JP4154263B2 - 画像表示装置及び画像表示装置を備えた遊技機 - Google Patents

画像表示装置及び画像表示装置を備えた遊技機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は画像表示装置に関し、特に、観察者が特別なメガネをかけることなく立体視することができる三次元画像表示装置及び画像表示装置を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、三次元画像表示装置は、光源の前面左右に偏光方向が直交する右眼用偏光フィルタ部と左眼用偏光フィルタ部とを配置し、この各フィルタ部を通過した各光をフレネルレンズで平行光として液晶表示素子に照射し、この液晶表示素子の両面の偏光フィルタのそれぞれを、1水平ライン毎に互いに直交する直線偏光フィルタライン部を交互に配置し、且つ、光源側と観察側の対向する直線偏光フィルタライン部を直交する偏光方向とし、液晶表示素子の液晶パネルには2枚の偏光フィルタの透光ラインに合わせて1水平ライン毎に右眼用と左眼用の映像情報を交互に表示する構成であった。また、光源側の偏光フィルタを1水平ライン毎に互いに直交する直線偏光フィルタライン部を交互に配置し、観察側の偏光フィルタを光源側の偏光フィルタの一方の直線偏光フィルタライン部を有する直線偏光フィルタとし、液晶表示素子の液晶パネルには光源側の偏光フィルタの透光ラインに合わせて1水平ライン毎に右眼用と左眼用の映像情報を交互に表示する構成であった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に、パチンコ遊技盤のほぼ中央部に配されたドラムやディスプレイ上に数字や記号あるいは絵柄等を変動表示させ、同じ数字等が揃って停止した場合を大当たりとして、所定数の賞球を行うものがある。この変動表示等を行うディスプレイに表示される画像は、平面的な2次元画像であるが、さらに表示効果を高めるために、鋭い指向性を持つレンティキュラレンズを使って左右の眼に対応する画像情報を提供して、平面画像を立体画像として表示する遊技機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−63199号公報
【特許文献2】
特開平7−31729号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の画像表示装置では、1水平ライン毎に互いに直交する直線偏光フィルタライン部を透過した光を正確に液晶表示素子に照射するために、液晶表示素子に照射される光の縦方向の拡散を抑えていたため、観察者が上下に移動すると、観察者の目に光が届かなくなり、観察者が画像を鮮明に見ることができなくなっていた。
【0006】
本発明は、観察者が特別なメガネをかけることなく立体視することができる三次元画像表示装置において、観察者が画像を見る位置が上下に移動しても、明るい鮮明な画像が得られる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、前述した従来の画像表示装置を備える遊技機では、遊技盤に正対して遊技を行う遊技客(観察者)が画像を観察することができても、立って遊技機を見下ろしている者(例えば、遊技する遊技機を探す遊技客、遊技場の係員)などには、画像を鮮明に見ることができなくなっていた。このことにより、遊技機がデモ表示をしている場合、遊技機を選択しようとする遊技客に対して遊技機の特徴をアピールすることが困難となったり、遊技機が大当たりしたとき等に係員が表示内容を確認するのが困難となる問題が生じている。
【0008】
本発明は、遊技中の遊技者以外の客や係員が島間から、明るい鮮明な画像を観察可能な画像表示装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させる光学手段と、から構成される光源と、前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、前記液晶表示パネルの通電時又は非通電時に、前記液晶表示パネルを透過して出射される光を透過しない偏光特性を有する第1偏光板と、前記第1偏光板の前面側(観察者側)に配置され、入射した光を縦方向に拡散する拡散手段と、を備え、前記光源は、前記偏光手段の右側領域により前記特定の偏光と直交する偏光の光を出射する第1の光源と、前記偏光手段の左側領域により前記特定の偏光の光を出射する第2の光源と、から構成され、前記フィルタは、第2偏光板と、前記光源と前記第2偏光板との間に位置する微細位相差板と、から構成され、前記第2偏光板は、前記第1偏光板に対して偏光軸が直交する偏光特性を有し、前記微細位相差板の前記第1領域又は前記第2領域の一方には、該微細位相差板に照射された光が前記第2偏光板を透過するように偏光軸の傾きを回転させる位相差板が設けられ、前記拡散手段は、光の入射側の表面に、横方向に延伸した半円状の凹凸を縦方向に繰り返し設けたレンチキュラレンズで構成され、該レンチキュラレンズの光の出射側の表面、かつ前記凹凸の谷部に対向する位置にブラックストライプを設けることを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記ブラックストライプは、該凹凸の谷部に光を透過しない、又は透過しにくい領域を形成することを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させる光学手段と、から構成される光源と、前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、前記液晶表示パネルの通電時又は非通電時に、前記液晶表示パネルを透過して出射される光を透過しない偏光特性を有する第1偏光板と、前記第1偏光板の前面側(観察者側)に配置され、入射した光を縦方向に拡散する拡散手段と、を備え、前記光源は、前記偏光手段の右側領域により前記特定の偏光と直交する偏光の光を出射する第1の光源と、前記偏光手段の左側領域により前記特定の偏光の光を出射する第2の光源と、から構成され、前記フィルタは、第2偏光板と、前記光源と前記第2偏光板との間に位置する微細位相差板と、から構成され、前記第2偏光板は、前記第1偏光板に対して偏光軸が直交する偏光特性を有し、前記微細位相差板の前記第1領域又は前記第2領域の一方には、該微細位相差板に照射された光が前記第2偏光板を透過するように偏光軸の傾きを回転させる位相差板が設けられ、前記拡散手段は、前記第1偏光板と観察者の間に位置する、二つの拡散板からなり、光源側に配置される第1拡散板と、該第1拡散板よりも観察者側に配置される第2拡散板と、から構成され、前記第1拡散板は、光の入射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成するとともに、光の出射側の表面を横方向に延伸した半円状の凹凸を縦方向に繰り返し設けたレンチキュラレンズで形成し、前記第2拡散板は、光の入射側の表面、又は、光の出射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成することを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第3の発明において、前記第2拡散板は、光の入射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成するとともに、光の出射側の表面を平面で形成、又は、光の入射側の表面を平面で形成するとともに、光の出射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成することを特徴とする。
【0018】
第10の発明は、第1から第9の発明において、前記光源は、偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段(例えば、偏光フィルタ)と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0021】
【発明の作用及び効果】
第1、2の発明は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させる光学手段と、から構成される光源と、前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、前記液晶表示パネルの通電時又は非通電時に、前記液晶表示パネルを透過して出射される光を透過しない偏光特性を有する第1偏光板と、前記第1偏光板の前面側(観察者側)に配置され、入射した光を縦方向に拡散する拡散手段と、を備え、前記光源は、前記偏光手段の右側領域により前記特定の偏光と直交する偏光の光を出射する第1の光源と、前記偏光手段の左側領域により前記特定の偏光の光を出射する第2の光源と、から構成され、前記フィルタは、第2偏光板と、前記光源と前記第2偏光板との間に位置する微細位相差板と、から構成され、前記第2偏光板は、前記第1偏光板に対して偏光軸が直交する偏光特性を有し、前記微細位相差板の前記第1領域又は前記第2領域の一方には、該微細位相差板に照射された光が前記第2偏光板を透過するように偏光軸の傾きを回転させる位相差板が設けられ、前記拡散手段は、光の入射側の表面に、横方向に延伸した半円状の凹凸を縦方向に繰り返し設けたレンチキュラレンズで構成され、該レンチキュラレンズの光の出射側の表面、かつ前記凹凸の谷部に対向する位置にブラックストライプを設けるので、上下方向の拡散を抑えて液晶表示パネルに照射される光を上下方向に拡散することができ、観察者の画像を見る位置が上下に移動しても、明るい鮮明な画像が得ることができる。さらに、凹凸の谷部に対向する位置に光を透過しない、又は、透過にくい領域を設け、この領域を通過する光が上下に拡散せずに直進することを防止して、外からの光の写り込みを防止することができる。
【0022】
第3、4の発明は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させる光学手段と、から構成される光源と、前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、前記液晶表示パネルの通電時又は非通電時に、前記液晶表示パネルを透過して出射される光を透過しない偏光特性を有する第1偏光板と、前記第1偏光板の前面側(観察者側)に配置され、入射した光を縦方向に拡散する拡散手段と、を備え、前記光源は、前記偏光手段の右側領域により前記特定の偏光と直交する偏光の光を出射する第1の光源と、前記偏光手段の左側領域により前記特定の偏光の光を出射する第2の光源と、から構成され、前記フィルタは、第2偏光板と、前記光源と前記第2偏光板との間に位置する微細位相差板と、から構成され、前記第2偏光板は、前記第1偏光板に対して偏光軸が直交する偏光特性を有し、前記微細位相差板の前記第1領域又は前記第2領域の一方には、該微細位相差板に照射された光が前記第2偏光板を透過するように偏光軸の傾きを回転させる位相差板が設けられ、前記拡散手段は、前記第1偏光板と観察者の間に位置する、二つの拡散板からなり、光源側に配置される第1拡散板と、該第1拡散板よりも観察者側に配置される第2拡散板と、から構成され、前記第1拡散板は、光の入射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成するとともに、光の出射側の表面を横方向に延伸した半円状の凹凸を縦方向に繰り返し設けたレンチキュラレンズで形成し、前記第2拡散板は、光の入射側の表面、又は、光の出射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成するので、上下方向の拡散を抑えて液晶表示パネルに照射される光を上下方向に拡散することができ、観察者が画像を見る位置が上下に移動しても、明るい鮮明な画像が得ることができる。さらに、液晶表示パネルを透過した光を第1拡散板に入射し、第1拡散板の入射側表面に設けられた突起によって、光の経路が広がるように屈折され、第1拡散板の出射側表面に設けられたレンチキュラレンズによって、更に光が広がるように屈折されて第2拡散板側に放射され、第2拡散板によって、光の経路が更に上下に広がるように屈折されて観察者側に出射することができる。
したがって、第1拡散板に光の拡散機能を持たせ、第2拡散板に光の表示画面のぎらつき防止機能を持たせ、二つの拡散板を重ねて設けることで、光を上下方向に大きな角度で拡散し、かつ、レンチキュラレンズによって生じる横縞を目立たなくし、画面のギラつきを抑制することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態の画像表示装置の構成を示す説明図である。
【0030】
光源801は、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって構成されている。発光素子810には白色発光ダイオード等の点状の光源を横に並べて用いたり、冷陰極管等の線状の光源を水平に配置して構成されており、偏光の特定されない(様々な偏光の光を含む)光を放射している。偏光フィルタ811は右側領域811aと左側領域811bとで透過する光の偏光が異なる(例えば、右側領域811aと左側領域811bとで透過する光の偏光を90度ずらす)ように設定されている。フレネルレンズ812は一側面に同心円上の凹凸を有するレンズ面を有している。
【0031】
発光素子810から放射された光は、偏光フィルタ811によって一定の偏光の光のみが透過される。すなわち、発光素子810から放射された光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と、左側領域811bを通過した光とが異なる偏光の光としてフレネルレンズ812に照射される。後述するように、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光は観察者の左目に到達し、左側領域811bを通過した光は観察者の右目に到達するようになっている。
【0032】
なお、発光素子と偏光フィルタを用いなくても、異なる偏光の光を異なる位置から照射するように構成すればよく、例えば、異なる偏光の光を発生する発光素子を二つ設けて、異なる偏光の光を異なる位置からフレネルレンズ812に照射するように構成してもよい。
【0033】
偏光フィルタ811を透過した光はフレネルレンズ812に照射される。フレネルレンズ812は凸レンズであり、フレネルレンズ812では発光素子810から拡散するように放射された光の光路を略平行に屈折して微細位相差板802を透過して、液晶表示パネル804に照射される。
【0034】
このとき、微細位相差板802から照射される光は、上下方向に広がることがないように出射され、液晶表示パネル804に照射される。すなわち、微細位相差板802の特定の領域を透過した光が、液晶表示パネル804の特定の表示単位の部分を透過するようになっている。
【0035】
また、液晶表示パネル804に照射される光のうち、偏光フィルタ811の右側領域811aを通過した光と左側領域811bを通過した光とは、異なる角度でフレネルレンズ812に入射し、フレネルレンズ812で屈折して左右異なる経路で液晶表示パネル804から放射される。
【0036】
液晶表示パネル804は、2枚の透明板(例えば、ガラス板)の間に所定の角度(例えば、90度)ねじれて配向された液晶が配置されており、例えば、TFT型の液晶表示パネルを構成している。液晶表示パネルに入射した光は、液晶に電圧が加わっていない状態では、入射光の偏光が90度ずらして出射される。一方、液晶に電圧が加わっている状態では、液晶のねじれが解けるので、入射光はそのままの偏光で出射される。
【0037】
液晶表示パネル804の光源801側には、微細位相差板802及び偏光板803(第2偏光板)が配置されており、観察者側には、偏光板805(第1偏光板)が配置されている。
【0038】
微細位相差板802は、透過する光の位相を変える領域が、微細な間隔で繰り返して配置されている。具体的には、光透過性の基材822に、微細な幅の1/2波長板821が設けられた領域802aと、1/2波長板821の幅と同一の微細な間隔で、1/2波長板821が設けられていない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。すなわち、設けられた1/2波長板によって透過する光の位相を変える領域802aと、1/2波長板821が設けられていないために透過する光の位相を変えない領域802bとが微細な間隔で繰り返して設けられている。この1/2波長板は、透過する光の位相を変化させる位相差板として機能している。
【0039】
1/2波長板821は、その光学軸を偏光フィルタ811の右側領域811aを透過する光の偏光軸と45度傾けて配置して、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて出射する。すなわち、右側領域811aを透過した光の偏光軸を90度回転させて、左側領域811bを透過する光の偏光と等しくする。すなわち、1/2波長板821が設けられていない領域802bは左側領域811bを通過した、偏光板803と同一の偏光を有する光を透過し、1/2波長板821が設けられた領域802aは右側領域811aを通過した、偏光板803と偏光軸が直交した光を、偏光板803の偏光軸と等しくなるように回転させて出射する。
【0040】
この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の横方向の水平ライン毎)に透過する光の偏光が異なるようにする。よって、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)毎に対応する微細位相差板802の偏光特性が異なるようになって、水平ライン毎に出射する光の方向が異なる。
【0041】
又は、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎(すなわち、複数の表示単位の水平ライン毎)に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるように設定する。よって、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン(走査線)の複数本毎に微細位相差板802の偏光特性が異なって、水平ラインの複数本毎に出射する光の方向が異なる。
【0042】
このように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返し毎に異なる光を液晶表示パネル804の表示素子(水平ライン)に照射する必要があるため、微細位相差板802を透過して液晶表示パネル804に照射される光は、上下方向の拡散を抑制したものである必要がある。
【0043】
すなわち、微細位相差板802の光の位相を変化させる領域802aは、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光を、左側領域811bを透過した光の偏光と等しくして透過する。また、微細位相差板802の光の位相を変化させない領域802bは、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光をそのまま透過する。そして微細位相差板802を出射した光は、左側領域811bを透過した光と同じ偏光を有して、液晶表示パネル804の光源側に設けられた偏光板803に入射する。
【0044】
偏光板803は第2偏光板として機能し、微細位相差板802を透過した光と同一の偏光の光を透過する偏光特性を有する。すなわち、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は第2偏光板803を透過し、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は偏光軸を90度回転させられて第2偏光板803を透過する。また、偏光板805は第1偏光板として機能し、偏光板803と90度異なる偏光の光を透過する偏光特性を有する。なお、偏光板805の観察者側にはディフューザ806が設けられていることから、偏光板805の観察者側の表面にアンチグレア処理が施されていないものを用いても、画面のギラツキを生じることがない。
【0045】
このような微細位相差板802、偏光板803及び偏光板805を液晶表示パネル804に貼り合わせて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804及び偏光板805を組み合わせて画像表示装置を構成する。このとき、液晶に電圧が加わった状態では、微細位相差板802を透過した光は偏光板805を透過する。一方、液晶に電圧が加わっていない状態では、微細位相差板802を透過した光は偏光が90度ねじれて液晶表示パネル804から出射されるので、偏光板805を透過しない。
【0046】
ディフューザ806は、第1偏光板805の前面側(観察者側)に取り付けられており、液晶表示パネルを透過した光を上下方向に拡散する拡散手段として機能する。具体的には、図6に示すように、縦方向にかまぼこ状の凹凸が繰り返し設けられたレンチキュラーレンズを用い液晶表示パネルを透過した光を、上下に拡散する。
【0047】
図2は、本発明の実施の形態の画像表示装置の駆動回路を示すブロック図である。
【0048】
本発明の実施の形態の画像表示装置を駆動するための主制御回路には、CPU101、プログラムなどを予め格納したROM102、CPU101の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM103が設けられている。これらのCPU101、ROM102及びRAM103はバス108によって接続されている。このバス108はCPU101がデータの読み書きをするために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0049】
また、外部との入出力を司る通信インターフェース105、入力インターフェース106及び出力インターフェース107が、バス108に接続されている。通信インターフェース105は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。入力インターフェース106、出力インターフェース107は、画像表示装置に表示する画像データを入出力する。
【0050】
また、バス108には、表示制御回路のグラフィック・ディスプレイ・プロセッサ(GDP)156が接続されている。GDP156は、CPU101によって生成された画像データを演算し、RAM153に設けられたフレームバッファに書き込んで、画像表示装置に対して出力する信号(RGB、V BLANK、V_SYNC、H_SYNC)を生成する。GDP156には、ROM152及びRAM153が接続されており、RAM153には、GDP156が動作するためのワークエリア及び表示データを記憶するフレームバッファが設けられている。また、ROM152には、GDP156が動作するために必要なプログラム及びデータが記憶されている。
【0051】
また、GDP156には、GDP156にクロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、GDP156の動作周期を規定し、GDP156から出力される同期信号(例えば、V_SYNC、V BLANK)の周期を生成する。
【0052】
GDP156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、画像表示装置の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、画像表示装置の表示照度を調整して、画像表示装置に対して出力するRGB信号を生成する。
【0053】
合成変換装置170は、右目用フレームバッファ、左目用フレームバッファ及び立体視用フレームバッファが設けられており、GDP156から送られてきた右目用画像を右目用フレームバッファに書き込み、左目用画像を左目用フレームバッファに書き込む。そして、右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像を生成して立体視用フレームバッファに書き込んで、立体視用画像データをRGB信号として画像表示装置に出力する。
【0054】
この右目用画像と左目用画像との合成による立体視用画像の生成は、微細位相差板802の1/2波長板821の間隔毎に、右目用画像と左目用画像と組み合わせる。具体的には、本実施の形態の画像表示装置の微細位相差板802の1/2波長板821は液晶表示パネル804の表示単位の間隔で配置されているので、液晶表示パネル804の表示単位の横方向ライン(走査線)毎に右目用画像と左目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像を表示する。
【0055】
L信号出力中にGDP156から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファに書き込み、R信号出力中にGDP156から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファに書き込む。そして、左目用フレームバッファに書き込まれた左目用画像データと、右目用フレームバッファに書き込まれた右目用画像データとを走査線一本毎読み出して、立体視用フレームバッファに書き込む。
【0056】
画像表示装置内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ(LCD DRV)181は、合成変換装置170から送られてきたV BLANK信号、V_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号に基づいて、液晶表示パネルの電極に順次電圧をかけて、液晶表示パネルに立体視用の合成画像を表示する。
【0057】
バックライトドライバ182は、GDP156から出力されたDTY_CTR信号に基づいて発光素子(バックライト)810に加わる電圧のデューティー比を変化させて、液晶表示パネル804の明るさを変化させる。
【0058】
図3は、本発明の実施の形態の画像表示装置の微細位相差板802を示す正面図である。
【0059】
微細位相差板802は、1/2波長板が設けられており、透過する光の偏光を変える領域が、所定の間隔毎に微細な間隔で繰り返し連続して配置されている。この繰り返し連続して配置される領域に入射する光の偏光は、各々偏光フィルタ811の右側領域811a、左側領域811bで異なり、透過する光の偏光を変える領域では、入射光の偏光軸を90度回転させて出射する。この微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位と略同ピッチとしてある。
【0060】
すなわち、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過して、微細位相板802で偏光軸を90度回転させられた光と、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過して、微細位相板802をそのまま透過した光の偏光軸が等しくなり、これらの光が第2偏光板803を透過する。微細位相差板802の、透過する光の偏光を変える領域と、透過する光の偏光を変えない領域とは、液晶表示パネル804の表示単位の水平ライン毎に繰り返し連続して配置されているので、微細位相差板802と第2偏光板803とを透過した光は、水平ライン毎に異なる方向へ向かう同一の偏光の光となる。
【0061】
なお、前述したように、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル804の表示単位のピッチの整数倍のピッチとして、微細位相差板802の偏光特性が複数の表示単位毎に変わるようにして、複数の表示単位毎に透過する光の偏光が異なるようにしてもよい。
【0062】
図4は、本発明の実施の形態の画像表示装置の光学系を示す平面図である。また、図5は、本発明の実施の形態の画像表示装置から放射される光の経路を説明する図であり、図5(a)が、偏光フィルタの右側領域811aを透過して左目に至る光の経路を、図5(b)が、偏光フィルタの左側領域811bを透過して右目に至る光の経路を示す。
【0063】
図4に示すように、発光素子810から放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや右側から左側)に透過して左目に至る。
【0064】
一方、光源から放射された光のうち偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光(破線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ812に到達し、フレネルレンズ812で光の進行方向を変えられて、微細位相差板802、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を略垂直(やや左側から右側)に透過して右目に至る。
【0065】
このように、発光素子810から放射され偏光フィルタ811を透過した光を、光学手段としてのフレネルレンズ812によって、液晶表示パネル804に略垂直に照射するようにしている。すなわち、発光素子810、偏光フィルタ811及びフレネルレンズ812によって、偏光面が異なる光を略垂直に、かつ、異なる経路で液晶表示パネル804に照射する光源801を構成し、液晶表示パネル804を透過した光を異なる経路で放射して、右目又は左目に到達させる。すなわち、液晶表示パネル804の走査線ピッチと、微細位相差板802の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル804の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光が照射され、異なる方向に光を出射する。
【0066】
図5(a)に示すように、発光素子810から放射され、偏光フィルタ811の右側領域811aを透過した光は、フレネルレンズ812を透過して、微細位相差板802に到達し、偏光を90度回転させて出射する(右側領域811aを透過した光を透過する)微細位相差板802の領域802aを透過し、さらに、偏光板803、液晶表示パネル804、偏光板805を透過して、左目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子によって表示された左目画像が左目に到達する。
【0067】
この微細位相差板802の領域802aと交互に並んで配置されている領域802bは光の偏光を変化させないので、偏光フィルタの右側領域811aからの光は偏光板803を透過することなく、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子に表示された右目画像は左目に到達しない。
【0068】
一方、図5(b)に示すように、発光素子810から放射され、偏光フィルタ811の左側領域811bを透過した光は、フレネルレンズ812を透過して、微細位相差板802に到達し、偏光フィルタの左側領域811b同一偏光の光を透過する微細位相差板802の領域802bを透過して、液晶表示パネル804、偏光板805を透過して、右目に至る。すなわち、液晶表示パネル804の領域802bに対応する位置の表示素子によって表示された右目画像が右目に到達する。
【0069】
この微細位相差板802の領域802bと交互に並んで配置されている領域802aは光の偏光を変化させるので、偏光フィルタの左側領域811bからの光は偏光板803を透過することなく、液晶表示パネル804の領域802aに対応する位置の表示素子に表示された左目画像は右目に到達しない。
【0070】
図6は、本発明の実施の形態の画像表示装置のディフューザ806を示す断面図である。
【0071】
ディフューザ806は、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)806aが、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。なお、横方向に延伸したV字型の溝を縦方向に繰り返して表面に設けて凹凸面を構成してもよい。そして、この凹凸面が液晶表示パネル804側に向き平面が観察者側を向くように、偏光板805の前面に取り付けられている。なお、レンチキュラーレンズの凹凸面は液晶表示パネル804側に向かせなくても、観察者側に向くように取り付けてもよい。
【0072】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に入射(図左側から入射)し、凹凸806aによって、光の経路が上下に広がるように屈折されて観察者側に放射される。
【0073】
レンチキュラレンズの平面側にはブラックストライプ(吸光層)806bが設けられており、凹凸806aの谷の部分に対向する位置に光を透過しない(又は、透過しづらい)領域が設けられている。このブラックストライプ806bによって、凹凸806aの谷の部分を通過する光が上下に拡散せずに直進することを防止しており、外からの光の写り込みを防止している。
【0074】
図7は、本発明の実施の形態の画像表示装置のディフューザ806を示す断面図である。
【0075】
ディフューザ806は、一方の表面に微少な凹凸が形成されたマット状拡散板によって構成されており、その表面には長径が略水平方向を向くように配置された楕円又は長円形状の突起806cが多数設けられて凹凸面が形成されており、他方の表面が平面となっている。そして、この凹凸面が液晶表示パネル804側に向き平面が観察者側を向くように、偏光板805の前面に取り付けられている。なお、マット状拡散板の凹凸面は液晶表示パネル804側に向かせなくても、観察者側に向くように取り付けてもよい。
【0076】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に入射(図左側から入射)し、突起806cによって、光の経路が広がるように屈折されて観察者側に放射される。このとき、入射した光が水平方向より垂直方向により拡散するように、突起806cは長径が水平方向を向くように配置されている。
【0077】
図8は、本発明の実施の形態の画像表示装置のディフューザ806を示す断面図である。
【0078】
ディフューザ806は、両方の表面に微少な凹凸が形成されたマット状拡散板によって構成されており、その表面には長径が略水平方向を向くように配置された楕円又は長円形状の突起806cが多数設けられて凹凸面が形成されている。そして、この凹凸面が液晶表示パネル804側に向き平面が観察者側を向くように、偏光板805の前面に取り付けられている。なお、マット状拡散板の凹凸面は液晶表示パネル側に向かせなくても、観察者側に向くように取り付けてもよい。
【0079】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に入射(図左側から入射)し、まず、液晶表示パネル804側の表面に設けられた突起806cによって光の経路が広がるように屈折される。そして、観察者側の表面に設けられた突起806cによってさらに屈折され、光の経路が広げられて観察者側に放射される。このとき、入射した光が水平方向より垂直方向により拡散するように、突起806cは長径が水平方向を向くように配置されている。
【0080】
図9は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の構成を示す説明図である。第2の実施の形態の画像表示装置は、前述した第1の実施の形態(図1)の画像表示装置と比べて、ディフューザ806の観察者側にさらにディフューザ807を設けて拡散手段としている。なお、同一の符号を付した構成は第1の実施の形態と同一に機能するので、個々の構成の詳細な説明は省略する。
【0081】
前述した第1の実施の形態のように、一つのディフューザを設けただけでは、液晶表示パネル804を透過した光を十分な角度で拡散できないので、画像表示装置の用途が限られる場合があるが、第2の実施の形態のように、観察者側にディフューザを二つ設けると、液晶表示パネル804を透過した光を十分に拡散することができ、観察者が上下に移動したときにも画像を鮮明に見ることができる範囲を広くすることができる。
【0082】
図10は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザ806、807を示す断面図である。
【0083】
ディフューザ806及びディフューザ807は、共に、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。そして、ディフューザ806の凹凸面が液晶表示パネル804側を向き(平面が観察者側を向き)、ディフューザ807の凹凸面が観察者側に向く(平面が液晶表示パネル804側を向く)ように、互いに平面が対向するように組み合わされている。このように、ディフューザの平面が対向するように組み合わせると、ディフューザ806と、ディフューザ807とを容易に張り合わせることができる。
【0084】
なお、図10に示す例では、ディフューザ806とディフューザ807との平面が対向するように組み合わせたが、ディフューザ806とディフューザ807との凹凸面同士が対向するように組み合わせてもよく、一方のディフューザの凹凸面と、他方のディフューザ807の平面とが対向するように組み合わせてもよい。
【0085】
そして、ディフューザ806及びディフューザ807は、図9に示すように偏光板805の前面に取り付けられている。
【0086】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に入射(図左側から入射)し、その凹凸によって光の経路が上下に広がるように屈折されて出射される。そして、ディフューザ807の凹凸によって、光の経路がさらに上下に広がるように屈折されて観察者側に出射される。
【0087】
図11は、図10に示すディフューザの変形例を示す断面図であり、図10に示すディフューザを構成する2枚の拡散板を一体に形成したものである。
【0088】
ディフューザ806、807が一体化に形成されたディフューザの両面は、レンチキュラーレンズとなっており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられている。そして、2枚の拡散板が一体化されたディフューザ806、807は、図9に示すように偏光板805の前面に取り付けられている。
【0089】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806、807に図左側から入射し、入射側(図左側)側面に設けられた凹凸によって光の経路が上下に広がるように屈折される。さらに、出射側(図右側)側面の凹凸によって、光の経路がさらに上下に広がるように屈折されて観察者側に出射される。
【0090】
なお、図10、図11に示す、両面に凹凸面を有するディフューザでは、両面をレンズ面(レンチキュラーレンズ)で構成したが、一面をレンズ面(レンチキュラーレンズ)とし他面を微細マット状拡散面として構成してもよく、両面を微細マット状拡散面として構成してもよい。
【0091】
図12は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の別の構成のディフューザ806、807を示す断面図である。
【0092】
ディフューザ806及びディフューザ807は、共に、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。そして、ディフューザ806の平面が液晶表示パネル804側を向き(凹凸面が観察者側を向き)、ディフューザ807の平面が前面側(観察者側)を向く(凹凸面が液晶表示パネル804側を向く)ように、互いに凹凸面が対向するように組み合わされている。
【0093】
そして、ディフューザ806及びディフューザ807は、図9に示すように偏光板805の前面に取り付けられている。
【0094】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に入射(図左側から入射)し、その凹凸によって光の経路が上下に広がるように屈折されて出射される。そして、ディフューザ807の凹凸によって、光の経路がさらに上下に広がるように屈折されて観察者側に出射される。
【0095】
図13は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の別の構成のディフューザ806、807を示す断面図である。
【0096】
ディフューザ806は、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。ディフューザ807は、凹レンズと同様に光を拡散する特性を有するレンチキュラーレンズを用いて構成してもよい。
【0097】
そして、ディフューザ806の平面が液晶表示パネル804側を向き(凹凸面が観察者側を向き)、ディフューザ807は平面が観察者側を向く(凹面が液晶表示パネル804側を向く)ように、ディフューザ806とディフューザ807とが組み合わされている。そして、ディフューザ806及びディフューザ807は、図9に示すように偏光板805の前面に取り付けられている。
【0098】
液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に入射(図左側から入射)し、その凹凸によって、光の経路が上下に広がるように屈折されて出射される。そして、ディフューザ807によって、光の経路がさらに上下に広がるように屈折されて観察者側に出射される。
【0099】
以上説明した、最観察者側に設けられるディフューザ807を画像表示装置の表示面を保護する透明樹脂板として用いてもよい。すなわち、画像表示装置の最前面に設けられる光透過性の保護板の内側に凹凸を設けてレンチキュラーレンズとしてもよい。
【0100】
図14は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の別の構成のディフューザ806、807を示す断面図である。
【0101】
液晶表示パネル804側に設置されるディフューザ806は、液晶表示パネル804側の表面には微少な凹凸(突起)が形成されたマット状拡散面が形成される。この突起は、入射した光が水平方向より垂直方向により拡散するように、突起の長径が水平方向を向くように配置されている。さらに、ディフューザ806の観察者側の表面には、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)が、縦方向に繰り返して表面に設けられているレンチキュラーレンズが形成されている。観察者側に設置されるディフューザ807は、液晶表示パネル804側の表面には微少な凹凸が形成されたマット状拡散面が形成され、観察者側の表面は平面となっている。
【0102】
そして、ディフューザ806のマット状拡散面が液晶表示パネル804側を向き(レンチキュラーレンズ面が観察者側を向き)、ディフューザ807は平面が観察者側を向く(マット状拡散面が液晶表示パネル804側を向く)ように、ディフューザ806とディフューザ807とが組み合わされている。そして、ディフューザ806及びディフューザ807は、図9に示すように偏光板805の前面に取り付けられている。
【0103】
よって、液晶表示パネル804を透過した光は、ディフューザ806に(図左側から)入射し、液晶表示パネル側表面に設けられた突起によって、光の経路が広がるように屈折され、観察者側表面に設けられたレンチキュラーレンズによって、さらに光が広がるように屈折されて観察者側に放射される。そして、ディフューザ807によって、光の経路がさらに上下に広がるように屈折されて観察者側に出射される。
【0104】
すなわち、液晶表示パネル側のディフューザ(第1拡散板)の入射側(液晶表示パネル側)表面は微細マット状拡散面が形成され、出射側(観察者側)表面はレンズ面(例えば、レンチキュラーレンズ)が形成されており、主に光の拡散機能を持たせている。また、観察者側のディフューザ(第2拡散板)の入射側(液晶表示パネル側)表面はマット状拡散面が形成され、出射側(観察者側)表面は平面となっており、主に光の表示画面のぎらつき防止機能を持たせている。このように2つのディフューザを重ねて設けると、光を上下方向に大きな角度で拡散し、レンチキュラーレンズによって生じる横縞を目立たなくし、画面のギラつきを抑制することができる。
【0105】
なお、観察者側のディフューザ(第2拡散板)は入射側(液晶表示パネル側)表面を平面とし、出射側(観察者側)表面をマット状拡散面としても、同様の効果を得ることができる。
【0106】
図15は、本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の別の構成のディフューザ806、807を示す断面図である。
【0107】
ディフューザ806は、一方の表面に微少な凹凸が形成されたマット状拡散板によって構成されており、その表面には長径が略水平方向を向くように配置された楕円又は長円形状の突起806cが多数設けられて凹凸面が形成されており、他方の表面が平面となっている。そして、この凹凸面が液晶表示パネル804側(入射側)に向き、平面が観察者側を向くように、偏光板805の前面(観察者側)に取り付けられている。
【0108】
ディフューザ807は、レンチキュラーレンズによって構成されており、横方向に延伸した半円状の凹凸(かまぼこ状の凹凸)807aが、縦方向に繰り返して表面に設けられており、他方の表面は平面となっている。なお、横方向に延伸したV字型の溝を縦方向に繰り返して表面に設けて凹凸面を構成してもよい。そして、この凹凸面が液晶表示パネル804側に向き平面が液晶表示パネル804側(入射側)に向き、凹凸面が観察者側を向くように、偏光板805の前面(観察者側)に配置されている。
【0109】
ディフューザ806とディフューザ807との間には、透明板808が設けられており、ポリカーボネート等の透明な樹脂板で構成されている。この透明板808は、ディフューザ806とディフューザ807との間のスペーサとして機能している。
【0110】
すなわち、液晶表示パネル側のディフューザ(第1拡散板)の入射側(液晶表示パネル側)表面は微細マット状拡散面が形成され、出射側(観察者側)表面は平面となっており、小さなピッチでの光の拡散機能を持たせている。また、観察者側のディフューザ(第2拡散板)の入射側(液晶表示パネル側)表面は平面であり、出射側(観察者側)表面はレンチキュラーレンズが構成されており、大きなピッチでの光の拡散機能を持たせている。そして、第1拡散板と第2拡散板とは所定の間隔を持って略平行に配置されており、第1拡散板による拡散効果が生じてから、第2拡散板によって更に拡散がされ、高い拡散効果が得られるようにしている。また、画像の揺らぎを防止してシンチレーションを抑制している。
【0111】
このように、図15に示すディフューザは拡散手段として機能し、表面が縦方向の方向拡散性を有する微細マット状拡散面からなる第1拡散板と、表面が半円状の凹凸が縦方向に繰り返し設けられているレンズ面からなる第2拡散板とが、所定の間隔で略平行に組み合わされて構成されており、第1拡散板と第2拡散板との間には光透過性部材(スペーサ808)が設けられている。そして、
第1拡散板の微細マット状拡散面が液晶表示パネル側を向き、第2拡散板の凹凸面(レンズ面)が観察者側を向くように構成されている。
【0112】
また、図15に示す実施の形態において、ディフューザ806、807の凹凸のピッチを、液晶表示パネル804の画素ピッチと変えるように構成すると、ピッチの重なりによるモアレの発生を抑制することができる。
【0113】
また、ディフューザ807の横方向に延伸された半円状の凹凸と、液晶表示パネル804の水平ラインとを傾けて(例えば、5°程度傾けて)、ディフューザ807を配置すると、ピッチの重なりによるモアレの発生を抑制することができる。
【0114】
図16は、本発明の第3の実施の形態の画像表示装置の光学系を示す平面図である。
【0115】
図4に示す実施の形態では、光源801を構成する発光素子810を画像表示装置(液晶表示パネル804)の後方に設けたが、図16に示す実施の形態では、発光素子810を液晶表示パネル804の下方に設けた。
【0116】
液晶表示パネル804の下方に配置された発光素子810aから放射された光は偏光フィルタ811を透過して放射状に広がっている。そして、反射板813(例えば、鏡)に到達した光は、進行方向を変えられてフレネルレンズ812に至る。すなわち、本来、図中点線で示す位置(810)にあるべき発光素子は、反射板813の作用によって、点線の位置にあるのと同様の光によって、フレネルレンズ812を照射することができる。
【0117】
図17は、本発明の実施の形態の画像表示装置に供給される信号のタイミング図である。
【0118】
V_SYNC信号は、画像データの走査開始タイミングを示すために供給される。画像表示装置では、V_SYNC信号に従って、V_SYNC信号の立ち上がりタイミングによって走査線の走査を開始して、画像データを表示する。V BLANK信号は、走査線を1本おきに走査して描画するインターレース方式の画像表示装置において、奇数番目の走査線と偶数番目の走査線とを区別するために設けられるものである。
【0119】
L/R信号は、表示制御回路から合成変換装置170に送信される信号で、現在GDP156から出力中の信号が、左目用画像か右目用画像かを示し、Hi状態では左目用画像(L)をLow状態では右目用画像(R)を意味している。
【0120】
すなわち、表示制御回路から合成変換装置170に送信される画像データは、L/R信号に合わせて左目用画像及び右目用画像が交互に送信される。合成変換装置では、L/R信号の切り替えタイミングに応じて、表示制御回路(GDP156)から送信される画像データを取り込んで、該データを左目用フレームバッファ又は左目用フレームバッファに書き込む。なお、合成変換装置170が画像データを取り込むためのトリガ信号を別に設けてもよい。
【0121】
そして、左目用画像データの奇数番目の走査線に対応するデータと、右目用画像データの偶数番目の走査線に対応するデータとを合成して立体視用画像データを生成して、立体視用フレームバッファに書き込む。この立体視用画像データはV_SYNC信号及びV BLANK信号のタイミングに合わせて表示装置(LCDドライバ181)に出力される。
【0122】
図18は、本発明の実施の形態の画像表示装置に表示される画像データを説明する図である。
【0123】
走査線L1からL10によって構成された左目用画像と、走査線R1からR10によって構成された右目用画像とを合成して、本発明の実施の形態の画像表示装置に表示される立体視用の画像データを生成する。この左目用画像データ及び右目用画像データは、二つ映像を同時に撮影する立体視用カメラ等を用いて撮影されたものを用いる。
【0124】
左目用画像データの奇数番目の走査線のデータが取り出され、表示制御回路150から順次出力されて画像表示装置8に表示される。左目画像用データのうち偶数本目の走査線のデータは表示されることなく破棄される。そして、Vブランク(V BLANK)信号が表示制御回路150から出力され、偶数番目の走査線の走査に移行すると、表示制御回路150から出力されるデータが左目用画像データから右目用画像データに変更される。右目用画像データとしては偶数番目の走査線のデータが順次出力され、画像表示装置に表示される。右目画像用データのうち奇数番目の走査線のデータは表示されることなく破棄される。
【0125】
すなわち、左目用画像データと右目用画像データとを走査線1本おきに抽出して、奇数番目の走査線の左目用画像データと、偶数番目の走査線の右目用画像データとを合成して、液晶表示パネル804に表示する。
【0126】
図19は、本発明の実施の形態の画像表示装置に表示される別な画像データを説明する図である。
【0127】
図19に示す実施の形態では、走査線L1からL5によって構成された左目用画像と、走査線R1からR5によって構成された右目用画像とを合成して、本発明の実施の形態の画像表示装置8に表示される立体視用の画像データを生成する。この左目用画像データ及び右目用画像データは、二つ映像を同時に撮影する立体視用カメラ等を用いて撮影されたものを用いる。
【0128】
左目用画像データは奇数番目の走査線のデータとして、表示制御回路150から順次出力されて画像表示装置8に表示される。そして、Vブランク信号(V BLANK)によって偶数番目の走査線の走査に移行すると、出力されるデータが左目用画像データから右目用画像データに変更される。右目用画像データは偶数番目の走査線のデータとして順次出力され、画像表示装置8に表示される。
【0129】
すなわち、左目用画像のデータ及び右目用画像のデータは、合成して生成される立体視用の画像データと走査線間隔が異なるように生成されており、走査線間隔が粗い左目用画像データと右目用画像データとを合成して、液晶表示パネル804に表示する。
【0130】
図20は、本発明の実施の形態の遊技機(カード球貸ユニットを併設したCR機)全体の構成を示す正面図である。
【0131】
遊技機(パチンコ遊技機)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収納される。
【0132】
遊技盤6の表面には、ガイドレールで囲われた遊技領域が形成され、遊技領域のほぼ中央には画像表示装置(特別図柄表示装置)8が設けられるセンターケース11が配置され、遊技領域の下方には大入賞口を備えた変動入賞装置10が配置される他、遊技領域には各入賞口12〜15、始動口16、普通図柄表示器7、普通変動入賞装置9等が配置されている。前面枠3には、遊技盤6の前面を覆う前面構成部材としてのカバーガラス18が取り付けられている。
【0133】
画像表示装置8は、LCD(液晶表示器)で表示画面が構成されており、前述した第1〜第3の実施の形態の画像表示装置が用いられ、立体視しうる三次元映像が表示画面に表示可能となっている。
【0134】
なお、ディフューザ806、807を遊技盤前面に設けられるカバーガラス18と一体に構成する(すなわち、カバーガラス18の表面を加工して、カバーガラス18にディフューザの機能を持たせる)こともできる。この場合、カバーガラス18を含めたものが、前述した第1〜第3の実施の形態の画像表示装置に相当する。
【0135】
表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄、普通図柄)や変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示して変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0136】
画像表示装置8の下方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)9を有する始動口16が、遊技領域の左右の所定の位置には、普通図柄始動ゲート14が配置される。
【0137】
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の転動誘導部材12によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置10に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。一般入賞口15への遊技球の入賞は、一般入賞口毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図21参照)により検出される。
【0138】
始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置(大入賞口)10に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、供給皿21に供給される。
【0139】
始動口16へ遊技球の入賞があると、画像表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始し、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置10は、大入賞口ソレノイド10A(図21参照)への通電により、大入賞口が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
【0140】
始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図21参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄入賞記憶領域)に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、画像表示装置8の表示画面の一部に設けられた特別図柄記憶状態表示領域に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、画像表示装置8にて可変表示ゲームを行う。
【0141】
特別変動入賞装置10への遊技球の入賞は、カウントセンサ54、継続センサ55(図21参照)により検出される。
【0142】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過があると、普通図柄表示器7では、普通図柄(例えば、一桁の数字からなる図柄)の変動表示を始める。普通図柄始動ゲート14への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(当たり番号)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9は、普通電動役物ソレノイド9A(図21参照)への通電により、始動口16への入口が所定の時間(例えば0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0143】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53(図21参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄入賞記憶領域)に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は変動入賞装置10の右側に設けられた所定数のLEDからなる普通図柄記憶状態表示器19に表示される。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。
【0144】
遊技機の要所には、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置が設けられる。すなわち、遊技盤中央部に設けられたセンターケース11、遊技盤下部に設けられたアタッカー(変動入賞装置10の周囲)には、遊技の進行に応じて発光する装飾ランプが設けられている。さらに、遊技盤の左右上部にはサイドケースランプが、遊技盤の左右側部にはサイドランプ33が設けられている。また、遊技枠には遊技枠装飾ランプが設けられている。これらのランプは遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が継続するようにしている。また、カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられている。
【0145】
前面枠3の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が、固定パネル22には下皿23及び打球発射装置の操作部24等が配置される。また、音出力装置(スピーカ)が設けられる。
【0146】
カード球貸ユニット2用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成され、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)、球貸しを指令する球貸しスイッチ28、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。
【0147】
カード球貸ユニット2には、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータの読込、書込等を行うカードリーダライタと球貸制御装置が内蔵される。
【0148】
図21は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
【0149】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ111、入力インターフェース112、出力インターフェース113、発振器104等から構成される。
【0150】
遊技用マイクロコンピュータ111は、入力インターフェース112を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、普通図柄始動センサ53、カウントセンサ54、継続センサ55)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース113を介して、各種制御装置(演出制御装置(表示制御回路150)、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)、普通図柄表示器7、普通電動役物ソレノイド9A、大入賞口ソレノイド10A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0151】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット2からの貸球要求に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0152】
装飾制御装置250は、遊技制御装置100からの指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置(センターケース11内の装飾ランプ、アタッカー内の装飾ランプ、サイドランプ33、サイドケースランプ、遊技枠装飾ランプ、報知ランプ31等)を制御する、また、普通図柄入賞記憶表示器19の表示を制御して、ランプ制御装置として機能する。
【0153】
音制御装置300は、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
【0154】
なお、遊技制御装置100から、各種従属制御装置(演出制御装置(表示制御回路150)、排出制御装置200、装飾制御装置250、音制御装置300)への通信は、遊技制御装置100から従属制御装置に向かう単方向通信のみが許容されるようになっている。これにより、遊技制御装置100に従属制御装置側から不正な信号が入力されることを防止することができる。
【0155】
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路のほかに、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の所定の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0156】
演出制御装置に含まれる表示制御回路150は、画像の表示制御を行うもので、遊技制御装置100及び合成変換装置170と共に演出制御手段として機能する。この表示制御回路150は、CPU151、GDP(Graphic Display Processor)156、RAM153、インターフェース155、プログラム等を格納したROM152、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)を格納したフォントROM157、同期信号やストローブ信号を発生させるクロック信号を生成する発振器158等から構成される。
【0157】
CPU151は、ROM152に格納したプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて所定の変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して右眼用画像信号と左眼用画像信号とを交互に生成するようにGDP156に指示する。この右眼用画像信号と左眼用画像信号との生成タイミングに合わせてL/R信号が生成され、生成されている画像信号が右眼用画像信号なのか左眼用画像信号なのかが識別可能なようになっている。
【0158】
GDP156は、フォントROM157に格納された画像データ及びCPU151により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAM153に格納する。そして、GDP156は、RAM153の画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNC)でLCD側(合成変換装置170)へ送信する。
【0159】
GDP156が行う描画処理は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画を行い、さらにテクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)を行って、γ補正回路159を介して画像信号を合成変換装置170に出力する。
【0160】
なお、GDP156は、描画した画像データをフレームバッファとしてのRAM153へ一旦格納した後、同期信号(V_SYNCなど)に合わせて合成変換装置170へ出力してもよい。
【0161】
ここで、フレームバッファは、複数のフレームバッファをそれぞれRAM153の所定の記憶領域などに設定しておき、GDP156は、任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0162】
GDP156には、クロック信号を供給する発振器158が接続されている。発振器158が生成するクロック信号は、GDP156の動作周期を規定し、GDP156から出力される信号、例えば、V BLANK信号、垂直同期信号(V_SYNC)及び水平同期信号(H_SYNC)を生成し、合成変換装置170及び画像表示装置8へ出力される。
【0163】
GDP156から出力されるRGB信号は、γ補正回路159に入力されている。このγ補正回路159は、画像表示装置8の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、画像表示装置8の表示照度を調整して、画像表示装置8に対して出力するRGB信号を生成する。
【0164】
また、表示制御回路150のCPU151は、発振器158のクロック信号に基づいて、合成変換装置170へ出力する画像データ(RGB)が、左目用の画像又は右目用の画像の何れであるかを識別するL/R信号を出力する。
【0165】
さらに、CPU151は、変動表示の状態(例えば、通常の変動表示ゲームか、大当たり中の表示か等)や遊技の状態に基づいて、画像表示装置8の輝度(バックライトの発光量)を制御するため、デューティ制御信号DTY_CTRを発振器158のクロック信号に基づいて生成し、画像表示装置8へ出力する。
【0166】
合成変換装置170は、CPU151から出力されたL/R信号に基づいて、GDP156から送られてきた画像信号が右眼用画像信号なのか左眼用画像信号なのかを判定する。また、合成変換装置170には、右目用フレームバッファ、左目用フレームバッファ及び立体視用フレームバッファが設けられており、判定された右目用画像信号を右目用フレームバッファに書き込み、左目用画像信号を左目用フレームバッファに書き込む。そして、右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像を生成して、立体視用画像信号を立体視用フレームバッファに書き込んで、立体視用画像データをRGB信号として画像表示装置8に出力する。
【0167】
前述したように、この右目用画像と左目用画像とが合成された立体視用画像信号によって、液晶表示器の表示単位の縦方向ライン(走査線)毎に右目用画像と左目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像を表示する。
【0168】
具体的には、立体視用画像情報(表示オブジェクト)の奥行き情報に基づいて、右目用画像と左目用画像とで視差をつけて生成される。ポリゴン描画の場合には、左目用視点と右目用視点とでレンダリングされてそれぞれ右目用画像と左目用画像とが生成される。スプライトデータを用いる場合には、視差分だけ左右方向にずらして描画される。
【0169】
このように、左目用画像と右目用画像とが交互に生成されて、左目用画像は左目用フレームバッファに、右目用画像は右目用フレームバッファに格納される。すなわち、L信号出力中にGDP156から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファに書き込み、R信号出力中にGDP156から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファに書き込む。そして、左目用フレームバッファに書き込まれた左目用画像データと、走査線一本毎に右目用フレームバッファに書き込まれた右目用画像データとを読み出して、立体視用フレームバッファに書き込む。
【0170】
CPU151、GDP156及び合成変換装置170が以上説明したように機能することによって、左目用画像と右目用画像とが生成され、その表示位置によって両眼視差が生じ、画像を三次元立体像として認識させるように表示制御することで表示位置制御手段が構成される。
【0171】
画像表示装置8内には液晶ドライバ(LCD DRV)181、バックライトドライバ(BL DRV)182が設けられている。液晶ドライバ181は、合成変換装置170から送られてきたV BLANK信号、V_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号に基づいて、液晶表示パネル804の電極に順次電圧をかけて、画像表示装置8に立体視用の合成画像を表示する。
【0172】
バックライトドライバ182は、GDP156から出力されたDTY_CTR信号に基づいてバックライトに加わる電圧のデューティー比を変化させて、画像表示装置8の明るさを変化させる。
【0173】
すなわち、遊技制御装置100は、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口16に入賞すると、所定の乱数(特別図柄乱数、大当たり乱数)を抽出し、記憶する。そして、遊技制御装置100では、表示制御回路150に変動表示を指令する表示制御指令信号を編集して、該編集した表示制御指令信号を送信する。表示制御回路150のCPU151は、表示制御指令信号を受信すると、フォントROM157(記憶手段)から該表示制御指令信号に対応する表示画像データを読み出して、GDP156、合成変換装置170と協働して、画像表示装置8に表示する表示データを生成する。このように、遊技制御装置100が機能することによって抽選手段及び遊技制御手段が構成される。また、表示制御回路150及び合成変換装置170が機能することによって演算手段が構成される。
【0174】
遊技制御装置100からの演出制御指令信号を受信するインターフェース155の手前には、信号伝達方向規制手段であるバッファ回路160が設けられ、遊技制御装置100から演出制御装置への信号入力のみが許容され、演出制御装置から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。なお、遊技制御装置100と演出制御装置との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路160に双方向バッファを用いることもできる。
【0175】
LED34は、このLEDは三次元立体画像の表示中に点灯され、CPU151によって制御されて、ドライバ161を介してLED34に電圧が印加されることによって点灯/消灯をする。すなわち、画像表示装置8に立体視可能な画像が表示されているときに、表示態様を変えて(例えば、点灯したり、発光色を変えたりする)、立体視可能な表示をしていることを遊技者に報知する。
【0176】
なお、LED34の点灯によって、画像表示装置8の手前側に奥行き感を持たせる補助表示をすることによって、遊技者の立体視を補助するように構成することもできる。
【0177】
以上説明した実施の形態では、装飾制御装置250及び音制御装置300と演出制御装置とを別個に設けたが、従属制御装置のうち、装飾制御装置250及び音制御装置300を演出制御装置に含めて、装飾制御装置250、及び音制御装置300を演出制御装置と一体に構成してもよい。
【0178】
すなわち、図20及び図21に示す実施の形態の遊技機では、複数の識別情報が変動表示する表示領域を設けた画像表示装置と、前記識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段とを備え、前記画像表示装置に表示された識別情報を変動表示させる変動表示ゲームを行い、前記変動表示ゲームの結果態様に関連して特定の遊技価値を付与する特別遊技状態を起生可能な遊技機において、前記画像表示装置に、特許請求の範囲の各請求項のいずれか一つに記載された画像表示装置を用いたことを特徴としている。
【0179】
本発明によると、遊技盤に正対して座った位置にある遊技中の遊技者(観察者)が画像を観察することはもちろん、遊技する遊技機を探す遊技客や遊技場の係員のような立った位置から遊技機を見下ろしている者にも、画像を観察可能となる。このことにより、遊技機を選択しようとする遊技客に対して表示内容をアピールすることができるようになり、遊技機の稼動向上に貢献することが期待できる。また、係員が画像表示装置8の表示内容を容易に確認することでき、中腰になって表示内容を確認する必要がなくなり、係員にかかる負担の軽減や作業時間の短縮に貢献する。
【0180】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像表示装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態の画像表示装置の駆動回路のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の画像表示装置の微細位相差板の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態の画像表示装置の光学系の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態の画像表示装置から放射される光の経路の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置の構成の一部を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態の画像表示装置のディフューザの断面図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態の画像表示装置の光学系の平面図である。
【図17】本発明の実施の形態の画像表示装置に供給される信号のタイミング図である。
【図18】本発明の実施の形態の画像表示装置に表示される画像データの説明図である。
【図19】本発明の実施の形態の画像表示装置に表示される別な画像データの説明図である。
【図20】本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図21】本発明の実施の形態の遊技機の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 遊技機
8 画像表示装置
100 遊技制御装置
150 表示制御回路(演出制御装置)
801 光源
810 発光素子
811 偏光フィルタ
812 フレネルレンズ
813 反射板
802 微細位相差板
803 偏光板(第2偏光板)
804 液晶表示パネル
805 偏光板(第1偏光板)
806 ディフューザ
807 ディフューザ
808 透明板

Claims (4)

  1. 後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、
    偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させる光学手段と、から構成される光源と、
    前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、
    前記液晶表示パネルの通電時又は非通電時に、前記液晶表示パネルを透過して出射される光を透過しない偏光特性を有する第1偏光板と
    前記第1偏光板の前面側に配置され、入射した光を縦方向に拡散する拡散手段とを備え、
    前記光源は、
    前記偏光手段の右側領域により前記特定の偏光と直交する偏光の光を出射する第1の光源と、前記偏光手段の左側領域により前記特定の偏光の光を出射する第2の光源と、から構成され、
    前記フィルタは、第2偏光板と、前記光源と前記第2偏光板との間に位置する微細位相差板と、から構成され、
    前記第2偏光板は、前記第1偏光板に対して偏光軸が直交する偏光特性を有し、前記微細位相差板の前記第1領域又は前記第2領域の一方には、該微細位相差板に照射された光が前記第2偏光板を透過するように偏光軸の傾きを回転させる位相差板が設けられ、
    前記拡散手段は、
    光の入射側の表面に、横方向に延伸した半円状の凹凸を縦方向に繰り返し設けたレンチキュラレンズで構成され、
    該レンチキュラレンズの光の出射側の表面、かつ前記凹凸の谷部に対向する位置にブラックストライプを設けることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ブラックストライプは、該凹凸の谷部に光を透過しない、又は透過しにくい領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、
    偏光が特定されない光を放射する発光素子と、前記発光素子が放射した光を偏光が揃った状態で出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させる光学手段と、から構成される光源と、
    前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、
    前記液晶表示パネルの通電時又は非通電時に、前記液晶表示パネルを透過して出射される光を透過しない偏光特性を有する第1偏光板と、
    前記第1偏光板の前面側に配置され、入射した光を縦方向に拡散する拡散手段と、を備え、
    前記光源は、
    前記偏光手段の右側領域により前記特定の偏光と直交する偏光の光を出射する第1の光源と、前記偏光手段の左側領域により前記特定の偏光の光を出射する第2の光源と、から構成され、
    前記フィルタは、第2偏光板と、前記光源と前記第2偏光板との間に位置する微細位相差板と、から構成され、
    前記第2偏光板は、前記第1偏光板に対して偏光軸が直交する偏光特性を有し、前記微細位相差板の前記第1領域又は前記第2領域の一方には、該微細位相差板に照射された光 が前記第2偏光板を透過するように偏光軸の傾きを回転させる位相差板が設けられ、
    前記拡散手段は、
    前記第1偏光板と観察者の間に位置する、二つの拡散板からなり、
    光源側に配置される第1拡散板と、該第1拡散板よりも観察者側に配置される第2拡散板と、から構成され、
    前記第1拡散板は、光の入射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成するとともに、光の出射側の表面を横方向に延伸した半円状の凹凸を縦方向に繰り返し設けたレンチキュラレンズで形成し、
    前記第2拡散板は、光の入射側の表面、又は、光の出射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成することを特徴とする遊技機。
  4. 前記第2拡散板は、光の入射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成するとともに、光の出射側の表面を平面で形成、又は、光の入射側の表面を平面で形成するとともに、光の出射側の表面を微小な凹凸が形成された微細マット状拡散面で形成することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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