JP3795025B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は画像表示装置に関し、特に、観察者が特別なメガネをかけることなく立体視することができる三次元画像表示装置及び画像表示装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三次元画像表示装置は、立体視用として得られた右目用と左目用との画像を1つの画面上に左右に配置して表示するものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
また、所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に、パチンコ遊技盤のほぼ中央部に配されたドラムやディスプレイ上に数字や記号あるいは絵柄等を変動表示させ、同じ数字等が揃って停止した場合を大当たりとして、所定数の賞球を行うものがある。この変動表示等を行うディスプレイに表示される画像は、平面的な2次元画像であるが、さらに表示効果を高めるために、鋭い指向性を持つレンティキュラレンズを使って左右の眼に対応する画像情報を提供して、平面画像を立体画像として表示する遊技機が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平2002−125245号公報
【特許文献2】
特開平10−63199号公報
【特許文献3】
特開平7−31729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の三次元画像表示装置では、画像が表示画面から飛び出した位置が立体画像の出現位置となるも、この出現位置がどの程度飛び出しているのか(どの程度奥まっているのか)を認識することが困難な場合があった。特に表示画面が平面であることから、立体像の奥行き感に乏しいという問題があった。よって、表示装置の前面側に、立体像の出現位置の目安となる表示をすることが望まれている。
【0006】
また、観察者の両眼視差作用により立体画像として見ることができるものであり、表示画像に対する立体画像の再現に個人差がある。すなわち、空間知覚が良く立体像を速やかに見ることができる人と、立体像を認識するのに時間がかかる人とがおり、様々な人を対象にする遊技機にとっては好ましいことではない。よって、このような観点からも、表示装置の前面側に立体画像の出現位置の目安となる表示をすることが望ましい。
【0007】
本発明は、遊技者による立体画像の再現を容易にした遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、複数の識別情報が変動表示する表示領域を設けた画像表示装置と、前記識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段とを備え、前記画像表示装置に表示された識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行い、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な遊技機において、前記画像表示装置は、左眼にて観察可能な第一画像及び右眼にて観察可能な第二画像を、一つの画面に表示して、遊技者に立体視可能な画像を提供する画像表示装置であって、前記画像表示装置の表示領域で立体視可能な画像及び平面画像を表示する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記画像表示装置の表示領域の中央部に立体視可能な画像を表示する立体画像表示制御手段と、前記表示領域の周縁部に、前記表示領域の中央部と背景が異なる補助表示を表示して、前記立体視可能な画像の前後方向の認識を助ける補助表示制御手段と、を備え、前記補助表示制御手段は、前記立体画像表示制御手段が表示面より手前側に突出して立体視可能な画像を表示するときには、当該表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な補助表示を表示し、または、前記立体画像表示制御手段が表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な画像を表示するときには、当該表示面より手前側に突出して立体視可能な補助表示を表示することを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記補助表示制御手段は、前記立体画像表示制御手段が表示する立体視可能な画像の視差を所定量と比較し、視差量の絶対値が所定量より大きくなったときに、前記補助表示を平面画像から立体視可能な画像に切り換えて表示することを特徴とする。
【0015】
【発明の作用および効果】
本発明では、複数の識別情報が変動表示する表示領域を設けた画像表示装置と、前記識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段とを備え、前記画像表示装置に表示された識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行い、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な遊技機において、前記画像表示装置は、左眼にて観察可能な第一画像及び右眼にて観察可能な第二画像を、一つの画面に表示して、遊技者に立体視可能な画像を提供する画像表示装置であって、前記画像表示装置の表示領域で立体視可能な画像及び平面画像を表示する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記画像表示装置の表示領域の中央部に立体視可能な画像を表示する立体画像表示制御手段と、前記表示領域の周縁部に、前記表示領域の中央部と背景が異なる補助表示を表示して、前記立体視可能な画像の前後方向の認識を助ける補助表示制御手段と、を備え、前記補助表示制御手段は、前記立体画像表示制御手段が表示面より手前側に突出して立体視可能な画像を表示するときには、当該表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な補助表示を表示し、または、前記立体画像表示制御手段が表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な画像を表示するときには、当該表示面より手前側に突出して立体視可能な補助表示を表示する。すなわち、補助表示部の表示内容を視差をもって表示するので、立体画像の出現位置を変更することなく、立体画像の立体感を変化(増大又は減少)させた表示をすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の画像表示装置の構成を示す図である。
【0024】
光源801は、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって構成されている。発光素子810には白色発光ダイオード等の点状の光源を横に並べて用いたり、冷陰極管等の線状の光源を水平に配置して構成されており、偏光の特定されない(様々な偏光の光を含む)光を放射している。偏光フィルタ811は右側領域811aと左側領域811bとで透過する光の偏光が異なる(例えば、右側領域811aと左側領域811bとで透過する光の偏光を90度ずらす)ように設定されている。フレネルレンズ812は一側面に同心円上の凹凸を有するレンズ面を有している。
【0025】
発光素子810から放射された光は、偏光フィルタ811によって一定の偏光の光のみが透過される。すなわち、発光素子810から放射された光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と、左側領域811bを通過した光とが異なる偏光の光としてフレネルレンズ812に照射される。後述するように、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光は観察者の左目に到達し、左側領域811bを通過した光は観察者の右目に到達するようになっている。
【0026】
なお、発光素子と偏光フィルタを用いなくても、異なる偏光の光を異なる位置から照射するように構成すればよく、例えば、異なる偏光の光を発生する発光素子を二つ設けて、異なる偏光の光を異なる位置からフレネルレンズ812に照射するように構成してもよい。
【0027】
偏光フィルタ811を透過した光はフレネルレンズ812に照射される。フレネルレンズ812は凸レンズであり、フレネルレンズ812では発光素子810から拡散するように放射された光の光路を略平行に屈折して微細位相差板802を透過して、液晶表示パネル804に照射される。
【0028】
このとき、微細位相差板802を透過する光は、上下方向に広がることがないように出射され、液晶表示パネル804に照射される。すなわち、微細位相差板802の特定の領域を透過した光が、液晶表示パネル804の特定の表示単位の部分を透過する。
【0029】
また、液晶表示パネル804に照射される光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と左側領域811bを通過した光とは、異なる角度でフレネルレンズ812に入射し、フレネルレンズ812で屈折して左右異なる経路で液晶表示パネル804から放射される。
【0030】
液晶表示パネル804は、2枚の透明板(例えば、ガラス板)の間に所定の角度(例えば、90度)ねじれて配向された液晶が配置されており、例えば、TFT型の液晶表示パネルを構成している。液晶表示パネルに入射した光は、液晶に電圧が加わっていない状態では、入射光の偏光が90度ずらして出射される。一方、液晶に電圧が加わっている状態では、液晶のねじれが解けるので、入射光はそのままの偏光で出射される。
【0031】
液晶表示パネル804の光源801側には、微細位相差板802及び偏光板803(第1偏光板)が配置されており、観察者側には、偏光板805(第2偏光板)が配置されている。
【0032】
微細位相差板802は、透過する光の位相を変える領域が、微細な間隔で繰り返して配置されている。具体的には、光透過性の基材822に、微細な幅の1/2波長板821が設けられた領域802aと、1/2波長板821の幅と同一の微細な間隔で、1/2波長板821が設けられていない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。すなわち、設けられた1/2波長板によって透過する光の位相を変える領域802aと、1/2波長板821が設けられていないために透過する光の位相を変えない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。この1/2波長板は、透過する光の位相を変化させる位相差板として機能している。
【0033】
1/2波長板821は、その光学軸を偏光フィルタ811の右側領域811aを透過する光の偏光軸と45度傾けて配置して、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて出射する。すなわち、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて、左側領域811bを透過する光の偏光と等しくする。すなわち、1/2波長板821が設けられていない領域802bは左側領域811bを通過した、偏光板803と同一の偏光を有する光を透過する。そして、1/2波長板821が設けられた領域802aは右側領域811aを通過した、偏光板803と偏光軸が直交した光を、偏光板803の偏光軸と等しくなるように回転させて出射する。
【0034】
この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の横方向の水平ライン毎)に透過する光の偏光が異なるようにする。よって、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)毎に対応する微細位相差板802の偏光特性が異なるようになって、水平ライン毎に出射する光の方向が異なる。
【0035】
又は、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎(すなわち、複数の表示単位の水平ライン毎)に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるように設定する。よって、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)の複数本毎に微細位相差板802の偏光特性が異なって、水平ラインの複数本毎に出射する光の方向が異なる。
【0036】
このように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返し毎に異なる光を液晶表示パネル804の表示素子(水平ライン)に照射する必要があるため、微細位相差板802を透過して液晶表示パネル804に照射される光は、上下方向の拡散を抑制したものである必要がある。
【0037】
すなわち、微細位相差板802の光の位相を変化させる領域802aは、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光を、左側領域811bを透過した光の偏光と等しくして透過する。また、微細位相差板802の光の位相を変化させない領域802bは、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光をそのまま透過する。そして微細位相差板802を出射した光は、左側領域811bを透過した光と同じ偏光を有して、液晶表示パネル804の光源側に設けられた偏光板803に入射する。
【0038】
偏光板803は、微細位相差板802を透過した光と同一の偏光の光を透過する偏光特性を有する。すなわち、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は第2偏光板803を透過し、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は偏光軸を90度回転させられて第2偏光板803を透過する。また、偏光板805は第1偏光板として機能し、偏光板803と90度異なる偏光の光を透過する偏光特性を有する。なお、偏光板805の観察者側にはディフューザ806が設けられていることから、偏光板805の観察者側の表面にアンチグレア処理が施されていないものを用いても、画面のギラツキを生じることがない。
【0039】
このような微細位相差板802、偏光板803及び偏光板805を液晶表示パネル804に貼り合わせて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804及び偏光板805を組み合わせて画像表示装置を構成する。このとき、液晶に電圧が加わった状態では、微細位相差板802を透過した光は偏光板805を透過する。一方、液晶に電圧が加わっていない状態では、微細位相差板802を透過した光は偏光が90度ねじれて液晶表示パネル804から出射されるので、偏光板805を透過しない。
【0040】
なお、偏光板805の前面側(観察者側)に、液晶表示パネルを透過した光を上下方向に拡散する拡散手段として機能するディフューザを設けてもよい。このディフューザは、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。そして、この凹凸面が観察者側に向き、平面が液晶表示パネル804側を向くように偏光板805の前面に取り付けられる。よって、液晶表示パネル804を透過しディフューザに入射した光は、ディフーザ806の表面に設けられた凹凸によって、光の経路が上下に拡散するように屈折されて観察者側に放射される。
【0041】
図2は、本発明の実施の形態の画像表示装置の駆動回路を示すブロック図である。
【0042】
本発明の実施の形態の画像表示装置を駆動するための主制御回路には、CPU101、プログラムなどを予め格納したROM102、CPU101の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM103が設けられている。これらのCPU101、ROM102及びRAM103はバス108によって接続されている。このバス108はCPU101がデータの読み書きをするために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0043】
また、外部との入出力を司る通信インターフェース105、入力インターフェース106及び出力インターフェース107が、バス108に接続されている。通信インターフェース105は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。入力インターフェース106、出力インターフェース107は、画像表示装置に表示する画像データを入出力する。
【0044】
また、バス108には、表示制御回路のグラフィック・ディスプレイ・プロセッサ(GDP)156が接続されている。GDP156は、CPU101によって生成された画像データを演算し、RAM153に設けられたフレームバッファに書き込んで、画像表示装置に対して出力する信号(RGB、V BLANK、V_SYNC、H_SYNC)を生成する。GDP156には、ROM152及びRAM153が接続されており、RAM153には、GDP156が動作するためのワークエリア及び表示データを記憶するフレームバッファが設けられている。また、ROM152には、GDP156が動作するために必要なプログラム及びデータが記憶されている。
【0045】
また、GDP156には、GDP156にクロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、GDP156の動作周期を規定し、GDP156から出力される同期信号(例えば、V_SYNC、V BLANK)の周期を生成する。
【0046】
GDP156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、画像表示装置の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、画像表示装置の表示照度を調整して、画像表示装置に対して出力するRGB信号を生成する。
【0047】
合成変換装置170は、右目用フレームバッファ、左目用フレームバッファ及び立体視用フレームバッファが設けられており、GDP156から送られてきた右目用画像を右目用フレームバッファに書き込み、左目用画像を左目用フレームバッファに書き込む。そして、右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像を生成して立体視用フレームバッファに書き込んで、立体視用画像データをRGB信号として画像表示装置に出力する。
【0048】
この右目用画像と左目用画像との合成による立体視用画像の生成は、微細位相差板802の1/2波長板821の間隔毎に、右目用画像と左目用画像と組み合わせる。具体的には、本実施の形態の画像表示装置の微細位相差板802の1/2波長板821は液晶表示パネル804の表示単位の間隔で配置されているので、液晶表示パネル804の表示単位の横方向ライン(走査線)毎に右目用画像と左目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像を表示する。
【0049】
L信号出力中にGDP156から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファに書き込み、R信号出力中にGDP156から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファに書き込む。そして、左目用フレームバッファに書き込まれた左目用画像データと、右目用フレームバッファに書き込まれた右目用画像データとを走査線一本毎読み出して、立体視用フレームバッファに書き込む。
【0050】
画像表示装置内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ(LCD DRV)181は、合成変換装置170から送られてきたV BLANK信号、V_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号に基づいて、液晶表示パネルの電極に順次電圧をかけて、液晶表示パネルに立体視用の合成画像を表示する。
【0051】
バックライトドライバ182は、GDP156から出力されたDTY_CTR信号に基づいて発光素子(バックライト)810に加わる電圧のデューティー比を変化させて、液晶表示パネル804の明るさを変化させる。
【0052】
図3は、本発明の実施の形態の画像表示装置の微細位相差板802の正面図である。
【0053】
微細位相差板802は、1/2波長板が設けられており、透過する光の偏光を変える領域が、所定の間隔毎に微細な間隔で繰り返し連続して配置されている。この繰り返し連続して配置される領域に入射する光の偏光は、各々偏光フィルタ811の右側領域811a、左側領域811bで異なり、透過する光の偏光を変える領域では、入射光の偏光軸を90度回転させて出射する。この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同ピッチとしてある。
【0054】
すなわち、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過して、微細位相板802で偏光軸を90度回転させられた光と、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過して、微細位相板802をそのまま透過した光の偏光軸が等しくなり、これらの光が第2偏光板803を透過する。微細位相差板802の、透過する光の偏光を変える領域と、透過する光の偏光を変えない領域とは、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン毎に繰り返し連続して配置されているので、微細位相差板802と第2偏光板803とを透過した光は、水平ライン毎に異なる方向へ向かう同一の偏光の光となる。
【0055】
なお、前述したように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるようにしてもよい。
【0056】
図4は、本発明の実施の形態の画像表示装置の光学系を示す平面図である。また、図5は、本発明の実施の形態の画像表示装置から放射される光の経路を説明する図であり、図5(a)が、偏光フィルタの右側領域811aを透過して左目に至る光の経路を、図5(b)が、偏光フィルタの左側領域811bを透過して右目に至る光の経路を示す。
【0057】
図4に示すように、発光素子810から放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや右側から左側)に透過して左目に至る。
【0058】
一方、光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光(破線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや左側から右側)に透過して右目に至る。
【0059】
このように、発光素子810から放射され偏光フィルタ811を透過した光を、光学手段としてのフレネルレンズ812によって、液晶表示パネル804に略垂直に照射するようにしている。すなわち、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって、偏光面が異なる光を略垂直に、かつ、異なる経路で液晶表示パネル804に照射する光源801を構成し、液晶表示パネル804を透過した光を異なる経路で放射して、右目又は左目に到達させる。すなわち、液晶表示パネル804の走査線ピッチと、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル804の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光が照射され、異なる方向に光を出射する。
【0060】
図5(a)に示すように、発光素子810から放射され、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は、フレネルレンズ812を透過して、微細位相差板802に到達し、偏光を90度回転させて出射する(右側領域811aを透過した光を透過する)微細位相差板802の領域802aを透過し、さらに、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を透過して、左目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子によって表示された左目画像が左目に到達する。
【0061】
この微細位相差板802の領域802aと交互に並んで配置されている領域802bは光の偏光を変化させないので、偏光フィルタの右側領域811aからの光は偏光板803を透過することなく、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子に表示された右目画像は左目に到達しない。
【0062】
一方、図5(b)に示すように、発光素子810から放射され、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は、フレネルレンズ812を透過して、微細位相差板802に到達し、偏光フィルタの左側領域811b同一偏光の光を透過する微細位相差板802の領域802bを透過して、液晶表示パネル804、偏光板805を透過して、右目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子によって表示された右目画像が右目に到達する。
【0063】
この微細位相差板802の領域802bと交互に並んで配置されている領域802aは光の偏光を変化させるので、偏光フィルタの左側領域811bからの光は偏光板803を透過することなく、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子に表示された左目画像は右目に到達しない。
【0064】
図6は、本発明の実施の形態の遊技機(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図である。
【0065】
遊技機(パチンコ遊技機)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収納される。
【0066】
遊技盤6の表面には、ガイドレールで囲われた遊技領域が形成され、遊技領域のほぼ中央には画像表示装置(特別図柄表示装置)8が設けられるセンターケース11が配置され、遊技領域の下方には大入賞口を備えた変動入賞装置10が配置される他、遊技領域には各入賞口12〜15、始動口16、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9等が配置されている。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆う前面構成部材としてのカバーガラス18が取り付けられている。
【0067】
画像表示装置8は、LCD(液晶表示器)で表示画面が構成されており、上述した第1〜第3の実施の形態の画像表示装置が用いられ、立体視しうる三次元映像が表示画面に表示可能となっている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄、普通図柄)や変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示して変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0068】
画像表示装置8の下方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)9を有する始動口16が、遊技領域の左右の所定の位置には、普通図柄始動ゲート14が配置される。
【0069】
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の転動誘導部材12によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置10に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。一般入賞口15への遊技球の入賞は、一般入賞口毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図7参照)により検出される。
【0070】
始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置(大入賞口)10に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、供給皿21に供給される。
【0071】
始動口16へ遊技球の入賞があると、画像表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始し、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置10は、大入賞口ソレノイド10A(図7参照)への通電により、大入賞口が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者には多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
【0072】
始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図7参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄入賞記憶領域)に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、画像表示装置8の表示画面の一部に設けられた特別図柄記憶状態表示領域に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、画像表示装置8にて可変表示ゲームを行う。
【0073】
特別変動入賞装置10への遊技球の入賞は、カウントセンサ54、継続センサ55(図7参照)により検出される。
【0074】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過があると、普通図柄表示器7では、普通図柄(例えば、一桁の数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート14の通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9は、普通電動役物ソレノイド9A(図7参照)への通電により、始動口16への入口が所定の時間(例えば0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0075】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53(図7参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄入賞記憶領域)に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は変動入賞装置10の右側に設けられた所定数のLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0076】
遊技機の要所には、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置が設けられる。すなわち、遊技盤中央部に設けられたセンターケース11、遊技盤下部に設けられたアタッカー(変動入賞装置10の周囲)には、遊技の進行に応じて発光する装飾ランプが設けられている。さらに、遊技盤の左右上部にはサイドケースランプが、遊技盤の左右側部にはサイドランプ33が設けられている。また、遊技枠には遊技枠装飾ランプが設けられている。これらのランプは遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が継続するようにしている。また、カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられている。
【0077】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配置される。また、音出力装置(スピーカ)が設けられる。
【0078】
カード球貸ユニット2用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成され、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)、球貸しを指令する球貸しスイッチ28、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。
【0079】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵される。
【0080】
図7は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
【0081】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ111、入力インターフェース112、出力インターフェース113、発振器104等から構成される。
【0082】
遊技用マイクロコンピュータ111は、入力インターフェース112を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、普通図柄始動センサ53、カウントセンサ54、継続センサ55)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース113を介して、各種制御装置(演出制御装置(表示制御回路150)、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)、普通図柄表示器7、普通電動役物ソレノイド9A、大入賞口ソレノイド10A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0083】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット2からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0084】
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置(センターケース11内の装飾ランプ、アタッカー内の装飾ランプ、サイドランプ33、サイドケースランプ、遊技枠装飾ランプ、報知ランプ31等)を制御する、また、普通図柄入賞記憶表示器19の表示を制御して、ランプ制御装置として機能する。
【0085】
音制御装置300は、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
【0086】
なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(演出制御装置(表示制御回路150)、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0087】
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路のほかに、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の所定の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0088】
演出制御装置に含まれる表示制御回路150は、画像の表示制御を行うもので、遊技制御装置100及び合成変換装置170と共に演出制御手段として機能する。この表示制御回路150は、CPU151、GDP(Graphic Display Processor)156、RAM153、インターフェース155、プログラム、シーケンスデータ等を格納したROM152、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)を格納したフォントROM157、同期信号やストローブ信号を発生させるクロック信号を生成する発振器158等から構成される。
【0089】
CPU151は、ROM152に格納したプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて所定の変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して右眼用画像信号と左眼用画像信号とを交互に生成するようにGDP156に指示する。この右眼用画像信号と左眼用画像信号との生成タイミングに合わせてL/R信号が生成され、生成されている画像信号が右眼用画像信号なのか左眼用画像信号なのかが識別可能なようになっている。
【0090】
GDP156は、フォントROM157に格納された画像データ及びCPU151により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAM153に格納する。そして、GDP156は、RAM153の画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNC)でLCD側(合成変換装置170)へ送信する。
【0091】
GDP156が行う描画処理は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画を行い、さらにテクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)を行って、γ補正回路159を介して画像信号を合成変換装置170に出力する。
【0092】
なお、GDP156は、描画した画像データをフレームバッファとしてのRAM153へ一旦格納した後、同期信号(V_SYNCなど)に合わせて合成変換装置170へ出力してもよい。
【0093】
ここで、フレームバッファは、複数のフレームバッファをそれぞれRAM153の所定の記憶領域などに設定しておき、GDP156は、任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0094】
GDP156には、クロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、GDP156の動作周期を規定し、GDP156から出力される信号、例えば、垂直同期信号(V_SYNC)と、水平同期信号(H_SYNC)を生成し、合成変換装置170及び画像表示装置8へ出力される。
【0095】
GDP156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、画像表示装置8の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、画像表示装置8の表示照度を調整して、画像表示装置8に対して出力するRGB信号を生成する。
【0096】
また、表示制御回路150のCPU151は、発振器158のクロック信号に基づいて、合成変換装置170へ出力する画像データ(RGB)が、左目用の画像又は右目用の画像の何れであるかを識別するL/R信号を出力する。
【0097】
さらに、CPU151は、変動表示の状態(例えば、通常の変動表示ゲームか、大当たり中の表示か等)や遊技の状態に基づいて、画像表示装置8の輝度(バックライトの発光量)を制御するため、デューティ制御信号DTY_CTRを発振器158のクロック信号に基づいて生成し、画像表示装置8へ出力する。
【0098】
合成変換装置170は、CPU151から出力されたL/R信号に基づいて、GDP156から送られてきた画像信号が右眼用画像信号なのか左眼用画像信号なのかを判定する。また、合成変換装置170には、右目用フレームバッファ、左目用フレームバッファ及び立体視用フレームバッファが設けられており、判定された右目用画像信号を右目用フレームバッファに書き込み、左目用画像信号を左目用フレームバッファに書き込む。そして、右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像を生成して、立体視用画像信号を立体視用フレームバッファに書き込んで、立体視用画像データをRGB信号として画像表示装置8に出力する。
【0099】
前述したように、この右目用画像と左目用画像とが合成された立体視用画像信号によって、液晶表示器の表示単位の縦方向ライン(走査線)毎に右目用画像と左目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像を表示する。
【0100】
具体的には、立体視用画像情報(表示オブジェクト)の奥行き情報に基づいて、右目用画像と左目用画像とで視差をつけて生成される。ポリゴン描画の場合には、左目用視点と右目用視点とでレンダリングされてそれぞれ右目用画像と左目用画像とが生成される。スプライトデータを用いる場合には、視差分だけ左右方向にずらして描画される。
【0101】
このように、左目用画像と右目用画像とが交互に生成されて、左目用画像は左目用フレームバッファに、右目用画像は右目用フレームバッファに格納される。すなわち、L信号出力中にGDP156から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファに書き込み、R信号出力中にGDP156から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファに書き込む。そして、左目用フレームバッファに書き込まれた左目用画像データと、走査線一本毎に右目用フレームバッファに書き込まれた右目用画像データとを読み出して、立体視用フレームバッファに書き込む。
【0102】
CPU151、GDP156及び合成変換装置170が以上説明したように機能することによって、左目用画像と右目用画像とが生成され、その表示位置によって両眼視差が生じ、画像を三次元立体像として認識させるように表示制御することで表示位置制御手段が構成される。
【0103】
画像表示装置8内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ181は、合成変換装置170から送られてきたV_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号に基づいて、液晶表示パネル804の電極に順次電圧をかけて、画像表示装置8に立体視用の合成画像を表示する。
【0104】
バックライトドライバ182は、GDP156から出力されたDTY_CTR信号に基づいてバックライトに加わる電圧のデューティー比を変化させて、画像表示装置8の明るさを変化させる。
【0105】
すなわち、遊技制御装置100は、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口16に入賞すると、所定の乱数(特別図柄乱数、大当たり乱数)を抽出し、記憶する。そして、遊技制御装置100では、表示制御回路150に変動表示を指令する表示制御指令信号を編集して、該編集した表示制御指令信号を送信する。表示制御回路150のCPU151は、表示制御指令信号を受信すると、フォントROM157(記憶手段)から該表示制御指令信号に対応する表示画像データを読み出して、GDP156、合成変換装置170と協働して、画像表示装置8に表示する表示データを生成する。このように、遊技制御装置100が機能することによって抽選手段及び遊技制御手段が構成される。また、表示制御回路150及び合成変換装置170が機能することによって演算手段が構成される。
【0106】
遊技制御装置100からの演出制御指令信号を受信するインターフェース155の手前には、信号伝達方向規制手段であるバッファ回路160が設けられ、遊技制御装置100から演出制御装置への信号入力のみが許容され、演出制御装置から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。なお、遊技制御装置100と演出制御装置との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路160に双方向バッファを用いることもできる。
【0107】
以上、図6、図7によって、本発明の実施の形態の画像表示装置を遊技機に適用した実施の形態について説明したが、遊技機の他、車載用ナビゲーションシステム、テレビジョン受信機、携帯通信機、業務用又は家庭用ゲーム機等で立体画像を表示するものであれば、本発明の実施の形態の画像表示装置を適用することができる。
【0108】
図8は、本発明の第1の実施の形態の画像表示装置の表示制御処理のフローチャートである。第1の実施の形態は、補助表示として視差を設けない平面画像表示部を設け、該平面画像表示部に情報を表示するものである。
【0109】
まず、画像を表示する際の背景となる背景オブジェクトを決定し、背景オブジェクトのスプライトを生成する(S101)。そして、表示画面に表示される画像オブジェクトを決定し、表示画像のスプライトを生成する(S102)。そして、表示画面の周縁部に表示する平面画像表示部の態様(形状、色彩、表示内容等)を決定し平面画像表示部のスプライトを生成する(S103)。
【0110】
そして、表示画面に表示されるオブジェクトの表示の優先順位、すなわち、各スプライトの重なりを設定する(S104)。この表示の優先順位は、平面画像表示部、表示画像、背景の順に、平面画像表示部が最も優先されるように設定され、背景の前面に表示画像が、画像オブジェクトの前面に平面画像表示部が表示される。
【0111】
そして、突出して表示される画像オブジェクトがあるか否かを判定する(S105)。突出して表示される画像オブジェクトがあれば、スプライトの重なり順序を変更する(S106)。すなわち、突出して表示される画像オブジェクトのスプライトを優先して、平面画像表示部の手前側に表示するようにする。
【0112】
そして、決定された優先順序でスプライトデータを重ね合わせて、画像データを生成して(S107)、画像データを出力する(S108)。
【0113】
図9は、本発明の第1の実施の形態の画像表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
【0114】
図9(a)に示すように、画像表示装置8の表示領域の中央部には画像オブジェクトとしての数字(パチンコ遊技機における識別情報)「123」が表示されている。表示領域の中央部に表示される画像オブジェクトは、左眼画像と右眼画像とに視差を設けて表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)から突出させ又は引っ込ませた位置に出現する立体画像として観察者に認識されるように表示することができる。
【0115】
表示領域の上端部及び下端部には、表示領域の横方向に延在する平面画像表示部が設けられている。表示領域の周縁部に表示される平面画像表示部は、左眼画像と右眼画像とに視差を設けないで表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)に出現する平面画像として観察者に認識されるように表示する。
【0116】
このように、表示領域の上側及び下側に平面画像表示部を設けると、表示領域の左右方向を狭めることがないので、左眼画像と右眼画像とに左右方向の視差を設けて表示する立体画像表示領域の左右方向を広く使うことができる。また、立体画像表示領域に表示される画像を横方向に移動させる横スクロールを行う場合に好適に立体知覚をさせることができる。
【0117】
平面画像表示部は黒色又は背景と同一色調にして背景より明度が低い色彩とする。また、図1に示す構成の画像表示装置においては、光源からの距離が遠く、表示領域内で輝度が低くなる表示画面の四隅が平面画像表示領域となる。よって、表示画面の低輝度領域(周辺領域)の輝度むらを感じにくい表示にすることができる。また、平面画像表示部と重なる位置(すなわち、表示画面の低輝度領域(周辺領域))に背景や画像オブジェクトが表示されることがなく、表示画面の輝度むらを感じにくい表示にすることができる。
【0118】
また、図9(b)に示すように、表示領域の左端部及び右端部に、表示領域の縦方向に延在する平面画像表示部を設けることもできる。表示領域の周縁部に表示される平面画像表示部は、図9(a)に示す場合と同様に、左眼画像と右眼画像とに視差を設けないで表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)に出現する平面画像として観察者に認識されるように表示する。
【0119】
このように、表示領域の左側及び右側に平面画像表示部を設けると、表示領域の上下方向を狭めることがないので、立体画像表示領域に表示される画像を縦方向に移動させる縦スクロールを行う場合に好適に立体知覚をさせることができる。
【0120】
なお、平面画像表示部の表示形態(平面画像表示部の形状、表示場所)を表示される画像の移動方向によって切り替えてもよい。すなわち、立体画像表示領域に表示される画像が横方向に移動表示(スクロール表示)される場合には、図9(a)に示す表示領域の上側及び下側に平面画像表示部を設け、立体画像表示領域に表示される画像が縦方向に移動表示(スクロール表示)される場合には、図9(b)に示す表示領域の左側及び右側に平面画像表示部を設けるように切り替える。
【0121】
また、図9(c)に示すように、表示領域の左端部、下端部、右端部及び上端部に、表示領域の周囲を囲うように平面画像表示部が設けることもできる。表示領域の周縁部に表示される平面画像表示部は、図9(a)に示す場合と同様に、左眼画像と右眼画像とに視差を設けないで表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)に出現する平面画像として観察者に認識されるように表示する。
【0122】
図10は、本発明の第1の実施の形態の画像表示装置を遊技機以外の電子装置に適用した場合の表示画面を示す。
【0123】
図10(a)は、本発明の実施の形態の画像表示装置をパチスロ機、球スロ機等のスロットマシン遊技機に適用した場合の表示画面である。表示領域の中央部には、複数の図柄が表示されたリールを液晶表示パネルに表示しており、画像に視差を設けて、リールが円筒形に見えるように立体視可能に表示されている。
【0124】
表示領域の上端部及び下端部には、表示領域の横方向に延在する平面画像表示部が設けられている。表示領域の周縁部に表示される平面画像表示部は、左眼画像と右眼画像とに視差を設けないで表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)に出現する平面画像として観察者に認識されるように表示する。
【0125】
図10(b)は、本発明の実施の形態の画像表示装置をナビゲーションシステムに適用した場合の表示画面である。表示領域の中央部には、地図情報が表示されている。特に、鳥瞰図等の立体的な地図を表示する場合には、画像に視差を設けて、奥行きのある画像として立体視可能に表示される。なお、進行方向の指示などの情報は表示面から突出した画像として立体視可能に表示される。このように、通常状態で表示される情報は奥行きのある画像として立体視可能に表示され、観察者に注意を喚起するための情報は、突出した画像として立体視可能に表示されるので、通常状態においては目の疲労感が少ない、又は、目の疲労感を低減させる画像によって観察者の負担を軽減し、注意喚起時には挿入される情報の注目度を高くして表示することができる。
【0126】
そして、図10(a)に示す場合と同様に、表示領域の上端部及び下端部には、表示領域の横方向に延在する平面画像表示部が設けられている。表示領域の周縁部に表示される平面画像表示部は、左眼画像と右眼画像とに視差を設けないで表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)に出現する平面画像として観察者に認識されるように表示する。
【0127】
図10(c)は、本発明の実施の形態の画像表示装置を情報表示装置に適用した場合の表示画面である。表示領域の中央部には、観察者に報知すべき情報が左右眼画像に視差を設けて表示されている。
【0128】
そして、図10(a)に示す場合と同様に、表示領域の上端部及び下端部には、表示領域の横方向に延在する平面画像表示部が設けられている。表示領域の周縁部に表示される平面画像表示部は、左眼画像と右眼画像とに視差を設けないで表示され、表示領域位置(平面画像表示位置)に出現する平面画像として観察者に認識されるように表示する。
【0129】
図11は、本発明の第1の実施の形態の平面画像表示部に表示される画像の一例を示す図である。
【0130】
図11(a)は、本発明の実施の形態の画像表示装置を遊技機に適用した場合の平面画像表示部の表示例を示し、平面画像表示部の左側に普通図柄が表示可能となっている。例えば「●×」によって普通図柄を構成し、「●」「×」のいずれかが点灯するかによって普通図柄の抽選を行う。また、平面画像表示部の右側には遊技状態が表示可能となっている。例えば、リーチ状態においては「リーチ!」と表示する。
【0131】
図11(b)は、本発明の実施の形態の画像表示装置を遊技機に適用した場合の平面画像表示部の表示例を示し、平面画像表示部の中央付近に特別図柄入賞記憶数が表示される。例えば、「▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼」によって特別図柄入賞記憶表示を構成し、「▲1▼」「▲2▼」「▲3▼」「▲4▼」の表示数によって特別図柄入賞記憶の記憶数を表示する。
【0132】
図11(c)は、本発明の実施の形態の画像表示装置を遊技機に適用した場合の平面画像表示部の表示例を示し、遊技説明が平面画像表示部に表示される。例えば、大当たり状態になって大入賞口が開いたときに、強い発射勢で遊技球を発射する右打ち状態にすると大入賞口に遊技球が多く流入する場合に、「右打ちしてください」と表示して、遊技者に遊技に関する情報を報知する。この他、遊技に関する情報としては、遊技機の打ち止めや、遊技場の係員の呼び出しの情報を表示してもよい。また、立体映像が出現するタイミングを報知して、立体視を補助する情報を表示してもよい。
【0133】
図11(d)は、本発明の実施の形態の画像表示装置を遊技機に適用した場合の平面画像表示部の表示例を示し、遊技機が外部から受信した情報が平面画像表示部に表示される。例えば、遊技場に設置されたホールコンピュータから遊技場内部のネットワークを介して送信された情報を、平面画像表示部に表示する。図11(d)に示す例では、「只今、景品カウンターにて来店プレゼント進呈中」と表示し、遊技場から遊技者へ伝達する情報を平面画像表示部に表示する。なお、図11(d)に示す状態では、平面画像表示部に表示すべき情報の一部のみが表示されているが、表示内容を横方向にスクロールして、情報の全体を表示する。
【0134】
図11(e)は、本発明の実施の形態の画像表示装置をナビゲーションシステムに適用した場合の平面画像表示部の表示例を示し、ナビゲーションシステムが外部から受信した情報が平面画像表示部に表示される。例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)によって送信された道路交通情報を受信して、該道路交通情報を平面画像表示部に表示する。また、図11(f)に示すように、気象予報会社が発信する天気情報を受信して、該天気情報を平面画像表示部に表示してもよい。
【0135】
図11(g)は、本発明の実施の形態の画像表示装置をテレビジョン受信機に適用した場合の平面画像表示部の表示例を示し、テレビジョン装置の現在の動作状態や、受信中の画像に関する情報、又は、画像信号に付随して送信される文字情報を表示する。例えば、平面画像表示部の左側に現在受信中のチャネルを表示し、平面画像表示部の中央付近に現在再生中の音量レベルを表示する。この他、画面サイズ(通常画面サイズ、ハイビジョンサイズ)、多重音声重に関する情報(メイン、サブ、ステレオ)等を表示することもできる。
【0136】
以上、本発明の実施の形態の画像表示装置の平面画像表示部の表示内容について説明したが、本発明の実施の形態の画像表示装置を携帯通信機に適用して、電子メール等の文字による通信内容を表示するように構成してもよい。
【0137】
また、この平面画像表示部に入力手段(タッチパネル)を設けて、タッチパネルの機能を表示することもできる。このタッチパネルは画像表示装置の液晶表示パネルに重ねて設けられるので、タッチパネルの機能表示は平面表示位置(すなわち、液晶表示パネルの位置)に表示するとよい。
【0138】
図12は、本発明の第1の実施の形態の画像表示装置を遊技機に適用した場合の識別情報の変動表示の例を示す。
【0139】
図12(a)は、識別情報の変動表示状態を示す。識別情報は表示領域の上下方向における中央付近で変動表示をしている。
【0140】
図12(b)は、識別情報が仮停止表示状態を示す。左右の識別情報は仮停止しており、上側の平面画像表示部の近傍に移動して立体視可能な態様で(表示画面から突出又は引っ込むように視差を設けて)表示される。また、中の識別情報は、遊技者が識別情報を認識可能な速度(やや遅い速度)で変動を続けており、視差を設けない平面画像として表示されている。
【0141】
図12(c)は、識別情報が停止態様の確定状態を示す。左中右の識別情報は停止し、図柄確定状態にある。このとき各識別情報は、下側の平面画像表示部の近傍に移動して立体視可能な態様で(表示画面から突出又は引っ込むように視差を設けて)表示される。
【0142】
このように、本発明の第1の実施の形態では、前記画像表示装置の表示領域で立体視可能な画像及び平面画像を表示する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記画像表示装置の表示領域の中央部に立体視可能な画像を表示すると共に、前記表示領域の周縁部に平面画像による補助表示をするので、立体画像の表示面奥行方向(すなわち、表示面に対する前後方向)の認識が助けられ、観察者が奥行き知覚を好適に得ることができる。
【0143】
図13は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の表示制御処理のフローチャートである。第2の実施の形態では、補助表示部に表示される情報によって、補助表示に視差を設定して、補助表示の出現位置を前後方向に移動可能に表示する。
【0144】
まず、画像を表示する際の背景となる背景オブジェクトを決定し、背景オブジェクトのスプライトを生成する(S111)。そして、表示画面に表示される画像オブジェクトを決定し、表示画像のスプライトを生成する(S112)。このとき、表示画像オブジェクトの視差量によって、表示画像オブジェクトのサイズを設定する。表示画像オブジェクトが奥手方向に表示される視差量(負の視差量)であるとき、小さなサイズの表示画像オブジェクトが選択される。一方、表示画像オブジェクトが手前方向に表示される視差量(正の視差量)であるとき、大きなサイズの表示画像オブジェクトが選択される。そして、表示画面の周縁部に表示する補助表示部の態様(形状、色彩、表示内容等)を決定し補助表示部のスプライトを生成する(S113)。
【0145】
そして、突出して表示される画像オブジェクトがあれば、その突出量を検出する(S114)。この突出量の検出は、例えば遊技機においては、変動表示指令信号に基づいて展開される変動表示制御手順(表示制御回路のROMに記憶されているシーケンスデータ)に基づいて判断する。変動表示制御手順には、図柄変動速度、方向、態様、背景表示、キャラクタ表示等を時系列に指示する変動表示制御手順が規定されている他、変動表示状態を示す変動表示状態情報が含まれており、この変動表示状態情報(例えば、立体表示中、平面表示中、立体画像の突出度、引っ込み度などを特定可能な情報)によって画像表示装置8に表示される識別情報の立体度を取得することができる。又は、変動表示制御手順中に含まれる識別情報の変動表示を指示する手順(例えば、変動表示指令信号に含まれる奥行き方向の変位量)から識別情報の突出量を取得することもできる。
【0146】
なお、ステップS114における判定は、中央部に表示される立体画像の全てではなく、変動表示過程で設定される特定の立体画像に対して判定がされる。例えば、変動表示開始(図12(a)参照)から第一図柄停止までは第一図柄に対して判定がされ、第二図柄停止(図12(b)参照)までは第二図柄に対して判定がされ、第三図柄停止(図12(c)参照)までは第三図柄に対して判定がされる。なお、この過程で予告キャラクタが立体画像表示される場合は、予告キャラクタの表示中に限り予告キャラクタを特定の立体画像としてよい。すなわち、変動表示ゲーム中に遊技者が注視する立体画像を予め予測して特定画像として設定しておく。
【0147】
このように、遊技者が注視する立体画像を予め予測して判定対象にすれば、遊技者が注視する立体画像と補助表示との関係を適切に把握して、補助表示の視差(出願位置)を設定することができる。また、同時に複数の立体画像を表示する場合であっても簡単な処理として処理負担を軽減することができる。
【0148】
なお、変動表示の進行過程で最も突出している立体画像を特定の立体画像としてもよい。この場合、最も立体視が困難な立体画像と補助表示との関係を適切に把握して視差設定に反映することができる。また、同時に複数の立体画像を表示する場合であっても簡単な処理として処理負担を軽減することができる。
【0149】
また、中央に表示される立体画像を特定の立体画像としてもよい。このようにすれば、立体画像と補助表示との関係を簡潔に把握することができ、同時に複数の立体画像を表示する場合であっても簡単な処理として処理負担を軽減することができる。
【0150】
また、複数の立体画像を特定の立体画像として、判定対象としてもよい。
【0151】
そして、取得した突出量が−2以下であれば、補助表示の突出量を+1に設定する(S115)。一方、取得した突出量が−1以上かつ+1以下であれば、補助表示の突出量を±0に設定する(S116)。一方、取得した突出量が−2以上であれば、補助表示の突出量を−1に設定する(S117)。
【0152】
そして、表示画面に表示されるオブジェクトの表示の優先順位、すなわち、各スプライトの重なりを、各画像の突出量に基づいて設定する(S118)。この表示の優先順位は、突出量の大きいものが手前側に優先的に表示されるように設定される。
【0153】
そして、決定された優先順序でスプライトデータを重ね合わせて、画像データを生成して(S119)、画像データを出力する(S120)。
【0154】
図14は、本発明の第2の実施の形態における補助表示の視差量の変化を説明する図である。図中(A)は表示画像オブジェクトの視差量を、(B)は表示画像オブジェクトサイズを、(C)は補助表示の視差量を示す。
【0155】
表示画像オブジェクトの視差量が−2で奥手方向に表示されるとき、表示画像オブジェクトは小さなサイズで表示されて遠近感が強調される。そして、補助表示は、視差量が+1で手前側に突出して表示される。すなわち、表示画像オブジェクトが引っ込んで表示され、補助表示が突出して表示されるので、表示画像オブジェクトと補助表示との相対的な出現位置の差が大きくなることから、表示画像オブジェクトの立体感が強調された表示をすることができる。
【0156】
一方、表示画像オブジェクトの視差量が+2で手前方向に表示されるとき、表示画像オブジェクトは大きなサイズで表示されて遠近感が強調される。そして、補助表示は、視差量が−1で奥側に引っ込んで表示される。すなわち、表示画像オブジェクトが突出して表示され、補助表示が引っ込んで表示されるので、表示画像オブジェクトと補助表示との相対的な出現位置の差が大きくなることから、表示画像オブジェクトの立体感が強調された表示をすることができる。
【0157】
また、表示画像オブジェクトの視差量が−1〜+1で平面表示位置付近に表示されるとき、表示画像オブジェクトは出現位置が手前側になるに従って大きなサイズで表示されて遠近感が強調される。そして、補助表示は、視差を設けることなく(視差量が±0で)平面表示位置に表示される。
【0158】
第2の実施の形態における補助表示は、第1の実施の形態における平面画像表示部(図9〜図12)と同様に表示される。すなわち、表示領域の上下、左右又は周囲に補助表示領域が設けられ、補助表示領域には観察者に伝達すべき情報に視差を設けて表示される。
【0159】
すなわち、第2の実施の形態によると、立体画像表示制御手段が表示面より手前側に突出して立体視可能な画像を表示するときには、補助表示制御手段は表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な補助表示を表示する。また、立体画像表示制御手段が表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な画像を表示するときには、補助表示制御手段は表示面より手前側に突出して立体視可能な補助表示を表示する。さらに、立体画像表示制御手段が表示する立体視可能な画像の視差を所定量との比較結果に基づいて(例えば、視差が+1から+2に変化し、又は、視差が−1から−2に変化し、視差量の絶対値が1より大きくなったときに)、前記補助表示制御手段は平面画像から立体視可能な画像に切り換えて補助表示を表示する。
【0160】
このように、本発明の第2の実施の形態では、前記画像表示装置の表示領域で立体視可能な画像及び平面画像を表示する表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、前記画像表示装置の表示領域の中央部に立体視可能な画像を表示すると共に、前記表示領域の周縁部に補助表示をする。そして、補助表示部の表示内容が視差をもって表示されることによって、立体画像の出現位置を変更することなく、立体画像の立体感を変化(増大又は減少)させた表示をすることができる。
【0161】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像表示装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の画像表示装置の駆動回路のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の画像表示装置の微細位相差板の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態の画像表示装置の光学系の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態の画像表示装置から放射される光の経路の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態の遊技機の制御系のブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の画像表示装置の表示制御処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態の画像表示装置に表示される画像の説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の画像表示装置に表示される画像の説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態の画像表示装置に表示される画像の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の画像表示装置に表示される画像の説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の表示制御処理のフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態における補助表示の視差量の変化の説明図である。
【符号の説明】
1 遊技機
8 画像表示装置
100 遊技制御装置
150 表示制御回路(演出制御装置)
801 光源
810 発光素子
811 偏光フィルタ
812 フレネルレンズ
813 反射板
802 微細位相差板
803 偏光板(第1偏光板)
804 液晶表示パネル
805 偏光板(第2偏光板)

Claims (2)

  1. 複数の識別情報が変動表示する表示領域を設けた画像表示装置と、前記識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段とを備え、前記画像表示装置に表示された識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行い、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を生起可能な遊技機において、
    前記画像表示装置は、左眼にて観察可能な第一画像及び右眼にて観察可能な第二画像を、一つの画面に表示して、遊技者に立体視可能な画像を提供する画像表示装置であって
    前記画像表示装置の表示領域で立体視可能な画像及び平面画像を表示する表示制御手段を備え、
    前記表示制御手段は、
    前記画像表示装置の表示領域の中央部に立体視可能な画像を表示する立体画像表示制御手段と、
    前記表示領域の周縁部に、前記表示領域の中央部と背景が異なる補助表示を表示して、前記立体視可能な画像の前後方向の認識を助ける補助表示制御手段と、
    を備え
    前記補助表示制御手段は、
    前記立体画像表示制御手段が表示面より手前側に突出して立体視可能な画像を表示するときには、当該表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な補助表示を表示し、または、
    前記立体画像表示制御手段が表示面より奥側に引っ込んで立体視可能な画像を表示するときには、当該表示面より手前側に突出して立体視可能な補助表示を表示することを特徴とする遊技機。
  2. 前記補助表示制御手段は、前記立体画像表示制御手段が表示する立体視可能な画像の視差を所定量と比較し、視差量の絶対値が所定量より大きくなったときに、前記補助表示を平面画像から立体視可能な画像に切り換えて表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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