JP2003321890A - 支柱の取付構造 - Google Patents

支柱の取付構造

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JP2003321890A JP2002128603A JP2002128603A JP2003321890A JP 2003321890 A JP2003321890 A JP 2003321890A JP 2002128603 A JP2002128603 A JP 2002128603A JP 2002128603 A JP2002128603 A JP 2002128603A JP 2003321890 A JP2003321890 A JP 2003321890A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造で床と桟の間に支柱を的確に取り付
けることができるようにした支柱の取付構造を新たに提
供する。 【解決手段】床Fの上方に構造体の一部をなす桟5を架
設し、これら床Fと桟5との間に、上端部を桟5に係わ
り合わせ下端部を床Fに接地させてパネル支持支柱2を
取り付けるにあたり、パネル支持支柱2の上端部から下
端部に至る領域の一部に、床Fと桟5の間にパネル支持
支柱2を介在させた際に反発力を蓄積しつつ端部間の距
離を縮める方向に弾性変形する可動部であるラッチ板2
3cを有するプッシュラッチ要素23を設け、そのラッ
チ板23cを弾性変位させた状態で床Fと桟5との間に
パネル支持支柱2を介在させて取り付けることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床と桟の間に介在
させて支柱を取付ける際に利用される支柱の取付構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時になって、居住空間を効率的に利用
するために、床の上方に構造体の一部をなす桟を架設
し、これら床と桟の間に、上端部を桟に係わり合わせ下
端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにした空間
モジュールが考えられている。
【0003】このような空間モジュールを採用すれば、
支柱を利用して居住空間を間仕切るパーティションを形
成したり、棚や各種オプション部材を取り付けるなど、
居住空間を効率的に利用する環境を有効に整えることが
できるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
く支柱を床と桟の間に取り付ける態様としては、支柱の
上端部を桟にブラケット等を介して固定し、支柱の下端
部をアジャスタを介して床に接地させるようにするのが
一般的である。
【0005】しかしながら、このような取付構造におい
て、アジャスタ調節を行うと、ある時点で急激に支柱が
床と桟の間で突っ張って固定され、少し緩めると途端に
締付け力が放出されるといった具合に、調整しろが狭い
がために適切な調整範囲内に収めることが難しく、あま
り締め過ぎると支柱が必要以上に突っ張って桟の撓み変
形を引き起こす恐れがある。
【0006】特に、このような桟の撓み変形は、床と桟
の間に2本以上の支柱を取り付ける場合等に、折角アジ
ャスタ調整した他の支柱の締付力の放出を招くため、再
調整が必要になるのみならず、このような再調整が循環
することによって複数の支柱を均等な力で床と桟の間に
取り付ける作業が極めて煩雑ないし困難となり、安全で
確実な取付状態を簡易に実現できる手法の確立が望まれ
るところである。
【0007】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、簡易な構造で床と桟の間に支柱を的
確に取り付けることができるようにした支柱の取付構造
を新たに提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0009】すなわち、本発明に係る支柱の取付構造
は、床の上方に構造体の一部をなす桟を配置し、これら
床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床
に接地させて支柱を取り付けるにあたり、支柱の上端部
が係わり合う桟から当該支柱の下端部が接地する床に至
る領域の一部に、床と桟の間に支柱を介在させた際に反
発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部を設け、この可動
部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在さ
せて取り付けるようにしたものである。この基本構成に
おいては、アジャスタの有無は問題とならない。
【0010】このような構造を採用すれば、支柱が可動
部を弾性変形させながら床と桟の間に介挿されるので、
床から桟までの距離に対して支柱の長手寸法に多少の誤
差等があっても、弾性力が一挙に放出されるようなこと
がない。したがって、寸法設定にある程度余裕が得ら
れ、桟の撓み変形を引き起こすほど大きな力で床と桟の
間に支柱が介挿される事態を有効に回避することができ
る。
【0011】特に、床と桟の間に2本以上の支柱を取り
付ける場合などには、桟の撓み変形を引き起こさないた
め一旦床と桟の間に介挿した支柱の取付状態は一定に維
持されることになり、他の支柱を取り付けたことによっ
て既に取り付けた支柱の取付状体が変化することを回避
して効率良く適切に支柱の取付本数を増やしていくこと
ができる。したがって、複数の支柱を均等な力で床と桟
の間に取り付けることが容易となり、安全で確実な取付
状態を簡易に実現することが可能となる。
【0012】具体的な実施の態様としては、支柱の上端
部から下端部に至る領域の一部に、床と桟の間に支柱を
介在させた際に反発力を蓄積しつつ端部間の距離を縮め
る方向に弾性変形する可動部を設け、この可動部を弾性
変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在させて取り
付けるようにしたものが挙げられる。ここに言う端部間
の距離とは、実質的に床と桟の間に介在される支柱の距
離をいい、一部が桟や床に入り込んでいる部分はここに
言う端部の概念に含まないものである。
【0013】可動部の弾性変形作用を有効に発揮させる
ためには、可動部を支柱の上端部若しくは上端近傍部に
設け、支柱の荷重が極力可動部に作用しないようにして
おくことが望ましい。
【0014】このような効果を極めて適切に実現するた
めの構成としては、支柱の上端部に、押し込むことによ
って反発力を蓄積しつつ桟に係わり合うプッシュラッチ
要素を備え、このプッシュラッチ要素の一部を可動部と
して利用するようにしているものが挙げられる。
【0015】可動部は、桟側に設ておいてもよい。この
場合は、当該桟の内部に、押し込むことによって反発力
を蓄積しつつ支柱の上端部を係わり合わせるプッシュラ
ッチ要素を備え、このプッシュラッチ要素の少なくとも
一部を可動部として利用すればよい。
【0016】本発明は、支柱の下端部がアジャスタによ
って構成されている場合に特に効果的である。アジャス
タ調整しろを無理なく有効に広げることができるからで
ある。
【0017】本発明は、桟が下向きに連続開口を有し、
この連続開口を介して支柱の上端部を桟の長手方向に沿
った任意の位置に取り付け得るようにしている場合に有
効である。長手方向に沿った各位置で床の不陸等により
取付条件が異なることとなっても大きな影響を受けない
で済むからである。
【0018】本発明は、床と桟の間に、少なくとも2本
以上の支柱を取り付けるようにしているものに適用した
場合に特に効果がある。例えば、隣接する一対の支柱
が、協働してオプション部材を取り付けるために床と桟
との間に取り付けられるような場合である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0020】本実施形態に係る支柱の取付構造は、図1
に示す作業空間モジュールに適用されるものである。こ
の作業空間モジュールは、複数の支柱4を床Fに略等間
隔で配置するとともに、隣接する支柱4間に桟5を架設
して構成した自立性を有する構造体であり、オフィス空
間に所定の作業空間を形成するために用いられる。支柱
4には、オプション部材としてパネルOP1以外に、デ
スク用の天板OP2、棚用円形天板OP3、及び照明器
具OP4等を取り付け得るようにしている。
【0021】しかして、本実施形態の取付構造が適用さ
れる支柱は、上記支柱4ではなく、支柱4、4間にオプ
ションとして取り付けられるパネル要素3を支持するパ
ネル支持支柱2であり、このパネル支持支柱2を床Fと
桟5の間に介在させて取り付け、このパネル支持支柱2
に図2に示すパネル要素取付具1を介してパネル要素3
を取り付けるようにしている。
【0022】パネル支持支柱2は、図3に示すように、
押し出し成形により断面視十字状をなすように形成され
た支柱本体21と、この支柱本体21の下端部に設けた
アジャスタ22と、前記支柱本体21の上端部に設けた
プッシュラッチ要素23とを具備する。プッシュラッチ
要素23は、図4に示すように桟5側に設けられるプッ
シュラッチ受け要素24と対をなしてプッシュラッチ機
構を構成しており、プッシュラッチ要素23をプッシュ
ラッチ受け要素24に係わり合わせることによってパネ
ル支持支柱2の上端を桟5に係留し、しかる後、アジャ
スタ22を接地、調整して、パネル支持支柱2の取り付
けを完了するようにしている。
【0023】プッシュラッチ要素23は、図4、図5及
び図6に示すように、支柱本体21の上端部に取付金具
23pを介して取り付けられるベース23aと、このベ
ース23a中央より立設され先端側に軸心を含む面に平
行なスリット23sが形成された柱状体23bと、この
柱状体23bの外周位に昇降可能に配置された円盤状の
ラッチ板23cと、このラッチ板23cと前記ベース2
3aとの間に介在させたねじりコイルバネ23dと、前
記柱状体23bのスリット23s内に支軸回りに回転可
能に配置したラッチ歯23eと、このラッチ歯23eを支
軸mから変位した位置において上方へ弾性により押し付
ける押し付け機構23fとからなる。押し付け機構23
fは前記柱状体23bのスリット23s内に収容したボ
ール23f2及びバネ23f1から構成されている。ラ
ッチ歯23eは矩形板の対向二辺をほぼ三角形状に切り
落とした形態をなすもので、この三角形状の凹部をラッ
チ領域23xとして設定し、他の対向二辺を非ラッチ領
域23yとして設定し、両領域の境界となる角部を切替
えポイント23zとして設定している。ラッチ板23c
は、頂壁23c1、底壁23c2及び周壁23c3を具
備し、円環状の空洞をその内周側に開口させたある程度
厚みを有するものである。
【0024】次に、このプッシュラッチ要素23の作動
を説明する。先ず、ラッチ板23cがバネ23f1に押
し上げられて図6(a)に示す上昇位置にあり(適宜の
ストッパーに規制されてそれ以上は上昇しないようにな
っている)、ラッチ歯23eの非ラッチ領域23yが起
立してラッチ板23cの内周に接している状態では、ラ
ッチ歯23eはラッチ板23cにブロックされて回転を
阻止されている。これが非ラッチ状態である。この状態
から、ラッチ板23cを降下する方向に押し込むと、こ
のラッチ板23cがラッチ歯23eの非ラッチ領域23
yを通過し、さらに切替えポイント23zを通過した時
点で、ラッチ歯23eの拘束が解除され、押し付け機構
23fにより斜辺23e1を押し上げられて、図6
(b)に示すように切替えポイント23zをスリット2
3sから側方へ若干突出させる位置まで当該ラッチ歯2
3eが回転する。この状態でラッチ板23cへの押し込
み力を解除すると、ラッチ板23cはバネ23dに押し
上げられ、このとき頂壁23c1が突出した切替えポイ
ント23zをすくい上げ、引き続き底壁23c2が次の
切替えポイント23zをすくい上げて、図6(c)に示
すように内周に形成された円環状の空洞内に切替えポイ
ント23zを収容た状態で上昇する。ラッチ板23cの
頂壁23c1がラッチ歯23eのラッチ領域23xに沿
ってその谷に達した後は、それ以上上昇しようとしても
頂壁23c1がラッチ領域23xの下側の斜辺23e1
と干渉するため回転できず、ラッチ状態に引き込まれ
る。このラッチ状態から再びラッチ板23cを図6
(d)のように押し込むと、ラッチ板23cがラッチ歯
23eのラッチ領域23xを通過し、さらに切替えポイ
ント23zを通過した時点で、ラッチ歯23eの拘束が
解除され、押し付け機構23fにより非ラッチ領域23
yを押し上げられて、図6(e)に示すように次の切替
えポイント23zをスリット23sから側方へ突出させ
る位置まで当該ラッチ歯23eが回転する。この状態で
ラッチ板23cへの押し込み力を解除すると、ラッチ板
23cはバネ23dに押し上げられ、頂壁23c1が切
替えポイント23zを押し上げる。その結果、ラッチ歯
23eが図6(a)の状態に戻り、その間に押し付け機
構23fのボール23f2が切替えポイント23zを乗
り越えて、ラッチ領域23xの谷付近の斜辺23e1に
接触する最初の状態に戻る。
【0025】一方、プッシュラッチ受け要素24は、図
7及び図8に示すように、ビームアタッチメント24a
と、このビームアタッチメント24aの取り付け状態を
維持するストッパー24bとからなる。ビームアタッチ
メント24aは桟5の形状に対応して各部の寸法設定が
されている。すなわち、この実施形態の桟5は、下向き
に連続開口を有するもので、開口近傍の起立壁51に内
方に向けて複数段の突片52を有しており、突片52と
突片52の間に長手方向に沿って延びる溝53が形成さ
れている。これに対して、ビームアタッチメント24a
は、矩形状をなす板材の対角2箇所にアール24a1を
形成したもので、長辺24a2は桟5の起立壁51間の
内法寸法にほぼ対応し、短辺24a3は突片52間の内
法寸法よりも小さい値に設定されている。そして、この
ビームアタッチメント24aを、短辺を桟5の巾方向に
合致させて図7(a)矢印Xに示すように開口から桟5
の内部に収容し、所定の溝53の高さ位置においてこの
ビームアタッチメント24aを同図中矢印Yに示すよう
に水平面内をほぼ90°回転させることによって、短辺
24a3を起立壁51の内面に密接する位置にまで移動
させることができるようにしている。この実施形態で
は、異なる高さ位置に複数の溝53が形成してあり、何
れの溝53にビームアタッチメント24aを装着するか
によって、プッシュラッチ23の受け位置を変更できる
ようにしている。ビームアタッチメント24a及びスト
ッパー24bの中央には、プッシュラッチ要素23の柱
状体23bの先端を挿入する孔24a4、24b4が形
成してある。
【0026】一方、ストッパー24bは、チャネル状を
なし、その頂壁24b1の巾寸法24xが桟5の突片5
2間の内法寸法にほぼ対応させてあるもので、このスト
ッパー24bを前記ビームアタッチメント24aに上方
から近づけ、そのコーナー部の4箇所に形成した突起2
4b2をビームアタッチメント24aの対応位置に形成
した括れ部分24a5に係わり合わせることによって、
ストッパー24bを突片52間に密接に配置し得るよう
にしている。そして、その位置でストッパー24bをビ
ームアタッチメント24aに適宜の連結手段で連結する
ことによって、ストッパー24bを介してビームアタッ
チメント24aの回転を禁止するようにしている。
【0027】以上により、ビームアタッチメント24a
を桟5に取り付け、プッシュラッチ要素23を支柱本体
21の上端に取り付けた状態で、図9に示すように支柱
本体21を若干傾斜させつつ桟5に近づけて、プッシュ
ラッチ要素23の柱状体23bをビームアタッチメント
24aの孔24a4に差込み、かつラッチ板23cをビー
ムアタッチメント24aの下面に押し当てて支柱2をあ
る程度押し上げ、しかる後に若干降ろすと、図10にお
ける(a)→(b)→(c)→(d)、図6における
(a)→(b)→(c)に示すように、ラッチ板23c
が相対的に桟5によって押し下げられ、このときビーム
アタッチメント24aが、ラッチ板23cの頂壁23c
1とともにラッチ歯23eのラッチ領域23xに一緒に
食い込んで、支柱2の上端部が桟5に係留されたラッチ
状態に引き込まれる。この状態にいたったときは、支柱
2が図9中実線で示すように鉛直に起立した状態にして
おき、しかる後にアジャスタ22を調節することによっ
て、床Fと桟5との間に支柱2を突っ張った状態で介在
させて取り付けを完了する。また、この状態からアジャ
スタ22を緩め、再び支柱2を押し上げて降ろすと、図
6における(c)→(d)→(e)→(a)に示すよう
に、ビームアタッチメント24aがラッチ板23cの頂
壁23c1とともにラッチ領域23xから離脱し、支柱
2の上端部が桟5によるラッチ状態から開放されること
となる。したがって、このパネル支持支柱2を床Fと桟
5の間から取り除くことができる。
【0028】なお、この支柱2にパネル要素3を取り付
けるために用いるパネル要素取付具1について説明を付
記しておく。このパネル要素取付具1は、本実施形態で
は、図2及び図11に示すように、パネル支持支柱2に
それ自体を固定するための固定部1aと、前記パネル支
持支柱2間に前記パネル要素3を取り付けるためのパネ
ル要素取付部1bを具備する。さらに、前記パネル要素
取付部1bは、前記パネル支持支柱2から対向するパネ
ル支持支柱2に向けて突出した1対の挟持体たる前挟持
体11と後挟持体12とにより構成され、この1対の前
挟持体11と後挟持体12とにより前記パネル要素3を
挟み込み、パネル要素取付ねじ13により固定するよう
にしている。さらに、前記前挟持体11と前記後挟持体
12とは、前記固定部1aをも構成していて、パネル要
素3とパネル支持支柱2とを同時に挟み込むようにして
いる。加えて、前記前挟持体11と前記後挟持体12と
の間には、パネル要素取付溝1b1と支柱取付溝1a1
とが形成されるようにしてあり、パネル要素3の縁部を
パネル要素取付溝1b1に係合させるとともに、支柱取
付溝1a1にパネル支持支柱2を嵌め込むようにしてい
る。前記前挟持体11と前記後挟持体12とは、略同一
形状をなしている。
【0029】以上のような支柱取付構造であると、床F
の上方に構造体の一部をなす桟5を配置し、これら床F
と桟5との間に、上端部を桟5に係わり合わせ下端部を
床Fに接地させてパネル支持支柱2を取り付けた状態
で、パネル支持支柱2の上端部が係わり合う桟5から当
該パネル支持支柱2の下端部が接地する床Fに至る領域
の一部に、床Fと桟5の間にパネル支持支柱2を介在さ
せた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部、すな
わち、昇降方向へ弾性変位するプッシュラッチ要素23
のラッチ板23cが存在することになる。そして、この
ラッチ板23cの弾性変位に伴って、プッシュラッチ要
素23を弾性変形させながら当該パネル支持支柱2を床
Fと桟5との間に介在させて取り付けることができるよ
うにしている。
【0030】このようなものであると、床Fから桟5ま
での距離に対してパネル支持支柱2の長手寸法に多少の
誤差等があっても、プッシュラッチ要素23に徐々に反
発力が蓄積されるため、その多少の誤差によって弾性力
が一挙に放出されるようなことがない。したがって、パ
ネル支持支柱2の長手寸法の設定等にある程度余裕が得
られ、パネル支持支柱2の長手寸法が若干長いがために
桟5の撓み変形を引き起こすほどの大きな力で床Fと桟
5の間にパネル支持支柱2を介挿しなければならないと
いった事態の発生を有効に回避することができる。勿
論、このためには、桟5に撓み変形を惹起させる前にプ
ッシュラッチ要素23が作動するように、そのねじりコ
イルばね23dの弾性係数を設定しておく必要はある。
このような効果は、アジャスタ22を備えない場合にお
いても同様である。
【0031】しかしながら、本実施形態は更に、パネル
支持支柱2の下端部がアジャスタ22によって構成され
ており、アジャスタ調整によってパネル支持支柱2を床
Fと桟5との間に容易に突っ張らせた状態で介在させる
ことができるものであり、上記構成におってこのアジャ
スタ調整しろを無理なく広げることができる上に、比較
的大きな調整をしても桟5に撓みなどを引き起こす恐れ
を効果的に低減することが可能となっている。
【0032】とりわけ、この実施形態は、床Fと桟5の
間に少なくとも2本のパネル支持支柱2を取り付けてオ
プション部材であるパネル要素3を支持するようにした
ものであるが、その取り付けに際して従来のように桟5
に撓み変形を引き起こす恐れがないため、一旦床Fと桟
5の間に介挿したパネル支持支柱2の取付状態は一定に
維持されることになる。このため、他のパネル支持支柱
2を取り付けたことによって既に取り付けたパネル支持
支柱2の取付状態が変化することを回避して、効率良く
適切にパネル支持支柱2の取付本数を順次増やしていく
ことが可能となる。また、これにより複数のパネル支持
支柱2を均等な力で床Fと桟5の間に取り付けることが
容易となるため、安全で確実な取付状態を簡易に実現す
ることが可能となる。
【0033】具体的な構造として、一部が本発明の可動
部として機能する上記のプッシュラッチ要素23は、パ
ネル支持支柱2に付帯して、その実質的な上端部をなす
ラッチ板23cから下端部をなすアジャスタ22までの
領域内に存在するため、例えば桟5や床F側に可動部を
設ける場合に比べて、構造体や建築床等の改造を必要と
せず、後発的にも本発明を有効に採用することができ
る。
【0034】特に、一部が可動部として機能するプッシ
ュラッチ要素23がパネル支持支柱2の上端部ないし上
端近傍部に配置してあるため、パネル支持支柱2の荷重
を極力プッシュラッチ要素23に作用させないようにし
て、可動部としての本来の役割を有効に確保しておくこ
とができる。
【0035】このように、プッシュラッチ要素23は、
桟5にパネル支持支柱2の上端部を極めて簡単に係留、
離脱させることのできる手段として機能するものであ
り、同時に、桟5と床Fとの間にパネル支持支柱2を無
理なく適切に介在させることを可能にする手段としても
機能するものとなるため、部品点数を増やすことなくこ
れらの機能を同時に実現することができ、ひいてはパネ
ル支持支柱2の取付、撤去に係る作業性及び作業効率を
飛躍的に高めることが可能となる。
【0036】さらに、この実施形態は、桟5が下向きに
連続開口を有し、この連続開口を介してパネル支持支柱
2の上端部を桟5の長手方向に沿った任意の位置に取り
付け得るようにしているものであるが、本発明の作用と
アジャスタ22の作用とが相俟って、長手方向に沿った
各位置での床Fの不陸等に対する措置も適切に行い得る
ものとなる。
【0037】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、可動
部は桟側に設ておいてもよい。この場合は、当該桟の内
部に、押し込むことによって反発力を蓄積しつつ支柱の
上端部を係わり合わせるプッシュラッチ要素を備え、こ
のプッシュラッチ要素の一部を可動部として利用すれば
よい。これによれば、支柱は剛体で足りる。
【0038】勿論、可動部は、このようなプッシュラッ
チ要素に限らず、例えば支柱の一部をテレスコープ状に
して伸縮可能にしたもの等であっても構わない。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成であるか
ら、簡易な構造で床と桟の間に的確に支柱を取り付ける
ことを可能にする新規有用な支柱の取付構造を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る支柱取付構造を適用
した作業空間モジュールを示す概略斜視図。
【図2】同実施形態が適用されるパネル支持支柱をこれ
により取り付けられるパネル要素とともに示す正面図。
【図3】同実施形態が適用されるパネル支持支柱を示す
図。
【図4】同実施形態が適用されるパネル支持支柱の桟へ
の取付状態を示す図。
【図5】同実施形態において可動部の機能を有するプッ
シュラッチ要素を示す斜視図。
【図6】同プッシュラッチ要素の機能説明図。
【図7】同実施形態において桟側に配置されるプッシュ
ラッチ受け要素を示す図。
【図8】同分解斜視図。
【図9】同実施形態におけるパネル支持支柱の取付手順
を示す図。
【図10】同実施形態におけるパネル支持支柱の取付手
順を示す図。
【図11】同実施形態のパネル支持支柱にパネル要素を
取り付ける際に用いられるパネル要素取付具を示す図。
【符号の説明】
F…床 2…支柱(パネル支持支柱) 5…桟 22…アジャスタ 23…可動部(プッシュラッチ要素)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E125 AA03 AB03 AC13 AG02 AG03 AG12 AG51 BB12 BB16 BC01 BD01 BE08 BF03 CA57 CA62 EA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床の上方に構造体の一部をなす桟を配置
    し、これら床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ
    下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにしたも
    のであって、 支柱の上端部が係わり合う桟から当該支柱の下端部が接
    地する床に至る領域の一部に、床と桟の間に支柱を介在
    させた際に反発力を蓄積しつつ弾性変形する可動部を設
    け、この可動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に
    支柱を介在させて取り付けるようにしたことを特徴とす
    る支柱の取付構造。
  2. 【請求項2】床の上方に構造体の一部をなす桟を架設
    し、これら床と桟との間に、上端部を桟に係わり合わせ
    下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにしたも
    のであって、 支柱の上端部から下端部に至る領域の一部に、床と桟の
    間に支柱を介在させた際に反発力を蓄積しつつ端部間の
    距離を縮める方向に弾性変形する可動部を設け、この可
    動部を弾性変形させた状態で床と桟との間に支柱を介在
    させて取り付けるようにしたことを特徴とする支柱の取
    付構造。
  3. 【請求項3】可動部が、支柱の上端部若しくは上端近傍
    部に設けてある請求項1又は2記載の支柱の取付構造。
  4. 【請求項4】支柱の上端部に、押し込むことによって反
    発力を蓄積しつつ桟に係わり合うプッシュラッチ要素を
    備え、このプッシュラッチ要素の少なくとも一部を可動
    部として利用している請求項3記載の支柱の取付構造。
  5. 【請求項5】可動部が、桟に設けてあるものであって、
    当該桟の内部に、押し込むことによって反発力を蓄積し
    つつ支柱の上端部を係わり合わせるプッシュラッチ要素
    を備え、このプッシュラッチ要素の一部を可動部として
    利用している請求項1記載の支柱の取付構造。
  6. 【請求項6】支柱の下端部がアジャスタによって構成さ
    れている請求項1〜5記載の支柱の取付構造。
  7. 【請求項7】桟が、下向きに連続開口を有するものであ
    り、この連続開口を介して支柱の上端部を桟の長手方向
    に沿った任意の位置に取り付け得るようにしている請求
    項1〜6記載の支柱の取付構造。
  8. 【請求項8】床と桟の間に、少なくとも2本以上の支柱
    を取り付けるようにしている請求項1〜7記載の支柱の
    取付構造。
  9. 【請求項9】隣接する一対の支柱が、協働してオプショ
    ン部材を取り付けるために床と桟との間に取り付けられ
    るものである請求項8記載の支柱の取付構造。
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