する演出制御手段とを備え、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な遊技機において、前記画像表示装置は、左目画像を遊技者の左目に到達させ右目画像を遊技者の右目に到達させて左右眼の視差作用によって遊技者が前記識別情報を立体像として立体視可能であって、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更して表示可能な変動表示領域が設けられた立体画像表示部を備え、前記役物は、動作状態において前記変動表示領域と重なるように前記画像表示装置の前面側に出現するように動作し、前記演出制御手段は、前記画像表示装置の変動表示領域に、左目画像及び右目画像の表示位置に視差を与えて前記識別情報を前記立体像として表示するときに当該変動表示領域と重なるように前記役物を出現させ、該役物が前記変動表示領域と重なるように出現した状態において、前記視差を与えて表示された左目画像及び右目画像により立体視可能となる前記立体像として前記変動表示領域に表示される識別情報を、当該出現した役物と重ならないように表示する状態と、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更し、当該出現した役物の奥側に重なるように表示する状態と、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更し、当該出現した役物の手前側に重なるように表示する状態と、のうち、一の状態から他の状態へ前記識別情報の表示位置が移動するように制御し、前記役物の奥側に重なる位置に識別情報を表示する場合、及び、前記役物の手前側に重なる位置に識別情報を表示する場合には、当該識別情報の移動を停止させないように、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置を制御する。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記演出制御手段は、前記役物が前記画像表示装置の表示面と略平行に移動するように制御することを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記演出制御手段は、遊技の進行状態を統括的に制御する遊技制御装置と、該遊技制御装置からの制御情報に基づいて画像の表示制御を行う演出制御装置と、該演出制御装置からの制御指令に基づいて前記役物の制御を行う装飾制御装置と、を含み、前記役物は、発光手段と、前記発光手段からの光を遊技者が視認しうる部位に導く導光手段とを含んで構成され、前記演出制御装置から前記装飾制御装置に送信される制御指令には、前記遊技制御装置における遊技の進行状態を含み、前記装飾制御装置は、前記演出制御装置からの指令に基づいて、前記発光手段の発光態様を変化させるように発光手段を制御することを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行う変動表示領域を設けた画像表示装置と、動作可能に設けられた役物と、を備えたセンターケースと、前記識別情報の変動表示及び前記役物の動作を制御する演出制御手段とを備え、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な遊技機において、前記画像表示装置は、左目画像を遊技者の左目に到達させ右目画像を遊技者の右目に到達させて左右眼の視差作用によって遊技者が前記識別情報を立体像として立体視可能であって、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更して表示可能な変動表示領域が設けられた立体画像表示部を備え、前記役物は、動作状態において前記変動表示領域と重なるように前記画像表示装置の前面側に出現するように動作し、前記演出制御手段は、前記画像表示装置の変動表示領域に、左目画像及び右目画像の表示位置に視差を与えて前記識別情報を前記立体像として表示するときに当該変動表示領域と重なるように前記役物を出現させ、該役物が前記変動表示領域と重なるように出現した状態において、前記視差を与えて表示された左目画像及び右目画像により立体視可能となる前記立体像として前記変動表示領域に表示される識別情報を、当該出現した役物と重ならないように表示する状態と、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更し、当該出現した役物の奥側に重なるように表示する状態と、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更し、当該出現した役物の手前側に重なるように表示する状態と、のうち、一の状態から他の状態へ前記識別情報の表示位置が移動するように制御し、前記役物の奥側に重なる位置に識別情報を表示する場合、及び、前記役物の手前側に重なる位置に識別情報を表示する場合には、当該識別情報の移動を停止させないように、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置を制御するので、立体像の出現位置の目安となる表示をすることができ、立体像を速やかに認識することができるようになる。
【0019】
第2の発明では、前記演出制御手段は、前記役物が前記画像表示装置の表示面と略平行に移動するように制御するので、役物が移動しても遊技者が焦点距離を変える必要がないことから、当該演出による遊技者の疲れを軽減することができる。
【0020】
第3の発明では、前記演出制御手段は、遊技の進行状態を統括的に制御する遊技制御装置と、該遊技制御装置からの制御情報に基づいて画像の表示制御を行う演出制御装置と、該演出制御装置からの制御指令に基づいて前記役物の制御を行う装飾制御装置と、を含み、前記役物は、発光手段と、前記発光手段からの光を遊技者が視認しうる部位に導く導光手段とを含んで構成され、前記演出制御装置から前記装飾制御装置に送信される制御指令には、前記遊技制御装置における遊技の進行状態を含み、前記装飾制御装置は、前記演出制御装置からの指令に基づいて、前記発光手段の発光態様を変化させるように発光手段制御するので、立体像の立体視を補助しつつ、役物の態様によって信頼度等を報知等することで、立体視を損なうことなく遊技の進行状況を遊技者に報知することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態の遊技機(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図である。
【0029】
遊技機(パチンコ遊技機)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収納される。
【0030】
遊技盤6の表面には、ガイドレールで囲われた遊技領域が形成され、遊技領域のほぼ中央には画像表示装置(特別図柄表示装置)8が設けられるセンターケース11が配置されている。画像表示装置8には、左眼映像と右眼映像とをずらして異なる位置に表示して、左右眼の視差作用によって立体視可能な画像を表示する立体画像表示部が設けられている。画像表示装置8の近傍には、画像表示装置8(立体画像表示部)の前面側に出現するように動作する役物60が設けられている。また、遊技領域の下方には大入賞口を備えた変動入賞装置10が配置される他、遊技領域には各入賞口12〜15、始動口16、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9等が配置されている。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆う前面構成部材としてのカバーガラス18が取り付けられている。
【0031】
画像表示装置8は、LCD(液晶表示器)で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄、普通図柄)や、変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示して変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0032】
画像表示装置8の下方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)9を有する始動口16が、遊技領域の左右の所定の位置には、普通図柄始動ゲート14が配置される。
【0033】
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の転動誘導部材12によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置10に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。一般入賞口15への遊技球の入賞は、一般入賞口毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図2参照)により検出される。
【0034】
始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置(大入賞口)10に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、供給皿21に供給される。
【0035】
始動口16へ遊技球の入賞があると、画像表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始し、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当り状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置10は、大入賞口ソレノイド10A(図2参照)への通電により、大入賞口を所定の時間(例えば、30秒)だけ大きく開き、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができる。すなわち、特別変動入賞装置10は、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。
【0036】
始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図2参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄入賞記憶領域)に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、画像表示装置8の表示画面の一部に設けられた特別図柄記憶状態表示領域に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、画像表示装置8にて可変表示ゲームを行う。
【0037】
特別変動入賞装置10への遊技球の入賞は、カウントセンサ54、継続センサ55(図2参照)により検出される。
【0038】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過があると、普通図柄表示器7では、普通図柄(例えば、一桁の数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート14への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9は、普通電動役物ソレノイド9A(図2参照)への通電により、始動口16への入口が所定の時間(例えば0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0039】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53(図2参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄入賞記憶領域)に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は変動入賞装置10の右側に設けられた所定数のLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0040】
遊技機の要所には、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置が設けられる。すなわち、遊技盤中央部に設けられたセンターケース11、遊技盤下部に設けられたアタッカー(変動入賞装置10の周囲)には、遊技の進行に応じて発光する装飾ランプが設けられている。さらに、遊技盤の左右上部にはサイドケースランプが、遊技盤の左右側部にはサイドランプ33が設けられている。また、遊技枠には遊技枠装飾ランプが設けられている。これらのランプは遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が継続するようにしている。また、カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられている。
【0041】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配置される。また、音出力装置(スピーカ)が設けられる。
【0042】
カード球貸ユニット2用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成され、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)、球貸しを指令する球貸しスイッチ28、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。
【0043】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵される。
【0044】
図2は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
【0045】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。
【0046】
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、普通図柄始動センサ53、カウントセンサ54、継続センサ55)からの検出信号を受けて、大当り抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各種制御装置(演出制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250)、普通図柄表示器7、普通電動役物ソレノイド9A、大入賞口ソレノイド10A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0047】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット2からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0048】
役物60は、役物60を発光させる発光素子としてのLEDランプ63と、LED63からの光を導く導光部材(可動部61)と、役物60を画像表示装置8の表示画面に重なる位置に移動させる駆動手段としてのソレノイド(又はモータ)64とを備えている。
【0049】
装飾制御装置250は、演出制御装置150からの指令信号に基づいて、LED63を役物60の動作中に点灯するように制御する。また、装飾制御装置250は、演出制御装置150からの指令信号に基づいて、役物60に設けられた駆動手段としてソレノイド(又はモータ)64への通電を制御して、役物60の動作非動作を切り替えて、該役物を画像表示装置8の表示領域に重なる位置に突出させて、役物を動作状態とし、画像表示装置8の表示領域に重ならない位置に移動して、役物を非動作状態とするように、役物60を制御する。
【0050】
また、装飾制御装置250は、演出制御装置150からの指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置(センターケース11内の装飾ランプ、アタッカー内の装飾ランプ、サイドランプ33、サイドケースランプ、遊技枠装飾ランプ、報知ランプ31等)を制御する、また、普通図柄入賞記憶表示器19の表示を制御し、ランプLED制御装置として機能する。
【0051】
また、装飾制御装置250は、スピーカから出力される効果音を制御し、音制御装置として機能する。
【0052】
なお、本実施の形態では、装飾制御装置250と演出制御装置150とを別個に設けたが、装飾制御装置250と演出制御装置150とを一体に構成してもよい。
【0053】
なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(演出制御装置150、排出制御装置200、装飾制御装置250)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0054】
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路のほかに、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の所定の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0055】
演出制御装置150は、画像の表示制御を行うもので、遊技制御装置100、装飾制御装置250及び合成変換装置170と共に演出制御手段として機能する。この演出制御装置150は、CPU151、VDC(Video Display Controller)156、RAM153、インターフェース155、プログラム等を格納したROM152、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)を格納したフォントROM157、同期信号やストローブ信号を発生させるタイミング信号を生成する発振器158等から構成される。
【0056】
CPU151は、ROM152に格納したプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて所定の変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して右眼用画像信号と左眼用画像信号とを交互に生成するようにVDC156に指示する。この右眼用画像信号と左眼用画像信号との生成タイミングに合わせてL/R信号が生成され、生成されている画像信号が右眼用画像信号なのか左眼用画像信号なのかが識別可能なようになっている。
【0057】
VDC156は、フォントROM157に格納された画像データ及びCPU151により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAM153に格納する。そして、VDC156は、RAM153の画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNC)でLCD側(合成変換装置170)へ送信する。
【0058】
VDC156が行う描画処理は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画を行い、さらにテクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)を行って、γ補正回路159を介して画像信号を合成変換装置170に出力する。
【0059】
なお、VDC156は、描画した画像データをフレームバッファとしてのRAM153へ一旦格納した後、同期信号(V_SYNCなど)に合わせて合成変換装置170へ出力しても良い。
【0060】
ここで、フレームバッファは、複数のフレームバッファをそれぞれRAM153の所定の記憶領域などに設定しておき、VDC156は、任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0061】
VDC156には、クロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、VDC156の動作周期を規定し、VDC156から出力される信号、例えば、垂直同期信号(V_SYNC)と、水平同期信号(H_SYNC)を生成し、合成変換装置170及び画像表示装置8へ出力される。
【0062】
VDC156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、画像表示装置8の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、画像表示装置8の表示照度を調整して、画像表示装置8に対して出力するRGB信号を生成する。
【0063】
また、演出制御装置150のCPU151は、発振器158のクロック信号に基づいて、合成変換装置170へ出力する画像データ(RGB)が、左目用の画像又は右目用の画像の何れであるかを識別するL/R信号を出力する。
【0064】
さらに、CPU151は、変動表示の状態(例えば、通常の変動表示ゲームか、大当たり中の表示か等)や遊技の状態に基づいて、画像表示装置8の発光量(輝度)を制御するため、デューティ制御信号DTY_CTRを発振器158のクロック信号に基づいて生成し、画像表示装置8へ出力する。
【0065】
合成変換装置170は、CPU151から出力されたL/R信号に基づいて、VDC156から送られてきた画像信号が右眼用画像信号なのか左眼用画像信号なのかを判定する。また、合成変換装置170には、右目用フレームバッファ、左目用フレームバッファ及び立体視用フレームバッファが設けられており、判定された右目用画像信号を右目用フレームバッファに書き込み、左目用画像信号を左目用フレームバッファに書き込む。そして、右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像を生成して、立体使用画像信号を立体視用フレームバッファに書き込んで、立体視用画像データをRGB信号として画像表示装置8に出力する。
【0066】
後述するように、この右目用画像と左目用画像とが合成された立体視用画像信号によって、液晶表示器の表示単位の横方向ライン(走査線)毎に右目用画像と左目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像が表示される。
【0067】
具体的には、立体視用画像情報(表示オブジェクト)の奥行き情報に基づいて、右目用画像と左目用画像とで視差をつけて生成される。ポリゴン描画の場合には、左目用視点と右目用視点とでレンダリングされてそれぞれ右目用画像と左目用画像とが生成される。スプライトデータを用いる場合には、視差分だけ左右方向にずらして描画される。
【0068】
このように、左目用画像と右目用画像とが交互に生成されて、左目用画像は左目用フレームバッファに、右目用画像は右目用フレームバッファに格納される。
【0069】
すなわち、L信号出力中にVDC156から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファに書き込み、R信号出力中にVDC156から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファに書き込む。そして、左目用フレームバッファに書き込まれた左目用画像データと、右目用フレームバッファに書き込まれた右目用画像データとを走査線一本毎読み出して、立体視用フレームバッファに書き込む。
【0070】
画像表示装置8内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ(LCD DRV)181は、合成変換装置170から送られてきたV_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号に基づいて、液晶表示器の電極に順次電圧をかけて、画像表示装置8に立体視用の合成画像を表示する。
【0071】
バックライトドライバ182は、VDC156から出力されたDTY_CTR信号に基づいてバックライトに加わる電圧のデューティー比を変化させて、画像表示装置8の明るさを変化させる。
【0072】
遊技制御装置100からの演出制御指令信号を受信するインターフェース155の手前には、信号伝達方向規制手段であるバッファ回路160が設けられ、遊技制御装置100から演出制御装置150への信号入力のみが許容され、演出制御装置150から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。なお、遊技制御装置100と演出制御装置150との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路160に双方向バッファを用いることもできる。
【0073】
図3は、本発明の実施の形態の遊技機に用いられる画像表示装置8の構成を示す説明図である。
【0074】
光源801は、発光素子810、偏光フィルタ811、フレネルレンズ812によって構成されている。発光素子810には白色発光ダイオードを等の点状の光源を横に並べて用いたり、冷陰極管等の線状の光源を水平に配置して構成されている。偏光フィルタ811は右側領域811aと左側領域811bとで透過する光の偏光が異なる(例えば、右側領域811aと左側領域811bとで透過する光の偏光を90度ずらす)ように設定されている。フレネルレンズ812は一側面に同心円上の凹凸を有するレンズ面を有している。
【0075】
発光素子810から放射された光は、偏光フィルタ811によって一定の偏光の光のみが透過される。すなわち、発光素子810から放射された光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と、左側領域811bを通過した光とが異なる偏光の光としてフレネルレンズ812に照射される。後述するように、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光は観察者の左目に到達し、左側領域811bを通過した光は観察者の右目に到達するようになっている。
【0076】
なお、発光素子と偏光フィルタを用いなくても、異なる偏光の光を異なる位置から照射するように構成すればよく、例えば、異なる偏光の光を発生する発光素子を二つ設けて、異なる偏光の光を異なる位置からフレネルレンズ812に照射するように構成してもよい。
【0077】
偏光フィルタ811を透過した光はフレネルレンズ812に照射される。フレネルレンズ812は凸レンズであり、フレネルレンズ812では発光素子810から拡散するように放射された光の光路を略平行に屈折して微細位相差板802を透過して、液晶表示パネル804(微細位相差板802)に照射する。
【0078】
このとき、微細位相差板802から照射される光は、上下方向に広がることがないように出射され、液晶表示パネル804に照射される。すなわち、微細位相差板802の特定の領域を透過した光が、液晶表示パネル804の特定の表示単位の部分を透過するようになっている。
【0079】
また、液晶表示パネル804に照射される光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と左側領域811bを通過した光とは、異なる角度でフレネルレンズ812に入射し、フレネルレンズ812で屈折して液晶表示パネル804から左右異なる方向に異なる経路で放射される。
【0080】
液晶表示パネル804は、2枚の透明板(例えば、ガラス板)の間に所定の角度(例えば、90度)ねじれて配向された液晶が配置されており、例えば、TFT型の液晶表示パネルを構成している。液晶表示パネルに入射した光は、液晶に電圧が加わっていない状態では、入射光の偏光が90度ずらして出射される。一方、液晶に電圧が加わっている状態では、液晶のねじれが解けるので、入射光はそのままの偏光で出射される。
【0081】
液晶表示パネル804の光源1側には、微細位相差板803及び偏光板803(第1偏光板)が配置されており、観察者側には、偏光板805(第2偏光板)が配置されている。
【0082】
微細位相差板802は、透過する光の位相を変える領域が、微細な間隔で繰り返して配置されている。具体的には、光透過性の基材822に、微細な幅の1/2波長板821が設けられた領域802aと、1/2波長板821の幅と同一の微細な間隔で、1/2波長板821が設けられていない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。すなわち、設けられた1/2波長板によって透過する光の位相を変える領域802aと、1/2波長板821が設けられていないために透過する光の位相を変えない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。この1/2波長板は、透過する光の位相を変化させる位相差板として機能している。
【0083】
1/2波長板821は、その光学軸を偏光フィルタ811の右側領域811aを透過する光の偏光軸と45度傾けて配置して、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて出射する。すなわち、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて、左側領域811bを透過する光の偏光と等しくする。すなわち、1/2波長板821が設けられていない領域802bは左側領域811bを通過した、偏光板803と同一の偏光を有する光を透過し、1/2波長板821が設けられた領域802aは右側領域811aを通過した、偏光板803と偏光軸が直交した光を、偏光板803の偏光軸と等しくなるように回転させて出射する。
【0084】
この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の横方向の水平ライン毎)に透過する光の偏光が異なるようにする。よって、液晶表示パネル804の表示単位の垂直ライン(走査線)毎に対応する微細位相差板の偏光特性が異なるようになって、垂直ライン毎に出射する光の方向が異なる。
【0085】
又は、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎(すなわち、複数の表示単位の垂直ライン毎)に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるように設定する。よって、液晶表示パネル804の表示単位の垂直ライン(走査線)の複数本毎に微細位相差板の偏光特性が異なって、垂直ラインの複数本毎に出射する光の方向が異なる。
【0086】
このように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返し毎に異なる光を液晶表示パネル804の表示素子(垂直ライン)に照射する必要があるため、微細位相差板802を透過して液晶表示パネル804に照射される光は、上下方向の拡散を抑制したものである必要がある。
【0087】
すなわち、微細位相差板802の光の位相を変化させる領域802aは、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光を、左側領域811bを透過した光の偏光と等しくして透過する。また、微細位相差板802の光の位相を変化させない領域802bは、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光をそのまま透過する。そして微細位相差板802を出射した光は、左側領域811bを透過した光と同じ偏光を有して、液晶表示パネル804の光源側に設けられた偏光板803に入射する。
【0088】
偏光板803は第1偏光板として機能し、微細位相差板802を透過した光と同一の偏光の光を透過する偏光特性を有する。すなわち、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は第1偏光板803を透過し、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は偏光軸を90度回転させられて第1偏光板803を透過する。また、偏光板805は第2偏光板として機能し、偏光板803と90度異なる偏光の光を透過する偏光特性を有する。
【0089】
このような微細位相差板802、偏光板803及び偏光板805を液晶表示パネル804に貼り合わせて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804及び偏光板805を組み合わせて画像表示装置8を構成する。このとき、液晶に電圧が加わった状態では、液晶表示パネル804の液晶分子が揃った状態にあるので、微細位相差板802を透過した光は偏光板805を透過する。一方、液晶に電圧が加わっていない状態では、液晶表示パネル804の液晶分子が90度ねじれて配向しているので、微細位相差板802を透過した光は偏光が90度ねじれて液晶表示パネル804から出射されるので、偏光板805を透過しない。
【0090】
なお、偏光板(第1偏光板)803の偏光特性は、微細位相差板802の基材として用いられている偏光板822の偏光特性と等しく、偏光板803を透過可能な光のみが偏光板822を透過するので、偏光板803を設けることなく、微細位相差板802の基材として用いられている偏光板822によって、揃った偏光の光を液晶表示パネル804に入射させるようにしてもよい。
【0091】
ディフューザ806は、第2偏光板805の前面側(観察者側)に取り付けられており、液晶表示パネルを透過した光を上下方向に拡散する拡散手段として機能する。具体的には、このディフューザは、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。そして、この凹凸面が観察者側に向き、平面が液晶表示パネル804側を向くように偏光板805の前面に取り付けられる。よって、液晶表示パネル804を透過しディフューザに入射した光は、凹凸によって、光の経路が上下に拡散するように屈折されて観察者側に放射される。
【0092】
次に、以上説明した画像表示装置8から放射される光の経路を説明する。
【0093】
発光素子810から放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802に到達し、偏光を90度回転させて出射する(右側領域811aを透過した光を透過する)微細位相差板802の領域802aを透過し、さらに、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや右側から左側)に透過して左目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子によって表示された左目画像が左目に到達する。
【0094】
この微細位相差板802の領域802aと交互に並んで配置されている領域802bは透過する光の偏光を変化させないので、偏光フィルタの右側領域811aからの光は偏光板3を透過することなく、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子に表示された右目画像は左目に到達しない。
【0095】
一方、光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光(破線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802に到達し、偏光フィルタ811bと同一の偏光の光を透過する微細位相差板802の領域802bを透過して、さらに、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや左側から右側)に透過して右目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子によって表示された右目画像が右目に到達する。
【0096】
この微細位相差板802の領域802bと交互に並んで配置されている領域802aは、透過する光の偏光を変化させるので、偏光フィルタの左側領域811bからの光は偏光板3を透過することなく、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子に表示された左目画像は右目に到達しない。
【0097】
このように、発光素子810から放射され偏光フィルタ811を透過した光を、光学手段としてのフレネルレンズ812によって、液晶表示パネル804に略垂直に照射するようにしている。すなわち、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって、偏光面が異なる光を異なる経路で液晶表示パネル804に照射する光源801を構成し、液晶表示パネル804を透過した光を異なる経路で出射して、右目又は左目に到達させる。すなわち、液晶表示パネル804の走査線ピッチと、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル804の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光が照射され、異なる方向に光を出射する。
【0098】
以上、立体視可能な三次元画像を得る方法の一例として微細位相差板を用いる画像表示装置について説明したが、レンチキュラーレンズを用いた方法や、パララックスバリヤ方式、凹面鏡の結像作用を用いた方式など、立体像を知覚させるものであれば、立体視の奥行き知覚を補助するものとして、本発明を適用することができる。
【0099】
図4は、本発明の実施の形態の画像表示装置の光学系を示す平面図である。
【0100】
図4に示すように、発光素子810から放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802に到達し、偏光フィルタ811aと同一の偏光の光を受け入れ偏光を90度ずらして出射する微細位相差板802の領域802a(偏光フィルタ811aを透過した光を透過する領域802a)を透過し、さらに、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや右側から左側)に透過して左目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子によって表示された左目画像が左目に到達する。
【0101】
この微細位相差板802の領域802aと交互に並んで配置されている領域802bは、領域802aを透過する光を透過せず、領域802aを透過する光と異なる偏光の光(互いに直交する偏光の光)を透過するので、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子に表示された右目画像は左目に到達しない。
【0102】
一方、光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光(破線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802に到達し、偏光フィルタ811bと同一の偏光の光を透過する微細位相差板802の領域802bを透過して、さらに、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや左側から右側)に透過して右目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子によって表示された右目画像が右目に到達する。
【0103】
この微細位相差板802の領域802bと交互に並んで配置されている領域802aは、領域802bを透過する光を透過せず、領域802bを透過する光と異なる偏光の光(互いに直交する偏光の光)を透過するので、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子に表示された左目画像は右目に到達しない。
【0104】
このように、発光素子810から放射され偏光フィルタ811を透過した光を、光学手段としてのフレネルレンズ812によって、液晶表示パネル804に略垂直に照射するようにしている。すなわち、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって、偏光面が異なる光を異なる経路で液晶表示パネル804に照射する光源801を構成し、液晶表示パネル804を透過した光を異なる経路で放射して、右目又は左目に到達させる。すなわち、液晶表示パネル804の走査線ピッチと、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル804の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光が照射され、異なる方向に光を出射する。
【0105】
以上、立体視可能な三次元画像を得る方法の一例として微細位相差板を用いる画像表示装置について説明したが、レンチキュラーレンズを用いた方法や、パララックスバリヤ方式、凹面鏡の結像作用を用いた方式など、立体像を知覚させるものであれば、立体視可能な三次元画像と役物との関係における演出として、本発明を適用することができる。
【0106】
図5、図6は、本発明の実施の形態の遊技機のセンターケース11の正面図であり、図5は役物の非動作状態を、図6は役物の動作状態を示す。
【0107】
画像表示装置8は、センターケース11の略中央部に取り付けられている。センターケース11の上部には棒状の役物60が取り付けられている。この役物60は、棒状の可動部61が、回転軸62を中心に回動可能に取り付けられている。より具体的には、可動部は直径5mm程度で、動作時に画像表示装置8の表示画面の略中央まで至る長さとすると、表示領域に表示される識別情報(図柄)の認識を妨げることがないので、この程度の大きさが望ましい。可動部61は半透明(例えば、乳白色)の導光性を有する樹脂材料で構成されている。又は、透明な樹脂材料と導光板とが一体に設けられたり、透明な樹脂材料の表面を加工して可動部61が光るように構成してもよい。
【0108】
可動部61の内部又は回転軸62の近辺に発光素子として多色LEDランプ63が設けられており、LED63の点灯によって可動部61を発光させる。また、LED63は、発光色や点滅態様を変えることによって、遊技における信頼度等の遊技の進行状況を遊技者に報知する。
【0109】
また可動部61は駆動手段としてのソレノイド(又はモータ)64の作用によって(ソレノイドへの通電が制御されることで)、回転軸を中心に回動可能に取り付けられている。すなわち、図5に示す非動作状態では、可動部61はバネ力又はラッチ機構によって水平位置に維持されて、可動部61が水平位置となって、画像表示装置8の表示領域と重ならない状態となる。
【0110】
一方、図6に示す動作状態では、ソレノイド(又はモータ)へ通電されることで、可動部61が回転軸62を中心に、画像表示装置8の表示面と略平行に回転して、垂直位置に維持され、画像表示装置8の表示領域に突出して、該表示領域と重なる状態となる。なお、可動部を回転させることによって、役物60を画像表示装置8の表示領域に出現するようにしたが、可動部が伸縮することによって、役物60を画像表示装置8の表示領域に出現するよう構成してもよい。
【0111】
役物60の動作時に、動作の態様を変えることによって、遊技の進行における信頼度や遊技の進行状態を報知することができる。例えば、出現する役物の種類を変えたり、役物の出現位置を変えたりする。また、LED63は、遊技の進行状態に関係して点灯態様(色、点滅間隔)を変えることによって、遊技の進行における信頼度(リーチ信頼度、大当たり信頼度等)や遊技の進行状態(確変や時短の遊技状態、リーチや大当たりの予告、時短残回数等)を報知することができる。
【0112】
図7、図8は、立体視表示された三次元立体像と役物60との関係を示す図であり、図7は、画像表示装置8の表示画面を、図8は、三次元立体像の出現位置(黒丸)と役物60(白丸)との位置関係を示す。
【0113】
図7(a)、図8(a)に示す状態aでは、三次元立体視表示された立体像は、画像表示装置8の表示画面と重なる位置に突出した役物60と、遊技者の観察位置(立体視可能な位置として設定された観察位置)から見て重ならないで見える位置に表示されている。すなわち、前述したように、表示画面に両眼視差をもって表示された画像による立体像は結像位置(黒丸)に出現しているように認識される。
【0114】
図7(b)、図8(b)に示す状態bでは、三次元立体視表示された立体像は、画像表示装置8の表示画面と重なって見える位置に突出した役物60の手前側で、役物60と重なって見える位置に表示されている。
【0115】
図7(c)、図8(c)に示す状態cでは、三次元立体視表示された立体像は、画像表示装置8の表示画面と重なる位置に突出した役物60の奥側で、役物60と重なる位置に表示されている。
【0116】
すなわち、この状態b及び状態cのように、三次元立体像と役物60とが重なって見える状態では、画像表示装置8の表示画面からの光が、役物60によって遮られるので、三次元立体像の一部が欠けた状態となって観察者に認識される。しかし、三次元立体像が停止しておらず、動いた状態にある場合は、該三次元立体像の欠けた部分は観察者の知覚によって補完されるため、立体視の障害にはならない。
【0117】
図9は、立体視表示された三次元立体像と役物60との関係を示す図であり、画像表示装置8の表示画面を示す。
【0118】
図9(a)に示す状態aでは、三次元立体視表示された立体像は、画像表示装置8の表示画面と重なる位置に突出した役物60と、遊技者の観察位置(立体視可能な位置として設定された観察位置)から見て重ならないで見える位置に表示されている(状態aにおける役物60と立体像との位置関係は、図8(a)に示すとおりである)。この状態では、立体像は通常の大きさで(又は、小さく)表示されている。
【0119】
図9(b)に示す状態bでは、三次元立体視表示された立体像は、画像表示装置8の表示画面と重なって見える位置に突出した役物60の手前側で、役物60と重なって見える位置に表示されている(状態bにおける役物60と立体像との位置関係は、図8(b)に示すとおりである)。この状態では、立体像は状態aより大きく表示されている。
【0120】
図9(c)に示す状態cでは、三次元立体視表示された立体像は、画像表示装置8の表示画面と重なる位置に突出した役物60の奥側で、役物60と重なる位置に表示されている(状態cにおける役物60と立体像との位置関係は、図8(c)に示すとおりである)。この状態では、立体像は状態aより大きく表示されている。
【0121】
すなわち、この状態b及び状態cのように、三次元立体像と役物60とが重なって見える状態では、画像表示装置8の表示画面からの光が、役物60によって遮られるので、三次元立体像の一部が欠けた状態となって観察者に認識される。しかし、三次元立体像を大きくして表示するので、左右眼の画像の双方が役物60によって遮られることがないようにして、該三次元立体像の欠けた部分は観察者の知覚によって補完されるため、立体視の障害にはならないようにしている。
【0122】
図10は、立体視表示された三次元立体像の移動表示態様の一例を示す。
【0123】
本図に示す状態では、左図柄は表示画面の左下に、右図柄は表示画面の右下に表示され仮停止(図柄確定前の略停止状態であって、揺れ変動、伸縮、拡張など)している。そして、中図柄は三次元立体像として表示され、役物60の周囲を回転するように表示されている。なお、中図柄が役物60の周囲を1回転する毎に、異なる図柄に変動する。すなわち、役物60の裏面側で図柄を切り替えて変動表示をするとよい。
【0124】
図11は、遊技の進行における役物の動作タイミングを示すタイミング図である。
【0125】
通常の変動表示中は中図柄は二次元の平面画像によって表示されている。先に仮停止状態となる図柄(左図柄及び右図柄)が同じ図柄を表示して仮停止してリーチ状態となると、未だ変動表示中の図柄(中図柄)は二次元平面表示から三次元立体視表示される図柄に切り替わって表示される。このとき、役物は動作状態に切り替わり、役物60が表示領域に出現する。
【0126】
役物が動作状態である間、中図柄は役物の周囲を回転し、図7、図8に示す状態を順に繰り返すように移動する。すなわち、役物と重ならない状態a、役物の手前に重なる状態b、役物と重ならない状態a、役物の奥に重なる状態c、役物と重ならない状態(図7)の順に中図柄の状態は変化する。
【0127】
この中図柄の状態の変更に伴って、中図柄の変動態様が変化する。すなわち、中図柄と役物とが重なる状態(役物の手前に重なる状態b及び役物の奥に重なる状態c)で、三次元立体像の一部が欠けるので、図柄の停止を禁止して、図柄を移動し続ける。このとき、図柄の一部が短時間欠けるが、知覚による補完効果によって立体視が損なわれることはない。また奥行知覚が補助され立体感が向上する。
【0128】
図12は、立体視表示された三次元立体像の移動の別な態様を示す。
【0129】
図12(a)に示す態様では、図柄は役物60の奥側(背面側、表示画面側)を通過するように三次元立体像が出現して移動する。また、図12(b)に示す態様では、図柄は役物60の手前側(観察者側)を通過するように三次元立体像が出現して移動する。また、図12(c)に示す態様では、図柄は役物60の奥側を通過して、役物60の手前側に回り込んで、役物60の周囲を旋回するように移動する三次元立体像が出現する。また、図12(d)に示す態様では、図柄は役物60の奥側を通過して、縦方向(下方向)に移動しつつ役物60の手前側に回り込んで、さらに、縦方向(下方向)に移動しつつ図柄は役物60の奥側を通過して、役物60の周囲を螺旋状に移動する三次元立体像が出現している。また、図12(e)に示す態様では、図柄は役物60の手前を通過して、役物60の奥側に回り込んで、さらに、図柄は役物60の奥側を通過して、役物60の周囲を回転する三次元立体像が出現している。
【0130】
このように三次元立体像の移動の態様を変えることによって、遊技の進行における信頼度や遊技の進行状態を報知することもできる。
【0131】
図13は、本発明の実施の形態の遊技機のセンターケースの正面図であり、役物の別な態様を示す。
【0132】
図13(a)に示す画像表示装置8では、画像表示装置8の手前側下部のセンターケース11に役物60(タコ)が取り付けられている。役物60に連結されたソレノイドの作用によって(ソレノイドへの通電を制御することで)、役物60の可動部が上下に移動可能となっている。すなわち、役物60の可動部に連結されたソレノイドに通電することで、該可動部が上方に移動して、役物60が、画像表示装置8の下部から内側に突出して、画像表示装置8の表示領域と重なる位置に出現する。
【0133】
一方、役物60が動作していない状態では、役物60に連結して設けられたソレノイドへの通電が遮断されることで、役物60の可動部はバネ力又は重力によって降下して、該可動部が役物60の下部に設けられた収納部内に隠れて、画像表示装置8の表示領域と重ならない状態となる。
【0134】
図13(b)に示す画像表示装置8では、画像表示装置8の手前側上部のセンターケース11に役物60(クラゲ)が取り付けられている。役物60に連結されたソレノイドの作用によって(ソレノイドへの通電を制御することで)、役物60の可動部(クラゲの足)が上下に移動可能となっている。すなわち、役物60の可動部に連結されたソレノイドに通電することで、該可動部が下方に移動して、役物60が、画像表示装置8の上部から内側に突出して、画像表示装置8の表示領域と重なる位置に出現する。
【0135】
一方、役物60が動作していない状態では、役物60に設けられたソレノイドへの通電が遮断されることで、役物60の可動部はバネ力によって引き上げられ、該可動部が役物60の上方に設けられた収納部(クラゲの頭)の中に隠れて、画像表示装置8の表示領域と重ならない状態となる。
【0136】
図13(c)に示す画像表示装置8では、画像表示装置8の手前側左右両側部のセンターケース11に役物60a、60b(サメ)が取り付けられている。役物60a、60bは回動可能に取り付けられており、役物60a、60bに連結されたソレノイドの作用によって(ソレノイドへの通電が制御されることで)、役物60a、60bが回転して、該可動部が水平位置に維持され、画像表示装置8の左右両側部から役物60a、60bが内側に突出して、画像表示装置8の左右方向から表示領域と重なる位置に出現する。
【0137】
一方、役物60a、60bが動作していない状態では、役物60a、60bに設けられたソレノイドへの通電が遮断されることで、役物60a、60bの可動部は重力又はバネ力によって、該可動部が垂直位置となって、役物60a、60bが画像表示装置8の左右両側部の収納部に隠されて、画像表示装置8の表示領域と重ならない状態となる。
【0139】
このように以上説明した実施の形態では、複数種類の識別情報(図柄)が変動表示する表示領域を設けた画像表示装置8と、識別情報の変動表示を制御する演出制御装置150とを備える遊技機において、画像表示装置8には、左右眼の視差作用によって立体視可能な画像を表示する表示領域と、表示領域の前面側に出現するように動作する役物60とを備え、演出制御装置150は、画像表示装置8より突出する位置に立体視可能な画像が出現するときに、役物60を出現させ、立体像の出現位置を、役物60の前方又は後方を通過して移動するように制御することを特徴とするので、立体像の立体感を向上させることができると共に、興趣の高い画像表示をすることができる。
【0140】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の遊技機の制御系のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の遊技機の画像表示装置の構成図である。
【図4】本発明の実施の形態の遊技機の画像表示装置の光学系の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態の遊技機のセンターケースの正面図である。
【図6】本発明の実施の形態の遊技機のセンターケースの正面図である。
【図7】本発明の実施の形態の遊技機に立体視表示された三次元立体像と役物との関係の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の遊技機に立体視表示された三次元立体像と役物との関係の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の遊技機に立体視表示された三次元立体像と役物との関係の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の遊技機に立体視表示された三次元立体像の移動態様の説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の遊技機の役物の動作タイミングを示すタイミング図である。
【図12】本発明の実施の形態の遊技機に立体視表示された三次元立体像の移動態様の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態の遊技機のセンターケースの正面図である。
【符号の説明】
1 遊技機
8 画像表示装置
11 センターケース
18 カバーガラス
60 役物
100 遊技制御装置
150 演出制御装置
Claims (3)
- 複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行う変動表示領域を設けた画像表示装置と、動作可能に設けられた役物と、を備えたセンターケースと、前記識別情報の変動表示及び前記役物の動作を制御する演出制御手段とを備え、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な遊技機において、
前記画像表示装置は、左目画像を遊技者の左目に到達させ右目画像を遊技者の右目に到達させて左右眼の視差作用によって遊技者が前記識別情報を立体像として立体視可能であって、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更して表示可能な変動表示領域が設けられた立体画像表示部を備え、
前記役物は、動作状態において前記変動表示領域と重なるように前記画像表示装置の前面側に出現するように動作し、
前記演出制御手段は、
前記画像表示装置の変動表示領域に、左目画像及び右目画像の表示位置に視差を与えて前記識別情報を前記立体像として表示するときに当該変動表示領域と重なるように前記役物を出現させ、
該役物が前記変動表示領域と重なるように出現した状態において、前記視差を与えて表示された左目画像及び右目画像により立体視可能となる前記立体像として前記変動表示領域に表示される識別情報を、
当該出現した役物と重ならないように表示する状態と、
前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更し、当該出現した役物の奥側に重なるように表示する状態と、
前記左目画像及び前記右目画像の表示位置の視差によって前記立体像の奥行き方向の出現位置を変更し、当該出現した役物の手前側に重なるように表示する状態と、
のうち、一の状態から他の状態へ前記識別情報の表示位置が移動するように制御し、
前記役物の奥側に重なる位置に識別情報を表示する場合、及び、前記役物の手前側に重なる位置に識別情報を表示する場合には、当該識別情報の移動を停止させないように、前記左目画像及び前記右目画像の表示位置を制御することを特徴とする遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記役物が前記画像表示装置の表示面と略平行に移動するように制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記演出制御手段は、遊技の進行状態を統括的に制御する遊技制御装置と、該遊技制御装置からの制御情報に基づいて画像の表示制御を行う演出制御装置と、該演出制御装置からの制御指令に基づいて前記役物の制御を行う装飾制御装置と、を含み、
前記役物は、発光手段と、前記発光手段からの光を遊技者が視認しうる部位に導く導光手段とを含んで構成され、
前記演出制御装置から前記装飾制御装置に送信される制御指令には、前記遊技制御装置における遊技の進行状態を含み、
前記装飾制御装置は、前記演出制御装置からの指令に基づいて、前記発光手段の発光態様を変化させるように発光手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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