JP3967189B2 - 支柱の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床と桟の間に介在させて支柱を取付ける際に利用される支柱の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時になって、居住空間を効率的に利用するために、床の上方に構造体の一部をなす桟を架設し、これら床と桟の間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにした空間モジュールが考えられている。
【0003】
このような空間モジュールを採用すれば、支柱を利用して居住空間を間仕切るパーティションを形成したり、棚や各種オプション部材を取り付けるなど、居住空間を効率的に利用する環境を有効に整えることができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のごとく支柱を床と桟の間に取り付ける態様としては、支柱の上端部を桟にブラケット等を介して固定し、支柱の下端部をアジャスタを介して床に接地させるようにするのが一般的である。
【0005】
しかしながら、このような取付構造において、アジャスタ調節を行うと、ある時点で急激に支柱が床と桟の間で突っ張って固定され、少し緩めると途端に締付け力が放出されるといった具合に、調整しろが狭いがために適切な調整範囲内に収めることが難しく、あまり締め過ぎると支柱が必要以上に突っ張って桟の撓み変形を引き起こす恐れがある。
【0006】
特に、このような桟の撓み変形は、床と桟の間に2本以上の支柱を取り付ける場合等に、折角アジャスタ調整した他の支柱の締付力の放出を招くため、再調整が必要になるのみならず、このような再調整が循環することによって複数の支柱を均等な力で床と桟の間に取り付ける作業が極めて煩雑ないし困難となり、安全で確実な取付状態を簡易に実現できる手法の確立が望まれるところである。
【0007】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、簡易な構造で床と桟の間に支柱を的確に取り付けることができるようにした支柱の取付構造を新たに提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0009】
すなわち、本発明に係る支柱の取付構造は、床の上方に構造体の一部をなす桟を配置し、これら床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床に接地させて支柱を取り付けるにあたり、支柱の上端部に、床と桟の間に支柱を介在させた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部を設け、この可動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在させて取り付けるようにしたものを前提としている。この基本構成においては、アジャスタの有無は問題とならない。
【0010】
このような構造を採用すれば、支柱が可動部を弾性変形させながら床と桟の間に介挿されるので、床から桟までの距離に対して支柱の長手寸法に多少の誤差等があっても、弾性力が一挙に放出されるようなことがない。したがって、寸法設定にある程度余裕が得られ、桟の撓み変形を引き起こすほど大きな力で床と桟の間に支柱が介挿される事態を有効に回避することができる。
【0011】
特に、床と桟の間に2本以上の支柱を取り付ける場合などには、桟の撓み変形を引き起こさないため一旦床と桟の間に介挿した支柱の取付状態は一定に維持されることになり、他の支柱を取り付けたことによって既に取り付けた支柱の取付状体が変化することを回避して効率良く適切に支柱の取付本数を増やしていくことができる。したがって、複数の支柱を均等な力で床と桟の間に取り付けることが容易となり、安全で確実な取付状態を簡易に実現することが可能となる。
【0012】
具体的な実施の態様としては、支柱の上端部から下端部に至る領域の一部に、床と桟の間に支柱を介在させた際に反発力を蓄積しつつ端部間の距離を縮める方向に弾性変形する可動部を設け、この可動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在させて取り付けるようにしたものが挙げられる。ここに言う端部間の距離とは、実質的に床と桟の間に介在される支柱の距離をいい、一部が桟や床に入り込んでいる部分はここに言う端部の概念に含まないものである。
【0013】
可動部の弾性変形作用を有効に発揮させるためには、可動部を支柱の上端部若しくは上端近傍部に設け、支柱の荷重が極力可動部に作用しないようにしておくことが望ましい。
【0014】
そしてこのような効果を極めて適切に実現するための本発明に係る構成としては、支柱の上端部に、押し込むことによって反発力を蓄積しつつ桟に係わり合うプッシュラッチ要素を備え、このプッシュラッチ要素の一部を可動部として利用するようにしていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明は、可動部、桟側に設けたものも特徴としている。この場合は、当該桟の内部に、押し込むことによって反発力を蓄積しつつ支柱の上端部を係わり合わせるプッシュラッチ要素を備え、このプッシュラッチ要素の少なくとも一部を可動部として利用することを特徴とするものである
【0016】
本発明は、支柱の下端部がアジャスタによって構成されている場合に特に効果的である。アジャスタ調整しろを無理なく有効に広げることができるからである。
【0017】
本発明は、桟が下向きに連続開口を有し、この連続開口を介して支柱の上端部を桟の長手方向に沿った任意の位置に取り付け得るようにしている場合に有効である。長手方向に沿った各位置で床の不陸等により取付条件が異なることとなっても大きな影響を受けないで済むからである。
【0018】
本発明は、床と桟の間に、少なくとも2本以上の支柱を取り付けるようにしているものに適用した場合に特に効果がある。例えば、隣接する一対の支柱が、協働してオプション部材を取り付けるために床と桟との間に取り付けられるような場合である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
本実施形態に係る支柱の取付構造は、図1に示す作業空間モジュールに適用されるものである。この作業空間モジュールは、複数の支柱4を床Fに略等間隔で配置するとともに、隣接する支柱4間に桟5を架設して構成した自立性を有する構造体であり、オフィス空間に所定の作業空間を形成するために用いられる。支柱4には、オプション部材としてパネルOP1以外に、デスク用の天板OP2、棚用円形天板OP3、及び照明器具OP4等を取り付け得るようにしている。
【0021】
しかして、本実施形態の取付構造が適用される支柱は、上記支柱4ではなく、支柱4、4間にオプションとして取り付けられるパネル要素3を支持するパネル支持支柱2であり、このパネル支持支柱2を床Fと桟5の間に介在させて取り付け、このパネル支持支柱2に図2に示すパネル要素取付具1を介してパネル要素3を取り付けるようにしている。
【0022】
パネル支持支柱2は、図3に示すように、押し出し成形により断面視十字状をなすように形成された支柱本体21と、この支柱本体21の下端部に設けたアジャスタ22と、前記支柱本体21の上端部に設けたプッシュラッチ要素23とを具備する。プッシュラッチ要素23は、図4に示すように桟5側に設けられるプッシュラッチ受け要素24と対をなしてプッシュラッチ機構を構成しており、プッシュラッチ要素23をプッシュラッチ受け要素24に係わり合わせることによってパネル支持支柱2の上端を桟5に係留し、しかる後、アジャスタ22を接地、調整して、パネル支持支柱2の取り付けを完了するようにしている。
【0023】
プッシュラッチ要素23は、図4、図5及び図6に示すように、支柱本体21の上端部に取付金具23pを介して取り付けられるベース23aと、このベース23a中央より立設され先端側に軸心を含む面に平行なスリット23sが形成された柱状体23bと、この柱状体23bの外周位に昇降可能に配置された円盤状のラッチ板23cと、このラッチ板23cと前記ベース23aとの間に介在させたねじりコイルバネ23dと、前記柱状体23bのスリット23s内に支軸回りに回転可能に配置したラッチ歯23eと、このラッチ歯23eを支軸mから変位した位置において上方へ弾性により押し付ける押し付け機構23fとからなる。押し付け機構23fは前記柱状体23bのスリット23s内に収容したボール23f2及びバネ23f1から構成されている。ラッチ歯23eは矩形板の対向二辺をほぼ三角形状に切り落とした形態をなすもので、この三角形状の凹部をラッチ領域23xとして設定し、他の対向二辺を非ラッチ領域23yとして設定し、両領域の境界となる角部を切替えポイント23zとして設定している。ラッチ板23cは、頂壁23c1、底壁23c2及び周壁23c3を具備し、円環状の空洞をその内周側に開口させたある程度厚みを有するものである。
【0024】
次に、このプッシュラッチ要素23の作動を説明する。先ず、ラッチ板23cがバネ23f1に押し上げられて図6(a)に示す上昇位置にあり(適宜のストッパーに規制されてそれ以上は上昇しないようになっている)、ラッチ歯23eの非ラッチ領域23yが起立してラッチ板23cの内周に接している状態では、ラッチ歯23eはラッチ板23cにブロックされて回転を阻止されている。これが非ラッチ状態である。この状態から、ラッチ板23cを降下する方向に押し込むと、このラッチ板23cがラッチ歯23eの非ラッチ領域23yを通過し、さらに切替えポイント23zを通過した時点で、ラッチ歯23eの拘束が解除され、押し付け機構23fにより斜辺23e1を押し上げられて、図6(b)に示すように切替えポイント23zをスリット23sから側方へ若干突出させる位置まで当該ラッチ歯23eが回転する。この状態でラッチ板23cへの押し込み力を解除すると、ラッチ板23cはバネ23dに押し上げられ、このとき頂壁23c1が突出した切替えポイント23zをすくい上げ、引き続き底壁23c2が次の切替えポイント23zをすくい上げて、図6(c)に示すように内周に形成された円環状の空洞内に切替えポイント23zを収容た状態で上昇する。ラッチ板23cの頂壁23c1がラッチ歯23eのラッチ領域23xに沿ってその谷に達した後は、それ以上上昇しようとしても頂壁23c1がラッチ領域23xの下側の斜辺23e1と干渉するため回転できず、ラッチ状態に引き込まれる。このラッチ状態から再びラッチ板23cを図6(d)のように押し込むと、ラッチ板23cがラッチ歯23eのラッチ領域23xを通過し、さらに切替えポイント23zを通過した時点で、ラッチ歯23eの拘束が解除され、押し付け機構23fにより非ラッチ領域23yを押し上げられて、図6(e)に示すように次の切替えポイント23zをスリット23sから側方へ突出させる位置まで当該ラッチ歯23eが回転する。この状態でラッチ板23cへの押し込み力を解除すると、ラッチ板23cはバネ23dに押し上げられ、頂壁23c1が切替えポイント23zを押し上げる。その結果、ラッチ歯23eが図6(a)の状態に戻り、その間に押し付け機構23fのボール23f2が切替えポイント23zを乗り越えて、ラッチ領域23xの谷付近の斜辺23e1に接触する最初の状態に戻る。
【0025】
一方、プッシュラッチ受け要素24は、図7及び図8に示すように、ビームアタッチメント24aと、このビームアタッチメント24aの取り付け状態を維持するストッパー24bとからなる。ビームアタッチメント24aは桟5の形状に対応して各部の寸法設定がされている。すなわち、この実施形態の桟5は、下向きに連続開口を有するもので、開口近傍の起立壁51に内方に向けて複数段の突片52を有しており、突片52と突片52の間に長手方向に沿って延びる溝53が形成されている。これに対して、ビームアタッチメント24aは、矩形状をなす板材の対角2箇所にアール24a1を形成したもので、長辺24a2は桟5の起立壁51間の内法寸法にほぼ対応し、短辺24a3は突片52間の内法寸法よりも小さい値に設定されている。そして、このビームアタッチメント24aを、短辺を桟5の巾方向に合致させて図7(a)矢印Xに示すように開口から桟5の内部に収容し、所定の溝53の高さ位置においてこのビームアタッチメント24aを同図中矢印Yに示すように水平面内をほぼ90°回転させることによって、短辺24a3を起立壁51の内面に密接する位置にまで移動させることができるようにしている。この実施形態では、異なる高さ位置に複数の溝53が形成してあり、何れの溝53にビームアタッチメント24aを装着するかによって、プッシュラッチ23の受け位置を変更できるようにしている。ビームアタッチメント24a及びストッパー24bの中央には、プッシュラッチ要素23の柱状体23bの先端を挿入する孔24a4、24b4が形成してある。
【0026】
一方、ストッパー24bは、チャネル状をなし、その頂壁24b1の巾寸法24xが桟5の突片52間の内法寸法にほぼ対応させてあるもので、このストッパー24bを前記ビームアタッチメント24aに上方から近づけ、そのコーナー部の4箇所に形成した突起24b2をビームアタッチメント24aの対応位置に形成した括れ部分24a5に係わり合わせることによって、ストッパー24bを突片52間に密接に配置し得るようにしている。そして、その位置でストッパー24bをビームアタッチメント24aに適宜の連結手段で連結することによって、ストッパー24bを介してビームアタッチメント24aの回転を禁止するようにしている。
【0027】
以上により、ビームアタッチメント24aを桟5に取り付け、プッシュラッチ要素23を支柱本体21の上端に取り付けた状態で、図9に示すように支柱本体21を若干傾斜させつつ桟5に近づけて、プッシュラッチ要素23の柱状体23bをビームアタッチメント24aの孔24a4に差込み、かつラッチ板23cをビームアタッチメント24aの下面に押し当てて支柱2をある程度押し上げ、しかる後に若干降ろすと、図10における(a)→(b)→(c)→(d)、図6における(a)→(b)→(c)に示すように、ラッチ板23cが相対的に桟5によって押し下げられ、このときビームアタッチメント24aが、ラッチ板23cの頂壁23c1とともにラッチ歯23eのラッチ領域23xに一緒に食い込んで、支柱2の上端部が桟5に係留されたラッチ状態に引き込まれる。この状態にいたったときは、支柱2が図9中実線で示すように鉛直に起立した状態にしておき、しかる後にアジャスタ22を調節することによって、床Fと桟5との間に支柱2を突っ張った状態で介在させて取り付けを完了する。また、この状態からアジャスタ22を緩め、再び支柱2を押し上げて降ろすと、図6における(c)→(d)→(e)→(a)に示すように、ビームアタッチメント24aがラッチ板23cの頂壁23c1とともにラッチ領域23xから離脱し、支柱2の上端部が桟5によるラッチ状態から開放されることとなる。したがって、このパネル支持支柱2を床Fと桟5の間から取り除くことができる。
【0028】
なお、この支柱2にパネル要素3を取り付けるために用いるパネル要素取付具1について説明を付記しておく。このパネル要素取付具1は、本実施形態では、図2及び図11に示すように、パネル支持支柱2にそれ自体を固定するための固定部1aと、前記パネル支持支柱2間に前記パネル要素3を取り付けるためのパネル要素取付部1bを具備する。さらに、前記パネル要素取付部1bは、前記パネル支持支柱2から対向するパネル支持支柱2に向けて突出した1対の挟持体たる前挟持体11と後挟持体12とにより構成され、この1対の前挟持体11と後挟持体12とにより前記パネル要素3を挟み込み、パネル要素取付ねじ13により固定するようにしている。さらに、前記前挟持体11と前記後挟持体12とは、前記固定部1aをも構成していて、パネル要素3とパネル支持支柱2とを同時に挟み込むようにしている。加えて、前記前挟持体11と前記後挟持体12との間には、パネル要素取付溝1b1と支柱取付溝1a1とが形成されるようにしてあり、パネル要素3の縁部をパネル要素取付溝1b1に係合させるとともに、支柱取付溝1a1にパネル支持支柱2を嵌め込むようにしている。前記前挟持体11と前記後挟持体12とは、略同一形状をなしている。
【0029】
以上のような支柱取付構造であると、床Fの上方に構造体の一部をなす桟5を配置し、これら床Fと桟5との間に、上端部を桟5に係わり合わせ下端部を床Fに接地させてパネル支持支柱2を取り付けた状態で、パネル支持支柱2の上端部が係わり合う桟5から当該パネル支持支柱2の下端部が接地する床Fに至る領域の一部に、床Fと桟5の間にパネル支持支柱2を介在させた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部、すなわち、昇降方向へ弾性変位するプッシュラッチ要素23のラッチ板23cが存在することになる。そして、このラッチ板23cの弾性変位に伴って、プッシュラッチ要素23を弾性変形させながら当該パネル支持支柱2を床Fと桟5との間に介在させて取り付けることができるようにしている。
【0030】
このようなものであると、床Fから桟5までの距離に対してパネル支持支柱2の長手寸法に多少の誤差等があっても、プッシュラッチ要素23に徐々に反発力が蓄積されるため、その多少の誤差によって弾性力が一挙に放出されるようなことがない。したがって、パネル支持支柱2の長手寸法の設定等にある程度余裕が得られ、パネル支持支柱2の長手寸法が若干長いがために桟5の撓み変形を引き起こすほどの大きな力で床Fと桟5の間にパネル支持支柱2を介挿しなければならないといった事態の発生を有効に回避することができる。勿論、このためには、桟5に撓み変形を惹起させる前にプッシュラッチ要素23が作動するように、そのねじりコイルばね23dの弾性係数を設定しておく必要はある。このような効果は、アジャスタ22を備えない場合においても同様である。
【0031】
しかしながら、本実施形態は更に、パネル支持支柱2の下端部がアジャスタ22によって構成されており、アジャスタ調整によってパネル支持支柱2を床Fと桟5との間に容易に突っ張らせた状態で介在させることができるものであり、上記構成におってこのアジャスタ調整しろを無理なく広げることができる上に、比較的大きな調整をしても桟5に撓みなどを引き起こす恐れを効果的に低減することが可能となっている。
【0032】
とりわけ、この実施形態は、床Fと桟5の間に少なくとも2本のパネル支持支柱2を取り付けてオプション部材であるパネル要素3を支持するようにしたものであるが、その取り付けに際して従来のように桟5に撓み変形を引き起こす恐れがないため、一旦床Fと桟5の間に介挿したパネル支持支柱2の取付状態は一定に維持されることになる。このため、他のパネル支持支柱2を取り付けたことによって既に取り付けたパネル支持支柱2の取付状態が変化することを回避して、効率良く適切にパネル支持支柱2の取付本数を順次増やしていくことが可能となる。また、これにより複数のパネル支持支柱2を均等な力で床Fと桟5の間に取り付けることが容易となるため、安全で確実な取付状態を簡易に実現することが可能となる。
【0033】
具体的な構造として、一部が本発明の可動部として機能する上記のプッシュラッチ要素23は、パネル支持支柱2に付帯して、その実質的な上端部をなすラッチ板23cから下端部をなすアジャスタ22までの領域内に存在するため、例えば桟5や床F側に可動部を設ける場合に比べて、構造体や建築床等の改造を必要とせず、後発的にも本発明を有効に採用することができる。
【0034】
特に、一部が可動部として機能するプッシュラッチ要素23がパネル支持支柱2の上端部ないし上端近傍部に配置してあるため、パネル支持支柱2の荷重を極力プッシュラッチ要素23に作用させないようにして、可動部としての本来の役割を有効に確保しておくことができる。
【0035】
このように、プッシュラッチ要素23は、桟5にパネル支持支柱2の上端部を極めて簡単に係留、離脱させることのできる手段として機能するものであり、同時に、桟5と床Fとの間にパネル支持支柱2を無理なく適切に介在させることを可能にする手段としても機能するものとなるため、部品点数を増やすことなくこれらの機能を同時に実現することができ、ひいてはパネル支持支柱2の取付、撤去に係る作業性及び作業効率を飛躍的に高めることが可能となる。
【0036】
さらに、この実施形態は、桟5が下向きに連続開口を有し、この連続開口を介してパネル支持支柱2の上端部を桟5の長手方向に沿った任意の位置に取り付け得るようにしているものであるが、本発明の作用とアジャスタ22の作用とが相俟って、長手方向に沿った各位置での床Fの不陸等に対する措置も適切に行い得るものとなる。
【0037】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、可動部は桟側に設ておいてもよい。この場合は、当該桟の内部に、押し込むことによって反発力を蓄積しつつ支柱の上端部を係わり合わせるプッシュラッチ要素を備え、このプッシュラッチ要素の一部を可動部として利用すればよい。これによれば、支柱は剛体で足りる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成であるから、簡易な構造で床と桟の間に的確に支柱を取り付けることを可能にする新規有用な支柱の取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る支柱取付構造を適用した作業空間モジュールを示す概略斜視図。
【図2】同実施形態が適用されるパネル支持支柱をこれにより取り付けられるパネル要素とともに示す正面図。
【図3】同実施形態が適用されるパネル支持支柱を示す図。
【図4】同実施形態が適用されるパネル支持支柱の桟への取付状態を示す図。
【図5】同実施形態において可動部の機能を有するプッシュラッチ要素を示す斜視図。
【図6】同プッシュラッチ要素の機能説明図。
【図7】同実施形態において桟側に配置されるプッシュラッチ受け要素を示す図。
【図8】同分解斜視図。
【図9】同実施形態におけるパネル支持支柱の取付手順を示す図。
【図10】同実施形態におけるパネル支持支柱の取付手順を示す図。
【図11】同実施形態のパネル支持支柱にパネル要素を取り付ける際に用いられるパネル要素取付具を示す図。
【符号の説明】
F…床
2…支柱(パネル支持支柱)
5…桟
22…アジャスタ
23…可動部(プッシュラッチ要素)

Claims (7)

  1. 床の上方に構造体の一部をなす桟を配置し、これら床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにしたものであって、
    押し込むことによって反発力を蓄積しつつ桟に係わり合うプッシュラッチ要素を設け、当該プッシュラッチ要素の少なくとも一部を、支柱の上端部において床と桟の間に支柱を介在させた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部として利用し、この可動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在させて取り付けることを特徴とする支柱の取付構造。
  2. 床の上方に構造体の一部をなす桟を架設し、これら床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにしたものであって、
    押し込むことによって反発力を蓄積しつつ桟に係わり合うプッシュラッチ要素の少なくとも一部を、支柱の上端部において床と桟の間に支柱を介在させた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部として利用し、この可動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在させて取り付けることを特徴とする支柱の取付構造。
  3. 床の上方に構造体の一部をなす桟を配置し、これら床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにしたものであって、
    押し込むことによって反発力を蓄積しつつ支柱の上端部に係わり合うプッシュラッチ要素の少なくとも一部を桟に設けるとともに、当該桟の内部において床と桟の間に支柱を介在させた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部として利用し、この可動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在させて取り付けることを特徴とする支柱の取付構造。
  4. 支柱の下端部がアジャスタによって構成されている請求項1〜3の何れかに記載の支柱の取付構造。
  5. 桟が、下向きに連続開口を有するものであり、この連続開口を介して支柱の上端部を桟の長手方向に沿った任意の位置に取り付け得るようにしている請求項1〜4の何れかに記載の支柱の取付構造。
  6. 床と桟の間に、少なくとも2本以上の支柱を取り付けるようにしている請求項1〜5の何れかに記載の支柱の取付構造。
  7. 隣接する一対の支柱が、協働してオプション部材を取り付けるために床と桟との間に取り付けられるものである請求項6記載の支柱の取付構造。
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