JP4323192B2 - 遊技機 - Google Patents

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三治 有沢
誠次郎 富田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、立体画像表示装置を設ける遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示器等からなる画像表示装置に複数の識別情報(識別図柄)を変動表示する変動表示ゲーム等を行い、その表示結果が特定の態様となったことに関連して、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生する等の特定の遊技価値を付与するようにした遊技機(パチンコ遊技機)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、観察者の両眼視差を利用して、立体像を見られるようにした液晶表示式の画像表示装置が提案されており(例えば、特許文献2参照)、こうした立体画像表示装置を前述のような遊技機の画像表示装置に用いることが考えられている。
【0004】
このような画像表示装置を遊技機に配設する場合、遊技盤に形成された開口部に対して前面側から、開口窓部を有する画像表示装置用前面構成部材を取り付け、裏面側から、画像表示装置を表示部を開口窓部に臨ませて取り付けるようにしている。
【0005】
【特許文献】
特開平11−151352号公報
【特許文献】
特開平10−63199号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この両眼視差を利用する画像表示装置は、表示部の隅部における光度は相対的に低い。すなわち、表示部を構成する液晶表示パネルに対して左右方向に配設される光源部からの光を、フレネルレンズを介して左眼用の光と右眼用の光とに屈折させて液晶表示パネルに照射して、立体画像を出現させるようになっており、このため光源部による光の照射角(照射の傾き角)が大きく、その照射中央領域に相当する部位から遠い位置では、原理的に画面が暗くなる。したがって、画面全領域を同一色に表示しようとした場合、色むらが出る。
【0007】
このように、画面の一部が暗くなっていたり、色むら等が生じたのでは、遊技機にとって好ましくはない。
【0008】
この発明は、このような問題点を解決することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技盤に形成された開口部に対して裏面側から取り付けられて識別情報を表示可能な表示部を有する画像表示装置と、前面側から取り付けられて前記表示部を臨ませる開口窓部を有する画像表示装置用前面構成部材とを備えた遊技機において、前記画像表示装置は、後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、特定の偏光の光と、前記特定の偏光と直交する偏光の光とを、前記液晶表示パネルに照射する光源ユニットと、前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、前記特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、を備え、前記光源ユニットは、偏光が特定されない光を放射する発光源と、前記偏光が特定されない光を前記特定の偏光の光と前記特定の偏光と直交する偏光の光とで出力する偏光手段と、異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させて前記液晶表示パネルに照射する光学手段と、を含み、前記発光源は、線状に発光する線状発光源であって、該線状発光源の中心を境界にして一方で前記特定の偏光の光を、他方で前記特定の偏光と直交する偏光の光を出力するように前記偏光手段が設けられ、前記線状発光源は、前記液晶表示パネルに対して複数の発光ダイオードを左右方向に隣接して配置すると共に、前記光学手段の中心部からほぼ等距離に発光部位が位置するように該線状発光源を左右対称に構成し、前記光学手段は、前記光学手段の中心部の左側に位置する発光部位からの光を右目に向かわせるように屈折させると共に、前記光学手段の中心部から右側に位置する発光部位からの光を左目に向かわせるように屈折させ、前記画像表示装置用前面構成部材は、前記画像表示装置の前記光源ユニットによる光の照射角が大きく、その照射中央領域に相当する部位から遠い位置となり、前記表示部で光度が相対的に低い端部領域を覆うための覆い部材を備える。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記画像表示装置用前面構成部材は、前記遊技盤に取り付けるための取付ベース部材を設けると共に、前記取付ベース部材の略中央部分に、前記取付ベース部材の後方に突出して前面が開口され後面に前記開口窓部が形成された凹室を構成し、前記覆い部材は、前記開口窓部を形成する凹室の壁部により構成する。
【0011】
第3の発明は、第1の発明において、前記画像表示装置用前面構成部材は、前記遊技盤に取り付けるための取付ベース部材を設けると共に、前記取付ベース部材の略中央部分に、前記取付ベース部材の後方に突出して前面が開口され後面に前記開口窓部が形成された凹室を構成し、前記凹室の前記開口窓部の前側に前記覆い部材を配設するようにする。
【0016】
の発明は、第1〜第の発明において、前記覆い部材は、前記表示部の一部が臨む特別開口部を形成し、前記画像表示装置は、前記特別開口部に対応する位置に特定情報を表示するようにする。
【0017】
の発明は、第1〜第3の発明において、前記開口窓部の前側に遊技球が流下可能な流下路を備え、前記流下路を前記覆い部材として、前記表示部の左端部領域および右端部領域に設けた。
【0018】
【発明の効果】
第1の発明では、表示は行えるものの、画像表示装置における光度の相対的に低い表示部の端部領域を覆うための覆い部材を備えるので、画像表示装置の画面の一部が暗くなっていたり、一部に色むら等が現れたりするのを防止でき、不自然さを与えることはない。したがって、立体画像表示を良好に行える遊技機を実現できる。また、クロストークを低減できる。
【0019】
第2及び第3の発明では、簡単な構成によって、画像表示装置の画面の一部が暗くなっていたり、色むら等が現れたりするのを防止でき、不自然さを回避できる。
【0021】
の発明では、覆い部材が無い場合には、特別開口部に相当する位置での表示は、明るい部分とつながって表示されるので暗さ(および色むら)が目立ちかねないが、このように覆い部材に画像表示装置の表示部の一部が臨む特別開口部を形成することによって、比較的暗くても明るい領域と区画されているので、暗さ(および色むら)が目立たずに各種表示を強調した表示で見せることができる。
【0022】
の発明では、流下路によって、遊技球の転動を豊かに演出しつつ、画像表示装置の画面の一部が暗くなっていたり、色むら等が現れたりするのを防止して、不自然さを回避することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は遊技機(パチンコ機)1の遊技盤2の正面図、図2は遊技機1の裏面図である。
【0025】
遊技盤2は、遊技機1の前面枠3にフレームを介して取り付けられ、遊技盤2の前面はガラス枠を介して開閉可能なカバーガラスで覆われる。
【0026】
遊技盤2には、ガイドレール4で囲われた遊技領域5のほぼ中央に開口部35(図11)が設けられ、開口部35に表示窓部を構成するセンターケース(画像表示装置用前面構成部材)10が取り付けられ、センターケース10の奥方に開口部に対して遊技盤2の裏面側から取り付けられる画像表示装置11が配設される。
【0027】
遊技領域5の下方には大入賞口の変動入賞装置6が、センターケース10には始動入賞記憶表示器12が、センターケース10の直ぐ下方には普電(普通電動役物)式の始動入賞口7が、変動入賞装置6の左右には普図表示器14ならびに普図始動記憶表示器(図示しない)が、始動入賞口7の左右には普図表示器14の始動ゲート15ならびに一般入賞口16が配設される。
【0028】
遊技領域5の左右の隅ならびに変動入賞装置6の左右には装飾用ランプ17、18が配設される。
【0029】
前面枠3の下部に配設された打球発射操作部の操作にしたがい打球発射装置から発射された遊技球は、発射路20を通り、遊技領域5に打ち出され、遊技領域5内の各所に配置された風車等の転動誘導部材により転動方向を変えられながら遊技領域5表面を流下し、変動入賞装置6、始動入賞口7、一般入賞口16に入賞するか、アウト口21から排出される。
【0030】
始動入賞口7、一般入賞口16、変動入賞装置6に遊技球が入賞すると、排出装置22から入賞装置に応じた数の賞球が排出され、前面枠3の上皿あるいは下皿に供給される。
【0031】
この一方、遊技球の始動入賞口7の入賞(特別図柄始動記憶)に基づき、画像表示装置11で複数の識別情報(識別図柄)M(図1は数字を示す)を変動表示する変動表示ゲームが行われると共に、所定の乱数に基づく大当たり抽選の結果が大当たりであれば、変動表示ゲームが所定の大当たりの態様で停止され、大当たり遊技(特別遊技状態)が発生される。大当たり遊技が発生すると、変動入賞装置6が所定期間にわたって、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される特別遊技が行われる。
【0032】
また、始動ゲート15を遊技球が通過すると、その通過(普図始動記憶)に基づき、普図表示器14の表示に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普図表示器14に当たり表示が行われて、始動入賞口7の普電が所定時間にわたって拡開され、始動入賞口7への入賞が容易にされる。
【0033】
図3は画像表示装置11の機能説明図である。
【0034】
光源ユニット231は、白色発光ダイオード等(または冷陰極管等)を左右方向に配置したものが用いられている。光源ユニット231の左右の光源部234a、234bの前面には、偏光フィルタ235が取り付けられている。偏光フィルタ235は右側の光源部234aの前面領域(右側領域)235aと左側の光源部234bの前面領域(左側領域)235bとで透過する光の偏光が異なる(例えば、右側領域235aと左側領域235bとで透過する光の偏光を90度ずらす)ように設定されている。
【0035】
左右の光源部234a、234bから放射された光は、偏光フィルタ235によって一定の偏光の光のみが透過される。すなわち、左右の光源部234a、234bから放射された光のうち、偏光フィルタ235の右側領域235aを通過した光(右側の光源部234aの光)と、左側領域235bを通過した光(左側の光源部234bの光)とが異なる偏光の光としてフレネルレンズ228に照射される。
【0036】
フレネルレンズ228は凸レンズであり、フレネルレンズ228では左右の光源部234a、234bから拡散するように放射された光の光路を略平行に屈折して微細位相差板253を透過して、液晶表示パネル252に照射する。
【0037】
このとき、微細位相差板253から照射される光は、上下方向に広がることがないように出射され、液晶表示パネル252に照射される。すなわち、微細位相差板253の特定の領域を透過した光が、液晶表示パネル252の特定の表示単位の部分を透過するようになっている。
【0038】
また、液晶表示パネル252に照射される光のうち、偏光フィルタ235の右側領域235aを通過した光と左側領域235bを通過した光とは、異なる角度でフレネルレンズ228に入射し、フレネルレンズ228で屈折して左右異なる経路で液晶表示パネル252から放射される。偏光フィルタ235の右側領域235aを通過した光は左眼ゾーンに、左側領域235bを通過した光は右眼ゾーンに向かうようになっている。
【0039】
液晶表示パネル252は、2枚のガラス板の間に所定の角度(例えば、90度)ねじれて配向された液晶が配置されており、例えば、TFT型の液晶表示パネルに構成されている。液晶表示パネル252に入射した光は、液晶に電圧が加わっていない状態では、入射光の偏光が90度ずらして出射される。一方、液晶に電圧が加わっている状態では、液晶のねじれが解けるので、入射光はそのままの偏光で出射される。
【0040】
液晶表示パネル252の光源ユニット231側には、微細位相差板253及び偏光板251(第2偏光板)が配置されており、観察者側には、偏光板250(第1偏光板)が配置されている。
【0041】
微細位相差板253は、光透過性の基材256に、微細な幅の1/2波長板257が設けられた領域258aと、1/2波長板257が設けられていない1/2波長板257の幅と同一の微細な幅の領域258bとが繰り返して設けられている。この領域258a、258bは、液晶表示パネル252の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の水平ライン毎)に交互に設けられている。
【0042】
1/2波長板257は、その光学軸を偏光フィルタ235の右側領域235aを透過する光の偏光軸と45度傾けて配置して、右側領域235aを透過した光の偏光軸を90度回転させて出射する。すなわち、右側領域235aを透過した光の偏光を90度回転させて、左側領域235bを透過する光の偏光と等しくする。すなわち、1/2波長板257が設けられていない領域258bは左側領域235bを通過した、偏光板251と同一の偏光を有する光を透過し、1/2波長板257が設けられた領域258aは右側領域235aを通過した、偏光板251と偏光軸が直交した光を、偏光板251の偏光軸と等しくなるように回転させて出射する。
【0043】
この微細位相差板253の偏光特性の繰り返しは、液晶表示パネル252の表示単位と略同一のピッチとして、表示単位毎(すなわち、表示単位の水平ライン毎)に透過する光の偏光が異なるようにする。よって、液晶表示パネル252の表示単位の水平ライン(走査線)毎に対応する微細位相差板の偏光特性が異なるようになって、水平ライン毎に出射する光の方向が異なる。微細位相差板253の偏光特性の繰り返し毎に異なる光を液晶表示パネル252の表示素子(水平ライン)に照射する必要があるため、微細位相差板253を透過して液晶表示パネル252に照射される光は、上下方向の拡散を抑制したものである必要がある。
【0044】
すなわち、微細位相差板253の光の位相を変化させる領域258aは、偏光フィルタ235の右側領域235aを透過した光を、左側領域235bを透過した光の偏光と等しくして透過する。また、微細位相差板253の光の位相を変化させない領域258bは、偏光フィルタ235の左側領域235bを透過した光をそのまま透過する。そして微細位相差板253を出射した光は、左側領域235bを透過した光と同じ偏光を有して、液晶表示パネル252の光源側に設けられた偏光板251に入射する。
【0045】
偏光板251は第2偏光板として機能し、微細位相差板253を透過した光と同一の偏光の光を透過する偏光特性を有する。すなわち、偏光フィルタ235の左側領域235bを透過した光は第2偏光板251を透過し、偏光フィルタ235の右側領域235aを透過した光は偏光軸を90度回転させられて第2偏光板251を透過する。また、偏光板250は第1偏光板として機能し、偏光板251と90度異なる偏光の光を透過する偏光特性を有する。
【0046】
このような微細位相差板253、偏光板251、液晶表示パネル252及び偏光板250を組み合わせて画像表示装置を構成する。このとき、液晶に電圧が加わった状態では、微細位相差板253を透過した光は偏光板250を透過する。一方、液晶に電圧が加わっていない状態では、微細位相差板253を透過した光は偏光が90度ねじれて液晶表示パネル252から出射されるので、偏光板250を透過しない。
【0047】
ディフューザ226は、第1偏光板250の前面側(観察者側)に取り付けられており、液晶表示パネルを透過した光を上下方向に拡散する。
【0048】
図4は、画像表示装置11の駆動回路600を示すブロック図である。
【0049】
画像表示装置を駆動するための主制御回路601には、CPU611、プログラムなどを予め格納したROM612、CPU611の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM613が設けられている。これらのCPU611、ROM612及びRAM613はバス618によって接続されている。このバス618はCPU611がデータの読み書きをするために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0050】
また、外部との入出力を司る通信インターフェース615、入力インターフェース616及び出力インターフェース617が、バス618に接続されている。通信インターフェース615は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。入力インターフェース616、出力インターフェース617は、画像表示装置に表示する画像データを入出力する。
【0051】
また、バス618には、表示制御回路602のグラフィック・ディスプレイ・プロセッサ(GDP)651が接続されている。GDP651は、CPU611によって生成された画像データを演算し、RAM653に設けられたフレームバッファに書き込んで、画像表示装置に対して出力する信号(RGB、V BLANK、V_SYNC、H_SYNC)を生成する。GDP651には、ROM652及びRAM653が接続されており、RAM653には、GDP651が動作するためのワークエリア及び表示データを記憶するフレームバッファが設けられている。また、ROM652には、GDP651が動作するために必要なプログラム及びデータが記憶されている。
【0052】
また、GDP651には、GDP651にクロック信号を供給する発振器658が接続されている。発振器658が生成するクロック信号は、GDP651の動作周期を規定し、GDP651から出力される同期信号(例えば、V_SYNC、VBLAMNK)の周期を生成する。
【0053】
GDP651から出力されるRGB信号は、γ補正回路659に入力されている。このγ補正回路659は、画像表示装置の信号電圧に対する照度の非線形特性を補正して、画像表示装置の表示照度を調整して、画像表示装置に対して出力するRGB信号を生成する。
【0054】
合成変換装置670は、右目用フレームバッファ、左目用フレームバッファ及び立体視用フレームバッファが設けられており、GDP651から送られてきた右目用画像を右目用フレームバッファに書き込み、左目用画像を左目用フレームバッファに書き込む。そして、右目用画像と左目用画像とを合成して立体視用画像を生成して立体視用フレームバッファに書き込んで、立体視用画像データをRGB信号として画像表示装置に出力する。
【0055】
この右目用画像と左目用画像との合成による立体視用画像の生成は、微細位相差板253の1/2波長板257の間隔毎に、右目用画像と左目用画像と組み合わせる。具体的には、本実施の形態の画像表示装置の微細位相差板253の1/2波長板257は液晶表示パネル252の表示単位の間隔で配置されているので、液晶表示パネル252の表示単位の横方向ライン(走査線)毎に右目用画像と左目用画像とが交互に表示されるように立体視用画像を表示する。
【0056】
L信号出力中にGDP651から送信されてきた左目用画像データを左目用フレームバッファに書き込み、R信号出力中にGDP651から送信されてきた右目用画像データを右目用フレームバッファに書き込む。そして、左目用フレームバッファに書き込まれた左目用画像データと、右目用フレームバッファに書き込まれた右目用画像データとを走査線一本毎読み出して、立体視用フレームバッファに書き込む。
【0057】
画像表示装置内には液晶ドライバ(LCD DRV)681、バックライトドライバ(BL DRV)682が設けられている。液晶ドライバ(LCD DRV)681は、合成変換装置670から送られてきたV BLANK信号、V_SYNC信号、H_SYNC信号及びRGB信号に基づいて、液晶表示パネルの電極に順次電圧をかけて、液晶表示パネルに立体視用の合成画像を表示する。
【0058】
バックライトドライバ682は、GDP651から出力されたDTY_CTR信号に基づいて光源ユニット231に加わる電圧のデューティー比を変化させて、液晶表示パネル252の明るさを変化させる。
【0059】
図5は、センターケース10ならびに画像表示装置11の斜視図、図6〜図8は、それぞれ画像表示装置11と画像表示装置本体220とその後側構成部の分解斜視図である。
【0060】
画像表示装置11は、前面カバーパネル201と後部カバ−ボックス202とにより構成される外装ケースに画像表示装置本体220が組み入れられる。
【0061】
画像表示装置本体220は、前面ユニット221(前側構成部)と後部ユニット222(後側構成部)等から構成される。
【0062】
前面ユニット221は、取付ベース223にカバー枠224、レンズ保持枠を介してディフューザ(拡散板)226、液晶表示パネルユニット227、フレネルレンズ228が組み付けられる。
【0063】
液晶表示パネルユニット227は、図3のように第1、第2偏光板250,251と液晶表示パネル252と微細位相差板253とから構成される。フレネルレンズ228は、平板状の凸レンズで、液晶表示パネルユニット227と同程度の大きさに形成され、液晶表示パネルユニット227の裏面に配設される。
【0064】
後部ユニット222は、前面ユニット221のフレネルレンズ228の後方側に上部空間を、その下方に下部空間を形成する後部ケース230に、光源ユニット231、ミラー(反射部材)232が組み付けられる。
【0065】
光源ユニット231は、ホルダ233の中央部およびその両側にホルダ前方向に所定角度斜行して形成した周辺部に、図9のように所定複数の光源234(例えば、白色発光ダイオード等の発光素子:LED)が連続して配置され、線状発光源に構成されると共に、後部ケース230の下部空間に液晶表示パネルユニット227に対してホルダ233の周辺部を左右方向に、かつ後側斜め上方(周辺部の光源は後側斜め内側上方)に向けて光を発光するように、下部空間の後部壁に、後傾して取り付けられる。
【0066】
ミラー232は、光源ユニット231の各光源234の光をフレネルレンズ228に照射(反射)するように、後部ケース230の上部空間の所定角度前傾した上半壁に取り付けられる。
【0067】
各光源234は、ホルダ233に、それぞれ光軸中心がフレネルレンズ228のほぼ中心部を通るように、かつフレネルレンズ228の中心部からほぼ等距離に位置するように、配置されると共に、フレネルレンズ228の中心部からその焦点距離にほぼ等しい距離に来るように、光源ユニット231の位置が定められる(光源234の光、フレネルレンズ228の中心部からの距離は、ミラー232を系路にする)。
【0068】
光源ユニット231の前面には、複数の光源234のうち、右側の光源部234aの光を左眼用の偏光の光に、左側の光源部234bの光を右眼用の偏光の光にする偏光フィルタ235が取り付けられる。
【0069】
前面ユニット221は、後部ユニット222の後部ケース230に組み付けられ、前面ユニット221の下部には、後部ケース230の下部空間の光源ユニット231の光源カバー236が取り付けられる。
【0070】
この画像表示装置本体220の前面には、前面カバーパネル201が取り付けられ、後部には、基板ホルダ237、238に駆動用の基板が配設されると共に、後部カバ−ボックス202が取り付けられ、後部カバ−ボックス202には、光源ユニット231の空冷用のファン240が配設される。
【0071】
このように、前面ユニット221に画像表示装置11の表示部S(液晶表示パネル252等からなる:前面カバーパネル201および前面ユニット221のカバー枠224のほぼ開口域)を構成すると共に、その裏面にフレネルレンズ228を配設して、後部ユニット222の後部ケース230の下部空間に光源ユニット231を配設するので、フレネルレンズ228に対して、ミラー232を系路にして、フレネルレンズ228の焦点距離にほぼ等しい間隔を空けて光源ユニット231を配設でき(フレネルレンズ228を介して、右側の光源部234aの光を左眼ゾーンに向かわせるように、左側の光源部234bの光を右眼ゾーンに向かわせるように、屈折させるため)、装置をコンパクトにできる。
【0072】
一方、フレネルレンズ228を介して、右側の光源部234aの光を左眼ゾーンに向かわせるように、左側の光源部234bの光を右眼ゾーンに向かわせるように、屈折させて、液晶表示パネル252(液晶表示パネルユニット227)に照射する場合、液晶表示パネル252の表示部Sの隅部つまり画像表示装置11の表示部Sの隅部における光度は相対的に低くなってしまうが、これに対して、表示窓部を構成するセンターケース10に、表示部Sの光度の低い端部領域を覆うための覆い部材を設ける。
【0073】
次に、センターケース10について説明する。
【0074】
センターケース10は、図5、図10、図11のように、遊技盤2に取り付けるための取付ベース部材30が設けられ、取付ベース部材30の略中央部分に取付ベース部材30の後方に突出して前面が開口され後面に開口窓部31が形成される凹室32を構成する後方突出部材33が、取付ベース部材30の枠部34の後部に取り付けられる。
【0075】
取付ベース部材30は、遊技盤2の開口部35に枠部34を差し込み、遊技盤2の表面に取り付けられる。
【0076】
取付ベース部材30の前面上部には、遊技球が凹室32の前面領域へ落下してくるのを防ぐ左右の鎧部36が設けられ、中央には上部装飾パーツ37が取り付けられる。鎧部36の下部、取付ベース部材30の左右の枠部34の内側には、上飾り40、左右飾り41、遊技の進行等にしたがって所定の動作を行う電動式のキャラクタ部材50、51が取り付けられる。
【0077】
取付ベース部材30の上部の枠部34の内側には、始動入賞記憶表示器12つまり始動入賞口7の入賞記憶(特別図柄始動記憶:この記憶数分、変動表示ゲームを実行するようになっている)の表示領域部(始動記憶表示領域部)42が形成され、表示領域部42の前面に始動記憶表示用レンズ部材43が取り付けられる。
【0078】
取付ベース部材30の裏面上部には、上部装飾パーツ37、鎧部36、表示領域部42に対応して、装飾用ランプ・LED44ならびに始動記憶表示用LED45を配置したLED基板フレーム46が取り付けられる。
【0079】
後方突出部材33の凹室32には、開口窓部31の上部および下部に所定幅の覆い部材47a、47bが形成される。覆い部材47a、47bは、凹室32の壁部によって構成するように形成される。
【0080】
後方突出部材33の奥方に、遊技盤2の裏面に取り付けた取付台55(構成部材:図2参照)を介して、画像表示装置11が、凹室32の開口窓部31ならびにその上下の覆い部材47a、47bの裏面に表示部Sを合わせ、取り付けられる。
【0081】
覆い部材47a、47bは、画像表示装置11の表示部Sの光度の低い上端部領域48a、下端部領域48bを覆う大きさに形成される。
【0082】
すなわち、図5、図12に示すように、画像表示装置11の表示部Sは、フレネルレンズ228に対する光源ユニット231による光の照射角(照射の傾き角)が大きく、その照射中央領域に相当する部位から遠い位置となる所定幅の上端部領域48a、下端部領域48bが覆われる。
【0083】
取付ベース部材30の下部の枠部34の内側には、遊技球の転動用の案内棚52が取り付けられ、案内棚52に乗った遊技球が下方の始動入賞口7に向けて落下するように形成される。
【0084】
このように構成したため、画像表示装置11の画面(表示部S)の一部が暗くなっていたり、一部に色むら等が現れるのを防止できる。
【0085】
すなわち、表示は行えるものの、光度が相対的に低い表示部Sの上端部領域48a、下端部領域48bを覆い部材47a、47bによって覆うので、暗くなる部分および色むら等を生じる部分は隠れ、そのため不自然さを与えることはない。
【0086】
したがって、画像表示装置11の画面(表示部S)を透過して左眼ゾーンに到る左目画像と右眼ゾーンに到る右目画像とによって、観察者は両眼視差に基づき立体画像として見ることができる。
【0087】
図13、図14は、画像表示装置11の光学系を示す側面図、平面図である。ただし、図13中、光源ユニット231は中央部のみを示し、点線で表した光源ユニット231は見かけ上の位置である。また、図14においては、ミラー232を省略して、光源ユニット231を見かけ上の位置に、左右の光源部234a、234bを概略的に表してある。
【0088】
図13、図14に示すように、各光源部234a、234bの光源234から放射された光は偏光フィルタ235を透過して放射状に広がっている。
【0089】
右側の光源部234aの光源234から放射され偏光フィルタ235の右側領域235aを透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ228に到達し、フレネルレンズ228で光の進行方向を変えられて、微細位相差板253、液晶表示パネル252を透過して左眼ゾーンに至る。
【0090】
光源ユニット231の中央部位(中心から右側)に右側の光源部234aの光源234を連続して配置してあるため、左眼ゾーンに至る光の照度は高くなる。すなわち、光源部234aの中心側の光源234からの光はAL領域に至るが、これに隣接する光源234からの光はそのAL領域に大きく重なり合った領域に出射され、このように順に隣接する光源234からの光は順に重なり合った領域に出射され、十分な光が照射されるのである。
【0091】
左側の光源部234bの光源234から放射され偏光フィルタ235の左側領域235bを透過した光(一点鎖線で光路の中心を示す)は、フレネルレンズ228に到達し、フレネルレンズ228で光の進行方向を変えられて、微細位相差板253、液晶表示パネル252を透過して右眼ゾーンに至る。
【0092】
光源ユニット231の中央部位(中心から左側)に左側の光源部234bの光源234を連続して配置してあるため、右眼ゾーンに至る光の照度は高くなる。すなわち、光源部234bの中心側の光源234からの光はAR領域に至るが、これに隣接する光源234からの光はそのAR領域に大きく重なり合った領域に出射され、このように順に隣接する光源234からの光は順に重なり合った領域に出射され、十分な光が照射されるのである。
【0093】
液晶表示パネル252の走査線ピッチと、微細位相差板253の偏光特性の繰り返しピッチとを等しくして、液晶表示パネル252の走査線ピッチ毎に異なる方向から到来した光を照射し、異なる方向に光を出射する。
【0094】
右側の光源部234aの光源234から放射され、偏光フィルタ235の右側領域235aを透過した光は、フレネルレンズ228を透過して、微細位相差板253に到達し、偏光を90度回転させて出射する(右側領域235aを透過した光を透過する)微細位相差板253の領域258aを透過し、さらに、液晶表示パネル252を透過して、左眼ゾーンに至る。すなわち、液晶表示パネル252の領域258aに対応する位置の表示素子によって表示された左目画像が左目に到達する。
【0095】
なお、この微細位相差板253の領域258aと交互に並んで配置されている領域258bは光の偏光を変化させないので、偏光フィルタ235の右側領域235aからの光は液晶表示パネル252の偏光板251つまり液晶表示パネル252の領域258bに対応する位置の表示素子(右目用画像を表示)を透過することはない。
【0096】
左側の光源部234bの光源234から放射され、偏光フィルタ235の左側領域235bを透過した光は、フレネルレンズ228を透過して、微細位相差板253に到達し、偏光フィルタ235の左側領域235bの同一偏光の光を透過する微細位相差板253の領域258bを透過して、液晶表示パネル252を透過して、右眼ゾーンに至る。すなわち、液晶表示パネル252の領域258bに対応する位置の表示素子によって表示された右目画像が右目に到達する。
【0097】
なお、この微細位相差板253の領域258bと交互に並んで配置されている領域258aは光の偏光を変化させるので、偏光フィルタ235の左側領域235bからの光は液晶表示パネル252の偏光板251つまり液晶表示パネル252の領域258aに対応する位置の表示素子(左目用画像を表示)を透過することはない。
【0098】
一方、フレネルレンズ228、液晶表示パネル252での複屈折や散乱によって右目用画像と左目用画像とが重なるクロストークを生じるが、これに対し、左右方向にそれぞれ右側光源部234a、左側光源部234bを配列したので、クロストークを低減することができる。
【0099】
右側光源部234a、左側光源部234bのそれぞれの光源234によって、前述したように左眼ゾーン、右眼ゾーンにそれぞれ十分な光が照射される。すなわち、左眼ゾーンには十分な光度の左目画像が到達し、右眼ゾーンには十分な光度の右目画像が到達する。そのため、フレネルレンズ228、液晶表示パネル252での複屈折や散乱によって右目用画像が左目に、また左目用画像が右目に入っても、左目に到達する左目画像との光度差、また右目に到達する右目画像との光度差が相対的に大きくなり、クロストークを十分に低減できるのである。
【0100】
したがって、右目画像と左目画像とによって、観察者は立体画像を認識しやすくなり、両眼視差に基づく3次元知覚により容易に立体視することができる。
【0101】
また、右側光源部234aの右周辺部位に配置された複数の光源234からの光は左眼ゾーンの左側に広角(DL領域)に出射され、左側光源部234bの左周辺部位に配置された複数の光源234からの光は右眼ゾーンの右側に広角(DR領域)に出射される。
【0102】
したがって、画像表示装置の視野角が増大する。そのため、本画像表示装置でテレビゲーム等を行う場合あるいは本画像表示装置を遊技機(パチンコ機等)の画像表示装置に用いた場合に、遊技者だけでなく、周囲の者、大勢の人が画像を見ることができる。
【0103】
なお、DL領域、DR領域では立体画像を見れないが、2次元画像として見ることができる。
【0104】
図15は本発明の別の実施の形態を示す。
【0105】
これは、センタケース10の後方突出部材33の凹室32の開口窓部31の左右に所定幅の覆い部材60a、60bを形成したものである。
【0106】
すなわち、画像表示装置11の表示部Sの、フレネルレンズ228に対する光源ユニット231による光の照射角(照射の傾き角)が大きく、その照射中央領域に相当する部位から遠い位置となる所定幅の左端部領域61a、右端部領域61bを覆う。
【0107】
このようにすれば、画像表示装置11の画面(表示部S)の左右が暗くなっていたり、色むら等が現れるのを防止でき、不自然さを回避できる。
【0108】
図16は本発明の別の実施の形態を示す。
【0109】
これは、センタケース10の後方突出部材33の凹室32の開口窓部31の四隅に曲形状の覆い部材63a〜63dを形成したものである。
【0110】
すなわち、画像表示装置11の表示部Sの、フレネルレンズ228に対する光源ユニット231による光の照射角(照射の傾き角)が大きく、その照射中央領域に相当する部位から遠い位置となる四隅領域64a〜64dを覆う。
【0111】
このようにすれば、画像表示装置11の画面(表示部S)の四隅が暗くなっていたり、色むら等が現れるのを防止でき、画面を広く使いつつ、不自然さを回避できる。
【0112】
図17は本発明の別の実施の形態を示す。
【0113】
これは、前記形態の覆い部材に半透明部材を用いたものである(図は前図16の覆い部材64a〜64dに適用した例を示す)。
【0114】
このようにすれば、画像表示装置11の画面(表示部S)の一部が暗くなっていたり、色むら等が現れたりしても、不自然さを与えにくくなる。
【0115】
図18は本発明の別の実施の形態を示す。
【0116】
これは、前記形態の覆い部材に、画像表示装置11の表示部Sの一部が臨む特別開口部70を形成して、画像表示装置11の特別開口部70に対応する位置に特定情報Gを表示するようにしたものである(図は前図5、図10の覆い部材47a、47bに適用した例を示す)。
【0117】
この特定情報Gとしては、前述したように始動ゲート15の遊技球の通過(普図始動記憶)に基づき始動入賞口7の普電を拡開するかどうかの普図(図は数字を示す)の表示を行わせるようにして良い。この場合、前記普図表示器14は不要になる。
【0118】
また、特定情報Gとして、始動入賞口7の始動入賞記憶、始動ゲート15の普図始動記憶の表示を行わせるようにして良い。
【0119】
また、特定情報Gとして、画像表示装置11の変動表示ゲームの予告演出を行わせるようにして良い。これは、キャラクタを出現させたり、色を変化させたりして、リーチ(例えば、複数の識別情報(識別図柄)Mのうち、最後に停止する識別情報Mを除いた識別情報Mの組み合わせが大当たりの組み合わせを発生する可能性のある組み合わせ)予告、大当たり予告等を行う。大当たり予告は、比較的低い確率で行い、実際に大当たりが発生するときには、所定以上の確率で演出豊かな表示を行うようにする。
【0120】
覆い部材が無い場合には、前記特別開口部70に相当する位置での表示は、明るい部分とつながって表示されるので暗さ(および色むら)が目立ちかねないが、このように覆い部材に画像表示装置11の表示部Sの一部が臨む特別開口部70を形成することによって、比較的暗くても明るい領域と区画されているので、暗さ(および色むら)が目立たずに各種表示を強調した表示で見せることができる。
【0121】
図19は本発明の別の実施の形態を示す。
【0122】
これは、センタケース10の後方突出部材33の凹室32の開口窓部31の左右前方に遊技球の流下路(ワープ流下路:流下路構成部材を含む)80a、80bを設けて、この流下路80a、80bを画像表示装置11の表示部Sの左右端部領域を覆う覆い部材としたものである。
【0123】
この場合、センターケース10の取付ベース部材81の前面上部に、遊技球を左右に振り分ける(凹室32の前面領域へ落下するのを防ぐ)鎧部82a、82bを設けると共に、鎧部82a、82bの途中に形成した案内溝(図示しない)を介して遊技球を取付ベース部材81の裏面の流路(図示しない)に導き入れる球入口(ワープ入口)83a、83bを形成する。
【0124】
取付ベース部材81の裏面の流路の球出口84a、84bは、開口窓部31の左右前方の流下路80a、80bの入口85a、85bの近くに、取付ベース部材81の前方に向け開設する。
【0125】
流下路80a、80bは、流入した遊技球が転動可能な大きさの円筒状に形成された流下路構成部材に、遊技球が旋回しながら流下するように旋回溝を形成する。流下路80a、80bの下部には、流下路80a、80bを出た遊技球を取付ベース部材81の左右端部側から下部の案内棚52側に解放する出口樋86a、86bを形成する。
【0126】
流下路構成部材、出口樋86a、86bは、透明部材あるいは半透明部材で形成して良い。
【0127】
したがって、遊技球がセンターケース10の鎧部82a、82bを介して球入口83a、83bに入ると、裏面の流路を通って球出口84a、84bから出た後、画像表示装置11の表示部Sの左右端部領域を覆う流下路80a、80bに入って、旋回しながら流下して、出口樋86a、86bから取付ベース部材81の案内棚52を転動して、下方の始動入賞口7に向かう。
【0128】
このようにすれば、遊技球の転動を豊かに演出しつつ、画像表示装置11の画面(表示部S)の一部が暗くなっていたり、色むら等が現れるのを防止して、不自然さを回避することができる。
【0129】
なお、実施の形態では、遊技機としてパチンコ遊技機に適用した例を示したが、その他の遊技機、例えばパチスロ等の遊技機にも適用できる。
【0130】
本発明の観点の代表的なものとして、特許請求の範囲に記載したもの以外に次のものがあげられる。
(1)前記覆い部材は、前記表示部の上端部領域および下端部領域に設けられる。
(2)前記覆い部材は、前記表示部の左端部領域および右端部領域に設けられる。
(3)前記覆い部材は、前記表示部の四隅端部領域にのみ設けられる。
(1)〜(3)のようにすると、簡単な構成によって、画像表示装置の画面の一部が暗くなっていたり、色むら等が現れるのを防止でき、不自然さを回避できる。
(4)前記覆い部材は、半透明に形成する。このようにすると、画像表示装置の画面の一部が暗くなっていたり、色むら等が現れたりしても、不自然さを与えにくくなる。
また、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】遊技機の裏面図である。
【図3】画像表示装置の機能説明図である。
【図4】画像表示装置の駆動回路のブロック図である。
【図5】センターケースならびに画像表示装置の斜視図である。
【図6】画像表示装置の分解斜視図である。
【図7】画像表示装置本体の分解斜視図である。
【図8】画像表示装置本体の後部ユニットの分解斜視図である。
【図9】光源の正面図である。
【図10】センターケースの分解斜視図である
【図11】センターケースならびに画像表示装置の取付断面図である。
【図12】センターケースならびに画像表示装置の正面図である。
【図13】画像表示装置の光学系の側面図である。
【図14】画像表示装置の光学系の平面図である。
【図15】本発明の別の実施の形態のセンターケースならびに画像表示装置の正面図である。
【図16】本発明の別の実施の形態のセンターケースならびに画像表示装置の正面図である。
【図17】本発明の別の実施の形態のセンターケースならびに画像表示装置の正面図である。
【図18】本発明の別の実施の形態のセンターケースならびに画像表示装置の正面図である。
【図19】本発明の別の実施の形態のセンターケースならびに画像表示装置の正面図である。
【符号の説明】
1 遊技機
2 遊技盤
6 変動入賞装置
7 始動入賞口
10 センターケース
11 画像表示装置
12 始動入賞記憶表示器
14 普図表示器
15 始動ゲート
30 取付ベース部材
31 開口窓部
32 凹室
33 後方突出部材
35 開口部
47a、47b 覆い部材
48a 上端部領域
48b 下端部領域
60a、60b 覆い部材
61a 左端部領域
61b 右端部領域
63a〜63d 覆い部材
64a〜64d 四隅領域
70 特別開口部
80a、80b 流下路
81 取付ベース部材
83a、83b 球入口
84a、84b 球出口
85a、85b 入口
201 前面カバーパネル
202 後部カバ−ボックス
220 画像表示装置本体
221 前面ユニット
222 後部ユニット
223 取付ベース
224 カバー枠
226 ディフューザ(拡散板)
227 液晶表示パネルユニット
228 フレネルレンズ
230 後部ケース
231光源ユニット
232 ミラー(反射部材)
234 光源
235 偏光フィルタ
250 第1偏光板
251 第2偏光板
252 液晶表示パネル
253 微細位相差板
257 1/2波長板
258a、258b 領域
600 駆動回路

Claims (5)

  1. 遊技盤に形成された開口部に対して裏面側から取り付けられて識別情報を表示可能な表示部を有する画像表示装置と、前面側から取り付けられて前記表示部を臨ませる開口窓部を有する画像表示装置用前面構成部材とを備えた遊技機において、
    前記画像表示装置は、
    後方から照射された光を透過可能な液晶表示パネルと、
    特定の偏光の光と、前記特定の偏光と直交する偏光の光とを、前記液晶表示パネルに照射する光源ユニットと、
    前記液晶表示パネルと前記光源との間に配置され、前記特定の偏光の光を透過する第1領域と、前記特定の偏光の光と直交する偏光の光を透過する第2領域とが、縦方向に繰り返して設けられたフィルタと、を備え、
    前記光源ユニットは、
    偏光が特定されない光を放射する発光源と、
    前記偏光が特定されない光を前記特定の偏光の光と前記特定の偏光と直交する偏光の光とで出力する偏光手段と、
    異なる偏光の光を左右各々の目に到達する方向に屈折させて前記液晶表示パネルに照射する光学手段と、を含み、
    前記発光源は、線状に発光する線状発光源であって、
    該線状発光源の中心を境界にして一方で前記特定の偏光の光を、他方で前記特定の偏光と直交する偏光の光を出力するように前記偏光手段が設けられ、
    前記線状発光源は、
    前記液晶表示パネルに対して複数の発光ダイオードを左右方向に隣接して配置すると共に、前記光学手段の中心部からほぼ等距離に発光部位が位置するように該線状発光源を左右対称に構成し、
    前記光学手段は、前記光学手段の中心部の左側に位置する発光部位からの光を右目に向かわせるように屈折させると共に、前記光学手段の中心部から右側に位置する発光部位からの光を左目に向かわせるように屈折させ、
    前記画像表示装置用前面構成部材は、前記画像表示装置の前記光源ユニットによる光の照射角が大きく、その照射中央領域に相当する部位から遠い位置となり、前記表示部で光度が相対的に低い端部領域を覆うための覆い部材を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記画像表示装置用前面構成部材は、前記遊技盤に取り付けるための取付ベース部材を設けると共に、前記取付ベース部材の略中央部分に、前記取付ベース部材の後方に突出して前面が開口され後面に前記開口窓部が形成された凹室を構成し、
    前記覆い部材は、前記開口窓部を形成する凹室の壁部により構成したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記画像表示装置用前面構成部材は、前記遊技盤に取り付けるための取付ベース部材を設けると共に、前記取付ベース部材の略中央部分に、前記取付ベース部材の後方に突出して前面が開口され後面に前記開口窓部が形成された凹室を構成し、
    前記凹室の前記開口窓部の前側に前記覆い部材を配設するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記覆い部材は、前記表示部の一部が臨む特別開口部を形成し、
    前記画像表示装置は、前記特別開口部に対応する位置に特定情報を表示するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の遊技機。
  5. 前記開口窓部の前側に遊技球が流下可能な流下路を備え、
    前記流下路を前記覆い部材として、前記表示部の左端部領域および右端部領域に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の遊技機。
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