JP4080786B2 - 支柱の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、桟や天井等に上端部を取り付けて支柱を配置する際に利用される支柱の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時になって、居住空間を効率的に利用するために、床の上方に構造体の一部をなす桟を架設し、これら床と桟の間に、上端部を桟に係わり合わせ下端部を床に接地させて支柱を取り付けるようにした空間モジュールが考えられている。
【0003】
このような空間モジュールを採用すれば、支柱を利用して居住空間を間仕切るパーティションを形成したり、棚や各種オプション部材を取り付けるなど、居住空間を効率的に利用する環境を有効に整えることができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のごとく支柱を床と桟の間に取り付ける態様としては、支柱の上端部を桟にブラケットやボルト等を用いて固定し、支柱の下端部をアジャスタを介して床に接地させるようにするのが一般的である。
【0005】
しかしながら、この種の空間モジュールは、その本来の使途からして、必要に応じレイアウト変更やオプション部材の着脱に迅速に対応できるものであることが望ましい。このため、上記のようにブラケットやボルト等を用いて支柱の上端部を桟に着脱するようにしたのでは、初期設置時を始め事後的なレイアウト変更時の作業に手間どる上に、ブラケットやボルト等が露出して見栄えも損なわれ易いものになる。
【0006】
このような不具合は、天井のように高い位置に支柱の上端部を取り付ける場合等にも同様に言えることである。
【0007】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、簡易な作業で支柱の上端部を桟や天井等に簡単かつ有効に取り付けることができるようにした支柱の取付構造を新たに提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0009】
すなわち、本発明に係る支柱の取付構造は、支柱の上端部を桟や天井等に設定した取付部に取り付けるにあたり、支柱の上端部と取付部との間に、支柱の上端部を一定以上に押し込んだ際にこれを取付部に係留させるプッシュラッチ機構を設けるようにしたものである。ここに言う係留とは、支柱の上端部が取付部に関わり、その関わった状態が保持されることを意味する。
【0010】
このような取付構造によると、支柱を持ち上げてその上端部を桟や天井等の取付部に向かって一旦押し込んだ以降は、操作力を解除しても、支柱の上端部がプッシュラッチ機構を介して取付部に係留され、当該取付部から外れたり転倒したりすることがない。このため、後は支柱の下端部においてアジャスタ調整等をするだけで、支柱の取付作業を簡単に完了することができる。特に、この構造によると、支柱を実際に持ち上げて据え付けるまでの工数や時間がブラケットやボルト等を用いる場合に比べて遥かに少ないもので済むこととなる。さらに、プッシュラッチ機構は、支柱の上端部及びこの上端部が対面することとなる取付部の間に構成されるのが通例であるため、ブラケット等を利用する場合のように外部に露出する部分が不要であり、取付状態を見栄えの良好なものにすることができる。
【0011】
支柱の設置から撤去までに亘る便を有効に向上させるためには、プッシュラッチ機構が、押し込み力の入力からその解除までの一連の動作によって支柱の上端部を係留状態に引き込み、引き続く押し込み力の入力からその解除までの一連の動作によって前記係留状態を解除するものであることが望ましい。
【0012】
プッシュラッチ機構の具体的な一実施の態様としては、支柱側に固定されるプッシュラッチ要素と、取付部側に固定されるプッシュラッチ受け要素とから構成されるものを挙げることができる。
【0013】
この場合、支柱の取付位置の自由度を簡単かつ有効に高めるためには、取付部が、桟や天井等に形成した下向きの連続開口の内部に長手方向に沿って連続的に設定されたものであり、プッシュラッチ受け要素が、連続開口に挿入した後に水平面内で回転させることによってその位置に連続開口から離脱し得ないように固定されるものであることが望ましい。
【0014】
プッシュラッチ機構の具体的な他の実施の態様としては、取付部側に固定されるプッシュラッチ要素と、支柱側に固定されるプッシュラッチ受け要素とから構成されるものを挙げることができる。
【0015】
この場合にも、支柱の取付位置の自由度を簡単かつ有効に高めるためには、取付部が、桟や天井等に形成した下向きの連続開口の内部に長手方向に沿って連続的に設定されたものであり、プッシュラッチ要素が、連続開口に挿入した後に水平面内で回転させることによってその位置に連続開口から離脱し得ないように固定されるものであることが望ましい。
【0016】
複数の支柱を共通の桟や天井等に均等な力で手順よく取り付けるために有効となる構成としては、プッシュラッチ要素を弾性変形させた状態で、支柱を取付部と床との間に介在させて取り付けるようにしているものが挙げられる。支柱の下端部はアジャスタに支持されていることが望ましい。
【0017】
本発明は、以上のような構成であるから、取付部が、床の上方にあって構造体の一部をなす桟に設定され、支柱が床と桟の間にオプション部材を取り付けるために必要に応じて付設されるものである空間モジュール等に適用して極めて有用なものとなり得る。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
本実施形態に係る支柱の取付構造は、図1に示す作業空間モジュールに適用されるものである。この作業空間モジュールは、複数の支柱4を床Fに略等間隔で配置するとともに、隣接する支柱4間に桟5を架設して構成した自立性を有する構造体であり、オフィス空間に所定の作業空間を形成するために用いられる。支柱4には、オプション部材としてパネルOP1以外に、デスク用の天板OP2、棚用円形天板OP3、及び照明器具OP4等を取り付け得るようにしている。
【0020】
しかして、本実施形態の取付構造が適用される支柱は、上記支柱4ではなく、支柱4、4間にオプションとして取り付けられるパネル要素3を支持するパネル支持支柱2であり、このパネル支持支柱2の上端部を桟5に取り付け、その後、パネル支持支柱2の下端に設けたアジャスタ22を床Fに接地させて、このパネル支持支柱2に図2に示すパネル要素取付具1を介してパネル要素3を取り付けるようにしている。
【0021】
パネル支持支柱2は、図3に示すように、押し出し成形により断面視十字状をなすように形成された支柱本体21と、この支柱本体21の下端部に設けたアジャスタ22と、前記支柱本体21の上端部に設けたプッシュラッチ要素23とを具備する。プッシュラッチ要素23は、図4に示すように桟5側に設けられるプッシュラッチ受け要素24と対をなしてプッシュラッチ機構Pを構成しており、プッシュラッチ要素23をプッシュラッチ受け要素24に係わり合わせることによってパネル支持支柱2の上端部を桟5に係留し、しかる後、アジャスタ22を接地、調整して、パネル支持支柱2の取り付けを完了することができるようにしている。
【0022】
プッシュラッチ要素23は、図4、図5及び図6に示すように、支柱本体21の上端部に取付金具23pを介して取り付けられるベース23aと、このベース23aの中央より立設され先端側に軸心を含む面に平行なスリット23sが形成された柱状体23bと、この柱状体23bの外周位に昇降可能に配置された円盤状のラッチ板23cと、このラッチ板23cと前記ベース23aとの間に介在させたねじりコイルバネ23dと、前記柱状体23bのスリット23s内に支軸回りに回転可能に配置したラッチ歯23eと、このラッチ歯23eを支軸mから変位した位置において上方へ弾性により押し付ける押し付け機構23fとからなる。押し付け機構23fは前記柱状体23bのスリット23s内に収容したボール23f2及びバネ23f1から構成されている。ラッチ歯23eは矩形板の対向二辺をほぼ三角形状に切り落とした形態をなすもので、この三角形状の凹部をラッチ領域23xとして設定し、他の対向二辺を非ラッチ領域23yとして設定し、両領域の境界となる角部を切替えポイント23zとして設定している。ラッチ板23cは、頂壁23c1、底壁23c2及び周壁23c3を具備し、円環状の空洞をその内周側に開口させたある程度厚みを有するものである。
【0023】
次に、このプッシュラッチ要素23の作動を説明する。先ず、ラッチ板23cがバネ23f1に押し上げられて図6(a)に示す上昇位置にあり(適宜のストッパーに規制されてそれ以上は上昇しないようになっている)、ラッチ歯23eの非ラッチ領域23yが起立してラッチ板23cの内周に接している状態では、ラッチ歯23eはラッチ板23cにブロックされて回転を阻止されている。これが非ラッチ状態である。この状態から、ラッチ板23cを降下する方向に押し込むと、このラッチ板23cがラッチ歯23eの非ラッチ領域23yを通過し、さらに切替えポイント23zを通過した時点で、ラッチ歯23eの拘束が解除され、押し付け機構23fにより斜辺23e1を押し上げられて、図6(b)に示すように切替えポイント23zをスリット23sから側方へ若干突出させる位置まで当該ラッチ歯23eが回転する。この状態でラッチ板23cへの押し込み力を解除すると、ラッチ板23cはバネ23dに押し上げられ、このとき頂壁23c1が突出した切替えポイント23zをすくい上げ、引き続き底壁23c2が次の切替えポイント23zをすくい上げて、図6(c)に示すように内周に形成された円環状の空洞内に切替えポイント23zを収容た状態で上昇する。ラッチ板23cの頂壁23c1がラッチ歯23eのラッチ領域23xに沿ってその谷に達した後は、それ以上上昇しようとしても頂壁23c1がラッチ領域23xの下側の斜辺23e1と干渉するため回転できず、ラッチ状態に引き込まれる。このラッチ状態から再びラッチ板23cを図6(d)のように押し込むと、ラッチ板23cがラッチ歯23eのラッチ領域23xを通過し、さらに切替えポイント23zを通過した時点で、ラッチ歯23eの拘束が解除され、押し付け機構23fにより非ラッチ領域23yを押し上げられて、図6(e)に示すように次の切替えポイント23zをスリット23sから側方へ突出させる位置まで当該ラッチ歯23eが回転する。この状態でラッチ板23cへの押し込み力を解除すると、ラッチ板23cはバネ23dに押し上げられ、頂壁23c1が切替えポイント23zを押し上げる。その結果、ラッチ歯23eが図6(a)の状態に戻り、その間に押し付け機構23fのボール23f2が切替えポイント23zを乗り越えて、ラッチ領域23xの谷付近の斜辺23e1に接触する最初の状態に戻る。
【0024】
一方、プッシュラッチ受け要素24は、図7及び図8に示すように、ビームアタッチメント24aと、このビームアタッチメント24aの取り付け状態を維持するストッパー24bとからなる。ビームアタッチメント24aは桟5の形状に対応して各部の寸法設定がされている。すなわち、この実施形態の桟5は、下向きに連続開口を有するもので、開口近傍の起立壁51に内方に向けて複数段の突片52を有しており、突片52と突片52の間に長手方向に沿って延びる溝53が形成されている。この桟5は、長手方向に沿って任意の位置をパネル支持支柱2を取り付けるための本発明の取付部とするものである。これに対して、ビームアタッチメント24aは、矩形状をなす板材の対角2箇所にアール24a1を形成したもので、長辺24a2は桟5の起立壁51間の内法寸法にほぼ対応し、短辺24a3は突片52間の内法寸法よりも小さい値に設定されている。そして、このビームアタッチメント24aを、短辺を桟5の巾方向に合致させて図7(a)矢印Xに示すように開口から桟5の内部に収容し、所定の溝53の高さ位置においてこのビームアタッチメント24aを同図中矢印Yに示すように水平面内をほぼ90°回転させることによって、短辺24a3を起立壁51の内面に密接する位置にまで移動させることができるようにしている。この実施形態では、異なる高さ位置に複数の溝53が形成してあり、何れの溝53にビームアタッチメント24aを装着するかによって、プッシュラッチ23の受け位置を変更できるようにしている。勿論、ビームアタッチメント24aの装着位置を桟5の長手方向に沿って選択できるのは言うまでもない。ビームアタッチメント24a及びストッパー24bの中央には、プッシュラッチ要素23の柱状体23bの先端を挿入する孔24a4、24b4が形成してある。
【0025】
一方、ストッパー24bは、チャネル状をなし、その頂壁24b1の巾寸法24xが桟5の突片52間の内法寸法にほぼ対応させてあるもので、このストッパー24bを前記ビームアタッチメント24aに上方から近づけ、そのコーナー部の4箇所に形成した突起24b2をビームアタッチメント24aの対応位置に形成した括れ部分24a5に係わり合わせることによって、ストッパー24bを突片52間に密接に配置し得るようにしている。そして、その位置でストッパー24bをビームアタッチメント24aに適宜の連結手段で連結することによって、ストッパー24bを介してビームアタッチメント24aの回転を禁止するようにしている。
【0026】
この状態で、ビームアタッチメント24aと桟5との間、ストッパー24bと桟5との間には、取付位置が長手方向へずれることを防止するための適宜の滑動防止手段(例えば部分的な押圧突起、軟質樹脂など)を設けておくことが有効である。
【0027】
以上により、ビームアタッチメント24aを桟5に取り付け、プッシュラッチ要素23を支柱本体21の上端に取り付けた状態で、図9に示すように支柱本体21を若干傾斜させつつ桟5に近づけて、プッシュラッチ要素23の柱状体23bをビームアタッチメント24aの孔24a4に差込み、かつラッチ板23cをビームアタッチメント24aの下面に押し当てて支柱2をある程度押し上げ、しかる後に若干降ろすと、図10における(a)→(b)→(c)→(d)、図6における(a)→(b)→(c)に示すように、ラッチ板23cが相対的に桟5によって押し下げられ、このときビームアタッチメント24aが、ラッチ板23cの頂壁23c1とともにラッチ歯23eのラッチ領域23xに一緒に食い込んで、支柱2の上端部が桟5に係留されたラッチ状態に引き込まれる。この状態にいたったときは、支柱2が図9中実線で示すように鉛直に起立した状態にしておき、しかる後にアジャスタ22を調節することによって、床Fと桟5との間に支柱2を突っ張った状態で介在させて取り付けを完了する。また、この状態からアジャスタ22を緩め、再び支柱2を押し上げて降ろすと、図6における(c)→(d)→(e)→(a)に示すように、ビームアタッチメント24aがラッチ板23cの頂壁23c1とともにラッチ領域23xから離脱し、支柱2の上端部が桟5によるラッチ状態から開放されることとなる。したがって、このパネル支持支柱2を床Fと桟5の間から取り除くことができる。
【0028】
なお、この支柱2にパネル要素3を取り付けるために用いるパネル要素取付具1について説明を付記しておく。このパネル要素取付具1は、本実施形態では、図2及び図11に示すように、パネル支持支柱2にそれ自体を固定するための固定部1aと、前記パネル支持支柱2間に前記パネル要素3を取り付けるためのパネル要素取付部1bを具備する。さらに、前記パネル要素取付部1bは、前記パネル支持支柱2から対向するパネル支持支柱2に向けて突出した1対の挟持体たる前挟持体11と後挟持体12とにより構成され、この1対の前挟持体11と後挟持体12とにより前記パネル要素3を挟み込み、パネル要素取付ねじ13により固定するようにしている。さらに、前記前挟持体11と前記後挟持体12とは、前記固定部1aをも構成していて、パネル要素3とパネル支持支柱2とを同時に挟み込むようにしている。加えて、前記前挟持体11と前記後挟持体12との間には、パネル要素取付溝1b1と支柱取付溝1a1とが形成されるようにしてあり、パネル要素3の縁部をパネル要素取付溝1b1に係合させるとともに、支柱取付溝1a1にパネル支持支柱2を嵌め込むようにしている。前記前挟持体11と前記後挟持体12とは、略同一形状をなしている。
【0029】
以上のように、本実施形態は、パネル支持支柱2の上端部を桟5の連続開口の内部に設定した取付部に取り付けるにあたり、パネル支持支柱2の上端部と取付部との間に、パネル支持支柱2の上端部を一定以上に押し込んだ際にこれを取付部に係留させるプッシュラッチ機構Pを設けるようにしたものである。
【0030】
このような取付構造によると、パネル支持支柱2を持ち上げてその上端部を桟5の取付部に向かって一旦押し込んだ以降は、操作力を解除しても、パネル支持支柱2の上端部がプッシュラッチ機構Pを介して桟5の内部に設定した取付部に係留され、当該取付部から外れたり転倒したりすることがない。このため、後はパネル支持支柱2の下端部においてアジャスタ調整等をするだけで、パネル支持支柱2の取付作業を簡単に完了することができる。特に、この構造によると、パネル支持支柱2を実際に持ち上げて据え付けるまでの工数や時間がブラケットやボルト等を用いる場合に比べて遥かに少ないもので済むので、作業労力は有効に軽減されたものになる。さらに、プッシュラッチ機構Pは、パネル支持支柱2の上端部及びこの上端部が対面することとなる取付部の間に構成されるため、ブラケット等を利用する場合のように取付部分が外部に露出する不具合がなく、取付状態を見栄えの良好なものにすることができる。
【0031】
特に、プッシュラッチ機構Pは、押し込み力の入力からその解除までの一連の動作によってパネル支持支柱2の上端部を係留状態に引き込み、引き続く押し込み力の入力からその解除までの一連の動作によって前記係留状態を解除するものであるため、パネル支持支柱2を桟5に取り付ける設置時のみならず、パネル支持支柱2を桟5から取り外す撤去時、あるいは位置変更時などにおいても引き続き上記と同様の効果を得ることができ、有効な使い勝手を反復継続して得ることができる。
【0032】
とりわけ、本実施形態は、プッシュラッチ機構Pを、パネル支持支柱2側に固定されるプッシュラッチ要素23と、取付部側に固定されるプッシュラッチ受け要素24とから構成しているだけであるため、構造簡素であって支柱本体21や桟5に格別な作り込みをすることを必要としないものになる。また、これらプッシュラッチ要素23やプッシュラッチ受け要素24の形状やサイズ等を変えれば、規格の異なるオプション部材、規格の異なる桟その他の取付先へも簡単に適用できる利点が得られる。
【0033】
さらに、この実施形態は、上記のように桟5の連続開口の内部に長手方向に沿って連続的に取付部を設定しているものであり、プッシュラッチ受け要素24が、連続開口に挿入した後に水平面内で回転させることによってその位置に連続開口から離脱し得ないように固定されるものであるため、簡素な構成及び作業でパネル支持支柱2の取付位置の自由度を簡単かつ有効に高めることができる。
【0034】
さらにまた、プッシュラッチ要素23を弾性変形させた状態で、パネル支持支柱2が取付部と床Fとの間に介在させて取り付けられるため、アジャスタ22の調整によって付与されるパネル支持支柱2の突っ張り力は、上記プッシュラッチ要素23の弾性変形によって蓄積され、桟5の撓み変形を惹起することはない。このため、複数のパネル支持支柱2を共通の桟5に取り付けるにあたり、既に取り付けたパネル支持支柱2の取付状態に影響を及ぼすことなく、順次均等な押し付け力で次のパネル支持支柱2を確実に取り付けていくことが可能となる。
【0035】
本発明の支柱取付構造は、この実施形態のように床Fと桟5の間に種々のオプション部材を取り付けるために必要に応じて支柱を付設するようにしている空間モジュール等に適用して極めて有用なものとなり得る。
【0036】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0037】
例えば、プッシュラッチ機構Pを構成するプッシュラッチ要素23を桟5の内部に設定した取付部側に固定し、プッシュラッチ要素24をパネル支持支柱2側に固定しても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0038】
この場合にも、プッシュラッチ要素23を、連続開口に挿入した後に水平面内で回転させることによってその位置に連続開口から離脱し得ないように固定し得るように構成することで、パネル支持支柱2の取付位置の自由度を同様にして高めることが可能となる。
【0039】
また、プッシュラッチ機構には、上記以外の種々の構造を採用することができ、適用対象となる支柱は上記のパネル支持支柱に限定されるものではない。
【0040】
さらに、本発明は、天井や、天井に近い高さにある桟に支柱の上端部を取り付けるケースに適応しても同様に高い効果を揚げることができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成であるから、簡易な作業で支柱の上端部を桟や天井等に簡単かつ有効に取り付けることができるようにした支柱の取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る支柱取付構造を適用した作業空間モジュールを示す概略斜視図。
【図2】同実施形態が適用されるパネル支持支柱をこれにより取り付けられるパネル要素とともに示す正面図。
【図3】同実施形態が適用されるパネル支持支柱を示す図。
【図4】同実施形態が適用されるパネル支持支柱の桟への取付状態を示す図。
【図5】同実施形態のプッシュラッチ要素を示す斜視図。
【図6】同プッシュラッチ要素の機能説明図。
【図7】同実施形態のプッシュラッチ受け要素を示す図。
【図8】同分解斜視図。
【図9】同実施形態におけるパネル支持支柱の取付手順を示す図。
【図10】同実施形態におけるパネル支持支柱の取付手順を示す図。
【図11】同実施形態のパネル支持支柱にパネル要素を取り付ける際に用いられるパネル要素取付具を示す図。
【符号の説明】
F…床
P…プッシュラッチ機構
2…支柱(パネル支持支柱)
5…桟
22…アジャスタ
23…プッシュラッチ要素
24…プッシュラッチ受け要素

Claims (5)

  1. 支柱の上端部を桟や天井等に設定した取付部に取り付ける際に利用されるものであって、
    支柱の上端部と取付部との間に、支柱の上端部を一定以上に押し込んだ際にこれを取付部に係留させるプッシュラッチ機構を設け
    プッシュラッチ機構が、支柱側に固定されるプッシュラッチ要素と、取付部側に固定されるプッシュラッチ受け要素とから構成され、
    取付部が、桟や天井等に形成した下向きの連続開口の内部に長手方向に沿って連続的に設定されたものであり、プッシュラッチ受け要素が、連続開口に挿入した後に水平面内で回転させることによってその位置に連続開口から離脱し得ないように固定されるものである支柱の取付構造。
  2. 支柱の上端部を桟や天井等に設定した取付部に取り付ける際に利用されるものであって、
    支柱の上端部と取付部との間に、支柱の上端部を一定以上に押し込んだ際にこれを取付部に係留させるプッシュラッチ機構を設け、
    プッシュラッチ機構が、取付部側に固定されるプッシュラッチ要素と、支柱側に固定されるプッシュラッチ受け要素とから構成され、
    取付部が、桟や天井等に形成した下向きの連続開口の内部に長手方向に沿って連続的に設定されたものであり、プッシュラッチ要素が、連続開口に挿入した後に水平面内で回転させることによってその位置に連続開口から離脱し得ないように固定されるものである支柱の取付構造。
  3. プッシュラッチ機構は、押し込み力の入力からその解除までの一連の動作によって支柱の上端部を係留状態に引き込み、引き続く押し込み力の入力からその解除までの一連の動作によって前記係留状態を解除するものである請求項1又は2記載の支柱の取付構造。
  4. 床面に接地するアジャスタを支柱の下端に設けており、アジャスタの調整によって付与される支柱の突っ張り力がプッシュラッチ要素の弾性変形によって蓄積される請求項1、2又は3記載の支柱の取付構造。
  5. 取付部が、床の上方にあって構造体の一部をなす桟に設定され、支柱が床と桟の間にオプション部材を取り付けるために必要に応じて付設されるものである請求項1、2、3又は4記載の支柱の取付構造。
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