JP3965799B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般の利用者がカードや通帳などを使用して、現金を直接入出金する紙幣入出金機(例えば、金融機関などで使用される現金自動取引装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金融機関などで使用される紙幣入出金機は、利用者により投入された紙幣を繰り出し、また利用者に放出する紙幣を収納する入出金口を具備しているが、その構成は様々な構成が提案されている。いずれの構成においても、利用者が紙幣を投入し、また利用者に紙幣を放出するための収納部と、利用者が投入した紙幣を一枚ずつ繰出す分離機構と、利用者に放出する紙幣を集積するスタック機構と、収納された紙幣束の前後面にあって収納部を構成する前板、押板(分離機構側を前板、反対側を押板と呼ぶ)を有している。
【0003】
また、紙幣入出金機においては、入金取引時、利用者が投入した紙幣を分離機構で1枚ずつ分離して搬送部を搬送し、紙幣判別部においてその紙幣の真偽などを判別し、受け入れ不可と判別された紙幣をリジェクト紙幣として利用者に返却するため入出金口に集積する必要がある。その方法として、リジェクト紙幣格納部を設け、リジェクト紙幣を一時格納しておき、すべての紙幣の繰出し分離後に該格納していたリジェクト紙幣を入出金口に集積する方法と、リジェクト紙幣格納部を特別に設けることはせず、リジェクト紙幣を入出金口の収納部に直接集積する方法が提案されている。
さらに、入出金口は、入金取引時のリジェクト紙幣や出金取引時の紙幣などの収納部に集積された紙幣を利用者が取り忘れた場合、分離機構で再度一枚ずつ繰出し、取り忘れ回収庫に収納する機能を有する。
【0004】
例えば、特開平9−147193号公報記載の例では、前述のように、収納部と、分離機構と、スタック機構と、収納部を構成する前板、押板を有し、入金取引時のリジェクト紙幣は、リジェクト紙幣格納部を別に設けず、入出金口の収納部に直接集積する方法を採用し、さらに、入金リジェクト紙幣や出金紙幣の取り忘れ紙幣を分離するために2個の押板を有し、集積時には、これらの紙幣を2個の押板の間の収納空間に集積し、分離時には、一方の押板を下端を軸として回転して収納部下方外側に退避させ、他方の押板の作用でこれらの紙幣を分離機構側へ移動させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
紙幣入金機の普及に伴い、従来の機能や性能を確保しながら、小型、低コスト、使いやすさに対するニーズがますます高まっている。一方、取り扱う紙幣は、国内での外国紙幣の取り扱いの増加や国外での紙幣入出金機のニーズの高まりに伴い、日本円紙幣だけでなく、外国紙幣も取り扱える装置が求められている。
特に、欧米、東南アジア諸国で流通している紙幣は、金種数が多いだけでなく、紙幣サイズが、金種によって、長手、短手方向とも大きく異なる場合が多く、さらに、紙幣の折れや破れの度合いも、各国の紙幣の流通事情から見ると、日本円よりも悪条件の紙幣が多い。この種の装置は、金融機関の自動機コーナーで終日無人で稼動し、利用者の現金の入出金の取引に対し、高信頼な稼動を必要としており、国毎の紙幣の流通事情に対応して紙幣ジャムなどの障害の少ない紙幣入出金機の提供が望まれている。
【0006】
上記従来の技術は、日本円紙幣の2〜3金種の入出金を扱う目的で考案されたものであり、欧米、東南アジア諸国のようなサイズの大きく異なる多数の金種を扱うことは考慮されていなかった。
例えば、上述した公報記載の例では、サイズの大きく異なる多数の金種を扱う場合、収納部にサイズの小さい紙幣が集積されると、紙幣は、収納部の下方にあるため利用者にとって見えづらく、それゆえ、取り忘れの可能性が高くなる。さらに、取り忘れ紙幣を回収する際には、前述のごとく一方の押板を下端を軸として回転して収納部下方外側に退避し、他方の押板の作用で分離機構側へ移動させるようにしているが、紙幣のサイズが小さい場合には、収納部に押板が下端を軸として回転する際に一旦広い空間ができ紙幣が倒れてしまい正常に分離できない可能性がある。同様に、利用者が投入した紙幣や、利用者に放出する紙幣が、少数枚のサイズの小さい紙幣の場合には、収納空間が広く倒れてしまい、分離時の動作異常になる可能性がある。また、紙幣の長手方向の長さも大きく異なるため、特に小さいサイズの紙幣が、一方に片寄って投入された場合には、分離部でジャムが発生したり、搬送路に残留する可能性がある。
【0007】
本発明の目的は、利用者が紙幣を投入、放出する際に、操作性がよく、信頼性の高い入出金口を有する紙幣入出金機を提供することにある。本発明の他の目的は、サイズの大きく異なる紙幣を取り扱う場合に、利用者の操作性を確保するとともに、入金紙幣の分離時のジャム、出金紙幣の集積時のジャム、さらには、入金リジェクト紙幣の集積時のジャム、取り忘れ回収時のジャムなどを防止できる信頼性の高い入出金口を有する紙幣入出金機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の紙幣入出金機は、上記目的を達成するために、入出金口が、上方から一括して出し入れする直方体形状の紙幣収納部を有し、紙幣収納部の壁面を形成する前板および後板と収納部を2つに区切る中板を鉛直方向に対して前方に傾け、前方下側に分離機構、後方下側にスタック機構を設け、中板の前方で紙幣を分離機構に押し付けて分離し、中板と後板の間にスタック機構で集積する紙幣を収納することを特徴とする。さらに、上記他の目的を達成するために、(1)スタック時、スタック紙幣の枚数もしくは厚みに応じて中板を分離機構側に移動させ、中板と後板の間の収納空間を規制したり紙幣が立位の状態となるように制御すること、(2)分離機構のローラの軸方向の配置幅を下流の搬送路、集積部のローラ、ベルトなどの配置幅より狭くすること、(3)分離機構の出口に紙幣の搬送状態を検知する手段、および逆転搬送力を有する搬送手段を設け、搬送紙幣の滞留、受け入れ不可の紙幣サイズを検知し、分離動作を停止し、逆転搬送によって返却すること、などを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した現金自動取引装置の外観を示す斜視図である。装置の本体筐体101の上部には、筐体101の上部正面板101bに設けられたカードスロット102aと連通し利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理機構102と、通帳スロット103aと連通し利用者の通帳を処理する通帳処理機構103とを備えている。また、本体筐体101の下部には、紙幣を処理する紙幣入出金機構1を備えており、中間部には、取引の内容を表示したり取引の際に必要なデータを入力する顧客操作部105が設けられている。106は現金自動取引装置全体の制御を司る本体制御部である。なお、107は入金、出金といった可能な取引種別を利用者に示す取引表示器である。
【0010】
図2は、本装置の制御関係を示すブロック図である。前述のように、本体筐体101に納められたカード・明細票処理機構102、通帳処理機構103、紙幣入出金機構1および顧客操作部105は、バス106aを介して本体制御部106と接続されており、本体制御部106の制御の下に必要な動作を行う。本体制御部106は、上記の他に、インタフェース部106b、係員操作部106c、外部記憶装置106dともバス106aで接続されており、必要なデータのやりとりを行うが、本発明の特徴には直接関係がないので詳細な説明は省略する。なお、101dは、上記各機構、構成部分に電力を供給する電源部である。
【0011】
図3は、図1の現金自動取引装置の中で、本発明に関わる紙幣入出金機構1の構成を示す側面図である。
紙幣入出金機構1は、利用者が紙幣の投入・取り出しを行う入出金口2と、紙幣の判別を行う紙幣判別部3と、入金した紙幣を取引成立までの間一旦収納する一時保管庫4と、入金時取引が成立した紙幣を収納する1ヶの入金庫6と、出金用の紙幣を収納する1ヶの出金庫7と、入出金兼用の1ヶのリサイクル庫8と、入金庫に収納しない入金紙幣や、出金庫から繰り出された紙幣のうち出金しない紙幣を収納するリジェクト庫9(言い換えれば判別部で判別不可能な紙幣を収納する収納庫)と、リサイクル庫8に補充する紙幣や、リサイクル庫から回収した紙幣を収納する装填・回収庫11と、紙幣判別部3を通り、入出金口2,一時保管庫4,入金庫6,出金庫7,リサイクル庫8,リジェクト庫9,装填・回収庫11に対し紙幣を搬送する紙幣搬送路5と、制御部10とから構成される。制御部10は、装置の本体制御部106からの指令、および紙幣入出金機構1の状態検出に応じて紙幣入出金機構1の制御を行い、また、紙幣入出金機構1の状態を必要に応じて本体制御部106に送る。
【0012】
また、紙幣搬送路5は、紙幣判別部3を通り、入出金口2への分岐点,リジェクト庫9,入金庫6,出金庫7,リサイクル庫8,装填・回収庫11との合流/分岐点,一時保管庫4との分岐/合流点を順に経由して、再び紙幣判別部3に戻る501a〜501k(図3で太実線矢印で示す)からなる単一の環状のメイン紙幣搬送路501と、該メイン紙幣搬送路501と各ユニットを接続するユニット搬送路251a,251b,851a〜851e,451で構成される。
【0013】
251aは、入出金口2から繰出された紙幣をメイン紙幣搬送路501に搬送合流する入金ユニット搬送路、251bは、メイン紙幣搬送路501から入出金口2に分岐搬送する出金ユニット搬送路、851aから851eは、メイン搬送路501からリジェクト庫9,入金庫6,リサイクル庫8,装填・回収庫11の各カセットに分岐搬送するとともに、出金庫7,リサイクル庫8,装填・回収庫11から繰出された紙幣をメイン紙幣搬送路501に搬送合流するカセットユニット搬送路、451は、メイン紙幣搬送路501からは一時保管庫4に分岐搬送するとともに、一時保管庫4から繰出された紙幣をメイン紙幣搬送路501に搬送合流する一時保管庫ユニット搬送路である。さらに、メイン紙幣搬送路501から各ユニット搬送路251a,251b,851a〜851e,451への分岐点には、切替えゲート252,852a〜852e,452を設け、紙幣判別部3からの判別結果に基づいて制御部10で搬送を制御する。
【0014】
制御部10は、図4に示すように、装置の本体制御部106とバス106aを介して接続され、本体制御部106からの指令および紙幣入出金機構1の状態検出に応じて紙幣入出金機構1の制御を行い、また、紙幣入出金機構1の状態を必要に応じて本体制御部106に送る。また、制御部10は、紙幣入出金機構1の中では、各ユニット(入出金口2,紙幣判別部3,一時保管庫4,紙幣搬送路5,入金庫6,出金庫7,リサイクル庫8,リジェクト庫9,装填・回収庫11)の駆動モータや電磁ソレノイドやセンサと接続され、取引に応じて、センサで状態を監視しながら、アクチュエータを駆動制御する。
【0015】
また、本紙幣入出金機1は、日本円の千円札,五千円札,万円札のような、搬送方向にあたる短手寸法が同一で、直交する長手寸法が10mm程度しか異ならない、ほぼ均一サイズの紙幣のみでなく、寸法の大きく異なる外国紙幣も汎用的に扱える。入出金口2や、各カセット5から8の収納部は、短手寸法約100mm、長手寸法約200mmを確保し、最大サイズの紙幣を収納、搬送するとともに、各ユニットの分離部,スタック部,搬送路のローラやベルトは、最小サイズの紙幣を確実に搬送できるような、搬送方向および直交する方向のピッチに配置してある。また、スタック部には、各種サイズの紙幣が整列して集積するような手段を設けてある。
【0016】
次に、入出金口2の具体的構成例を図5から図9を用いて詳細に説明する。
図5は、入出金口2の構造例を示す図である。同図に示すように、入出金口2はシャッタ201を有し、シャッタ201を図示矢印202の方向にスライドさせて図示201aの状態に移動し開閉し、利用者が出金時の紙幣を取り出したり入金時の紙幣を投入できるようにする。紙幣210の収納空間は、現金自動取引装置の前方である利用者側に配する前板204と、利用者の反対側に配する後板205と、前板204と後板205の中間に配する中板203と、両側面に配する図示せぬ側板とでほぼ直方体形状で形成される。
【0017】
収納空間下部の利用者側にフィードローラ206とゲートローラ207からなる分離機構を配し、収納空間に投入された紙幣210は、フィードローラ206の回転動作により送り出し、繰り出し方向には回転しないゲートローラ207で2枚送りを防止する。こうして、入出金口2の紙幣210は矢印208方向へ繰り出され、入金ユニット搬送路251aを経てメイン紙幣搬送路501に合流して装置内に取り込まれる。
また、収納空間下部の利用者側と反対側の遠い側にスタックローラ211とバックアップローラ213とブラシローラ212からなる紙幣を集積するスタック機構を配し、このスタック機構により、装置内から出金される紙幣や、入金時紙幣判別できないなどの理由でリジェクトされる紙幣を収納空間内に集積する。なお、240はスタックセンサである。
【0018】
図6は、前板204と後板205と中板203の駆動手段を説明するための図である。
同図に示すように、前板204と後板205は、矢印227方向にスライドするよう支持され、前板204は、図示せぬばねで矢印225方向に、後板205は、図示せぬばねで矢印226方向に付勢される。さらに、図示せぬ第一のステップモータと連結された前板後板駆動ベルト228に固定された前板駆動部材229と、後板駆動部材230により、前板204は、図示前板204で示された入出金位置と分離位置204aの間を、後板205は、スタック位置205a、図示後板205で示された入出金位置、分離位置205bの間を、それぞれ移動制御される。なお、204,204aは前板そのものまたは前板の位置を表し、205,205a,205bは後板そのものまたは後板の位置を表している。
【0019】
中板203は、矢印227方向にスライドするよう支持され、図示せぬばねで矢印226方向に付勢される。さらに、図示せぬ第二のステップモータと連結された中板駆動ベルト231に固定された中板駆動部材232により、図示中板203で示される入金時の位置,噛み込み戻し位置203b,分離位置203a,回収位置203gの間を移動制御される。さらに、スタック初期位置203d,スタック第二位置203e,スタック第三位置203fにも移動制御される。特に、回収位置203gに移動制御されるときには、矢印227方向のスライドを規制しているスライド板233が、中板駆動ベルト231と連動して、図示233aのように回転し、中板203gは、フィードローラ206の上方に退避するよう移動する。
【0020】
図7は、この原理を説明するための図であり、中板203と中板駆動ベルト231とスライド板233の関連構成を示している。同図に示すように、中板駆動ベルト231を回転させるプーリには中心をはずれた部分に突起Aが設けてあり、回転につれてこの突起Aがくの字型のスライダ板233の一方の端の溝部に当接して押し付けられるので、スライダ板233をその支点Bを中心にして233aの位置に回転させる。この回転に伴って中板は203gの位置(回収位置)に移動させられる。なお、203,203a,203b,203c,203d,203e,203f,203gなどは中板そのものまたは中板の位置を表している。
【0021】
なお、上記実施例では、前板204と後板205は前板後板駆動ベルト228に固定された前板駆動部材229と後板駆動部材230により連動して移動するように構成され、中板203だけが前板204と後板205と独立して移動可能になっているが、前板204と後板205も別々の駆動ベルトによって独立して移動制御することによって、前板204,後板205,中板203全てを独立に移動制御するようにすることも可能である。
【0022】
図8は、分離機構部の側面図と正面図である。同図を用いて、分離動作を詳細に説明する。入出金口2に投入された紙幣210は、フィードローラ206とゲートローラ207によって1枚ずつ分離して繰り出され、フィードローラ206に圧接するピンチローラ217、フィードローラ206と連動する駆動ローラ218、駆動ローラ218に圧接するバックアップローラ219によって順次、下流に搬送される。前板204は、正面図に示すように、フィードローラ206を除く紙幣収納空間の前面を形成するよう配し、分離する紙幣のガイド面となって、各種サイズの紙幣が安定して繰り出されるよう補助している。フィードローラ206および駆動ローラ218は、下流の搬送路とは別の駆動源で駆動され、正転,停止,逆転を随時行うことができる。
【0023】
3ケの分離センサ220は、1枚ずつ分離された紙幣の送り方向の長さ、紙幣の送り方向の傾き(スキュー)、送り方向と直交する方向の紙幣のずれ(シフト)などを検知するセンサである。紙幣の分離中にスキュー異常や、長すぎ異常や、短すぎ異常や、シフト異常をこれらの分離センサ220で検知した場合、分離異常紙幣検出として、分離動作を停止し、逆転により収納部に返却できる。これにより、装置をダウンさせることなく、復旧に時間を要する装置内でのジャムなどを未然に防ぐことができる。
【0024】
また、フィードローラ206は、図示正面図に示すように下流の搬送ローラ221やベルト222より狭い幅で配置してある。この配置により、半分に折れた紙幣210aや小さく破れた紙幣210bが、下流の搬送路で挟持、搬送が不可能な、左右いずれかに偏った位置に投入された場合でも、紙幣収納部からその紙幣を繰り出さず、収納部に残すことができ、下流の搬送路での滞留やジャムを防止することが可能になる。
【0025】
さらに、2つの駆動ローラ218aと218bを下流の搬送ローラ221やベルト222より狭い位置に配置し、その両外側に駆動ローラ218cと218dを配置する。また、駆動ローラ218aおよび218bと対向するバックアップローラ219aおよび219bを常に圧接した状態で設け、駆動ローラ218cおよび218dと対向するバックアップローラ219cおよび219dを圧接した状態と退避した状態に、図示せぬ駆動源によって切り替え可能なように独立して設け、正転による分離中は退避状態、逆転による返却時は圧接状態とするように制御する。
【0026】
これにより、半分に折れた紙幣210aや小さい紙幣210bが他の紙幣を分離搬送する際に連れ出されても、バックアップローラ219cおよび219dが退避しているので、駆動ローラ218aおよび218bの搬送力は紙幣210aや210bに付与されず、下流に搬送されないため、分離センサ220によって紙幣210aおよび210bが滞留していることを検知可能となる。検知後、フィードローラ206および駆動ローラ218を停止し、さらにバックアップローラ219cおよび219dを駆動ローラ218cおよび218dに圧接させ、逆転駆動することによって、正転時には搬送不可能で滞留した小さいサイズの紙幣210aや210bを逆転時には搬送して収納部に返却することを可能にしている。
【0027】
図9は、スタック機構部の側面図と正面図である。同図を用いて、スタック動作を詳細に説明する。装置内から出金される紙幣や、入金時紙幣判別できないなどの理由でリジェクトされた入金リジェクト紙幣は、メイン紙幣搬送路501から分岐され、出金ユニット搬送路251bを経て矢印209方向に搬送され、回転するスタックローラ211とバックアップローラ213の間に送り込まれる。ブラシローラ212は、バックアップローラ213と同一軸上にあって、弾性部材212aが図示のように放射状に配置してあり、図示せぬ駆動源により、バックアップローラ213とは独立して回転する。スタックローラ211とバックアップローラ213の間に送り込まれた紙幣は、停止したブラシローラ212の弾性部材212aに接触し、弾性部材212aの弾性変形力により、スタックガイド214との間で、摩擦抵抗力を受けなら通過し、スタックローラ211とバックアップローラ213による挟持搬送力がなくなる図示215で示す紙幣位置で一旦停止し、その直後に、ブラシローラ212を回転し、後板205aと中板203の間の収納空間に集積する。これにより、紙幣は、収納空間内で、上方向に飛び出すことなく停止し、ブラシローラ212により水平方向に掻き出すことで、連続して搬送される紙幣同士が干渉することなく、上下の不整列が少なく集積される。
【0028】
さらに、後板205aの後方に、イオン化されたエアを送風する除電ファン216を設けることで堆積紙幣210aの後板205aの方向への静電気による倒れ、張り付きを防止し、風力による中板203方向への押しつけ力も加わり、整列性を向上することもできる。
【0029】
本実施例の入出金口2の紙幣収納空間2aは、ほぼ直方体形状をなし、底面を水平面に対して図5に示すように約20度利用者側に傾いている。これは、投入、放出する利用者にとって収納部の奥まで見やすい角度であるとともに、前板204と中板203の間に投入された紙幣や、中板203と後板205の間にスタックされた紙幣が、それぞれ利用者側の前板204あるいは中板203側に、もたれかかることによって転倒しにくい状態を維持し、かつ投入した多数枚の紙幣や、スタックした紙幣は、重力の作用で底板200側に下端を整列した状態に保持される。この効果は、特に前述のようにサイズの大きく異なる紙幣のうち、サイズの小さい紙幣を扱う場合に有効である。
【0030】
このように、収納空間を前方に傾けることによる効果は、見やすさや転倒しにくさの点では、より傾けた方が有利であるが、重力作用による整列性の面では、より垂直にした方が有利である。これを考慮し、各種の紙幣で、新券や流通券などの紙質、枚数を変えた評価によれば、傾きは、本実施例のような20度程度が最適であるが、例えば、10度から45度であっても、同様な効果を期待できる。また、本実施例では、概直方体形状の収納空間が、床面ともに傾けてあるが、床面は、水平で、前板204、後板205、中板203のみ傾けても、同様な効果が得られる。
【0031】
さらに、紙幣を投入,放出する利用者にとって、見やすさ,操作性に関わる最適な傾き角度は、利用者の目の高さと入出金口の高さの関係で変わる。本実施例のように、約20度傾いた入出金口の場合は、一般的に人の腰の高さ程度以下、すなわち、地面から約900mm程度以下に入出金口が配置された装置に最適である。さらに高い位置に入出金口を配置する装置では、さらに傾いた入出金口とする方がよい。例えば、胸の高さ程度の、地面から1200mm程度の位置に入出金口を配置する装置では、入出金口を60度傾けるのが、見やすさ,操作性の上で最適である。この場合、前述の集積した紙幣の転倒しにくさの点では効果が増すが、重力作用による整列性の面で効果は少し低下する。整列性を向上させるめに、例えば、利用者が投入した紙幣を、そのまま中板203に押し付けて分離動作を開始するのでなく、60度程度傾いて投入された紙幣を一旦20度程度に立てる機構を追加したり、さらにその状態で紙幣に振動を加え、重力作用とともに整列させる機構を追加するとよい。
【0032】
上述したような収納空間内の紙幣の見やすさ、転倒しにくさ、整列性確保などの効果は、収納空間を前方に傾けることだけではなく、分離機構を前方下部、スタック機構を後方下部に配していることが、効果を高めている。例えば、スタック機構を前方下部に配している場合には、収納空間を本実施例のように傾けると、スタック済みの紙幣は、スタック中の紙幣の方にもたれかかり、スタック中の紙幣により、スタック済み紙幣の整列が乱れたり、紙幣干渉によるジャムの危険が有り、性能面で十分でないことは、明らかである。
【0033】
次に、入出金口2の動作の詳細について、入金取引、出金取引における動作の制御フローチャートに従い、順に説明する。図10は、紙幣入出金機全体の制御の流れのうち入金取引についてのフローチャートであり、図11は、同じく出金取引についてのフローチャートである。図10および図11で太枠の処理は、入出金口2の動作を伴う処理であり、その詳細動作については、後述する。
【0034】
入金取引時には、入金準備処理(ステップS1;図12参照)の後、ガイダンス表示(ステップS2)により顧客操作部105に入金限度枚数などを表示する。例えば“1回の入金で200枚まで取引可能です。”などのガイダンスを出してもよい。次に、シャッタ開処理(ステップS3)によりシャッタ201を開け、ステップS4で入出金口2に入金紙幣がセットされるのを待つ。入出金口2に紙幣が投入されると、シャッタ閉処理(ステップS5)によりシャッタ201を閉じ、入金紙幣を計数する入金計数処理(ステップS6;図13参照)を行う。
【0035】
ステップS6において、入出金口2に投入された紙幣は、一枚ずつに分離して、入金ユニット搬送路251aを通り紙幣判別部3へ搬送され、紙幣の真偽などの判別を行い、紙幣判別部3で入金可能な紙幣と判別された紙幣についてはメイン搬送路501a〜501hを搬送し切替ゲート452を制御して一時保管庫4に一旦収納する。ステップS6では、入金紙幣が、すべて入金可能な紙幣と判別され一時保管庫4に一旦収納される正常な動作以外に、紙幣判別部3で判別できなかったり傾きや紙幣同士の間隔の異常となったりして、入金リジェクトが発生して、切り替えゲート252を切り替え、入出金口2に収納する場合や、入金紙幣の分離中に、前述した異常紙幣検出により、入金紙幣を入出金口2に残したまま、入金計数途中の異常停止となる場合がある(ステップS7:Y)。
【0036】
入金計数途中の異常停止がない場合で(ステップS7:N)、入金リジェクトが発生した場合(ステップS8:Y)、入金リジェクトであることを利用者に知らせるガイダンスを顧客操作部105に表示し(ステップS14)、入金リジェクト返却処理(ステップS15;図14参照)の後、シャッタ開処理を行い(ステップS20)、紙幣が抜き取られることを確認した後(ステップS21:Y)、シャッタ閉処理を行い(ステップS22)、利用者に入金リジェクト紙幣を返却する。
【0037】
入金計数途中の異常停止が発生した場合(ステップS7:Y)、入金リジェクトの有無の判定(ステップS13)結果と合せて、入金紙幣に異常があることや、入金リジェクトがあることを利用者に知らせるガイダンスを顧客操作部105に表示し(ステップS16、ステップS18)、入金異常紙幣返却処理(ステップS17;図15参照)、あるいは、入金リジェクト有異常紙幣返却処理(ステップS19;図16参照)の後、シャッタ開処理を行い(ステップS20)、紙幣が抜き取られることを確認した後(ステップS21:Y)、シャッタ閉処理を行い(ステップS22)利用者に紙幣を返却する。
【0038】
ステップS14およびステップS16のガイダンスとしては、例えば、“異常紙幣があります。セットし直して下さい。”などを表示する。また、ステップS18のガイダンスとしては、入出金口2に返却されたどの紙幣が取り込めなかったのかが利用者に分かるように、例えば“手前○枚、後ろXX枚が異常の紙幣です。”などのガイダンスを表示してもよい。また、紙幣を入出金口2にセットするときの状態が悪くて搬送状態が悪くなりリジェクトされた紙幣の場合は“セットし直して下さい。”とガイダンス表示を出したり、金種の取り扱えない紙幣などであった場合は“お取り扱いできない紙幣です。”などのガイダンス表示を出すことも可能である。
【0039】
入金リジェクト紙幣などを返却した後に、再度入金計数処理を受け付ける場合は(ステップS23:Y)、ステップS1の入金準備処理へ戻り、入金計数処理を受け付けない場合は(ステップS23:N)、ステップS9のガイダンス処理へ進む。
【0040】
ステップS6の入金計数処理で入金計数途中の異常停止がなく(ステップS7:N)、入金リジェクトなどが発生しなかった場合(ステップS8:N)、ステップS9で入金計数処理(ステップS6)で計数した紙幣の枚数などのガイダンスを顧客操作部105に表示する。入金額を了承する利用者の確認があると(ステップS10:Y)、センタ交信(ステップS11)を行い、入金取引が成立し入金収納処理(ステップS12)を行い入金取引を終了する。入金収納処理(ステップS12)では、一時保管庫4の紙幣はメイン紙幣搬送路501jに送出され、再度紙幣判別部3で金種情報などが判別され、入金庫6,リサイクル庫8,リジェクト庫9のいずれかに収納する処理を行う。
【0041】
利用者が入金額を了承する確認を行わず(ステップS10:N)、かつ入金の取消を選択した場合は(ステップS26:Y)、一時保管庫4の紙幣はメイン紙幣搬送路501jに送出され、入出金口2に収納する取消返却処理(ステップS27;図17参照)を行う。その後、シャッタ開処理を行い(ステップS28)、紙幣が抜き取られることを確認したら(ステップS29:Y)、シャッタ閉処理を行うことにより(ステップS30)、利用者に入金紙幣を返却する。再投入を許可する場合は(ステップS31:Y)、ステップS1の入金準備処理に戻り、再投入を許可しない場合は(ステップS31:N)、入金取引を終了する。
【0042】
入金リジェクト紙幣などの返却や取消返却などで、利用者が紙幣を所定時間以上抜取しなかった場合には(ステップS24およびS32:Y)、取り忘れと判定し、次の取引を継続するために、取り忘れ紙幣をリジェクト庫9に収納するための取忘回収処理(ステップS25およびS33;図18参照)を行う。
【0043】
図11は出金取引処理を示すフローチャートである。出金取引時には、ガイダンス表示(ステップS51)により、暗証番号や出金金額などの入力を利用者に指示し、センタ交信(ステップS52)により、入力内容の取引の実行の指示を受け、紙幣入出金機1は、出金処理(ステップS53;図17参照)を開始する。金種毎に、所定の出金庫7やリサイクル庫8から、所定枚数ずつ繰り出した紙幣を、紙幣判別部3で金種を判定し、入出金口2に一括して収納する。出金リジェクトが発生した場合には、その紙幣は、リジェクト庫9に収納され、不足分の紙幣が追加して繰り出される。出金処理(ステップS53)が終了すると、シャッタ開処理(ステップS54)を行い、紙幣が抜き取られることを確認したら(ステップS55:Y)、シャッタ閉処理(ステップS56)を行う。利用者が紙幣を所定時間以上抜取しなかった場合には(ステップS55:N,ステップS57:Y)、取り忘れと判定し、次の取引を継続するために、取り忘れ紙幣を、リジェクト庫9に収納するための、取忘回収処理(ステップS58;図18参照)を行う。
【0044】
上述した入金取引処理(図10)および出金取引処理(図11)における入出金口2の詳細動作について、図12から図18の動作フローチャートおよび、図19から図27の状態図を用いて詳細に説明する。
入金準備処理を図12のフローチャートおよび図19の状態図を用いて説明する。図12は、図10のステップS1の入金準備処理の詳細を示すフローチャートである。入金準備処理では、図12のフローチャートに示すように、中板を入金位置203に、前板を入出金位置204に、後板を入出金位置205にそれぞれ移動し(ステップS101)、フィードローラ206とブラシローラ212を初期位相に回転し(ステップS102、S103)、図19の状態図に示すように、入金紙幣を投入できる状態にする。この時、中板203と後板205は、面一になり、確実に、中板203と前板204の間の収納空間に紙幣を投入できるようにする。
【0045】
入金計数処理を図13のフローチャートと図20および図21の状態図を用いて詳細に説明する。図13は、図10のステップS6の入金計数処理の詳細を示すフローチャートである。
図19に示すように入金紙幣が投入された後の入金計数処理では、図13のフローチャートに示すように、中板を分離位置203aに、前板を分離位置204aに、後板をスタック位置205aにそれぞれ移動し(ステップS111)、スタックローラ211のスタック準備起動(ステップS112)を行った後、フィードローラ206の分離起動を行い(ステップS113)、図20に示すように、入金紙幣の分離を開始する。紙幣の分離中、分離センサ220により分離異常紙幣を検出せず(ステップS114:N),スタックセンサ240により入金リジェクト紙幣を検出せず(ステップS115:N),入金紙幣が空になった場合(ステップS116:Y)、フィードローラ206による分離を停止し(ステップS117)、スタックローラ211を停止し(ステップS118)、処理を終了する。
【0046】
途中、入金リジェクト紙幣が発生した場合(ステップS115:Y)は、図21に示す状態になり、所定時間後、ブラシローラ212を所定回転して(ステップS119)スタック動作を実行する。この時、入金リジェクト紙幣は、スタック位置にある後板205aと、分離位置にある中板203aの間の広い収納空間の間に収納され、特にサイズの小さい紙幣は収納空間内で倒れる危険があるが、本実施例では、前述したように収納空間が傾いていることにより、重力で中板203a側にもたれかかり、紙幣の倒れを防止できる。また、前述の分離センサ220により分離異常紙幣を検出した場合には(ステップS114:Y)、分離動作を中止し、フィードローラ206による分離を停止し(ステップS117)、スタックローラ211を停止し(S118)、処理を終了する。
【0047】
入金リジェクト返却処理を図14のフローチャートと図22の状態図を用いて詳細に説明する。図14は、図10のステップS15の入金リジェクト返却処理の詳細を示すフローチャートである。
図21に示すように入金リジェクト紙幣が発生した後、入金リジェクト返却処理(図10のステップS15)では、図14のフローチャートに示し、図22に示すように、中板を出金位置203cに、前板を入出金位置204に、後板を入出金位置205にそれぞれ移動し(ステップS121)、利用者に返却できる状態にする(図22参照)。
【0048】
入金異常紙幣返却処理を図15のフローチャートと図23の状態図を用いて詳細に説明する。図15は、図10のステップS17の入金異常紙幣返却処理の詳細を示すフローチャートである。
図20に示す入金の分離動作中に異常紙幣を検出して異常停止した後、入金異常紙幣返却処理(図10のステップS17)では、図15のフローチャートに示すように、まず中板を噛み込み戻し位置203bに移動し(ステップS131)、フィードローラ206を逆転し、分離途中の紙幣を収納空間内に戻し(ステップS132)、中板を入金位置203に、前板を分離位置204aに、後板を入出金位置205にそれぞれ移動し(ステップS133)、図23の状態にして、利用者に返却できる状態にする。
【0049】
入金リジェクト有異常返却処理を図16のフローチャートと図24の状態図を用いて詳細に説明する。図16は、図10のステップS19の入金リジェクト有異常返却処理の詳細を示すフローチャートである。
図21に示す入金の分離動作中に入金リジェクトが発生した後、異常紙幣を検出して異常停止した場合の入金リジェクト有異常紙幣返却処理(図10のステップS19)では、図16のフローチャートに示すように、中板を噛み込み戻し位置203bに移動し(ステップS141)、フィードローラ206を逆転し、分離途中の紙幣を収納空間内に戻し(ステップS142)、前板を入出金位置204に、後板を入出金位置205にそれぞれ移動し(ステップS143)、図24の状態にして、利用者に返却できる状態にする。図23の入金リジェクトが無い場合と比較し、中板203の位置が異なる。これにより、利用者が紙幣を取出す際、中板203bにより区切られた2つの収納空間のそれぞれの紙幣の有無により、最も取出しやすい状態を実現できる。
【0050】
出金処理および取消返却処理を図17のフローチャートと図25および26の状態図を用いて詳細に説明する。図17は、図10のステップS27の取消返却処理および図11のステップS53の出金処理の詳細を示すフローチャートである。
出金処理(図11のステップS53)および取消返却処理(図10のステップS27)では、図17のフローチャートに示すように、中板をスタック初期位置203dに、前板を分離位置204aに、後板をスタック位置205aにそれぞれ移動し(ステップS151)、スタックローラ211のスタック準備起動する(ステップS152)。ステップS153で、スタック紙幣の監視を行い、1枚毎にステップ159のスタック動作を起動する。途中、スタック枚数が50枚、100枚に達したとき、中板203を、ステップS160およびS161で、それぞれスタック第二位置203eおよびスタック第三位置203fに移動し、図25に示すように、収納空間を順次拡大する。
スタック停止指示があると(ステップS156:Y)、ステップS157でスタック停止し、中板を出金位置203cに、前板を入出金位置204に、後板を入出金位置205にそれぞれ移動し(ステップS158)、図26に示すように、利用者に放出できる状態にする。
【0051】
上述のように、スタック途中で、中板203を、枚数に応じて、順次移動することにより、収納空間に集積された紙幣は、常時ブラシローラ212の弾性部材212aと中板203の間に挟まれた状態にできる。これにより、前述のような収納空間が前方に傾いていることによる、紙幣の倒れ防止効果や、スタック紙幣の整列性をさらに高めることができる。本実施例では、出金紙幣の枚数に応じて3段階に中板203を移動させているが、さらに小刻みに移動させてもよいし、もしくは、厚みを検出する手段を設け、スタックした紙幣の厚みに応じて移動させるようにしてもよい。
【0052】
また、ステップ158で、利用者が出金紙幣の取り出しが容易な位置に、後板205によって紙幣を押し出す際、中板203とブラシローラ212によって挟まれた状態の堆積紙幣210に後板205が当接する位置まで後板205を停止させ、その後、堆積紙幣210の枚数、もしくは厚みに応じて空間を規制しながら、中板203と後板205をaを連動して移動させることによって、小さい紙幣も堆積状態をくずすことなく移動させることができる。
【0053】
さらに、ステップ158で、中板203は、図26に示す出金位置203cにあるが、例えば、出金紙幣の枚数に応じて、枚数が少ないときには、紙幣が倒れにくくするために、破線で示す第二の出金位置203hの位置にするよう制御すれば、堆積紙幣210が前板204に隠れることなく利用者から見やすい状態となり、かつ、堆積紙幣210と前板204の間に空間をもうけられるので手の挿入が容易になり、取り忘れの発生を最小限とすることができる。
【0054】
次に、取忘回収処理を図18のフローチャートと図27の状態図を用いて詳細に説明する。図18は、図10のステップS25,S33、および図11のステップS58の取忘回収処理の詳細を示すフローチャートである。取忘回収処理(図10のステップS25、S33および図11のステップS58)では、図18のフローチャートに示すように、中板を回収位置203gに、前板を分離位置204aに、後板を分離位置205bにそれぞれ移動し(ステップS171)、フィードローラ206の分離起動し(ステップS172)、図27に示すように、取り忘れ紙幣の分離を開始し、空を検知したら(ステップS174:Y)終了する。ステップS171で、中板203が、回収位置203gに移動するとき、後板205も同時に分離位置205bに移動することにより、回収紙幣が少数枚であっても、また、小さいサイズの紙幣であっても、収納空間内での紙幣の倒れを防止でき、安定した分離性能を確保できる。
【0055】
以上述べた如く、本実施例に示す入出金口2を入金紙幣判別部3,一時保管庫4,紙幣搬送路5,入金庫6,出金庫7,リサイクル庫8,リジェクト庫9,装填・回収庫11からなる各ユニットをメイン紙幣搬送路501と、ユニット搬送路251a,251b,851aから851e,451とからなる紙幣搬送路5で接続することにより、入金取引、出金取引などの各動作を成立させるだけではなく、装置全体の操作性の向上、信頼性の向上、高速化、汎用性向上、小型化、簡素化が可能になる。
【0056】
本実施例は、サイズの大きく異なる紙幣を扱うが、当然、日本円のみを扱う装置においても同様に利用者の操作性の向上が図れ、それに伴い、紙幣のセット状態、整列状態が安定し、分離動作の信頼性の向上,取り忘れの頻度の低減により、装置の障害が低減できる。
また、上述の実施例では紙幣を扱っているが、同様に小切手などの有価証券やその他の伝票などの紙葉類も扱うことができ、これらも「紙幣」という用語に含まれている。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、小型で簡素な構成で、サイズの大きく異なる紙幣を取り扱う場合にも利用者の操作性のよい入出金口を有する紙幣入出金装置が得られる。さらに、入金紙幣の繰り出し分離時のジャム、出金紙幣の集積時のジャム、さらには、入金リジェクト紙幣の集積時のジャム、取り忘れ回収時のジャムなどを防止できる高信頼な紙幣入出金装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した現金自動取引装置の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】図1における現金自動取引装置の制御関係を示すブロック図である。
【図3】紙幣入出金機構の一実施例を示す側面図である。
【図4】紙幣入出金機構の制御関係を示すブロック図である。
【図5】入出金口の側面図である。
【図6】入出金口の前板、中板、後板の動作を説明する側面図である。
【図7】中板と中板駆動ベルトとスライド板の関連構成を示す図である。
【図8】入出金口の分離機構部を説明する側面図と正面図である。
【図9】入出金口のスタック機構部を説明する側面図と正面図である。
【図10】入金取引時の制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】出金取引時の制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】入金準備処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図13】入金計数処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図14】入金リジェクト返却処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図15】入金異常紙幣返却処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図16】入金リジェクト有異常紙幣返却処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図17】出金処理および取消返却処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図18】取忘回収処理時の入出金口動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【図19】入金紙幣を投入するときの状態図である。
【図20】入金紙幣を分離開始したときの状態図である。
【図21】入金紙幣を分離開始し、入金リジェクトが1枚発生したときの状態図である。
【図22】入金リジェクトを返却するときの状態図である。
【図23】入金紙幣を分離開始し、途中で異常紙幣を検出し、入金紙幣を返却するときの状態図である。
【図24】入金紙幣を分離開始し、途中で異常紙幣を検出し、入金紙幣と入金リジェクト紙幣を一緒に返却するときの状態図である。
【図25】出金紙幣または取り消し返却紙幣をスタックする途中の状態図である。
【図26】出金紙幣または取り消し返却紙幣を放出する時の状態図である。
【図27】出金紙幣または入金リジェクト紙幣を取り忘れ回収する時の状態図である。
【符号の説明】
1:紙幣入出金機構、2:入出金口、2a:入出金口収納空間、3:紙幣判別部、4:一時保管庫、5:紙幣搬送路、6:入金庫、7:出金庫、8:リサイクル庫、9:リジェクト庫、10:制御部、11:装填・回収庫、
101:現金自動取引装置本体(筐体)、102:明細票処理機構、103:通帳処理機構、105:顧客操作部、106:本体制御部、107:取引表示器、
200:底板、201,201a:シャッタ、203a,203b,203c,203d,203e:中板(またはその位置)、204,204a:前板(またはその位置)、205,205a,205b:後板(またはその位置)、206:フィードローラ、207:ゲートローラ、210,210a,210b,210c,215:紙幣、211:スタックローラ、212:ブラシローラ、213:バックアップローラ、214:スタックガイド、216:除電ファン、217:ピンチローラ、218,218a,218b,218c,218d:駆動ローラ、219,219a,219b,219c,219d:バックアップローラ、220:分離センサ、221:搬送ローラ、222:搬送ベルト、240:スタックセンサ。

Claims (4)

  1. 紙幣の取出および投入がされる入出金口と、紙幣を判別する紙幣判別部と、紙幣を収納する紙幣収納庫と、前記入出金口に投入された紙幣を前記紙幣判別部と前記紙幣収納庫に搬送する紙幣搬送路とを有する紙幣入出金機であって、
    前記入出金口は、
    前記紙幣入出金機の利用者側である前方の位置で前方に傾斜して配する前板と、
    前記紙幣入出金機の利用者の反対側である後方の位置に配する後板と、
    前記前板と後板の間の位置で前方に傾斜して配する中板と、床面とで形成される紙幣の収納空間と、
    前記前板と前記中板との間の収納空間に置かれた紙幣を前記紙幣搬送路へ送り出す分離機構と、
    前記紙幣搬送路から前記板と前記板との間の収納空間に紙幣を集積するスタック機構とを有し、
    前記分離機構によって送り出された紙幣のうち入金リジェクト紙幣を前記スタック機構によって前記中板と前記後板との間の収納空間に集積した後、前記前板と前記後板をそれぞれ入出金時の入出金口を形成する位置である入出金位置に移動するとともに前記中板を出金時の位置である分離機構側の出金位置に移動して前記入金リジェクト紙幣を利用者に返却できる状態にし、前記集積した入金リジェクト紙幣を回収する場合には、当該集積した入金リジェクト紙幣が前記分離機構に接して前記紙幣搬送路へ送り出されるように前記中板を前記前板側の回収位置に退避するとともに前記後板を前記分離機構側に移動することを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 請求項1記載の紙幣入出金機であって、
    前記床面は、前方に傾斜し、
    前記分離機構は、前記収納空間の前方下部に配し、
    前記スタック機構は、前記収納空間の後方下部に配し、且つ、
    前記分離機構よりも高い位置に配することを特徴とする紙幣入出金機。
  3. 請求項1または2記載の紙幣入出金機であって、さらに、
    前記スタック機構によって集積された紙幣の枚数または厚みに応じて前記中板を前記スタック機構と反対側の方向へ移動させる駆動手段を有することを特徴とする紙幣入出金機。
  4. 請求項2または3記載の紙幣入出金機であって、さらに、
    前記入出金口を開閉するシャッタを有し、
    前記シャッタを開くとき、前記前方に傾斜した床面によって前記収納空間に集積する紙幣を前記中板の背面に堆積させるとともに、前記中板を移動させることによって前記前板と前記後板とから前記紙幣が離れるようにしたことを特徴とする紙幣入出金機。
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