JP3966827B2 - コージェネレーションシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力と熱を発生する熱電併給装置と、
貯湯用熱交換器を備えた貯湯用循環路を通じて貯湯タンクの湯水を循環させる貯湯用循環手段と、
加熱用熱交換器と放熱部とを備えた加熱用循環路を通じて熱媒を循環させる加熱用循環手段と、
前記熱電併給装置を冷却する冷却用流体を前記貯湯用熱交換器と前記加熱用熱交換器とに冷却用循環路を通じて循環させる冷却用循環手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、放熱運転の開始の指令に基づいて、前記加熱用循環手段、前記熱電併給装置及び前記冷却用循環手段を作動させ、且つ、前記冷却用流体の保有熱に余剰分がある場合にはその余剰分にて前記貯湯タンクの湯水を加熱すべく前記貯湯用循環手段を作動させる放熱運転を実行するように構成されたコージェネレーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるコージェネレーションシステムは、放熱運転では、加熱用循環手段、熱電併給装置及び冷却用循環手段を作動させて、熱電併給装置を運転して電力と熱を発生させ、熱媒を加熱用循環路を通じて加熱用熱交換器と放熱部とにわたって循環させ、熱電併給装置を冷却する冷却用流体を冷却用循環路を通じて貯湯用熱交換器と加熱用熱交換器とにわたって循環させて、加熱用熱交換器において、熱電併給装置にて発生する熱を回収した冷却用流体にて加熱用循環路を通流する熱媒を加熱して、その熱媒の保有熱を放熱部にて放熱させ、冷却用流体の保有熱に余剰分がある場合にはその余剰分にて貯湯タンクの湯水を加熱すべく貯湯用循環手段を作動させるようになっている。
ちなみに、前記放熱部としては、床暖房装置や浴室暖房装置等の熱消費端末を備えて構成するようになっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このようなコージェネレーションシステムでは、熱電併給装置の過熱を防止するために、貯湯用熱交換器での貯湯タンクの湯水との熱交換や加熱用熱交換器での熱媒との熱交換により、熱電併給装置にて発生した熱量を回収すべく冷却用流体を所定通りに冷却して熱電併給装置の戻す必要があるが、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量(例えば満杯に設定される)に達すると、貯湯用熱交換器においては冷却用流体を所定通りに冷却することができなくなる。
そこで、従来では、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量以上になると、熱電併給装置を停止するように運転制御手段が構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−248905号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来では、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量以上になると熱電併給装置を停止するように構成されていることから、放熱運転中に、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量以上になると、熱電併給装置が停止されるので、放熱部での放熱を継続するために、コージェネレーションシステムに別途備えてある補助加熱器を加熱作動させて、加熱用循環路を通流する熱媒を加熱することになる。しかしながら、補助加熱器は、例えばバーナの燃焼により加熱作動させるように構成されるが、その補助加熱器のエネルギー効率は熱電併給装置のエネルギー効率に比べて低いことから、コージェネレーションシステム全体としてのエネルギー効率が低下することになり、コージェネレーションシステムの省エネルギー性を向上する上で未だ改善の余地があった。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱電併給装置の過熱を防止しながら、省エネルギー性を向上し得るコージェネレーションシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1記載の発明〕
請求項1に記載のコージェネレーションシステムは、電力と熱を発生する熱電併給装置と、
貯湯用熱交換器を備えた貯湯用循環路を通じて貯湯タンクの湯水を循環させる貯湯用循環手段と、
加熱用熱交換器と放熱部とを備えた加熱用循環路を通じて熱媒を循環させる加熱用循環手段と、
前記熱電併給装置を冷却する冷却用流体を前記貯湯用熱交換器と前記加熱用熱交換器とに冷却用循環路を通じて循環させる冷却用循環手段と、
運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
その運転制御手段が、放熱運転の開始の指令に基づいて、前記加熱用循環手段、前記熱電併給装置及び前記冷却用循環手段を作動させ、且つ、前記冷却用流体の保有熱に余剰分がある場合にはその余剰分にて前記貯湯タンクの湯水を加熱すべく前記貯湯用循環手段を作動させる放熱運転を実行するように構成されたものであって、
前記運転制御手段は、前記放熱運転中において、前記放熱部に要求される放熱量が前記熱電併給装置の発生熱量以上であるときは、前記貯湯タンクの貯湯量に拘らず前記熱電併給装置の運転を継続し、且つ、前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいときは、前記貯湯タンクの貯湯量が設定上限量よりも少ない状態では前記熱電併給装置の運転を継続して、前記貯湯タンクの貯湯量が前記設定上限量以上になると前記熱電併給装置を停止するように構成されている点を特徴構成とする。
即ち、放熱運転中において、放熱部に要求される放熱量が熱電併給装置の発生熱量以上であるときは、貯湯タンクの貯湯量に拘らず熱電併給装置の運転が継続され、前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいときは、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量よりも少ない状態では熱電併給装置の運転が継続され、貯湯タンクの貯湯量が前記設定上限量以上になると熱電併給装置が停止される。尚、熱電併給装置の発電電力の余剰電力を貯湯タンクに貯湯するための熱として回収する電気ヒータを設ける場合は、熱電併給装置の発生熱量には、電気ヒータにて変換される熱量を含む。
つまり、前記放熱量が前記発生熱量以上であるときは、加熱用熱交換器での熱媒との熱交換のみにより、冷却用流体から前記発生熱量を熱媒に回収することができて、冷却用流体を所定通りに冷却してから熱電併給装置に戻して過熱を防止することができるので、貯湯タンクの貯湯量に拘らず、例えば貯湯量が設定上限量以上であったとしても、熱電併給装置の運転を継続する。
また、前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいときは、加熱用熱交換器での熱媒との熱交換のみでは、冷却用流体から前記発生熱量を回収することができないが、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量よりも少ない状態では、前記発生熱量のうち加熱用熱交換器で回収できない分を貯湯用熱交換器にて貯湯タンクの湯水との熱交換により回収することができて、熱電併給装置の過熱を防止することができるので、熱電併給装置の運転を継続し、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量以上になると、熱電併給装置の運転を停止する。
そして、貯湯タンクの貯湯量が設定上限量以上であっても、前記放熱量が前記発生熱量以上であるときは、エネルギー効率の良い熱電併給装置の運転を継続するので、その分、省エネルギー性を向上することが可能となる。
従って、熱電併給装置の過熱を防止しながら、省エネルギー性を向上し得るコージェネレーションシステムを提供することができるようになった。
【0008】
〔請求項2記載の発明〕
請求項2に記載のコージェネレーションシステムは、請求項1において、前記運転制御手段は、前記加熱用循環路を循環する熱媒の循環流量及び前記放熱部の上流側と下流側での熱媒の温度差から前記放熱量を求め、前記冷却用循環路を循環する冷却用流体の循環流量及び前記熱電併給装置の上流側と下流側での冷却用流体の温度差から前記発生熱量を求めて、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かを判別するように構成されている点を特徴構成とする。
即ち、加熱用循環路を循環する熱媒の循環流量及び放熱部の上流側と下流側での熱媒の温度差から前記放熱量が求められ、冷却用循環路を循環する冷却用流体の循環流量及び熱電併給装置の上流側と下流側での冷却用流体の温度差から前記発生熱量が求められ、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かが判別される。
つまり、加熱用循環路を循環する熱媒の循環流量及び放熱部の上流側と下流側での熱媒の温度差から、前記放熱量が精度良く求められ、冷却用循環路を循環する冷却用流体の循環流量及び熱電併給装置の上流側と下流側での冷却用流体の温度差から、前記発生熱量が精度良く求められ、そのように精度良く求められる前記放熱量と前記発生熱量を用いて、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かが精度良く判別される。
通常、熱電併給装置の運転を継続するための判別条件としては、熱電併給装置の過熱を防止するために、安全性を見込んで、前記放熱量が設定量以上前記発生熱量よりも大きくなる条件に設定することになるが、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かが精度良く判別されることになることにより、前記設定量を小さく設定することが可能となり、その分、熱電併給装置の運転時間を長くすることが可能となり、省エネルギー性の向上を一層図ることが可能となる。
従って、熱電併給装置の過熱を防止しながら、省エネルギー性の向上を一層図ることができるようになった。
【0009】
〔請求項3記載の発明〕
請求項3に記載のコージェネレーションシステムは、請求項1において、前記冷却用循環路を通流する冷却用流体の温度を検出する冷却用流体温度検出手段が設けられ、
前記運転制御手段は、前記冷却用流体温度検出手段の検出温度が上昇しないときは前記放熱量が前記発生熱量以上であると判別し、上昇すると前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいと判別するように構成されている点を特徴構成とする。即ち、冷却用流体温度検出手段の検出温度が上昇しないときは前記放熱量が前記発生熱量以上であると判別され、冷却用流体温度検出手段の検出温度が上昇すると前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいと判別される。
つまり、冷却用流体を加熱用熱交換での熱媒との熱交換のみにより冷却する状態では、前記放熱量が前記発生熱量以上であるときは、前記発生熱量が熱媒に回収されるので、冷却用流体の温度が上昇することはないが、前記放熱量が前記発生熱量よりも小さくなると、前記発生熱量を熱媒に回収し切れなくなるので、冷却用流体の温度が上昇することになる。
このような冷却用流体の温度の挙動に基づくと、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かの判別を、冷却用流体温度検出手段を設けるだけの簡素な構成にて行うことが可能となる。
従って、熱電併給装置の過熱を防止しながら省エネルギー性の向上を図ることができることに加えて、低廉化をも図ることができるようになった。
【0010】
〔請求項4記載の発明〕
請求項4に記載のコージェネレーションシステムは、請求項3において、前記冷却用循環路を循環する冷却用流体の温度に基づいて前記熱電併給装置の過熱を防止すべく、前記冷却用循環路に冷却用流体の温度を検出するように設けられている過熱防止用温度検出手段が、前記冷却用流体温度検出手段に兼用されるように構成されている点を特徴構成とする。
即ち、熱電併給装置の過熱を防止するために設けられている過熱防止用温度検出手段が、冷却用流体温度検出手段に兼用されて、その過熱防止用温度検出手段の検出温度に基づいて、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かの判別が行われる。
つまり、かかるコージェネレーションシステムにおいては、通常、冷却用循環路を循環する冷却用流体の温度が上昇し過ぎることによる熱電併給装置の過熱を防止するために、過熱防止用温度検出手段が冷却用流体の温度を検出するように冷却用循環路に設けられるが、この過熱防止用温度検出手段を冷却用流体温度検出手段に兼用して、この過熱防止用温度検出手段を用いて前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かの判別を行うのである。
従って、一層の低廉化を図ることができるようになった。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるコージェネレーションシステムを図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
このコージェネレーションシステムは、図1および図2に示すように、ガスエンジン1によって発電装置2を駆動するように構成された熱電併給装置3と、その熱電併給装置3にて発生する熱を利用しながら、貯湯タンク4への貯湯および熱消費端末5への熱媒供給を行う貯湯ユニット6と、熱電併給装置3および貯湯ユニット6の運転を制御する運転制御手段としての運転制御部7などから構成されている。前記熱消費端末5は、床暖房装置や浴室暖房装置などの暖房端末にて構成されている。
【0012】
前記発電装置2の出力側には、系統連係用のインバータ8が設けられ、そのインバータ8は、発電装置2の出力電力を商用系統9から供給される電力と同じ電圧および同じ周波数にするように構成されている。
前記商用系統9は、例えば、単相3線式100/200Vであり、商業用電力供給ライン10を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷11に電気的に接続されている。
また、インバータ8は、コージェネ用供給ライン12を介して商業用電力供給ライン10に電気的に接続され、発電装置2からの発電電力がインバータ8およびコージェネ用供給ライン12を介して電力負荷11に供給するように構成されている。コージェネ用供給ライン12の途中には、コージェネレーションシステムの後述する各種補機、発電電力の余剰電力を熱に代えて回収する電気ヒータ14が接続されている。
【0013】
前記商業用電力供給ライン10には、電力負荷11の負荷電力を計測する電力負荷計測手段13が設けられ、この電力負荷計測手段13は、商業用電力供給ライン10を通して流れる電流に逆潮流が発生するか否かをも検出するように構成されている。
そして、逆潮流が生じないように、インバータ8により発電装置2から商業用電力供給ライン10に供給される電力が制御され、発電電力の余剰電力は、その余剰電力を貯湯タンクに貯湯するための熱として回収する電気ヒータ14に供給されるように構成されている。つまり、熱電併給装置3の発生熱量には、電気ヒータ14にて変換される熱量が含まれる。
【0014】
前記貯湯ユニット6は、温度成層を形成する状態で湯水を貯湯する前記貯湯タンク4、貯湯用熱交換器24を備えた貯湯用循環路18を通して貯湯タンク4内の湯水を循環させる貯湯用循環ポンプ19、加熱用熱交換器25と放熱部Hとを備えた加熱用循環路20を通して熱媒としての熱源用湯水を循環させる加熱用循環ポンプ21、ガスエンジン1を冷却する冷却用流体としての冷却水を前記貯湯用熱交換器24と前記加熱用熱交換器25とに冷却用循環路15を通じて循環させる冷却用循環ポンプ17、貯湯タンク4内から取り出した湯水および加熱用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させる補助加熱器27などを備えて構成されている。
また、加熱用循環路20には、熱源用湯水の通流を断続させる加熱用断続弁28が設けられている。
【0015】
前記冷却用循環路15は、貯湯用熱交換器24側と加熱用熱交換器25側とに分岐され、その分岐箇所に、貯湯用熱交換器24側に通流させる冷却水の流量と加熱用熱交換器25側に通流させる冷却水の流量との割合を調整する分流弁30が設けられている。
そして、分流弁30は、冷却用循環路15の冷却水の全量を貯湯用熱交換器24側に通流させたり、冷却用循環路15の冷却水の全量を加熱用熱交換器25側に通流させることもできるように構成されている。
【0016】
つまり、前記貯湯用循環手段C1が貯湯用循環ポンプ19により構成され、前記加熱用循環手段C2が加熱用循環ポンプ21と加熱用断続弁28とにより構成され、前記冷却用循環手段C3が冷却用循環ポンプ17と分流弁30とにより構成されている。
【0017】
前記放熱部Hは、前記熱消費端末5、前記加熱用循環路20に設けた放熱用熱交換器26、それら熱消費端末5と放熱用熱交換器26とに放熱用循環路22を通じて熱媒を循環させる放熱用循環ポンプ23などを備えて構成されている。
前記補助加熱器27は、加熱対象の湯水を通流させる熱交換部27a、その熱交換部27aを加熱するバーナ27b、そのバーナ27bに燃焼用空気を供給するファン27cなどから構成されている。
【0018】
前記電気ヒータ14は、複数の電気ヒータから構成され、前記冷却用循環路15を通流するガスエンジン1の冷却水を加熱するように設けられ、発電装置2の出力側に接続された作動スイッチ16によりON/OFFが切り換えられている。
また、作動スイッチ16は、余剰電力の大きさが大きくなるほど、電気ヒータ14の消費電力が大きくなるように、余剰電力の大きさに応じて電気ヒータ14の消費電力を調整するように構成されている。
【0019】
そして、前記貯湯用熱交換器24においては、熱電併給装置3にて発生する熱を回収した冷却用循環路15の冷却水を通流させることにより、貯湯用循環路18を通流する貯湯タンク4の湯水を加熱させるように構成されている。
前記加熱用熱交換器25においては、熱電併給装置3にて発生する熱を回収した冷却用循環路15の冷却水を通流させることにより、加熱用循環路20を通流する熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
前記放熱用熱交換器26においては、加熱用熱交換器25や補助加熱器27にて加熱された熱源用湯水を通流させることにより、放熱用循環路22を通流する熱媒を加熱させるように構成されている。
【0020】
また、熱電併給装置3の発生熱量を計測する発生熱量計測手段40、貯湯タンク4から取り出した湯水を給湯するときの給湯熱負荷を計測する給湯熱負荷計測手段31、熱消費端末5での暖房熱負荷を計測する暖房熱負荷計測手段32が設けられている。ちなみに、熱消費端末5での暖房熱負荷は、放熱部Hに要求される放熱量に相当する。
前記発生熱量計測手段40は、冷却用循環路15を通流する冷却水の流量を検出する冷却水流量センサQc、熱電併給装置3の上流側にて冷却用循環路15を通流する冷却水の温度を検出すべく設けられた過熱防止用サーミスタTa、熱電併給装置3の下流側にて冷却用循環路15を通流する冷却水の温度を検出する下流側冷却水サーミスタTbを備えて構成されている。
また、前記暖房熱負荷計測手段32は、加熱用循環路20を通流する熱源用湯水の流量を検出する熱源用湯水流量センサQh、放熱用熱交換器26の上流側にて加熱用循環路20を通流する熱源用湯水の温度を検出する上流側熱源用湯水サーミスタTm、放熱用熱交換器26の下流側にて加熱用循環路20を通流する熱源用湯水の温度を検出する下流側熱源用湯水サーミスタTnを備えて構成されている。
【0021】
前記貯湯タンク4には、貯湯タンク4の貯湯量の検出用として、4個のタンクサーミスタTtが上下方向に間隔を隔てて設けられている。つまり、タンクサーミスタTtが設定温度以上の温度を検出することにより、その設置位置に湯が貯湯されているとして、検出温度が設定温度以上であるタンクサーミスタTtのうちの最下部のタンクサーミスタTtの位置に基づいて、貯湯量を4段階に検出するように構成され、4個のタンクサーミスタTt全ての検出温度が前記設定温度以上になると、貯湯タンク4の貯湯量が満杯であることが検出されるように構成されている。そして、本実施形態では、貯湯タンク4の貯湯量の上限量を設定する設定上限量として満杯が設定されている。
【0022】
前記補機には、このコージェネレーションシステム固有の補機と、このコージェネレーションシステムにおいて本来必要な補機とがあり、固有の補機としては、前記冷却用循環ポンプ17や前記貯湯用循環ポンプ19等が含まれ、本来必要な補機としては、前記放熱用循環ポンプ23等が含まれ、本来必要な補機の消費電力は、前記電気負荷11と同様に、使用者にて消費される電力として扱われる。
【0023】
前記運転制御部7は、コージェネレーションシステムの運転状態において、熱電併給装置3の運転中には冷却用循環ポンプ17を作動させる状態で、熱電併給装置3の運転および冷却用循環ポンプ17の作動状態を制御するとともに、貯湯用循環ポンプ19、加熱用循環ポンプ21、放熱用循環ポンプ23の作動状態を制御することによって、貯湯タンク4内に湯水を貯湯する貯湯運転や、熱消費端末5にて加熱対象部に熱を放熱させて暖房等を行う放熱運転を行うように構成されている。
【0024】
ちなみに、給湯するときには、加熱用断続弁28を閉弁した状態で貯湯タンク4から取り出した湯水を給湯するように構成され、貯湯タンク4内に貯湯用設定温度の湯水が貯湯されていれば、その湯水を補助加熱器27にて加熱させずに給湯し、貯湯タンク4内に貯湯用設定温度の湯水が貯湯されていなければ、補助加熱器27を作動させて、貯湯タンク4から取り出し湯水を補助加熱器27にて加熱して給湯するように構成されている。
【0025】
まず、運転制御部7による熱電併給装置3の運転の制御について説明を加える。
前記運転制御部7は、実際の使用状況に基づいて、1日分の過去負荷データを曜日と対応付ける状態で更新して記憶するデータ更新処理を行い、日付が変わるごとに、記憶されている1日分の過去負荷データから、その日1日分の予測負荷データを求める予測負荷演算処理を行うように構成されている。
そして、運転制御部7は、その日1日分の予測負荷データを求めた状態で、予測負荷データから、熱電併給装置3を運転させるか否かの基準となる省エネ度基準値を求める省エネ度基準値演算処理を行うとともに、その省エネ度基準値演算処理にて求められた省エネ度基準値よりも現時点での実省エネ度が上回っているか否かによって、熱電併給装置3の運転の可否を判別する運転可否判別処理を行うように構成されている。
【0026】
このようにして、運転制御部7は、運転可否判別処理において、熱電併給装置3の運転が可と判別されると、熱電併給装置3を運転させ、熱電併給装置3の運転が不可と判別されると、熱電併給装置3の運転を停止させるように構成されている。
【0027】
前記データ更新処理について説明を加えると、1日のうちのどの時間帯にどれだけの電力負荷、熱負荷としての給湯熱負荷と暖房熱負荷があったかの1日分の過去負荷データを曜日と対応付ける状態で更新して記憶するように構成されている。
【0028】
まず、過去負荷データについて説明すると、過去負荷データは、電力負荷データ、給湯熱負荷データ、暖房熱負荷データの3種類の負荷データからなり、図3に示すように、1日分の過去負荷データが日曜日から土曜日までの曜日ごとに区分けした状態で記憶するように構成されている。
そして、1日分の過去負荷データは、24時間のうち1時間を単位時間として、単位時間当たりの電力負荷データの24個、単位時間当たりの給湯熱負荷データの24個、および、単位時間当たりの暖房熱負荷データの24個から構成されている。
【0029】
上述のような過去負荷データを更新する構成について説明を加えると、実際の使用状況から、単位時間当たりの電力負荷、給湯熱負荷、および、暖房熱負荷の夫々を、電力負荷計測手段13、給湯熱負荷計測手段31、および、暖房熱負荷計測手段32にて計測し、その計測した負荷データを記憶する状態で1日分の実負荷データを曜日と対応付けて記憶させる。
そして、1日分の実負荷データが1週間分記憶されると、曜日ごとに、過去負荷データと実負荷データとを所定の割合で足し合わせることにより、新しい過去負荷データを求めて、その求めた新しい過去負荷データを記憶して、過去負荷データを更新するように構成されている。
【0030】
日曜日を例に挙げて具体的に説明すると、図3に示すように、過去負荷データのうち日曜日に対応する過去負荷データD1mと、実負荷データのうち日曜日に対応する実負荷データA1とから、下記の〔数1〕により、日曜日に対応する新しい過去負荷データD1(m+1)が求められ、その求められた過去負荷データD1(m+1)を記憶する。
なお、下記の〔数1〕において、D1mを、日曜日に対応する過去負荷データとし、A1を、日曜日に対応する実負荷データとし、Kは、0.75の定数であり、D1(m+1)を、新しい過去負荷データとする。
【0031】
【数1】
D1(m+1)=(D1m×K)+{A1×(1−K)}
【0032】
前記予測負荷演算処理について説明を加えると、日付が変わるごとに実行され、その日のどの時間帯にどれだけの電力負荷、給湯熱負荷、暖房熱負荷が予測されているかの1日分の予測負荷データを求めるように構成されている。
すなわち、曜日ごとの7つの過去負荷データのうち、その日の曜日に対応する過去負荷データと前日の実負荷データとを所定の割合で足し合わせることにより、どの時間帯にどれだけの電力負荷、給湯熱負荷、暖房熱負荷が予測されているかのその日1日分の予測負荷データを求めるように構成されている。
【0033】
月曜日1日分の予測負荷データを求める場合を例に挙げて具体的に説明すると、図3に示すように、曜日ごとの7つの過去負荷データD1m〜D7mと曜日ごとの7つの実負荷データA1〜A7とが記憶されているので、月曜日に対応する過去負荷データD2mと、前日の日曜日に対応する実負荷データA1とから、下記の〔数2〕により、月曜日の1日分の予測負荷データBを求める。
そして、1日分の予測負荷データBは、図4に示すように、1日分の予測電力負荷データ、1日分の予測給湯熱負荷データ、1日分の予測暖房熱負荷データからなり、図4の(イ)は、1日分の予測電力負荷を示しており、図4の(ロ)は、1日分の予測給湯熱負荷を示しており、図4の(ハ)は、1日分の予測暖房熱負荷を示している。
なお、下記の〔数2〕において、D2mを、月曜日に対応する過去負荷データとし、A1を、日曜日に対応する実負荷データとし、Qは、0.25の定数であり、Bは、予測負荷データとする。
【0034】
【数2】
B=(D2m×Q)+{A1×(1−Q)}
【0035】
前記省エネ度基準値演算処理について説明を加えると、予測給湯熱負荷データを用いて、現時点から基準値用時間先までの間に必要となる貯湯必要量を賄えるように熱電併給装置3を運転させた場合に、熱電併給装置3を運転させることによって省エネルギー化を実現できる省エネ度基準値を求めるように構成されている。
【0036】
例えば、単位時間を1時間とし、基準値用時間を12時間として説明を加えると、まず、予測負荷データによる予測電力負荷、予測給湯熱負荷、および、予測暖房熱負荷から、下記の〔数3〕により、図5に示すように、熱電併給装置3を運転させた場合の予測省エネ度を1時間ごとに12時間先までの12個分を求めるとともに、熱電併給装置3を運転させた場合に貯湯タンク3に貯湯することができる予測貯湯量を1時間ごとに12時間先までの12個分を求める。
【0037】
【数3】
省エネ度P={(EK1+EK2+EK3)/熱電併給装置3の必要エネルギー}×100
【0038】
ただし、EK1は、有効発電出力E1を変数とする関数であり、EK2は、E2を変数とする関数であり、EK3は、E3を変数とする関数であり、
EK1=有効発電出力E1の発電所一次エネルギー換算値
=f1(有効発電出力E1,発電所での必要エネルギー)
EK2=有効暖房熱出力E2の従来給湯器でのエネルギー換算値
=f2(有効暖房熱出力E2,バーナ効率(暖房時))
EK3=有効貯湯熱出力E3の従来給湯器でのエネルギー換算値
=f3(有効貯湯熱出力E3,バーナ効率(給湯時))
熱電併給装置3の必要エネルギー:5.5kW
(熱電併給装置3を1時間稼動させたときに必要な都市ガス使用量を0.433m3とする)
単位電力発電必要エネルギー:2.8kW
バーナ効率(暖房時):0.8
バーナ効率(給湯時):0.9
【0039】
また、有効発電出力E1、有効暖房熱出力E2、有効貯湯熱出力E3の夫々は、下記の〔数4〕〜〔数6〕により求められる。
【0040】
【数4】
E1=電力負荷11での消費電力=熱電併給装置3の発電電力−(電気ヒータ14の消費電力+固有の補機電力)
【0041】
【数5】
E2=熱消費端末5での消費熱量
【0042】
【数6】
E3=(熱電併給装置3にて発生する熱量+電気ヒータ14の回収熱量−有効暖房熱出力E2)−放熱ロス
ただし、電気ヒータ14の回収熱量=電気ヒータ14の消費電力×ヒータの熱効率とする。
【0043】
そして、図5に示すように、1時間ごとの予測省エネ度および予測貯湯量を12個分求めた状態において、まず、予測給湯熱負荷データから12時間先までに必要とされている予測必要貯湯量を求め、その予測必要貯湯量から現時点での貯湯タンク4内の貯湯量を引いて、12時間先までの間に必要となる必要貯湯量を求める。
例えば、予測給湯熱負荷データから12時間後に9.8kWの給湯熱負荷が予測されていて、現時点での貯湯タンク4内の貯湯量が2.5kWである場合には、12時間先までの間に必要となる必要貯湯量は7.3kWとなる。
【0044】
そして、単位時間の予測貯湯量を足し合わせる状態で、その足し合わせた予測貯湯量が必要貯湯量に達するまで、12個分の単位時間のうち、予測省エネ度の数値が高いものから選択していくようにしている。
【0045】
説明を加えると、例えば、上述の如く、必要貯湯量が7.3kWである場合には、図5に示すように、まず、予測省エネ度の一番高い7時間先から8時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせる。
次に予測省エネ度の高い6時間先から7時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせて、そのときの足し合わせた予測貯湯量が1.1kWとなる。
また次に予測省エネ度の高い5時間先から6時間先までの単位時間を選択し、その単位時間における予測貯湯量を足し合わせて、そのときの足し合わせた予測貯湯量が4.0kWとなる。
【0046】
このようにして、予測省エネ度の数値が高いものからの単位時間の選択と予測貯湯量の足し合わせを繰り返していくと、図5に示すように、8時間先から9時間先までの単位時間を選択したときに、足し合わせた予測貯湯量が7.3kWに達する。
そうすると、8時間先から9時間先までの単位時間の省エネ度を省エネ度基準値として設定し、図5に示すものでは、省エネ度基準値が106となる。
【0047】
前記運転可否判別処理について説明を加えると、運転可否判別処理では、現時点での電力負荷、予測給湯熱負荷、および、現時点での暖房熱負荷から、上記の〔数3〕により、現省エネ度を求める。
そして、その現省エネ度が省エネ度基準値よりも上回ると、熱電併給装置3の運転が可と判別し、現省エネ度が省エネ度基準値以下であると、熱電併給装置3の運転が不可と判別するようにしている。
【0048】
次に、運転制御部7による貯湯運転及び放熱運転について説明を加える。
前記貯湯運転は、熱電併給装置3の運転中で、分流弁30にて貯湯用熱交換器24側に冷却水の全量が通流するように調整した状態での冷却用循環ポンプ17の作動により、貯湯用熱交換器24において、冷却用循環路15を通流する冷却水にて貯湯用循環路18を通流する湯水を加熱させることができる状態で行われる。
そして、貯湯用循環ポンプ19を作動させて、貯湯タンク4の下部から湯水を貯湯用循環路18に取出し、その湯水を貯湯用熱交換器24を通過させて貯湯用設定温度に加熱したのち、貯湯タンク4の上部に戻して、貯湯タンク4内に貯湯用設定温度の湯水を貯湯するようにしている。
【0049】
前記放熱運転は、放熱運転の開始が図外のリモコンにより指令されることにより実行し、その放熱運転では、加熱用断続弁28を開弁させる状態で加熱用循環ポンプ21と放熱用循環ポンプ23とを作動させ、熱電併給装置3の運転中のときはその熱電併給装置3の運転を継続し、熱電併給装置3が停止中のときは前記省エネ基準値演算処及び運転可否判別処理を行って、運転可能であれば熱電併給装置3を運転させて、加熱用熱交換器25にて熱源用湯水を加熱させて、その加熱された熱源用湯水を放熱用熱交換器26を通過する状態で循環させ、放熱用熱交換器26において熱源用湯水により加熱される熱媒を熱消費端末5に循環供給するようにしている。
また、運転制御部7は、前記リモコンから放熱運転の停止が指令されると、加熱用断続弁28を閉弁させると共に、加熱用循環ポンプ21及び放熱用循環ポンプ23を停止させて、前記放熱運転を停止するように構成されている。
【0050】
前記放熱運転において冷却水の保有熱の余剰分を貯湯タンク4の貯湯用に回すための制御について説明すると、放熱部Hに要求される放熱量、即ち、前記暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるときは、冷却水の全量が加熱用熱交換器25側に通流する状態となり、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいときは、前記暖房熱負荷が小さくなるに伴って貯湯用熱交換器24側への分流量が多くなるように、分流弁30を調整し、且つ、冷却水が貯湯用熱交換器24側に分流される状態では、貯湯用循環ポンプ19を作動させるように構成されて、冷却水の保有熱に余剰分があるときにはその余剰分にて貯湯タンク4の湯水を加熱するように構成されている。
また、分流弁30を、冷却水の全量が加熱用熱交換器25側に通流する状態に調整しても、熱消費端末5で要求されている暖房熱負荷を賄えないときは、補助加熱器27にて熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
【0051】
また、前記放熱運転の開始が指令されたときに、運転可否判別処理にて熱電併給装置3の運転が不可と判断した場合や、手動操作にて熱電併給装置3が停止されている場合のように、熱電併給装置3が非運転中の場合には、補助加熱器27を加熱作動させて、その補助加熱器27にて熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
【0052】
また、運転制御部7は、前記放熱運転中において、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるときは、タンクサーミスタTtにて検出される貯湯タンク4の貯湯量に拘らず熱電併給装置3の運転を継続し、且つ、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいときは、タンクサーミスタTtにて検出される貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量よりも少ない状態では熱電併給装置3の運転を継続して、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上になると熱電併給装置3を停止するように構成されている。
【0053】
そして、この第1実施形態においては、運転制御部7は、前記暖房熱負荷計測手段32の計測情報に基づいて、加熱用循環路20を循環する熱源用湯水の循環流量及び放熱部Hの上流側と下流側での熱源用湯水の温度差から前記暖房熱負荷を求め、前記発生熱量計測手段40の計測情報に基づいて、冷却用循環路15を循環する冷却水の循環流量及び熱電併給装置3の上流側と下流側での冷却水の温度差から前記発生熱量を求めて、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否かを判別するように構成されている。
【0054】
次に、前記運転制御部7の制御動作において、前記貯湯運転及び前記放熱運転を行っている状態で、熱電併給装置3の運転を制御する制御動作について、図6のフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、省エネ基準値演算処理、運転可否判別処理を順次行い、運転可否判別処理において熱電併給装置3の運転が可と判別されると、放熱運転中か否かを判別し、放熱運転中で無いときは、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上か否かを判別して、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量よりも少ない間は、熱電併給装置3を運転して貯湯運転を実行し、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上なると、熱電併給装置3を停止させる(ステップ1〜8)。
【0055】
放熱運転中は、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否かを判別して、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるときは、貯湯タンク4の貯湯量に拘らず熱電併給装置3の運転を継続し、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいときは、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量よりも少ない間は、熱電併給装置3の運転を継続して、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上なると、熱電併給装置3を停止させる(ステップ4,9,5〜8)。
【0056】
上述の制御の実行中に、図外のリモコンにより放熱運転の開始が指令されると、割り込み処理として、省エネ基準値演算処理、運転可否判別処理を順次行って、上述の制御動作を行う。
【0057】
以下、本発明の第2ないし第4の各実施形態を説明するが、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
【0058】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、主として、放熱運転における制御構成が第1実施形態と異なるので、その構成を中心に図面に基づいて説明を加える。
【0059】
この第2実施形態では、図7に示すように、第1実施形態において設けた冷却水流量センサQc及び下流側冷却水サーミスタTbを省略してある。
そして、運転制御部7は、前記放熱運転は、第1実施形態と同様に、放熱運転の開始が図外のリモコンにより指令されることにより実行し、その放熱運転では、加熱用断続弁28を開弁させる状態で加熱用循環ポンプ21と放熱用循環ポンプ23とを作動させ、熱電併給装置3の運転中のときはその熱電併給装置3の運転を継続し、熱電併給装置3が停止中のときは前記省エネ基準値演算処及び運転可否判別処理を行って、運転可能であれば熱電併給装置3を運転させるように構成されているが、冷却水の保有熱の余剰分を貯湯タンク4の貯湯用に回すための分流弁30の制御動作が第1実施形態と異なる。
【0060】
以下、その分流弁30の制御動作について説明を加える。
前記放熱運転の開始が指令されると、冷却水の全量が加熱用熱交換器25側に通流する状態となるように分流弁30を調整し、その状態で、前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度が上昇し始めると、上昇し始めた時の温度に前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度を維持すべく、貯湯用熱交換器24側への冷却水の分流量が多くなるように分流弁30を調整し、前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度が下降し始めると、下降し始めた時の温度に前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度を維持すべく、貯湯用熱交換器24側への冷却水の分流量が少なくなるように分流弁30を調整し、且つ、冷却水が貯湯用熱交換器24側に分流される状態では、貯湯用循環ポンプ19を作動させるよう構成されている。
また、分流弁30を、冷却水の全量が加熱用熱交換器25側に通流する状態に調整しても、熱消費端末5で要求されている暖房熱負荷を賄えないときは、第1実施形態と同様に、補助加熱器27にて熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
【0061】
また、運転制御部7は、第1実施形態と同様に、前記放熱運転中において、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるときは、タンクサーミスタTtにて検出される貯湯タンク4の貯湯量に拘らず熱電併給装置3の運転を継続し、且つ、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいときは、タンクサーミスタTtにて検出される貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量よりも少ない状態では熱電併給装置3の運転を継続して、貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上になると熱電併給装置3を停止するように構成されているが、放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるか否かを判別するための構成が第1実施形態と異なる。
【0062】
つまり、この第2実施形態においては、運転制御部7は、冷却水の全量が加熱用熱交換器25側に通流する状態となるように分流弁30を調整した状態で、前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度が上昇しないときは前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であると判別し、上昇すると前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいと判別するように構成されている。
この第2実施形態においては、前記過熱防止用サーミスタTaが、放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるか否かを判別するために設ける冷却用流体温度検出手段に兼用するように構成されている。
【0063】
前記貯湯運転及び前記放熱運転を行っている状態で、熱電併給装置3の運転を制御する制御動作は、下記の点以外は、図6に示すフローチャートに基づいて説明した第1実施形態における制御動作と同様であるので説明を省略する。
即ち、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいと判別したときに、補助加熱器27を加熱作動させているときは、先ずその加熱作動を停止した後、再度、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否かを判別するように構成されている。
【0064】
〔第3実施形態〕
この第3実施形態は、主として、貯湯用循環路、貯湯用熱交換器、貯湯用循環手段C1、加熱用循環路、加熱用熱交換器及び加熱用循環手段C2夫々の構成、並びに、貯湯運転及び放熱運転夫々における制御構成が第1実施形態と異なるので、それらの構成を中心に図面に基づいて説明を加える。
【0065】
この第3実施形態では、図8に示すように、貯湯タンク4内の湯水を循環するとともに、熱源用湯水を循環させる貯湯加熱兼用循環路33が設けられ、その貯湯加熱兼用循環路33を通して貯湯タンク4内の湯水を循環させるとともに、熱源用湯水を循環させる貯湯加熱兼用循環ポンプ34が設けられている。
つまり、貯湯加熱兼用循環路33が、貯湯用循環路と加熱用循環路とを兼用するように構成され、貯湯加熱兼用循環ポンプ34が、貯湯用循環ポンプと加熱用循環ポンプとを兼用するように構成されている。
【0066】
前記貯湯加熱兼用循環路33には、貯湯タンク4の下部と連通する取り出し路35と貯湯タンク4の上部と連通する貯湯路36が接続され、貯湯路36には、貯湯弁37が設けられている。
そして、貯湯加熱兼用循環路33には、取り出し路35との接続箇所から湯水の循環方向の順に、貯湯加熱兼用熱交換器38、前記貯湯加熱兼用循環ポンプ34、第1実施形態と同構成の補助加熱器27、電磁比例弁にて構成されて、湯水の通流量の調整及び通流の断続を行う暖房弁39、第1実施形態と同様の放熱用熱交換器26が設けられている。
【0067】
前記貯湯加熱兼用熱交換器38においては、熱電併給装置3にて発生する熱を回収した冷却用循環路15の冷却水を通流させることにより、貯湯加熱兼用循環路33を通流する湯水を加熱させるように構成され、冷却用循環路15には上記第1実施形態における分流弁30は設けられていない。
つまり、貯湯加熱兼用熱交換器38が、貯湯用熱交換器と加熱用熱交換器とを兼用するように構成されている。
【0068】
そして、貯湯弁37を開弁し且つ暖房弁39を閉弁する状態で、貯湯加熱兼用循環ポンプ34を作動させると、取り出し路35を通じて貯湯タンク4の下部から湯水を貯湯加熱兼用循環路33に取り出し、その湯水を貯湯加熱兼用熱交換器38を通過させて加熱したのち、貯湯路36を通じて貯湯タンク4の上部に戻す形態で、貯湯タンク4の湯水が循環されることになる。
また、暖房弁39を開弁し、貯湯弁37を開弁または閉弁する状態で、貯湯加熱兼用循環ポンプ34を作動させると、貯湯加熱兼用循環路33を通じて湯水が循環されることになる。
つまり、前記貯湯用循環手段C1が、貯湯加熱兼用循環ポンプ34、貯湯弁37及び暖房弁39から構成され、加熱用循環手段C2も、貯湯加熱兼用循環ポンプ34、貯湯弁37及び暖房弁39から構成され、冷却用循環手段C3が冷却用ポンプ17にて構成されている。
【0069】
また、貯湯加熱兼用循環路33には、前記補助加熱器27に流入する湯水の温度を検出する入口サーミスタTi、補助加熱器2から流出する湯水の温度を検出する出口サーミスタTeが設けられている。
【0070】
この第3実施形態における貯湯運転及び放熱運転での運転制御部7の制御動作について説明を加える。
前記貯湯運転は、熱電併給装置3の運転中に、暖房弁39を閉弁し、貯湯加熱兼用循環ポンプ34を作動させる状態で、入口サーミスタTiの検出温度が設定温度になるように貯湯弁37の開度を調整することにより行われる。
その貯湯運転中は、貯湯弁37の開度を設定最小開度に絞っても入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度よりも低いときは、入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度になるように、暖房弁39を開弁すると共にその開度を調整して、排熱式熱交換器24にて加熱された湯の一部を貯湯タンク4をバイパスさせて通流させる。
【0071】
前記放熱運転は、放熱運転の開始が図外のリモコンにより指令されることにより実行し、その放熱運転では、暖房弁39を開弁し、貯湯加熱兼用循環ポンプ34と放熱用循環ポンプ23とを作動させ、熱電併給装置3の運転中のときはその熱電併給装置3の運転を継続し、熱電併給装置3が停止中のときは前記省エネ基準値演算処及び運転可否判別処理を行って、運転可能であれば熱電併給装置3を運転させて、貯湯加熱兼用熱交換器38にて熱源用湯水を加熱させて、その加熱された熱源用湯水を放熱用熱交換器26を通過する状態で循環させ、放熱用熱交換器26において熱源用湯水により加熱される熱媒を熱消費端末5に循環供給するようにしている。
また、運転制御部7は、前記リモコンから放熱運転の停止が指令されると、暖房弁39を閉弁させると共に放熱用循環ポンプ23を停止させて、前記放熱運転を停止するように構成されている。
【0072】
前記放熱運転において冷却水の保有熱の余剰分を貯湯タンク4の貯湯用に回すための制御について説明すると、放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるときは、貯湯弁37を閉弁し、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいときは、前記暖房熱負荷が小さくなるに伴って貯湯弁37を開度が大きくなるように調整するように構成されて、冷却水の保有熱に余剰分があるときにはその余剰分にて貯湯タンク4の湯水を加熱するように構成されている。
また、貯湯弁37を閉弁して、貯湯タンク4の湯水の循環を停止しても、入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度よりも低いときは、補助加熱器27を加熱作動させると共に、出口サーミスタTeの検出温度が前記設定温度になるようにバーナ27bの燃焼量を調節するように構成されている。
【0073】
また、前記放熱運転の開始が指令されたときに、運転可否判別処理にて熱電併給装置3の運転が不可と判断した場合や、手動操作にて熱電併給装置3が停止されている場合のように、熱電併給装置3が非運転中の場合には、補助加熱器27を加熱作動させて、その補助加熱器27にて熱源用湯水を加熱させるように構成されている。
【0074】
また、前記放熱運転中において、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否か及び貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上か否かの夫々の判別結果に基づいて熱電併給装置3の運転を制御する制御動作、並びに、放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるか否かを判別するための制御動作は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
また、前記貯湯運転及び前記放熱運転を行っている状態で、熱電併給装置3の運転を制御する制御動作は、図6に示すフローチャートに基づいて説明した第1実施形態における制御動作と同様であるので説明を省略する。
【0075】
〔第4実施形態〕
この第4実施形態は、主として、貯湯用循環路、貯湯用熱交換器、貯湯用循環手段C1、加熱用循環路、加熱用熱交換器及び加熱用循環手段C2夫々の構成、並びに、貯湯運転及び放熱運転夫々における制御構成が第1実施形態と異なる。図9に示すように、第3実施形態と同様に、貯湯用循環路と加熱用循環路とを兼用する貯湯加熱兼用循環路33、貯湯用熱交換器と加熱用熱交換器とを兼用する貯湯加熱兼用熱交換器38、及び、貯湯用循環ポンプと加熱用循環ポンプとを兼用する貯湯加熱兼用循環ポンプ34が設けられているので、それらの詳細な説明は省略する。
また、第3実施形態と同様に、前記貯湯用循環手段C1が貯湯加熱兼用循環ポンプ34、貯湯弁37及び暖房弁39から構成され、加熱用循環手段C2も貯湯加熱兼用循環ポンプ34、貯湯弁37及び暖房弁39から構成されているので、それらの詳細な説明は省略する。
また、第2実施形態と同様に、第1実施形態において設けた冷却水流量センサQc及び下流側冷却水サーミスタTbを省略してある。
【0076】
この第4実施形態における貯湯運転での運転制御部7の制御動作は、第3実施形態と同様であるので、説明を省略する。
また、前記放熱運転においては、第3実施形態と同様に、放熱運転の開始が図外のリモコンにより指令されることにより実行し、その放熱運転では、暖房弁39を開弁し、貯湯加熱兼用循環ポンプ34と放熱用循環ポンプ23とを作動させ、熱電併給装置3の運転中のときはその熱電併給装置3の運転を継続し、熱電併給装置3が停止中のときは前記省エネ基準値演算処及び運転可否判別処理を行って、運転可能であれば熱電併給装置3を運転させるように構成されているが、冷却水の保有熱の余剰分を貯湯タンク4の貯湯用に回すための貯湯弁37及び暖房弁39の制御動作が第1実施形態と異なる。
【0077】
以下、その貯湯弁37及び暖房弁39の制御動作について説明を加える。
前記放熱運転の開始が指令されると、貯湯タンク4の湯水の循環を停止するように貯湯弁37を閉弁し、その状態で、前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度が上昇し始めると、上昇し始めた時の温度に前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度を維持すべく、貯湯タンク4の湯水の循環量が多くなるように貯湯弁37を調整し、前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度が下降し始めると、下降し始めた時の温度に前記過熱防止用サーミスタTaの検出温度を維持すべく、貯湯タンク4の湯水の循環量が少なくなるように貯湯弁37を調整するように構成されている。
また、貯湯弁37を閉弁して、貯湯タンク4の湯水の循環を停止しても、入口サーミスタTiの検出温度が前記設定温度よりも低いときは、補助加熱器27を加熱作動させると共に、出口サーミスタTeの検出温度が前記設定温度になるようにバーナ27bの燃焼量を調節するように構成されている。
【0078】
また、前記放熱運転中において、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否か及び貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上か否かの夫々の判別結果に基づいて熱電併給装置3の運転を制御する制御動作は第1実施形態と同様であり、放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるか否かを判別するための制御動作は、第2実施形態と同様であるので、説明を省略する。つまり、この第4実施形態においては、第2実施形態と同様に、前記過熱防止用サーミスタTaが、放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるか否かを判別するために設ける冷却用流体温度検出手段に兼用するように構成されている。
【0079】
前記貯湯運転及び前記放熱運転を行っている状態で、熱電併給装置3の運転を制御する制御動作は、下記の点以外は、図6に示すフローチャートに基づいて説明した第1実施形態における制御動作と同様であるので説明を省略する。
即ち、第2実施形態と同様に、前記暖房熱負荷が前記発生熱量よりも小さいと判別したときに、補助加熱器27を加熱作動させているときは、先ずその加熱作動を停止した後、再度、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否かを判別するように構成されている。
【0080】
〔別実施形態〕
(イ) 放熱部Hに要求される暖房熱負荷が熱電併給装置3の発生熱量以上であるか否かを判別するための構成は、上記の実施形態において例示した構成以外にも、種々の構成が可能である。
例えば、熱電併給装置3は定格運転されて、その定格運転状態では熱電併給装置3の発生熱量は定格発生熱量で略一定であるので、熱電併給装置3の発生熱量を前記定格発生熱量に固定的に設定し、前記暖房熱負荷は、暖房対象域を暖房するための目標温度と暖房対象域の検出温度との偏差に基づいて求め、それらに基づいて前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否かを判別するように構成しても良い。
【0081】
(ロ) 上記の実施形態においては、予測熱負荷、予測電力負荷及び省エネ度Pに基づいて運転用時間帯を設定して、その運転用時間帯にて熱電併給装置3を運転するように構成したが、これに限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態のように予測した予測熱負荷及び予測電力負荷に基づいて、単に熱負荷の多い時間帯、例えば貯湯熱負荷の多い時間帯や暖房熱負荷の多い時間帯を予測運転時間帯として求めたり、単に電力負荷の多い時間帯を予測運転時間帯として求めて、その予測運転時間帯において熱電併給装置3を運転するように構成して、その予測運転時間帯において前記放熱運転が実行されると、上記の実施形態のように、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否か及び貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上か否かの夫々の判別結果に基づいて熱電併給装置3の運転を制御するように構成しても良い。
【0082】
(ハ) 使用者の人為操作によって、熱電併給装置3を運転させるように構成しても良い。
【0083】
(ニ) 熱電併給装置3の停止中に、放熱運転の開始が指令されると、上記の実施形態のように省エネ基準値演算処理及び運転可否判別処理を実行して熱電併給装置3の運転の可否を判別するのではなく、放熱運転の開始が指令されると、無条件に熱電併給装置3を運転して放熱運転を開始し、その放熱運転中に、上記の実施形態のように、前記暖房熱負荷が前記発生熱量以上であるか否か及び貯湯タンク4の貯湯量が設定上限量以上か否かの夫々の判別結果に基づいて熱電併給装置3の運転を制御するように構成しても良い。
【0084】
(ホ) 上記の第2及び第4の各実施形態においては、前記過熱防止用サーミスタTaを前記冷却用流体温度検出手段に兼用するように構成する場合について例示したが、前記過熱防止用サーミスタTaとは別に、前記冷却用流体温度検出手段として、熱電併給装置3の下流側にて冷却用循環路15を通流する冷却水の温度を検出する下流側冷却水サーミスタTbを設けても良い。
【0085】
(ヘ) 放熱部Hの具体構成は、上記の実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、加熱用熱交換器で加熱された熱媒を、加熱用循環路を通じて直接熱消費端末5に循環させるように構成して、放熱部Hを熱消費端末5にて構成しても良い。
【0086】
(ト) 上記実施形態では、電気ヒータ14がガスエンジン1の冷却水を加熱するように構成されているが、電気ヒータ14にて貯湯タンク4内の湯水を加熱するように構成して実施することも可能である。
【0087】
(チ) 上記の実施形態においては、熱電併給装置3として、ガスエンジン1により発電装置2を駆動するように構成したものを例示したが、例えば、燃料電池にて構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるコージェネレーションシステムのブロック図
【図2】第1実施形態におけるコージェネレーションシステムの制御構成を示すブロック図
【図3】データ更新処理を説明する説明図
【図4】1日分の予測負荷を示す図
【図5】省エネ度基準値演算処理を説明する図
【図6】制御動作のフローチャートを示す図
【図7】第2実施形態におけるコージェネレーションシステムのブロック図
【図8】第3実施形態におけるコージェネレーションシステムのブロック図
【図9】第4実施形態におけるコージェネレーションシステムのブロック図
【符号の説明】
3 熱電併給装置
4 貯湯タンク
7 運転制御手段
15 冷却用循環路
18 貯湯用循環路
20 加熱用循環路
24 貯湯用熱交換器
25 加熱用熱交換器
33 貯湯用循環路、加熱用循環路
38 貯湯用熱交換器、加熱用熱交換器
C1 貯湯用循環手段
C2 加熱用循環手段
C3 冷却用循環手段
H 放熱部
Ta 冷却用流体温度検出手段、過熱防止用温度検出手段

Claims (4)

  1. 電力と熱を発生する熱電併給装置と、
    貯湯用熱交換器を備えた貯湯用循環路を通じて貯湯タンクの湯水を循環させる貯湯用循環手段と、
    加熱用熱交換器と放熱部とを備えた加熱用循環路を通じて熱媒を循環させる加熱用循環手段と、
    前記熱電併給装置を冷却する冷却用流体を前記貯湯用熱交換器と前記加熱用熱交換器とに冷却用循環路を通じて循環させる冷却用循環手段と、
    運転を制御する運転制御手段とが設けられ、
    その運転制御手段が、放熱運転の開始の指令に基づいて、前記加熱用循環手段、前記熱電併給装置及び前記冷却用循環手段を作動させ、且つ、前記冷却用流体の保有熱に余剰分がある場合にはその余剰分にて前記貯湯タンクの湯水を加熱すべく前記貯湯用循環手段を作動させる放熱運転を実行するように構成されたコージェネレーションシステムであって、
    前記運転制御手段は、前記放熱運転中において、前記放熱部に要求される放熱量が前記熱電併給装置の発生熱量以上であるときは、前記貯湯タンクの貯湯量に拘らず前記熱電併給装置の運転を継続し、且つ、前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいときは、前記貯湯タンクの貯湯量が設定上限量よりも少ない状態では前記熱電併給装置の運転を継続して、前記貯湯タンクの貯湯量が前記設定上限量以上になると前記熱電併給装置を停止するように構成されているコージェネレーションシステム。
  2. 前記運転制御手段は、前記加熱用循環路を循環する熱媒の循環流量及び前記放熱部の上流側と下流側での熱媒の温度差から前記放熱量を求め、前記冷却用循環路を循環する冷却用流体の循環流量及び前記熱電併給装置の上流側と下流側での冷却用流体の温度差から前記発生熱量を求めて、前記放熱量が前記発生熱量以上であるか否かを判別するように構成されている請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  3. 前記冷却用循環路を通流する冷却用流体の温度を検出する冷却用流体温度検出手段が設けられ、
    前記運転制御手段は、前記冷却用流体温度検出手段の検出温度が上昇しないときは前記放熱量が前記発生熱量以上であると判別し、上昇すると前記放熱量が前記発生熱量よりも小さいと判別するように構成されている請求項1記載のコージェネレーションシステム。
  4. 前記冷却用循環路を循環する冷却用流体の温度に基づいて前記熱電併給装置の過熱を防止すべく、前記冷却用循環路に冷却用流体の温度を検出するように設けられている過熱防止用温度検出手段が、前記冷却用流体温度検出手段に兼用されるように構成されている請求項3記載のコージェネレーションシステム。
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